JP2013545908A - シャワートイレの水を加熱する装置 - Google Patents

Abstract

水を収容するためのタンク（２）とそのタンク（２）内に収容された水を加熱する加熱装置を有していて、ポンプを使用して水を供給することができる１本のシャワーアームを備えたシャワートイレの水を加熱する装置（１）であり、給水部とシャワートイレのシャワーアームとの間に接続するための構造ユニット（３）内に前記装置（１）が配置され、前記加熱装置が少なくとも部分的にタンク（２）の仕切りとされる床側の加熱要素（４）を備える。
【選択図】図１

Description

この発明は、シャワートイレの水を加熱する装置に関する。

シャワートイレは、水による肛門および／または陰門洗浄を可能にするビデとトイレの組み合わせに係る。一体的なシャワートイレと従来の便器ボウル上に装着可能なシャワートイレ付加装置が知られている。

シャワートイレは多様な構成で知られている。一般的にシャワートイレは便器ボウル内に延伸および／または旋回進入可能なシャワーアームを備える。シャワーアームは給湯器に接続される。ポンプによって給湯器からシャワーアームに温水を供給することができる。一般的にシャワーアームの別の構成要素がドライヤである。ドライヤは、その空気温度を調節することができるとともにともにその機能を点入および停止することができる。シャワーアームとドライヤアームの作動は、アクセスし易いように通常便器ボウルの側部に配置され複数のスイッチあるいはボタンを備えている操作パネルまたはリモートコントローラによって操作されるシャワートイレ制御機構を介して実施される。

シャワートイレにおいて重要なことは、予め設定した水温によるシャワーアームの動作中の快適性、ならびに清潔性および殺菌を確立するための水を供給および貯蔵する容器の浄化可能性および水源からシャワーアームまでのアクセス性の両方である。

中国実用新案登録第２４９３２１７号Ｙ明細書により、一定の水温および自動殺菌を達成する装置が知られている。

特開平７−０６７２４５号Ａ公報により、不適正に接触したプラグの過熱を防止するためのシャワートイレあるいは熱水洗浄装置内の電圧供給回路のための安全ユニットが知られている。温度センサの情報に基づいて電流遮断気が電流を遮断する。

特開２００９−０３４５９３号Ａ公報により、電気分解に基づいた浄化システムが知られており、それによればアノード室とカソード室の間に配置された水性電解液を収容するための中間室が設けられ、その際各洞室が薄膜によって分割される。

中国実用新案登録第２９２３６８３号Ｙ明細書により、高周波高圧発生器と結合されたイオン管を備えた殺菌消臭システムが知られている。

特開平４−３３９９３４号Ａ公報により、電気分解を使用する加熱式便座の洗浄が知られている。洗浄のために酸を使用し、アルカリを濯ぎのために使用する。

スロベニア国特許出願公開第９４００２７９号Ａ明細書により、蒸気あるいは熱水を加圧して使用し便座を清掃する浄化装置が知られている。

特開２００１−２１４５０１号Ａ公報により、水加熱器から水ノズルまで延在する管通路内に配置された熱水装置付きの水洗浄式便座が知られている。

中国実用新案登録第２７４６８７２号Ｙ明細書により、高温気流および熱水が殺菌のために使用される多機能衛生装置が知られている。

独国特許出願公開第４２３６２３８号Ａ１明細書により、臭気トラップ内にノズルヘッドを配置し、それによって殺菌剤をサイフォンの液体タンク内に注入し、水面の上方のその他の面上に的確に到達し得るようにする、衛生装置の臭気トラップ内の病原菌を殺菌するための装置が知られている。

欧州特許第００３５４７１号Ｂ１明細書により、共通の回転軸の周りで交換することができる殆ど同等な２つのボウルからなるボウル構成が使用されるトイレ装置が知られている。細菌を殺菌するために殺菌剤および乾燥剤が使用される。

提案されている解決方式は高コストであり、および／またはタンクおよび／または給水ラインならびに水源あるいは水道からシャワーアームまでの容器の殺菌あるいは洗浄の観点において満足な結果が得られるものでなかった。

本発明の課題は、前記の問題点を克服するシャワートイレの水を加熱する装置を提供することにある。

前記の課題は請求項１の特徴によって解決される。

従って、ポンプを使用して水を供給することができる１本のシャワーアームを備えたシャワートイレの水を加熱する装置が得られる。この装置は、水を収容するためのタンクとそのタンク内に収容された水を加熱する加熱装置を備える。この装置が給水部とシャワートイレのシャワーアームの間の接続のための構造ユニット内に配置されることにより、既存のシステムに適用するための単純な可能性が提供され、少なくとも部分的にタンクの仕切りを成す床側の発熱要素を加熱装置が備えることによってタンク内の水全体の均一な加熱が可能になり、そのことはその水の中に存在し得る細菌を加熱殺菌するために使用することもできる。床側の発熱要素によって、タンク内の水中に加熱されない領域（いわゆるデッドゾーン）が存在しないことが確立される。温度殺菌によってタンクからシャワーアームまでの給水システム内に存在し得る細菌の全てが殺菌されるかあるいは著しく減数される。タンク内の水の加熱に際して例えばタンク上部の領域内の水が下部領域の水に比べて高温となるような層状化は発生しない。シャワーアームの使用に際しての温度変動は排除される。発熱要素がタンクの最下部に配置されそれによってタンク内の水全体の均一な加熱が可能になるため、タンク内の水が充填されたタンク全体が利用可能になる。装置を構造ユニットとして形成するによって組み立ておよび／または保守に際して加熱装置への迅速なアクセスが可能になる。

さらに、小型の形状を可能にするためにタンクを箱型に形成することができ、その際構造ユニットの外形の例えばトイレのセラミック部材の外形に対しての適宜な整合が達成可能である。

さらに、発熱要素をタンクの床側終端部とすることができ、それによってタンク内に収容された水全体を均等に加熱することができ、その結果無駄容積（水が加熱されない領域）を殆ど０に削減することができる。さらに発熱要素は、解除可能な差し込みまたはネジ付け結合によってタンクの上側断片に固定されるタンクの床側終端部とすることができる。それによって、故障および／または保守に際して発熱要素の簡便な交換を実施することができる小型の装置を提供することができる。

さらに、シャワートイレの使用者の危険を防止するためにタンク内あるいはタンク上に２個の温度センサを設け、それらの信号を互いに独立して検出し得るようにすることができる。従って温度検出が冗長的に行われる。その際、両方の温度センサによって検出された温度の間に矛盾が判定された場合にシャワーアームの機能遮断を実施することができる。

さらに、シャワートイレの使用者の熱水による危険の観点における安全性をさらに高めるために、マイクロプロセッサを備えた制御装置と独立型の回路構成を設け、両方の温度センサのうちの一方の信号を前記マイクロプロセッサによって検出可能にし、両方の温度センサのうちの別の一方の信号を前記独立型の回路構成によって検出可能にするような方式で、両方の温度センサの評定を実施することができる。それによって１つの温度センサのエラーを検知し得るばかりでなく、評定を実行する要素、すなわちマイクロプロセッサと独立型の回路構成のうちの一方が誤動作したことを検知することもできる。

さらに、温度殺菌による簡略化されかつ確実な滅菌を行うために、タンク内で６０℃超、特に約７０℃に加熱された水によってタンクおよびシャワーアームまでの給水ラインの浄化機能あるいは殺菌機能を実行する場合にシャワートイレの使用者への熱水の放出を防止するための制御装置を設けることができる。両方の温度センサの温度を検出するための制御装置を殺菌機能の実行に際して水の放出を防止するための制御装置と同じ制御装置とすることができ；その場合制御は実体的に同じ制御装置内で実行される。

さらに、シャワートイレの保守に際して極めて高い容易性を達成するために、石灰除去剤を投入するための外部からの充填用の封鎖可能な充填開口部を構造ユニットあるいはタンク上に設けることができる。

さらに、石灰除去の観点から石灰除去剤を投入した後に石灰除去工程を実行することができる制御装置を備えることができる。従って石灰除去が自動的に実施される。さらに、石灰除去工程の制御のための制御装置を温度検出ならびに殺菌機能の実行のための制御装置と同一とすることが極めて好適である。

肛門および／または膣部洗浄用の均一に加熱された大量の水の観点においてシャワートイレの使用の極めて高い快適性を得るために、タンクの高さ延長対横延長の比率を２超に選定することができる。タンクの高さ方向対それに対して垂直な方向の延長の比率を３超とすることが極めて好適である。

本発明に係る装置を有する構造ユニットは、便器部材に取り付けるための前面インタフェースと家屋側の設置面に取り付けるための背面インタフェースを備える技術ユニット内に収容することができる。

本発明に係る装置を概略的に示した側面図である。 図１の装置を拡張するもので、図１の装置ならびにシャワートイレのシャワーアームに接続された制御装置を概略的に示したブロック線図である。

図１には、図示されていない密接洗浄用シャワーアームを備えたシャワートイレの水を加熱する装置１が概略的に示されている。図１に示された装置によって加熱された水は図示されていないポンプを使用してシャワートイレのシャワーアームに給水可能である。

図１に示された本発明に係る装置１は、水を収容するためのタンク２と加熱装置を備える。加熱装置によってタンク２内に収容された水が加温あるいは加熱可能である。

装置１は箱形状に形成することができる構造ユニット３内に設置され、また給水部とシャワーアームの間に配置することができる。そのため、タンク２には水を供給するため、または例えば水道等の給水部からの水をそのタンクに充填するための開口部が設けられている。さらに、加熱された水をポンプによって取り出しその水をシャワートイレのシャワーアームに送水するための開口部がタンク２内に設けられる。

加熱装置はタンク２の床側に配置された発熱要素４を備える。発熱要素４がタンク２の底部を形成することによって、その発熱要素４は少なくとも部分的にタンク２の仕切りを形成することができる。発熱要素４がタンク２の底面を形成し、水はその発熱要素４の上方でタンク２と接触しながら充填される。タンク２の底部が加熱器として形成される。発熱要素４はタンク２の床側終端部に配置される。

発熱要素４は、構造ユニット３の下方断片内のタンク２の終端部の最下部に配置される。タンク２の終端部を伴った下方断片は差し込みあるいはネジ付け結合の形態で構造ユニット３の上方断片と連結可能あるいは結合可能である。前記のネジ付けあるいは差し込み結合は、タンク２内に収容された水に対する前記両方の断片の密封を形成しながら実施される。下方の断片内には発熱要素４のための給電線を形成あるいは配線することができる。両方の断片が内部にタンク２を形成する。

タンク２内には２個の温度センサ５，６を設けることができる。温度センサ（あるいは温度測定器）５，６の信号は相互に独立して検出可能である。温度センサ５，６はタンク２上あるいは構造ユニット３上に自律的に固定することができる。温度センサ５，６はシーリングされた貫通孔を介してタンク２内に突立することができる。他方、温度センサ５，６はタンク２の外側壁部上に設置することもできる。

図２によれば、マイクロプロセッサ８と独立型の回路構成９を含んだ一実施例に係る制御装置７が示されている。両方のうちの一方の温度センサ５の信号がマイクロプロセッサ８によって検出可能である。両方の温度センサのうちのもう一方、すなわち温度センサ６の信号は、特に所定の閾値に到達した際に遮断を実行する構成要素としてシュミットトリガを含んだ独立型の回路構成９によって検出可能である。温度センサ５，６の信号は制御装置に７によって評定可能である。制御装置７はシャワートイレのその他の機能の制御装置に対して追加的な制御装置として構成することができるが、制御装置７とシャワートイレのその他の機能の制御装置を１台の制御装置７として形成することもできる。

制御装置７は、タンク２内で６０℃超、特に約７０℃に加熱された水によって浄化機能または殺菌あるいは滅菌機能が実行されそれが温度センサ５，６によって検出された場合の使用者に対する水放出の防止機能としても構成される。

殺菌または滅菌機能に際して水が約７０℃に加熱され、それは温度センサ５，６によって検出され、所定の待機時間後にタンク２の内容物が徐々に放出され、その際（図示されていない）ホース、ポンプ、バルブ、およびシャワーアームからなる後続のシステムも殺菌済みの高温の水によって同様に浄化される。制御装置７はシャワートイレの使用者が熱水に接触しないよう作用する。従って人身の危険が排除される。そのように高温加熱された水のシャワーアームの“通常”機能への使用は不可能になっている。

装置１はタンク２上の頭部側に外部からの給入のための閉鎖可能な充填開口部１０を備えている。充填開口部の閉鎖は、開閉式、差し込み式、あるいはスライド式の閉鎖とすることができる。充填開口部１０を介して外部からの石灰除去剤の投入が可能になる。制御装置７は、石灰除去剤の投入後に石灰除去工程の実行が可能になるように構成される。マイクロプロセッサ８内において適宜なプログラムが実行可能であり、そのプログラム中に予め設定された待機時間後にタンク２ならびに（図示されていない）ホース、ポンプ、バルブ、およびシャワーアーム等からなる後続のシステムの制御された内容物放出が実施されるように動作し、その結果その後続のシステムまで同様に石灰除去される。その時間の間は水を使用することはできず、それによって使用者が石灰除去剤と接触することが防止される。

図１に示されるように、タンク２の高さの延長対タンク２の横の延長の比は２超、特に３超となる。

前述したように、本発明によれば既存のシャワートイレシステムへの簡便な適用が可能になり、シャワーアームによって使用するためのタンク内の水全体の均一な加熱が可能になる。その均一な加熱は、水中に存在する可能性のある細菌を加熱殺菌するために使用することもできる。温度殺菌によって、タンクからシャワーアームまでの給水システム全体中に存在する可能性のある細菌を滅菌あるいは著しく減数することができる。構造ユニットが組み立ておよび／または保守に際して加熱装置への迅速なアクセスを可能にする。温度殺菌の可能性の結果、シャワートイレの保守も容易になる。

Claims (13)

1. 水を収容するためのタンク（２）とそのタンク（２）内に収容された水を加熱する加熱装置を有していて、ポンプを使用して水を供給することができる１本のシャワーアームを備えたシャワートイレの水を加熱する装置（１）であり、給水部とシャワートイレのシャワーアームとの間に接続するための構造ユニット（３）内に前記装置（１）が配置され、前記加熱装置が床側の加熱要素（４）を備えることを特徴とする装置。
2. タンク（２）を箱型とすることを特徴とする請求項１記載の装置（１）。
3. 発熱要素（４）をタンク（２）の床側終端部とすることを特徴とする請求項１または２記載の装置（１）。
4. 発熱要素（４）を少なくとも部分的にタンクの仕切りとすることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の装置(１)。
5. タンク（２）の床側終端部が解除可能な差し込みまたはネジ付け結合によって前記タンク（２）の上側断片に固定されることを特徴とする請求項３または４記載の装置（１）。
6. タンク（２）上に２個の温度センサ（５，６）を設け、それらの信号を互いに独立して検出し得るようにすることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の装置（１）。
7. マイクロプロセッサ（８）を備えた制御装置と独立型の回路構成（９）を設け、両方の温度センサ（５，６）のうちの一方の信号を前記マイクロプロセッサ（８）によって検出可能にし、両方の温度センサ（５，６）のうちの別の一方の信号を前記独立型の回路構成（９）によって検出可能にすることを特徴とする請求項６記載の装置（１）。
8. タンク（２）内で６０℃超、特に約７０℃に加熱された水によって浄化機能を実行する場合に使用者への水の放出を防止する制御装置を構成することを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載の装置（１）。
9. 特に石灰除去剤を投入するための外部からの充填用の封鎖可能な充填開口部（１０）をタンク（２）が備えることを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載の装置（１）。
10. 石灰除去剤を投入した後に石灰除去工程を実行することができる制御装置を備えることを特徴とする請求項９記載の装置（１）。
11. タンク（２）の高さ延長対横延長の比率を２超にすることを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかに記載の装置（１）。
12. 請求項１ないし１１のいずれかに記載の装置を備えた構造ユニット（３）。
13. 器部材に取り付けるための前面インタフェースと家屋側の設置面に取り付けるための背面インタフェースを備える技術ユニット内に収容されることを特徴とする請求項１２記載の構造ユニット（３）。

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