JP2013542990A - 局所投与用コルチコステロイド含有医薬製剤 - Google Patents

局所投与用コルチコステロイド含有医薬製剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2013542990A
JP2013542990A JP2013539894A JP2013539894A JP2013542990A JP 2013542990 A JP2013542990 A JP 2013542990A JP 2013539894 A JP2013539894 A JP 2013539894A JP 2013539894 A JP2013539894 A JP 2013539894A JP 2013542990 A JP2013542990 A JP 2013542990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concentration
pharmaceutical composition
oil component
liquid oil
corticosteroid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013539894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6111007B2 (ja
JP2013542990A5 (ja
Inventor
エンジェル、アルトューロ
ドウ、ゴードン
Original Assignee
ドウ ファーマシューティカル サイエンシーズ、インク.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=46064916&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2013542990(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ドウ ファーマシューティカル サイエンシーズ、インク. filed Critical ドウ ファーマシューティカル サイエンシーズ、インク.
Publication of JP2013542990A publication Critical patent/JP2013542990A/ja
Publication of JP2013542990A5 publication Critical patent/JP2013542990A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6111007B2 publication Critical patent/JP6111007B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/08Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing oxygen, e.g. ethers, acetals, ketones, quinones, aldehydes, peroxides
    • A61K47/14Esters of carboxylic acids, e.g. fatty acid monoglycerides, medium-chain triglycerides, parabens or PEG fatty acid esters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • A61K31/57Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms, e.g. pregnane or progesterone
    • A61K31/573Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms, e.g. pregnane or progesterone substituted in position 21, e.g. cortisone, dexamethasone, prednisone or aldosterone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • A61K31/58Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids containing heterocyclic rings, e.g. danazol, stanozolol, pancuronium or digitogenin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0014Skin, i.e. galenical aspects of topical compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/06Ointments; Bases therefor; Other semi-solid forms, e.g. creams, sticks, gels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/06Antipsoriatics

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

【解決手段】
医薬製剤中の局所コルチコステロイドの力価は、ジカルボン酸エステルおよび/またはモノカルボン酸エステルを含む液体油成分を含有する製剤中に該コルチコステロイドを提供することによって、前記コルチコステロイドの濃度が実質的に低減される場合にも維持される。
【選択図】 なし

Description

局所コルチコステロイドは、多くの急性及び慢性皮膚および粘膜疾患、特に、掻痒や炎症のある疾患の治療に使用される。係る多くの病態、例えば湿疹、乾癬、および手の皮膚炎などの慢性皮膚炎は、長期療法が必要な慢性疾患である。
局所適用のコルチコステロイドは、その力価に基づく、分類システムでは、7つの種別にグループ化されている。コルチコステロイドの局所力価は、血管収縮アッセイ(VasoConstrictor Assay)(VCA)と呼ぶ標準テストによって測定する。前記VCA試験はDowの、米国特許第7300669号に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
表1は、VCAテストによって測定した力価に基づく局所コルチコステロイドの分類を示す。
Figure 2013542990
Figure 2013542990
VCAに基づいて測定したコルチコステロイドの最も強力なグループは、第1種超強力コルチコステロイドとして示してある。本明細書では、濃度を、例えばエステル、アセトニド、遊離アルコール、またはジエステルのような特定のコルチコステロイドで表す際、前記コルチコステロイドはそのコルチコステロイドの特定の形態として記載される。コルチコステロイドについて濃度を指していないとき、又は濃度がエステル、アセトニド、遊離アルコール、またはジエステルのような、二つ以上の形態のコルチコステロイドを指す時、前記コルチコステロイドは、特定の形態を指さないで記載される。すべて濃度0.05重量/重量%である、既知のプロピオン酸クロベタゾール及びプロピオン酸ハロベタゾール調剤は、全部超強力コルチコステロイドとして分類される。その他の超強力として分類されているコルチコステロイドは、濃度0.05重量/重量%の二プロピオン酸ベタメタゾン、濃度0.05%の二酢酸ジフロラゾン、及び濃度0.1%のフルオシノニドの特定の調剤である。その次の最も強力なグループのコルチコステロイドは、第2種強力コルチコステロイドとして標示する。このグループは、濃度0.1%のフロ酸モメタゾン、濃度0.05%のハロシノニド、二酢酸ジフロラゾン、デスオキシメタゾン、フルオシノニド及び濃度0.05%のベタメタゾンのクリーム調剤である。
超強力コルチコステロイドは、より低力価のコルチコステロイドに十分応答性でない皮膚の病態に利用する。前記病態は、乾癬と特定の重症型湿疹を含む。残念ながら、視床下部−下垂体−副腎(HPA)軸の抑制を含む全身性の副作用の高い発生率と重症度とに相関する、第1種コルチコステロイドの高い力価の為に、超強力コルチコステロイドを使用する局所治療は、一般に持続期間が2週間に限定されている。前記副作用は、第2種強力コルチコステロイドを用いる治療でも発生する。更に、局所の有害反応は、慢性または再発性の皮膚疾患の治療に関して、超強力及び強力コルチコステロイドの使用期間を限定させる。
しかし、乾癬などの慢性皮膚病態は、多くの場合、このような病態を管理するのに2週間を超える長い治療期間を必要とする。従って、全身性副作用の発生および/または重症度を低減し、治療が2週間より長い期間継続し得る超強力コルチコステロイド製剤があることは望ましいであろう。
Dowの米国特許出願公開第2006/0239929号は、4週間の期間の間投与した時に有効であることが示され、重い副作用が少ない0.05%クロベタゾールを含有するスプレー製剤を開示している。しかし、Dowの開示はスプレー製剤とに限られており、しかもこの出願の出願経過は、0.05%クロベタゾール製剤の先行技術が、2週間の期間投与されたとき、視床下部−下垂体−副腎軸抑制を含む重篤な全身性副作用の高い頻度に関連することを示している。
すべての超強力コルチコステロイドが重篤な全身作用を起こす傾向のために、FDA(Food and Drug Administration)(米国食品医薬品局)は、クロベタゾール及びハロベタゾールのような、現在市販されている超強力コルチコステロイドの局所用組成物に関する処方情報は、クロベタゾールの特定のスプレー製剤を除いて、連続2週間を超える治療は推奨されないことと、総投与量は週当たりの組成物50gを超えてはならないこととの警告を記載することを義務づけている。前記クロベタゾールスプレー製剤について、その処方情報は、治療は4週間までに限定すべきであり、また2週間を超える治療は、2週間後十分改善しなかった中等度から重度の尋常性乾癬の限局性の病変部に限定すべきであると述べている。強力コルチコステロイドに関して、FDAは、処方情報はこの警告を記載することを義務づけてはいないが、当該医師がHPA軸抑制の発症について認識し、監視するよう注意を促している。
Busseの米国特許第4370322号は、高力価力コルチコステロイド類の局所適用による全身性副作用の問題に関連する。Busseは、高力価コルチコステロイドと、低粘度油性溶剤を含有する油相とを含有していて、前記液体油相の濃度は、前記コルチコステロイドを完全に可溶化するのに必要な濃度の少なくとも3倍である、局所医薬組成物を開示している。Busseは、溶媒を含有する油相が当該コルチコステロイドに対して前記高濃度で存在する場合、コルチコステロイドの全身的吸収が低減されるが、前記コルチコステロイドの局所の所望する効果が維持されることを開示している。Busseは、さらにこの発見は、望ましくない全身作用を低減する一方、同じ局所抗炎症効果を達成する、同一量のステロイドの適用を可能にすることを開示している。
Parabの米国特許第5326566号は、高濃度の油相は、皮膚に適用する際コルチコステロイドの全身吸収を減少させることを開示するBusseの開示とは反対に、製剤が皮膚浸透促進量のアジピン酸ジブチルまたはアジピン酸ジブチルとミリスチン酸イソプロピルとの混合物を、製剤中のコルチコステロイドを溶解するのに十分ではあるが、コルチコステロイドを溶解するのに必要な濃度の1.5倍未満である濃度で含有するとき、皮膚を通してのコルチコステロイドの浸透および全身循環は、減少するのではなくて増大することを開示している。従って、Parabは、コルチコステロイド及びコルチコステロイドを溶解するのに必要な量の1〜1.5倍の濃度で、アジピン酸ジブチル単独又はミリスチン酸イソプロピルとの組み合わせを含有する油相を含有する製剤は、局所適用したコルチコステロイドの全身性吸収を増加させるのに有用であることを開示している。
上述したVCA試験により測定した超強力及び強力局所コルチコステロイドを含む、局所コルチコステロイドの力価は、ジカルボン酸および/またはモノカルボン酸エステルを含む液体の油成分を含有する製剤中に前記コルチコステロイドを提供することによって、該コルチコステロイドの濃度を著しく低下させた場合でも、維持されることが予想外に発見された。該コルチコステロイドの濃度がかなり低減された場合でもコルチコステロイドの力価が維持されるので、治療の所望する皮膚科学的効果が得られる。製剤中のコルチコステロイドが非常に低下した濃度のために、低下したコルチコステロイドの量が全身循環に入ることが可能であり、従って、望ましくない全身性副作用を引き起こすような前記製剤の傾向も同様に低減する筈である。従って、局所コルチコステロイドが経時的に複数の過程の治療で使用される際の安全性についての懸念の為に、本出願の製剤および方法は、乾癬のような慢性または難治性皮膚疾患の治療用に特に有用である。
従って、本発明の一実施形態は、皮膚への局所投与用の医薬製剤であり、現在局所製剤において使用されている濃度より低い濃度であって、しかも、現在利用されている、より高い濃度の製剤と実質的に同等の力価を提供する濃度でコルチコステロイドを含有する、製剤である。従って、フルオシノニド以外の超強力コルチコステロイド用、例えばプロピオン酸ハロベタゾール及びプロピオン酸クロベタゾール用には、前記製剤は、濃度0.05重量/重量%未満の前記コルチコステロイドを含有し、フルオシノニド用には、製剤は、濃度0.1重量/重量%未満の前記コルチコステロイドを含有する。同様に、モメタゾン、ハルシノニド、およびベクロメタゾン以外の強力コルチコステロイド用には、前記製剤は、濃度0.05%未満の当該コルチコステロイドを含有し、モメタゾン又はハルシノニドの場合には、0.1%未満、ベクロメタゾンの場合には、0.025%未満含有する。
本出願の液体油成分は、実質的に水に不溶性又は不溶であり、22℃の室温で液体である製剤成分のすべてを含む。本明細書で説明したジカルボン酸エステル及びモノカルボン酸エステル以外の前記液体油成分は、例えば鉱物油、軽油、スクアレンおよびスクアラン等の炭化水素類、オクチロルドデカノール及びイソステアリルアルコールのような脂肪族アルコール、イソステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、ピーナッツ油、および分画ヤシ油などのトリグリセリド、などの追加成分を含有する。
液状油成分に加えて、前記製剤は、室温で液体でない水不溶性又は実質的に不溶性の成分を含有する。しかし、以下、さらに詳細に説明するように、製剤中の低下したコルチコステロイド濃度に関連して重要なのは、該製剤の液体油成分である。
前記製剤中のジカルボン酸エステルおよび/またはモノカルボン酸エステルを含有する液体油成分は、製剤中のコルチコステロイドと会合しているので、前記液体油成分とコルチコステロイドとは製剤中で相互作用し、該コルチコステロイドを溶解又は実質的に溶解させる。この製剤中での可溶化こそが、患者の皮膚へ製剤を適用する際、皮膚を通して経皮送達を行って全身循環するのではなく、優先的にコルチコステロイドを皮膚内に送達させると仮定するのである。本明細書で使用する場合、用語"実質的に溶解する"は、本発明の製剤の前記液体油成分は、22℃の室温で製剤中に25%またはそれ以上のコルチコステロイドを溶解させることを意味する。
本発明の製剤に含まれるコルチコステロイドは、好ましく例えばプロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸ハロベタゾール、増強製剤中の二プロピオン酸ベタメタゾン、増強製剤中の二酢酸ジフロラゾン、及び0.1%のフルオシノニド等の、前記血管収縮剤アッセイ(VCA)による、超強力コルチコステロイド、または二プロピオン酸ベタメタゾン、フロ酸モメタゾン、二酢酸ジフロラゾン、ハルシノニド、フルオシノニド、及びデスオキシメタゾンなどの強力コルチコステロイドである。
本発明の製剤に適切な他のステロイドは、超強力または強力なコルチコステロイド以外のコルチコステロイドを含む。ヒトの皮膚または粘膜への局所適用に適切な任意のコルチコステロイドは、前記製剤の当該コルチコステロイドである。より低濃度での向上した前記有効性の利点は、コルチコステロイドに対する全身曝露の低下と、局所および全身の安全性の向上と、治療用コルチコステロイド製剤生成用材料費の削減とを含む。これらの利点は、上位中力価〜最低力価である、力価第3〜7種のコルチコステロイドなどの任意の力価のコルチコステロイドに適用可能である。例えばデソニドゲル又は泡沫剤は、第6種低力価のコルチコステロイドであり、デソニドローションは、第5種下位中力価コルチコステロイドである。デソニドは広く濃度0.05%で子供に使用される。濃度0.05%未満のデソニドを含有していて、当該力価はデソニドを0.05%含有する製剤と同様な製剤は、デソニドで治療されている子供が経験するステロイドの総量を低減するのに、特に有用であろうと考えられる。従って、表1に示す濃度未満の濃度で含有する特定のコルチコステロイド製剤は、本発明の範囲内に含まれるのである。例えば、本発明は、プロピオン酸フルチカゾンでは濃度0.005%未満、フルオシノロンアセトニドでは、濃度0.01%未満、ブデソニド、ベクロメタゾン、及びトリアムシノロンアセトニドでは濃度0.025%未満、フルランドレノリド、デソニド及び二プロピオン酸アクロメタゾンでは、濃度0.05%未満、アムシノニド、吉草酸ベタメタゾン、プレドニカルベート、酪酸ヒドロコルチゾン、及び酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンでは、濃度0.1%未満、並びに吉草酸ヒドロコルチゾンでは、濃度、0.2%未満に関連するのである。本発明はまた、コルチコステロイドのエステル、ジエステル、遊離アルコール、またはアセトニド形態のような、任意の形態のコルチコステロイドで実施し得る。
本発明に適切なジカルボン酸エステル(dicaroboxylic acid)(DCAE)は式、ROOC−(CH)n−COORを有し、RとRは1〜4個の炭素を含んでいるアルキル基又はアリール基であり、同一または異なり、nは直鎖または分枝鎖であり、1〜12である。一つまたはそれ以上のアリール基を含んでいるDCAEsの例は、ジカルボン酸のジベンジルエステルである。好ましいジカルボン酸エステルは、式CHCHOOC−(CH−COOCHCHを有するセバシン酸ジエチルである。セバシン酸ジエチルは、セバシン酸ジエチルのそれぞれのパラメータR、R、およびnが、特定した各パラメータの範囲のほぼ中央にあるので、開示されたジカルボン酸エステルの代表であると考えられる。
= Rである他の適切なジカルボン酸エステルは、ジメチル、ジエチル、ジプロピル、ジイソプロピル、ジブチル及びジイソブチルエステルであって、例えば、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、およびアゼライン酸エステルである。R1≠R2である適切なジカルボン酸エステルは、メチルエチル、メチルプロピル、メチルブチル、メチルイソプロピル、エチルブチル、エチルイソプロピル、及びプロピルブチルエステルであって、例えば、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、およびセバシン酸エステルである。
選択的にあるいは、前記DCAEと組み合わせで、前記製剤は、モノカルボン酸エステル(monocarboxylic acid)(MCAE)を含有する。本発明に適切なMCAEは、式CH−(CH−COORであって、Rは、1〜4個の炭素原子またはアリール基を含んでいて、nは直鎖または分枝鎖であり、1〜 12である。前記モノカルボン酸エステルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、またはアリールで、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、およびステアリン酸ベンジルなどである。好ましいモノカルボン酸エステルノ例は、パルミチン酸イソプロピルおよびミリスチン酸イソプロピルである。
本発明のコルチコステロイド組成物は、軟膏、溶液、ゲル剤、泡沫剤、クリーム及びローションを含む乳剤などのようなDCAEおよび/またはMCAEを組み込む任意の製剤である。好ましくは、前記製剤は、内部油成分が外部水相中に分散されているか、または内部の水相は、外部油成分中に分散されているエマルジョンである。エマルジョンの例は、油中水型、水中油型、水中油中水および油中水中油型エマルションを含む。前記エマルジョンはマクロエマルション、マイクロエマルション、またはナノエマルジョンである。またEspinozaの米国特許第6709663号に開示されている、真エマルションではない多胞体エマルションなどの油相と水相が前記製剤中に共存する他の製剤も意図している。また好ましくは、前記DCAEは、リポソームの脂質成分に組み込まれているリポソーム分散液も意図している。また、非極性および極性液体成分が前記製剤と共存する他の製剤も意図している。
好ましくは、本発明の製剤は、増粘剤を含有して粘性を与えるので、当該製剤は、ローション、ゲル、クリーム、または軟膏の形態で提供される。好ましくは、必ずしも必要ではないが、前記増粘剤は、水性液体と混和可能または可溶である。適切な増粘剤の例は、アカシア、アルギン酸、ベントナイト、例えば、商品名カルボポール(登録商標)(Lubrisol社、オハイオ州 Wickliffe)として販売されているようなカルボキシビニルポリマーとしても知られている、カルボマー、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マグネシウムアルミニウムシリケート、メチルセルロース、ポロキサマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、およびキサンタンガムを含む。増粘剤は、前記製剤の油または親油性部分にも存在する。適切な親油性増粘剤の例は、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリン、白ミツロウ、マイクロクリスタリンワックス、水素化ポリイソブタンポリマー及び乳化ワックスを含む。
所望の製剤形態を得る望み又は必要があれば、界面活性剤または乳化剤を含ませる。前記乳化剤は、好ましくは、非イオン性乳化剤であって、例えばソルビタンエステル、ソルビタンエステルまたはグリセリルエステルのポリオキシエチレン誘導体など;高分子乳化剤例えば商品名ペムレン(PEMULEN)(登録商標)(Lubrizol社、オハイオ州Wickliffe)のもとに販売されているもののようなアクリル酸エステル/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー であり、またはアニオン性乳化剤であって、例えばオレイン酸ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ石鹸、ステアリン酸トリエタノールアミンのようなアミン石鹸;ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、およびドクサートナトリウムなどの洗剤である。第4級アンモニウム塩等のカチオン性乳化剤は、あまり好ましくない。適切なアニオン性及び非イオン性乳化剤の特定の例は、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン、オレイン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、モノオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンソルビタン 、オレイン酸トリエタノールアミン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンを含む。
前記製剤は他の薬学的に許容される賦形剤を含有する。好ましくは、該製剤は、グリセリン、ソルビトール、ヘキシレングリコール、尿素、またはプロピレングリコールなどの保湿剤を含有する。好ましくは、製剤は、例えば、ワセリン、ラノリン、鉱物油、軽油、ステアリン酸、シクロメチコン、又はジメチコンのような皮膚軟化剤などを含有する。更なる選択的賦形剤は、安定化剤、メチルパラベンのような防腐剤、水酸化ナトリウムなどのpH調整剤、EDTA及びその塩などのキレート剤、及び緩衝剤を含む。
前記製剤は、当該ジカルボン酸エステルおよび/またはモノカルボン酸エステルと混和可能であるのに十分な量の他の親油性の液体を含む。前記親油性液体は、例えば、ラノリン油、鉱物油、軽油、イソステアリン酸、スクワレン、オクチルドデカノール、分画ヤシ油、シクロメチコン、又はジメチコンのような皮膚軟化剤などである。
本発明の製剤は、局所投与用の単一相又は多相医薬製剤を生成する任意の既知の方法によって製造する。エマルションのような多相製剤を作るのには、例えば、水相および油相の成分を別々に合わせて均質な溶液が得られるまで混合し、次に当該水溶液と油溶液を組み合わせ、剪断混合などによって混合して、前記製剤を形成する。前記油相を該水相に添加するか、または、前記水相を油相に添加する。前記諸相を組み合わせ、例えば50〜90℃の高温、または20〜30℃の室温、又は室温〜高温間の温度で混合する。
前記製剤は、局所ステロイドの適用に応答性の、皮膚科学的又は粘膜疾患の局所治療または予防に使用する、前記疾患の例は、乾癬、皮膚炎、例えば、アトピー性、接触性、または手の皮膚炎、湿疹、および毒ツタ皮膚炎を含む。
前記製剤中のコルチコステロイドの濃度は、コルチコステロイドが適用された皮膚または粘膜の部位に抗炎症反応を提供するのに十分なものである。前記濃度は、治療すべき特定の疾患、使用した特定のコルチコステロイド、およびその他のパラメータに応じて変わる。
本発明が取り扱うよう考案された主な目的は、コルチコステロイドの局所投与後に全身循環に入るのに利用可能なコルチコステロイドの量を減らすことであるため、本発明の製剤中のコルチコステロイドの好ましい濃度は、同じコルチコステロイドを含有する先行技術の局所製剤に存在する濃度より低い。たとえば、プロピオン酸クロベタゾールとプロピオン酸ハロベタゾール局所製剤は両方共現在、濃度0.05重量/重量%のクリームや軟膏として利用可能である。従って、本発明の製剤では、前記コルチコステロイドの濃度は0.05重量/重量%未満であることが好ましい。しかし、同一レベルのコルチコステロイド濃度、つまり、0.05%、またはそれ以上は、請求項でそのように明記しない限り、本発明の範囲から排除されるものではない。
好ましい実施形態において、本発明の製剤は、現在利用可能な濃度の80%またはそれ以下の濃度、即ち0.04%またはそれ以下の濃度のプロピオン酸クロベタゾールまたはプロピオン酸ハロベタゾールなどのコルチコステロイドを含有する。別の好ましい実施形態では、前記製剤は、現在利用可能な濃度の60%またはそれ以下の濃度、即ち0.03%またはそれ以下の濃度のコルチコステロイドを含有する。別の好ましい実施形態では、前記製剤は、現在利用可能な濃度の50%またはそれ以下の濃度、即ち0.025%またはそれ以下の濃度のコルチコステロイドを含有する。別の好ましい実施形態では、前記製剤は、現在利用可能な濃度の40%またはそれ以下の濃度、即ち0.02%またはそれ以下の濃度のコルチコステロイドを含有する。別の好ましい実施形態では、前記製剤は、現在利用可能な濃度の20%またはそれ以下の濃度、即ち0.01%またはそれ以下の濃度のコルチコステロイドを含有する。別の好ましい実施形態では、前記製剤は、現在利用可能な濃度の10%またはそれ以下の濃度、即ち0.005%またはそれ以下の濃度のコルチコステロイドを含有する。
DCAEおよび/またはMCAEを含有する製剤の液体油成分の濃度は、22℃の室温で製剤中のコルチコステロイド全量の少なくとも25%を溶解するのに少なくとも十分なものである。一実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記コルチコステロイドの25%〜50%、例えば約40%を溶解するのに十分である。好ましい実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記コルチコステロイドの50%〜60%、例えば約55%を溶解するのに十分である。別の好ましい実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記コルチコステロイドの60%〜70%、例えば約65%を溶解するのに十分である。別の好ましい実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記コルチコステロイドの70%〜80%、例えば約75%を溶解するのに十分である。別の好ましい実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記コルチコステロイドの80%〜90%、例えば約85%を溶解するのに十分である。別の好ましい実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記コルチコステロイドの90%〜100%、例えば約95%を溶解するのに十分である。
より好ましい実施形態では、前記液体油成分の濃度は、前記製剤中のコルチコステロイドの100%またはそれ以上を22℃の室温で溶解するのに十分である。例えば、前記液状油成分の濃度は、製剤中のコルチコステロイドの全量を溶解するのに十分な濃度の1.0〜1.5倍である。例えば、液体油成分の濃度は、製剤中のコルチコステロイドの全量を溶解するのに十分な濃度の1.5倍よりも大きく、例えば、製剤中のコルチコステロイドの量を溶解するのに十分な濃度の1.5倍〜3.0倍である。例えば、液体油成分の濃度は、製剤中にコルチコステロイドの全量を溶解するのに十分な濃度の3.0倍を超える。室温で製剤中のコルチコステロイドの全量を溶解する必要量の観点では、液体油成分の適切な濃度の例は、22℃の室温で製剤中のコルチコステロイドを溶解するのに十分な濃度の0.25、0.4、0.5、0.75、1.0、1.05、1.15、1.25、1.25、1.24、1.45、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、および6.0倍またはそれ以上を含む。
製剤の液体油成分中のDCAEおよび/またはMCAEの合計濃度は、前記油成分の少なくとも約10%、例えば、少なくとも前記油成分の20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%である。好ましい一実施形態では、DCAEと、若し存在すれば、MCAEとは、前記製剤の液体油成分の100%を構成する。
本発明の製剤は、より高濃度の前記コルチコステロイド、例えば超強力コルチコステロイドを含有する、先行技術の製剤の適用で得られるVCA値と同一または類似のVCA値を維持する。前記VCA値は、局所効果を決定するものであるので、本発明の製剤は、大幅に減らしたコルチコステロイド濃度でも、より高い濃度のコルチコステロイドを含有する現在入手可能な製剤と同程度、局所的に皮膚では有効であることを、当業者は理解することであろう。さらに、先行技術の組成物に比して、前記製剤中のコルチコステロイド濃度が低いのと、製剤の局所投与時に体循環に入ることが可能なコルチコステロイドの量が同時に低減することとの為に、本製剤は、コルチコステロイドがより高濃度含まれている先行技術の製剤と比較して、同様の効果があっても、安全性が向上していると考えられる。従って、本出願の製剤は、乳幼児及び小児におけるアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を治療し、並びに成人および小児の両者における乾癬などの難治または慢性皮膚疾患を治療するのに特に有用である。本発明は、ステロイド応答性皮膚疾患の治療において、現在利用可能な局所製剤で得られる効力に比較して、同等またはそれ以上の効力を提供し、しかも潜在的に局所および全身の副作用を低減すると考えられる。
本発明はさらに、以下の非限定的な実施例で例示される。前記実施例において、代表的な超強力コルチコステロイドとしてプロピオン酸ハロベタゾールが使用され、セバシン酸ジエチルが代表的なジカルボン酸エステルとして使用される。しかし、プロピオン酸ハロベタゾーは、強力又は超強力コルチコステロイドの一例であり、セバシン酸ジエチルはDCAEの一例であり、ミリスチン酸イソプロピルは、MCAEの一例であり、かつ、任意のコルチコステロイド、特に、強力又は超強力コルチコステロイド、DCAE、またはMCAEを、前記例示したプロピオン酸ハロベタゾール、セバシン酸ジエチル、および/またはミリスチン酸イソプロピルと置換して、類似の結果となることが理解される。
製剤
表1に示すような、プロピオン酸ハロベタゾール(halobetasol propionate:HP)としてコルチコステロイド超強力ハロベタゾールを含有する、以下の製剤を作成した。製剤A〜Dは、本発明の製剤である。製剤Eは、本発明の範囲内にない製剤である。
Figure 2013542990
飽和溶解度と飽和度の測定
実施例1の製剤A〜D中のそれぞれプロピオン酸ハロベタゾールの飽和溶解度を以下のように測定した。22°+/−2℃の温度で製剤A〜Dそれぞれの製剤の液体油構成成分中にハロベタゾールを含有する試料を調製し、ガラスバイアル中に保存した。前記試料はBurrell WRIST−ACTION(登録商標)Shaker Model 75(Burrell Scientific,ペンシルバニア州、ピッツバーグ)を使用して、約72時間395〜405振動/分で振盪した。次いで、試料を3500rpmで40分間遠心分離し、当該上清を回収した。該上清を0.45μmのPTFE ACRODISC(登録商標)Pallシリンジフィルター(Pall Corporation、ニューヨーク州、Port Washington)を用いて濾過した。濾過した試料を、254nmUV検出でモニターして、逆相カラムを用いたHPLCにより分析した。各製剤のプロピオン酸ハロベタゾールの不飽和度は、液体油成分の濃度(重量/重量%)に液体油構成成分中のプロピオン酸ハロベタゾールの飽和溶解度を掛け、プロピオン酸ハロベタゾールの濃度で割って算出した。データは以下の表2に示す。
Figure 2013542990
VCA値の測定
実施例1の製剤のそれぞれの平均VCA値をDowの米国特許第7300669号に記載のように測定し、0〜4のスケールで半定量主観的評価値を割り当てた。商品Ultravate(登録商標)0.05%に相当する製剤; NDC 0072−1400−50(BBristol−Meyers Squibb Company、ニュージャージー州、Princeton)の平均VCA値も測定した。試験した他の製剤とは対照的に、Ultravateは、プロピオン酸ハロベタゾールを濃度0.05%含有する。平均VCA値を測定する際に、評価者は、試験されている製剤に関して盲検であった。結果を表3に示す。
Figure 2013542990
表3に示すように、本発明の製剤A〜Dは、それぞれ、先行技術製剤Ultravate(登録商標)のと同様のVCA値を与えた。前記コルチコステロイドの局所所望の応答を示すVCA値のこの高いレベルは、本発明の製剤中のコルチコステロイドのレベルが先行技術の製剤に比べて著しく低いにもかかわらず得られたのである。製剤A〜Dと同じ濃度のコルチコステロイドを含有する製剤Eは、著しく低いVCA値を与えた。
ローション製剤
本発明のローション製剤4aおよび4bは、表4に示す成分を含有する。これらの製剤は、以下のようにして生成する。
別個の一水性相を生成する。製造容器に、純水およびエデト酸二ナトリウム二水和物を混和し、透明な溶液が得られるまで混合物を攪拌する。次いで、ソルビトール、メチルパラベン、及びプロピルパラベンを前記混合物に添加する。この混合物を連続的に混合し、約75℃に加熱する。溶液が得られるまで当該混合物を攪拌する。次いで、該混合物を熱源から取り出し、混合を続けながら、40℃未満にまで冷却させる。連続的なプロペラ攪拌下、カーボポール981及びペミュレンTR−1を前記混合物に添加し、分散させる。該ポリマーが完全に分散して水和するまでプロペラによる混合を継続する。
単独の油相を形成する。セバシン酸ジエチルとプロピオン酸ハロベタゾールを容器で混和する。溶液が得られるまで混合物を攪拌する。連続プロペラで混合し、軽油及びモノオレイン酸ソルビタンを添加する。溶液が得られるまで混合を継続する。
別の容器で11N水酸化ナトリウム溶液を調製する。
高速回転子−固定子(rotor−stator)混合しながら、薬剤(プロピオン酸ハロベタゾール)を含有する前記油相を、当該水相に添加する。均質なエマルジョンが得られるまで混合を継続する。次いで、前記高速回転子−固定子の代わりにプロペラ混合を使用する。連続して混合しながら、水酸化ナトリウム溶液を適量づつ添加して、pH5.5±0.5を達成する。均質なローションが得られるまでプロペラ混合を継続する。
Figure 2013542990
安定性データ
ローション製剤は、表5に示す成分を用いて、実施例4の方法により作製した。
Figure 2013542990
前記製剤はガラス製ねじ蓋瓶にパッケージし、冷蔵庫の温度(5℃)、室温(25℃)、および加速温度(40℃)で安定性をテストし、研究の開始時およびに定期的に最長6ヶ月間テストした。記述は目視で行い、pHは、較正pHメーターで測定し、粘度は、スピンドル27および回転速度12rpmでブルックフィールド(Brookfield)回転粘度計を用いて測定した。 プロピオン酸ハロベタゾールの含有量は、C18カラムおよびUV検出を用いた逆相HPLCにより測定した。市販製品に要求されるハロベタゾールローションの安定性仕様は、代表的に表6に示すようである。
Figure 2013542990
この製剤の物理的および化学的安定性試験結果を以下の表7に示す。
Figure 2013542990
前記HPローションは、すべてのテスト期間での標準仕様の範囲内にあると確定した。Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)によって室温での2年間の製品貯蔵寿命を支持すると受け入れられている、加速条件である、40℃で6箇月後の好結果をもとにして、表6のデータは、このローション製品は、室温で2年間の貯蔵寿命を有すると予想されることを示す。
本明細書に記載の本発明のさらなる改変、用途、および応用は、当業者には明らかであろう。前記改変は、以下の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。

Claims (33)

  1. 個人の皮膚に局所適用するための医薬組成物であって、
    表1に示されるコルチコステロイドの最低濃度未満の濃度の、本明細書の表1に記載されるものからなる群から選択されるコルチコステロイドと、
    モノカルボン酸及びジカルボン酸の1またはそれ以上のエステルを有する液体油成分と
    を有し、前記コルチコステロイドの少なくとも25%は室温で前記液体油成分中に可溶化するものであり、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも10%である医薬組成物。
  2. 請求項1記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドは、濃度0.05%未満のプロピオン酸クロベタゾール、二プロピオン酸ベタメタゾン、プロピオン酸ハロベタゾール、二酢酸ジフロラゾン、フルオシノニド、およびデスオキシメタゾンからなる群から選択されるものであり、または濃度0.025%未満のベクロメタゾンおよびブデソニドからなる群から選択されるものであり、または濃度0.1%未満のフロ酸モメタゾンおよびハルシノニドからなる群から選択されるものである医薬組成物。
  3. 請求項2記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドは、プロピオン酸クロベタゾール、二プロピオン酸ベタメタゾン、プロピオン酸ハロベタゾール、およびフルオシノニドからなる群から選択されるコルチコステロイドである医薬組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドは、二プロピオン酸ベタメタゾン、フロ酸モメタゾン、酢酸ジフロラゾン、ハルシノニド、フルオシノニド、およびデスオキシメタゾンからなる群から選択されるコルチコステロイドである医薬組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドの濃度は0.025%またはそれ以下である医薬組成物。
  6. 請求項1〜4のいずれか記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドの濃度は0.01%またはそれ以下である医薬組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の医薬組成物において、前記液体油成分の濃度は、22℃の温度で前記組成物中のコルチコステロイドの量を溶解するのに十分である医薬組成物。
  8. 請求項7記載の医薬組成物において、前記液体油成分の濃度は、22℃の温度で前記組成物中のコルチコステロイドの量を完全に可溶化するのに必要な濃度の1.5〜3倍である医薬組成物。
  9. 請求項8記載の医薬組成物において、前記液体油成分の濃度は、22℃の温度で前記組成物中のコルチコステロイドの量を完全に可溶化するのに必要な濃度の1.75〜2.75倍である医薬組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも30%である医薬組成物。
  11. 請求項10記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも50%である医薬組成物。
  12. 請求項11記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも70%である医薬組成物。
  13. 請求項12記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも90%である医薬組成物。
  14. 請求項13記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の100%である医薬組成物。
  15. 請求項1〜14のいずれか記載の医薬組成物において、前記液体油成分はジカルボン酸エステルを有するものである医薬組成物。
  16. 請求項15記載の医薬組成物において、前記ジカルボン酸エステルはセバシン酸ジエチルである医薬組成物。
  17. 請求項1〜16のいずれか記載の医薬組成物において、前記液体油成分はモノカルボン酸エステルを有するものである医薬組成物。
  18. 請求項17記載の医薬組成物において、前記モノカルボン酸エステルはミリスチン酸イソプロピルである医薬組成物。
  19. 請求項7記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも30%である医薬組成物。
  20. 請求項19記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも50%である医薬組成物。
  21. 請求項20記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも70%である医薬組成物。
  22. 請求項21記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の少なくとも90%である医薬組成物。
  23. 請求項22記載の医薬組成物において、前記液体油成分中のエステルの濃度は、前記組成物中の液体油成分の濃度の100%である医薬組成物。
  24. 請求項7記載の医薬組成物において、前記液体油成分はジカルボン酸エステルを有するものである医薬組成物。
  25. 請求項7記載の医薬組成物において、前記液体油成分はモノカルボン酸エステルを有するものである医薬組成物。
  26. 請求項1記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドは濃度0.025%またはそれ以下のプロピオン酸ハロベタゾールであり、前記液体油成分はセバシン酸ジエチルを有するものであり、前記コルチコステロイドの少なくとも50%は室温で前記液体油成分中に可溶化されるものである医薬組成物。
  27. 請求項26記載の医薬組成物において、前記液体油成分の濃度は、22℃の温度で前記組成物中のコルチコステロイドの量を完全に可溶化するのに必要な濃度の1.5〜3倍である医薬組成物。
  28. 請求項1または4〜25のいずれか記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドは、濃度0.005%未満のプロピオン酸フルチカゾン、濃度0.01%未満のフルオシノロンアセトニド、濃度0.025%未満のトリアムシノロンアセトニド、濃度0.05%未満のフルランドレノリド、デソニド、及び二プロピオン酸アルクロメタゾン、濃度0.1%未満のアムシノニド、吉草酸ベタメタゾン、プレドニカルベート、酪酸ヒドロコルチゾン、及び酪酸プロオン酸ヒドロコルチゾン、及び濃度0.2%未満の吉草酸ヒドロコルチゾンから成る群から選択されるものである医薬組成物。
  29. 請求項28記載の医薬組成物において、前記コルチコステロイドはデソニドである医薬組成物。
  30. 局所コルチコステロイドによる治療が可能な皮膚の疾患を治療する方法であって、請求項1〜6または10〜18のいずれか記載の医薬組成物を提供する工程と、前記疾患の徴候または症状を改善するのに有効な量を前記皮膚に適用する工程とを有する方法。
  31. 局所コルチコステロイドによる治療が可能な皮膚の疾患を治療する方法であって、請求項7記載の医薬組成物を提供する工程と、前記疾患の徴候または症状を改善するのに有効な量を前記皮膚に適用する工程とを有する方法。
  32. 局所コルチコステロイドによる治療が可能な皮膚の疾患を治療する方法であって、請求項26または27記載の医薬組成物を提供する工程と、前記疾患の徴候または症状を改善するのに有効な量を前記皮膚に適用する工程とを有する方法。
  33. 局所コルチコステロイドによる治療が可能な皮膚の疾患を治療する方法であって、請求項28記載の医薬組成物を提供する工程と、前記疾患の徴候または症状を改善するのに有効な量を前記皮膚に適用する工程とを有する方法。
JP2013539894A 2010-11-22 2011-11-09 局所投与用コルチコステロイド含有医薬製剤 Active JP6111007B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US45833910P 2010-11-22 2010-11-22
US61/458,339 2010-11-22
PCT/US2011/059861 WO2012087443A1 (en) 2010-11-22 2011-11-09 Pharmaceutical formulations containing corticosteroids for topical administration

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013542990A true JP2013542990A (ja) 2013-11-28
JP2013542990A5 JP2013542990A5 (ja) 2014-12-18
JP6111007B2 JP6111007B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=46064916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013539894A Active JP6111007B2 (ja) 2010-11-22 2011-11-09 局所投与用コルチコステロイド含有医薬製剤

Country Status (20)

Country Link
US (3) US8809307B2 (ja)
EP (2) EP4233838A3 (ja)
JP (1) JP6111007B2 (ja)
KR (2) KR20140043044A (ja)
CN (1) CN103228281B (ja)
AU (1) AU2011345240B2 (ja)
BR (1) BR112013012476B1 (ja)
CA (2) CA3055328C (ja)
ES (1) ES2935814T3 (ja)
HR (1) HRP20230032T1 (ja)
HU (1) HUE061270T2 (ja)
IL (1) IL226398B2 (ja)
LT (1) LT2643002T (ja)
MX (1) MX346961B (ja)
NZ (1) NZ610659A (ja)
PL (1) PL2643002T3 (ja)
PT (1) PT2643002T (ja)
RU (1) RU2568598C2 (ja)
SI (1) SI2643002T1 (ja)
WO (1) WO2012087443A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018526325A (ja) * 2015-06-18 2018-09-13 ヴァリーント ファーマスーティカルズ ノース アメリカ 乾癬を治療するためのコルチコステロイドおよびレチノイドを含む局所用組成物

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8809307B2 (en) 2010-11-22 2014-08-19 Dow Pharmaceutical Sciences, Inc. Pharmaceutical formulations containing corticosteroids for topical administration
US11957753B2 (en) 2010-11-22 2024-04-16 Bausch Health Ireland Limited Pharmaceutical formulations containing corticosteroids for topical administration
CN103705440B (zh) * 2012-10-08 2017-05-10 天津金耀集团有限公司 一种哈西奈德乳膏
CN103705441B (zh) * 2012-10-08 2017-06-23 天津金耀集团有限公司 一种丙酸倍氯米松乳膏
US20140112959A1 (en) 2012-10-18 2014-04-24 MiCal Pharmaceuticals LLC - H Series, a Series of MiCal Pharmaceuticals LLC, a Multi-Division Limite Topical steroid composition and method
US10111956B2 (en) 2013-06-03 2018-10-30 Tolmar, Inc. Corticosteroid compositions
CN104095805B (zh) * 2014-01-02 2016-08-24 江苏知原药业有限公司 地奈德乳膏及其制备方法
US20160184431A1 (en) * 2014-03-11 2016-06-30 Promius Pharma Llc Topical compositions comprising a corticosteroid
US20190133943A1 (en) * 2015-06-18 2019-05-09 Valeant Pharmaceuticals North America Topical compositions and methods for treating skin diseases
CN106474052B (zh) * 2016-12-16 2019-10-25 重庆华邦制药有限公司 二丙酸阿氯米松乳膏及其制备方法
US11311482B2 (en) 2017-05-12 2022-04-26 Bausch Health Us, Llc Topical compositions and methods for treating skin diseases
US10653656B2 (en) 2018-04-05 2020-05-19 Bausch Health Ireland Limited Topical pharmaceutical compositions for treating skin conditions
CA3133174A1 (en) 2019-03-14 2020-09-17 Crescita Therapeutics Inc. Rinse-off compositions and uses thereof for delivery of active agents
WO2021162796A1 (en) * 2020-02-11 2021-08-19 Taro Pharmaceutical Industries Ltd. Compositions comprising desoximetasone and tazarotene

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55164626A (en) * 1979-05-31 1980-12-22 Squibb & Sons Inc Corticosteroid composition
JPS5793907A (en) * 1980-10-06 1982-06-11 Glaxo Group Ltd Locally administratable pharmaceutical composition
JPS62215528A (ja) * 1986-03-17 1987-09-22 Taisho Pharmaceut Co Ltd 経皮投与製剤
JPS62238216A (ja) * 1986-04-03 1987-10-19 Otsuka Pharmaceut Factory Inc ステロイドクリ−ム製剤
JPS63255228A (ja) * 1987-04-14 1988-10-21 Otsuka Pharmaceut Factory Inc ステロイドクリ−ム製剤
JPH05178764A (ja) * 1991-05-17 1993-07-20 Bristol Myers Squibb Co 局所用あるいは経皮用製品におけるジブチルアジペートとイソプロピルミリステートの用途
WO2000040250A1 (fr) * 1999-01-06 2000-07-13 Taisho Pharmaceutical Co.,Ltd. Lotion a base d'amelometasone
JP2005524614A (ja) * 2001-12-21 2005-08-18 メデイシス・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン 副腎皮質ステロイド送達を増進するための組成物および方法

Family Cites Families (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
LU75903A1 (ja) 1976-09-29 1978-05-16
NL7105591A (en) 1971-04-24 1972-10-26 Topical antiphlogistic compsns - contng 3, 20-diketo-9 alpha, 11 beta-dichloro - 16 alpha, 17 alpha-dimethyl-21-hydroxy pregna-1,4-
DE2655570A1 (de) 1975-12-12 1977-06-16 Ciba Geigy Ag Neue polyhalogensteroide und verfahren zu ihrer herstellung
US4048310A (en) 1976-02-24 1977-09-13 E. R. Squibb & Sons, Inc. Topical steroid formulation in form of lotion or cream
US4083974A (en) 1977-03-07 1978-04-11 The Upjohn Company Topical steroidal anti-inflammatory preparations containing polyoxypropylene 15 stearyl ether
JPS5850964B2 (ja) * 1978-03-07 1983-11-14 東興薬品工業株式会社 ステロイド含有クリ−ム製剤およびその製造方法
US4299828A (en) * 1979-05-31 1981-11-10 E. R. Squibb & Sons, Inc. Corticosteroid stick formulations
AU5794680A (en) 1979-05-31 1980-12-04 E.R. Squibb & Sons, Inc. Corticosteroid stick formulations
JPS58225009A (ja) 1982-06-23 1983-12-27 Shionogi & Co Ltd コルチコステロイド外用製剤
DE3225848A1 (de) 1982-07-07 1984-01-19 Schering AG, 1000 Berlin und 4709 Bergkamen Kortikoidhaltige zubereitung zur topischen applikation
US4552872A (en) 1983-06-21 1985-11-12 The Procter & Gamble Company Penetrating topical pharmaceutical compositions containing corticosteroids
GB8401965D0 (en) 1984-01-25 1984-02-29 Beecham Group Plc Composition
CA1303991C (en) 1986-03-31 1992-06-23 Chung H. Cheng Composition and method for delivering a steroid active ingredient
US5019569A (en) 1986-11-03 1991-05-28 Ortho Pharmaceutical Corporation Reversal of glucocorticoid-induced skin atrophy
JPH0676327B2 (ja) 1987-04-14 1994-09-28 株式会社大塚製薬工場 ステロイド軟膏製剤
JPH07116026B2 (ja) 1987-07-07 1995-12-13 株式会社資生堂 ジクロフェナックナトリウム含有乳化外用剤
AU6974191A (en) * 1989-12-20 1991-07-18 Schering Corporation Stable cream and lotion bases for lipophilic drug compositions
CA2051621C (en) 1990-03-02 2001-06-05 Shiseido Company, Ltd. Oil-in-water type emulsified composition comprising non-steroidal antiphlogistic and analgesic drug
US5326566A (en) 1991-05-17 1994-07-05 Bristol-Myers Squibb Company Use of dibutyl adipate and isopropyl myristate in topical and transdermal products
EP0610401A1 (en) * 1991-10-29 1994-08-17 Audio Authority Corporation Apparatus and method for interconnecting electronic products
JP4387463B2 (ja) 1997-02-20 2009-12-16 アラーガン、インコーポレイテッド タザロテンおよびコルチコステロイドによる乾癬の処置
US5972920A (en) * 1998-02-12 1999-10-26 Dermalogix Partners, Inc. Formulation containing a carrier, active ingredient, and surfactant for treating skin disorders
SE9800729L (sv) 1998-03-06 1999-09-07 Scotia Lipidteknik Ab Ny topikal formulering I
US5990100A (en) * 1998-03-24 1999-11-23 Panda Pharmaceuticals, L.L.C. Composition and method for treatment of psoriasis
GB9823036D0 (en) 1998-10-22 1998-12-16 Glaxo Group Ltd Fluticasone lotion having improved vasoconstrictor activity
AU2877800A (en) 1999-02-12 2000-08-29 Susan Bershad Short contact treatment of psoriasis with topical retinoids
DK1194109T3 (da) 1999-06-25 2004-10-25 Durham Pharmaceuticals Ltd Topiske formuleringer omfattende hud-gennemtrængningsmidler samt anvendelse deraf
US6479058B1 (en) 1999-09-02 2002-11-12 Mccadden Michael E. Composition for the topical treatment of poison ivy and other forms of contact dermatitis
US6656928B1 (en) * 1999-09-02 2003-12-02 Mccadden Michael E. Composition for the topical treatment of rashes, dermatoses and lesions
US6387383B1 (en) 2000-08-03 2002-05-14 Dow Pharmaceutical Sciences Topical low-viscosity gel composition
US6579512B2 (en) * 2001-06-15 2003-06-17 Crutchfield, Iii Charles E. Topical steroid spray
US6709663B2 (en) 2001-08-31 2004-03-23 Healthpoint, Ltd. Multivesicular emulsion drug delivery systems
ES2298438T3 (es) * 2001-12-21 2008-05-16 Rhodia Inc. Composiciones estables combinadas de tensioactivos cationicos y anionicos.
US20060018937A1 (en) 2002-10-25 2006-01-26 Foamix Ltd. Steroid kit and foamable composition and uses thereof
US7820145B2 (en) 2003-08-04 2010-10-26 Foamix Ltd. Oleaginous pharmaceutical and cosmetic foam
US7544674B2 (en) 2002-10-25 2009-06-09 Galderma S.A. Topical skin care composition
US9265725B2 (en) 2002-10-25 2016-02-23 Foamix Pharmaceuticals Ltd. Dicarboxylic acid foamable vehicle and pharmaceutical compositions thereof
JP2004359585A (ja) 2003-06-03 2004-12-24 Medorekkusu:Kk 被膜形成型の副腎皮質ステロイド薬含有外用製剤
US20050101582A1 (en) 2003-11-12 2005-05-12 Allergan, Inc. Compositions and methods for treating a posterior segment of an eye
US8741333B2 (en) 2004-06-07 2014-06-03 Nuvo Research Inc. Compositions and methods for treating dermatitis or psoriasis
US8449867B2 (en) * 2004-08-31 2013-05-28 Stiefel Research Australia Pty Ltd Microemulsion and sub-micron emulsion process and compositions
WO2006098353A1 (ja) 2005-03-15 2006-09-21 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. 外用剤
US20060239929A1 (en) 2005-04-25 2006-10-26 Dow Gordon J Use of a clobetasol spray formulation to treat psoriasis
CA2632616A1 (en) 2005-12-09 2007-06-21 Nycomed Us Inc. Topical glucocorticosteroid formulations
CA2633464A1 (en) 2005-12-14 2007-09-07 Zars Pharma, Inc. Compositions and methods for dermal delivery of drugs
PT2494959E (pt) 2006-07-05 2015-02-20 Foamix Pharmaceuticals Ltd Veículo formador de espuma de ácido dicarboxílico e suas composições farmacêuticas
EP2097065A2 (en) 2006-11-29 2009-09-09 Foamix Ltd. Foamable waterless compositions with modulating agents
US20100323998A1 (en) * 2007-08-06 2010-12-23 Glenmark Pharmaceuticals Ltd. Topical composition containing the combination of mupirocin and beclomethasone
MX2010002592A (es) 2007-09-10 2010-03-30 Glenmark Pharmaceuticals Ltd Composicion farmaceutica topica para la combinacion de acido fusidico y corticoesteroides.
WO2009084020A2 (en) 2007-10-18 2009-07-09 Glenmark Pharmaceuticals Limited Topical composition comprising halobetasol and salicylic acid
BRPI0914630A2 (pt) 2008-06-26 2019-09-24 Anterios Inc liberação dérmica
WO2010039251A1 (en) * 2008-10-03 2010-04-08 Nexmed Holdings, Inc. Stabilized composition for treating psoriasis
US20100249060A1 (en) * 2009-02-23 2010-09-30 Smith Jan G Topical formulation of low level clobetasol propionate for treating disorders of the skin and mucous membranes
WO2010096868A1 (en) 2009-02-25 2010-09-02 Stiefel Research Australia Pty Ltd Topical foam composition
US20130310355A1 (en) 2009-12-15 2013-11-21 Young Pharmaceuticals, Inc. Low toxicity topical active agent delivery system
WO2012051614A2 (en) 2010-10-15 2012-04-19 Kulesza John E Delivery of hydrophobic bioactive agents
US11957753B2 (en) 2010-11-22 2024-04-16 Bausch Health Ireland Limited Pharmaceutical formulations containing corticosteroids for topical administration
US8809307B2 (en) 2010-11-22 2014-08-19 Dow Pharmaceutical Sciences, Inc. Pharmaceutical formulations containing corticosteroids for topical administration
US20140112959A1 (en) 2012-10-18 2014-04-24 MiCal Pharmaceuticals LLC - H Series, a Series of MiCal Pharmaceuticals LLC, a Multi-Division Limite Topical steroid composition and method

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55164626A (en) * 1979-05-31 1980-12-22 Squibb & Sons Inc Corticosteroid composition
JPS5793907A (en) * 1980-10-06 1982-06-11 Glaxo Group Ltd Locally administratable pharmaceutical composition
JPS62215528A (ja) * 1986-03-17 1987-09-22 Taisho Pharmaceut Co Ltd 経皮投与製剤
JPS62238216A (ja) * 1986-04-03 1987-10-19 Otsuka Pharmaceut Factory Inc ステロイドクリ−ム製剤
JPS63255228A (ja) * 1987-04-14 1988-10-21 Otsuka Pharmaceut Factory Inc ステロイドクリ−ム製剤
JPH05178764A (ja) * 1991-05-17 1993-07-20 Bristol Myers Squibb Co 局所用あるいは経皮用製品におけるジブチルアジペートとイソプロピルミリステートの用途
WO2000040250A1 (fr) * 1999-01-06 2000-07-13 Taisho Pharmaceutical Co.,Ltd. Lotion a base d'amelometasone
JP2005524614A (ja) * 2001-12-21 2005-08-18 メデイシス・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン 副腎皮質ステロイド送達を増進するための組成物および方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018526325A (ja) * 2015-06-18 2018-09-13 ヴァリーント ファーマスーティカルズ ノース アメリカ 乾癬を治療するためのコルチコステロイドおよびレチノイドを含む局所用組成物
JP6997624B2 (ja) 2015-06-18 2022-01-17 ボシュ ヘルス ユーエス,エルエルシー. 乾癬を治療するためのコルチコステロイドおよびレチノイドを含む局所用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6111007B2 (ja) 2017-04-05
CA3055328C (en) 2022-09-20
BR112013012476A2 (pt) 2016-09-06
KR20180015281A (ko) 2018-02-12
EP4233838A3 (en) 2023-11-08
EP2643002A1 (en) 2013-10-02
SI2643002T1 (sl) 2023-04-28
KR20140043044A (ko) 2014-04-08
CN103228281A (zh) 2013-07-31
HRP20230032T1 (hr) 2023-03-03
US20170266288A1 (en) 2017-09-21
AU2011345240A1 (en) 2013-05-30
AU2011345240B2 (en) 2016-11-17
EP4233838A2 (en) 2023-08-30
IL226398B2 (en) 2023-09-01
US10478502B2 (en) 2019-11-19
LT2643002T (lt) 2023-02-10
ES2935814T3 (es) 2023-03-10
BR112013012476B1 (pt) 2021-03-16
MX346961B (es) 2017-04-06
PT2643002T (pt) 2023-01-20
IL226398B (en) 2020-03-31
CA2817524C (en) 2019-11-05
WO2012087443A1 (en) 2012-06-28
PL2643002T3 (pl) 2023-04-11
MX2013005764A (es) 2013-06-28
EP2643002A4 (en) 2014-07-23
US20140336161A1 (en) 2014-11-13
HUE061270T2 (hu) 2023-06-28
NZ610659A (en) 2015-05-29
EP2643002B1 (en) 2023-01-04
CN103228281B (zh) 2016-10-19
CA2817524A1 (en) 2012-06-28
RU2568598C2 (ru) 2015-11-20
RU2013128607A (ru) 2014-12-27
US8809307B2 (en) 2014-08-19
US11213587B2 (en) 2022-01-04
CA3055328A1 (en) 2012-06-28
US20120129824A1 (en) 2012-05-24
KR101967121B1 (ko) 2019-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6111007B2 (ja) 局所投与用コルチコステロイド含有医薬製剤
US11839656B2 (en) Pharmaceutical formulations containing corticosteroids for topical administration
US11179465B2 (en) Topical compositions comprising a corticosteroid
JP2003212716A (ja) 液晶型乳化組成物
JP2018197201A (ja) 乳化組成物
WO2021046444A1 (en) Topical compositions comprising a corticosteroid for the treatment of psoriasis in pediatric patients

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141030

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151223

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6111007

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250