JP2013176318A - 有害動物の捕獲装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鹿や猪、その他の有害動物を1回当りに数多く、又その大きな個体を捕獲できるようにする。
【解決手段】出入口(1)を有する箱罠(C)と、その出入口の昇降可能な開閉扉(D)と、開閉扉を出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガー(2)と、そのトリガーを解放して開閉扉を自重落下させるアクチュエーター(3)と、箱罠内に侵入した有害動物を検知する複数の焦電型赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)とを備え、箱罠の上面ヘ取り付け固定した制御ボックス(B)に、アクチュエーター(3)とその電源のバッテリ(15)並びにマイクロコントローラー(5)を内蔵させる一方、制御ボックスから赤外線センサーを導出配線して、その複数の赤外線センサーが同時に有害動物を検知した出力信号に基いて、マイクロコントローラーによりアクチュエーターがトリガーを解放することとなるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は野生の鹿や猪、熊、猿、狸、その他の有害動物を1回当りに数多く捕獲したり、又目的の大きな個体を捕獲したりするために有用な装置に関する。
有害動物の捕獲装置としては、檻構造の箱罠と屋根のない囲い罠との2種があるが、従来から提案されている発明や考案は、下記特許文献1〜5に見られるとおり、その全部が箱罠(檻)に関するものと言っても過言ではない。
下記特許文献1〜5のうち、特許文献3に開示されている動物捕獲装置が、一度に数多く捕獲することを目的にしている点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
特許第3953779号公報 特許第3953929号公報 特許第4145708号公報 特開2005−210930号公報 実用新案登録第3106222号公報
しかし、上記特許文献3に開示の動物捕獲装置は、「檻内に一度に多くの動物が入る時間を見計らって、光電センサーの感知時点から時間的猶予をおいて、その時差を時差設定器に設定し、光電センサーによる動物の感知時点に遅延させて前記扉を落下、閉鎖させるので、大量の動物の捕獲が可能となる。」(段落0007参照)というものであるが、たとえ設定の時差(通常10分以内であるとされている)だけ遅延させたとしても、1個の光電センサーによって、同時に複数の動物を検知することは困難であるため、その1回当りの捕獲数に自づと制約が伴ない、大きな個体を捕獲できる確実性にも劣る。
又、上記動物捕獲装置では檻本体(1)の囲い壁面(左右両側面)に、光電センサー(3)と反射板(3a)との向かい合う一対を取り付けなければならず、電気配線が複雑になるほか、設置場所との関係上有害動物以外の異物を誤って検知するおそれもある。殊更、猪を対象とする場合、その光電センサー(3)と反射板(3a)が破壊されてしまいやすく、二度と使えない問題も発生する。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では出入口を有する箱罠と、その出入口の昇降可能な開閉扉と、その開閉扉を上記出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガーと、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーターと、上記箱罠内に侵入した有害動物を検知する複数の焦電型赤外線センサーとを備え、
上記箱罠の上面ヘ取り付け固定した制御ボックスに、上記アクチュエーターとその電源のバッテリ並びにマイクロコントローラーを内蔵させる一方、その制御ボックスから上記赤外線センサーを導出配線して、
その複数の赤外線センサーが同時に有害動物を検知した出力信号に基いて、上記マイクロコントローラーにより上記アクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする。
又、請求項2では出入口を有する囲い罠と、その出入口の昇降可能な開閉扉と、その開閉扉を上記出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガーと、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーターと、上記囲い罠内に侵入した有害動物を検知する複数の焦電型赤外線センサーとを備え、
上記囲い罠内に据え付け固定した支柱の上部へ、制御ボックスを設置して、
その制御ボックスに上記アクチュエーターとその電源のバッテリ並びにマイクロコントローラーを内蔵させる一方、その制御ボックスから上記赤外線センサーを導出配線して、
その複数の赤外線センサーが同時に有害動物を検知した出力信号に基いて、上記マイクロコントローラーにより上記アクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする。
請求項3ではアクチュエーターをモーターとして、その出力軸上のリールに巻き付けられる索条の先端部へ、トリガーを取り付け一体化すると共に、
出入口の開閉扉から一体的に引き出した扉吊持ワイヤーの先端部をストッパーとして、そのストッパーと上記トリガーとを係脱自在に係止させることにより、上記開閉扉をその出入口から上昇した開扉状態に保持したことを特徴とする。
請求項4では赤外線センサーの各個を、方角を360度自由に変え得るフレキシブルな多関節の合成樹脂カバーにより被覆し、
その先端部のノズルにより地面での検知エリヤを大小調整すると共に、その検知エリヤの隣り合う相互間隔を広狭調整できるように定めたことを特徴とする。
請求項5では制御ボックスに操作板も内蔵させて、その操作板上へ少なくとも合計3個ある赤外線センサーのうちの出力として利用する部分的な少なくとも2個か、又はその少なくとも2個の個数と位置を予じめ選択できる設定器を設置して、
その設定器によって予じめ設定された赤外線センサーが有害動物を同時に検知した出力信号に基いて、マイクロコントローラーによりアクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする。
請求項6では制御ボックスに操作板も内蔵させて、その操作板上へ通常モードとテストモードとの切替えスイッチ、1日と半日との使用時間切替えスイッチ並びにその半日の昼夜を区別する切替えスイッチを並列設置すると共に、
そのテスト時における赤外線センサーの検知作用やアクチュエーターの作動、その他の作用を確認する表示ランプ又は警報ブザーを、上記制御ボックスに設置したことを特徴とする。
請求項7では制御ボックスに照度センサーも設置して、その照度センサーの検知出力信号と赤外線センサーの検知出力信号との双方を受けることにより初めて、マイクロコントローラーがアクチュエーターを作動制御し得るように定めたことを特徴とする。
更に、請求項8では制御ボックスをボックス本体と、そのボックス本体へ起伏的な回動自在に枢着された開閉蓋とから、内部の防水状態に保ち、
そのボックス本体の底面を内側からでなければ回動操作できないボルトの複数によって、箱罠の上面又は囲い罠内にある支柱の天板へ取り付け固定すると共に、
上記ボックス本体の閉蓋状態を錠前によって施錠したことを特徴とする。
請求項1や請求項2の構成によれば、箱罠(檻)や囲い罠の内部に侵入した有害動物を、複数の焦電型赤外線センサーが同時に検知した時、その出力信号を受けたマイクロコントローラー(制御部/電気制御回路プリント基板)によって、アクチュエーターがトリガーを解放し、出入口の開閉扉をすばやく落下させるべく作動制御するようになっているため、1回当りに数多くの有害動物を捕獲できることや、その目的とする大きな個体を捕獲できることの確実性が昂まる。
又、上記アクチュエーターとその電源になるバッテリ並びにマイクロコントローラーは、共通する1個の制御ボックスに内蔵設置されている一方、その制御ボックスから複数の赤外線センサーが導出配線されているため、小型コンパクトにまとめ上げ合理化することができ、地方自治体や農協、その他の団体はもとより、一般の個人でも入手しやすい価格での販売が可能となる。
更に、焦電型の赤外線センサーを用いているため、冒頭に挙げた従来技術の反射型フォトセンサーや透過型フォトセンサーのように、有害動物以外の枯葉、藁、草などの異物を誤って検知するおそれがなく、その箱罠や囲い罠の内部へ侵入した有害動物だけを、正確に検知することができ、その結果アクチュエーターの誤作動を生じない。
しかも、その焦電型赤外線センサーと上記マイクロコントローラー、バッテリ並びにアクチュエーターを備えている制御ボックスは、箱罠の上面や囲い罠内における支柱の上端部へ取り付け固定されているため、その使用中捕獲された有害動物(特に猪)の暴走を受けるも、破壊されてしまうおそれがなく、その安全性と耐用性に優れる。
特に、請求項3の構成を採用するならば、アクチュエーターとしてモーターを採用しているため、例えばソレノイドのような連続通電に基く発熱のおそれや、リターンバネの必要性に基くバネ張力の調整困難などが起らず、安定な作動と節電効果を得られる利点がある。
請求項4の構成を採用するならば、各赤外線センサーにおける先端ノズルの口径を変えることによって、その地面での検知エリヤを大小調整できるほか、各赤外線センサーの方向や角度をそのカバーの屈曲操作に基いて変えることにより、その検知エリヤの隣り合う相互間隔を広く、又は狭く調整することもできるため、有害動物の種類やその個体の大きさ、その他の諸条件に対する対応性が広がり、捕獲率の向上に役立つ。
請求項5の構成を採用するならば、ユーザーが操作板上の設定器によって、検知出力を利用したい赤外線センサーの個数(少なくとも2個)や、その個数と位置を予じめ設定しておくことができ、その意味からも上記対応性が広がり、使用上の利便性が向上する。
請求項6の構成を採用するならば、テストモードへの切り替えにより、赤外線センサーの検知作用やマイクロコントローラーの制御作用、アクチュエーターの作動などが正しいか否かをテストできるため、その誤作動を未然に防止し得ると共に、バッテリの浪費などを抑制し得る効果もある。
請求項7の構成を採用するならば、昼間に子供が箱罠や囲い罠の内部へ誤って閉じ込められてしまう危険性とバッテリの浪費などを予防でき、有害動物の習性にも対応し得る効果がある。
更に、請求項8の構成を採用するならば、住宅から遠く離れた屋外に設置使用するも、制御ボックスやその内部に格納されている各種電装品が、盗難事故に際会したり、雨水を受けて故障したりするおそれはなく、耐用性の向上にも役立つ。
本発明を箱罠に適用した第1実施形態の斜面図である。 その捕獲装置の制御ボックスを抽出して示す側面図である。 図2の正面図である。 図2の平面図である。 箱罠に対する制御ボックスの取り付け使用状態を開蓋して示す拡大平面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 捕獲装置の電気制御系を示すブロック図である。 使用状態の平面図である。 出入口の開閉扉が落下した状態を示す図7に対応する断面図である 本発明を囲い罠に適用した第2実施形態の斜面図である。 図11の部分拡大側面図である。 図12の部分拡大斜面図である。 図8と対応する別なブロック図である。 赤外線センサーの分布状態を示す平面模式図である。 赤外線センサーの選択設定ボリュームを示す正面図である。 同じく赤外線センサーの別な選択設定スイッチを示す正面図である。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜10は箱罠に適用した本発明の第1実施形態を示しており、その有害動物の捕獲装置は1個の出入口(1)を有する堅牢な箱罠(檻)(C1)と、その出入口(1)を昇降する開閉扉(D)と、その開閉扉(D)を出入口(1)から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガー(2)と、そのトリガー(2)を解放して出入口(1)の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーター(3)と、箱罠(檻)(C1)内に侵入した有害動物を検知する複数(図例では合計4個)の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)と、その複数の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)が同時に有害動物を検知した出力信号に基いて、上記アクチュエーター(3)を作動させるべく制御するマイクロコントローラー(制御部/電気制御回路のプリント基板)(5)とを備え、1回当りに数多くの有害動物や目的とする大きな個体の有害動物を捕獲できるようになっている。
そのマイクロコントローラー(5)とこれに接続配線されたアクチュエーター(3)並びにその他の後述する電装品は、共通する1個の制御ボックス(B)に内蔵設置されている。
上記した主要な構成部材のうち、先ず箱罠(檻)(C1)はフラットバーやアングル形鋼、チャンネル形鋼、鉄筋などの強固な縁取り骨材(6)から、複数の有害動物を自由に受け入れることができる大きさのほぼ直方体(例えば猪や鹿の場合幅:約2.5m×長さ:約5m×高さ:約2.5m、例えば狸の場合幅:約1m×長さ:約3m×高さ:約1m)に枠組み一体化されており、その前面の出入口(1)を除く5面(後面と上下両面並びに左右両側面)が悉く金属格子や金網(ワイヤーラス)、メタルラス、その他の交錯線条材(7)から、内部全体を透視できる形態に作成されている。その組立と分解を行えるように作成しても良い。
(8)は上記箱罠(C1)の出入口(1)を形作る左右一対の背高い昇降ガイド支柱(開口枠)であって、好ましくは向かい合う溝レール(9)を有するチャンネル形鋼から成り、これに沿って上記開閉扉(D)が昇降し得るようになっている。その開閉扉(D)も金属格子やメタルラスなどの交錯線条材(10)と、その周囲の正方形又は長方形な縁取り骨材(11)とから作成されている。
上記開閉扉(D)は自重落下式であって、その出入口(1)の開扉状態(上昇状態)を示した図1、7から明白なように、一定長さを有する扉吊持ワイヤー(12)の切り離し端部(基端部)が、上記開閉扉(D)の下端中央部に取り付け固定されていると共に、その開閉扉(D)の下端中央部から箱罠(C1)の上面に沿って後方へ引き出された扉吊持ワイヤー(12)の半折り中間部(先端部)が下向きの係止フック(13)として、丸棒材から成るストッパー(14)の円周面へ巻き掛け状態に係止されている。
そのストッパー(14)は前後方向に沿って延在する一定長さのピン形状をなし、図1、5、7のように箱罠(C1)の上面へ内側から当てがわれて、その上面の交錯線条材(7)と係止した状態にあるが、その状態のままでは扉吊持ワイヤー(12)を介して、開閉扉(D)の重量を受担しているため、そのワイヤー(12)との係止状態を到底維持できず、飛散してしまうことになる。
この事態を防ぐための上記トリガー(2)は、図1、5、7のような左右方向に沿い延在する一定長さの板材や棒材から成り、箱罠(C1)の上面ヘやはり内側から上記ストッパー(14)と平面視での交叉(好ましくは直交)する関係状態に当てがわれて、そのストッパー(14)を上方から押え付け拘束することにより、上記開閉扉(D)を図1、7のような出入口(1)から上昇した開蓋状態に仮り止め保持する。
つまり、上記扉吊持ワイヤー(12)の先端部へ係脱自在に係止されるストッパー(14)と、そのストッパー(14)を上方から押え付け拘束するトリガー(2)とによって、上記開閉扉(D)が昇降し得る仕掛けを形作っており、そのトリガー(2)をアクチュエーター(3)によって前後方向へ進退させるようになっているのである。但し、その場合上記ストッパー(14)は飛散しないように、扉吊持ワイヤー(12)の先端部へ取り付け一体化しておいても良い。
上記アクチュエーター(3)は図示実施形態の場合、バッテリ(6V、4Aの鉛蓄電池)(15)を直流電源として回転駆動されるモーターから成り、その出力軸(16)上のリール(17)に巻き付けられる索条(紐やロープ、ワイヤーなど)(18)の先端部が、上記トリガー(2)に取り付け固定されている。そのトリガー(2)をアクチュエーター(モーター)(3)によって図10のように引き戻し後退させれば、上記扉吊持ワイヤー(12)の先端部にあるストッパー(14)と、トリガー(2)との係止状態が解除されることになるため、上記開閉扉(D)が自重によりすばやく落下し、その箱罠(C1)における出入口(1)の閉扉状態を得られる。
但し、上記アクチュエーター(3)としてはトリガー(2)を進退させることができる限り、モーターに代るソレノイドやエヤーシリンダーなどを、又上記索条(18)に代るロッドやプランジャーなどを各々採用してもさしつかえない。
先に一言した制御ボックス(B)は防錆処理した金属製又は高強度な合成樹脂製(図例の場合)のボックス本体(19)とその開閉蓋(20)とから成り、上記箱罠(C1)の上面ヘ図1や図5〜7のように、外側から取り付け固定されるようになっている。その制御ボックス(B)の大きさは一例として、幅:約13cm×長さ:約23cm×高さ:約11cmのほぼ直方体であり、約1Kgの重量を有する。
この点、図示実施形態のボックス本体(19)は断面U字形をなし、これに断面倒立U字形の開閉蓋(20)が一対の水平なヒンジ(21)を介して、起伏的な回動自在に枢着されているが、その内部の防水状態に保たれるならば、ボックス本体(19)とその開閉蓋(20)とを着脱自在(分離可能)に組み立てても良い。
そして、上記ボックス本体(19)の底面を図5〜7に示す如く、内側から複数の短かいボルト(22)によって、枕木(23)へ取り付け固定する。他方、上記箱罠(C1)の上面ヘ内側から座金(24)を水平に当てがうと共に、上記枕木(23)をやはりボックス本体(19)の内側から複数の長いボルト(25)によって、上記座金(24)のネジ孔(26)へ螺合締結するのである。
そうすれば、上記短かいボルト(22)と長いボルト(25)との何れもボックス本体(19)の内側からでなければ、工具によって回動操作できないため、その閉蓋された制御ボックス(B)を、箱罠(C1)へ盗難のおそれがない状態に固定維持することができることになる。(27)はボックス本体(19)とその開閉蓋(20)との閉合片(28)へ、抜き差し自在に差し込み貫通された錠前(南京錠)であり、これによる施錠状態も盗難防止に役立つ。
但し、上記座金(24)のネジ孔(26)に対する長いボルト(25)の螺合締結に代えて、そのボックス本体(19)の枕木(23)を箱罠(C1)の上面における交錯線条材(7)へ、図外の結束線によって巻き付け固定しても良く、その箱罠(C1)への取り付け固定手段は適当に選定することができる。
上記制御ボックス(B)の就中ボックス本体(19)内には図5〜7から明白なように、上記アクチュエーター(モーター)(3)とその直流電源のバッテリ(15)並びにマイクロコントローラー(制御部/電気制御回路のプリント基板)(5)のほか、操作板(29)も格納設置されている。
図示実施形態の操作板(29)は倒立L字形の金属板から成り、その水平板片(29a)の下面(裏側)に上記コントローラー(5)が付属一体化されていると共に、同じく金属板の垂直板片(29b)に面ファスナー(30)などを介して、上記バッテリ(15)が着脱自在に貼り付け固定されている。(31)は上記アクチュエーター(モーター)(3)と操作板(29)の取付台盤であり、合板や合成樹脂板などの電気絶縁材から成る。(32)はバッテリ(15)を受け持つクッション座である。
更に、上記操作板(29)には図8のブロック図に示すような通常/テスト切替えスイッチ(33)や1日/半日切替えスイッチ(34)、夜/昼切替スイッチ(35)が並列設置されている。そのため、これらのスイッチ類も制御ボックス(B)を開蓋しなければ、操作することができない。換言すれば、使用中に外部からいたずらに操作されることはない。
他方、制御ボックス(B)のボックス本体(19)には外部から操作できる電源スイッチ(36)と、照度センサー(明暗センサー)(37)並びに表示ランプ(LED)又は報知ブザー(38)が並列設置されており、同じく制御ボックス(B)の開閉蓋(20)には図2〜7のような点在分布する複数(図例では合計4個)の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)が取り付け固定されている。これらと上記スイッチ類はすべて、マイクロコントローラー(電気制御回路のプリント基板)(5)に接続配線されているが、その電気配線は図示省略してある。
上記操作板(29)上の1日/半日切替えスイッチ(34)は使用時間の選定を行うものであるが、半日の使用時間に切り替えても、昼夜の区別が判明しないため、その際には夜/昼切替えスイッチ(35)を操作する。その夜間での使用中には、予じめ設定された照度(明るさ)を検知する照度センサー(37)からの検知出力信号に基いて、スイッチオンの操作状態を得るようになっている。又、表示ランプ又は報知ブザー(38)はバッテリ(15)の消耗状況を予告したり、テスト時における赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)の検知作用やアクチュエーター(3)の作動、その他の正常作用を確認したりするために便利良く使われる。
何れにしても、上記赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)の各個は有害動物の動き(受光する熱線量の変化)を検知する焦電型の赤外線センサーであり、方角を360度自由に変え得る多関節のフレキシブルな合成樹脂カバー(39)により被覆された防水状態として、上記制御ボックス(B)の開閉蓋(20)から外部へ一定長さ(例えば約180mm〜約200mm)だけ導出配線されている。その一定長さの合成樹脂カバー(39)は人力を加えることによって、自由自在に屈曲させることができ、その操作手を放せば、屈曲した状態のままに維持されるものである。
又、各赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)の先端部にある先細り円錐状ノズル(40)を、その口径が異なるものと交換装着することにより、その地面での検知エリヤ(41a)(41b)(41c)(41d)を、目的とする有害動物の種類や個体の大きさなどに応じて、例えば直径が約10cm〜約20cmの円となる小面積や、直径が約50cm〜約1mの円となる大面積などに調整することができる。(42)は基端部の口金であり、上記制御ボックス(B)の開閉蓋(20)へ内側から締結ナット(43)によって固定されている。その焦電型赤外線センサーにおける先端部からの検知距離は、例えば約3m〜約5mである。
上記赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)の複数は図1、9の使用状態に示す如く、その制御ボックス(B)を箱罠(C1)におけるほぼ中央部の上面ヘ取り付け固定することにより、その箱罠(C1)の出入口(1)から遠ざかる内奥部を指向して、一定間隔(例えば約50cmや約1m)おきの放射状に分布させることが望ましい。
各赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)は上記のとおり人手により屈曲させて、その方向や角度を自由自在に変え得るため、その検知エリヤ(41a)(41b)(41c)(41d)を互いに重なり合わぬよう適当に狭く調整することにより、個体の大きさを容易に判断できるように定めることが好ましい。その検知エリヤ(41a)(41b)(41c)(41d)の隣り合う間隔は有害動物の種類や目的とする個体の大きさなどを考慮して、適当に設定すれば良い。
そして、その箱罠(C1)の内部における各赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)の検知エリヤ(41a)(41b)(41c)(41d)へ、図4、9のように目的の有害動物が好む餌(M)(例えば猪や鹿は米ぬか)を設置しておく。
そうすれば、その餌(M)を求めて箱罠(C1)の内部へ侵入した有害動物(A1)(A2)(A3)(A4)を、複数の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)が同時に検知した時、つまり図例では合計4個ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)のすべてが同時に有害動物を検知した時、制御ボックス(B)内のマイクロコントローラー(電気制御回路のプリント基板)(5)によって、その検知出力信号を受けたアクチュエーター(モーター)(3)が、予じめ扉吊持ワイヤー(12)のストッパー(14)と係止状態に保たれているトリガー(2)を、引き戻し後退させることとなるように作動制御して、その1回当りになるべく数多くの有害動物を捕獲したり、目的とする大きな個体の有害動物を捕獲したりすることができるようになっている。
この点、隣り合う一対の赤外線センサーを考えた場合、これによって同時に検知される有害動物としては、その隣り合う間隔距離よりも大きな個体の1個か、又はその隣り合う間隔距離よりも小さな個体の2個となるため、その赤外線センサーを2個以上に増加することにより、目的の大きな個体又は/及び多数の小さな個体を捕獲できる確実性が昂まると言える。
次に、図11〜13は屋根や天井のない囲い罠(C2)に適用した本発明の第2実施形態を示しており、その有害動物の捕獲装置が上記第1実施形態と異なる構成について説明すると、下記のとおりである。
即ち、第2実施形態の囲い罠(C2)も1個の出入口(1)と、その背高い昇降ガイド支柱(8)に沿って昇降し得る自重落下式の開閉扉(D)を具備しているが、その大きさは上記第1実施形態の箱罠(檻)(C1)よりもかなり大きく、猪や鹿の場合に例えば約10m×約10mの正方形や約10m×約15mの長方形、半楕円形、その他の平面輪郭形状をなし、約3m以上の高さを有する。
その囲い罠(C2)の壁面も強固な縁取り骨材(6)や交錯線条材(7)又は柵材から、内部全体を透視できるように作成されているが、特にその壁面の上縁部は内向きに折り曲げられた傾斜肩面(44)や忍び返しなどとして、捕獲時に動き廻る有害動物が飛び越えるおそれを防ぐようになっている。
(45)は制御ボックス(B)を設置するための強固な支柱であって、断面円形や角形の鋼材などから成り、上記囲い罠(C2)における内部のほぼ中央個所や、好ましくは出入口(1)から遠ざかる内奥部への偏倚個所に、約1.50m〜約2.50mの背丈として安定良く据え付け固定されている。その背丈が1.50mよりも低いと、有害動物によって破壊されやすく、他方2.50mよりも高いと、ユーザーにとって仕掛け作業を安楽に行うことができない。
(46)は上記支柱(45)の据付けベースであり、図外の埋設アンカーに固定一体化されているが、その支柱(45)を地中へ直接打ち込み固定しても良い。(47)は同じく支柱(45)の天板であり、ここに上記制御ボックス(B)が搭載されている。制御ボックス(B)は上記第1実施形態のそれと同じであり、そのボックス本体(19)の底面を内側から複数のボルト(22)によって、上記支柱(45)の天板(47)へ取り付け固定すれば良く、上記枕木(23)の介在は必らずしも要しない。
又、制御ボックス(B)を搭載する支柱(45)の天板(47)上には、上記第1実施形態における箱罠(檻)(C1)の上面を形作る交錯線条材(7)に代る断面U字形の金属製仕掛け台枠(48)が、図13のように溶接や複数のボルト(49)などによって固定一体化されている。
(50)はその仕掛け台枠(48)の左右両側面に亘って横架された水平な遊転軸であり、これと直交する丸棒材のピン形ストッパー(14)が、その遊転軸(50)の下面に当てがわれているほか、そのストッパー(14)に対して遊転軸(50)の上方から扉吊持ワイヤー(12)が巻き掛け状態に係止されている。
扉吊持ワイヤー(12)の基端部が上記出入口(1)の開閉扉(D)に取り付け固定されていることや、そのワイヤー(12)の先端部にストッパー(14)を取り付け一体化しても良いことは、図1〜10の上記第1実施形態と同じである。
上記仕掛け台枠(48)の左右両側面には向かい合う一対のトリガー受け入れ凹溝(51)が切り欠かれており、ここへ上記遊転軸(50)と平行に差し込み横架された水平なトリガー(2)が、図12、13のように上記ストッパー(14)を上方から押え付け拘束しているため、そのトリガー(2)をアクチュエーター(モーター)(3)によって引き戻し後退させれば、これとストッパー(14)との係止状態が瞬時に解除されて、出入口(1)の開閉扉(D)が自重により落下し、その出入口(1)を閉蓋状態に保つ。上記遊転軸(50)に代る固定バーがトリガー(2)と平行に横架されていても、同様な作用と効果を得られる。
そのトリガー(2)が一定長さの索条(18)を介して、アクチュエーター(モーター)(3)のリール(17)に連結されていることや、アクチュエーター(3)として索条(18)を引っ張るモーターの代りに、ロッドやプランジャーなどを進退させるソレノイドやエヤーシリンダーなどを採用できることも、上記第1実施形態と同じである。
更に、第2実施形態でも制御ボックス(B)の内部に直流電源となるバッテリ(15)やマイクロコントローラー(制御部/電気制御回路のプリント基板)(5)、アクチュエーター(3)並びに操作板(29)が格納設置されている一方、その制御ボックス(B)から外部に複数(図例では合計5個)の焦電型赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)が導出配線されており、その複数ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)のすべてが囲い罠(C2)の内部へ侵入した有害動物を同時に検知した時、上記マイクロコントローラー(5)によってアクチュエーター(3)がトリガー(2)を引き戻し後退させるように制御し、出入口(1)の開閉扉(D)を閉扉状態に保つようになっている。
その第2実施形態におけるその他の構成は図1〜10の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図11〜13に図1〜10との同一符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略するが、上記第1、2実施形態の何れにあっても、図8と対応する図14の別なブロック図に示す如く、複数分布する赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)のうちの出力として利用する部分的なそれの選択設定器(1個の回動ボリューム(52)又は同じ複数の並列するスイッチ(53a)(53b)(53c)(53d)(53e))を、上記操作板(29)に追加設置することができる。
図15の平面模式図に示した合計5個の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)を設置使用する一例に基いて言えば、そのうちの何個(図16では5個あるうちの3個)が有害動物を同時に検知した場合に、上記マイクロコントローラー(5)がアクチュエーター(3)を作動制御することになるかという赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)の所謂反応個数(利用する出力の個数)を、ユーザーが操作板(29)上の選択設定ボリューム(52)によって予じめ設定しておくのである。図16の選択設定ボリューム(52)が矢印により指示した数字「3」は、合計5個ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)のうちの任意な3個を意味している。
又、図17は回動操作式の上記選択設定ボリューム(52)に代る複数の並列式選択設定スイッチ(53a)(53b)(53c)(53d)(53e)を示しており、これらの赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)と対応する5個によって、赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)の上記反応個数(利用する出力の個数)だけでなく、その位置をも予じめ設定しておくことができるようになっている。
因みに、図17では図15の平面模式図に示した合計5個ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)のうち、その奇数番目(図14参照)の特定位置にある合計3個の赤外線センサー(4a)(4c)(4e)が、有害動物を同時に検知した場合にのみ、アクチュエーター(3)を作動させるべく制御するようになっている。図17に示す合計3個の設定スイッチ(53a)(53c)(53e)だけスイッチオン状態にあることが、このことを意味している。
要するに、本発明では少なくとも合計3個ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)のうちの全部が、箱罠(檻)(C1)や囲い罠(C2)の内部に侵入した有害動物を同時に検知した場合だけでなく、その少なくとも合計3個ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)のうちのユーザーにより予じめ設定された(任意位置の)部分的な少なくとも2個か、又はユーザーにより予じめ設定された位置にある部分的な少なくとも2個が、上記有害動物を同時に検知した場合にも、その検知出力信号を受けたマイクロコントローラー(5)により、アクチュエーター(3)がトリガー(2)を引き戻し後退させて、出入口(1)を閉蓋状態に保つこととなるように作動制御して良く、このような制御方法・内容も採用し得るのである。
このような複数ある赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)の選択設定ボリューム(52)又は選択設定スイッチ(53a)(53b)(53c)(53d)(53e)を操作板(29)上に追加設置するならば、有害動物の種類や習性、個体の大きさなどに対する対応性が広がり、有害動物の捕獲効果とユーザーの利便性がますます向上する。
本発明の使用による有害動物の捕獲方法を説明すると、上記第1実施形態の箱罠(檻)(C1)や第2実施形態の囲い罠(C2)を目的の有害動物が出没する場所に据え付けた上、図1や図5、7のように、その扉吊持ワイヤー(12)の先端部を後方へ引き出す一方、箱罠(檻)(C1)の上面や囲い罠(C2)内の支柱(45)上に搭載している制御ボックス(B)から、アクチュエーター(3)の索条(18)を逆な前方へ導出させて、その扉吊持ワイヤー(12)側のストッパー(14)とアクチュエーター(3)側のトリガー(2)とを係脱自在に係止させることにより、その箱罠(檻)(C1)や囲い罠(C2)における出入口(1)の開閉扉(D)を上昇した開扉状態に保ち、有害動物が侵入できるように準備する。
そして、複数分布する焦電型赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)の方向性やその検知エリヤ(41a)(41b)(41c)(41d)(41e)の隣り合う間隔などを、互いに重なり合ったり、検知上の盲点が発生したりしないように、適当に配分・調整したり、その感度を調べたり、その検知出力信号に基くアクチュエーター(3)の作動制御が正しく行われるかを確認したりする場合には、そのための通常/テスト切替えスイッチ(33)をテストモード側へ切り替え設定すれば良く、これによって誤動作の発生や捕獲率の低下などを予防することができる。
又、上記のようなテストを終えて、通常(本番)モードに切り替え設定した場合において、操作板(29)上の1日/半日切替えスイッチ(34)を1日の使用モード側に切り替え設定するならばともかく、半日の使用モード側へ切り替え設定する場合には、更に夜/昼切替えスイッチ(35)を操作して、その昼と夜との何れかに設定する。
茲に、昼夜を区別する設定は、目的とする有害動物の習性や、好奇心のある子供が昼間に万一閉じ込められる危険性、バッテリ(15)の浪費、その他の諸条件を考慮して行えば良い。照度センサー(37)が検知する照度(明るさ)の設定も、同様な趣旨に基いて行うことができ、その照度センサー(37)の検知出力信号と赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)の検知出力信号との双方を受けることにより初めて、マイクロコントローラー(5)がアクチュエーター(3)を作動制御し得るように定めても良い。
更に、操作板(29)上へ赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)の選択設定器(選択設定ボリューム又は選択設定スイッチ)(52)(53a)(53b)(53c)(53d)(53e)を設置した仕様にあっては、その操作によって赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)の上記反応個数(利用する出力の個数)だけや、その個数と位置とを予じめ設定しておくこともできる。
何れにしても、複数の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)が指向する箱罠(檻)(C1)や囲い罠(C2)内の検知エリヤ(41a)(41b)(41c)(41d)(41e)へ、図4、9に示す如く目的とする有害動物が好む餌(M)を設置する。そして、上記設定操作後に閉蓋・施錠した制御ボックス(B)の電源スイッチ(36)を、ユーザーが外部からオン操作し、上記箱罠(檻)(C1)や囲い罠(C2)の据え付け現場から立ち去れば良い。
このような仕掛け状態にある捕獲装置の使用中、その箱罠(檻)(C1)や囲い罠(C2)の内部へ有害動物(A1)(A2)(A3)(A4)が侵入し、その個体が複数の赤外線センサー(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)によって同時に検知された場合には、その出力信号を受けたマイクロコントローラー(5)により、アクチュエーター(3)がトリガー(2)を図7から図10のように引き戻し後退させるべく作動制御するため、そのアクチュエーター(3)側のトリガー(2)と上記扉吊持ワイヤー(12)側のストッパー(14)との係止状態を解かれた開閉扉(D)が、自重によりすばやく落下して、箱罠(檻)(C1)や囲い罠(C2)の出入口(1)を閉扉状態に保つ結果となり、その有害動物を捕獲することができる。
尚、捕獲した有害動物の処理(止め刺し)はその箱罠(C1)や囲い罠(C2)の据え付け現場において行ってもさしつかえないが、図外の小型ケージに移し入れて適当な場所へ運び、猟師などの専門家が銃を使用して行うことが望ましい。
(1)・出入口
(2)・トリガー
(3)・アクチュエーター(モーター)
(4a)(4b)(4c)(4d)(4e)・赤外線センサー
(5)・マイクロコントローラー(電気制御回路のプリント基板)
(6)(11)・縁取り骨材
(7)(10)・交錯線条材
(8)・昇降ガイド支柱
(9)・溝レール
(12)・扉吊持ワイヤー
(13)・係止フック
(14)・ストッパー
(15)・バッテリ
(16)・モーター出力軸
(17)・リール
(18)・索条
(19)・ボックス本体
(20)・開閉蓋
(21)・短かいボルト
(23)・枕木
(24)・座金
(25)・長いボルト
(26)・ネジ孔
(27)・錠前
(28)・閉合片
(29)・操作板
(29a)・水平板片
(29b)・垂直板片
(30)・面ファスナー
(31)・取付台盤
(32)・クッション座
(33)・通常/テスト切替えスイッチ
(34)・1日/半日切替えスイッチ
(35)・昼/夜切替えスイッチ
(36)・電源スイッチ
(37)・照度センサー
(38)・表示ランプ又はブザー
(39)・合成樹脂カバー
(40)・ノズル
(41a)(41b)(41c)(41d)(41e)・検知エリヤ
(42)・口金
(43)・締結ナット
(44)・傾斜肩面
(45)・支柱
(46)・据付けベース
(47)・天板
(48)・仕掛け台枠
(49)・ボルト
(50)・遊転軸
(51)・トリガー受け入れ凹溝
(52)・選択設定ボリューム
(53a)(53b)(53c)(53d)(53e)・選択設定スイッチ
(A1)(A2)(A3)(A4)・有害動物
(B)・制御ボックス
(C1)・箱罠(檻)
(C2)・囲い罠
(D)・開閉扉
(M)・餌

Claims (8)

  1. 出入口を有する箱罠と、その出入口の昇降可能な開閉扉と、その開閉扉を上記出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガーと、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーターと、上記箱罠内に侵入した有害動物を検知する複数の焦電型赤外線センサーとを備え、
    上記箱罠の上面ヘ取り付け固定した制御ボックスに、上記アクチュエーターとその電源のバッテリ並びにマイクロコントローラーを内蔵させる一方、その制御ボックスから上記赤外線センサーを導出配線して、
    その複数の赤外線センサーが同時に有害動物を検知した出力信号に基いて、上記マイクロコントローラーにより上記アクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする有害動物の捕獲装置。
  2. 出入口を有する囲い罠と、その出入口の昇降可能な開閉扉と、その開閉扉を上記出入口から上昇した開扉状態に仮り止め保持するトリガーと、そのトリガーを解放して出入口の閉扉状態に自重落下させるアクチュエーターと、上記囲い罠内に侵入した有害動物を検知する複数の焦電型赤外線センサーとを備え、
    上記囲い罠内に据え付け固定した支柱の上部へ、制御ボックスを設置して、
    その制御ボックスに上記アクチュエーターとその電源のバッテリ並びにマイクロコントローラーを内蔵させる一方、その制御ボックスから上記赤外線センサーを導出配線して、
    その複数の赤外線センサーが同時に有害動物を検知した出力信号に基いて、上記マイクロコントローラーにより上記アクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする有害動物の捕獲装置。
  3. アクチュエーターをモーターとして、その出力軸上のリールに巻き付けられる索条の先端部へ、トリガーを取り付け一体化すると共に、
    出入口の開閉扉から一体的に引き出した扉吊持ワイヤーの先端部をストッパーとして、そのストッパーと上記トリガーとを係脱自在に係止させることにより、上記開閉扉をその出入口から上昇した開扉状態に保持したことを特徴とする請求項1又は2記載の有害動物の捕獲装置。
  4. 赤外線センサーの各個を、方角を360度自由に変え得るフレキシブルな多関節の合成樹脂カバーにより被覆し、
    その先端部のノズルにより地面での検知エリヤを大小調整すると共に、その検知エリヤの隣り合う相互間隔を広狭調整できるように定めたことを特徴とする請求項1又は2記載の有害動物の捕獲装置。
  5. 制御ボックスに操作板も内蔵させて、その操作板上へ少なくとも合計3個ある赤外線センサーのうちの出力として利用する部分的な少なくとも2個か、又はその少なくとも2個の個数と位置を予じめ選択できる設定器を設置して、
    その設定器によって予じめ設定された赤外線センサーが有害動物を同時に検知した出力信号に基いて、マイクロコントローラーによりアクチュエーターがそのトリガーを解放することとなるように作動制御することを特徴とする請求項1又は2記載の有害動物の捕獲装置。
  6. 制御ボックスに操作板も内蔵させて、その操作板上へ通常モードとテストモードとの切替えスイッチ、1日と半日との使用時間切替えスイッチ並びにその半日の昼夜を区別する切替えスイッチを並列設置すると共に、
    そのテスト時における赤外線センサーの検知作用やアクチュエーターの作動、その他の作用を確認する表示ランプ又は警報ブザーを、上記制御ボックスに設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の有害動物の捕獲装置。
  7. 制御ボックスに照度センサーも設置して、その照度センサーの検知出力信号と赤外線センサーの検知出力信号との双方を受けることにより初めて、マイクロコントローラーがアクチュエーターを作動制御し得るように定めたことを特徴とする請求項1又は2記載の有害動物の捕獲装置。
  8. 制御ボックスをボックス本体と、そのボックス本体へ起伏的な回動自在に枢着された開閉蓋とから、内部の防水状態に保ち、
    そのボックス本体の底面を内側からでなければ回動操作できないボルトの複数によって、箱罠の上面又は囲い罠内にある支柱の天板へ取り付け固定すると共に、
    上記ボックス本体の閉蓋状態を錠前によって施錠したことを特徴とする請求項1又は2記載の有害動物の捕獲装置。
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