JP2014017347A - 半導体レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体レーザに関し、位相シフト領域を設けることなく発振モードを安定にして、光取り出し効率を向上する。
【解決手段】 一定の周期の回折格子を備えた分布帰還型半導体レーザ領域の少なくとも一方の端面側に、実効的な回折格子周期及び結合係数が共振器方向に沿って変化している回折格子を備えた分布反射鏡領域を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体レーザに関するものであり、例えば、分布帰還型(DFB)レーザと分布ブラッグ反射器(DBR)とを組み合わせた半導体レーザに関する。
近年のインターネット需要の爆発的な増加に伴い、光通信/光伝送において超高速化と大容量化への取り組みが活発化している。なかでも、40Gb/s以上の超高速光ファイバ伝送システムやデータコム、例えば、25Gb/sの信号を波長多重で4波長束ねた100ギガビット・イーサネット(登録商標)向けに25Gb/s以上の直接変調が可能な半導体レーザが求められている。この高速な直接変調が可能な半導体レーザとして分布帰還型(DFB)レーザが期待されている。
基本的に、半導体レーザにおいては、活性層の体積をできるだけ小さくすることによって緩和振動周波数の値が大きくなり、直接変調可能なビット・レートが上昇する。実際、NakaharaらはDFBレーザの共振器長を100μmと短くすることで室温にて40Gb/s変調が可能となることを示している(例えば、非特許文献1参照)。
図57は、従来のDFBレーザの概念的断面図であり、n型基板501の表面に回折格子502を形成し、この回折格子502を埋め込むように埋込層503を形成し、その上に活性層504、p型クラッド層505及びp型コンタクト層506を堆積する。p型コンタクト層506にp側電極507を形成するとともに、n型基板501の裏面にn側電極508を形成する。また、前端面には反射防止膜509を形成するとともに、後端面には反射率が90%程度の高反射膜510を形成する。
しかしながら、このDFBレーザの共振器構造は位相シフトのない回折格子を用いているため、その単一縦モード発振歩留まりは、後端面での回折格子502の位相に強く依存する。そして、回折格子502の周期が約200nmと微細であり、レーザを素子に劈開するときの端面の位置を精密に制御することはほぼ不可能であるため、後端面での位相はランダムにならざるを得ない。したがって、良好な単一縦モード発振が得られる素子の歩留まりを高くすることができない。
この問題を解決する手段として、後端面の反射鏡を高反射膜ではなく、活性領域の回折格子と同じ周期で位相が同期した回折格子を装荷し、電流を注入しない分布反射鏡を用いて活性領域への光帰還を行なうことが提案されている。また、同時に、回折格子にλ/4位相シフトを配置することで単一縦モード発振歩留まりを向上させた分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザがある(特許文献1或いは特許文献2参照)。
図58は、従来の分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの概念的断面図であり、n型基板511に位相シフト領域513を備えた回折格子512を形成し、この回折格子512を埋込層514で埋め込む。DFB部を形成する活性領域には活性層515を形成するとともに、DBR部には光ガイド層516を形成し、その上に、p型クラッド層517を形成し、DFB部にはp型コンタクト層518を形成する。
p型コンタクト層518にp側電極519を形成するとともに、n型基板511の裏面にn側電極520を形成し、両方の端面に反射防止膜521,522を形成する。この場合、位相シフト領域513は、DFB部とDBR部の境界に形成されている。
特公平07−070785号公報 特開2002−353559号公報
OFC/NFOEC, 2006 講演番号 OWC5
そこで、本発明者は、図58に示す構造と同等の分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザを作製して特性を検討した。図59は、本発明者が作製した構造と同等の分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの概念的断面図であり、図58の分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザとの違いは、位相シフト領域513の位置をDFB部側に設けた点である。
図60は、作製した分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの発振特性の説明図であり、しきい値近傍でマルチモード発振するとともに、電流注入を増加していくとマルチモード発振、或いはモード跳びが生じてしまうという現象が見られた。そこで、この単一縦モード発振歩留まりの劣化の原因について鋭意検討した。
図61は、しきい値近傍でのモードホップの説明図である。図61(a)に示すように、注入電流なしの状態では、ブラッグ波長がDBR部の反射スペクトルの範囲内にあるとする。図61(b)に示すように、活性領域への電子の注入に伴うプラズマ効果のため活性領域の屈折率が低下し活性領域のブラッグ波長は短波側にシフトする。しかし、DBR領域には電流が注入されないので反射スペクトル(反射波長帯域)は変化せず、ブラッグ波長がDBRの有効反射帯域から外れる。
その結果、ブラッグモードの発振しきい値が増大し、一方、活性領域のストップバンドの長波側のモードがDBRの有効反射帯域に侵入して発振しきい値が低下し、マルチモード発振が生じてしまうことが判った。
図62は、注入電流をしきい値からさらに増加させた場合のモードホップの説明図である。図62(a)に示すように、発振しきい値において活性領域のストップバンドの長波側のモードで発振しているとする。図62(b)に示すように、活性領域への電流注入に伴い活性領域の温度が上昇するので活性領域のブラッグ波長は長波側にシフトする。しかし、DBR領域には電流が注入されないので反射スペクトルは変化せず、ブラッグ波長がDBRの有効反射帯域から外れる。
その結果、ブラッグモードの発振しきい値が増大し、一方、活性領域のストップバンドの短波側のモードが分布反射鏡の有効反射帯域に侵入して発振しきい値が低下し、マルチモード発振が生じてしまうことが判った。
したがって、単一縦モード発振歩留まりの向上のためには、活性領域への電流注入に伴う活性領域の屈折率の低下が生じたとしても、副モードの発振しきい値が低下して発振に至らないようにする必要がある。また、さらに、活性領域への電流注入に伴う活性領域の温度上昇による活性領域のブラッグ波長の長波化が生じてもDBRの有効反射帯域から外れない、即ち、DBRの有効反射帯域を拡大する必要がある。
DBRの有効反射帯域はほぼDBR領域の長さに反比例するため、DBR領域長を短くすれば有効反射帯域は拡大する。しかし、図63に示すように、DBR領域の長さを半分にすると反射率が半分以下に低下するため、レーザの発振しきい値の上昇を招くことになる。
この問題を解決するために、本発明者は図64に示す構造を特許出願している。図64は、本発明者の先行発明による分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの概念的断面図であり、図59に示した分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザに比べてDBR領域における回折格子523の周期を共振器方向に沿って変化させている。即ち、チャープしている回折格子523を用いている。
図65は、先行発明の発振特性の説明図である。図65(a)はDBR部の反射スペクトルの説明図であり、チャープ回折格子を用いることにより、回折格子周期以外は従来の回折格子構造を用いたままで、大幅な反射率の低下なしに分布反射鏡領域の有効反射帯域を拡大することが可能となる。
図65(b)は発振モードの説明図であり、活性領域への電流注入に伴う活性領域の温度上昇による活性領域のブラッグ波長の長波化やしきい値までのプラズマ効果による活性領域のブラッグ波長の短波化が生じても分布反射鏡の有効反射帯域から外れない。その結果、マルチモード発振およびモード跳びを抑制し良好な単一縦モード発振を維持することが可能となる。
しかしながら、活性領域の中央付近に位相シフト領域524が存在することで共振器内を伝搬する光が位相シフト領域524の周囲に集中することになる。より高速な動作を目指して活性領域の長さを短くして行くと、活性領域長が短くなるほど同一駆動電流時の電流密度が大きくなる。その結果、キャリア密度上昇に伴う軸方向ホールバーニングの影響により主副モード発振しきい値利得差が減少し単一モード性が劣化する確率が高くなる。
また、活性領域の長さを短くして行くことによるしきい値上昇を抑制するために、光取り出し側の前側分布反射鏡領域を長くすると、活性領域への光帰還量は大きくなるが、このことにより光取り出し効率が低下するという問題がある。
また、位相シフト領域があることは共振器内を伝搬する光が位相シフト領域の周囲に集中し端面からの光取り出し効率が減少することをも意味し、光ファイバ伝送に必要な光出力が得られにくくなるという欠点がある。
したがって、半導体レーザにおいて、位相シフト領域を設けることなく発振モードを安定にして、光取り出し効率を向上することを目的とする。
開示する一観点からは、一定の周期の回折格子を備えた分布帰還型半導体レーザ領域と前記分布帰還型半導体レーザ領域の少なくとも一方の端面側に設けられ、実効的な回折格子周期及び結合係数が共振器方向に沿って変化している回折格子を備えた分布反射鏡領域とを有することを特徴とする半導体レーザが提供される。
開示の半導体レーザによれば、位相シフト領域を設けることなく発振モードを安定にして、光取り出し効率を向上することが可能になる。
本発明の実施の形態の半導体レーザの説明図である。 本発明の実施の形態の半導体レーザの分布反射鏡領域の反射特性の説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図3以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図4以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図6以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図7以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図8以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図9以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図10以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図11以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図12以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの製造工程の図13以降の説明図である。 本発明の実施例1の半導体レーザの特性の説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図16以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図17以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図18以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図19以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図20以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図21以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図22以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図23以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図24以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図25以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図26以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの製造工程の図27以降の説明図である。 本発明の実施例2の半導体レーザの特性の説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図30以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図31以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図32以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図33以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図34以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図35以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図36以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図37以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図38以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図39以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの製造工程の図40以降の説明図である。 本発明の実施例3の半導体レーザの特性の説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図43以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図44以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図45以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図46以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図47以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図48以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図49以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図50以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図51以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図52以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図53以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの製造工程の図54以降の説明図である。 本発明の実施例4の半導体レーザの特性の説明図である。 従来のDFBレーザの概念的断面図である。 従来の分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの概念的断面図である。 本発明者が作製した構造と同等の分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの概念的断面図である。 作製した分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの発振特性の説明図である。 しきい値近傍でのモードホップの説明図である。 注入電流をしきい値からさらに増加させた場合のモードホップの説明図である。 DBRの有効反射帯域の説明図である。 本発明者の先行発明による分布反射鏡集積型分布帰還型半導体レーザの概念的断面図である。 先行発明の発振特性の説明図である。
ここで、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態の半導体レーザを説明する。図1は、本発明の実施の形態の半導体レーザの説明図であり、図1(a)は概念的断面図であり、図1(b)は回折格子周期の分布の説明図であり、図1(c)は回折格子の結合係数の分布の説明図である。
図1(a)に示すように、本発明の実施の形態の半導体レーザは、第1導電型の半導体基板11に一定の周期の回折格子12と周期が共振器方向に沿って変化している、即ち、チャープしている回折格子13を設ける。この場合のチャープしている回折格子13は、物理的に周期を変化させたものでも良いし、実効的に周期が変化したものでも良い。実効的に周期を変化させる場合には、回折格子13を設ける半導体層の屈折率を徐々に変化させても良いし、或いは、一定に周期の回折格子に対して屈曲した導波路を用いても良い。
この回折格子を埋め込むように、埋込層14を設けた後、一定周期の回折格子12の上に活性層15を設けるとともに、チャープしている回折格子13の上に光ガイド層16を設ける。次いで、全面に反対導電型のクラッド層17を設け、活性層15に対応する領域にのみ反対導電型のコンタクト層18を設け、コンタクト層18に一方の極性の電極19を形成するとともに、半導体基板の裏面に逆極性の電極20を形成する。また、両方の出射端面には無反射コーティング21,22を設ける。
この場合、一定の周期の回折格子12を設けた領域が分布帰還型半導体レーザ領域となり、チャープした回折格子13を設けた領域が分布反射鏡領域となり、分布反射鏡領域には電流が流れない構造となる。
図1(b)に示すように、回折格子の周期は分布帰還型半導体レーザ領域では一定の周期となり、分布反射鏡領域では、チャープした周期になっている。なお、ここでは、直線的な変化ではなく、分布帰還型半導体レーザ領域と分布反射鏡領域との界面からの距離の平方根的な変化をするように形成している。
図1(c)に示すように、回折格子の結合係数は、分布帰還型半導体レーザ領域では一定となり、分布反射鏡領域では、分布帰還型半導体レーザ領域と分布反射鏡領域との界面からの距離の平方根的な変化をするように形成している。このような関数形を採用することにより、計算的に非対称構造にすることが容易であり、マージンを大きくすることができる。
図2は、本発明の実施の形態の半導体レーザの分布反射鏡領域の反射特性の説明図であり、図2(a)は、本発明の実施の形態の半導体レーザの分布反射鏡領域の反射特性であり、図2(b)は先行発明の分布反射鏡領域の反射特性である。図2(a)に示すように、本発明の実施の形態においては、常に長波長側のモードがより大きな反射を受ける。その結果、活性領域に位相シフトがない場合においても、活性領域への電流注入に伴う活性領域の温度上昇による活性領域のブラッグ波長の長波化が生じても常にストップバンドの長波側のモードが大きな反射帰還を得ることになる。よって、マルチモード発振およびモードホップを抑制し良好な単一縦モード発振を維持することが可能となる。一方、図2(b)に示した先行発明の場合にはチャープ回折格子により反射スペクトルの帯域は広がるが反射率がほぼ同じであるので、モードが競合することになる。
また、同様に、しきい値までのプラズマ効果による短波化が生じても長波側のモードが常に大きな反射帰還を得るため、良好な単一縦モード発振を維持することが可能となる。さらに、位相シフトがある場合に比べて活性領域を短くして活性領域内のキャリア密度が増大しても軸方向ホールバーニングが生じにくいため、発振モード安定性が確保される。また、位相シフトがある場合に比べて光取り出し効率が増大するため、伝送距離の延伸を図ることができる。
次に、図3乃至図15を参照して、本発明の実施例1の半導体レーザを説明する。図3(a)に示すように、まず(100)面を主面とするn型InP基板101上に、プラズマCVD法を用いて厚さが120nmのSiO膜102を堆積したのち、全面に電子ビームレジスト(日本ゼオン製商品型番ZEP520)を塗布する。次いで、電子ビーム露光法により回折格子パターンを露光し、現像することによってレジストパターン103を形成する。
この回折格子パターンにおいては、個々の素子の活性領域長は75μmで、それに連続して前端面側に領域長50μm、後端面側に領域長125μmの分布反射鏡領域の回折格子がパターニングされている。ここで、活性領域と前側分布反射鏡領域の回折格子周期は199.0nmで一定である。一方、後側分布反射鏡領域の回折格子周期は活性領域との界面で199.0nm、後端面では回折格子周期が201.87nmの値をとるように、活性領域との界面からの距離の平方根に比例して回折格子周期が変化している。
次いで、図3(b)に示すように、レジストパターン103をマスクとしてCFガスによるリアクティブ・イオン・エッチングを行うことにより、SiO膜102に回折格子パターンを転写する。次いで、図4(c)に示すように、レジストパターン103を除去するとSiOパターン104が表われる。
次いで、図4(d)に示すように、SiOパターン104をマスクとしてエタン/水素混合ガスによるリアクティブ・イオン・エッチングを行うことによって、n型InP基板101の表面に回折格子パターンを転写して回折格子105を形成する。この時の回折格子105の深さは118nmである。
次いで、図5(e)に示すように、全面にポジ型のフォトレジスト(東京応化製商品型番OFPR8600)106を厚さが700nmになるように塗布する。次いで、図5(f)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側の12.5μm幅に亘って回折格子105と平行に開口部107を形成する。
次いで、図6(g)に示すように、露出したSiOパターン104をマスクとしてエタン/水素混合ガスによるリアクティブ・イオン・エッチング(RIE)を行うことによって、回折格子105を追加で4.5nmエッチングして掘り下げる。次いで、図6(h)に示すように、フォトレジスト106を除去することによって再びSiOパターン104が表われる。
次いで、図7(i)に示すように、再び、全面にポジ型のフォトレジスト(東京応化製商品型番OFPR8600)106を厚さが700nmになるように塗布する。次いで、図7(j)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側の25μm幅に亘って回折格子105と平行に開口部107を形成する。
次いで、図8(k)に示すように、露出したSiOパターン104をマスクとしてエタン/水素混合ガスによるリアクティブ・イオン・エッチングを行うことによって、露出している回折格子105を追加で4.5nmエッチングして掘り下げる。次いで、図8(l)に示すように、フォトレジスト106を除去することによって再びSiOパターン104が表われる。
次いで、図9(m)に示すように、図5(e)乃至図6(h)の工程を、開口部の幅が随時12.5μm づつ広くなるように繰り返し行う。この時、活性領域との境界から後端面側に向かって、回折格子105の深さが活性領域との境界からの距離の平方根に比例して深くなるように形成する。なお、図8(k)までとそれに続く2回の計4回の追加エッチング深さは夫々4.5nmで、それ以降の追加エッチング深さは2nmとする。そして、SiOパターン104を除去することによって、図9(n)に示す構造が得られる。
次いで、図10(o)に示すように、有機金属気相成長法(MOVPE法)を用いて、組成波長1.20μm、厚さ200nmのn型InGaAsPガイド層108を堆積する。引き続いて、厚さが20nmのn型InP層109、量子井戸活性層110及び厚さが250nmのp型InPクラッド層111を順次堆積する。この場合の量子井戸活性層110は、厚さ6nm、圧縮歪量1.2%のi型AlGaInAs井戸層と組成波長1.05μm、厚さが10nmのi型AlGaInAsバリア層をi型AlGaInAs井戸層の層数が15層になるように交互に堆積する。
これらの井戸層/バリア層は波長1.05μm、厚さが20nmのi型AlGaInAsSCH(Separate Confinement Heterostructure)層で挟まれており、その発光波長は1310nmである。
次いで、図10(p)に示すように、通常の化学気相堆積法(CVD法)を用いて、全面に厚さが400nmのSiO膜112を堆積する。
次いで、図11(q)に示すように、通常のフォトリソグラフィを用いて、活性領域となるべき部分を覆うようにエッチングしてSiOマスク113を形成する。次いで、図11(r)に示すように、SiOマスク113をマスクとして、エッチングによりp型InPクラッド層111及び量子井戸活性層110を除去してn型InP層109を露出させる。
次いで、図12(s)に示すように、SiOマスク113を選択成長マスクとして、MOVPE法により、組成波長1.2μm、厚さが240nmのi型AlGaInAs層114及び厚さが250nmのi型InP層115を順次堆積する。
次いで、図12(t)に示すように、SiOマスク113を除去したのち、再び、MOVPE法を用いて全面に、厚さが2.5μmでZnドープのp型InPクラッド層116及び厚さが300nmでZnドープのp型InGaAsコンタクト層117を堆積する。
次いで、図13(u)に示すように、通常のCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜を堆積させた後、通常のフォトリソグラフィを用いて幅が1.3μmのストライプ状のSiOマスク118を形成する。
次いで、図13(v)に示すように、SiOマスク118をマスクとして、ドライエッチング法を用いて半導体表面をエッチングし、n型InP基板101を0.7μmだけ掘り込んでストライプ状メサを形成する。
次いで、図14(w)に示すように、SiOマスク118を選択成長マスクとして用いて、MOVPE法によってストライプ状メサの両脇に、Feドープi型InP埋込層119を形成する。
次いで、図14(x)に示すように、SiOマスク118をふっ酸で除去したのち、活性領域となる領域以外のp型InGaAsコンタクト層117を通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて除去する。次いで、SiO膜からなるパッシベーション膜120を形成し、活性領域のコンタクト層の部分のみに窓を開けるように通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて開口部を形成する。
次いで、開口部を覆うようにp側電極121を形成するとともに、n型InP基板101の裏面にn側電極122を形成する。最後に、素子の両端面に無反射コート123,124を形成することで、本発明の実施例1の半導体レーザが完成する。
図15は、本発明の実施例1の半導体レーザの特性の説明図であり、図15(a)は、図14(x)におけるA―A’および B―B’に沿った断面図である。図15(b)は、共振器方向の回折格子周期ならびに結合係数の説明図であり、図15(c)は後側分布反射領域の反射スペクトルの説明図である。
図15(b)に示すように、回折格子周期は大きくなるにしたがって、結合係数が大きくなっている。また、図15(c)に示すように、波長が1303nmから1315nmに亘って長波になるほど反射率が高くなっていることがわかる。
この本発明の実施例1の半導体レーザにおいては、しきい値でのモード跳びもなく、安定した単一縦モード動作が可能になる。
次に、図16乃至図29を参照して、本発明の実施例2の半導体レーザを説明する。図16(a)に示すように、まず(100)面を主面とするn型InP基板201上に、MOVPE法を用いて組成波長1.305μm、厚さ100nmのn型InGaAsP層202を堆積する。次いで、プラズマCVD法を用いて基板全面に厚さが400nmのSiO膜203を堆積する。
次いで、図16(b)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側90μm幅に亘ってSiO膜203を除去してSiOマスク204を形成する。次いで、図17(c)に示すように、SiOマスク204をマスクとしてn型InGaAsP層202の露出部をエッチングしてn型InP基板201を露出させる。
次いで、図17(d)に示すように、SiOマスク204を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.32μm、厚さが100nmのi型InGaAsP層202を堆積する。
次いで、図18(e)に示すように、SiOマスク204を除去したのち、再び基板表面全面にプラズマCVD法を用いて厚さが、400nmのSiO膜203を堆積する。次いで、図18(f)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側80μm幅に亘ってSiO膜203を除去してSiOマスク204を形成する。
次いで、図19(g)に示すように、SiOマスク204をマスクとしてn型InGaAsP層202の露出部をエッチングしてn型InP基板201を露出させる。次いで、図19(h)に示すように、SiOマスク204を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.333μm、厚さが100nmのi型InGaAsP層202を堆積する。
次いで、図20(i)に示すように、SiOマスク204を除去したのち、再び基板表面全面にプラズマCVD法を用いて厚さが、400nmのSiO膜203を堆積する。次いで、図20(j)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側70μm幅に亘ってSiO膜203を除去してSiOマスク204を形成する。
次いで、図21(k)に示すように、SiOマスク204をマスクとしてn型InGaAsP層202の露出部をエッチングしてn型InP基板201を露出させる。次いで、図21(l)に示すように、SiOマスク204を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.345μm、厚さが100nmのi型InGaAsP層202を堆積する。
これらの工程を除去部の幅を10μmづつ狭め、且つ、選択成長で埋め込まれるn型InGaAsP層202〜20210の組成波長を順次長波化することで図22(m)に示す構造が得られる。ここで、n型InGaAsP層202〜20210の組成波長はそれぞれ1.358μm、1.365μm、1.372μm、1.378μm、1.384μm及び1.392μmである。
次いで、図22(n)に示すように、再び、MOVPE法を用いて、全面に厚さが20nmのn型InP層205を堆積する。次いで、全面に電子ビームレジスト(日本ゼオン製商品型番ZEP520)を塗布し、電子ビーム露光法により回折格子パターンを露光したのち、現像することによってレジストパターン206を形成する。
この回折格子においては、個々の素子の活性領域長は125μmで、それに連続して前端面となる位置側には領域長25μmの分布反射鏡領域の回折格子が、後端面となる位置側には領域長100μmの分布反射鏡領域の回折格子がパターニングされている。ここで、活性領域と前端面側の分布反射領域の回折格子周期は239.0nmで一定である。一方、後側の分布反射鏡領域の回折格子周期は活性領域との界面からの距離の平方根に比例する形で活性領域との界面で239.0nm、後端面では回折格子周期が242.58nmの値をとるように回折格子周期が変化している。
次いで、図23(p)に示すように、レジストパターン206をマスクとしてエタン/水素混合ガスによるRIE法を用いて、n型InGaAsP層202〜20210を貫通し、n型InP基板201の表面を15nm掘る深さまで回折格子パターンを転写する。このときのトータルのエッチングの深さは135nmとなる。
次いで、レジストパターン206を除去することによって、図24(q)に示す回折格子207が表われる。次いで、図24(r)に示すように、MOVPE法を用いて、n型InP層208によって回折格子207を被覆する。引き続いて、量子井戸活性層209及び厚さが250nmのp型InPクラッド層210を順次堆積する。この場合の量子井戸活性層209は、厚さ5.1nm、圧縮歪量1.2%のi型InGaAsP井戸層と組成波長1.20μm、厚さが10nmのi型InGaAsPバリア層をi型InGaAsP井戸層の層数が15層になるように交互に堆積する。
これらの井戸層/バリア層は波長1.15μm、厚さが20nmのi型InGaAsPSCH層で挟まれており、その発光波長は1550nmである。次いで、再び、プラズマCVD法を用いて、全面に厚さが400nmのSiO膜211を堆積する。
次いで、図25(s)に示すように、通常のフォトリソグラフィを用いて、活性領域となるべき部分を覆うようにエッチングしてSiOマスク212を形成する。次いで、図25(t)に示すように、SiOマスク212をマスクとして、エッチングによりp型InPクラッド層210及び量子井戸活性層209を除去してn型InP層208を露出させる。
次いで、図26(u)に示すように、SiOマスク212を選択成長マスクとして、MOVPE法により、組成波長1.35μm、厚さが230nmのi型InGaAsP層213及び厚さが250nmのi型InP層214を順次堆積する。
次いで、図26(v)に示すように、SiOマスク212を除去したのち、MOVPE法を用いて全面に、厚さが2.5μmのZnドープのp型InPクラッド層215及び厚さが300nmのZnドープのp型InGaAsコンタクト層216を堆積する。次いで、再び、通常のCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜を堆積させた後、通常のフォトリソグラフィを用いて幅が1.3μmのストライプ状のSiOマスク217を形成する。
次いで、図27(w)に示すように、SiOマスク217をマスクとして、ドライエッチング法を用いて半導体表面をエッチングし、n型InP基板201を0.7μmだけ掘り込んでストライプ状メサを形成する。
次いで、図27(x)に示すように、SiOマスク217を選択成長マスクとして用いて、MOVPE法によってストライプ状メサの両脇に、Feドープi型InP埋込層218を形成する。
次いで、図28(y)に示すように、SiOマスク217をふっ酸で除去したのち、活性領域となる領域以外のp型InGaAsコンタクト層216を通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて除去する。次いで、SiO膜からなるパッシベーション膜219を形成し、活性領域のコンタクト層の部分のみに窓を開けるように通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて開口部を形成する。
次いで、開口部を覆うようにp側電極220を形成するとともに、n型InP基板201の裏面にn側電極221を形成する。最後に、素子の両端面に無反射コート222,223を形成することで、本発明の実施例2の半導体レーザが完成する。
図29は、本発明の実施例2の半導体レーザの特性の説明図であり、図29(a)は、図28(y)におけるA―A’および B―B’に沿った断面図である。図29(b)は、共振器方向の回折格子周期ならびに結合係数の説明図であり、図29(c)は後側分布反射領域の反射スペクトルの説明図である。
図29(b)に示すように、回折格子周期は大きくなるにしたがって、結合係数が大きくなっている。また、図29(c)に示すように、波長が1543nmから1555nmに亘って長波になるほど反射率が高くなっていることがわかる。
この本発明の実施例2の半導体レーザにおいては、しきい値でのモード跳びもなく、安定した単一縦モード動作が可能になる。
次に、図30乃至図42を参照して、本発明の実施例3の半導体レーザを説明する。図30(a)に示すように、まず(100)面を主面とするn型InP基板301上に、MOVPE法を用いて組成波長1.15μm、厚さ150nmのn型InGaAsP層302を堆積する。次いで、プラズマCVD法を用いて基板全面に厚さが400nmのSiO膜303を堆積する。
次いで、図30(b)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側90μm幅に亘ってSiO膜303を除去してSiOマスク304を形成する。次いで、図31(c)に示すように、SiOマスク304をマスクとしてn型InGaAsP層302の露出部をエッチングしてn型InP基板301を露出させる。
次いで、図31(d)に示すように、SiOマスク304を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.155μm、厚さが150nmのi型InGaAsP層302を堆積する。
次いで、図32(e)に示すように、SiOマスク304を除去したのち、再び基板表面全面にプラズマCVD法を用いて厚さが、400nmのSiO膜303を堆積する。次いで、図32(f)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側80μm幅に亘ってSiO膜303を除去してSiOマスク304を形成する。
次いで、図33(g)に示すように、SiOマスク304をマスクとしてn型InGaAsP層302の露出部をエッチングしてn型InP基板301を露出させる。次いで、図33(h)に示すように、SiOマスク304を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.16μm、厚さが150nmのi型InGaAsP層302を堆積する。
次いで、図34(i)に示すように、SiOマスク304を除去したのち、再び基板表面全面にプラズマCVD法を用いて厚さが、120nmのSiO膜303を堆積する。次いで、図34(j)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側70μm幅に亘ってSiO膜303を除去してSiOマスク304を形成する。
次いで、図35(k)に示すように、SiOマスク304をマスクとしてn型InGaAsP層302の露出部をエッチングしてn型InP基板301を露出させる。次いで、図35(l)に示すように、SiOマスク304を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.165μm、厚さが150nmのi型InGaAsP層302を堆積する。
これらの工程を除去部の幅を10μmづつ狭め、且つ、選択成長で埋め込まれるn型InGaAsP層302〜30210の組成波長を順次長波化することで図36(m)に示す構造が得られる。ここで、n型InGaAsP層302〜30210の組成波長はそれぞれ1.17μm、1.173μm、1.176μm、1.179μm、1.182μm及び1.185μmである。
次いで、図36(n)に示すように、全面に電子ビームレジスト(日本ゼオン製商品型番ZEP520)を塗布し、電子ビーム露光法により回折格子パターンを露光したのち、現像することによってレジストパターン305を形成する。
この回折格子においては、個々の素子の活性領域長は125μmで、それに連続して前端面となる位置側には領域長25μmの分布反射鏡領域の回折格子が、後端面となる位置側には領域長100μmの分布反射鏡領域の回折格子がパターニングされている。ここで、活性領域と前端面側の分布反射領域の回折格子周期は199.0nmで一定である。一方、後側の分布反射鏡領域の回折格子周期は活性領域との界面からの距離の平方根に比例する形で活性領域との界面で199.0nm、後端面では回折格子周期が201.87nmの値をとるように回折格子周期が変化している。
次いで、図37(o)に示すように、レジストパターン305をマスクとしてエタン/水素混合ガスによるRIE法を用いて、i型InGaAsP層302〜30210を125nm掘る深さまで回折格子パターンを転写する。
次いで、図37(p)に示すように、レジストパターン305を除去したのち、MOVPE法を用いて、n型InP層307によって回折格子306を被覆する。引き続いて、量子井戸活性層308及び厚さが250nmのp型InPクラッド層309を順次堆積する。この場合の量子井戸活性層308は、厚さ4.8nm、圧縮歪量1.2%のi型InGaAsP井戸層と組成波長1.10μm、厚さが10nmのi型InGaAsPバリア層をi型InGaAsP井戸層の層数が12層になるように交互に堆積する。
これらの井戸層/バリア層は波長1.1μm、厚さが20nmのi型InGaAsPSCH層で挟まれており、その発光波長は1305nmである。次いで、再び、プラズマCVD法を用いて、全面に厚さが400nmのSiO膜310を堆積する。
次いで、図38(q)に示すように、通常のフォトリソグラフィを用いて、活性領域となるべき部分を覆うようにエッチングしてSiOマスク311を形成する。次いで、図38(r)に示すように、SiOマスク311をマスクとして、エッチングによりp型InPクラッド層309及び量子井戸活性層308を除去してn型InP層307を露出させる。
次いで、図39(s)に示すように、SiOマスク311を選択成長マスクとして、MOVPE法により、組成波長1.15μm、厚さが200nmのi型InGaAsP層312及び厚さが200nmのi型InP層313を順次堆積する。
次いで、図39(t)に示すように、SiOマスク311を除去したのち、MOVPE法を用いて全面に、厚さが2.5μmのZnドープのp型InPクラッド層314及び厚さが300nmのZnドープのp型InGaAsコンタクト層315を堆積する。次いで、再び、通常のCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜を堆積させた後、通常のフォトリソグラフィを用いて幅が1.3μmのストライプ状のSiOマスク316を形成する。
次いで、図40(u)に示すように、SiOマスク316をマスクとして、ドライエッチング法を用いて半導体表面をエッチングし、n型InP基板301を0.7μmだけ掘り込んでストライプ状メサを形成する。
次いで、図40(v)に示すように、SiOマスク316を選択成長マスクとして用いて、MOVPE法によってストライプ状メサの両脇に、Feドープi型InP埋込層317を形成する。
次いで、図41(w)に示すように、SiOマスク316をふっ酸で除去したのち、活性領域となる領域以外のp型InGaAsコンタクト層315を通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて除去する。次いで、SiO膜からなるパッシベーション膜318を形成し、活性領域のコンタクト層の部分のみに窓を開けるように通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて開口部を形成する。
次いで、開口部を覆うようにp側電極319を形成するとともに、n型InP基板301の裏面にn側電極320を形成する。最後に、素子の両端面に無反射コート321,322を形成することで、本発明の実施例3の半導体レーザが完成する。
図42は、本発明の実施例3の半導体レーザの特性の説明図であり、図42(a)は、図41(w)におけるA―A’および B―B’に沿った断面図である。図42(b)は、共振器方向の回折格子周期ならびに結合係数の説明図であり、図42(c)は後側分布反射領域の反射スペクトルの説明図である。
図42(b)に示すように、回折格子周期が大きくなるにしたがって、結合係数は大きくなっている。また、図42(c)に示すように、波長が1303nmから1315nmに亘って長波になるほど反射率が高くなっていることがわかる。
この本発明の実施例3の半導体レーザにおいては、しきい値でのモード跳びもなく、安定した単一縦モード動作が可能になる。
次に、図43乃至図55を参照して、本発明の実施例4の半導体レーザを説明する。図43(a)に示すように、まず(100)面を主面とするn型InP基板401上に、MOVPE法を用いて量子井戸活性層402及び厚さが20nmのp型InP層403を順次堆積する。この場合の量子井戸活性層402は、厚さ5.1nm、圧縮歪量1.2%のi型AlGaInAs井戸層と組成波長1.20μm、厚さが10nmのi型AlGaInAsバリア層をi型InGaAsP井戸層の層数が12層になるように交互に堆積する。
これらの井戸層/バリア層は波長1.15μm、厚さが20nmのi型AlGaInAsSCH層で挟まれており、その発光波長は1555nmである。次いで、再び、プラズマCVD法を用いて、全面に厚さが400nmのSiO膜404を堆積する。
次いで、図43(b)に示すように、通常のフォトリソ工程により活性領域を覆うように、SiO膜404を除去してSiOマスク405を形成する。次いで、図44(c)に示すように、SiOマスク405をマスクとしてp型InP層403及び量子井戸活性層402の露出部をエッチングしてn型InP基板401を露出させる。
次いで、図44(d)に示すように、SiOマスク405を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.35μm、厚さが200nmのi型AlGaInAs層406及び厚さが20nmのi型InP層407を順次堆積する。
次いで、図45(e)に示すように、SiOマスク405を除去したのち、再びMOVPE法により、組成波長1.25μm、厚さが150nmのp型InGaAsP層408を堆積する。次いで、通常のCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜409を堆積する。
次いで、図45(f)に示すように、通常のフォトリソ工程により後端面側90μm幅に亘ってSiO膜409を除去してSiOマスク410を形成する。
次いで、図46(g)に示すように、SiOマスク410をマスクとしてp型InGaAsP層408の露出部をエッチングしてi型InP層407を露出させる。次いで、図46(h)に示すように、SiOマスク410を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.26μm、厚さが150nmのi型InGaAsP層408を堆積する。
次いで、図47(i)に示すように、SiOマスク410を除去したのち、再び、プラズマCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜を堆積し、通常のフォトリソ工程により後端面側80μm幅に亘ってSiO膜を除去してSiOマスク410を形成する。
次いで、図47(j)に示すように、SiOマスク410をマスクとしてi型InGaAsP層408の露出部をエッチングしてi型InP層407を露出させる。次いで、図48(k)に示すように、SiOマスク410を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.27μm、厚さが150nmのi型InGaAsP層408を堆積する。
次いで、図48(l)に示すように、SiOマスク410を除去したのち、再び、プラズマCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜を堆積し、通常のフォトリソ工程により後端面側70μm幅に亘ってSiO膜を除去してSiOマスク410を形成する。
次いで、図49(m)に示すように、SiOマスク410をマスクとしてi型InGaAsP層408の露出部をエッチングしてi型InP層407を露出させる。次いで、図49(n)に示すように、SiOマスク410を選択成長マスクとして再びMOVPE法により、組成波長1.28μm、厚さが150nmのi型InGaAsP層408を堆積する。
これらの工程を除去部の幅を10μmづつ狭め、且つ、選択成長で埋め込まれるn型InGaAsP層408〜40810の組成波長を順次長波化することで図50(o)に示す構造が得られる。ここで、n型InGaAsP層408〜40810の組成波長はそれぞれ1.29μm、1.295μm、1.3μm、1.305μm、1.31μm及び1.315μmである。
次いで、図50(p)に示すように、全面に電子ビームレジスト(日本ゼオン製商品型番ZEP520)を塗布し、電子ビーム露光法により回折格子パターンを露光したのち、現像することによってレジストパターン411を形成する。回折格子パターンの周期は239.0nmで一定である。
次いで、図51(q)に示すように、レジストパターン411をマスクとしてエタン/水素混合ガスによるRIE法を用いて、i型InGaAsP層408〜40810を125nm掘る深さまで回折格子パターンを転写する。
次いで、図51(r)に示すように、レジストパターン411を除去したのち、MOVPE法を用いて、厚さが3μのZnドープのp型InPクラッド層413で回折格子412を埋め込む。引き続いて、厚さが300nmのZnドープのp型InGaAsコンタクト層414を堆積する。
次いで、図52(s)に示すように、再び、通常のCVD法を用いて厚さが400nmのSiO膜を堆積させた後、通常のフォトリソグラフィを用いて幅が1.5μmのストライプ状の屈曲したSiOマスク415を形成する。
ここで、SiOマスク415の形状は、図53(t)乃至図53(v)に示すように活性領域と後ろ側分布反射領域の境界の位置から緩やかに曲線を描く。その接線角度をθとするとき、位置xにおける回折格子周期Λ(x)は元々の回折格子周期Λとθを用いて、等価的にΛ(x)=Λ/cosθと表わされる。ここでは、位置xに対して239.0nmから242.58nmへと、活性領域との境界位置からxの増大に伴い(x−150)1/2にほぼ比例して変化するように導波路の曲率が設計されている。なお、図53(u)は、図53(t)に示す円内の拡大図であり、図53(v)は、光の導波方向に沿った回折格子の周期の分布の説明図である。
次いで、図54(w)に示すように、SiOマスク415をマスクとして、ドライエッチング法を用いて半導体表面をエッチングし、n型InP基板401を0.7μmだけ掘り込んでストライプ状メサを形成する。
次いで、図54(x)に示すように、SiOマスク415を選択成長マスクとして用いて、MOVPE法によってストライプ状メサの両脇に、Feドープi型InP埋込層416を形成する。
次いで、図55(y)に示すように、SiOマスク415をふっ酸で除去したのち、活性領域となる領域以外のp型InGaAsコンタクト層414を通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて除去する。次いで、SiO膜からなるパッシベーション膜417を形成し、活性領域のコンタクト層の部分のみに窓を開けるように通常のフォトリソグラフィとエッチングを用いて開口部を形成する。
次いで、開口部を覆うようにp側電極418を形成するとともに、n型InP基板401の裏面にn側電極419を形成する。最後に、素子の両端面に無反射コート420,421を形成することで、本発明の実施例4の半導体レーザが完成する。
図56は、本発明の実施例4の半導体レーザの特性の説明図であり、図56(a)は、図55(y)におけるA―A’および B―B’に沿った断面図である。図56(b)は、共振器方向の回折格子周期ならびに結合係数の説明図であり、図56(c)は後側分布反射領域の反射スペクトルの説明図である。
図55(b)に示すように、回折格子周期が大きくなるにしたがって、結合係数は大きくなっている。また、図55(c)に示すように、波長が1543nmから1555nmに亘って長波になるほど反射率が高くなっていることがわかる。
この本発明の実施例4の半導体レーザにおいては、しきい値でのモード跳びもなく、安定した単一縦モード動作が可能になる。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は実施例に示した材料、形状、数値等の各種条件に限定されるものではなく、各種の変更が可能である。例えば、上記の各実施例においては、量子井戸活性層を構成する材料系として、実施例1及び実施例4ではAlGaInAs系を用い、実施例2及び実施例3ではInGaAsP系を用いているが、それぞれの実施例において互いに逆の材料系を用いても良い。
また、上記の各実施例においては、活性層を量子井戸活性層で形成しているが、バルク半導体で形成しても良い。また、上記の各実施例においては、DFB領域の両側にDBR部を設けているが、図1(a)の実施の形態に示したように、前方端面側のDBR部はなくても良いものである。
また、上記の各実施例に示した回折格子周期や結合係数の値の光導波方向に沿った変化の度合は単なる一例であり、分布反射鏡の反射率が50%以上となる波長領域において、50%となる長短両方の波長の中心波長に対して、その反射率の変化が波長に対して非対称であるとともに、最大反射率をとる波長が長波側にあり、且つ、前記最大反射率をとる波長から短波側へと緩やかに反射率が小さくなる値をとるという条件を満たしていれば良い。
また、上記の各実施例においては、基板としてn型基板を用いているが、p型基板を用いても良いものであり、その場合には、実施例で示した導電型を全て反転させれば良い。さらには、半絶縁性の基板、例えば、シリコン基板の上に貼り合わせの方法で作製したIII-V族化合物半導体基板を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、素子構造としてFeドープ半絶縁性埋込層を用いた電流狭窄埋込構造を採用しているが、埋込層としてpnpnサイリスタ構造の電流狭窄構造を適用しても良い。さらには、電流狭窄構造は埋込構造に限られるものではなく、リッジ型導波路など、他の導波路構造を採用しても良い。
また、回折格子の構造に関しても実施例1、実施例2及び実施例4では表面回折格子構造を採用しているが、実施例2と同様に埋め込み型の回折格子構造を適用しても良いし、その逆でも構わない。また、さらに、実施例1乃至実施例3では活性層に対して基板側に回折格子構造を装荷しているが、実施例4のように基板と反対側に回折格子を装荷しても良いし、その逆の場合でも良い。
また、上記の各実施例においては、活性領域と分布反射鏡領域の結合係数の値は同じとしているが、素子設計によっては異なっていても何ら構わない。また、上記の各実施例においては、回折格子周期が変化している分布反射鏡領域の回折格子周期の活性領域側の回折格子周期は活性領域の回折格子の周期と同じ値から始まっているが、活性領域の回折格子周期よりも若干短いか長い値から始まっていても良い。但し、その場合には、若干発振しきい値が上昇することになる。
また、回折格子周期が変化している分布反射領域の実効的な回折格子周期の周期変化の関数については、素子の設計によっては実施例で示した関数形状と異なっていても、分布反射鏡の反射率が長波ほど高くなるような関数になっていれば何ら構わない。同様に、実施例4における導波路の曲率変化を示す関数の形状に設計上の自由度があることは明白である。また、実施例においては回折格子の山谷比が50% の構造を示しているが、素子の設計によってはその山谷比が変化していても構わない。
ここで、実施例1乃至実施例4を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)一定の周期の回折格子を備えた分布帰還型半導体レーザ領域と前記分布帰還型半導体レーザ領域の少なくとも一方の端面側に設けられ、実効的な回折格子周期及び結合係数が共振器方向に沿って変化している回折格子を備えた分布反射鏡領域とを有することを特徴とする半導体レーザ。
(付記2)前記分布反射鏡領域の実効的な回折格子周期が前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って長くなるように、且つ、前記回折格子の結合係数が前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きくなるように変化していることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記3)前記分布反射鏡領域の実効的な回折格子周期が、前記分布帰還型半導体レーザ領域に接している位置において前記分布帰還型半導体レーザ領域に設けた回折格子と同じ周期かそれより長い周期から始まっていることを特徴とする付記2に記載の半導体レーザ。
(付記4)前記分布反射鏡領域の回折格子周期が、共振器方向に沿って実際の周期が変化していることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記5)前記分布反射鏡領域の導波路が共振器方向に沿って湾曲していることで、前記分布反射鏡領域の回折格子周期が実効的に変化していることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記6)前記分布反射鏡領域の導波路の湾曲に伴う接線角度が、前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きく変化していることを特徴とする付記5に記載の半導体レーザ。
(付記7)前記分布反射鏡領域の反射率が50%以上となる波長領域において、50%となる長短両方の波長の中心波長に対して、その反射率の変化が波長に対して非対称であるとともに、最大反射率をとる波長が長波側にあり、且つ、前記最大反射率をとる波長から短波側へと緩やかに反射率が小さくなる値をとることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記8)前記分布反射鏡領域の回折格子形成層の屈折率が、前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きくなるように変化していることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記9)前記分布反射鏡領域の回折格子の高さが、前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って高くなるように変化していることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記10)前記分布反射鏡領域の回折格子が埋込型回折格子であり、前記埋込型回折格子の屈折率が前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きくなるように変化していることを特徴とする付記1に記載の半導体レーザ。
(付記11)前記分布帰還型半導体レーザ領域の他方の端面側にも第2の分布反射鏡領域が設けられていることを特徴とする付記1乃至付記10のいずれか1に記載の半導体レーザ。
(付記12)前記第2の分布反射鏡領域の回折格子の実効的な回折格子周期及び結合係数が共振器方向に沿って変化していることを特徴とする付記12に記載の半導体レーザ。
(付記13)
前記第2の分布反射鏡領域の回折格子の周期が、前記分布帰還型半導体レーザ領域に設けた回折格子の周期と同じであることを特徴とする付記12に記載の半導体レーザ。
(付記14)両側の出射端面に無反射コーティングが施されていることを特徴とする付記1乃至付記13のいずれか1に記載の半導体レーザ。
11 半導体基板
12,13 回折格子
14 埋込層
15 活性層
16 光ガイド層
17 クラッド層
18 コンタクト層
19,20 電極
21,22 無反射コーティング
101 n型InP基板
102 SiO
103 レジストパターン
104 SiOパターン
105 回折格子
106、106 フォトレジスト
107,107 開口部
108 n型InGaAsPガイド層
109 n型InP層
110 量子井戸活性層
111 p型InPクラッド層
112 SiO
113 SiOマスク
114 i型AlGaInAs層
115 i型InP層
116 p型InPクラッド層
117 p型InGaAsコンタクト層
118 SiOマスク
119 Feドープi型InP埋込層
120 パッシベーション膜
121 p側電極
122 n側電極
123,124 無反射コート
201 n型InP基板
202〜20210 n型InGaAsP層
203〜203 SiO
204〜204 SiOマスク
205 n型InP層
206 レジストパターン
207 回折格子
208 n型InP層
209 量子井戸活性層
210 p型InPクラッド層
211 SiO
212 SiOマスク
213 i型InGaAsP層
214 i型InP層
215 p型InPクラッド層
216 p型InGaAsコンタクト層
217 SiOマスク
218 Feドープi型InP埋込層
219 パッシベーション膜
220 p側電極
221 n側電極
222,223 無反射コート
301 n型InP基板
302〜30210 n型InGaAsP層
303〜303 SiO
304〜304 SiOマスク
305 レジストパターン
306 回折格子
307 n型InP層
308 量子井戸活性層
309 p型InPクラッド層
310 SiO
311 SiOマスク
312 i型InGaAsP層
313 i型InP層
314 p型InPクラッド層
315 p型InGaAsコンタクト層
316 SiOマスク
317 Feドープi型InP埋込層
318 パッシベーション膜
319 p側電極
320 n側電極
321,322 無反射コート
401 n型InP基板
402 量子井戸活性層
403 p型InP層
404 SiO
405 SiOマスク
406 i型AlGaInAs層
407 i型InP層
408〜40810 p型InGaAsP層
409 SiO
410〜410 SiOマスク
411 レジストパターン
412 回折格子
413 p型InPクラッド層
414 p型InGaAsコンタクト層
415 SiOマスク
416 Feドープi型InP埋込層
417 パッシベーション膜
418 p側電極
419 n側電極
420,421 無反射コート
501,511 n型基板
502,512,523 回折格子
503,514 埋込層
504,515 活性層
505,517 p型クラッド層
506,518 p型コンタクト層
507,519 p側電極
508,520 n側電極
509,521,522 反射防止膜
510 高反射膜
513,524 位相シフト領域
516 光ガイド層

Claims (6)

  1. 一定の周期の回折格子を備えた分布帰還型半導体レーザ領域と
    前記分布帰還型半導体レーザ領域の少なくとも一方の端面側に設けられ、実効的な回折格子周期及び結合係数が共振器方向に沿って変化している回折格子を備えた分布反射鏡領域と
    を有することを特徴とする半導体レーザ。
  2. 前記分布反射鏡領域の実効的な回折格子周期が前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って長くなるように、且つ、前記回折格子の結合係数が前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きくなるように変化していることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ。
  3. 前記分布反射鏡領域の導波路が共振器方向に沿って湾曲していることで、前記分布反射鏡領域の回折格子周期が実効的に変化していることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ。
  4. 前記分布反射鏡領域の回折格子形成層の屈折率が、前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きくなるように変化していることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ。
  5. 前記分布反射鏡領域の回折格子の高さが、前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って高くなるように変化していることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ。
  6. 前記分布反射鏡領域の回折格子が埋込型回折格子であり、前記埋込型回折格子の屈折率が前記分布帰還型半導体レーザ領域から遠ざかるに従って大きくなるように変化していることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ。
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