JP2013525865A - マイクロ構造化表面を含む反射防止フィルム - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1B
Description
(式中、
nの平均は、1.1〜6であり、
L1は、C1〜C8のアルキル基、アリールアルキル基、又はアリール基であり、所望により1つ以上の酸素原子又はエステル基によって置換され、
L2は、C3〜C8のアルキル基、アリールアルキル基、又はアリール基であり、所望により1つ以上の酸素原子によって置換され、
Yは、
であり、
Zは、C2〜C8のアルキル基、エーテル基、エステル基、アルコキシ基、(メタ)アクリレート基、又はこれらの組み合わせを含む、末端基である。)を有する。
R−O−[CF2−O]w−[CF2CF2O]x−[CF2CF2CF2−O]y−[CF2CF2CF2CF2−O]z−R
(式中、繰り返し単位の−[CF2−O]w−、及び−[CF2CF2O]x−は、ペルフルオロ化ポリエーテル鎖の骨格の主要繰り返し単位であり、末端基R−は主に、H2C=CH−CO−O(CH2CH2−O)x−CH2CF2−のものである)のペルフルオロ化ポリエーテルから主になる。
(式中、各R1は独立してH又はメチルであり、
各R2は独立してBrであり、
mは0〜4の範囲であり、
各Qは独立してO又はSであり、
nは0〜10の範囲であり、
Lは1つ以上のヒドロキシル基により所望により置換されたC2〜C12アルキル基であり、
zは芳香環であり、及び
tは独立して0又は1である)を有し得る。
以下の方法を用いて、原子間力顕微鏡法(AFM)、共焦点レーザー走査顕微鏡法(CSLM)又は位相シフト干渉法(PSI)により得た、山領域と、高さプロファイルにおける関心対象とを、約200マイクロメートル×250マイクロメートル〜約500マイクロメートル×600マイクロメートルの面積に亘る範囲の面積上で、10倍の対物レンズを有するWyko Surface Profilerを使用することにより同定及び特徴付けた。この方法は、曲率上の閾値化と反復アルゴリズムとを使用して、選択を最適化する。単純な高さ閾値の代わりに曲率を使用することにより、谷内に存在する、関連した山を見つけ出すことが補助される。単一の連続したネットワークの選択を回避することが補助される場合がある。
表面プロファイルデータは、表面の高さをx及びy位置の関数として与える。本発明者らは、このデータを関数H(x,y)として表す。画像のx方向は、画像の水平方向である。画像のy方向は、画像の垂直方向である。
1.傾斜ベクトル
2.傾斜(度による)分布−NG(θ)
3.FCC(θ)−傾斜分布の相補累積分布
FCC(θ)は累積傾斜分布の補集合であり、θ以上の傾斜の割合を与える。
4.g−曲率、傾斜ベクトルの方向における曲率(逆マイクロメートル)
5.t−曲率、傾斜ベクトルを横断する方向における曲率(増加マイクロメートル)
図12に示すように、傾斜計算に使用した2地点と中心地点とを使用して、1地点の曲率を計算した。この解析において、曲率は、これら3地点で形成された三角形が内接する円の半径で1を除算したものとして定義される。
曲率=±1/R=±2*sin(θ)/d
式中、θは、三角形の、斜辺の反対側の角度であり、dは斜辺の長さである。曲率は、湾曲が上方に凹の場合、負であり、下方に凹の場合、正であると定義される。
曲率プロファイルを使用して、サンプル表面上の山に関するサイズ統計を得る。曲率プロファイルの閾値化を二値画像の生成に用いて、この二値画像は山の同定に使用される。MATLABを使用して、各画素に以下の閾値化を適用して、山の同定のための二値画像を生成した。
max(g−曲率、t−曲率)>c0max
min(g−曲率、t−曲率)>c0min
式中、c0max及びc0minは、曲率のカットオフ値である。典型的には、c0max及びc0minは、以下のように指定される。
c0max=2sin(q0)N0/fov (q0及びN0は、固定パラメータである)
c0min=−c0max
q0は、有意である最小の傾斜(度による)の推定値でなければならない。N0は、視野の最長寸法にわたって存在するのが望ましい山領域の最小数の推定値でなければならない。fovは、視野の最長寸法の長さである。
−nskip=fix(na*nb/1001/1001)+1を計算する
・元の画像のサイズはna×nbピクセルである。
−nskip>1の場合、(2*fix(nskip/2)+1)×(2*fix(nskip/2)+1)メディアン平均を実行する
・fixは、端数を切り捨てて一番近似の整数とする関数である。
−全部のnskip画素を各方向に保つ新しい画像を形成する(例えば、nskip=3の場合、行及び列1、4、8、11...を保つ)
−Δxは、傾斜の計算で使用する刻み幅である。
−pixは画素サイズである。
−rは、画素の最近整数に四捨五入されたΔxである。
−Δxの初期値は、ffov*fovに等しいように選択される。
・ffovは、プログラムを実行する前にユーザが選択するパラメータである。
−領域が配向されている場合、メディアン平均は、以下に定義する一般的な領域のアスペクト比(W/L)に近いアスペクト比を有するウィンドウにより行われる。ウィンドウのアスペクト比は、既定値rm_aspect_minを下回ってはならない。
・領域が配向されている場合、高さプロファイリングは、この配向がx軸又はy軸に沿うよう整合されたサンプルを用いて行う必要があることに留意する。
−この解析において、領域は、
・領域の平均配向角度(領域面積で加重されたもの)が15度未満、又は75度超である場合、配向されているとみなされる。
1.配向角度は、領域に関連した楕円の長軸がy軸と形成する角度として定義する。
・この配向角度の標準偏差は、25度未満である。
・カバレージは10%超である。
−これが第1のroundであるか又は領域が配向されていない場合、
・fMX及びfMYをfMに等しく設定し、
−配向がy軸に沿っている場合、
・fMX=round(fM *r*sqrt(aspect))
・fMY=round(fM *r/sqrt(aspect))
−配向がx軸に沿っている場合、
・fMX=round(fM *r/sqrt(aspect))
・fMY=round(fM *r*sqrt(aspect))
−aspect=領域面積により重み付けされた平均アスペクト比
・これがrm_aspect_min未満の場合、rm_aspect_minに等しく設定される。
−fMは、プログラムを実行する前に選択される固定パラメータである。
−プロファイル全域にて、全方向における平均傾斜を効果的にゼロに等しくする。
−画像が収縮処理された回数をround(r*fE)に等しくセットする。
−fEは、プログラムの開始前に選択される固定パラメータ(典型的には≦1)である。
−これは細線によって接続されている個別領域を分離し、小さすぎる領域を排除することを補助する。
−画像が膨張処理される回数は、典型的には、画像が収縮処理される回数と同一であるよう選択される。
−このroundでは、画像は収縮処理される前に膨張処理される。
−行き止まり(cul-de-sacs)の除去、エッジの丸め、及び互いに非常に近接した領域の組み合わせを補助する。
−画像が収縮処理される回数は、典型的には、直前の工程で画像が膨張処理された回数と同一であるよう選択される。
−一般的には、領域の任意の部分がエッジの(nerode+2)以内である場合、近すぎると判断され、nerodeは、工程9にて画像が収縮処理された回数である。
−これは、視野内に部分的にのみ存在する領域を排除する。
−q0及びN0は、曲率カットオフ計算に使用されるパラメータである。
−これは、半径Rの半球と比較して小さい領域を排除する。
−これらの領域は、領域内にq0未満の傾斜のバリエーションを有する可能性がある。
−これに代わって考慮される他のフィルターは、カットオフ値未満の標準偏差を傾斜内に有する領域を排除することである。
−同定された山の数がゼロと等しい場合、rを2減らし、端数を切り上げる。
・工程4に進む
−新しいr=round(fW *L0)
・fWは、プログラムの開始前に選択される固定パラメータ(典型的には≦1)である。
・L0は、表A1に定義されている長さである。
−新しいrがrMIN未満の場合、rMINと等しくセットする
−新しいrがrMAXを越える場合、rMAXと等しくセットする
−rが不変又は繰り返される場合、これが選択されるRの値である。工程17に進む。
−カバレージが因数Kc若しくはそれ以上低下した場合、又は領域の数が因数Kn若しくはそれ以上増加した場合、rの以前の値が選択される。工程17に進む。
−rの値が選択されない場合、工程4に進む。
−ECD、L、W及びアスペクト比。
高さデータから最小の高さ値を減算したため、最小高さはゼロである。高さ度数分布は、ヒストグラムを形成することにより生成される。この分布の平均は、平均高さと称される。
ビフェニルジアクリレート−2,2’−ジエトキシビフェニルジアクリレート(DEBPDA)の合成−温度プローブ、窒素パージ管、オーバーヘッドスターラー、及び加熱マントルを装備した12000mlの4つ口樹脂ヘッド丸底フラスコに、2,2’−ビフェノール(1415g、7.6モル、1.0当量)、フッ化カリウム(11.8g、0.2モル、0.027当量)、炭酸エチレン(1415g、16.1モル、2.11当量)を加え、155℃に加熱した。4.5時間後、GC分析は、0%の出発物質、0%のモノエトキシル化及び94%の生成物を示した。80℃に冷却し、トルエン5.4リットルを加え、脱イオン水2.5リットルを加え、15分間混合し、相分離させた。水を除去し、再び脱イオン水2.5リットルで洗浄し、相分離させ、水を除去し、溶液を蒸留して、残留水及びトルエンほぼ1.8リットルを除去した。溶液を50℃に冷却し、シクロヘキサン1.8リットルを加え、CIBA Specialty ChemicalsからProstab 5198という商品名で得た4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(通常4−ヒドロキシTEMPOと称される)(0.52g、0.003モル、0.00044当量)、フェノチアジン(0.52g、0.0026モル、0.00038当量)、アクリル酸(1089.4g、15.12モル、2.2当量)、メタンスルホン酸(36.3g、0.38モル、0.055当量)を加え、加熱還流した(ポット温度は、92〜95Cであった)。フラスコにディーン・スターク・トラップを装備して、水を収集した。18時間後、GC分析は8%のモノアクリレート中間体を示した。追加のアクリル酸8gを加え、更に6時間、合計で24時間還流を継続した。24時間後、GC分析は3%のモノアクリレート中間体を示した。この反応物を50℃に冷却し、7%の炭酸ナトリウム2356mLで処理し、30分間撹拌し、相分離させ、水性物を除去し、DI水2356mLで再び洗浄し、相分離させ、水性物を除去した。トルエン/シクロヘキサン溶液(桃色〜赤色)に4−ヒドロキシTEMPO(0.52g、0.003モル、0.00044当量)、フェノチアジン(0.52g、0.0026モル、0.00038当量)、アルミニウムn−ニトロソフェニルヒドロキシアミン(0.52g、0.0012モル、0.00017当量)を加え、真空濃縮して、約5000mLの溶液にした。セライトパッドで濾過し、濾液をエアパージにより50℃にて12トール(1.59kPa)の真空で3時間真空濃縮した。得られた黄色〜茶色油をロールフィルム蒸発器上で蒸留することにより更に精製する。蒸留の条件は、155℃でバレルを加熱、50℃のコンデンサ、及び1〜5ミリトール(0.13〜0.37kPa)であった。回収した収量は2467g(理論値の85%)であり、純度はほぼ90% DEBPDAであった。
温度プローブ、オーバーヘッドスターラー、及び加熱マントルを装備した1000mlの3つ口丸底フラスコに、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン(200g、0.65モル、1.0当量)、フッ化カリウム(0.5g、0.0086モル、0.013当量)、炭酸エチレン(175g、2.0モル、3.05当量)を加え、165℃に加熱した。5時間後、GC分析は、0%の出発物質、0%のモノエトキシル化、2%のジエトキシル化、及び95%の生成物を示した。100℃に冷却し、トルエン750mLを加え、3000mLの3つ口丸底フラスコに移し、更にトルエン750mLを加えた。溶液を50℃に冷却し、4−ヒドロキシTEMPO(0.2g、0.00116モル、0.00178当量)、アクリル酸(155g、2.15モル、3.3当量)、メタンスルホン酸(10.2g、0.1モル、0.162当量)を加え、加熱還流した。フラスコにディーン・スターク・トラップを装備して、水を収集した。6時間後、GC分析は、7%のジアクリレート中間体と、85%の生成物とを示した。反応物を50℃に冷却し、7%の炭酸ナトリウム400mLで処理し、30分間撹拌し、相分離させ、水性物を除去し、20%の塩化ナトリウム水400mLで再び洗浄し、相分離させ、水性物を除去した。有機物をメタノール4000mLで希釈し、直径3インチ×5インチ(7.62cm×12.7cm)のシリカゲルパッド(250〜400メッシュ)で濾過し、濾液をエアパージにより50℃にて12トール(1.59kPa)の真空で3時間真空濃縮した。茶色油332g(理論値の85%)を回収し、純度はほぼ85% TAEPEであった。
実施例で使用したZrO2ゾルは、以下の特性を有していた(米国特許第7,241,437号に記載の方法に従って測定)。
三首丸底フラスコに、温度プローブ、機械的攪拌器、及びコンデンサを取り付ける。このフラスコに、以下の試薬を投入する:無水コハク酸83.5g、Prostab 5198阻害剤0.04g、トリエチルアミン0.5g、2−ヒドロキシエチルアクリレート87.2g、及びSartomerによる、商標名「SR495」のヒドロキシ−ポリカプロラクトンアクリレート(nの平均は約2)28.7g。このフラスコを中程度の攪拌で混合し、80℃まで加熱して、約6時間保持する。40℃に冷却した後、1−メトキシ−2−プロパノール200gを加え、このフラスコを1時間混合した。この反応混合物は、赤外線ガスクロマトグラフィー分析によって、無水コハク酸と2−ヒドロキシエチルアクリレート(すなわちHEAS)との反応性生物と、無水コハク酸とヒドロキシ−ポリカプロラクトンアクリレート(すなわちDCLA)との反応性生物との重量比81.5/18.5の混合物であることが分かった。
ジルコニアゾル(1000g @ 45.3%固体)及び1−メトキシ−2−プロパノール476.4gを、5Lの丸底フラスコに投入した。フラスコを真空蒸留用に構成し、撹拌機、温度プローブ、therm−o−watchコントローラに取り付けた加熱マントルを装備した。ジルコニアゾル及びメトキシプロパノールを50℃に加熱した。HEAS/DCLA表面改質剤(1−メトキシ−2−プロパノール中、233.5g @固形分50%、HEAS/DCLAの重量比81.5/18.5)、DEBPDA(120.5g)、日本のToagosei Co.Ltd.から市販されている2−フェニル−フェニルアクリレート(HBPA)(エチルアセテート中、50.2g@固形分46%)、Sartomerから「SR 351 LV」という商品名で入手可能な低粘性トリメチロールプロパントリアクリレート(85.3g)、及び「ProStab 5198」(0.17g)を別々に、混合しながらフラスコに入れた。Therm−o−watchを80℃及び80%出力に設定した。バッチ温度が80℃に達するまで、水及び溶媒を真空蒸留により除去した。このプロセスを6回繰り返した後、真空蒸留用に構成し、かつ加熱マントル、温度プローブ/熱電対、温度コントローラ、撹拌機、及び水蒸気を液体組成物中に組み込むための鋼管を装備した12Lの丸底フラスコ内で6個のバッチ全部を組み合わせた。この液体組成物を80℃に加熱し、その時点で800mL/時間の速度で水蒸気流を真空下で液体組成物中に導入した。蒸気流を用いた真空蒸留を6時間継続し、その後、蒸気流を停止した。このバッチを80℃で更に60分間真空蒸留した。次いで、エアパージを用いて真空を中断した。光開始剤(17.7g、「Darocure 4265」、ジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシドと2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノンとの50:50混合物)を入れ、30分間混合した。得られた生成物は、1.6288の屈折率を有する、アクリレートモノマー中のほぼ68%の表面改質ジルコニア酸化物であった。
ジルコニアゾル(5000g @ 45.3%固体)及び1−メトキシ−2−プロパノール2433gを12Lの丸底フラスコに投入した。フラスコを真空蒸留用に構成し、加熱マントル、温度プローブ/熱電対、温度コントローラ、撹拌機、及び水蒸気を液体組成物中に組み込むための鋼管を装備した。ジルコニアゾル及びメトキシプロパノールを50℃に加熱した。HEAS表面改質剤(1056g@1−メトキシ−2−プロパノール中50%固体、DEBPDA(454.5g)、HBPA(197g @酢酸エチル中46%固体)、SR 351 LV(317.1g)及びProStab 5198(0.69g)を混合しながら個別にフラスコに投入した。温度コントローラを80℃で設定した。バッチ温度が80℃に達するまで、水及び溶媒を真空蒸留により除去し、この時点で800mL/時間の速度で水蒸気流を真空下で液体組成物中に導入した。蒸気流を用いた真空蒸留を6時間継続し、その後、蒸気流を停止し、バッチを80℃で更に60分間真空蒸留した。次いで、エアパージを用いて真空を中断した。光開始剤(Darocure 4265 87.3g)を投入し、30分間混合した。得られた生成物は、以下の性質を有する、アクリレートモノマー中のほぼ73%の表面改質ジルコニア酸化物であった。
* 73重量%の表面改質ZrO2は、約58重量%のZrO2及び15重量%の表面改質剤を含む。
** 60mmの2degコーンを有するTA Instruments AR2000上で測定、2℃/分での80℃〜45℃の温度勾配、せん断速度1/s。粘度単位は、パスカル秒である。
実施例H1、H2、H3、H2B、H2C−160°F(71℃)でホットプレート上に配置することによって予熱した矩形のマイクロ複製工具(幅4インチ(10.2cm)、長さ24インチ(61.0cm))を使用して、ハンドスプレッドコーティングを作製した。米国Northbrook、ILのGeneral Binding Corporation(GBC)製の「Catena 35」モデルラミネーターを160°F(71℃)に予熱した(速度5、積層圧「ヘビーゲージ」に設定)。高屈折率ハードコートを60℃のオーブン内で予熱し、Fusion SystemsのUVプロセッサのスイッチを入れ、ウォームアップした(60fpm(0.30m/s)、100%出力、600ワット/インチ(236.2ワット/cm)Dバルブ、二色性反射体)。ポリエステルフィルムのサンプルを工具の長さ(約2フィート(0.61m))に切った。高屈折率ハードコートを、プラスチックの使い捨てピペットを用いて工具の末端部に適用し、4mil(0.10mm)(Mitsubishi O321E100W76)の下塗りポリエステルをビーズ及び工具上に配置し、ポリエステルを有する工具をラミネータに通して、工具の陥没部が高屈折率ハードコート組成物で満たされるようにコーティングをざっと工具上に拡げた。サンプルをUVプロセッサベルト上に配置し、UV重合により硬化させた。得られた硬化コーティングは、ほぼ3〜6マイクロメートルの厚さを有した。
米国特許出願公開第2007/0286994 A1号、0117項に記載されているように、表面改質SiO2ナノ粒子(HMDS/A174)シリカを調製した。
各反射防止層「F」を称号数字の同じマイクロ構造化高屈折率層「H」から調製した。すなわち、F1は、低屈折率層を更に含むH1から調製した。同様に、F11は、低屈折率層を更に含むH11から調製した。
Claims (48)
- 高屈折率層と、前記高屈折率層の上に配置された低屈折率表面層とを含む反射防止フィルムであって、その少なくとも30%が少なくとも0.7度の傾斜規模であり、少なくとも25%が1.3度未満の傾斜規模であるような相補累積傾斜規模分布を有する複数のマイクロ構造を前記低屈折率層が含み、前記反射防止フィルムが、埋め込まれたマット粒子を含まない、反射防止フィルム。
- 高屈折率層と、前記高屈折率層の上に配置された低屈折率表面層とを含む反射防止フィルムであって、その少なくとも25%が少なくとも0.7度の傾斜規模であり、少なくとも40%が1.3度未満の傾斜規模であるような相補累積傾斜規模分布を有する複数のマイクロ構造を前記低屈折率層が含み、前記マイクロ構造の50%以下が組み込まれたマット粒子を含む、反射防止フィルム。
- 前記マイクロ構造の少なくとも30%が、1.3度未満の傾斜規模を有する、請求項1に記載のマットフィルム。
- 前記マイクロ構造の少なくとも35%が、1.3度未満の傾斜規模を有する、請求項1に記載のマットフィルム。
- 前記マイクロ構造の少なくとも40%が、1.3度未満の傾斜規模を有する、請求項1に記載のマットフィルム。
- 前記マイクロ構造の15%未満が4.1度以上の傾斜規模である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記マイクロ構造の5%未満が4.1度以上の傾斜規模である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記マイクロ構造の少なくとも75%が少なくとも0.3度の傾斜規模である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記表面層が、平均等価円直径が少なくとも5マイクロメートルである山を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記平均等価円直径が少なくとも10マイクロメートルである、請求項9に記載の反射防止フィルム。
- 前記平均等価円直径が30マイクロメートル未満である、請求項9又は10に記載の反射防止フィルム。
- 前記平均等価円直径が25マイクロメートル未満である、請求項9又は10に記載の反射防止フィルム。
- 前記マイクロ構造化表面が、平均の長さが少なくとも5マイクロメートルである山を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記山の平均の長さが少なくとも10マイクロメートルである、請求項13に記載の反射防止フィルム。
- 前記マイクロ構造化表面が、平均幅が少なくとも5マイクロメートルである山を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記山の平均幅が15マイクロメートル未満である、請求項15に記載の反射防止フィルム。
- 前記フィルムの平均粗さ(Ra)が0.14マイクロメートル未満である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記フィルムの平均最大表面高さ(Rz)が1.20マイクロメートル未満である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記反射防止フィルムの透明度が少なくとも70%である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記反射防止フィルム、前記光学フィルムのヘイズ値が10%以下である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- マイクロ構造化高屈折率層と、前記高屈折率層の上に配置された低屈折率層とを含む反射防止フィルムであって、前記反射防止フィルムの透明度が90%以下であり、平均表面粗さが少なくとも0.05マイクロメートルかつ0.14マイクロメートル以下であり、前記反射防止フィルムが、埋め込まれたマット粒子を含まない、反射防止フィルム。
- マイクロ構造化高屈折率層と、前記高屈折率層の上に配置された低屈折率層とを含む反射防止フィルムであって、前記反射防止フィルムの透明度が90%以下であり、平均最大表面高さが少なくとも0.50マイクロメートルかつ1.20マイクロメートル以下であり、前記反射防止フィルムが、埋め込まれたマット粒子を含まない、反射防止フィルム。
- マイクロ構造化高屈折率層と、前記高屈折率層の上に配置された低屈折率層とを含む反射防止フィルムであって、前記反射防止フィルムの透明度が90%以下であり、平均等価直径が少なくとも5マイクロメートルかつ30マイクロメートル以下である山を前記マイクロ構造化層が含み、前記マイクロ構造の50%以下が、埋め込まれたマット粒子を含む反射防止フィルム。
- 前記反射防止フィルムの平均明所視反射率が、550nmの波長において2%未満である、請求項1〜23のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記高屈折率層が、屈折率が少なくとも1.60である重合性樹脂組成物の反応性生物を含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記重合性樹脂組成物が、屈折率が少なくとも1.60であるナノ粒子を含む、請求項25に記載の反射防止フィルム。
- 前記ナノ粒子がジルコニアを含む、請求項26に記載の反射防止フィルム。
- 前記ナノ粒子が、カルボン酸末端基を含む化合物で表面改質されている、請求項26又は27に記載のマットフィルム。
- 前記化合物が、C3〜C8エステル繰り返し単位、又は少なくとも1つのC6〜C16エステル単位を含む、請求項26に記載の反射防止フィルム。
- 前記表面処理剤が、
i)少なくとも1種の脂肪族無水物と、
ii)少なくとも1種のヒドロキシポリカプロラクトン(メタ)アクリレートと、の反応性生物を含む、請求項29に記載の反射防止フィルム。 - 前記ナノ粒子が、脂肪族無水物と、ヒドロキシルC2〜C8アルキル(メタ)アクリレートとの反応によって調製された化合物によって、表面改質されている、請求項29又は30に記載の反射防止フィルム。
- 前記重合性樹脂組成物が、1種以上の芳香族ジ(メタ)アクリレートモノマーを約10〜約20重量%の範囲の量で含む、請求項25〜31のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記重合性樹脂組成物が、少なくとも3つの(メタ)アクリレート基を有する架橋剤を約5〜約15重量%含む、請求項25〜32のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記重合性樹脂組成物が、芳香族モノ(メタ)アクリレートモノマーを最大で約10重量%含む、請求項25〜33のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記低屈折率層が、フリーラジカル重合性フッ素化ポリマーを含む、請求項1〜34のいずれか一項のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記フリーラジカル重合性フッ素化ポリマーが、超分岐構造を有するポリマー種を含む、請求項35に記載の反射防止フィルム。
- 前記フリーラジカル重合性フッ素化ポリマーが、i)フッ素含有率が少なくとも25重量%である少なくとも1種のフリーラジカル重合性多官能性物質と、ii)任意で、フッ素含有率が0〜25重量%未満の範囲である少なくとも1種のフリーラジカル重合性多官能性物質との反応生成物であって、多官能性物質の総量が、前記重合性有機組成物の固形分(重量%)に対して少なくとも約25重量%である、反応生成物を含む、請求項36に記載の反射防止フィルム。
- 前記フリーラジカル重合性フッ素化ポリマーが、TFE、VDF、及びHFPから選択される少なくとも2つの構成モノマーを含むとともに、硬化部位モノマーを含む少なくとも1つのハロゲン由来の反応性官能基を有する、請求項35に記載の反射防止フィルム。
- 前記低屈折率が、フッ素含有率が少なくとも約25重量%である少なくとも1種のフリーラジカル重合性フッ素化モノマーを含む、請求項35〜38のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記低屈折率層がアミノシランカップリング剤を更に含む、請求項35〜39のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- 前記低屈折率層がヒュームドシリカを更に含む、請求項35〜40のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
- カルボン酸末端基、及びC3〜C8エステル繰り返し単位又は少なくとも1つのC6〜C16エステル単位を含む化合物で表面改質した40重量%〜70重量%のジルコニアナノ粒子と、
約10〜約20重量%の範囲の量の、1種以上の芳香族ジ(メタ)アクリレートモノマーと、
少なくとも3つの(メタ)アクリレート基を有する1重量%〜15重量%の架橋剤と、
最大で5重量%の芳香族モノ(メタ)アクリレートモノマーと、を含む高屈折率の重合性樹脂組成物。 - 前記芳香族モノ(メタ)アクリレートモノマーがビフェニルモノマーである、請求項42に記載の高屈折率の重合性樹脂組成物。
- 超分岐構造を有するポリマー種を含む第1のフリーラジカル重合性フッ素化ポリマーと、
TFE、VDF、及びHFPから選択される少なくとも2つの構成モノマーを含むと共に、硬化部位モノマーを含む少なくとも1つのハロゲン由来の反応性官能基を有する第2のフリーラジカル重合性フッ素化ポリマーと、
を含む低屈折率の重合性組成物。 - 前記第1のフリーラジカル重合性フッ素化ポリマーが、i)フッ素含有率が少なくとも25重量%である少なくとも1種のフリーラジカル重合性多官能性物質と、ii)任意で、フッ素含有率が0〜25重量%未満の範囲である少なくとも1種のフリーラジカル重合性多官能性物質との反応生成物であって、多官能性物質の総量が、前記重合性有機組成物の固形分(重量%)に対して少なくとも約25重量%である、反応生成物を含む、請求項44に記載の低屈折率の重合性組成物。
- 前記低屈折率が、フッ素含有率が少なくとも約25重量%である少なくとも1種のフリーラジカル重合性フッ素化モノマーを更に含む、請求項44又は45に記載の低屈折率の重合性組成物。
- 前記低屈折率層がアミノシランカップリング剤を更に含む、請求項44〜46のいずれか一項に記載の低屈折率の重合性組成物。
- 前記低屈折率層が表面改質シリカを更に含む、請求項44〜47のいずれか一項に記載の低屈折率の重合性組成物。
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