JP6145569B2 - 乗員情報検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のステアリングホイールに設けられた複数のヒータ電極を備える乗員情報検知装置に関する。
近年の車両のステアリングは、乗員によって把持される操作手段としての機能の他に、乗員を暖めるヒータ機能などの様々な追加機能を兼ね備えたタイプが開発されている。例えば特許文献1には、ステアリングホイールを覆う発熱体によってヒータ機能が付加されたヒータ付ステアリングホイールが記載されている。特許文献1によれば、バッテリに接続された発熱体に通電し、所定時間後には通電を停止するという制御をスイッチ操作によって行い、ステアリングホイールが必要以上に加熱されることを防止している。
特許文献2には、ステアリングホイールに生体信号用電極を設け、車両を運転する乗員の生体信号を取得するステアリングホイールが記載されている。特許文献2によれば、取得した生体信号に基づいて、演算回路によって心電波形などの生体情報を測定している。
特許文献3には、乗員がステアリングホイールを把持したか否かを検出する把持検出手段を備え、ステアリングの把持状態に応じて警告を行う装置が記載されている。
このように、特許文献1〜3には、ステアリングホイールに対してヒータ機能、生体情報を測定する機能またはステアリングホイールの把持状態を検出する機能のうちいずれか1つを付加した技術が記載されている。さらに特許文献4には、ヒータ機能に加えて、車両を運転する乗員の心拍を検出する心拍検出機能を備えたヒータ付ステアリングホイールも記載されている。
特開平09−76922号公報 特開2011−156215号公報 特開2008−59459号公報 特開2000−23929号公報
特許文献4によれば、ヒータ付ステアリングホイールに心拍検出用の電極と発熱体であるヒータ電極とを別々に設けることで、ヒータ機能と心拍検出機能とを実現している。すなわち、ヒータ電極を通電させて発熱させ、さらに、乗員がステアリングホイールを把持することで心拍検出用の電極を介して乗員の心拍を検出している。ここで、乗員の生体情報(例えば心拍)を示す信号や、乗員によるステアリングホイールの把持状態を示す信号を含めて、乗員情報信号と称する。
特許文献4には、ヒータ電極とは異なる他の電極から乗員情報信号を出力する構成が開示されているに過ぎない。つまり、特許文献1〜4に記載の技術では、ステアリングホイールにヒータ機能に加え他の機能を付加するためには、ヒータ電極とは異なる他の電極が必要となり、構造が複雑になり製造コストも増加する可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑み、ヒータ電極を利用して、乗員情報信号を処理できる乗員情報検知装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる乗員情報検知装置の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに設けられ、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する複数のヒータ電極と、複数のヒータ電極のうちで少なくとも2つのヒータ電極に給電する少なくとも1つの絶縁型で直流電源の第1ヒータ電源と、コンデンサを介してヒータ電極と接続され、ヒータ電極から出力される乗員情報信号を処理する信号処理回路とを備えることを特徴とする。
上記構成では、絶縁型で直流電源の第1ヒータ電源が、複数のヒータ電極のうち任意の2つ以上のヒータ電極にヒータ電力を供給する。ヒータ電極は、ヒータ電力が供給されることで発熱し、ヒータとして機能する。ヒータ電極は、ヒータ電力が供給されているか否かによらず、心拍などの乗員情報信号を出力可能である。コンデンサを介して信号処理回路に接続されるヒータ電極としては、ヒータ電力が供給されていない電極も含む。
乗員情報信号は、例えば、乗員の生体情報(たとえば心拍など)を示す信号や乗員によるステアリングホイールの把持情報(把持状態)を示す信号であり、これらの乗員情報が交流成分として示される。上記構成では、ヒータ電極と乗員情報の信号を処理する回路(信号処理回路)とがDCカット用のコンデンサを介して接続されている。ヒータ電極から出力される乗員情報信号の直流成分がコンデンサでカットされる。乗員情報を示す乗員情報信号の交流成分は、信号処理回路で確実に受信される。信号処理回路は、受信した乗員情報信号に基づいて、例えば乗員の心拍やステアリングホイールの把持状態を検出するなど適宜の処理を行う回路である。上記構成によれば、ヒータ電極を利用して、乗員情報信号を処理できる。上記構成では、ヒータ電極とは異なる他の電極を用いることなく、ヒータ機能に加え信号処理回路による各種機能を実現できる。絶縁型で直流電源の第1ヒータ電源がヒータ電極から乗員(人体)を通して見かけ上アース(接地)される。
上記のコンデンサは、信号処理回路の入力部に接続されているとよい。これにより、信号処理回路は、DCカット用のコンデンサによって信号の直流成分に対して浮いている(フローティングしている)状態となる。ヒータ電極から出力される乗員情報信号の直流成分がカットでき、不要な信号成分を減らすことが可能となる。
当該乗員情報検知装置は、第1ヒータ電源からヒータ電極に至る回路の途中に設けられ、第1ヒータ電源とヒータ電極との間を通電状態または非通電状態とするスイッチング素子をさらに備えるとよい。スイッチング素子を制御することで、ヒータ機能を有効または無効にできる。
当該乗員情報検知装置は、スイッチング素子を時分割で切替える制御回路を更に備え、制御回路は、ヒータ電極を第1ヒータ電源または信号処理回路のいずれかに所定時間間隔で接続させるとよい。制御回路が、スイッチング素子を制御してヒータ電極と第1ヒータ電源とを接続すると、ヒータ機能を有効にできる。制御回路が、スイッチング素子を制御してヒータ電極と信号処理回路とを接続すると、信号処理回路の処理を有効にできる。上記構成によれば、スイッチング素子を時分割で切替えることで、ヒータ機能の制御に加え、信号処理回路の制御も可能となる。
上記の信号処理回路は、少なくとも2つのヒータ電極から出力された乗員の心拍信号を差動増幅処理することで乗員の心拍を検出する心拍検出回路を含むとよい。これにより、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能を実現できる。
上記の信号処理回路は、少なくとも2つのヒータ電極の一方に第1信号を入力する第1信号発生回路を更に備え、少なくとも2つのヒータ電極の一方および他方に接触した乗員を通過した第1信号が他方から出力される第2信号に基づいて、乗員によるステアリングホイールの把持状態を検知する把持検知回路を含むとよい。これにより、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え把持検知機能を実現できる。なお把持検知機能は、上述の心拍検出機能に加えて構成してもよい。あるいは把持検知機能は、単独で構成されてもよい。
本発明にかかる乗員情報検知装置の他の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに設けられ、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する複数のヒータ電極と、複数のヒータ電極のうちで少なくとも2つのヒータ電極に給電する共通に接地された非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源と、第2ヒータ電源からヒータ電極に至る回路の途中に設けられ、第2ヒータ電源の交流電源の周波数を通過させ、ヒータ電極から出力される乗員情報信号の周波数を遮断するフィルタと、乗員情報信号を処理する信号処理回路と、を備え、第2ヒータ電源の交流電源は、乗員情報信号と異なる周波数を用い、信号処理回路の入力部は、フィルタとヒータ電極の間に接続されることを特徴とする。
上記構成では、第2ヒータ電源からヒータ電極に至る回路の途中にフィルタを設け、フィルタとヒータ電極との間に信号処理回路の入力部を接続した。ヒータ電極から出力される乗員情報信号は、フィルタにより遮断されるため、非絶縁型であって低入力インピーダンスと見なせる第2ヒータ電源側に流れず、信号処理回路で受信される。一方、第2ヒータ電源の交流電源は、乗員情報信号と異なる周波数が用いられることで、フィルタを通過してヒータ電極にヒータ電力を供給し、ヒータ機能を実現できる。上記構成によれば、ヒータ電極を利用して、乗員情報信号を処理できる。上記構成では、ヒータ電極とは異なる他の電極を用いることなく、ヒータ機能に加え信号処理回路による各種機能を実現できる。
当該乗員情報検知装置は、第2ヒータ電源からヒータ電極に至る回路の途中に設けられるスイッチング素子を更に備え、スイッチング素子は、第2ヒータ電源とヒータ電極との間を通電状態または非通電状態とするとよい。スイッチング素子を制御することで、ヒータ機能を有効または無効にできる。
当該乗員情報検知装置は、スイッチング素子を時分割で切替える制御回路を更に備え、制御回路は、ヒータ電極を第2ヒータ電源または信号処理回路のいずれかに所定時間間隔で接続させるとよい。制御回路は、スイッチング素子を時分割で切替えることで、ヒータ機能の制御に加え、信号処理回路の制御も可能となる。
上記の乗員情報信号は、乗員の心拍信号であり、信号処理回路は、少なくとも2つのヒータ電極から出力された乗員の心拍信号を検出する心拍検出回路を含み、フィルタは心拍信号の周波数を遮断するハイパスフィルタであるとよい。心拍信号は、ハイパスフィルタにより遮断され、第2ヒータ電源側に流れず、心拍検出回路で確実に受信される。したがって、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能を実現できる。
上記の乗員情報信号は、乗員によるステアリングホイールの把持状態を示す把持状態検知信号であり、信号処理回路は、少なくとも2つのヒータ電極の一方に第1信号を入力する第1信号発生回路を更に備え、少なくとも2つのヒータ電極の一方および他方に接触した乗員を通過した第1信号が他方から出力される把持状態検知信号に含まれる第2信号に基づいて、乗員によるステアリングホイールの把持状態を検知する把持検知回路を含み、フィルタは、把持状態検知信号の周波数を遮断するローパスフィルタであるとよい。これにより、把持状態検知信号は、ローパスフィルタにより遮断され、第2ヒータ電源側に流れず、把持検知回路で確実に受信できる。したがって、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え把持検知機能を実現できる。
上記の乗員情報信号は、乗員の心拍信号および乗員によるステアリングホイールの把持状態を示す把持状態検知信号であり、信号処理回路は、少なくとも2つのヒータ電極から出力された乗員の心拍信号を検出する心拍検出回路と、少なくとも2つのヒータ電極の一方に第1信号を入力する第1信号発生回路と、少なくとも2つのヒータ電極の一方および他方に接触した乗員を通過した第1信号が他方から出力される把持状態検知信号に含まれる第2信号に基づいて、乗員によるステアリングホイールの把持状態を検知する把持検知回路とを備え、フィルタは心拍信号の周波数を遮断し、且つ、把持状態検知信号の周波数を遮断するバンドパスフィルタであるとよい。これにより、心拍信号および把持状態検知信号は、バンドパスフィルタにより遮断され、第2ヒータ電源側に流れず、心拍検出回路および把持検知回路でそれぞれ確実に受信できる。したがって、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能および把持検知機能を実現できる。
本発明にかかる乗員情報検知装置の他の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに設けられ、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する複数のヒータ電極と、複数のヒータ電極のうちで少なくとも2つのヒータ電極に給電する共通に接地された非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源と、ヒータ電極から出力される乗員情報信号を処理する信号処理回路と、第2ヒータ電源から前記ヒータ電極に至る回路の途中に設けられ、第2ヒータ電源とヒータ電極との間を通電状態または非通電状態とするスイッチング素子と、スイッチング素子を時分割で切替えて、ヒータ電極を第2ヒータ電源または信号処理回路のいずれかに所定時間間隔で接続させる制御回路とを備えることを特徴とする。
上記構成では、制御回路が、スイッチング素子を制御してヒータ電極と第2ヒータ電源とを接続すると、ヒータ機能を有効にできる。一方、ヒータ電極と信号処理回路とを接続すると、乗員情報信号は、非絶縁型であって低入力インピーダンスと見なせる第2ヒータ電源側に流れず、信号処理回路で受信される。よって、信号処理回路の処理を有効にできる。したがって、上記構成によれば、スイッチング素子を時分割で切替えることで、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え、信号処理回路による各種機能を実現できる。
本発明によれば、ヒータ電極を利用して、乗員情報信号を処理できる乗員情報検知装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における乗員情報検知装置を例示した図である。 図1の乗員情報検知装置の第1ヒータ電源を説明する図である。 比較例の乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 本発明の第2の実施形態における乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 本発明の第3の実施形態における乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 図5の乗員情報検知装置の動作を例示したフローチャートである。 図5の乗員情報検知装置での時分割のタイミングの設定例を例示した図である。 本発明の第4の実施形態における乗員情報検知装置を例示した図である。 図8の電極対を通過して受信された電気信号の波形を例示した図である。 本発明の第5の実施形態における乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 本発明の第6の実施形態における乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 図11の乗員情報検知装置の動作を例示したフローチャートである。 本発明の第7の実施形態における乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 本発明の第8の実施形態における乗員情報検知装置を概略的に例示した図である。 図14の乗員情報検知装置の動作を例示したフローチャートである。
100、100A〜100G…乗員情報検知装置、102…乗員、104…ステアリングホイール、106、108…ヒータ電極、110…芯材、112…ウレタン層、114…レザー、116…導電体層、118a、118b…第1ヒータ電源、120a〜120d…スイッチング素子、122、168…ECU、124…心拍検出回路、124a、174a…コンデンサ、126…警告部、128、178…ヒータ制御回路、130a〜130d…制御信号、140、142、170、174…アナログ回路、136、138、146…心拍信号、144…心拍アンプ部、148…体調判定部、150…共通電源、152…入力側回路、154…出力側回路、156…トランス、158a、158b、162、182…第2ヒータ電源、160a〜160d…ハイパスフィルタ、164…信号部、166…把持検知回路、166a…第1信号発生回路、172…把持検出用出力信号、176、176a、176b、176c…把持検出用受信信号、180a〜180d…ローパスフィルタ、184…電気信号
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における乗員情報検知装置100を例示した図である。図1(a)は、乗員情報検知装置100の機能ブロック図である。図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。
乗員情報検知装置100は、車両の乗員102によって両手で把持されるステアリングホイール104を備える。ステアリングホイール104は、図1(a)の矢印Lに例示する車幅方向左側に設けられる左手用電極(ヒータ電極106)と、車幅方向右側に設けられる右手用電極(ヒータ電極108)とを有する。これらのヒータ電極106、108は、ステアリングホイール104の表面に位置する導電体であり、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する。
ステアリングホイール104は、例えば革巻きタイプであって図1(b)に例示するように、アルミニウムやマグネシウムなどから成る芯材110と、芯材110を覆うウレタン層112と、ウレタン層112上に巻回されたレザー114と、レザー114の直上に位置する導電体層116(ここでは、ヒータ電極108)とを有する。導電体層116は、レザー114の直上に面状の発熱体(抵抗体)を巻き付ける、あるいはカーボンや金属粉を混ぜ込んだ塗料を塗布することで形成してもよい。またステアリングホイール104が革巻きタイプでない場合、導電体層116は、ウレタン層112の直上に形成してもよい。
乗員情報検知装置100は、絶縁型で直流電源の第1ヒータ電源118a、118bと、スイッチング素子120a〜120dと、ECU122と、信号処理回路(心拍検出回路124)と、コンデンサ124aと、警告部126とを備える。第1ヒータ電源118a、118bは、ヒータ電極106、108にそれぞれヒータ電力を供給(給電)する。ヒータ電極106、108は、第1ヒータ電源118a、118bによって給電されることで発熱し、ヒータとして機能する。
スイッチング素子120a〜120dは、第1ヒータ電源118a、118bからヒータ電極106、108に至る回路の途中に位置していて、ヒータ電極106、108の入力側および出力側に直列にそれぞれ設けられている。スイッチング素子120a〜120dは、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である。スイッチング素子120a〜120dは、ECU122のヒータ制御回路128からの制御信号130a〜130dによって、第1ヒータ電源118a、118bとヒータ電極106、108との間を通電状態または非通電状態とする。つまり、ヒータ制御回路128は、スイッチング素子120a〜120dを制御することで、ヒータ電極106、108を発熱させるか否かを設定でき、ヒータ機能を有効または無効にできる。
ここで、乗員102の左手がヒータ電極106に接触し、右手がヒータ電極108に接触すると、電極対を構成するヒータ電極106、108の間に乗員102が誘電体として介在することになる。この状態で、誘電体である乗員102を通じてヒータ電極106、108から乗員情報信号としての心拍信号136、138が出力される。
心拍信号136、138は、乗員102の生体情報である心拍を示す信号であって、心拍が交流成分として示される。心拍検出回路124は、図1(a)に示すように、DCカット用のコンデンサ124aを介してヒータ電極106、108に接続されている。ヒータ電極106、108から出力される心拍信号136、138の直流成分はコンデンサ124aでカットされる。心拍を示す心拍信号136、138の交流成分は、心拍検出回路124で確実に受信される。第1ヒータ電源118a、118bがヒータ電極106、108から乗員102を通して見かけ上アース(接地)される。
心拍信号136、138は、コンデンサ124aにより直流成分がカットされ、心拍を示す交流成分が心拍検出回路124の入力部(信号受信部)としてのアナログ回路140、142を通じて心拍アンプ部144に入力される。つまり、コンデンサ124aは、心拍検出回路124の入力部に接続されている。心拍信号136、138は、微弱な信号レベル(数mV)である。このため、心拍アンプ部144は、入力された心拍信号136、138の交流成分を差動増幅およびフィルタ処理によって、ECU122で読み取り可能なレベルに変換し、心拍信号146を生成する。
心拍信号146は、心拍検出回路124から出力された後、ECU122の体調判定部148に入力される。体調判定部148は、心拍信号146に基づいて、乗員102の体調を判定する。体調判定部148は、心拍信号146をいわゆる心拍情報として用いることで、例えば、乗員102が居眠りしていることや、心室細動などの異常が生じていることなどを判定する。
警告部126は、体調判定部148により異常が検知された場合に所定の警告を行う。一例として、警告部126は、車両のスピーカ、カーナビのナビゲーション画面を用いた警告出力を行い、乗員102に対して警告を行うことができる。
図2は、図1の乗員情報検知装置100の第1ヒータ電源118a、118bを説明する図である。図2(a)は、図1(a)の乗員情報検知装置100の一部を例示する機能ブロック図である。図2(b)は、図1(b)の第1ヒータ電源118a、118bの回路構成を概略的に例示する図である。
第1ヒータ電源118a、118bは、絶縁型の直流電源であって、図2(a)に例示するように、例えば心拍検出回路124を含む回路全体の共通電源150に対して電気的に浮いている(絶縁)状態となる。具体的には図2(b)に例示するように、第1ヒータ電源118a、118bは、共通電源150に接続され電圧が印加される入力側回路152と、所定の電圧を出力する出力側回路154との間にトランス156が介在する。このため、第1ヒータ電源118a、118bは、入力側回路152と出力側回路154とが絶縁されていて、結果的に心拍検出回路124とも直流の電気的に絶縁状態となっている。第1ヒータ電源118a、118bは、絶縁型であるものの、ヒータ電力をヒータ電極106、108に供給可能とするため、出力インピーダンスが基本的には低入力インピーダンスとなっている。
乗員情報検知装置100では、ヒータ電極106、108から出力される微弱な心拍信号136、138の直流成分をコンデンサ124aでカットし、心拍を示す交流成分である心拍信号146を心拍検出回路124で確実に受信できる。
図3は、比較例の乗員情報検知装置200を概略的に例示した図である。乗員情報検知装置200では、絶縁型で直流電源の第1ヒータ電源118a、118bに代えて、非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源158a、158bを用いている。第2ヒータ電源158a、158bは、例えば図2(b)に例示するトランス156を含まず、共通電源150(図2(a)参照)に対して絶縁されていない状態となる。なお共通電源150が第2ヒータ電源158a、158bを兼用してもよい。
ここで、乗員102(人体)の皮膚表面と導電体であるヒータ電極106、108との間の接触抵抗は、少なくとも数kΩとなる。このため、心拍検出回路124は、微弱な心拍信号136、138を検出するために、高入力インピーダンス(例えば、400kΩ〜10TΩ程度)が必要となる。これに対して、非絶縁型の第2ヒータ電源158a、158bは、人体から見て低入力インピーダンスと見なせる。その結果、心拍信号136、138は、図中矢印B、Cに示すように、第2ヒータ電源158a、158b側に流れ、心拍検出回路124では検出することができない。
これに対して、第1の実施形態にかかる乗員情報検知装置100では、絶縁型の第1ヒータ電源118a、118bを用いつつ、コンデンサ124aを介してヒータ電極106、108と心拍検出回路124とを接続している。これにより、心拍検出回路124で心拍信号136、138の交流成分である心拍信号146を確実に受信できる。したがって、乗員情報検知装置100では、ヒータ電極106、108という同一デバイスによってヒータ機能に加え、心拍検出機能を実現できる。また、第1ヒータ電源118a、118bは、ヒータ電極106、108にそれぞれ給電するように2つ設けたが、これに限られず、共通の1つの第1ヒータ電源を設けてもよい。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態における乗員情報検知装置100Aを概略的に例示した図である。図4(a)は、乗員情報検知装置100Aの一部を例示する機能ブロック図である。図中では、上記ECU122、心拍検出回路124および警告部126を省略した状態で例示している。図4(b)は、図4(a)のハイパスフィルタ160a〜160dの周波数特性を例示する図である。
乗員情報検知装置100Aは、次の3つの点で第1の実施形態にかかる乗員情報検知装置100と異なる。すなわち乗員情報検知装置100Aは、図4(a)に例示するように、第1ヒータ電源118a、118bに代えて、2つのヒータ電極106、108に給電する共通に接地された非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源162を設けている。また乗員情報検知装置100Aは、第2ヒータ電源162とスイッチング素子120a〜120dとの間にハイパスフィルタ160a〜160dを設けている。さらに、乗員情報検知装置100Aでは、上記のコンデンサ124aが設けられていず、心拍検出回路124とヒータ電極106、108とが直接接続されている。
ハイパスフィルタ160a〜160dは、図4(b)に例示する周波数特性を有し、第2ヒータ電源162の交流電源の周波数帯域を通過させ、交流電源の周波数帯域と異なる心拍信号136、138の周波数帯域(例えば、1〜100Hz程度)を遮断する。
乗員情報検知装置100Aでは、スイッチング素子120a〜120dを制御信号130a〜130dにより制御し、第2ヒータ電源162とヒータ電極106、108との間を通電状態または非通電状態とすることで、ヒータ機能を有効または無効にできる。
また、乗員情報検知装置100Aでは、第2ヒータ電源162とヒータ電極106、108との間が通電状態であって、非絶縁型の第2ヒータ電源162が低入力インピーダンスと見なされた場合であっても、心拍信号136、138がハイパスフィルタ160a〜160dにより遮断される。要するに、乗員情報検知装置100Aでは、ヒータ電極106、108が心拍信号136、138に対して高入力インピーダンスに見えるように、ハイパスフィルタ160a〜160d、ヒータ電極106、108、心拍検出回路124の入力部の配置を適宜設定すればよい。一例として、心拍検出回路124の入力部は、ハイパスフィルタ160b、160dとヒータ電極106、108との間にそれぞれ接続してよい。
このようにすれば、乗員情報検知装置100Aでは、心拍信号136、138が第2ヒータ電源162側に流れず、心拍信号136、138が心拍検出回路124で確実に受信され、心拍検出機能が有効になる。
したがって、第2の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Aによれば、非絶縁型の第2ヒータ電源162およびハイパスフィルタ160a〜160dを設けることで、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能を実現できる。また、絶縁型の第1ヒータ電源118a、118bを設けないため、製造コストを低減できる。
さらに、上記したように、第2ヒータ電源162とヒータ電極106、108との間が通電状態であってもハイパスフィルタ160a〜160dの作用によって心拍検出機能を有効にできる。このため、ヒータ機能を有効のままにするのであれば、スイッチング素子120a〜120dを設けず、心拍信号136、138を遮断するハイパスフィルタ160a〜160dにより心拍検出回路124による心拍検出機能を実現してもよい。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態における乗員情報検知装置100Bを概略的に例示した図である。図中では、上記ECU122、心拍検出回路124および警告部126を省略した状態で例示している。乗員情報検知装置100Bは、上記ハイパスフィルタ160a〜160dを設けず、上記ECU122のヒータ制御回路128でスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替える点で、第2の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Aと異なる。
乗員情報検知装置100Bでは、第2ヒータ電源162とヒータ電極106、108との間が通電状態であって、非絶縁型の第2ヒータ電源162が低入力インピーダンスと見なされると、心拍信号136、138が第2ヒータ電源162側に流れてしまう。つまり、スイッチング素子120a〜120dがONになると、ヒータ機能が有効になるものの、心拍信号136、138が心拍検出回路124で受信されず、心拍検出機能が無効となる。一方、スイッチング素子120a〜120dがOFFになると、第2ヒータ電源162とヒータ電極106、108との間が非通電状態となってヒータ機能が無効になるものの、心拍信号136、138が心拍検出回路124で受信され、心拍検出機能が有効となる。
そこで、乗員情報検知装置100Bでは、ヒータ制御回路128がスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えることで、ヒータ電極106、108を第2ヒータ電源162または心拍検出回路124のいずれかに接続させる制御を行う。ただし、時分割のタイミングの設定は、心拍信号146(図1参照)をモニタするECU122の体調判定部148で行ってよい。
図6は、図5の乗員情報検知装置100Bの動作を例示したフローチャートである。まず、ヒータ制御回路128は、スイッチング素子120a〜120dをONにしてヒータ電極106、108を通電させ、ヒータ機能を有効にする(ステップS100)。つぎに、ヒータ制御回路128は、規定時間が経過してヒータ電極106、108が所定温度まで上昇したか否かを判定し(ステップS102)、規定時間が経過したら(Yes)、スイッチング素子120a〜120dをOFFにして、ヒータ機能を無効にする(ステップS104)。また、ステップS102で規定時間が経過していなければ(No)、ステップS100の処理を続行する。
つぎに、体調判定部148は、心拍検出回路124から出力される心拍信号146を受信し、心拍数のモニタを開始する(ステップS106)。続いて、体調判定部148は、心拍数を規定時間までモニタしたか否かを判定し(ステップS108)、規定時間が経過したら(Yes)、ヒータ制御回路128により実行される時分割制御のタイミングを設定する(ステップS110)。また、ステップS108で規定時間が経過していなければ(No)、ステップS106の処理を続行する。
以下、図7を参照して、ステップS108、S110の処理について説明する。図7は、図5の乗員情報検知装置100Bでの時分割のタイミングの設定例を例示した図である。図7(a)は、心拍波形を例示するグラフである。図中の横軸は時間(s)であり、縦軸は信号レベル(V)としている。図7(b)は、図7(a)の心拍波形に加え、ヒータ駆動期間Dおよび心拍モニタ期間Eを例示したグラフである。ヒータ駆動期間Dとは、スイッチング素子120a〜120dをONにしてヒータ機能を有効にする期間である。心拍モニタ期間Eとは、スイッチング素子120a〜120dをOFFにして心拍検出機能を有効にする期間である。
体調判定部148は、ステップS108の処理で心拍数を規定時間(ここでは、10秒)だけモニタし、図7(a)に例示する心拍波形を得る。つぎに、体調判定部148は、ステップS110の処理で、規定時間での平均心拍数を算出し、心拍波形のピークF、G間の時間Tを測定する。さらに、ステップS110の処理では、体調判定部148は、図7(b)に例示するように、ピークF、G間の時間Tよりも短いヒータ駆動期間Dを設定する。一例として、心拍数が60BPMの場合、時間Tは1秒となり、例えばヒータ駆動期間Dを500msと設定してよい。また時間Tのうち、ヒータ駆動期間Dを除いた期間が心拍モニタ期間Eとなる。このようにして、体調判定部148は、ヒータ制御回路128による時分割制御のタイミングを設定する。
再び図6に戻って説明する。ステップS110で設定された時分割制御のタイミングに基づいて、ヒータ制御回路128は、スイッチング素子120a〜120dをONにして心拍数のモニタを終了し(ステップS112)、ヒータ機能を有効にする(ステップS114)。さらに、ヒータ制御回路128は、時分割制御のタイミングに基づいて、スイッチング素子120a〜120dをOFFにしてヒータ機能を無効にして(ステップS116)、心拍数のモニタを開始し(ステップS118)、その後再び、ステップS112の処理を実行する。
したがって、第3の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Bでは、非絶縁型の第2ヒータ電源162を設け、さらにスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えることで、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能を実現できる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態における乗員情報検知装置100Cを例示した図である。乗員情報検知装置100Cは、以下の点で第1の実施形態にかかる乗員情報検知装置100と異なる。すなわち、乗員情報検知装置100Cでは、乗員102の心拍に代えて、乗員102によるステアリングホイール104の把持状態を検知する。このため、乗員情報検知装置100Cは、上記心拍検出回路124、コンデンサ124aおよび体調判定部148に代えて、信号部164、信号処理回路(把持検知回路166)、第1信号発生回路166aおよびコンデンサ174aを設けている。
ECU168の第1信号発生回路166aは、第1信号(把持検出用出力信号172)を発生させ、信号部164の信号出力部としてのアナログ回路170を通じて、把持検出用出力信号172をヒータ電極106に入力する。上記したように、乗員102の左手がヒータ電極106に接触し、右手がヒータ電極108に接触すると、電極対を構成するヒータ電極106、108の間に乗員102が誘電体として介在することになる。
ヒータ電極106に把持検出用出力信号172が入力されると、誘電体である乗員102を通過して、ヒータ電極108から把持状態検知信号175が出力される。把持状態検知信号175は、乗員102によるステアリングホイール104の把持情報(把持状態)を示す信号であり、把持状態が交流成分として示される。
信号部164のアナログ回路174は、DCカット用のコンデンサ174aを介してヒータ電極108と接続されている。このため、ヒータ電極108から出力される把持状態検知信号175の直流成分はコンデンサ174aでカットされる。一方、把持状態を示す把持状態検知信号175の交流成分は、信号部164の信号受信部としてのアナログ回路174を通じて第2信号(把持検出用受信信号176)として出力され、把持検知回路166で確実に受信される。つまり、把持検出用受信信号176は、把持状態検知信号175の交流成分とされ、把持状態検知信号175に含まれている。第1ヒータ電源118a、118bがヒータ電極106、108から乗員102を通して見かけ上アース(接地)される。
把持検知回路166は、把持検出用受信信号176に基づいて、乗員102によるステアリングホイール104の把持状態を検知する。以下では、乗員102がステアリングホイール104を両手で把持した状態を第1状態といい、それ以外の状態を第2状態という。すなわち第2状態とは、乗員102がステアリングホイール104を左手あるいは右手のみで把持している状態や両手とも把持していない状態をいう。
把持検出用受信信号176の信号レベル(電圧値)などのパラメータは、乗員102が電極対の間に介在するか否か、すなわち第1状態または第2状態のいずれかであるかによって変化する。以下、図9を参照して把持検出用受信信号176の信号レベルの変化について説明する。
図9は、図8の電極対を通過して受信された電気信号の波形を例示した図である。図9(a)は、第1状態での把持検出用受信信号176aの波形を例示している。図9(b)は、第2状態での把持検出用受信信号176bの波形を例示している。なお、図中の横軸は時間(ms)であり、縦軸は信号レベル(V)としている。さらに、ここでの把持検出用受信信号176a、176bの波形は、例えば、信号部164がヒータ電極106に周波数1kHz、電圧5Vppの把持検出用出力信号172を印加した場合に得られたものとする。
第1状態での把持検出用受信信号176aは、誘電体としての乗員102を通過した信号であり、図9(a)に例示するように、信号レベルの絶対値が1Vを超えている。一方、第2状態での把持検出用受信信号176bは、電極対の間に誘電体が介在しないとき得られた信号である。把持検出用受信信号176bは、図9(b)に例示するように、信号レベルの絶対値が1V未満となり、第1状態での把持検出用受信信号176aと比べて信号レベルが低い。
そこで、本実施形態では、例えば把持検知回路166内の適宜のメモリに、図9(a)に鎖線で例示する信号レベルが1V程度であって第1状態のときに得られる閾値Sを格納している。把持検知回路166は、メモリから閾値Sを読み出すことで、把持検出用受信信号176の信号レベルが第1状態あるいは第2状態のいずれに対応しているかを判定する。
警告部126は、把持検知回路166によってステアリングホイール104の把持状態が第2状態であると検知された場合に、車両のスピーカ、カーナビのナビゲーション画面を用いた警告出力を行い、乗員に対して警告を行うことができる。
ECU168のヒータ制御回路178は、制御信号130a〜130dによってスイッチング素子120a〜120dを制御し、第1ヒータ電源118a、118bとヒータ電極106、108との間を通電状態または非通電状態とすることで、ヒータ機能を有効または無効にできる。
このように、第4の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Cでは、絶縁型の第1ヒータ電源118a、118bを用いつつ、コンデンサ174aを介してヒータ電極108と信号部164のアナログ回路174とを接続している。これにより、把持検知回路166で把持状態検知信号175の交流成分である把持検出用受信信号176を確実に受信できる。したがって、乗員情報検知装置100Cでは、ヒータ電極106、108という同一デバイスによってヒータ機能に加え、把持検知機能を実現できる。また、第1ヒータ電源118a、118bは、ヒータ電極106、108にそれぞれ給電するように2つ設けたが、これに限られず、共通の1つの第1ヒータ電源を設けてもよい。
(第5の実施形態)
図10は、本発明の第5の実施形態における乗員情報検知装置100Dを概略的に例示した図である。図10(a)は、乗員情報検知装置100Dの一部を例示する機能ブロック図である。図中では、上記信号部164、ECU168および警告部126を省略した状態で例示している。図10(b)は、図10(a)のローパスフィルタ180a〜180dの周波数特性を例示する図である。
乗員情報検知装置100Dは、図10(a)に例示するように、次の3つの点で第4の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Cと異なる。すなわち、乗員情報検知装置100Dは、第1ヒータ電源118a、118bに代えて、2つのヒータ電極106、108に給電する共通に接地された非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源182を設けている。また乗員情報検知装置100Dは、第2ヒータ電源182とスイッチング素子120a〜120dとの間にローパスフィルタ180a〜180dを設けている。さらに、乗員情報検知装置100Dでは、上記のコンデンサ174aが設けられていず、信号部164のアナログ回路174とヒータ電極108とが直接接続されている。
把持検出用出力信号172は、図10(a)に例示するように、ヒータ電極106とスイッチング素子120aとの間であってヒータ電極106の上流側に接続されたアナログ回路170を通して入力される。ヒータ電極106に把持検出用出力信号172が入力されると、誘電体である乗員102を通過して、ヒータ電極108から把持状態検知信号175が出力される。アナログ回路174は、ヒータ電極108とスイッチング素子120dとの間であってヒータ電極108の下流側に接続されている。把持状態検知信号175は、アナログ回路174を通して把持検出用受信信号176cとして出力される。
ローパスフィルタ180a〜180dは、図10(b)に例示する周波数特性を有し、第2ヒータ電源182の交流電源の周波数帯域を通過させ、交流電源の周波数帯域と異なる把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175の周波数帯域を遮断する。ここで、把持検出用出力信号172は、周波数が高過ぎると、図8に例示するステアリングホイール104のヒータ電極106と芯材110(図1(b)参照)との間に構成されるコンデンサ成分によりバイパスされてしまう。この場合には、ステアリングホイール104の把持状態が第2状態であっても、把持検出用受信信号176cの信号レベルが高くなり誤検出される可能性がある。このため、把持検出用出力信号172は、例えば100kHz程度を上限としている。
乗員情報検知装置100Dによれば、スイッチング素子120a〜120dを制御信号130a〜130dにより制御し、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間を通電状態または非通電状態とすることで、ヒータ機能を有効または無効にできる。
また、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間が通電状態であって、非絶縁型の第2ヒータ電源182が低入力インピーダンスと見なされた場合であっても、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175がローパスフィルタ180a〜180dにより遮断される。よって、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175が第2ヒータ電源182側に流れず、把持検出用受信信号176cが把持検知回路166で確実に受信される。要するに、乗員情報検知装置100Dでは、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175に対してヒータ電極106、108が高入力インピーダンスに見えるように、ローパスフィルタ180a〜180d、ヒータ電極106、108、信号部164の配置を適宜設定すればよい。一例として、信号部164のアナログ回路170、174は、ローパスフィルタ180a、180dとヒータ電極106、108との間にそれぞれ接続してよい。
したがって、第5の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Dによれば、非絶縁型の第2ヒータ電源182およびローパスフィルタ180a〜180dを設けることで、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え把持検知機能を実現できる。また、絶縁型の第1ヒータ電源118a、118bを設けないため、製造コストを低減できる。
上記したように、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間が通電状態であってもローパスフィルタ180a〜180dの作用によって把持検知機能を有効にできる。このため、ヒータ機能を有効のままにするのであれば、スイッチング素子120a〜120dを設けず、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175を遮断するローパスフィルタ180a〜180dにより把持検知回路166による把持検知機能を実現してもよい。
(第6の実施形態)
図11は、本発明の第6の実施形態における乗員情報検知装置100Eを概略的に例示した図である。図中では、上記ECU168、信号部164および警告部126を省略した状態で例示している。乗員情報検知装置100Eは、上記ローパスフィルタ180a〜180dを設けず、上記ECU168のヒータ制御回路178でスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替える点で、第5の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Dと異なる。
乗員情報検知装置100Eでは、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間が通電状態であって、非絶縁型の第2ヒータ電源182が低入力インピーダンスと見なされると、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175が第2ヒータ電源182側に流れてしまう。つまり、スイッチング素子120a〜120dがONになると、ヒータ機能が有効になるものの、把持検出用受信信号176cが把持検知回路166で受信されず、把持検知機能が無効となる。一方、スイッチング素子120a〜120dがOFFになると、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間が非通電状態となってヒータ機能が無効になるものの、把持検出用受信信号176cが把持検知回路166で受信され、把持検知機能が有効となる。
そこで、乗員情報検知装置100Eでは、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えることで、ヒータ電極106、108を第2ヒータ電源182または把持検知回路166のいずれかに接続させる制御を行う。
図12は、図11の乗員情報検知装置100Eの動作を例示したフローチャートである。まず、ヒータ制御回路178は、スイッチング素子120a〜120dをONにしてヒータ電極106、108を通電させ、ヒータ機能を有効にする(ステップS200)。つぎに、ヒータ制御回路178は、規定時間が経過してヒータ電極106、108が所定温度まで上昇したか否かを判定し(ステップS202)、規定時間が経過したら(Yes)、スイッチング素子120a〜120dをOFFにして、ヒータ機能を無効にする(ステップS204)。また、ステップS202で規定時間が経過していなければ(No)、ステップS200の処理を続行する。
つぎに、把持検知回路166は、把持検出用出力信号172をヒータ電極106に入力し、ヒータ電極108からアナログ回路174を通じて出力される把持検出用受信信号176cを受信し、把持状態を検知する(ステップS206)。続いて、把持検知回路166は、例えば所定時間経過すると、把持検出用受信信号172をヒータ電極106に入力しないことで、把持状態の検知を終了する(ステップS208)。ただし、ステップS208では、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120a〜120dをONにすることで、把持検出用受信信号176cが把持検知回路166で受信されず、結果的に把持状態の検知を終了させてもよい。
つぎに、ヒータ制御回路178は、スイッチング素子120a〜120dをONにすることで、ヒータ機能を有効にして(ステップS210)、例えば所定時間経過すると、再びステップS204の処理を実行する。
したがって、第6の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Eでは、非絶縁型の第2ヒータ電源182を設け、さらにスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えることで、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え把持検知機能を実現できる。
(第7の実施形態)
図13は、本発明の第7の実施形態における乗員情報検知装置100Fを概略的に例示した図である。図13(a)は、乗員情報検知装置100Fの一部を例示する機能ブロック図である。図中では、上記ECU168、信号部164および警告部126を省略した状態で例示している。図13(b)は、図13(a)の乗員情報検知装置100Fの動作に伴うスイッチング素子120a〜120dなどの状態を示す図である。
乗員情報検知装置100Fは、図13(a)に例示するように、以下の点で第6の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Eと異なる。すなわち、乗員情報検知装置100Fは、ECU168の第1信号発生回路166aが把持検出用出力信号172を出力せず、それに代えて、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120aの制御信号130aを変化させて把持検出用出力信号172を生成する。このため、乗員情報検知装置100Fは、図13(a)に例示するように、第1信号発生回路166aおよび信号部164の信号出力部としてのアナログ回路170(図8参照)が不要となる。
乗員情報検知装置100Fでは、例えば、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120aに印加するゲート電圧すなわち制御信号130aを変化させることで、把持検出用出力信号172を生成する。一例として、必要とされる把持検出用出力信号172が10kHzの正弦波(サイン波)であれば、制御信号130aを同じく10kHzの正弦波にして、これをスイッチング素子120aに印加すればよい。このようにすれば、スイッチング素子120aでは、印加されたゲート電圧の変化に応じて、ドレイン電流が変化し、把持検出用出力信号172が生成される。なおヒータ制御回路178は、スイッチング素子120bに印加する制御信号130bを変化させて、把持検出用出力信号172を生成してもよい。
乗員情報検知装置100Fでは、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間が通電状態であると、上記同様に、非絶縁型の第2ヒータ電源182が低入力インピーダンスと見なされる。そこで、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えて、ヒータ電極106、108を第2ヒータ電源182または把持検知回路166のいずれかに接続させながら、さらにスイッチング素子120aで把持検出用出力信号172を生成する。
すなわち、乗員情報検知装置100Fによれば、図13(b)に例示するように、スイッチング素子120a〜120dをONにすることでヒータ機能を有効とし、OFFにすることでヒータ機能を無効にできる。ここで、スイッチング素子120a〜120dがOFFであれば、把持検出用出力信号172が生成されないため、把持検知回路166で把持検出用受信信号176cが受信できず、把持検知機能が無効となっている。
そこで、乗員情報検知装置100Fでは、スイッチング素子120aのみをONにして、制御信号130aを変化させることで、把持検出用出力信号172を生成し、把持検知回路166で把持検出用受信信号176cを確実に受信させる。このとき、乗員102によるステアリングホイール104の把持状態が第1状態であれば、図9(a)に例示するように、把持検出用受信信号176aは、信号レベルの絶対値が1Vを超えたものとなる。一方、把持状態が第2状態であれば、図9(b)に例示するように、把持検出用受信信号176bは、信号レベルの絶対値が1V未満となり、第1状態よりも信号レベルが低くなる。このようにして、乗員情報検知装置100Fでは、把持検知回路166による把持検知機能を有効または無効にできる。
したがって、第7の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Fでは、非絶縁型の第2ヒータ電源182を設け、スイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えつつ、例えばスイッチング素子120aの制御信号130aを変化させることで、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え把持検知機能を実現できる。
(第8の実施形態)
図14は、本発明の第8の実施形態における乗員情報検知装置100Gを概略的に例示した図である。図14(a)は、乗員情報検知装置100Gの一部を例示する機能ブロック図である。図中では、上記ECU168、信号部164および警告部126を省略した状態で例示している。図14(b)は、図14(a)の乗員情報検知装置100Gの動作に伴うスイッチング素子120a〜120dなどの状態を示す図である。
乗員情報検知装置100Gは、ヒータ制御回路178によるスイッチング素子120a〜120dの時分割制御に加え、乗員102に電気刺激を与えるためにスイッチング素子120a、120dを切替える点で、第6の実施形態にかかる乗員情報検知装置100Eと異なる。
乗員情報検知装置100Gでは、第2ヒータ電源182とヒータ電極106、108との間が通電状態であると、上記同様に、非絶縁型の第2ヒータ電源182が低入力インピーダンスと見なされる。そこで、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えて、ヒータ電極106、108を第2ヒータ電源182または把持検知回路166のいずれかに接続させる。
すなわち、乗員情報検知装置100Gによれば、図14(b)に例示するように、スイッチング素子120a〜120dをONにすることでヒータ機能を有効とし、OFFにすることでヒータ機能を無効にできる。また、スイッチング素子120a〜120dがOFFであれば、把持検出用出力信号172がヒータ電極106に入力される。そして、ヒータ電極108からアナログ回路174を通じて出力された把持検出用受信信号176cが把持検知回路166で受信され、把持検知機能が有効となる。
さらに、乗員情報検知装置100Gでは、図14(b)に例示するように、乗員102に電気刺激を与えるために、スイッチング素子120a、120dをONにする。これにより、第2ヒータ電源182から出力される電気信号184は、スイッチング素子120aを経てヒータ電極106から誘電体である乗員102を通過し、さらにヒータ電極108からスイッチング素子120dを通じて第2ヒータ電源182側に流れる。
第2ヒータ電源106から出力される電気信号184は、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175よりも信号レベルが高いため、乗員102の皮膚表面に電気刺激を与えることができる。この乗員情報検知装置100Gでは、図13(b)に例示するように、スイッチング素子120aをONにした状態で、スイッチング素子120dを所定のタイミングでONまたはOFFに切り替え制御することで、乗員102に与える電気刺激のパターンを適宜調整できる。なお電気信号184は、例えば信号部164の信号受信部としてのアナログ回路174に数kΩの入力インピーダンスがあるため、把持検知回路166で受信されず、誤検出されることもない。
図15は、図14の乗員情報検知装置100Gの動作を例示したフローチャートである。まず、ヒータ制御回路178は、スイッチング素子120a〜120dをONにしてヒータ電極106、108を通電させ、ヒータ機能を有効にする(ステップS300)。つぎに、ヒータ制御回路178は、規定時間が経過してヒータ電極106、108が所定温度まで上昇したか否かを判定し(ステップS302)、規定時間が経過したら(Yes)、スイッチング素子120a〜120dをOFFにして、ヒータ機能を無効にする(ステップS304)。また、ステップS302で規定時間が経過していなければ(No)、ステップS300の処理を続行する。
把持検知回路166は、把持検出用出力信号172をヒータ電極106に入力し、ヒータ電極108からアナログ回路174を通じて出力される把持検出用受信信号176cを受信し、把持状態を検知する(ステップS306)。続いて、ヒータ制御回路178は、例えば所定時間経過すると、スイッチング素子120a、120dをONにして、乗員102に電気刺激を与える(ステップS308)。ステップS308での電気刺激は、音や視覚とは異なる警告として機能する。
把持検知回路166は、把持検出用出力信号172をヒータ電極106に入力しないことで、把持状態の検知を終了する(ステップS310)。ただし、ステップS310では、ヒータ制御回路178がスイッチング素子120a〜120dをONにすることで、把持検出用受信信号176が把持検知回路166で受信されず、結果的に把持状態の検知を終了させてもよい。
つぎに、ヒータ制御回路178は、スイッチング素子120a〜120dをONにすることで、ヒータ機能を有効にして(ステップS312)、例えば所定時間経過すると、再びステップS304の処理を実行する。
このように、乗員情報検知装置100Gでは、非絶縁型の第2ヒータ電源182を設け、スイッチング素子120a〜120dを時分割で切替えつつ、例えばスイッチング素子120a、120dのON/OFFを切り替えている。したがって、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え、把持検知機能を実現できるだけでなく、電気刺激による警告を行うことができる。
上記各実施形態では、ステアリングホイール104にヒータ電極106、108を2つ設けるようにしたが、これに限られず、乗員102がステアリングホイール104を両手で把持した際、電極対が構成されるのであれば3つ以上設けてもよい。このように、ステアリングホイール104に任意の2つ以上のヒータ電極を設けた場合、第1ヒータ電源および第2ヒータ電源から給電されていないヒータ電極であっても、心拍信号や把持状態検知信号を出力可能である。よって、信号処理回路に接続されるヒータ電極としては、給電されていない電極も含む。このような場合であっても、ヒータ電極を利用して、ヒータ機能に加え、信号処理回路としての心拍検出回路124による心拍検出機能や、把持検知回路166による把持検知機能を実現できる。
また上記各実施形態のうち、乗員情報検知装置100B、100E、100F、100Gにおいて、スイッチング素子120a〜120dの時分割制御によって、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能や把持検知機能を実現している。しかしスイッチング素子120a〜120dの時分割制御は、他の各実施形態すなわち乗員情報検知装置100A、100C、100Dに適用してもよい。このようにすれば、心拍検出機能または把持検知機能とヒータ機能とを確実に切替えることが可能となり、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能または把持検知機能をより確実に実現できる。
さらに上記各実施形態では、信号処理回路として心拍検出回路124または把持検知回路166のいずれか一方のみを採用したが、これに限られず、心拍検出回路124および把持検知回路166の両方を設けてよい。一例として、第1ヒータ電源118a、118bを用いる場合には、図1(a)に例示する乗員情報検知装置100に、図8に例示する乗員情報検知装置100Cの把持検知回路166、第1信号発生回路166aを設け、さらに心拍信号136、138と干渉せず把持検出用受信信号176を受信可能とするように、信号部164およびコンデンサ174aを配置すればよい。
また一例として、第2ヒータ電源162を用いる場合には、図4(a)に例示する乗員情報検知装置100Aに、まず上記把持検知回路166、第1信号発生回路166aを設ける。つぎに、乗員情報検知装置100Aに、心拍信号136、138と干渉せず図10(a)に例示する把持検出用受信信号176cを受信可能とするように、上記信号部164を配置する。さらに、乗員情報検知装置100Aに対して、ハイパスフィルタ160a〜160dに代えて、心拍信号136、138の周波数を遮断するとともに、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175の周波数も遮断するバンドパスフィルタを設ける。このようにすれば、心拍信号136、138、把持検出用出力信号172および把持状態検知信号175は、バンドパスフィルタにより遮断され、第2ヒータ電源162側に流れない。このため、心拍信号136、138および把持検出用受信信号176cは、心拍検出回路124および把持検知回路166でそれぞれ確実に受信できる。
したがって、上記のように心拍検出回路124および把持検知回路166の両方を設けることで、ヒータ電極106、108を利用して、ヒータ機能に加え心拍検出機能および把持検知機能を実現できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両のステアリングホイールに設けられた複数のヒータ電極を備える乗員情報検知装置に利用することができる。

Claims (13)

  1. 車両のステアリングホイールに設けられ、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する複数のヒータ電極と、
    前記複数のヒータ電極のうちで少なくとも2つのヒータ電極に給電する少なくとも1つの絶縁型で直流電源の第1ヒータ電源と、
    コンデンサを介して前記ヒータ電極と接続され、前記ヒータ電極から出力される乗員情報信号を処理する信号処理回路とを備えることを特徴とする乗員情報検知装置。
  2. 前記コンデンサは、前記信号処理回路の入力部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員情報検知装置。
  3. 第1ヒータ電源から前記ヒータ電極に至る回路の途中に設けられ、第1ヒータ電源と前記ヒータ電極との間を通電状態または非通電状態とするスイッチング素子をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の乗員情報検知装置。
  4. 当該乗員情報検知装置は、前記スイッチング素子を時分割で切替える制御回路を更に備え、
    前記制御回路は、前記ヒータ電極を前記第1ヒータ電源または前記信号処理回路のいずれかに所定時間間隔で接続させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乗員情報検知装置。
  5. 前記信号処理回路は、前記少なくとも2つのヒータ電極から出力された乗員の心拍信号を差動増幅処理することで乗員の心拍を検出する心拍検出回路を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗員情報検知装置。
  6. 前記信号処理回路は、前記少なくとも2つのヒータ電極の一方に第1信号を入力する第1信号発生回路を更に備え、該少なくとも2つのヒータ電極の一方および他方に接触した乗員を通過した第1信号が他方から出力される第2信号に基づいて、乗員による前記ステアリングホイールの把持状態を検知する把持検知回路を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗員情報検知装置。
  7. 車両のステアリングホイールに設けられ、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する複数のヒータ電極と、
    前記複数のヒータ電極のうちで少なくとも2つのヒータ電極に給電する共通に接地された非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源と、
    第2ヒータ電源から前記ヒータ電極に至る回路の途中に設けられ、第2ヒータ電源の交流電源の周波数を通過させ、前記ヒータ電極から出力される乗員情報信号の周波数を遮断するフィルタと、
    前記乗員情報信号を処理する信号処理回路と、
    を備え、
    前記第2ヒータ電源の交流電源は、前記乗員情報信号と異なる周波数を用い、
    前記信号処理回路の入力部は、前記フィルタと前記ヒータ電極の間に接続されることを特徴とする乗員情報検知装置。
  8. 当該乗員情報検知装置は、第2ヒータ電源から前記ヒータ電極に至る回路の途中に設けられるスイッチング素子を更に備え、
    前記スイッチング素子は、第2ヒータ電源と前記ヒータ電極との間を通電状態または非通電状態とすることを特徴とする請求項7に記載の乗員情報検知装置。
  9. 当該乗員情報検知装置は、前記スイッチング素子を時分割で切替える制御回路を更に備え、
    前記制御回路は、前記ヒータ電極を第2ヒータ電源または前記信号処理回路のいずれかに所定時間間隔で接続させることを特徴とする請求項8に記載の乗員情報検知装置。
  10. 前記乗員情報信号は、乗員の心拍信号であり、
    前記信号処理回路は、前記少なくとも2つのヒータ電極から出力された前記乗員の心拍信号を検出する心拍検出回路を含み、
    前記フィルタは前記心拍信号の周波数を遮断するハイパスフィルタであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の乗員情報検知装置。
  11. 前記乗員情報信号は、乗員による前記ステアリングホイールの把持状態を示す把持状態検知信号であり、
    前記信号処理回路は、前記少なくとも2つのヒータ電極の一方に第1信号を入力する第1信号発生回路を更に備え、該少なくとも2つのヒータ電極の一方および他方に接触した乗員を通過した第1信号が他方から出力される前記把持状態検知信号に含まれる第2信号に基づいて、乗員による前記ステアリングホイールの把持状態を検知する把持検知回路を含み、
    前記フィルタは、前記把持状態検知信号の周波数を遮断するローパスフィルタであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の乗員情報検知装置。
  12. 前記乗員情報信号は、乗員の心拍信号および乗員による前記ステアリングホイールの把持状態を示す把持状態検知信号であり、
    前記信号処理回路は、
    前記少なくとも2つのヒータ電極から出力された前記乗員の心拍信号を検出する心拍検出回路と、
    前記少なくとも2つのヒータ電極の一方に第1信号を入力する第1信号発生回路と、
    前記少なくとも2つのヒータ電極の一方および他方に接触した乗員を通過した第1信号が他方から出力される前記把持状態検知信号に含まれる第2信号に基づいて、乗員による前記ステアリングホイールの把持状態を検知する把持検知回路とを備え、
    前記フィルタは前記心拍信号の周波数を遮断し、且つ、前記把持状態検知信号の周波数を遮断するバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の乗員情報検知装置。
  13. 車両のステアリングホイールに設けられ、互いに絶縁分離されていて、通電により発熱する複数のヒータ電極と、
    前記複数のヒータ電極のうちで少なくとも2つのヒータ電極に給電する共通に接地された非絶縁型で交流電源の第2ヒータ電源と、
    前記ヒータ電極から出力される乗員情報信号を処理する信号処理回路と、
    前記第2ヒータ電源から前記ヒータ電極に至る回路の途中に設けられ、第2ヒータ電源と前記ヒータ電極との間を通電状態または非通電状態とするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を時分割で切替えて、前記ヒータ電極を第2ヒータ電源または前記信号処理回路のいずれかに所定時間間隔で接続させる制御回路とを備えることを特徴とする乗員情報検知装置。
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