JP2019186468A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のフラッシュメモリーチップが形成されたウエーハを適正に分割することができるウエーハの加工方法を提供する。【解決手段】ウエーハの加工方法は、分割予定ライン14を切削ブレード28で切削し第二の記憶層10に切削溝30を形成する切削溝形成工程と、半導体基板4に対して透過性を有する波長のレーザー光線LBの集光点を分割予定ライン14に対応する半導体基板4の内部に位置づけて半導体基板4にレーザー光線LBを照射し改質層42を形成する改質層形成工程と、半導体基板4の裏面を研削して改質層42からクラック60を成長させてウエーハ2を個々のフラッシュメモリーチップ12に分割する分割工程と、個々のフラッシュメモリーチップ12に分割されたウエーハ2の裏面2bにDAF62を配設してDAF62を支持する支持テープ66を拡張してDAF62をフラッシュメモリーチップ12毎に分割するDAF分割工程とから少なくとも構成される。【選択図】図8

Description

本発明は、半導体基板の表面に金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第一の記憶層と、この第一の記憶層の上面に絶縁層を結合層として金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第二の記憶層とが連結されて構成される複数のフラッシュメモリーチップが分割予定ラインによって区画されたウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割するウエーハの加工方法に関する。
IC、LSI、フラッシュメモリー等のデバイスは、シリコン等の半導体基板の表面に積層されると共に分割予定ラインによって区画されてウエーハの形態で生成される。そしてウエーハは、レーザー加工装置、ダイシング装置等の加工装置によって個々のデバイスに分割され、分割された各デバイスは携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、半導体基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を半導体基板の内部に位置づけて半導体基板にレーザー光線を照射して、分割予定ラインに沿って半導体基板の内部に改質層を形成し、その後、半導体基板の裏面を研削して薄化すると共に改質層からクラックを成長させてウエーハを個々のデバイスに分割する技術も提案されている(たとえば特許文献1参照。)。
特開2014−7330号公報
上記した技術は、個々のデバイスに分割されたウエーハの裏面にDAF(ダイアタッチフィルムと称される接着シート)を配設して拡張することでデバイスに対応した大きさにDAFを分割することができるメリットがある。
しかし、半導体基板の表面に金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第一の記憶層と、この第一の記憶層の上面に絶縁層を結合層として金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第二の記憶層とが連結されて構成される複数のフラッシュメモリーチップが分割予定ラインによって区画されたウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割する際に上記した技術を使用すると改質層から成長するクラックが結合層で屈折して第二の記憶層に至り、第二の記憶層を損傷させてしまい、ウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに適正に分割できないという問題がある。
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、複数のフラッシュメモリーチップが形成されたウエーハを適正に分割することができるウエーハの加工方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が提供するのは以下のウエーハの加工方法である。すなわち、半導体基板の表面に金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第一の記憶層と、該第一の記憶層の上面に絶縁層を結合層として金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第二の記憶層とが連結されて構成される複数のフラッシュメモリーチップが分割予定ラインによって区画されたウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割するウエーハの加工方法であって、分割予定ラインを切削ブレードで切削し該第二の記憶層に切削溝を形成する切削溝形成工程と、半導体基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに対応する半導体基板の内部に位置づけて半導体基板にレーザー光線を照射し改質層を形成する改質層形成工程と、半導体基板の裏面を研削して改質層からクラックを成長させてウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割する分割工程と、個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの裏面にDAFを配設してDAFを支持する支持テープを拡張してDAFをフラッシュメモリーチップ毎に分割するDAF分割工程と、から少なくとも構成されるウエーハの加工方法である。
該切削溝形成工程において、切削溝は該結合層に至るのが好ましい。
本発明が提供するウエーハの加工方法は、分割予定ラインを切削ブレードで切削し第二の記憶層に切削溝を形成する切削溝形成工程と、半導体基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに対応する半導体基板の内部に位置づけて半導体基板にレーザー光線を照射し改質層を形成する改質層形成工程と、半導体基板の裏面を研削して改質層からクラックを成長させてウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割する分割工程と、個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの裏面にDAFを配設してDAFを支持する支持テープを拡張してDAFをフラッシュメモリーチップ毎に分割するDAF分割工程と、から少なくとも構成されているので、改質層から成長するクラックが屈折することなく切削溝に導かれ、ウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに適正に分割することができる。
(a)ダイシング装置のチャックテーブルにウエーハが載置される状態を示す斜視図、(b)ウエーハの断面図。 切削溝形成工程が実施されている状態を示す斜視図。 切削溝が形成されたウエーハの断面図。 ウエーハの表面に保護テープが配設され、レーザー加工装置のチャックテーブルにウエーハが載置される状態を示す斜視図。 改質層形成工程が実施されている状態を示す斜視図。 切削溝および改質層が形成されたウエーハの断面図。 分割工程が実施されている状態を示す斜視図。 (a)個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの斜視図、(b)個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの断面図。 個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの裏面にDAFが配設される状態を示す斜視図。 個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの表面から保護テープが除去された状態を示す斜視図。 フラッシュメモリーチップ毎にDAFが分割されている状態を示す斜視図。
以下、本発明に係るウエーハの加工方法の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明に係るウエーハの加工方法によって加工され得るウエーハ2が示されている。円盤状のウエーハ2は、半導体基板4の表面に金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第一の記憶層6と、第一の記憶層6の上面に絶縁層を結合層8として金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第二の記憶層10とが連結されて構成される複数のフラッシュメモリーチップ12を有している。これら複数のフラッシュメモリーチップ12は、格子状の分割予定ライン14によって区画されている。
ウエーハ2の半導体基板4としては、たとえば、厚み400μm程度のシリコン基板を用いることができる。第一の記憶層6および第二の記憶層10としては、金属膜と絶縁膜とが交互に合計48層積層された厚み10μm程度のものや、あるいは金属膜と絶縁膜とが交互に合計32層積層された厚み8μm程度のものでよい。また、結合層8としては、厚み1μm程度の窒化膜やSiO膜等を用いることができる。
図示の実施形態では、まず、分割予定ライン14を切削ブレードで切削し第二の記憶層10に切削溝を形成する切削溝形成工程を実施する。切削溝形成工程は、たとえば図1および図2に一部を示すダイシング装置16を用いて実施することができる。ダイシング装置16は、ウエーハ2を吸引保持するチャックテーブル18と、チャックテーブル18に吸引保持されたウエーハ2を切削する切削手段20(図2参照。)とを備える。
図1に示すとおり、チャックテーブル18の上端部分には、吸引手段(図示していない。)に接続された多孔質の円形の吸着チャック22が配置され、チャックテーブル18においては、吸引手段で吸着チャック22の上面に吸引力を生成し、上面に載せられたウエーハ2を吸引保持するようになっている。また、チャックテーブル18は上下方向に延びる軸線を中心としてチャックテーブル用モータ(図示していない。)によって回転され、かつ図1に矢印Xで示すX軸方向にX軸送り手段(図示していない。)によって進退される。
図2に示すとおり、切削手段20は、X軸方向に直交するY軸方向(図2に矢印Yで示す方向)に延びるスピンドルハウジング24と、Y軸方向を軸心として回転自在にスピンドルハウジング24に支持されたスピンドル26と、スピンドル26を回転させるスピンドル用モータ(図示していない。)と、スピンドル26の先端に装着された環状の切削ブレード28とを含む。スピンドルハウジング24は、Y軸方向にY軸送り手段(図示していない。)によって進退され、上下方向に昇降手段(図示していない。)によって昇降されるようなっている。なお、X軸方向およびY軸方向が規定する平面は実質上水平である。
図1(a)に示すとおり、切削溝形成工程では、まず、ウエーハ2の表面2aを上に向けて、チャックテーブル18の上面でウエーハ2を吸引保持する。次いで、ダイシング装置16の撮像手段(図示していない。)で上方からウエーハ2を撮像し、撮像手段で撮像したウエーハ2の画像に基づいて、分割予定ライン14をX軸方向に整合させると共に、X軸方向に整合させた分割予定ライン14の上方に切削ブレード28を位置づける。次いで、図2に矢印Aで示す方向に切削ブレード28を回転させる。次いで、スピンドルハウジング24を下降させ、X軸方向に整合させた分割予定ライン14に切削ブレード28の刃先を切り込ませると共に、切削手段20に対してチャックテーブル18を相対的に所定の送り速度でX軸方向に加工送りすることによって、分割予定ライン14に沿って第二の記憶層10に切削溝30を形成する切削加工を施す。この切削溝30の幅は、たとえば20μm程度である。また、切削溝30の深さは、少なくとも第二の記憶層10の厚みと同じ深さ(たとえば8μm程度や10μm程度)とし、好ましくは結合層8に至る深さ(たとえば9μm程度や11μm程度)とする。あるいは図3に示すとおり、切削溝30は結合層8を越えて第一の記憶層6にまで至っていてもよい。
次いで、分割予定ライン14のY軸方向の間隔の分だけ、チャックテーブル18に対してスピンドルハウジング24を相対的にY軸方向に割り出し送りする。そして、切削加工と割り出し送りとを交互に繰り返すことにより、X軸方向に整合させた分割予定ライン14のすべてに沿って切削溝30を形成する。また、チャックテーブル18を90度回転させた上で、切削加工と割り出し送りとを交互に繰り返すことにより、先に切削溝30を形成した分割予定ライン14と直交する分割予定ライン14のすべてに沿って切削溝30を形成する。このようにして切削溝形成工程を実施し、格子状の分割予定ライン14に沿って格子状に切削溝30を形成する。
切削溝形成工程を実施した後、半導体基板4に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ライン14に対応する半導体基板4の内部に位置づけて半導体基板4にレーザー光線を照射し改質層を形成する改質層形成工程を実施する。改質層形成工程は、たとえば図4および図5に一部を示すレーザー加工装置32を用いて実施することができる。レーザー加工装置32は、ウエーハ2を吸引保持するチャックテーブル34と、チャックテーブル34に吸引保持されたウエーハ2にパルスレーザー光線LBを照射する集光器36(図5参照。)とを備える。図4に示すとおり、チャックテーブル34の上端部分には、吸引手段(図示していない。)に接続された多孔質の円形の吸着チャック38が配置されている。また、チャックテーブル34は、回転自在に構成されていると共に、X軸方向およびY軸方向に進退自在に構成されている。
図4を参照して説明を続けると、改質層形成工程では、まず、格子状に切削溝30を形成したウエーハ2の表面2aに、フラッシュメモリーチップ12を保護する円形の保護テープ40を貼着して配設する。次いで、ウエーハ2の裏面2bを上に向けて、チャックテーブル34の上面でウエーハ2を吸引保持する。次いで、レーザー加工装置32の撮像手段(図示していない。)で上方からウエーハ2を撮像し、撮像手段で撮像したウエーハ2の画像に基づいて、分割予定ライン14をX軸方向に整合させると共に、X軸方向に整合させた分割予定ライン14の上方に集光器36を位置づける。このとき、ウエーハ2の裏面2bが上を向き、分割予定ライン14が形成されている表面2aは下を向いているが、レーザー加工装置32の撮像手段が、ウエーハ2に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段により照射された赤外線を捕らえる光学系と、光学系が捕らえた赤外線に対応する電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)とを含むことにより、ウエーハ2の裏面2bから透かして表面2aの分割予定ライン14を撮像することができる。
次いで、レーザー加工装置32の集光点位置調整手段(図示していない。)で集光器36を昇降させ、分割予定ライン14に対応する半導体基板4の内部にパルスレーザー光線LBの集光点を位置づける。次いで図5に示すとおり、集光器36に対してチャックテーブル34を相対的に所定の送り速度でX軸方向に加工送りしながら、半導体基板4に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線LBを集光器36から照射することによって、分割予定ライン14に沿って半導体基板4の内部に改質層42を形成する改質層形成加工を施す。なお、改質層42は半導体基板4の内部に形成され実質的に裏面に現れないがイメージを鎖線で表現した。改質層42は、周囲よりも強度が小さく、また図6に示すとおり、半導体基板4の厚み方向に延びている。次いで、分割予定ライン14のY軸方向の間隔の分だけ、集光器36に対してチャックテーブル34を相対的にY軸方向に割り出し送りする。そして、改質層形成加工と割り出し送りとを交互に繰り返すことにより、X軸方向に整合させた分割予定ライン14のすべてに沿って半導体基板4の内部に改質層42を形成する。また、チャックテーブル34を90度回転させた上で、改質層形成加工と割り出し送りとを交互に繰り返すことにより、先に改質層42を形成した分割予定ライン14と直交する分割予定ライン14のすべてに沿って半導体基板4の内部に改質層42を形成する。このようにして改質層形成工程を実施し、格子状の分割予定ライン14に沿って半導体基板4の内部に格子状に改質層42を形成する。このような改質層形成工程は、たとえば以下の加工条件で実施することができる。
パルスレーザー光線の波長 :1064nm
繰り返し周波数 :80kHz
平均出力 :1.0W
送り速度 :400mm/s
改質層形成工程を実施した後、半導体基板4の裏面(ウエーハ2の裏面2b)を研削して改質層42からクラックを成長させてウエーハ2を個々のフラッシュメモリーチップ12に分割する分割工程を実施する。分割工程は、たとえば、図7に一部を示す研削装置44を用いて実施することができる。研削装置44は、ウエーハ2を吸引保持するチャックテーブル46と、チャックテーブル46に吸引保持されたウエーハ2を研削する研削手段48とを備える。
チャックテーブル46は、上面でウエーハ2を吸引保持するように構成されていると共に回転自在に構成されている。研削手段48は、スピンドル用モータ(図示していない。)に連結され、かつ上下方向に延びるスピンドル50と、スピンドル50の下端に固定された円板状のホイールマウント52とを含む。ホイールマウント52の下面にはボルト54により環状の研削ホイール56が固定されている。研削ホイール56の下面の外周縁部には、周方向に間隔をおいて環状に配置された複数の研削砥石58が固定されている。
図7を参照して説明を続けると、分割工程では、まず、ウエーハ2の裏面2bを上に向けて、チャックテーブル46の上面でウエーハ2を吸引保持する。次いで、上方からみて反時計回りに所定の回転速度(たとえば300rpm)でチャックテーブル46を回転させる。また、上方からみて反時計回りに所定の回転速度(たとえば6000rpm)でスピンドル50を回転させる。次いで、研削装置44の昇降手段(図示していない。)でスピンドル50を下降させ、ウエーハ2の裏面2bに研削砥石58を接触させる。その後、所定の研削送り速度(たとえば1.0μm/s)でスピンドル50を下降させる。これによって、ウエーハ2の裏面2bを研削してウエーハ2を所定の厚み(たとえば100μm程度)に仕上げることができる。
また、ウエーハ2の研削時には、研削送りによる所定の押圧力がウエーハ2に作用するため、半導体基板4の内部に形成された改質層42からクラック60がウエーハ2の厚み方向に成長する。図示の実施形態では図8(b)に示すとおり、切削溝形成工程において結合層8を越えて第一の記憶層6にまで至る切削溝30が形成されているので、改質層42から成長して第一の記憶層6に至るクラック60は屈折することなく切削溝30に導かれる。したがって図8(a)に示すとおり、格子状に形成された改質層42から成長した格子状のクラック60を分割起点として、ウエーハ2を個々のフラッシュメモリーチップ12に分割予定ライン14に沿って適正に分割することができる。また、改質層42から成長したクラック60が分割起点であるので、隣接するフラッシュメモリーチップ12同士の間隔は実質上ゼロである。なお、切削溝30の深さが少なくとも第二の記憶層10の厚みと同じ深さであれば、改質層42から成長するクラック60が結合層8で屈折することはない。また、図示の実施形態では、研削によって改質層42が除去されている例を示しているが、改質層42が除去されておらず分割起点が改質層42を含んでいてもよい。
分割工程を実施した後、個々のフラッシュメモリーチップ12に分割されたウエーハ2の裏面2bにDAFを配設して、DAFを支持する支持テープを拡張してDAFをフラッシュメモリーチップ12毎に分割するDAF分割工程を実施する。DAF分割工程では、まず、ウエーハ2と同じ直径を有する円形のDAF62を準備する。図示の実施形態では図9に示すとおり、DAF62は、周縁が環状のフレーム64に固定された円形の支持テープ66の中央部分に支持されている。そして、個々のフラッシュメモリーチップ12に分割されたウエーハ2の裏面2bにDAF62を貼着して配設する。この際、ウエーハ2は個々のフラッシュメモリーチップ12に分割されているが、保護テープ40によって円盤状のウエーハ2の形態が維持されている。次いで図10に示すとおり、個々のフラッシュメモリーチップ12に分割されたウエーハ2の表面2aから保護テープ40を除去する。なお、図10には、切削溝30やクラック60等から構成される分割ラインを符号68で示している。
次いで、DAF62を支持する支持テープ66を拡張してDAF62をフラッシュメモリーチップ12毎に分割する。このDAF62の分割は、たとえば図11に一部を示す拡張装置70を用いて実施することができる。拡張装置70は、円筒状の拡張ドラム72と、拡張ドラム72の径方向外方に昇降自在に配置された環状の保持部材74と、保持部材74の上端外周縁に周方向に間隔をおいて付設された複数のクランプ76とを含む。拡張ドラム72の直径は、ウエーハ2の直径よりも大きく、かつフレーム64の内径よりも小さい。また、保持部材74の内径および外径はフレーム64の内径および外径に対応して形成され、保持部材74の上面にフレーム64を載置できるようになっている。
図11を参照して説明を続けると、まず、個々のフラッシュメモリーチップ12に分割されたウエーハ2を上に向けて、フレーム64を保持部材74の上面に載置する。この際、保持部材74の上面は、図11において実線で示す拡張ドラム72の上端とほぼ同じ高さに位置づけられている。次いで、フレーム64を複数のクランプ76で固定する。次いで保持部材74をエアシリンダ等の昇降手段(図示していない。)によって下降させる。そうすると、保持部材74と共にフレーム64も下降するので、フレーム64に固定されている支持テープ66は相対的に上昇する拡張ドラム72によって拡張され、支持テープ66には放射状張力が作用することになる。これによって、図11に二点鎖線で示すとおり、隣接するフラッシュメモリーチップ12同士の間隔が広がると共に、分割されたウエーハ2の裏面2bに配設されたDAF62は、個々のフラッシュメモリーチップ12に追随して、個々のフラッシュメモリーチップ12の周縁に沿って適正に(きれいに)分割される。そして、裏面にDAF62が装着された個々のフラッシュメモリーチップ12は、接着シートであるDAF62を介してプリント基板(図示していない。)等に実装される。
以上のとおり図示の実施形態では、分割工程において改質層42から成長するクラック60が屈折することなく切削溝30に導かれるので、ウエーハ2を個々のフラッシュメモリーチップ12に分割予定ライン14に沿って適正に分割することができる。また、図示の実施形態では、改質層42から成長したクラック60を分割起点としているので、隣接するフラッシュメモリーチップ12同士の間隔を実質上ゼロにすることができる。さらに、図示の実施形態では、DAF分割工程において個々のフラッシュメモリーチップ12の周縁に沿ってDAF62を適正に(きれいに)分割することができる。
なお、切削溝形成工程を実施する前に、ウエーハ2の裏面2bにDAF62を配設し、切削溝形成工程において第二の記憶層10だけでなく第一の記憶層6および半導体基板4と共にDAF62も切削することが考えられるところ、ウエーハ2の裏面2bにDAF62を配設した状態では、切削の際にDAF62の接着層の弾性によってウエーハ2が揺らいでしまうので、ウエーハ2の裏面2b側においてウエーハ2の内部にクラックが生じてしまい、フラッシュメモリーチップ12の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。しかし、図示の実施形態では、切削溝形成工程においてウエーハ2の裏面2bにDAF62を配設せず、かつ第二の記憶層10に切削溝30を形成するので、ウエーハ2の裏面2b側においてウエーハ2の内部にクラックが生じることはない。
2:ウエーハ
4:半導体基板
6:第一の記憶層
8:結合層
10:第二の記憶層
12:フラッシュメモリーチップ
30:切削溝
42:改質層
60:クラック
62:DAF

Claims (2)

  1. 半導体基板の表面に金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第一の記憶層と、該第一の記憶層の上面に絶縁層を結合層として金属膜と絶縁膜とが交互に複数積層された第二の記憶層とが連結されて構成される複数のフラッシュメモリーチップが分割予定ラインによって区画されたウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割するウエーハの加工方法であって、
    分割予定ラインを切削ブレードで切削し該第二の記憶層に切削溝を形成する切削溝形成工程と、
    半導体基板に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに対応する半導体基板の内部に位置づけて半導体基板にレーザー光線を照射し改質層を形成する改質層形成工程と、
    半導体基板の裏面を研削して改質層からクラックを成長させてウエーハを個々のフラッシュメモリーチップに分割する分割工程と、
    個々のフラッシュメモリーチップに分割されたウエーハの裏面にDAFを配設してDAFを支持する支持テープを拡張してDAFをフラッシュメモリーチップ毎に分割するDAF分割工程と、
    から少なくとも構成されるウエーハの加工方法。
  2. 該切削溝形成工程において、切削溝は該結合層に至る請求項1記載のウエーハの加工方法。
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