JP2013226881A - センサベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員が不適切な運転姿勢をとっている場合やシートベルトが未装着状態であった場合などに警告を行う、より簡潔な構成のセンサベルト装置を提供することを目的としている。
【解決手段】車両のステアリングホイール108に設けられた第1電極110と、帯状の抵抗発熱体であって、シートベルトウェビング106に設けられて第1電極110と電極対を構成する第2電極112と、第2電極112に電力を供給し発熱させるヒータ制御部132と、電極対に所定の電気信号を発信する発信部124と、電極対を通過した電気信号のパラメータが所定の閾値を逸脱したか否かを判定する判定部126と、パラメータが閾値を逸脱した場合に所定の警告を行う警告部130と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗員が不適切な運転姿勢をとっている場合や、シートベルトが未装着状態であった場合など、危険と判断される場合に乗員に対して警告を行うセンサベルト装置に関する。
現在普及している車両には、シートベルトやエアバッグなど、衝突事故等の緊急時において乗員を保護する様々な安全装置が備えられている。これら安全装置の多くはセンサを搭載し、衝撃の発生等に起因して自動的かつ迅速に稼動する。しかし、乗員が正しい姿勢で搭乗していなければ、その機能は低下してしまう。例えば、乗員が片手運転などの誤った姿勢をとっていることによってシートベルトウェビング(以下、単にウェビングと称する)と身体との間に隙間が生じていては、その拘束力は低下する。
乗員に注意を促す技術として、例えば特許文献1には、運転者が運転に不適切な状態となっている場合に警報等を行う運転者状態判定装置が記載されている。この特許文献1では、車室内のカメラで運転者を撮影し、その画像から乗員の覚醒度や注意集中度等を取得して、運転者の状態を判定している。
特開2007−265377号公報
上記特許文献1では、警報を行うか否かの判定を、カメラを用いて行っているため、大掛かりな構成にならざるを得ない。現在では、車両のコンパクト化はますます進む傾向にあり、乗員に対して警報等を行うための機構も、より簡潔な構成のものが望まれている。
本発明は、このような課題に鑑み、乗員が不適切な運転姿勢をとっている場合やシートベルトが未装着状態であった場合などに警告を行う、より簡潔な構成のセンサベルト装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるセンサベルト装置の代表的な構成は、車両のステアリングホイールまたはシートに設けられた第1電極と、帯状の抵抗発熱体であって、シートベルトウェビング上に設けられて第1電極と電極対を構成する第2電極と、第2電極に電力を供給し発熱させるヒータ制御部と、電極対に所定の電気信号を発信する発信部と、電極対を通過した電気信号のパラメータが所定の閾値を逸脱したか否かを判定する判定部と、パラメータが閾値を逸脱した場合に所定の警告を行う警告部と、を備えることを特徴とする。
当該センサベルト装置では、乗員がシートベルトウェビングを装着してステアリングホイールを握ると、または、乗員がシートに座ってシートベルトウェビングを装着すると、これらで構成された電極対の間に乗員が介在することになる。この電極対に電気信号を通過させた場合、電気信号のパラメータ(例えば電圧値)には、電極対の間に乗員が介在するか否かによる影響が現れる。これを利用することで、上記構成では、乗員が正しい姿勢・状態で搭乗しているか否かを電気的に検知することが可能になっている。
上記構成では、シートベルトウェビングはいわゆるヒータベルトとしても機能する。ヒータベルトは乗員に接触して直接的に加温するため、熱効率がよい。特に上記帯状の抵抗発熱体であれば、乗員との接触面積が広く確保できる。加えて、接触面積が広いことで乗員との電気的な伝達効率も高まっていて、この抵抗発熱体が第2電極でもあることで、上記構成では、ヒータおよび電極という2つの機能を効率よく発揮させ、かつ、構成の簡潔化を図ることができる。
また、上記の第1電極および第2電極は、それぞれステアリングホイールまたはシート、およびシートベルトウェビングという既存の構成要素に組み込んである。このようにして構成が簡潔化されているため、当該センサベルト装置は、設置するにあたって車内空間を占有せず、また、車室内の美観の点においても有効である。
当該センサベルト装置は、電極対で構成されるコンデンサを含んだローパスフィルタを備えてもよい。この構成では、乗員はコンデンサに誘電体として介在することになる。通常、ローパスフィルタのカットオフ周波数には、コンデンサの静電容量が影響している。上記構成では、コンデンサの静電容量は、乗員がシートベルトウェビングを装着したか否か、また、ステアリングホイールを両手で握ったか否か等に応じて変化する。そしてそれに応じて、ローパスフィルタを通過した電気信号の電圧ピーク値の低下の程度も変動する。したがって、ローパスフィルタの下流において電気信号の電圧ピーク値を測定することで、乗員が正しい姿勢・状態で搭乗しているか否かを判定することが可能になっている。
上記のヒータ制御部は、少なくともシートベルトウェビング以外に設けられ、第2電極は、ヒータ制御部と接続するコネクタを有し、コネクタは、シートベルトウェビングの装着時においてシートクッションよりも下方に位置するよう設置されるとよい。この構成によると、コネクタへの乗員の接触を避けることができ、接続不良などの不測の障害の発生を防ぐことができる。
上記のヒータ制御部は、第2電極の発熱温度を制御するサーミスタを有してもよい。サーミスタは自体の温度によって抵抗が変化するため、サーミスタを用いることで抵抗発熱体の発熱温度を車室内の温度等に合わせて制御することが可能になる。
本発明によれば、乗員が不適切な運転姿勢をとっている場合やシートベルトが未装着状態であった場合などに警告を行う、より簡潔な構成のセンサベルト装置を提供することが可能となる。
本発明にかかるセンサベルト装置の概要を例示した図である。 図1の第2電極の分解図である。 図1のセンサベルト装置の概略的な構成図である。 図3のセンサベルト装置の一部を表した回路図である。 図4のLPF1の下流における電気信号の特性を例示した図である。 乗員の静電容量を検知するための第1の他の例としてCR回路を例示した図である。 乗員の静電容量を検知するための第2の他の例として自動平衡ブリッジを例示した図である。 図1のセンサベルト装置の変形例である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(センサベルト装置)
図1は、本発明にかかるセンサベルト装置の概要を例示した図である。センサベルト装置(以下、センサベルト100と称する)は、乗員102がシートベルト104を正しく装着しているか否か、また、適切な運転姿勢をとっているか否かを判定する。そして、シートベルト104の未装着や不適切な運転姿勢をとっている場合、または車速やブレーキ状況などの情報も加えるなどして、総合的に判断して危険状態であるときに乗員102に対して警告を行う。
上記判定を行うにあたって、当該センサベルト100では、ステアリングホイール108には第1電極110が、ウェビング106には第2電極112が設けられている。本実施形態では、乗員102がシートベルトウェビング(以下、ウェビング106と称する)を装着してステアリングホイール108を握ると、第1電極110と第2電極112とで構成される電極対の間に誘電体として乗員102を介在させたコンデンサC1(図3)が構成される。
第1電極110は乗員102と接触しやすいよう、ステアリングホイール108のうち、グリップ部114(リング部)に設けられている。第1電極110は、金属性の接点を所定位置に配置することでも実現できるが、グリップ部114の表面を導電性繊維で覆ったり、導電性塗料を塗布したりすることでも実現可能である。
第2電極112は、ウェビング106のうち、特に乗員102の腹部付近に接触する領域に設置されている。なお、このウェビング106は、加温機能を持ったいわゆるヒータベルトとして構成されていて、第2電極112は発熱素子としての機能も有している。
図2は、図1の第2電極112の分解図である。第2電極112には、主要な構成要素として、抵抗発熱体116が用いられている。抵抗発熱体116は、乗員102(図1参照)の身体を通じて第1電極110から流れてくる電気信号を受信する部位であり、また、ヒータベルトとして機能する際の発熱素子でもある。抵抗発熱体116は帯状であって、2本の電極線118a・118bが接続される。これら電極線118a・118bは、受信した電気信号を他所へ流すため、また、ヒータベルトとして機能する際に電力の供給を受けるために用いられる。そしてこれら第2電極112の乗員側は、絶縁性繊維などで構成された保護部材120で覆われている。なお、第2電極112の主要な構成要素は、発熱性と導電性とを兼ね備えた面状構造体であればよく、抵抗発熱体116の他にも、例えば炭素繊維を用いたいわゆるカーボンヒータや、アルミ箔ヒータなどが利用できる。
図3は、図1のセンサベルト装置の概略的な構成図である。上述したように、当該センサベルト100では、乗員102がウェビング106を装着してステアリングホイール108を握ると、ステアリングホイール108の第1電極110と、ウェビング106の第2電極112とでコンデンサC1(図4参照)が構成される。このコンデンサC1はローパスフィルタ(LPF1)の一部を形成していて、乗員102はこのコンデンサC1に誘電体として内包される構成となっている。
乗員102の運転姿勢等を判定するにあたって、まず、当該センサベルト100の制御部122には発信部124が設けられている。この発信部124から所定周波数の電気信号が発信される。電気信号が流される先には上述したLPF1が存在している。本実施形態では、このLPF1を通過した電気信号のパラメータ(本実施形態では電圧値)を検知することで、乗員102の運転姿勢等を判定している。
図4は、図3のセンサベルト装置の一部を表した回路図である。LPF1のカットオフ周波数fcは、コンデンサC1(本実施形態では乗員102)の静電容量(キャパシタンス)によって決定される。カットオフ周波数fcを求める式は以下の式1となる。
Figure 2013226881
C=乗員のみかけの静電容量、R=抵抗R1の抵抗値
上記式1における乗員102のみかけの静電容量Cは、図3に例示した乗員102と第1電極110および第2電極112の接触面積によって変化する。すなわち静電容量Cには、乗員102がウェビング106を装着したか否か、また、ステアリングホイール108の把持は両手か片手かによる影響が現れる。そしてそれに応じて、LPF1を通過した電気信号の電圧ピーク値の低下の程度も変動する。本実施形態では、LPF1の下流に判定部126が設けられていて、判定部126で電気信号の電圧ピーク値を測定することで、乗員102が正しい姿勢・状態で搭乗しているか否かを判定している。なお、図4に例示するように、判定部126にはオペアンプOp1が備えられていて、電気信号のピークホールドを行い、その先のADポート128で静電容量Cの変化をモニタする。
図5は、図4のLPF1の下流における電気信号の特性を例示した図である。図5(a)は、LPF1の周波数特性を例示した図である。LPF1を通過する電気信号の振幅(V)は、その周波数がカットオフ周波数fcよりも高くなるほど、次第に小さくなる(変遷帯域)。カットオフ周波数fcは、上記説明した式1で求まる。すなわち、変遷帯域における電気信号の振幅には、上記式1の乗員102のみかけの静電容量Cの大小が反映されている。
図5(b)は、乗員102のみかけの静電容量Cの大小による電気信号の振幅(V)の変動を例示した図である。図3の発信部124が発信した電気信号を信号W1として、例えば乗員102がウェビング106を装着してステアリングホイール108を両手で握った場合を想定する。すると、上記式1における静電容量Cは大きくなり、LPF1を通過した信号W2の電圧ピーク値V2は、信号W1の電圧ピーク値V1よりも大幅に小さくなる。また例えば、乗員102がウェビング106を非装着状態でステアリングホイール108を両手で握った場合は、上記静電容量Cは小さくなり、LPF1を通過した信号W3の電圧ピーク値V3は、電圧ピーク値V1と電圧ピーク値V2との間に現れる。
したがって、判定部126には閾値Viとして、例えば図5(b)における電圧ピーク値V2と電圧ピーク値V3との間の値を設定する。この閾値Viを逸脱したか否かによって、乗員102がウェビング106を装着しているか否かを判定することが可能になる。また例えば、電圧ピーク値V2と、乗員102がステアリングホイール108を片手で握った場合の電圧ピーク値との間に閾値を設定することで、乗員102が片手運転をしているか否かを判定することが可能になる。
なお、発信部124が発信する電気信号の周波数は、図5(a)の変遷帯域の範囲で決定するとよい。この範囲内の電気信号であれば、乗員102の状態の変化を振幅の変動として取得しやすいため、好適である。
上記説明した流れによって、図3の判定部126が、乗員102がウェビング106の非装着などの危険状態にあると判定した場合、ECU128(Electronic Control Unit)を介して警告部130が稼動し、乗員102に対して警告が行われる。警告の方法は、例えば音声通知や、電灯等の点灯など、適宜選ぶことができる。
以上説明した構成によって、当該センサベルト100は、乗員102が正しい姿勢・状態で搭乗するよう促すことができる。また当該センサベルト100では、第1電極110および第2電極112は、それぞれステアリングホイール108およびウェビング106という既存の構成要素に組み込んである。このようにして構成が簡潔化されているため、当該センサベルト100は、設置するにあたって車内空間を占有せず、また、車室内の美観の点においても有効である。
(乗員の静電容量を検知するための他の例)
上記説明した構成では、例えば図4に例示したように、LPF1を利用して乗員102の静電容量を検知し、その大小によって、乗員102が正しい姿勢・状態で車両に搭乗しているか否かを判定している。しかし、LPF1以外の構成によっても、乗員102の静電容量を検知することは可能である。以下、その例を挙げる。
(CR回路)
図6は乗員102の静電容量を検知するための第1の他の例としてCR回路160を例示した図である。図6(a)のCR回路160は、コンデンサC1(乗員102)と抵抗R2とで構成された電気回路である。このCR回路160では、パルス(入力信号W4)を入力したときの過渡特性に関連して、コンデンサC1の静電容量を求めることが可能になっている。まず、入力信号W4(図6(b))を入力すると、コンデンサC1の電圧は急速に上昇する。しかし、コンデンサC1に流れ込む電流は電荷の蓄積に伴って次第に少なくなり、その電圧(例として、図6(c)の出力信号W5参照)は電源電圧と同等にまで落ちて行く。この電圧が落ち着くまでの時間tは、コンデンサC1の静電容量が大きいほどより長くなる。したがって、入力信号W4を入力後、出力信号W5の時間t経過時における電圧Vt(時定数)を検知することで、乗員のみかけの静電容量の大小(例えば、図6(c)は静電容量が大の場合、図6(d)は静電容量が小の場合)を求めることができる。これによって、図4を参照して説明したLPF1と同様に、乗員102がウェビング106を装着しているか否か、また、ステアリングホイール108の把持は両手か片手かを判定することができる。
(自動平衡ブリッジ)
図7は乗員102の静電容量を検知するための第2の他の例として自動平衡ブリッジ170を例示した図である。自動平衡ブリッジ170は、一般的なオペアンプの反転増幅の基本回路と同様の構成である。図7中のポイントP1は反転入力であり、この回路は負帰還の作用によって常にポイントP1の電圧が0になるよう動作する。そして、交流信号源eからコンデンサC1に流れ込んだ電流iは、すべて帰還抵抗R3に流れる。ここで、コンデンサC1にかかる電圧をVとし、オペアンプOp2の出力電圧をVとする。このとき、出力電圧Vは電流iと帰還抵抗R3との積(式2)になり、コンデンサC1のインピーダンスZxは下記の式3として表わすことができる。
(数2)
=i×R3 …(式2)
Figure 2013226881
ここで、インピーダンスZxは下記の式4として表わすことができる。
Figure 2013226881
W=各周波数=2πf、C=コンデンサC1の静電容量
そして、上記式3と式4とから、下記の式5を導くことができる。
Figure 2013226881
上記式5として例示しているように、VとVとを検出すれば、コンデンサC1のインピーダンスZx、すなわち乗員102のみかけの静電容量が求まる。そしてその大小から、乗員102がウェビング106を装着しているか否か、また、ステアリングホイール108の把持は両手か片手かを判定することが可能になる。
(ヒータベルト)
図1に例示したウェビング106は、乗員102を加温するヒータベルトとしても機能する。そのために、当該センサベルト100には、図3に例示するヒータ制御部132が設けられている。ヒータ制御部132は、抵抗発熱体116(図2参照)に電力を供給し、発熱させる。ヒータ制御部132と、抵抗発熱体116との間にはスイッチング素子134a・134bが設けられていて、ヒータベルトが稼動する際にはこれらスイッチング素子134a・134bとECU136とが閉状態となる。また、ヒータ制御部132にはサーミスタT1が設けられている。サーミスタT1は温度によって抵抗が変化するため、サーミスタT1を用いることで抵抗発熱体116の発熱温度を車室内の温度等に応じて制御することが可能になっている。
図2に例示しているように、抵抗発熱体116の電極線118a・118bの先には、ヒータ制御部132(図3参照)と接続するためのコネクタ138a・138bが設けられている。特に、このコネクタ138a・138bは、図1に例示しているように、ウェビング106の装着時において、シートクッション140よりも下方に位置するよう設置されている。シートクッション140よりも下方であれば、乗員102がコネクタ138a・138bに接触する可能性は大きく減少する。したがって、脱落などの不測の障害が防止できる。
これらのように構成されたヒータベルトは、乗員102に接触して直接加温するため、エアコン等に比べて熱効率が高く、経済的である。また、当該センサベルト100では、発熱素子として帯状の抵抗発熱帯を採用し、乗員102との接触面積を広く確保している。そのため、熱の伝達効率が高められているだけでなく、第2電極112として使用する際の電気の伝達効率も高められている。したがって当該センサベルト100では、ヒータおよび電極という2つの機能を効率よく発揮することができ、構成の簡潔化が図られている。
(変形例)
図8は、図1のセンサベルト装置の変形例である。図8に例示するセンサベルト装置(以下、センサベルト200と称する)は、第1電極202の設置位置が、図1のセンサベルト100と異なっている。センサベルト200の第1電極202は、シート142のなかでも乗員102(図1参照)が接触しやすいシートバック144に設置されている。この構成であれば、シートバック144と乗員102およびウェビング106によって図3のLPF1が形成され、乗員102がウェビング106を装着したか否かを判定することができる。なお、第1電極202としては、シートバック144の内部に導電性部材を設けてもよく、また、シートカバーに導電性繊維を用いる構成であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、乗員が不適切な運転姿勢をとっている場合や、シートベルトが未装着状態であった場合など、危険と判断される場合に乗員に対して警告を行うセンサベルト装置に利用することができる。
C1 …コンデンサ、T1 …サーミスタ、P1 …ポイント、Op1・Op2 …オペアンプ、R1・R2 …抵抗、R3 …帰還抵抗、W4 …パルス信号、e …交流信号源、100・200 …センサベルト、102 …乗員、104 …シートベルト、106 …ウェビング、108 …ステアリングホイール、110・202 …第1電極、112 …第2電極、114 …グリップ部、116 …抵抗発熱体、118a・118b …電極線、120 …保護部材、122 …制御部、124 …発信部、126 …判定部、128 …ECU、130 …警告部、132 …ヒータ制御部、134a・134b …スイッチング素子、136 …ECU、138a・138b …コネクタ、140 …シートクッション、142 …シート、144 …シートバック、160 …CR回路、170 …自動平衡ブリッジ

Claims (4)

  1. 車両のステアリングホイールまたはシートに設けられた第1電極と、
    帯状の抵抗発熱体であって、シートベルトウェビング上に設けられて前記第1電極と電極対を構成する第2電極と、
    前記第2電極に電力を供給し発熱させるヒータ制御部と、
    前記電極対に所定の電気信号を発信する発信部と、
    前記電極対を通過した前記電気信号のパラメータが所定の閾値を逸脱したか否かを判定する判定部と、
    前記パラメータが前記閾値を逸脱した場合に所定の警告を行う警告部と、を備えることを特徴とするセンサベルト装置。
  2. 前記電極対で構成されるコンデンサを含んだローパスフィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサベルト装置。
  3. 前記ヒータ制御部は、少なくともシートベルトウェビング以外に設けられ、
    前記第2電極は、前記ヒータ制御部と接続するコネクタを有し、
    前記コネクタは、前記シートベルトウェビングの装着時においてシートクッションよりも下方に位置するよう設置されることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサベルト装置。
  4. 前記ヒータ制御部は、前記第2電極の発熱温度を制御するサーミスタを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサベルト装置。
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