JP2013528167A - レボロキタマイシン、その薬物組成物、調製方法及び応用 - Google Patents

レボロキタマイシン、その薬物組成物、調製方法及び応用 Download PDF

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Abstract

本発明は1種のレボロキタマイシン、その薬物組成物、調製方法及び応用に関する。レボロキタマイシンはイソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの3つの成分を主とする混合物であり、イソブチリルスピラマイシンIII、II、ブチリルスピラマイシンIII、II、プロピオニルスピラマイシンIII、II及びアセチルスピラマイシンIII、IIを所定量含有し、そのうち、イソバレリルスピラマイシンIIIの含量は30重量%を上回り、イソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの合計含量は60重量%を上回り、アシル化スピラマイシンの含量は80〜98重量%であり、該レボロキタマイシンは温度25℃、0.02g/mlのクロロホルム溶液の中での比旋度は[α]=−52°〜−57°である。本発明はまた、イソバレリルスピラマイシンIII、II又はIが結晶体化合物であるレボロキタマイシン、及び上記のレボロキタマイシンを含有する薬物組成物に関する。本発明におけるレボロキタマイシン又はその薬物組成物の中の活性成分は旋光性を持ち、優れた抗感染効果がある。
【選択図】なし

Description

本発明はロキタマイシン原料薬及びその薬物製剤分野に属し、具体的にいえば、1種のマクロライド系遺伝子工学的抗生物質、とりわけ1種のレボロキタマイシン薬物、その調製方法及び感染症治療・予防薬物調製での応用に関する。
ロキタマイシンは遺伝子工学技術を利用して開発された新型スピラマイシンの誘導体であり、もともとはバイオテクノロジースピラマイシンと命名され、かつて、生技マイシン[特許番号:ZL97104440.6]という名称が使用されていた。「中国薬品通用名称命名原則」に基づき、中国国家薬典委員会による技術審査及び検討を経て、バイオテクノロジースピラマイシンの中国語通用名称はロキタマイシンに変更され、英文名称はCarrimycinである。
ロキタマイシンは遺伝子組み換え細菌の発酵によってできたものであり、その化学構造は4”−イソバレリルスピラマイシンを主成分とし、4”−イソバレリルスピラマイシンI、II、IIIを含み、さらに約6種の4”−位のヒドロキシアシル化のスピラマイシンを含有するため、その化学名称は4”アシル化スピラマイシンと総称されている。
ロキタマイシンの主成分の化学構造は式(1)の示すとおり:
(1)
そのうち、
ロキタマイシンは16員環マクロライド系抗生物質であり、その作用方法として、細菌リボソームとの結合によりそのタンパク質の合成を抑制する。
体外試験の結果によると、ロキタマイシンはグラム陽性菌とりわけ一部の耐薬菌(β−ラクタム耐性黄色ブドウ球菌、エリスロマイシン耐性黄色ブドウ球菌など)に対し効果があり、同種類の薬と明らかな交差耐薬性がない。同時に、ロキタマイシンはマイコプラズマ、クラミジアに対し優れた抗菌活性を持ち、一部のグラム陰性菌に対しても抗菌活性を持ち、また、トキソプラズマ、レジオネラ菌などに対して、良好な抗菌活性及び組織透過性を持ち、さらに潜在的な免疫調節作用がある。その動物体内抗菌活性は明らかに体外より優れている(ZL200310122420.9)。臨床研究によると、毎日、ロキタマイシン錠剤0.2−0.4mgを5〜7日服用すれば、化膿連鎖球菌に起因する急性細菌性咽頭炎、急性化膿性扁桃炎、感受性菌に起因する細菌性副鼻腔炎、急性気管支炎、肺炎連鎖球菌、インフルエンザ菌及び肺炎マイコプラズマに起因する軽度の肺炎、マイコプラズマ、クラミジアに起因する非淋菌性尿道炎、感受性菌に起因する皮膚軟部組織感染症、歯周炎、中耳炎などの感染症を治療することができる。総有効率は92.68%である。ロキタマイシンは安全かつ効果的な薬物である。
薬物動態学の研究結果によると、ロキタマイシンに含まれる活性を有する有効な成分は主にイソバレリルスピラマイシン I、II、IIIである。ロキタマイシンは動物体内に入ってから、間もなくスピラマイシンに代謝され、親薬物イソバレリルスピラマイシン I、II、IIIと活性代謝物スピラマイシン I、II、III のAUC0−t合計で計算し、その経口絶対的バイオアベイラビリティは平均して91.6%である。文献の報道によると、スピラマイシンの経口絶対的バイオアベイラビリティは30〜40%(Frydman AM et al J Antimicrob Chemother.1988,22(suppl B):93−103)である。このことから、イソバレリルスピラマイシンの構造は明らかに活性成分スピラマイシンのバイオアベイラビリティを改善していることが明らかである。1回薬を飲むことでロキタマイシンの解消が比較的に遅く、T1/2は23〜27時間の間にある。
ロキタマイシンの有効成分に対する研究を通じ、ロキタマイシンにおいて活性を有する有効成分イソバレリルスピラマイシン I、II、IIIの分子構造には複数のキラル炭素原子が存在していることが明らかになった。キラリティー(Chirality)は三次元オブジェクトの基本的な属性であり、自然界の本質的な属性の1つである。タンパク質、多糖類、核酸、酵素など生命活動の重要な基礎としての生体高分子はほとんどキラルなものであり、これらの高分子は動物体内で重要な生理機能を持つ場合が多い。キラル薬物(chiral drug)は薬物の分子構造にキラル中心を導入後に得られる互いに実物と鏡像になる一対の鏡像異性体のことをいう。これらの鏡像異性体は、物理的化学的性質が基本的に似ており、旋光性のみが異なり、それぞれR−タイプ(右巻き)又はS−タイプ(左巻き)、ラセミと命名されている。しかし、ここ20年来、薬学研究の進展に伴い、薬物エナンチオマーの立体選択性(stereoselectivity)の違いにより各受容体との親和性が異なるため薬理作用が大きく異なることが証明されている。人々はキラル薬物の中で活性の高いエナンチオマーを優性エナンチオマー(Eutomer)と呼び、活性の低い又は活性のないエナンチオマーを劣性エナンチオマー(Distomer)と呼んでいる。多くの場合、劣性エナンチオマーは、効果がないばかりか、優性エナンチオマーの一部の効果を解消し、さらに深刻な毒性副反応を生じ、効果の差異の複雑性を示す場合がある。単一エナンチオマーの治療指数はそのラセミ体とかなりの違いがあることも明らかになってくる。たとえば、周知のDL−(+−)シントマイシンの治療効果はD(−)クロラムフェンコルの半分しかなく、プロプラノロール(propranolol)L−異性体の薬物活性はD−異性体より100倍高く、(−)メタドンは強力な鎮痛剤だが、(+)は効果がない。また、毒性の方も差異があり、たとえば、サリドマイド(thalidomide)の2つのエナンチオマーのマウスに対する鎮痛作用が類似するが、S(−)異性体及びその代謝物のみが、胎児毒性及び催奇形性がある。ケタミンは、広く応用される特性のある麻酔・鎮痛薬だが、幻覚を引き起こすなどの副作用がある。研究によると、S(+)体の作用はR(−)体より3〜4倍強く、毒性副作用は明らかに後者に関連している。キラル薬物の効果の大きな違いはキラル薬物の研究開発や分離分析の発展を促している。「キラリティー」技術を利用することにより、人々は薬物に含まれる働きのない又は毒性副作用のある成分を効果的に取り除き、単一の指向性構造を有する純粋なキラル薬物を生産することが可能になり、これにより、薬物の成分はより純粋になり、疾病治療時に効果がより早く現れ、治療過程がより短くなる。したがって、キラル薬物の研究は目下国際的な新薬研究の新方向の1つになっており、各国政府及び各大手医薬会社は多額の資金を投下し、キラル薬物製剤、キラル原材料、キラル中間体などの分野で研究・開発を展開し、世界のキラリティー制薬市場の占有に取り組んでいる。また、キラリティー技術の継続的な改善とりわけ液体クロマトグラフィーの迅速かつ広範囲にわたる応用に伴い、キラル薬物エナンチオマーの分離分析及び測定が促進された。単一エナンチオマーキラル薬物は広汎な応用が得られた。
ロキタマイシンは光学活性を持っているか?本発明の発明者はこの点について大量の研究を行った結果、培養・発酵条件の調整及び改善により、意外に旋光性を持つロキタマイシンが得られた。旋光性を持つこのロキタマイシンはより優れた抗感染活性を持っている。よって、本発明は1種のレボロキタマイシン、その調製方法及び感染症予防・治療薬物調製での応用を提供する。
本発明の一番目の目的は、旋光性を持つとともにより優れた抗感染活性を持つレボロキタマイシンを提供することにある。
本発明の二番目の目的は、本発明において提供する旋光性を持つレボロキタマイシンと薬学的に許容されるキャリアを含有するレボロキタマイシン薬物組成物を提供することにある。
本発明の三番目の目的は、製造工程が簡単で、品質標準が管理しやすく、調製したレボロキタマイシンの効果が良く、旋光性を持つとともにより優れた抗感染活性を持つレボロキタマイシンの調製方法を提供することにある。
本発明の四番目の目的は、特に抗細菌、抗クラミジア及び抗マイコプラズマにおいて比較的に良い効果があって、感染症薬物として用いられる、本発明におけるレボロキタマイシン又はレボロキタマイシン薬物組成物の感染症治療・予防薬物の調製での応用を提供することにある。
本発明の一番目の目的を実現するために、以下の技術方案を用いる。
イソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの3つの成分を主とする混合物であり、イソブチリルスピラマイシンIII、II、ブチリルスピラマイシンIII、II、プロピオニルスピラマイシンIII、II及びアセチルスピラマイシンIII、IIを一定量含有し、そのうちイソバレリルスピラマイシンIIIの含量は30重量%を上回り、イソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの合計含有量は60重量%を上回り、アシル化スピラマイシンの含量は80〜98重量%、好ましくは85〜98重量%、より好ましくは90〜98重量%、最も好ましくは95〜98重量%とし、温度25℃、0.02g/mlのクロロホルム溶液の中での比旋度は[α]=−52°〜−57°、好ましくは−54°〜−56°、より好ましくは−55°とすることを特徴とするレボロキタマイシン。
本発明の発明者はロキタマイシンについて大量の研究を行い、培養・発酵条件の調整と改善、とりわけpH調節剤による発酵中のpH値に対する厳格なコントロールにより、発酵中にpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、各段階はそれぞれ所定の方程式を満足するようにし、これにより光学活性を有するレボロキタマイシンが得られた。これについては、上記の培養・発酵条件により光学活性を有するロキタマイシンの成分の含量が変化することが原因と考えられるとともに、上記の培養・発酵条件によりロキタマイシンの光学構造が変化することも原因と考えられる。
本発明におけるレボロキタマイシンの比旋度の測定方法として、本発明において調製したレボロキタマイシンをとって正確に秤量し、クロロホルムを加えて溶解させ、1mlごとに約20mg含む溶液に希釈し、ナトリウムスペクトルのD線(589.3nm)を用いて旋光度を測定し、測定長さは1dmとし、測定温度は25℃とし、目盛り0.0001°までのテスト済みの旋光計を使用する。
本発明におけるレボロキタマイシンは、融解範囲が112〜122℃、好ましくは114〜120℃、より好ましくは116〜118℃とする。
その測定方法として、乾燥したレボロキタマイシンを適量とって、融点測定用毛細管の中に入れ、融点を測定し,測定を3回繰り返し、平均値をとる。
本発明におけるロキタマイシンは旋光性を持つ。現代の薬理学の研究によれば、薬物エナンチオマーは立体選択性が異なるため、各受容体との親和性が異なり、薬理作用に大きな違いが生じる。本発明では、動物体内外の効果により本発明におけるレボロキタマイシンは優れた抗感染効果を持つとともにかなり強い薬理活性をを持つことを証明し、これにより感染症の治療のために新しい薬物を提供し、ロキタマイシンのキラル薬物製剤の研究開発のための基盤も築き上げられた。
動物体内外試験により、本発明におけるレボロキタマイシンは、感受性が高く、耐薬性が低く、耐性黄色ブドウ球菌に対し効果があるほか、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染、ハイパースペクトルβ−ラクタマーゼ(ESBL)によって生成される大腸菌感染など抗生物質の乱用に起因する細菌感染に対しても計り知れないほどの価値があることが証明された。クロストリジウムディフィキル(C−diff)に起因する全ての伝染病は抗生物質乱用によるものだが、レボロキタマイシンの誕生により、抑制されることが期待できる。
本発明におけるレボロキタマイシンは、さらにスピラマイシンIIIとその他の成分を含有し、そのうち、スピラマイシンIIIの含量は1.0%を下回り、その他の成分の合計含量は2.0〜19重量%、好ましくは2.0〜14.0重量%、より好ましくは2.0〜9.0重量%、最も好ましくは2.0〜4.0重量%とする。
本発明におけるその他の成分には、改善されたスピラマイシンの同族体を少なくとも3種含有する。
本発明におけるレボロキタマイシンはイソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの3つの成分を主とする混合物であり、上記のイソバレリルスピラマイシンIIIはレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であり、又は上記のイソバレリルスピラマイシンIIはレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であり、或いは上記のイソバレリルスピラマイシンIはレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物である。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物である場合、該結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は、2θが8.0°、10.0°、11.2°、11.7°、16.4°、19.1°、19.6°、20.0°、21.4°、22.9°、23.6°及び29.4°であるときに、特徴的なピークがある。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物である場合、該結晶体を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は、2θが10.0°、11.6°、16.4°、17.3°、19.1°、21.2°、22.1°、22.7°、26.4°、26.9°、27.5°及び31.5°であるときに、特徴的なピークがある;
イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物である場合、該結晶体を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は、2θが7.6°、8.0°、10.0°、11.4°、16.4°、17.0°、17.5°、17.9°、19.5°、22.7°、23.7°及び24.4°であるときに、特徴的なピークがある。
本発明の発明者はさらなる研究により、得られたレボロキタマイシンについて純化・分離を行ってイソバレリルスピラマイシンIII、II又はIの単一成分を得た後、その中の1種の成分を再結晶させてイソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの結晶体を得、さらにレボロキタマイシンと混合し、イソバレリルスピラマイシンIII、II又はIがレボイソバレリルスピラマイシンIII、II又はI結晶体化合物であるレボロキタマイシンを得、動物体内効果によって、イソバレリルスピラマイシンIII、II又はIがレボイソバレリルスピラマイシンIII、II又はI結晶体化合物であるレボロキタマイシンの効果は明らかに単純なレボロキタマイシンより優れれいることを明らかにした。
本発明の二番目の目的を実現するために、以下の技術方案を用いる。
上記のレボロキタマイシンと薬学的に許容されるキャリアを含有するレボロキタマイシン薬物組成物。
本発明における薬物組成物に含まれるレボロキタマイシンの含量は安全かつ治療的に有効な量、好ましくは薬物組成物の10〜90重量%、より好ましくは25〜75重量%、さらに好ましくは40〜60重量%とする。
本発明において用いられる用語「安全かつ治療的に有効な量」は、人体又は他の哺乳動物の疾病を軽減又は逆転或いは治療でき、かつ服用する薬物又は薬剤が哺乳動物の組織に対して重大な危害を与えない薬物、化合物、組成物、製品又は薬剤の十分な用量のことをいう。
本発明において用いられる用語「薬学的に許容されるキャリア」は、希釈剤、賦形剤、充填剤、接着剤、湿潤剤、崩壊剤、吸収促進剤、表面活性剤、吸着キャリア、潤滑剤など薬学分野の通常の薬物キャリアのことをいう。賦形剤は水などがあり、充填剤はでんぷん、ショ糖などがあり、接着剤は繊維素誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドンなどがあり、湿潤剤はグリセリンなどがあり、崩壊剤は寒天、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウムなどがあり、吸収促進剤は第4級アンモニウム化合物などがあり、表面活性剤はセタノールなどがあり、吸着キャリアはカオリン、ベントナイトなどがあり、潤滑剤はタルクパウダー、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ピリエチレングリコールなどがある。また、組成物に香味剤、甘味剤など他の補助材料を加えて用いることも可能である。
本発明における組成物は、安全かつ有効な量で希釈剤、崩壊剤、潤滑剤、充填剤、接着剤、湿潤剤、吸収促進剤、表面活性剤、賦形剤又はその他本分野でよく用いられる全ての薬物キャリアから任意に選択し使用することができる。
本発明におけるレボロキタマイシン薬物組成物は薬用に適する製剤形式にて存在し、該製剤形式は液体製剤、固形製剤、半固形製剤又は気体製剤である。
上記の液体製剤は注射剤、輸液剤、溶液剤、合剤、シロップ剤、チンキ剤、ペプタイザー、芳香水剤、グリセリン剤、コロイド溶液剤、粘質物、懸濁液又は乳濁液である。
上記の固形製剤は注射用パウダー、注射用凍結乾燥パウダー、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、丸剤、丹剤又はフィルム剤である。
上記の半固体製剤は軟膏剤、硬膏剤、坐剤、エキス剤又はゲル剤である。
上記の気体製剤はエーロゾル剤又はスプレー剤である。
本発明におけるレボロキタマイシン薬物組成物については、レボロキタマイシンの用量は1剤形10〜1500mg、好ましくは100〜1000mg、より好ましくは200〜500mgとする。
本発明の三番目の目的を実現するために、以下の技術方案を用いる。
4”−イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を斜面培養基において培養後、種培養基に接種し、培養後、さらに発酵培養基に接種し、pH調節剤によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜9.0、好ましくは6.0〜8.0、より好ましくは6.0〜7.5の条件下で発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=k+6.0を満たし、そのうち0.0227≦k≦0.1364、0<x≦22、第二段階は方程式y=k+ bを満たし、そのうち−0.0735≦k<0,6.5<b≦10.62、22≦x≦56、第三段階は方程式y=k+ bを満たし、そのうち0<k≦0.0078、6.06≦b<6.5、56≦x≦120とする培養、発酵、抽出を含むレボロキタマイシンの調製方法。
本発明では、培養・発酵条件の調整と改善、とりわけpH調節剤による発酵中のpH値に対する厳格なコントロールにより、発酵中に時間が経つに伴って変化するpH値の曲線は3つの連続的な段階を呈し、各段階はそれぞれ所定の方程式を満足するようにし、これにより光学活性を有するレボロキタマイシンを得る。
本発明では発酵過程が重要であり、発酵の全過程において時々pH値を検出することが必要となり、pH値はpH調節剤を加えることによってコントロールし、上記のpH調節剤はブドウ糖、クエン酸、酢酸、塩酸、アンモニア水、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの1つ又はその組み合わせ、好ましくはブドウ糖、クエン酸、酢酸、アンモニア水又はその組み合わせ、より好ましくはブドウ糖、アンモニア水又はその組み合わせとする。
本発明の調製方法における抽出として、培養発酵後の発酵液を、硫酸アルミニウムを用いて処理しろ液を得、pHを8.5−9.0まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液は無塩水及び1%NaHPOを用いて洗浄し、さらにpH 2.0−2.5の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.5−5.5まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.5−9.0まで調節し、沈殿物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
本発明の調製方法における斜面培養基には、大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有する。
本発明の調製方法における種培養基には、大豆粕粉1.5%、でんぷん 3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有する。
本発明の調製方法における発酵培養基には、ブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有する。
本発明の調製方法における斜面培養基での培養は、温度28〜38℃の条件下で8〜15日培養するということである。
本発明の調製方法における種培養基での培養は、温度25〜30℃の条件下で40〜80時間培養するということである。
本発明の調製方法における発酵培養基での発酵は、26〜30℃の条件下で72〜120時間培養するということである。
レボロキタマイシンにはイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの結晶体を含有する場合、前述の調製方法はさらに次のステップを含む。
a)レボロキタマイシンについて分離・純化を行い、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIを得る。
b)得られたレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIを再結晶させ、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物を得る。
c)ステップa)においてレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの成分を分離・純化した後のレボロキタマイシンを、回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、そして1倍の量の酢酸エチルを用いて抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用いて、回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボロキタマイシンを得る。
d)ステップb)において得られたレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物をステップc)において得られたレボロキタマイシンと混合させて得られたイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIはレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物のレボロキタマイシンである。
本発明の調製方法におけるステップa)に記載された分離・純化において、調製型高速液体クロマトグラフィーを用いて最初の分離によって得られたレボロキタマイシンについて純化を行い、ODS調製カラムを用い、アセトニトリルと酢酸アンモニウム緩衝液を用いて勾配溶出を行い、UV検出によって、分離のUVスペクトルを記録し、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの成分ターゲットピークを収集する。
カラム:ODS調製カラム
流動相:アセトニトリル(A)、100mM酢酸アンモニア水溶液(B)
グラデーション条件:0〜60分間、Aは25%〜65%、61〜90分間、Aは65%〜90%という線形グラデーションを用いる。
流速:260 mL/分
サンプル注入量:10mL
サンプル注入濃度:0.5g/mL
検出波長:231nm
収集方式:UVトリガ収集
レボイソバレリルスピラマイシンIの保留時間RT 44.759分によってレボイソバレリルスピラマイシンIのサンプルを収集し、又はレボイソバレリルスピラマイシンIIの保留時間RT 43.34分によってレボイソバレリルスピラマイシンIIのサンプルを収集し、或いはレボイソバレリルスピラマイシンIIIの保留時間RT 48.009分によってレボイソバレリルスピラマイシンIIIのサンプルを収集し、そして回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、1倍の量の酢酸エチルで抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、さらに回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの白色の粉末状固形物を得る。
本発明の調製方法では、イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物である場合、該結晶体は次の再結晶方法を用いて得る:まず得られたレボイソバレリルスピラマイシンIの白色の粉末状固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、そして純水を加えながら撹拌し、純水を加えた後、温度を5℃〜15℃まで下げると当時に撹拌を続け、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体を得、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とする。
そのうち、上記のレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物の再結晶方法の第一の好ましい技術方案として、加える純水の体積は酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の2〜9倍、好ましくは2.5〜7.5倍とし、純水を加える速度は4〜10ml/分、好ましくは6〜8ml/分とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物の再結晶方法の第二の好ましい技術方案として、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物の再結晶方法の第三の好ましい技術方案として、加えた純水の撹拌速度は30〜60回転/分、好ましくは45〜60回転/分とし、純水を加えた後の撹拌速度は10〜30回転/分、好ましくは10〜20回転/分とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物の再結晶方法の第四の好ましい技術方案として、純水を加えた後の温度を下げる速度は1〜3℃/時、好ましくは1〜1.5℃/時とする。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物である場合、該結晶体を次の再結晶方法を用いて得る:まず得られたレボイソバレリルスピラマイシンIIの白色の粉末状固形物を無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの混合溶剤に溶解させ、そして純水を加えながら撹拌し、純水を加えた後、温度を5℃〜15℃まで下げると当時に撹拌を続け、レボイソバレリルスピラマイシンIIの結晶体を得、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とする。
そのうち、上記のレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物の再結晶方法の第一の好ましい技術方案として、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の2〜9倍、好ましくは2.5〜7.5倍とし、純水を加える速度は4〜10ml/分、好ましくは6〜8ml/分とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物の再結晶方法の第二の好ましい技術方案として、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物の再結晶方法の第三の好ましい技術方案として、加えた純水の撹拌速度は30〜60回転/分、好ましくは45〜60回転/分とし、純水を加えた後の撹拌速度は10〜30回転/分、好ましくは10〜20回転/分とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物の再結晶方法の第四の好ましい技術方案として、純水を加えた後の温度を下げる速度は1〜3℃/時、好ましくは1〜1.5℃/時とする。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物である場合、該結晶体は次の再結晶方法を用いて得る:まず得られたレボイソバレリルスピラマイシンIIIの白色の粉末状固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、そして純水を加えながら撹拌し、純水を加えた後、温度を5℃〜15℃まで下げると当時に撹拌を続け、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体を得、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とする。
そのうち,上記のレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物の再結晶方法の第一の好ましい技術方案として、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の2〜9倍、好ましくは2.5〜7.5倍とし、純水を加える速度は4〜10ml/分、好ましくは6〜8ml/分とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物の再結晶方法の第二の好ましい技術方案として、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物の再結晶方法の第三の好ましい技術方案として、加えた純水の撹拌速度は30〜60回転/分、好ましくは45〜60回転/分とし、純水を加えた後の撹拌速度は10〜30回転/分、好ましくは10〜20回転/分とする。
上記のレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物の再結晶方法の第四の好ましい技術方案として、純水を加えた後の温度を下げる速度は1〜3℃/時、好ましくは1〜1.5℃/時とする。
本発明では、また上記のレボロキタマイシン又はレボロキタマイシン薬物組成物の感染症治療薬物の調製での応用を提供する。
本発明における感染症はグラム陽性菌、黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、マイコプラズマウレアリチクム、クラミジアトラコマチス、化膿連鎖球菌、カタル球菌、淋菌、インフルエンザ桿菌、レジオネラ菌又は嫌気性菌による感染に起因する疾病である。
本発明では、さらに上記のレボロキタマイシン又はレボロキタマイシン薬物組成物の抗菌薬物の調製での応用を提供する。上記の菌は、肺炎連鎖球菌、A群連鎖球菌、化膿連鎖球菌、腸球菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、カタル球菌、淋菌、インフルエンザ桿菌、大腸菌、毒素産生性大腸菌、病原性大腸菌、侵襲性大腸菌、緑膿菌、肺炎桿菌、プロテウスブルガリス、チフス菌、アシネトバクター属、シトロバクター属、セラチア菌、ソンネ赤痢菌、フレクスナー赤痢菌、カンジダアルビカンス、並びにレジオネラニューモフィラ、ゴールドマンレジオネラ菌、レジオネラボウズマニイ、レジオネラダモフィイ、レジオネラジョルダニス、レジオネラミクダーディなどのレジオネラ菌、及びバクテロイデスフラジリス、多形性菌、バクテロイデスブルガタス、バクテロイデスディスタソニス、バクテロイデスルミニコラ、ブルセラアサッカロリティカ、口腔ブルセラ、核酸桿菌、フソバクテリウムルッシイ、ビフィズス菌、乳酸桿菌、ペプトストレプトコッカス属、プロピオニバクテリウムアクネス、ウェルシュ菌、酵母様真菌などの嫌気性菌がある。
本分野の当業者は通常、治療に要する活性成分の量が疾病の性質や患者の年齢、病状など様々な要素によって変化し、最終的に主治医によって判断することを認識している。本発明におけるレボロキタマイシン薬物組成物が単位剤形で投与される場合、上記のレボロキタマイシンの用量は1剤形10〜1500mg、好ましくは100〜1000mg、より好ましくは200〜500mgとする。毎日必要な用量を単回投与量又は分割用量の形で投与する。
体内外効果の試験によると、本発明で提供したレボロキタマイシン又はレボロキタマイシン薬物組成物の活性成分は光学活性を持ち、比較的に良い抗感染効果があり、グラム陽性菌とりわけエリスロマイシン耐性、β−ラクタマーゼ耐性の黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌に対して比較的に良い抗菌活性を持ち、カタル球菌、淋菌、インフルエンザ桿菌など一部の陰性菌並びに一部のレジオネラ菌及び嫌気性菌に対しても効き目があり、特に肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジアに対し著しい活性を持つ。
従来の技術と比べ、本発明は次の利点を持つ。
1)本発明におけるレボロキタマイシンは旋光性を持つ。現代の薬理学の研究によれば、薬物エナンチオマーは立体選択性が異なるため、各受容体との親和性が異なり、薬理作用に大きな違いが生じる。本発明では、動物体内外の効果により本発明におけるレボロキタマイシンは優れた抗感染効果を持つとともにかなり強い薬理活性を持つことを証明し、これにより感染症の治療のために新しい薬物を提供し、ロキタマイシンのキラル薬物製剤の研究開発のための基盤も築き上げられた。動物体内効果により、イソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIはレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物のレボロキタマイシンであり、マウスの12株細菌感染症に対する効果はより優れた保護作用を示していることが明らかになった。
2)本発明で提供したレボロキタマイシンの調製方法は、培養・発酵条件の調整と改善、とりわけpH調節剤による発酵中のpH値に対する厳格なコントロールにより、発酵中に時間が経つに伴うpH値の変化は3つの連続的な段階を呈し、各段階はそれぞれ所定の方程式を満足するようにし、これにより光学活性を有するレボロキタマイシンを得られた。
3)本発明で提供したレボロキタマイシンの調製方法は、製造工程が簡単で、大規模な産業化生産に適する。
本発明の実施例1の発酵過程においてpH値が時間が経つに伴って変化する曲線図である。 本発明の実施例2の発酵過程においてpH値が時間が経つに伴って変化する曲線図である。 本発明の実施例3の発酵過程においてpH値が時間が経つに伴って変化する曲線図である。 ロキタマイシン標準品成分液体クロマトグラフであり、そのうち、 1−−スピラマイシンIII 2−−モノアセチルスピラマイシンII 3−−モノアセチルスピラマイシンIII 4−−プロピオニルスピラマイシンII 5−−プロピオニルスピラマイシンIII 6−−(イソ)ブチリルスピラマイシンII 7−−イソバレリルスピラマイシンI 8−−(イソ)ブチリルスピラマイシンIII 9−−イソバレリルスピラマイシンII 10−−イソバレリルスピラマイシンIII 本発明の実施例4において提供したレボロキタマイシンの液体クロマトグラフである。 本発明におけるレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物のX放射線粉末回折スペクトルである。 本発明におけるレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物のX放射線粉末回折スペクトルである。 本発明におけるレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物のX放射線粉末回折スペクトルである。
以下は本発明の具体的な実施方法である。記載された実施例はさらに本発明を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。
レボロキタマイシンの調製
1)培養発酵
4”−イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、斜面培養基において培養後、種培養基に接種し、培養後、さらに発酵培養基に接種し、ブドウ糖とアンモニア水によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜9.0の条件下で120h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つ連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.1364x+6.0を満たし、そのうち0<x≦22とし、第二段階は方程式y=−0.0735x+10.64を満たし、そのうち22≦x≦56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56≦x≦120とし、曲線の変化は図1の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを9.0まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.5の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.5まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.5まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”−イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、斜面培養基において培養後、種培養基に接種し、培養後、さらに発酵培養基に接種し、ブドウ糖と水酸化ナトリウムによって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜8.0の条件下で110h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.0909x+6.4を満たし、そのうち0<x<22とし、第二段階は方程式y=−0.0441x+7.8を満たし、そのうち22<x<56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56≦x≦110とし、曲線の変化は図2の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを8.9まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.2の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.2まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.6まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”−イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、斜面培養基において培養後、種培養基に接種し、培養後、さらに発酵培養基に接種し、ブドウ糖とクエン酸によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜7.5の条件下で115h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.0682x+6.0を満たし、そのうち0<x<22とし、第二段階は方程式y=−0.0294x+8.147を満たし、そのうち22<x<56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56<x<115とし、曲線の変化は図3の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを8.6まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.3の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを5.2まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.7まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”-イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO 0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有する斜面培養基において、温度28℃の条件下で15日培養し、大豆粕粉1.5%、でんぷん 3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有する種培養基に接種し、温度25℃の条件下で80時間培養し、0.1%の接種量でブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有する発酵培養基に植え込み、ブドウ糖とアンモニア水によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜9.0の条件下で120h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.1364x+6.0を満たし、そのうち0<x≦22とし、第二段階は方程式y=−0.0735x+10.64を満たし、そのうち22≦x≦56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56≦x≦120とし、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを8.5まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.0の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.5まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.5まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”-イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有する斜面培養基において、温度38℃の条件下で8日培養し、大豆粕粉1.5%、でんぷん 3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有する種培養基に接種し、温度30℃の条件下で40時間培養し、20%の接種量でブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有する発酵培養基に植え込み、ブドウ糖とアンモニア水によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜7.5、温度30℃の条件下で115h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.0682x+6.0を満たし、そのうち0<x<22とし、第二段階は方程式y=−0.0294x+8.147を満たし、そのうち22<x<56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56<x<115とし、曲線の変化は図3の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを9.0まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.5の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.5−5.5まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを9.0まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”-イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有する斜面培養基において、温度30℃の条件下で12日培養し、大豆粕粉1.5%、でんぷん 3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有する種培養基に接種し、温度28℃の条件下で60時間培養し、10%の接種量でブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有する発酵培養基に植え込み、ブドウ糖とアンモニア水により発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜7.5、温度28℃の条件下で90h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.0682x+6.0を満たし、そのうち0<x<22とし、第二段階は方程式y=−0.0294x+8.147を満たし、そのうち22<x<56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56<x<90とし、曲線の変化は図3の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを8.7まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.2の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを5.0まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.7まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”-イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有する斜面培養基において、温度35℃の条件下で10日培養し、大豆粕粉1.5%、でんぷん 3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有する種培養基に接種し、温度26℃の条件下で55時間培養し、15%の接種量でブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有する発酵培養基に植え込み、ブドウ糖とアンモニア水によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜7.5、温度27℃の条件下で115h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.0682x+6.0を満たし、そのうち0<x<22とし、第二段階は方程式y=−0.0294x+8.147を満たし、そのうち22<x<56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56<x<110とし、曲線の変化は図3の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを8.6まで調節し、酢酸ブチルで抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.3の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.8まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.8まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンの調製
1)培養・発酵
4”-イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を、大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有する斜面培養基において、温度36℃の条件下で13日培養し、大豆粕粉1.5%、でんぷん 3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有する種培養基に接種し、温度27℃の条件下で75時間培養し、0.5%の接種量でブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有する発酵培養基に植え込み、ブドウ糖とアンモニア水によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜8.0、温度29℃の条件下で98h発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=0.0909x+6.4を満たし、そのうち0<x<22とし、第二段階は方程式y=−0.0441x+7.8を満たし、そのうち22<x<56とし、第三段階は方程式y=0.0078x+6.06を満たし、そのうち56≦x≦110とし、曲線の変化は図2の示すとおりであり、発酵液を得る。
2)抽出
発酵液を硫酸アルミニウムを用いて処理し、ろ液を得、pHを8.9まで調節し、酢酸ブチルで抽出を行い、酢酸ブチル抽出液を無塩水及び1%NaHPOで洗浄し、さらにpH2.4の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.6まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.6まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得る。
レボロキタマイシンのHPLC定量測定法
高速液体クロマトグラフィー(中国薬典2005年版二部付録V D)に準拠して測定する。
Venusil XBP C18(L)150Å(200mm×4.6mm、5um)カラム(AGELA TECHNOLOGIES)を用いる。流動相Aはアセトニトリル、流動相Bは0.01 mol・L−1の酢酸アンモニウム溶液(アンモニア水を用いてpH値を7.0まで調節)とし、下表に基づいて勾配溶出を行い、波長232nm、流速1.0mL・分−1、カラム温度25℃、サンプル注入量20μlとする。
クロマトグラフ条件及びシステム適合性の試験は、ロキタマイシン標準品成分液体クロマトグラフ(図4)を参照し、クロマトグラフ条件を調節し、必要な場合には、流動相の勾配溶出条件を変更し、サンプル注入のレボロキタマイシン成分をロキタマイシン標準品成分スペクトル(図4)と一致させることができる。
標準品溶液:適量の標準品を正確にとり、0.01mol/Lの酢酸アンモニウム溶液(アンモニア水を用いてpHを7.0まで調節)−アセトニトリル(65:35)混合液を用いて0.4mg/ml−0.6mg/mlまで希釈し、標準品溶液として均一に振る。
試験品溶液:試験品を正確に50mgとり、0.01mol/Lの酢酸アンモニウム溶液(アンモニア水を用いてpHを7.0まで調節)−アセトニトリル(65:35)混合液を用いて50mlまで希釈し、試験品溶液として均一に振る。
外部標準法に基づき、イソバレリルスピラマイシンIIIのピーク面積にて計算する。イソバレリルスピラマイシンIIIは30%を上回り、イソバレリルスピラマイシン(I+II+III )は60%を上回り、アシル化スピラマイシンの9つの成分の合計含量は80%を上回り、スピラマイシンIIIの量は1.0%を下回り、その他の未知成分の合計含量は5.0%を下回るものとする。計算公式は次のとおり:
イソバレリルスピラマイシンIII%=AイソバレリルIII×W×P/(A×W)×100%
イソバレリルスピラマイシン(I+II+III )%=(AイソバレリルI+AイソバレリルII+AイソバレリルIII)×W×P/(A×W)×100%
アシル化スピラマイシンの合計含量%=(AアセチルII+AアセチルIII+AプロピオニルII+AプロピオニルIII+AイソブチリルII+AイソバレリルI+AイソブチリルIII+AイソバレリルII+AイソバレリルIII)×W×P/(A×W)×100%
スピラマイシンIII%=AスピラIII×W×P/(A×W)×100%
未知の成分%=A×W×P/(A×W)×100%
式中:W−標準品の重量、g
−標準品中のイソバレリルスピラマイシンIIIのピーク面積
−試験品の重量、g
−試験品中の未知成分のピーク面積の和
P−標準品の中のイソバレリルスピラマイシンIIIの純度
レボロキタマイシン完成品成分のHPLC検出
実施例4で提供したレボロキタマイシンの抽出プロセス及び実施例9で提供したHPLC定量検出法を用いて、レボロキタマイシンについて発酵を8ロット行い、発酵液について抽出を行い、得られる製品の各成分のHPLC検出状況は表1の示すとおりであり、液体クロマトグラフは図5の示すとおりである。
表1、8ロットレボロキタマイシン完成品成分のHPLC検出状況
本発明の他の実施例において調製したレボロキタマイシンについても上記の検出を行い、得られた液体クロマトグラフは5の示すとおりである。
レボロキタマイシン比旋度の測定
本発明の実施例において調製したレボロキタマイシンをとって正確に秤量し、クロロホルムを加えて溶解させ、1mlごとに約20mgを含む溶液に希釈し、ナトリウムスペクトルのD線(589.3nm)を用いて旋光度を測定し、測定長さ1dm、測定温度25℃とし、目盛り0.0001°までかつテスト済みの旋光計を使用する。
表2、比旋度の調査結果
レボロキタマイシン錠剤(10000枚にて計算)
処方:実施例4のレボロキタマイシン原末1000g
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(5%)92.5g
カルボキシメチルデンプンナトリウム(3%) 55.5g
ステアリン酸マグネシウム(1%)18.5g
でんぷん総重量−他の原材料と補助材料の重量
総重量1850g
調製方法:でんぷんを適量とり、濃度を15%まで希釈し、ペースト状まで加熱し、接着剤にする。主要材料ロキタマイシン、補助材料でんぷん、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウムをそれぞれ100メッシュの篩に通し、処方量にて必要な主要材料と補助材料をとり、ロキタマイシン、でんぷん、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを十分かつ均一に混合後、でんぷん濃度15%のでんぷん糊を用いて柔らかい素材を作り、14メッシュの篩を用いて粒を作り、50−60℃にて乾燥させ、水分を3−5%にし、14メッシュの篩を用いて粒を整え、カルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、顆粒の含量を測定し、顆粒の含量に基づいて錠の重さを計算し、圧錠を行い(Φ9mm 凹部の浅いパンチ)、錠の重さの違いを測定し、検査合格後に包装する。
レボロキタマイシンカプセル剤(10000粒にて計算)
処方:実施例4のレボロキタマイシン原末 1000g
でんぷん(薬用)1080−ロキタマイシン原末の重量
薬用3号カプセル1000粒
流動パラフィン 50ml
調製方法:主要材料ロキタマイシン、補助材料薬用でんぷんを所定の配合量にてそれぞれとり、混合器具に入れて1.5−2時間十分混合後;サンプルをとり含量を測定して得られるデータは理論データとほぼ一致するものとし(カプセル1粒に入れる重量は約0.105g)、検査合格後の薬用3号カプセル及び混合後の原料を、全自動カプセル機の操作基準に従ってそれぞれローダーに入れ、充填を行い、充填後のカプセルについて差異検査を行い(±10%以内、<0.3g)、溶出度は要求を満たすものとし、検査合格後のカプセルを研磨機に入れ、流動パラフィンを加え、研磨を15−20分間行った後、取り出して完成品包装箱の検査を行う。
レボロキタマイシン糖衣錠(10000枚にて計算)
処方:実施例12と同じ。
調製方法:実施例12の方法に従って作業を進め、検査合格後の錠芯を糖衣鍋に入れ、配合済みのシロップ(濃度65−70%)をゆっくりと糖衣鍋に入れ、そして温度を40℃前後に上げ、タルクパウダーを適量加え、25−30分間のブラスト乾燥を何度か行って、パウダーコート層が平らになった後、糖衣層のコーティングを15−20分間行い、糖衣層が平らになった後、所要色調のコーティング層のコーティングを行い、着色剤を調製完了後、シロップに入れて均一に撹拌し、そして鍋の中に入れ、1回に約15−20分間で均一に撹拌する。
レボロキタマイシンドライシロップ(10000袋にて計算)
処方:実施例4のレボロキタマイシン原末1250g
クエン酸(0.5%)15g
ショ糖総重量−他の原材料と補助材料
総重量約500g
色素(クルクミン) 約1g
調製方法:ロキタマイシン原末、クエン酸、ショ糖を、それぞれ高速ジェットミルを用いて、顆粒85%は300メッシュを、15%は180メッシュを通る程度まで粉砕し、そして粉砕後のパウダーを、処方量にてとった後、1〜1.5時間十分混合させ、含量を測定し、充填量を計算し(理論充填量は1袋500mg)、そして混合物を袋詰め機に入れ、アルミ箔を据え付け、充填機の操作基準に従って充填を行い、充填量の差は±5%以内とし、充填完了後、検査し合格になったら外包装を行う。
レボロキタマイシン腸溶錠(10000枚にて計算)
処方:実施例12参照。
調製方法:錠芯の調製は実施例12に従って行い、合格の錠芯を糖衣鍋に入れ、濃度60〜70%のシロップとタルクパウダーを用いてサブコート層のコーティングを3層行い、そして隔離層のコーティングを行い、10%のゼインアルコール溶液を加え、回転法にて10〜15分間乾燥させ、さらにフタル酸ジエチル、アセトン、酢酸フタル酸セルロース、アルコール溶液すなわち腸溶液を鍋の中に加え、回転法にて10〜15分間、2〜3回乾燥させる。検査合格後、実施例7に従って糖衣コーティングを行う。
レボロキタマイシン胃溶錠(10000枚にて計算)
処方:実施例12参照。
調製方法:錠芯の調製は実施例12に従って行い、合格の錠芯をコーティング機に入れ、そして標準を満たすコーティング粉(脂溶性と水溶性を含む)を、要求に従ってコーティング液に配合し、さらにコーティング液をコロイドミルに入れ、粉砕・ろ過する。錠芯を入れたコーティング鍋を予熱し、回転速度を5〜10回転/分にし、温度を45〜60℃にし、エアゾールノズル(>300メッシュ)を用いてコーティング穴液を鍋の中に噴き入れ、25〜35分間乾燥させ、均一なコーティングになるまで繰り返し8−12回行い、そして乾燥させ、検査合格後に包装する。
レボロキタマイシン顆粒剤(10000袋にて計算)
処方:実施例5のレボロキタマイシン原末1250g
糖粉 20000g
糊精 9000g
5%PVP−K30適量
調製方法:ロキタマイシン原末、糖粉、糊精を120メッシュの篩に通し、処方量にてロキタマイシン、糖粉、糊精をとり、均一に混合し、混合後のものを、5%PVP−K30ゴム液を用いて柔らかい素材を作り、揺り動かす方法によって顆粒剤を作り、70℃にて乾燥させ、粒を整え、検査合格後に包装する。
レボロキタマイシン注射用凍結乾燥パウダー
実施例6のレボロキタマイシン原末を500mgとり、等しいモル数のアジピン酸と均一に混合させ、5mlの水に溶解させ、pH4.6−5.6の淡黄色の透明な液体を得、さらに凍結乾燥プロッパントとしてマンニトール40mgを加え、低温にて9h急速冷凍の後、冷凍乾燥を行い、淡黄色のふっくらとした塊状物を得、前に使用した10mlの無菌水を用いて溶解する。
レボロキタマイシン注射用凍結乾燥パウダー
実施例4のレボロキタマイシン原末を500mgとり、等しいモル数のクエン酸と均一に混合させ、5mlの水に溶解させ、pH4.6−5.6の淡黄色の透明な液体を得、さらに凍結乾燥プロッパントとしてマンニトール40mgを加え、低温にて9h急速冷凍の後、冷凍乾燥を行い、淡黄色のふっくらとした塊状物を得、前に使用した10mlの無菌水を用いて溶解する。
レボロキタマイシン注射用凍結乾燥パウダー
実施例5のレボロキタマイシン原末を500mgとり、等しいモル数のマレイン酸と均一に混合させ、5mlの水に溶解させ、pH4.6−5.6の淡黄色の透明な液体を得、さらに凍結乾燥プロッパントとしてマンニトール40mgを加え、低温にて9h急速冷凍の後、冷凍乾燥を行い、淡黄色のふっくらとした塊状物を得、前に使用した10mlの無菌水を用いて溶解する。
イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
実施例1において得られたレボロキタマイシンを分離・純化させる。
レボイソバレリルスピラマイシンIの純化:調製型高速液体クロマトグラフィーを用いて最初の分離によって得られたサンプルについて純化を行い、ODS調製カラムを用い、アセトニトリルと酢酸アンモニウム緩衝液で勾配溶出を行い、UV検出によって、分離のUVスペクトルを記録し、レボイソバレリルスピラマイシンIの成分ターゲットピークを収集する。
カラム:ODS調製カラム
流動相:アセトニトリル(A)、100mM酢酸アンモニア水溶液(B)
グラデーション条件:0〜60分間、Aは25%〜65%、61〜90分間、Aは65%〜90%という線形グラデーションを用いる。
流速:260 mL/分
サンプル注入量:10mL
サンプル注入濃度:0.5g/mL
検出波長:231nm
収集方式:UVトリガ収集
レボイソバレリルスピラマイシンIの保留時間RT 44.759分によってレボイソバレリルスピラマイシンIのサンプルを収集し、回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、そして1倍の量の酢酸エチルで抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボイソバレリルスピラマイシンIの白色の粉末状固形物を得る。
得られたレボイソバレリルスピラマイシンIの白色の粉末状固形物をさらに再結晶させ、結晶体にする。再結晶の方法は次のとおり:
(1)実施例1において得られたレボイソバレリルスピラマイシンI化合物の固形物を酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1: 10: 1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の2.5倍とし、純水を加える速度は4ml/分とし、純水を加える際の撹拌速度は30回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を5℃まで下げ、温度を下げる速度は1℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は10回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を得る。
調製によって得られたレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られたX−放射線粉末回折は、2θが7.6°、8.0°、10.0°、11.4°、16.4°、17.0°、17.5°、17.9°、19.5°、22.7°、23.7°及び24.4°であるときに、特徴的なピークがある。そのX−放射線粉末回折のスペクトルは、図6の示すとおりである。
以上でレボイソバレリルスピラマイシンIの成分を分離・純化した後のレボロキタマイシンを回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、そして1倍の量の酢酸エチルで抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボロキタマイシンを得、さらに得られたレボロキタマイシンを以上で得られたレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物と混合させ、イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシンを得る。
イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例22と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンI化合物の固形物を酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1: 10:1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の9倍とし、純水を加える速度は10ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は60回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を15℃まで下げ、温度を下げる速度は3℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は10回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図6に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例22と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンI化合物の固形物を酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:5:0.8とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の7.5倍とし、純水を加える速度は6ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は40回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を10℃まで下げ、温度を下げる速度は2℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は15回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図6に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例22と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンI化合物の固形物を酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:2:1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の7.5倍とし、純水を加える速度は8ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は45回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を12℃まで下げ、温度を下げる速度は2.5℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は20回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図6に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例22と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンI化合物の固形物を酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:5:0.8とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の5倍とし、純水を加える速度は7ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は60回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を12℃まで下げ、温度を下げる速度は1.2℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は15回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図6に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
実施例2において得られたレボロキタマイシンを純化させる。具体的なステップは、レボイソバレリルスピラマイシンIIの保留時間RT 43.34によってレボイソバレリルスピラマイシンIIのサンプルを収集する点以外は、実施例22と同じである。
得られたレボイソバレリルスピラマイシンIIの白色の粉末状固形物をさらに調製し、結晶体にする。その調製方法は次のとおり:
(1)実施例2において得られたレボイソバレリルスピラマイシンII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1: 10: 1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の2.5倍とし、純水を加える速度は4ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は30回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を5℃まで下げ、温度を下げる速度は1℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は10回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を得る。
調製によって得られたレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られたX−放射線粉末回折は、2θが10.0°、11.6°、16.4°、17.3°、19.1°、21.2°、22.1°、22.7°、26.4°、26.9°、27.5°及び31.5°であるときに、特徴的なピークがある。そのX−放射線粉末回折のスペクトルは、図7の示すとおりである。
以上でレボイソバレリルスピラマイシンIIの成分を分離・純化した後のレボロキタマイシンを、回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、そして1倍の量の酢酸エチルで抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、さらに回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボロキタマイシンを得、さらに得られたレボロキタマイシンを以上で得られたレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物と混合させ、イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシンを得る。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例27と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:10:0.8とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の9倍とし、純水を加える速度は10ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は60回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を15℃まで下げ、温度を下げる速度は3℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は10回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図7に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例27と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:5:1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の7.5倍とし、純水を加える速度は6ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は40回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を10℃まで下げ、温度を下げる速度は2℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は15回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図7に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例27と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:3:1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の7.5倍とし、純水を加える速度は8ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は45回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を12℃まで下げ、温度を下げる速度は2.5℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は20回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図7に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例27と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:6:0.8とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の5倍とし、純水を加える速度は7ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は60回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を12℃まで下げ、温度を下げる速度は1.2℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は15回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図7に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
実施例3において得られたレボロキタマイシンを純化させる。具体的なステップは実施例22と同じであり、レボイソバレリルスピラマイシンIIIの保留時間RT 48.009によってレボイソバレリルスピラマイシンIIIのサンプルを収集する。
得られたレボイソバレリルスピラマイシンIIIの白色の粉末状固形物をさらに調製し、結晶体にする。その調製方法は次のとおり:
(1)実施例3において得られたレボイソバレリルスピラマイシンIII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1: 10: 1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の2.5倍とし、純水を加える速度は4ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は30回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を5℃まで下げ、温度を下げる速度は1℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は10回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を得る。
調製によって得られたレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は8.0°、10.0°、11.2°、11.7°、16.4°、19.1°、19.6°、20.0°、21.4°、22.9°、23.6°及び29.4°であるときに、特徴的なピークがある、そのX−放射線粉末回折のスペクトルは、図8の示すとおりである。
以上でレボイソバレリルスピラマイシンIIIの成分を分離・純化した後のレボロキタマイシンを、回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、そして1倍の量の酢酸エチルで抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボロキタマイシンを得、さらに得られたレボロキタマイシンを以上で得られたレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物と混合させ、イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンを得る。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例32と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンIII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1: 10:1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の9倍とし、純水を加える速度は10ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は60回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を15℃まで下げ、温度を下げる速度は3℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は10回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図8に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例32と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンIII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:5:0.8とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の7.5倍とし、純水を加える速度は6ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は40回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を10℃まで下げ、温度を下げる速度は2℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は15回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図8に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例32と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンIII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:2:1とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の7.5倍とし、純水を加える速度は8ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は45回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を12℃まで下げ、温度を下げる速度は2.5℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は20回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図8に似ている。
イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの調製
再結晶以外のステップは実施例32と同じである。再結晶の方法は次のとおり:
(1)レボイソバレリルスピラマイシンIII化合物の固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:5:0.8とする。
(2)純水を加えながら撹拌し、加える純水の体積は無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積の和の5倍とし、純水を加える速度は7ml/分とし、加えた純水の撹拌速度は60回転/分とする。
(3)純水を加えた後、温度を12℃まで下げ、温度を下げる速度は1.2℃/時とし、温度を下げると同時に撹拌を続け、撹拌速度は15回転/分とし、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を得る。
該レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折のスペクトルは、図8に似ている。
レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体を含有するレボロキタマイシン錠剤
レボロキタマイシン原末は実施例22において得られたイソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシン原末であるという点のほか、処方及び調製方法は実施例12と同じである。
レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体を含有するレボロキタマイシン錠剤
レボロキタマイシン原末は実施例27において得られたイソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシン原末であるという点のほか、処方及び調製方法は実施例12と同じである。
レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体を含有するレボロキタマイシン錠剤
レボロキタマイシン原末は実施例32において得られたイソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシン原末であるという点のほか、処方及び調製方法は実施例12と同じである。
レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体を含有するレボロキタマイシンカプセル剤
レボロキタマイシン原末は実施例23において得られたイソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であるレボロキタマイシン原末であるという点のほか、処方及び調製方法は実施例13と同じである。
レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体を含有するレボロキタマイシンカプセル剤
レボロキタマイシン原末は実施例28において得られたイソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であるレボロキタマイシン原末であるという点のほか、処方及び調製方法は実施例13と同じである。
レボイソバレリルスピラマイシンIIIが結晶体であるレボロキタマイシンカプセル剤
レボロキタマイシン原末は実施例33において得られたイソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であるレボロキタマイシン原末であるという点のほか、処方及び調製方法は実施例13と同じである。
イソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIがレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンの他の製剤に用いられる補助材料及び調製方法は前述と同じである。
(試験例1)
動物体内効果
試験方法:感染菌液の調製:−80℃の冷蔵庫で保存される試験菌液を取り出して室温に1h程度置き、そして肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、腸球菌の菌液を0.1ml吸い取り、それぞれ2ml MHの汁(10%の不活化ウマ血清を加える)に接種し、黄色ブドウ球菌も、上記の方法で0.1mlの菌液を2ml MHの汁に接種し、37℃のインキュベーターに置き、18h培養し、原菌液にし、5%の胃ムチンを用いて原菌液を希釈し、動物感染時の100%の致死菌数を感染菌液とした。
レボロキタマイシンの臨床投薬は経口投薬としたので、レボロキタマイシンの試験では、投薬ルートを強制経口投与にした。マウスの腹腔に0.5mlの致死菌を注射後、マウスは、明らかに活動が減少する、静かに寝る、毛がふっくらするなどの症状が現れた。感染後、それぞれ0.5−6hにて各マウスに対し0.2ml強制経口投与を1回実施し、不良反応は一切なかった。7日間のマウス死亡数を観察し、Blissプログラムを用いて、それぞれ感染後のマウスに対する各薬の半数保護量(ED50)を計算し、保護効果を各薬物と比較した。
動物体内試験の結果は表3と表4を参照のこと。
表3:マウス腹腔の6株連鎖球菌感染に対する4種の抗生物質の効果比較



表4:マウス腹腔の腸球菌と黄色ブドウ球菌感染に対する4種の抗生物質の効果比較


マウスの12株細菌感染に対するレボロキタマイシンの効果については、表3、表4を参照のこと。優れた保護効果を示している。イソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIがレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物であるレボロキタマイシンは、より優れた保護効果を示している。
本発明の他の実施例において調製したレボロキタマイシン又はレボロキタマイシンの製剤についても同様な試験を実施し、似たような結果が得られた。
(試験例2)動物体外効果
臨床分離菌の測定:
試験方法:2倍平板希釈法:所定量の溶融寒天培養基を、系列薬物濃度を含む平板内に入れ、薬液と均一に混合し(連鎖球菌と腸球菌の場合、5%のヒツジ脱繊維血液を加えて血液培養基にし、インフルエンザ桿菌の場合、7%加え、淋菌用淋菌培養基の場合、7%のヒツジ脱繊維血液を加えてチョコレート培養基にする)、凝固後、新鮮な培養菌液を106CFU/mLに希釈し、抗菌デタミナーを用いて本発明の実施例4におけるレボロキタマイシンと対照用アジスロマイシン、アセチルスピラマイシンとエリスロマイシンを含む平板寒天に接種し、37℃にて18h培養する。淋菌を5%のCOインキュベーターに入れて24hインキュベートし、レジオネラ菌を5%のCOインキュベーターに入れて48h培養し、嫌気性菌を嫌気箱に入れて37℃にて48h嫌気培養する。抗菌薬が細菌増殖を阻止する最低濃度すなわち最低阻止濃度(MIC)を観察し、さらに薬物のMIC50とMIC90を計算し、対照対象の薬と比較する。
注)MIC50とは50%の細菌増殖を阻止するための最低阻止濃度のことをいう
MIC90とは90%の細菌増殖を阻止するための最低阻止濃度のことをいう。
試験の結果は下表を参照のこと。
表5:臨床分離菌に対するロキタマイシンの感受性分布


本発明の他の実施例において調製したレボロキタマイシン又はレボロキタマイシンの製剤についても同様な試験を実施し、似たような結果が得られた。
(試験例3)動物体外抗クラミジアトラコマチスと肺炎クラミジアの測定
試験方法:
1.HEp−2とMcCoy細胞系を、それぞれ96ウェル細胞培養プレート(Costar社)に植え込み、37℃、5%のCOにて48時間培養し、単層細胞にする。
2.接種待ちの菌種を10000〜20000 ifu(封入体形成単位)/mlに希釈し、0.1ml/ウェルにて接種する。クラミジアトラコマチス血清型B/TW−5/OT、D/UW−3/CxをMcCoy細胞培養プレートし接種し、肺炎クラミジアCWL−029をHEp−2細胞培養プレートに接種する。まず96ウェル培養プレート内の細胞培養液を吸い取り、そして0.1ml/ウェルにて接種を行う。そのうち、A11〜D11の4つのウェル、C12とD12の2つのウェルは菌種を接種しない。
3.菌種接種完了後、Beckman−Coulter社のJ−6MC遠心機を用いて96ウェル細胞培養プレートについて遠心処理を行い、遠心力×1500g、遠心温度35℃、遠心時間60分間とする。
4.遠心処理完了後、接種したクラミジアトラコマチス又は肺炎クラミジアを吸い取り、それぞれ0.1ml/ウェルにて系列希釈の4種の抗生物質薬物(すなわち本発明の実施例4において調製したレボロキタマイシン、対照用アセチルスピラマイシン、エリスロマイシン及びアジスロマイシン)に加える。
5.37℃、5%のCOにて培養し、クラミジアトラコマチス感受性試験プレートは48時間培養し、肺炎クラミジア感受性試験プレートは72時間培養する。培養完了後、抗生物質薬物溶液を吸い取り、PBS(0.01M、 pH 7.4)を2回洗浄し、100%のメタノール、室温にて15分間固定する。
6.間接免疫蛍光染色の鑑定:トラコーマ及び肺炎クラミジア感受性試験プレートには、それぞれ純化された抗クラミジアトラコマチスモノクローナル抗体(N54クローニング)及び肺炎クラミジアモノクローナル抗体(P33クローニング)を50μl/ウェルにて加え、37℃のウェットボックス内で30分間インキュベートし、そしてウォッシャーを用いて4回洗浄し、さらに50μl/ウェルにてウサギ抗マウス蛍光抗体(Sigma社)を加え、同様な方法及び条件でインキュベート・洗浄を行う。100μl/ウェルにて封入グリセリンを加え、Nikon倒立蛍光顕微鏡(Diaphot−200)の下で結果を観察する。
7.MICの定義:96ウェル試験プレートにおけるクラミジアトラコマチス又は肺炎クラミジア封入体の増殖が完全に阻止されるウェル(全てのウェルで蛍光染色の封入体が見られていない)の最小抗生物質希釈濃度。
試験の結果は次のとおり:
表6:トラコーマ及び肺炎クラミジアの体外作用に対する4種のマクロライド系抗生物質の最小阻止濃度の比較(MIC)

1、トラコーマ血清型B/TW−5/OTに対し、ロキタマイシンMICは0.25μg/ml、エリスロマイシン、アジスロマイシン(0.5μg/ml)はその次、アセチルスピラマイシン(MICは4μg/ml)は比較的に効果が悪い。
2、トラコーマ血清型D/UW−3/Cxに対し、ロキタマイシン、アジスロマイシンは、体外作用が同じで、MICが0.25μg/ml、感受性を持ち、エリスロマイシン(0.5μg/ml)はその次で、アセチルスピラマイシン(MICは2μg/ml)は比較的に効果が悪い。
3、肺炎クラミジアCWL−029に対し、ロキタマイシンとエリスロマイシンは、体外作用が最も感受性を持ち、MIC≦0.016μg/ml、アジスロマイシン(MICは0.032μg/ml)は比較的に感受性を持ち、アセチルスピラマイシン(MICは0.5μg/ml)は比較的に効果が悪い。
4、全体的に見て、本発明で調製したレボロキタマイシンのクラミジアに対する効果は他の試験薬物より優れている。
本発明の他の実施例において調製したレボロキタマイシン又はレボロキタマイシンの製剤についても同様な試験を実施し、似たような結果が得られた。
(試験例4)体外抗マイコプラズマウレアリチクムと肺炎クラミジア
1、試験方法:無菌の12ウェル細胞培養プレートの各ウェルにU−PPLO 0.8mlを加える(菌液対照ウェルは0.9ml加え、培養基対照ウェルは1.0ml加える)。
2、各実験ウェルに10CCU/mlのUu菌液を0.1ml加え、ウェルの中の最終的な菌量は10CCU/mlである(培養基対照ウェルは菌液を加えない)。
3、3組(100μg/ml、10μg/ml、1μg/ml抗生物質原液)に分けて2倍降順濃度グラデーションにて無菌Tipを用いて各実験ウェルに実験用抗生物質(本発明の実施例6におけるレボロキタマイシン、アセチルスピラマイシン、エリスロマイシン及びアジスロマイシン)100μl、50μl、25μl、12.5μlを加える(菌液対照ウェル、培養基対照ウェルは抗生物質を加えない。同時に、抗生物質対照ウェルを設ける)。
4、上記各ウェルを均一に混合し、培養プレートの口をテープで封じ、37℃のインキュベーターに入れて培養する。
5、実験後の17−24hにUuの増殖状況を観察・記録する。Uu菌液対照ウェルが陽性増殖を示すとき、Uuの増殖を阻止できる最低抗生物質濃度は該薬剤の最低MICであり、実験完了時のMICは最終的なMIC(24h)である。
抗マイコプラズマウレアリチクム菌株についてMIC測定を4回行い、結果は次のとおり:
ロキタマイシンは0.025−0.125μg/mlである。
アセチルスピラマイシンは0.5μg/mlである。
エリスロマイシンは5μg/mlである。
アジスロマイシンは0.025−0.125μg/mlである。
上記の結果によれば、ロキタマイシンは優れた抗Uu作用があり、アジスロマイシンの作用に似ており、アセチルスピラマイシンより優れ、エリスロマイシンのこの組の試験で抗Uu作用が最も悪い。
本発明の他の実施例において調製したレボロキタマイシン又はロキタマイシンの製剤についても同様な試験を実施し、似たような結果が得られた。

Claims (21)

  1. イソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの3つの成分を主とする混合物であり、イソブチリルスピラマイシンIII、II、ブチリルスピラマイシンIII、II、プロピオニルスピラマイシンIII、II及びアセチルスピラマイシンIII、IIを所定量含有し、そのうち、イソバレリルスピラマイシンIIIの含量は30重量%を上回り、イソバレリルスピラマイシンIII、II、Iの合計含量は60重量%を上回り、アシル化スピラマイシンの含量は80〜98重量%、好ましくは85〜98重量%、より好ましくは90〜98重量%、最も好ましくは95〜98重量%とし、温度25℃、0.02g/mlのクロロホルム溶液の中での比旋度は[α]=−52°〜−57°、好ましくは−54°〜−56°、より好ましくは−55°とすることを特徴とするレボロキタマイシン。
  2. さらにスピラマイシンIII及びその他の成分を含有し、そのうちスピラマイシンIIIの含量は1.0%を下回り、他の成分の合計含量は2.0〜19重量%、好ましくは2.0〜14.0重量%、より好ましくは2.0〜9.0重量%、最も好ましくは2.0〜4.0重量%とすることを特徴とする、請求項1に記載されたレボロキタマイシン。
  3. 融点は112〜122℃、好ましくは114〜120℃、より好ましくは116〜118℃とすることを特徴とする、請求項2に記載されたレボロキタマイシン。
  4. イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物である場合、該結晶体を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は、2θが8.0°、10.0°、11.2°、11.7°、16.4°、19.1°、19.6°、20.0°、21.4°、22.9°、23.6°及び29.4°であるときに、特徴的なピークがあり;
    イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物である場合、該結晶体を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は、2θが10.0°、11.6°、16.4°、17.3°、19.1°、21.2°、22.1°、22.7°、26.4°、26.9°、27.5°及び31.5°であるときに、特徴的なピークがあり;
    イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物である場合、該結晶体を、Cu−Kα放射線を用いて測定し得られるX−放射線粉末回折は、2θが7.6°、8.0°、10.0°、11.4°、16.4°、17.0°、17.5°、17.9°、19.5°、22.7°、23.7°及び24.4°であるときに、特徴的なピークがある、
    前記イソバレリルスピラマイシンIIIはレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物であり、又は前記イソバレリルスピラマイシンIIはレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物であり、或いは前記イソバレリルスピラマイシンIはレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシン。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシンと薬学的に許容されるキャリアを含有することを特徴とするレボロキタマイシン薬物組成物。
  6. 含量は薬物組成物の10〜90重量%、好ましくは25〜75重量%、より好ましくは40〜60重量%とすることを特徴とする、請求項5に記載されたレボロキタマイシン薬物組成物。
  7. 薬用に適する製剤形式で存在し、該製剤形式は液体製剤、固体製剤、半固体製剤又は気体製剤であり、上記液体製剤は注射剤、輸液剤、溶液剤、合剤、シロップ剤、チンキ剤、ペプタイザー、芳香水剤、グリセリン剤、コロイド溶液剤、粘質物、懸濁液又は乳濁液であり、上記固体製剤は注射用パウダー、注射用凍結乾燥パウダー、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、丸剤、丹剤又はフィルム剤であり、上記半固体製剤は軟膏剤、硬膏剤、坐剤、エキス剤又はゲル剤であり、上記気体製剤はエーロゾル剤又はスプレー剤であることを特徴とする、請求項6に記載されたレボロキタマイシン薬物組成物。
  8. 用量が1剤形10〜1500mg、好ましくは100〜1000mg、より好ましくは200〜500mgであることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシン薬物組成物。
  9. 4”−イソバレリルトランスフェラーゼ遺伝子を含有するスピラマイシンが生じる細菌クローニング菌株WSJ−195を斜面培養基において培養後、種培養基に接種し、培養後、さらに発酵培養基に接種し、pH調節剤によって発酵過程をコントロールし、pH値6.0〜9.0、好ましくは6.0〜8.0、より好ましくは6.0〜7.5の条件下で発酵を行い、またpH値が時間が経つに伴って変化する曲線は3つの連続的な段階を呈し、第一段階は方程式y=k+6.0を満たし、そのうち0.0227≦k≦0.1364、0<x≦22、第二段階は方程式y=k+bを満たし、そのうち−0.0735≦k<0、6.5<b≦10.62、22≦x≦56、第三段階は方程式y=k+bを満たし、そのうち0<k≦0.0078、6.06≦b<6.5、56≦x≦120とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載された、培養、発酵、抽出を含むレボロキタマイシンの調製方法。
  10. 前記pH調節剤はブドウ糖、クエン酸、酢酸、塩酸、アンモニア水、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの1つ又はその組み合わせ、好ましくはブドウ糖、クエン酸、酢酸、アンモニア水又はその組み合わせ、より好ましくはブドウ糖、アンモニア水又はその組み合わせとすることを特徴とする、請求項9に記載された調製方法。
  11. 前記抽出として、培養発酵後の発酵液を、硫酸アルミニウムを用いて処理しろ液を得、pHを8.5−9.0まで調節し、酢酸ブチルを用いて抽出を行い、酢酸ブチル抽出液はそれぞれ無塩水及び1%NaHPOを用いて洗浄し、さらにpH2.0−2.5の水で抽出を行い、水相抽出液を得、pHを4.5−5.5まで調節し、揮発によって残りの酢酸ブチルを除去し、水抽出液を得、ろ過を行い、ろ液のpHを8.5−9.0まで調節し、沈澱物を得、精製水を用いて沈澱物をすすぎ、湿品を得、乾燥させ、レボロキタマイシンを得ることを特徴とする、請求項9に記載された調製方法。
  12. 前記斜面培養基には大豆粕粉2%、ブドウ糖1%、でんぷん3%、CaCO0.5%、NaCl 0.4%及び寒天2%を含有することを特徴とする、請求項9に記載された調製方法。
  13. 前記種培養基には大豆粕粉1.5%、でんぷん3.0%、NaCl 0.4%、CaCO 0.5%、ペプトン0.3%及びKHPO 0.05%を含有することを特徴とする、請求項9に記載された調製方法。
  14. 前記発酵培養基にはブドウ糖 0.5%、でんぷん 6.0%、酵母粉0.5%、魚粉2.0%、NHNO 0.6%、NaCl 1.0%、CaCO 0.5%、KHPO 0.05%、MgSO 0.1%、豆油0.5%及び消泡剤0.02%を含有することを特徴とする、請求項9に記載された調製方法。
  15. 斜面培養基での培養は温度28〜38℃の条件下で8〜15日培養し、種培養基での培養は温度25〜30℃の条件下で40〜80時間培養し、発酵培養基での発酵は26〜30℃の条件下で72〜120時間培養することを特徴とする、請求項9に記載された調製方法。
  16. 前記調製方法はさらに、
    a)レボロキタマイシンについて分離・純化を行い、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIを得る;
    b)得られたレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIを再結晶させ、レボイソバレリルスピラマイシンI、II及びIII結晶体化合物を得る;
    c)ステップa)においてレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの成分を分離・純化した後のレボロキタマイシンを、回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、そして1倍の量の酢酸エチルを用いて抽出を行い、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボロキタマイシンを得る;
    d)ステップb)において得られたレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物をステップc)において得られたレボロキタマイシンと混合させて得られたイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIはレボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIII結晶体化合物のレボロキタマイシンであるといったステップを含むことを特徴とする、請求項9〜15のいずれか一項に記載された調製方法。
  17. ステップa)に記載された分離・純化において、調製型高速液体クロマトグラフィーを用いて最初の分離によって得られたレボロキタマイシンについて純化を行い、ODS調製カラムを用い、アセトニトリルと酢酸アンモニウム緩衝液を用いて勾配溶出を行い、UV検出によって、分離のUVスペクトルを記録し、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの成分ターゲットピークを収集することを特徴とする、請求項16に記載された調製方法であって、
    カラム:ODS調製カラム
    流動相:アセトニトリル(A)、100mM酢酸アンモニア水溶液(B)
    グラデーション条件:0〜60分間、Aは25%〜65%、61〜90分間、Aは65%〜90%という線形グラデーションを用いる。
    流速:260 mL/分
    サンプル注入量:10mL
    サンプル注入濃度:0.5g/mL
    検出波長:231nm
    収集方式:UVトリガ収集
    レボイソバレリルスピラマイシンIの保留時間RT 44.759分によってレボイソバレリルスピラマイシンIのサンプルを収集し、又はイソバレリルスピラマイシンIIの保留時間RT 43.34分によってイソバレリルスピラマイシンIIのサンプルを収集し、或いはレボイソバレリルスピラマイシンIIIの保留時間RT 48.009分によってレボイソバレリルスピラマイシンIIIのサンプルを収集し、そして回転蒸発によってアセトニトリルを除去し、1倍の量の酢酸エチルで抽出を行ない、回転蒸発によって抽出液の中の酢酸エチルを除去し、ペースト状サンプルを得、石油エーテル再溶解によって得られたサンプルを用い、さらに回転蒸発によって石油エーテルを除去し、レボイソバレリルスピラマイシンI、II又はIIIの白色の粉末状固形物を得る方法。
  18. イソバレリルスピラマイシンIがレボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物である場合、該結晶体は次の再結晶方法を用いて得、まず得られたレボイソバレリルスピラマイシンIの白色の粉末状固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、純水を加えながら撹拌し、純水を加えた後、温度を5℃〜15℃まで下げると当時に撹拌を続け、レボイソバレリルスピラマイシンI結晶体化合物を得、使用する混合溶剤における酢酸エチル、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とし、
    イソバレリルスピラマイシンIIがレボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物である場合、該結晶体は次の再結晶方法を用いて得、まず得られたレボイソバレリルスピラマイシンIIの白色の粉末状固形物を無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの混合溶剤に溶解させ、そして純水を加えながら撹拌し、純水を加えた後、温度を5℃〜15℃まで下げると当時に撹拌を続け、レボイソバレリルスピラマイシンII結晶体化合物を得、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水アセトン及び無水エタノールの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とし、
    イソバレリルスピラマイシンIIIがレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体化合物である場合、そのレボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体の再結晶方法として、まず得られたレボイソバレリルスピラマイシンIIIの白色の粉末状固形物を無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの混合溶剤に溶解させ、そして純水を加えながら撹拌し、純水を加えた後、温度を5℃〜15℃まで下げると当時に撹拌を続け、レボイソバレリルスピラマイシンIII結晶体を得、使用する混合溶剤における無水メタノール、無水エタノール及び無水アセトンの体積比は1:0.1〜10:0.5〜1、好ましくは1:2〜8:0.8〜1とすることを特徴とする、請求項17に記載された調製方法。
  19. 請求項1〜4のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシン又は請求項5〜8のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシン薬物組成物の感染症治療・予防薬の調製での応用。
  20. 前記感染症はグラム陽性菌、黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、マイコプラズマウレアリチクム、クラミジアトラコマチス、化膿連鎖球菌、カタル球菌、淋菌、インフルエンザ桿菌、レジオネラ菌又は嫌気性菌による感染に起因する疾病であることを特徴とする、請求項19に記載された応用。
  21. 請求項1〜4のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシン又は請求項5〜8のいずれか一項に記載されたレボロキタマイシン薬物組成物の抗菌薬調製での応用であって、上記の菌は、肺炎連鎖球菌、A群連鎖球菌、化膿連鎖球菌、腸球菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、カタル球菌、淋菌、インフルエンザ桿菌、大腸菌、毒素産生性大腸菌、病原性大腸菌、侵襲性大腸菌、緑膿菌、肺炎桿菌、プロテウスブルガリス、チフス菌、アシネトバクター属、シトロバクター属、セラチア菌、ソンネ赤痢菌、フレクスナー赤痢菌、カンジダアルビカンス、並びにレジオネラニューモフィラ、ゴールドマンレジオネラ菌、レジオネラボウズマニイ、レジオネラダモフィイ、レジオネラジョルダニス、レジオネラミクダーディなどのレジオネラ菌、及びバクテロイデスフラジリス、多形性菌、バクテロイデスブルガタス、バクテロイデスディスタソニス、バクテロイデスルミニコラ、ブルセラアサッカロリティカ、口腔ブルセラ、核酸桿菌、フソバクテリウムルッシイ、ビフィズス菌、乳酸桿菌、ペプトストレプトコッカス属、プロピオニバクテリウムアクネス、ウェルシュ菌、酵母様真菌などの嫌気性菌がある応用。
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