JP2011143856A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上体拘束用の第1バッグに一体的に設けられた膝拘束用の第2バッグを、インストルメントパネルと乗員の膝との間で良好に展開させることができるエアバッグ装置を得る。
【解決手段】助手席用エアバッグ装置10は、インフレータ22と、インフレータ22からのガス供給により膨張、展開されて乗員Pの上体Uを拘束するメインバッグ26と、インフレータ22からのガス供給により膨張、展開されて乗員Pの膝Kを拘束するサブバッグ28と、メインバッグ26の膨張、展開に伴って該メインバッグ26が通過する上側開口部38をインストルメントパネル16に形成する上側ドア36と、サブバッグ28の膨張、展開に伴って上側に展開して該サブバッグ28が通過する下側開口部42をインストルメントパネル16に形成する下側ドア40とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員の膝を保護するための膝拘束部を備えたエアバッグ装置に関する。
乗員の上体を拘束するためのエアバッグに膝を拘束するためのエアバッグを連設したエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、乗員の上体を拘束するためのエアバッグと、膝を拘束するためのエアバッグとを、共通の蓄圧器からのガス供給によって同時に膨張展開させるエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平7−17662号公報 特開昭51−23917号公報
膝拘束用のエアバッグが上体拘束用のエアバッグに一体に設けられた構成では、インフレータから車両後向きにガスが供給される上体拘束用のエアバッグ経由で膝拘束用のエアバッグにインフレータからのガスが供給されることになるので、膝拘束用のエアバッグをインストルメントパネルに沿って展開させることが難しい。
本発明は、上体拘束用の第1バッグに一体的に設けられた膝拘束用の第2バッグを、インストルメントパネルと乗員の膝との間で良好に展開させることができるエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るエアバッグ装置は、ガス発生手段と、インストルメントパネル内に設けられ、前記ガス発生手段からガス供給を受けて前記インストルメントパネルに対する車室側で膨張、展開されることで、座席に着座した車両乗員の上体を車両前後方向の前側から拘束する第1バッグと、前記インストルメントパネル内で前記第1バッグと一体的に設けられ、前記ガス発生手段からガス供給を受けて前記インストルメントパネルに対する車室側で膨張、展開されることで、前記乗員の膝を車両前後方向の前側から拘束する第2バッグと、前記インストルメントパネルに設けられ、前記第1バッグの膨張、展開に伴って展開されることで前記インストルメントパネルに前記第1バッグが通過する開口部を生じさせる第1ドアと、前記インストルメントパネルにおける前記第1ドアに対する車両上下方向の下側に設けられ、前記第2バッグの膨張、展開に伴って上側に展開されることで前記インストルメントパネルに前記第2バッグが通過する開口部を生じさせると共に、前記第1バッグに接触しつつ前記2バッグを上側から支持する第2ドアと、を備えている。
請求項1記載のエアバッグ装置では、例えば車両の前面衝突の際に、ガス発生手段が作動され、該ガス発生手段からのガスが第1バッグ及び第2バッグに供給される。すると、第1バッグは、膨張、展開されながらインストルメントパネルの第1ドアを展開させ、第2バッグは、膨張、展開されながらインストルメントパネルの第2ドアを展開させる。これにより、第1バッグ及び第2バッグは、それぞれインストルメントパネルに対する車室側で膨張、展開される。そして、展開された第2バッグは乗員の膝を拘束し、展開された第1バッグは乗員の上体を拘束する。
ここで、本エアバッグ装置では、インストルメントパネルから上側に展開された第2ドアが第1バッグに接触しつつ第2バッグを上側から支持するため、ガス発生手段からのガス流れが第2ドアによって下向きに案内(流れ方向が変化)される。このため、第2バッグは、インストルメントパネルの後面に沿って下向きに展開され、インストルメントパネルと乗員の膝との間で良好に膨張、展開される。
このように、請求項1記載のエアバッグ装置では、上体拘束用の第1バッグに一体的に設けられた膝拘束用の第2バッグを、インストルメントパネルと乗員の膝との間で良好に展開させることができる。
請求項2記載の発明に係るエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、前記第1バッグと第2バッグとは、前記第1バッグが前記第1ドアの内側に配置されると共に前記第2バッグが前記第2ドアの内側に配置されるように、前記インストルメントパネル内で独立してロール折りされている。
請求項2記載のエアバッグ装置では、第1バッグと第2バッグとは、インストルメントパネル内で独立してロール折りされているので、互いの干渉が防止又は抑制されながら膨張、展開されつつ第1、第2ドアを展開させて車室側で所要の形状に膨張、展開(完了)される。
請求項3記載の発明に係るエアバッグ装置は、請求項1又は請求項2記載のエアバッグ装置において、前記ガス発生手段からガス供給を受けて前記第1バッグ内で膨張、展開されることで、前記第2ドアを上側から支持する第3バッグをさらに備えた。
請求項3記載のエアバッグ装置では、第1バッグ内で膨張、展開された第3バッグによって第2ドアが上側から支持される。第3バッグは第1バッグに対し小容量であるため短時間で展開が完了され、第2バッグの展開に伴う反力が第2ドア、第3バッグによって良好に支持される。これにより、この第2バッグは、インストルメントパネルの後面に沿って下向きに展開されやすくなり、インストルメントパネルと乗員の膝との間で良好に膨張、展開される。
請求項4記載の発明に係るエアバッグ装置は、請請求項1〜請求項3の何れか1項記載のエアバッグ装置において、前記第2バッグは、前記第1バッグに先行して前記ガス発生手段からのガスが供給されるように構成されると共に、前記ガス発生手段側へのガス流れを抑制する内圧保持手段を有する。
請求項4記載のエアバッグ装置では、第2バッグが第1バッグに先行してガス供給を受けて膨張、展開される。これにより、短時間で第2バッグの膨張、展開が完了される。また、第2バッグは、内圧保持手段によってガス発生手段側へのガス流出が抑制されるため、例えば膝拘束の際に第2バッグの内圧が保持される。これらによって、乗員の膝が良好に支持される。
以上説明したように本発明に係るエアバッグ装置は、上体拘束用の第1バッグに一体的に設けられた膝拘束用の第2バッグを、インストルメントパネルと乗員の膝との間で良好に展開させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開完了状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開初期を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開完了状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置を構成するエアバッグを示す図であって、(A)は展開形状を示す斜視図、(B)は蛇腹折り状態を示す斜視図、(C)は蛇腹折り後のロール折り状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開完了状態を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの展開完了状態を模式的に示す斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置10について、図1〜図4に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印Wは、それぞれ助手席用エアバッグ装置10が適用された自動車V、助手席12の車両前方向(進行方向)、上方向、車幅(左右)方向を示している。また、以下の説明でエアバッグ20(その構成部分)の形状等を説明する場合、特に断りのない場合は膨張、展開状態における形状等をいうものとする。
図1には、助手席用エアバッグ装置10の作動状態における自動車Vの車室C内の前部が模式的な側断面図にて示されている。この図に示される如く、車室C内前部には、座席である車両用シートとしての助手席12が配置されている。助手席12は、乗員Pが車両前向きに着座するためのシートクッション12Aと、シートクッション12Aに着座した乗員Pを車両後方から支持するシートバック12Bとを有する。
助手席12に対する車両前方には、車室Cの車両前端を規定するウインドシールドガラス14が配置されている。また、ウインドシールドガラス14に対する車両下方には、インストルメントパネル16が設けられている。インストルメントパネル16は、側面視で助手席12側に突出しており、助手席12に着座した乗員Pはインストルメントパネル16の下方空間に足を入れるようになっている。したがって、助手席12に着座した乗員Pは、その着座姿勢で、膝Kをインストルメントパネル16に近接させるようになっている。
そして、助手席用エアバッグ装置10は、インストルメントパネル16内に配置されたエアバッグモジュール18を備えている。エアバッグモジュール18は、後に詳述するエアバッグ20と、エアバッグ20にガスを供給するためのガス発生手段としてのインフレータ22と、エアバッグ20及びインフレータ22を保持(一部収容)したエアバッグケース24とを主要部として構成されている。エアバッグモジュール18は、エアバッグケース24においてインストルメントパネル16に設けられた取付部16Aに保持されている。
この実施形態では、図1、図3及び図4に示される如くエアバッグ20は、乗員Pの上体Uを拘束するための第1バッグとしてのメインバッグ26と、両膝Kを拘束するための第2バッグとしてのサブバッグ28とを有する。このため、助手席用エアバッグ装置10では、エアバッグモジュール18は、図1に示される如く、インストルメントパネル16における両膝Kよりも車両上下方向の上側部分である車両最後部近傍に、車両後向きでかつ上向きに設けられている。具体的には、助手席用エアバッグ装置10では、エアバッグモジュール18のエアバッグケース24が車両後方でかつ車両上方に向けて開口する姿勢で、インストルメントパネル16の取付部16Aに保持されている。
このエアバッグケース24は、後述する如く折り畳まれたエアバッグ20を保持(一部収容)している。エアバッグ20は、図示しない保持シート等に包まれることで、折り畳み状態が維持されている。インフレータ22は、ガス噴出口22Aを含む一部がエアバッグ20内に挿入された状態で、エアバッグケース24に固定的に保持されている。この実施形態では、インフレータ22は、所謂ディスクタイプのインフレータとされ、上記の通りメインバッグ26とサブバッグ28とを有するエアバッグ20に対し十分なガス容量が確保されている。
メインバッグ26は、基布30にて車両下向きに開口する袋状に形成されており、ウインドシールドガラス14及びインストルメントパネル16と乗員Pの上体Uとの間で膨張、展開されて、該上体Uの車両前方への相対移動を拘束するようになっている。この実施形態では、メインバッグ26には、内圧調整用のベントホール25が形成されている。サブバッグ28は、インストルメントパネル16と膝Kとの間で膨張、展開され、該膝Kの車両前方への相対移動を拘束するようになっている。これらエアバッグ20のメインバッグ26とサブバッグ28とは、図4(A)に示される如く、一体的に構成されている。
サブバッグ28は、基布32にて車両上向きに開口する袋状に形成されており、該開口縁がメインバッグ26の車両下側開口縁に対し縫製等により接合されている。これにより、エアバッグ20は、全体として大きな袋状を成している。基布32は、表面にシリコンコート等の織り目シール加工が施されている点で基布30とは異なり、その織り目を経由したメインバッグ26内からのガス漏れが防止(基布30に対し抑制)されるようになっている。サブバッグ28の内圧保持用のシリコンコートは、ガス漏れ防止の観点からはサブバッグ28の内面に施すことが好ましい。
そして、図1〜図3に示される如く、メインバッグ26は、インストルメントパネル16における上側ドア36を展開して形成される上側開口部38を通じて車室Cで展開されるようになってる。一方、サブバッグ28は、インストルメントパネル16に下側ドア40を展開してインストルメントパネル16に形成される下側開口部42を通じて車室Cで展開されるようになっている。
このため、エアバッグ20は、図1に想像線にて示される如く、メインバッグ26とサブバッグ28とが独立して展開可能に折り畳まれている。具体的には、図4(A)に示される如く展開されるエアバッグ20は、図4(B)に示される如く展開厚み(前後)方向に蛇腹折りされた状態から、図4(C)に示される如くメインバッグ26とサブバッグ28とが独立してロール折りされている。この実施形態では、メインバッグ26及びサブバッグ28は、それぞれ内向きにロール折りされている。
また、エアバッグ20では、サブバッグ28にインフレータ22からのガスが供給され、メインバッグ26にはサブバッグ28を経由してインフレータ22からのガスが供給されるようになっている。具体的には、図2及び図3に示される如く、インフレータ22のガス噴出口22Aを含む一部はサブバッグ28内に挿入されており、インフレータ22からのガスがサブバッグ28に供給されるようになっている。また、メインバッグ26のチャンバとサブバッグ28のチャンバとを区画する仕切布44には、サブバッグ28からメインバッグ26にガスを供給するための連通孔44Aが形成されている。この実施形態では、左右に離間して2つの連通孔44Aが形成されている。
さらに、サブバッグ28内には、該サブバッグ28の前後方向の展開厚みを規制するためのテザー46が設けられている。この実施形態におけるテザー46は、乗員Pの膝Kよりも上側に設けられている。なお、テザー46に加えて、サブバッグ28における乗員Pの膝Kを拘束する部分に、該サブバッグ28の前後方向の展開厚みを規制するためのテザーやストラップを設けても良い。
また、テザー46には、その上下を連通する連通孔46Aが形成されると共に、下側から上側へのガス流れを抑制するための内圧保持手段としての逆止弁(一方向弁)48が設けられている。逆止弁48は、漏斗状を成す布片を主要部として構成され、ガス流通口48Aを有する漏斗状に展開されることで上側から下側へのガス流を許容するようになっている。一方、逆止弁48は、サブバッグ28におけるテザー46よりも下側部分の内圧(動圧)が上側部分の内圧よりも高くなると、該内圧によって布片が重ね合わされてガス流通口48Aが閉止される構成(図示省略)とされている。これにより、サブバッグ28の下部である膝拘束部の内圧が高くなった場合に、該膝拘束部からインフレータ22側にガスが流れて内圧が低下されることが抑制されるようになっている。
上側ドア36、下側ドア40は、インストルメントパネル16に図示しない薄肉部(溝状部)であるティアラインを形成することで設定されている。この実施形態では、上側ドア36、上側開口部38は、インストルメントパネル16に下向き(後向き)に開口する略「コ」字状のティアラインを形成することで、図1〜図3に示される如く上向きに展開される上ヒンジドアとして設定されている。
すなわち、上側ドア36は、膨張、展開されるメインバッグ26によってインストルメントパネル16内から押圧されることで、上側に展開されて上側開口部38を形成する構成とされている。同様に、下側ドア40は、膨張、展開されるサブバッグ28によってインストルメントパネル16内から押圧されることで、上側ドア36に対する直下側で上側に展開されて下側開口部42を形成する構成とされている。なお、下側ドア40のヒンジ部(ティアライン非形成部)を補強する補強部材をインストルメントパネル16に設けても良い。
そして、助手席用エアバッグ装置10では、展開された下側ドア40は、車室Cで膨張、展開するサブバッグ28を上側から支持する構成とされている。この実施形態における下側ドア40は、ロール折りが解消される過程のメインバッグ26に接触(当接)することでサブバッグ28の下向展開に伴う反力を支持するようになっている。この下側ドア40によって、図2に示される如く展開過程のサブバッグ28内におけるインフレータ22からの略後向きのガスの流れが、略下向きに案内(ガスの流れ方向が下向きに変化)されるようになっている(矢印Gl参照)。
以上説明した助手席用エアバッグ装置10では、例えば図示しない衝突センサの出力に基づいて自動車Vの前面衝突を検出又は前面衝突が不可避であることを予測した場合、図示しない制御装置としてのエアバッグECUがインフレータ22を作動させるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の助手席用エアバッグ装置10では、衝突センサからの信号に基づいて自動車Vの前面衝突が検出又は予測されると、エアバッグECUは、インフレータ22を作動(着火)させる。すると、インフレータ22からガス供給を受けたサブバッグ28及びサブバッグ28からガス供給を受けたメインバッグ26は、それぞれインストルメントパネル16内で膨張され、それぞれの展開圧で上側ドア36、下側ドア40を上側に展開させる。これにより形成された下側開口部42を通じてサブバッグ28は車室C側で膨張、展開され、上側開口部38を通じてメインバッグ26は車室C側で膨張、展開される。
この際、インフレータ22のガスが直接的に供給されかつメインバッグ26に対し小容量のサブバッグ28は、メインバッグ26に先行して膨張、展開される。そして、サブバッグ28は、後述する如くインストルメントパネル16と乗員Pの両膝Kとの間で膨張、展開される。また、メインバッグ26は、サブバッグ28の展開完了後に乗員Pの上体Uに対する車両前方で膨張、展開される。
このサブバッグ28によって、助手席12に着座した乗員Pの膝Kが拘束され、インストルメントパネル16側から膝Kに作用する荷重が軽減される。すなわち、乗員Pの膝Kが保護される。一方、乗員Pの上体Uは、サブバッグ28から連通孔44Aを通じて供給されたガス(図3に示す矢印Gu参照)により膨張、展開されたメインバッグ26によって拘束され、衝撃吸収が果たされる。これらにより、乗員Pは助手席用エアバッグ装置10によって良好に保護される。
ここで、助手席用エアバッグ装置10では、サブバッグ28の展開過程で、下側ドア40(及び展開過程のメインバッグ26)によりサブバッグ28が上側から支持されるため、該サブバッグ28の上方への膨張、展開が規制される。そして、この下側ドア40によってサブバッグ28内のガスの流れが下向きに案内(流れ方向が下向きに変化)されるため、サブバッグ28はインストルメントパネル16に沿って下向きに展開される。
これにより、サブバッグ28は、インストルメントパネル16と乗員Pの両膝Kとの間の隙に滑り込む(潜り込む)ようにして膨張、展開され、乗員Pの両膝Kを良好に拘束(保護)する。
このように、第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10では、上体拘束用のメインバッグ26に一体的に設けられた膝拘束用のサブバッグ28を、インストルメントパネル16と乗員の膝Kとの間で良好に展開させることができる。
また、助手席用エアバッグ装置10では、メインバッグ26とサブバッグ28とがインストルメントパネル16内で独立してロール折りされている。このため、メインバッグ26とサブバッグ28とは、互いの干渉が防止又は抑制されながら、それぞれ膨張、展開されつつ上側ドア36、下側ドア40を個別に展開させる。そして、メインバッグ26及びサブバッグ28は、それぞれ車室C側で所要の形状に膨張、展開(完了)される。
さらに、助手席用エアバッグ装置10では、メインバッグ26に先行してサブバッグ28にガスが供給されるので、該サブバッグ28が短時間で膨張、展開されて乗員Pの両膝Kが良好支持される。一方、メインバッグ26は、先行して展開されたサブバッグ28に下側ドア40を介して支持されるので、上向きの展開が促進(展開方向が制御)されて早期にウインドシールドガラス14に接触する。これにより、メインバッグ26の展開姿勢が安定されると共に上体Uの保護性能も向上される。
(第2の実施形態)
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態の構成と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図5には、本発明の第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、助手席用エアバッグ装置50は、第3バッグとしてのインナバッグ52を備える点で、第1の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10とは異なる。
インナバッグ52は、メインバッグ26内の根元部で膨張、展開されるように、該メインバッグ26に対し十分容量の小さい袋体として、基布30と同様の基布54により形成されている。この実施形態では、インナバッグ52は、サブバッグ28に対しても小容量とされている。そして、図6にも示される如く、インナバッグ52は、サブバッグ28と共にインフレータ22におけるガス噴出口22Aを含む一部を挿入させている。換言すれば、助手席用エアバッグ装置50を構成するエアバッグ20は、インフレータ22が挿入された部分からサブバッグ28とインナバッグ52とが分岐されている。すなわち、インナバッグ52は、サブバッグ28と共にインフレータ22のガスが直接的に供給されるようになっている。
そして、インナバッグ52には、メインバッグ26にガスを供給するための連通孔52Aが形成されている。この実施形態では、仕切布44に代えてインナバッグ52が設けられた構成されており、メインバッグ26にはインナバッグ52を通じてのみインフレータ22からのガスが供給される構成である。
以上説明したインナバッグ52は、膨張、展開された状態で、下側ドア40を上側から支持する構成とされている。すなわち、この実施形態では、下側ドア40は、メインバッグ26の基布30を介して接触された膨張、展開状態のインナバッグ52によって、サブバッグ28の下向展開に伴う反力を支持するようになっている。助手席用エアバッグ装置50における他の構成は、図示しない部分を含め助手席用エアバッグ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50によっても、基本的に助手席用エアバッグ装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、助手席用エアバッグ装置50では、小容量であると共にインフレータ22からのガスが直接的に供給されることにより短時間で膨張、展開されるインナバッグ52によって、下側ドア40が上側から支持される。このため、上体拘束用のメインバッグ26に一体的に設けられた膝拘束用のサブバッグ28を、インストルメントパネル16と乗員の膝Kとの間で一層良好に展開させることができる。
なお、上記した各実施形態では、上側ドア36が上ヒンジドアである例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上側ドア36は展開して下側ドア40に重ね合わされる下ヒンジドアであっても良い。
また、上記した実施形態では、サブバッグ28における車室Cで展開される部分に逆止弁48が設けられた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、サブバッグ28におけるインストルメントパネル16(エアバッグケース24)内で展開される部分に逆止弁が設けられた構成としても良い。
さらに、上記した各実施形態では、本発明に係るエアバッグ装置が助手席用エアバッグ装置10、50に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、本発明に係るエアバッグ装置は、車幅方向に3人の乗員が着座し得るシートのうち車幅方向中央のシート等に適用することができる。また、このような中央座席が本発明においては助手席に含まれると捉えることも可能である。
10 助手席用エアバッグ装置
12 助手席(座席)
16 インストルメントパネル
22 インフレータ(ガス発生手段)
26 メインバッグ(第1バッグ)
28 サブバッグ(第2バッグ)
36 上側ドア(第1ドア)
38 上側開口部(開口部)
40 下側ドア(第2ドア)
42 下側開口部(開口部)
48 逆止弁(内圧保持手段)
50 助手席用エアバッグ装置
52 インナバッグ(第3バッグ)
C 車室
P 乗員
U 上体
K 膝

Claims (4)

  1. ガス発生手段と、
    インストルメントパネル内に設けられ、前記ガス発生手段からガス供給を受けて前記インストルメントパネルに対する車室側で膨張、展開されることで、座席に着座した車両乗員の上体を車両前後方向の前側から拘束する第1バッグと、
    前記インストルメントパネル内に前記第1バッグと一体的に設けられ、前記ガス発生手段からガス供給を受けて前記インストルメントパネルに対する車室側で膨張、展開されることで、前記乗員の膝を車両前後方向の前側から拘束する第2バッグと、
    前記インストルメントパネルに設けられ、前記第1バッグの膨張、展開に伴って展開されることで前記インストルメントパネルに前記第1バッグが通過する開口部を生じさせる第1ドアと、
    前記インストルメントパネルにおける前記第1ドアに対する車両上下方向の下側に設けられ、前記第2バッグの膨張、展開に伴って上側に展開されることで前記インストルメントパネルに前記第2バッグが通過する開口部を生じさせると共に、前記第1バッグに接触しつつ前記第2バッグを上側から支持する第2ドアと、
    を備えたエアバッグ装置。
  2. 前記第1バッグと第2バッグとは、前記第1バッグが前記第1ドアの内側に配置されると共に前記第2バッグが前記第2ドアの内側に配置されるように、前記インストルメントパネル内で独立してロール折りされている請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 前記ガス発生手段からガス供給を受けて前記第1バッグ内で膨張、展開されることで、前記第2ドアを上側から支持する第3バッグをさらに備えた請求項1又は請求項2記載のエアバッグ装置。
  4. 前記第2バッグは、前記第1バッグに先行して前記ガス発生手段からのガスが供給されるように構成されると共に、前記ガス発生手段側へのガス流れを抑制する内圧保持手段を有する請求項1〜請求項3の何れか1項記載のエアバッグ装置。
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