JP2014012466A - 自動車用内装部品の仮止め爪 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車用内装部品1の仮止め爪4は、基部41、一方傾斜部42、一方掛止部43、他方掛止部44及び他方傾斜部45を有している。基部41は、自動車用内装部品1を車室側取付部21に本締めするときに、掛止穴211の内壁面に沿って配置される。一方傾斜部42は、一方の側面411から板材の平面の内側へ屈曲して、掛止穴211への挿入を案内する。一方掛止部43は、一方傾斜部42から板材の平面の外側へ屈曲して、掛止穴211に掛止可能である。他方掛止部44は、基部41の他方の側面412から板材の平面の外側へ屈曲して、掛止穴211に掛止可能である。他方傾斜部45は、他方掛止部44から板材の平面の内側へ屈曲して、掛止穴211への挿入を案内する。
【選択図】図3
Description
例えば、特許文献1の電子機器の仮固定構造においては、室内の一面に固定されるブラケットと、ブラケットに取り付けられる機器本体とのいずれか一方に誘い穴を設け、他方に、誘い穴に嵌合可能な仮保持用フックを設けている。また、ブラケットと機器本体とのいずれか一方に、位置決め穴を設け、他方に、位置決め穴に嵌合してネジ位置を合わせる位置決めリブを設けている。そして、仮保持用フックで機器本体をブラケットに仮保持すると、位置決めリブがブラケットの誘い穴に自然に誘い込まれ、機器本体とブラケットのネジ締め位置が自然に定まる。これにより、車両への取り付け作業を容易にしている。
該仮止め爪は、板材から構成され、上記自動車用内装部品から複数個が突出して設けられているとともに、上記板材を上記車室側取付部の表面に直交させて、該車室側取付部に設けられた掛止穴に挿入されるよう構成されており、
かつ、上記仮止め爪は、上記自動車用内装部品を固定具によって上記車室側取付部に本締めするときに、上記掛止穴の内壁面に沿って配置される一対の側面を有する基部と、
上記一対の側面の一方との間に鈍角を形成する状態で、該側面の一方から上記板材の平面の内側へ屈曲して、上記掛止穴への挿入を案内する一方傾斜部と、
該一方傾斜部から上記板材の平面の外側へ屈曲して、上記掛止穴に掛止可能な一方掛止部と、
上記一対の側面の他方から上記板材の平面の外側へ屈曲して、上記掛止穴に掛止可能な他方掛止部と、
該他方掛止部との間に鋭角を形成する状態で、該他方掛止部から上記板材の平面の内側へ屈曲して、上記掛止穴への挿入を案内する他方傾斜部と、
該他方側傾斜部と上記一方掛止部とを結ぶ挿入先端部と、を有していることを特徴とする自動車用内装部品の仮止め爪にある(請求項1)。
仮止め爪は、自動車用内装部品から複数個が突出して設けられているとともに、板材を車室側取付部の表面に直交させて、車室側取付部に設けられた掛止穴に挿入されるものである。そして、各仮止め爪を構成する板材の平面形状が、基部、一方傾斜部、一方掛止部、他方掛止部、他方傾斜部及び挿入先端部を有していることにより、掛止穴への挿入のしやすさ、掛止穴からの脱落のしにくさ、組付のしやすさを向上させることができる。
上記自動車用内装部品の仮止め爪において、上記板材の平面の内側とは、上記基部における一対の側面の一方においては、一対の側面の他方の側を意味し、上記基部における一対の側面の他方においては、一対の側面の一方の側を意味する。また、上記板材の平面の外側とは、上記基部における一対の側面の一方においては、一対の側面の他方から離れる側を意味し、上記基部における一対の側面の他方においては、一対の側面の一方から離れる側を意味する。上記板材の平面の内側は、仮止め爪の内方ということができ、上記板材の平面の外側は、仮止め爪の外方ということができる。
また、上記仮止め爪を構成する板材は、完全な平板形状とする以外にも、例えば上記一方掛止部、上記他方掛止部等が部分的に平板から起立する形状とすることもできる。
この場合には、仮止め爪の形成が容易であり、挿通穴に挿通したビスによって自動車用内装部品を車室側取付部に容易に本締めすることができる。また、ブラケットを用いることにより、仮止め爪及び挿通穴の形成が容易になる。
この場合には、仮止め爪自体の剛性を容易に確保することができる。また、一方掛止部及び他方掛止部によって各仮止め爪が各掛止穴から脱落しにくい状態を容易に形成することができる。
この場合には、複数の仮止め爪が水平方向に並び、かつブラケットの下端部が車室側取付部に当接することにより、自動車用内装部品が車室側取付部に仮止めされる状態を、より安定して維持することができる。
この場合には、インフレータにおいて、仮止め爪の掛止穴への挿入のしやすさ、掛止穴からの脱落のしにくさ及び組付のしやすさを向上させることができる。
自動車用内装部品1の仮止め爪4は、図1〜図3に示すごとく、自動車用内装部品1を車室側取付部21に仮止めするためのものである。
仮止め爪4は、板材から構成され、自動車用内装部品1から複数個が突出して設けられている。また、仮止め爪4は、板材を車室側取付部21の表面に直交させて、車室側取付部21に設けられた掛止穴211に挿入されるよう構成されている。
基部41は、自動車用内装部品1を固定具によって車室側取付部21に本締めするときに、掛止穴211の内壁面に沿って配置される一対の側面411,412を有している。一方傾斜部42は、基部41の一方の側面411(一対の側面411,412の一方)との間に鈍角θ1を形成する状態で、一方の側面411から板材の平面の内側へ屈曲して、掛止穴211への挿入を案内する部分である。一方掛止部43は、一方傾斜部42から板材の平面の外側へ屈曲して、掛止穴211に掛止可能な部分である(図5参照)。
ここで、図3は、仮止め爪4における基部41が掛止穴211に位置決めされて、固定具としてのビス5によって自動車用内装部品1が車室側取付部21に本締めされる状態401を示す。また、図5は、仮止め爪4の一方掛止部43が掛止穴211に掛止される状態402を示し、図6は、仮止め爪4の他方掛止部44が掛止穴211に掛止される状態403を示す。
図1、図2に示すごとく、本例の自動車用内装部品1は、自動車の窓部に設けられるカーテンシールドエアバッグ12のインフレータ1である。カーテンシールドエアバッグ12は、自動車の側方のドアにおけるドアサッシュ2の上側部分に配設されるものである。そして、カーテンシールドエアバッグ12は、自動車の衝突時において、ドアにおける窓ガラス22の表面を覆って、自動車の乗員を保護することができる。また、インフレータ1は、自動車の衝突時にガスを発生させて、このガスをカーテンシールドエアバッグ12へ送り込んで、カーテンシールドエアバッグ12を膨らませるものである。インフレータ1は、前方側のカーテンシールドエアバッグ12と後方側のカーテンシールドエアバッグ12とへガスを送り込むよう、それらの前後方向の中間位置に取り付けられる。
図1に示すごとく、インフレータ1は、部品本体11と、部品本体11を保持して車室側取付部21に取り付けられるブラケット3とを有している。ブラケット3は、インフレータ1における前方側と後方側との2箇所に取り付けられている。ブラケット3は、円筒形状のインフレータ1の外周に巻き付けて配置される外周部31と、外周部31から突出して形成された取付板部32と、取付板部32の裏面から垂直に突出して形成された仮止め爪4とを有している。また、取付板部32には、車室側取付部21に締め付けるビス5を挿通する挿通穴321が設けられている。
図3に示すごとく、各ブラケット3の取付板部32は、インフレータ1に巻き付けられる外周部31から斜め下方へ突出して形成されている。そして、図5、図6に示すごとく、インフレータ1の仮止め状態を形成するときには、各ブラケット3の取付板部32の下端部33が車室側取付部21に当接した状態で、各ブラケット3の仮止め爪4における一方掛止部43又は他方掛止部44が掛止穴211に掛止されるよう構成されている。
挿入先端部46は、一方掛止部43の先端から他方傾斜部45の先端との間において、曲面形状に形成されている。本例の挿入先端部46は、一方掛止部43の先端から直線状に形成された後、他方傾斜部45の先端に向けて曲面状に形成されている。
まず、インフレータ1に対して2つのブラケット3を予め取り付けておく。本例においては、作業者の手作業によってインフレータ1の仮止め及びビス5による本締めの取付作業を行う。これ以外にも、産業用ロボット等の機械を用いてインフレータ1の取付作業を行うこともできる。
11 部品本体
12 カーテンシールドエアバッグ
2 ドアサッシュ
21 車室側取付部
211 掛止穴
3 ブラケット
321 挿通穴
4 仮止め爪
41 基部
42 一方傾斜部
43 一方掛止部
44 他方掛止部
45 他方傾斜部
46 挿入先端部
5 固定具(ビス)
Claims (5)
- 自動車用内装部品を車室側取付部に仮止めするための仮止め爪であって、
該仮止め爪は、板材から構成され、上記自動車用内装部品から複数個が突出して設けられているとともに、上記板材を上記車室側取付部の表面に直交させて、該車室側取付部に設けられた掛止穴に挿入されるよう構成されており、
かつ、上記仮止め爪は、上記自動車用内装部品を固定具によって上記車室側取付部に本締めするときに、上記掛止穴の内壁面に沿って配置される一対の側面を有する基部と、
上記一対の側面の一方との間に鈍角を形成する状態で、該側面の一方から上記板材の平面の内側へ屈曲して、上記掛止穴への挿入を案内する一方傾斜部と、
該一方傾斜部から上記板材の平面の外側へ屈曲して、上記掛止穴に掛止可能な一方掛止部と、
上記一対の側面の他方から上記板材の平面の外側へ屈曲して、上記掛止穴に掛止可能な他方掛止部と、
該他方掛止部との間に鋭角を形成する状態で、該他方掛止部から上記板材の平面の内側へ屈曲して、上記掛止穴への挿入を案内する他方傾斜部と、
該他方側傾斜部と上記一方掛止部とを結ぶ挿入先端部と、を有していることを特徴とする自動車用内装部品の仮止め爪。 - 請求項1に記載の自動車用内装部品の仮止め爪において、上記自動車用内装部品は、部品本体と、該部品本体を保持して上記車室側取付部に取り付けられるブラケットとを有しており、
該ブラケットには、上記仮止め爪と、上記車室側取付部に締め付ける上記固定具としてのビスを挿通する挿通穴とが設けられていることを特徴とする自動車用内装部品の仮止め爪。 - 請求項1又は2に記載の自動車用内装部品の仮止め爪において、該仮止め爪は、上記一方傾斜部及び上記一方掛止部が鉛直方向上側に位置する状態で、上記ブラケットの裏面から垂直に突出して設けられていることを特徴とする自動車用内装部品の仮止め爪。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車用内装部品の仮止め爪において、該仮止め爪は、上記板材の平面が互いに対向して平行になるとともに水平方向に並ぶ状態で複数個が上記自動車用内装部品に設けられており、
上記自動車用内装部品の仮止め状態を形成するときには、上記ブラケットの下端部が上記車室側取付部に当接した状態で、上記複数の仮止め爪における上記一方掛止部又は上記他方掛止部が上記掛止穴に掛止されるよう構成されていることを特徴とする自動車用内装部品の仮止め爪。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車用内装部品の仮止め爪において、上記自動車用内装部品は、自動車の窓部に設けられるカーテンシールドエアバッグのインフレータであることを特徴とする自動車用内装部品の仮止め爪。
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