JP2021093959A - ペットの体重管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物由来のタンパク質源原料を含むことで、体脂肪量を減少させつつ筋肉量を維持することができる体重管理用ペットフードを用いた体重管理方法の提供を目的とする。【解決手段】水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆タンパクの含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの体脂肪率に対して5%以上減少している、ペットの体重管理方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、ペットの体重管理方法に関する。
近年、ペットの肥満が問題になっている。肥満は、消費エネルギーよりも摂取エネルギーの方が過剰となり、体脂肪が過剰に蓄積した身体状況のことである。体脂肪が過剰に蓄積することによって、糖尿病、高血圧症、高脂血症、動脈硬化等の各種疾患を引き起こすおそれがある。
従って、ペットの健康維持のためには、体脂肪量を適切にコントロールして肥満を予防又は解消することが重要である。また、ペットの体脂肪量を減少させる際には、ペットの筋肉量の減少を防ぐことが重要である。
体重の減量を目的として、ペットフードの給餌量(摂取量)を一定期間、一日当たりのエネルギー要求量を満たさない量に減らした場合、その期間は、ペットの体重が減少する。しかし、ペットフードの給餌量(摂取量)を減らすと、それに伴ってタンパク質の給餌量(摂取量)も減少するため、体脂肪量と共に筋肉量も減少してしまうおそれがある。
筋肉量が減少すると、基礎代謝が落ちるため、ペットの体重が減少した後に、ペットフードの給餌量(摂取量)を一日当たりのエネルギー要求量を満たす量に戻すと、ペットの体重は、体重減少前の体重に戻ったり、体重減少前の体重以上に増えたりする可能性が高まる。
特許文献1には、ペットとして飼育されているネコの体重減少および体重を管理する方法が記載されている。
特表2015−530880号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている体重減少および体重を管理する方法では、カロリーが異なるカロリー減少食餌およびカロリー維持食餌の2種類のペットフードを用いており、ペットの飼育者にとって取り扱いが煩雑であった。
また、特許文献1に開示されている体重減少および体重を管理する方法は、カロリー減少期間を、最長でも3週間という短期間で設定しているため、カロリー減少期間に体重が減少したとしても、その後に、カロリー減少期間開始時の体重に戻ったり、体重が増加したりする可能性(リバウンドの可能性)が高かった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、植物由来のタンパク質源原料を含むことで、体脂肪量を減少させつつ筋肉量を維持することができる体重管理用ペットフードを用いた体重管理方法の提供を目的とする。
本発明は、以下の態様を包含する。
(1)水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの体脂肪率に対して5%以上減少している、ペットの体重管理方法。
(2)前記体重減量ステップの後に、前記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含み、前記体重維持ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率が、前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率の±25%以内である、(1)に記載のペットの体重管理方法。
(3)前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重率に対して9%以上増加している、(1)または(2)に記載のペットの体重管理方法。
(4)前記体重減量ステップの後に、前記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含み、前記体重維持ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重率に対して12%以上増加している、(3)に記載のペットの体重管理方法。
(5)前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量に対して30%以上増加している、(1)〜(4)のいずれかに記載のペットの体重管理方法。
(6)前記体重減量ステップの後に、前記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含み、前記体重維持ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量よりも50%以上増加している、(5)に記載のペットの体重管理方法。
(7)水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、前記体重減量ステップの連続する7日間の前記ペットの体重の減少率が、1.5%以下である、ペットの体重管理方法。
本発明によれば、植物由来のタンパク質源原料を含むことで、体脂肪量を減少させつつ筋肉量の喪失を軽減することができる体重管理用ペットフードを用いた体重管理方法を提供することができる。
本明細書において、「ペット」とは人に飼育されている動物をいう。より狭義の意味では、ペットは飼い主に愛玩される動物である。また、「ペットフード」とは、ペット用の飼料をいう。本発明にかかるペットフードを「動物用飼料」又は「動物の餌」として販売することが可能である。本発明のペットフードは、種々の動物によって食されるが、ネコおよびイヌによって好まれ、特にイヌに好まれる。ペットフードは、通常の食事として与えられる総合栄養食、おやつとして与えられる間食、疾患を有するペットに対して用いられる特定の成分を有する療法食、その他目的食に分類できるが、本発明の体重管理方法で用いるペットフードは、総合栄養食であることが適当である。
本明細書において、「BCS(ボディコンディションスコア)」とは、肥満度を表す指標のことをいい、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の基準を用いる。BCSは、ペットのあご、くび周り、肋骨、おなか、腰回り、しっぽの脂肪のつき方やくびれが出来ているかを獣医が目視および触診等で確認して、9段階評価で評価する。
FEDIAFでは、BCSは、1が「Emaciated(異常に痩せ過ぎ)」、2が「Very thin(非常に痩せている)」、3が「Thin(痩せている)」、4が「Slightly underweight(やや痩せている)」、5が「Ideal(理想体重(普通))」、6が「Slightly overweight(やや過体重)」、7が「Overweight(過体重)」、8が「Obese(肥満)」、9が「Grossly Obese(超肥満)」と評価される。
(第一実施形態)
<ペットの体重管理方法>
第一の実施形態に係るペットの体重管理方法は、水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの体脂肪率に対して5%以上減少している、ペットの体重管理方法である。
≪ペットフード≫
本実施形態に係るペットの体重管理方法は、水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを用いる。
本実施形態に用いるペットフードは、筋肉量の喪失を軽減しつつ、体重管理をするために用いられる体重管理用ペットフードである。
本実施形態に用いるペットフードは、体脂肪量を減少させるだけでなく、筋肉量の喪失の軽減を図ることができるペットフードである。言い換えれば、体脂肪率を低下させつつ、除脂肪体重率を維持することができるペットフードである。これにより、飼育者は、ペットに対する日々のペットフードの給餌により、ペットの体重管理をすることができる。
≪水分含有量≫
本実施形態に用いるペットフードは、水分含有量が25%未満である。
ペットフードの水分量による分類としては、水分量が10%程度であるドライフード、15〜35%程度であるソフトフード、及び水分量が80%程度であるウエットフードに大別される。
本実施形態に用いるペットフードの水分含有量が25%未満であることにより、ペットフードの保存期間が比較的長くなり、また、ペットフードの匂いを抑えることができるため、飼育者にとって、ペットフードの取り扱いが容易となる。
本実施形態に用いるペットフードの水分含有量は、20%未満が好ましく、15%未満がより好ましく、10%未満がさらに好ましい。
≪タンパク質含有量≫
本実施形態に用いるペットフードは、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上である。当該構成を有することにより、総合栄養食としてのペットフードの栄養素を満たしつつ、筋肉合成に必要なタンパク質をより多くペットに給餌することができる。本実施形態に用いるペットフードは、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で24質量%以上であることが好ましく、タンパク質含有量が乾物換算で31質量%以上であることがさらに好ましい。
タンパク質源原料は、動物由来の動物性タンパク質源原料と、植物由来の植物性タンパク質源原料とに大別され、ペットフード中のタンパク質は、これらの原料に由来する。
動物性タンパク質源原料は、具体的に、チキンミール、ポークミール、および、ビーフミール等が挙げられる。動物性タンパク質源原料は、不可食部(ミネラルを多く含む骨、内臓等)を加熱処理し、脱脂後、乾燥、粉末にするため、タンパク質源原料としての調節が難しい。
植物性タンパク質源原料は、具体的に、大豆由来原料、コーングルテンミール等のトウモロコシ由来原料、小麦グルテン等の小麦由来原料が挙げられる。
≪大豆由来原料≫
本実施形態に用いるペットフードは、ペットフード全量に対して、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%である。大豆由来原料とは、具体的に、エクストルーダー処理大豆、膨化大豆、膨化脱皮大豆、きな粉、発酵大豆粕、分離大豆タンパク、脱脂大豆等が挙げられる。大豆由来原料の中でも、本実施形態に用いるペットフードには、発酵大豆粕、分離大豆タンパクを用いることがより好ましく、分離大豆タンパクを用いることが特に好ましい。
≪分離大豆タンパク≫
分離大豆タンパクとは、大豆を脱脂した後、水で抽出して得た豆乳に酸を加えるとホエーとカードが出来るが、カード部分を遠心分離またはフィルターで分別し、中和、乾燥、粉砕したものである。分離大豆タンパクは、濃縮大豆タンパクに比べてタンパク質含量が高い。分離大豆タンパクは、99.9%がタンパク質成分であり、タンパク質の消化阻害因子であるプロテアーゼインヒビターをほとんど含まない。分離大豆タンパクは、製品の原材料表示には、「大豆タンパク」として表示され、その他の大豆製品(脱脂大豆を含む)とは原材料表示の名称が異なる。「大豆タンパク」は、動物由来のタンパク質にアミノ酸バランスが似ているが、動物性タンパク質源原料よりもミネラル含有が少なく、油脂含量がほぼ無いので、栄養設計を組みやすい。
分離大豆タンパクは、プロテアーゼインヒビターをほとんど含まないため、ペットフード中に含まれるタンパク質の消化が阻害されない。
本実施形態は、分離大豆タンパクの含有量の下限値が、乾物換算で5質量%以上であることが好ましい。分離大豆タンパクの含有量の下限値は、乾物換算で10質量%以上であることがより好ましく、乾物換算で12質量%以上であることがさらに好ましい。分離大豆タンパクの含有量の上限値は、乾物換算で30質量以下%であることが好ましい。分離大豆タンパクの含有量の上限値は、乾物換算で25質量%以下であることがより好ましく、乾物換算で20質量%以下であることがさらに好ましい。当該構成により、アミノ酸バランスの調整が出来る。なお、本実施形態において、ペットフード全量に対するタンパク質含有量には、分離大豆タンパクの含有量も含まれる。
≪脂質含有量≫
本実施形態に用いるペットフードは、ペットフード全量に対して、脂質含有量が乾物換算で5.5〜30.0質量%であることが好ましい。
当該構成を有することにより、療法食のように、ペットフードの脂質含有量を減らすことなく、ペットの体重を減少させることが出来る。また、当該構成を有することにより、除脂肪体重量の減少を軽減しながら、ペットの体重および体脂肪を減少させる事が出来る。
本実施形態に用いるペットフードは、ペットフード全量に対して、脂質含有量が乾物換算で5.5〜20.0質量%であることがより好ましく、5.5〜15.0質量%であることがさらに好ましい。
≪トリプトシンインヒビター≫
本実施形態に用いるペットフードは、ペットフード全量に対して、トリプトシンインヒビターが乾物換算で1.3TIU/mg以下であることが好ましい。
トリプシンインヒビターは、タンパク質を分解する酵素(タンパク質分解酵素)を阻害する因子の1つであり、タンパク質を構成するアミノ酸の消化率を左右する因子である。具体的に、口腔から摂取したタンパク質は、タンパク質分解酵素によって、体内に吸収可能なアミノ酸やペプチドに分解され、体内に吸収される。体内に吸収されたアミノ酸やペプチドは、筋肉に合成されたり、血中のヘモグロビンやホルモンのもとになったりする。そのため、タンパク質の分解酵素を阻害する因子であるトリプシンインヒビターの含有量が少なければ、タンパク質からアミノ酸またはペプチドへの分解が阻害されないため、タンパク質の消化率が高まる。タンパク質の消化率が高い事によって、筋肉合成に必要なアミノ酸をより多く体内に吸収することが出来るため、筋肉量の喪失を軽減しつつ、体重管理をしやすくなる。
上述の通り、分離大豆タンパクは、トリプシンインヒビターをほとんど含まない。そのため、本実施形態に用いるペットフードのペットフード全量に含まれるトリプシンインヒビターは、分離大豆タンパク以外の植物性原料由来のものである。
トリプトシンインヒビターは、ペットフード全量に対して、乾物換算で1.2TIU/mg以下であることがより好ましく、1.0TIU/mg以下であることがさらに好ましい。
<体重減量ステップ>
本実施形態に係るペットの体重管理方法は、上記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む。
「体重減量ステップ」とは、ペットの飼育者が、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量の上記ペットフードを、20日以上100日以下の期間、ペットに対し毎日給餌するステップである。
前記体重減量ステップを設けることにより、筋肉量を維持しつつ、ペットのBCSを確実に4〜6まで減少させることができる。
体重減量ステップの期間(以下、「体重減量ステップ期間」という)は、30日以上100日以下がより好ましく、50日以上100日以下がさらに好ましい。
<体重維持ステップ>
本実施形態に係るペットの体重管理方法は、体重減量ステップの後に、上記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含むことが好ましい。
「体重維持ステップ」とは、ペットの飼育者が、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量の上記ペットフードを、20日以上100日以下の期間、ペットに対し毎日給餌するステップである。
前記体重維持ステップを設けることにより、体重減量ステップで、BCSが4〜5になったペットの体重及び体脂肪率を、一定の範囲で維持し、ペットの体重が、体重減量ステップ前の体重に戻ったり、体重減量ステップ前の体重よりも増えたりすることを防ぐことができる。すなわち、BCSが7〜9の肥満気味または肥満のペットのダイエット後のリバウンドを防ぐことができる。
体重維持ステップの期間(以下、「体重維持ステップ期間」という)は、30日以上100日以下がより好ましく、50日以上100日以下がさらに好ましい。
≪給餌量≫
ペットフードの給餌量(g/日)は、以下の計算式(1)により、個体ごとに算出する。
給餌量=DER/ペットフードの代謝エネルギー(kcal/g) …式(1)
DER(一日当たりのエネルギー要求量(kcal/日))は、以下の式(2)により、体重減量ステップ期間および体重維持ステップ期間のそれぞれの期間ごとに設定する係数αと、kg換算の体重(kgBW)の0.75乗と、を乗算して求める。
DER=α×kgBW0.75 …式(2)
体重減量ステップ期間の給餌量を算出にあたり、式(2)の係数αは、「70」と設定する。体重維持ステップ期間の給餌量を算出にあたり、式(2)の係数αは、「95」と設定する。式(2)および体重減量ステップ期間および体重維持ステップ期間のそれぞれの期間ごとに設定する係数αは、FEDIAF Nutritional Guidelines 2017(p.67)で紹介されている。
≪体脂肪率≫
「体脂肪率」とは、ペット個体の体脂肪量を、ペット個体の全体重で割った値を示す。例えば、体脂肪率は、DEXA、重水希釈法の他、生体インピーダンス法を採用している「ヘルスラボ犬用体脂肪率計」を用いて測定することができる。
本実施形態に係るペットの体重管理方法では、体重減量ステップの終了直後のペットの体脂肪率が、体重減量ステップの開始時の前記ペットの体脂肪率に対して5%以上減少している。
当該構成を有することにより、体重減量ステップの終了直後のペットの体脂肪率を、体重減量ステップの開始時の体脂肪率より、5%以上減少させることができる。
本実施形態に係るペットの体重管理方法において、体重減量ステップの後に、体重維持ステップをさらに含む場合は、体重維持ステップの終了直後のペットの体脂肪率が、体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率の±25%以内であることが好ましい。
当該構成を有することにより、体脂肪率が体重減量ステップ前の値よりも急増するリバウンドを防ぐことが出来る。
≪除脂肪体重率≫
「除脂肪体重率」とは、ペット個体の全体重のうち、体脂肪量以外の割合を示し、個体の全体重を100%として、100%から体脂肪率を除算して算出した値を示す。
除脂肪体重率(%)=100%−体脂肪率(%)
除脂肪体重率が高いと、体脂肪率が低くなるため、除脂肪体重率の値は高い方が良い。
本実施形態に係るペットの体重管理方法において、体重減量ステップの終了直後のペットの除脂肪体重率が、体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重率に対して9%以上増加していることが好ましい。
当該構成を有することにより、体重減量ステップの終了直後のペットの除脂肪体重率を、体重減量ステップの開始時の除脂肪体重率より、9%以上増加させることができる。
本実施形態に係るペットの体重管理方法において、体重減量ステップの後に、体重維持ステップをさらに含む場合は、体重維持ステップの終了直後のペットの除脂肪体重率が、体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重率に対して12%以上増加していることが好ましい。
当該構成を有することにより、体脂肪率の増加を抑制しつつ、すなわちリバウンドを抑制しつつ、除脂肪体重率ならびに筋肉量を増加させることが出来る。
≪除脂肪体重量/体脂肪量≫
「除脂肪体重量/体脂肪量」とは、ペット個体の除脂肪体重量からペット個体の体脂肪量を除算して算出した値を示す。
「体脂肪量」とは、ペット個体の体内の脂肪の量であり、上記体重に上記体脂肪率を掛け合わせると算出できる。
「除脂肪体重量」とは、ペット個体の全体重から、体脂肪量を差し引いた、体重に関する指標のことをいい、以下の計算式で求める。
除脂肪体重量(kg)=全体重(kg)−体脂肪量(kg)
本実施形態に係るペットの体重管理方法において、体重減量ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量が、体重減量ステップの開始時のペットの除脂肪体重量/体脂肪量に対して30%以上増加していることが好ましい。
当該構成を有することにより、体重減量ステップの終了直後のペットの除脂肪体重量/体脂肪量を、体重減量ステップの開始時の除脂肪体重量/体脂肪量より、30%以上増加させることができる。
本実施形態に係るペットの体重管理方法において、体重減量ステップの後に、体重維持ステップをさらに含む場合は、体重維持ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量よりも50%以上増加していることが好ましい。
当該構成を有することにより、体脂肪量の増加を抑制しつつ、すなわちリバウンドを抑制しつつ、除脂肪体重量ならびに筋肉量を増加させることが出来る。
本実施形態に用いるペットフードは、栄養食基準を満たす総合栄養食であれば、原材料の配合は特に限定されない。ペットフードとして、フード粒の栄養組成を満たし、良好な成形性が得られるように原材料の配合を設定することが好ましい。本実施形態に用いるペットフードは、イヌ用ペットフードとしてより好ましく使用することが出来る。
[原料]
本実施形態に用いるペットフードは上記の構成を満たすものであればよく、原料は限定されない。ペットフードの製造において公知の原料を用いることができる。
粉体原料の例としては穀類(トウモロコシ、小麦、米、大麦、燕麦、ライ麦等)、豆類(脱脂大豆、丸大豆等)、デンプン類(小麦デンプン、トウモロコシデンプン、米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、甘藷デンプン、サゴデンプン等)、植物性タンパク質源原料(コーングルテンミール、小麦グルテン等)、肉類(鶏肉、牛肉、豚肉、鹿肉、ミール類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、これらの混合ミール)等)、魚介類(魚肉、ミール類(フィッシュミール)等)、野菜類、粉状の添加物(ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、フレーバー原料、繊維、着色料、嗜好剤等)が挙げられる。
ミール類とは肉類または魚介類を圧縮させ細かく砕いた粉体を意味する。
嗜好剤としては、動物原料エキス、植物原料エキス、酵母エキス(ビール酵母エキス、パン酵母エキス、トルラ酵母エキス)、酵母(ビール酵母、パン酵母、トルラ酵母等)の乾燥物等が挙げられる。
原料の配合は特に限定されない。得ようとするフード粒の栄養組成を満たすとともに、良好な成形性が得られるように設定することが好ましい。
配合例としては、穀類40〜75質量%、肉類10〜25質量%、魚介類5〜15質量%、ビタミン・ミネラル類2〜5質量%、油脂類2〜20質量%、残りはその他の成分、合計100質量%が挙げられる。
粉体原料に添加する液体原料として、必要に応じて水、油脂類、液糖、嗜好剤溶液、香料、着色剤等の液体原料を用いることができる。また膨化粒の乾燥後に、油脂類、調味料、嗜好剤、香料等を含む液体原料(コーティング剤)をコーティングしてもよい。
油脂類は植物性油脂でもよく、動物性油脂(鶏油、豚脂(ラード)、牛脂(ヘット)、乳性脂肪等)でもよい。コーティング剤は動物性油脂を含むことが好ましく、特に牛脂を含むことが好ましい。
[形状・大きさ]
本実施形態に用いるペットフードを構成するフード粒の形状は、ペットが食するのに好適な形状であればよく、特に制限されない。例えば球状、多角体状、柱状、ドーナッツ状、板状、楕円体状(碁石状)、クローバー状等、あらゆる形状が適用可能である。また、フード粒の大きさは、ペットが一口で頬張れる小粒形状であってもよいし、ペットが複数回にわたって噛り付くことができる大粒形状であってもよい。
例えば、フード粒の大きさは最短径及び最長径が、共に3〜30mmであることが好ましく、共に6〜16.5mmであることがより好ましく、共に7〜13mmであることがさらに好ましい。
(第二実施形態)
第二の実施形態に係るペットの体重管理方法は、水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、前記体重減量ステップの連続する7日間の前記ペットの体重の減少率が、1.5%以下である、ペットの体重管理方法である。
本実施形態では、体重減量ステップの連続する7日間のペットの体重の減少率が、1.5%以下である点で、上述した実施形態と相違している。
具体的に、本実施形態に係るペットの体重管理方法では、体重減量ステップ期間の連続する7日間の、第1日目と第7日目のペット個体の体重を比較したときに、減少率が、1.5%以下である。当該構成を有することにより、ペットの体重を一定の割合で減少させ、筋肉量の喪失を軽減することが出来る。また、当該減少率が、1.5%超になると、急激に体重が減少することとなり、筋肉量の喪失が激しくなる。
なお、体重減量ステップ期間中は、ペットの体重が徐々に減少することが好ましい。
体重減量ステップのうち連続する7日間のペットの体重の減少率の下限値は、1.0%以上であることが好ましい。当該減少率が、1.0%未満になると、減量ステップ期間が長期化し、好ましい体重になるまでに時間と労力がかかる。
体重減量ステップのうち連続する7日間のペットの体重の減少率は、1.3%であることが特に好ましい。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、第二実施形態の構成は、第一実施形態の構成に適用することが出来る。
<ペットフードの製造方法>
本実施形態に用いるペットフードを製造する方法は、公知の方法を用いることができ、上述の本実施形態の構成を満たせば、特に限定されない。公知の方法としては、下記、造粒工程、乾燥工程、コーティング工程の順でペットフードを製造する方法がある。
[造粒工程]
造粒工程は、原料混合物を造粒して粒を得る工程である。
造粒工程としては、原料を混合して原料混合物とし、該原料混合物を粒状に成形(造粒)する方法等が挙げられる。
造粒工程とし、具体的には、エクストルーダーを用いて粒(膨化粒)を製造する方法が挙げられる。
エクストルーダーを用いて粒を製造する方法は、例えば「小動物の臨床栄養学 第5版」(Michael S. Hand、Craig D. Thatcher, Rebecca L. Remillard, Philip Roudebusg、Bruce J. Novotny 編集、Mark Morris Associates 発行;2014年;p.209〜p.215)に記載されている方法が適用できる。
[乾燥工程]
乾燥工程は、上記造粒工程により、得られた粒を乾燥する工程である。
粒を乾燥する方法としては、自然に乾燥させる方法、温風を吹き付けて乾燥させる方法、減圧して乾燥させる方法、フリーズドライで乾燥させる方法等の公知の方法が挙げられる。これらの乾燥方法の中でも、温風を吹き付けて乾燥させる方法が、プロテアーゼインヒビターを失活させ、タンパク質消化率を高める観点で好ましい。
[コーティング工程]
コーティング工程は、上記乾燥工程により、得たれたフード粒を粗牛脂、調味料又は香料等を含むコーティング剤でコーティングする工程である。
フード粒をコーティングする方法は、特に限定されず、例えば、真空コート法を用いることができる。真空コート法は、加温した粒と油脂等を接触又は付着させた状態で、減圧する方法である。前記コーティング剤は、液状であっても粉末状であってもよい。前記コーティングによりペットの嗜好性(食いつき)を向上させることが出来る。
<ペットフードの製造>
表1に示す配合で、総合栄養食ペットフードを構成する原料を混合した。得られた原料混合物をエクストルーダーに投入し、混練しながら100〜140℃で、1〜5分間の加熱処理を施してデンプン成分をアルファ化し、エクストルーダーの出口で粒状に押出造粒すると同時に膨化させ、膨化粒を得た。得られた膨化粒は、乾燥機を用いて、125℃で15分間の乾燥処理を行い、試験例に用いたペットフード1を得た。
Figure 2021093959
表1の「その他成分」は、動物原料エキス、植物原料エキス、酵母エキス等の嗜好剤に由来する成分であった。
表2に、試験例に用いたペットフード1の一般成分分析結果を示す。
Figure 2021093959
[体重管理]
≪体重減量ステップ≫
体重減量ステップは、試験開始日(0日目)〜84日目(1週目開始日〜12週最終日)の期間とした。
体重減量ステップにおけるペットフード1の給餌量は、上記式(2)の係数αを「70」に設定し、上記式(1)で計算した。
≪体重調整ステップ≫
体重調整ステップは、試験開始日から85日目〜119日目(13週目開始日〜17週目最終日)の期間とした。
体重調整ステップにおけるペットフード1の給餌量は、上記式(2)の係数αを個体毎に設定し、上記式(1)で計算した。
体重減量ステップと体重維持ステップの間に、係数αを個体毎に設定した「体重調整ステップ」を設けた理由は、体重減量ステップの最終日(84日目)に生じたBCSのばらつきが無くなるように、全ての個体のBCSを4〜5に調節することで、調整期後の体重維持ステップでの評価の変化を明確にするためであった。なお、実際の消費現場ではBCSが4〜5に調整出来ていれば、体重調整ステップを設けなくてもよい。
≪体重維持ステップ≫
体重維持ステップは、試験開始日から120日目〜209日目(17週目開始日〜29週目最終日)の期間とした。
体重維持ステップにおけるペットフード1の給餌量は、上記式(2)の係数αを「95」に設定し、上記式(1)で計算した。
<体重管理評価>
体重管理の評価として、体重、体脂肪率、除脂肪体重率、LBM/Fatを用いた。体重および体脂肪率の測定日は、試験開始日(0日目)、試験開始日から28日目、56日目、84日目、119日目、147日目、175日目、および203日目とした。除脂肪体重率およびLBM/Fatは、体重および体脂肪率の上記測定日における測定値に基づいて算出した。
≪体重≫
個体の被毛を含めた全体重を、GP100K(株式会社 エー・アンド・デイ製)を用いて測定し、体重(kg)とした。
≪体脂肪率≫
体脂肪率は、生体インピーダンス法を採用している「ヘルスラボ犬用体脂肪率計」を用いて測定した。
≪除脂肪体重率≫
除脂肪体重率は、個体の上記体重を100%として、100%から上記体脂肪率を除算して算出した。
除脂肪体重率(%)=100%−体脂肪率(%)
除脂肪体重率が高いと、体脂肪率が低くなるため、除脂肪体重率の値は高い方が良い。
≪除脂肪体重/体脂肪量(LBM/Fat)≫
LBM/Fatは、除脂肪体重(Lean Body Mass(LBM))を体脂肪量(Fat)で割った値とした。除脂肪体重(LBM)は、上記体重に上記除脂肪体重率を掛け合わせて算出し、体脂肪量(Fat)は、上記体重に上記体脂肪率を掛け合わせて算出した。
体重に関する評価は、表3に、体脂肪率に関する評価は、表4に、除脂肪体重率に関する評価は、表5に、LBM/Fatに関する評価は、表6に記載する。
Figure 2021093959
Figure 2021093959
Figure 2021093959
Figure 2021093959
表3〜6より、ペットフード1を、体重減量ステップおよび体重維持ステップの各ステップで所定の量を給餌すると、ペットの筋肉量(除脂肪体重)の喪失を軽減しつつ、体重および体脂肪量(体脂肪率)を減少できることが明らかとなった。
本発明によれば、植物性タンパク質源原料を含みながら、筋肉量の喪失を軽減しつつ、体重管理をすることができる体重管理用ペットフードを用いた体重管理方法を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。

Claims (7)

  1. 水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、
    前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの体脂肪率に対して5%以上減少している、ペットの体重管理方法。
  2. 前記体重減量ステップの後に、
    前記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含み、
    前記体重維持ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率が、前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの体脂肪率の±25%以内である、請求項1に記載のペットの体重管理方法。
  3. 前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重率に対して9%以上増加している、請求項1又は2に記載のペットの体重管理方法。
  4. 前記体重減量ステップの後に、
    前記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含み、
    前記体重維持ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重率が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重率に対して12%以上増加している、請求項3に記載のペットの体重管理方法。
  5. 前記体重減量ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量に対して30%以上増加している、請求項1〜4のいずれか一項に記載のペットの体重管理方法。
  6. 前記体重減量ステップの後に、
    前記ペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が95×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、毎日ペットに給餌する体重維持ステップをさらに含み、
    前記体重維持ステップの終了直後の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量が、前記体重減量ステップの開始時の前記ペットの除脂肪体重量/体脂肪量よりも50%以上増加している、請求項5に記載のペットの体重管理方法。
  7. 水分含有量が25%未満であり、ペットフード全量に対して、タンパク質含有量が乾物換算で20質量%以上であり、かつ、大豆由来原料の含有量が乾物換算で5〜30質量%であるペットフードを、一日当たりのエネルギー要求量が70×kgBW0.75を満たす給餌量を20日以上100日以下の期間、ペットに毎日給餌する体重減量ステップを含む体重管理方法であって、
    前記体重減量ステップの連続する7日間の前記ペットの体重の減少率が、1.5%以下である、ペットの体重管理方法。
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