JP3106222U - 捕獲用檻 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動物に警戒されることなく、動物を檻本体内に誘き寄せて捕獲することができる捕獲用檻を提供する。
【解決手段】 開口4a,4bを有する檻本体6と、開口4a,4bに開閉自在に装着された扉8a,8bと、扉8a,8bを開状態に保持する保持状態と開状態の保持を解除する解除状態とになる扉保持手段10と、扉保持手段10を作動させる作動手段12と、動物を感知するセンサ14と、を備えた捕獲用檻。センサ14が動物を感知すると、センサ14からの感知信号に基づいて作動手段12が作動して扉保持手段10が保持状態から解除状態になり、これによって、扉8a,8bは自重によって下方に移動して檻本体6の開口4a,4bを閉じる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば猪、猿、ヌートリア等の害獣である動物を捕獲するための捕獲用檻に関する。
近年、猪、猿、ヌートリア等の害獣である動物が、人里に出没して田畑等を荒らすことによる被害が急増している。そこで、従来より、このような動物を捕獲するための捕獲用檻が用いられている。この捕獲用檻は、開口を有する檻本体と、開口に開閉自在に装着された扉と、扉を開状態に保持する保持状態と開状態の保持を解除する解除状態となる扉保持手段と、扉保持手段を作動させる作動手段とを備えている。檻本体内には、動物を誘き寄せるための餌がおかれ、この餌には、作動手段と連動される例えばワイヤー等の連動部材が付けられている。檻本体内に進入した動物がこの餌を食べると、連動部材を介して作動手段が作動し、扉保持手段が保持状態から解除状態になる。このように解除状態になると、扉が自重によって下方に移動して開口を閉じ、餌を食べていた動物を捕獲することができる(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2003−310134号公報 特開2001−128610号公報
しかしながら、この種の動物は非常に警戒心が強く、従来の捕獲用檻のように檻本体内の餌に連動部材のような人工の部材が設けられていると、動物は警戒して餌を食べようとしないばかりか、檻本体内に入ってこないため、なかなか動物を捕獲できないという問題があった。
本考案の目的は、動物に警戒されることなく、動物を檻本体内に誘き寄せることができ、檻本体内に入った動物を確実に捕獲することができる捕獲用檻を提供することである。
本考案の請求項1に記載の捕獲用檻では、開口を有する檻本体と、前記開口に開閉自在に装着された扉と、前記扉を開状態に保持する保持状態と前記開状態の保持を解除する解除状態とになる扉保持手段と、前記扉保持手段を作動させる作動手段と、動物を感知するセンサと、を備え、
前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して前記扉保持手段が前記保持状態から前記解除状態になり、これによって、前記扉は自重によって下方に移動して前記開口を閉じることを特徴とする。
また、本考案の請求項2に記載の捕獲用檻では、前記扉保持手段は係止部材を有しており、前記係止部材は、前記扉保持手段が前記保持状態の時は保持位置に、そして前記解除状態の時は解除位置に位置付けられ、また前記扉には索条の一端部が接続され、前記扉が開状態の時には、前記扉から延びる前記索条の他端部は前記係止部材に係止され、
前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して前記係止部材が前記保持位置から前記解除位置に位置付けられて、前記索条の他端部が前記係止部材から離脱され、これによって、前記扉は自重によって下方に移動して前記開口を閉じることを特徴とする。
さらに、本考案の請求項3に記載の捕獲用檻では、前記開口は前記檻本体の両端面にそれぞれ設けられ、この各開口にはそれぞれ前記扉が開閉自在に装着され、また前記各扉にはそれぞれ前記索条の一端部が接続され、前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して前記係止部材が前記保持位置から前記解除位置に位置付けられ、これによって、前記各索条の他端部がともに前記係止部材から離脱されることを特徴とする。
さらにまた、本考案の請求項4に記載の捕獲用檻では、前記係止部材は、先端部が折曲されたフック部材で構成され、前記フック部材は、前記保持位置と前記解除位置との間を回動自在に構成されており、前記フック部材が前記保持位置に位置付けられた際には、前記フック部材の先端部は一方の前記扉側である特定方向を向いており、他方の前記扉から延びる前記索条の他端部は前記フック部材へ係止され、また一方の前記扉から延びる前記索条は他方の前記扉側で一旦折り返された後にその他端部が前記フック部材へ係止されており、前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して、前記フック部材が回動して前記保持位置から前記解除位置に位置付けられ、これにより、前記フック部材の先端部が前記特定方向と反対側に向き、前記各索条の他端部がともに前記係止部材から離脱されることを特徴とする。
また、本考案の請求項5に記載の捕獲用檻では、前記係止部材は第1係止片及び第2係止片で構成され、前記第1係止片及び前記第2係止片はそれぞれ前記保持位置と前記解除位置との間を揺動自在であり、前記一対の係止片が前記保持位置に位置付けられた際には、一方の前記扉から延びる前記索条の他端部は前記第1係止片に係止され、また他方の前記扉から延びる前記索条の他端部は前記第2係止片に係止され、前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して、前記第1係止片は一方の前記扉側である特定方向に揺動し、また前記第2係止片は前記特定方向とは反対方向に揺動して、前記一対の係止片がそれぞれ前記保持位置から前記解除位置に位置付けられ、これにより、前記各索条の他端部がともに前記一対の係止片から離脱されることを特徴とする。
さらに、本考案の請求項6に記載の捕獲用檻では、前記センサは、前記檻本体の外側面に設置され、高さ調節自在に取り付けられていることを特徴とする。
さらにまた、本考案の請求項7に記載の捕獲用檻では、前記作動手段は装置ハウジング内に収容され、前記装置ハウジングの上面は天板により覆われており、前記天板は第1天板及び第2天板から構成され、前記第1天板の一端部には凹溝が設けられ、また前記第2天板の一端部には係止突条が設けられており、前記凹溝に前記係止突条が係止されることにより、前記第1天板及び前記第2天板が前記装置ハウジングに装着されることを特徴とする。
また、本考案の請求項8に記載の捕獲用檻では、前記檻本体の底部の所定領域の鉄筋格子は、直径5〜7mmの鉄筋部材を間隔が17〜23cmとなるように配設して構成されることを特徴とする。
本考案の請求項1に記載の捕獲用檻によれば、センサが檻本体に入った動物を感知すると、センサからの感知信号に基づいて作動手段が作動して扉保持手段が保持状態から解除状態になるので、檻本体内においた餌に人工の部材を設ける必要がなく、その結果、動物は警戒心を抱くことがなく餌を食べようとし、動物を容易に檻本体内に誘き寄せて捕獲することが可能となる。
また、本考案の請求項2に記載の捕獲用檻によれば、扉に接続された索条の他端部が係止部材に係止され、センサが動物を感知すると、センサからの信号に基づいて扉保持手段が保持状態から解除状態になって索条の他端部が係止部材から離脱されるので、簡単な構成でもって扉を開状態に保持させ、また開状態の保持を解除することが可能となる。
さらに、本考案の請求項3に記載の捕獲用檻によれば、開口が檻本体の両端面にそれぞれ設けられ、この各開口にそれぞれ扉が開閉自在に装着されているので、一方の開口に近付いた動物は、他方の開口を通して向こう側の景色が見えるため警戒心を抱くことなく檻本体内に入るようになり、その結果、動物を容易に檻本体内に誘き寄せることが可能となる。また、係止部材が解除位置になると、双方の扉の索条の他端部がこの係止部材から離脱するので、簡単な構成でもって二つの扉を同時に閉じることができる。
さらにまた、本考案の請求項4に記載の捕獲用檻によれば、係止部材は、先端部が折曲されたフック部材で構成され、センサが動物を感知すると、センサからの感知信号に基づいてフック部材が回動して保持位置から解除位置に位置付けられる。保持位置にあるときには、索条の他端部をフック部材に係止させるだけで扉を開状態に保持させることができ、またフック部材を解除位置に回動させるだけで開状態の保持を解除することができ、一つの扉保持手段でもって二つの扉の開状態の保持、また開状態の解除を行うことができ、扉保持手段に関連する構成を簡単にできる。その結果、捕獲用檻のセッティングを容易に行うことが可能となる。
また、本考案の請求項5に記載の捕獲用檻によれば、係止部材は第1係止片及び第2係止片から構成され、センサが動物を感知すると、センサからの感知信号に基づいて、第1係止片は一方の扉側である特定方向に揺動して解除位置となり、また第2係止片は特定方向とは反対方向に揺動して解除位置となる。従って、一方の扉からの索条は第1係止片に係止すればよく、また他方の扉からの索条は第2係止片に係止すればよく、例えば一方の扉から延びる索条を他方の扉側で一旦折り返す必要もなくなり、捕獲用檻のセッティングをより一層容易に行うことが可能となる。
さらに、本考案の請求項6に記載の捕獲用檻によれば、センサは、檻本体の外側面に高さ調節自在に取り付けられているので、センサの位置を調整することによって、捕獲対象に対応した位置にセンサを配置することができ、これによって、捕獲したい動物を確実に捕獲することが可能となる。
さらにまた、本考案の請求項7に記載の捕獲用檻によれば、装置ハウジングの上面を覆う天板が第1天板及び第2天板から構成され、第1天板の一端部に設けた凹溝に第2天板の一端部に設けた係止突条が係止されるので、第1天板及び第2天板を所要の通りに取り付けることができるとともに、第1天板と第2天板との間の隙間に配置された凹溝により、雨水が装置ハウジング内へ浸入するのを防止することが可能となる。
また、本考案の請求項8に記載の捕獲用檻によれば、檻本体の底部の所定領域、すなわち動物が通る領域の鉄筋格子は、直径5〜7mmの鉄筋部材が用いられているので、猪が踏んだ時にはその体重によってある程度撓み、木の枝を踏んだと感じるようになり、安心して檻本体内に侵入するようになる。また、鉄筋部材の間隔が17〜23cmであるので、隣接する鉄筋部材間の間隔がある程度大きく、鉄筋部材を踏んだ時にも違和感が少なく、安心して檻本体内に侵入するようになる。このようなことから、猪檻捕獲用檻として好都合なものとなる。
以下、添付図面を参照して、本考案に従う捕獲用檻の一実施形態について説明する。図1は、本考案による捕獲用檻の一実施形態を、扉が開状態に保持された状態で示す概略斜視図、図2は、図1の捕獲用檻における扉保持装置及びそれに関連する構成を示す斜視図、図3は、図2の扉保持装置の装置ハウジングの内部構造を示す概略断面図、図4は、図2の扉保持装置の係止部材が保持位置に位置付けられたときの状態を、天板を省略して示す概略平面図、図5は、係止部材が解除状態に位置付けられたときの状態を、天板を省略して示す概略平面図、図6は、扉が檻本体の開口を閉じた状態を示す概略斜視図である。
図1〜図3において、図示の捕獲用檻2は、開口4a,4bを有する檻本体6と、開口4a,4bに開閉自在に装着された扉8a,8bと、扉8a,8bを開状態に保持する保持状態と開状態の保持を解除する解除状態とになる扉保持手段10と、扉保持手段10を作動させる作動手段12と、動物を感知するセンサ14とを備え、この形態では、扉保持手段10及び作動手段12が扉保持装置30内に内蔵されている。以下、図1〜図6を参照して、各構成要素について説明する。
図1を参照して、檻本体6は矩形状に構成され、両端面(側面を構成する4つの面のうち、互いに向かい合う2つの端面であって、図1及び図6において左右の端面)にはそれぞれ開口4a,4bが設けられている。この開口4a,4bを除く各側面、上面及び下面には、例えば鉄や鋼等の金属部材で形成された格子16が設けられ、檻本体4内に入った動物が外にでることができないように構成されている。開口4a,4bの両端側部にはそれぞれ、ガイドレール18a,18bが上下方向に延設されており、このガイドレール18a,18bには扉8a,8bが開閉自在に装着されている。ガイドレール18a,18bは断面がコの字型の長溝20a,20bを有しており、この長溝20a,20b内に扉8a,8bの両端部が上下方向に移動自在に装着される。扉8a,8bには、檻本体6と同様に例えば鉄や鋼等の金属部材で形成された格子16が設けられている。また、ガイドレール18a,18bの上端部間にはアングル部材22a,22bが架け渡されている。ガイドレール18a,18bの長さは、扉8a,8bの長さ(高さ)よりも長く構成してあり、扉8a,8bが図1に示す開状態と図6に示す閉状態との間を安定して上下動できるように構成されている。また扉8a,8bの下端部には索条24a,24b(後述する)の一端部が接続されている。檻本体6の上面部には、上方に延びる折り返し棒26(後述する)が固定的に装着されている。なお、この扉8a,8bは、上方に移動してガイドレール18,18の上端部に位置付けられると、図1に示すように開状態となり、檻本体4の開口4a,4bが開放され、この状態から落下してその下端部が檻本体6の底部に当接すると、図6に示すように閉状態となり、掘り本体6の開口4a,4bが閉塞される。
図2〜図5を参照して、扉保持手段10及び作動手段12は、ともに装置ハウジング28内に収容されて扉保持装置30を構成しており、この扉保持装置30は、動物などによって壊されないように檻本体6の上面部に固定的に装着されている(図1参照)。この実施形態では、装置ハウジング28は、本体部材29及びこれを天板32を備え、この天板32は、第1天板34及び第2天板36から構成されている。本体部材29は略コ字状であり、装置ハウジング28の三つの側壁を規定しており、また第1天板34の断面は略L字型であり、本体部材29の開放された一側面に対応して配設され、装置ハウジング28の上面の一部(本体部材29の開放された側の一部)及び装置ハウジング28の開放された一側面を覆っている。また、第2天板36は装置ハウジング28の上面の残部(本体部材29により囲まれた側の残部)を覆い、第1天板34及び第2天板36は本体部材29の開放されれた一側面及び上面の全域を覆う。
また、第1天板34の一端部(上面を覆う一端部)には凹溝38が設けられ、また第2天板36の一端部(第1天板34側の端部)には係止突条40が設けられており、この凹溝38に係止突条40が係止されることにより(図3参照)、第1天板34及び第2天板36が装置ハウジング28に装着される。このような凹溝38及び係止突条40は、折曲加工等により形成される。このように構成することにより、装置ハウジング28の上面を第1天板34及び第2天板36により所要の通りに覆うことができ、またこの装着状態においては、第1天板34の上面と第2天板36の上面との間には凹溝38が配置されることとなり、降雨時に天板32に降り注いだ雨水がこの凹溝38で受けられ、凹溝38内を流れて外部へ排出される。したがって、雨水が装置ハウジング28内に浸入するのを防止でき、装置ハウジング28内の電子部品等を保護することができる。従来のように、第1天板34の上面と第2天板36の上面との間の隙間をゴムパッキン等のゴム材で封止すると、太陽光の紫外線、太陽光による熱や雨水によってゴム材が劣化し、装置ハウジング28内に雨水が浸入する恐れがあった。これに対して、上述したように凹溝38と係止突条40との組合せにより取り付けることにより、このような問題を解決することが可能となる。
また、第1天板34は、装置ハウジング28に着脱自在に装着されるように構成されている。この形態では、第1天板34の他端部(下端部)42は外方へ折曲されており、この他端部42にはネジ用貫通孔(図示せず)が複数個設けられている。装置ハウジング28の底壁46は外方に幾分突出しており、第1天板34の他端部42と底壁46の外周部とが重なるように、この第1天板34が取り付けられる。そして、ネジ用貫通孔へ挿通したネジ48を底壁46に設けたネジ孔50(図4及び図5参照)に螺合させることにより、第1天板34が装置ハウジング28に着脱可能に取り付けられる。例えば、装置ハウジング28内の駆動バッテリ52(後述する)の充電時や交換時などには、ネジ48を外して第1天板34を装置ハウジング28から取り外せばよい。
捕獲用檻2は野外に設置されて雨風に晒されるため、装置ハウジング28、第1天板34及び第2天板36は、金属から形成したときには防錆性及び耐腐食性を有する塗装を施すのが好ましく、或いは防錆性及び耐腐食性を有する例えば強化プラスチック等で形成するのが好ましく、このような構成と上述の凹溝38及び係止突条40との組合せによって、扉保持装置30の完全防水化を図ることが可能となる。
また、装置ハウジング28の底壁46の外周部の四隅には固定用孔54が設けられている。この固定用孔54に挿通したボルト(図示せず)にナット(図示せず)を螺合させることにより、装置ハウジング28が檻本体6の上面部へ固定される。さらに、図2に示すように、装置ハウジング28の一側面には、作動手段12を作動させるための電源スイッチ56と、LED表示灯58と、第1動作確認スイッチ60と、第2動作確認スイッチ62とが設けられており、これらについては後述する。
図2〜図5を参照して、扉保持手段10について説明すると、図示の扉保持手段10は、フック部材64(係止部材として機能する)を有しており、扉8を開状態に保持する保持状態(図4に示す状態)と、扉8の開状態の保持を解除する解除状態(図5に示す状態)とになる。フック部材64は、棒状本体部68と、棒状本体部68の先端部に設けた鉤状部70とで構成されている。またフック部材64は、保持状態の時には図4に示す保持位置に、そして解除状態の時には図5に示す解除位置に位置付けられ、この保持位置と解除位置との間を回動自在に構成されている。棒状本体部68は装置ハウジング28内に回動可能に配置され、また鉤状部70は第2天板36に設けた貫通孔72を通して装置ハウジング28の外部へ露出されている。棒状本体部68の外周面には、外方に突出した第1当接片74及び第2当接片76(後述する)が設けられており、棒状本体部68の下端部は支持台78に回動自在に支持されている。鉤状部70は所定方向に折曲されており、後述するように索条24a,24bの他端部がこの鉤状部70に係止される。
作動手段12は電磁ソレノイド80で構成され、電磁ソレノイド80の外側面は金属ケース82で覆われており、また電磁ソレノイド80及び金属ケース82は支持台78上に取り付けられている(図3参照)。また、電磁ソレノイド80は、励磁電流が供給されるソレノイドコイル81及びこのソレノイドコイル81内に配設された作動棒84から構成され、この作動棒84の先端部が金属ケース82に設けた貫通孔(図示せず)内を通って外側に突出し、この突出端部に作動部100が設けられ、作動棒84及び作動部100が図4における左右方向にスライド移動自在に設けられている。装置ハウジング28内に設けた駆動バッテリ52からの励磁電流がソレノイドコイル80に流れると、図5に示すように、作動棒84がソレノイドコイル80に引き付けられて金属ケース82から突出し、また駆動バッテリ52からの励磁電流を断つと、図4に示すように作動棒84がソレノイドコイル80から離れて金属ケース82内に収容される。なお、図示しないが、装置ハウジング28内には、センサ部86からの感知信号(後述する)を受けて電磁ソレノイド80を作動させるための制御回路基板や、電線類及び各種電子部品などが収納されている。
動物を感知するためのセンサ14は、センサ部86と、センサ部86からの感知信号を扉保持装置30の制御回路基板(図示しない)へ送出するためのケーブル部88とで構成される。図2に示すように、センサ部86は筒状に形成され、センサ部86の先端部には取付板90が設けられている。取付板90は、センサ部86に対して垂直方向に延びており、センサ部86の高さ位置を調節するための調節用孔92が複数個(本実施形態では6個)設けられている。檻本体6の一側面には板状の取付部94が上下方向に延びて設けられており、この取付部94には複数の取付用孔96が上下方向に並んで設けられている。センサ部86の取付板90はこの取付部94に装着され、取付板90の調節用孔92及び取付部94の取付用孔96のそれぞれに挿通したボルト98にナット(図示せず)を螺合させることにより、センサ部86を取付部94に固定的に装着する(図1参照)。この時、センサ部86は檻本体6内の中央部を向くように装着され、檻本体6の中央部に入った動物を感知するようになる。このような取付構造であるので、取付板90の調節用孔92と取付部94の取付用孔96との整合位置関係を変えることによって、センサ部86の高さ位置を調整することができる。なお、上述した構成に代えて、取付板90の調節用孔を一つにしてもよく、或いは取付部94の取付用孔96を一つにするようにしてもよい。
センサ部86の先端部には反射型赤外線センサ(図示しない)が設けられ、この赤外線センサからの赤外線はセンサ部86の開口を通して照射、受光される。一般に、赤外線は動物の目には見えない光であるため、赤外線を利用したセンサを用いることによって、夜間でも動物に警戒心を抱かせることがない。また、ケーブル部88の一端部はセンサ部86(赤外線センサ)に接続され、その他端部は装置ハウジング28に接続されている。センサ部86(赤外線センサ)が動物を感知すると、センサ部86より感知信号がケーブル部88を介して装置ハウジング28内の制御回路基板へ送出される。
また、センサ部86の高さ位置(すなわち、地上からの高さ位置)は、取付部94の取付用孔96に対する取付板90の調節用孔92の位置を上下方向にずらすことにより調節することができる。したがって、捕獲しようとする動物の種類によってセンサ部86の高さ位置を調節することにより、効果的に動物を感知して捕獲することが可能となる。例えば、猪の成獣では約50〜60cm、猪の幼獣では約20〜30cm、猿では約30cm、ヌートリアでは約10〜15cmの高さ位置にセンサ部86を設置すればよい。なお、本実施形態では調節用孔92を6個設けたが、例えば7個でも8個でもよく、捕獲用檻2の用途に応じて適宜設定できる。
次に、図3〜図5を参照して、扉保持手段10及び作動手段12の動作について説明する。まず、電源スイッチ56をオン(閉)にし、フック部材64を図4において時計方向(図4中の矢印Yで示す方向)へ手動で回す。このように回動すると、フック部材64の棒状本体部68に設けた第1当接片74が、電磁ソレノイド80の作動棒84の作動部100に当接する。この当接状態においては、フック部材64は保持位置に保持され、図4に示す角度位置となる。この角度位置においては、後述するように、フック部材64の鉤状部70は図4における下方向(後述する特定方向)を向いている。
この状態からセンサ部86が動物を感知して、センサ部86からケーブル部88を介して制御回路基板(図示せず)へ感知信号が送出されると、この感知信号を受けて制御回路基板が作動信号を生成し、この作動信号に基づいて電磁ソレノイド80に励磁電流が送給される。このように励磁電流が送給されると、電磁ソレノイド80が励磁され、作動棒84及び作動部100が図5において左方に矢印Uで示す方向へ飛び出す。このように飛び出すと、作動部100が棒状本体部68の第1当接片74に作用して棒状本体部68を図5において反時計方向(図5中の矢印Xで示す方向)に回動し、棒状本体部68の第2当接片76が電磁ソレノイド80の外側面に設けた金属ケース82に当接する(図5参照)。この当接状態においては、フック部材64の鉤状部70は、図5において上方向(後述する特定方向とは反対方向)を向いて解除位置となり、図5に示す角度位置となる。
また、扉保持装置10は、動作確認機能を備えている。電源スイッチ56がオン(閉)の状態で第1動作確認スイッチ60をオン(閉)すると、センサ部86から感知信号が送出されなくても、制御回路基板(図示せず)が作動信号を生成し、この作動信号に基づいて電磁ソレノイド80が励磁されてフック部材64が上述したように回動する。したがって、作動手段12が正常に作動するかどうかについてテストしたい場合に、このような動作確認を行えばよい。
また、電源スイッチ56がオンの状態で第2確認スイッチ62をオンすると、センサ部86から感知信号が送出された場合に、作動部材12が作動する(電磁ソレノイド80が励磁する)ことなくLED表示灯58が点灯する。すなわち、LED表示灯58が点灯すれば、センサ部86から感知信号が正常に送出されていることが確認できる。したがって、センサ部86が動物を感知した際に、センサ部86が正常に感知信号を送出するかどうかについてテストしたい場合に、このような動作確認を行えばよい。
なお、本実施形態では、第1動作確認スイッチ60及び第2動作確認スイッチ62の両方を設けたが、第1動作確認スイッチ60のみを設けてもよく、また第2動作確認スイッチ62のみを設けてもよい。あるいは、1つのスイッチで、第1動作確認スイッチ60及び第2動作確認スイッチ62の両方の機能を有するように構成してもよい。
次に、上述した捕獲用檻2を用いた動物の捕獲方法について説明する。動物を捕獲するには、まず、捕獲用檻2のセッティングを行う。扉保持装置30の電源スイッチ56をオン(閉)にし、フック部材64の鉤状部70を手動で時計方向へ回して保持位置に(図4に示す角度位置)に位置付ける。この保持位置に位置付けると、フック部材64の鉤状部70は、一方の扉8a(図1において左側に位置する扉8a)側の特定方向(図1において左方向))を向いた状態となる。
そして、各開口4a,4bに装着した扉8a,8bを上方に移動させて開状態にする。他方の扉8bについては、その下端部に接続された索条24b(例えば、ワイヤーロープなど)を上方へ延ばし、アングル部材22bにこの索条24bを引っ掛けた後に、この索条24bの他端部をフック部材64の鉤状部70まで張設させてこれに係止する。また、一方の扉8aについては、その下端部に接続された索条24aを上方に延ばし、アングル材22aにこの索条24aを引っ掛け、さらに扉保持装置30と他方の扉8bとの間に配設される折り返し棒26に引っ掛けて折り返した後に、フック部材64の鉤状部70まで張設させてこれに係止する。なお、索条24a,24bの他端部は、フック部材64の鉤状部70に係止できるように、例えばリング状に構成されている。
したがって、他方の扉8bからの索条24bは、アングル部材22bを介してフック部材64鉤状部70に係止され、また一方の扉8aからの索条24aは、アングル部材22a及び折り返し棒26を介してこの鉤状部70に係止される。この係止状態においては、鉤状部70の先端は上記特定方向を向き、各索条24a,24bは特定方向とは反対方向からこの鉤状部70に係止されるため、各索条24a,24bが鉤状部70に確実に係止され、この鉤状部70から抜けてしまうことがない。このように係止することによって、扉8a,8bはガイドレール18a,18bの上端部に位置する開状態に保持され、檻本体6の開口4a,4bは開放された状態となる。その後、檻本体6内の床面の中央部には、動物を誘き寄せるための餌(図示せず)を載置する。このように準備した後に、扉保持装置30の電源スイッチ56をオン(閉)にすればよく、このようにして捕獲用檻2のセッティングが完了する。
このようにセッティングした状態で、猪、猿、ヌートリア等の動物(図示せず)が、餌を求めて開口4a(又は4b)より檻本体6内へ進入し、その中央部まで移動すると、センサ14のセンサ部86が侵入した動物を感知し、扉保持装置30の制御回路基板(図示せず)へ感知信号を送出する。かくすると、この感知信号を受けて制御回路基板は作動信号を生成し、この作動信号が電磁ソレノイド80へ送給され、電磁ソレノイド80が励磁する。このように電磁ソレノイド80が作動すると、図5に示すように、その作動棒84が突出し、作動棒84の作動部100がフック部材64の第1当接片74に作用して矢印Xで示す方向(図5参照)へ回動し、このフック部材64が保持位置(図4参照)から解除位置(図5参照)へと位置付けられ、第2当接片76が電磁ソレノイド80の金属ケース82に当接することによって、この解除位置を越える移動が阻止される。このようにフック部材64(鉤状部70)が解除位置へ位置付けられると、その鉤状部70は上記特定方向とは反対方向(図1において右方向)を向き、各索条24a,24bの他端部は扉8a,8bにより引っ張られて鉤状部70上を滑り、索状24a,24bの他端部は鉤状部70から離脱される。これによって、扉8a,8bは索条24a,24bによって支持されなくなり、扉8a,8bは自重によってガイドレール8a,8bに沿って下方に移動して檻本体6の開口4a,4bを閉じ、このようにして餌を食べに入った動物を檻本体6内に捕獲することができる(図6参照)。
このように動物を捕獲した場合には、捕獲したことを狩猟者等に知らせる手段を設けることが好ましい。例えば、センサ14のセンサ部86から感知信号が送出されると、扉保持装置30より電波信号を送出し、この電波信号を捕獲用檻2から離れた場所にいる狩猟者等の所持する例えば携帯電話等の携帯端末で受信するようにしてもよい。携帯端末で捕獲信号を受信すると、携帯端末の表示部に所定のメッセージや記号等が表示される。狩猟者等はこのメッセージや記号等を見ることにより、離れた場所に居ながら檻本体6内に動物を捕獲したことを知ることができ、毎日動物を捕獲できたかどうか見回る必要がなくなる。
次に、図7〜9を参照して、捕獲用檻の他の実施形態について説明する。図7は、他の実施形態の捕獲用檻の扉保持手段を保持位置に保持した状態で示す概略斜視図、図8は、図7の扉保持手段を解除位置に向けて移動する状態を示す概略斜視図、図9は、他の実施形態の捕獲用檻の全体を示す概略平面図である、この他の実施形態においては、扉保持装置及びこれに関連する構成について改良が施されている。図7〜9において、図1〜図6と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この他の実施形態の捕獲用檻2Aでは、扉保持手段10Aを構成する係止部材が一対の係止片102a,102bで構成され、この扉保持手段10A及び作動手段(図1から図6に示す実施形態と同様のものでよい)が扉保持装置30Aを構成している。第1及び第2係止片102a,102bは、円筒状の本体部103a,103bと、本体部103a,103bの周面に設けられた棒状の係止片104a,104bを有しており、各係止片102a,102bの本体部103a,103bが装置ハウジング28から延設された支持部材108にそれぞれ揺動自在に支持されている(図7参照)。すなわち、第1係止片102a及び第2係止片102bは、支持部材108を中心として揺動自在であり、第1係止片102は、例えばねじりバネ(図示せず)によって図7中の矢印Pで示す方向(時計方向)に弾性的に付勢されており、また第2係止片102bは、例えばねじりバネ(図示せず)によって図7中の矢印Qで示す方向(反時計方向)に弾性的に付勢されている。なお、第1及び第2係止片102a,102bを付勢するための例えばねじりバネは省略することもできる。
作動手段である電磁ソレノイド(図示せず)から延びる作動棒84Aの作動部100Aは、装置ハウジング28の外部に露出されており、この作動部100Aの外周面には、軸方向に延びる係止部110が設けられ、かかる係止部110は下方に突出している。そして、作動棒84Aは、電磁ソレノイドの付勢、除勢によって装置ハウジング28の貫通孔(図示せず)を通って軸方向に移動自在に構成されている。
この他の実施形態では、索条24aの一端部は一方の扉8aに接続され、この扉8a(図9において左側に位置する扉8a)から延びる索条24aの他端部は、アングル材22aに掛けられた後に第1係止片102aの係止部104aに係止される。また、他の索条24bの一端部は他方の扉8bに接続され、この扉8b(図9において右側に位置する扉8b)から延びる索条24bの他端部は、アングル材22bに掛けられた後に第2係止片102bの係止部104bに係止される。
作動手段としての電磁ソレノイド(図示せず)が除勢された状態では、図7に示すように、作動棒84Aは電磁ソレノイド内に収容され、作動部100Aは図7に示す状態にあり、作動部100Aの係止部110は第1及び第2係止片102a,102bの揺動経路内に位置する。したがって、第1係止片102aは時計方向側から作動部100Aの係止部110に当接し保持位置(図7参照)に保持され、かく保持された第1係止片102aの係止部104aに索条24aの他端部が係止され、係止された索条24aは第1係止片102aを時計方向に揺動しようとするのでこの係止部104aから外れることはない。また、第2係止片102bは反時計方向側から作動部100Aの係止部110に当接して保持位置に保持され(図7参照)、かく保持された第2係止片102bの係止部104bに他の索条24bの他端部が係止され、係止された索条24bは第2係止片102bを反時計方向に揺動しようとするのでこの係止部104bから外れることはない。
また、電磁ソレノイドが付勢された状態では、図8に示すように、作動棒84Aが電磁ソレノイドから突出した状態となり、作動部100Aの係止部110は第1及び第2係止部104a,104bの揺動経路から外れる。したがって、第1係止片102aにあっては、時計方向への揺動が許容され、図8に示すように解除位置(例えば、係止部104aが下方に延びる位置)に向けて揺動する際に、索条24aの他端部が第1係止片102aの係止部104aから外れるようになる。また、第2係止片102bにあっては、反時計方向への揺動が許容され、図8に示すように解除位置(例えば、係止部104bが下方に延びる位置)に向けて揺動する際に、索条24bの他端部が第2係止片102bの係止部104bから外れるようになる。
この捕獲用檻2Aにおいては、索条24a,24bの他端部を第1及び第2係止片102a,102bの係止部104a,104bに係止させ、第1係止片102aにあっては、その係止部104aを図7において時計方向側から作動部100Aの係止片110に係止させ、また第2係止片102bにあっては、その係止部104bを図7において反時計方向側から作動部100Aの係止部110に係止させる。このようにすることによって、第1及び第2係止片102a,102bが保持位置に保持され、また索条24a,24bを介して扉8a,8bが開状態に保持され、檻本体6の開口が開放された状態に保たれる。そして、檻本体6内に餌をおいた後、扉保持装置30Aの電源スイッチ(図示せず)をオン(閉)にし、このようにして捕獲用檻2Aのセッティングが終了する。
このように捕獲用檻2Aをセッティングした後、センサ14のセンサ部86が動物を感知すると、センサ部86からケーブル部88を介して扉保持手段30Aの制御回路基板(図示せず)へ感知信号が送出され、制御回路基板からの作動信号に基づいて電磁ソレノイド(図示せず)が付勢される。かく付勢されると、、作動棒84Aが電磁ソレノイドから突出して図7中の矢印Vで示す方向に移動し、作動部100Aの係止部110による第1及び第2係止片102a,102bの係止が解除される。かくすると、図8に示すように、索条24a,24bを介して伝わる扉8a,8bの自重をも利用して、第1及び第2係止片102a,102bが解除位置に向けて揺動し、第1係止片102aの矢印Pで示す方向の揺動の際には、状索状24aは扉8aの自重により図8中の矢印Tで示す方向に引っ張られて第1係止片102aの係止部104bから離脱され、また第2係止片102bの矢印Qで示す方向の揺動の際には、索条24bは扉8bの自重により図8中の矢印Sで示す方向に引っ張られて第2係止片102bの係止部104bから離脱され、扉8a,8bは自重によりガイドレール18a,18bに沿って下方に移動して檻本体6の開口を閉じ、このようにして餌を食べようとして檻本体6内に侵入した動物を捕獲することができる。
この他の実施形態では、上記実施形態のように、索条24a,24bを第1及び第2係止片102a,102bへそれぞれ係止させる際に、一方の索条24aを折り返す必要がないため、捕獲用檻2Aのセッティングをより一層容易に行うことが可能となる。
上述した捕獲用檻2A(2)を猪を捕獲するために好適なものにするためには、図10に示すとおりに構成するのが望ましい。図10において、檻本体6の底部の所定領域、すなわち猪が侵入して通る領域であって、檻本体6の幅方向(図10において上下方向)中央領域の格子構造が鉄筋部材202による鉄筋格子とし、直径が5〜7mmの鉄筋部材202を用いるのが好ましく、このような直径の鉄筋部材202は猪が踏みつけるとその体重によってある程度撓むため、猪は落ちた枝を踏んだように感じ、猪の警戒心を少なくすることができる。また、このような格子構造においては、正方形状の格子の一辺が17〜23cm程度の大きさにするのが好ましく、このような大きさであると、猪は地面を踏んで檻本体6内に侵入するようになり、仮に鉄筋部材202を踏んだとしても数が少ないので枝を踏んだように感じ、警戒することなく檻本体6内に侵入するようになり、その結果、猪を高い確率で捕獲することができる。
例えば、図10に示すように、檻本体6の幅Wが80cmである場合、両側の枠フレーム204とその内側の鉄筋部材202との間隔Wは例えば10cmに、また幅方向中間に位置する鉄筋部材202間の間隔Wは例えば20cmに設定することができる。また、檻本体6の縦方向(図10において左右方向)における鉄筋部材202間の間隔Lは、例えば20cmに設定することができる。このように構成することによって、猪が侵入して通る領域においては、格子構造は正方形状の格子となり、その一辺が20cmとなって、猪に警戒心を与えないような大きさにすることができる。
以上、本考案に従う捕獲用檻の種々の実施形態について説明したが、本考案はかかる実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記実施形態では、動物が侵入する開口を檻本体の両端面に設けたが、この開口を檻本体の一端面にのみ設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では係止部材を回動可能なフック部材で構成したが、係止部材を例えば上下移動する棒状部材で構成してもよい。例えば、係止部材(棒状部材)の先端部を装置ハウジングの天板より上方に突出させて、この突出した係止部材の先端部に索条の他端部を係止させるようにすればよく、このように構成した場合、作動部材が作動すると係止部材が装置ハウジング内に引き込まれ、これによって、索条の他端部が係止部材から離脱されるようになる。
本考案による捕獲用檻の一実施形態を、扉が開状態に保持された状態で示す概略斜視図。 図1の捕獲用檻における扉保持装置及びそれに関連する構成を示す概略斜視図。 図2の扉保持装置の装置ハウジングの内部構造を示す概略断面図。 図2の扉保持装置の係止部材が保持位置に位置付けられたときの状態を、天板を省略して示す概略平面図。 係止部材が解除状態に位置付けられたときの状態を、天板を省略して示す概略平面図。 扉が檻本体の開口を閉じた状態を示す概略斜視図。 他の実施形態の捕獲用檻における扉保持手段を、係止片を保持位置に位置付けた状態で示す概略斜視図。 図7の捕獲用檻における扉保持手段を、係止片が解除位置に向けて移動する際の状態で示す概略斜視図。 他の実施形態の捕獲用檻の全体を示す平面図。 檻本体の底部の格子構造を上から見た図。
符号の説明
2,2A 捕獲用檻
4a,4b 開口
6 檻本体
8a,8b 扉
10,10A 扉保持手段
12 作動手段
14 センサ
24a,24b 索条
28 装置ハウジング
32 天板
34 第1天板
36 第2天板
38 凹溝
40 係止突条
64 フック部材

Claims (8)

  1. 開口を有する檻本体と、前記開口に開閉自在に装着された扉と、前記扉を開状態に保持する保持状態と前記開状態の保持を解除する解除状態とになる扉保持手段と、前記扉保持手段を作動させる作動手段と、動物を感知するセンサと、を備え、
    前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して前記扉保持手段が前記保持状態から前記解除状態になり、これによって、前記扉は自重によって下方に移動して前記開口を閉じることを特徴とする捕獲用檻。
  2. 前記扉保持手段は係止部材を有しており、前記係止部材は、前記扉保持手段が前記保持状態の時は保持位置に、そして前記解除状態の時は解除位置に位置付けられ、また前記扉には索条の一端部が接続され、前記扉が開状態の時には、前記扉から延びる前記索条の他端部は前記係止部材に係止され、
    前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して前記係止部材が前記保持位置から前記解除位置に位置付けられて、前記索条の他端部が前記係止部材から離脱され、これによって、前記扉は自重によって下方に移動して前記開口を閉じることを特徴とする請求項1に記載の捕獲用檻。
  3. 前記開口は前記檻本体の両端面にそれぞれ設けられ、この各開口にはそれぞれ前記扉が開閉自在に装着され、また前記各扉にはそれぞれ前記索条の一端部が接続され、前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して前記係止部材が前記保持位置から前記解除位置に位置付けられ、これによって、前記各索条の他端部がともに前記係止部材から離脱されることを特徴とする請求項2に記載の捕獲用檻。
  4. 前記係止部材は、先端部が折曲されたフック部材で構成され、前記フック部材は、前記保持位置と前記解除位置との間を回動自在に構成されており、前記フック部材が前記保持位置に位置付けられた際には、前記フック部材の先端部は一方の前記扉側である特定方向を向いており、他方の前記扉から延びる前記索条の他端部は前記フック部材へ係止され、また一方の前記扉から延びる前記索条は他方の前記扉側で一旦折り返された後にその他端部が前記フック部材へ係止されており、前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して、前記フック部材が回動して前記保持位置から前記解除位置に位置付けられ、これにより、前記フック部材の先端部が前記特定方向と反対側に向き、前記各索条の他端部がともに前記係止部材から離脱されることを特徴とする請求項3に記載の捕獲用檻。
  5. 前記係止部材は第1係止片及び第2係止片で構成され、前記第1係止片及び前記第2係止片はそれぞれ前記保持位置と前記解除位置との間を揺動自在であり、前記一対の係止片が前記保持位置に位置付けられた際には、一方の前記扉から延びる前記索条の他端部は前記第1係止片に係止され、また他方の前記扉から延びる前記索条の他端部は前記第2係止片に係止され、前記センサが動物を感知すると、前記センサからの感知信号に基づいて前記作動手段が作動して、前記第1係止片は一方の前記扉側である特定方向に揺動し、また前記第2係止片は前記特定方向とは反対方向に揺動して、前記一対の係止片がそれぞれ前記保持位置から前記解除位置に位置付けられ、これにより、前記各索条の他端部がともに前記一対の係止片から離脱されることを特徴とする請求項3に記載の捕獲用檻。
  6. 前記センサは、前記檻本体の外側面に設置され、高さ調整自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の捕獲用檻。
  7. 前記作動手段は装置ハウジング内に収容され、前記装置ハウジングの上面は天板により覆われており、前記天板は第1天板及び第2天板から構成され、前記第1天板の一端部には凹溝が設けられ、また前記第2天板の一端部には係止突条が設けられており、前記凹溝に前記係止突条が係止されるることにより、前記第1天板及び前記第2天板が前記装置ハウジングに装着されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の捕獲用檻。
  8. 前記檻本体の底部の所定領域の鉄筋格子は、直径5〜7mmの鉄筋部材を間隔が17〜23cmとなるように配設して構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の捕獲用檻。
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