JP6405563B1 - 個体識別式の野生動物捕獲システム - Google Patents
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Abstract
【課題】目的とする有害な野生動物だけをタイムラグの発生に拘らず、またユーザー情報端末を閲覧し続ける必要なく、確実に捕獲できるようにする。【解決手段】捕獲設備(T)の据付け現場から遠く離れた遠隔地に居る監視者が、ネットワークカメラ(C)の撮影した静止画(写真)を1回だけ又は1枚だけ受信した電子メールにより、そのユーザー情報端末(M)から閲覧した時に、その監視者はユーザー情報端末からネットワークカメラを遠隔操作して、そのカメラへ野生動物の動画撮影とその撮影した動画のメール送信指令を発する一方、上記ネットワークカメラがそのユーザー情報端末から受けた上記指令を制御信号として、上記捕獲設備の制御装置(10)がそのネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の上記現存検知センサー(11)を起動させることにより、その現存検知センサーが野生動物の現存することを検知した出力信号に基いて、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めた。【選択図】図7
Description
本発明は野生動物の種別を初め、その親子や雌雄などを見誤ることなく、目的の個体だけを正確に捕獲できる個体識別式の野生動物捕獲システムに関する。
本発明の発明者が提案した特許文献1には、ネットワークカメラが撮影した有害動物のライブ画像(動画)を、遠隔地に居る監視者がそのユーザー情報端末から閲覧して、捕獲設備の制御装置を遠隔操作することにより、その捕獲設備を有害動物の捕獲状態に作動させる有害動物捕獲用の遠隔操作システムが開示されている。これと同様な有害鳥獣等の駆除システムが、特許文献2にも記載されている。
また、同じく本発明の発明者が提案した特許文献3には、箱罠に侵入した有害動物が予じめ設定された大きさ以上であるとき、これを検知した光電スイッチの出力信号に基いて、箱罠の開閉扉を閉扉状態に落下させることにより、その目的とする大きな個体だけを捕獲する有害動物の捕獲装置が開示されている。
更に、特許文献4には野生の動物種を識別して、その有害な成獣を捕獲する一方、保護対象種や幼獣を威嚇して、捕獲設備から退去させる野生動物捕獲装置が記載されている。
ところが、特許文献1、2に記載の構成において、監視者がそのユーザー情報端末によりライブ画像(動画)を閲覧しながら、有害動物をタイミング良く捕獲するためには、そのタイムラグ(時間差)を無くす必要があるが、そうすると画像の解像度(画素数)を低く下げなければならない。その結果、捕獲すべき有害な動物種を初め、その親子や雌雄などをすばやく正確に見分けることができず、錯誤により保護すべき動物種や幼獣などを捕獲してしまうことになる。
この点、ライブ画像(動画)は静止画(写真)よりも撮影時間(電流の流れる時間)が長く、更に静止画であってもその撮影回数や延いてはメール送信枚数(送信情報量)が多いと、上記タイムラグ(時間差)が大きくなるため、その間に有害動物が捕獲設備から逃げ出すほか、やはり有害動物捕獲上の錯誤を生じるおそれがある。
それにもまして、特許文献1、2に記載の構成では有害動物のライブ画像(動画)をユーザー情報端末から閲覧して遠隔操作する必要があるため、真夜中でも操作しなければならないことが起り、監視者に睡眠不足などの支障を招く結果、誰でも便利良く使用できるものとは認め難い。
他方、特許文献3に記載の構成では大きな個体だけを自動的に捕獲できるとしても、その有害動物の撮影画像を監視者がユーザー情報端末により閲覧していないため、上記動物種やその雌雄などを識別することができない。
尚、特許文献4に記載の構成では野生動物の保護対象種や幼獣を、大音響出力とフラッシュ閃光により威嚇するようになっているため、その時捕獲設備の周辺に居る有害動物までもが警戒して、二度と捕獲設備に近づかなくなり、有害動物捕獲成果の向上に悪影響を及ぼすのである。
本発明はこのような課題の解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では有害な野生動物を捕獲する檻や囲い罠などの捕獲設備と、
その捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動させるための制御装置と、
上記捕獲設備の内部へ侵入した野生動物を撮影し、その撮影した静止画又は動画を電子メールとして、インターネット経由でユーザー情報端末へ送信するネットワークカメラと、
そのカメラにより撮影した野生動物が、未だ捕獲設備の内部に居るか否かを検知する現存検知センサーと、
上記ネットワークカメラから受信した電子メールを閲覧できるスマートフォンやタブレット端末、パソコンなどのユーザー情報端末とを備え、
捕獲設備の据付け現場から遠く離れた遠隔地に居る監視者が、上記ネットワークカメラから1回だけ又は1枚だけ受信した電子メールの静止画を、そのユーザー情報端末により閲覧した時に、
その監視者はユーザー情報端末からネットワークカメラを遠隔操作して、そのカメラへ野生動物の動画撮影とその撮影した動画のメール送信指令を発する一方、
上記ネットワークカメラがそのユーザー情報端末から受けた上記指令を制御信号として、上記捕獲設備の制御装置がそのネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の上記現存検知センサーを作動開始させることにより、
その現存検知センサーが野生動物の現存することを検知した出力信号に基いて、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めたことを特徴とする。
また、請求項2ではネットワークカメラによる野生動物の動画撮影時に捕獲設備から電源供給される電流の流れ時間が、同じく静止画撮影時のそれよりも長いという変化の検知を、
捕獲設備の制御装置がネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の現存検知センサーを作動開始させるための制御信号として出力(利用)することを特徴とする。
請求項3ではネットワークカメラが野生動物の侵入検知センサーを内蔵し、且つ静止画と動画との撮影モードを切替え可能な自動撮影カメラであることを特徴とする。
請求項4では有害な野生動物を捕獲する檻や囲い罠などの捕獲設備と、
その捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動させるための制御装置と、
上記捕獲設備の内部へ侵入した野生動物を撮影し、その撮影した静止画を電子メールとして、インターネット経由でユーザー情報端末へ送信するネットワークカメラと、
そのカメラにより撮影した野生動物が、未だ捕獲設備の内部に居るか否かを検知する現存検知センサーと、
上記ネットワークカメラから受信した電子メールを閲覧できるスマートフォンやタブレット端末、パソコンなどのユーザー情報端末とを備え、
捕獲設備の据付け現場から遠く離れた遠隔地に居る監視者が、上記ネットワークカメラから1回だけ又は1枚だけ受信した電子メールの静止画を、そのユーザー情報端末により閲覧した時に、
その監視者はユーザー情報端末からネットワークカメラを遠隔操作して、そのカメラへ野生動物の反復的な静止画撮影とその撮影した静止画のメール送信指令を発する一方、
上記ネットワークカメラがそのユーザー情報端末から受けた上記指令を制御信号として、上記捕獲設備の制御装置がそのネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の上記現存検知センサーを作動開始させることにより、
その現存検知センサーが野生動物の現存することを検知した出力信号に基いて、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めたことを特徴とする。
請求項5ではネットワークカメラによる野生動物の反復的な静止画撮影時に捕獲設備から電源供給される電流の一定な流れ休止時間中に、不定の電流が突発的に流れるという変化の検知を、
捕獲設備の制御装置がネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の現存検知センサーを作動開始させるための制御信号として出力(利用)することを特徴とする。
請求項6では野生動物の現存検知センサーを赤外線センサーとして捕獲設備に取り付け、
その赤外線センサーにより捕獲する個体の大きさを検知して、その野生動物の個体が予じめ設定された大きさ以上であると検知した赤外線センサーの出力信号に基き、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めたことを特徴とする。
請求項7では捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動させた時、ネットワークカメラを電源オンして、
そのネットワークカメラが捕獲設備内に捕獲された野生動物の撮影と、そのユーザー情報端末に対する撮影画像のメール送信を行うように定めたことを特徴とする。
更に、請求項8では野生動物における現存検知センサーの作動時間をタイマーによって、予じめ長く又は短かく設定することを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、冒頭に述べた従来技術の課題をすべて解決できる効果がある。つまり、侵入検知センサーが捕獲設備の内部へ侵入した野生動物を検知した出力信号に基いて、ネットワークカメラがその侵入した野生動物を自動的に撮影し、その撮影した静止画(写真)を1枚だけ又は1回だけ電子メールとして、監視者のユーザー情報端末へ送信するようになっているため、監視者としてはそのユーザー情報端末からタイムラグ無く、高解像度の鮮明な画像(写真)を閲覧することができ、その結果捕獲すべき有害な動物種と保護すべき動物種との見分け(例えば日本シカとカモシカとの見分け)やその成獣と幼獣との見分け並びに雌雄の見分けを容易に正しく行えるのである。
しかも、監視者が上記野生動物の静止画(写真)を閲覧して、その捕獲すべき有害な野生動物であると見分けた時、そのユーザー情報端末から野生動物の動画(ライブ画像)を閲覧しながら、捕獲の良好なタイミングを判断して、捕獲設備の制御装置(マイクロコントローラー)を言わば直接遠隔操作することにより、その捕獲設備を有害動物の捕獲状態に作動制御するのではなく、ユーザー情報端末からネットワークカメラを遠隔操作することにより、上記野生動物を捕獲するための準備指令として、そのカメラに対し動画の撮影とその撮影した動画付きメールの送信指令を発し、これを受けた捕獲設備の制御装置が、野生動物現存検知センサーを作動開始させて、その現存検知センサーが捕獲設備の内部に上記野生動物の現存することを検知した出力信号に基き、その捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動制御するようになっているため、大きなタイムラグが発生しても、これに左右されることなく、有害な野生動物を確実に捕獲できるのであり、監視者に真夜中でも操作しなければならない睡眠不足などの支障を与えるおそれはない。
その場合、請求項2の構成を採用するならば、捕獲設備のバッテリからネットワークカメラへ電源供給している電流の流れ時間が、そのカメラの静止画(写真)撮影時には短かく、動画撮影時には長いという相違変化を、捕獲設備の制御装置が検知することにより、その検知出力信号に基いて野生動物現存検知センサーを自づと作動開始させることができ、自動合理化に役立つ。
また、請求項3の構成を採用するならば、そのネットワークカメラの内蔵する侵入検知センサーが野生動物の侵入状態を検知した時、その野生動物の静止画(写真)撮影を自動的に行え、ユーザー情報端末からの遠隔操作により動画撮影の指令を受けた時には、上記野生動物の動画撮影も行える利便性がある。
他方、請求項4の構成によれば、請求項1の構成に伴う上記効果に加えて、ネットワークカメラの撮影モードを静止画(写真)と動画に切り替える必要がなく、その切り替え不能なネットワークカメラを採用できる効果もある。
更に、ユーザー情報端末からの遠隔操作によりネットワークカメラに対して、静止画(写真)の繰り返し撮影とその撮影した静止画(写真)付き電子メールの送信指令を発するようになっているため、捕獲すべき有害動物の画像(写真)を高解像度の鮮明に閲覧させることができ、タイムラグの極小化にも役立つ。
その場合、請求項5の構成を採用するならば、捕獲設備のバッテリからネットワークカメラへ電源供給している電流の流れ時間は、その予じめ設定された規則的なインターバル(流れ休止時間)を保っているところ、ユーザー情報端末からの遠隔操作によりネットワークカメラへ捕獲の準備指令として、反復的な静止画(写真)の撮影指令が発されると、上記インターバル中に不定の電流が突発的に流れることになるため、その変化が起ったことを捕獲設備の制御装置が検知することにより、その検知出力信号に基いて野生動物現存検知センサーを自づと作動開始させることができ、やはり自動合理化に役立つのである。
請求項6の構成を採用するならば、捕獲すべき有害な動物種だけの確実な捕獲にとどまらず、その個体の大きさも現存検知センサーにより検知して、その予じめ設定された大きさ以上の言わば成獣だけを確実に捕獲できる効果もあり、実用性に優れる。
請求項7の構成を採用するならば、目的の有害な野生動物が捕獲された状態を、監視者がそのユーザー情報端末の閲覧により知得できるため、その後に必要となる野生動物止め刺しの準備を首尾良く行える効果がある。
更に、請求項8の構成を採用するならば、野生動物現存検知センサーを必要最少限度に作動させることができ、その電源(バッテリ)のいたずらな消耗を予防し得る効果がある。
以下、図面に基いて本発明の構成を具体的に詳述すると、図1〜8はその本発明の第1実施形態に係る個体識別式の野生動物捕獲システムを示しており、これは有害な野生動物を捕獲する檻(箱罠)や囲い罠、その他の捕獲設備(トラップユニット)(T)と、その捕獲設備(T)を野生動物の捕獲状態に作動させるための制御装置(マイクロコントローラー)(10)と、上記捕獲設備(T)の内部へ侵入した野生動物を撮影し、その撮影した静止画(写真)又は動画を電子メールとして、インターネット(グローバル通信ネットワーク)(N)経由でユーザー情報端末(M)へ送信するネットワークカメラ(C)と、そのカメラ(C)により撮影した野生動物が、未だ捕獲設備(T)の内部に現存するか否かを検知する野生動物現存検知センサー(11)と、ネットワークカメラ(C)から受信した上記静止画付きの電子メール又は動画付きの電子メールを、随時閲覧(モニタリング)できる携帯電話器(スマートフォン)やタブレット端末、パソコン、その他のユーザー情報端末(M)とを備えている。
そして、捕獲設備(T)の据付け現場にあるネットワークカメラ(C)が、その捕獲設備(T)の内部へ侵入した野生動物を自動的に撮影し、その撮影した高解像度の静止画(写真)を1回又は1枚だけ電子メールとして、ユーザー情報端末(M)へ送信するようになっており、これを上記捕獲設備(T)の据付け現場から遠く離れた遠隔地(例えば一般家庭や市役所、監視センターなど)に居る監視者が、そのユーザー情報端末(M)により閲覧して、その上記野生動物が捕獲すべき動物種である否かを判別する。
その判別の結果、捕獲すべき有害な動物種である時に、監視者はそのユーザー情報端末(M)からネットワークカメラ(C)を遠隔操作(SMS送信)して、そのカメラ(C)に対して上記有害な野生動物の動画撮影と、その撮影した動画付き電子メールの送信指令を発するのである。
つまり、監視者のユーザー情報端末(M)によるネットワークカメラ(C)の遠隔操作は、そのカメラ(C)に対する捕獲準備の指示であるにとどまり、捕獲設備(T)の制御装置(10)に対して、その捕獲設備(T)を上記野生動物の捕獲状態に作動させるべく、指示するものではない。
ネットワークカメラ(C)の電源は捕獲設備(T)のそれ(バッテリ)から供給されており、その電流の流れを捕獲設備(T)の制御装置(10)が検査しているところ、監視者のユーザー情報端末(M)から受けた遠隔操作の上記指令に従って、ネットワークカメラ(C)が野生動物の動画撮影を行うと、これよりも前に同じくカメラ(C)が野生動物の静止画(写真)を撮影した時に比して、上記電流の流れる時間は長くなるため、その流れ時間の変化を制御信号として検知した制御装置(10)が、ネットワークカメラ(C)の電源をオフすると共に上記野生動物の現存検知センサー(11)を作動開始させ、その作動中の現存検知センサー(11)が捕獲設備(T)の内部に未だ野生動物の現存していることを検知した出力信号に基いて、上記制御装置(10)がその捕獲設備(T)を自づと捕獲状態に作動させるようになっている。
上記主要な構成部材のうち、先ず野生動物の捕獲設備(T)は例えば図1〜3のような比較的に大型の檻(箱罠)(12)として、猪や鹿、熊、猿などの目的とする有害な野生動物が出没する現場に据付け固定すれば良い。図1〜3の檻(箱罠)(12)は1個の出入口(13)とその背高い左右一対の昇降ガイド支柱(開口枠)(14)に沿って昇降し得る自重落下式の開閉扉(15)を具備しており、その開閉扉(15)が落下して出入口(13)をすばやく閉鎖するようになっている。
(B)は上記檻(箱罠)(12)の上面に取付け固定された制御ボックスであり、その内部には制御装置(マイクロコントローラー)(10)とその電源のバッテリ(16)並びに開閉扉用トリガー(17)のアクチュエーター(18)が設置されている。そのトリガー(17)は上記開閉扉(15)を檻(箱罠)(12)の出入口(13)から上昇した開扉状態に仮り止め保持するものであり、これをアクチュエーター(18)により解放して、その出入口(13)の閉扉状態に自重落下させる。
図例のアクチュエーター(18)は上記バッテリ(16)を電源として回転駆動されるモーターから成り、そのモーター出力軸(19)上のリール(20)に巻き付けられる索条(21)の先端部が、上記トリガー(17)に取り付け固定されているが、そのトリガー(17)を進退(移動)させることができる限り、上記モーターに代るソレノイドやエヤーシリンダーなどをアクチュエーター(18)として採用しても良い。
また、上記制御ボックス(B)の内部には捕獲設備(檻)(T)に対する野生動物の侵入検知センサー(22)も設置されており、その野生動物の侵入を検知したセンサー(22)の出力信号に基いて、上記ネットワークカメラ(C)が自動的に野生動物の静止画(写真)を撮影し、その撮影した静止画(写真)を1回だけ又は1枚だけ、監視者のユーザー情報端末(M)へ送信するようになっている。
先に一言した野生動物の現存検知センサー(11)も制御ボックス(B)に内蔵設置されており、上記侵入検知センサー(22)により検知された野生動物が捕獲設備(T)から逃げ出さず、未だその内部に現存するか否かを検知し、その現存を検知したセンサー(11)の出力信号に基いて、上記制御装置(マイクロコントローラー)(10)が上記トリガー(17)のアクチュエーター(18)を作動させ、捕獲設備(檻)(T)における出入口(13)の開閉扉(15)を自重落下させるようになっている。
図例の上記侵入検知センサー(22)は野生動物の動きを検知する焦電型の赤外線センサーから成るが、上記現存検知センサー(11)は反射型の赤外線センサーから成り、野生動物の現存を検知すると同時に、その大きさを測定することもできるようになっている。
また、ネットワークカメラ(C)は静止画(写真)の撮影モードと動画の撮影モードとを切り替えることができ、イメージセンサー(CCD/CMOS)を備えた野生動物監視用の自動撮影カメラとして、図1のような捕獲整備(檻)(T)の内部を撮影できる指向状態に据付け固定されている。その図例のネットワークカメラ(C)と上記制御ボックス(B)内の侵入検知センサー(22)とは、無線で接続されているが、侵入検知センサー(22)を内蔵したネットワークカメラ(C)の採用が好ましい。
このような監視用ネットワークカメラ(C)と、上記捕獲設備(檻)(T)を作動させる制御装置(マイクロコントローラー)(10)は、図6のように3Gネットワークなどの電話回線(23)を介して、インターネット(グローバル通信ネットワーク)(N)に接続されている。
他方、上記スマートフォン(携帯電話器)やタブレット端末、パソコンなどのユーザー情報端末(M)も、図6のようにインターネット(N)へ接続されており、これらのユーザー情報端末(M)は上記ネットワークカメラ(C)と互いに双方向での遠隔通信(電子メールの送・受信)を行えるようになっている。
そのユーザー情報端末(M)は図6から明白なように、CPUなどから成る中央制御部(24)と、上記インターネット(N)に接続されている通信部(25)と、タッチパネルやキーなどの操作部(入力部)(26)と、上記ネットワークカメラ(C)の画像表示できる画像出力部(表示部)(27)とを備えており、呼出音や振動を発生し得るものである。
そのため、ネットワークカメラ(C)により撮影した野生動物の静止画(写真)を電子メールとして、その捕獲設備(T)の据付け現場から制限なく離れた遠隔地(先に例示した一般家庭や市役所、監視センターなど)に居る監視者のユーザー情報端末(M)へ送信することができる。
そして、そのユーザー情報端末(M)に受信した上記静止画(写真)付き電子メールを、監視者がその液晶ディスプレイなどの画像出力部(表示部)(27)から閲覧(モニタリング)して、その野生動物が捕獲すべき有害な種別であるか否かを見分けるのであり、その結果有害な動物種である時には、ユーザー情報端末(M)から上記ネットワークカメラ(C)を遠隔操作(SMS送信)して、そのカメラ(C)へ有害な上記野生動物を捕獲するための準備となる動画の撮影と、その撮影した動画のメール送信指令を発する。
そうすれば、捕獲設備(T)のバッテリ(16)からネットワークカメラ(C)へ電源供給されている電流の流れを検査している上記制御装置(マイクロコントローラー)(10)が、上記動画撮影時における先の静止画(写真)撮影時よりも長い時間流れる電流値の変化を自づと検知し、その制御装置(10)の検知出力する制御信号によって、上記ネットワークカメラ(C)の電源がオフされる一方、野生動物の現存検知センサー(11)が作動開始されることになる。
更に、その現存検知センサー(11)の作動中、これによって捕獲設備(T)の内部に未だ有害な野生動物が現存していることを検知されると、その検知出力信号を受けた捕獲設備(T)の上記制御装置(10)が、その捕獲設備(檻)(T)における開閉扉用トリガー(17)のアクチュエーター(モーター)(18)を作動(回転)させて、そのトリガー(17)を解放することにより、出入口(13)の開閉扉(15)を即座に落下させ、上記有害な野生動物を捕獲することができる。
本発明の上記第1実施形態に係る野生動物捕獲システムを使用して、鹿や猪、熊、猿などの有害な野生動物を捕獲するに当っては、その捕獲設備(檻)(T)を捕獲すべき目的の野生動物が出没する場所に据付けた上、開閉扉(15)のトリガー(17)をそのアクチュエーター(モーター)(18)により、図1、2のような出入口(13)の開扉状態に吊り上げ保持して、野生動物の侵入できるように準備する。
しかも、目的の野生動物が好む図外の餌を、上記捕獲設備(T)の出入口(13)から内部まで、誘導状態に並べ置くと共に、監視用のネットワークカメラ(C)をその捕獲設備(T)における出入口(13)や内部の指向状態に据付けて、侵入した野生動物を撮影できる待機状態に維持しておく。
このような準備状態での待機中に、捕獲設備(T)の侵入検知センサー(赤外線センサー)(22)が野生動物の動きに反応して、その捕獲設備(T)の内部へ侵入したことを検知すると、図7のフローチャートから明白なように、その検知出力信号を受けたネットワークカメラ(C)が、その侵入した野生動物を自動的に撮影し、その撮影した静止画(写真)を1回だけ又は1枚だけ電子メールとして、捕獲設備(T)からの遠隔地に居る監視者のユーザー情報端末(M)へ送信する。
その場合、ネットワークカメラ(C)により撮影した静止画(写真)を、1枚だけ又は1回だけユーザー情報端末(M)へメール送信するようになっているため、監視者はそのユーザー情報端末(M)から高解像度の鮮明な画像(写真)を閲覧することができることになり、捕獲すべき有害な動物種と保護すべき動物種との見分けを初め、その成獣と幼獣との見分けや雌雄の見分けに役立つ。
そして、ユーザー情報端末(M)から上記野生動物の静止画(写真)を閲覧した監視者が、これを捕獲すべき目的の有害動物であると見分けた時には、そのユーザー情報端末(M)からネットワークカメラ(C)を遠隔操作(SMS送信)することにより、そのカメラ(C)対し撮影モードをそれまでの静止画(写真)撮影から動画撮影に切替えて、動画(ライブ画像)を撮影すべき指令と、その撮影した動画付き電子メールを監視者のユーザー情報端末(M)へ送信すべき指令とを、上記有害動物の捕獲準備指令として一挙同時に発するのである。
そうすれば、その指令を受けたネットワークカメラ(C)は、捕獲設備(T)の制御装置(マイクロコントローラー)(10)に対し制御信号を出力して、それまで電源オン状態にあったネットワークカメラ(C)の電源をオフする一方、それまで捕獲設備(T)の電源オフ状態にあった野生動物現存検知センサー(赤外線センサー)(11)の電源をオンして、その現存検知センサー(11)を作動開始させることになる。
つまり、捕獲設備(T)の上記制御装置(10)はその電源のバッテリ(16)からネットワークカメラ(C)へ電源供給されている電流の流れを検査しているところ、そのネットワークカメラ(C)がユーザー情報端末(M)から受けた遠隔操作の上記捕獲準備指令に従って、野生動物の動画撮影とその撮影した動画付き電子メールの送信を行うと、上記電流の流れる時間が図8のグラフに示す如く、それまでの静止画(写真)撮影時よりも長くなるため、その変化の検知点(P1)において上記制御装置(10)が出力する制御信号により、上記ネットワークカメラ(C)の電源がオフされると共に、野生動物の上記現存検知センサー(11)が起動されることになるのである。
そして、図7のフローチャートから明白なように、上記現存検知センサー(11)の作動中、これによって捕獲設備(T)の内部に未だ目的の有害な野生動物が現存していることを検知されると、そのセンサー(11)からの検知出力信号を受けた上記捕獲設備(T)の制御装置(10)が、その捕獲設備(T)における開閉扉用トリガー(17)を図2から図3のように解放することにより、出入口(13)の開閉扉(15)を即座に自重落下させ、上記有害な野生動物を捕獲する。
その場合、野生動物の現存検知センサー(11)を反射型の赤外線センサーとして、図4の作用説明図に示す如く、捕獲設備(T)の上面へ焦電型の赤外線センサーから成る侵入検知センサー(22)と並列設置し、その現存検知センサー(11)からの投光を野生動物に照射して、野生動物との距離(遠近)又は反射する時間(長短)の測定により、その個体の大きさを検知すると共に、その野生動物の個体が予じめ設定された大きさ以上であると検知した現存検知センサー(11)の出力信号に基いて、上記制御装置(10)が捕獲設備(T)における開閉扉用トリガー(17)のアクチュエーター(18)を作動させ、その即座に落下する開閉扉(15)により、捕獲設備(T)の出入口(13)を閉鎖し、目的とする大きな個体(成獣)だけを捕獲できるように定めても良い。
何れにしても、目的の有害な野生動物を捕獲した時には、その捕獲設備(T)の上記制御装置(10)がネットワークカメラ(C)の電源をオンし、侵入検知センサー(22)がその捕獲設備(T)の内部に捕獲されている野生動物を自づと検知するため、その検知出力信号に基いてネットワークカメラ(C)が上記野生動物を自づと動画撮影すると共に、その撮影した動画付きの電子メールをユーザー情報端末(M)へ送信するようになっている。尚、その動画の撮影に代えて、静止画(写真)の撮影とその撮影した静止画付き電子メールの送信とを行うように定めても良い。
その結果、監視者はそのユーザー情報端末(M)の閲覧により、有害な野生動物の捕獲された状態を知得することができ、その後に必要となる野生動物止め刺しの準備を首尾良く行えるのである。
上記第1実施形態の構成によれば、侵入検知センサー(22)が捕獲設備(T)の内部へ侵入した野生動物を検知した出力信号に基いて、ネットワークカメラ(C)がその野生動物の静止画(写真)撮影とその撮影した静止画(写真)付き電子メールの送信を1枚だけ又は1回だけ行うようになっているため、監視者のユーザー情報端末(M)から高解像度の鮮明な画像(写真)を閲覧させることができ、その野生動物の種別を確実に見分けられる結果、保護すべき野生動物を誤って捕獲してしまうおそれはない。その有害な野生動物の大きさ(親子)や雌雄も容易に見分けることができるのである。
そして、その捕獲すべき有害な野生動物を見分けた時には、監視者のユーザー情報端末(M)からネットワークカメラ(C)を遠隔操作(SMS送信)することにより、その野生動物を捕獲するための準備指令として、上記カメラ(C)に対し野生動物の動画撮影とその撮影した動画付き電子メールの送信指令を発するようになっており、その動画の撮影は静止画のそれよりも解像度の低下を招き、目視し難くなると共に、タイムラグが発生するため、その間に上記野生動物が捕獲設備(T)から逃げ出してしまうおそれもある。
しかし、野生動物の現存検知センサー(11)が捕獲設備(T)の内部に居る有害な野生動物を検知した出力信号に基いて、その捕獲設備(T)の制御装置(マイクロコントローラー)(10)が自動的に開閉扉用トリガー(17)のアクチュエーター(モーター)(18)を作動させ、そのトリガー(17)を解放して、有害な野生動物を捕獲するようになっているため、監視者がそのユーザー情報端末(M)から野生動物の動画(ライブ画像)を閲覧しながら、その捕獲のタイミングを判断する必要がなく、その日常生活に睡眠不足などの支障を与えるおそれはない。また、上記タイムラグが発生しても、これに左右されることなく、有害な野生動物を確実に捕獲できるのである。
次に、図9〜12は本発明の第2実施形態に係る野生動物捕獲システムを示している。先の第1実施形態ではネットワークカメラ(C)と別個な野生動物の侵入検知センサー(22)を、捕獲設備(T)の上面へ固定された制御ボックス(B)に内蔵設置しており、そのネットワークカメラ(C)としても静止画(写真)と動画との撮影モード切替え可能な自動撮影カメラを説明したが、図9、10に示すような監視用のCCDカメラ(28)とこれにより撮影された画像を光電変換する画像入力部(29)、その光電変換された画像をJPEGやMPEGなどの形式に圧縮処理する画像処理部(30)、インターネット(N)に接続されている通信部(31)のほか、CPUなどの中央制御部(32)とユーザー情報端末(M)のメールアドレス格納部(33)、侵入検知センサー(赤外線センサー)(22)と接続されたセンサー作動検知部(34)、上記CCDカメラ(28)の作動を制御するカメラ制御部(35)、野生動物の画像や侵入時刻などの各種データを蓄積する記憶部(36)なども具備した構成のネットワークカメラ(C)を採用し、このようなサーバ機能を有するネットワークカメラ(C)を例えば捕獲設備(T)の骨組として立設された強固な支柱(37)の中途高さ位置に取り付けても良い。尚、図9の符号(38)はその支柱(37)の上端部に固定されたソーラーパネルであり、上記制御ボックス(B)内のバッテリ(16)を自然(太陽)エネルギーによって充電するようになっている。
また、先の第1実施形態では捕獲設備(T)の開閉扉用トリガー(17)を、そのアクチュエーター(モーター)(18)の回転により、機械的に進退移動させているが、上記開閉扉(15)をすばやく自重落下させることができる限り、図9のような開閉扉吊持索条(39)の磁性体(40)と、これを吸着する電磁ホルダー(41)とから成るトリガー(17)を採用しても良い。
つまり、バッテリ(16)から給電されていない状態において磁力を発生する電磁ホルダー(41)が、開閉扉吊持索条(39)の磁性体(40)を吸着することにより、上記捕獲設備(T)における出入口(13)の開閉扉(15)を図9のように上昇させた開扉状態に仮り止め保持する。
そして、上記トリガー(17)の電磁ホルダー(41)に給電すると、そのホルダー(41)は磁力を発生せず、上記吸着力が解除されることにより、捕獲設備(T)の開閉扉(15)は自重により落下して、その出入口(13)を閉鎖することになり、有害な野生動物を捕獲することができる。
更に、先の第1実施形態ではネットワークカメラ(C)として、静止画(写真)の撮影モードと動画の撮影モードとを切り替えることができる自動撮影カメラを採用し、そのカメラ(C)が監視者のユーザー情報端末(M)からの遠隔操作(SMS送信)により、有害な野生動物を捕獲するための準備指令として、動画の撮影とその撮影した動画付き電子メールの送信指令を受けた時、その指令に従って動画(ライブ画像)の撮影とその動画のメール送信とを行うようになっているが、第2実施形態を示す図11のフローチャートから明白なように、上記第1実施形態と同じく侵入検知センサー(22)の検知出力信号に基いて、野生動物の静止画(写真)を撮影したネットワークカメラ(C)から、その1回だけ又は1枚だけ静止画(写真)付きの電子メールを受信したユーザー情報端末(M)により、そのネットワークカメラ(C)を遠隔操作(SMS送信)し、見分けることができた目的の有害な野生動物を捕獲するための準備指令として、そのカメラ(C)に対し反復的な静止画(写真)の撮影とその撮影した静止画(写真)付き電子メールの送信指令を発するように定めても良い。
そうすれば、捕獲設備(T)のバッテリ(16)からネットワークカメラ(C)へ電源供給されている電流の流れ並びにその流れる時間の予じめ設定されているインターバル(一定の流れ休止時間)を検査している捕獲設備(T)の制御装置(マイクロコントローラー)(10)が、図8と対応する図12のグラフに示す如く、その規則的な流れ休止時間中において、上記ユーザー情報端末(M)からの言わば人為的な捕獲準備指令(静止画の撮影とその撮影した静止画のメール送信指令)による電流が突発的に流れるため、その変化の検知点(P2)において上記制御装置(10)が出力する制御信号により、上記ネットワークカメラ(C)の電源がオフされると共に、野生動物の現存検知センサー(11)が作動開始されることになる。
その後、上記現存検知センサー(11)の作動中において、捕獲設備(T)の内部に現存している目的の有害な野生動物が検知されると、そのセンサー(11)からの検知出力信号を受けた上記捕獲設備(T)の制御装置(10)が、その捕獲設備(T)を上記野生動物の捕獲状態に作動制御することになることは、上記第1実施形態と同様である。
上記第2実施形態の構成によれば、第1実施形態の構成に基く上記効果を得られることに加えて、ネットワークカメラ(C)の撮影モードを切り替える必要がなく、その切り替え不可能なネットワークカメラ(C)を採用することもできる効果がある。その何れにしても、ユーザー情報端末(M)からの遠隔操作(SMS送信)による上記捕獲のための準備指令を受けたネットワークカメラ(C)は、その有害な野生動物の静止画(写真)を撮影し、その撮影した静止画(写真)をユーザー情報端末(M)へメール送信するようになっているため、監視者としては高解像度の鮮明な画像(写真)を閲覧することができ、しかもタイムラグが小さくなる結果、保護すべき野生動物を誤って捕獲してしまったり、有害な野生動物が捕獲設備から逃げ出したりするおそれがなく、目的とする有害な野生動物だけを確実に捕獲できるのである。
尚、図9〜12の第2実施形態におけるその他の構成と捕獲方法は図1〜8の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図9〜12に図1〜8と同じ符号を記入するにとどめて、その第2実施形態の詳細な説明を省略する。
上記第1、2実施形態の何れにあっても、野生動物現存検知センサー(11)の作動時間を特に規定しておらず、何時までも作動中であるかのように説明したが、その作動時間を図13のフローチャートに示す如く、予じめ長く又は短かく設定しておき、その経過するや否や電源をオフすることにより、バッテリ(16)のいたずらな消耗を予防することが好ましい。
(10)・制御装置(マイクロコントローラー)
(11)・野生動物現存検知センサー
(12)・檻(箱罠)
(13)・出入口
(15)・開閉扉
(16)・バッテリ
(17)・トリガー
(18)・アクチュエーター(モーター)
(22)・侵入検知センサー
(40)・磁性体
(41)・電磁ホルダー
(B)・制御ボックス
(C)・ネットワークカメラ
(M)・ユーザー情報端末
(N)・インターネット
(P1)(P2)・検知点
(T)・捕獲設備
(11)・野生動物現存検知センサー
(12)・檻(箱罠)
(13)・出入口
(15)・開閉扉
(16)・バッテリ
(17)・トリガー
(18)・アクチュエーター(モーター)
(22)・侵入検知センサー
(40)・磁性体
(41)・電磁ホルダー
(B)・制御ボックス
(C)・ネットワークカメラ
(M)・ユーザー情報端末
(N)・インターネット
(P1)(P2)・検知点
(T)・捕獲設備
Claims (8)
- 有害な野生動物を捕獲する檻や囲い罠などの捕獲設備と、
その捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動させるための制御装置と、
上記捕獲設備の内部へ侵入した野生動物を撮影し、その撮影した静止画又は動画を電子メールとして、インターネット経由でユーザー情報端末へ送信するネットワークカメラと、
そのカメラにより撮影した野生動物が、未だ捕獲設備の内部に現存するか否かを検知する現存検知センサーと、
上記ネットワークカメラから受信した電子メールを閲覧できるスマートフォンやタブレット端末、パソコンなどのユーザー情報端末とを備え、
捕獲設備の据付け現場から遠く離れた遠隔地に居る監視者が、上記ネットワークカメラから1回だけ又は1枚だけ受信した電子メールの静止画を、そのユーザー情報端末により閲覧した時に、
その監視者はユーザー情報端末からネットワークカメラを遠隔操作して、そのカメラへ野生動物の動画撮影とその撮影した動画のメール送信指令を発する一方、
上記ネットワークカメラがそのユーザー情報端末から受けた上記指令を制御信号として、上記捕獲設備の制御装置がそのネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の上記現存検知センサーを作動開始させることにより、
その現存検知センサーが野生動物の現存することを検知した出力信号に基いて、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めたことを特徴とする個体識別式の野生動物捕獲システム。 - ネットワークカメラによる野生動物の動画撮影時に捕獲設備から電源供給される電流の流れ時間が、同じく静止画撮影時のそれよりも長い変化の検知を、
捕獲設備の制御装置がネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の現存検知センサーを作動開始させるための制御信号として出力することを特徴とする請求項1記載の個体識別式の野生動物捕獲システム。 - ネットワークカメラが野生動物の侵入検知センサーを内蔵し、且つ静止画と動画との撮影モードを切替え可能な自動撮影カメラであることを特徴とする請求項1記載の個体識別式の野生動物捕獲システム。
- 有害な野生動物を捕獲する檻や囲い罠などの捕獲設備と、
その捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動させるための制御装置と、
上記捕獲設備の内部へ侵入した野生動物を撮影し、その撮影した静止画を電子メールとして、インターネット経由でユーザー情報端末へ送信するネットワークカメラと、
そのカメラにより撮影した野生動物が、未だ捕獲設備の内部に現存するか否かを検知する現存検知センサーと、
上記ネットワークカメラから受信した電子メールを閲覧できるスマートフォンやタブレット端末、パソコンなどのユーザー情報端末とを備え、
捕獲設備の据付け現場から遠く離れた遠隔地に居る監視者が、上記ネットワークカメラから1回だけ又は1枚だけ受信した電子メールの静止画を、そのユーザー情報端末により閲覧した時に、
その監視者はユーザー情報端末からネットワークカメラを遠隔操作して、そのカメラへ野生動物の反復的な静止画撮影とその撮影した静止画のメール送信指令を発する一方、
上記ネットワークカメラがそのユーザー情報端末から受けた上記指令を制御信号として、上記捕獲設備の制御装置がそのネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の上記現存検知センサーを作動開始させることにより、
その現存検知センサーが野生動物の現存することを検知した出力信号に基いて、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めたことを特徴とする個体識別式の野生動物捕獲システム。 - ネットワークカメラによる野生動物の反復的な静止画撮影時に捕獲設備から電源供給される電流の一定な流れ休止時間中に、不定の電流が突発的に流れる変化の検知を、
捕獲設備の制御装置がネットワークカメラを電源オフすると共に、野生動物の現存検知センサーを作動開始させるための制御信号として出力することを特徴とする請求項4記載の個体識別式の野生動物捕獲システム。 - 野生動物の現存検知センサーを赤外線センサーとして捕獲設備に取り付け、
その赤外線センサーにより捕獲する個体の大きさを検知して、その野生動物の個体が予じめ設定された大きさ以上であると検知した赤外線センサーの出力信号に基き、上記捕獲設備の制御装置がその捕獲設備を自づと野生動物の捕獲状態に作動させるように定めたことを特徴とする請求項1又は4記載の個体識別式の野生動物捕獲システム。 - 捕獲設備の制御装置はその捕獲設備を野生動物の捕獲状態に作動させた時、ネットワークカメラを電源オンして、
そのネットワークカメラが捕獲設備内に捕獲された野生動物の撮影と、そのユーザー情報端末に対する撮影画像のメール送信を行うように定めたことを特徴とする請求項1又は4記載の個体識別式の野生動物捕獲システム。 - 野生動物における現存検知センサーの作動時間をタイマーによって、予じめ長く又は短かく設定することを特徴とする請求項1又は4記載の個体識別式の野生動物捕獲システム。
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