JP2013240473A - 調理用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】IH調理器を高熱から保護することができる調理用器具を提供する。
【解決手段】調理用器具は、IH調理器のトッププレートの上方に配置される断熱部材(11)と、電磁誘導により発熱する素材からなり、断熱部材(11)の上方に配置される発熱部材(12)と、断熱部材(11)の上面と発熱部材(12)の下面との間に形成される空気層(14)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、IH(Induction Heating)調理器によって電磁誘導加熱される調理用器具に関する。
陶器やアルミ鍋などの加熱調理容器は、電磁誘導加熱できないため、鉄板などの発熱体を別途設けておき、発熱体から熱伝導で加熱される。このような調理用器具としては従来、例えば特開平9−73979号公報(特許文献1)に記載の技術が知られている。特許文献1の図2には、電磁調理器(IH調理器ともいう)のトッププレート上に断熱板を載せ、断熱板の上に電磁誘導加熱板を載せ、電磁誘導加熱板の上に非電磁誘導加熱容器を載せることが示されている。
また、特開2007−330353号公報(特許文献2)に記載される調理用容器は、石鍋の底壁をくりぬき、底壁に石の板およびカーボン板を設けて、石鍋の底壁にするものである。石の板は上面に、カーボン板は下面に配置され、これらの板の間には隙間が介在する。
また、発泡ガラスからなる断熱材を下面に備え、金属からなる発熱体を上面に備えるIH調理器用発熱板として、例えば実用新案登録第3161046号公報(特許文献3)に記載の技術が知られている。
特開平9−73979号公報 特開2007−330353号公報 実用新案登録第3161046号公報
特許文献1に記載の技術では、電磁誘導加熱板が断熱板に面接触するため、断熱板の厚みを大きくしなければ所望の断熱効果が得られない場合がある。特許文献3に記載の技術でも、発熱体が断熱材に面接触するため、断熱材の厚みを大きくしなければ所望の断熱効果が得られない場合がある。特許文献2に記載の技術では、カーボン板がIH調理器のトッププレートに対面するため、カーボン板の熱がIH調理器のトッププレートに放射されて、IH調理器内部のコイルが高熱になるという問題がある。
上述のように、特許文献1〜3に記載の技術では、IH調理器が高温に晒されたり、高温防止のために断熱材の厚みが大きくなったりするという問題がある。本発明は、上述の実情に鑑み、陶器、磁器などの焼き物などの非電磁誘導加熱容器であっても、IH調理器で加熱することができ、しかも効果的に断熱してIH調理器を高熱から保護することができる調理用器具を提供することを目的とする。
この目的のため本発明による調理用器具は、IH調理器のトッププレートの上方に配置される断熱部材と、電磁誘導により発熱する素材からなり、断熱部材の上方に配置される発熱部材と、断熱部材の上面と発熱部材の下面との間に形成される空気層とを備える。
かかる本発明によれば、下側の断熱部材と上側の発熱部材との間に空気層が介在することから、高温の発熱部材から下方へ熱が伝導することを効果的に抑制することができる。したがって断熱部材の厚みを大きくすることなくIH調理器を高温から保護することができる。発熱部材の下面に突起を設けて突起を断熱部材の上面に当接させることによって、空気層が形成される。あるいは、断熱部材の上面に突起を設けて突起を発熱部材の下面に当接させることによって、空気層が形成される。あるいは断熱部材と発熱部材とを互いに離隔させる部材をさらに設けてもよい。
断熱部材の形状および材質は特に限定されない。断熱部材は例えば平坦な四角形または円形であり、所定の厚みを有する。また断熱部材は繊維系断熱材を固めて成形したものであってもよいし、あるいは無機中空体を固めて成形したものであってもよい。また断熱部材は折り曲げ不能な硬質のプレートであってもよいし、折り曲げ可能なマットであってもよいし、マットおよびプレートを組わせたものであってもよい。
本発明の好ましい実施形態として、断熱部材とIH調理器のトッププレートとの間に第2の空気層が形成される。かかる実施形態によれば、高温の発熱部材からIH調理器のトッププレートへ熱が伝導することを一層効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態として、発熱部材は平坦な四角板または円板である。本発明の他の実施形態として、発熱部材は、凹凸形状にされた凹凸領域と、凹凸形状にされない平坦領域とを有してもよい。かかる実施形態によれば、陶器製の鍋等の加熱調理容器を加熱する際、発熱部材の平坦領域を加熱調理容器の一領域に面接触させて加熱することができる。また、発熱部材の凹凸領域を加熱調理容器の他の領域に点々と接触させて緩やかに加熱することができる。平坦領域は凹凸領域よりも効果的に加熱調理容器を加熱する。したがって加熱調理容器を所望の熱分布にすることができる。
陶器、磁器といった焼き物は、底壁の下面が平坦ではないことが殆どである。すなわち底壁の下面には、下方へ突出した環状の突条である高台と、高台に囲まれて上方へ窪んだ中央部とが形成される。そこで本発明の好ましい実施形態として、凹凸領域は、発熱部材の外縁部に沿って形成されて発熱部材の上面から下方へ窪んだ環状溝であり、平坦領域は、発熱部材の中央部に配置される。かかる実施形態によれば、高台を有する陶器、磁器の底壁を効率よく加熱することができる。
本発明の好ましい実施形態として、断熱部材は、発熱部材を断熱部材上に位置決めする突起を有する。かかる実施形態によれば、発熱部材が断熱部材の上で側方へずれることがない。この他、発熱部材は断熱部材の上に単純に載置されるものであってもよい。
本発明は、上述した断熱部材と、空気層と、発熱部材で成立する。本発明の他の実施形態として、断熱部材の外縁部を支持する枠体をさらに備えてもよい。かかる実施形態によれば、枠体の中央開口を第2の空気層とすることができる。また枠体で断熱部材の外縁を保護することができる。また枠体に持ち手を設けることにより、高温の断熱部材、発熱部材、および加熱調理容器を一度に運搬することができる。
本発明の一実施形態として、枠体は、下方に突出する脚部を有する。かかる実施形態によれば、脚部によって断熱部材とIH調理器との隙間が大きくなり、第2の空気層を十分な層厚にすることができる。したがって、IH調理器のトッププレートを高温にならないよう保護することができる。脚部の配置および形状は特に限定されない。脚部は枠体の四隅に配置されてもよいし、枠体の他の部位に配置されてもよい。脚部の高さ寸法は、大きすぎると電磁誘導加熱に支障をきたすので、あまり大きくならない範囲、例えば0.5〜2[mm]で選定される。この他、枠体の下面がIH調理器のトッププレートと面接触してもよい。
枠体と、断熱部材と、発熱部材は互いに連結されないものであってもよい。あるいは他の実施形態として、枠体と、断熱部材と、発熱部材とを互いに連結する連結部材をさらに備えてもよい。かかる実施形態によれば、組み立てた調理用器具が不用意に分解することがない。
本発明の調理用器具に用いられる発熱部材は、電磁誘導により発熱するものであればよく、鉄、ステンレス等の強磁性体で形成されてもよいし、鉄などの溶射膜を有するものであってもよいし、特に限定されない。本発明の一実施形態として、発熱部材はカーボン(黒鉛)を主成分とする押出材であって、表面はセラミック塗料でコート処理される。
このように本発明は、断熱部材の厚みを大きくする必要をなくして、発熱部材から下方へむかう熱を効果的に遮断することができる。そしてIH調理器の温度上昇を抑制することができる。
本発明の第1実施形態になる調理用器具を示す平面図である。 図1に対応する断面図である。 枠体を示す平面図である。 枠体を示す側面図である。 枠体を積み上げた状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態になる調理用器具を示す断面図である。 図6に対応する底面図である。 本発明の第3実施形態になる調理用器具を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態になる調理用器具を示す平面図である。図2は図1に対応する断面図である。調理用器具は、組立式であって、容易に分離できる断熱プレート11および発熱プレート12を備える。断熱プレート11は、粒径0.1〜2[mm]の無機中空体を接着して板状に成形した、多孔質の素材である。あるいはグラスウールなどの繊維系断熱材を固めて板状に成形したものであってもよい。
断熱プレート11の上面と下面との間の熱伝導率は、0.1[W/mK]以下が望ましい。断熱プレート11は後述する枠体21によって支持され、主として家庭用のIH調理器のトッププレートの上方に配置される。あるいは図示はしなかったが、断熱プレート11はトッププレートの上に直接載置されてもよい。
断熱プレート11の上には発熱プレート12が載置される。発熱プレート12は、電磁誘導により発熱する素材からなる板材である。発熱プレート12は所定の厚みを有する。発熱プレート12はカーボン(黒鉛)を主成分とするグラファイトであって、電磁誘導作用によって渦電流が流れることにより発熱する。特に発熱プレート12は押出材である。押出材は原料のカーボンを押出型に入れて、押出型の一方から圧力をかけて他方へ押し出すことによって形成される異方性黒鉛である。発熱プレート12の表面にはセラミック塗料が塗布される。このように発熱プレート12の表面をコート処理することにより、発熱プレート12の上面から下面へ油脂が透過することを防止するとともに、発熱プレート12の摩耗を防止する。
発熱プレート12は四角に成形され、その寸法は一般的な家庭用IH調理器の電磁誘導加熱コイルよりも十分大きく、一辺が15〜30cmである。平面視において断熱プレート11は発熱プレート12よりも大きい。これにより断熱プレート11は、発熱プレート12の熱が下方へ伝導することを確実に抑制する。発熱プレート12は電磁誘導加熱され、500℃まで昇温可能である。
断熱プレート11の上面および発熱プレート12の下面のいずれか一方には、他方に向かって突出する突起13が形成される。これにより断熱プレート11の上面と発熱プレート12の下面との間には隙間、すなわち空気層14、が形成される。空気層14は発熱プレート12の中央部に位置する。断熱プレート11および空気層14の厚みの合計寸法は、大きすぎると電磁誘導加熱に支障をきたすので、あまり大きくならない範囲、例えば5[mm]以内で選定される。
発熱プレート12の上には、溶岩石プレート30が載置される。溶岩石プレート30は天然の溶岩石を切り出して成形してものであり、電磁誘導で加熱できない素材である。溶岩石プレート30の下面は発熱プレート12の上面と面接触する。平面視において溶岩石プレート30は発熱プレート12よりも大きい。これにより、発熱プレート12の熱を無駄なく溶岩石プレート30に伝達することができる。溶岩石プレート30の上面には、肉片や野菜片などの調理対象物が載置される。
断熱プレート11の外縁には、中央側よりも上方へ突出する外縁突条15が形成される。外縁突条15は、断熱プレート11の四辺に沿って延びる枠状の突起であり、発熱プレート12を包囲する。こうして外縁突条15は発熱プレート12を断熱プレート11の中央に位置決めする。したがって通常の使用状態において、発熱プレート12が外縁突条15を乗り越えて側方へずれることはない。なお外縁突条15は必須のものではなく、図示はしなかったが断熱プレート11の上面を平坦に形成して、断熱プレート11は外縁突条15を有さなくてもよい。
第1実施形態の調理用器具は、枠体21をさらに備える。枠体21は図3の平面図に示すように四角形状の底壁部22と、底壁部22の中央部に穿設された中央孔23と、底壁部22の四辺に沿って形成されて上方へ突出する側壁部24とを有する。底壁部22は断熱プレート11よりも一回り大きく、断熱プレート11を下方から支持する。側壁部24は断熱プレート11の外縁に沿って延び、断熱プレート11を囲繞する。これにより枠体21は断熱プレート11を収容する。枠体21はアルミあるいはアルミを主とする合金製である。あるいは枠体21はPPSやPEEK等の耐熱樹脂製である。中央孔23の寸法は、一般的な家庭用IH調理器の電磁誘導加熱コイルより大きいことが望ましい。あるいは略同じ大きさであってもよい。中央孔23の寸法は、直径10〜25cmである。
溶岩石プレート30の下面は発熱プレート12の上面に面接触するため、溶岩石プレート30は熱伝導により加熱される。溶岩石プレート30は発熱プレート12によって加熱され、両者は略同じ温度になる。溶岩石プレート30は、90〜250℃の範囲で任意の設定温度に保持される。
第1実施形態の調理用器具において、枠体21はIH調理器のトッププレートTの上に直接載置され、断熱プレート11の外縁部を支持する。そして中央孔23で第2の空気層25が形成される。これにより断熱プレート11は第2の空気層25を介して、IH調理器のトッププレートと対面する。この他にも図示はしなかったが、枠体21を用いることなく、断熱プレート11をIH調理器のトッププレート上に直接載置してもよい。
IH調理器を作動させると、発熱プレート12が高温に電磁誘導加熱され、上側の溶岩石プレート30を250℃程度まで昇温させることができる。これに対し下側の断熱プレート11の熱伝導率は0.1[W/mK]以下と小さく、空気層14,25が介在することから、IH調理器のトッププレートの温度上昇を効果的に抑制する。
また断熱プレート11は、トッププレートの下方に配置されるIH調理器のコイルを高温から保護するIH調理器の安全センサが、高頻度で作動することを防止する。さらに断熱プレート11によって、IH調理器の出力が安定する。
第1実施形態の調理用器具において、枠体21の底壁部22の下面には脚部26が形成される。脚部26は枠体21の四隅に配置されて、底壁部22の下面とIH調理器のトッププレートとの間に隙間を形成する。これによりIH調理器のトッププレートの温度上昇を一層抑制する。なお、発熱プレート12の電磁誘導加熱を妨げないよう、トッププレートTから発熱プレート12までの距離は3〜10[mm]が望ましい。そこで、脚部26の高さおよび底壁部22の厚み(空気層25の厚みでもある)と、断熱プレート11の厚みと、空気層14の厚みとの合計は3〜10[mm]にされる。
第1実施形態の調理用器具において、互いに離れた枠体21の2辺には1対の持ち手27が形成される。持ち手27は側壁部24の上縁から外方に張り出す。1対の持ち手27を掴んで持ち上げることによって、枠体21と、断熱プレート11と、発熱プレート12と、溶岩石プレート30とを同時に運搬することができる。
枠体21の下面には、四辺に沿って切欠き28が形成される。図5に示すように枠体21を積み上げると、切欠き28が側壁部24の上縁を受け入れる。これにより、枠体21を安定して積み上げることができる。また発熱プレート12および断熱プレート11は側壁部24の上縁よりも低い位置で枠体21に収容されるため、プレート11,12を枠体21に収容した状態のまま積み上げることができる。
なお上述した実施形態の他、図示はしなかったが枠体21と、断熱プレート11と、発熱プレート12と、溶岩石プレート30とを丸形に成形してもよい。断熱プレート11および発熱プレート12は、溶岩石プレート30などの加熱調理容器に合わせた形状にするとよい。
また、上述した実施形態の調理用器具は、溶岩石プレート30を加熱するものであるが、他の形状、例えば碗状の加熱調理容器を発熱プレート12上に載置して加熱するものであってもよい。
また図示はしなかったが、発熱プレート12の上面に溝を設けて、発熱プレート12の上面に載置される加熱調理容器が発熱プレート12の上面に吸い付くことを防止してもよい。
また加熱調理容器として、上述した溶岩石プレート30の代わりに、陶板や、角閃石や、他の岩石を切り出して成形したプレートを用いてもよい。
また図示はしなかったが、枠体と、断熱プレートと、発熱プレートとを互いに連結する連結部材をさらに備えてもよい。
第1実施形態の変形例として外縁突条15を、無機発泡体を固めた断熱材とし、外縁突条15を除いた断熱プレート11の残部を、折り曲げ可能な繊維系断熱材製のマットとしてもよい。あるいは、繊維系断熱材製マットを折り曲げて外縁突条15を形成してもよい。
図6は本発明の第2実施形態になる調理用器具を示す断面図であり、側方からみた状態を示す。図7は、図6に対応する底面図である。上述した第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。第2実施形態の調理用器具では、一対の持ち手部材と、断熱プレートと、発熱プレートとを互いに連結する連結部材をさらに備える。
断熱プレート11は円板に形成され、断熱プレート11の外縁には、上方へ突出する側壁11wが付設される。また発熱プレート12の外縁には、上方へ突出し、上方へ向かうにつれて拡径する漏斗状の側壁12wが付設される。側壁11wの上縁は側壁12wと接続する。
発熱プレート12の上には碗状の鍋40が載置される。鍋40は石製または陶器製である。鍋40の底壁は発熱プレート12の上面と面接触する。これに対し鍋40の側壁は、側壁12wから離隔する。
断熱プレート11および発熱プレート12には、1対の持ち手部材41が取付固定される。持ち手部材41は、断熱プレート11の下面から外方へ延びる薄板状のプレート部42と、プレート部42の内方端に形成された貫通孔43と、プレート部42の外方端から上方へ突出する持ち手部44とを有する。
断熱プレート11に4個の貫通孔11hが形成され、発熱プレート12のうち貫通孔11hと対応する位置に貫通孔12hが形成される。そして、プレート部42を断熱プレート11の下面に重ねた状態で、連結部材としての固定具46が貫通孔11h,12h、43を貫通する。固定具46の両端は固定具46の中央部よりも拡径して、貫通孔11h,12h、43から抜け止めされる。これにより断熱プレート11、発熱プレート12、および持ち手部材41は互いに連結固定され、分離不能にされる。
空気層14は、平面視においてこれら4本の固定具46よりも中央に配置される。また持ち手部44は、平面視において側壁11wよりも外方に離隔して配置される。第2実施形態では、プレート部42を重ねることから、プレート部42の厚み寸法と同じ隙間で、断熱プレート11の下面とIH調理器のトッププレートとの間に第2の空気層25が形成される。また、固定具46はプレート部42から突き出さないようにしてもよいし、プレート42から下に突き出して脚としてもよい。
なお図示はしなかったが、発熱プレート12の上面に環状の段差を設けてもよい。これにより、鍋40は環状の段差によって発熱プレート12の上面中央に位置決めされる。
図8は本発明の第3実施形態になる調理用器具を示す断面図であり、側方からみた状態を示す。上述した第1および第2実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。第3実施形態の調理用器具では、発熱プレートが凹凸形状にされた凹凸領域と、凹凸形状にされない平坦領域とを有する。凹凸領域は、発熱プレート12の外縁部に沿って形成されて発熱プレート12の上面から下方へ窪んだ環状溝51である。平坦領域12cは、発熱プレート12の中央部に配置される。平坦領域12cの直下には空気層14が形成される。したがって空気層14は発熱プレート12の中央部に位置し環状溝51よりも内方に位置する。環状溝51の底には貫通孔12hが形成される。
発熱プレート12および側壁12wは、対応する漏斗状の磁器製の鍋50を受け入れる。そして発熱プレート12の中央部の平坦領域12cは、鍋50の底壁の下面50sと面接触する。また側壁12wは鍋50の側壁と面接触する。また環状溝51は、鍋50の高台50kを受け入れて、環状溝51の溝底が高台50kと接触する。
なお図示はしなかったが、変形例として、1対の持ち手部材41を第1実施形態の枠体のように形成してもよい。例えば一方のプレート部42と他方のプレート部42とを一体結合して、枠状に形成するとよい。
また第2および第2実施形態の変形例として、断熱プレート11と側壁11wを別部材とし、このうち断熱プレート11を折り曲げ可能な繊維系断熱材からなるマットで構成し、側壁11wも同じは繊維系断熱材のマットで構成してもよいし、無機発泡体を固めた断熱材を組み合わせてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になる調理用器具は、IH調理器によって有利に利用される。
11 断熱プレート、 12 発熱プレート、 13 突起、 14 空気層、 15 外縁突条、 21 枠体、 22 底壁部、 23 中央孔、 24 側壁部、 25 第2の空気層、 26 脚部、 27 持ち手、 28 切欠き、 30 溶岩石プレート、 40 鍋、 41 持ち手部材、 46 固定具、 50 鍋、 51 環状溝。

Claims (9)

  1. IH調理器のトッププレートの上方に配置される断熱部材と、
    電磁誘導により発熱する素材からなり、前記断熱材の上方に配置される発熱部材と、
    前記断熱部材の上面と前記発熱部材の下面との間に形成される空気層とを備える、調理用器具。
  2. 前記断熱部材とIH調理器のトッププレートとの間に第2の空気層が形成される、請求項1に記載の調理用器具。
  3. 前記発熱部材は、凹凸形状にされた凹凸領域と、凹凸形状にされない平坦領域とを有する、請求項1または2に記載の調理用器具。
  4. 前記凹凸領域は、前記発熱部材の外縁部に沿って形成されて発熱部材の上面から下方へ窪んだ環状溝であり、
    前記平坦領域は、前記発熱部材の中央部に配置される、請求項3に記載の調理用器具。
  5. 前記断熱部材は、前記発熱部材を前記断熱部材上に位置決めする突起を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の調理用器具。
  6. 前記断熱部材の外縁部を支持する枠体をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の調理用器具。
  7. 前記枠体は、下方に突出する脚部を有する、請求項6に記載の調理用器具。
  8. 前記枠体と、前記断熱部材と、前記発熱部材とを互いに連結する連結部材をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の調理用器具。
  9. 前記発熱部材はカーボン(黒鉛)を主成分とする押出材であって、表面がセラミック塗料でコート処理される、請求項1〜8のいずれかに記載の調理用器具。
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