JP2001233152A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2001233152A
JP2001233152A JP2000042624A JP2000042624A JP2001233152A JP 2001233152 A JP2001233152 A JP 2001233152A JP 2000042624 A JP2000042624 A JP 2000042624A JP 2000042624 A JP2000042624 A JP 2000042624A JP 2001233152 A JP2001233152 A JP 2001233152A
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祐 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグの膨張挙動の効果的な制御を可能
にしながら、しかも、膨張挙動を制御するために設けた
内袋がエアバッグ装置の作動初期に乗員に接触する可能
性を低減することができるエアバッグ装置を提供する。 【解決手段】 インストルメントパネル上面部1aから
膨出するエアバッグ14を備え、該エアバッグの内部
に、インフレータ16からのガスの流れを制御する内袋
30を配し、該内袋30は、ドア端末3aを越えて車両
後方に膨出し、かつ、インストルメントパネル後端1c
よりも車両前方側にとどまる膨張形状を有するととも
に、エアバッグ上部側14aと下部側14bにそれぞれ
ガスを吹き出す上側穴部40と下側穴部42を備え、上
側穴部40をドア端末3aを越えて後方に膨出する部分
の当該ドア端末直近に設け、下側穴部42をインストル
メントパネル開口部2を越えて膨出する部分の当該開口
部直近に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インストルメントパネルの内
側に、上方に開口するケースを配して、該ケース内にエ
アバッグとインフレータを収納するとともに、インスト
ルメントパネルの上面部にエアバッグ膨出用の開口部を
設け、この開口部をドアで閉塞してなるエアバッグ装置
がある。かかるエアバッグ装置は、車両衝突時、インフ
レータの発するガスによりエアバッグが膨張し始め、そ
の膨張圧力によりドアが押し開かれてインストルメント
パネル上面部の開口部から車両室内にエアバッグが膨出
し、これにより乗員を受け止めて保護するものである。
【0003】このようなエアバッグ装置においては、エ
アバッグの膨張挙動を制御するために、ディフューザを
用いてインフレータから噴出されるガスの流れを制御す
ることがある。ディフューザは、一般に、インフレータ
の周囲を取り巻くようにケース内に配設された金属部材
であり、周面に複数のガス吹出口を有し、インフレータ
の発するガスをこの複数の吹出口からエアバッグ内に送
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した金属製のディ
フューザでは、インストルメントパネルの開口部から突
出するようにディフューザを設けることは不可能であ
り、従って、この場合、ケース内だけのガス流の制御に
とどまり、エアバッグがある程度膨張してからの膨張挙
動の制御は難しい。
【0005】そのため、従来よりエアバッグの内部に内
袋を設けて、インフレータの発するガスをこの内袋から
エアバッグに供給することにより、エアバッグの膨張挙
動を制御する場合がある。しかしながら、従来の内袋の
構成では、上下方向に優先的に膨張させるというエアバ
ッグの膨張挙動の制御を効果的に達成させながら、しか
も、エアバッグ装置の作動初期に内袋が乗員に接触する
可能性を十分に低減することが難しい。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、エアバッグの膨張挙動の効果的な制御を可
能にしながら、しかも、膨張挙動を制御するために設け
た内袋がエアバッグ装置の作動初期に乗員に接触する可
能性を低減することができるエアバッグ装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、インストルメントパネルの内側に、エアバッグと、
該エアバッグにガスを供給するインフレータが配され、
該インストルメントパネルの上面部にエアバッグ膨出用
の開口部が設けられ、該開口部がエアバッグの膨張圧力
により押し開かれるドアで閉塞されたエアバッグ装置に
おいて、前記ドアが、車両後方側に開口する前開きドア
部を備え、前記エアバッグの内部に、前記インフレータ
からのガスの流れを制御してエアバッグに供給する内袋
が配され、この内袋は、前記ドアの前開きドア部の端末
を越えて車両後方に膨出し、かつ、インストルメントパ
ネルの後端よりも車両前方側にとどまる膨張形状を有す
るとともに、エアバッグの上部側にガスを吹き出す上側
穴部とエアバッグの下部側にガスを吹き出す下側穴部と
を備え、前記上側穴部が、前記前開きドア部の端末を越
えて車両後方に膨出する部分に設けられ、前記下側穴部
が、前記インストルメントパネルの開口車両後方端部を
越えて膨出する部分に設けられたものである。
【0008】本発明のエアバッグ装置であると、インフ
レータの作動時に、エアバッグ内部に設けられた内袋
は、インストルメントパネルの開口部から車両室内に膨
出し、その上面側に設けられた上側穴部からエアバッグ
の上部側にガスを吹き出すとともに、下面側に設けられ
た下側穴部からエアバッグの下部側にガスを吹き出す。
その際、上側穴部は、ドア端末を越えて車両後方に膨出
する部分に設けられているため、ドアにより塞がれるこ
とがなく、エアバッグの上部側にガスを円滑に導く。ま
た、下側穴部も、インストルメントパネルの開口部を越
えて膨出する部分に設けられていることから、エアバッ
グの下部側にガスを円滑に導く。これにより、上下方向
に優先的に膨張させるというエアバッグの膨張挙動の制
御が効果的に達成される。しかも、本発明のエアバッグ
装置であると、かかる内袋がインストルメントパネルの
後端を越えて車両後方に飛び出さない程度の小袋である
ため、エアバッグが完全に膨張していないエアバッグ装
置の作動初期の段階で、膨張した内袋が、インストルメ
ントパネルに近接した乗員と接触する可能性を低減する
ことができる。
【0009】かかる内袋を、上記のようなエアバッグの
膨張挙動の効果的な制御を可能としながら小型にするた
めには、上記上側穴部を、前記前開きドア部の端末を越
えて車両後方に膨出する部分における当該端末近傍に設
け、上記下側穴部を、インストルメントパネルの開口車
両後方端部を越えて膨出する部分における当該開口部近
傍に設けることが好適である。なお、前開きドア部の端
末近傍に設ける上側穴部は、穴の一部が前開きドア部に
かかる位置にあってもよい。また、インストルメントパ
ネル開口部近傍に設ける下側穴部も、穴の一部がインス
トルメントパネルにかかる位置にあってもよい。この構
成は、ドアが車両後方側に開口する前開きドア部のみか
らなる片開き式の場合に特に有効である。
【0010】一方、ドアが車両後方側に開口する前開き
ドア部と車両前方側に開口する後開きドア部とよりなる
両開き式の場合には、内袋として、前記後開きドア部の
端末を越えて車両後方に膨出する膨張形状を有するもの
を用いて、その下側穴部を後開きドア部の端末を越えて
車両後方に膨出する部分における当該端末近傍に設ける
ことが好適である。
【0011】本発明のエアバッグ装置においては、前記
内袋が、1枚又は複数枚の基布を用いて上面部と下面部
と左右両側面部とを備える立体状に縫製してなることが
好適である。
【0012】このように立体縫製で内袋を構成すること
により、ドアが開くことによってインストルメントパネ
ル上面部に形成される隙間に内袋が無理なく埋まり、内
袋にかかる内圧が比較的均等になるので、膨張初期より
エアバッグを安定して展開させることができる。また、
内袋に側面部が確保されているため、必要に応じて該側
面部にも穴部を設けることができ、穴部の設定範囲が広
い。
【0013】この場合、内袋の上面部に設ける上側穴部
と下面部に設ける下側穴部との少なくとも一方の穴部
が、車両幅方向に長い開口部よりなることが好ましい。
このようにガスを噴出するために内袋に設ける穴部を、
上下方向よりも車両幅方向に長い開口部によって構成す
ることにより、内袋自体の大きさはそのままで、上側穴
部と下側穴部との間の距離を長く確保しながら、開口部
の周長を長くすることができる。そのため、内袋の穴部
の強度が高くなり、穴部の周囲に補強のために設ける縫
製が不要となるので、コストダウンを図ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るエ
アバッグ装置について図面を参照して説明する。
【0015】図1は本発明の一実施形態に係るエアバッ
グ装置10のエアバッグ膨張時における側面断面図、図
2は同エアバッグ装置10の側面断面図、図3は同エア
バッグ装置10のエアバッグ膨張時における拡大断面図
である。
【0016】このエアバッグ装置10は、自動車の助手
席前方のインストルメントパネル1に配設された助手席
用エアバッグ装置であり、インストルメントパネル1の
上面部1aの背後側に配された上方に開口するケース1
2と、このケース12内に折畳み収納されたエアバッグ
14と、該ケース12内に収納されたガス発生器である
インフレータ16と、インフレータ16の発するガスを
整流するディフューザ18とを備えてなる。インストル
メントパネル上面部1aには、ケース12の開口面と相
対する部位に、エアバッグ14を車両室内に膨出させる
ための開口部2が設定されており、この開口部2が、エ
アバッグ14の膨張圧力により押し開かれるドア3で閉
塞されている。そして、このドア3が押し開かれること
により、エアバッグ14が、インストルメントパネル1
とウインドシールド4と乗員Pとで区画される空間を車
両後方に向って膨張展開するように構成されている。
【0017】ドア3は、この実施形態では、車両前方側
端部をヒンジ部5として車両後方側に開口する前開きド
ア部のみからなる片開き式ドアである。詳細には、図2
に示すように、ドア3は、インストルメントパネル1と
一体に設けられており、車両後方側端部に開裂部となる
脆弱部6が設けられ、図3に示すように、エアバッグ1
4の膨張圧力により、この脆弱部6が開裂し、ヒンジ部
5を支点として車両前方側に開かれることにより、車両
後方側に開口するようになっている。
【0018】ケース12は、水平断面矩形状をなす浅底
の金属製容器であり、略円筒状をなすインフレータ16
が、その軸方向を車両幅方向に向けてケース12内に固
設されている。インフレータ16は、ケース12内にお
ける車両前方側に寄せて配されており、これにより、イ
ンフレータ16の乗員側にはケース12の乗員側壁との
間に、エアバッグ14の収納空間が確保されている。デ
ィフューザ18は、インフレータ16の周囲を取り巻く
ようにケース12の内壁面に固設された金属板であり、
その周面にはインフレータ16の発するガスをエアバッ
グ14内に供給するためのガス吹出口20が設けられて
いる。このガス吹出口20は、上方、即ちケース12の
開口面に吹き出すように、ディフューザ18の上面部に
設けられるとともに、後方、即ちケース12内における
エアバッグ14の収納空間に向けて吹き出すように、デ
ィフューザ18の後面部に設けられている。
【0019】エアバッグ14は、1枚又は複数枚の基布
を立体状に縫製して形成されたものであり、図1,4に
示すように、略矩形の口元部から乗員を受け止める略矩
形の正面部22にかけて逆テーパ状に広がる略横倒四角
錐状をなす。そして、この口元部が、ケース12の開口
周縁部にバッグリテーナ24を介してリベットなどの固
定手段26で取付けられている。
【0020】エアバッグ14の内部には、インフレータ
16から吹き出されるガスの流れを制御してエアバッグ
14内に供給する内袋30が配設されている。内袋30
は、その矩形の口元部31が、エアバッグ14とともに
上記バッグリテーナ24によりケース12の開口周縁部
に取り付けられている。
【0021】この内袋30は、本実施形態では1枚の基
布を用いて上面部32と下面部34と左右両側面部36
とを備える立体状に縫製してなる(図4参照)。内袋3
0を構成する基布は、図5に示すように、一端に口元部
31a,31bを各々有する台形状の上面部32と下面
部34とが他端同士で連結一体化されている。そして、
上面部32の両側縁部から三角形状の側面部36,36
をそれぞれ一体に延出し、下面部34に対向する側面部
36の縁部37と下面部34の両側縁部35とを各々縫
合38してなる。側面部36からも口元部31cが一体
に延出されており、この口元部31cは上面部32の口
元部31aの左右両側に配されている。
【0022】図1,3に示すように、内袋30は、イン
ストルメントパネル1の開口部2から車両室内に飛び出
し、その上面部32が押し開かれたドア3に沿って車両
後方に延び、更にドア3の端末(後端)3aを越えて車
両後方に膨出し、下面部34がインストルメントパネル
開口部2の車両後方側端末2aを越えて車両後方に膨出
する膨張形状を有する。しかも、内袋30は、インスト
ルメントパネル1の後端1c、即ちインストルメントパ
ネル1の乗員Pと相対する後面部1bにおいて最も後方
に張り出した部位よりも車両前方側にとどまる膨張形状
を有している。詳細には、当該後端1cを通る鉛直面X
より車両後方に内袋30が飛び出さないように設定され
ている。この実施形態では、内袋30は、インストルメ
ントパネルの略水平な上面部1aの領域内からはみ出さ
ない程度の小袋である。
【0023】内袋30には、エアバッグ14の上部側1
4aにガスを吹き出す上側穴部40と、エアバッグ14
の下部側14bにガスを吹き出す下側穴部42が設けら
れている。
【0024】上側穴部40は、内袋30の上面部32に
設けられており、該上面部32におけるドア端末3aを
越えて車両後方に膨出する部分に設けられている。詳細
には、ドア端末3aを越える部分における当該ドア端末
3aの直近に設けられている。これは、上側穴部40を
有効に作用させながら、内袋30をできるだけ小さくす
るためである。
【0025】下側穴部42は、内袋30の下面部34に
設けられており、該下面部34における上記インストル
メントパネル端末2aを越えて膨出する部分に設けられ
ている。詳細には、該端末2aを越える部分における当
該端末2aの直近に設けられている。これは、上側穴部
40と同様、下側穴部42を有効に作用させながら、内
袋30をできるだけ小さくするためである。
【0026】また、上側穴部40と下側穴部42との間
隔は、性能上及び強度上問題がない範囲で極力短く設定
されており、これにより内袋30の小型化が図られてい
る。
【0027】図5に示すように、上側穴部40は、この
実施形態では、円形の開口を左右に2個並べることによ
り構成されている。一方、下側穴部42は、車両幅方向
にやや引き伸ばした円形の開口よりなり、該開口が車両
幅方向中央部に1個だけ設けられている。このように下
側穴部42を車両幅方向に長い開口部により構成するこ
とによって、小型の内袋30において上側穴部40と下
側穴部42との距離を長く確保しながら、開口部の周長
を長くすることができる。そのため、穴部40,42の
強度が高くなり、周囲の補強用縫製が不要となる。
【0028】なお、図6に示すように、上側穴部40に
ついても車両幅方向に長い開口部により構成することが
できる。すなわち、図6に示す例では、下側穴部42だ
けでなく上側穴部40についても車両幅方向に引き伸ば
した円形開口よりなり、これにより、穴部40,42の
一層の強度アップを図っている。
【0029】図2に示すように、エアバッグ14は、膨
張形状における上部側14aと下部側14bとがそれぞ
れ分けて折畳まれている。この実施形態では、上部側1
4aは蛇腹状に、下部側14bはロール状に折畳まれて
いる。そして、この上部側14aの折畳み部分と下部側
14bの折畳み部分との間に内袋30の先端30aを挿
入した状態で、エアバッグ14及び内袋30は、ケース
12内におけるインフレータ16の後方空間に収納され
ている。内袋30の先端30aは、詳細には、両折畳み
部分を繋ぐエアバッグ正面部22の背後に挿入されてい
る。
【0030】以上よりなる本実施形態のエアバッグ装置
10であると、インフレータ16からのガスにより、ま
ず、内袋30が膨張し、その上方のエアバッグ14を押
し上げて、図1,3に示すように、インストルメントパ
ネル1のドア3を開口させる。そして、これにより形成
されたインストルメントパネル上面部1aの隙間に内袋
30が無理なく埋まり、内袋30にかかる内圧が比較的
均等になる。すなわち、内袋30は、エアバッグ14の
口元部を含むその近傍を充填した状態に膨張し、この膨
張形状で安定する。その際の内袋30の膨張形状は、上
記したように、ドア端末3aを越えて車両室内に膨出す
るものであるため、その上側穴部40からエアバッグ上
部側14aにガスが円滑に吹き出されるとともに、下側
穴部42からエアバッグ下部側14bにガスが円滑に吹
き出される。これにより、エアバッグ14は、まず上下
方向に膨張し、その後本来の設計形状に膨張して正面部
22で乗員Pを受け止める。
【0031】以上のように、本実施形態によれば、エア
バッグ14内に設けた内袋30によってエアバッグ14
の膨張挙動の制御を効果的に達成することができる。し
かも、本実施形態では、図1に示すように、内袋30が
インストルメントパネル後端1cを越えて車両後方に飛
び出さない小袋であるため、エアバッグ14が完全に膨
張していないエアバッグ装置10の作動初期の段階で、
膨張した内袋30が、インストルメントパネル1に近接
した乗員Pと接触する可能性を低減することができる。
【0032】図7は、上記実施形態において、インスト
ルメントパネル1のドア3の構成を変更した例である。
すなわち、この例では、ドア3を、上記した片開き式で
はなく、車両後方側に開口する前開きドア部7と車両前
方側に開口する後開きドア部8とよりなる両開き式で構
成している。この場合、内袋30は、前開きドア部7の
端末7aを越えて車両後方に膨出するとともに、後開き
ドア部8の端末8aを越えて車両後方に膨出する膨張形
状を有する。そして、上側穴部40を前開きドア部7の
端末7aを越えて膨出する部分における当該端末7aの
直近に設け、下側穴部42を後開きドア部8の端末8a
を越えて膨出する部分における当該端末8aの直近に設
けている。
【0033】このようにドア3が両開き式の場合には、
内袋30として後開きドア部8の端末8aを越えて膨出
する膨張形状を有するものを用いて、下側穴部42を当
該端末8aの直近に設けることにより、エアバッグ下部
側14bへの円滑なガス供給を達成することができる。
【0034】なお、ドア3が両開き式の場合、図8に示
すように、内袋30を後開きドア部8に沿って膨出しな
いように更に小型化して、内袋30が後開きドア部8と
接触しないような膨張形状としてもよい。この場合、下
側穴部42は、インストルメントパネル1の開口部2を
越えて上方に膨出する部分における当該開口部2の直近
に設ける。
【0035】
【発明の効果】本発明のエアバッグ装置によれば、エア
バッグ内に設けた内袋によってエアバッグの膨張挙動の
効果的な制御を可能にしながら、しかも、エアバッグ装
置の作動初期に内袋が乗員に接触する可能性を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるエアバッグ装置の
エアバッグ膨張時における側面断面図である。
【図2】同エアバッグ装置の側面断面図である。
【図3】同エアバッグ装置のエアバッグ膨張時における
拡大断面図である。
【図4】同エアバッグ装置におけるエアバッグと内袋の
膨張形状を示す斜視図である。
【図5】同内袋を構成する基布の平面図である。
【図6】同内袋を構成する基布の変更例を示す平面図で
ある。
【図7】他の実施形態にかかるエアバッグ装置の側面断
面図である。
【図8】さらに他の実施形態にかかるエアバッグ装置の
側面断面図である。
【符号の説明】
1……インストルメントパネル 1a……上面部 1b……後端 2……開口部 3……ドア 3a……端末 7……前開きドア部 8……後開きドア部 10……エアバッグ装置 14……エアバッグ 16……インフレータ 30……内袋 40……上側穴部 42……下側穴部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インストルメントパネルの内側に、エアバ
    ッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータが
    配され、該インストルメントパネルの上面部にエアバッ
    グ膨出用の開口部が設けられ、該開口部がエアバッグの
    膨張圧力により押し開かれるドアで閉塞されたエアバッ
    グ装置において、 前記ドアが、車両後方側に開口する前開きドア部を備
    え、 前記エアバッグの内部に、前記インフレータからのガス
    の流れを制御してエアバッグに供給する内袋が配され、 この内袋は、前記ドアの前開きドア部の端末を越えて車
    両後方に膨出し、かつ、インストルメントパネルの後端
    よりも車両前方側にとどまる膨張形状を有するととも
    に、エアバッグの上部側にガスを吹き出す上側穴部とエ
    アバッグの下部側にガスを吹き出す下側穴部とを備え、 前記上側穴部が、前記前開きドア部の端末を越えて車両
    後方に膨出する部分に設けられ、 前記下側穴部が、前記インストルメントパネルの開口車
    両後方端部を越えて膨出する部分に設けられたことを特
    徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】前記上側穴部が、前記前開きドア部の端末
    を越えて車両後方に膨出する部分における当該端末近傍
    に設けられ、 前記下側穴部が、前記インストルメントパネルの開口車
    両後方端部を越えて膨出する部分における当該開口部近
    傍に設けられたことを特徴とする請求項1記載のエアバ
    ッグ装置。
  3. 【請求項3】前記ドアが、車両後方側に開口する前開き
    ドア部とともに車両前方側に開口する後開きドア部を備
    え、 前記内袋が、該後開きドア部の端末を越えて車両後方に
    膨出する膨張形状を有 し、 前記下側穴部が、該後開きドア部の端末を越えて車両後
    方に膨出する部分における当該端末近傍に設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】前記内袋が、1枚又は複数枚の基布を用い
    て上面部と下面部と左右両側面部とを備える立体状に縫
    製してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】前記上側穴部と前記下側穴部の少なくとも
    一方の穴部が、車両幅方向に長い開口部よりなることを
    特徴とする請求項4記載のエアバッグ装置。
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Cited By (6)

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