JPH11134821A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

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JPH11134821A
JPH11134821A JP9300018A JP30001897A JPH11134821A JP H11134821 A JPH11134821 A JP H11134821A JP 9300018 A JP9300018 A JP 9300018A JP 30001897 A JP30001897 A JP 30001897A JP H11134821 A JPH11134821 A JP H11134821A
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JP
Japan
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yoke
positioning
drive base
upper yoke
fitting
Prior art date
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Application number
JP9300018A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11134821A publication Critical patent/JPH11134821A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、磁気回路の配置精度を向
上させてアクセスモータのスピード及びヘッドの位置決
め性能の向上を図ることにある。 【解決手段】 本発明は、記憶装置において、半径方
向に移動自在に保持されるヘッドアームアセンブリと、
ヘッドアームアセンブリの他端に設けられたフラットコ
イルと、フラットコイルを囲うように配置されたヨーク
と、ヨーク上に配置され、フラットコイルに磁力を作用
させる磁石と、記憶媒体、前記へッドアームアセンブ
リ、ヨークを少なくとも収納するスペースを形成する外
周壁を有するドライブベースとを備えてなるとともに、
ドライブベースの壁面に設けられヨークが対向配置され
る配置面と、配置面に設けられヨークを配置するための
嵌合部と、ヨークに設けられ前記嵌合部に嵌合する被嵌
合部とを備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶装置に関し、
特に、パーソナルコンピュータ、ラップトップ型コンピ
ュータ等の携帯可能なコンピュータに使用される小型の
磁気ディスク装置に関する。近年、パーソナルコンピュ
ータ、ラップトップ型コンピュータ等の携帯可能なコン
ピュータの需要が急激に伸びてきており、その記憶装置
として、小型の磁気ディスク装置の需要が増大してい
る。
【0002】また、記録密度の向上に伴い、磁気ヘッド
の位置決め精度を向上させることが重要課題となってき
ている。また、より高速アクセス、低消費電力の要求も
強く、高効率アクセスモータが望まれている。
【0003】
【従来の技術】小型磁気ディスク装置のアクセスモータ
として、フラットコイル型ボイスコイルモータ(VC
M)が一般的に使用されている。フラットコイル型ボイ
スコイルモータは、略台形状をしたヨークを上下方向に
二枚重ね、少なくとも一方のヨークに磁石を配置して、
磁気回路を形成し、その上下ヨークの間に平坦な略台形
状のコイルを配置することで構成される。コイルは、複
数の磁気ヘッドアームを回転可能に保持するキャリッジ
の他端に設けられている。
【0004】このような磁気回路の具体的な構成は、特
開平4−302874号公報、特開平6−251515
号公報、特開平7−78427号公報等に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気ヘ
ッドの高速アクセス化を図る為には、磁気回路とフラッ
トコイルとの相対的位置関係を高精度に行うことが必要
である。特に、上ヨークと下ヨークの上下、左右方向の
位置決め精度によって、ボイスコイルモータの効率の低
下が生じる。例えば、上ヨークと下ヨークが左右にずれ
て配置されていると、ヨークの端部における磁気的作用
が低下し、磁気ヘッドをディスクの内周部や外周部のト
ラックに位置付けするシークタイムの低下や、バワー不
足で目標位置に位置付けできないといった事態を招くこ
とになる。
【0006】従って、上ヨークと下ヨークの上下、左右
方向の位置決めは高精度に行われる必要がある。特開平
6−251515号公報の磁気回路では、下ヨークの一
端部はねじにより、他端は上ヨーク及びスペーサを通し
てねじ込まれた長尺ねじにより、ドライブベースの底壁
に固定されている。
【0007】しかしながら、上ヨークを取り付けるのが
下ヨークを介在させて行われており、上ヨークの取り付
け精度を向上させる為には、下ヨークのねじ孔の位置精
度やドライブベースのねじ孔の位置精度、ねじの精度、
ドライブベースと下ヨークの取り付け精度等が必要とな
る。また、ねじやピンを使用した取り付けの場合、上ヨ
ークの上面とカバーとの間に、ねじやピンの頭分の高さ
スペースが必要となる。従って、磁気ディスク装置の高
さを大きくするか、磁気回路を設計変更を行ってその分
のスペースを確保をする必要がある。ゆえに、ヨークの
一部を薄くしたり、磁気回路の高さを変更することにな
り、モータとしての性能を低下させるという問題点が生
じる。
【0008】また、特開平7−78427号公報の磁気
回路では、下ヨークに長方形の孔を設け、上ヨークと一
体化した側部ヨークの下部に長方形の突起を設けて、両
者が嵌合するものが開示されている。しかしながら、上
ヨークを下ヨークに嵌合させることで、上ヨークと下ヨ
ークの位置合わせを行っており、下ヨークの孔や上ヨー
クの突起の加工精度や位置決め精度、ドライブベースと
下ヨークの取り付け精度等が必要である。
【0009】さらに、特開平7−78427号公報の磁
気回路では、上ヨークと下ヨークの上下、左右の位置決
め精度を向上させる為に、上ヨークとカバーとの間に緩
衝部材を配置したり、上ヨークと一体化した側部ヨーク
を押さえる為のヨークストッパーが設けられている。従
って、上記のような従来技術では、部品点数の増加や加
工工数増によるコストアップ、磁気回路特性、性能安定
性の面で充分検討されていない。つまり、上ヨークと下
ヨークの上下、左右方向の位置合わせを正確に行うに
は、相当の組み立て精度が要求される。
【0010】そこで、本発明は、簡単な構成で磁気回路
の必要最低限の組み立て精度を確保し、ヘッドの高速ア
クセスを可能にする記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、記憶装置にお
いて、記録媒体の半径方向に移動自在に保持されるヘッ
ドアームアセンブリと、前記ヘッドアームアセンブリの
他端に設けられたフラットコイルと、前記フラットコイ
ルを囲うように配置されたヨークと、前記ヨーク上に配
置され、前記フラットコイルに磁力を作用させる磁石
と、前記記憶媒体、前記へッドアームアセンブリ、前記
ヨークを少なくとも収納するスペースを形成する内周壁
を有するドライブベースとを備えてなるとともに、前記
ドライブベースの壁面に設けられ前記ヨークが対向配置
される配置面と、前記配置面に設けられ前記ヨークを配
置するための嵌合部と、前記ヨークに設けられ前記嵌合
部に嵌合する被嵌合部と、を備えてなることを特徴とす
る。
【0012】従って、ヨークの被嵌合部がドライブベー
スの嵌合部に直接嵌め合うことにより、ヨークの配置の
精度を向上させることが可能になり、アクセスモータの
スピード及び位置決め性能を向上させることが可能にな
る。また、前記嵌合部は、前記ドライブベースの壁面に
設けられた孔であり、前記被嵌合部は前記ヨークに設け
られた突起であることを特徴とする。
【0013】従って、加工が容易にでき、しかも簡単な
嵌合を実現できる為、組み立て効率を向上させることが
可能になる。さらに、前記突起は円柱状であることを特
徴とする。さらに、前記突起は、前記ヨークの板を押し
出し成形することにより形成されてなることを特徴とす
る。
【0014】従って、加工が容易にでき、成形による精
度誤差を低下させることができ、ヨークの配置の精度を
向上させることが可能になり、アクセスモータのスピー
ド及び位置決め性能を向上させることが可能になる。さ
らに、前記ヨークの上面とカバーとの間隔が前記突起の
高さよりも小さいことを特徴とする。
【0015】従って、ヨークの上側がカバーとの間でが
たつかず、かつヨークの上側の固定手段を無くして部品
点数の簡略化を図ることが可能になる。さらに、前記ヨ
ークの上面とカバーとの間に弾性材が配置されているこ
とを特徴とする。従って、ヨークの上側がカバーとの間
でがたつかず、かつアクセスモータの駆動による振動や
騒音を低減することが可能になる。
【0016】さらに、前記ヨークの突起周囲の板面と前
記ドライブベースの配置面が接触してなることを特徴と
する。従って、高い面精度を容易に実現できるドライブ
ベースの配置面でヨークの上下方向の位置決めが可能に
なり、ヨークの配置の精度を向上させ、アクセスモータ
のスピード及び位置決め性能を向上させることが可能に
なる。
【0017】ゆえに、本発明は、従来のように各部品に
綿密な加工精度を必要とせず、簡単な構成で磁気回路の
性能を充分発揮できる磁気回路の配置を実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明の記憶装置の一実施例である磁気ディスク
装置の全体構成図である。図1において、磁気ディスク
装置の主要部品を搭載するドライブベース40は、アル
ミ又はアルミ合金で構成され、ダイキャスト成形により
内部がくり抜かれ、収納スペースが形成されている。
【0019】また、その外周壁にねじ孔16が6カ所設
けられている。そして、ドライブベースのねじ孔16
は、ドライブベース40の内部収納スペースを覆うと共
に密閉する為のカバー10のねじ孔12に合わせられ、
全ての内部部品が収納された後に、ねじ11が両ねじ孔
に嵌められて螺合され、最後にねじ孔16の周囲にはね
じ孔からの空気の流入を防止する為に図示しない密閉シ
ールが貼り付けられる。また、キャリッジ29の中央部
とねじ孔14とがねじ11により螺合され、同様に密閉
シールが貼り付けられる。
【0020】スピンドルモータ22には回転軸22aを
中心に回転駆動される2枚の磁気ディスク20が取り付
けられている。2枚両面使用の磁気ディスクに対して4
つの記録再生の為の磁気ヘッドが使用される。尚、最近
では、記録用磁気ヘッドとしてインダクティブ型磁気ヘ
ッドが採用され、再生用磁気ヘッドとして磁気抵抗効果
型磁気ヘッドが採用された複合型磁気ヘッドが主流とな
っている。そして、一般的には磁気ヘッド(素子部)は
磁気ヘッドスライダ24に搭載されている。
【0021】図1には、磁気ヘッドスライダ24が磁気
ディスク20上のCSS領域(コンタクト・スタート・
アンド・ストップ領域)で停止している状態が示されて
いる。スピンドルモータ22の駆動により磁気ディスク
が回転すると、磁気ヘッドスライダ24はその空気流を
受けて、磁気ディスク上数ナノメートル浮上する。磁気
ヘッドスライダ24は、弾性を有するサスペンション2
6に搭載され、さらに剛性を有するアクチュエータアー
ム28に搭載されて、磁気ディスク20の半径方向に移
動可能に構成されている。すなわち、ヘッドスライダ2
4、サスペンション26及びアクチュエータアーム28
とでヘッドアームを構成している。
【0022】アクチュエータアーム28を保持するキャ
リッジ29の他端には、アクチュエータアーム28を磁
気ディスク20の半径方向に回動させるアクセスモータ
であるボイスコイルモータ(VCM)の一部を構成する
コイル31が搭載されている。また、コイル31の下側
にはサイドヨークが一体的に形成された下ヨーク51と
磁石53が配置され、コイル31の上側にはサイドヨー
クが一体的に形成された上ヨーク55が配置される。
【0023】また、磁気ヘッド素子部に対して記録信号
や再生信号を伝達するフレキシブルプリントサーキット
シート(FPC)38の一端は、サスペンション26上
に成膜されたケーブルパターンに接続され、ケーブルパ
ターンから磁気ヘッド素子に連結される。そして、フレ
キシブルプリントサーキットシート(FPC)38の他
端は、MPUやD−RAM等の半導体回路が搭載された
図示しないプリント回路基板に接続される。
【0024】また、磁気ディスク20の外側の内部収納
スペースに、フィルタ42が配置されている。フィルタ
42は、ドライブベース40の壁を利用して磁気ディス
ク20の回転による空気流を導いて空気流中に含まれる
塵埃を集塵している。図2は、ボイスコイルモータ(V
CM)の周辺の部分拡大図である。キャリッジ29のコ
イル搭載部30は、コイル31を樹脂中に埋め込んで形
成されている。
【0025】下ヨーク51は、冷間圧延鋼板(SPC
C)をプレス技術により扇型形状に裁断するとともに、
サイドヨークとなる折り曲げ片54を折り曲げ成形して
形成されている。そして、左右両側がねじ52a、52
bでドライブベース40に取り付けられている。また、
磁石53は、下ヨーク51に磁気吸引力および接着剤で
固定される。
【0026】サイドヨーク54に設けられた磁石34は
コイル搭載部30の端部に形成された鉄片32を吸引し
固定することで、磁気ディスク装置の駆動停止時にアク
チュエータアーム28が移動しないように固定する役割
を果たす。そして、下ヨーク51の上側にサイドヨーク
54に磁気吸引力で連結される上ヨークが配置される。
【0027】コイル搭載部30の左右には、アクチュエ
ータアーム28の半径方向の移動範囲を規定するストッ
パ36a、36bが設けられている。ストッパ36a、
36bは、コイル搭載部30と接触する部分に弾性を有
する樹脂リングとその中央のピンにより構成され、ピン
はドライブベース40に直接嵌入されている。ドライブ
ベース40の内部収納スペースの内壁には、さまざまな
形状をした段差面44、46、47、49等が設けられ
ている。そして、上ヨークを高い精度で下ヨーク51に
対して配置する為に、位置決め用の段差面44、46が
設けられている。
【0028】これらの位置決め用の段差面44、46
は、上ヨークの配置高さが充分に確保できる高さだけ、
外周壁よりも低く形成されていて、上ヨークの平面を下
ヨーク51の平面及びコイル31の平面と面平行に配置
する為に、高い面精度で形成されている。また、段差面
44、46には、位置決め用の円形の孔44h、46h
が設けられており、それらは後述する上ヨークに形成さ
れた円柱状の突起と嵌合する。
【0029】図3は、上ヨークの下面側の拡大図であ
る。上ヨーク55は冷間圧延鋼板(SPCC)をプレス
技術により扇型形状に裁断するとともに、サイドヨーク
となる折り曲げ片57、56を折り曲げ成形されて構成
されている。また、逃げ孔58は、前述と同一のプレス
工程で打ち抜かれた孔であり、ストッパ36bの頭の部
分を逃げる為に形成されている。
【0030】さらに、前述と同一のプレス工程により、
押し出し成形された円柱状の突起である押し出しピン5
9a、59bが形成される。押し出しピン59a、59
bは、それぞれに対応する前述したドライブベース40
の位置決め用の孔46h、44hの円周より若干小さめ
の円周を有するように設計されている。そして、位置決
め用の孔46h、44hに、押し出しピン59a、59
bがそれぞれに嵌合するだけで、上ヨーク55の位置決
めを完璧に行うことができる。
【0031】尚、押し出しピン59a、59bや位置決
め用の孔46h、44hを長方形や正方形にすることも
可能であるが、円形であると加工位置精度が高く、加工
も容易にでき、組み立て工数の削減や組み立ての自動
化、生産性の向上が図れる。図4は、上ヨークと下ヨー
クを重ね合わせた状態を示す図である。配置関係をわか
りやすくする為に他の部品は省略して表している。
【0032】下ヨーク51には、ねじ52aが嵌め入れ
られるねじ孔51hと、ねじ52bが嵌め入れられるね
じ孔(図示なし)が設けられている。下ヨークの中央部
に扇型の磁石53が配置されている。磁石53の上部と
上ヨーク55の間の空間に、コイル搭載部30のコイル
31が配置されることになる。押し出しピン59a、5
9bは、下面からみると突起であるが、上面からみると
押し出し穴になっている。
【0033】サイドヨーク56、57と、図示していな
いサイドヨーク54は、同一高さに形成されており、上
ヨーク55と下ヨーク51の高さ方向の位置合わせが正
確になされるようになっている。サイドヨーク56、5
7は下ヨーク51に対して単に磁気吸引力のみで連結さ
れ、サイドヨーク54も上ヨーク55に対して単に磁気
吸引力のみで連結されている。上ヨーク55と下ヨーク
51の左右方向の位置決めは、前述した押し出しピン5
9a、59bとドライブベース40の位置決め用の孔4
6h、44hとの関係と、下ヨーク51とドライブベー
ス40との取り付け精度だけで行われる。
【0034】従って、従来技術で説明したように上ヨー
クに長方形の突起を設け、その長方形の突起を下ヨーク
の対応する長方形の孔に差し込むといったことは行わな
い。本実施例では、上ヨークと下ヨークの位置決めはそ
れぞれの位置に対応するドライブベースの位置に対して
行われている。つまり、ドライブベースはアルミ又はア
ルミ合金をダイキャスト成形して作成でき、また切削も
可能であり、所望の面精度や位置精度を容易に確保でき
る。従って、上ヨークと下ヨークのそれぞれの位置決め
の基準をドライブベースに直接もってくることで、上ヨ
ークと下ヨークの上下・左右方向の位置決め精度の向上
を図ることができる。
【0035】図5(A)は、ヨークの配置関係を示す図
である。図5(A)には、上ヨーク55の被嵌合部であ
る押し出しピン59が、ドライブベース40の嵌合部で
ある位置決め用の孔46hに嵌合している状態が示され
ている。本実施例の場合、上ヨーク55の下面55f
は、ドライブベースの位置決め用の配置面46の表面4
6fに対して接触せず、若干隙間をあけて浮いた状態で
配置されている。
【0036】つまり、上ヨークと下ヨークの上下方向の
位置決めは、サイドヨークの高さで決まるように設計さ
れている為、上ヨーク55の下面55fは、ドライブベ
ースの位置決め用の配置面46の表面46fに対して接
触はしていない。また、位置決め用の孔46hは大きめ
に形成されている為プレス成形された押し出しピン59
の形成位置精度がそれほど高くなくても、つまり、孔の
中央から若干ずれて形成されていても充分嵌合すること
ができるようになっている。
【0037】従って、本実施例では押し出しピンと位置
決め用の孔は嵌合するのに充分な程度の配置精度を有す
るだけ磁気回路を正確に位置決めでき、従来に比較して
それほど高い精度を要する磁気回路の位置合わせ構造を
必要としない。上ヨーク55は、前述したように3つの
サイドヨークから受ける磁気吸引力により下ヨークに保
持されているのみであり、装置外部からの衝撃を受けた
際に簡単に移動し易い状態になっている。従って、上ヨ
ーク55がカバー10との隙間でがたついて移動しない
ように保持する必要がある。
【0038】そこで、図5(A)では、カバー10の内
側の面と上ヨーク55の上面55f1との間隔Bが、押
し出しピン59aが嵌合した状態における上ヨーク55
の下面55f2から押し出しピン59aの先端までの間
隔Aよりも小さくなるようにしている。従って、上ヨー
ク55とカバー10との間隔が、押し出しピン59aの
嵌合が解除できないほど小さく設定されている為、装置
外部からの衝撃を受けても上ヨーク55ががたついて移
動することがなく、確固たる保持が可能になる。
【0039】図5(B)は、ヨークの配置関係の他の実
施例を示す図である。図5(B)では,上ヨーク55の
下面55f2をドライブベース40の位置決め用の配置
面46の表面46fに対して接触させて、下ヨーク51
上の磁石53との上下方向の間隔(コアギャップ)Cを
確保している。また、下ヨーク51の配置精度を向上さ
せる為に、所望の面精度を有する位置決め用の配置面4
1fの上に下ヨーク51を配置させて、加工寸法Dを確
保している。
【0040】位置決め用の配置面の表面41f、46f
を所望の面精度に加工することはヨークを加工するより
も簡単であり、アルミ又はアルミ合金のドライブベース
40をダイキャスト成形や切削加工することで実現でき
る。また、前述した他の段差面も同様な手法で面精度を
向上させることができる。さらに、図5(B)では、カ
バー10の下面とヨーク55の上面55f1との間に弾
性材72、例えば、3M社製のVEM(振動吸収材)を
挟み込んでいる。従って、上ヨーク55の上下方向の移
動を阻止することが可能である。また、振動吸収作用の
ある弾性材72を採用することで、ボイスコイルモータ
の駆動による振動や騒音を吸収させることが可能であ
る。
【0041】図6は、磁気回路の他の実施例を示す図で
ある。図6では、上ヨーク55の上に磁石63を配置し
た例で示している。(なお、磁石はヨークの上下どちら
側に置いてもその作用に影響が無い。) また、下ヨーク51に押し出しピン61a、61bを設
けるとともに、ドライブベース40の下ヨーク51に対
抗する面61fに位置決め用の孔62h、63hを設
け、押し出しピン61a、61bと位置決め用の孔62
h、63hを嵌合させている。
【0042】さらに、図5(B)の説明と同様に、上ヨ
ーク55の下面55f2をドライブベース40の位置決
め用の配置面46の表面46fに対して接触させて上ヨ
ーク55の上下方向の位置決めを行っている。また、上
ヨーク55の下面55f2をドライブベース40の位置
決め用の配置面44の表面44fに対して接触させて上
ヨーク55の上下方向の位置決めを行っている。
【0043】同様に、下ヨーク51の下面51fをドラ
イブベース40の位置決め用の配置面の表面61fに対
して接触させて下ヨーク51の上下方向の位置決めを行
っている。なお、磁気回路における上記以外の構成は、
図1等の実施例で示されたものと同一であり説明は省略
する。
【0044】従って、上ヨークと下ヨークの位置決め
を、単純に押し出しピンとドライブベースの孔で行うだ
けで正確に上下、左右方向の位置決めが可能になる。ゆ
えに、ねじ等の固定手段や、複雑な位置決め部品を必要
とせず、簡単な構成で必要充分な精度の上下ヨークの位
置決めを実現できる。また、上ヨークと下ヨークの固定
が単純に押し出しピンとドライブベースの孔で行ってい
るだけである為、装置外部の振動により上下ヨークが移
動しないように、カバー10と上ヨーク55との間に弾
性材72を介在さけることで、上ヨーク55と下ヨーク
51を押圧して保持している。
【0045】さらに、弾性材72として、3M社製のV
EM(振動吸収材)を挟み込んで、ボイスコイルモータ
の駆動による振動や騒音を吸収させることが可能であ
る。前述してきた実施例では、ヨークに押し出しピンの
ような突起を設け、ドライブベースに孔を設ける例を示
したが、逆に、ヨーク側に孔を設け、ドライブベースに
突起を設けるようにして嵌合を行っても同様の作用効果
があることは言うまでもない。
【0046】さらに、ヨークの保持と位置決めを安定に
する為に、ドライブベースの段差面47、49等にヨー
クを突き当てて保持するようにしても良い。また、前述
してきた実施例では押し出しピンや位置決め用の配置面
及びその孔の数をそれぞれ2つの例で説明したが位置決
め用として1つだけとしても、3つ以上の複数にして安
定な保持を確保しても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成でヨークの上下、左右方向の位置決め精度を向
上させることが可能になり、アクセスモータのスピード
及び位置決め性能を向上させることができる。また、ア
クセスモータの駆動力を安定に確保でき効率的利用が図
れ、低消費電力化を図ることが可能になる。
【0048】また、簡単な構成でヨークの精密配置が可
能になり、位置決めの為の部品加工及び組み立てが容易
に行え、組み立ての迅速化及び自動化を図ることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の全体構成図であ
る。
【図2】ボイスコイルモータの周辺の部分拡大図であ
る。
【図3】上ヨークの下面側の拡大図である。
【図4】上ヨークと下ヨークを重ね合わせた状態を示す
図である。
【図5】(A)ヨークの配置関係を示す図である。 (B)ヨークの配置関係の他の実施例を示す図である。
【図6】磁気回路の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 カバー 11 ねじ 12、14、16 ねじ孔 24 ヘッドスライダ 28 アクチュエータアーム 30 コイル搭載部 31 コイル 40 ドライブベース 44、46 上ヨークの位置決め用の配置面 44h,46h 位置決め用の孔 51 下ヨーク 54、56、57 サイドヨーク 55 上ヨーク 59a,59b 押し出しピン 72 弾性材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の半径方向に移動自在に保持さ
    れるヘッドアームアセンブリと、 前記ヘッドアームアセンブリの他端に設けられたフラッ
    トコイルと、 前記フラットコイルを囲うように配置されたヨークと、 前記ヨーク上に配置され、前記フラットコイルに磁力を
    作用させる磁石と、 前記記憶媒体、前記へッドアームアセンブリ、前記ヨー
    クを少なくとも収納するスペースを形成する外周壁を有
    するドライブベースとを備えてなるとともに、 前記ドライブベースの壁面に設けられ前記ヨークが対向
    配置される配置面と、 前記配置面に設けられ前記ヨークを配置するための嵌合
    部と、 前記ヨークに設けられ前記嵌合部に嵌合する被嵌合部
    と、を備えてなることを特徴とする記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部は、前記ドライブベースの壁
    面に設けられた孔であり、前記被嵌合部は前記ヨークに
    設けられた突起であることを特徴とする請求項1記載の
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記突起は円柱状であることを特徴とす
    る請求項2記載の記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記突起は、前記ヨークの板を押し出し
    成形することにより形成されてなることを特徴とする請
    求項2〜3いずれか一項記載の記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記ヨークの上面とカバーとの間隔が前
    記突起の高さよりも小さいことを特徴とする請求項1〜
    4記載の記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ヨークの上面とカバーとの間に弾性
    材が配置されていることを特徴とする請求項1〜4記載
    の記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記ヨークの突起周囲の板面と前記ドラ
    イブベースの配置面が接触してなることを特徴とする請
    求項2〜6記載の記憶装置。
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