JP2013243232A - セラミックパッケージ用金属枠体およびセラミックパッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビティが開口するセラミックパッケージの表面に設けたメタライズ層上にロウ付けされ且つ追ってその上に金属蓋が溶接され、該溶接時に上記メタライズ層が剥離し難い金属枠体、および該金属枠体を用いたセラミックパッケージを提供する。
【解決手段】表面22に開口するキャビティ25を有するセラミック製のパッケージ本体21の該表面22に、キャビティ25の平面視が矩形状の開口部を囲むように形成されたメタライズ層28の上方にロウ付けされる金属枠体1aであって、該金属枠体1aは、平面視が矩形枠状の枠本体2と、該枠本体2の表面3において金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10に形成され、且つ枠本体2の平面視における外形に沿って平面視が矩形枠状を呈する単一の枠状溝11と、を備えている、セラミックパッケージ用金属枠体1a。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャビティを内側に有する箱形状のセラミックパッケージの表面上にロウ付けされる金属枠体および該金属枠体を用いたセラミックパッケージに関する。
例えば、セラミック製の基板部の中央側に設けた凹部を囲んで一定幅で設けたメタライズ層の上にロウ材を介して金属製で且つ断面角形のシールリングを接合し、上記凹部に半導体素子を収容した後、上記シールリングの上に金属製の蓋板をシーム溶接する際に、セラミック製の基板部と金属製の蓋板、シールリング、およびメタライズ層との熱膨張差により、該メタライズ層が基体部から剥離する事態を防ぐため、基板部の表面上でメタライズ層との上に跨って絶縁性の被覆材を設けた半導体素子用パッケージが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記半導体素子用パッケージでは、基板部の表面に被覆材を設けるためのスペースが必要となるため、小型化の要請に対応できないと共に、製造時において該被覆材を配置するための工程が更に必要となる、という問題があった。
また、収納する半導体素子の封止性および封止用リングの接合性を高めるため、セラミックなどからなる絶縁基板の表面にロウ付けすべき封止用リングの外側面の下隅部に切欠あるいは傾斜を形成することにより、ロウ材溜まり部を確保した集積回路パッケージも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、前記同様の封止性およびシールリングの接合性を確保するため、セラミック製の基体の周辺から立設した枠体の上面にメタライズ層を形成し、該メタライズ層の上方に縦断面形状で底面が半円形状あるいは逆台形状のシールリングをロウ付けにより接合した半導体素子収納用パッケージも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、特許文献2,3の集積回路パッケージや半導体素子収納用パッケージでは、シールリングをロウ付けするためのロウ材溜まりを確保できる反面、該シールリングの上面に金属蓋をシーム溶接した際に、該溶接後の冷却過程における収縮に伴う膨張率の差に起因して、メタライズ層の外周側がセラミック製の基体などから剥離するため、十分な封止性が得られなくなる場合がある、という問題があった。
特開平6−310614号公報(第1〜5頁、図1,2) 実開平3−61343号公報(第1〜14頁、第1〜4図) 特開2003−17604号公報(第1〜8頁、図1〜3)
本発明は、背景技術で説明した問題点を解決し、キャビティが開口するセラミックパッケージの表面に設けたメタライズ層上にロウ付けされ且つ追ってその上に金属蓋が溶接され、該溶接時に上記メタライズ層が剥離し難い金属枠体、および該金属枠体を用いたセラミックパッケージを提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、金属枠体と金属蓋との溶接直後に、これらの部品を構成する材料ごとの熱膨張率の差に起因して、冷却過程における収縮に伴う応力が金属枠体側からセラミック製のパッケージ本体側に伝達しにくくなる溝などを金属枠体の表面などに形成する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明による第1のセラミックパッケージ用(請求項1)金属枠体は、表面に開口するキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体の該表面に、上記キャビティの平面視が矩形状の開口部を囲むように形成されたメタライズ層の上方にロウ付けされる金属枠体であって、該金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、該枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域、および上記枠本体の外側面の少なくとも何れか一方に形成され、且つ上記枠本体の平面視における外形に沿って平面視が矩形枠状を呈する単一の枠状溝、あるいは、少なくとも上記枠本体のコーナー部における表面および外側面の何れか一方に形成された単数または複数の部分溝と、を備えている、ことを特徴とする。
また、本発明による第2のセラミックパッケージ用(請求項2)金属枠体は、表面に開口するキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体の該表面に、上記キャビティの平面視が矩形状の開口部を囲むように形成されたメタライズ層の上方にロウ付けされる金属枠体であって、該金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、該枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域および上記枠本体の外側面の何れか一方の少なくともコーナー部に形成された凹部と、を備えている、ことを特徴とする。
これらによれば、前記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域、および上記枠本体の外側面の何れか一方の少なくともコーナー部に形成された枠状溝、部分溝、あるいは、凹部を備えている。一方、かかる金属枠体をセラミック製のパッケージ本体の表面に形成したメタライズ層の上方にロウ付けした場合、キャビティに電子部品を実装した後、金属枠体の表面の内周側に金属蓋の周辺部を載置し且つ該金属蓋において対向する一対の周辺部に沿ってローラ電極を転動させつつ上記金属蓋をシーム溶接する際、溶接熱による膨張後の冷却過程における収縮が各構成部品に生じる。この際に、上記セラミック製のパッケージ本体と、金属製の金属蓋、金属枠体、ロウ材、およびメタライズ層との熱膨張係数の差が大であるため、パッケージ本体の外側面とこれが接触しているメタライズ層の外周側との境界において、上記冷却過程における収縮に伴って生じる応力が集中的に作用しても、前記枠状溝、部分溝、あるいは凹部によって、上記応力の影響を抑制ないし低減することができる。
更に、金属枠体の前記部分溝や単数または複数の凹部を、枠本体の表面における外周面側の領域の少なくともコーナー部、あるいは外側面の少なくともコーナー部だけに形成した場合であっても、これらのコーナー部は、シーム溶接を1回だけ受ける各辺の中央側に比べて、縦横の各周辺に沿って2回のシーム溶接を受けので、前記メタライズ層とパッケージ本体との境界に顕著に及ぶ応力の影響を低減ないし緩和することが可能となる。
従って、金属蓋の溶接時において、メタライズ層が剥離しにくくなるので、金属蓋によるキャビティの封止性に優れたセラミックパッケージを確実に提供できると共に、金属蓋の溶接時の熱的な条件の範囲を拡大することも可能となる。
尚、前記セラミックは、アルミナや窒化アルミニウムなどの高温焼成セラミックまたは低温焼成セラミックの一種であるガラス−セラミックである。
また、前記メタライズ層は、前記パッケージ本体の表面のほぼ全面に形成され、例えば、W、Mo、Cu、Agなどからなる導体である。
更に、前記金属枠は、42アロイ(Fe−42wt%Ni)、コバール(Fe−29wt%Ni−17wt%Co)、あるいは194合金(Cu−2.3wt%Fe−0.03wt%P)などからなる。
また、前記溝は、断面がV字形状、U字形状、半楕円形状、または凹形状を呈し、レーザー加工、あるいは、鋸刃、刃物(型)、凸型の挿入により形成される。
更に、前記部分溝は、長円形や楕円形のほか、コーナー部に専用のほぼL字形状(鈎型)も含んでいる。
加えて、前記凹部は、平面視が円形、長円形、楕円形、あるいは四角形以上の多角形のほか、コーナー部に適した三角形状や円弧形状を呈する有底穴であり、例えば、前記形状と相似形の凸型の挿入によって形成される。
一方、本発明による第1のセラミックパッケージ(請求項3)は、平面視の外形が矩形の表面および裏面を有し、該表面に開口し且つ底面および側面からなるキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体と、前記キャビティの開口部を囲み、且つ平面視が矩形枠状の上記表面に形成されたメタライズ層と、該メタライズ層の上方にロウ材を介して接合された金属枠体と、を含むセラミックパッケージであって、上記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、該枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域、および上記枠本体の外側面の少なくとも何れか一方に形成され、且つ上記枠本体の平面視における外形に沿って平面視が矩形枠状を呈する単一の枠状溝、あるいは、少なくとも上記枠本体のコーナー部における表面および外側面の何れか一方に形成された単数または複数の部分溝と、を備えている、ことを特徴とする。
また、本発明による第2のセラミックパッケージ(請求項4)は、平面視の外形が矩形の表面および裏面を有し、該表面に開口し且つ底面および側面からなるキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体と、前記キャビティの開口部を囲み、且つ平面視が矩形枠状の上記表面に形成されたメタライズ層と、該メタライズ層の上方にロウ材を介して接合された金属枠体と、を含むセラミックパッケージであって、上記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、該枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域および上記枠本体の外側面の何れか一方の少なくともコーナー部に形成され凹部と、を備えている 、ことを特徴とする。
これらによれば、前記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体の表面において、金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域、および上記枠本体の外側面の何れか一方の少なくともコーナー部に形成された枠状溝、部分溝、あるいは、凹部と、を備えている。そして、かかる金属枠体をセラミック製のパッケージ本体の表面に形成したメタライズ層の上方にロウ付けしているので、キャビティに電子部品を実装した後、金属枠体の表面の内周側に金属蓋の周辺部を載置し且つ該金属蓋において対向する一対の周辺部に沿ってローラ電極を転動しつつシーム溶接する際に、溶接熱による膨張後の冷却過程における収縮が各構成部品に生じる。この際、上記セラミック製のパッケージ本体と、金属製の金属蓋、金属枠体、ロウ材、およびメタライズ層との熱膨張係数の差が大であるため、パッケージ本体の外側面と接触しているメタライズ層の外周側との境界に対し、上記冷却収縮に伴って生じる応力が集中的に作用しても、前記枠状溝、部分溝、あるいは凹部により、上記応力の影響を抑制ないし低減できる。
従って、金属蓋の溶接時において、メタライズ層が剥離し難くなっているので、金属蓋によるキャビティの封止性に優れたセラミックパッケージとすることができる。更に、金属蓋の溶接時の熱的な条件の範囲を拡大することも可能となる。
尚、前記セラミックパッケージは、多数個取りの形態により製造しても良い。
また、前記キャビティには、半導体素子、水晶振動子、圧電素子、あるいはLEDなどの発光素子などの電子部品が実装される。
更に、前記ロウ材には、例えば、Agロウ(Ag−Cu系合金)が含まれる。
加えて、前記コーナー部とは、パッケージ本体の隣接する一対の外側面と、該一対の外側面と平行なキャビティの2つの側面の延長部とに囲まれた領域である。
本発明による一形態の金属枠体を示す平面図。 図1中のX−X線の矢視に沿った部分垂直断面図。 異なる枠状溝を有する金属枠体を示す上記同様の部分垂直断面図。 更に異なる枠状溝を有する金属枠体を示す上記同様の部分垂直断面図。 図1,2の金属枠体を用いたセラミックパッケージを示す平面図。 図5中のY−Y線の矢視に沿った垂直断面図。 図6中の一点鎖線部分Zの拡大断面図。 異なる形態の金属枠体を含むパッケージの上記同様の部分垂直断面図。 更に異なる形態の金属枠体を示す平面図。 応用形態の金属枠体を示す部分平面図。 単数または複数の部分溝をコーナー部に設けた金属枠体の部分平面図。 単数または複数の凹部をコーナー部に設けた金属枠体の部分平面図。 異なる応用形態の金属枠体を示す前記同様の部分垂直断面図。
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による一形態の金属枠体1aを示す平面図、図2は、図1中のX−X線の矢視に沿った部分垂直断面図である。
金属枠体1aは、例えば、コバールなどの金属からなり、図1,図2に示すように、内側に平面視で矩形状の中空部7を有する平面視が矩形枠状の枠本体2と、該枠本体2の表面3において追って金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10に形成され、且つ上記枠本体2の平面視における外形に沿って平面視が矩形枠状を呈する単一の枠状溝11と、を備えている。
上記枠状溝11は、断面がU字形状を呈するが、例えば、図3に示すように、断面が縦に細長い半楕円形状の枠状溝12や、図4に示すように、断面がV字形状を呈する枠状溝13としても良い。以上のような枠状溝11〜14は、例えば、コバール製の枠本体2に対してレーザー加工を施すことにより形成される。
因みに、図2〜図4の断面図において、枠本体2は、表面3、裏面4、外側面5、および内側面6を備えており、例えば、幅:0.25mm、高さ:0.15mm、枠状溝11〜13における開口部の幅:50μm、深さ:0.1mmのサイズである。また、金属蓋34の周辺部に覆われることが予定されている内周側の領域9の幅は、上記枠本体2の幅全体の約30%〜90%である。
尚、枠状溝11〜13の位置は、それらの開口部の全体が金属蓋34の周辺部に覆われて閉塞されていなければ良く、換言すれば、枠状溝11〜13の開口部のうち、内周側が金属蓋34の周辺部に覆われた形態でも本発明に含まれ得る。
また、前記枠状溝11〜13の数は、1つに限らず、2つ以上を枠本体2の表面3において平行に併設した形態としも良い。
図5は、前記金属枠体1aを用いたセラミックパッケージ20の平面図、図6は、図5中のY−Y線に沿った垂直断面図、図7は、図6中の一点鎖線部分Zの拡大垂直断面図である。
上記セラミックパッケージ20は、図5,図6に示すように、パッケージ本体21と、該パッケージ本体21の表面22のほぼ全面に形成されたメタライズ層28と、該メタライズ層28の上方にロウ材30を介して接合された前記金属枠体1aと、を備えている。
上記パッケージ本体21は、例えば、アルミナなどのセラミックからなり、図5,図6に示すように、平面視の外形が長方形(矩形)の表面22および裏面24を有し、該表面22に開口し且つ底面27および四辺の側面26からなるキャビティ25を有している。尚、本パッケージ本体21の外側面23とキャビティ25の側面26との間の厚みは、約0.35mmである。
また、前記メタライズ層28は、例えば、WあるいはMoからなり、厚みが約0.02mmで且つ幅が約0.3mmのサイズである。
更に、ロウ材30は、例えば、Agロウからなり、上記メタライズ層28と金属枠体1aの底面4との間での厚みは、約0.025mmである。図7に示すように、該ロウ材30は、金属枠体1aの外側面5に沿って断面円弧形状で且つ上端側ほど細くなるように立ち上がった部分(フィレット)31を有している。
加えて、図7に示すように、メタライズ層28、ロウ材30、金属枠体1aの外部に露出する各表面に沿って、内側のNiメッキ膜と外側のAuメッキ膜とからなるメッキ層32がほぼ一定の厚みで被覆されている。
尚、金属枠体1aの枠状溝11は、前記枠状溝12,13の一方としても良い。
図8は、異なる形態の金属枠体1bを前記パッケージ本体21に用いた前記同様の垂直断面図である。
本金属枠体1bも、図8に示すように、前記同様の表面3、裏面4、外側面5、内側面6、および中空部7を備えており、その外側面5の上方に開口し、断面U字形状で且つ平面視が当該金属枠体1bの外形に沿った枠状溝14を有している。該枠状溝14は、レーザー加工、または精密な切削加工によって形成される。
尚、該枠状溝14の開口部は、図8に示すように、ロウ材30の立ち上がり部分31によって閉塞されない高さに設定される。
また、上記枠状溝14に変えて、断面が横向きに細長い半楕円形状、あるいは横向きのV字形状である枠状溝を外側面5に形成した形態としても良い。
更に、外側面5に枠状溝14などが開口する上記金属枠体1bでは、その表面3のほぼ全面が、金属蓋34の周辺部に覆われるようにして溶接しても良い。
以上のようなセラミックパッケージ20によれば、前記金属枠体1a,1bは、平面視が矩形枠状の枠本体2と、該枠本体2の表面3において金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10、あるいは枠本体2の外側面5に形成された枠状溝11〜14の何れかと、を備えていると共に、パッケージ本体21の表面22に形成されたメタライズ層28の上方にロウ材30を介して接合されている。そして、前記キャビティ25の底面27に電子部品を実装した後、金属枠体1a,1bの表面3の内周側の領域9に金属蓋34の周辺部を載置し且つ該金属蓋34において対向する一対の周辺部に沿ってローラ電極を転動させつつシーム溶接する際に、溶接熱による膨張後の冷却過程における収縮が各構成部品に生じる。この際、セラミック製のパッケージ本体21と、金属製の金属蓋34、金属枠体1a,1b、ロウ材30、およびメタライズ層28との熱膨張係数の差が大であるため、パッケージ本体21の外側面23と接触しているメタライズ層28の外周側との境界において、上記冷却収縮に伴って生じる応力が集中的に作用しても、前記枠状溝11〜14によって、上記応力が抑制ないし低減される。
従って、金属蓋34の溶接時において、メタライズ層28が剥離しにくくなるので、金属蓋34によるキャビティ24の封止性が優れたセラミックパッケージ20を確実に提供できると共に、前記シーム溶接時における熱的条件の範囲を拡大することも可能となる。
図9は、更に異なる形態の金属枠体1cを示す平面図である。
この金属枠体1cも、前記同様のコバールからなり、図9に示すように、平面視が矩形枠状を呈し、且つ表面3、裏面(4)、外側面5、および内側面6からなる枠本体2を有し、その内側に平面視が矩形状の中空部7を有している。かかる金属枠体1cは、枠本体2の表面3であって、且つ前記金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10において、四隅のコーナー部8ごとにだけ、平面視でほぼL字形状を呈する部分溝15を枠本体2の外形に沿って有している。かかる部分溝15の断面は、前記同様のU字形状、縦に細長い半楕円形状、あるいはV字形状の何れかからなる。
上記部分溝15をコーナー部8ごとにだけ設けた金属枠体1cを、前記パッケージ本体21の表面22に形成したメタライズ層28の上方に前記同様のロウ材30を介して接合しても、前記金属蓋34をシーム溶接した際に生じる応力が集中し易い各コーナー部8に部分溝15が形成されている。従って、前記金属枠体1aやセラミックパッケージ20と同様な効果を奏することが可能である。
図10は、金属枠体1a,1cの応用形態である金属枠体1dを示す部分平面図である。該金属枠体1dは、図10に示すように、枠本体2の表面3であって、前記金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10において、該表面3の全周に沿って枠状溝11を形成すると共に、四隅のコーナー部8ごとに更に部分溝15を上記枠状溝11の外側に併設したものである。
尚、上記枠状溝11と部分溝15との位置を内外方向で逆にしても良い。
以上のような金属枠体1dを、前記パッケージ本体21の表面22に設けたメタライズ層28の上方に前記同様のロウ材30を介して接合しても、前記金属枠体1aやセラミックパッケージ20と同様な効果を得ることが可能である。
図11(a)は、枠本体2のコーナー部8ごとの外側面5において、平面視でL字形状を呈する単一の部分溝16を、該枠本体2の外形と平行で且つ水平に設けた金属枠体1eを示す部分平面図である。
また、図11(b)は、枠本体2のコーナー部8ごとの外側面5,5において、一対の部分溝17を、それぞれ該枠本体2の外側面5と平行で且つ水平に設けた金属枠体1fを示す部分平面図である。
上記部分溝16,17の断面は、横向きで前記同様のU字形状、横向きの細長い半楕円形状、あるいは横向きのV字形状の何れかである。
以上のような部分溝16,17をコーナー部8の外側面8に有する金属枠体1e,1fを、前記パッケージ本体21の表面22に設けたメタライズ層28の上方に前記同様のロウ材30を介して接合しても、前記金属枠体1aやセラミックパッケージ20と同様な効果を得ることが可能である。
尚、単一の枠本体2における表面3の全周に前記枠状溝11〜13を設け、あるいはコーナー部8に部分溝15の何れかを設け、更に外側面5のコーナー部8に部分溝16,17の何れかを設けた形態の金属枠体とすることも可能である。
図12(a)は、更に異なる形態の金属枠体1gを示す部分平面図である。
この金属枠体1gは、図12(a)に示すように、枠本体2の表面3のコーナー部8であって、前記金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10に、3つ(複数)の凹部18を当該コーナー部8の平面視において対称に配設している。該凹部18は、平面視で開口部の円形が底面の円形よりも大きく、全体がほぼ逆円錐形を呈する有底穴である。
また、図12(b)は、更に別形態の金属枠体1hを示す部分平面図である。
この金属枠体1hは、図12(b)に示すように、枠本体2の表面3のコーナー部8であって、前記金属蓋34の周辺部に覆われる内周側の領域9を除いた外周側の領域10に、単一の凹部19を設けている。該凹部19平面視で開口部の楕円形が底面の楕円形よりも大きく、全体がほぼ逆円楕錐形を呈する有底穴であり、その長軸と上記コーナー部8の内外方向とが直交する姿勢で配置されている。
尚、前記凹部18,19は、相似形の凸型を挿入する方法などにて形成される。
また、全体がほぼ逆円錐形を呈する複数の前記凹部18を、枠本体2のコーナー部8ごとの外隣接する側面5,5に跨って、ほぼ等間隔に形成した金属枠体としても良い。
更に、全体がほぼ逆楕円錐形を呈する一対の前記凹部19を、枠本体2の各コーナー部8の隣接する外側面5,5ごとに個別に形成した金属枠体としても良い。
また、枠本体2の表面3における前記領域10の全周、あるいは外側面5の全周に沿って配設される前記枠状溝11〜14と、コーナー部8ごと表面3の領域10あるいは外側面5に配設される前記凹部18,19とを併有する形態の金属枠体とすることも可能である。
加えて、前記凹部は、平面視が長円形、あるいは四角形以上の多角形を呈する形状のほか、コーナー部の形状に適した三角形状や円弧形状などを呈する。
図13(a)は、異なる応用形態の金属枠体1jを示す部分平面図である。
金属枠体1jは、図13(a)に示すように、表面3に枠状溝11を有する枠本体2の底面4に、Agロウからなる一定の厚みのロウ材30を一体にクラッドしたものである。尚、上記枠状溝11を、前記枠状溝12,13としたり、あるいはコーナー部8の表面3のみ設ける前記部分溝15、あるいは前記凹部18,19としても良い。
また、図13(b)は、別の応用形態の金属枠体1kを示す部分平面図である。
金属枠体1kは、図13(b)に示すように、外側面5の全周に沿って横向きに開口する枠状溝14を有する枠本体2の底面4に、前記同様のロウ材30を一体にクラッドしたものである。尚、上記枠状溝14を、断面が横向きのV字形状や細長い半楕円形状としたり、あるいはコーナー部8の表面3のみ設ける前記部分溝16,17としても良い。
以上のようなロウ材30が予めクラッドされた金属枠体1j,1kによれば、前記金属枠1aなどによる場合と同様な効果が得られる共に、前記パッケージ本体21の表面22に設けたメタライズ層28の上方へのロウ材30を配置するための工程を省略することも可能となる。
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、前記パッケージ本体のセラミックは、窒化アルミニウムやムライトのような高温焼成セラミックとしたり、あるいは低温焼成セラミックの一種であるガラス−セラミックとしても良い。後者の場合、前記メタライズ層28や、キャビティ25内に設ける電極などの導体には、AgまたはCuなどが用いられる。
また、断面がU字形状やV字形状などを呈する複数の部分溝を、枠本体2の表面3の前記領域10の全周に沿って、あるいは枠本体2の外側面5の全周に沿って形成した形態の金属枠体としても良い。
更に、複数の前記凹部18,19などを、枠本体2の表面3の前記領域10の全周に沿って、あるいは枠本体2の外側面5の全周に沿って形成した形態の金属枠体としても良い。
また、断面がU字形状やV字形状などを呈する枠状溝11〜14の何れかを、枠本体2の表面3の前記領域10と外側面5との双方に併設した形態の金属枠体としても良い。
加えて、枠本体2の表面3および裏面4を平面視でほぼ正方形とした金属枠体とし、且つパッケージ本体21の表面22を平面視で上記と相似形のほぼ正方形としたセラミックパッケージとしても良い。
本発明によれば、キャビティが開口するセラミックパッケージの表面に設けたメタライズ層上にロウ付けされ且つ追ってその上面に金属蓋が溶接され、該溶接時において上記メタライズ層が剥離しにくい金属枠体、および該金属枠体を用いたセラミックパッケージを確実に提供することが可能となる。
1a〜1h,1j,1k…金属枠体
2……………………………枠本体
3……………………………枠本体の表面
5……………………………枠本体の外側面
8……………………………枠本体のコーナー部
9……………………………内周側の領域
10…………………………外周側の領域
11〜14…………………枠状溝
15〜17…………………部分溝
18,19…………………凹部
20…………………………セラミックパッケージ
21…………………………パッケージ本体
22…………………………パッケージ本体の表面
24…………………………パッケージ本体の裏面
25…………………………キャビティ
26…………………………キャビティの側面
27…………………………キャビティの底面
28…………………………メタライズ層
30…………………………ロウ材
34…………………………金属蓋

Claims (4)

  1. 表面に開口するキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体の該表面に、上記キャビティの平面視が矩形状の開口部を囲むように形成されたメタライズ層の上方にロウ付けされる金属枠体であって、
    上記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、
    上記枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域、および上記枠本体の外側面の少なくとも何れか一方に形成され、且つ上記枠本体の平面視における外形に沿って平面視が矩形枠状を呈する単一の枠状溝、あるいは、少なくとも上記枠本体のコーナー部における表面および外側面の何れか一方に形成された単数または複数の部分溝と、を備えている、
    ことを特徴とするセラミックパッケージ用金属枠体。
  2. 表面に開口するキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体の該表面に、上記キャビティの平面視が矩形状の開口部を囲むように形成されたメタライズ層の上方にロウ付けされる金属枠体であって、
    上記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、
    上記枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域および上記枠本体の外側面の何れか一方の少なくともコーナー部に形成された凹部と、を備えている、
    ことを特徴とするセラミックパッケージ用金属枠体。
  3. 平面視の外形が矩形の表面および裏面を有し、該表面に開口し且つ底面および側面からなるキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体と、
    上記キャビティの開口部を囲み、且つ平面視が矩形枠状の上記表面に形成されたメタライズ層と、
    上記メタライズ層の上方にロウ材を介して接合された金属枠体と、を含むセラミックパッケージであって、
    上記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、
    上記枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域、および上記枠本体の外側面の少なくとも何れか一方に形成され、且つ上記枠本体の平面視における外形に沿って平面視が矩形枠状を呈する単一の枠状溝、あるいは、少なくとも上記枠本体のコーナー部における表面および外側面の何れか一方に形成された単数または複数の部分溝と、を備えている、
    ことを特徴とするセラミックパッケージ。
  4. 平面視の外形が矩形の表面および裏面を有し、該表面に開口し且つ底面および側面からなるキャビティを有するセラミック製のパッケージ本体と、
    上記キャビティの開口部を囲み、且つ平面視が矩形枠状の上記表面に形成されたメタライズ層と、
    上記メタライズ層の上方にロウ材を介して接合された金属枠体と、を含むセラミックパッケージであって、
    上記金属枠体は、平面視が矩形枠状の枠本体と、
    上記枠本体の表面において金属蓋の周辺部に覆われる内周側の領域を除いた外周側の領域および上記枠本体の外側面の何れか一方の少なくともコーナー部に形成され凹部と、を備えている 、
    ことを特徴とするセラミックパッケージ。
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