JP2013258236A - 接着フィルムの破断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】破断されない領域が発生することを低減可能な接着フィルムの破断方法を提供する。
【解決手段】接着フィルム23の破断方法であって、個々のチップ15Aに分割されたウエーハ11の裏面に接着フィルム23が貼着されるとともにエキスパンドシートに貼着され環状フレームFで支持された形態のウエーハユニットを形成するステップと、ウエーハ11と同等以上の直径を有しエキスパンドシートを介してウエーハ11を支持する伸縮可能な柔軟部材58と、密閉空間60に冷却気体を供給する冷却気体流入路62と、気体を排出する気体排出路68と、を備えた支持テーブル54上にウエーハユニットを載置するとともに、フレーム固定手段46でフレームFを固定するステップと、密閉空間60に冷却気体を流入して柔軟部材58とともにエキスパンドシートを拡張しつつ接着フィルム23を冷却しながらチップ15Aに沿って破断する破断ステップと、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、ダイボンディング用の接着フィルムの破断方法に関する。
例えば、半導体デバイス製造プロセスにおいては、略円盤形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ライン(ストリート)によって区画された各領域にそれぞれIC,LSI等のデバイスを形成し、分割予定ラインに沿ってウエーハを分割することにより個々のデバイスを製造している。
半導体ウエーハを個々のデバイスに分割する分割装置としては、一般にダイシング装置と呼ばれる切削装置が用いられており、この切削装置は非常に薄い切刃を有する切削ブレードによって半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切削し個々の半導体デバイスに分割する。
分割された半導体デバイスは金属製基板(リードフレーム)やテープ基板等にダイボンディング(接着)され、これらの金属製基板やテープ基板が分割されることで個々の半導体チップが製造される。こうして製造された半導体チップは、携帯電話やパソコン等の各種電気機器に広く利用されている。
半導体デバイスを基板上にダイボンディングするには、基板上の半導体デバイスの搭載位置に半田やAU−Si、樹脂ペースト等の接着剤を供給してその上に半導体デバイスを搭載して接着する方法が用いられている。
近年では、例えば特開平11−219962号公報に開示されているように、予め半導体ウエーハの裏面にダイボンディング用の接着フィルムであるDAF(ダイアタッチフィルム)を接着しておく方法が広く採用されている。
即ち、DAFが接着された半導体ウエーハを個々のデバイスへと分割することで、DAFが裏面に接着された半導体デバイスを形成する。その後、半導体デバイス裏面をDAFを介して基板上にダイボンディングすることで、使用する接着剤を最小限とし、また半導体デバイスの搭載エリアを最小にできるというメリットがある。
特開2006−49591号公報には、DAFを冷却しつつ効率良く且つ確実に破断することのできる接着フィルムの破断方法及び破断装置が開示されている。
特開平11−219962号公報 特開2006−49591号公報
特許文献2に開示されるような接着フィルムの破断方法では、環状フレームが固定された状態でウエーハの外周と環状フレームの内周との間のエキスパンドシートが押圧されて拡張され、エキスパンドシートに貼着された接着フィルムが破断される。
従って、接着フィルムにかかる外力は接着フィルムの面内で均一ではないため、例えば、1mm角以下とチップサイズが小さい場合には、接着フィルムを冷却しても破断されない領域が発生してしまうという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、破断されない領域が発生することを低減可能な接着フィルムの破断方法を提供することである。
請求項1記載の発明によると、接着フィルムの破断方法であって、個々のチップに分割されたウエーハの裏面に接着フィルムが貼着されるとともに該接着フィルムを介してウエーハがエキスパンドシートに貼着され環状フレームで支持された形態のウエーハユニットを形成するウエーハユニット形成ステップと、該ウエーハユニット形成ステップを実施した後、該ウエーハユニットのウエーハと同等以上の直径を有し該エキスパンドシートを介してウエーハを支持する伸縮可能な柔軟部材と、該柔軟部材の直下に形成される密閉空間と、該密閉空間に冷却気体を供給する冷却気体源に接続された冷却気体流入路と、該密閉空間の気体を排出する気体排出路と、を備えた支持テーブル上に該ウエーハユニットを載置するとともに、該支持テーブルの外周に配設されたフレーム固定手段で該フレームを固定するウエーハユニット固定ステップと、該ウエーハユニット固定ステップを実施した後、該密閉空間に冷却気体を流入して該柔軟部材とともに該エキスパンドシートを拡張しつつ該気体排出路から冷却気体を排出させて該接着フィルムを冷却しながら該チップに沿って破断する破断ステップと、を備えたことを特徴とする接着フィルムの破断方法が提供される。
請求項2記載の発明によると、接着フィルムの破断方法であって、分割起点が形成されたウエーハの裏面に接着フィルムが貼着されるとともに該接着フィルムを介してウエーハがエキスパンドシートに貼着され環状フレームで支持された形態のウエーハユニットを形成するウエーハユニット形成ステップと、該ウエーハユニット形成ステップを実施した後、該ウエーハユニットのウエーハと同等以上の直径を有し該エキスパンドシートを介してウエーハを支持する伸縮可能な柔軟部材と、該柔軟部材の下方に形成される密閉空間と、該密閉空間に冷却気体を供給する冷却気体源に接続された冷却気体流入路と、該密閉空間の気体を排出する気体排出路と、を備えた支持テーブル上に該ウエーハユニットを載置するとともに、該支持テーブルの外周に配設されたフレーム固定手段で該フレームを固定するウエーハユニット固定ステップと、該ウエーハユニット固定ステップを実施した後、該密閉空間に冷却気体を流入して該柔軟部材とともに該エキスパンドシートを拡張しつつ該気体排出路から冷却気体を排出させることで該接着フィルムを冷却し該分割起点に沿ってウエーハとともに該接着フィルムを破断する破断ステップと、を備えたことを特徴とする接着フィルムの破断方法が提供される。
本発明の接着フィルムの破断方法では、ウエーハと同等以上の直径を有しエキスパンドシートを介してウエーハを支持する伸縮可能な柔軟部材と、該柔軟部材の直下に形成される密閉空間と、該密閉空間に冷却気体を供給する冷却気体源に接続された冷却気体流入路と、該密閉空間の気体を排出する気体排出路と、を備えた支持テーブルでウエーハを支持するとともに支持テーブルの外周に配設されたフレーム固定手段でフレームを固定する。
その後、密閉空間内に冷却気体を流入させることで柔軟部材が膨らみ、エキスパンドシートが拡張される。エキスパンドシートが拡張されると接着フィルム全体に均一に外力が付与されるため、接着フィルムに破断されない領域が発生する恐れを低減できる。また、密閉空間内に冷却流体が流入されるとともに排出されるため、常に接着フィルムを冷却することができ、効率良く接着フィルムを破断することができる。
切削ステップを示す斜視図である。 裏面研削ステップを示す斜視図である。 第1実施形態のウエーハユニットの斜視図である。 ウエーハユニット固定ステップを示す分割装置の縦断面図である。 破断ステップを示す分割装置の縦断面図である。 改質層形成ステップを示す斜視図である。 レーザービーム発生ユニットのブロック図である。 第2実施形態のウエーハユニットの斜視図である。 ウエーハユニット固定ステップを示す分割装置の縦断面図である。 破断ステップを示す分割装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、切削装置10を使用して実施する切削溝形成ステップの斜視図が示されている。切削装置10は、吸引保持部を備え回転可能且つX軸方向に移動可能なチャックテーブル8と、切削ユニット12と、切削ユニット12と一体的にY軸方向及びZ軸方向に移動可能なアライメントユニット14を含んでいる。
切削ユニット12は、図示しないモータにより回転駆動されるスピンドル16と、スピンドル16の先端部に装着された切削ブレード18を備えている。アライメントユニット14は、CCDカメラ及び顕微鏡を有する撮像ユニット20を備えている。
切削溝形成ステップを実施するには、チャックテーブル8上に半導体ウエーハ11をその表面11aを上にして載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ウエーハ11をチャックテーブル8上に吸引保持する。
半導体ウエーハ11の表面11aには、格子状に形成された分割予定ライン(ストリート)13によって区画された各領域にIC、LSI等のデバイス15が形成されている。
ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル8は、図示しない加工送り機構によって撮像ユニット20の直下に位置付けられる。チャックテーブル8が撮像ユニット20の直下に位置付けられると、撮像ユニット20及び図示しない制御手段によって、ウエーハ11に切削溝を形成すべき切削領域を検出するアライメント作業を実施する。
即ち、撮像ユニット20及び図示しない制御手段は、ウエーハ11の第1の方向に伸長する分割予定ライン13と、切削ブレード18との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削領域のアライメントを遂行する。次いで、チャックテーブル8を90度回転してから、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する分割予定ライン13に対しても同様なアライメントを実施する。
アライメント実施後、ウエーハ11を保持したチャックテーブル8を切削領域の切削開始位置に移動する。そして、切削ブレード18を矢印Aで示す方向に高速(例えば30000rpm)で回転しつつ下方に移動して所定量の切り込み送りを実施する。この切り込み送り量は、切削ブレード18の外周縁がウエーハ11の表面11aからデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ位置(例えば100μm)に設定される。
切削ブレード18の切り込み送りを実施したならば、切削ブレード18を回転しつつチャックテーブル8をX軸方向、即ち矢印X1で示す方向に加工送りすることによって、分割予定ライン13に沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ(例えば100μm)の切削溝17が形成される。この切削溝形成ステップをウエーハ11に形成された全ての分割予定ライン13に沿って実施する。
次に、ウエーハ11の表面11aに研削用の表面保護テープ21を貼着する。表面保護テープ21としては、例えば厚さが150μm程度のポリオレフィンテープが用いられる。
次に、表面に保護テープ21を貼着したウエーハ11の裏面11bを研削し、切削溝17を裏面11bに表出させてウエーハ11を個々のデバイス15に分割する切削溝表出ステップを実施する。この切削溝表出ステップは、チャックテーブル24と研削ユニット26とを備えた図2に要部を示すような研削装置22によって実施する。
研削ユニット26は、モータにより回転駆動されるスピンドル28と、スピンドル28の先端に固定されたホイールマウント30と、ホイールマウント30に複数のねじ34により着脱可能に装着された研削ホイール32とを含んでいる。研削ホイール32は、環状基台36と、環状基台36の下端部外周に固着された複数の研削砥石38とから構成される。
切削溝表出ステップでは、チャックテーブル24上にウエーハ11の表面11aに貼着された表面保護テープ21側を吸引保持し、ウエーハ11の裏面11bを露出させる。そして、チャックテーブル24を矢印aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ。研削ホイール32を矢印bで示す方向に例えば6000rpmで回転して、ウエーハ11の裏面11bに研削砥石38を接触させることにより、ウエーハ11の裏面11bを研削して実施する。この研削は、切削溝17がウエーハ11の裏面11bに表出するまで実施する。
切削溝17が裏面11bに表出するまで研削を実施すると、ウエーハ11はデバイス15を有する個々のチップ15Aに分割される。尚、分割された複数のチップ15Aは、その表面11aに表面保護テープ21が貼着されているので、ばらばらにならずウエーハ11の形態が維持される。
次いで、図3に示すように、エキスパンドシートTに貼着されたダイボンディング用の接着フィルムであるDAF(ダイアタッチフィルム)23にウエーハ11の裏面11bを貼着し、エキスパンドシートTの外周縁を環状フレームFに貼着してウエーハユニット25を形成する。そして、ウエーハ11の表面11aから表面保護テープ21を剥離する。
次に、図4に示すような分割装置(エキスパンド装置)40を使用して、DAF23をチップ15Aに沿って破断する破断ステップを実施する。分割装置40は、環状フレームFを保持するフレーム保持ユニット42を有している。
フレーム保持ユニット42は、環状のフレーム保持部材44と、フレーム保持部材44の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ46から構成される。フレーム保持部材44の上面は環状フレームFを載置する載置面44aを形成しており、この載置面44a上にウエーハユニット25の環状フレームFが載置される。
環状のフレーム保持部材44は、移動ユニット48により上下方向に移動される。移動ユニット48は複数のエアシリンダ50を有しており、エアシリンダ50のピストンロッド52が環状のフレーム保持部材44を支持している。
環状のフレーム保持部材44の内側には支持テーブル54が配設されている。支持テーブル54はその上端部に円形凹部56を有しており、円形凹部56は伸縮可能な柔軟部材58で閉塞されており、柔軟部材58の直下に密閉空間60を画成している。
支持テーブル54には、密閉空間60内に冷却気体を供給する冷却気体流入路62と、密閉空間60内の気体を排出する気体排出路68が形成されている。冷却気体流入路62は電磁切替弁64を介して冷却エア源66に接続されている。気体排出路68は流量調整手段70を介して大気に接続されている。
72はエアシリンダであり、エアシリンダ72のピストンロッド74が支持テーブル54を支持している。よって、エアシリンダ72を駆動することにより、支持テーブル54は上下に移動される。
以下、このように構成された分割装置40の作用について説明する。まず、図4に示すように、ウエーハユニット25のDAF23を支持テーブル54の上部に配設された伸縮可能な柔軟部材58上に載置し、環状フレームFをフレーム保持部材44の載置面44a上に載置して、環状フレームFをクランプ46でクランプして固定するウエーハユニット固定ステップを実施する。
ウエーハユニット固定ステップを実施した後、図5に示すように、電磁切替弁64を連通位置に切り替えて、冷却気体流入路62を加圧冷却エア源66に接続し、密閉空間60内に加圧された冷却気体を導入する。そして、流量調整手段70を適当に調整して、気体排出路68から密閉空間60内の気体を所定の割合で排出させる。
排出気体量より冷却気体流入路62を介して流入する加圧された冷却気体の流入量を多く設定することにより、伸縮可能な柔軟部材58は密閉空間60内に導入された加圧された冷却気体により図5に示すように膨らみ、エキスパンドシートTが半球状に拡張される。その結果、DAF23全体に均一に外力が付与されるため、DAF23は冷却されながらチップ10Aに沿って破断される。
このように本実施形態の分割装置40を使用した接着フィルムの破断ステップでは、密閉空間60内に加圧された冷却気体が流入されるとともに所定の割合で排出されるため、密閉空間60内に導入された加圧気体により柔軟部材58が半球状に膨らみ、エキスパンドシートTが半球状に拡張される。
その結果、DAF23全体に均一に外力が付与されるため、DAF23を確実にチップ15Aに沿って破断することができる。また、密閉空間60内には常に新鮮な加圧された冷却気体が導入されるため、DAF23を連続して冷却することができ、効率良くDAF23を破断することができる。
密閉空間60内への加圧された冷却気体の導入に加えて、エアシリンダ70を作動して支持テーブル54を突き上げるか、或いはエアシリンダ50を作動してフレーム保持部材44を引き下げれば、エキスパンドシートTをより拡張することができ、DAF23をより確実に破断することができる。
次に、図6乃至図10を参照して、本発明第2実施形態の接着フィルムの破断方法について説明する。本実施形態の接着フィルムの破断方法では、ウエーハ11に分割起点を形成する分割起点形成ステップを実施する。この分割起点形成ステップは、例えば図6に示すようなレーザー加工装置76を使用して、ウエーハ11の内部に改質層を形成する改質層形成ステップにより実施する。
レーザー加工装置76はレーザービーム照射ユニット80を備えており、レーザービーム照射ユニット80はケーシング82内に収容されたレーザービーム発生ユニット84(図7参照)と、ケーシング82の先端部に装着された集光器(レーザー加工ヘッド)86を含んでいる。
図7に示すように、レーザービーム発生ユニット84は、YAGレーザー又はYVO4レーザーを発振するレーザー発振器88と、繰り返し周波数設定手段90と、パルス幅調整手段92と、パワー調整手段94とを含んでいる。
この改質層形成ステップでは、撮像ユニット96でウエーハ11を撮像し、分割予定ライン13に対応する領域を集光器86とX軸方向に整列させるアライメントを実施する。このアライメントには、よく知られたパターンマッチング等の画像処理を利用する。
第1の方向に伸長する分割予定ライン13のアライメント実施後、チャックテーブル78を90度回転してから、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する分割予定ライン13のアライメントも同様に実施する。
アライメント実施後、ウエーハ11の内部にレーザービームの集光点を位置付けて、ウエーハ11の表面11a側からレーザービームを分割予定ライン13に沿って照射して、ウエーハ11の内部に分割起点となる改質層27を形成する改質層形成ステップを実施する。
チャックテーブル78をY軸方向に割り出し送りしながら第1の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に対応するウエーハ11の内部に改質層27を形成する。次いで、チャックテーブル78を90度回転してから、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する分割予定ライン17に対応するウエーハ11の内部に同様な改質層27を形成する。
改質層27は、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域をいう。例えば、溶融再硬化領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等を含み、これらの領域が混在した領域も含むものである。
この改質層形成ステップにおける加工条件は、例えば次のように設定される。
光源 :LD励起Qスイッチ Nd:YVO4パルスレーザー
波長 :1064nm
繰り返し周波数 :100kHz
パルス出力 :10μJ
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :100mm/秒
分割起点は上述したウエーハ11の内部に形成された改質層27に限定されるものではなく、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザービームをウエーハに照射して、アブレーション加工により分割起点となるレーザー加工溝をウエーハに形成するようにしてもよい。或いは、切削装置の切削ブレードによりウエーハ11を不完全切断して切削溝を形成し、この切削溝を分割起点として利用しても良い。
改質層形成ステップ実施後、図8に示すように、エキスパンドシートTに貼着されたDAF23にウエーハ11の裏面11bを貼着し、エキスパンドシートTの外周縁を環状フレームFに貼着してウエーハユニット25Aを形成する。
ウエーハユニット形成ステップ実施後、分割装置(エキスパンド装置)40を使用して分割起点(改質層)に沿ってウエーハ11とともに接着フィルム23を破断する破断ステップを実施する。
この破断ステップでは、図9に示すように、ウエーハユニット25AのDAF23を支持テーブル54の上部に配設された伸縮可能な柔軟部材58上に載置し、環状フレームFをフレーム保持部材44の載置面44a上に載置して、環状フレームFをクランプ46でクランプして固定するウエーハユニット固定ステップを実施する。
次いで、図5を参照して説明した第1実施形態と同様に、図10に示すように、電磁切替弁64を連通位置に切り替えて、冷却気体流入路62を加圧冷却エア源66に接続し、密閉空間60内に加圧された冷却気体を導入する。そして、流量調整手段70を適当に調整して、気体排出路68から密閉空間60内の気体を所定の割合で排出させる。
排出気体量より冷却気体流入路62を介して流入する加圧された冷却気体の流入量を多く設定することにより、伸縮可能な柔軟部材58は密閉空間60内に導入された加圧された冷却気体により図10に示すように膨らみ、エキスパンドシートTが半球状に拡張される。
その結果、ウエーハ11とともにDAF23全体に均一に外力が付与されるため、ウエーハ11及びDAF23は冷却されながら分割起点である改質層27に沿って破断される。
本実施形態でも、密閉空間60内への加圧された冷却気体の導入に加えて、エアシリンダ70を作動して支持テーブル54を突き上げるか、或いはエアシリンダ50を作動してフレーム保持部材44を引き下げれば、エキスパンドシートTをより拡張することができ、ウエーハ11及びDAF23をより確実に破断することができる。
11 半導体ウエーハ
13 分割予定ライン
15 デバイス
17 切削溝
18 切削ブレード
23 粘着テープ(DAF)
25,25A ウエーハユニット
40 分割装置(エキスパンド装置)
58 伸縮可能な柔軟部材
60 密閉空間
62 冷却気体流入路
68 気体排出路
70 流量調整手段
80 レーザービーム照射ユニット
84 レーザービーム発生ユニット
86 集光器

Claims (2)

  1. 接着フィルムの破断方法であって、
    個々のチップに分割されたウエーハの裏面に接着フィルムが貼着されるとともに該接着フィルムを介してウエーハがエキスパンドシートに貼着され環状フレームで支持された形態のウエーハユニットを形成するウエーハユニット形成ステップと、
    該ウエーハユニット形成ステップを実施した後、該ウエーハユニットのウエーハと同等以上の直径を有し該エキスパンドシートを介してウエーハを支持する伸縮可能な柔軟部材と、該柔軟部材の直下に形成される密閉空間と、該密閉空間に冷却気体を供給する冷却気体源に接続された冷却気体流入路と、該密閉空間の気体を排出する気体排出路と、を備えた支持テーブル上に該ウエーハユニットを載置するとともに、該支持テーブルの外周に配設されたフレーム固定手段で該フレームを固定するウエーハユニット固定ステップと、
    該ウエーハユニット固定ステップを実施した後、該密閉空間に冷却気体を流入して該柔軟部材とともに該エキスパンドシートを拡張しつつ該気体排出路から冷却気体を排出させて該接着フィルムを冷却しながら該チップに沿って破断する破断ステップと、
    を備えたことを特徴とする接着フィルムの破断方法。
  2. 接着フィルムの破断方法であって、
    分割起点が形成されたウエーハの裏面に接着フィルムが貼着されるとともに該接着フィルムを介してウエーハがエキスパンドシートに貼着され環状フレームで支持された形態のウエーハユニットを形成するウエーハユニット形成ステップと、
    該ウエーハユニット形成ステップを実施した後、該ウエーハユニットのウエーハと同等以上の直径を有し該エキスパンドシートを介してウエーハを支持する伸縮可能な柔軟部材と、該柔軟部材の下方に形成される密閉空間と、該密閉空間に冷却気体を供給する冷却気体源に接続された冷却気体流入路と、該密閉空間の気体を排出する気体排出路と、を備えた支持テーブル上に該ウエーハユニットを載置するとともに、該支持テーブルの外周に配設されたフレーム固定手段で該フレームを固定するウエーハユニット固定ステップと、
    該ウエーハユニット固定ステップを実施した後、該密閉空間に冷却気体を流入して該柔軟部材とともに該エキスパンドシートを拡張しつつ該気体排出路から冷却気体を排出させることで該接着フィルムを冷却し該分割起点に沿ってウエーハとともに該接着フィルムを破断する破断ステップと、
    を備えたことを特徴とする接着フィルムの破断方法。
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