JP2013246152A - ダイナモメータシステムの制御装置 - Google Patents

ダイナモメータシステムの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高応答かつ安定した制御が可能なダイナモメータシステムの制御装置を提供すること。
【解決手段】ダイナモメータの制御装置5Aは、ロードセルの出力信号LC_detに基づいてトルク指令信号を出力するトルク制御装置6と、揺動子の固有振動が抑制されるようにトルク指令信号を補正し、制御入力信号としてインバータに入力する固有振動抑制回路7と、を備える。固有振動抑制回路7は、オブザーバ演算部8Aの振動出力演算部81Aにおいて2次遅れ標準形の近似式を用いて算出されたロードセルの近似信号Pmdl_detに微分演算を施す微分補償器71と、トルク指令信号Tdy_refから微分補償器71の出力信号を減算することによってトルク指令信号を補正する減算器72とを備えることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、ダイナモメータシステムの制御装置に関する。
揺動式のダイナモメータを搭載したエンジンダイナモメータシステムやシャシダイナモメータシステムでは、その制御及び計測に係るトルクを検出するためのセンサとしてロードセルが用いられる。ロードセルは、ダイナモメータの揺動子に作用するトルクを、揺動子から延びるトルクアームを介して検出する(特許文献1参照)。このような構造上、ロードセルの出力信号は、実際にダイナモメータで検出されるトルク以外に、揺動子の固有振動に伴うトルク変動成分が重畳されたものとなるが、この変動成分は、システムの制御や計測において本来は不要な成分である。そこで従来、ロードセルの出力信号から、不要なトルク変動成分を除去する技術が提案されている(特許文献1及び2参照)。
特許文献1及び2の技術では、揺動子やトルクアームに、ロードセルとは別に加速度センサを設けておき、この加速度センサの出力信号とロードセルの出力信号とを所定の手順で合成することによって、ロードセルの出力信号から揺動子の固有振動に伴う変動を除去する。
特開2006−184135号公報 特開昭58−90135号公報 特開平1−138836号公報
以上のように、揺動式のダイナモメータを備えた従来のシステムでは、ロードセルの出力信号に含まれる変動成分は、揺動子の固有振動に伴うノイズとしてこれを除去する場合が多い。しかしながら従来のシステムでは、揺動子の固有振動自体を抑制するようにはしていないことから、特に制御応答を高めようとしたときに、この固有振動に起因する共振によってハンチングや発散などの不安定現象が発生するおそれがある。このため、従来の揺動式ダイナモメータシステムでは、高応答かつ安定した制御が困難である。
本発明は、高応答かつ安定した制御が可能なダイナモメータシステムの制御装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため本発明は、負荷に接続された揺動式のダイナモメータ(例えば、後述のダイナモメータ2)と、当該ダイナモメータに電力を供給するインバータ(例えば、後述のインバータ3)と、前記ダイナモメータの揺動子に発生するトルクを、当該揺動子から延びるトルクアーム(例えば、後述のトルクアーム27)を介して検出するロードセル(例えば、後述のロードセル26)と、を備えたダイナモメータシステム(例えば、後述のダイナモメータシステム1)の制御装置(例えば、後述の制御装置5,5A,5B,5C,5D)を提供する。この制御装置は、前記ロードセルの出力信号に基づいて主信号(Tdy_ref)を出力する主制御装置(例えば、後述のトルク制御装置6)と、前記揺動子の固有振動が抑制されるように前記主信号を補正し、制御入力信号(Tdy_ref’)として前記インバータに入力する固有振動抑制手段(例えば、後述の固有振動抑制回路7)と、を備え、前記固有振動抑制手段は、前記ロードセルの出力信号(LC_det)又は所定の近似式を用いて算出された前記ロードセルの近似信号(Pmdl_det)に微分演算を施す微分補償器(例えば、後述の微分補償器71)と、前記主信号から前記微分補償器の出力信号を減算することによって当該主信号を補正する減算器(例えば、後述の減算器72)とを備えることを特徴とする。
(1)揺動子を備えたダイナモメータにおいて、インバータへの入力からロードセルの出力までの伝達関数は2次遅れ標準形によって近似的に表現されるところ、本発明では、このような制御対象への制御入力信号を微分補償器で補正することにより、揺動子の固有振動を抑制するように制御対象にダンピングを与えることができる。本発明の制御装置では、このような微分補償器を備えた固有振動抑制手段を設けることにより、揺動子の固有振動そのものを抑制し、ひいてはロードセルの出力信号から不要なトルク変動成分を除去できる。したがって本発明によれば、従来では必要であった加速度センサを機械装置に設けることなくロードセルから安定した出力信号を得ることができる。また、このような固有振動抑制手段によって揺動子の固有振動を抑制することにより、主制御装置では安定かつ高応答なダイナモメータの制御が可能になる。
(2)この場合、前記制御装置は、前記インバータに入力される制御入力信号又はこれに比例した信号と所定のフィードバック信号との和を入力として、前記インバータの入力から前記ロードセルの出力までを所定のダンピング係数及び前記揺動子の固有振動数によって特徴付けられる近似式に基づいて前記近似信号を出力する振動出力演算部(例えば、後述の振動出力演算部81A)と、前記近似信号を所定の無駄時間だけ遅らせる無駄時間遅れ要素(例えば、後述のe−Lmdl・s)を備えた遅れ補償器(例えば、後述の遅れ補償器82A,82B)と、前記遅れ補償器の出力信号(LCmcl_det)と前記ロードセルの出力信号(LC_det)との偏差(err)が最小になるように前記振動出力演算部へ前記フィードバック信号を出力する偏差補償器(例えば、後述の偏差補償器83A)と、をさらに備え、前記微分補償器は、前記遅れ補償器に入力される前記近似信号を入力とすることが好ましい。
(2)インバータの入力からロードセルの出力までの系には、様々な遅れが含まれる。本発明では、揺動子の固有振動数及びダンピング係数によって特徴付けられた近似式に基づいて近似信号を出力する振動出力演算部を設けた上、遅れ補償器及び偏差補償器によって所定の無駄時間分の位相進み補償した近似信号を微分補償器に入力することにより、外乱及び遅れの影響を低減しながら揺動子の固有振動をより確実に抑制できる。
(3)この場合、前記遅れ補償器は、前記無駄時間遅れ要素(例えば、後述のe−Lmdl・s)と、前記近似信号からノイズを除去するローパスフィルタ要素(例えば、後述のPF_mdl(s))とを接続して構成されることが好ましい。
(3)インバータの入力からロードセルの出力までの系には、高域の周波数領域のノイズを除去するためのフィルタが設けられる場合がある。本発明では、遅れ補償器を、無駄時間遅れ要素及びローパスフィルタ要素を接続して構成することにより、無駄時間分の位相進み補償、及び実際のロードセルの検出特性を補償した近似信号を微分補償器に入力できる。これにより、より確実に揺動子の固有振動を抑制できる。
(4)この場合、前記制御装置は、前記インバータに入力される制御入力信号に所定の係数を乗算する比例要素(例えば、後述の比例要素84C)と、当該比例要素の出力信号と前記フィードバック信号との和を前記振動出力演算部に入力する加算器(例えば、後述の加算器85C)と、をさらに備えることが好ましい。
(4)インバータの入力からロードセルの出力までの系には、その直流ゲイン特性を適正なものに補正するために、制御入力信号に所定の係数を乗算した信号をインバータに入力する場合がある。本発明では、インバータに入力される制御入力信号に所定の係数を乗算したものとフィードバック信号との和を振動出力演算部に入力することにより、上記直流ゲイン特性の補正を考慮した近似信号を微分補償器に入力できる。これにより、より確実に揺動子の固有振動を抑制できる。
(5)この場合、前記近似式は、ωnを前記揺動子の固有振動数とし、ζをダンピング係数とし、sをラプラス演算子とし、下記伝達関数Pmdl(s)で定義され、前記微分補償器の伝達関数は、Kを0より大きく1より小さい任意の定数とし、1/GLPF(s)を相対次数1以上の任意の伝達関数とし、擬似微分特性を有する下記伝達関数HLPF(s)で定義されることが好ましい。
Figure 2013246152
(5)上記Pmdl(s)とHLPF(s)をフィードバック結合して構成される系の閉ループ伝達関数G(s)は、高周波数域における検出ノイズを低減するために導入される1/GLPF(s)を近似的に1とすると、下記式(2)のようになる。したがって本発明によれば、微分補償器の係数Kの大きさを調整することによって、固有振動数における共振点を抑制するように好ましい周波数応答特性を容易に実現することができる。
Figure 2013246152
本発明によれば、加速度センサを機械装置に設けることなくロードセルから安定した出力信号を得ることができる。また、このような固有振動抑制手段によって揺動子の固有振動を抑制することにより、主制御装置では安定かつ高応答なダイナモメータの制御が可能になる。
本発明の一実施形態に係るダイナモメータシステムの構成を模式的に示す図である。 実施例1の制御装置の構成を示すブロック図である。 インバータへの入力からロードセルの出力までの伝達関数のステップ応答例を示す図である。 閉ループ伝達関数のボード線図である。 実施例2の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例3の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例4の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例5の制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、揺動式のダイナモメータシステム1の構成を模式的に示す図である。
システム1は、揺動式のダイナモメータ2と、トルク電流指令信号に応じた電力をダイナモメータ2に供給するインバータ3と、これらの図示しない制御装置と、を含んで構成される。
ダイナモメータ2は、円筒状の固定子21と、この固定子21に回転可能に支持された回転子22と、これら固定子21及び回転子22で構成される揺動子23を基台24上で揺動可能に支持するペデスタル25と、揺動子23に発生するトルクを検出するロードセル26と、を備える。
回転子22の回転軸には、図示しない負荷が接続されている。揺動子23には、略水平に延びるトルクアーム27が設けられている。ロードセル26は、基台24上に設けられる。また、トルクアーム27とロードセル26は、トルクアーム27の先端部に設けられた連結部材28を介して接続される。負荷からの駆動力が回転軸に伝達すると、回転子22にトルクが発生しその反作用として固定子21にトルクが発生する。これら揺動子23に発生するトルクは、トルクアーム27及び連結部材28を介してロードセル26により検出される。
以下、ロードセル26を備えたダイナモメータシステム1の制御装置の構成について、実施例ごとに説明する。
図2は、実施例1のダイナモメータシステムの制御装置5の構成を示すブロック図である。
図2において、制御対象9は、図1を参照して説明したインバータ、ダイナモメータ、及びロードセルなどを含んで構成される。制御装置5は、図2に示す制御系におけるメジャーループを構成する主制御装置としてのトルク制御装置6と、マイナーループを構成する固有振動抑制回路7と、を備える。
トルク制御装置6は、ロードセルの出力信号LC_det及びその目標値LC_det_trgtなどの入力に基づいて、トルク電流指令信号Tdy_refを出力する。なお、主制御装置としては、制御入力信号としてのトルク電流指令信号Tdy_refを出力するものであれば、トルクを制御するものに限らず、位置、速度、走行抵抗などを制御するものに置き換えてもよい。
固有振動抑制回路7は、ダイナモメータの揺動子の固有振動が抑制されるようにトルク電流指令信号Tdy_refを補正し、これを制御入力信号Tdy_ref’として制御対象9に入力する。固有振動抑制回路7は、ロードセルの出力信号LC_detに微分演算を施す微分補償器71と、トルク制御装置6のトルク電流指令信号Tdy_refから微分補償器71の出力信号を減算することによって、トルク電流指令信号Tdy_refを補正する減算器72と、を備える。
図3は、インバータへの入力からロードセルの出力までの伝達関数P(s)のステップ応答例を示す図である。図3に示すように、ロードセルの出力信号は、揺動子の固有振動によって振動的な挙動を示す。そこで、この伝達関数P(s)を、揺動子の固有振動数ωn及びダンピング係数ζによって、下記式(3)で示すような2次遅れ標準形で近似する。
Figure 2013246152
また、微分補償器71の伝達関数をH(s)とすると、入力Tdt_refと出力LC_detとの比、すなわち閉ループ伝達関数G(s)は、下記式(4)のように表される。
Figure 2013246152
このとき、微分補償器71の伝達関数H(s)を、任意の係数K(例えば、0<K<1)及び固有振動数ωnによって下記式(5−1)のように定義すると、伝達関数G(s)に対し、下記式(5−2)が導出される。
Figure 2013246152
上記式(5−2)は、微分補償器71を設けることによってωnの固有振動を抑制するように制御対象9にダンピングを与えることができることを意味する。したがって本実施例の制御装置5によれば、微分補償器71を設けた上、その係数Kの値を0から1の範囲内で適切な値に調整することにより、ダンピング項の係数Δζを調整し、揺動子の固有振動を抑制することができる(図4のボード線図参照)。
なお、微分補償器71の伝達関数は、上記式(5−1)で定義されるような完全微分特性を有する伝達関数H(s)に限らない。この他、微分補償器71の伝達関数は、高域の周波数帯域における検出ノイズを低減すべく、下記式(6)で定義されるような擬似微分特性を有する伝達関数HLPF(s)を用いてもよい。下記式(6)において、伝達関数1/GLPF(s)は、相対次数1以上の任意の関数である。
Figure 2013246152
図5は、実施例2のダイナモメータの制御装置5Aの構成を示すブロック図である。
本実施例の制御装置5Aは、実施例1の制御装置5と比較してオブザーバ演算部8Aをさらに備える点で異なる。以下の制御装置5Aの説明において、実施例1の制御装置5と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
オブザーバ演算部8Aは、振動出力演算部81Aと、遅れ補償器82Aと、偏差補償器83Aと、を備える。
振動出力演算部81Aは、インバータに入力されるトルク電流指令信号Tdy_ref’と偏差補償器83Aから出力される後述のフィードバック信号との和を入力として、下記式(7)に示す近似式に基づいて近似信号Pmdl_detを出力する。振動出力演算部81Aから出力される近似信号Pmdl_detは、遅れ補償器82A及び微分補償器71に入力される。
Figure 2013246152
遅れ補償器82Aは、近似信号Pmdl_detを所定の無駄時間Lmdlだけ遅らせる無駄時間遅れ要素e−Lmdl・sを備える。
偏差補償器83Aは、遅れ補償器82Aの出力信号LCmdl_detからロードセルの出力信号LC_detを減算して得られる偏差errが最小になるようにフィードバック信号を出力する。この偏差補償器83Aの伝達関数F(s)は、例えば、係数KGを調整ゲイン(0<KG<1)とし、1/FLPF(s)を相対次数1以上の任意の伝達関数として、下記式(8)で表される。
Figure 2013246152
図5に示すように、制御対象9Aには無駄時間Lに相当する遅れがあるところ、上述のような振動出力演算部81A及び遅れ補償器82Aを設けることにより、微分補償器71には、ロードセル出力LC_detに対し無駄時間分の位相進み補償した近似信号Pmdl_detを入力できる。また、負荷側から制御対象9Aに外乱トルクDisが加わると、この外乱の影響は偏差errを介して振動出力演算部81Aに入力される。したがって、本実施例の制御装置5Aによれば、外乱及び遅れの影響を低減しながら揺動子の固有振動を確実に抑制できる。
図6は、実施例3のダイナモメータシステムの制御装置5Bの構成を示すブロック図である。
本実施例の制御装置5Bは、実施例2の制御装置5Aと比較してオブザーバ演算部8Bの構成が異なる。以下の制御装置5Bの説明において、実施例2の制御装置5Bと同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
オブザーバ演算部8Bの遅れ補償器82Bは、近似信号Pmdl_detを所定の無駄時間Lmdlだけ遅らせる無駄時間遅れ要素e−Lmdl・sと、近似信号Pmdl_detからノイズを除去するローパスフィルタ要素PF_mdl(s)と、を接続して構成される。
制御対象9Bには高域の周波数領域のノイズを除去するためのフィルタP(s)が設けられる場合ある。本実施例によれば、遅れ補償器82Bを、無駄時間遅れ要素e−Lmdl・s及びローパスフィルタ要素PF_mdl(s)を接続して構成することにより、無駄時間分の位相進み補償、及びフィルタを備えた実際のロードセルの検出特性を補償した近似信号Pmdl_detを微分補償器71に入力できる。これにより、より確実に揺動子の固有振動を抑制できる。
図7は、実施例4のダイナモメータシステムの制御装置5Cの構成を示すブロック図である。
本実施例の制御装置5Cは、実施例2の制御装置5Aと比較してオブザーバ演算部8Cの構成が異なる。以下の制御装置5Cの説明において、実施例2の制御装置5Aと同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
インバータに入力されるトルク電流指令と実際に発生するトルクとの間で僅かながら定常的なずれが生じる場合がある。そこで、実際のダイナモメータシステムでは、このずれを無くすために直流ゲイン特性が補正される場合がある。この直流ゲイン特性の補正を考慮すると、インバータへの入力からロードセルの出力までの伝達関数Pdc(s)は、係数KCを導入して、上記式(3)に替えて下記式(9)で近似される。
Figure 2013246152
オブザーバ演算部8Cは、この直流ゲイン特性を補償するため、制御入力信号Tdy_ref’に直流ゲインKdcを乗算する比例要素84Cをさらに備える。加算器85Cは、この比例要素84Cの出力信号と偏差補償器83Aからのフィードバック信号との和を振動出力演算部81Aに入力する。
本実施例によれば、直流ゲインKdcを乗じた制御入力信号Tdy_ref’を振動出力演算部81Aに入力することにより、無駄時間の位相進み補償、直流ゲイン特性補償した近似信号Pmdl_detを微分補償器71に入力できる。これにより、より確実に揺動子の固有振動を抑制できる。
図8は、実施例5のダイナモメータシステムの制御装置5Dの構成を示すブロック図である。
本実施例の制御装置5Dは、実施例4の制御装置5Cと比較してオブザーバ演算部8Cの構成が異なる。以下の制御装置5Dの説明において、実施例4の制御装置5Cと同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
オブザーバ演算部8Dの遅れ補償器82Bは、近似信号Pmdl_detを所定の無駄時間Lmdlだけ遅らせる無駄時間遅れ要素e−Lmdl・sと、近似信号Pmdl_detからノイズを除去するローパスフィルタ要素PF_mdl(s)と、を接続して構成される。
本実施例によれば、無駄時間分の位相進み補償、実際のロードセルの検出特性補償、及び直流ゲイン特性補償した近似信号Pmdl_detを微分補償器71に入力できる。これにより、より確実に揺動子の固有振動を抑制できる。
1…ダイナモメータシステム
2…ダイナモメータ
23…揺動子
26…ロードセル
27…トルクアーム
3…インバータ
5,5A,5B,5C,5D…制御装置
6…トルク制御装置(主制御装置)
7…固有振動抑制回路(固有振動抑制手段)
71…微分補償器
72…減算器
8A,8B,8C,8D…オブザーバ演算部
81A…振動出力演算部
82A,82B…遅れ補償器
83A…偏差補償器
84C…比例要素
85C…加算器

Claims (5)

  1. 負荷に接続された揺動式のダイナモメータと、
    当該ダイナモメータに電力を供給するインバータと、
    前記ダイナモメータの揺動子に発生するトルクを、当該揺動子から延びるトルクアームを介して検出するロードセルと、を備えたダイナモメータシステムの制御装置であって、
    前記ロードセルの出力信号に基づいて主信号を出力する主制御装置と、
    前記揺動子の固有振動が抑制されるように前記主信号を補正し、制御入力信号として前記インバータに入力する固有振動抑制手段と、を備え、
    前記固有振動抑制手段は、前記ロードセルの出力信号又は所定の近似式を用いて算出された前記ロードセルの近似信号に微分演算を施す微分補償器と、前記主信号から前記微分補償器の出力信号を減算することによって当該主信号を補正する減算器とを備えることを特徴とするダイナモメータシステムの制御装置。
  2. 前記インバータに入力される制御入力信号又はこれに比例した信号と所定のフィードバック信号との和を入力として、前記インバータの入力から前記ロードセルの出力までを所定のダンピング係数及び前記揺動子の固有振動数によって特徴付けられる近似式に基づいて前記近似信号を出力する振動出力演算部と、
    前記近似信号を所定の無駄時間だけ遅らせる無駄時間遅れ要素を備えた遅れ補償器と、
    前記遅れ補償器の出力信号と前記ロードセルの出力信号との偏差が最小になるように前記振動出力演算部へ前記フィードバック信号を出力する偏差補償器と、をさらに備え、
    前記微分補償器は、前記遅れ補償器に入力される前記近似信号を入力とすることを特徴とする請求項1に記載のダイナモメータシステムの制御装置。
  3. 前記遅れ補償器は、前記無駄時間遅れ要素と、前記近似信号からノイズを除去するローパスフィルタ要素とを接続して構成されることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムの制御装置。
  4. 前記インバータに入力される制御入力信号に所定の係数を乗算する比例要素と、
    当該比例要素の出力信号と前記フィードバック信号との和を前記振動出力演算部に入力する加算器と、をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のダイナモメータシステムの制御装置。
  5. 前記近似式は、ωnを前記揺動子の固有振動数とし、ζをダンピング係数とし、sをラプラス演算子とし、下記伝達関数Pmdl(s)で定義され、
    前記微分補償器の伝達関数は、Kを0より大きく1より小さい任意の定数とし、1/GLPF(s)を相対次数1以上の任意の伝達関数とし、擬似微分特性を有する下記伝達関数HLPF(s)で定義されることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のダイナモメータの制御装置。
    Figure 2013246152
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