JP2009106675A - 生体情報取得装置 - Google Patents

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吉孝 増田
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Abstract

【課題】安定して生体の電気信号を観測することが可能な生体情報取得装置を提供する。
【解決手段】本発明は、座席部分に搭載され、非侵襲に生体に係る生体信号を検出する生体情報取得装置であって、座席内部に取り付けられる第1、第2心電センサー電極210、220と、これらの電極近傍の空間に照射するマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器70と、電極で取得された生体信号を処理すると共に、マイナスイオン発生器70の動作を制御する制御処理部と、を有し、制御処理部は第1、第2心電センサー電極210、220で取得された生体信号の適否を判断し、生体信号が不適であると判定したとき、マイナスイオン発生器70を動作させることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車輌などの座席部分に搭載され、ドライバーの健康状態を判断する上で重要となる心臓からの微弱な信号を効率的に、しかも非侵襲にセンシングする生体情報取得装置に関する。
近年、車輌のインテリジェント化が一層推進されており、ドライバーを中心とした搭乗者の健康状態をモニターする技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1(特開2004−329956号公報)に、運転者による運転対象物の運転状態をモニターする監視手段と、運転者の生体信号を検出する生体信号検出手段と、前記生体信号検出手段により検出された生体信号が含む情報を定量化する演算手段と、前記監視手段による運転情報および前記演算手段による運転開始時からの生体信号情報の変化から運転者の熟練度を判定する判定手段とを備えた運転者モニター装置が開示されている。
特開2004−329956号公報
特許文献1記載のものにおいては、ドライバーの生体信号を検出する生体信号検出手段で、具体的にどのように運転者の生体信号を検出するかについてまでは開示されていない、という問題がある。すなわち、車載の生体信号センサーでは、センシングのための装備の装着をドライバーに要求することなく、ただ座席に座っているだけの状態で、ドライバーを何ら煩わせることなく、生体信号を取得しなくてはならない。
このような状況下で生体信号のセンシングを行う上では、解決しなければならない技術的に高い障壁が存在するが、特許文献1にはこのようなことが何ら開示されていない。特に、ドライバーの健康状態を判断する上で重要となる心臓に係る情報を取得する心電センサーでは、着衣のドライバーが座席に座っている状態で、心臓からの微弱な電気信号をセンシングする必要があり、技術的に困難が伴うが、このような車載の生体信号センサーにおける微弱信号の効率的な取得に係る技術については、特許文献1にはなんら記載されていない、という問題があった。
電極を皮膚に直接貼り付けない方法が採用された車載の心電センサーなどの生体情報取得装置において、微弱な心電信号などの生体信号を測定するには、電極と皮膚との間の空間の導電率を向上させることが必要であることが実験などで確認された。すなわち、心電信号などの生体信号を安定的に観測するためには、電極とドライバーの皮膚の電気的導通を確保することが必要であるが、特許文献1に記載の運転者モニター装置はこのようなことが全く考慮されていない、という問題があった。
上記問題点を解決するために、請求項1に係る発明は、座席部分に搭載され、非侵襲に生体に係る生体信号を検出する生体情報取得装置であって、座席内部に取り付けられる電極と、該電極近傍の空間に照射するマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の生体情報取得装置において、該電極で取得された生体信号を処理すると共に、該マイナスイオン発生手段の動作を制御する制御処理部を有し、該制御処理部は該電極で取得された生体信号の適否を判断し、該生体信号が不適であると判定したとき、該マイナスイオン発生手段を動作させることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の生体情報取得装置において、該マイナスイオン発生手段によって発生したマイナスイオンを電極近傍の空間に照射するマイナスイオン照射口を有し、該マイナスイオン照射口は該座席に設けることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の生体情報取得装置において、該マイナスイオン発生手段によって発生したマイナスイオンを電極近傍の空間に照射するマイナスイオン照射口を有し、該マイナスイオン照射口は該座席上部に設けることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の生体情報取得装置によれば、生体の電気信号を検出するために必要な皮膚と電極との間の導電率を向上させるマイナスイオン発生手段が設けられているので、安定して生体の電気信号を観測することが可能となる。
また、本発明の請求項2に記載の生体情報取得装置によれば、検出された生体信号が不適であるときにマイナスイオン発生手段を動作させるので、安定して生体の電気信号を観測することが可能となる。
また、本発明の請求項3に記載の生体情報取得装置によれば、マイナスイオンを電極近傍の空間に照射するマイナスイオン照射口は座席部に取り付けられており、搭乗者に意識させることなく安定して生体の電気信号を観測することが可能となる。
また、本発明の請求項4に記載の生体情報取得装置によれば、マイナスイオンを電極近傍の空間に照射するマイナスイオン照射口は座席上部に取り付けられており、搭乗者に意識させることなく安定して生体の電気信号を観測することが可能となる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置の運転席周辺の外観斜視図であり、図2は本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置の構成の概略を模式的に示す図であり、図3は本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置の回路構成の要部を示す図であり、図4は本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置のブロック構成の概略を示す図である。
なお、本実施形態の生体情報取得装置は、自動車、ハイブリッド車、電気自動車などの車輌に搭載されることを想定しているが、その他電車、船舶、航空機などの移動手段に搭載することも可能である。また、本実施形態においては、心臓に係る情報(心拍数・心電図)などの生体情報を取得する対象は車輌のドライバーであり、生体情報を取得するための電極等の構成がドライバーの座席に設けられている場合について説明するが、生体情報取得対象者とは、助手席、後部座席といった同乗者でもよく、これら同乗者の座席等に対しても同様に本発明の構成を適用することができるものである。また、本実施形態では、生体情報としてはドライバーの心臓に係る情報(心拍数・心電図等)を取得するものであるが、本発明の電極周辺の構成は、その他の生体情報を取得する生体情報取得装置にも適用することができるものである。より具体的には、搭乗者の呼吸、体温、体重、体脂肪、血圧、発汗、視線、筋電、皮膚インピーダンスなどの生体情報を取得することにも適用可能である。
図1乃至図4において、10は運転席、20は運転席シートベルト、21は第1電極用1段目アンプ部、25は第1心電センサー電極用同軸ケーブル、30は第2心電センサー電極、31は第2心電センサー電極用1段目アンプ部、35は第2心電センサー電極用同軸ケーブル、40はアース電極、45はアース用ケーブル、50は2段目アンプ部、51はアンプ、52はハイパスフィルター、53はローパスフィルター、70はマイナスイオン発生器、71はマイナスイオン照射口、80は圧力センサー、100は制御処理部、200は心電情報取得部、205は電極ユニット、210、220は第1、第2心電センサー電極、300はマイナスイオン発生部、450はドライバー体勢検出部、600は判定結果出力部、610はディスプレイ、620はスピーカー、900は記憶部、920は個人情報ファイル、930はマイナスイオン照射量DBをそれぞれ示している。
図1、図2に示すように座席10はドライバーの座席であり、本実施形態ではドライバーが生体情報取得装置のモニターの対象となる。座席10の内部には、例えば容量性電極などから構成される心電センサー電極210、220が、座席10に露出しないように設けられている。また、アース電極40は、座席10のドライバーの臀部があたる部分(座部)に配置され、アース電極40はアース用ケーブル45で2段目アンプ部50と接続されている。このアース電極40は、第1心電センサー電極210(第2心電センサー電極220)からの信号に発生するオフセット信号を除去するための基準電位を決定する構成として用いられる。
マイナスイオン発生部300を構成するマイナスイオン発生器70で発生されるマイナスイオンは、第1心電センサー電極210及び第2心電センサー電極220の周囲に配置されるマイナスイオン照射口71から照射可能に構成される。このマイナスイオン照射口71から照射されたマイナスイオンによって、心電センサー電極近傍の導電率を向上させることが可能となる。ここで、マイナスイオン発生器70において、マイナスイオンを発生させる方法については従来周知の方法を用いることができる。また、マイナスイオン発生部300を構成するマイナスイオン発生器70は制御処理部によって動作が制御される。心電センサー電極210、220とマイナスイオン照射口71とは一体化した電極ユニット205として、座席10に埋め込むようにすることで、ドライバーに意識させることなく安定して生体の電気信号を観測することが可能となる。
図1及び図2に示すように、運転席10には第1及び第2の心電センサー電極210、220が設けられており、ドライバーが車両に乗車し運転席10に座り、ステアリングを握って車両の運転を開始すると、ドライバーの背中の心電センサー電極210、220から微弱な電流が検出される。これらの微弱電流は増幅され、ドライバーの心臓に係る情報(心拍数・心電図等)として生体情報取得装置の制御処理部100に取得される。このような心臓に係る情報(心拍数・心電図)などを取得するために用いる心電センサー電極210、220には、例えば容量性電極などから構成される。このような容量性電極としては、例えば特開2005−511174号公報記載のものを用いることができる。
心電情報取得部200における第1心電センサー電極210及び第2心電センサー電極220は共に、例えば表面に酸化膜の層が設けられた容量性心電センサー電極が用いられ、第1心電センサー電極210はドライバーの背中の略左側にあたるように、また第2心電センサー電極220はドライバーの背中の略右側にあたるように、それぞれ配置される。
第1心電センサー電極210と所定の基準電位との間で検出される信号は第1心電センサー電極用1段目アンプ部21にて、また、第2心電センサー電極220と所定の基準電位との間で検出される信号は第2心電センサー電極用1段目アンプ部31にて、それぞれ1mV前後〜数mV(例えば、2mV)の信号レベルにまで1段目の増幅が行われる。
第1心電センサー電極210と第1心電センサー電極用1段目アンプ部21の入力端との間の距離、第2心電センサー電極220と第2心電センサー電極用1段目アンプ部31の入力端との間の距離は、外部ノイズによる影響を避けるために、共に極力短くした方が好ましいので、第1心電センサー電極210と第2心電センサー電極220との裏面に、それぞれの1段目アンプ部を配するようにする。したがって、図2に示すように第1心電センサー電極用1段目アンプ部21と第2心電センサー電極用1段目アンプ部31は共に座席10の中に埋設されるような形態となる。
第1心電センサー電極用1段目アンプ部21からの出力信号、第2心電センサー電極用1段目アンプ部31からの出力信号は、ともに2段目アンプ部50へと出力され、それぞれの2段目アンプ部50で2段目の増幅が行われる。
第1心電センサー電極用1段目アンプ部21、第2心電センサー電極用1段目アンプ部31からの信号は、それぞれ第1心電センサー電極用同軸ケーブル25及び第2心電センサー電極用同軸ケーブル35で、2段目アンプ部50に送信されて、2段目アンプ部50で2段目の増幅が行われる。この2段目アンプ部50で増幅された増幅信号は、不図示の信号処理回路等によって処理される。信号処理回路等によって処理された信号は、心電情報取得部200から制御処理部100に入力され、生体信号の適正性の判定、ドライバーの健康状態の判定などのための情報として利用される。
次に、生体センサーの心電情報取得部200における心拍センサーの増幅回路について説明する。1段目アンプ部の回路構成は、第1心電センサー電極210用のものと第2心電センサー電極220用のものとで共通であるので、図3には一方の回路構成のみを図示している。図3において、AMP1乃至3は増幅器、C1、C3はコンデンサをそれぞれ示している。
コンデンサC1は、第1心電センサー電極210(第2心電センサー電極220)とAMP1との間に介挿されて、第1心電センサー電極210(第2心電センサー電極220)とAMP1とをAC結合(交流結合)するものである。これによって、1段目アンプ部に入力される信号に発生するオフセット信号を除去する。また、AMP2からの出力は、AMP3に入力されると共に、AMP1の入力にコンデンサC3を介してフィードバックされる構成となっており、これによってブートストラップ回路を構成するようになっている。これらAMP1及びAMP2によって、安定的かつ低ノイズで、第1心電センサー電極210(第2心電センサー電極220)からの検出信号を1mV程度まで増幅することができる。AMP3はおよそ数倍程度の増幅率のものであり、AMP3からの1段目アンプ部の出力信号は、およそ数mV前後(例えば、2mV)のレベルとなる。
第1心電センサー電極用1段目アンプ部21(第2心電センサー電極用1段目アンプ部31)からの出力信号は1段目アンプ部でおよそ数倍程度に増幅された後、前述のように同軸ケーブルで2段目アンプ部へと導かれ、2段目アンプ部で数10倍に増幅される。このような2段階のアンプ部の構成によって、本実施形態の生体情報取得装置の構成は、車輌等に搭載するために最適な構成となっている。
2段目アンプ部の回路構成は、第1心電センサー電極210の信号用のものと第2心電センサー電極220用の信号用のものとで共通であるので、図3には一方の回路構成のみを図示している。
図3において、51はアンプ、52はハイパスフィルター、53はローパスフィルターをそれぞれ示している。2段目アンプ部50には、1段目アンプ部からの信号をおよそ数10倍のオーダーで増幅するアンプ51と、ハイパスフィルター52とローパスフィルター53とが設けられている。
ハイパスフィルター52及びローパスフィルター53は、心電波形の周波数以外の周波数の信号を極力抑えるために設けられており、これらフィルターにより2段目アンプ部50では、心電に係る周波数のみを選択的に取得することができるようになっている。この2段目アンプ部50で増幅された増幅信号は、不図示の信号処理回路等によって処理され、心電情報取得部200で取得された情報として利用される。
図4に示すように、本実施形態の生体情報取得装置は、主たる構成として、制御処理部100、心電情報取得部200、マイナスイオン発生部300、ドライバー体勢検出部450、判定結果出力部600、記憶部900を有するものである。本実施形態の生体情報取得装置は、心電情報取得部200において第1心電センサー電極210、第2心電センサー電極220で取得された電気信号、或いは、ドライバー体勢検出部450によって検出された情報などに基づいて、制御処理部100により判定を行い、マイナスイオン発生部300、判定結果出力部600などを制御するように構成されている。
図4に示す本実施形態の生体情報取得装置のブロック図において、制御処理部100はエレクトロニックコントロールユニットであり、CPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理機構である。
心電情報取得部200は、第1、第2心電センサー電極210、220とこれらの電極から収集される微弱電流を増幅する増幅部などから構成されており、運転席10に座りステアリングを操作するドライバーの心臓に係る情報である心拍数と心電図データを取得する。
マイナスイオン発生部300は、マイナスイオン発生器70を制御処理部100からのオンオフ信号に基づいて動作させて、必要に応じて心電センサー電極210、220の近傍にマイナスイオンを充満させることによって、当該近傍の導電率を向上させて、ドライバーから電極への導電性を確保し、生体信号の検出を向上させる。
ドライバー体勢検出部450は、座席10のドライバー背中部分に設けられている圧力センサー80のセンシング結果によってドライバーが、着座しているか、或いは心電信号を取得する上で正しいポジションにあるか否かなどを判定するものである。
判定結果出力部600は、生体情報取得装置における出力インターフェイスを構成するものであり、文字、図形、イメージ情報を表示するディスプレイ610、音声の出力を行うスピーカー620からなっている。判定結果出力部600は以上のような構成に限定することなく、その他のマンマシンインターフェイス機構を用いることができるものである。
記憶部900は、ハードディスクなどの比較的大容量の記憶装置からなり、個人情報ファイル920、マイナスイオン照射量DB930などが記憶される。この個人情報ファイル920は車輌を利用するドライバーごとの個人情報ファイルであり、ドライバーが持ちえる生体情報の基本情報(平均心拍(過去履歴より学習)、心拍数の判定閾値。病歴、主治医連絡情報)のことである。このような個人情報ファイル920は、取得された心電信号が適切なものであるか否かなどの判定に供することができる。
マイナスイオン照射量DB930は、生体検出信号の検出状況に応じて、どの程度のマイナスイオンを心電センサー電極210、220に照射するかを決定すると共に、マイナスイオンの照射量に応じた、生体信号検出のための閾値を記憶するデータベースである。生体検出信号の検出状況は、ノイズレベルやノイズ発生の頻度などに応じて判断する。
次に、本実施形態に係る生体情報取得装置の心電信号などの生体信号の検出及び生体信号の適否判定について説明する。図8は本実施形態に係る生体情報取得装置の生体信号の検出処理方法を示す図である。図8は検出される心電信号の波形を示しており、横軸は時間(単位:msec)である。
生体情報取得装置においては、閾値Sn以上のピークを検出して、ピークとピークとの間の時間RRn[msec]を算出する。最新のRR1時間から過去のRR5時間までの値から(RR1+RR2+RR3+RR4+RR5)/5の算出式に基づき5拍分の平均RR間隔を算出する。
平均RR間隔の値は個人差があり数値にバラツキはあるが、平均RR間隔の値が、例えば300となるようなことはあり得ないので、平均RR間隔が300を下まわった時に、心電信号が適切に取得することができていないものと判定することができる。
生体情報取得装置から心電を検出し、その結果を運転者に提示する際には(平均)RR間隔では理解しにくいので、普段見慣れている1分間の平均心拍数でディスプレイ610を用いて表示させる。その際に最新のRR1時間から過去のRR5時間までの値に基づいて平均心拍数Bmeanを式(1)によって計算する。
Figure 2009106675
次に、心電信号が適切に取得できないことと判定されたときにおける電極近傍へのマイナスイオンの照射について説明する。図9は本実施形態に係る生体情報取得装置におけるマイナスイオン照射効果とそれに伴う検出方法を示す図である。
図9(a)は心電信号にノイズがのったときの状況を示している。このようなノイズは、第1、第2心電センサー電極210、220とドライバーの着衣とが離れたり、すれたりすることが原因である。このようなノイズがのると、図示するように、閾値以上のピークが高頻度で検出されてしまうために、算出される平均RR間隔は大きな値となり、検出信号が不適当であると判定される。
そこで、本実施形態ではマイナスイオン発生部300で、マイナスイオンを心電センサー電極210、220近傍に照射させて、心電信号の受信レベルを増加させて、ノイズレベルを相対的に小さなものとする。図9(b)は、ノイズが発生し、心電センサー電極210、220近傍にマイナスイオンを照射したとときの心電信号を示している。図9に示すように、ノイズはドライバーの着衣とが離れたり、すれたりすることが発生原因であるので、ノイズレベルについてはマイナスイオン照射の有無によらず変化することはない。これに対して、ドライバーの皮膚と心電センサー電極210、220との間の導電率がマイナスイオンによって高まる分、心電信号のレベルは大きいものとなる。このようなマイナスイオン照射による心電信号のレベルに対応するために、閾値Snを大きいものとする。図9に示す例では、閾値をS0からS1へ高く設定し、ピークとピークとの間の時間RRn[msec]を検出するとき、ノイズがカウントされないようにする。
ここで、マイナスイオンの照射量に応じて、設定する新しい閾値のレベルは変化させるようにする。すなわち、マイナスイオンの照射量が多ければ多いほど、新しい閾値のレベルを高く設定する。具体的には、マイナスイオンの照射量を第1段階→第2段階→第3段階の順で多くするとき、閾値はS1→S2→S3の順に高くする。
また、ノイズレベルの高低やノイズ発生頻度に応じて、マイナスイオンの照射量はコントロールされる。ノイズレベルが高ければ、マイナスイオンの照射量を増加させて、それに合わせて新閾値のレベルも高く設定する。或いは、ノイズ発生頻度が高いときに、マイナスイオンの照射量を増加させて、それに合わせて新閾値のレベルも高く設定する。マイナスイオン発生器70によるマイナスイオンの照射量と以上のような閾値との関係は、マイナスイオン照射量DB930に記憶され制御処理部100の判定などに利用される。
次に、本発明における生体信号を検出するときの処理について説明する。図5は本発明の実施形態に係る生体情報取得装置の生体信号取得処理に関するメインフローチャートを示す図である。なお、以下のフローチャートにおいては、生体信号という語と心電信号という語を同義的に用いている。
図5において、ステップS100で生体信号取得処理が開始さると、次にステップS101に進み、ドライバー体勢検出部450の圧力センサー80を起動する。ステップS102では、ドライバー体勢検出部450からの信号に基づいて、ドライバーが着座しているか否かが判定される。ステップS102における判定の結果がNOであればステップS102をループし、判定の結果がYESであればステップS103に進む。
ステップS103では、生体情報取得装置の初期設定が行われる。この初期設定では、ドライバーに係る個人情報などが個人情報ファイル920などによって読み込まれる。
ステップS104では生体信号の検出が行われ、次のステップS105では生体信号解析処理が行われる。このステップS105の生体信号解析処理はサブルーチンとして後に説明する。
ステップS106では、生体信号解析処理で解析された生体信号は適正なものであるか判定される。ステップS106における判定の結果がYESであるときにステップS107に進み、ステップS106における判定の結果がNOであるときにステップS108に進む。
ステップS108ではマイナスイオンの照射処理が実行される。このステップS108のマイナスイオン照射処理については、サブルーチンとして後に説明する。
ステップS107では、車輌のエンジンがOFFされたか否かが判定される。判定結果がYESであるときにはステップS109に進み処理を終了し、判定結果がNOであるときにはステップS104に戻りループする。
次に、以上のメインフローチャートにおける各サブルーチンについて説明する。図6は本発明の実施形態に係る生体情報取得装置の生体信号解析処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
図6において、ステップS200で生体信号解析のサブルーチンが開始されると、ステップS201においては、現在設定されている閾値Sn以上の生体信号が抽出される。続いて、ステップS202では、過去5回分の抽出された生体信号から平均RR間隔を前記の算出式によって計算する。
ステップS203では、平均RR間隔は適正範囲内であるか否かが判定される。この適正範囲は適宜設定することができるが、例えば平均RR間隔が300以上であれば適正、300未満であれば不適正などと設定する。ステップS203の判定の結果がYESであればステップS204に進み、検出信号は適正であるとし、ステップS203の判定の結果がNOであればステップS205に進み、検出信号は不適正であるとする。ステップS206では、リターンし、メインルーチンに戻る。
図7は本発明の実施形態に係る生体情報取得装置のマイナスイオン照射処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
図7において、ステップS300で、マイナスイオン照射処理が開始されると、次にステップS301に進み、生体信号の検出状況に応じてマイナスイオン照射量を決定する。なお、ここで信号の検出状況とはノイズレベルの高低やノイズ発生頻度などである。ノイズレベルの高低やノイズ発生頻度などについては周知の方法で処理することができる。
ステップS302では、決定したマイナスイオンの照射量に応じて、マイナスイオン照射量DB930が参照され、新閾値Snが設定される。
ステップS303では、決定したマイナスイオンの照射量をマイナスイオン発生部300で発生させて、マイナスイオンを照射する。ステップS304でリターンし、メインルーチンに戻る。
以上のように、本実施形態では、検出された生体信号が不適正であるときにマイナスイオン発生部300を動作させて、生体信号の検出状況を改善するようになっているので、安定して生体の電気信号を観測することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図10は本発明の他の実施の形態に係る生体情報取得装置の運転席周辺の外観斜視図である。本実施形態が先の実施形態と異なる点は、先の実施形態ではマイナスイオン照射口72が第1、第2心電センサー電極210、220の周辺に設けられていたが、本実施形態ではマイナスイオン照射口72が第1、第2心電センサー電極210、220の間に1つ設けられる構成となっていることである。このように先の実施形態より簡略化された構成でも、安定して生体の電気信号を観測することが可能となる、という効果を期待することができる。また、搭乗者に意識されることもなく安定して生体の電気信号を観測することも可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図11は本発明の他の実施の形態に係る生体情報取得装置の構成の概略を模式的に示す図である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、先の実施形態ではマイナスイオン照射口72が第1、第2心電センサー電極210、220の周辺に設けられていたが、本実施形態ではマイナスイオン照射口73が車輌の天井部に設けられている点である。このような車輌天井部にマイナスイオン照射口73を設ける構成としても、十分に電極近傍の導電率を向上させることでき、生体信号を安定して取得することができるようになる。なお、この場合、マイナスイオン発生器70については、適当な場所に配置することができる。このような実施形態でも、搭乗者に意識されることもなく安定して生体の電気信号を観測することも可能となる。
以上、種々の実施形態について説明したが、それぞれの実施形態の構成要素を任意に組み合わせて構成される実施形態についても本発明の範疇に入るものである。
本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置の運転席周辺の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置の構成の概略を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置の回路構成の要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る生体情報取得装置のブロック構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る生体情報取得装置の生体信号取得処理に関するメインフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係る生体情報取得装置の生体信号解析処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態に係る生体情報取得装置のマイナスイオン照射処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。 本実施形態に係る生体情報取得装置の生体信号の検出処理方法を示す図である。 本実施形態に係る生体情報取得装置におけるマイナスイオン照射効果とそれに伴う検出方法を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る生体情報取得装置の運転席周辺の外観斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る生体情報取得装置の構成の概略を模式的に示す図である。
符号の説明
10・・・運転席、20・・・運転席シートベルト、21・・・第1電極用1段目アンプ部、25・・・第1心電センサー電極用同軸ケーブル、30・・・第2心電センサー電極、31・・・第2心電センサー電極用1段目アンプ部、35・・・第2心電センサー電極用同軸ケーブル、40・・・アース電極、45・・・アース用ケーブル、50・・・2段目アンプ部、51・・・アンプ、52・・・ハイパスフィルター、53・・・ローパスフィルター、70・・・マイナスイオン発生器、71、72、73・・・マイナスイオン照射口、80・・・圧力センサー、100・・・制御処理部、200・・・心電情報取得部、205・・・電極ユニット、210、220・・・第1、第2心電センサー電極、300・・・マイナスイオン発生部、450・・・ドライバー体勢検出部、600・・・判定結果出力部、610・・・ディスプレイ、620・・・スピーカー、900・・・記憶部、920・・・個人情報ファイル、930・・・マイナスイオン照射量DB

Claims (4)

  1. 座席部分に搭載され、非侵襲に生体に係る生体信号を検出する生体情報取得装置であって、
    座席内部に取り付けられる電極と、
    該電極近傍の空間に照射するマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生手段と、
    を有することを特徴とする生体情報取得装置。
  2. 該電極で取得された生体信号を処理すると共に、該マイナスイオン発生手段の動作を制御する制御処理部を有し、
    該制御処理部は該電極で取得された生体信号の適否を判断し、該生体信号が不適であると判定したとき、該マイナスイオン発生手段を動作させることを特徴とする請求項1に記載の生体情報取得装置。
  3. 該マイナスイオン発生手段によって発生したマイナスイオンを電極近傍の空間に照射するマイナスイオン照射口を有し、
    該マイナスイオン照射口は該座席に設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体情報取得装置。
  4. 該マイナスイオン発生手段によって発生したマイナスイオンを電極近傍の空間に照射するマイナスイオン照射口を有し、
    該マイナスイオン照射口は該座席上部に設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体情報取得装置。
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