JP5386859B2 - モータのトルクリップル抑制装置 - Google Patents

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本発明は、PM/IPMモータの磁束分布の空間高調波に起因するモータのトルクリップルを抑制する装置に関する。
PMモータの構造上発生するトルクリップルとして、界磁磁束の高調波により発生する6f成分(インバータなどの電源周波数の6倍の周波数)とステータの溝に起因するコギングトルクがある。モータを他の慣性に接続して回転数、トルクを制御する場合、モータの回転数と機械系の剛性と慣性モーメントによっては、このトルクリップルの周波数が機械系の共振周波数と一致して、軸ねじれトルクが大きくなり、場合によっては軸の破損につながる。
これを避ける方法として、トルク指令に出力のトルクリップルを打ち消す補償信号を加えることで、トルクリップルを抑制する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−267465
従来のトルクリップル抑制方式では、トルク指令とロータの回転角からテーブルを参照して補償信号を得ており、テーブルデータを調整する必要がある。トルクリップルの調整は、精度の良いトルク検出が必要であり、特に共振トルクを抑制しようとすると微妙な調整が必要となる。
本発明の目的は、トルクリップル抑制の装置構成および調整を簡易にしたモータのトルクリップル抑制装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、モータのトルク制御系に、機械系の共振により発生するトルクリップル分をフィードバック制御で抑制する共振抑制制御器を付加してトルク制御を行い、このフィードバック制御で発生するトルク分をトルクリップル抑制の補償トルクとして取り出すようにしたもので、以下の構成を特徴とする。
(1)インバータにより制御されるPM/IPMモータに機械負荷を連結し、トルク指令に基づいてインバータを介して機械負荷を制御するものであって、トルク指令に応じてPM/IPMモータの出力トルクを制御するトルク制御系に、前記トルク制御でモータに発生するトルクリップルを打ち消す補償トルクを前記トルク指令に重畳させるトルクリップル補償テーブルを備えたモータのトルクリップル抑制装置において、
前記トルク指令Trefと、トルクリップル補償テーブルで補償されたトルクリップル補償Trcとの加算値TMRに基づいてモータを制御し、その時に検出されたモータの軸トルク(負荷トルク)値の微分にゲインを乗じてトルクリップル補償Trcに対する補償値Tcを生成する共振抑制制御器を設け、
前記機械負荷を一定にし、補償値調整前のトルクリプル補償テーブルによりトルクリプル補償したトルク制御状態において、トルクメータの出力を共振抑制制御器に入力してフィードバックトルク値を生成し、このフィードバックトルク値をトルク指令Trefに重畳させるフィードバック制御を、回転角毎およびトルク指令値毎に行って補償した結果のフィードバック値の良好状態時の補償値を記憶し、
記憶した良好状態時の補償値Tcを前記トルクリップル補償Trcに加算調整してトルクリップル補償テーブルでの補正されたトルクリップル補償値Trcとし、この補正されたトルクリップル補償値Trcと前記トルク指令Trefの加算値TMRを、前記共振抑制制御器をトルク制御系より切り離した後の通常のモータに対するトルク指令とするよう構成したことを特徴とする。
(2)前記共振抑制制御器は、前記検出されたモータの軸トルク値を2慣性系の共振抑制制御の等価回路に入力し、2慣性系の共振抑制制御の等価回路で、モータの軸トルク検出値の微分にゲインを乗じてトルク指令に対する補償値Tc(フィードバック値)を生成するよう構成したことを特徴とする。
(3)前記トルクリップル補償テーブルは、
検出された回転角度θ R を入力して速度6f(fはインバータの周波数)の次数N 6f とコギングトルクの次数N cogging をそれぞれ求める演算器と、
各演算器の出力を各別に入力してそれぞれのsinθとcosθを求める正弦波発生器と、
前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのsin成分(振幅S 6f )とインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのcos成分(振幅C 6f )をそれぞれ発生する6fテーブルと、
前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してcoggingトルクのsin成分の振幅S cogging とcos成分の振幅C cogging を発生するcoggingテーブルと、
前記回転角度θ R に基づいて各正弦波発生器で生成された各sinθと各cosθと前記トルク指令Trefに基づいて生成された振幅S 6f ,C 6f 、及びS cogging 、C cogging の各sin成分とcos成分同士を乗算し、各乗算値を加算する加算器とで構成したことを特徴とする。
(4)前記トルクリップル補償テーブルは、
演算器により100/T Rate により求められたトルク指令値の比率と、ロータ回転角度とによる二次元配列データの設定可能とし、トルクリプルが共振周波数となる回転数で一定な負荷の下で、共振抑制制御が行われている定常状態での共振抑制制御器の出力Tcに対してハイパスフィルタによりリップル成分を抽出し、抽出したリップル成分に係数αを掛け、そのときの回転角度とトルク指令に対応するトルクリップル補償テーブルにおけるテーブル値に、補正値δを加算することを特徴とする。
(5)前記トルクリップル補償テーブルのテーブル値に補正値δを加算する手段は、前記共振抑制制御器の出力Tcに係数αを掛けた値を一周期分一度に加算する構成を特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、モータのトルク制御系に、機械系の共振により発生するトルクリップル分をフィードバック制御で抑制する共振抑制制御器を付加してトルク制御を行い、このフィードバック制御で発生するトルク分をトルクリップル抑制の補償トルクとして取り出すようにしたため、トルクリップル抑制の装置構成および調整を簡易にする効果がある。具体的には、
(1)テーブルを利用して、トルクの指令値に補償信号を加えることでトルクリップルを抑制する方式で、機械系の共振を利用して補償テーブルを作成するため、感度の限られたトルク検出でも、精度の良いテーブルが作成できる。
(2)共振抑制制御を行った状態でテーブルの作成を行うので、調整中に軸ねじれ共振が起きず、機械の破損に至らない。
(3)共振抑制制御は調整のためだけであり、設計が比較的容易に行える。
(4)検出にはトルク検出が無い場合でも、回転検出で行える。
(5)テーブルを利用して、トルクの指令値に補償信号を加えることでトルクリップルを抑制するとき、共振を利用してテーブルを作成する方式で、テーブルを自動的に作成できる。
(6)一周期分のテーブルデータを一度に更新するため、テーブル変更途中での波形の乱れが少なく、結果的に、係数αを大きくでき、調整時間が短くできる。
(実施形態1)
図1は、本実施形態を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図である。PMモータ1はベクトル制御等によるインバータ装置2によってトルク制御され、機械負荷3を駆動する。トルクメータ4はPMモータ1の駆動トルクを検出し、エンコーダ5は機械負荷3の回転角(ロータ回転角)を検出する。
トルクリップル補償テーブル6は、機械負荷3の回転角別で、トルク指令Trefの大きさ別にしたトルクリップル補償値Trcを発生し、この補償値Trcをトルク指令Trefに重畳させることで、トルクリップルを抑制する。
以上までの構成は、トルク指令Trefを直接にインバータ装置2の指令とする場合に機械系の共振により発生するトルクリップルを抑制する従来方式に相当するもので、トルクリップルセンサー感度によって抑制効果が決まるため、微少なトルクリップルが残り、機械共振系に適用した場合、僅かに残ったリップルにより共振が起きるおそれがある。
そこで、本実施形態では、共振抑制制御器7をトルク制御系に介挿し、トルクリップル補償した制御系に残存するトルクリップル分も補償できる補償トルク値を求め、これをテーブル6の調整値とする。
共振抑制制御器7は、機械負荷3を一定にし、補償値調整前のテーブル6によりトルクリップル補償したトルク制御状態において、トルクメータ4の出力をフィードバック信号Tcとしてインバータ装置2のトルク指令に重畳させる。このフィードバック制御により、トルクリップルをほぼ完全に補償した制御状態を得ることができ、このときのフィードバック信号Tcをテーブル6の補償値に加算するデータとして記録しておく。この一連の処理は回転角毎およびトルク指令値毎に行い、記録しておいた補償値でテーブル6を加算調整し、共振抑制制御器7を制御系から切り離して、通常のトルク制御を行い、いずれの制御状態にもテーブル6によるトルク補償でトルクリップルをほぼ完全に抑制する。
トルクリップル補償テーブル6は、図2に例を示すように、絶対値演算回路6Aに得るトルク指令(トルク電流)をパラメータとして、エンコーダ5からrad/角度変換器6Bと360度変調器6Cによって得るロータ回転角度に対してトルクリップルテーブル6Dから補償トルクを出力する構成とし、複数の回転数でトルクリップルが生じる場合は、それぞれの回転数での共振抑制出力を角度ごとに発生する。
上記の共振抑制制御器7による共振抑制制御状態は、定トルク状態にして補償値Tcを求めるため、安定応答性・誤差などを考慮することなく、比較的容易に設計することができる。例えば、図3に等価回路を示すように、モータに慣性負荷を取り付けた2慣性系の場合、共振抑制制御は軸トルクTxの微分にゲインKFを乗じてトルク指令TMRにフィードバックすることで、共振抑制が実現できる。なお、JMはPMモータ1の慣性分、JDは負荷の慣性分であり、トルクリップルから軸トルクまでの伝達特性は以下のようになる。
Figure 0005386859
したがって、本実施形態によれば、補償テーブルを利用して、トルク指令値に補償テーブルによってトルク補償信号を加えることでトルクリップルを抑制する方式で、機械系の共振現象を利用して補償テーブルの補償値を得るため、感度の限られたトルク検出でも、精度の良いテーブルを作成できる。
また、共振抑制制御を行った状態で補償テーブルの調整値を得るため、調整中に軸ねじれ共振が起きず、機械の破損に至らない。さらに、共振抑制制御器は調整のためだけであり、設計が比較的簡単になる。
(実施形態2)
図4は、本実施形態を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図である。同図が図1と異なる部分は、トルク検出の代わりに速度検出を使用して共振抑制制御系を構成する点にあり、共振抑制制御器7はエンコーダ5の検出速度を入力とし、各速度状態でのテーブル補償値Tcを得る。
本実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果をえることができ、さらに検出にはトルク検出器をもたない制御系の場合でも、速度検出でトルクリップル補償・調整を行うことができる。
(実施形態3)
実施形態1や実施形態2は角度に対する波形を補償テーブルとする場合を示すが、本実施形態では、図6で示すように、6fとコギングトルクの様な回転に同期した特定の周波数を対象として、補償テーブル6に代えて、周波数毎に正弦波sinと余弦波cosの大きさ(振幅)をトルク指令に対するテーブルデータとして、補償トルクTRCを求める。
この場合の補償トルク指令発生器を図5に示す。検出されるロータ角度θRから演算器11では速度6fの次数N6fを、演算器12ではコギングトルクの次数Ncoggingを求め、正弦波発生器13では次数N6fのsin成分とcos成分を求め、正弦波発生器14ではコギングトルクNcoggingのsin成分とcos成分を求める。一方、与えられるトルク指令TRefから6fテーブル15では6fトルクのsin成分の振幅S6fを発生し、6fテーブル16では6fトルクのcos成分の振幅C6fを発生する。また、トルク指令TRefからCoggingテーブル17ではCoggingトルクのsin成分の振幅CCoggingを発生し、Coggingテーブル18ではCoggingトルクのcos成分の振幅CCoggingを発生する。これらテーブル15〜18の値は、予め測定された値または関数特性から求められる。
乗算器19〜22では、テーブル15〜18からの振幅を、正弦波発生器13,14からのsin成分とcos成分に乗じてそれぞれの回転角度毎の正弦波信号と余弦波信号を求め、これらの合成を加算器23に得ることで、回転角度毎およびトルク指令毎の補償トルク指令TRCを得る。
この補償トルク指令TRCは、6fとコギングトルクを対象として、正弦波sinと余弦波cosの大きさ(振幅)を補償テーブル6に代えた補償値とすることで、これらのリップル分を抑制した制御ができる。
さらに、補償トルク指令発生器のテーブル15〜18は、実施形態1や2の場合での残存するトルクリップルの完全な補償ができない。このため、実施形態1や2の場合と同様に、共振抑制制御器によるトルクリップル補償値を求める。これには図6に示す構成で運転することで、共振抑制制御器7による補償テーブル6の調整値を求める。この調整は、6fとコギングトルクに的を絞ったトルクリップル抑制制御になる。
図6中、演算器31,32、正弦波発生器33,34、乗算器35〜38は図5の演算器11,12、正弦波発生器13,14、乗算器19〜22と同等のものである。これら乗算器35〜38の6fとコギング周波数別の係数成分は、共振抑制制御器7による共振抑制をした状態での補償トルク値Tcで与える。乗算器35〜38の出力は、それぞれ低域通過フィルタ39〜42を通して6fとコギング周波数別のトルクリップル制御出力成分を求め、これらの値で補償テーブル6の値を自動調整する。
(実施形態4)
実施形態1,2では共振抑制制御器7の出力Tcを記録しておき、この値で補償テーブルの値を人が調節するため、調整時間が長く掛かる。
本実施形態では、実施形態1または2の構成で、トルクフィードバックにより、共振抑制を行った状態で補償テーブル6の値を自動調整可能にする。
図7は補償テーブルの自動調整回路構成を示す。補償テーブル6はロータ回転角度[deg]とトルク[%]の二次元配列データを設定可能とし、これらデータからの補償値出力は角度とトルクから内挿補間で求める。補償テーブル6に与えるトルク指令は演算器51で%として求め、回転角度は演算器52による極対数pによる正規化と、範囲制限器53による角度範囲切換えと、変換器54によるrad−角度変換を行う。共振抑制制御器7からの出力Tcに対しては、ハイパスフィルタ55によるリップル成分の抽出と、係数演算器56による係数αの乗算で1回分の調整量を制限し、切換回路57による回転角度1°変化の期間の値を加算値δとして取り出す。
この構成により、トルクリップルが共振周波数となる回転数で一定な負荷の下で、共振抑制が行われている定常状態での共振抑制制御器出力Tcに係数αを掛けて、そのときの回転角度とトルク指令の対応するテーブル値に加算する。αはテーブルの変化が共振抑制制御の応答に比較して緩やかになるように決める。
したがって、本実施形態によれば、トルクの指令値に補償信号を加えることでトルクリップルを抑制するとき、共振を利用してテーブルを作成する方式で、1周期分のテーブルデータを一度に自動更新できる。
(実施形態5)
実施形態4では、一周期分のテーブルデータを回転角度変化に従って順次更新するため、テーブルデータ変更途中での波形の乱れが少なくなるよう、データ変更を小刻みにするために係数αを小さく制限することを必要とし、調整時間が長くなる。
本実施形態では、抑制制御器出力Tcにαを掛けた値を一周期記憶しておき、補償テーブルの値の更新を一周期分同時に実行する。図8は補償テーブルの自動調整回路構成を示す。同図が図7と異なる部分は、切換回路57に代えて、記憶回路58と読出回路59を設け、記憶回路58では一周期のデータを記憶し、読出回路59では回転角度0°のときに記憶回路58から一周期分のデータを一括で読み出し、補償テーブルの値に一括加算させる。
したがって、本実施形態では、一周期分のテーブルデータを一括更新するため、テーブル変更途中での波形の乱れが少なく、結果的に、係数αを大きくでき、調整時間が短くなる。
本発明の実施形態1を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図。 トルクリップル補償テーブルの構成例。 2慣性系の共振抑制制御の等価回路。 本発明の実施形態2を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図。 実施形態3の補償トルク指令発生器の回路構成図。 本発明の実施形態3を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図。 実施形態4の補償テーブルの自動調整回路構成図。 実施形態5の補償テーブルの自動調整回路構成図。
符号の説明
1 PMモータ
2 インバータ装置
3 負荷
4 トルクメータ
5 エンコーダ
6 トルクリップル補償テーブル
7 共振抑制制御器

Claims (5)

  1. インバータにより制御されるPM/IPMモータに機械負荷を連結し、トルク指令に基づいてインバータを介して機械負荷を制御するものであって、トルク指令に応じてPM/IPMモータの出力トルクを制御するトルク制御系に、前記トルク制御でモータに発生するトルクリップルを打ち消す補償トルクを前記トルク指令に重畳させるトルクリップル補償テーブルを備えたモータのトルクリップル抑制装置において、
    前記トルク指令Trefと、トルクリップル補償テーブルで補償されたトルクリップル補償Trcとの加算値TMRに基づいてモータを制御し、その時に検出されたモータの軸トルク(負荷トルク)値の微分にゲインを乗じてトルクリップル補償Trcに対する補償値Tcを生成する共振抑制制御器を設け、
    前記機械負荷を一定にし、補償値調整前のトルクリプル補償テーブルによりトルクリプル補償したトルク制御状態において、トルクメータの出力を共振抑制制御器に入力してフィードバックトルク値を生成し、このフィードバックトルク値をトルク指令Trefに重畳させるフィードバック制御を、回転角毎およびトルク指令値毎に行って補償した結果のフィードバック値の良好状態時の補償値を記憶し、
    記憶した良好状態時の補償値Tcを前記トルクリップル補償Trcに加算調整してトルクリップル補償テーブルでの補正されたトルクリップル補償値Trcとし、この補正されたトルクリップル補償値Trcと前記トルク指令Trefの加算値TMRを、前記共振抑制制御器をトルク制御系より切り離した後の通常のモータに対するトルク指令とするよう構成したことを特徴とするモータのトルクリップル抑制装置。
  2. 前記共振抑制制御器は、前記検出されたモータの軸トルク値を2慣性系の共振抑制制御の等価回路に入力し、2慣性系の共振抑制制御の等価回路で、モータの軸トルク検出値の微分にゲインを乗じてトルク指令に対する補償値Tc(フィードバック値)を生成するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のモータのトルクリップル抑制装置。
  3. 前記トルクリップル補償テーブルは、
    検出された回転角度θ R を入力して速度6f(fはインバータの周波数)の次数N 6f とコギングトルクの次数N cogging をそれぞれ求める演算器と、
    各演算器の出力を各別に入力してそれぞれのsinθとcosθを求める正弦波発生器と、
    前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのsin成分(振幅S 6f )とインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのcos成分(振幅C 6f )をそれぞれ発生する6fテーブルと、
    前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してcoggingトルクのsin成分の振幅S cogging とcos成分の振幅C cogging を発生するcoggingテーブルと、
    前記回転角度θ R に基づいて各正弦波発生器で生成された各sinθと各cosθと前記トルク指令Trefに基づいて生成された振幅S 6f ,C 6f 、及びS cogging 、C cogging の各sin成分とcos成分同士を乗算し、各乗算値を加算する加算器とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のモータのトルクリップル抑制装置。
  4. 前記トルクリップル補償テーブルは、
    演算器により100/T Rate により求められたトルク指令値の比率と、ロータ回転角度とによる二次元配列データの設定可能とし、 トルクリプルが共振周波数となる回転数で一定な負荷の下で、共振抑制制御が行われている定常状態での共振抑制制御器の出力Tcに対してハイパスフィルタによりリップル成分を抽出し、抽出したリップル成分に係数αを掛け、そのときの回転角度とトルク指令に対応するトルクリップル補償テーブルにおけるテーブル値に、補正値δを加算することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のモータのトルクリップル抑制装置。
  5. 前記トルクリップル補償テーブルのテーブル値に補正値δを加算する手段は、
    前記共振抑制制御器の出力Tcに係数αを掛けた値を一周期分一度に加算する構成を特徴とする請求項に記載のモータのトルクリップル抑制装置。
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