JP2005211033A - アクチュエータ及び害獣捕獲用檻のセーフティロック - Google Patents
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Abstract
【課題】開口するゲートを備えた檻本体と、ゲートに昇降可能に支持され、開口を開閉する閉じ蓋と、閉じ蓋を開口上に持上げた状態に吊持するワイヤーと、ワイヤーの自由端に係脱可能に係止する係止手段と、檻本体の中に入った異物を検出して係止手段に出力する赤外線センサとを有し、赤外線センサの出力により係止手段がワイヤー自由端を解放し、閉じ蓋を落下させる害獣捕獲用檻において、日中の子供の遊ぶ時間帯は子供が檻の中に入り込んでも閉じ蓋が落ちて閉じ込められないようにする。
【解決手段】ソレノイド44a、44bよりなるアクチュエータと、アクチュエータにより持上げられた閉じ蓋32e下と閉じ蓋32eより退避する位置とに切換えられるストッパ42と、日が落ちて明るさが一定量以下になると、アクチュエータに出力し、ストッパ42を閉じ蓋より退避させるルックセンサー53よりなるセーフティロック。
【選択図】図8
【解決手段】ソレノイド44a、44bよりなるアクチュエータと、アクチュエータにより持上げられた閉じ蓋32e下と閉じ蓋32eより退避する位置とに切換えられるストッパ42と、日が落ちて明るさが一定量以下になると、アクチュエータに出力し、ストッパ42を閉じ蓋より退避させるルックセンサー53よりなるセーフティロック。
【選択図】図8
Description
本発明は、ソレノイドよりなるアクチュエータと、人里に出没して田畑等を荒す猪等の害獣(以下、単に「害獣」という)を捕獲するための捕獲用檻に設けられる閉じ蓋を開口上に持上げたセット状態で、時間帯によって、例えば子供が遊ぶ時間帯では落下しないように吊持する、上記アクチュエータを用いたセーフティロックに関する。
害獣を捕獲するための捕獲用檻として、下記特許文献1には、前後側の一方又は双方に開口するゲートを備えた檻本体と、ゲートに昇降可能に支持されて開口を開閉する閉じ蓋と、該閉じ蓋を開口上に持上げて吊持するワイヤー、ロープ等(以下、単に「ワイヤー等」という)と,ワイヤー等の自由端の係止部を係脱可能に係止する係止具と、檻本体の内側下部に左右に張設される第2のワイヤー等からなり、害獣が檻本体の中に入って第2のワイヤー等に当たり、該ワイヤー等が引張られると、係止具がワイヤー等の自由端の係止部を解放し、これにより係止部が係止具より離脱してワイヤー等がフリーになることにより閉じ蓋が自重により落下して、開口を閉じるようにしたものが開示されている。
また、下記特許文献2には、檻本体の内部中央に縦軸によって回転自在に支持される回転ドアを設け、檻本体の上面には縦軸上端に固定される旋回腕と、該旋回腕に連結され、閉じ蓋の下端を受け止めて閉じ蓋の落下を防止するストッパ腕を設け、檻に入ってくる害獣が回転ドアを押し動かして縦軸を回転させると、ストッパ腕が閉じ蓋の下端から退避して外れることにより閉じ蓋が落下し、これにより害獣を捕獲する捕獲柵が開示されている。
特開2000−333586号公報
特開2001−37400号公報
上述する従来の檻は、いずれもゲートの開口を開閉する閉じ蓋を持上げた状態に保持する保持手段が一つしかなく、それが解除されれば閉じ蓋は自重により落下するようになっている。
したがって、檻を設置した後、日中に近くに遊びに来た子供が好奇心を抱いて檻の中に入り、その際に檻内部の下部に左右に張設されるワイヤー等を引掛けたり、回転ドアを押して回転させると、閉じ蓋が落下し、檻の中に閉じ込められるおそれがあった。これは、檻の設置後、例えば檻の中に餌を置くときにも作業者が不注意でワイヤー等に当たると起こり得ることであり、作業者が檻の中に閉じ込められたり手足等が挟まれる恐れがあった。
このような問題に対処するため、本発明は、閉じ蓋を持上げた状態に保持する保持手段の他に、安全のため閉じ蓋の落下を防止するためのセーフティロックを別に設けようとするものであるが、このようなセーフティロックを備えた害獣捕獲用の檻では、日中の子供が遊ぶ時間帯では、保持手段による保持が解除されるようなことがあっても、開口上に持ち上げられた閉じ蓋を受け止めて該閉じ蓋が落下しないように支持し、これにより子供が檻の中に入り込むようなことがあっても、また作業者が不注意で保持手段の保持を解除するようなことがあっても、閉じ蓋が閉じられることがないようにするとともに、夜間はセーフティロックを解除し、檻の中に入った害獣を捕獲できるようにすることが望まれる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、日中の子供が遊ぶ時間帯では開口上に持ち上げられた閉じ蓋が落下しないように拘束し、子供が檻の中に入っても、或いはまた作業者が不注意で閉じ蓋を保持する保持手段の保持を解除するようなことがあっても、閉じ蓋が閉じることがないようにし、夜間になると、セーフティロックによる拘束を解除して害獣を捕獲することができるようにした害獣捕獲用檻のセーフティロックを提供することを目的とする。
本発明はそのため、開口上に持上げられた閉じ蓋下に位置して閉じ蓋の落下を受け止めるストッパと、該ストッパを進退させるアクチュエータと、明るさを検出し、明るさが設定値に達したときアクチュエータに出力し、これによりストッパを閉じ蓋の降下に干渉しない位置まで後退させるルックスセンサ又は時間設定をし、設定時間に達したときアクチュエータに出力してストッパを進退させるタイマよりなるセーフティロックを用い、日中の子供が遊ぶ時間帯を過ぎて明るさが一定量以下になったとき、或いは上記時間帯を過ぎた設定時間に達したとき、ルックスセンサ或いはタイマからアクチュエータに出力してストッパを後退させ、閉じ蓋の落下防止機能を解除しようとするものである。
すなわち請求項1に係る発明は、開口するゲートを少なくとも一か所備えた檻本体と、上記ゲートに昇降可能に支持されて上記開口を開閉する閉じ蓋と、該閉じ蓋を持上げた状態に保持するか、或いはその保持を解除することができる保持手段と、檻内部に害獣が入ったとき、これを検出する検出手段からなり、該検出手段が害獣を検出したとき、上記保持手段が閉じ蓋の保持を解除し、これにより上記閉じ蓋が自重により落下して上記開口を閉じる害獣捕獲檻において、開口上に持上げられた閉じ蓋下に位置して閉じ蓋の落下を受け止めるストッパと、該ストッパを進退させるアクチュエータと、明るさを検出し、明るさが設定値に達したときアクチュエータに出力し、これによりストッパを閉じ蓋の降下に干渉しない位置まで後退させるルックスセンサよりなることを特徴とし、
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、ルックスセンサに代えて時間設定が可能であり、設定時間に達したときアクチュエータに出力してストッパを進退させるタイマを設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、ルックスセンサに代えて時間設定が可能であり、設定時間に達したときアクチュエータに出力してストッパを進退させるタイマを設けたことを特徴とする。
上記発明で用いる保持手段としては、例えば閉じ蓋を吊持するワイヤー等と、該ワイヤー等の自由端を係脱可能に係止する係止手段、例えば図1及び図2に示されるように、ピン1に旋回可能に軸支されるロッド2と、進退によりロッド端の二又部2aに係脱可能に係止するプランジャ3を備えたソレノイド4よりなり、閉じ蓋に連結されるワイヤー5端のループ5aをロッド2に通して掛けた状態でソレノイド4に通電して励磁すると、プランジャ3が後退して二又部2aより離脱し、これによりフリーとなったロッド2がワイヤー5に引張られて図1の時計方向に回動し、これによりループ5aがロッド2より外れ、閉じ蓋を吊持するワイヤー5がフリーになって閉じ蓋を落下させるようにしたもの、図3に示すように、ピン7により旋回可能に軸支されるパイプ状のアーム8と、進退によりアーム端に抜き差し可能に差込まれるプランジャ9を備えたソレノイド10よりなり、閉じ蓋に連結されるワイヤー5端のループ5aをアーム8に通して掛けた状態でソレノイド10に通電して励磁させると、プランジャ9が後退してアーム8より離脱し、これによりフリーとなったアーム8がワイヤー5に引張られて図3の反時計方向に撥ね上げられ、これによりループ5aがアーム8より外れ、閉じ蓋を吊持するワイヤー5がフリーになって蓋を落下させるようにしたもの、等を例示することができ、保持手段としてはまた図4に示すように、軸受12を通して進退するプランジャ13を備えたソレノイド14よりなり、プランジャ13を前進させて閉じ蓋を構成するフレーム15の係止孔16に嵌挿させたとき、閉じ蓋がプランジャ13に支持され、プランジャ13を後退させて係止孔16より離脱させたとき、閉じ蓋を落下させるようにしたものを例示することができる。
また検出手段としては、例えば赤外線センサ、レーザセンサ、超音波センサ、温度センサ、圧力センサ等のセンサ、或いは檻本体の内部に張設されるワイヤー等を挙げることができ、前記赤外線センサ、レーザセンサ、超音波センサは害獣が赤外線、レーザ光、超音波を遮ったとき、これを検出して保持手段に出力し、温度センサは周りの温度よりも高い害獣の体温を検出したとき、また圧力センサは害獣の侵入により変化する圧力を検出したとき保持手段に出力する。また檻本体の内部に張設されるワイヤー等は、檻の中に入った害獣がワイヤー等を引掛けて張力を増したり、ワイヤー等を破断することにより害獣等を検出するようになっているもので、この検出に連動して保持手段が例えば開口蓋を吊持するワイヤー等である場合、係止手段がワイヤー等の自由端の係止を解除し、該自由端を解放する。
またセーフティロックのアクチュエータとしては、ストッパを進退させることができる装置であれば、どのような装置でもよく、その種類を問わない。敢えて例示すれば、モータにより回転駆動するピニオンと該ピニオンに噛合し、ピニオンの回転により進退するラックよりなるピニオンラック機構、モータにより回転駆動されるネジ棒と、回転止めされてネジ棒に螺着され、ネジ棒の回転によりネジ棒に沿って進退するナットよりなるネジ機構、エアシリンダー、ソレノイド等を挙げることができ、以下にはこれらのうち、アクチュエータにソレノイドを用いたものについて詳述する。
ソレノイドは一般に図5に示すように、外筒21端に固定鉄芯22を取付けると共に、フレーム内にコイル23とプランジャ24を同心円状に配置し、更に図示省略した復帰ばねを設けてコイル23への通電によりプランジャ24が固定鉄芯22に吸引され、通電を停止すると、復帰ばねによりプランジャ24が復動するようになっているもので、閉じ蓋のセーフティロックに用いるときには、プランジャ24をストッパに連結し、ソレノイドへの通電又はその停止によりストッパが進退し、これにより持上げられた閉じ蓋が落下しないように拘束するか、或いはその拘束を解除し、閉じ蓋が落下可能な状態にされる。
しかしながら、このようなソレノイドでは閉じ蓋が落下しないように拘束する状態でも又その拘束が解除されるいずれの状態でも連続通電しなければならず、コイルの発熱による吸着力の低下及び消費電力の増加等を招くことになる。
連続通電を要しないソレノイドとしては、上記ソレノイドの内部に永久磁石を設けた自己保持型ソレノイドも知られ、このソレノイドを用いれば、上述するいずれの状態において通電を止めても永久磁石によりプランジャはその状態に保持されたままとなるが、コイルへの励磁による軸出力は同様に一方向であるため、ロック状態から解除状態又はその逆に切り替えるために復帰ばねが必要である。
いずれにしても従来のソレノイドでは、復帰ばねが必要で、このばねは強過ぎると、ばねの作用に抗してプランジャを進退させるのに大きな力が必要となり、逆に弱過ぎると、プランジャを復帰させることが困難となる。ばねの選定に当たっては、コイルへの励磁による吸引力や永久磁石等との関係を考慮して所定のばね定数を有するものを選ばねばならない。プランジャにストッパを連結すれば、ストッパが進退するときの摩擦抵抗や、ロッドの自重により所定のばね定数を有するばねの選択が更に困難となる。
請求項3に係る発明は、復帰ばねを用いないソレノイドを用いて上記の問題を解消したアクチュエータを提供しようとするもので、進退可能なプランジャを有し、該プランジャを進退させることによって他部材の動きを制御するアクチュエータにおいて、コイルへの通電によるプランジャの動きが同じ方向である少なくとも二つのソレノイドを有し、各ソレノイドを二つのグループに分け、一方のグループのソレノイドに通電されるときには、他方のグループのソレノイドには通電されないような電気回路を設けると共に、一方のグループのソレノイドが励磁されて、そのプランジャが前進又は後退するときに、他方のグループのソレノイドのプランジャが前者の一方のグループのソレノイドのプランジャに連動して該プランジャとは逆向きに後退又は前進するように両グループのソレノイドのプランジャを連結するリンク機構を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明のソレノイドが、自己保持型ソレノイドであることを特徴とする。
上記各発明のアクチュエータは、上述の害獣捕獲用檻の閉じ蓋のセーフティロックに好適に用いられるが、これ以外にもロボットその他電気機械器具又は装置の制御装置一般に用いることができる。
請求項5に係る発明は、上記アクチュエータを上述する閉じ蓋のセーフティロックに用いたもので、請求項1又は2に係る発明のアクチュエータに請求項3又は4に係る発明のアクチュエータを用いたことを特徴とする。
請求項1又は2に係る発明の害獣捕獲檻によると、日中の子供の遊ぶ時間帯ではストッパが前進して閉じ蓋の落下を防止するので、子供が檻内部に入ってワイヤー等を引掛けたり、検出手段に検出されるようなことがあっても、檻の中に閉じ込められるおそれがない。また檻の設置作業中或いは檻の中に餌をおくために不用意にワイヤー等に触れるようなことがあっても閉じ蓋が落下する危険を防止することができる等の効果を奏する。
請求項3に係る発明のアクチュエータによると、ソレノイドに復帰ばねを設けなくてもプランジャを進退させることが可能となるため、ソレノイドの設計時にコイルへの励磁による吸引力や永久磁石等との関係を考慮して所定のばね定数を有するばねを選定する必要がなく、ソレノイドの構成が簡単で製造が容易である等の効果を奏する。
請求項4に係る発明のアクチュエータによると、非通電時のソレノイドが励磁されていない状態で意図しない外力がプランジャに作用するようなことがあっても、プランジャが動くのを阻止することができる。
請求項5に係る発明の害獣捕獲用檻によると、アクチュエータにソレノイドを備えた請求項3又は4に係る発明のアクチュエータを用いることによりアクチュエータを簡易に得ることができるのでロック状態を確実に維持することができる。
図6は、本実施形態のロック装置が設けられる害獣捕獲用檻31の斜視図を示すものである。害獣捕獲檻31の檻本体32は、矩形状のフレームに縦材と横材を格子状に配列した天井枠32a、左右の側面枠32b、閉止枠32d及び底枠(図示しない)を箱型に組合せ、前側に開口を備えた門形のゲート34を設けている。ゲート34には閉じ蓋32eが昇降可能に支持され、この閉じ蓋32eは、自由端が係止手段35に係脱可能に係止され、かつゲート34に取着のシーブ36を介して連結され、係止手段35と閉じ蓋32eの保持手段を構成するワイヤー37により開口上に持上げて吊持されるようになっている。
係止手段35は、例えば図1〜図3に示すような係止手段で構成され、害獣が檻の内部にしかけた餌につられて中に入ったことを検出する検出手段としての赤外線センサ39からの出力により係止しているワイヤー37の自由端を解放するようになっているもので、ワイヤー37の自由端が解放されることにより閉じ蓋32eが自重により落下して開口を閉じるようになっている。
図示する実施形態の害獣捕獲用檻は、開口を備えたゲート34を前側にのみ設けているが、前後双方に設け、害獣が檻内部に入ったときに双方のゲート34の閉じ蓋を同時に落下させて害獣を閉じ込めるようにすることもできる。そのように檻本体の前後双方にゲート34を設け、閉じ蓋32eを持上げて開口しておけば、害獣の警戒心を和らげることができる。
図6には図示していないが、檻本体32にはまた、持上げられた閉じ蓋32eの落下を防止するセーフティロックが天井枠32aに設けられている。
図7及び図8は、このセーフティロックの一例を示すもので、天井枠32aに取着の軸受41に横むきにスライド可能に嵌挿されるロッドよりなるストッパ42と、該ストッパ42を進退させるアクチュエータ43よりなり、ストッパ42が前進した図示する位置では、先端が閉じ蓋32e下に位置し、閉じ蓋32eを受け止めて、その落下を防止できるようになっている一方、ストッパ42が閉じ蓋32eの降下に干渉しない位置まで後退すると、閉じ蓋32eが落下しうるようになっている。
図9は、ストッパ端が閉じ蓋32eを構成するフレームに形成した係止孔47に係脱可能に遊嵌して閉じ蓋32eの落下を防止できるようになっているものである。
図7に示すアクチュエータ43は、軸出力が同じ一方向である二つのソレノイド44a、44bを対向配置して出力軸であるプランジャ45a、45bをリンク機構としてのリンク46で連結してなるもので、ストッパ42が一方のソレノイド44aのプランジャ45aに連結され、ソレノイド44bが通電により励磁されると、プランジャ45bが後退しながらソレノイド44a(このときソレノイド44aは通電されていない)のプランジャ45aが前進してストッパ42を前進させるようになっている。ストッパ42を後退させるときには、逆にソレノイド44aに通電させる(このときソレノイド44bへは通電されない)。
図10に示すアクチュエータ48は、二つのソレノイド44a、44bを並列して、プランジャ45a、45bを中間部を回動可能に軸着したリンク49で連結したもので、図7に示すアクチュエータと同様、ソレノイド45bを励磁させると、プランジャ45bが後退しながらソレノイド45aのプランジャ45aが前進してストッパ42を前進させるようになっている。ストッパ42を後退させるときには、前述したものと同様、ソレノイド44aに通電する。
上述のソレノイド44a、44bは、図5に示される既知のソレノイドとは復帰ばねを設けていない点でのみ相違し(したがって構成は図5に示される通りである)、外筒21、固定鉄芯22、コイル23及びプランジャ24等からなるもので、通電によりコイル23が励磁されるとプランジャ24が固定鉄芯22に吸引されるようになっている。
上述するソレノイド44a、44bは復帰ばねを有しない自己保持型のソレノイドに代えてもよい。
図11は、図7及び図8に示すセーフティロックの模式図を示すもので、常には中立位置bにあるスイッチ51の切換えにより電源のバッテリー52からソレノイド44a、或いはソレノイド44bに通電されるようになっており、スイッチ51の切換えは、明るさを検出するルックスセンサ53からの出力により、すなわち太陽が沈んで明るさがしきい値より低下したときに、ルックスセンサ53からの出力によって制御部52がスイッチ51に出力し、初期状態のb位置よりa位置又はc位置に切換え、a位置又はb位置への切換え後、一定時間経過するとb位置に復帰するようになっている。
スイッチ51の切換えは手動操作部材54、例えばボタンの押し動作によって行うこともできるし、タイマにもよって行うことができる。タイマ55で行う場合には、設定時間が経過したときタイマ55からの出力により制御部52がスイッチ51に出力し、その切換えを行うようにされる。このタイマ55はルックスセンサ53に代えて用いてもよいし、図示する実施形態のようにルックスセンサ53と併用してもよい。
本装置は以上のように構成され、図6に示す捕獲用檻31をセッティングするときには、木立や繁みの目立たない箇所に檻31を設置し、セーフティロックのストッパ42を閉じ蓋32eの昇降に支障を生じない位置まで押し込んで後退させておく(ソレノイド44a、44bは励磁されていないため、プランジャ45a、45bは自由に移動可能である。その後、閉じ蓋32eを持上げてワイヤー37の自由端を係止手段35に係止させる。この状態で閉じ蓋32eより手を離すと、閉じ蓋32eは自重により降下しようとし、ワイヤー37の張力と釣合った状態で保持される。
次にセーフティロックの手動操作部材54を操作してスイッチ51をa位置に切換え、ソレノイド44aに通電して励磁させる。これによりストッパ42が図7及び図11の左方向に押し動かされ、ストッパ先端を閉じ蓋下に位置させる。以後、赤外線センサ39からの出力により係止手段35がワイヤー37の自由端を解放するようなことがあっても、ストッパ先端が閉じ蓋下に位置している限り、閉じ蓋32eはストッパ先端に受け止められて支持され、落下することはない。その後、檻の中に餌を置く。
以上のようにして檻31のセッティングが行われ、この状態で、日中の子供が遊ぶ時間帯では、例え子供が檻31の中に入って赤外線センサ39がこれを検出し、係止手段35に出力してワイヤ自由端が解放されるようなことがあっても、閉じ蓋32eはストッパ42で受け止められて支持され、落下して子供を檻の中に閉じ込めるようなことはない。日が落ち、明るさが設定値以下になると、ルックスセンサ53からの出力により制御部52がスイッチ51をc位置に切換え、これによりストッパ42が閉じ蓋32eの降下に支障を生じない位置まで後退する。この状態で赤外線センサ39が異物を検出すると、係止手段35がワイヤー37の自由端を解放し、これにより閉じ蓋32eが自重により降下して開口を瞬時にして閉じる。上述するように日中、子供が檻31の中に入ってストッパ42が後退した状態に切換えられると、明るさが設定値以下になったとき、ルックスセンサ53からの出力により閉じ蓋32eが落下する。
本実施形態の害獣捕獲用檻31によれば、以上のように、アクチュエータ43により制御されるストッパ42が閉じ蓋32eの落下を防止するので、日中の子供が遊ぶ時間帯に子供が檻31の中に入って赤外線センサ53で検出されたり、檻31の設置作業中、例えば檻31の中に餌を置くために赤外線センサ53で検出されるようなことがあっても閉じ蓋32eが落下するようなことはなく、子供が檻の中に閉じ込められたり、作業者が落下する閉じ蓋に当たって怪我をする危険性を解消することができること、ソレノイドを一対設けることにより復帰ばねを設けなくてもストッパ42の進退を行うことができ、したがってアクチュエータの設計時において、ソレノイドへの励磁による吸引力や永久磁石等との関係を考慮して所定のばね定数を有するばねを選択する必要がないことなどの効果を奏する。
図12は、前後にゲートを設けた害獣捕獲用檻に本発明に係わるアクチュエータを適用した例を示すもので、2つのソレノイド61、62を同軸上に対向させ、プランジャ同士を連結するとともに、該プランジャにリンク64を介して前後の閉じ蓋65、66に延びるロッド63を連結したもので、ロッド63はその一端をストッパとすると共に他端に中間部を檻本体に回動可能に軸着したストッパ部材67を回動かつスライド可能に連結している。
以上のような構成のアクチュエータは、図12に示す状態から(前後の閉じ蓋65、66が昇降可能な状態)、ソレノイド61へ通電されると、その軸出力によりロッド63が図の左方向に移動させられ、これによりロッド一端のストッパが閉じ蓋65下に、ロッド他端のストッパ部材67が図12の反時計方向に回動してストッパ部材67の自由端を閉じ蓋66下に位置させ、閉じ蓋65及び66を受け止めてその落下を防止できるようになっている(図13)。図13の状態において、ソレノイド62に通電されると、ロッド63は図の右方向に移動して図12の状態へ戻される。したがってアクチュエータは前後の閉じ蓋65、66を同時に落下防止状態又はその解除状態にすることが可能であり、檻内部に入る害獣をより確実に捕獲することができる。
本発明の捕獲用檻は、猪等の害獣を捕獲するのに使用することができ、またアクチュエータは、電気機械器具又は装置などソレノイドの使用される分野一般に使用することができる。
1、7・・ピン
2、63・・ロッド
3、9、13、45a、45b・・プランジャ
4、10、14、44a、44b、61、62・・ソレノイド
5、37・・ワイヤー
8・・アーム
15・・フレーム
16、47・・係止孔
21・・外筒
22・・固定鉄芯
23・・コイル
24・・プランジャ
2、63・・ロッド
3、9、13、45a、45b・・プランジャ
4、10、14、44a、44b、61、62・・ソレノイド
5、37・・ワイヤー
8・・アーム
15・・フレーム
16、47・・係止孔
21・・外筒
22・・固定鉄芯
23・・コイル
24・・プランジャ
Claims (5)
- 開口するゲートを少なくとも一か所備えた檻本体と、上記ゲートに昇降可能に支持されて上記開口を開閉する閉じ蓋と、該閉じ蓋を持上げた状態に保持するか、或いはその保持を解除することができる保持手段と、檻内部に害獣が入ったとき、これを検出する検出手段からなり、該検出手段が害獣を検出したとき、上記保持手段が閉じ蓋の保持を解除し、これにより上記閉じ蓋が自重により落下して上記開口を閉じる害獣捕獲檻において、開口上に持上げられた閉じ蓋下に位置して閉じ蓋の落下を受け止めるストッパと、該ストッパを進退させるアクチュエータと、明るさを検出し、明るさが設定値に達したときアクチュエータに出力し、これによりストッパを閉じ蓋の降下に干渉しない位置まで後退させるルックスセンサーよりなることを特徴とする害獣捕獲用檻のセーフティロック。
- ルックスセンサに代えて時間設定が可能であり、設定時間に達したときアクチュエータに出力してストッパを進退させるタイマを設けたことを特徴とする請求項1記載の害獣捕獲用檻のセーフティロック。
- 進退可能なプランジャを有し、該プランジャを進退させることによって他部材の動きを制御するアクチュエータにおいて、コイルへの通電によるプランジャの動きが同じ方向である少なくとも二つのソレノイドを有し、各ソレノイドを二つのグループに分け、一方のグループのソレノイドに通電されるときには、他方のグループのソレノイドには通電されないような電気回路を設けると共に、一方のグループのソレノイドが励磁されて、そのプランジャが前進又は後退するときに、他方のグループのソレノイドのプランジャが前者の一方のグループのソレノイドのプランジャに連動して該プランジャとは逆向きに後退又は前進するように両グループのソレノイドのプランジャを連結するリンク機構を設けたことを特徴とするアクチュエータ。
- ソレノイドが、自己保持型ソレノイドであることを特徴とする請求項3記載のアクチュエータ。
- 請求項3又は4記載のアクチュエータを閉じ蓋のセーフティロックに用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の害獣捕獲用檻のセーフティロック。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-02-02 JP JP2004025324A patent/JP2005211033A/ja active Pending
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