JP5018461B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数人掛けの車両用シートの座部内に配置されたエアバッグを膨張用ガス等の膨張流体により膨張させて座面を隆起させ、座部に着座している乗員が前方へ移動するのを抑制するようにしたエアバッグ装置に関するものである。
前突等により車両に前方から衝撃が加わった場合、シートベルト装置によって車両用シートに拘束された乗員の腰部が、ラップベルト部から外れて前方へ移動してしまう現象(サブマリン現象)が起り得る。そこで、このサブマリン現象を抑制するための技術が種々提案されている。
その1つに、車両用シートの座面よりも下方にエアバッグを配置し、このエアバッグを膨張用ガス等の膨張流体により膨張させて座面を隆起させ、座部に着座している乗員が前方へ移動するのを抑制するようにしたエアバッグ装置がある。
例えば、特許文献1には、エアバッグ装置を、ベンチシート等の複数人掛けの車両用シートに適用した例が記載されている。この車両用シートの座部は、その車幅方向に複数(2つ又は3つ)の着座部を有している。座部の下側には、全ての着座部の略全域にわたって膨張するエアバッグが配置されている。エアバッグは、各着座部の座面よりも下方で膨張する膨張領域を着座部毎に有している。エアバッグの中央部分の膨張領域には、全ての膨張領域に膨張用ガスを供給するインフレータが配置されている。さらに、エアバッグ内には、インフレータから噴出された膨張用ガスを各膨張領域に分配する整流部材が配置されている。
上記車両用シートによれば、単一のインフレータからの膨張用ガスがエアバッグの各膨張領域に略均等に供給されて、同膨張領域が略均等に膨張させられる。乗員の荷重に抗して座面が隆起させられ、着座した二人又は三人の乗員全員の前方移動が抑制される。
また、特許文献2には、エアバッグ装置を一人掛けの車両用シートに適用した例が記載されている。この車両用シートの座面の下方には、一対のエアバッグ(左エアバッグ及び右エアバッグ)と、一対のインフレータ(左インフレータ及び右インフレータ)と、一対のセンサ(左乗員検知センサ、右乗員検知センサ)とが配置されている。そして、乗員の着座位置が両乗員検知センサによって検知されると、その検知された乗員の着座位置に応じて両インフレータから両エアバッグへ供給される膨張用ガスの量が調整され、各エアバッグの膨張量が制御される。車幅方向における着座位置に応じた量だけ座面が隆起させられ、乗員が適切に拘束されてサブマリン現象が抑制される。
従って、特許文献2に記載された上記技術を上述した複数人掛けの車両用シートに適用することも考えられる。この場合、膨張領域毎にインフレータ及び乗員検知センサが設けられる。そして、乗員の着座位置が乗員検知センサによって検知されると、その検知された乗員の着座位置に応じて各インフレータから各膨張領域へ供給される膨張用ガスの量が調整され、同膨張領域の膨張量が制御される。車幅方向における着座位置に応じた量だけ座面が隆起させられ、乗員が適切に拘束されてサブマリン現象が抑制される。
特開2002−79862号公報 特開2006−143045号公報
ところが、上記エアバッグ装置が適用された複数人掛けの車両用シートでは、次の問題が起り得る。
<特許文献1に記載のエアバッグ装置が適用された車両用シートの場合>
単一のインフレータから膨張用ガスがエアバッグの各膨張領域に略均等に分配供給される。そのため、例えば二人の乗員が着座しているときには、両着座部の座面を略均等に隆起させることができる。しかし、一人の乗員が着座していて、一部の着座部の座面に偏って荷重が加わっていると、インフレータからの膨張用ガスが、乗員が着座しておらず荷重の加わっていない膨張領域へは流れやすく、乗員が着座していて荷重の加わっている膨張領域へは流れにくい。そのため、この場合には、荷重が加わっている着座部の座面を高く隆起させることが困難となる。
<特許文献2に記載のエアバッグ装置が適用された車両用シート>
この場合、着座部に加わっている荷重に応じてエアバッグを適切な量だけ膨張させて座面を隆起させることが可能となる反面、着座部毎に、インフレータ、センサ、ガス量の調整装置等が必要となり、部品点数の増加及び構造の複雑化が避けられない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品点数の削減及び構造の簡素化を図りつつ、乗員の着座状況に適した態様でエアバッグの膨張領域を膨張させて座面を的確に隆起させることのできるエアバッグ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、座部に第1着座部及び第2着座部が並設された複数人掛けの車両用シートに適用されるものであり、前記第1着座部の第1座面よりも下方に第1膨張領域を有するとともに、前記第2着座部の第2座面よりも下方に第2膨張領域を有するエアバッグを備え、膨張流体発生源から第1流路を通じて供給される膨張流体により前記第1膨張領域を膨張させて前記第1座面を隆起させる一方、前記膨張流体発生源から第2流路を通じて供給される膨張流体により前記第2膨張領域を膨張させて前記第2座面を隆起させることで、前記第1座面上又は前記第2座面上の乗員の前方への移動を抑制するようにしたエアバッグ装置であって、前記第1流路は、可撓性を有する管体により構成され、前記膨張流体発生源からの前記膨張流体を前記第2座面の下方を経由して前記第1膨張領域に導き、前記第2流路は、可撓性を有する管体により構成され、前記膨張流体発生源からの前記膨張流体を前記第1座面の下方を経由して前記第2膨張領域に導くものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、複数人掛けの車両用シートにおける第1着座部及び第2着座部の一方にのみ乗員が着座している状況下では、乗員が着座している側の着座部に、その乗員の荷重が加わる。この状況下で、衝突等により車両に衝撃が加わって、膨張流体発生源から膨張流体が噴出されると、その膨張流体は次の態様でエアバッグに供給される。
乗員が着座している側の着座部では、その乗員の荷重が、着座部に加わるほか、その着座部の座面の下方に位置していて、可撓性を有する管体からなる流路にも加わり、同流路を通じた膨張流体の流通抵抗となる。この流路は、膨張流体発生源からの膨張流体を乗員の着座していない側の膨張領域に導く流路である。そのため、膨張流体発生源で発生した膨張流体は、乗員の着座していない側の膨張領域には供給されにくい。
これに対し、乗員が着座していない側の着座部では、その乗員の荷重が、着座部はもちろんのこと、その着座部の座面の下方に位置していて、可撓性を有する管体からなる流路にも加わらない。乗員の荷重が、前記流路を通じた膨張流体の流通抵抗となりにくく、同流路を膨張流体が流通しやすい。この流路は、膨張流体発生源からの膨張流体を乗員の着座している側の膨張領域に導く流路である。そのため、膨張流体発生源で発生した膨張流体は、乗員の着座している側の膨張流域に供給されやすい。
そして、この供給された膨張流体により、乗員の着座している側の膨張領域が専ら膨張させられ、乗員の着座している座面が着座していない座面よりも高く隆起させられ、乗員の前方への移動が規制される。
また、上記の膨張に際しては、着座部毎にインフレータ、センサ、ガス量の調整装置等が用いられておらず、従って、これらの部品等を着座部毎に用いた場合に比べエアバッグ装置は、部品点数が少なく、構造も簡単となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記エアバッグ内には、可撓性を有するインナチューブが配設され、前記インナチューブには、前記膨張流体発生源及び前記第1膨張領域間を繋ぎ、かつ中間部分が前記第2座面の下方に配置され、内部空間を前記第1流路とする第1導流部と、前記膨張流体発生源及び前記第2膨張領域間を繋ぎ、かつ中間部分が前記第1座面の下方に配置され、内部空間を前記第2流路とする第2導流部とが設けられていることを要旨とする。
上記の構成を有するインナチューブがエアバッグ内に配設されることで、請求項1に記載の発明における第1流路及び第2流路が実現される。すなわち、膨張流体発生源及び第1膨張領域間を繋ぎ、かつ中間部分が第2座面の下方に位置している第1導流部の内部空間は第1流路として機能し、膨張流体発生源からの膨張流体を第2座面の下方を経由して第1膨張領域に導く。また、膨張流体発生源及び第2膨張領域間を繋ぎ、かつ中間部分が第1座面の下方に配置された第2導流部の内部空間は第2流路として機能し、膨張流体発生源からの膨張流体を第1座面の下方を経由して第2膨張領域に導く。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1膨張領域及び前記第2膨張領域は連通領域により相互に連通されており、前記第1導流部の一部及び前記第2導流部の一部は相互に重ね合わされた状態で前記連通領域に配設され、前記第1導流部又は前記第2導流部の膨張時には、同第1導流部及び第2導流部が前記連通領域の壁面に密着するものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、第1導流部及び第2導流部のうち連通領域に配置された箇所が膨張して、両導流部が連通領域の壁面に密着することで、両導流部と連通領域の壁面との間における膨張流体の流通が規制される。そのため、インナチューブを通じて乗員の着座している側の膨張領域に一旦供給された膨張流体が、連通領域を通って乗員の着座していない側の膨張領域に逆流することが規制される。従って、上記膨張流体の逆流によって、乗員の着座していない側、すなわち膨張の不要な側の膨張領域が膨張される現象が起こりにくくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記膨張流体発生源は前記第1着座部及び前記第2着座部間の下方に配置され、前記第1導流部及び前記第2導流部は、前記第1着座部及び前記第2着座部間の中央部を通る線を挟んで略線対称となる形状を有していることを要旨とする。
膨張流体発生源が上記の箇所に配置され、両導流部が上記の形状を有していることで、第1流路及び第2流路の流路長が略等しくなる。そのため、乗員が第1着座部及び第2着座部のどちらに着座している場合であっても、その着座している座面の下方の膨張領域に対し、上記流路を通じ略等しい量の膨張流体が供給され、同膨張領域が略等しい量膨張させられる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記膨張流体発生源は前記エアバッグの前記前方に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグの前方に配置された膨張流体発生源は、エアバッグに膨張流体を供給する機能を発揮するほか、膨張流体により膨張するエアバッグの前方への動きを規制する機能を発揮する。従って、衝突等の衝撃により前方へ移動しようとする乗員によってエアバッグが押されても、同エアバッグは前方へ動きにくく、上方へ膨張して座面を確実に隆起させる。
本発明によれば、膨張流体発生源からの膨張流体を第2座面の下方を経由して第1膨張領域に導く第1流路を設けるとともに、同膨張流体を第1座面の下方を経由して第2膨張領域に導く第2流路を設けたため、部品点数の削減及び構造の簡素化を図りつつ、乗員の着座状況に適した態様でエアバッグの膨張領域を膨張させて座面を的確に隆起させることができ、もって乗員を適切に拘束して前方移動を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。また、各図において、「前」は車両前側を、「後」は車両後側をそれぞれ示している。
まず、本実施形態のエアバッグ装置が適用される車両用シートの概略構成について説明する。
図1及び図3の少なくとも一方に示すように、車両の後部側には、複数人掛けの車両用シートとして三人掛けのベンチシート11が配設されている。ベンチシート11は、座部(シートクッション)12と、座部12の後端側に配置された背もたれ部(シートバック)13と、背もたれ部13の上側に配置されたヘッドレスト部14とを備えて構成されている。
上記座部12は、車幅方向については、その両側に位置するよう並設された第1着座部15及び第2着座部16と、同車幅方向についての中央部に位置する第3着座部17とに区分することができる。第1着座部15の上面は乗員Pが着座する第1座面18を構成し、第2着座部16の上面は乗員Pが着座する第2座面19を構成し、第3着座部17の上面は乗員Pが着座する第3座面20を構成している。
上記座部12は、車両ボディの一部をなす金属製の後部フロアパン21上に載置されている。後部フロアパン21の後部は略水平に形成され、前部は前側ほど高くなるよう傾斜している。図2において二点鎖線で示すように、座部12の前端部の2箇所と後端部の1箇所とには係止部22,23が設けられており、これらの係止部22,23において座部12が後部フロアパン21に係止されている。前端側の係止部22は、座部12の車幅方向についての両側部に設けられ、後端部の係止部23は座部12の車幅方向についての中央部に設けられている。
図3及び図4に示すように、車両には、ベンチシート11に着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト装置30が装備されている。
シートベルト装置30は、乗員Pを拘束する帯状のウェビング31と、ウェビング31に対しその長手方向への移動可能に取り付けられたタング32と、座部12の一方の側方に配置されてタング32が係脱可能に装着されるバックル33とを備えている。ウェビング31は、その一端部が、座部12においてバックル33の配設されていない側に固定され、他端部がベルト巻取り装置(図示略)により巻き取られる構成とされている。シートベルト装置30では、ウェビング31に対してタング32を摺動させることで、ラップベルト部34及びショルダベルト部35の各長さを変更可能である。
ラップベルト部34は、ウェビング31において、タング32からウェビング31の端部までの部分であり、着座した乗員Pの腰部Ppの一側方から水平方向に腰部Ppの前を経由して他側方に架け渡され、主として腰部Ppを拘束する部分である。ショルダベルト部35は、ウェビング31において、タング32からベルト巻取り装置までの部分であり、着座した乗員Pの肩部Psから斜めに胸部Ptの前を経由して腰部Ppの側方に架け渡され、主として乗員Pの肩部Psを拘束する部分である。
上記車両には、サブマリン現象を抑制するためのエアバッグ装置が装備されている。サブマリン現象は、前突等により、車両に対し前方から衝撃が加わった場合に、シートベルト装置30によってベンチシート11に拘束されている乗員Pの腰部Ppが、ラップベルト部34から外れて前方へ移動してしまう現象である。
図6に示すように、エアバッグ装置は、エアバッグモジュールAM、衝撃センサ71及び制御装置72を備えている。
エアバッグモジュールAMは、膨張流体発生源としてのインフレータ40と、そのインフレータ40から供給される膨張流体としての膨張用ガスGにより膨張するエアバッグ50とを備えている。次に、これらの各構成部材について説明する。
<インフレータ40>
インフレータ40には膨張用ガスGの生成態様の違いから複数のタイプがあるが、ここでは、パイロタイプと呼ばれるインフレータ40が用いられている。図3及び図5の少なくとも一方に示すように、インフレータ40は略円柱状をなしており、その軸線を車幅方向に合致させた状態で、後部フロアパン21上であって第3座面20の前端下方に配置されている。インフレータ40にはブラケット42が設けられており、このブラケット42において、インフレータ40がボルト及びナット(図示略)により後部フロアパン21に締結されている。
インフレータ40の内部には、発熱を伴う化学反応によって膨張用ガスGを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ40の一方の端部には、上記ガス発生剤にて発生された膨張用ガスGを噴出する複数のガス噴出孔43が設けられている。また、インフレータ40の他方の端部には、インフレータ40への制御信号の印加配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
なお、インフレータ40として、上記パイロタイプとは異なるタイプが用いられてもよい。こうしたタイプとしては、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスGを噴出させるストアードガスタイプや、パイロタイプとストアードガスタイプの両者を組み合わせた形態のハイブリッドタイプ等が挙げられる。
<エアバッグ50>
エアバッグ50は、図4及び図5の少なくとも一方に示すように、車幅方向に細長い平面長方形状をなす一対の布帛(以下「基布51」という)を備えている。両基布51は上下に重ね合わされ、それらの周縁部に設けられた周縁結合部52において気密状態で結合されている。各基布51は、ポリエステル糸、ポリアミド糸等を経糸及び緯糸とした織布によって形成されており、高い強度と可撓性とを有している。本実施形態では、周縁結合部52は、両基布51の周縁部を縫糸で縫合することにより構成されている。図5では、縫糸は太い破線で示されている。ただし、図5中、基布51の一部を破断して図示した箇所では、縫糸は二点鎖線で示されている。周縁結合部52は、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって構成されてもよい。なお、上述した「太い破線、二点鎖線を用いた縫糸の図示」、及び「縫合に代えて接着剤を用いた接合」は、後述する内結合部53及び周縁結合部62についても同様である。
エアバッグ50は、上記のように2枚の基布51によって構成されるもののほか、1枚の基布によって構成されるものであってもよい。この場合、所定形状をなす基布が中央部分で二つに折られる。
上記エアバッグ50は、膨張用ガスGを充填されることなく展開させられた状態で、後部フロアパン21及び座部12間に配置されている。エアバッグ50の前後方向における位置は、座部12に着座した乗員Pの膝部Pnから臀部Pb付近の下方である。
上下両基布51は、第3着座部17の下方部分において、すなわち車幅方向についての中間部分であって上記周縁結合部52よりも内側において、無端状の内結合部53により気密状態で結合されている。内結合部53は、上記両基布51を縫糸で縫合することにより構成されている。両基布51間であって内結合部53により囲まれた領域は、第3着座部17に着座した乗員Pの荷重を受け止める領域であり、膨張用ガスGの流入が不能で、膨張用ガスGにより膨張しない非膨張領域A3となっている。なお、両基布51において内結合部53により囲まれた箇所には開口が設けられてもよい。
エアバッグ50内において、非膨張領域A3よりも左側の領域は、第1着座部15の第1座面18よりも下方に位置しており、インフレータ40からの膨張用ガスGにより膨張する第1膨張領域A1となっている。また、エアバッグ50内において、非膨張領域A3よりも右側の領域は、第2着座部16の第2座面19よりも下方に位置しており、上記膨張用ガスGにより膨張する第2膨張領域A2となっている。
エアバッグ50内において、非膨張領域A3よりも前側には、車幅方向に一対の分配領域A4が設けられている。両分配領域A4は、両者の間隔が後側ほど広がるように、第1着座部15及び第2着座部16間の中央部を通る線L1に対し鋭角に交差している。両分配領域A4の境界部分には膨張用ガスGの導入領域A5が繋がっている。また、エアバッグ50内において非膨張領域A3よりも後側には、車幅方向に延びて、第1膨張領域A1及び第2膨張領域A2を相互に連通させる連通領域A6が設けられている。
上記エアバッグ50の前端部の複数箇所には、その上下両側から、強度の高い材料、例えば金属からなる取付プレート54が配置され、両取付プレート54がエアバッグ50を挟んだ状態で、かしめ等の方法によって相互に連結されている。そして、取付プレート54は、ボルト及びナット(図示略)によって後部フロアパン21に固定されている。
<インナチューブ60>
図6及び図7の少なくとも一方に示すように、エアバッグ50内には、インフレータ40から噴出された膨張用ガスGを第1膨張領域A1及び第2膨張領域A2に分配して導くインナチューブ60が配置されている。インナチューブ60は、上記エアバッグ50と同様、織布等からなり、高い強度と可撓性とを有する1枚又は2枚の基布61を縫製することによって形成されている。図6及び図7では、一対の基布61が上下に重ね合わされ、それらの周縁部に設けられた周縁結合部62によって結合されている。
インナチューブ60は、インフレータ40からの膨張用ガスGを第1膨張領域A1に導く第1導流部63と、同インフレータ40からの膨張用ガスGを第2膨張領域A2に導く第2導流部64とを備えて構成されている。第1導流部63及び第2導流部64は、可撓性を有する管体により構成されており、膨張用ガスGの非供給時には扁平であるが、膨張用ガスGが充填されて膨張すると円管状となる。両導流部63,64は、第1着座部15及び第2着座部16間の中央部を通る線L1を挟んで線対称となる形状を有している。
より詳しくは、インナチューブ60の上流側端部は、第1導流部63及び第2導流部64に共通のガス供給部65となっており、上記導入領域A5に配置されている。このガス供給部65には、ガス噴出孔43を少なくとも含むインフレータ40の一部が挿入されている。そして、インナチューブ60のガス供給部65、エアバッグ50においてガス供給部65を取り囲む部分(導入領域A5に対応する部分)は、それらの外側に配置された締結バンド等の締結具66によって、インフレータ40に気密状態で締め付け固定されている。
第1導流部63において、上記ガス供給部65の直下流部分は、右側の分配領域A4に沿って斜め右後方へ延びて第2膨張領域A2に入り込んでいる。分配領域A4における第1導流部63の膨張時の流路面積は、同分配領域A4の膨張時の流路面積と同程度に設定されている。この設定により、第1導流部63が膨張時に分配領域A4の壁面に密着して、同壁面との間における膨張用ガスGの流通を規制するようにしている。第1導流部63は、第2膨張領域A2の後部において湾曲することで車内(左側)側へ向きを変えている。この向きを変えた第1導流部63は、第2膨張領域A2の後端部の周縁結合部52に沿って車内側へ延びて、連通領域A6を経由して第1膨張領域A1に入り込んでいる。連通領域A6における第1導流部63の膨張時の流路面積は、同連通領域A6の膨張時の流路面積と同程度に設定されている。この設定により、第1導流部63が膨張時に連通領域A6の壁面に密着して、同壁面との間における膨張用ガスGの流通を大きく規制するようにしている。上記第1導流部63の下流端は、第1膨張領域A1の後端部の中央部近傍で開口されている。そして、第1導流部63の内部空間により、インフレータ40からの膨張用ガスGを、第2座面19の下方を経由して第1膨張領域A1に導く第1流路67が構成されている。
第2導流部64において、上記ガス供給部65の直下流部分は、左側の分配領域A4に沿って斜め左後方へ延びて第1膨張領域A1に入り込んでいる。分配領域A4における第2導流部64の膨張時の流路面積は、同分配領域A4の膨張時の流路面積と同程度に設定されている。この設定により、第2導流部64が膨張時に分配領域A4の壁面に密着して、同壁面との間における膨張用ガスGの流通を規制するようにしている。第2導流部64は、第1膨張領域A1の後部において湾曲することで車内側へ向きを変えている。この向きを変えた第2導流部64は、第1膨張領域A1の後端部の周縁結合部52に沿って車内側(右側)へ延びて、連通領域A6を経由して第2膨張領域A2に入り込んでいる。連通領域A6では、両導流部63,64が相互に上下に重ね合わされている。連通領域A6における第2導流部64の膨張時の流路面積は、同連通領域A6の膨張時の流路面積と同程度に設定されている。この設定により、第2導流部64が膨張時に連通領域A6の壁面に密着して、同壁面との間における膨張用ガスGの流通を大きく規制するようにしている。上記第2導流部64の下流端は、第2膨張領域A2の後端部の中央部近傍で開口されている。そして、第2導流部64の内部空間により、インフレータ40からの膨張用ガスGを、第1座面18の下方を経由して第2膨張領域A2に導く第2流路68が構成されている。
ここで、両導流部63,64が上記線L1を挟んで線対称となる形状を有していることから、第2流路68の流路長は第1流路67の流路長と略同一となっている。
上述したように、エアバッグ装置は、上記エアバッグモジュールAMのほかに衝撃センサ71及び制御装置72を備えている。衝撃センサ71は加速度センサ等からなり、車両のフロントバンパ(図示略)等に取付けられており、フロントバンパ等に前方から加わる衝撃を検出する。制御装置72は、衝撃センサ71からの検出信号に基づきインフレータ40の作動を制御する。
なお、本実施形態では、特許文献2とは異なり、ガス量の調整装置は用いられていない。また、インフレータ40及び衝撃センサ71は着座部15〜17毎に設けられていない。
上記のようにして本実施形態のエアバッグ装置が構成されている。次に、乗員Pがベンチシート11における第1着座部15にのみ着座している状況下でのエアバッグ装置の作用について、図6〜図8を参照して説明する。
この状況下では、第1着座部15に乗員Pの荷重が加わる。前突等により車両のフロントバンパに前方から所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ71によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置72からハーネスを通じてインフレータ40に制御信号が出力される。インフレータ40では、この制御信号に応じた加熱によりガス発生剤において高温高圧の膨張用ガスGが生成され、同ガスGがガス噴出孔43からインナチューブ60のガス供給部65に噴出供給される。この膨張用ガスGは、インナチューブ60を通じて流れ、次の態様でエアバッグ50に供給される。
乗員Pの荷重は、乗員Pが着座している第1着座部15に加わるほか、第1座面18の下方に位置し、かつ可撓性を有する第2導流部64にも加わり、同第2導流部64内の第2流路68を通じた膨張用ガスGの流通抵抗となる。そのため、インフレータ40で発生した膨張用ガスGは、第2膨張領域A2には供給されにくい。
一方、乗員Pが着座していない第2着座部16では、その乗員Pの荷重が同第2着座部16に対してはもちろんのこと、第2座面19の下方に位置し、かつ可撓性を有する第1導流部63にも加わらない。乗員Pの荷重が、第1導流部63内の第1流路67を通じた膨張用ガスGの流通抵抗となりにくく、同第1流路67を膨張用ガスGが流通しやすい。
上記第1導流部63が膨張用ガスGにより膨張することで、同膨張用ガスGは乗員Pの荷重の加わっていない右側の分配領域A4、第2膨張領域A2及び連通領域A6を通じて、すなわち第2座面19の下方を経由して、乗員Pの荷重の加わっている第1膨張領域A1に導かれる。このように、インフレータ40で発生した膨張用ガスGは、乗員Pの着座している第1膨張領域A1に供給されやすい。そして、この供給された膨張用ガスGにより、乗員Pの荷重が加わっている第1膨張領域A1が専ら膨張する。
ここで、上記第1導流部63において分配領域A4に配置された箇所が膨張して同分配領域A4の壁面に密着することで、第1導流部63と分配領域A4の壁面との間における膨張用ガスGの流通が大きく規制される。また、第1導流部63において連通領域A6に配置された箇所が膨張して両導流部63,64が連通領域A6の壁面に密着することで、両導流部63,64と連通領域A6の壁面との間における膨張用ガスGの流通が大きく規制される。
そして、上記のように第1膨張領域A1への膨張用ガスGの供給により、図8に示すように、乗員Pの着座している第1座面18が着座していない第2座面19よりも高く隆起させられる。この隆起により、座部12に着座した乗員Pの膝部Pnから大腿部Pfの後端(臀部Pbの前)にかけての領域が上方へ押圧されて押し上げられ、乗員Pの腰部Ppがシートベルト装置30のラップベルト部34に押し付けられる。この押し付けにより、ラップベルト部34の拘束力が高められ、腰部Ppの前方移動が規制される。
なお、乗員Pが第2着座部16にのみ着座していて、同第2着座部16に乗員Pの荷重が加わっている状況下で、車両に前方から所定値以上の衝撃が加わった場合には、膨張の対象となる導流部63,64及び膨張領域A1,A2が切り替わるものの、基本的には前記と同様の動作が行われる。
このように、エアバッグ50の全領域が一様に膨張させられるのではなく、乗員Pの着座している着座部15(16)に対応する膨張領域A1(A2)が専ら膨張させられる。表現を変えると、乗員Pの着座状況に適した態様でエアバッグ50の膨張領域A1(A2)が的確に膨張させられる。
また、第1流路67及び第2流路68の流路長が略同一であることから、乗員Pが第1着座部15及び第2着座部16のどちらに着座している場合であっても、対応する座面18(19)の下方の膨張領域A1(A2)に略等しい量の膨張用ガスGが供給されて、略等しい量膨張させられる。
さらに、エアバッグ50よりも前側に配置されて後部フロアパン21に固定されたインフレータ40は、上述したようにエアバッグ50に膨張用ガスGを供給する機能を発揮するほか、膨張用ガスGにより膨張するエアバッグ50の前方への動きを規制する機能を発揮する。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)インフレータ40からの膨張用ガスGを第2座面19の下方を経由して第1膨張領域A1に導く第1流路67と、膨張用ガスGを第1座面18の下方を経由して第2膨張領域A2に導く第2流路68とを設けている。これらの第1流路67及び第2流路68を、可撓性を有する管体(インナチューブ60)により構成している。そのため、乗員Pが着座している座面18(19)の下方の膨張領域A1(A2)を専ら膨張させることができる。乗員Pの着座している座面18(19)を、着座していない座面19(18)よりも高く隆起させ、乗員Pの腰部Ppをシートベルト装置30のラップベルト部34に押し付け、ラップベルト部34の拘束力を高めて腰部Ppの前方移動を規制し、もってサブマリン現象を好適に抑制することができる。
また、特許文献2とは異なり、上記の膨張に際し、着座部15〜17毎にインフレータ40、衝撃センサ71、ガス量の調整装置等を用いていない。このため、エアバッグ装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図ることができる。
(2)可撓性を有するインナチューブ60には、インフレータ40及び第1膨張領域A1間を繋ぎ、かつ中間部分が第2座面19の下方に配置される第1導流部63と、インフレータ40及び第2膨張領域A2間を繋ぎ、かつ中間部分が第1座面18の下方に配置される第2導流部64とを設けている。そのため、このインナチューブ60をエアバッグ50内に配設することで、第1導流部63の内部空間を上記(1)における第1流路67として機能させ、第2導流部64の内部空間を上記(1)における第2流路68として機能させることができる。
(3)第1膨張領域A1及び第2膨張領域A2を連通領域A6により相互に連通させ、第1導流部63の一部及び第2導流部64の一部を相互に重ね合わせた状態で連通領域A6に配設している。第1膨張領域A1又は第2膨張領域A2の膨張時には、第1導流部63及び第2導流部64を連通領域A6の壁面に密着させて、両導流部63,64と連通領域A6の壁面との間における膨張用ガスGの流通を規制するようにしている。
そのため、インナチューブ60を通じて乗員Pの着座している側の膨張領域A1(A2)に一旦供給された膨張用ガスGが、連通領域A6を通って乗員Pの着座していない側の膨張領域A2(A1)に逆流するのを規制することができる。膨張用ガスGの逆流によって、乗員Pの着座していない側、すなわち膨張の不要な側の膨張領域A2(A1)が膨張される現象を抑制することができる。
(4)インフレータ40を第1着座部15及び第2着座部16間の下方に配置している。また、両導流部63,64を、第1着座部15及び第2着座部16間の中央部を通る線L1を挟んで線対称の関係となる形状に形成している。そのため、第1流路67及び第2流路68の流路長を略等しくし、乗員Pが第1着座部15及び第2着座部16のどちらに着座している場合であっても、その着座している座面18(19)の下方の膨張領域A1(A2)に略等しい量の膨張用ガスGを供給し、略等しい量膨張させることができる。乗員Pの着座位置によって座面18,19の隆起量が異なることがなく、乗員Pの前方移動を略等しく抑制することができる。
(5)インフレータ40をエアバッグ50の載置される後部フロアパン21上であって同エアバッグ50の前方に配置し、同後部フロアパン21に固定している。そのため、前突等の衝撃により前方へ移動しようとする乗員Pによってエアバッグ50が押されても、エアバッグ50が不用意に前方へ動く現象をインフレータ40によって抑制し、同エアバッグ50を上方へ膨張させ、乗員Pの前方移動を確実に抑制することができる。
特に、上述したように座部12の前端部は、車幅方向についての両側部に設けられた係止部22において後部フロアパン21に係止されていて(図2参照)、中央部において後部フロアパン21に係止されていない。そのため、エアバッグ50が膨張したとき、座部12の前端部では中央部分が両側部分よりも後部フロアパン21から上方へ大きく押し上げられて空隙が生じやすい。エアバッグ50の車幅方向についての中央部分は、この空隙を通ることで、両側部分よりも前方へ移動しやすい。従って、上記のようにこの箇所にインフレータ40を配置・固定することで、エアバッグ50の中央部分の前方への移動を効果的に抑制することができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
<インナチューブ60について>
・インナチューブ60における第1導流部63及び第2導流部64の各形状は、線L1に対し、厳密に線対称でなくてもよい(略線対称であってもよい)。また、同形状は線L1に対し非線対称となる形状であってもよい。この場合、両導流部63,64の流路長が略等しくなるように、各導流部63,64の形状を工夫することが望ましい。
・上記実施形態では、両導流部63,64の一部を幅狭の連通領域A6に配置することで、同連通領域A6では両導流部63,64の一部を相互に重ね合わせる構成としたが、これに代えて、両導流部63,64の一部を交差させるようにしてもよい。この場合、座部12の車幅方向についての中間部分で両導流部63,64を「X(エックス)」状等に交差させることが望ましい。また、両導流部63,64を重ね合わせない、又は交差させない構成としてもよい。
<インフレータ40について>
・インフレータ40を上記実施形態とは異なる箇所、例えば座部12の車両前後方向についての後端部に配置してもよい。また、インフレータ40を座部12の車幅方向についての中央部から偏倚した箇所に配置してもよい。さらに、インフレータ40を上記実施形態とは異なる向き、例えば、インフレータ40の軸線を車両前後方向に合致させた状態で配置してもよい。
・インフレータ40の全体をエアバッグ50内に配置する構成に変更してもよい。
・後部フロアパン21に下方へ凹む凹部を設け、ここにインフレータ40を配置してもよい。ただし、この場合には、インフレータ40がエアバッグ50の前方への移動を規制する機能は発揮されにくくなる。
<エアバッグ50について>
・エアバッグ50を折り畳んだ状態で座部12及び後部フロアパン21間に配置してもよい。
・座面よりも下方であることを条件に、エアバッグ50の上下位置を、座部12及び後部フロアパン21とは異なる箇所に変更してもよい。
<その他>
・本発明のエアバッグ装置は、座部12に第1着座部15及び第2着座部16が並設された複数人掛けの車両用シートであれば適用可能であり、例えば車両の前席及び後席のいずれも適用対象である。また、本発明のエアバッグ装置は、3人掛け以外の複数人掛け(例えば二人掛け)の車両用シートにも適用可能である。上記実施形態における第3着座部17を省略することで二人掛けの車両用シートとなる。
・膨張流体として膨張用ガスG以外の流体を用いてもよい。
本発明を具体化した一実施形態のエアバッグ装置が適用されたベンチシートの斜視図。 同実施形態における着座部とエアバッグとの位置関係を示す部分平面図。 図2のX−X線に沿った断面構造を示す断面図。 図3のY部を拡大して示す部分断面図。 同実施形態におけるエアバッグの一部破断平面図。 同実施形態におけるエアバッグの内部構造を示す一破断平面図。 図6におけるインナチューブ及びインフレータを拡大し、かつ一部を破断して示す平面図。 図4の状態からエアバッグが膨張させられて座部の座面が隆起させられた状態を示すエアバッグ装置及びベンチシートの部分側断面図。
符号の説明
11…ベンチシート(車両用シート)、12…座部、15…第1着座部、16…第2着座部、18…第1座面、19…第2座面、40…インフレータ(膨張流体発生源)、50…エアバッグ、60…インナチューブ、63…第1導流部、64…第2導流部、67…第1流路、68…第2流路、A1…第1膨張領域、A2…第2膨張領域、A6…連通領域、G…膨張用ガス(膨張流体)、L1…線、P…乗員。

Claims (5)

  1. 座部に第1着座部及び第2着座部が並設された複数人掛けの車両用シートに適用されるものであり、
    前記第1着座部の第1座面よりも下方に第1膨張領域を有するとともに、前記第2着座部の第2座面よりも下方に第2膨張領域を有するエアバッグを備え、
    膨張流体発生源から第1流路を通じて供給される膨張流体により前記第1膨張領域を膨張させて前記第1座面を隆起させる一方、前記膨張流体発生源から第2流路を通じて供給される膨張流体により前記第2膨張領域を膨張させて前記第2座面を隆起させることで、前記第1座面上又は前記第2座面上の乗員の前方への移動を抑制するようにしたエアバッグ装置であって、
    前記第1流路は、可撓性を有する管体により構成され、前記膨張流体発生源からの前記膨張流体を前記第2座面の下方を経由して前記第1膨張領域に導き、
    前記第2流路は、可撓性を有する管体により構成され、前記膨張流体発生源からの前記膨張流体を前記第1座面の下方を経由して前記第2膨張領域に導くものであることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグ内には、可撓性を有するインナチューブが配設され、
    前記インナチューブには、
    前記膨張流体発生源及び前記第1膨張領域間を繋ぎ、かつ中間部分が前記第2座面の下方に配置され、内部空間を前記第1流路とする第1導流部と、
    前記膨張流体発生源及び前記第2膨張領域間を繋ぎ、かつ中間部分が前記第1座面の下方に配置され、内部空間を前記第2流路とする第2導流部と
    が設けられている請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記第1膨張領域及び前記第2膨張領域は連通領域により相互に連通されており、
    前記第1導流部の一部及び前記第2導流部の一部は相互に重ね合わされた状態で前記連通領域に配設され、前記第1導流部又は前記第2導流部の膨張時には、同第1導流部及び第2導流部が前記連通領域の壁面に密着するものである請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記膨張流体発生源は前記第1着座部及び前記第2着座部間の下方に配置され、前記第1導流部及び前記第2導流部は、前記第1着座部及び前記第2着座部間の中央部を通る線を挟んで略線対称となる形状を有している請求項2又は3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記膨張流体発生源は前記エアバッグの前記前方に配置されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のエアバッグ装置。
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