JP2013520368A - フロントガラス処理剤とワイパーブレードとの組合せ - Google Patents

フロントガラス処理剤とワイパーブレードとの組合せ Download PDF

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Abstract

フロントガラス上に撥水コーティングを作り出すシステムは、シリコーン含有化合物を含む撥水表面処理剤と、天然又は合成若しくは半合成のゴムのスキージー本体及び疎水性ポリマー膜形成要素とポリアルキルシロキサン(変性又は未変性)シリコーン液等の疎水化剤とを含む撥水コーティングを備える撥水ワイパーブレードとを含む。ポリマー膜は、ポリオール樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂からなる群から選択される化合物から作製することができ、黒鉛、PTFE及び二硫化モリブデン粉末からなる群から選択される減摩剤を更に含むことができる。

Description

本発明は、フロントガラス(windshield)ワイパーブレード及びフロントガラス処理剤に関する。より具体的には、本発明は、驚くべき相乗効果をもたらすガラス処理剤とワイパーブレードとの組合せに関する。
[関連出願の相互参照]
該当なし。
湿潤条件での視界を改善するために、多くの場合自動車のフロントガラスの撥水性を増大させることが望まれる。比較的撥水性の高い表面によって、水が高い接触角で玉を形成し、これにより水滴をワイパーブレードの動きで表面から比較的簡単にかつ完全に取り除くことが可能になる。降雨条件下での運転視界を改善するために撥水性の恩恵を受けるには、60度以上の水接触角が必要であると考えられる。
ガラス表面の撥水性を増大させるために様々な技法が既知である。これらは、硬化剤と、好ましくはシルセスキオキサンシリコーン樹脂であるシリコーン樹脂とを含む撥水性組成物の使用を開示する特許文献1に開示されるもののような組成物を含む。
疎水性ガラス処理剤は、フロントガラス表面に適用されると即時的な撥水性を与える。かかる処理剤を表面上にすり込む又はかかる処理剤を表面上に吹き付けることができる。しかしながら時間とともに撥水性は低減する傾向がある。これは主に、ワイパーブレードの摩耗作用によるものであるが、洗浄、擦過等の他の要因も寄与し得る。例えば、市販の疎水性ガラス処理剤で処理したばかりのフロントガラスの水接触角は約105度と高い水接触角を有する。しかしながら、処理表面を非疎水性ワイパーブレードで拭くと、水接触角は下がり始める。20000回の拭きサイクル後には、水接触角は約65度に下がり、撥水処理剤の恩恵はなくなる。この耐久性は米国本土の平均的な実世界条件下でおよそ3ヶ月に相当する。
表面処理剤に加えて、疎水性材料でコーティングしたゴムワイパーを備える疎水性ワイパーブレードが存在する。疎水性ワイパーブレードは、拭かれたフロントガラス表面を、活性化段階である通常5分以内の乾拭きの後に撥水性にすることができる。例えば、市販の疎水性ワイパーブレードによる175回の乾拭きサイクルの後、拭かれたフロントガラス表面は湿潤性から非湿潤性(疎水性)の表面へと変わり、水接触角は0近くから約100度へと増大する。しかしながら、水接触角は活性化段階後かなり急速に下がる。疎水性ワイパーブレードによる20000回の拭きサイクルで、水接触角は60度未満に低減し、拭かれた表面は撥水性の恩恵をほとんど喪失した。
米国特許第7,344,783号
そのため、20000回を超える拭きサイクルの間、所望のレベルで所望の撥水性を維持するシステムを提供することが望まれ続けている。
本発明の好ましい実施の形態によれば、20000回を超える拭きサイクルの間、所望のレベルで所望の撥水性を維持するシステムは表面処理剤と疎水性ワイパーブレードとの組合せを含む。該システムは予想をはるかに凌ぐ驚くべき相乗的な結果をもたらす。
幾つかの実施の形態では、本発明はフロントガラス表面上に撥水コーティングを作り出すシステムであって、該表面に適用されるシリコーン含有化合物を含む撥水表面処理剤;並びに、天然又は合成若しくは半合成のゴムのスキージー本体及び疎水性ポリマー膜形成要素と疎水化剤とを含む撥水化合物を備える撥水ワイパーブレードを含む、フロントガラス表面上に撥水コーティングを作り出すシステムを含む。
撥水表面処理剤は、ポリシロキサン、クロロシラン化合物、アルコキシシラン化合物、シラザン化合物及びそれらの組合せを含む群から選択される少なくとも1つの化合物を含むことができ、撥水表面処理剤は、クリーム、ローション、エマルション、溶液又は固体の形態で分散媒中で与えられ、ポリマー膜形成要素は、ポリオール樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂からなる群から選択される化合物を含むことができる。
撥水化合物は、黒鉛、PTFE及び二硫化モリブデン粉末からなる群から選択される減摩剤を更に含むことができ、撥水化合物は、ポリアルキルシロキサンシリコーン液を含むことができる。ポリアルキルシロキサンシリコーン液は、変性又は未変性のポリアルキルシロキサンシリコーン液であり得る。
得られるコーティングは、少なくとも20000回、好ましくは少なくとも40000回の拭きサイクルの間、少なくとも60度の水接触角を維持する。
他の実施の形態では、本発明は、表面の撥水性を改善する方法であって、a)該表面にシリコーン含有化合物を含む撥水表面処理剤を適用することと、b)該表面を天然又は合成又は半合成のゴムのスキージー本体及び疎水性ポリマー膜形成要素とポリアルキルシロキサンシリコーン液とを含む撥水化合物を備える撥水ワイパーブレードで拭くこととを含む、表面の撥水性を改善する方法を含む。
好ましい実施形態によれば、本発明はワイパーブレード部品と表面処理剤とを含む。
表面処理剤
本発明に使用することができる表面処理剤は、好ましくは、フロントガラス表面に適用されるシリコーン組成物を含む。該組成物は好ましくは、ポリシロキサン、クロロシラン化合物、アルコキシシラン化合物、シラザン化合物及びこれらの化合物から主に構成される作用物質を含む群から選択される少なくとも1つの化合物を含有する。これらの化合物は単独で又は様々な組合せで使用することができる。該化合物をクリーム若しくはローション、エマルション若しくは溶液、固体の形態の、又は任意の他の好適な形態で分散媒中で与えることができる。
表面処理剤を、吹き付け、すり込み、浸し塗り、塗装、注ぎ込み等を含むが、これらに限定されない方法を用いて任意の都合のよいやり方で適用することができる。好ましくは、表面処理剤の薄膜を表面に適用する。表面処理剤をフロントガラス又は他のガラスに適用する際には、その存在がガラスを通した視界に影響を与えない十分に薄い膜を適用することが好まれる場合がある。
ワイパーブレード
本発明のワイパーブレードは、ポリマー膜形成要素及び/又はシリコンベースの化合物を含むが、これらに限定されない任意の撥水ワイパーブレードであり得る。
本発明の幾つかの実施形態は、韓国登録特許第10−0624180号(参照により本明細書に組み込まれ、以下に引用される)に記載されるようなワイパーブレードを含む。このため、好ましい実施形態では、本発明のワイパーブレード部品は好ましくは、撥水コーティングでコーティングされたゴム又は類似の材料で作られる。コーティングは好ましくは、少なくともシリコーンオイル及びポリマー膜を形成する樹脂を含む。幾つかの実施形態では、コーティングは溶媒に10重量部〜1200重量部の黒鉛含有固体潤滑剤と、50重量部〜2000重量部のシリコーンオイルと、100重量部のバインダーとを含む。
本発明では、シリコーンオイル及び微細固体潤滑剤粉末を溶媒中のバインダーとともに分散させ、撥水組成物を得て、それをワイパーブレードの少なくとも活性部上に表面層部として適用する。すなわち、厚さ5μm〜30μmの層をワイパーブレード上に形成する。代替的に又は付加的に、撥水組成物をブレード材料に染み込ませることができる。本発明によれば、撥水膜がワイパーブレードと接触する自動車の前面のフロントガラス上に自動的に形成され得るように、上記コーティング組成物に含有される撥水成分であるシリコーンオイルをワイパーブレードから徐々に溶出させる。
本発明に従って作製されるワイパーブレードを、別個の撥水処理剤に加えて、フロントガラスに使用する場合、結果として撥水効果の優れた耐久性がもたらされることが発見された。加えて、実質的に振動のない動作を、固体潤滑剤粉末を用いることにより実現することができる。
本発明による自動車用ワイパーブレードのコーティング組成物は、微細固体潤滑剤粉末とシリコーンオイルとを本質的に含む。
本発明では、利用可能な溶媒は、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、イソプロピルアルコール及び酢酸ブチルを含む群から選択することができ、溶媒の組合せは主要樹脂(main resin)を含み得るか、又は2つ以上の溶媒を適切に配合し使用することができる。加えて、上記溶媒の配合量を100重量部のバインダーに対して800重量部〜8000重量部で使用することができる。上記溶媒の組合せ及び利用法は特には限定されないが、低沸点のトルエン及びメチルエチルケトンを主として用い、高沸点のキシレン、イソプロピルアルコール及び酢酸ブチルを組み合わせて用いることが特に好ましく、また100重量部の低沸点の溶媒に対して10重量部〜60重量部の高沸点の溶媒を添加することができる。
本発明ではバインダーは好ましくは、ワイパーブレードへのコーティング組成物の親和性、及びブレードの伸縮性に対する撥水性を与えるのに用いられ、ポリオール樹脂、ウレタン樹脂、ヒドロキシル基を含有するフッ素樹脂、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂を含む群から選択される。より具体的には、ポリオール樹脂としては、ポリエステルポリオール樹脂及びポリエーテルポリオール樹脂が挙げられ、ウレタン樹脂としては、ウレタン樹脂及びシリコーン変性ウレタン樹脂が挙げられ、エポキシ樹脂としては、ウレタン変性エポキシ樹脂及びジグリシジルエステル樹脂が挙げられ、シリコーン樹脂としては、ジメチル置換ヒドロキシル末端化シリコーン−シロキサンポリマー及びシリコーンゴムが挙げられ、該シリコーンゴムとしては、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム及びフルオロシリコーン生ゴムが挙げられ得る。そのため、バインダーが要求される性能に応じて、ワイパー(wider)ブレードへの親和性及びブレードの伸縮性に対する撥水性を満たせば、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。これに関して、上記の性能を効果的に満たすためには、上記のバインダー種類の中でもジメチル置換ヒドロキシル末端化シリコーン−シロキサンポリマーを使用するのが好ましい。
利用可能な本発明の微細固体潤滑剤粉末は好ましくは、その必須成分として黒鉛を含み(すなわち、黒鉛を含有する微細固体潤滑剤粉末)、任意でMoSO2、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、窒化ホウ素、シリコーン樹脂、ナイロン樹脂、及びポリエチレン樹脂を含む群から選択される少なくとも1つの微細粉末を更に使用してもよく、特に針状の天然黒鉛が好ましい。固体潤滑剤粉末の平均粒径が2μm〜15μmの範囲であることが好ましい。平均粒径が2μm未満であると、潤滑特性が得られない可能性があり、平均粒径が15μmを超えると、拭き取り特性(wiping properties)が低下する可能性がある。本発明において、固体潤滑剤粉末については、黒鉛を単独で、又は上に記載の成分のうち2つ以上を使用することができる。加えて、上記固体潤滑剤粉末の配合量(formulation)については、上記バインダー100重量部に対して10重量部〜1200重量部を使用し、80重量部〜870重量部が好ましく、50重量部〜520重量部が更に好ましい。加えて、上記固体潤滑剤粉末中の黒鉛の含有量がバインダー100重量部に対して50重量部〜520重量部であることが好ましい。微細固体潤滑剤粉末の含有量が10重量部未満であると、要求される潤滑特性が得られない可能性があり、1200重量部を超えると、膜の強度が減少する可能性があり、潤滑耐久性が低下する可能性がある。
本発明において、好適なシリコーンオイルはジメチルシリコーンオイルを含み、任意でメチルフェニルシリコーンオイル、メチル水素(hydrodiene)シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、及びポリジメチルシロキサン変性物を含む群から選択される少なくとも1つのシリコーンオイルを更に使用してもよく、ジメチルシリコーンが特に好ましい。加えて、上記シリコーンオイルは、その粘度が低下するにつれ優れた初期撥水性を有するが、その耐久性は乏しく、その粘度が上昇すると、その初期撥水性は不良であるが、耐久性に優れる。本発明において、上記シリコーンオイルの動的粘度は20℃で10cst〜50000cstであることが好ましい。加えて、上記シリコーンオイルの配合量については、上記バインダー100重量部に対して50重量部〜2000重量部を使用し、200重量部〜1400重量部が好ましい。上記シリコーンオイルの含有量が50重量部未満であると、十分な撥水性が達成されない可能性があり、2000重量部を超えると、膜強度が低下し、潤滑耐久性が問題となる。加えて、上記シリコーンオイルが性能を満たす場合、ジメチルシリコーンオイルを単独で、又は2つ以上の上に記載の成分を組み合わせて使用することができる。
加えて、本発明のコーティング組成物の強度を改善し、オイルを含有させるために、フィラーを更に使用してもよい。フィラーは好ましくは、微細シリカ粉末、多孔質シリカ粉末、多孔質アクリルビーズ粉末、ウレタン粉末、シリコーンゴム粉末、及びそれらの組合せを含む群から選択される。シリコーンゴム粉末が特に好ましい。所望の性能が満たされる場合、1つ又は2つ以上の上記の成分を使用することができる。加えて、フィラーは好ましくは0.005μm〜6μmの平均粒径を有する。加えて、上記バインダー100重量部に対して、3重量部〜500重量部のフィラーが好ましくは使用され、30重量部〜350重量部が好ましい。3重量部未満で使用すると、オイルを十分に含有させることができず、意図される付加的効果(継続撥水効果)を得ることが困難となる可能性があり、500重量部を超えると、シリコーンオイルが膜表面上に溶出することが困難な場合があり、初期撥水膜を形成することが困難となる可能性がある。フィラーを使用すると、シリコーンオイルがより容易に吸収され、含有される。このため、コーティング組成物の増強効果に加えて、オイルを膜中に長期間保持させることができ、撥水性の効果が更に持続し得る。
加えて、コーティング組成物については、ポリイソシアネート、ポリアミドアミン、脂肪族ポリアミン、脂環式ジアミン、第三級アミン、及びそれらの組合せを更に使用してもよく、その量は上記バインダー100重量部に対して10重量部〜100重量部の範囲である。加えて、主要樹脂又は主要樹脂と硬化剤との混合物の硬化を促進するために、スズ、白金、及び有機過酸化水素を含む群から選択される硬化触媒を上記バインダー100重量部に対して0.01重量部〜10重量部添加してもよい。
上に記載の本発明による撥水組成物は好ましくは、バインダーを溶媒で希釈し、基本的に溶液中にシリコーンオイル及び固体潤滑剤を混合して分散させることによって調製される。硬化剤及び促進剤を必要に応じて添加してもよい。撥水組成物は少なくとも自動車用ワイパーのブレード部、すなわち縁部に、5μm〜30μmという好ましい膜厚、好ましくは5μm〜15μmで適用される。適用方法は吹き付け、すり込み、浸し塗り、はけ塗り等を含み得る。
熱硬化は好ましくはコーティング後に行う。熱硬化を50℃〜180℃で30分間〜60分間行い、硬化温度を確立するためにバインダーの硬化温度及びワイパーブレード材料の耐熱性を考慮に入れることが好ましい。加えて、本発明の組成物をコーティングすることができるワイパーブレードについては、天然ゴム、エチレン−プロピレンゴム、イソプロピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、及びそれらの混合ゴムを使用することができる。特に、非接着性材料に対して、シランプライマー処理を必要に応じてコーティング前に行ってもよい。
特定の実施形態では、本発明のワイパーブレード部品は、好ましくは撥水コーティングでコーティングしたゴム又は類似の材料から作られる。コーティングは好ましくは少なくともシリコーンオイルを含む。幾つかの実施形態では、コーティングは、10重量部〜1200重量部の黒鉛含有固体潤滑剤、50重量部〜2000重量部のシリコーンオイル、及び100重量部のバインダーを溶媒に含む。
固体潤滑剤は好ましくは、2μm〜15μmの平均粒度を有する粉末の形態で提供される。固体潤滑剤粉末は好ましくは、MoSO2、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、窒化ホウ素、シリコーン樹脂、ナイロン樹脂、及びポリエチレン樹脂からなる群から選択される。黒鉛は、好ましくはバインダー100重量部に基づいて50重量部〜520重量部存在する。
バインダーは好ましくは、ポリオール樹脂、ウレタン樹脂、ヒドロキシル基含有フッ素樹脂、エポキシ樹脂、及びシリコーン樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン変性ウレタン樹脂、ヒドロキシル基含有フッ素樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、ジグリシジルエステル樹脂、シリコーン樹脂、ジメチル置換ヒドロキシル末端化シリコーン−シロキサン、並びにシリコーン系ゴムからなる群から選択される。シリコーン系ゴムは、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、又はフルオロシリコーン生ゴムであり得る。
溶媒はメチルエチルケトン、トルエン、キシレン、又は酢酸ブチルを含み得る。
シリコーンオイルは好ましくは、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル水素シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、及び変性ポリジメチルシロキサンからなる群から選択される。
コーティング組成物は、平均粒度が0.005μm〜6μmの微細シリカ粉末、多孔質シリカ粉末、多孔質アクリルビーズ粉末、ウレタン粉末、及びシリコーンゴム粉末からなる群から選択されるフィラーを含んでいてもよい。フィラーは、バインダー100重量部に基づいて3重量部〜500重量部存在し得る。
コーティング組成物は、ポリイソシアネート、ポリアミドアミン、脂肪族ポリアミン、脂環式ジアミン、及びtert−アミンからなる群から選択される硬化剤を含んでいてもよい。硬化剤は、バインダー100重量部に基づいて10重量部〜100重量部存在し得る。
コーティング組成物は、好ましくはブレード上に厚さ5μm〜30μmの範囲内の膜を形成するようにブレードに適用される。
各ワイパーブレードの本体は好ましくは、硬化天然ゴム若しくは合成ゴム、又はそれらの混合物から作られる。加えて、本発明において機能し得る他のブレード材料が存在していてもよい。
以下の例は、韓国登録特許第10−0624180号からのものである。
例1
3700重量部のメチルエチルケトン、2600重量部のトルエン、及び1300重量部の酢酸ブチルを混合することによって調製した溶媒に、ポリエステルポリオール樹脂のバインダー(BYK-AG製、Desmophen670)を100重量部で溶解し、上記溶液中にフィラーとして平均粒径3μmのシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社、E−500)を350重量部、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛(株式会社中越黒鉛工業所、FBF)を520重量部、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF96−50cs)を520重量部混合して分散させ、コーティング組成物を得た。上記コーティング組成物に、硬化剤として75重量部のポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社、コロネートHL)を添加し、天然ゴム材料のワイパーブレード上にスプレーコーティングを行い、厚さ10μmの膜を形成した後、硬化を80℃で30分間行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例2
フィラーとして平均粒径3μmのシリコーンゴムを60重量部使用し、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛を150重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを400重量部使用したことを除いて上記例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例3
フィラーとして平均粒径3μmのシリコーンゴムを100重量部使用し、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛を200重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを450重量部使用したことを除いて上記例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例4
フィラーを使用せず、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛を150重量部、MoSO2(Endako Mines、UP−10)を290重量部、及びシリコーン樹脂(GE Silicones、Tospearl130)を70重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを480重量部使用したことを除いて上記例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例5
フィラーを使用せず、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛を90重量部、MoSO2を340重量部、及びシリコーン樹脂を100重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを480重量部使用したことを除いて上記例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例6
フィラーを使用せず、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛を320重量部及びPTFE(株式会社喜多村(Kitamura)、KIL−8F)を210重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを480重量部使用したことを除いて上記例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例7
フィラーを使用せず、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛を520重量部及びPTFEを350重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを520重量部使用したことを除いて上記例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例8
600重量部のメチルエチルケトン及び350重量部の酢酸ブチルを混合することによって調製した溶媒に、バインダーとしてヒドロキシル(hydroxyl)基を含有するフッ素樹脂(DIC株式会社、Fluonate K−702)を100重量部で溶解し、上記溶液中にフィラーとして平均粒径3μmのシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社、E−500)を45重量部、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径3μmのPTFE(株式会社喜多村、KTL−8F)を20重量部及び針状の天然黒鉛(株式会社中越黒鉛工業所(Chuetsu Graphite Works))、FBF)を60重量部、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF96−50cs)を280重量部及び動的粘度が300cstのポリジメチルシロキサン変性物を120重量部混合して分散させ、コーティング組成物を調製した(prepare)。上記コーティング組成物に、硬化剤として42重量部のポリイソシアネート(DIC株式会社、Burnock DN−955)を添加し、天然ゴム材料のワイパーブレード上にスプレーコーティングを行い、厚さ10μmの膜を形成した後、硬化を80℃で30分間行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例9
シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを140重量部及び動的粘度が20cstのポリジメチルシロキサン変性物を60重量部使用したことを除いて、上記例8と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例10
シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを200重量部及び粘度が60cstのアミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF856)を200重量部使用したことを除いて、上記例8と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例11
シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを100重量部及び粘度が60cstのアミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF856)を100重量部使用したことを除いて、上記例8と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例12
シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを360重量部及び粘度が10000cstのジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF96−10000CS)を40重量部使用したことを除いて、上記例8と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例13
シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを180重量部及び粘度が10000cstのジメチルシリコーンオイルを20重量部使用したことを除いて、上記例8と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例14
2000重量部のトルエン及び700重量部のキシレンを混合することによって調製した溶媒に、バインダーとして100重量部のジメチル置換ヒドロキシル末端シリコーン−シロキサンポリマー(GE Silicones、YSR3022)を溶解し、上記溶液中に、フィラーとして3μmの平均粒径を有するシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社、E−500)を80重量部、微細固体潤滑剤粉末として4μmの平均粒径を有する針状の天然黒鉛(株式会社中越黒鉛工業所、FBF)、並びにシリコーンオイルとして動的粘度が60cstのジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF96−50CS)を600重量部及び動的粘度が60cstのアミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF−856)を600重量部混合して分散させ、コーティング組成物を調製した。上記コーティング組成物に、硬化剤として10重量部のジブチルスズジアセテートを添加し、スプレーコーティングを、天然ゴム材料のワイパーブレード上に行い、厚さ10μmの膜を形成した後、硬化を80℃で30分間行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例15
フィラーとして3μmの平均粒径を有するシリコーンゴムを30重量部使用し、微細固体潤滑剤粉末として4μmの平均粒径を有する針状の天然黒鉛(株式会社中越黒鉛工業所、FBF)を50重量部及びMoSO2(Endako Mines、UP−10)を130重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF96−50cs)を290重量部及び動的粘度が60cstのアミン変性シリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF856)を290重量部使用したことを除いて、上記例14と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例16
フィラーとして3μmの平均粒径を有するシリコーンゴムを50重量部使用し、微細固体潤滑剤粉末として4μmの平均粒径を有する針状の天然黒鉛を110重量部及びMoSO2を270重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを460重量部及び動的粘度が60cstのアミン変性シリコーンオイルを460重量部使用したことを除いて、上記例14と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
例17
フィラーとして3μmの平均粒径を有するシリコーンゴムを90重量部使用し、微細固体潤滑剤粉末として4μmの平均粒径を有する針状の天然黒鉛を180重量部及びMoSO2を460重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを700重量部及び動的粘度が60cstのアミン変性シリコーンオイルを700重量部使用したことを除いて、上記例14と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
比較例1
3700重量部のメチルエチルケトン、2600重量部のトルエン及び1300重量部の酢酸ブチルを混合することによって調製した溶媒に、ポリエステルポリオール樹脂のバインダー(BYK-AG製、Desmophen670)を100重量部で溶解し、上記溶液中に、フィラーとして平均粒径3μmのシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社、E−500)を350重量部、微細固体潤滑剤粉末として平均粒径4μmの針状の天然黒鉛(株式会社中越黒鉛工業所、FBF)を530重量部、及びシリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF96−50cs)を45重量部混合して分散させ、コーティング組成物を得た。
上記コーティング組成物に、硬化剤として75重量部のポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社、コロネートHL)を添加し、スプレーコーティングを、天然ゴム材料のワイパーブレード上に行い、厚さ10μmの膜を形成した後、硬化を80℃で30分間行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
比較例2
シリコーンを使用しなかったことを除いて、上記比較例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
比較例3
シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを1050重量部及び動的粘度が20℃で60cstのアミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業株式会社、KF856)を1050重量部使用したことを除いて、上記比較例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
比較例4
フィラーを使用せず、微細固体潤滑剤粉末として4μmの平均粒径を有する針状の天然黒鉛を4.0重量部及びMoSO2を3.5重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを480重量部使用したことを除いて、比較例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
比較例5
フィラーを使用せず、微細固体潤滑剤粉末として4μmの平均粒径を有するMoSO2を1250重量部使用し、シリコーンオイルとして動的粘度が20℃で50cstのジメチルシリコーンオイルを520重量部使用したことを除いて、比較例1と同様に行った。作製した自動車用ワイパーブレードに対して、以下に記載される試験を行った。その評価結果を以下の表1及び表2に列挙する。
*ワイパーの接触移動度(Contact mobility)及び初期撥水性の試験*
JIS D5710に規定されるワイパーブレードの性能を評価するのに使用される試験機に適合する試験機を使用し、無水条件下で動作させ、15分後に撥水性及び動作流れ(operating current)を確認する。動作流れは、コーティングしていない天然ゴムのワイパーブレードの値を100と設定することを基準とする指標を単位として評価する。より低い指標がワイパーの優れた接触移動度を表すと言うことができる。
撥水性の評価基準:
O:接触部の面全体が水をはじく/性能は良好
Δ:接触部の少なくとも50%が水をはじく/性能はやや不良
X:接触部の50%未満が水をはじく/性能は不良
撥水性及び耐久性の試験
JIS D5710に規定されるワイパーブレードの性能を評価するのに使用される試験機に適合する試験機を使用し、無水条件下で動作させた後、自動車のフロントガラス上に1分当たり500ccの水を均一に吹き付け、ワイパーを300000回動作させる。ワイパーブレードの動作速度は1分当たり40サイクルである。50000回ごとに評価を行う。しかしながら、振動が激しく動作が円滑でない場合、試験は中断する。
撥水性及び耐久性の評価基準:
O:接触部の少なくとも70%が水をはじく/性能はやや良好
Δ:接触部の少なくとも50%が水をはじく/性能はやや不良
X:接触部の50%未満が水をはじく/性能は不良
Figure 2013520368
Figure 2013520368
上の例及び比較例から理解することができるように、自動車用ワイパーブレード用のコーティング組成物を5μm〜30μmの膜厚さで少なくともその縁部上に表面層としてワイパーブレード上に形成すると、優れた耐久性を有する撥水膜コーティングを、単にワイパーブレードを動作させることによって、自動的に自動車のフロントガラス上に形成することができる。加えて、自動車のフロントガラスは水をよくはじくため、雨滴を容易に分散させることができ、良好な視野を得ることができ、ワイパーブレードの雑音又は振動を防ぐことができ、円滑に動作するワイパーブレードを提供することができる。
動作
フロントガラス上に耐久性を有する撥水コーティングを得ることが望まれる場合、該フロントガラスの表面を上で記載のような表面処理剤によって処理し、上で記載のような疎水性のワイパーブレードを車両に取り付ける。システムを動作させると、表面処理剤及び疎水性ワイパーブレードの組合せによって、フロントガラス上に耐久性を有する撥水コーティングが形成される。得られるコーティングは、少なくとも20000回、典型的には少なくとも40000回の拭きサイクルの間、接触角の測定値によって示されるようなその撥水性を維持する。より具体的には、得られるコーティングは少なくとも20000回、典型的には少なくとも40000回の拭きサイクルの間、少なくとも60度の水接触角を維持する。

Claims (10)

  1. 以下を含む、フロントガラス表面上に撥水コーティングを作り出すシステム:
    該表面に適用される、シリコーン含有化合物を含む撥水表面処理剤;
    天然又は合成若しくは半合成のゴムのスキージー本体及び疎水性ポリマー膜形成要素と疎水化剤とを含む撥水化合物を備える撥水ワイパーブレード。
  2. 前記撥水表面処理剤が、ポリシロキサン、クロロシラン化合物、アルコキシシラン化合物、シラザン化合物及びそれらの組合せを含む群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記撥水表面処理剤が、クリーム、ローション、エマルション、溶液又は固体の形態で分散媒中で与えられている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記ポリマー膜形成要素が、ポリオール樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂及びシリコーン樹脂からなる群から選択される化合物を含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記撥水化合物が、黒鉛、PTFE及び二硫化モリブデン粉末からなる群から選択される減摩剤を更に含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記撥水化合物がポリアルキルシロキサンシリコーン液である、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記ポリアルキルシロキサンシリコーン液が変性ポリアルキルシロキサンシリコーン液である、請求項6に記載のシステム。
  8. 生成するコーティングが少なくとも20000回の拭きサイクルの間、少なくとも60度の水接触角を維持する、請求項1に記載のシステム。
  9. 生成するコーティングが少なくとも40000回の拭きサイクルの間、少なくとも60度の水接触角を維持する、請求項1に記載のシステム。
  10. 以下を含む、表面の撥水性を改善する方法:
    a)シリコーン含有化合物を含む撥水表面処理剤を、該表面に適用すること;
    b)天然又は合成若しくは半合成のゴムのスキージー本体及び疎水性ポリマー膜形成要素とポリアルキルシロキサンシリコーン液とを含む撥水化合物を備える撥水ワイパーブレードで、該表面を拭くこと。
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