JP3161046U - 発泡ガラス断熱材を調理板として使用する電磁調理器用発熱板。 - Google Patents

Abstract

【課題】断熱材である発泡ガラス断熱材を利用して、調理面にあたる上部面に発熱金属を溶射し加熱部とし、その他の部分は断熱材として利用し、加熱と断熱を同一素材で構成した、電磁調理器用発熱板を提供する。【解決手段】断熱材である発泡ガラス断熱材１の表面部、食材を載せる面３に磁束を吸収し渦電流を発生さす為の磁性金属７を溶射し、その表面に食材が付着しないようにフッ素樹脂或いはセラミック塗料で被覆８する。発泡ガラス断熱材の強度を保つ為のアルミ枠で固定した形体で、電磁調理器に接する部分の発泡ガラス断熱材の接触部を極力小さくする為の、溝やエンボス加工９を施し、発熱部と断熱部を同一素材とし、伝導熱や輻射熱を大幅に低減する事が出来る事を特徴として電磁調理器用発熱板を形成する。【選択図】図３

Description

本考案は、電磁調理器上にのせて使用する調理板で、発泡ガラス断熱材の上部表面が発熱部、それ以外は断熱部として利用する同一素材で構成された、加熱面と断熱面を有する、電磁調理器用発熱板

従来の電磁調理器用の発熱板は、金属板の一部を浮かし熱伝導の抑制を試みているが、金属から放射される輻射熱には何ら断熱効果は無く、発熱板上で調理したり間接加熱を利用して他の調理器具を加熱する際に必要な温度を得ようとすると、電磁調理器の表面が高温に成りすぎ、センサー異常や、励磁コイルの絶縁破壊を招き電磁調理器の破損の原因に成っていた。

そこで、従来の金属製発熱板の代わりに、発熱板自体を断熱材である発泡ガラス断熱材で形成させ、一方の表面には発熱体を溶射処理し他の部分は断熱層として利用する、加熱部と断熱部を同一素材で一体加工した、電磁調理器用発熱板が本考案によって創案された。

本考案は、以下の（ａ）〜（ｃ）を目的とする。
（ａ）本考案は、断熱材である発泡ガラス断熱材を利用して、調理面にあたる上部面に 発熱金属を溶射し加熱部とし、その他の部分は断熱材として利用する、加熱と断 熱を同一素材で構成した、電磁調理器用発熱板を提供する事、を目的とする。
（ｂ）本考案は、発泡ガラス断熱材の強度を維持する為、発泡ガラス断熱材の外周にア ルミ枠を設け補強し、さらに発泡ガラス断熱材の底部は、熱伝導を防止する為に 、接触面積を極力抑制する溝やエンボス加工を施した、電磁調理器用発熱板を提 供する事、を目的にする。
（ｃ）本考案は、発熱部に食材の付着防止にテフロン加工、或いはセラミック塗料で被 覆処理し、さらに、食材から出る余分な油やドリップを除去する油ダメ溝を設け た、、電磁調理器用発熱板を提供する事、を目的にする。

課題を解決する為の手段

上記課題を解決する為には、断熱材である発泡ガラス断熱材の表面部、食材を載せる面に磁束を吸収し渦電流を発生さす為の磁性金属を溶射し、その表面に食材が付着しないようにテフロン或いはセラミック塗料で被覆し、発泡ガラス断熱材の強度を保つ為のアルミ枠で固定した形体で、電磁調理器に接する部分の発泡ガラス断熱材の接触部を極力小さくする為の、溝やエンボス加工を施し、発熱部と断熱部を同一素材とした伝導熱や輻射熱を大幅に低減する事が出来る事を特徴とする。

考案の効果

請求項１に係わる考案は、断熱材である発泡ガラス断熱材の食材をのせる側の表面に、発熱体とする磁性金属を溶射し密着させ、その他の部分は本来の機能である断熱材の特徴を利用し、独立気泡による空気断熱で熱伝導や輻射熱を抑制する、加熱部と断熱部が同一素材で一体化された、電磁調理器用発熱板とする。

請求項２に係わる考案は、発泡ガラス断熱材の強度を維持する為に、発泡ガラス断熱材の外周にアルミ製の枠を設ける事で強度を高め、さらに発泡ガラス断熱材と電磁調理器が接する面の表面を、接触面積を少なくする溝やエンボス加工を施し、より断熱効果を高めた構造とする、電磁調理起用発熱板とする。

請求項３に係わる考案は、発熱部にあたる溶射面に食材が直接触れると、食材が付着し剥離出来なく成る為、その表面にテフロン加工やセラミック塗料で被覆し付着を防ぎ、さらに、油ダメの溝を外周に付ける事で、余分な油やドリップと食材を分離する事の出来る構造を有した、電磁調理器用発熱板とする。

断熱材である発泡ガラス断熱材の一方の表面に、溶射処理により磁性金属を密着させ発熱部を形成し、もう一方の電磁調理器に接する側の表面には、溝やエンボス加工を施し、接触面積を少なくする事により断熱効果高め、発泡ガラス断熱材を補強する為のアルミ製の枠で囲み、同一素材で加熱と断熱とを一体化した電磁調理器用発熱板を提供する事が可能となる。

この考案の実施例を図１、図２、図３、に示す。先ず、図１のアルミ枠に囲われた、発泡ガラス断熱材で出来た加熱部と断熱部が一体化された、電磁調理器用発熱板の概要について述べる。

図１は、発泡ガラス断熱材１の断熱部を補強用アルミ枠２で囲む事で、発泡ガラス断熱材１に強度を持たせる事となる。

調理面３の外周には、余剰の油やドリップが食材に再付着を避ける為の、油ダメの溝４を設けてある。

図２は、補強用アルミ枠２に囲まれた、電磁調理器に接する発泡ガラス断熱材の底面５の構造を示す裏面図である。

発泡ガラス断熱材底面５に、溝を入れたりエンボス加工９を施す事で、電磁調理器と電磁調理器用発熱板の接触面積が小さくなり、より効果的な断熱効果が生まれる。

図３は、発泡ガラス断熱材１と補強用アルミ枠２、磁性金属発熱体７などの配置状態を示す断面図である。

発泡ガラス断熱材１は、補強用アル枠２に囲まれ一体化構造で製作され、さらに発泡ガラス断熱材１は、離脱を抑制する為、離脱防止用溝６に食い込む形で形成されている。

発泡ガラス断熱材１の上部には、溶射処理で密着された磁性金属発熱体７が設けられ、電磁調理器の励磁コイルから放射される磁束を吸収し、磁性金属発熱体７に渦連流が発生し加熱される。

磁性金属発熱体７に直接食材をのせると、食材が付着し調理に不具合が生ずるが、磁性金属発熱体７の表面を、テフロン或いはセラミック塗面８で被覆する事で、離型性を付加し実用的な調理面３を得る事ができる。

電磁調理器に接する発泡ガラス断熱材１の底面側は、溝やエンボス加工９を施し、表面に凹凸を付け接触面積を小さくし断熱効果を高め、さらに補強用アルミ枠２と発泡ガラス断熱材１に段差１０を付ける事で、より断熱効果を強化する事が出来る。

本考案の電磁調理器用発熱板の実施形態図 本考案の電磁調理器用発熱板の裏面図 構造を示す断面図

１ 発泡ガラス断熱材
２ 補強用アルミ枠
３ 調理面
４ 油ダメの溝
５ 発泡ガラス断熱材の底面
６ 離脱防止用溝
７ 磁性金属発熱体
８ テフロン加工或いはセラミック塗面
９ 溝やエンボス加工
１０ 段差

Claims (3)

1. 珪酸カルシュウムと珪酸ソウダを主成分とした発泡ガラス断熱材を利用し、調理板として使用する側の発泡ガラス断熱材に磁性金属を溶射し、発熱部を設けることで加熱と断熱が一体化された、電磁調理器用発熱板。
2. 発泡ガラス断熱材の強度を維持する為に、外周を補強用アルミ枠で形成し、発泡ガラス断熱材の底部は、熱伝導を極力抑制する為、接触面積を少なくする溝やエンボス加工を施した、電磁調理器用発熱板。
3. 発熱部である溶射面は、食材の付着防止用としてテフロン加工、或いはセラミック塗料で被覆した、電磁調理器用発熱板。

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