JP2013243956A - 有害動物の捕獲装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鹿や猪などの有害動物における目的とする大きな個体だけを、確実に捕獲できるようにする。
【解決手段】出入口(1)を有する箱罠(C)と、その出入口の開閉扉(D)と、その開閉扉を出入口の開扉状態に吊持するトリガー(2)と、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーター(3)と、上記箱罠内に侵入した有害動物(A)を検知する焦電型赤外線センサー(4)と、その赤外線センサーの出力信号を受けて起動することにより、上記有害動物の大きさを検知する反射型光電スイッチ(5)とを備え、その有害動物の大きさが一定以上であることを検知した光電スイッチの出力信号に基いて、上記アクチュエーターがトリガーを解放することとなるように作動制御する。
【選択図】図9

Description

本発明は有害動物の捕獲装置に係り、殊更目的とする大きな個体だけを確実に捕獲できるように工夫したものである。
野生の鹿や猪、その他の有害動物における小さな個体の捕獲は避けて、目的とする大きな個体だけを確実に捕獲する方法としては、特開2012−55232号公報(特許文献1)に記載されているような捕獲システムの採用が考えられる。
つまり、この野生動物捕獲システム(100)は囲いワナ(1)の内部や周辺を撮影できる現場側の監視(赤外線)カメラ(2)と、その撮影画像を遠く離れた監視者側に表示する表示(テレビ)装置(5)と、その監視者側と現場側との無線通信可能なトランシーバ(3)(4)と備えており、その表示(テレビ)装置(5)を監視し乍ら、囲いワナ(1)内へ目的とする大きな個体の野生動物が侵入した時に、監視者が無線通信での遠隔操作を行って、囲いワナ(1)の閉塞部(15)を作動させることができるようになっているからである。
特開2012−55232号公報
ところが、上記特許文献1に開示の捕獲システム(100)では、目的とする大きな個体だけを自動的に捕獲することができず、現場側の監視カメラ(2)を遠隔の場所からであるとしても、監視すると共に遠隔操作する必要がある。
それにもまして、監視カメラ(2)や赤外線センサー(16)、無線通信機器(3)(4)、コントロールボックス(7)(9)、表示装置(5)などを含む全体システムの構築上、多大の経費を要するため、地方自治体や農業協同組合などの団体であればともかく、一般家庭(農家)の個人にとっては容易に購入することができない。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では出入口を有する箱罠と、その出入口の昇降可能な開閉扉と、その開閉扉を上記出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガーと、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーターと、上記箱罠内に侵入した有害動物の存在を検知する焦電型赤外線センサーと、その有害動物の大きさを検知する反射型光電スイッチとを備え、
上記箱罠の上面ヘ取り付け固定した制御ボックスに、上記アクチュエーターとその電源のバッテリ並びにマイクロコントローラーを内蔵させる一方、その制御ボックスから上記赤外線センサーと光電スイッチを導出配線して、
その赤外線センサーが有害動物の存在を検知した出力信号に基き、上記光電スイッチを起動させて、その光電スイッチの検知した有害動物の個体が一定の大きさ以上であるときに、その検知出力信号に基いて上記マイクロコントローラーにより、アクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする。
又、請求項2では方角を360度自由に変え得るフレキシブルな多関節の合成樹脂カバーによって、赤外線センサーを被覆し、
その先端部のノズルにより視野角又は検知エリヤを大小調整すると共に、その赤外線センサーの調整された視野角又は検知エリヤの内部へ、光電スイッチの投光部を指向させたことを特徴とする。
更に、請求項3ではアクチュエーターをモーターとして、その出力軸上のリールに巻き付けられる索条の先端部へ、トリガーを取り付け一体化すると共に、
出入口の開閉扉から一体的に引き出した扉吊持ワイヤーの先端部をストッパーとして、そのストッパーと上記トリガーとを係脱自在に係止させることにより、上記開閉扉をその出入口から上昇した開扉状態に保持したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、焦電型赤外線センサーが箱罠(檻)内へ侵入した有害動物を第1次的に検知し、その出力信号を受けて起動する反射型光電スイッチが、上記有害動物における個体の大きさを第2次的に検知して、その個体が一定の大きさ以上であるときに限り、その光電スイッチの検知出力信号を言わばアクチュエーターのスイッチング信号として、そのアクチュエーターがトリガーを解放するようになっているため、目的とする大きな個体の有害動物だけを、自づと(監視の必要なく)確実に捕獲することができる。
しかも、反射型光電スイッチは焦電型赤外線センサーの検知出力信号を受けるまで起動しないため、節電効果に著しく優れる。
その場合、特に請求項2の構成を採用するならば、視野角の広い赤外線センサーにより洩れなく検知した有害動物の大きさを、次に高い指向性(直進性)や応答性を有する光電スイッチによって、すばやく確実に検知することができ、目的とする大きな個体の有害動物を効率良く捕獲し得る効果がある。
更に、請求項3の構成を採用するならば、トリガーのアクチュエーターとしてもモーターを使っているため、例えばソレノイドのような連続通電に基く発熱のおそれや、リターンバネの必要性に基くバネ張力の調整困難などを招かず、安定な作動と節電効果を得られる利点がある。
本発明に係る有害動物の捕獲装置を示す斜面図である。 その捕獲装置の制御ボックスを抽出して示す側面図である。 図2の正面図である。 図2の平面図である。 箱罠(檻)に対する制御ボックスの取り付け使用状態を開蓋して示す拡大平面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 捕獲装置の電気制御系を示すブロック図である。 箱罠(檻)に侵入した有害動物の検知作用を示す説明図である。 出入口の開閉扉が落下した状態を示す図7に対応する断面図である。
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述すると、その有害動物の捕獲装置は図1〜10のような1個の出入口(1)を有する堅牢な箱罠(檻)(C)と、その出入口(1)を昇降する開閉扉(D)と、その開閉扉(D)を出入口(1)から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガー(2)と、そのトリガー(2)を解放して、上記開閉扉(D)を出入口(1)の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーター(3)と、箱罠(檻)(C)内に侵入した有害動物(A)の存在を検知する1個の焦電型赤外線センサー(4)と、その赤外線センサー(4)が有害動物(A)の存在を検知した出力信号に基いて起動されることより、その有害動物(A)における個体の大きさを検知する反射型光電スイッチ(5)と、その検知した個体が予じめ設定された大きさ以上であるときに、その光電スイッチ(5)の出力信号に基いて上記アクチュエーター(3)を作動させるべく制御するマイクロコントローラー(制御部/電気制御回路のプリント基板)(6)とを備え、目的とする大きな個体の有害動物(A)だけを自づと確実に捕獲でき、個体の小さい子や親でも小さな個体の動物種は見逃すようになっている。
マイクロコントローラー(6)とこれに接続配線されたアクチュエーター(3)並びにその他の後述する電装品は、共通する1個の制御ボックス(B)に内蔵設置されている。
上記した主要な構成部材のうち、先ず箱罠(檻)(C)はフラットバーやアングル形鋼、チャンネル形鋼、鉄筋などの強固な縁取り骨材(7)から、鹿や猪、その他の各種有害動物(A)を自由に受け入れることができる大きさのほぼ直方体(例えば幅:約1m×長さ:約2m×高さ:約1m)に枠組み一体化されており、その前面の出入口(1)を除く5面(後面と上下両面並びに左右両側面)が、悉く金属格子や金網(ワイヤーラス)、メタルラス、その他の交錯線条材(8)から、内部全体を透視できる形態に作成されている。工場や使用現場において、その組立と分解を行えるように作成しても良い。
(9)は上記箱罠(檻)(C)の出入口(1)を形作る左右一対の背高い昇降ガイド支柱(開口枠)であって、好ましくは向かい合う溝レール(10)を有するチャンネル形鋼から成り、これに沿って出入口(1)の開閉扉(D)が昇降し得るようになっている。その開閉扉(D)も金属格子やメタルラスなどの交錯線条材(11)と、その周囲の正方形又は長方形な縁取り骨材(12)とから作成されている。
上記開閉扉(D)は自重落下式であって、その出入口(1)の開扉状態(上昇状態)を示した図1、7から明白なように、一定長さを有する扉吊持ワイヤー(13)の切り離し端部(基端部)が、上記開閉扉(D)の下端中央部に取り付け固定されていると共に、その開閉扉(D)の下端中央部から箱罠(檻)(C)の上面に沿って後方へ引き出された扉吊持ワイヤー(13)の半折り中間部(先端部)が下向きの係止フック(14)として、丸棒材から成るストッパー(15)の円周面へ巻き掛け状態に係止されている。
そのストッパー(15)は前後方向に沿って延在する一定長さのピン形状をなし、図1、5、7のように箱罠(檻)(C)の上面へ内側から当てがわれて、その上面の交錯線条材(8)と係止した状態にあるが、その状態のままでは扉吊持ワイヤー(13)を介して、開閉扉(D)の重量を受担するため、そのワイヤー(13)との係止状態を到底維持することができず、飛散してしまうことになる。
この事態を防ぐための上記トリガー(2)は、図1、5、7のような左右方向に沿って延在する一定長さの板材や棒材から成り、箱罠(檻)(C)の上面へやはり内側から上記ストッパー(15)と平面視での交叉(好ましくは直交)する関係状態に当てがわれて、そのストッパー(15)を上方から押え付け拘束することにより、上記開閉扉(D)を図1、7のような箱罠(檻)(C)の出入口(1)から上昇した開扉状態に仮り止め保持する。
つまり、上記扉吊持ワイヤー(13)の先端部へ係脱自在に係止されるストッパー(15)と、そのストッパー(15)を上方から押え付け拘束するトリガー(2)とによって、上記開閉扉(D)が昇降し得る仕掛けを形作っており、そのトリガー(2)をアクチュエーター(3)によって前後方向へ進退(移動)させるようになっているのである。但し、その場合、上記ストッパー(15)は飛散しないように、これを扉吊持ワイヤー(13)の先端部へ予じめ取り付け一体化しておいても良い。
上記アクチュエーター(3)は図示実施形態の場合、バッテリ(6V、4Aの鉛蓄電池)(16)を直流電源として回転駆動されるモーターから成り、そのモーター出力軸(17)上のリール(18)に巻き付けられる索条(紐やロープ、ワイヤーなど)(19)の先端部が、上記トリガー(2)に取り付け固定されている。
そのトリガー(2)をアクチュエーター(モーター)(3)によって図10のように引き戻し後退させれば、上記扉吊持ワイヤー(13)の先端部にあるストッパー(15)と、トリガー(2)との係止状態が解除されることになるため、上記開閉扉(D)が自重によって瞬時に落下し、その箱罠(檻)(C)における出入口(1)の閉扉状態を得られる。
但し、上記アクチュエーター(3)としてはトリガー(2)を進退(移動)させることができる限り、モーターに代るソレノイドやエヤーシリンダーなどを、又上記索条(19)に代るロッドやプランジャーなどを各々採用してもさしつかえない。
先に一言した制御ボックス(B)は、防錆処理した金属製又は高強度な合成樹脂製のボックス本体(10)とその開閉蓋(21)とから成り、上記箱罠(檻)(C)の上面ヘ図1や図5〜7のように、外側から取り付け固定されるようになっている。その制御ボックス(B)の大きさは一例として、幅:約13cm×長さ:約23cm×高さ:約11cmのほぼ直方体であり、約1Kgの重量を有する。
この点、図示実施形態のボックス本体(20)は断面ほぼU字形の合成樹脂成形品であり、これに同じ合成樹脂から成形された断面ほぼ倒立U字形の開閉蓋(21)が一対の水平なヒンジ(蝶番)(22)を介して、起伏的な回動自在に枢着されているが、その内部の防水状態に保たれるならば、制御ボックス(B)のボックス本体(20)とその開閉蓋(21)とを着脱自在(分離可能)に組み立てても良い。
そして、上記ボックス本体(20)の底面を図5〜7に示す如く、内側から複数の短かいボルト(23)によって、枕木(24)へ取り付け固定する。他方、上記箱罠(檻)(C)の上面ヘ内側から座金(25)を水平に当てがうと共に、上記枕木(24)をやはりボックス本体(20)の内側から複数の長いボルト(26)によって、上記座金(25)のネジ孔(27)へ螺合締結するのである。
そうすれば、上記した短かいボルト(23)と長いボルト(26)の何れも、ボックス本体(20)の内側からでなければ、工具を使って回動操作できないため、その閉蓋された制御ボックス(B)を、箱罠(檻)(C)へ盗難のおそれがない状態に固定維持することができることとなる。(28)は上記ボックス本体(20)とその開閉蓋(21)との閉合片(29)へ、抜き差し自在に差し込み貫通された錠前(例えば南京錠)であり、これによる施錠も盗難防止に役立つ。
但し、上記座金(25)のネジ孔(27)に対する長いボルト(26)の螺合締結に代えて、そのボックス本体(20)の枕木(24)を箱罠(檻)(C)の上面における交錯線条材(8)へ、図外の結束線などによって巻き付け固定しても良く、その箱罠(檻)(C)への取り付け固定手段は適当に選定することができる。
上記制御ボックス(B)の就中ボックス本体(20)内には図5〜7から明白なように、上記アクチュエーター(モーター)(3)とその直流電源のバッテリ(16)並びにマイクロコントローラー(制御部/電気制御回路のプリント基板)(6)のほか、操作板(30)と反射型の光電スイッチ(フォトセンサー)(5)も格納設置されている。
図示実施形態の操作板(30)は倒立L字形の金属板から成り、その水平板片(30a)の下面(裏側)にマイクロコントローラー(6)が付属一体化されていると共に、同じく金属板の垂直板片(30b)に面ファスナー(31)などの固定具を介して、上記バッテリ(16)が着脱自在に貼り付けられている。
(32)は上記ボックス本体(20)内の底面に固定設置された取付台盤であって、合板や合成樹脂板などの電気絶縁材から成り、これに上記アクチュエーター(モーター)(3)と操作板(30)並びに光電スイッチ(5)が取り付けられている。その光電スイッチ(5)は投光部(5a)と受光部(5b)を備えた反射型(好ましくは反射ミラーの不要な直接/拡散反射型光電スイッチ)として、上記取付台盤(32)へ下向き状態に埋設されている。(33)は上記ボックス本体(20)の底面に開口形成された光透過孔、(34)はバッテリ(16)を受け持つクッション座である。
更に、上記操作板(30)には図8のブロック図に示すような通常/テスト切替えスイッチ(35)や1日/半日切替えスイッチ(36)、夜/昼切替えスイッチ(37)が並列設置されている。そのため、これらの各種スイッチも制御ボックス(B)を開蓋しなければ、誰も操作することができない。換言すれば、使用中に外部からいたずらに操作されるおそれはない。
他方、上記制御ボックス(B)のボックス本体(20)には外部から操作できる電源スイッチ(38)と、照度センサー(明暗センサー)(39)並びに表示ランプ(LED)又は報知ブザー(40)が並列設置されており、同じく制御ボックス(B)の開閉蓋(21)には1個の赤外線センサー(4)が取り付け固定されている。これらと上記光電スイッチ(5)並びに各種スイッチはすべて、マイクロコントローラー(制御部/電気制御回路のプリント基板)(6)に接続配線されているが、その電気配線は図示省略してある。
上記操作板(30)上の1日/半日切替えスイッチ(36)は使用時間の選定を行うものであるが、半日の使用時間に切り替えても、昼夜の区別が判明しないため、その際には夜/昼切替えスイッチ(37)を操作する。その夜間での使用中には、予じめ設定された照度(明るさ)を検知する照度センサー(39)からの検知出力信号に基いて、スイッチオンの操作状態を得るようになっている。
又、表示ランプ又は報知ブザー(40)はバッテリ(16)の消耗状況を予告したり、テスト時における赤外線センサー(4)や光電スイッチ(5)の検知作用、アクチュエーター(モーター)(3)の作動、その他の作用が正常であるか否かを確認したりするために、便利良く使われる。
何れにしても、上記赤外線センサー(4)は有害動物(A)の動き(受光する熱線量の変化)を検知する焦電型の赤外線センサーであり、その方角を360度自由に変え得る多関節のフレキシブルな合成樹脂カバー(41)により被覆された防水状態として、上記制御ボックス(B)の開閉蓋(21)から外部へ一定長さ(例えば約180mm〜約200mm)だけ導出配線されている。その一定長さの合成樹脂カバー(41)は人力を加えることによって、自由自在に屈曲させることができ、その操作手を放せば、屈曲した静止状態のままに維持されるものである。
又、焦電型赤外線センサー(4)の先端部にある先細り円錐状ノズル(42)を、その口径が異なるものと交換装着することにより、その視野角(θ)又は上記箱罠(檻)(C)の底面若しくは地面に占める検知エリヤ(Z)を、目的とする有害動物(A)の種類や個体の大きさなどに応じて、例えば直径が約50cm以下の円となる小面積や、直径が約50cm以上の円となる大面積などに調整することができる。(43)は同じく赤外線センサー(4)における基端部の口金であり、上記制御ボックス(B)の開閉蓋(21)へ内側から締結ナット(34)によって固定されている。
上記赤外線センサー(4)が箱罠(檻)(C)内へ侵入した有害動物(A)の存在を検知すると、その出力信号を受けたマイクロコントローラー(6)により、反射型光電スイッチ(5)が起動されるようになっている。
反射型光電スイッチ(5)の投光部(5a)は図9に示す如く、上記赤外線センサー(4)における視野角(θ)又は検知エリヤ(Z)の内部を指向しており、その被検知物である上記有害動物(A)の大きさを、検知距離の長短(遠近)によって検知する。
つまり、その検知距離が短ければ、上記箱罠(檻)(C)の底面又は地面からの背丈が高い大きな個体であることを意味するため、その捕獲したい大きさの最小数値を予じめ設定しておくことにより、これよりも大きな目的の個体だけを確実に捕獲することができる。
その場合、捕獲したい大きさの設定数値(換言すれば、光電スイッチの設定距離)を例えば図外の選択設定ボリュームや選択設定スイッチなどの操作によって、使用者が大小調整できるように構成することが好ましい。
そして、上記反射型光電スイッチ(5)が目的とする大きさ以上の個体を検知すると、その出力信号を受けたマイクロコントローラー(6)により、上記アクチュエーター(3)がトリガー(2)を引き戻し後退させて、箱罠(檻)(C)の出入口(1)を閉扉状態に保つこととなるように作動制御する。
赤外線センサー(4)が箱罠(檻)(C)内に侵入した有害動物(A)の存在を第1次的に検知し、その有害動物(A)における個体の大きさを第2次的に検知する光電スイッチ(5)の出力信号が、アクチュエーター(3)の作動をオンオフ制御するようになっているのである。
その場合、視野角(θ)内の生体(有害動物)と背景温度との温度差による赤外線エネルギー量の変化を検知する焦電型赤外線センサー(4)に比して、反射型光電スイッチ(5)は指向性(直進性)や応答性に優れるため、速く動く有害動物でもその個体の大きさを確実に検知して、アクチュエーター(3)のすばやいスイッチング信号を出力することができる。
次に、本発明の使用による有害動物(A)の捕獲方法を説明すると、その箱罠(檻)(C)を目的とする鹿や猪などの有害動物(A)が出没する場所に据え付けた上、図1や図5、7のように、その扉吊持ワイヤー(13)の先端部を後方へ引き出す一方、箱罠(檻)(C)の上面に搭載している制御ボックス(B)から、アクチュエーター(モーター)(3)の索条(19)を逆な前方へ導出させて、その扉吊持ワイヤー(13)側のストッパー(15)とアクチュエーター(3)側のトリガー(2)とを係脱自在に係止させることにより、その箱罠(檻)(C)における出入口(1)の開閉扉(D)を上昇した開扉状態に保持し、有害動物(A)が侵入できるように準備する。
そして、上記制御ボックス(B)から下向きの固定状態にある反射型光電スイッチ(5)の投光が、焦電型赤外線センサー(4)の視野角(θ)又は検知エリヤ(Z)の内部を指向する関係状態となるように、その赤外線センサー(4)の方角を制御ボックス(B)上からの屈曲操作により調整したり、その赤外線センサー(4)や光電スイッチ(5)の検知作用(感度/応答性)を調べたり、その光電スイッチ(5)の検知出力信号に基くアクチュエーター(3)の作動制御が正しく行われるか否かを確認したりする場合には、そのための通常/テスト切替えスイッチ(35)をテストモード側へ切り替え設定すれば良く、これによって誤動作の発生や捕獲率の低下などを予防することができる。
又、上記のようなテストを終えて、通常(本番)モード側へ切り替え設定した場合において、操作板(30)上の1日/半日切替えスイッチ(36)を1日の使用モード側に切り替え設定するならばともかく、半日の使用モード側へ切り替え設定する場合には、更に夜/昼切替えスイッチ(37)を操作して、その昼と夜との何れかに選定する。
茲に、昼夜を区別する設定は、目的とする有害動物の習性や、好奇心のある子供が昼間に万一箱罠(檻)(C)内へ閉じ込められる危険性、バッテリ(16)の消費、その他の諸条件を考慮して行えば良い。照度センサー(39)が検知する照度(明るさ)の設定も、同様な趣旨に基いて行うことができる。
何れにしても、目的とする有害動物が好む餌を、上記箱罠(檻)(C)内の就中赤外線センサー(4)が指向する検知エリヤ(Z)へ設置する。そして、上記設定操作後に閉蓋・施錠した制御ボックス(B)の電源スイッチ(38)を、使用者が外部からオン操作して、箱罠(檻)(C)の据え付け場所から立ち去れば良い。
このような仕掛け状態にある捕獲装置の使用中、その箱罠(檻)(C)の内部へ有害動物(A)が侵入し、その存在が焦電型赤外線センサー(4)によって検知された場合には、その赤外線センサー(4)からの出力信号を受けたマイクロコントローラー(6)により、反射型光電スイッチ(5)が起動されて、その光電スイッチ(5)により有害動物(A)における個体の大きさが検知されることとなる。
そして、その光電スイッチ(5)における検知距離の長短に基き、上記個体が目的とする大きさ以上であることを検知した場合には、その光電スイッチ(5)からの出力信号を受けたマイクロコントローラー(6)により、上記アクチュエーター(3)がトリガー(2)を図7から図10のように引き戻し後退させるべく作動制御する。
その結果、そのアクチュエーター(3)側のトリガー(2)と上記扉吊持ワイヤー(13)側のストッパー(15)との係止状態を解かれた開閉扉(D)が、自重によりすばやく落下して、箱罠(檻)(C)の出入口(1)を閉扉状態に保ち、その有害動物における目的とする大きさの個体だけを確実に捕獲することができる。
尚、上記トリガー(2)のアクチュエーター(3)は個体の大きさを検知する反射型光電スイッチ(5)の出力信号に基いて、自づと作動制御されるようになっているため、箱罠(檻)(C)の監視やその監視者の人為的な操作を要さず、又目的としない鳥や狸、うさぎなどの野生動物や、猪や鹿などの有害動物でも、その未だ小さい個体(子)を捕獲するおそれはない。
(1)・出入口
(2)・トリガー
(3)・アクチュエーター
(4)・赤外線センサー
(5)・光電スイッチ
(6)・マイクロコントローラー
(7)(12)・縁取り骨材
(8)(11)・交錯線条材
(9)・昇降ガイド支柱
(10)・溝レール
(13)・扉吊持ワイヤー
(14)・係止フック
(15)・ストッパー
(16)・バッテリ
(17)・モーター出力軸
(18)・リール
(19)・索条
(20)・ボックス本体
(21)・開閉蓋
(22)・ヒンジ
(23)・短かいボルト
(24)・枕木
(25)・座金
(26)・長いボルト
(27)・ネジ孔
(28)・錠前
(29)・閉合片
(30)・操作板
(31)・面ファスナー
(32)・取付台盤
(33)・光透過孔
(34)・クッション座
(35)・通常/テスト切替えスイッチ
(36)・1日/半日切替えスイッチ
(37)・夜/昼切替えスイッチ
(38)・電源スイッチ
(39)・照度センサー
(40)・表示ランプ又はブザー
(41)・合成樹脂カバー
(42)・ノズル
(43)・口金
(44)・締結ナット
(A)・有害動物
(B)・制御ボックス
(C)・箱罠(檻)
(D)・開閉扉
(Z)・検知エリヤ
(θ)・視野角

Claims (3)

  1. 出入口を有する箱罠と、その出入口の昇降可能な開閉扉と、その開閉扉を上記出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガーと、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーターと、上記箱罠内に侵入した有害動物の存在を検知する焦電型赤外線センサーと、その有害動物の大きさを検知する反射型光電スイッチとを備え、
    上記箱罠の上面ヘ取り付け固定した制御ボックスに、上記アクチュエーターとその電源のバッテリ並びにマイクロコントローラーを内蔵させる一方、その制御ボックスから上記赤外線センサーと光電スイッチを導出配線して、
    その赤外線センサーが有害動物の存在を検知した出力信号に基き、上記光電スイッチを起動させて、その光電スイッチの検知した有害動物の個体が一定の大きさ以上であるときに、その検知出力信号に基いて上記マイクロコントローラーにより、アクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする有害動物の捕獲装置。
  2. 方角を360度自由に変え得るフレキシブルな多関節の合成樹脂カバーによって、赤外線センサーを被覆し、
    その先端部のノズルにより視野角又は検知エリヤを大小調整すると共に、その赤外線センサーの調整された視野角又は検知エリヤの内部へ、光電スイッチの投光部を指向させたことを特徴とする請求項1記載の有害動物の捕獲装置。
  3. アクチュエーターをモーターとして、その出力軸上のリールに巻き付けられる索条の先端部へ、トリガーを取り付け一体化すると共に、
    出入口の開閉扉から一体的に引き出した扉吊持ワイヤーの先端部をストッパーとして、そのストッパーと上記トリガーとを係脱自在に係止させることにより、上記開閉扉をその出入口から上昇した開扉状態に保持したことを特徴とする請求項1記載の有害動物の捕獲装置。
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