JP2000016213A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2000016213A
JP2000016213A JP10182677A JP18267798A JP2000016213A JP 2000016213 A JP2000016213 A JP 2000016213A JP 10182677 A JP10182677 A JP 10182677A JP 18267798 A JP18267798 A JP 18267798A JP 2000016213 A JP2000016213 A JP 2000016213A
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JP
Japan
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airbag
case
hole
inflator
side wall
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JP10182677A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Otsuka
昌克 大塚
Yoshinori Mihara
義則 三原
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース内にインフレータとエアバッグを収納
したエアバッグ装置において、金属製のディフューザを
用いることなく、しかも低コストかつ簡単な構造で、イ
ンフレータからエアバッグに供給されるガスの流れを制
御する。 【解決手段】 インフレータ16からエアバッグ14内
に供給されるガスの流れを制御する制御布42に、エア
バッグ14口元部の貫通孔28に対応する貫通孔46を
設け、リテーナ36の係合突部38を、ケース12内側
から、エアバッグ14、制御布46及びケース12の貫
通孔28,46,24に貫通させて、ケース12の外側
でストッパ40により係止する。これにより、インフレ
ータ16とエアバッグ14の間に制御布42を配した状
態で、ケース12に、エアバッグ14及び制御布42を
取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等における乗
員の保護装置であるエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等の衝突時における乗員
保護のため、インストルメントパネルやステアリングホ
イール中央部などにエアバッグ装置を配設することがあ
る。このようなエアバッグ装置は、一般に、エアバッグ
とガス発生器であるインフレータとをケース内に収納し
てなり、車両衝突時に、インフレータの発するガスによ
りエアバッグがケースから車両室内に膨出展開し、これ
により乗員の体を受け止めるよう構成されている。
【0003】かかるエアバッグ装置においては、インフ
レータからエアバッグ内に吹き込まれるガスの流れを制
御するために、図10に示すように、ケース100の底
部に配されるインフレータ101とその上方に収納され
るエアバッグ102との間に、複数のガス吹出し開口1
04を有するディフューザ103を配設することがあ
る。このディフューザ103は金属板よりなり、ケース
100の内側面に溶接で取り付けられている。そのた
め、かかるディフューザ103を設けるとケース重量が
重く、且つケースコストがアップするという問題があ
る。
【0004】一方、かかる金属製のディフューザを用い
ることなく、インフレータからエアバッグ内に供給され
るガスの流れを制御する技術も提案されている。
【0005】例えば、特開平5−262195号公報に
は、図11に示すように、エアバッグ102の内部にイ
ンフレータ101からのガスを左右方向に導くための帯
状のガイド部材105を設けて、これによりエアバッグ
102をまず左右方向に展開させた後、最終的にエアバ
ッグ本来の設計形状に展開させることが開示されてい
る。
【0006】また、特開平7−329667号公報に
は、図12に示すように、エアバッグ102内にV字形
のガイド部材106を設けて、エアバッグ102内を
上、中、下3室に区分することにより、インフレータ1
01からのガスを上下方向に導き、これによりエアバッ
グ102をまず上下方向に展開させることが開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のガイド部材は、
いずれもエアバッグに一体的に縫製することでエアバッ
グ内に配設されている。そのため、エアバッグの縫製作
業が複雑となってコストアップにつながり、また、エア
バッグのパッケージボリュームが増大してケースへの収
納性が悪化するといった問題点が大きいため、たとえ性
能が良くても、実際には採用されない場合が多い。
【0008】そこで、本発明は、ケースに金属製のディ
フューザを用いることなく、しかも低コストかつ簡単な
構造で、インフレータからエアバッグに供給されるガス
の流れを制御することのできるエアバッグ装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のエア
バッグ装置は、上方に開口するケースと、ケース底部に
配されたインフレータと、インフレータの上方において
ケース内に収納されたエアバッグとを備え、エアバッグ
口元部とケース側壁に複数の貫通孔が設けられ、ケース
内側から前記エアバッグ口元部の貫通孔と前記ケース側
壁の貫通孔を貫通する係合突部が、ケース外側において
ストッパで係止されることにより、前記エアバッグ口元
部が前記ケース側壁の内側面に固定されたエアバッグ装
置において、前記インフレータと前記エアバッグとの間
に、インフレータからエアバッグ内に供給されるガスの
流れを制御する制御布が配され、該制御布におけるエア
バッグの貫通孔に対応する位置に貫通孔が設けられ、該
制御布の貫通孔に前記係合突部が貫通され、該係合突部
の前記ストッパによる係止により前記制御布が前記ケー
ス側壁に対して固定されたことを特徴とする。
【0010】このエアバッグ装置においては、係合突部
をエアバッグの貫通孔、制御布の貫通孔及びケースの貫
通孔に貫通させてケース外側でストッパにより係止する
ことで、インフレータからのガスの流れを制御してエア
バッグの展開挙動を制御する制御布をインフレータとエ
アバッグの間に簡単に取り付けることができる。
【0011】そのため、請求項1のエアバッグ装置であ
ると、ケースに金属製のディフューザを設ける必要がな
くなるので、エアバッグ装置の軽量化が図れる。また、
該制御布が、エアバッグに縫製で取り付けられるもので
はないので、低コストで簡単に配設することができる。
【0012】本発明の請求項2のエアバッグ装置は、上
方に開口するケースと、ケース底部に配されたインフレ
ータと、インフレータの上方においてケース内に収納さ
れたエアバッグとを備え、エアバッグ口元部とケース側
壁に複数の貫通孔が設けられ、ケース内側から前記エア
バッグ口元部の貫通孔と前記ケース側壁の貫通孔を貫通
する係合突部が、ケース外側においてストッパで係止さ
れることにより、前記エアバッグ口元部が前記ケース側
壁の内側面に固定されたエアバッグ装置において、エア
バッグの展開圧力により破断される帯状布が、前記エア
バッグの上面を通って前記ケース開口縁部の一側壁から
相対する側壁に掛渡され、該帯状布の前記ケース側壁へ
の取付端部に貫通孔が設けられ、該帯状布の貫通孔に前
記係合突部が貫通され、該係合突部の前記ストッパによ
る係止により前記帯状布が前記ケース側壁に対して固定
されたことを特徴とする。
【0013】このエアバッグ装置においては、係合突部
を帯状布の貫通孔、エアバッグの貫通孔及びケースの貫
通孔に貫通させて、ケース外側でストッパにより係止す
ることで、エアバッグの上面に掛渡されその展開圧力に
より破断される帯状布を簡単に配設することができる。
この帯状布によって、エアバッグの展開時に、まず、エ
アバッグを帯状布の配設方向と直交する方向に展開さ
せ、その後、エアバッグの展開圧力により帯状布が破断
されることでエアバッグ本来の設定形状に展開させるこ
とができる。
【0014】請求項1または2記載のエアバッグ装置に
おいては、請求項3記載のように、エアバッグの前記複
数の貫通孔に跨って位置する長手形状をなすリテーナが
前記ケースの内側に配設され、該リテーナに複数の前記
係合突部が設けられていてもよい。
【0015】また、請求項4記載のように、前記ケース
の開口部を覆うエアバッグドアを備え、該エアバッグド
アが前記ケースの開口部を覆うドア本体の裏面から下方
に突設されたドア壁を有し、前記ケースの内側に配され
る該ドア壁の外側面に複数の前記係合突部が設けられて
いてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るエ
アバッグ装置について図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施形態に係るエア
バッグ装置10の分解斜視図であり、図2はその縦断面
図である。
【0018】このエアバッグ装置10は、自動車の助手
席前方のインストルメントパネルに配設される助手席用
エアバッグ装置であり、上方に開口するケース12内に
エアバッグ14とインフレータ16が収納され、ケース
12の開口部がエアバッグドア18により覆われてい
る。
【0019】ケース12は、水平断面矩形で縦断面略U
字状に形成された金属製の箱型容器である。ケース12
底部の一側壁には、インフレータ16を挿入するための
挿入口20が設けられており、この挿入口20から挿入
されたインフレータ16を反対側のケース壁面にナット
22で固定することにより、ケース12の底部空間にイ
ンフレータ16が配設されるようになっている。
【0020】ケース12の上部側である開口縁部には、
矩形の貫通孔24がケース12の開口辺に沿って複数個
並設されている。ここでは、開口縁部における車両前方
側壁と後方側壁とに相当する開口縁部の長辺側にそれぞ
れ3個ずつ設けられている。
【0021】エアバッグ14は、合成繊維等により構成
された袋体であり、ケース12内のインフレータ16の
上に折畳まれた状態で収納される。このエアバッグ14
の口元部はケース12の開口周縁部に対応する矩形状を
なし、その長辺側の口元縫製部26には、ケース12の
複数の貫通孔24にそれぞれ対応する位置に、同様の矩
形の貫通孔28が配設されている。
【0022】インフレータ16は、不図示の制御部に接
続されており、車両の衝突等の所定条件において、ケー
ス12内にガスを発生して、エアバッグ14をケース1
2の開口部から外部に膨出させる。
【0023】エアバッグドア18は、合成樹脂の成形体
であって、ケース12の開口部を覆い、エアバッグ14
の展開時にその展開圧力により開裂する略矩形状のドア
本体30と、このドア本体30の裏面から下方に突設さ
れた板状のドア壁32とよりなる。ドア壁32は、ケー
ス12の開口縁部の長辺側の開口辺に対応するように設
けられており、ケース12の開口縁部の外側に配され
る。ドア壁32には、ケース12の複数の貫通孔24に
それぞれ対応する位置に、同様の矩形の貫通孔34が設
けられている。
【0024】エアバッグ14は、金属製のリテーナ36
によってケース12の開口縁部に取り付けられている。
このリテーナ36は、エアバッグ14の長辺側の口元縫
製部26に設けられた複数の貫通孔28に跨って位置す
る長手形状をなし、ケース12内側からエアバッグ14
の貫通孔28、ケース12の貫通孔24及びエアバッグ
ドア18のドア壁32の貫通孔34を順次に貫通して、
ドア壁32の外側においてカンヌキ状のストッパ40で
係止される複数の係合突部38を有する。この係合突部
38は、長手形状をなすリテーナ36本体から突出する
断面略コの字状をなしている。
【0025】インフレータ16とエアバッグ14との間
には、インフレータ16からエアバッグ14内に供給さ
れるガスの流れを制御する制御布42が配されている。
この制御布42は、2枚以上の高密度ナイロン布を重ね
て縫い合わせることにより構成されており、ケース12
内のインフレータ16の収納空間とエアバッグ14の収
納空間との間を区切るように両者間に配され、ケース1
2の前後方向側壁に取り付けられている。
【0026】制御布42のケース12への取付部44に
は、エアバッグ14の複数の貫通孔28にそれぞれ対応
する位置に、同様の矩形の貫通孔46が設けられてい
る。エアバッグ14の貫通孔28に通されたリテーナ3
6の係合突部38が、この制御布42の貫通孔46に通
され、更にケース12の貫通孔24及びドア壁32の貫
通孔34に順次に通されて、上記ストッパ40で係止さ
れることにより、制御布42はケース12に固定され
る。
【0027】制御布42は、図1及び2に示すように、
インフレータ16とエアバッグ14とを区切る部分にお
いてガス吹出し孔48を有し、図3に示すように、イン
フレータ16から吹出されたガスが、このガス吹出し孔
48からエアバッグ14内に吹出されることで、エアバ
ッグ14に供給されるガスの流れが制御され、これによ
りエアバッグ14の展開挙動が制御される。
【0028】なお、制御布42において、重ね合わせる
ナイロン布の枚数は、使用するインフレータ16の出力
及びガス温度等を考慮して適宜に設定すればよい。ま
た、シリコン樹脂などの樹脂やゴムでコーティングした
コーティング布を用いることもできる。また、制御布4
2におけるガス吹出し孔48の形状や配置は、エアバッ
グ14の展開挙動に応じて適宜に調整すればよい。
【0029】このエアバッグ装置10においては、リテ
ーナ36の係合突部38をエアバッグ14、制御布4
2、ケース12及びエアバッグドア18の各貫通孔2
8、46、24、34に順次に貫通させて、ケース12
外側で該係合突部38にストッパ40を差し込んで係止
することにより、制御布42をインフレータ16とエア
バッグ12の間に簡単に取り付けることができる。
【0030】そのため、このエアバッグ装置10である
と、上記従来のようにケース12に金属製のディフュー
ザを設ける必要がなくなるので、エアバッグ装置10の
軽量化が図れる。また、制御布42が、エアバッグ14
とは別部材で構成され、エアバッグ14内部に縫製で取
り付けられるものではないので、低コストで簡単に製造
且つ組み付けることができる。
【0031】また、制御布42の車両前後方向寸法Lを
所定以上長くすることにより、図4に示すように、エア
バッグ14の展開時にエアバッグ14内部に膨出して、
その展開挙動を制御するインナーバッグとして使用する
こともできる。すなわち、上記寸法Lを適宜に設定する
ことで、エアバッグ14の展開時に、図3に示すように
ケース12内にとどまってエアバッグ14に供給するガ
スを整流する上記従来のディフューザーとしての役割を
果たさせたり、あるいはまた、図4に示すように、ケー
ス12開口からエアバッグ14内に膨出してエアバッグ
14に供給されるガスの流れを制御するインナーバッグ
としての役割を果たさせることもできる。
【0032】ここで、制御布42は、上記のように簡単
に取り付けることができるため、複数の車種にわたって
共通のエアバッグ14を使用する場合に、上記寸法Lを
任意に調整することで、各車種に対応したインナーバッ
グを有するエアバッグを簡単に設計することかできる。
また、制御布42における上記寸法Lとガス吹出し孔4
8の形状及び配置を変えて所定のエアバッグ14の展開
挙動を実現することができる。すなわち、制御布42の
構成を変更することで、図4における14aに示すエア
バッグ展開挙動と14bに示すエアバッグ展開挙動との
変更を容易に行なうことができる。なお、図4におい
て、I/Pはインストルメントパネルを、W/Sはウイ
ンドシールドをそれぞれ示している。
【0033】図5は、制御布42における車両前後方向
中央部にミシン目状の脆弱部50を設けた例を示してい
る。この場合、制御布42は、エアバッグ14の展開時
において、展開初期には、ガス吹出し孔48からエアバ
ッグ14内にガスを供給することでエアバッグ14の展
開挙動を制御し、ある一定以上の圧力がかかると脆弱部
50で破断して、所定の展開挙動を実現することができ
る。
【0034】図6は、本発明の第2の実施形態に係るエ
アバッグ装置60の分解斜視図である。
【0035】この実施形態では、リテーナ36を排除し
て係合突部38をエアバッグドア18のドア壁32に設
けている点が、上記第1の実施形態と相違する。
【0036】詳細には、この実施形態では、エアバッグ
ドア18のドア壁32の外側面に、エアバッグ14の複
数の貫通孔28にそれぞれ対応する位置に係合突部38
が設けられており、該ドア壁32がケース12の内側に
配されて、その係合突部38が、エアバッグ14の貫通
孔28、制御布42の貫通孔46及びケース12の貫通
孔24を順次に貫通してケース12の外側においてスト
ッパ40により係止されている。
【0037】ケース12の開口周縁部62は、エアバッ
グドア18のドア壁32を受け入れるために底部側より
も水平断面形状が大きく形成されており、また、貫通孔
24が設けられた部分において外側に突出した形状に形
成されている。各貫通孔24の上方には、ストッパ40
を固定するためのリベット64が挿通される小孔66が
設けられており、貫通孔24と貫通孔24の間には、ス
トッパ40を仮止めするためのケース側係合部68がケ
ース12側壁を切り起すことにより形成されている。こ
のケース側係合部68は、ストッパ40に設けられた矩
形状開口のストッパ側係合部69と係合して、リベット
64固定するまでのストッパ40の仮止めを行なう。
【0038】ドア壁32の係合突部38には上下方向に
貫通する係合孔70が設けられており、この係合孔70
にストッパ40の係止部71が下方から挿入され、その
状態でリベット64によりストッパ40をケース12の
側壁に固定することで、エアバッグ14、制御布42及
びエアバッグドア18がケース12に係止されるように
なっている。
【0039】図7に示すように、係合突部38の先端部
における下端には突起72が設けられており、この突起
72は、係合突部38を貫通孔24に挿通したときに、
当該貫通孔24の下縁に当接して係合突部38が容易に
抜けないようになっている。
【0040】なお、この実施形態では、ケース12の全
ての開口辺に貫通孔24が設けられており、エアバッグ
14、制御布42及びエアバッグドア18は、ケース1
2開口部の全周において取付固定されている。
【0041】第2の実施形態のエアバッグ装置60を組
立てる際には、まず、折畳んだエアバッグ14をエアバ
ッグドア18のドア壁32の内側に収納した状態で、ド
ア壁32の係合突部38をエアバッグ14の対応する貫
通孔28に通し、その後、該係合突部38を制御布42
の対応する貫通孔46に通し、さらにケース12の対応
する貫通孔28に挿通させ、最後にストッパ40及びリ
ベット64を用いて係止する。
【0042】このエアバッグ装置60においても、上記
第1の実施形態と同様、制御布42をインフレータ16
とエアバッグ12の間に簡単に取り付けることができる
ので、金属製のディフューザを除して装置60の軽量化
が図れ、また、エアバッグ14内部に縫製で取り付けら
れるものに比べて低コストで製造することができ、しか
も制御布42の寸法を適宜に調整することでインナーバ
ッグとして使用することもできる。
【0043】さらに、この第2の実施形態であると、リ
テーナ36を除することができるので、部品点数の削減
によるコストダウン、製造工数及び作業時間の短縮を図
ることができるという効果が奏される。
【0044】図8は、第3の実施形態に係るエアバッグ
装置80の分解斜視図である。
【0045】この第3の実施形態は、上記第1の実施形
態における制御布42を設ける代わりに、エアバッグ1
4の展開圧力により破断される帯状布82を、折り畳ま
れたエアバッグ14の上面を通って、ケース12開口縁
部の車両前方側壁から後方側壁に掛渡すように取り付け
ている点に特徴を有する。
【0046】この帯状布82は、ケース12の車両幅方
向における開口幅よりも幅狭に形成されており、エアバ
ッグ14の展開初期にその両側部を除く部分の展開を規
制するように、ケース12開口の幅方向中央部に配され
ている。帯状布82の中央部にはエアバッグ14の展開
圧力により破断するミシン目状の脆弱部83が帯状布8
2を横切るように設けられている。
【0047】帯状布82のケース12への取付端部84
には、エアバッグ14の貫通孔28に対応する位置(こ
こでは、1の口元縫製部26に設けられた4個の貫通孔
28の内、中央の2個の貫通孔28に対応する。)に、
同様の矩形の貫通孔86が設けられている。
【0048】このエアバッグ装置80では、リテーナ3
6の係合突部38を帯状布82の対応する貫通孔86に
貫通させた状態で、該係合突部38をエアバッグ14、
ケース12及びエアバッグドア18の各々対応する貫通
孔28、24、34に順次に貫通させて、ケース12外
側でストッパ40により係止することによって、帯状布
82を取り付ける。
【0049】エアバッグ14の展開時には、この帯状布
82により、図9に示すように、まず、エアバッグ14
を左右方向に展開させ、その後、エアバッグ14の展開
圧力が所定以上になると帯状布82が脆弱部83で破断
され、これによりエアバッグ14本来の設定形状に展開
する。
【0050】第3の実施形態によれば、エアバッグ14
の上面に掛渡されその展開圧力により破断することでエ
アバッグ14の展開挙動を制御することのできる帯状布
82を、別途取付部材を用いることなく、しかも簡単に
取り付けることができる。
【0051】なお、上記第1及び3の実施形態において
は、ケース12の車両前後側壁に、制御布42または帯
状布82を取り付ける構成としているが、これらはケー
ス12の車両左右側壁に取り付ける構成としてもよい。
この場合、第3の実施形態においては、エアバッグ14
は、まず車両上下方向に展開し、脆弱部83の破断後に
エアバッグ14の本来の設定形状に展開する。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1のエアバッグ装置であ
ると、インフレータからのガスの流れを制御してエアバ
ッグの展開挙動を制御する制御布をインフレータとエア
バッグの間に簡単に取り付けることができるので、金属
製のディフューザを除してエアバッグ装置の軽量化が図
れ、しかも、該制御布がエアバッグに縫製で取り付けら
れるものではないため、製造コストに優れる。
【0053】本発明の請求項2のエアバッグ装置である
と、エアバッグの上面に掛渡されその展開圧力で破断さ
れることにより、エアバッグの展開挙動を制御すること
ができる帯状布を、簡単に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるエアバッグ装
置の分解斜視図である。
【図2】該エアバッグ装置の縦断面図である。
【図3】該エアバッグ装置のエアバッグ展開時の縦断面
図である。
【図4】第1の実施形態の1変更例におけるエアバッグ
展開時の縦断面図である。
【図5】第1の実施形態における制御布の変更例を示す
平面図である。
【図6】第2の実施形態にかかるエアバッグ装置の分解
斜視図である。
【図7】第2の実施形態のエアバッグ装置の要部拡大斜
視図である。
【図8】第3の実施形態にかかるエアバッグ装置の分解
斜視図である。
【図9】第3の実施形態のエアバッグ装置のエアバッグ
展開時における平面図である。
【図10】従来のエアバッグ装置の分解斜視図である。
【図11】従来の他のエアバッグ装置のエアバッグ展開
時の斜視図である。
【図12】従来のさらに他のエアバッグ装置のエアバッ
グ展開時の斜視図である。
【符号の説明】
10,60,80……エアバッグ装置 12……ケース 14……エアバッグ 16……インフレータ 24,28,46,86……貫通孔 32……ドア壁 36……リテーナ 38……係合突部 40……ストッパ 42……制御布 82……帯状布 83……脆弱部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方に開口するケースと、ケース底部に配
    されたインフレータと、インフレータの上方においてケ
    ース内に収納されたエアバッグとを備え、 エアバッグ口元部とケース側壁に複数の貫通孔が設けら
    れ、 ケース内側から前記エアバッグ口元部の貫通孔と前記ケ
    ース側壁の貫通孔を貫通する係合突部が、ケース外側に
    おいてストッパで係止されることにより、前記エアバッ
    グ口元部が前記ケース側壁の内側面に固定されたエアバ
    ッグ装置において、 前記インフレータと前記エアバッグとの間に、インフレ
    ータからエアバッグ内に供給されるガスの流れを制御す
    る制御布が配され、 該制御布におけるエアバッグの貫通孔に対応する位置に
    貫通孔が設けられ、該制御布の貫通孔に前記係合突部が
    貫通され、該係合突部の前記ストッパによる係止により
    前記制御布が前記ケース側壁に対して固定されたことを
    特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】上方に開口するケースと、ケース底部に配
    されたインフレータと、インフレータの上方においてケ
    ース内に収納されたエアバッグとを備え、 エアバッグ口元部とケース側壁に複数の貫通孔が設けら
    れ、 ケース内側から前記エアバッグ口元部の貫通孔と前記ケ
    ース側壁の貫通孔を貫通する係合突部が、ケース外側に
    おいてストッパで係止されることにより、前記エアバッ
    グ口元部が前記ケース側壁の内側面に固定されたエアバ
    ッグ装置において、 エアバッグの展開圧力により破断される帯状布が、前記
    エアバッグの上面を通って前記ケース開口縁部の一側壁
    から相対する側壁に掛渡され、 該帯状布の前記ケース側壁への取付端部に貫通孔が設け
    られ、該帯状布の貫通孔に前記係合突部が貫通され、該
    係合突部の前記ストッパによる係止により前記帯状布が
    前記ケース側壁に対して固定されたことを特徴とするエ
    アバッグ装置。
  3. 【請求項3】エアバッグの前記複数の貫通孔に跨って位
    置する長手形状をなすリテーナが前記ケースの内側に配
    設され、該リテーナに複数の前記係合突部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のエアバッ
    グ装置。
  4. 【請求項4】前記ケースの開口部を覆うエアバッグドア
    を備え、該エアバッグドアが前記ケースの開口部を覆う
    ドア本体の裏面から下方に突設されたドア壁を有し、前
    記ケースの内側に配される該ドア壁の外側面に複数の前
    記係合突部が設けられていることを特徴とする請求項1
    または2記載のエアバッグ装置。
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