JP2014008045A - ペットフード及びペットフードの製造方法 - Google Patents

ペットフード及びペットフードの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014008045A
JP2014008045A JP2012148932A JP2012148932A JP2014008045A JP 2014008045 A JP2014008045 A JP 2014008045A JP 2012148932 A JP2012148932 A JP 2012148932A JP 2012148932 A JP2012148932 A JP 2012148932A JP 2014008045 A JP2014008045 A JP 2014008045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pet food
pet
food
weight
food according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012148932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6004167B2 (ja
Inventor
Yoko Kanehiro
陽子 金広
Takeshi Ikeda
剛 池田
Yosuke Kobayashi
洋介 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2012148932A priority Critical patent/JP6004167B2/ja
Priority to EP13813124.8A priority patent/EP2868205A4/en
Priority to AU2013284520A priority patent/AU2013284520A1/en
Priority to CN201380033707.6A priority patent/CN104394709A/zh
Priority to US14/411,440 priority patent/US20150335044A1/en
Priority to PCT/JP2013/068137 priority patent/WO2014007251A1/ja
Publication of JP2014008045A publication Critical patent/JP2014008045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6004167B2 publication Critical patent/JP6004167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K40/00Shaping or working-up of animal feeding-stuffs
    • A23K40/10Shaping or working-up of animal feeding-stuffs by agglomeration; by granulation, e.g. making powders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/20Animal feeding-stuffs from material of animal origin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/105Aliphatic or alicyclic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/158Fatty acids; Fats; Products containing oils or fats
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K40/00Shaping or working-up of animal feeding-stuffs
    • A23K40/30Shaping or working-up of animal feeding-stuffs by encapsulating; by coating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K50/00Feeding-stuffs specially adapted for particular animals
    • A23K50/40Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for carnivorous animals, e.g. cats or dogs
    • A23K50/42Dry feed
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K50/00Feeding-stuffs specially adapted for particular animals
    • A23K50/40Feeding-stuffs specially adapted for particular animals for carnivorous animals, e.g. cats or dogs
    • A23K50/45Semi-moist feed

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)

Abstract

【課題】ペットの食いつきが優れる、従来にないペットフード及びそのペットフードの製造方法の提供。
【解決手段】(1)動物性原料および湿潤剤を含有し、水分含量が11〜18重量%であり、硬さと、凝集性と、弾力性との積で表される咀嚼性が14.7〜41.2Nであることを特徴とするペットフード。(2)せん断力17.6〜63.7Nによって、せん断されることを特徴とする前記ペットフード。(3)短径および長径がそれぞれ3〜25mmであり、厚みが3〜20mmのペレット形状であることを特徴とする前記ペットフード。(4)体重が1kg〜14kgの小型犬用であることを特徴とする前記ペットフード。
【選択図】なし

Description

本発明は、ペットフード及びペットフードの製造方法に関する。より詳しくは、ふっくらとした歯応えの良い食感により、ペットの食いつきを向上させたペットフード及びそのペットフードの製造方法に関する。
ペットの総合栄養食として栄養バランスの良い原材料が配合されたペットフード組成物を造粒し、これを加熱して澱粉成分をアルファ化すると共に乾燥した後、更に油中で180℃以下でフライ処理を施して、食いつき(嗜好性)を向上させたペットフードの製造方法が開示されている(特許文献1)。
また、固形状ペットフードを構成する微粒子の大きさを微細化し、さらに特定の大きさの乾燥肉類等の小片を混合することにより、嗜好性、消化吸収性、流動性、取り扱い性を向上させたドライタイプのペットフードが開示されている(特許文献2)。
特開昭64−39953号公報 特許第4471442号公報
従来のペットフードの製造方法として、ペットの食いつきを向上させるために油中でフライ処理する技術が開示されているが、ペットフードが高カロリーになってしまう問題があった。近年ではペットフードにおいても健康志向が高まっており、ペットの健康に良く、ペットの食いつきが優れたペットフードが望まれている。また、従来のペットフードに飽きてしまったペットを喜ばせるために、新たな趣向を凝らしたペットフードの登場が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ペットの食いつきが優れる、従来にないペットフード及びそのペットフードの製造方法の提供を課題とする。
本発明の第一態様は下記のペットフードである。本発明の第二態様は下記のペットフードの製造方法である。
(1)動物性原料および湿潤剤を含有し、水分含量が11〜18重量%であり、
硬さと、凝集性と、弾力性との積で表される咀嚼性が14.7〜41.2Nであることを特徴とするペットフード。
(2)せん断力17.6〜63.7Nによって、せん断されることを特徴とする前記(1)に記載のペットフード。
(3)短径および長径がそれぞれ3〜25mmであり、厚みが3〜20mmのペレット形状であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のペットフード。
(4)体重が1kg〜14kgの小型犬用であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1に記載のペットフード。
(5)少なくとも一部が多孔性の構造であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1に記載のペットフード。
(6)水分活性が0.5〜0.8awであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1に記載のペットフード。
(7)前記湿潤剤が、プロピレングリコール及びグリセリンのうち少なくとも何れか一方であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか1に記載のペットフード。
(8)プロピレングリコールの含有量が0.01〜6.0重量%であることを特徴とする前記(7)に記載のペットフード。
(9)グリセロールの含有量が0.01〜3.5重量%であることを特徴とする前記(7)に記載のペットフード。
(10)動物性原料および湿潤剤が含まれる混合物を加熱及び造粒し、さらに乾燥させることを特徴とするペットフードの製造方法。
(11)前記加熱及び造粒により得られたフード粒に対して、30〜150℃の温風を吹き付けて、前記フード粒を乾燥させることを特徴とする前記(10)に記載のペットフードの製造方法。
(12)前記乾燥後に得られたフード粒を、油脂が含まれたコート剤によりコーティングすることを特徴とする前記(10)又は(11)に記載のペットフードの製造方法。
本発明のペットフードは、従来のペットフードにはない、“ふっくら”としつつも適度な歯応えを伴う、新たな食感を有する。この新たな食感により、従来のペットフードに飽きてしまったペットであっても、食欲および好奇心が刺激されるため、本発明のペットフードを喜んで食する。
物性測定器でペットフードを測定して得られる咀嚼波形の一例である。 本発明のペットフードのせん断力を測定する際に使用することができるV型プランジャーの正面図(左)と側面図(右)である。 本発明のペットフードの製造方法の一例を示すチャート図である。
<ペットフード>
本発明のペットフードは、動物性原料および湿潤剤を含有し、水分含量が11〜18重量%であり、後述する方法で測定した、硬さと、凝集性と、弾力性との積で表される咀嚼性が14.7〜41.2Nである。
上記水分含量および咀嚼性を満たすことにより、ペットフードの食感が、ふっくらとした柔らかさを有しつつも、適度な歯応えを有する。
ここで、「ふっくらとした柔らかさ」とは、例えば、パン又はスポンジのような柔らかさであると表現できる。また、「適度な歯応え」とは、例えば、煮崩れした野菜よりも硬く、歯が食い込まないほど筋張ったステーキ肉よりも弾力が少ないような歯応えであると表現できる。
本発明において、水分含量は11〜18重量%であれば特に制限されないが、12〜17重量%であることが好ましく、13〜16重量%であることがより好ましく、14〜15重量%であることがさらに好ましい。水分含量が上記範囲であることにより、ペットの本発明のペットフードに対する嗜好性を高められる。
本発明において、咀嚼性=硬さ×凝集性×弾力性、の式で表される。このように定義される咀嚼性は、ペットがペットフードを噛む際に必要なエネルギーを意味する。
本発明において、咀嚼性は、14.7〜41.2Nであれば特に制限されないが、19.6〜39.2Nが好ましく、22.5〜32.0Nがより好ましい。咀嚼性が上記範囲であることにより、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を高められると共に、ペットの飼い主の健康志向にも応えることができる。
本発明において、硬さ、凝集性、及び弾力性は、下記の物性測定器を用いて、下記の測定条件により測定して得られる咀嚼波形から読み取られた数値として求められる。
<物性測定器>
製造会社:有限会社タケモト電機
機器名:TEXTUROMETER(型番:GTX−2)
<測定条件>
プランジャー:ペットフードへの接触面が平滑な直径20mmの円板(「クロム20mm径」)、プラットフォーム:平皿、クリアランス(最圧縮点)2mm、出力1V、BITE SPEED:LOW(6回/分)、咀嚼回数:2回咀嚼
<測定方法>
上記平皿の上に1粒のペットフードを置き、上方から上記プランジャーを押し付けて、負荷をかける。この際、当該ペットフードの厚さが2mmになるまで(クリアランス)押しつぶす。
<咀嚼波形からの数値の読み取り>
図1に示す咀嚼波形において、硬さ、凝集性及び弾力性は、次のように求められる。
硬さ(H):1回目の咀嚼時の波形の高さの最高値
凝集性(A2/A1):{2回目の咀嚼時の波形の面積(A2)/1回目の咀嚼時の波形の面積(A1)}
弾力性(T2/T1):{2回目の咀嚼時の時間(T2)/1回目の咀嚼時の時間(T1)}
咀嚼性=硬さ×凝集性×弾力性
図1に示す咀嚼波形において、T1>T2である理由は、1回目の咀嚼によりペットフードが崩れて柔らかくなっている又はペットフードの厚みが小さくなっているためだと考えられる。
図1に示す咀嚼波形において、各測定値はそれぞれ以下を意味する。
硬さ(H)は、プランジャーでペットフードに負荷を加えた際の最大試験力をいう。この単位はニュートン(N)である。ペットフードの物理的な硬さを表す。
粘り(A3)は、咀嚼波形における負の側(横軸の下側)の面積で表され、ペットフードに押し付けたプランジャーを引き戻す際に要する力をいう。ペットフードを手で触れたり、咀嚼した歯・舌・口腔に付着して、引き離そうとする力を表す。この単位はニュートン(N)である。
凝集性(A2/A1)は、ペットフードに負荷を連続2回加えて、1回目と2回目の負荷面積(エネルギー)の比をいう。ペットフードの組織の凝集力又は崩れ難さを表す。単位は無い(無次元量)。
弾力性(T2/T1)は、プランジャーでペットフードに連続2回の負荷を加える際に、各咀嚼時にペットフードに負荷が加わっている時間(センサーが反応している時間)の比をいう。単位は無い(無次元量)。
咀嚼性は、硬さ×凝集性×弾力性である。単位はニュートン(N)である。
ガム性は、硬さ÷凝集性×100である。単位はニュートン(N)である。
本明細書及び特許請求の範囲において、前記TEXTUROMETER(型番:GTX−2)で測定した咀嚼波形から求めた硬さ(kgw)の数値に9.8を掛け算する(乗じる)ことによって、硬さ、咀嚼性及びせん断力の数値単位をニュートン(N)に変換している。
本発明の咀嚼性、硬さ、凝集性及び弾力性は、前記以外の物性測定機器(テクスチュロメーター)を用いた場合にも、上記測定条件と同一の条件又は互換性のある条件で測定することにより得られた咀嚼波形に基づいて求めることができる。
本発明の咀嚼性、硬さ、凝集性及び弾力性を求める方法は、ツェスニアクのテクスチャープロファイル(Szczesniak,A.S.:J.Food Sci.,28,385(1963))に準拠している。ツェスニアクはアメリカのゼネラルフーズ社でテクスチャーに関する用語を整理・体系化し、テクスチュロメーターによる測定値とヒトの官能評価値の相関を示した(Szczesniak,A.S.,Blandt,M.A.&Freidman,H.H.:J.Food Sci.,28,397(1963))。
前記硬さの数値範囲は、特に制限されないがは、34〜74Nであることが好ましく、39〜68Nであることがより好ましく、44〜58Nであることがさらに好ましい。
前記硬さが34N以上であることにより、ペットの歯がペットフードに食い込む際に要するエネルギーが大きくなり、適度な硬さをペットに感じさせることができるため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を向上させることができる。
前記硬さが74N以下であることにより、ペットの歯がペットフードに食い込む際に要するエネルギーが過大になることを防ぎ、適度な硬さをペットに感じさせることができるため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を向上させることができる。
前記凝集性の数値範囲は、特に制限されないがは、0.5〜0.65であることが好ましく、0.52〜0.62であることがより好ましく、0.55〜0.59であることがさらに好ましい。
前記凝集性が0.5以上であることにより、ペットフードの型崩れが起きにくくなり、適度な歯応えが得られるため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を向上させることができる。
前記凝集性が0.65以下であることにより、咀嚼されたペットフードがペットの歯に付着してペットが不快に感じることを防ぐことができるため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を向上させることができる。
前記弾力性の数値範囲は、特に制限されないがは、0.85〜0.95であることが好ましく、0.88〜0.92であることがより好ましく、0.89〜0.90であることがさらに好ましい。
前記弾力性が0.85以上であることにより、ペットの歯がペットフードに食い込んだ後で、ペットの歯がペットフードの外部へ押し返されることを防ぐために要するエネルギーが大きくなり、適度な歯応えをペットに感じさせることができるため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を向上させることができる。
前記弾力性が0.95以下であることにより、ペットの歯がペットフードに食い込む際に要するエネルギーが過大になることを防ぎ、適度な歯応えをペットに感じさせることができるため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を向上させることができる。
本発明のペットフードは、イヌ及びネコを含むいかなるペットに対しても給餌することができるが、イヌに対する嗜好性が向上されているため、イヌに与えることが好ましく、小型犬に与えることがより好ましい。
本明細書および特許請求の範囲において、「ペット」とは人に飼育されている動物をいう。より狭義の意味では、ペットは飼い主に愛玩される動物である。また、「ペットフード」とは、ペット用の飼料をいう。本発明のペットフードを「動物用飼料」又は「動物の餌」として製造および販売することが可能である。
チワワ、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフント等の体重が1kg〜14kg程度の小型犬は特に小型である故に、食感に対してより繊細な感性を有する。このため、中〜大型犬の場合よりも上記小型犬の方が、本発明のペットフードに対する嗜好性が高くなる傾向がある。
よって、本発明に対する前記小型犬の嗜好性をより高める場合には、前記水分含量は、12〜17重量%であることが好ましく、13〜16重量%であることがより好ましく、14〜15重量%であることがさらに好ましい。
また、前記小型犬の本発明に対する嗜好性をより高める場合には、上記咀嚼性は、15〜44Nであることが好ましく、20〜40Nであることがより好ましく、22〜32.0Nであることがさらに好ましい。
本発明のペットフードに対する前記小型犬の嗜好性をより高める場合には、上記硬さは、34〜74Nであることが好ましく、39〜68Nであることがより好ましく、44〜58Nであることがさらに好ましい。
本発明のペットフードに対する前記小型犬の嗜好性をより高める場合には、上記凝集性は、0.5〜0.65であることが好ましく、0.52〜0.62であることがより好ましく、0.55〜0.59であることがさらに好ましい。
本発明のペットフードに対する前記小型犬の嗜好性をより高める場合には、上記弾力性は、0.85〜0.95であることが好ましく、0.88〜0.92であることがより好ましく、0.89〜0.90であることがさらに好ましい。
前記小型犬に適したペットフードであることをペットの飼い主に伝えるために、本発明のペットフードを包装して販売する際に、前記小型犬に適したペットフードである旨を前記包装に表示して販売することができる。
本発明のペットフードは、前記水分含量及び咀嚼性を有すると共に、パン若しくはスポンジのような風合い(texture)又はそのような多孔性の構造を有していてもよい。前記風合い又は構造を有することにより、パン若しくはスポンジのような弾力感が得られる。
前記風合い又は構造は、ペットフードのフード粒の内部又は一部に備えられていてもよい。一方、前記フード粒の外表面は、内部よりも硬くされていてもよい。フード粒の外表面が内部よりも硬いことにより、内部のふっくらした食感が一層引き立ち、嗜好性をより一層向上させることができる。外表面が内部よりも硬いフード粒としては、例えば、20℃程度の常温で固化する油脂を含むコート剤によって、外表面の少なくとも一部がコーティングされたフード粒が挙げられる。
本発明のペットフードがせん断されるために必要なせん断力の数値は、特に制限されないが、本発明のペットフードは、前記水分含量及び咀嚼性を有すると共に、せん断力17.6〜63.7Nでせん断されることが好ましく、せん断力19.6〜39.2Nでせん断されることがより好ましく、せん断力24.5〜34.3Nでせん断されることがさらに好ましい。
本発明において、せん断力は、下記の物性測定器を用いて、下記の測定条件により測定して得られる咀嚼波形から読み取られた数値として求められる。
<物性測定器>
製造会社:有限会社タケモト電機
機器名:TEXTUROMETER(型番:GTX−2)
<測定条件>
プランジャー:ペットフードへの接触面PがV型(くさび型)の、図2に示すプランジャー(クロムV型)、台:平皿、クリアランス(最圧縮点)2mm、出力2V、BITE SPEED:LOW(咀嚼6回/分)
<測定方法>
上記平皿の上に1粒のペットフードを置き、上方から上記プランジャーの接触面P(V型の先端部)を押し付けて、負荷をかける。この際、当該ペットフードの再圧縮点の厚さが2mmになるまで(クリアランス)押しつぶす。
<咀嚼波形からの数値の読み取り>
得られた咀嚼波形において、縦軸の最高値がせん断力として求められる。単位はNである。せん断力(せん断応力)を測定する場合はプランジャーがV型であるため、前述の硬さとは異なる物性として、せん断力が求められる。
本発明のせん断力(せん断応力)は、上記以外の物性測定機器(テクスチュロメーター)を用いた場合にも、上記測定条件と同一の条件又は互換性のある条件で測定することにより得られた咀嚼波形に基づいて求めることができる。
また、本発明のせん断力を求める方法は、前述したツェスニアクの文献に記載された方法に準拠している。
前記せん断力は、ペットフード粒の外表面の硬さに主に起因する。前記せん断力が上記の好適な範囲であることにより、従来のドライフード(水分含量10質量%未満)に近い食感が得られ、ペットフードを噛み砕く際の食感が向上するため、本発明のペットフードに対するペットの嗜好性を一層向上させることができる。
また、本発明のペットフードの水分活性は特に制限されないが、0.5〜0.8awであることが好ましく、0.58〜0.7awであることがより好ましく、0.63〜0.68awであることがさらに好ましい。通常、水分活性を低くすることにより、静菌作用(菌の増殖を抑制する作用)が得られる。なお、微生物の繁殖を抑制する方法として、水分活性をなるべく低くする方法の他に、静菌作用を有するプロピレングリコールや防カビ作用を有するソルビン酸カリウムを添加する方法が知られている。
ペットフードの水分活性は公知の測定方法により得ることができ、例えば「DKSHジャパン社製の水分活性測定装置「Novasina IC-500 AW-LAB」を使用して測定することができる。
本発明のペットフードの形状は特に制限されず、ペットが食する形状であればいかなる形状であってもよい。例えば、球状、多角体状、柱状、ドーナッツ状、板状又は碁石状等のペレット(粒)に成形した形状が挙げられる。このようなペレットの大きさは特に制限されないが、例えば、短経および長径が3〜25mm、厚みが3〜20mmであることが好ましく、短経および長径が3〜11mm、厚みが3〜9mmであることがより好ましく、短径および長径が5〜9mm、厚み5〜8mmであることがさらに好ましい。この好適な大きさは、前記小型犬が食べ易い大きさであるため、前記小型犬の本発明に対する嗜好性をより高めることができる。
本発明のペットフードに含まれる前記動物性原料は、従来のペットフードに使用されている動物性原料を適用することができる。前記動物性原料として、例えば、牛、豚、鶏等の家畜および種々の魚等に由来する肉を使用することができる。前記動物性原料は、ペットが必要とするタンパク質成分を含む。
本発明のペットフードには、前記動物性原料に加えて、ペットが通常必要とする炭水化物成分を多く含む穀類や、食物繊維を多く含む植物性の食材を含ませることができる。
本発明のペットフードに含まれる前記湿潤剤は、従来の食品添加物のうち、水分の蒸発を抑制又は低減し、食材に水分を保持する機能(吸湿性)を有するものであれば特に制限されず、種々の湿潤剤を使用することができる。前記湿潤剤は、無味、無臭、無色であるものが好ましく、例えば、プロピレングリコールやグリセリン等の多価アルコールが挙げられる。また、ソルビトールやトレハロース等の糖類を前記湿潤剤として使用してもよい。なお、本発明においては、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ショ糖(スクロース)及び食物繊維は前記湿潤剤には該当しない。
前記湿潤剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のペットフードが前記湿潤剤としてプロピレングリコールを含む場合、ペットフード中のプロピレングリコールの含有量は、0.01〜6.0重量%が好ましく、1.0〜6.0重量%がより好ましく、3.0〜5.5重量%がさらに好ましい。
プロピレングリコールの含有量が0.01重量%以上であることにより、ペットフードを湿潤に保つ(ペットフードに保湿性を付与する)とともに、菌が繁殖することを抑制する静菌作用を充分に得ることができる。
プロピレングリコールの含有量が6.0重量%以下であることにより、消化不良を防止できる。
本発明のペットフードが前記湿潤剤としてグリセロールを含む場合、ペットフード中のグリセロールの含有量は、0.01〜3.5重量%が好ましく、0.5〜3.5重量%がより好ましく、1.0〜3.0重量%がさらに好ましい。
グリセロールの含有量が0.01重量%以上であることにより、ペットフードを湿潤に保つ(ペットフードに保湿性を付与する)とともに、ペットフードに柔らかさを与え、さらに水分活性を低減することができる。
グリセロールの含有量が3.5重量%以下であることにより、消化不良を防止できる。
また、本発明のペットフードには、ペットの健康維持に資する成分が配合されてもよい。前記配合として、例えば、ペットの腰及び関節の健康維持のためにグルコサミン及びコンドロイチン硫酸塩を配合すること;ペットの骨、ひざ及び関節の健康維持のためにミルクカルシウム、ビタミンD、グルコサミン及びコンドロイチン硫酸塩を配合すること;ペットのひざ、関節及び胃腸の健康維持のためにグルコサミン、コンドロイチン硫酸塩及びオリゴ糖を配合すること等が挙げられる。さらに、前記配合の例として、ペットの免疫力を維持するためにビタミンEを配合すること;ペットの皮膚や毛艶の健康維持のために、オメガ6脂肪酸又はオメガ3脂肪酸を含有する材料を配合すること;ペットの健康的な排泄のために食物繊維を配合すること等が挙げられる。
オメガ6脂肪酸又はオメガ3脂肪酸を含む前記材料としては、例えば、穀類由来の植物油、動物性原料、動物性原料由来の動物性油脂、フィッシュミール由来の魚油等が挙げられる。
<ペットフードの製造方法>
本発明のペットフードの製造方法の一例を、図3に示す製造フローを参照して、以下に説明する。
プレコンディショナーを使用して、別途グラインダー等で粉砕した原材料とリキッドを混合し、温水とスチームを加えて90〜100℃程度でプレクッキングする。前記リキッドには、プロピレングリコール及びグリセリンが含まれる。つぎに、プレクッキングで混合物を押し出し機バレル内に送り、120〜135℃程度の加熱及び造粒を行う。加熱及び造粒に際しては、公知のエクストルーダー(押し出し機)を適用できる。1回目の90〜100℃の加熱処理(プレクッキング)によって澱粉成分がアルファ化されて風味が向上し、2回目の120〜135℃の加熱処理によって原材料の一部が膨張化又は気化されて、フード粒の内部に空隙が形成されて食感が向上する。
その後、フード粒中の水分含量が11〜18重量%、且つ、咀嚼性が14.7〜41.2Nになるまで、80〜120℃で乾燥させることにより、本発明のペットフードを得ることができる。
乾燥後に、さらに油脂、動物性エキスやアミノ酸等の調味料又は香料等を含むコーティング剤で、本発明のペットフードをコーティングしてもよい。
前記原材料としては、ペットフードの完全な栄養食として一般的に使用されるものが適用できる。前記原材料に含まれる重要な栄養素として、蛋白質及び炭水化物がある。
前記蛋白質としては、植物由来の蛋白質、動物由来の蛋白質又はこれらの混合物が例示できる。具体的には、前記植物由来の蛋白質は、例えばグルテン、小麦蛋白質、大豆蛋白質、米蛋白質、とうもろこし蛋白質等が挙げられる。前記動物由来の蛋白質としては、例えば牛、豚、鶏及び魚介類の筋肉、臓器などの蛋白質、乳の蛋白質又はこれらの混合物が例示できる。これらの蛋白質には、脂肪、ビタミン、鉄分等が含まれうるので、栄養源として使用できる。
前記炭水化物としては、とうもろこし、小麦、大麦、オート麦、米、大豆等の穀物類の炭水化物が好ましいものとして例示できる。これらの穀物類には、炭水化物の他に、蛋白質、灰分、ミネラル、ビタミン等が含まれうるので、栄養源として使用できる。
前記原材料として、前記蛋白質及び前記炭水化物の他に、ビタミン・ミネラル類、塩類、脂肪、動物蛋白質のエキス(抽出物)等を前記混合物に添加してもよい。
例えば表1に示す配合(重量%)で原材料を混合することが例示できる。
Figure 2014008045
前記原材料を混合した混合物は、前記原材料を所望の配合率で混合して得られる。前記混合物を得る方法としては、ミキサー等で原材料を粉砕しつつ混合する公知の方法が適用できる。
前記混合物中、動物性原料等の固形材料に対する前記湿潤剤の含有量は特に制限されず、例えば、前記固形材料100重量部に対して、前記湿潤剤が20〜50重部で含有された組成が挙げられる。ここで、前記固形材料とは、表1に示した穀類、肉類、魚介類並びにビタミン類及びミネラル類である。或いは、動物性油脂を含めた全材料を混合した混合物中に、前記湿潤剤を例えば15〜35重量%で含有させた組成が挙げられる。このように前記混合物を調製することによって、本発明のペットフードの水分含量および咀嚼性を前述の数値範囲になるように容易に仕上げることができる。
また、前記混合物中の水分の含有量は特に制限されず、例えば、前記混合物中に水分が10〜25重量%で含有された組成が挙げられる。このように前記混合物を調製することによって、本発明のペットフードの水分含量および咀嚼性を前述の数値範囲になるように容易に仕上げることができる。
前記混合物を造粒する方法としては、ペットが食するのに適した形状に成型できる方法であれば特に制限されず、例えばエクストルーダーが好適である。食品の混合物を適当な大きさに造粒することができる公知のエクストルーダーを使用できる。エクストルーダを用いることによって、混合物を加圧し、得られるフード粒の硬さを調整できる。
前述の「造粒する」とは、ペットが食することができる形状に成型することを意味する。本発明において、成型するフード粒(ペレット)の形状は、ペットが食せる形状であれば特に制限されず、例えば球状、多角体状、柱状、ドーナッツ状、板状、碁石状等、あらゆる形状が適用可能である。また、成型するフード粒の大きさは、ペットが一口で頬張れる小粒形状であってもよいし、ペットが複数回にわたって噛り付くことができる大粒形状であってもよい。
フード粒の形状は、特に制限されないが、短経および長径が3〜25mm、厚みが3〜20mmのペレット状であることが好ましく、短経および長径が3〜11mm、厚みが3〜9mmのペレット状であることがより好ましく、短径および長径が5〜9mm、厚み5〜8mmのペレット状であることがさらに好ましい。この形状であると、後段の加熱処理および乾燥処理において、所定の水分含量に調整した際の咀嚼性を容易に好ましい範囲に調整することができる。
また、フード粒の形状は、ペットが一口で食するには大き過ぎる板状、柱状又はチューブ状であってもよい。
造粒工程において、混合物を成型して造粒する際、加熱処理を行うことにより、混合物中の炭水化物をアルファ化することができる。アルファ化することにより、得られるフード粒の風味及び食感が向上する効果が得られる。
前記加熱処理は、2回に分けて行うことができる。例えば以下の2段階の加熱方法が挙げられる。
1回目の加熱処理(プレクッキング)の温度は特に制限されないが、例えば150℃以下で行うことが好ましく、50〜120℃がより好ましく、80〜100℃がさらに好ましい。この温度で加熱する場合、当該加熱処理の時間は、1分〜20分が好ましく、2分〜20分がより好ましく、3分〜6分がさらに好ましい。
2回目の加熱処理の温度は特に制限されないが、1回目の加熱処理よりも高温で行うことが好ましく、例えば120〜150℃で、好ましくは1分〜20分、より好ましくは0.5分〜10分、の加熱条件が挙げられる。
前記加熱処理に用いる装置及び方法は特に制限されないが、1回目の加熱は、プレコンディショナーを用いて温水やスチームを原材料に加えつつ行うことが好ましく、2回目の加熱は、エクストルーダーを用いて、フード粒の押出し時に行うことが好ましい。
前記温水やスチームによって、前記混合物中に4〜5重量%の水分を追加するように行うことができる。
<乾燥処理>
加熱後に得られた前記フード粒を乾燥させる方法は特に制限されず、自然に乾燥させる方法、温風を吹き付けて乾燥させる方法、減圧して乾燥させる方法、フリーズドライで乾燥させる方法等の公知の方法が適用可能である。これらの乾燥方法の中でも、温風を吹き付けて乾燥させる方法が、ペットフードの風味を向上させるので好ましい。
前記乾燥させる際のフード粒の温度及び前記フード粒に吹き付ける温風の温度は特に制限されないが、前記温風の温度としては、150℃以下が好ましく、90〜120℃がより好ましく、100〜110℃がさらに好ましい。この温度で乾燥させる場合、当該加熱処理の時間は、1分〜120分が好ましく、5分〜60分がより好ましく、5分〜15分がさらに好ましい。前記温風の温度の下限値は特に制限されず、通常は室温(20℃)を超える温度であり、30℃以上であることが好ましい。
上記温度範囲及び時間範囲の下限値以上であると、比較的短時間でフード粒を乾燥させることができる。上記温度範囲の上限値以下であると、フード粒が過度に加熱されることを防げる。
なお、前記加熱処理の温度と、乾燥処理の温度とは同じであっても異なっていてもよい。
上記乾燥処理により、フード粒の水分含量、咀嚼性、硬さ、凝集性、弾力性、せん断力及び水分活性を所定の値に調整することができる。
乾燥後に、さらに粗牛脂、調味料又は香料等を含むコーティング剤で、本発明のペットフードをコーティングしてもよい。
コーティング方法は特に制限されず、例えば真空コート法により行うことができる。 前記真空コート法は、加温したフード粒と前記コート剤を接触又は付着させた状態で、減圧し、その後ゆっくりと大気開放する方法である。前記コート剤は、液状であっても粉末状であってもよい。前記コーティングによりペットの嗜好性を向上させることができる。
本発明のペットフードは、コーティングの有無に関わらず、前記水分含量および前記咀嚼性の数値範囲を満たす。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まず、表2に示す配合率で、穀類、肉類、魚介類、ビタミン・ミネラル類、糖類(ショ糖、果糖又はブドウ糖を含む甘味料)、水、並びに、湿潤剤としてプロピレングリコールを混合して、さらにグルコサミン、コンドロイチン硫酸塩、油脂類、風味向上剤(調味料等)を混合して、原材料の混合物を得た。
Figure 2014008045
[実施例1]
得られた混合物をプレコンディショナーを用いて、90〜100℃で3分の加熱処理を施し、エクストルーダーを用いて、直径5mm、高さ5mmの略円柱状のフード粒となるように造粒した。押出しによる造粒の際に120〜135℃で30秒の加熱処理を施した。その後、得られたフード粒を乾燥機によって約100〜110℃で約15分で乾燥し、本発明に係るペットフードを得た。
得られたペットフードに、粗牛脂、調味料及び香料を含むコーティング剤によりコート処理を施して、以下の嗜好性の評価試験に使用した。
実施例1のペットフードの水分含量は15重量%であり、咀嚼性は22.76Nであり、硬さは44.1Nであり、凝集性は0.58であり、弾力性は0.89であり、せん断力は28.42Nであり、水分活性は0.65awであった。水分含量は後述する方法で測定した。その他の測定項目は、前述した測定方法により求めた。
[比較例1]
得られた混合物をプレコンディショナーで90〜100℃で3分の加熱処理を施し、エクストルーダーを用いて、直径5mm、高さ5mmの円柱状のフード粒となるように造粒した。造粒時、120〜135℃で30秒の加熱処理を施した。その後、得られたフード粒を、送風冷却し、本発明に係るペットフードを得た。
得られたペットフードに、粗牛脂、調味料及び香料を含むコーティング剤によりコーティングしたペットフードを、以下の評価試験に使用した。
比較例1のペットフードの水分含量は25重量%であり、咀嚼性は33.16Nであり、硬さは58.8Nであり、凝集性は0.6であり、弾力性は0.94であり、せん断力は39.2Nであり、水分活性は0.8awであった。水分含量は後述する方法で測定した。その他の測定項目は、前述した測定方法により求めた。
<水分含有量の測定>
製造したペットフードの水分含量(重量%)を、以下に説明する常圧加熱乾燥法で測定した。
《常圧加熱乾燥法》
アルミ秤量缶の重量(W1グラム)を恒量値として予め測定する。このアルミ秤量缶に試料を入れて重量(W2グラム)を秤量する。つぎに強制循環式の温風乾燥器を使用して、135℃、2時間の条件で試料を乾燥させる。乾燥雰囲気中(シリカゲルデシケーター中)で放冷した後、重量(W3グラム)を秤量する。得られた各重量から下記式を用いて水分含量を求める。
水分(%)=(W2−W3)÷(W2−W1)×100
<嗜好性の評価>
実施例1及び比較例1のペットフードに対する小型犬の嗜好性(食いつき)を評価するために、小型犬を飼っている合計108名のパネルに、各ペットフードを飼い犬に給餌してもらった結果を集計した。
具体的には、53名のパネル:A群には、普段与えているドライタイプ(水分含量10%以下)の代わりに実施例1のペットフードを与えてもらい、55名のパネル:B群には、普段与えているドライタイプ(水分含量10%以下)の代わりに比較例1のペットフードを与えてもらった。
普段同等のドライタイプを与えているA群及びB群の各パネルに以下の評価項目を質問し、回答を得た。
A群の各パネルに、実施例1に対する食いつき(嗜好性)について質問したところ、37.7%が「非常に良い」と回答し、32.1%が「やや良い」と回答し、18.9%が「どちらとも言えない」と回答し、11.3%が「良いとは言えない」と回答した。
B群の各パネルに、比較例1に対する食いつき(嗜好性)について質問したところ、25.5%が「非常に良い」と回答し、45.5%が「やや良い」と回答し、23.6%が「どちらとも言えない」と回答し、5.5%が「良いとは言えない」と回答した。
これらの結果から、食いつきが非常に良いと評価したパネルが多かった実施例1のペットフードは、比較例1のペットフードと同等又はそれ以上の優れた食いつきを有することが明らかである。
<A群;その他の評価項目>
A群の各パネルに、実施例1の食べ具合(食べる量が多いか)について質問したところ、81%が「良い」と回答し、6%が「どちらとも言えない」と回答し、13%が「良いとは言えない」と回答した。
A群の各パネルに、実施例1の食べ易さについて質問したところ、76%が「良い」と回答し、15%が「どちらとも言えない」と回答し、9%が「良いとは言えない」と回答した。
A群の各パネルに、実施例1の粒の柔らかさについて質問したところ、81%が「良い」と回答し、15%が「どちらとも言えない」と回答し、4%が「良いとは言えない」と回答した。
A群の各パネルに、実施例1の歯応えについて質問したところ、62%が「良い」と回答し、30%が「どちらとも言えない」と回答し、8%が「良いとは言えない」と回答した。
<B群;その他の評価項目>
B群の各パネルに、比較例1の食べ具合(食べる量が多いか)について質問したところ、82%が「良い」と回答し、12%が「どちらとも言えない」と回答し、6%が「良いとは言えない」と回答した。
B群の各パネルに、比較例1の食べ易さについて質問したところ、82%が「良い」と回答し、12%が「どちらとも言えない」と回答し、6%が「良いとは言えない」と回答した。
B群の各パネルに、比較例1の粒の柔らかさについて質問したところ、65%が「良い」と回答し、22%が「どちらとも言えない」と回答し、13%が「良いとは言えない」と回答した。
B群の各パネルに、比較例1の歯応えについて質問したところ、42%が「良い」と回答し、36%が「どちらとも言えない」と回答し、22%が「良いとは言えない」と回答した。
その他の評価項目についてのA群及びB群の評価を比較すると、「粒のやわらかさ」と「歯応え」について、実施例1の方が比較例1よりも良い評価を得た。
以上で説明した各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、請求項(クレーム)の範囲によってのみ限定される。

Claims (12)

  1. 動物性原料および湿潤剤を含有し、水分含量が11〜18重量%であり、
    硬さと、凝集性と、弾力性との積で表される咀嚼性が14.7〜41.2Nであることを特徴とするペットフード。
  2. せん断力17.6〜63.7Nによって、せん断されることを特徴とする請求項1に記載のペットフード。
  3. 短径および長径がそれぞれ3〜25mmであり、厚みが3〜20mmのペレット形状であることを特徴とする請求項1に記載のペットフード。
  4. 体重が1kg〜14kgの小型犬用であることを特徴とする請求項1に記載のペットフード。
  5. 少なくとも一部が多孔性の構造であることを特徴とする請求項1に記載のペットフード。
  6. 水分活性が0.5〜0.8awであることを特徴とする請求項1に記載のペットフード。
  7. 前記湿潤剤が、プロピレングリコール及びグリセリンのうち少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1に記載のペットフード。
  8. プロピレングリコールの含有量が0.01〜6.0重量%であることを特徴とする請求項7に記載のペットフード。
  9. グリセロールの含有量が0.01〜3.5重量%であることを特徴とする請求項7に記載のペットフード。
  10. 動物性原料および湿潤剤が含まれる混合物を加熱及び造粒し、さらに乾燥させることを特徴とするペットフードの製造方法。
  11. 前記加熱及び造粒により得られたフード粒に対して、30〜150℃の温風を吹き付けて、前記フード粒を乾燥させることを特徴とする請求項10に記載のペットフードの製造方法。
  12. 前記乾燥後に得られたフード粒を、油脂が含まれたコート剤によりコーティングすることを特徴とする請求項10に記載のペットフードの製造方法。
JP2012148932A 2012-07-02 2012-07-02 ペットフード及びペットフードの製造方法 Active JP6004167B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148932A JP6004167B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 ペットフード及びペットフードの製造方法
EP13813124.8A EP2868205A4 (en) 2012-07-02 2013-07-02 PET FOOD AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
AU2013284520A AU2013284520A1 (en) 2012-07-02 2013-07-02 Pet food and method of manufacturing pet food
CN201380033707.6A CN104394709A (zh) 2012-07-02 2013-07-02 宠物食物和宠物食物的制备方法
US14/411,440 US20150335044A1 (en) 2012-07-02 2013-07-02 Pet food and method of manufacturing pet food
PCT/JP2013/068137 WO2014007251A1 (ja) 2012-07-02 2013-07-02 ペットフード及びペットフードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148932A JP6004167B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 ペットフード及びペットフードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008045A true JP2014008045A (ja) 2014-01-20
JP6004167B2 JP6004167B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=49882005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012148932A Active JP6004167B2 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 ペットフード及びペットフードの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20150335044A1 (ja)
EP (1) EP2868205A4 (ja)
JP (1) JP6004167B2 (ja)
CN (1) CN104394709A (ja)
AU (1) AU2013284520A1 (ja)
WO (1) WO2014007251A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5733709B1 (ja) * 2014-11-18 2015-06-10 ユニ・チャーム株式会社 猫用ペットフードおよびその製造方法
WO2015178641A1 (ko) * 2014-05-19 2015-11-26 (주) 포켄스 치석 및 플라크 제거가능한 애완동물용 사료 및 이의 제조 방법
WO2017086049A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードおよびその製造方法
JP2017538402A (ja) * 2014-11-04 2017-12-28 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 押出ペットフード製品
JP2020506668A (ja) * 2017-01-27 2020-03-05 マース インコーポレーテッドMars Incorporated ペットフード
KR20210007313A (ko) * 2019-07-11 2021-01-20 최명재 애견용 사료 제조방법 및 그에 의해 제조된 애견사료

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5717153B1 (ja) * 2013-12-27 2015-05-13 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードの製造方法
JP6661296B2 (ja) * 2015-08-03 2020-03-11 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードおよびその製造方法
US20180271117A1 (en) * 2015-09-30 2018-09-27 Unicharm Corporation Pet food
JP6021037B1 (ja) * 2015-12-28 2016-11-02 ユニ・チャーム株式会社 ペットフード用組成物、ペットフード用フード粒、ペットフード、およびペットフード包装体
JP6706134B2 (ja) * 2016-04-25 2020-06-03 ユニ・チャーム株式会社 ペットフード用フード粒、粒状ペットフード、およびペットフード包装体
WO2020095726A1 (ja) * 2018-11-06 2020-05-14 ユニ・チャーム株式会社 ペットフード
JP6546710B1 (ja) * 2018-11-06 2019-07-17 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードの製造方法
CN111149942A (zh) * 2018-11-07 2020-05-15 尤妮佳股份有限公司 宠物食品用食品颗粒
CN109156639A (zh) * 2018-11-15 2019-01-08 凤台县瑞普农业发展有限公司 一种营养均衡的宠物狗粮配方及其制备工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843750A (ja) * 1981-08-13 1983-03-14 ゼネラル・フ−ヅ・コ−ポレ−シヨン 味覚の改良されたドツグフ−ドの製造方法
JP2001008640A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Kyodo Shiryo Kk ゲル状配合飼料及びその給与方法
JP2012529900A (ja) * 2009-06-19 2012-11-29 スペスィアリテ、ペット、フード 嗜好性の高いドライキャットフードの製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3852483A (en) * 1970-02-25 1974-12-03 Ralston Purina Co Intermediate moisture food with monoglyceride and propylene glycol preservative
JP2629003B2 (ja) 1987-08-06 1997-07-09 日清製粉株式会社 ペツトフードの製造方法
US6093441A (en) * 1998-07-15 2000-07-25 Tfh Publications, Inc. Heat modifiable peanut dog chew
JP4471442B2 (ja) 2000-03-24 2010-06-02 日清ペットフード株式会社 ペットフード
DE60204134T2 (de) * 2001-03-30 2006-05-04 Société des Produits Nestlé S.A. Produkte und verfahren zur verbesserung der zahnhygiene von tieren
ATE418271T1 (de) * 2003-11-26 2009-01-15 Hills Pet Nutrition Inc Verfahren zur verringerung des exkrementgeruchs von heimtieren
EP1602285A1 (en) * 2004-06-04 2005-12-07 Gaines Treats Limited A process for preparing a chewable pet food
RU2013105771A (ru) * 2010-07-13 2014-08-20 Нестек С.А. Пищевые композиции, имеющие внешний вид и текстуру натурального мяса

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843750A (ja) * 1981-08-13 1983-03-14 ゼネラル・フ−ヅ・コ−ポレ−シヨン 味覚の改良されたドツグフ−ドの製造方法
JP2001008640A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Kyodo Shiryo Kk ゲル状配合飼料及びその給与方法
JP2012529900A (ja) * 2009-06-19 2012-11-29 スペスィアリテ、ペット、フード 嗜好性の高いドライキャットフードの製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015178641A1 (ko) * 2014-05-19 2015-11-26 (주) 포켄스 치석 및 플라크 제거가능한 애완동물용 사료 및 이의 제조 방법
KR20150133064A (ko) * 2014-05-19 2015-11-27 주식회사 포켄스 치석 및 플라크 제거가능한 애완동물용 사료 및 이의 제조 방법
KR101640200B1 (ko) * 2014-05-19 2016-07-18 주식회사 포켄스 치석 및 플라크 제거가능한 애완동물용 사료 및 이의 제조 방법
JP2017538402A (ja) * 2014-11-04 2017-12-28 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 押出ペットフード製品
JP2020171306A (ja) * 2014-11-04 2020-10-22 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 押出ペットフード製品
WO2016079886A1 (ja) * 2014-11-18 2016-05-26 ユニ・チャーム株式会社 猫用ペットフードおよびその製造方法
JP2016096738A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 ユニ・チャーム株式会社 猫用ペットフードおよびその製造方法
JP5733709B1 (ja) * 2014-11-18 2015-06-10 ユニ・チャーム株式会社 猫用ペットフードおよびその製造方法
WO2017086049A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードおよびその製造方法
JP2017093339A (ja) * 2015-11-20 2017-06-01 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードおよびその製造方法
JP2020506668A (ja) * 2017-01-27 2020-03-05 マース インコーポレーテッドMars Incorporated ペットフード
JP7258752B2 (ja) 2017-01-27 2023-04-17 マース インコーポレーテッド ペットフード
KR20210007313A (ko) * 2019-07-11 2021-01-20 최명재 애견용 사료 제조방법 및 그에 의해 제조된 애견사료
KR102264670B1 (ko) * 2019-07-11 2021-06-11 최명재 애견용 사료 제조방법 및 그에 의해 제조된 애견사료

Also Published As

Publication number Publication date
EP2868205A4 (en) 2016-03-02
AU2013284520A1 (en) 2015-02-05
CN104394709A (zh) 2015-03-04
JP6004167B2 (ja) 2016-10-05
WO2014007251A1 (ja) 2014-01-09
US20150335044A1 (en) 2015-11-26
EP2868205A1 (en) 2015-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6004167B2 (ja) ペットフード及びペットフードの製造方法
JP5813688B2 (ja) ネコ用ペットフード
JP6584740B2 (ja) ペットフード及びペットフードの製造方法
US20050181097A1 (en) Nutritionally complete pet food and method of feeding and manufacturing same
JP2009268415A (ja) ペット用スナックフード
JP5717153B1 (ja) ペットフードの製造方法
JP6257567B2 (ja) ペットフード
JP6588336B2 (ja) ペットフード
JP7253358B2 (ja) ペットフード用フード粒
JP5258390B2 (ja) 小麦全粒粉を配合したペットフード
JP2022104620A (ja) ペットフード
JP6655705B1 (ja) ペットフード
JP3152346B2 (ja) セミモイストペットフード
JP2021093959A (ja) ペットの体重管理方法
JP7432049B1 (ja) ペットフード製品
WO2023234251A1 (ja) 総合栄養食ペットフード
JP7288132B1 (ja) ドライペットフード
JP6706360B2 (ja) ペットフード
JP2023176761A (ja) ドライペットフード
TW202410816A (zh) 乾式寵物食品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6004167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250