JP2013258283A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 露光精度とスループットとの両立が可能な露光装置を提供する。
【解決手段】 基板をショット領域毎に露光する露光装置は、基板を保持して移動可能なステージと、前記ステージの振動を計測する計測器と、制御部とを備える。前記制御部は、第1の基板のショット領域の露光期間における前記計測器により計測された前記ステージの振動が許容範囲の外にある場合には、前記第1の基板の後に露光される第2の基板で前記第1の基板の前記ショット領域と同一位置のショット領域を露光するときの制御パラメータを露光精度が向上するように変更する。
【選択図】図5

Description

本発明は、原版(マスク)を介して基板を露光する露光装置、及び、その露光装置を用いたデバイス製造方法に関する。
半導体露光装置(ステッパ、スキャナ)が備える基板ステージ(ウエハステージとも言う)は、駆動後に微小ではあるが振動する。基板ステージを如何に剛に造ろうとも、基板ステージに力を印加したときは必ず基板ステージに振動が発生してしまう。近年のナノメートルオーダーの高精度が求められる状況の中、微小とはいえ基板ステージの振動が露光精度に与える影響は無視できるものでは無い。
基板ステージの振動による露光精度の影響を低減させるために、露光装置は、基板ステージに加えて、基板ステージの振動を計測する計測器を備えている。基板ステージが駆動した後、露光装置の制御部が、計測器を用いて、振動が露光精度に影響を与えない範囲に収まったことを確認した後、露光処理を開始すなわち露光光の照射を開始するという露光方法が広く一般的に採用されている。この場合、振動がある程度収まる、又は収まる傾向を確認した後に露光処理が開始されるので、振動が露光精度に与える影響は大きく低減される。
露光装置に高精度、高微細化が求められると同時に、基板を露光処理する時間の短縮化も求められている。1つの基板に対して原版(マスク)が転写される回数は、基板の用途によって様々だが、多い場合には100回となる場合がある。このため、基板ステージの駆動を開始してから露光処理を開始すなわち露光光の照射を開始するまでの時間を短くすることが要求されている。
基板ステージの駆動後、露光処理を開始するまでの時間を短縮するために、基板ステージの振動の収まりを露光処理の開始のトリガとするのでは無く、振動が収まるであろう時刻を予測して露光を開始する技術が存在する(特許文献1)。この場合、振動の収まりを確認する処理(時間)の削除と、制御部から露光開始命令を出す処理(時間)を従来の技術よりも前倒しすることが可能であり、基板ステージの駆動から露光処理を開始するまでの時間を短縮することができる。
特開平9−134864号公報
しかし、基板ステージの振動の収まりを予想して露光処理を開始する露光方法では、振動が実際に収まっているか分からないため、露光精度への影響が現れている可能性がある。その結果、スループットは向上されるものの、ユーザーが求める露光精度が達成されていない事態が発生しうる。
本発明は、露光精度とスループットとの両立が可能な露光装置を提供することを目的とする。
本発明は、基板をショット領域毎に露光する露光装置であって、基板を保持して移動可能なステージと、前記ステージの振動を計測する計測器と、第1の基板のショット領域の露光期間における前記計測器により計測された前記ステージの振動が許容範囲の外にある場合には、前記第1の基板の後に露光される第2の基板で前記第1の基板の前記ショット領域と同一位置のショット領域を露光するときの制御パラメータを露光精度が向上するように変更する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、露光精度とスループットとの両立が可能な露光装置を提供することが可能となる。
本発明に係る露光装置を示す図である。 基板ステージを駆動した後の基板ステージの振動の状態を表す波形図 ショットに露光処理を繰り返すことを表した図 ショットに付与される情報を示した図 露光処理のフローチャート 2つのショットに対する露光処理のシーケンス図 振動情報を表す図 振幅のトレランスによって精度の判定を行うフローチャート 振幅の平均値によって精度の判定を行うフローチャート 振動及び光量分布によって精度の判定を行うフローチャート 振動と光量の時間推移を示す図 区間毎に振幅のトレランスによって精度の判定を行うフローチャート 露光時間帯を複数の区間に区分することを示す図 区間毎に振幅の平均値によって精度の判定を行うフローチャート 区間毎に振動及び光量分布によって精度の判定を行うフローチャート図 区間毎の振動と光量の時間推移を示す分布図 精度向上対策として露光開始時期の変更を行うフローチャート 精度向上対策として基板ステージの速度の変更を行うフローチャート 精度向上対策として基板ステージの位置、姿勢の補正を行うフローチャート TP向上対策の設定処理のフローチャート 事例1で発生した基板ステージの振動情報の図 事例2で発生した基板ステージの振動情報の図 事例3で発生した基板ステージの振動情報の図 事例4で発生した基板ステージの振動情報と光量分布を表した図 事例5で発生した基板ステージの振動情報の図 事例5でTP向上対策を行った後の基板ステージの振動情報の図
図1は本発明に係る基板をショット領域毎に露光する露光装置を示す。光源1から出力された露光光ILは、均一な照度で設定させた照明領域でマスク(原板、レチクルともいう)2を照射する。マスク2はマスクステージ3に配置される。マスクステージ3上には移動鏡20が設けられている。また、移動鏡20にレーザビームを当ててその反射光を受光することによってマスクステージ3の位置を検出する干渉計21が設けられている。スキャン露光を行う場合、マスクステージ3は図中左右方向(y軸方向)にスキャン駆動される。
マスクステージ3の下方には投影光学系4が配置されており、投影光学系4はマスク2上の回路パターンを所定の縮小率で感光基板としての基板(ウエハ)5に縮小投影する。基板5は基板搭載部10に搭載される。光センサ6は露光光ILの光量を計測することができる。ステージ(基板ステージ)30は、基板5を保持して移動可能である。基板ステージ30に搭載された移動鏡12にレーザビームを照射して得られる反射光を干渉計13が計測することによって基板ステージ30のx、y軸に対する位置と振動を検出することができる。干渉計13は基板ステージ30の上部にも取り付けられ、基板ステージ30のz軸方向における位置と振動を検出することができる。干渉計13は、基板ステージ30の振動を計測する計測器を構成している。
図2の(a)〜(c)は、基板ステージ30の駆動後、x、y、z軸に発生する振動をそれぞれ模式的に表した図である。縦軸が発生する振動の振幅Fx〜Fzを表わし、各軸中心をOとし、上方向をプラス、下方向をマイナス側の振動であるとする。横軸は時刻Tを表し、右方向に従って時間が経過することを表す。一般的な物質の原理に従い、時間が経過していくことで基板ステージ30の振幅(振動)は収束する。背景技術で紹介したように従来の露光方法の場合では、制御部40が図2のような振動を露光精度に影響のないとされる箇所までレーザ干渉計13を用いて計測し、光源1に露光光の射出を命令する。
基板搭載部10は支持体14によって支えられている。基板搭載部10と支持体14とを合わせて基板ステージ30と呼ぶ。不図示であるが、基板ステージ30の駆動部15の上面には鉛直方向の空気ばねによるアクチュエータが備えられており、基板ステージ30をx、y、z方向に対して自由に駆動させることができる。スキャン露光を行う場合、マスクステージ3と同様に、基板ステージ30は図中左右方向(y軸方向)にスキャン駆動される。なお、スキャン露光動作は基板ステージ30およびマスクステージ3は互いに逆方向にスキャン駆動される。静止露光の場合には、マスクステージ3、基板ステージ30共に露光中は駆動されない。
図3はマスク2上のデザイン(回路図)を基板5上に転写する様子を上面から見た図である。マスク2上に描かれているデザイン(回路図)を基板5のショット領域(ショット)に対し転写を行う。通常1つのショットを露光した後、図2の矢印のように、基板ステージ30をx軸、y軸にステップ駆動させ繰返し露光を行っていく。露光処理の開始(露光光ILの出力)や、基板ステージ30及びマスクステージ3の駆動はCPUを搭載したPCで構成される制御部40からLAN等のケーブルを介して行われる。マスクステージ3と基板ステージ30の位置、または振動の計測値もレーザ干渉計から全て制御部40に集約される。集められたデータ(情報)はメモリ等で構成される記憶部41に保存される。
露光精度がユーザーの求める条件を満たすかどうかの条件値(振動の振幅の許容範囲値(図22のf1)等)も記憶部41に記憶されている。上記条件値は露光精度そのものではないが、条件値を満たすこと露光精度を保証することとなりうる値のことを指す。また、スループット(TP)向上が可能であるかを判定するトレランス値(図22のp)と露光開始時刻Sからトレランス値pの調査終了時刻Pまでの時間(図22のS−P)(合わせてTP短縮可能かの条件情報と称する)も記憶部41に記憶されている。TP短縮可能かの条件情報は、基板ステージ30の振動の発生が小さい場合に、TPをさらに向上するために用いられる。図17〜19のフローチャートで用いる精度向上に有効である前提条件も記憶部41に記憶されている。制御部40に対し、ユーザーはコンソール部42を介して駆動命令を送る。コンソール部には装置の稼動状況やエラー(異常)が発生した情報が表示される。
図4は、ショットに付加されている情報を仮想的に表した図である。ショットの情報領域50のうち、ショットの状態を表すメモリ領域51には、ショットが精度向上の対象であるか、TP向上の対象であるか、それら以外であるか区別する情報が保存される。精度向上の対象ショットとは、従来の露光処理方法ではユーザーの求める露光精度が保証されないと判定されたショットで、精度向上対策の実施が必要とされるショットである。精度向上対策は、露光のときの制御パラメータを露光精度が向上するように変更する対策である。TP向上の対象ショットとは、TP向上が可能であると判定されたショットで、TP向上対策を実施してもユーザーの求める露光精度を満たすことが保証されたショットである。TP向上対策は、露光の開始を早める対策である。
基板ステージ30の駆動速度(加速度)と駆動座標を表すショットのメモリ領域52には、ショットの駆動速度及び加速度と、どの座標に駆動されて露光処理が開始されるかの情報とが記憶される。後述の実施例において、精度向上対策を実施するための補正値又は補正式が算出された場合、メモリ領域52の駆動位置(座標)に補正値の加算、減算が実施される。メモリ領域53には、対象のショットがどの露光処理方法で露光が行われるか、また振動が収束されると思われる予想時刻の情報が記憶される。メモリ領域54には、メモリ領域51のショットの状態が、どういった理由においてそのように定められたのかを示す情報が記憶されている。メモリ領域55には、ショットが露光処理中に発生した振動情報が保存される。
[実施例]
本発明の露光装置において、基板5のショットに露光処理を行い、露光処理において基板ステージ30の振動が許容範囲の内にあるか否かを判定する。基板ステージ30の振動が許容範囲の外にあると判定された場合に行う精度向上対策の設定処理を図5から図19を用いて説明する。また基板ステージ30の振動による露光性能の影響を捉え、TPが向上可能である場合に行うTP向上対策の設定処理を図5と図20とを用いて説明する。図5から図20のフロ−チャートの処理、及び、フロ−チャート内に記載のアクチュエータ部(マスクステージ3、基板ステージ30)の操作指示(命令)は全て制御部40が実施する。
図5のフローチャートは、1つのショットに対し露光処理の開始(S101)から終了(S108)までの処理を表している。露光を行う前のS102で、制御部40は、露光対象ショットが、精度向上対策を行うショット(精度向上ショット)であるか、TP向上対策を行うショット(TP向上ショット)であるか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせる。そして、制御部40は、図4のショットの状態を表すメモリ領域51の情報を取得する。S102で、それ以外のショットであると判断された場合には、制御部40は、S105で、記憶部41のメモリ領域52に格納された基板ステージ30の位置、姿勢、速度、加速度等に従って基板ステージ30の駆動を行う。基板ステージ30の駆動後、制御部40は、S106で、記憶部41のメモリ領域53に保存された露光方法、振動が収束する予想時刻の情報に従い、露光光を照射して露光処理を行う。続いて、制御部40は、S107で、露光中に基板ステージ30の振動が露光精度に与えた影響の判定処理を行う。S107の詳細は図15から図17のフローチャートで説明する。「それ以外のショット」は、通常の露光において、正常に露光処理が行え、露光精度に問題がないショットを意味する。
S102で精度向上ショットと判断された場合には、制御部40は、S103で、精度向上対策の設定処理を行い、対象ショットの露光処理の制御パラメータの変更を行って、メモリ領域52、53の変更を行うことがある。露光処理の制御パラメータは、基板ステージ30の位置、姿勢、速度、加速度、露光の開始時刻等を含む。制御部40は、S103で変更されたメモリ領域52、53の制御パラメータの情報に従って、S105で基板ステージの動作処理を行い、S106で露光処理を行う。続いて、制御部40は、S107で、露光中に基板ステージ30の振動が露光精度に与えた影響の判定処理を行う。S103の精度向上対策の詳細は、図15から図17のフローチャートで説明する。S103の処理により、メモリ領域52における基板ステージ30の位置、姿勢、速度、加速度、メモリ領域53における露光の開始時刻が変更される。S103のこのような変更により、基板ステージ30の振動そのものを抑えたり、振動が収まった後に露光処理を実施したりすることが可能となる。その結果、振動の影響の少ない露光処理が可能となり、精度の向上に繋がる。
S102でTP向上ショットと判断された場合には、制御部40は、S104で、TP向上対策の設定処理を行い、露光開始時刻の変更を行って、メモリ領域53の変更を行う。その後、制御部40は、S105で基板ステージの動作処理を行い、S106で露光処理を行い、S107で振動が露光精度に与える影響の判定処理を行う。S104のTP向上対策の詳細は、図18のフローチャートで説明する。S104でメモリ領域53の露光の開始時刻を早めることにより、露光開始までの時間が短縮され、TPの向上に繋がる。
図6は2つのショットに露光処理が実施される処理内容を示したシーケンスを示した図である。このシーケンスでは、解説の容易さから、静止露光とした。矢印が1つのショットの露光処理の開始から終了までを表す。前処理60は、図5のS102〜S104の処理を示す。この前処理によって、S105における基板ステージ30の駆動や、S106における露光処理の制御パラメータが定まる。基板ステージの駆動61は、図5のフローチャートS105に対応する。制御部40は、メモリ領域52の内容である基板ステージ30の位置、姿勢、速度、加速度等に従って基板ステージ30の駆動を行う。
基板ステージ30の位置の計測61’は基板ステージ30の駆動61と並行して実施される。基板ステージ30の位置の計測61’は、レーザ干渉計13を用いて行われる。露光処理62は、図5のフローチャートのS106に対応する。露光光の射出が開始され、マスク2のパターン(回路図)が基板5上に塗布されている不図示のレジストに感光されるまで露光光の照射が続けられる。レジストの感光に必要な露光量は、レジストの感光性、スキャン露光か静止露光であるか、または光源自体の強弱、波長幅、または基板ステージ30の振動状態によって変化する。基板5に与える露光量は過剰であっても、過少であっても露光精度に影響を与える。一定の露光光が照射された後、露光光の射出が停止される。
露光光の射出から停止までの(露光処理62)間、基板ステージ30の振動の計測63が並行して行われる。基板ステージ30の振動を取得するため、レーザ干渉計13が基板ステージ30の計測を行う。スキャン露光では、露光処理62中も基板ステージ30はマスクステージ3と同期を取って駆動を行うが、基板ステージ30の振動の状態を並行して計測することに変りは無く、本発明を適用することが可能である。本発明では、干渉計13により取得された基板ステージ30の振動の計測値を波形に変換し、更に露光が開始された時刻S、露光が終了した時刻Eを図7のようにまとめた情報を振動情報と称する。
後処理64は、図5のS107に対応する。後処理64で、制御部40は、露光したショットの振動の状況に基づいて露光精度の解析を行う。図8から図16のフローチャートでは、振動が露光精度に与えた影響の判定処理を行うフローチャートを説明する。図8から図16のフローチャートでは、制御部40は、基板ステージ30の振動の指標が許容範囲(トレランス)の内に収まっているか否かでユーザーの求める露光精度を達成しているかを判定する。以下に示す事例1〜事例4において、制御部40は、図8から図16のフローチャートの1つ以上を選択して、精度への影響を判定する。
・図8のフローチャートでは、振動の指標としてショットの露光期間における基板ステージ30の振動の振幅の最大値を用いる。
・図9のフローチャートでは、振動の指標としてショットの露光期間における基板ステージ30の振動の振幅のピークの平均値を用いる。
・図10のフローチャートでは、振動の指標としてショットの露光期間における基板ステージ30の振動の振幅が所定の値以下である期間における累積露光量の露光期間における累積露光量に対する割合を用いる。
・図12のフローチャートでは、ショットの露光期間を複数の分割期間に分割し、振動の指標として各分割期間における基板ステージ30の振動の振幅の最大値を用いる。
・図14のフローチャートでは、振動の指標として各分割期間における基板ステージ30の振動の振幅のピークの平均値を用いる。
・図15のフローチャートでは、振動の指標として各分割期間における基板ステージ30の振動の振幅が所定の値以下である期間における累積露光量の露光期間における累積露光量に対する割合を用いる。
<振動が露光精度に与えた影響の判定処理>
振動の最大値による判定
図8のフローチャートでは、制御部40は、基板ステージ30の振動が露光中、振動の振幅の最大値が定めたトレランス内に収まっているかどうかで露光精度を満たすかを判定する。以降、図8のフローチャートの判定処理を、「振動の最大値による判定」と呼ぶ。S201で、制御部40は、精度判定の処理を開始する。S202で、制御部40は、トレランスの条件である振動の振幅の最大値の許容範囲の値を記憶部41から取得する。S203で、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する。S204で、制御部40は、取得した基板ステージ30の振動の振幅の最大値が、露光中、定めたトレランス内に収まっているかどうかで露光精度を満たすかを判定する。基板ステージ30の振動がトレランス内に収まっている場合には、S205で、制御部40は、更にTP向上が可能かの条件の取得を記憶部41から行う。
S206で、制御部40は、S203で取得した基板ステージ30の振動情報とS205で取得した条件に従い、TP向上が可能かどうかを判定する。具体的には図22のように、露光開始Sから装置固有でもつTPの調査時点Pまでの間に、基板ステージ30の振動のピーク値が、TP向上が可能かを判定するトレランス幅(範囲値)pに収まっていれば、制御部40は、TP向上が可能であると判定する。振動のピーク値は、露光開始時刻Sから調査時刻Pまでの間、TP向上が可能かを判定するトレランス幅p内に常に収まっていなくてもよい。振動のピーク値は、調査時点Pでトレランス幅pに収まっていれば良い。TP向上が可能であると判定した場合には、S207で制御部40は、該当のショットとS203で取得した振動情報を記憶部41に保存する。S208で、制御部40は、これ以降に搬送、露光処理される他の基板の同一座標のショットを、TP向上が可能なショットであると記憶部41のメモリ領域51に記憶、設定する。S208の設定処理後、S212で、制御部40は、露光精度への影響の判定処理を終了する。
S206の判定において、TP向上が可能でないと判定された場合には、制御部40は、S212に進み、露光精度の影響への判定処理を終了する。S204で基板ステージ30の振動がトレランス内に収まっていないと判定された場合には、制御部40は、S210で、ユーザーの求める露光精度を満たしていないと判定し、コンソール部42に『精度に異常発生』とエラー(異常)を報告する。続いて、S211で、制御部40は、該当のショットの振動情報、どの判定条件によって露光精度をみたしていないと判定したかを記憶部41のメモリ領域54、55に保存する。図8のフローチャートの場合であれば、制御部40は、「振動の最大値による判定」という条件を記憶部41に保存する。S211で、制御部40は、これ以降に搬送、露光処理される他の基板の同一座標のショットも、精度向上対策を行うショット(精度向上ショット)と設定し、その判定条件、ショットの振動情報を記憶部41のメモリ領域51、54、55に記憶する。基板ステージ30の振動がトレランス内に収まっているか否かを判定した基板が「第1の基板」を構成する。そして、当該「第1の基板」の判定結果に基づいて精度向上ショットと設定される他の基板が「第2の基板」を構成する。S211の設定処理後、制御部40は、S212で、露光精度への影響の判定処理を終了する。
S210の処理において、制御部40は露光精度を満たさなかった条件を記憶部41に保存したが、図9以降の露光精度を判定するフローチャートにおいても同様の処理を行う。露光精度を満たさなかった条件は、図17〜19の精度を復旧する対策を実施する際に、復旧対策が精度を満たさない条件(原因)に有効かどうかを判定するために使用される。
S208、S211の設定処理において、TP向上対策、精度向上対策を行うショットを他の基板の同一座標のショットと定める理由は、基板ステージ30の駆動条件からショットの同一座標における振動の発生はほぼ同じであるという特性があるためである。S208、S211の設定処理において、基板ステージ30の特性を利用し、TP向上対策、精度向上対策を行うショットに隣接するショットに対しても、TP向上対策、精度向上対策を行うショットとすることも可能である。
また、精度判定の異常が連続で発生した場合、基板ステージ30自体に異常が発生したとして、基板ステージ30に搭載されている基板の全ショットに対し精度向上対策を行うショットとすることも可能である。精度向上対策を行うショットを、他の基板の同一同座標のショットに定めるか、隣接するショットに定めるか、全ショットに定めるかは、記憶部41に予め記憶(設定)されている。制御部40は、前記設定に従って精度向上対策を行うショットを定める。なお、本実施例では、他の基板の同一座標のショットに対して精度向上対策を行うものとした。
振動の平均値による判定
図9のフローチャートでは、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報から振動の振幅のピークの平均値を算出、これが規定とする平均値を満たしているかどうかで露光精度を満たすか判定する。生産ロットの露光を繰り返す場合において、1つのショットにかかる露光時間にぶれは少なく、また基板ステージ30の振動の状況も通常であれば同じ基板5内のショットと変らない。しかし、基板ステージ30に異常が発生した場合などに振動の状態にぶれが大きくなるに伴い、振幅のピーク値が大きくなり、振動の平均値が大きくなる。これが露光精度の低下に繋がる。
以降、図9のフローチャートの判定を、「振動の平均値による判定」と呼ぶ。S301で、制御部40は、精度判定の処理を開始する。S302で、制御部40は、規定の条件である振動の平均値の許容範囲の値を記憶部41から取得する。S303で、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する。S304で、制御部40は、基板ステージ30に発生した振動の振幅の全ピークの絶対値の和を求め、それをピークの数で割ることによって、平均値の計算を行う。S305で、制御部40は、S304で求めた平均値がS302で取得した規定値を満たしているかを判定する。S304で求めた平均値が規定値を満たしている場合、制御部40は、S306からS309の処理において、図8のS205からS208と同処理を行って、TP向上がさらに可能かどうかを判定し、S314で、露光精度への影響の判定処理を終了する。S305で平均値が規定値を満たしていなかった場合、制御部40は、ユーザーの求める露光精度を満たしていないと判定し、S310からS312の処理において、図8のS209からS211と同処理を行い、精度向上対策を行うショットを定める。S312の処理後、制御部40は、S314で露光精度への影響の判定処理を終了する。
露光量の分布による判定
図10のフローチャートでは、制御部40は、振動が小さい時間帯における累積露光量を求め、露光期間全体における累積露光量に対して、振動が小さい時間帯の累積露光量の割合が規定値を満たしているかどうかで露光精度を判定する。振動の区分は定めるトレランス値(図11のq1)内に振幅のピークが収まった事をトリガに行う。図11の(a)は、露光の開始時刻Sから終了時刻Eまでの間に発生する露光量の分布を示し、(b)は、基板ステージ30の振動の状況を示す。(a)、(b)とも横軸は、時刻Tを表す。(a)からも分かるように、露光の開始から最高露光量を出すまでには時間がかかる。また振動も減衰していく傾向にある。制御部40は、まず、振動がトレランス値q1内の小さい時間帯(QからE)の累積露光量を積分で算出する。そして、制御部40は、露光期間全体(時刻Sから時刻E)に対し、振動の小さい時間帯の割合が一定条件(規定%よりも多い)を満たしている場合、精度を満たす露光が実施されたと判定する。
仮に振動が一度トレランスq1内に収まった後、再度トレランスq1外に振幅のピークが発生したとする。その場合、振動が一度トレランスq1内に収まってから再度トレランスq1外に振幅のピークが発生するまでの部分の露光量の面積は、振動の小さい時間帯の露光量の分布としては含ませない。解説の便宜上、トレランスq1内に収まった分布をQからEとするが、Eが必ず終わりと言うわけではない。
以降、図10のフローチャートの判定を、「露光量の分布による判定」と呼ぶ。S401で、精度判定の処理を開始する。S402で、制御部40は、振動の区分を定めるトレランス値q1の取得を行う。S403で、制御部40は、規定の条件となる、露光量の規定(割合)値を記憶部41から取得する。S404で、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する。S405で、制御部40は、露光量の分布の作成のため、光量センサ6から露光の開始から終了までの露光量を取得する。S406で、制御部40は、露光量の分布の作成を行う。このとき、制御部40は、S402で取得したトレランス値に振幅のピークが収まった箇所を区切りとし、図11のような露光量の分布を作成する。制御部40は、振幅のふり幅が小さい時間帯(QからE)で露光量の分布を積分して振動が小さい時間帯における露光量の面積を算出し、それの露光期間全体の露光量に対する割合を求める。S407で、制御部40は、算出された割合値がS402で取得した規定を満たしているか判定する。規定内である場合、制御部40は、S408からS411の処理において、図8のS205からS208と同じ処理を行うことで、更にTP向上可能かどうかを判定し、S416で、露光精度への影響の判定処理を終了する。S407で規定を満たしていなかった場合、制御部40は、ユーザーの求める露光精度を満たしていない判定し、S412からS414の処理において、図8のS209からS211と同じ処理を行い、精度向上対策を行うショットを定める。S414の処理後、制御部40は、S415で露光精度への影響の判定処理を終了する。
複数の振幅の最大値による判定
図12のフローチャートでは、図13のように露光光の射出開始時刻Sから停止時刻Eまでの露光期間を、一定時間毎、もしくは不特定の時間で、複数の期間(分割期間)に分割けする。図13では、露光期間S−Eを、時刻A、Bの仕切りで、S−A、A−B、B−Eの3つの分割期間に分割している。そして、時間経過と共に厳しいトレランス値となる条件を規定とし、分割期間毎にその規定を満たすかをどうかで露光精度を満たすかを判定する。以降、図12のフローチャートの判定を、「複数の振幅の最大値による判定」と呼ぶ。S501で、制御部40は、精度判定の処理を開始する。S502で、制御部40は、まず露光期間の分割するため、分割を定義する時刻情報を記憶部41から取得する。S503で、制御部40は、規定の条件となる、分割期間毎に満たすべきトレランス値を記憶部41から取得する。S504で、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する。S505で、制御部40は、露光中、基板ステージ30の振動がS502で取得したトレランス内に収まっているか判定する。規定値を満たしている場合、制御部40は、S506からS509の処理において、図8のS205からS208と同じ処理を行い、更にTP向上が可能かどうかを判定し、S513で、露光精度への影響の判定処理を終了する。S505において規定値を満たしていなかった場合、制御部40は、ユーザーの求める露光精度を満たしていない判定し、S510からS512の処理において、図8のS209からS211と同じ処理を行い、精度向上対策を行うショットを定める。S512の処理後、制御部40は、S513で露光精度への影響の判定処理を終了する。
複数の振動の平均値による判定
図14のフローチャートでは、図12と同様、露光期間の分割を行い、基板ステージ30の振動情報から分割期間毎に振動の平均値を求め、これが規定とする分割期間毎の規定値を満たしているかどうかで露光精度を満たすかを判定する。以降、図14のフローチャートの判定を、「複数の振動の平均値による判定」と呼ぶ。S601で、制御部40は、精度判定の処理を開始する。S602で、制御部40は、まず露光期間の分割するため、分割を定義する時刻情報を記憶部41から取得する。S603で、制御部40は、規定の条件となる、分割期間毎に満たすべき振動の平均値の許容範囲を記憶部41から取得する。S604で、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する。S605で、制御部40は、分割期間毎に基板ステージ30に発生した振動の振幅の各ピークの絶対値の和を求め、更にピークの数で割り、平均値の計算を行う。S606で、制御部40は、S605で求めた平均値がS601で取得した規定値を全て満たしているかを判定する。規定値を満たしている場合、制御部40は、S607からS610において、図8のS205からS208と同じ処理を行い更にTP向上可能かどうかを判定し、S614で、露光精度への影響の判定処理を終了する。S606の処理において規定値を満たしていなかった場合、制御部40は、ユーザーの求める露光精度を満たしていない判定し、S611からS613において、図8のS209からS211と同じ処理を行い、精度向上対策を行うショットを定める。S614の処理後、制御部40は、S614で露光精度への影響の判定処理を終了する。
複数の露光量の分布による判定
図15のフローチャートでは、複数の異なる振動のトレランス値(図16のq1〜q3)によって露光期間の分割を行い、分割期間毎に、振動が小さい時間帯の露光量の割合が規定を満たしているかで露光精度を判定する。図15のフローチャートは、露光期間が複数の分割期間に分割されている点で、図10のフローチャートと異なる。分割期間は定めるトレランス値(図16のq1、q2、q3)に振幅のピーク値が収まった事で分ける。ピーク値がq2のトレランス内に収まったピークの箇所が、q1とq2との切れ目となり、q3のトレランス内に収まったピークの箇所がq2とq3とを分ける。q1のトレランスは露光開始Sをトリガに、q2のトレランスはピークがq1のトレランス内に入るのをトリガに、q3のトレランスはピークがq2のトレランス内に入るのをトリガに計測を開始する。図16の(a)は露光の開始時刻Sから終了時刻Eまでの間の露光量の分布を示し、(b)は基板ステージ30の振動の状況を示す。トレランス(q1、q2、q3)の分け方に従い、露光期間を、S−Q1、Q1−Q2、Q2−Q3、Q3−Eの4分割期間に分ける。図11と異なる点は、分割した各分割期間で露光量の割合を求める点にある。
以降、図15のフローチャートの判定を、「複数の露光量の分布による判定」と呼ぶ。S701で、制御部40は、精度判定の処理を開始する。S702で、制御部40は、振動の区分を定めるトレランス値(図14のq1〜q3)の取得を行う。S703で、制御部40は、規定の条件となる、各規定の割合値を記憶部41から取得する。S704で、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する。制御部40は、S705で、露光量の分布作成のため、光量センサ6から露光開始から終了までの露光量を取得し、S706で、露光量の分布の作成を行う。このとき、制御部40は、S702で取得したトレランス値に振幅のピークが収まった箇所を区切りとし、分布を作成する(図16)。制御部40は、各分割期間(S−Q1、Q1−Q2、Q2−Q3、Q3−E)で振動が小さい時間帯の露光量の面積を算出し、露光量全体に対する割合を求める。S707で、制御部40は、各分割期間で算出された割合値がS702で取得した規定を満たしているか判定する。制御部40は、算出された割合値が規定内である場合は、S708からS711において、図8のS205からS208と同じ処理を行い、更にTP向上可能かどうかを判定し、S716で、露光精度への影響の判定処理を終了する。S707において、規定を満たしていなかった場合、制御部40は、ユーザーの求める露光精度を満たしていない判定し、S712からS714の処理において、図8のS209からS211と同じ処理を行い、精度向上対策を行うショットを定める。S714の処理後、制御部40は、S715で露光精度への影響の判定処理を終了する。
図8から図16までのフローチャートを用いて露光精度の判定処理を行ってきたが、規定値の適用方法を変更することで、TP短縮が可能かを判定するという応用もある。例えば、図8の精度判定のトレランス値をTP短縮が可能かを判定するトレランス値pに変更すれば、TP短縮が可能かを判定できる。また図9、図10のフローチャートの規定をTP短縮可能とする、より厳しい値で判定することで、TP短縮が可能かを判定しうる。図12のフローチャートも、規定値をTP短縮が可能かを判定するトレランス値pに変更することでTP短縮が可能かを判定するフローチャートに変更し得る。図14、15のフローチャートも同様である。露光中の振動の状態を計測することと、本発明者が提案するフローチャート(アルゴリズム)を適用することにより、露光精度の状態を判定することに加え、TP短縮が可能かの判定を行うことができる。
<精度向上対策の設定処理>
図17から図19までのフローチャートは図5のS103の精度向上対策の設定処理の詳細である。
・図17のフローチャートでは、露光の開始時期を変更することにより精度を向上する。
・図18のフローチャートでは、基板ステージ30の速度(加速度)を変更することにより精度を向上する。
・図19のフローチャートでは、ショットの振動情報から、補正値、補正式を算出し、これに基づいて基板ステージ30の位置、姿勢を補正することにより精度を向上する。
制御部40は精度の判定を行うフローチャートと同様、図17から図19のフローチャートの1つを用いて精度を向上することも可能であるし、同時に複数のフローチャートを用いて複合して精度を向上することも可能である。本発明では、以下に記載の事例1から事例4において、制御部40は、図17から図19までのフローチャートの少なくとも1つを選択して、精度向上対策の設定処理を行う。
露光の開始時期の変更による精度向上
図17のフローチャートでは、露光の開始時期を変更することで露光精度の向上を行う。露光の開始時期を変更するとは、具体的には背景技術で紹介したように、基板ステージ30の振動が露光精度に影響を与えない範囲に収まったのを確認した後に、露光の開始を行う。S801で、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始する。S802で、制御部40は、図5のS102で精度向上ショットが、図8から図16までのどの精度判定条件によって精度向上ショットと設定されたかを記憶部41のメモリ領域54から取得する。S803で、制御部40は、露光の開始時期の変更が精度向上に有効であるという場合の前提条件を記憶部41から取得する。露光の開始時期の変更が精度向上に有効であるという場合の前提条件は、記憶部41に保持されている。S804で、制御部40は、S802で取得した精度判定条件が、S803で取得した前提条件と一致するか否かを判断する。
例えば、S802で、精度向上の対象ショットは「振動の最大値による判定」で精度向上ショットと設定されたことが、記憶部41から取得されたとする。次に、S803で、露光の開始時期の変更が精度向上に有効である場合の前提条件は、「振動の最大値による判定」又は「振動の平均値による判定」で精度向上ショットと設定されたものであること、と記憶部41から取得されたとする。この場合、S802で取得した精度判定の条件が、S803で取得した前提条件と一致する。そのため、制御部40は、S805で、露光の開始時期を変更すると決定し、この決定を記憶部41のメモリ領域53に保存し、S806で、精度向上対策の設定処理を終了する。仮にS802で取得した精度判定の条件が、「露光量の分布による判定」であった場合は、S803で取得した前提条件に当て嵌まらない。そのため、S805の露光の開始時期の変更は実施されず、S806で精度向上の設定処理は終了する。
基板ステージの速度(加速度)の変更による精度向上
図18のフローチャートでは、露光前又は露光中に基板ステージ30の速度(加速度)を変更することで、露光精度の向上を行う。S901で、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始する。S902で、制御部40は、図17のS802同様、精度向上ショットが、図8から図16までのどの精度判定条件で精度向上ショットと設定されたのかを記憶部41のメモリ領域54から取得する。S903で、制御部40は、基板ステージ30の速度(加速度)の変更が精度向上に有効であるという場合の前提条件を記憶部41から取得する。S904で、制御部40は、S902で取得した精度判定の条件が、S903で取得した前提条件と一致するか否かを判断する。制御部40は、S902で取得した精度判定の条件が、S903で取得した前提条件と一致した場合は、基板ステージ30の速度(加速度)の変更を行うと決定し、これを記憶部41のメモリ領域52に保存して、S906で、精度向上対策の設定処理を終了する。S904において、S902で取得した精度判定の条件がS903で取得した前提条件に当て嵌まらない場合、制御部40は、基板ステージ30の速度、加速度を変更することなく、S906で精度向上対策の設定処理を終了する。
基板ステージの位置、姿勢の補正による精度向上
図19のフローチャートでは、振動の情報から、露光前又は露光中の基板ステージ30の位置、姿勢の補正を行い、露光精度の向上を行う。S1001で、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始する。S1002で、制御部40は、図17のS802同様、精度向上ショットが、図8から図16までのどの精度判定条件で精度向上ショットと設定されたのかを記憶部41のメモリ領域54から取得する。S1003で、制御部40は、基板ステージ30の位置、姿勢の補正が精度向上に有効であるという場合の前提条件を記憶部41から取得する。S1004で、制御部40は、S1002で取得した精度判定の条件が、S1003で取得した前提条件と一致するか否かを判断する。制御部40は、S1002で取得した精度判定の条件がS1003で取得した前提条件と一致した場合、S1005で、ショットの振動情報を図4のメモリ領域55から取得する。S1006で、制御部40は、取得した振動情報から基板ステージ30の位置、姿勢を補正するための補正式、補正値を算出する。補正式、補正値の算出方法は振動波形から得られる基板ステージ30の傾き(Tilt値)を算出する方法でも良いし、これ以外でも良い。S1007で、制御部40は、S1006で算出した補正式、補正値を記憶部41に保存する。S1008で、制御部40は、精度向上対策の設定処理を終了する。S1002で取得した精度判定の条件がS1003で取得した前提条件が当て嵌まらない場合、制御部40は、基板ステージ30の位置、姿勢を補正することなく、S1008で精度向上対策の設定処理を終了する。
<TP向上対策の設定処理>
図20のフローチャートは、図5のS104に対応するTP向上対策の設定処理の詳細である。S1101で、制御部40は、TP向上対策の設定処理を開始する。S1102で、制御部40は、図5のS102でTP向上を実施するとされたTP向上ショットの振動情報を図4のメモリ領域55から取得する。S1103で、制御部40は、S1002で取得した振動情報からTPの短縮可能な時間を算出する。S1004で、制御部40は、求めた時間だけTP向上対策を実行するよう、記憶部41に実行するTP向上対策と短縮可能な時間とを記憶する。本実施例でのTPの短縮時間は、TP短縮の調査時刻Pと、TP短縮が可能かを判定するトレランス値p内に基板ステージ30の振幅のピークの値が収まった時刻との差とする。本実施例でのTPの短縮時間は、図25中でUとして示される。制御部40は、S1104で、露光光ILの照射を開始する時刻をS1103で求めたTP短縮時間Uだけ前倒して露光処理を行うTP向上対策の内容を設定し、S1105で、TP向上対策の設定処理を終了する。
以下、図21〜25に示される、基板ステージ30の振動状態が互いに異なる5つの事例を用いて本発明を説明する。
[事例1]
事例1では、基板ステージ30が駆動後、露光処理中、図21のような振動状態であったとする。図21で、横軸が時刻Tを表し、縦軸が基板ステージ30の振動の振幅Fzを示す。以降の実施例においてz軸を対象に説明を行うが、x軸、y軸についても同様である。Sは露光光ILの照射が開始される時刻を表し、Eは露光光ILの照射が終了される時刻を表す。f1は露光精度のトレランス(許容範囲)を表す。pは、TP向上が可能かを判定するトレランス(許容範囲)を表し、Pはトレランスpの調査の終了時刻を表す。本事例例で露光されるショットはロットの1枚目の基板のショットであり、ロットの2枚目以降の基板の精度向上やTP向上を行うショットではない。また、露光精度の判定処理は図8と図9のフローチャートの処理を行う。図8と図9のフローチャートの情報は、予め記憶部41に保存されている。図8のフローチャートで使用する規定値f1、図9のフローチャートで使用する振動の規定の平均値は2.5以下と記憶部41に保存されている。
図5のフローチャートにおけるS101で、露光処理が開始される。S102で、制御部40は、露光処理を実行するショットが、精度向上ショットであるか、TP向上ショットであるか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う。この事例では、対象ショットは、ロットの1枚目の基板のショットであるため、精度向上ショットでもTP向上ショットでもなく、それ以外のショットである。そのため、制御部40は、S105で基板ステージ30の駆動を開始し、S106で露光を開始する。S107で、制御部は、図8、図9のフローチャートに示される露光精度への影響の判定処理に処理を移す。
図8のフローチャートでは、制御部40は、精度判定に必要なf1を記憶部41から取得し(S202)、露光中の基板ステージ30の振動情報(図21の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S203)。次いで、制御部40は、基板ステージ30の振動がトレランス値f1に収まっているか判定を行う(S204)。本事例では露光開始後の基板ステージ30の振動はトレランス値f1以下に収まっている。そのため、制御部40は、TP短縮条件のトレランス値p、調査終了時刻Pを記憶部41から取得する(S205)。制御部40は、S206で、基板ステージ30の振動がTP短縮条件のトレランス値pに収まっているか判定を行う。本事例では、基板ステージ30の振動がトレランス値p以下に収まっていないため、制御部40は、図8のフローチャートの判定処理を終了する(S212)。
図9のフローチャートでは、制御部40は、精度判定に必要な規定とする振動の平均値が2.5以下という条件値を記憶部41から取得し(S302)、露光中の基板ステージ30の振動情報(図19の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S303)。次いで、制御部40は、S303で取得した振動情報から振動の平均値を算出する(S304)。図21に示される露光期間中(S−E間)の振幅の10個のピーク値を6、−4、4、−2、2、−1、0.5、−0.5、0.3、−0.2とする。制御部40は、これらの値から平均値2.05を算出する(S304)。続いて、制御部40は、算出した平均値2.05が規定の平均値2.5内であるか判定する(S305)。本事例では規定を満たしているため、制御部40は、TP短縮条件の取得処理であるS306に処理を移す。以降の処理は図8のフローチャートと同じ処理であるため説明は割愛する。
図8、9のフローチャートより、本事例のショットは振動が露光精度に与える影響は問題が無く、かつ、TP向上対策は実施しないショット、すなわち、その他のショットとなる。続いて図5のフローチャートに処理が戻り、露光対象のショットの露光処理が終了となる(S108)。
[事例2]
事例2では、基板ステージ30が駆動後、露光処理中、図22のような振動状態であったとする。図22上に表示されているものは全て図21と同等である。本事例で最初に露光されるショットはロットの1枚目の基板のショットであり、ロットの2枚目以降の基板の精度向上やTP向上を行うショットではないとする。露光精度の判定処理は、図8と図9のフローチャートの処理を行い、精度向上対策の処理は図17、図18のフローチャートの処理を行う。事例1と同様、図8のフローチャートの規定値f1、図9の規定値とする振動の平均値は2.5以下と記憶部41に保存されている。
図5のフローチャートに従って、露光処理が開始される(S101)と、制御部40は、露光処理を実行するショットが、精度向上ショットであるか、TP向上ショットであるか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。本事例では、対象ショットは、それ以外のショットであるため、制御部40は、基板ステージ30の駆動を開始し(S105)、露光を開始する(S106)。続いて、制御部40は、露光精度への影響の判定処理(S107)である図8と図9のフローチャートに処理を移す。
図8のフローチャートでは、制御部40は、精度判定に必要なf1を記憶部41から取得し(S202)、露光中の基板ステージ30の振動情報(図22の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S203)。次いで、制御部40は、基板ステージ30の振動がトレランス値f1に収まっているか判定を行う(S204)。本事例では基板ステージ30の振動はトレランス値f1に収まっていない。そのため、制御部40は、コンソール部42に「精度に異常発生」を表示し(S209)、該当のショット、振動情報、精度判定を行った条件(振動の最大値による判定)を記憶部41に記録する(S210)。続いて、制御部40は、以降に露光される基板の同一位置のショットを、その露光精度を確保するため、精度向上対策を行うショットに設定し、その設定を記憶部41に保存する(S211)。制御部40は、精度向上ショットを設定した後(S211)、図8のフローチャートの判定処理を終了する(S212)。
図9のフローチャートでは、制御部40は、精度判定に必要な規定とする振動の平均値の条件(2.5以下)を記憶部41から取得し(S302)、露光中の基板ステージ30の振動情報(図22の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S303)。次いで、制御部40は、S303で取得した振動情報と露光時間から振動の平均値を算出する(S304)。図22に示される露光期間中(S−E間)の振幅の10個のピーク値を6、−5、4、−4、2、−1、0.5、−0.5、0.3、−0.2とする。制御部40は、これらの値から振動の平均値2.35を算出する(S304)。続いて、制御部40は、算出した平均値2.35が規定の平均値2.5内であるか判定する(S305)。本事例では規定を満たしているため、制御部40は、TP短縮条件のトレランス値p、調査終了時刻Pを記憶部41から取得する(S306)。制御部40は、基板ステージ30の振動がトレランス値pに収まっているか判定を行う(S307)。本事例では、調査終了時刻Pにおいて基板ステージ30の振動はトレランス値pに収まっていないため、制御部40は、図9のフローチャートの判定処理を終了する(S313)。
前記事例のように、精度判定の条件の違いにより、ある精度判定では精度を満たしていないとされても、他の精度判定では精度を満たしていると判断されることがある。本実施形態では、露光装置の精度を確保するため、精度向上ショットと一度設定されたショットは、他の精度判定では精度を満たしていると判断されても、精度向上ショットであるとする。図8、9のフローチャートの終了後、最初に露光する基板のショットに対する露光処理は終了となる(S108)。
引き続き、図8のS211の処理で精度向上ショットに設定された2枚目以降の基板の同一座標のショットの露光処理について説明する。図5のフローチャートに従って、精度向上ショットの露光処理が開始される(S101)。制御部40は、実行するショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットか、それ以外のショットかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。本事例では、対象ショットは精度向上ショットであるため、制御部40は、図17、図18のフローチャートに処理を移す。
図17のフローチャートでは、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始し(S801)、ショットがどの精度判定条件により精度向上ショットと定められたのかを記憶部41に問い合わせる(S802)。本事例の場合の精度判定条件は「振動の最大値による判定」である。次に、制御部40は、露光の開始時期の変更が精度向上に有効である場合の前提条件である「振動の平均値による判定」を取得する(S803)。続いて、制御部40は、S802で取得した精度判定の条件が、S803で取得した前提条件と一致するか否かを判断する(S804)。本事例では条件が一致しないため、図17のフローチャートは終了(S805)となる。
図18のフローチャートでは、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始し(S901)、ショットが精度向上ショットと定められた条件である「振動の最大値による判定」を取得する(S902)。次に、制御部40は、基板ステージ30の速度の変更が精度向上に有効である場合の前提条件である「振動の最大値による判定」、「露光量の分布による判定」を取得する(S903)。続いて、制御部40は、S902で取得した精度判定の条件が、S903で取得した前提条件と一致するか否かを判断する(S904)。本事例では条件が一致するため、制御部40は、基板ステージ30の速度の変更を記憶部41のメモリ領域52に保存し(S905)、図18のフローチャートを終了する(S906)。
図17、図18のフローチャートの終了後、図5のフローチャートに処理を移し、図17、図18で設定した処理に従って、基板ステージ30を駆動し(S105)、露光を開始する(S106)。図17、図18の精度向上対策を行ったショットの露光中の振動波形は、図21になるとする。次に露光精度の判定処理(S107)に移るが、以降の処理は事例1と同処理になるため、説明を省略する。
[事例3]
事例3では、基板ステージ30が駆動後、露光処理中、図23のような振動状態であったとする。時刻Sは露光光ILの照射の開始時刻を表し、時刻Eは露光光ILの照射の終了時刻を表す。時刻A、Bは、露光期間S−Eを分割する時刻である。分割期間S−A内で露光精度の規定を満たすかを時刻Aで判断する。分割期間A−B内で露光精度の規定を満たすかを時刻Bで判断する。分割期間B−E内で露光精度の規定を満たすかを時刻Eで判断する。f1は分割期間S−A内で使用するトレランス(許容範囲)値を表す。同様にf2は分割期間A−B内で使用するトレランス(許容範囲)値を、f3は分割期間B−E内で使用するトレランス(許容範囲)値を表す。図9の規定値とする振動の平均値は、分割期間S−Aでは6以下、分割期間A−Bでは2.5以下、分割期間B−Eでは1以下であるとそれぞれ記憶部41に保存されている。
本事例で露光されるショットは露光装置に初めて露光されるものであり、精度向上ショットやTP向上ショットではない。また、露光精度の判定処理は図12と図14のフローチャートの処理を行い、精度向上対策の処理は図19のフローチャート処理を行う。
図5のフローチャートに従って、制御部40は、露光処理を開始し(S101)、対象ショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットか、それ以外のショットかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。本事例では、対象ショットがそれ以外のショットであるため、制御部40は、基板ステージ30の駆動を開始し(S105)、露光を開始する(S106)。続いて、制御部40は、S107の露光精度への影響の判定処理を行う図12と図14のフローチャートに処理を移す。
図12のフローチャートでは、制御部40は、露光期間を分割するための時刻情報AとBの取得を行い(S502)、精度判定に必要なトレランス値f1〜f3を記憶部41から取得する(S503)。次に、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報(図20の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S504)。制御部40は、基板ステージ30の振動が各分割期間でトレランス値f1、f2、f3に収まっているかの判定を行う(S505)。本事例では分割期間S−Aの振動がトレランス値f1に収まっていない。そのため、制御部40は、コンソール部42に「精度に異常発生」を表示し(S510)、該当のショット、振動情報、精度判定を行った条件(複数の振動の最大値による判定)を記憶部41に記録する(S511)。
続いて、制御部40は、以降に露光される基板の同一座標のショットを、その露光精度を確保するため、精度向上対策を行うショットと設定し、その設定を記憶部41に保存する(S512)。精度向上ショットを設定したら、制御部40は、図12のフローチャートの判定処理を終了する(S513)。
図14のフローチャートでは、制御部40は、露光期間を分割するための時刻情報A、Bの取得を行う(S602)。次いで、制御部40は、精度判定に必要な規定となる分割期間毎の振動の平均値(分割期間S−Aでは5以下、分割期間A−Bでは2.5以下、分割期間B−Eでは1以下)を記憶部41から取得する(S603)。次に、制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報(図23の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S604)。制御部40は、S604で取得した振動情報と、S602で取得した時刻情報AとBから各分割期間の振動の平均値を算出する(S605)。分割期間S−Aのピーク値が4、−6、分割期間A−Bのピーク値が3、−4.5、2.5、−2.5、1、分割期間B−Eのピークが0.5、−0.5、0.5、−0.5であったとする。制御部40は、これらのピークの値から分割期間毎の平均値5、2.7、0.5を算出する(S605)。
制御部40は、算出した値が全て規定の平均値内であるか判定する(S606)。本事例では算出された値の一部が規定を満たしていない。そのため、制御部40は、コンソール部42に「精度に異常発生」を表示し(S611)、該当のショット、振動情報、精度判定を行った条件(複数の振動の平均値による判定)を記憶部41に記録する(S612)。続いて、制御部40は、以降に露光される基板の同一座標のショットを、その露光精度を確保するため、精度向上対策を行うショットと設定し、記憶部41に保存する(S613)。精度向上対策を行うショットと設定した後、制御部40は、図14のフローチャートの判定処理を終了する(S614)。図12と図14のフローチャートが終了したら、本事例で最初に露光するショットの露光処理は終了となる(S108)。
引き続き図12のS512、図14のS613により精度向上対策の対象となった精度向上ショットについての露光処理について説明する。図5のフローチャートに従って、精度向上ショットの露光処理が開始される(S101)。制御部40は、露光処理の対象ショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。対象ショットは精度向上ショットであるため、制御部40は、精度向上対策の設定処理を規定する図19のフローチャートに処理を移す。
図19のフローチャートでは、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始する(S1001)。次いで、制御部40は、ショットがどの精度判定条件により精度向上対策を行うと定められたのかを記憶部41に問い合わせ、「複数の振動の最大値による判定」、「複数の振動の平均値による判定」との回答を取得する(S1002)。次に、制御部40は、ステージの位置、姿勢の補正を行う対策が精度向上に有効である場合の前提条件である「複数の振動の最大値による判定」、「複数の振動の平均値による判定」を取得する(S1003)。続いて、制御部40は、S1002で取得した精度判定の条件が、S1003で取得した前提条件と一致するか否かを判断する(S1004)。本事例では条件が一致するため、ステージの位置、姿勢の補正を行うため、まず露光精度に問題ありとなったショットの振動情報を取得する(S1005)。
次に制御部40は、振動情報から、ステージの位置を補正するための補正式、補正値を算出する。本事例では、図23に示されるように、振動のピークが、波形の最大振幅マイナス方向にトレランス外に飛び出している。そこで、制御部40は、ステージ駆動の際のステージのz軸方向の位置にプラス方向のオフセットHを入れることを算出する(S1006)。制御部40は、S1006で求めた補正値(オフセットH)を基板ステージ30の駆動に反映するよう、記憶部41のメモリ領域52の値にオフセットHを加算して保存し(S1007)、図19のフローチャートを終了する(S1008)。S1006の処理において、補正値Hを求める方法は、どのような方法であっても適用可能である。また、補正値ではなく、補正式を算出し、算出された補正式から補正値Hが導かれる方法を適用しても良い。
図5のフローチャートでは、ステージの駆動完了後に露光を開始するように説明されているが、露光中も基板ステージ30を駆動させることができる。S1006で算出した補正値、補正式を適用し、露光中に基板ステージ30の駆動を行うことで精度向上対策を実施することも可能である。図19のフローチャート終了後、制御部40は、図5のフローチャートに処理を移し、図19の設定処理に従って、基板ステージ30を駆動し(S105)、露光を開始する(S106)。図19の精度向上対策を行ったショットの露光中の振動波形は、図21になる。次に露光精度の判定処理(S107)に移るが、以降の処理は事例1と同じ処理になるため、説明を省略する。
[事例4]
事例4では、基板ステージ30が駆動後、露光処理中、図24のような振動状態、露光量で露光が実施されたものとする。本事例で露光されるショットは露光装置に初めて露光されるものとする。また、露光精度の判定処理は図10のフローチャートに従って行い、精度向上対策の処理は図17のフローチャートに従って行う。図10の規定値(条件)とするとする割合の値は70%〜100%とする。
図5のフローチャートに従って、露光処理が開始される(S101)。制御部40は、実行するショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。本事例では、対象ショットはそれ以外のショットである。制御部40は、基板ステージ30の駆動を行い(S105)、露光を開始する(S106)。次いで、制御部40は、露光精度への影響判定処理S107を図10のフローチャートに従って実行する。
図10のフローチャートでは、制御部40は、まず振動のトレランス値(図24のq1)の取得を行い(S402)、精度判定に必要な規定値(70%〜100%)を記憶部41から取得する(S403)。制御部40は、露光中の基板ステージ30の振動情報(図24の(b))をレーザ干渉計13から取得する(S404)。制御部40は、露光量の分布の作成のため、光量センサ6から露光開始から終了までの露光量を取得し(S405)、S402で取得したトレランス値内に振幅のピークが収まった箇所Qを区切りとし、露光量の分布(図24の(a))を作成する(S406)。制御部40は、振動の振幅のふり幅が小さい分割期間Q−Eで露光量の面積を算出し、露光期間全体の露光量に対する割合を求める。本事例で算出された割合の値は60%であるとする。制御部40は、算出された割合値(60%)がS402で取得した規定の70〜100%を満たしているか判断する(S407)。
本事例では算出された割合の値が規定を満たしていない。そこで、制御部40は、コンソール部42に「精度に異常発生」を表示し(S412)、該当のショット、振動情報、精度判定を行った条件(露光量の分布による判定)を記憶部41に記録する(S413)。続いて、制御部40は、以降に露光される基板の同一座標のショットを、その露光精度を確保するため精度向上対策を行うショットと設定し、記憶部41に保存する(S414)。精度向上対策を行うショットを設定したら、図10のフローチャートの判定処理は終了する(S614)。図10のフローチャートが終了したら、本事例で最初に露光するショットの露光処理は終了となる(S108)。
引き続き、図10のS414で精度向上対策の対象と設定されたショットの露光処理について説明する。図5のフローチャートに従って、精度向上ショットの露光処理が開始される(S101)。制御部40は、露光処理の対象ショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。露光処理の対象ショットは精度向上ショットであるため、制御部40は、S103で精度向上対策の設定処理を示す図17のフローチャートに処理を移す。
図17のフローチャートでは、制御部40は、精度向上対策の設定処理を開始し(S801)、ショットがどの精度判定条件により精度向上対策を行うと定められたのかを記憶部41に問い合わせ、「露光量の分布による判定」との回答を取得する(S802)。次に、制御部40は、露光の開始時期の変更が精度向上に有効である場合の前提条件である「露光量の分布による判定」を取得する(S803)。続いて、制御部40は、S802で取得した精度判定の条件が、S803で取得した前提条件と一致するか否かを判断する(S804)。本事例では条件が一致するため、露光の開始時期の変更が実施されてメモリ領域53に記憶され(S805)、図17のフローチャートが終了する(S806)。
図17のフローチャート終了後、図5のフローチャートに処理を移し、制御部40は、図17で設定した処理に従って、基板ステージ30を駆動し(S105)、露光を開始する(S106)。図17の対策を行ったショットの露光中の振動波形は、図21になるとする。次に露光精度の判定処理(S107)に移るが、以降の処理は事例1と同じ処理になるため、説明を省略する。
図15のフローチャートの処理内容は、図10のフローチャートの処理内容と類似しており、算出方法等に大きな差異は無いため、図15のフローチャートの説明は省略する。
[事例5]
事例5では、基板ステージ30が駆動後、露光処理中、図25のような振動状態であったとする。本事例で露光されるショットは露光装置に初めて露光されるものとする。また、露光精度の判定処理は図8のフローチャートに従って行う。図5のフローチャートに従って、露光処理の開始が行われる(S101)。制御部40は、露光処理の対象ショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットであるか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。対象ショットはそれ以外のショットであるため、制御部40は、基板ステージ30の駆動を行い(S105)、露光を開始する(S106)。制御部40は、S107で、露光精度への影響の判定処理を示す図8のフローチャートに処理を移す。
図8のフローチャートでは、制御部40は、精度判定に必要なf1を記憶部41から取得し(S202)、露光中の基板ステージ30の振動情報(図25の波形)をレーザ干渉計13から取得する(S203)。制御部40は、基板ステージ30の振動がトレランス値f1に収まっているか判定を行う(S204)。本事例ではトレランス値f1に収まっている。制御部40は、TP短縮条件のトレランス値p、調査時刻Pを記憶部41から取得する(S205)。制御部40は、基板ステージ30の振動が調査時刻Pでトレランス値pに収まっているか判定を行う(S206)。本事例ではトレランス値pに収まっているため、制御部40は、該当のショットと振動情報を記憶部41に記録する(S207)。続いて、制御部40は、TP向上対策を行うショットを設定する処理を行う(S208)。本事例ではS208の設定処理の対象ショットは次の基板の同一座標のショットとする。TP向上対策を行うショットを設定したら、制御部40は、図8のフローチャートの判定処理を終了する(S212)。
引き続き、図8のS208の設定処理によりTP向上対策を行う対象となったショットについての露光処理について説明する。図5のフローチャートに従って、精度向上ショットの露光処理が開始される(S101)。制御部40は、対象ショットが、精度向上ショットか、TP向上ショットか、それ以外のショットであるかを記憶部41に対し問い合わせを行う(S102)。本事例では、対象ショットはTP向上ショットであるため、制御部40は、S104で、TP向上対策の設定処理を示す図18のフローチャートに処理を移す。図18のフローチャートに基づいて、TP向上対策の設定処理が開始され(S1101)、制御部40は、TP向上ショットの振動情報を取得する(S1102)。制御部40は、振動情報からTP向上が短縮できる可能な時間を算出する(S1103)。本事例の場合、基板ステージ30の振動のピークがTP短縮条件のトレランスp内に入り始めた時刻から逆位相のピークがトレランスp内に入る時刻までの時間UだけTPを短縮しうる(図25参照)。TPの短縮可能時間を求める方法は前記以外の方法でも適用可能である。制御部40は、TP向上対策として、予め定められていた露光光ILの照射開始時刻SをS1103で求めたTP短縮可能時間Uだけ前倒しし、TP向上対策を記憶部41に記録する(S1104)。TP向上対策の設定が完了したら、図18のフローチャートが終了となり(S1005)、図5のフローチャートに処理が戻る。
図5のフローチャートにより基板ステージ30の駆動が行われ(S105)、露光光ILの照射が開始される(S106)。この露光光ILの開始時刻は、図14のS1104で算出したUだけ前倒しされる。S107で、露光精度への影響の判定処理を示す図8のフローチャートに処理が移る。
図8のフローチャートに従って、制御部40は、精度判定に必要なf1を記憶部41から取得し(S202)、露光中の基板ステージ30の振動情報をレーザ干渉計13から取得する(S203)。取得される振動情報は図26であるとする。制御部40は、基板ステージ30の振動がトレランス値f1に収まっているか判定を行う(S204)。図26の振動はトレランス値f1に収まっているため、制御部40は、TP短縮条件のトレランス値p、調査時刻Pを記憶部41から取得する(S205)。制御部40は、基板ステージ30の振動がトレランス値pに収まっているか判定を行う(S206)。図26の振動では、時刻Pより前に、TP短縮条件のトレランスp内に入ったピークがあるものの、その逆位相のピークがトレランスp内に入ることを確認できないため、振動がトレランス値pに収まったとすることができない。そのため、制御部40は、図8のフローチャートの判定処理を終了し(S212)、図5のフローチャートに処理を戻す。図5のフローチャートでは露光精度への影響を判定するS107の完了を受け、TP向上ショットに対する露光処理が終了となる(S108)。
図26に、TP向上対策前の露光光ILの照射開始時刻S1、終了時刻E1と、TP向上対策後の露光光ILの照射開始時刻S、終了時刻Eを示した。露光光ILの照射開始時刻S1、Sは、S=S1−Uの関係を示し、露光光ILの照射終了時刻E1、Eは、E=E1−Uの関係を示す。すなわち、露光終了時刻EがTP短縮可能時間Uだけ前倒しされ、TPが短縮されたことが分かる。
〔デバイスの製造〕
つぎに、本発明の一実施形態のデバイス(半導体デバイス、液晶表示デバイス等)の製造方法について説明する。ここでは、半導体デバイスの製造方法を例に説明する。半導体デバイスは、ウエハに集積回路を作る前工程と、前工程で作られたウエハ上の集積回路チップを製品として完成させる後工程を経ることにより製造される。前工程は、前述の露光装置を使用して感光剤が塗布されたウエハを露光する工程と、ウエハを現像する工程を含む。後工程は、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)と、パッケージング工程(封入)を含む。なお、液晶表示デバイスは、透明電極を形成する工程を経ることにより製造される。透明電極を形成する工程は、透明導電膜が蒸着されたガラス基板に感光剤を塗布する工程と、前述の露光装置を使用して感光剤が塗布されたガラス基板を露光する工程と、ガラス基板を現像する工程を含む。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

Claims (9)

  1. 基板をショット領域毎に露光する露光装置であって、
    基板を保持して移動可能なステージと、
    前記ステージの振動を計測する計測器と、
    第1の基板のショット領域の露光期間における前記計測器により計測された前記ステージの振動が許容範囲の外にある場合には、前記第1の基板の後に露光される第2の基板で前記第1の基板の前記ショット領域と同一位置のショット領域を露光するときの制御パラメータを露光精度が向上するように変更する制御部と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記ステージの振動が前記許容範囲の外にあるか否かを判定するための指標は、前記露光期間における前記ステージの振動の振幅の最大値、前記露光期間における前記ステージの振動の振幅のピークの平均値、又は、前記露光期間のうちで前記ステージの振動の振幅が所定の値以下である期間における累積露光量の前記露光期間における累積露光量に対する割合を含むことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記ステージの振動が前記許容範囲の外にあるか否かを判定するための指標は、前記露光期間を複数に分割した分割期間のそれぞれにおける前記ステージの振動の振幅の最大値を含み、前記制御部は、前記複数の分割期間における最大値の少なくとも1つが前記分割期間毎に設定された許容範囲の外にある場合には前記制御パラメータを変更することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記ステージの振動が前記許容範囲の外にあるか否かを判定するための指標は、前記露光期間を複数に分割した分割期間のそれぞれにおける前記ステージの振動の振幅のピークの平均値を含み、前記制御部は、前記複数の分割期間における平均値の少なくとも1つが前記分割期間毎に設定された許容範囲の外にある場合には前記制御パラメータを変更することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記ステージの振動が前記許容範囲の外にあるか否かを判定するための指標は、前記露光期間を複数に分割した分割期間のそれぞれのうちで前記ステージの振動の振幅が所定の値以下である期間における累積露光量の各分割期間における累積露光量に対する割合を含み、前記制御部は、前記複数の分割期間における割合の少なくとも1つが前記分割期間毎に設定された許容範囲の外にある場合には前記制御パラメータを変更することを特徴とする請求項1、請求項3及び請求項4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記制御パラメータは、露光の開始時刻、前記露光期間における前記ステージの位置、姿勢、速度及び加速度の少なくともいずれかを含むことを含む請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記第1の基板のショット領域の露光期間における前記ステージの振動が前記許容範囲の内に収まっており、かつ、前記ショット領域の露光の開始から所定の時間が経過した時点での前記ステージの振動の振幅が所定の値より小さい場合には、前記制御部は、前記第2の基板で前記第1の基板の前記ショット領域と同一位置のショット領域に対する露光の開始を早めることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記第1の基板のショット領域の露光期間における前記ステージの振動が前記許容範囲の内に収まっている場合には、前記制御部は、前記第2の基板で前記第1の基板の前記ショット領域と同一位置のショット領域を露光するときの前記制御パラメータを変更しないことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の露光装置を用いて複数の基板をショット領域毎に露光する工程と、
    前記工程で露光された複数の基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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