JP5386859B2 - モータのトルクリップル抑制装置 - Google Patents
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Description
前記トルク指令Trefと、トルクリップル補償テーブルで補償されたトルクリップル補償Trcとの加算値TMRに基づいてモータを制御し、その時に検出されたモータの軸トルク(負荷トルク)値の微分にゲインを乗じてトルクリップル補償Trcに対する補償値Tcを生成する共振抑制制御器を設け、
前記機械負荷を一定にし、補償値調整前のトルクリプル補償テーブルによりトルクリプル補償したトルク制御状態において、トルクメータの出力を共振抑制制御器に入力してフィードバックトルク値を生成し、このフィードバックトルク値をトルク指令Trefに重畳させるフィードバック制御を、回転角毎およびトルク指令値毎に行って補償した結果のフィードバック値の良好状態時の補償値を記憶し、
記憶した良好状態時の補償値Tcを前記トルクリップル補償Trcに加算調整してトルクリップル補償テーブルでの補正されたトルクリップル補償値Trcとし、この補正されたトルクリップル補償値Trcと前記トルク指令Trefの加算値TMRを、前記共振抑制制御器をトルク制御系より切り離した後の通常のモータに対するトルク指令とするよう構成したことを特徴とする。
検出された回転角度θ R を入力して速度6f(fはインバータの周波数)の次数N 6f とコギングトルクの次数N cogging をそれぞれ求める演算器と、
各演算器の出力を各別に入力してそれぞれのsinθとcosθを求める正弦波発生器と、
前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのsin成分(振幅S 6f )とインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのcos成分(振幅C 6f )をそれぞれ発生する6fテーブルと、
前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してcoggingトルクのsin成分の振幅S cogging とcos成分の振幅C cogging を発生するcoggingテーブルと、
前記回転角度θ R に基づいて各正弦波発生器で生成された各sinθと各cosθと前記トルク指令Trefに基づいて生成された振幅S 6f ,C 6f 、及びS cogging 、C cogging の各sin成分とcos成分同士を乗算し、各乗算値を加算する加算器とで構成したことを特徴とする。
演算器により100/T Rate により求められたトルク指令値の比率と、ロータ回転角度とによる二次元配列データの設定可能とし、トルクリプルが共振周波数となる回転数で一定な負荷の下で、共振抑制制御が行われている定常状態での共振抑制制御器の出力Tcに対してハイパスフィルタによりリップル成分を抽出し、抽出したリップル成分に係数αを掛け、そのときの回転角度とトルク指令に対応するトルクリップル補償テーブルにおけるテーブル値に、補正値δを加算することを特徴とする。
(1)テーブルを利用して、トルクの指令値に補償信号を加えることでトルクリップルを抑制する方式で、機械系の共振を利用して補償テーブルを作成するため、感度の限られたトルク検出でも、精度の良いテーブルが作成できる。
図1は、本実施形態を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図である。PMモータ1はベクトル制御等によるインバータ装置2によってトルク制御され、機械負荷3を駆動する。トルクメータ4はPMモータ1の駆動トルクを検出し、エンコーダ5は機械負荷3の回転角(ロータ回転角)を検出する。
図4は、本実施形態を示すトルクリップル抑制装置の要部構成図である。同図が図1と異なる部分は、トルク検出の代わりに速度検出を使用して共振抑制制御系を構成する点にあり、共振抑制制御器7はエンコーダ5の検出速度を入力とし、各速度状態でのテーブル補償値Tcを得る。
実施形態1や実施形態2は角度に対する波形を補償テーブルとする場合を示すが、本実施形態では、図6で示すように、6fとコギングトルクの様な回転に同期した特定の周波数を対象として、補償テーブル6に代えて、周波数毎に正弦波sinと余弦波cosの大きさ(振幅)をトルク指令に対するテーブルデータとして、補償トルクTRCを求める。
実施形態1,2では共振抑制制御器7の出力Tcを記録しておき、この値で補償テーブルの値を人が調節するため、調整時間が長く掛かる。
実施形態4では、一周期分のテーブルデータを回転角度変化に従って順次更新するため、テーブルデータ変更途中での波形の乱れが少なくなるよう、データ変更を小刻みにするために係数αを小さく制限することを必要とし、調整時間が長くなる。
2 インバータ装置
3 負荷
4 トルクメータ
5 エンコーダ
6 トルクリップル補償テーブル
7 共振抑制制御器
Claims (5)
- インバータにより制御されるPM/IPMモータに機械負荷を連結し、トルク指令に基づいてインバータを介して機械負荷を制御するものであって、トルク指令に応じてPM/IPMモータの出力トルクを制御するトルク制御系に、前記トルク制御でモータに発生するトルクリップルを打ち消す補償トルクを前記トルク指令に重畳させるトルクリップル補償テーブルを備えたモータのトルクリップル抑制装置において、
前記トルク指令Trefと、トルクリップル補償テーブルで補償されたトルクリップル補償Trcとの加算値TMRに基づいてモータを制御し、その時に検出されたモータの軸トルク(負荷トルク)値の微分にゲインを乗じてトルクリップル補償Trcに対する補償値Tcを生成する共振抑制制御器を設け、
前記機械負荷を一定にし、補償値調整前のトルクリプル補償テーブルによりトルクリプル補償したトルク制御状態において、トルクメータの出力を共振抑制制御器に入力してフィードバックトルク値を生成し、このフィードバックトルク値をトルク指令Trefに重畳させるフィードバック制御を、回転角毎およびトルク指令値毎に行って補償した結果のフィードバック値の良好状態時の補償値を記憶し、
記憶した良好状態時の補償値Tcを前記トルクリップル補償Trcに加算調整してトルクリップル補償テーブルでの補正されたトルクリップル補償値Trcとし、この補正されたトルクリップル補償値Trcと前記トルク指令Trefの加算値TMRを、前記共振抑制制御器をトルク制御系より切り離した後の通常のモータに対するトルク指令とするよう構成したことを特徴とするモータのトルクリップル抑制装置。 - 前記共振抑制制御器は、前記検出されたモータの軸トルク値を2慣性系の共振抑制制御の等価回路に入力し、2慣性系の共振抑制制御の等価回路で、モータの軸トルク検出値の微分にゲインを乗じてトルク指令に対する補償値Tc(フィードバック値)を生成するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載のモータのトルクリップル抑制装置。
- 前記トルクリップル補償テーブルは、
検出された回転角度θ R を入力して速度6f(fはインバータの周波数)の次数N 6f とコギングトルクの次数N cogging をそれぞれ求める演算器と、
各演算器の出力を各別に入力してそれぞれのsinθとcosθを求める正弦波発生器と、
前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのsin成分(振幅S 6f )とインバータ周波数の6倍のモータの軸トルクのcos成分(振幅C 6f )をそれぞれ発生する6fテーブルと、
前記トルク指令Trefをそれぞれ入力してcoggingトルクのsin成分の振幅S cogging とcos成分の振幅C cogging を発生するcoggingテーブルと、
前記回転角度θ R に基づいて各正弦波発生器で生成された各sinθと各cosθと前記トルク指令Trefに基づいて生成された振幅S 6f ,C 6f 、及びS cogging 、C cogging の各sin成分とcos成分同士を乗算し、各乗算値を加算する加算器とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のモータのトルクリップル抑制装置。 - 前記トルクリップル補償テーブルは、
演算器により100/T Rate により求められたトルク指令値の比率と、ロータ回転角度とによる二次元配列データの設定可能とし、 トルクリプルが共振周波数となる回転数で一定な負荷の下で、共振抑制制御が行われている定常状態での共振抑制制御器の出力Tcに対してハイパスフィルタによりリップル成分を抽出し、抽出したリップル成分に係数αを掛け、そのときの回転角度とトルク指令に対応するトルクリップル補償テーブルにおけるテーブル値に、補正値δを加算することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータのトルクリップル抑制装置。 - 前記トルクリップル補償テーブルのテーブル値に補正値δを加算する手段は、
前記共振抑制制御器の出力Tcに係数αを掛けた値を一周期分一度に加算する構成を特徴とする請求項4に記載のモータのトルクリップル抑制装置。
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