JP6175476B2 - 車両用ステアリング装置 - Google Patents
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Description
この発明は、車両用ステアリング装置に関する。
従来、車両のステアリングホイールを加温するヒーターと、ステアリングホイールを把持する運転者の心拍信号を取得する電極と、を備えるステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このステアリング装置は、ヒーターの加温によって運転者の手の発汗を促すことにより、心拍検出用の電極と手との接触抵抗を低くして、心拍信号の取得を安定させる。ヒーターは、例えば、ステアリングホイールの内部に埋め込まれている。電極は、例えば、ステアリングホイールの表面上に取り付けられている。
ところで、上記従来技術に係るステアリング装置によれば、ヒーターおよび電極の各々が異なるハーネスに接続されているので、配線構造が複雑になるという問題が生じる。さらに、ヒーターがステアリングホイールの内部に埋め込まれ、電極がステアリングホイールの表面に取り付けられているので、ステアリングホイールが太くなるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ステアリングホイールの加温および心拍信号の取得を実現しつつ、配線構造が複雑になることを防ぎ、構成に要する費用が嵩むことを防ぐことが可能な車両用ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る車両用ステアリング装置は、車両のステアリングホイール(例えば、実施形態でのステアリングホイール2)に設けられる第1電極(例えば、実施形態での低抵抗電極部11)と、前記第1電極の外面に設けられる第2電極(例えば、実施形態での高抵抗電極部12)と、前記第1電極および前記第2電極に接続される通電部(例えば、実施形態での通電部31およびハーネス13)と、前記通電部から前記第1電極および前記第2電極への通電を制御する制御部(例えば、実施形態での制御部16)と、前記第2電極から得られる信号パターンに基づいて運転者の状態を検出する検出部(例えば、実施形態での心拍検出部32)と、を備え、前記制御部が前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電する場合に、少なくとも前記第1電極は発熱し、前記制御部が前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電しない場合に、前記検出部は前記第2電極から得られる信号パターンに基づいて運転者の状態を検出する。
(1)本発明の一態様に係る車両用ステアリング装置は、車両のステアリングホイール(例えば、実施形態でのステアリングホイール2)に設けられる第1電極(例えば、実施形態での低抵抗電極部11)と、前記第1電極の外面に設けられる第2電極(例えば、実施形態での高抵抗電極部12)と、前記第1電極および前記第2電極に接続される通電部(例えば、実施形態での通電部31およびハーネス13)と、前記通電部から前記第1電極および前記第2電極への通電を制御する制御部(例えば、実施形態での制御部16)と、前記第2電極から得られる信号パターンに基づいて運転者の状態を検出する検出部(例えば、実施形態での心拍検出部32)と、を備え、前記制御部が前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電する場合に、少なくとも前記第1電極は発熱し、前記制御部が前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電しない場合に、前記検出部は前記第2電極から得られる信号パターンに基づいて運転者の状態を検出する。
(2)上記(1)に記載の車両用ステアリング装置では、前記第1電極および前記第2電極は、導電性塗料により形成される。
(3)上記(1)または(2)に記載の車両用ステアリング装置では、前記第1電極の抵抗値は、相対的に前記第2電極の抵抗値よりも低い。
(4)上記(1)から(3)の何れか1つに記載の車両用ステアリング装置では、前記制御部は、第1所定時間に亘って前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電し、前記第1所定時間よりも短い第2所定時間に亘って前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電せずに、前記検出部によって運転者の状態を検出させる。
上記(1)に記載の態様に係る車両用ステアリング装置によれば、第1電極および第2電極は1つの通電部に接続されるので、各々に異なる通電部に接続される場合に比べて、配線構造が複雑になることを防ぎ、構成に要する費用が嵩むことを防ぐことができる。
さらに、上記(2)の場合、第1電極および第2電極はステアリングホイールに塗布される導電性塗料により形成されるので、ステアリングホイールの内部にヒーターを埋め込んで、ステアリングホイールの表面に電極を取り付ける場合に比べて、ステアリングホイールが太くなることを防ぐことができる。
さらに、上記(3)の場合、第1電極および第2電極への通電時に第1電極の電流は第2電極の電流よりも大きくなり、第1電極は第2電極よりも発熱し易くなるので、第1電極は第2電極よりも高い加温性能を確保することができる。第1電極および第2電極への非通電時に運転者の心拍に起因する電流によって第2電極から得られる電圧信号は第1電極から得られる電圧信号よりも大きくなるので、第2電極は第1電極よりも高い検出精度を確保することができる。
さらに、上記(4)の場合、ステアリングホイールの加温および心拍信号の取得の両立を実現しつつ、ステアリングホイールの加温時間を心拍信号の取得時間よりも長くすることで、ステアリングホイールを迅速に加温することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用ステアリング装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による車両用ステアリング装置10は、図1、図2、および図3に示すように、車両1のステアリングホイール2に設けられる低抵抗電極部11および高抵抗電極部12と、ハーネス13と、回路部14と、ヒータスイッチ15と、制御部16と、を備えている。
低抵抗電極部11は、例えば、ステアリングホイール2の表面に塗布される導電性塗料によって形成されている。ステアリングホイール2は、例えば、円環状の心材21と、心材21の表面を覆う樹脂材22と、樹脂材22の表面を覆う皮材23と、を備えている。低抵抗電極部11は、皮材23の表面の左センサ部23Lに設けられる低抵抗電極(L)11Lと、皮材23の表面の右センサ部23Rに設けられる低抵抗電極(R)11Rと、を備えている。皮材23の左センサ部23Lおよび右センサ部23Rの各々は、直進位置(中立位置)であるステアリングホイール2の左右それぞれに設けられている。左センサ部23Lは、中立位置であるステアリングホイール2の左側の部位、つまり運転者の左手により把持される部位である。右センサ部23Rは、中立位置であるステアリングホイール2の右側の部位、つまり運転者の右手により把持される部位である。低抵抗電極部11の抵抗値は、相対的に高抵抗電極部12の抵抗値よりも小さく形成されている。低抵抗電極部11の抵抗値は、例えば、後述する電源41から供給される電圧によってステアリングホイール2を所望に加温するための発熱量を確保することができる程度に設定されている。低抵抗電極部11の抵抗値は、例えば1Ω以下などである。低抵抗電極部11の抵抗値が、例えば1Ω以下に設定されている場合において、電源41から供給される電圧が13V程度であれば、低抵抗電極部11の発熱量は約170Wであり、ステアリングホイール2を適正に加温することができる。
高抵抗電極部12は、例えば、低抵抗電極部11の外面に塗布される導電性塗料によって形成されている。高抵抗電極部12の抵抗値は、相対的に低抵抗電極部11の抵抗値よりも大きく形成されている。高抵抗電極部12は、低抵抗電極(L)11Lの外面に設けられる高抵抗電極(L)12Lと、低抵抗電極(R)11Rの外面に設けられる高抵抗電極(R)12Rと、を備えている。高抵抗電極部12の抵抗値は、運転者の脈拍に起因する電流によって高抵抗電極部12から得られる電圧が、車両1のノイズに起因する電圧よりも大きくなるように設定されている。高抵抗電極部12の抵抗値は、例えば、運転者の脈拍に起因する電流が10mA程度であり、車両1のノイズに起因する電圧が200mV程度である場合において、1kΩ以上などに設定されている。高抵抗電極部12の抵抗値が、例えば1kΩ以上に設定されていると、運転者の脈拍に起因して高抵抗電極部12から得られる電圧は1000mV以上であり、車両1のノイズに起因する電圧(例えば、200mV程度)よりも大きくなる。
低抵抗電極部11および高抵抗電極部12は、皮材23の左センサ部23Lおよび右センサ部23Rの各々において、1つのハーネス13に接続されている。低抵抗電極(L)11Lおよび高抵抗電極(L)12Lは、1つのハーネス(L)13Lに接続されている。ハーネス(L)13Lは、低抵抗電極(L)11Lおよび高抵抗電極(L)12Lを回路部14に接続している。低抵抗電極(R)11Rおよび高抵抗電極(R)12Rは、1つのハーネス(R)13Rに接続されている。ハーネス(R)13Rは、低抵抗電極(R)11Rおよび高抵抗電極(R)12Rを回路部14に接続している。
回路部14は、例えば、通電部31と、心拍検出部32と、を備えている。通電部31および心拍検出部32の各々は、図4に示すように、ハーネス13によって低抵抗電極部11および高抵抗電極部12に接続されている。
通電部31は、電源41と、電源41とハーネス13との間に接続されたスイッチ42と、を備えている。スイッチ42は、例えば、MOSFETなどの半導体スイッチである。スイッチ42のオンおよびオフは、制御部16から出力されるオン/オフ切替信号によって切り替えられる。スイッチ42は、オン/オフ切替信号に応じて、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12と電源41との接続および遮断を切り替えることによって、電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電の有無を切り替える。
例えばMOSFETからなるスイッチ42のゲートは制御部16に接続されている。スイッチ42のドレインは電源41と、ハーネス13を介して低抵抗電極部11および高抵抗電極部12とに接続されている。スイッチ42のソースは接地されている。スイッチ42は、制御部16からゲートに入力されるオン/オフ切替信号に応じて、ドレイン・ソース間のオン/オフ(導通/遮断)を切り替える。
通電部31は、電源41と、電源41とハーネス13との間に接続されたスイッチ42と、を備えている。スイッチ42は、例えば、MOSFETなどの半導体スイッチである。スイッチ42のオンおよびオフは、制御部16から出力されるオン/オフ切替信号によって切り替えられる。スイッチ42は、オン/オフ切替信号に応じて、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12と電源41との接続および遮断を切り替えることによって、電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電の有無を切り替える。
例えばMOSFETからなるスイッチ42のゲートは制御部16に接続されている。スイッチ42のドレインは電源41と、ハーネス13を介して低抵抗電極部11および高抵抗電極部12とに接続されている。スイッチ42のソースは接地されている。スイッチ42は、制御部16からゲートに入力されるオン/オフ切替信号に応じて、ドレイン・ソース間のオン/オフ(導通/遮断)を切り替える。
心拍検出部32は、運転者の両手が高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rに接触している場合に高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rの電位差が所定の関係になることに基づいて運転者の心拍を検出する。心拍検出部32は、図5に示すように、差動増幅回路を備えている。差動増幅回路は、オペアンプの反転入力端子に接続される入力抵抗R1およびフィードバック抵抗R2と、オペアンプの非反転入力端子に接続される入力抵抗R3および接地抵抗R4と、を備えている。各入力抵抗R1,R3は同一であり、フィードバック抵抗R2および接地抵抗R4は同一である。心拍検出部32から出力される電圧V0は、高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rの各々の電圧V1,V2と、入力抵抗R1およびフィードバック抵抗R2と、により、下記数式(1)に示すように記述される。
V0=(R2/R1)×(V2−V1)…(1)
V0=(R2/R1)×(V2−V1)…(1)
心拍検出部32は、運転者がステアリングホイール2を片手のみで把持する場合において、運転者の片手が高抵抗電極(L)12Lまたは高抵抗電極(R)12Rに接触する場合には、ノイズ(L)またはノイズ(R)を出力する。運転者の片手が高抵抗電極(L)12Lのみに接触する場合には、高抵抗電極(R)12Rの電圧V2がゼロになるので、ノイズ(L)は(R2/R1)×V1に応じた電圧値となる。運転者の片手が高抵抗電極(R)12Rに接触する場合には、高抵抗電極(L)12Lの電圧V1がゼロになるので、ノイズ(R)は(R2/R1)×V2に応じた電圧値となる。
運転者がステアリングホイール2を両手で把持することによって、運転者の両手が高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rに接触する場合には、高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rから心拍検出部32に同相のノイズが入力される。これにより心拍検出部32は、高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rのノイズを相殺して、(R2/R1)×(V2−V1)に応じたR波高さの電圧値を有する運転者の心拍の信号を出力する。なお、R波は、四肢誘導(つまり、第I誘導)により得られる高抵抗電極(L)12Lおよび高抵抗電極(R)12Rの電位差の変化を示す一周期分の波形において、振幅が最も大きい波である。心拍検出部32は、定期的に出現するR波の時間間隔の長さに応じて運転者の心拍数を検出する。
ヒータスイッチ15は、例えば、操作者による所定の操作を受け付けて、ステアリングホイール20の加温動作の実行許可または停止を指示する信号(指示信号)を出力する。ヒータスイッチ15は、制御部16に接続されている。
制御部16は、例えばCPUなどのプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。制御部16は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM、およびデータを一時的に記憶するRAMなどを備えている。制御部16は、ヒータスイッチ15からステアリングホイール20の加温動作の実行許可を指示する信号を受け取ると、ROMなどに記憶しているオン/オフ切替信号をスイッチ42に出力する。オン/オフ切替信号は、例えば図6に示すように、矩形波パルスによる電圧信号である。オン/オフ切替信号は、所定電圧Vgのオン時間T1と、電圧がほぼゼロのオフ時間T2とが交互に繰り返される電圧信号である。所定電圧Vgの大きさは、スイッチ42をオフからオンに切り替えるのに必要な大きさである。所定電圧Vgは、例えばスイッチ42がMOSFETである場合には、スイッチ42のドレイン・ソース間をオフからオンに切り替えるためにスイッチ42のゲート・ソース間に印加する電圧である。
オン時間T1は、制御部16が電源41から低抵抗電極部11への通電によってステアリングホイール20を加温する時間(ヒータON時間)である。オン時間T1においては、スイッチ42のオンに伴い、電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電がオンとなる。電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電時には、主に低抵抗電極部11の発熱によってステアリングホイール20が加温される。
オフ時間T2は、制御部16が心拍検出部32による運転者の心拍の計測を有効とする時間(心拍計測時間)である。オフ時間t2においては、スイッチ42のオフに伴い、電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電がオフとなる。電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への非通電時には、高抵抗電極部12から心拍検出部32に入力される電圧信号によって運転者の心拍が検出される。オフ時間T2は、例えば、運転者の心拍の有無を検知するためには、少なくとも200ms程度に設定される。オフ時間T2は、例えば、運転者の心拍数を検知するためには、少なくとも1〜2s程度に設定される。
オン時間T1とオフ時間T2との比率は、例えば、1:4または1:1などのように、所定の時間配分に応じた比率となるように設定されている。オン時間T1とオフ時間T2との比率が1:4である場合は、例えば、オン時間T1が800msであり、オフ時間T2が200msである場合などである。
オフ時間T2は、制御部16が心拍検出部32による運転者の心拍の計測を有効とする時間(心拍計測時間)である。オフ時間t2においては、スイッチ42のオフに伴い、電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電がオフとなる。電源41から低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への非通電時には、高抵抗電極部12から心拍検出部32に入力される電圧信号によって運転者の心拍が検出される。オフ時間T2は、例えば、運転者の心拍の有無を検知するためには、少なくとも200ms程度に設定される。オフ時間T2は、例えば、運転者の心拍数を検知するためには、少なくとも1〜2s程度に設定される。
オン時間T1とオフ時間T2との比率は、例えば、1:4または1:1などのように、所定の時間配分に応じた比率となるように設定されている。オン時間T1とオフ時間T2との比率が1:4である場合は、例えば、オン時間T1が800msであり、オフ時間T2が200msである場合などである。
上述したように、本実施の形態による車両用ステアリング装置10によれば、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12は、皮材23の左センサ部23Lおよび右センサ部23Rの各々において、1つのハーネス13に接続されている。これにより、例えば低抵抗電極部11および高抵抗電極部12の各々が異なるハーネスに接続される場合に比べて、配線構造が複雑になることを防ぎ、構成に要する費用が嵩むことを防ぐことができる。
さらに、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12はステアリングホイール2に塗布される導電性塗料により形成されている。これにより、例えばステアリングホイール2の内部にヒーターを埋め込んで、ステアリングホイール2の表面に電極を取り付ける場合に比べて、ステアリングホイール2が太くなることを防ぐことができる。
さらに、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電時に低抵抗電極部11の電流は高抵抗電極部12の電流よりも大きくなり、低抵抗電極部11は高抵抗電極部12よりも発熱し易くなるので、低抵抗電極部11は高抵抗電極部12よりも高い加温性能を確保することができる。低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への非通電時に運転者の心拍に起因する電流によって高抵抗電極部12から得られる電圧信号は低抵抗電極部11から得られる電圧信号よりも大きくなるので、高抵抗電極部12は低抵抗電極部11よりも高い検出精度を確保することができる。
さらに、ステアリングホイール2の加温および心拍信号の取得の両立を実現しつつ、ステアリングホイール2の加温時間を心拍信号の取得時間よりも長くすることで、ステアリングホイール2を迅速に加温することができる。
さらに、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12はステアリングホイール2に塗布される導電性塗料により形成されている。これにより、例えばステアリングホイール2の内部にヒーターを埋め込んで、ステアリングホイール2の表面に電極を取り付ける場合に比べて、ステアリングホイール2が太くなることを防ぐことができる。
さらに、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への通電時に低抵抗電極部11の電流は高抵抗電極部12の電流よりも大きくなり、低抵抗電極部11は高抵抗電極部12よりも発熱し易くなるので、低抵抗電極部11は高抵抗電極部12よりも高い加温性能を確保することができる。低抵抗電極部11および高抵抗電極部12への非通電時に運転者の心拍に起因する電流によって高抵抗電極部12から得られる電圧信号は低抵抗電極部11から得られる電圧信号よりも大きくなるので、高抵抗電極部12は低抵抗電極部11よりも高い検出精度を確保することができる。
さらに、ステアリングホイール2の加温および心拍信号の取得の両立を実現しつつ、ステアリングホイール2の加温時間を心拍信号の取得時間よりも長くすることで、ステアリングホイール2を迅速に加温することができる。
以下、上述した実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態において、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12は、ステアリングホイール2の皮材23の表面を覆うとしたが、これに限定されない。低抵抗電極部11および高抵抗電極部12は、ステアリングホイール2の内周面、外周面、および側面等の一部又は全部に設けられてもよい。
上述した実施形態において、低抵抗電極部11および高抵抗電極部12は、ステアリングホイール2の皮材23の表面を覆うとしたが、これに限定されない。低抵抗電極部11および高抵抗電極部12は、ステアリングホイール2の内周面、外周面、および側面等の一部又は全部に設けられてもよい。
上述した実施形態において、低抵抗電極部11と高抵抗電極部12との間には、相互の導電性塗料同士の密着性を増大させるためのコーティングが設けられてもよい。
上述した実施形態において、ヒータスイッチ15は、操作者による所定の操作を受け付けるとしたが、これに限定されない。
ヒータスイッチ15は、例えば、車両1の車室内温度、ステアリングホイール2の温度、および乗員の状態などの少なくとも何れかを検出して、この検出結果に応じてステアリングホイール20の加温動作の実行許可または停止を指示する信号(指示信号)を出力してもよい。
ヒータスイッチ15は、例えば、車両1の車室内温度、ステアリングホイール2の温度、および乗員の状態などの少なくとも何れかを検出して、この検出結果に応じてステアリングホイール20の加温動作の実行許可または停止を指示する信号(指示信号)を出力してもよい。
上述した実施形態において、制御部16は、ヒータスイッチ15からステアリングホイール20の加温動作の実行許可を指示する信号を受け取っていない状態では、心拍検出部32による運転者の心拍の計測を常時に有効としてもよい。
上述した実施形態において、制御部16の一部、または全部は、CPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより機能する機能部であってもよい。また、これら構成を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよく、これら構成の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…車両、2…ステアリングホイール、10…車両用ステアリング装置、11…低抵抗電極部(第1電極)、12…高抵抗電極部(第2電極)、13…ハーネス(通電部)、14…回路部、15…ヒータスイッチ、16…制御部、31…通電部(通電部)、32…心拍検出部(検出部)、41…電源、42…スイッチ
Claims (4)
- 車両のステアリングホイールに設けられる第1電極と、
前記第1電極の外面に設けられる第2電極と、
前記第1電極および前記第2電極に接続される通電部と、
前記通電部から前記第1電極および前記第2電極への通電を制御する制御部と、
前記第2電極から得られる信号パターンに基づいて運転者の状態を検出する検出部と、
を備え、
前記制御部が前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電する場合に、少なくとも前記第1電極は発熱し、
前記制御部が前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電しない場合に、前記検出部は前記第2電極から得られる信号パターンに基づいて運転者の状態を検出する、
ことを特徴とする車両用ステアリング装置。 - 前記第1電極および前記第2電極は、導電性塗料により形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置。 - 前記第1電極の抵抗値は相対的に前記第2電極の抵抗値よりも低い、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ステアリング装置。 - 前記制御部は、
第1所定時間に亘って前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電し、
前記第1所定時間よりも短い第2所定時間に亘って前記通電部から前記第1電極および前記第2電極へ通電せずに、前記検出部によって運転者の状態を検出させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用ステアリング装置。
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