JP2014003830A - ベースプレート、ベースユニット、モータ、ディスク駆動装置、およびベースプレートの製造方法 - Google Patents

ベースプレート、ベースユニット、モータ、ディスク駆動装置、およびベースプレートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスク駆動装置のベースプレートにおいて、中心軸に近い部分の軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できる技術を提供する。
【解決手段】中心軸9Aの周囲に位置するモータベース41Aと、モータベース41Aの径方向外側に広がるベース本体部42Aと、を有する。モータベース41Aは、第1種の金属材料からなる。ベース本体部42Aは、第2種の金属材料からなる。このため、ベースプレートの中心軸に近い部分の軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できる。また、ベース本体部42Aは、モータベース41Aをインサート部品とする鋳造品である。モータベース41Aの底板部412Aの外端部およびベース本体部42Aの内端部の一方に、上突部および下突部が設けられている。これにより、モータベース41Aの軸方向の抜けを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベースプレート、ベースユニット、モータ、ディスク駆動装置、およびベースプレートの製造方法に関する。
従来、ハードディスクドライブ等のディスク駆動装置が知られている。ディスク駆動装置には、ディスクを回転させるためのモータが、搭載されている。従来のディスク駆動装置については、例えば、特開2012−005339号公報に記載されている。当該公報のディスク駆動装置は、モーターの全体的な構成要素を支持するベースを有する(段落0031,図1)。
特開2012−005339号公報
近年、薄型のノート型PCやタブレット型PCに対する需要が、高まっている。これに伴い、これらのPCに搭載されるディスク駆動装置についても、従来よりさらに薄型化することが求められている。ディスク駆動装置を薄型化するためには、モータを支持するベースプレートの軸方向の厚みを、薄くすることが好ましい。特に、モータの中心軸の周囲には、ステータやハブ等のモータ部品を配置する必要がある。このため、これらのモータ部品の下側においては、ベースプレートの軸方向の厚みを、特に薄くすることが好ましい。
しかしながら、ベースプレートの軸方向の厚みを薄くすると、ベースプレートの剛性が弱まる。ベースプレートの剛性が弱まると、モータの駆動に伴う振動や騒音が大きくなる。また、ディスクの位置が不安定となり、データの読み取りおよび書き込みのエラーが、発生しやすくなる虞もある。
本発明の目的は、ディスク駆動装置のベースプレートにおいて、中心軸に近い部分の軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できる技術を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、上下に延びる中心軸を中心としてディスクを回転させるディスク駆動装置のベースプレートであって、前記中心軸の周囲に位置し、第1種の金属材料からなるモータベースと、前記モータベースの径方向外側に広がり、第2種の金属材料からなるベース本体部と、を有し、前記第1種の金属材料のヤング率は、前記第2種の金属材料のヤング率よりも大きく、前記ベース本体部は、前記モータベースをインサート部品とする鋳造品であり、前記モータベースは、前記中心軸の周囲において軸方向に延びる略円筒状の軸受取付部と、前記軸受取付部の下部から径方向外側へ広がる底板部と、を有し、前記底板部の外端部および前記外端部に接触する前記ベース本体部の内端部の一方が、前記底板部の外端部および前記ベース本体部の内端部の他方の上面に接触する上突部と、前記底板部の外端部および前記ベース本体部の内端部の他方の下面に接触する下突部と、を有するベースプレートである。
本願の例示的な第2発明は、ディスク駆動装置に用いられるベースプレートの製造方法であって、a)第1種の金属材料からなるモータベースを用意する工程と、b)前記モータベースを金型内に配置する工程と、c)前記金型内の前記モータベースより径方向外側の空間に、溶融された第2種の金属材料を注入し、鋳造品であるベース本体部を得る工程と、を含み、前記第1種の金属材料のヤング率は、硬化後の前記第2種の金属材料のヤング率よりも大きい製造方法である。
本願の例示的な第1発明によれば、ベース本体部より径方向内側に位置するモータベースが、ベース本体部を構成する第2種の金属材料よりヤング率の大きい第1種の金属材料からなる。このため、ベースプレートの中心軸に近い部分の軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できる。また、上突部および下突部により、モータベースの軸方向の抜けを、防止できる。
本願の例示的な第2発明によれば、中心軸に近い部分の軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できるベースプレートを、インサート鋳造により製造できる。
図1は、第1実施形態に係るディスク駆動装置の縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係るディスク駆動装置の縦断面図である。 図3は、第2実施形態に係るモータの縦断面図である。 図4は、第2実施形態に係るモータベースの斜視図である。 図5は、第2実施形態に係るベースプレートの部分縦断面図である。 図6は、第2実施形態に係るベースユニットの部分下面図である。 図7は、第2実施形態に係るベースプレートの製造手順を示したフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係るベースプレートの鋳造時の様子を示した縦断面図である。 図9は、変形例に係るベースプレートの部分縦断面図である。 図10は、変形例に係るベースプレートの部分縦断面図である。 図11は、変形例に係るベースプレートの部分縦断面図である。 図12は、変形例に係るモータベースの斜視図である。 図13は、変形例に係るモータベースの斜視図である。 図14は、変形例に係るモータベースの側面図である。 図15は、変形例に係るベースユニットの部分下面図である。 図16は、変形例に係るベースユニットの部分縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ベースプレートに対してステータ側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るベースプレート、ベースユニット、モータ、およびディスク駆動装置の製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
また、本願において「平行な方向」とは、略平行な方向も含む。また、本願において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
<1.第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るディスク駆動装置1Aの縦断面図である。このディスク駆動装置1Aは、上下に延びる中心軸9Aを中心としてディスク12Aを回転させる。図1に示すように、ディスク駆動装置1Aのベースプレート21Aは、モータベース41Aとベース本体部42Aとを有する。
モータベース41Aは、中心軸9Aの周囲に位置する。モータベース41Aは、軸受取付部411Aと、底板部412Aとを有する。軸受取付部411Aは、中心軸9Aの周囲において軸方向に略円筒状に延びている。底板部412Aは、軸受取付部411Aの下部から径方向外側へ広がっている。ベース本体部42Aは、モータベース41Aをインサート部品とする鋳造品である。ベース本体部42Aは、モータベース41Aの径方向外側に広がっている。底板部412Aの外端部と、ベース本体部42Aの内端部とは、接触している。
モータベース41Aは、第1種の金属材料からなる。ベース本体部42Aは、第2種の金属材料からなる。第1種の金属材料のヤング率は、第2種の金属材料のヤング率よりも大きい。すなわち、このベースプレート21Aでは、ベース本体部42Aより径方向内側に位置するモータベース41Aが、ベース本体部42Aを構成する第2種の金属材料よりヤング率の大きい第1種の金属材料からなる。このため、ベースプレート21Aの中心軸9Aに近い部分の軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できる。
また、本実施形態では、ベース本体部42Aの内端部に、上突部423Aと下突部424Aとが設けられている。上突部423Aは、底板部412Aの外端部の上面に接触する。下突部424Aは、底板部412Aの外端部の下面に接触する。これらの上突部423Aおよび下突部424Aにより、モータベース41Aの軸方向の抜けが、防止される。
なお、上突部および下突部は、モータベース41A側に設けられていてもよい。すなわち、底板部412Aの外端部に、上突部および下突部を設け、当該上突部および下突部が、ベース本体部42Aの内端部の上面および下面に、それぞれ接触していてもよい。
<2.第2実施形態>
<2−1.ディスク駆動装置の構成>
図2は、第2実施形態に係るディスク駆動装置1の縦断面図である。ディスク駆動装置1は、磁気ディスク12を回転させ、磁気ディスク12に対して情報の読み出しおよび書き込みを行う装置である。図2に示すように、ディスク駆動装置1は、モータ11、磁気ディスク12、アクセス部13、およびカバー14を有する。
モータ11は、磁気ディスク12を支持しつつ、中心軸9を中心として磁気ディスク12を回転させる。モータ11は、中心軸9に直交する方向に広がるベースプレート21を有する。また、ベースプレート21の上部は、カバー14に覆われている。モータ11の回転部3、磁気ディスク12、およびアクセス部13は、ベースプレート21とカバー14とで構成される筐体の内部に、収容される。アクセス部13は、磁気ディスク12の記録面に沿ってヘッド131を移動させて、磁気ディスク12に対する情報の読み出しおよび書き込みを行う。
なお、ディスク駆動装置1は、2枚以上の磁気ディスク12を、有するものであってもよい。また、アクセス部13は、磁気ディスク12に対して、情報の読み出しおよび書き込みの一方のみを行うものであってもよい。
<2−2.モータの構成>
続いて、モータ11のより詳細な構成について、説明する。図3は、モータ11の縦断面図である。図3に示すように、モータ11は、静止部2と回転部3とを有する。静止部2は、ベースプレート21およびカバー14に対して、相対的に静止している。回転部3は、静止部2に対して、回転可能に支持されている。
本実施形態の静止部2は、ベースプレート21、ステータ22、回路基板23、スリーブ24、およびキャップ25を有する。
ベースプレート21は、回転部3、磁気ディスク12、およびアクセス部13の下側において、中心軸9に対して略直交する方向に広がっている。このモータ11のベースプレート21は、モータベース41およびベース本体部42の2部材により、構成される。
モータベース41は、ベース本体部42より径方向内側に位置する環状の部材である。本実施形態のモータベース41は、第1種の金属材料としてのステンレス鋼からなる。図3に示すように、モータベース41は、軸受取付部411と内側底板部412とを有する。軸受取付部411は、中心軸9の周囲において、軸方向に略円筒状に延びている。内側底板部412は、軸受取付部411の下部から、径方向外側へ向けて、略円板状に広がっている。
ベース本体部42は、モータベース41の径方向外側に位置する。本実施形態のベース本体部42は、第2種の金属材料としてのアルミニウムからなる。ベース本体部42は、傾斜部421と、外側底板部422とを有する。傾斜部421は、内側底板部412の径方向外側において、径方向外側へ向かうにつれて高さが上がるように、斜めに広がっている。外側底板部422は、傾斜部421の外端部から、さらに径方向外側へ広がっている。
内側底板部412と傾斜部421とは、上方へ向けて開いた略カップ状の収容部43を構成する。収容部43の内部には、ステータ22と回転部3の一部分とが収容される。このため、外側底板部422は、ステータ22および回転部3の一部分と、略同等の高さ位置に配置される。その結果、収容部43より径方向外側におけるディスク駆動装置1の軸方向の寸法が、抑制される。
また、内側底板部412の上面には、環状の磁性体であるスラストヨーク26が、配置されている。スラストヨーク26は、後述するマグネット33の下側に位置する。スラストヨーク26とマグネット33との間には、磁気的な吸引力が発生する。これにより、回転部3が静止部2側へ引き付けられる。
ステータ22は、ステータコア51と、複数のコイル52とを有する。ステータコア51は、例えば、珪素鋼板等の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板からなる。ステータコア51は、軸受取付部411の外周面に、固定されている。また、ステータコア51は、径方向外側へ向けて突出した複数本のティース511を有する。コイル52は、各ティース511の周囲に巻かれた導線により、構成される。
ステータコア51およびコイル52は、内側底板部412の上側に配置される。コイル52と内側底板部412との間には、絶縁シート27が介在する。これにより、コイル52とモータベース41とが、電気的に絶縁される。また、絶縁シート27が介在することにより、内側底板部412とコイル52とが、軸方向に接近可能となる。これにより、モータ11の軸方向の厚みが、さらに抑制される。
本実施形態のコイル52は、三相交流の各電流を供給するための3本の導線521により構成されている。コイル52から延びる各導線521の端部は、内側底板部412に形成された引出孔413を通って、内側底板部412の下面側へ達している。
回路基板23は、ベースプレート21の下面に、例えば接着剤で固定されている。回路基板23には、コイル52に駆動電流を供給するための電子回路が、実装されている。引出孔413から引き出された導線521は、回路基板23上の電子回路と、電気的に接続されている。モータ11の駆動電流は、外部電源から、回路基板23を介して、コイル52に供給される。
なお、本実施形態の回路基板23には、柔軟に曲折可能なフレキシブルプリント基板が使用されている。フレキシブルプリント基板を使用すれば、ベースプレート21の下面の凹凸に沿って、回路基板23を配置できる。また、フレキシブルプリント基板を使用すれば、回路基板23自体の軸方向の厚みを抑制できる。したがって、モータ11の軸方向の厚みも、より抑制できる。
なお、本実施形態では、ベースプレート21、ステータ22、および回路基板23により、ベースユニット4が構成されている。
スリーブ24は、後述するシャフト31の周囲において、軸方向に略円筒状に延びている。スリーブ24の下部は、軸受取付部411の径方向内側に収容され、例えば接着剤で、軸受取付部411に固定されている。スリーブ24の内周面は、シャフト31の外周面と、径方向に対向する。また、スリーブ24の下部の開口は、キャップ25によって塞がれている。
本実施形態の回転部3は、シャフト31、ハブ32、およびマグネット33を有する。
シャフト31は、スリーブ24の径方向内側において、軸方向に延びている。シャフト31の材料には、例えば、ステンレス鋼等の金属が使用される。シャフト31の上端部は、スリーブ24の上面より上方へ突出している。また、スリーブ24およびキャップ25と、シャフト31との間には、潤滑流体が介在している。潤滑流体には、例えば、ポリオールエステル系オイルやジエステル系オイルが使用される。シャフト31は、スリーブ24およびキャップ25に対して、潤滑流体を介して、回転可能に支持されている。
すなわち、本実施形態では、静止部2側の部材であるスリーブ24およびキャップ25と、回転部3側の部材であるシャフト31と、これらの間に介在する潤滑流体とで、軸受機構15が構成されている。軸受機構15は、軸受取付部411の内部に収容されている。回転部3は、軸受機構15に支持され、中心軸9を中心として回転する。
ハブ32は、シャフト31の上端部の周縁部から、径方向外側へ向けて、広がっている。ハブ32の内周部は、シャフト31の上端部に固定されている。また、ハブ32は、略円筒状の第1保持面321と、第1保持面321の下端部から径方向外側へ広がる第2保持面322と、を有する。磁気ディスク12の内周部は、第1保持面321の少なくとも一部分に接触する。また、磁気ディスク12の下面は、第2保持面322の少なくとも一部分に接触する。これにより、磁気ディスク12が保持される。
マグネット33は、ステータ22の径方向外側において、ハブ32に固定されている。本実施形態のマグネット33は、円環状に形成されている。マグネット33の内周面は、複数のティース511の径方向外側の端面と、径方向に対向する。また、マグネット33の内周面には、N極とS極とが、周方向に交互に着磁されている。
なお、円環状のマグネット33に代えて、複数のマグネットが使用されていてもよい。複数のマグネットを使用する場合には、N極とS極とが交互に並ぶように、複数のマグネットを周方向に配列すればよい。
このようなモータ11において、回路基板23を介してコイル52に駆動電流を供給すると、複数のティース511に磁束が生じる。そして、ティース511とマグネット33との間の磁束の作用により、周方向のトルクが発生する。その結果、静止部2に対して回転部3が、中心軸9を中心として回転する。ハブ32に支持された磁気ディスク12は、回転部3とともに、中心軸9を中心として回転する。
<2−3.ベースプレートについて>
続いて、ベースプレート21のより詳細な構造について、説明する。図4は、モータベース41の斜視図である。図5は、モータベース41とベース本体部42との境界付近におけるベースプレート21の部分縦断面図である。図6は、ベースユニット4の部分下面図である。図5は、図6中のA−A断面に相当する。以下では、図3とともに、図4〜図6も適宜に参照する。
モータベース41は、第1種の金属材料としてのステンレス鋼を、切削することにより得られる。モータベース41の材料には、例えば、強磁性ステンレス鋼、非磁性ステンレス鋼などが、使用可能である。具体的には、SUS303やSUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼、SUS420などのマルテンサイト系ステンレス鋼、または、SUS430などのフェライト系ステンレス鋼が、使用可能である。ただし、モータベース41の材料に、他の種類のステンレス鋼が使用されていてもよく、また、合金ではない鉄が使用されていてもよい。また、モータベース41の材料は、磁性の金属であってもよく、非磁性の金属であってもよい。また、モータベース41は、切削以外の工法、例えば、プレス加工や鍛造により形成されたものであってもよい。
ベース本体部42は、第2種の金属材料としてのアルミニウムの鋳造により得られる。鋳造の際には、金型の内部に予めモータベース41を配置し、その後、溶融したアルミニウムを、金型の内部に流し込む。その結果、モータベース41をインサート部品とする鋳造品であるベース本体部42が得られる。ただし、ベース本体部42の材料に、アルミニウムに代えて、マグネシウムまたはマグネシウム合金が使用されていてもよい。なお、本願における「アルミニウム」の概念は、純粋なアルミニウムと、鋳造に適したアルミニウム合金と、の双方を含むものとする。
このように、本実施形態のベースプレート21は、インサート鋳造により得られる。インサート部品であるモータベース41は、鋳造品であるベース本体部42より、径方向内側に位置する。また、モータベース41を構成するステンレス鋼のヤング率は、ベース本体部42を構成するアルミニウムのヤング率より、大きい。このため、モータベース41の、すなわち、ベースプレート21の中心軸9に近い部分の、軸方向の厚みを抑制し、かつ、当該部分の剛性が低下することを抑制できる。したがって、モータ11を軸方向により薄型化できる。
モータベース41の剛性を確保できれば、モータ11の駆動に伴う振動や騒音を抑制できる。また、磁気ディスク12の位置が安定するため、データの読み取りおよび書き込みのエラーも、発生しにくくなる。
図3に示すように、本実施形態では、内側底板部412の内端部が、コイル52の内端部より、径方向内側に位置する。また、内側底板部412の外端部が、コイル52の外端部より、径方向外側に位置する。したがって、コイル52の下側には、内側底板部412が配置される。ステンレス鋼製の内側底板部412は、軸方向に薄くしても、剛性が低下しにくい。このため、内側底板部412を薄くして、コイル52を配置するスペースを確保し、かつ、内側底板部412に必要な剛性を得ることができる。また、内側底板部412を薄くして、コイル52の巻数を増やすこともできる。コイル52の巻数が増えれば、モータ11の出力が高まる。
インサート鋳造の結果、内側底板部412の外端部と、ベース本体部42の内端部とは、ほぼ隙間なく、互いに密着している。これにより、モータベース41とベース本体部42との境界における気体の出入りが、抑制される。その結果、ディスク駆動装置1の気密性が高まる。また、モータベース41とベース本体部42とは、互いに密着することにより、強固に固定される。
特に、本実施形態では、図5のように、ベース本体部42の内端部に、上突部423と下突部424とが、設けられている。上突部423は、内側底板部412の外端部の上面に接触している。下突部424は、内側底板部412の外端部の下面に接触している。すなわち、内側底板部412の外端部は、上突部423と下突部424とに、軸方向に挟まれている。これにより、モータベース41の軸方向の抜けが、防止されている。
また、本実施形態では、モータベース41側ではなく、ベース本体部42側に、上突部423および下突部424が設けられている。このようにすれば、切削品であるモータベース41に、上突部および下突部を含む複雑な凹凸形状を、設ける必要がない。したがって、モータベース41を容易に作製できる。
また、図3および図6に示すように、本実施形態では、下突部424の少なくとも一部分が、内側底板部412の下面に沿って、上突部423の径方向内側の端部よりも、径方向内側へ広がっている。図3および図6の例では、下突部424の径方向内側の端部が、軸受取付部411の下端部の外周面に達している。これにより、内側底板部412の下面のうち、下突部424に覆われる部分が、拡大されている。その結果、モータベース41の下方への抜けが、より確実に防止されている。
また、図3および図6に示すように、本実施形態では、内側底板部412の下面のうち、下突部424に覆われていない部分に、回路基板23が配置されている。すなわち、本実施形態の内側底板部412の下面は、下突部424に覆われる第1下面61と、回路基板23に覆われる第2下面62とを含んでいる。このため、下突部424の高さ位置と、回路基板23の高さ位置とが、少なくとも部分的にオーバーラップする。これにより、ベースプレート21および回路基板23の全体としての軸方向の厚みが、抑制される。その結果、モータ11の軸方向の厚みも、より抑制される。
また、図3に示すように、本実施形態では、回路基板23の軸方向の厚みが、下突部424の軸方向の厚みがより、薄い。このため、回路基板23の下面は、下突部424の下面より上方に位置する。これにより、ベースユニット4の軸方向の厚みが、より抑制される。
また、図3および図4に示すように、本実施形態のモータベース41は、引出孔413を有する。引出孔413は、内側底板部412を軸方向に貫通している。コイル52から延びる導線521は、引出孔413を通って、モータベース41の下面側へ達する。特に、本実施形態では、アルミニウム製のベース本体部42ではなく、ステンレス鋼製のモータベース41に、引出孔413が設けられている。このため、引出孔413による剛性の低下が抑制される。
また、図4に示すように、本実施形態のモータベース41は、切り欠き414を有する。切り欠き414は、内側底板部412外周面から径方向内側へ向けて延び、かつ、内側底板部412を軸方向に貫通している。インサート鋳造時には、切り欠き414の内部に、溶融したアルミニウムが満たされる。したがって、鋳造後のベース本体部42の一部分は、切り欠き414の内部に位置する。その結果、モータベース41とベース本体部42との相対回転が、防止される。また、鋳造時には、溶融したアルミニウムが、切り欠き414を通って軸方向に流れる。これにより、溶融したアルミニウムが、軸方向に流れ易くなる。その結果、下突部424が、より確実に鋳造される。
また、図5に示すように、本実施形態では、モータベース41の下面と、ベース本体部42の下面との境界部に、封止材としての接着剤44が配置されている。接着剤44は、環状に隙間なく繋がっていることが、好ましい。この接着剤44により、モータベース41とベース本体部42との境界における気体の出入りが、より抑制される。その結果、ディスク駆動装置1の気密性が、より高まる。なお、接着剤44に代えて、他の封止材を用いてもよい。例えば、接着剤以外の樹脂材料や、粘着シートを、封止材として用いてもよい。
<2−4.ベースユニットの製造手順について>
図7は、上述したベースプレート21の製造手順を示したフローチャートである。図8は、鋳造時の様子を示した縦断面図である。以下では、図7および図8を参照しつつ、ベースプレートの製造手順について説明する。
ベースプレート21を製造するときには、まず、一対の金型71,72と、ステンレス鋼製のモータベース41とを用意する(ステップS1)。モータベース41は、例えば、切削により作製される。また、モータベース41は、導線521を通すための引出孔413を有する。一対の金型71,72は、互いの対向面を接触させることにより、それらの内部に、ベースプレート21の形状に対応する空洞73を形成するものが、使用される。
次に、一対の金型71,72の内部に、モータベース41を配置する(ステップS2)。ここでは、まず、一方の金型71の内部に、モータベース41をセットする。そして、当該金型71の上部を、他方の金型72で閉鎖する。これにより、金型71,72の内部に空洞73が形成され、当該空洞73にモータベース41が配置された状態となる。
このとき、金型71から延びる位置決めピン711が、モータベース41の引出孔413に挿入される。これにより、金型71に対してモータベース41が、位置決めされる。このように、本実施形態では、引出孔413を利用して、金型71,72内におけるモータベース41の位置決めが行われる。このため、モータベース41に、引出孔413とは別に位置決め用の孔や切り欠きを、設ける必要はない。
なお、このステップS2では、モータベース41の外端部に設けられた切り欠き414の一部分に、位置決めピン711を挿入してもよい。そうすれば、切り欠き414を利用して、金型71,72内におけるモータベース41の位置決めを行うことができる。また、切り欠き414内の位置決めピン711が挿入された部分には、後述するステップS3において、アルミニウムが行き渡らない。したがって、切り欠き414を利用して、導線521を引き出すことができる。そうすると、引出孔413を省略することも可能となる。
続いて、金型71,72内の空洞73に、溶融されたアルミニウム420を注入する(ステップS3)。ここでは、図8のように、金型72に設けられたゲート721を通って、金型71,72内の空洞73へ、溶融されたアルミニウム420が注入される。注入されたアルミニウム420は、モータベース41より径方向外側に広がる空間を満たす。
金型内71,72の空洞73にアルミニウム420が行き渡ると、続いて、金型71,72内のアルミニウム420を、冷却して固化する(ステップS4)。金型71,72内のアルミニウム420は、固化されることにより、鋳造品であるベース本体部42となる。また、アルミニウム420の固化に伴い、モータベース41とベース本体部42とが、固定される。その結果、ベースプレート21が得られる。
その後、一対の金型71,72を開き、ベースプレート21を、金型71,72から離型させる(ステップS5)。
以上のステップS1〜S5は、インサート鋳造の一例となる手順である。インサート鋳造時には、ベース本体部42の鋳造と、モータベース41およびベース本体部42の固定とが、同時に行われる。このため、モータベース41およびベース本体部42を別個に作製して互いに固定する場合より、ベースプレート21の製造工程が短縮される。
鋳造後のベースプレート21は、加熱槽に搬入されて、加熱される(ステップS6)。ベースプレート21を加熱すると、モータベース41およびベース本体部42の膨張により、両部材の接触部に生じる応力が、低減される。その結果、モータベース41およびベース本体部42の歪みが抑制される。
次に、ベースプレート21の表面に、電着塗装が施される(ステップS7)。ここでは、塗装材料中にベースプレート21を浸漬させ、塗装材料とベースプレートとの間に電流を流すことにより、ベースプレート21の表面に塗装材料を付着させる。その後、ベースプレート21の表面のうち、特に精度が必要な部分を切削する(ステップS8)。これにより、ベースプレート21の当該部分を、精度よく仕上げる。最後に、ベースプレート21を洗浄および乾燥し(ステップS9)、ベースプレート21の作製を完了する。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図9は、一変形例に係るベースプレート21Bの部分縦断面図である。図9の例では、モータベース41Bの外端部に、上突部415Bと下突部416Bとが、設けられている。上突部415Bは、ベース本体部42Bの内端部の上面に接触している。下突部416Bは、ベース本体部42Bの内端部の下面に接触している。すなわち、ベース本体部42Bの内端部は、上突部415Bと下突部416Bとに、軸方向に挟まれている。これにより、モータベース41Bの軸方向の抜けが、防止されている。
また、図9の例では、ベース本体部42B側ではなく、モータベース41B側に、上突部415Bおよび下突部416Bが設けられている。このようにすれば、鋳造品であるベース本体部42Bの薄肉部を減らすことができる。
図10は、他の変形例に係るベースプレート21Cの部分縦断面図である。図10の例では、モータベース41Cの外端部に、径方向外側へ向けて突出する上突部415Cおよび下突部416Cが、設けられている。また、ベース本体部42Cの内端部に、径方向内側へ向けて突出する上突部423Cおよび下突部424Cが、設けられている。そして、モータベース41Cの上突部415Cおよび下突部416Cと、ベース本体部42Cの上突部423Cおよび下突部424Cとが、互いに噛み合っている。
図10の例では、モータベース41Cの上突部415Cが、ベース本体部42Cの下突部424Cの上面に接触している。また、モータベース41Cの下突部416Cが、ベース本体部42Cの下突部424Cの下面に接触している。また、ベース本体部42Cの上突部423Cが、モータベース41Cの上突部415Cの上面に接触している。また、ベース本体部42Cの下突部424Cが、モータベース41Cの上突部415Cの下面に接触している。このようにすれば、モータベース41Cの軸方向の抜けを、より確実に防止できる。
図11は、他の変形例に係るベースプレート21Dの部分縦断面図である。図11の例では、モータベース41Dの外端部に、径方向外側へ向けて突出する複数の突部415Dが、設けられている。また、ベース本体部42Dの内端部に、径方向内側へ向けて突出する複数の突部423Dが、設けられている。そして、モータベース41Dの複数の突部415Dと、ベース本体部42Dの複数の突部423Dとが、互いに噛み合っている。このようにすれば、モータベース41Dの軸方向の抜けを、より確実に防止できる。
以上のように、モータベースの外端部およびベース本体部の内端部の少なくとも一方に、少なくとも一組の上突部と下突部とが設けられていればよい。そして、モータベースの外端部およびベース本体部の内端部の他方の上面に、上突部が接触し、モータベースの外端部およびベース本体部の内端部の他方の下面に、下突部が接触していればよい。
図12は、他の変形例に係るモータベース41Eの斜視図である。図12のモータベース41Eは、引出孔413Eとは別に、貫通孔414Eを有する。貫通孔414Eは、内側底板部412Eを軸方向に貫通している。インサート鋳造時には、溶融されたアルミニウムが、貫通孔414E内を満たす。したがって、鋳造後のベース本体部の一部分は、貫通孔414Eの内部に位置する。その結果、モータベース41Eとベース本体部との相対回転が、防止される。
図13は、他の変形例に係るモータベース41Fの斜視図である。図13のモータベース41Fは、突起414Fを有する。突起414Fは、内側底板部412Fの外周面から、径方向外側へ向けて延びている。インサート鋳造時には、溶融されたアルミニウムが、突起414Fを包み込む。したがって、鋳造後のベース本体部の一部分は、突起414Fの周方向の両端面に、接触する。その結果、モータベース41Fとベース本体部との相対回転が、防止される。
図14は、他の変形例に係るモータベース41Gの側面図である。図14のモータベース41Gは、内側底板部412Gの外周面に、複数の凹部417Gを有する。インサート鋳造時には、溶融されたアルミニウムが、各凹部417G内に流れ込む。したがって、鋳造後のベース本体部は、複数の凹部417Gの内部に位置する部分を有する。その結果、モータベース41Gとベース本体部との相対回転が、防止される。また、モータベース41Gの軸方向の抜けが、より確実に防止される。
図15は、他の変形例に係るベースユニット4Hの部分下面図である。図16は、当該ベースユニット4Hの部分縦断面図である。図15および図16の例では、回路基板23Hが、モータベース41Hより径方向外側に配置されている。コイル52Hから引き出された導線521Hは、引出孔413Hを通った後、内側底板部412Hの下面に沿って、径方向外側へ延びる。そして、モータベース41Hより径方向外側において、回路基板23Hに半田付けされる。
このようにすれば、ステータ22Hと回路基板23Hとが、軸方向に重ならず、これらをほぼ同等の高さ位置に配置できる。したがって、モータ全体の軸方向の厚みを、より抑制できる。
本発明のベースプレートは、種々のディスク駆動装置に適用することができる。ディスク駆動装置は、磁気ディスク以外のディスク、例えば、光ディスクを回転させるものであってもよい。ただし、本発明によれば、ディスク駆動装置を、軸方向に特に薄型化できる。したがって、薄型のノート型PCやタブレット型PC向けのディスク駆動装置に用いられるベースプレートに、本発明は特に有用である。具体的には、2.5型かつ7mm厚以下ディスク駆動装置に用いられるベースプレートに、本発明は特に有用である。7mm厚以下のディスク駆動装置には、例えば、7mm厚ディスク駆動装置、5mm厚ディスク駆動装置、および3mm厚ディスク駆動装置が、含まれる。
また、上記の実施形態では、ステータの径方向外側にマグネットが配置された、いわゆるアウタロータ型のモータについて説明した。しかしながら、本発明のモータは、ステータの径方向内側にマグネットが配置された、いわゆるインナロータ型のモータであってもよい。
また、上記の実施形態では、スリーブが静止部に属し、シャフトが回転部に属する、いわゆる軸回転型のモータについて説明した。しかしながら、本発明のモータは、シャフトが静止部に属し、スリーブが回転部に属する、いわゆる軸固定型のモータであってもよい。軸固定型のモータの場合、シャフトが軸受取付部に固定されていてもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。例えば、モータベースが、複数の部材により構成されていてもよい。また、モータベースの外端部は、ハブの外端部より、径方向外側に位置していてもよい。また、モータベースの引出孔は、インサート鋳造後に形成されてもよい。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、ベースプレート、ベースユニット、モータ、ディスク駆動装置、およびベースプレートの製造方法に利用できる。
1,1A ディスク駆動装置
2 静止部
3 回転部
4,4H ベースユニット
9,9A 中心軸
11 モータ
12 磁気ディスク
12A ディスク
13 アクセス部
14 カバー
15 軸受機構
21,21A,21B,21C,21D ベースプレート
22,22H ステータ
23,23H 回路基板
24 スリーブ
25 キャップ
26 スラストヨーク
27 絶縁シート
31 シャフト
32 ハブ
33 マグネット
41,41A,41B,41C,41D,41E,41F,41G,41H モータベース
42,42A,42B,42C,42D ベース本体部
43 収容部
44 接着剤
51 ステータコア
52,52H コイル
61 第1下面
62 第2下面
71,72 金型
73 空洞
411,411A 軸受取付部
412,412E,412F,412G,412H 内側底板部
412A 底板部
413,413E,413H 引出孔
414 切り欠き
414E 貫通孔
414F 突起
415B,415C 上突部
415D 突部
416B,416C 下突部
417G 凹部
421 傾斜部
422 外側底板部
423,423A,423C 上突部
423D 突部
424,424A,424C 下突部
521,521H 導線
711 位置決めピン

Claims (17)

  1. 上下に延びる中心軸を中心としてディスクを回転させるディスク駆動装置のベースプレートであって、
    前記中心軸の周囲に位置し、第1種の金属材料からなるモータベースと、
    前記モータベースの径方向外側に広がり、第2種の金属材料からなるベース本体部と、
    を有し、
    前記第1種の金属材料のヤング率は、前記第2種の金属材料のヤング率よりも大きく、
    前記ベース本体部は、前記モータベースをインサート部品とする鋳造品であり、
    前記モータベースは、
    前記中心軸の周囲において軸方向に延びる略円筒状の軸受取付部と、
    前記軸受取付部の下部から径方向外側へ広がる底板部と、
    を有し、
    前記底板部の外端部および前記外端部に接触する前記ベース本体部の内端部の一方が、
    前記底板部の外端部および前記ベース本体部の内端部の他方の上面に接触する上突部と、
    前記底板部の外端部および前記ベース本体部の内端部の他方の下面に接触する下突部と、
    を有するベースプレート。
  2. 請求項1に記載のベースプレートであって、
    前記ベース本体部が、
    前記底板部の外端部の上面に接触する上突部と、
    前記底板部の外端部の下面に接触する下突部と、
    を有するベースプレート。
  3. 請求項2に記載のベースプレートであって、
    前記下突部の少なくとも一部分が、前記上突部の径方向内側の端部よりも、径方向内側へ広がっているベースプレート。
  4. 請求項1に記載のベースプレートであって、
    前記モータベースが、
    前記ベース本体部の内端部の上面に接触する上突部と、
    前記ベース本体部の内端部の下面に接触する下突部と、
    を有するベースプレート。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のベースプレートであって、
    前記モータベースは、前記底板部の外周面から径方向内側へ向けて延び、かつ、前記底板部を軸方向に貫通する切り欠きを有し、
    前記ベース本体部の一部分が、前記切り欠きの内部に位置するベースプレート。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のベースプレートであって、
    前記モータベースは、前記底板部を軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記ベース本体部の一部分が、前記貫通孔の内部に位置するベースプレート。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のベースプレートであって、
    前記モータベースは、前記底板部の外周面から径方向外側へ向けて延びる突起を有し、
    前記突起の周方向の両端面に、前記ベース本体部が接触しているベースプレート。
  8. 請求項1に記載のベースプレートであって、
    前記モータベースは、前記底板部の外端面に複数の凹部を有し、
    前記ベース本体部は、前記複数の凹部の内部に位置する部分を有するベースプレート。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載のベースプレートであって、
    前記モータベースの下面と、前記ベース本体部の下面との境界部に配置された封止材をさらに有するベースプレート。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載のベースプレートと、
    前記ベースプレートの上側に配置されるステータと、
    を有し、
    前記モータベースは、前記底板部を貫通する引出孔を有し、
    前記ステータから延びる導線が、前記引出孔を通って、前記ベースプレートの下面側へ達しているベースユニット。
  11. 請求項10に記載のベースユニットであって、
    前記導線が接続される回路基板をさらに有し、
    前記底板部の下面は、
    前記ベース本体部に覆われる第1下面と、
    前記回路基板に覆われる第2下面と、
    を含むベースユニット。
  12. 請求項10または請求項11に記載のベースユニットであって、
    前記ステータは、コイルを有し、
    前記モータベースの外端部は、前記コイルの外端部より径方向外側に位置するベースユニット。
  13. 請求項10から請求項12までのいずれかに記載のベースユニットと、
    前記軸受取付部の内部に収容される軸受機構と、
    前記軸受機構に支持され、前記中心軸を中心として回転する回転部と、
    を有する2.5型かつ7mm厚以下のディスク駆動装置用のモータ。
  14. 請求項13に記載のモータと、
    前記ベースユニットの上部を覆うカバーと、
    前記回転部に保持される少なくとも1枚のディスクと、
    を有する2.5型かつ7mm厚以下のディスク駆動装置。
  15. ディスク駆動装置に用いられるベースプレートの製造方法であって、
    a)第1種の金属材料からなるモータベースを用意する工程と、
    b)前記モータベースを金型内に配置する工程と、
    c)前記金型内の前記モータベースより径方向外側の空間に、溶融された第2種の金属材料を注入し、鋳造品であるベース本体部を得る工程と、
    を含み、前記第1種の金属材料のヤング率は、硬化後の前記第2種の金属材料のヤング率よりも大きい製造方法。
  16. 請求項15に記載のベースプレートの製造方法であって、
    前記モータベースは、導線を通すための引出孔を有し、
    前記金型は、位置決めピンを有し、
    前記工程b)は、前記引出孔に前記位置決めピンを挿入する工程を含む製造方法。
  17. 請求項15に記載のベースプレートの製造方法であって、
    前記モータベースは、外端部に切り欠きを有し、
    前記金型は、位置決めピンを有し、
    前記工程b)は、前記切り欠きに前記位置決めピンを挿入する工程を含む製造方法。
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