JP2014017711A - 電子装置の寄生容量低減回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プリント基板上の回路に形成される寄生容量を低減すると共に回路の安定した動作を実現することができる、電子装置の寄生容量低減回路を提供する。
【解決手段】 プリント基板上に設けられた各素子により形成されると共に所定周波数の信号または所定周波数を中心とした帯域幅の信号を取り扱う電子装置の寄生容量低減回路であって、プリント基板上に各素子を設けることにより形成される寄生容量Cp1、Cp2に対して、並列に接続されていると共にインダクタンス素子を含むインダクタンス部Lp1、Lp2を備え、インダクタンス部Lp1、Lp2のコイルLp11、Lp21は寄生容量Cp1、Cp2と共に所定周波数で共振する並列共振回路を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子装置に形成される寄生容量を低減する、電子装置の寄生容量低減回路に関する。
電子装置には、半導体素子を用いて各種信号の発振や増幅等を行うものがあり、例えば、電子装置として電圧制御発振回路がある。電圧制御発振回路は、制御電圧を入力とし、この制御電圧に応じた周波数の信号を発振する。この電圧制御発振回路の一例を図7に示す。図7の電圧制御発振回路は、共振部11と発振部12とで構成されている。共振部11は、可変容量ダイオードCV1と、コンデンサC1〜C3と、コイルL1とで構成されている。共振部11では、入力された制御電圧で容量が変化する可変容量ダイオードCV1と、コンデンサC1との直列回路に対して、コンデンサC2とコイルL1とがそれぞれ並列に接続されて、共振用の並列回路が形成されている。この並列回路は、直流阻止用のコンデンサC3によって、次段の発振部12に接続されている。
電圧制御発振回路の発振部12は、抵抗R1〜R3と、コンデンサC4〜C7と、トランジスタTR1とで構成され、共振部11の共振周波数で発振する。電源Vccとグランドとの間に、抵抗R1と抵抗R2との直列回路が接続され、抵抗R1とグランドとの間にはコンデンサC6が接続されている。また、抵抗R1、R2の接続点とグランドとの間には、コンデンサC4とコンデンサC5との直列回路が接続されている。コンデンサC4、C5の接続点には、コンデンサC7が接続され、この接続点とグランドとの間には抵抗R3が接続されている。抵抗R1、R2の接続点には、トランジスタTR1のベースが接続され、抵抗R1とコンデンサC6との接続点には、トランジスタTR1のコレクタが接続されている。また、コンデンサC4、C5の接続点には、トランジスタTR1のエミッタが接続されている。
発振部12では、トランジスタTR1に対して抵抗R1〜R3によりバイアス電圧が加えられ、コンデンサC4、C5による直列回路によりVOC出力信号が分圧されて、トランジスタTR1のベースに加えられている。つまり、コンデンサC4、C5による直列回路は帰還回路である。また、コンデンサC6はトランジスタTR1のコレクタを交流的にアースし、コンデンサC7は次段に対する直流阻止用である。
こうした電圧制御発振回路がプリント基板等を用いて形成される場合がある。こうした場合、トランジスタやコンデンサ等の部品を取り付ける部品面と、アース用のグランド面とが、絶縁板を介在して向き合っている。このために、プリント基板には、部品面のパターンとグランド面のパターンとの間に寄生容量が形成される。先の図7に示す電圧制御発振回路の場合、図8に示すように、寄生容量Cp1、Cp2とが形成されている。寄生容量Cp1は可変容量ダイオードCV1のカソードとグランドとの間に形成され、寄生容量Cp2はトランジスタTR1のベースとグランドとの間に形成されている。
このような寄生容量を低減するために、プリント基板の部品面のパターン、例えば図8の場合、可変容量ダイオードCV1のカソードを取り付けるためのパターンの面積を縮小する手法がある。また、寄生容量を低減するために、部品面のパターンに対向するグランド面のパターンを窓状に除去する手法がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−22734号公報
先に述べた従来の技術には、それぞれ次の課題がある。部品面のパターンを縮小する手法では、部品を取り付けるための最小のパターンは必要である。これに伴って、プリント基板に形成される寄生容量を大幅に低減することができない。このために、プリント基板に形成される回路の安定した動作を実現することができない。また、グランド面のパターンを除去する手法では、除去した後のグランド面のパターンの状態によっては、プリント基板に形成される回路の動作が安定しない場合がある。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、プリント基板上の回路に形成される寄生容量を低減すると共に回路の安定した動作を実現することができる、電子装置の寄生容量低減回路を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、プリント基板上に設けられた各素子により形成されると共に所定周波数の信号または所定周波数を中心とした帯域幅の信号を取り扱う電子装置の寄生容量低減回路であって、前記プリント基板上に各素子を設けることにより形成される寄生容量に対して、並列に接続されていると共にインダクタンス素子を含むインダクタンス部を備え、前記インダクタンス部のインダクタンス素子は前記寄生容量と共に前記所定周波数で共振する並列共振回路を形成する、ことを特徴とする電子装置の寄生容量低減回路である。
請求項1の発明では、電子装置に形成される寄生容量に対して、並列に接続されていると共にインダクタンス素子を含むインダクタンス部が設けられる。そして、このインダクタンス素子は寄生容量と共に所定周波数で共振する並列共振回路を形成し、並列共振回路のインピーダンスは電子装置の所定周波数付近で大きくなる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電子装置の寄生容量低減回路において、前記インダクタンス部は、前記インダクタンス素子に対して直列に接続されているキャパシタンス素子を備え、前記キャパシタンス素子は、前記インダクタンス素子に対して直流の阻止用として作用する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電子装置の寄生容量低減回路において、前記インダクタンス部のインダクタンス素子は、前記プリント基板のビアによって形成されている、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、寄生容量に対してインダクタンス部を並列に接続して並列共振回路を形成することにより、寄生容量を低減することができる。この結果、プリント基板の部品面のパターンを縮小することを不要にし、プリント基板に形成されている電子装置の安定した動作を実現することができる。
また、請求項1の発明によれば、グランド面のパターンを除去する必要がないので、プリント基板のグランド面のパターンの状態によらずに、電子装置の安定した動作を実現することができる。
請求項2の発明によれば、インダクタンス素子に対して、直流阻止用のキャパシタンス素子を設けたので、信号と直流とが重なり合う、各種の電子装置に形成される寄生容量を低減することができる。
請求項3の発明によれば、インダクタンス部のインダクタンス素子を、プリント基板のビアによって形成するので、回路の部品点数の増加を抑えることができる。
この発明の実施の形態1による、電子装置の寄生容量低減回路を示す回路図である。 インダクタンス部の一例を示す回路図である。 並列共振回路のインピーダンスを示す図である。 プリント基板に形成されたトランジスタとインダクタンス部とを示す図であり、図4(a)はトランジスタとインダクタンス部とを実装する様子を示す図、図4(b)は図4(a)のI−I断面を示す図である。 インダクタンス部を実装するための別の例を示す図である。 実施の形態3を説明するための、電子装置の寄生容量低減回路を示す回路図である。 電圧制御発振回路の一例を示す回路図である。 電圧制御発振回路に発生する寄生容量を示す回路図である。
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による電子装置の寄生容量低減回路(以下、単に「寄生容量低減回路」という)を図1に示す。なお、この実施の形態では、先に説明した図7、図8と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。図1の寄生容量低減回路は、共振部1と発振部2とから成る電圧制御発振回路に適用されている。電圧制御発振回路は、入力された制御電圧に応じて可変容量ダイオードCV1の容量が変化し、これにより、共振部1の共振周波数が決まる。つまり、共振部1には共振周波数の帯域幅があり、これが共振部1の周波数可変幅となる。この実施の形態では、周波数可変幅の中心周波数を所定周波数としている。発振部2は、共振部1の共振周波数で発振し、発振で生成した所定周波数の信号をVOC出力信号として出力する。このように、電圧制御発振回路は所定周波数を中心とした信号を取り扱う電子装置である。
この電圧制御発振回路に適用されている寄生容量低減回路は、寄生容量Cp1に接続されているインダクタンス部Lp1と、寄生容量Cp2に接続されているインダクタンス部Lp2とを備えている。寄生容量Cp1の増加は、可変容量ダイオードCV1を含む共振部1の合成容量の可変比を狭くする原因となる。また、寄生容量Cp2の増加は、発振電力と負荷Qとの低下による位相雑音増加の原因となる。
インダクタンス部Lp1は寄生容量Cp1に対して並列に接続されている。インダクタンス部Lp1は、図2に示すように、コイルLp11とコンデンサCp11とで構成されている。インダクタンス部Lp1のコイルLp11は、寄生容量Cp1と共に並列共振回路を形成する。つまり、コイルLp11の値を調整することにより、並列共振回路の共振周波数を、電圧制御発振回路の所定周波数にする。これにより、例えば図3に示すように、電圧制御発振回路の共振周波数が所定周波数F1であるときに、並列回路のインピーダンスZ1が最大となる。この結果、並列共振回路は可変容量ダイオードCV1から切り離されたことと似たような状態になり、寄生容量Cp1が低減される。
また、電圧制御発振回路の共振部1の共振周波数が制御電圧に応じてシフトした場合でも、共振部1の周波数可変幅を表す周波数F2および周波数F3では、インピーダンスZ2は、最大のインピーダンスZ1に比べれば低下はするが、この範囲外のインピーダンスZ3に比較すれば大きな値である。この結果、共振部1の共振周波数F2から共振周波数F3の範囲(共振部1の周波数可変幅)であれば、大きなインピーダンス(値Z1〜Z2の範囲)により、寄生容量Cp1が低減される。
インダクタンス部Lp1のコンデンサCp11は、可変容量ダイオードCV1に加えられている制御電圧がコイルLp11を経てグランドに流れることを防いでいる。つまり、コンデンサCp11は直流阻止用であり、インダクタンス部Lp1の適用範囲を広げるためのものである。この実施の形態では、コイルLp11のリアクタンスに対してコンデンサCp11のリアクタンスが、所定周波数について、
コイルLp11のリアクタンス>>コンデンサCp11のリアクタンス
となるように設定されている。これにより、インダクタンス部Lp1のインピーダンスは、実質的にコイルLp11のリアクタンスになる。この結果、インダクタンス部Lp1と寄生容量Cp1とによる並列共振回路の形成の際に、コンデンサCp11による影響を除くことができる。
もし、インダクタンス部Lp1に直流電圧等が加えられていなければ、コンデンサCp11を省略することができる。この場合には、インダクタンス部Lp1はコイルLp11である。
インダクタンス部Lp2は、インダクタンス部Lp1と同様である。つまり、インダクタンス部Lp2は、電圧制御発振回路の所定周波数で、寄生容量Cp2と並列共振回路を形成する。これにより、寄生容量Cp2が低減される。
インダクタンス部Lp1やインダクタンス部Lp2は次のようにして実装される。例えば、インダクタンス部Lp2は、図4(a)、(b)に示すように、プリント基板の絶縁板51の部品面のパターン52に設けられているコイルLp21とコンデンサCp21とで構成されている。このインダクタンス部Lp2は、トランジスタTR1の周囲に設けられている。トランジスタTR1は、絶縁板51の部品面のパターン53にエミッタEが接続され、パターン54にベースBが接続されている。パターン53とパターン54とにはコンデンサC4が接続され、パターン54にはコンデンサC3が接続されている。なお、図4(a)では、トランジスタTR1のコレクタCに対する接続を省略している。
図4(a)、(b)に示すトランジスタTR1の実装では、寄生容量Cp2は部品面のパターン54とグランド面のパターン55とにより形成される。したがって、インダクタンス部Lp2は、トランジスタTR1のベースB用のパターン54の周囲に設けられることになる。
インダクタンス部Lp2のコイルLp21は、部品面からグランド面に貫通するビアによって形成されている。ビアは、部品面のパターン52とグランド面のパターン55とを連結するスルーホールであり、コイルLp21として機能する。コイルLp21の値はビアの直径等で調整される。コイルLp21の値を調整することにより、寄生容量Cp2とインダクタンス部Lp2とで形成される並列共振回路の共振周波数を、所定周波数にすることができる。これにより、所定周波数では並列共振回路のインピーダンスが最大となり、この並列共振回路はトランジスタTR1のベースBから、実質的に切り離されたことと同じ状態になる。寄生容量Cp2とインダクタンス部Lp2との並列共振回路を形成することにより、寄生容量Cp2が低減されている。
インダクタンス部Lp2のコンデンサCp21は、直流阻止用である。トランジスタTR1のベースBには、直流のバイアス電圧が加えられているので、部品面のパターン52とパターン54との間に、コンデンサCp21が接続されている。
もし、インダクタンス部Lp2に直流電圧等が加えられていなければ、コンデンサCp21を省略することができる。この場合には、インダクタンス部Lp2はコイルLp21であり、例えば図5に示すように、コイルLp21となるビアを、トランジスタTR1のベースB用のパターン54に実装してもよい。
次に、この実施の形態による寄生容量低減回路の作用について説明する。寄生容量低減回路が適用されている電圧制御発振回路では、制御電圧を入力とし、この電圧により可変容量ダイオードCV1の容量が変化する。そして、可変容量ダイオードCV1の容量に応じた周波数で共振部1が共振し、共振部1の共振周波数により発振部2が発振する。これにより、電圧制御発振回路からは共振周波数のVOC出力信号が出力される。
ところで、共振部1では可変容量ダイオードCV1のカソード側に位置する、プリント基板の部品面のパターンと、このパターンと対向するグランド面のパターンとで、寄生容量Cp1が形成される。しかし、寄生容量Cp1には、寄生容量低減回路のインダクタンス部Lp1が接続され、インダクタンス部Lp1は寄生容量Cp1と共に並列共振回路を形成する。この共振回路は、共振部1の周波数可変幅の中心周波数つまり所定周波数で共振するように構成されているので、所定周波数で並列共振回路のインピーダンスが最大となる。また、制御電圧に応じて共振部1の共振周波数が所定周波数からシフトした場合でも、最大のインピーダンスに比べれば低下した値であるが、大きなインピーダンスにより、寄生容量Cp1が低減される。
同じように、トランジスタTR1のベース側に位置する、プリント基板の部品面のパターンと、このパターンと対向するグランド面のパターンとで形成される寄生容量Cp2も、インダクタンス部Lp2と並列共振回路を形成する。特に、共振部1が所定周波数で共振すると、この並列共振回路のインピーダンスが最大となり、この並列共振回路が共振部1から切り離されたことと同じになる。これにより、寄生容量Cp2が共振部1に影響を与えることがない。つまり、寄生容量Cp2に対してインダクタンス部Lp2を並列に接続することにより、寄生容量Cp2が低減される。
また、制御電圧による発振周波数可変により、共振部1の共振周波数が所定周波数からシフトした場合でも、並列共振回路の大きなインピーダンスで寄生容量Cp2が低減される。
こうして、この実施の形態によれば、寄生容量Cp1、Cp2に対してインダクタンス部Lp1、Lp2を並列に接続することにより、寄生容量Cp1、Cp2を低減することができる。これにより、プリント基板の部品面のパターンを縮小することを不要にし、プリント基板に形成されている電圧制御発振回路の安定した動作を実現することができる。
また、この実施の形態によれば、グランド面のパターンを除去する必要がないので、プリント基板のグランド面のパターンの状態によらずに、電圧制御発振回路の安定した動作を実現することができる。
また、この実施の形態によれば、寄生容量Cp1が低減されるので、寄生容量Cp1による周波数可変幅の狭帯域化を防ぐことができ、寄生容量Cp2が低減されるので、位相雑音の増加を防ぐことができる。
また、この実施の形態によれば、インダクタンス部Lp1、Lp2のコイルLp11、Lp21を、プリント基板にビアを設けて形成するので、寄生容量低減回路の部品点数の増加を少なくすることができる。
さらに、この実施の形態によれば、プリント基板に実装される部品に起因する寄生容量も低減することができるために、より一層の低位相雑音化や周波数可変幅の増加を実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、インダクタンス部Lp1、Lp2のインダクタンス素子を、プリント基板にビアを設けて形成した。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
この実施の形態では、導電線を巻いて形成した、素子としてのコイルを用いる。例えば、先の図4の場合、コイルLp21の代わりに、導電線を巻いて形成したコイルと、コンデンサCp21とを直列に接続し、直列回路の一端を、トランジスタTR1のベースBが接続されている、プリント基板のパターン54に接続する。さらに、直列回路の他端を、例えばビアを経てグランド面のパターン55に接続する。
こうして、導電線により形成されているコイルと、コンデンサCp21との直列回路がトランジスタTR1のベースBとグランドとの間に接続される。インダクタンス部Lp1のコイルLp11も同様である。
この実施の形態によれば、コイルLp11、Lp21の代わりに、導電線を巻いて形成したコイルを用いるので、このコイルのインダクタンス値の調整を容易にし、インダクタンス部Lp1、Lp2の共振周波数の設定を容易に行うことを可能にする。
(実施の形態3)
この実施の形態では、先の実施の形態1、2に対して、次のようにしている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1、2と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
この実施の形態では、図6に示すように、寄生容量低減回路としてインダクタンス部Lp1を加えた場合に、電圧制御発振回路が低周波発振をするときがある。このときには、電圧制御発振回路にインダクタンス素子L61を入れると、発振防止に有効である。具体的には、発振部2の入力であるトランジスタTR1のベースと、グランドとの間に、発振防止用のインダクタンス素子L61を接続する。さらに、インダクタンス素子L61と直列にコンデンサC61を接続する。トランジスタTR1のベースにはバイアスが加えられているので、コンデンサC61は直流阻止用である。
こうして、この実施の形態により、寄生容量低減回路としてインダクタンス部Lp1を加えた場合に、電圧制御発振回路が低周波発振をしても、インダクタンス素子L61とコンデンサC61との直列回路で低周波発振を防ぐことができる。
以上、この発明の各実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。上記の各実施の形態では、寄生容量低減回路を電圧制御発振回路に適用したが、この発明は、この他にも、フィルタ回路や中間周波増幅回路などの、各種の電子回路に適用可能である。
Cp1、Cp2 寄生容量
Lp1、Lp2 インダクタンス部
Lp11、Lp21 コイル
Cp11、Cp21 コンデンサ
1 共振部
CV1 可変容量ダイオード
C1〜C3 コンデンサ
L1 コイル
2 発振部
R1、R2、R3 抵抗
C4、C5、C6、C7 コンデンサ
TR1 トランジスタ

Claims (3)

  1. プリント基板上に設けられた各素子により形成されると共に所定周波数の信号または所定周波数を中心とした帯域幅の信号を取り扱う電子装置の寄生容量低減回路であって、
    前記プリント基板上に各素子を設けることにより形成される寄生容量に対して、並列に接続されていると共にインダクタンス素子を含むインダクタンス部を備え、
    前記インダクタンス部のインダクタンス素子は前記寄生容量と共に前記所定周波数で共振する並列共振回路を形成する、
    ことを特徴とする電子装置の寄生容量低減回路。
  2. 前記インダクタンス部は、前記インダクタンス素子に対して直列に接続されているキャパシタンス素子を備え、
    前記キャパシタンス素子は、前記インダクタンス素子に対して直流の阻止用として作用する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置の寄生容量低減回路。
  3. 前記インダクタンス部のインダクタンス素子は、前記プリント基板のビアによって形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置の寄生容量低減回路。
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