JP2011030869A - 車両用生体センシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】座席の素材によらず安定したセンサの基準電位を設定でき、ノイズの影響を受けない精度のよいセンサ信号を検出可能な車両用生体センシング装置を提供する。
【解決手段】車両の座席に着座した乗員の生体電気信号を検出する生体電気信号検出部と、乗員の電位を表す第1グランド信号を検出する第1グランド信号検出部と、車両のグランド電位を表す第2グランド信号を検出する第2グランド信号検出部と、第1グランド信号と第2グランド信号とを用いて、該第1グランド信号に重畳するノイズを除去するノイズ除去部と、ノイズ除去後の第1グランド信号を基準電位信号として、生体電気信号に対する信号処理を行い、乗員の生体情報を取得する信号処理部と、を備え、第1グランド信号検出部と第2グランド信号検出部とが、座席に備えられたシートベルトに取り付けられることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され乗員の生体情報を取得する車両用生体センシング装置に関するものである。
近年、自動車の運転中における運転者の健康状態を知るための車両用生体センシング装置が考案されている。車両用生体センシング装置では、例えば車両運転中における運転者の心拍(生体情報)を検出し、その心拍に基づいて、眠気,疲労,焦燥感あるいは不整脈の有無等の運転者の健康状態を判定する手がかりとすることができる。そして、運転者やその自動車の管理者等がその体調の変化を知ることで、その後の運転を別の人と交代したり、休憩するなどの対応をすることができる。このように、車両用生体センシング装置は、自動車等の運転時の安全性に貢献できる。
車載か否かに関わらず、センサ信号のような微小信号を取り扱う場合、基準電位であるGND(グランド)の設定の仕方が重要なポイントとなる。生体情報を測定するため、微小な変位や電位を計測する手法は、多数考案されているが、どの測定にも基準となるGNDが重要なポイントとなっている。しかしながら、走行中の車両において、安定するGNDを確保することは極めて困難である(詳細は後述)。
センサを被験者(乗員)に特定の部位と接触させることにより、GND電位を確保させることは可能であるが、被験者の意識的な動作が必要となってしまい、乗員に煩わしさを感じさせるという問題もある。そこで、シートに基準電位を決定するためのグランド電極を装備した心電センサが考案されている(特許文献1参照)。
また、静電位(基準電位)のノイズを検出することにより、測定部位のノイズをキャンセルする方式を用いたセンサシステムが考案されている(特許文献2参照)。
また、他の手法としては、脈波計において、アクティブGNDと称して、GNDを浮かして中間電位を設定し、測定する対象物の基準とする手法も開示されている(非特許文献1参照)。
特開2009−050679号公報 米国特許7,466,148(WO/2006/007573)
私設研究所 「生体計測と電子工作」 赤外線脈波計の電子回路部分(http://www.neo-tech-lab.com/IRHRM.htm),平成21年7月23日検索。
特許文献1の例では、グランド電極は座席に縫い込まれた導電性糸によって構成されており、座席の素材に導電性のない皮革を用いたときには、このグランド電極を取り付けることができないという問題がある。仮に縫い込むことができたとしても、皮革の色が導電性糸の色と異なっていたり、皮革に穴を開ける等して見た目が悪くなるという問題が生ずる。また、皮革を縫合する糸に導電性糸を用いるとしても、縫い目が必ずしも乗員に接触するわけではなく(通常、縫い目は乗員に接触し難いところにある)、グランド電極として用をなさない。さらに、導電性糸と皮革とでは触感も異なるので、乗り心地に影響を及ぼすこともある。
また、特許文献2の例では、実車搭載状態でのノイズキャンセル方式は開示・示唆されてはいないが、実験では、座部や背部に導電性プレート等を敷く方法が採用されている。この場合も、座席の素材に導電性のない皮革を用いたときには、導電性プレートを取り付けることができないという問題がある。
また、非特許文献1の例においても、中間電位を設定するための回路が必要となるため、回路構成が複雑となって装置のコストが上昇するという問題がある。
上記問題点を背景として、本発明の課題は、座席の素材によらず安定したセンサの基準電位を設定でき、ノイズの影響を受けない精度のよいセンサ信号を検出可能な車両用生体センシング装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための車両用生体センシング装置は、車両の座席に着座した乗員の生体電気信号を検出する生体電気信号検出部と、乗員の電位を表す第1グランド信号を検出する第1グランド信号検出部と、車両のグランド電位を表す第2グランド信号を検出する第2グランド信号検出部と、第1グランド信号と第2グランド信号とを用いて、該第1グランド信号に重畳するノイズを除去するノイズ除去部と、ノイズ除去後の第1グランド信号を基準電位信号として、生体電気信号に対する信号処理を行い、乗員の生体情報を取得する信号処理部と、を備え、第1グランド信号検出部と第2グランド信号検出部とが、座席に備えられたシートベルトに取り付けられることを特徴とする。
上記構成によって、座席の素材によらず安定したセンサの基準電位を設定でき、ノイズの影響を受けない精度のよいセンサ信号を検出可能となる。また、近年、運転席および助手席に加えて、後席においてもシーベルトの着用が義務付けられた。シーベルトを着用しないと生体情報を検出できないのは、乗員の利便性を低下させているように思われるが、逆にシーベルトの着用を促進するという効果も奏する。さらに、シートに皮革を用いる場合、美観を損ねたり乗り心地に影響を及ぼすこともない。
また、本発明の車両用生体センシング装置におけるノイズ除去部は、第1グランド信号と第2グランド信号との電位差に基づいて該第1グランド信号に重畳するノイズを除去する。
上記構成によって、第1グランド信号と第2グランド信号との電位差に相当する部分のノイズの影響を受けることなく、安定したセンサの基準電位を得ることができる。
また、本発明の車両用生体センシング装置における第1グランド信号検出部および第2グランド信号検出部は、それぞれシートベルトに取り付けられた面電極として構成される。
上記構成によって、例えば面電極をシートベルトの裏側(乗員と接する面)に取り付ければ、シートベルトの装着時に車内の美観や意匠を損なうことを最小限に抑えることができる。
また、本発明の車両用生体センシング装置における第1グランド信号検出部および第2グランド信号検出部は、それぞれシートベルトの少なくとも一部に織り込まれた導電性の部材として構成される。
上記構成によって、例えば導電性の部材をシートベルトと同系統の色とすれば、シートベルトの装着時に車内の美観や意匠を損なうことはない。さらに、シートベルトの引き出し/巻き取り時に、各検出部が乗員の衣服等に引っ掛かることを防止できる。
また、本発明の車両用生体センシング装置における生体電気信号検出部は、車両の座席に取り付けられて、座席に着座した乗員の各部から発せられる電位信号を検出する複数の電極を備え、各電極が検出した電位信号の差信号を増幅することにより、乗員の生体電気信号を検出する。
上記構成によって、例えば心電あるいは筋電位等の生体電気信号を、ノイズが少ない状態で精度よく検出できる。
また、本発明の車両用生体センシング装置における生体電気信号検出部は、座席に着座した乗員に対して光を照射する発光部と、乗員に照射され、該乗員から反射した光または該乗員を透過した光を受光する受光部と、受光部における光の受光量に基づいて乗員の生体電気信号を検出する。
上記構成によって、例えば脈波等の生体電気信号を、ノイズが少ない状態で精度よく検出できる。
車両用生体センシング装置のシステム構成図。 シートベルトへの電極の取り付け構成を示す図。 シートベルトへの電極の取り付けの詳細例を示す図。 図3の別例を示す図。 図3の別例を示す図。 図3の別例を示す図。 シートベルトへの電極の取り付け構成の詳細を示すシートベルトの断面図。 図7の別例を示す図。 図7の別例を示す図。 センサシステムの構成を示す図。 グランド検知回路の作用の概略を示す図。 従来技術の構成により検出された心電信号の波形を示す図。 本発明の構成により検出された心電信号の波形を示す図。 脈波センサの構成を示す図。
以下、本発明の車両用生体センシング装置について、図面を用いて説明する。図1に、車両用生体センシング装置1のシステム構成図を示す。車両用生体センシング装置1は、座席200に取り付けられて乗員(図1の例では運転者)10の生体電気信号(すなわち、乗員の各部から発せられる電位信号)を検出するための電極31,41、シートベルト201に取り付けられて乗員の電位を表す第1グランド信号を検出するための電極71、同じくシートベルト201に取り付けられて車両のグランド電位を表す第2グランド信号を検出するための電極72(詳細は図2参照)、および検出した生体電気信号に基づいて乗員10の生体情報を検出するセンサシステム28を含んで構成される。なお、電極71が本発明の第1グランド信号検出部に相当する。また、電極72が本発明の第2グランド信号検出部に相当する。
図2を用いて、シートベルト201に取り付けられた電極71,72の構成について説明する。センタピラーPの下端部内に収納された公知構造のリトラクタ208からは、これの回転軸209に一端が巻回されたシートベルト201のショルダベルト部221が上方へ引き出され、センタピラーP上端のショルダアンカ207を経て斜め下方へ乗員10の上半身前面に沿って延び、タングプレート231で折り返されてラップベルト部222となってセンタピラーP下端のアウタアンカ210に至っている。なお、上記タングプレート231は車両フロアFに立設した公知のバックル232に結合されている。図2では、電極71,72がショルダベルト部221に取り付けられた状態を示している。
図3に、シートベルト201への電極71,72の取り付け状態の詳細を示す。図3の例では、電極71,72がショルダベルト部221とラップベルト部222との両方に取り付けられているが、ショルダベルト部221とラップベルト部222のいずれか一方のみに取り付ける構成でもよい。また、電極71,72の取り付け位置は、シートベルト201と乗員10とが接触する場所となる。乗員の体格に対応できるように、複数組の電極71,72をシートベルト上に取り付けてもよい。また、電極71と電極72との距離Dは、例えばグランド検知回路70(図10参照)におけるノイズ除去の効果が最大となるような値とする。なお、電極71,72の形状は、矩形状の他に円形,半円形としてもよい。
また、図4はシートベルト201を上面から見たものであるが、このように、電極71,72の幅をシートベルト201の幅よりも小さくする構成としてもよい。さらに、図5のように、電極71,72をシートベルト201の幅方向の異なる端部の少なくとも一部に取り付けてもよい。この場合、電極71,72を千鳥配置としてもよいし(電極72は実線表示)、電極71,72を対向するように配置(電極72は破線表示)してもよい。また、図6のように、電極71,72をシートベルト201の幅方向の略中央部に取り付けてもよい。このように、電極71,72の幅をシートベルト201の幅よりも小さくすることで、電極71,72とグランド検知回路70(図10参照)とを接続するケーブル71a,72a(詳細は後述)の配線を容易にすることができる。
図7に、シートベルト201への電極71,72の取り付けの詳細(シートベルト201の断面図)を示す。電極71,72は、導電性を有する金属板、あるいは例えば炭素繊維を織り合わせた導電性を有する布片(すなわち面電極)として構成され、ショルダベルト部221あるいはラップベルト部222の乗員10側の表面に接着あるいは縫い付けられている。これにより、シートベルト201の強度を損なうことなく電極71,72を取り付けることが可能となる。また、電極は車外あるいは他の乗員からは見えないので、シートベルトや車内の美観を損ねることはない。
また、これら電極71,72とグランド検知回路70とを接続するケーブル71a,72aがシートベルト201内部に配線されている。ケーブル71a,72aは、それぞれ抵抗80,抵抗82(図10参照)と接続される。なお、これらケーブル71a,72aは、例えば炭素繊維で構成され、シートベルト201の引き出し/巻き取り時に加わる力にも十分耐え得るものとなっている。
図8に、シートベルト201への電極71,72の取り付けの詳細の別例を示す。電極71,72は、図7の例と同様に面電極として構成され、ショルダベルト部221あるいはラップベルト部222の乗員10側の表面に、該表面から突出せず、シートベルト面と同一平面を形成するように接着あるいは縫い付けられている。これにより、シートベルトの引き出し/巻き取り時に、各検出部が乗員の衣服等に引っ掛かることを防止できる。また、電極は車外あるいは他の乗員からは見えないので、シートベルトや車内の美観を損ねることはない。無論、図7および図8の例において、電極71,72をシートベルト201の乗員10と反対側の表面にも配置、すなわちシートベルト201の一部を覆うように配置してもよい。
また、図8の構成において、電極71,72の断面高さを、シートベルト201の断面高さと同一としてもよい。図9に、その構成例を示す。この場合、ケーブル71a,72aは、他の電極の配置されていない方向に配線されてグランド検知回路70に接続される。
上述の図3〜図9においては、電極71,72は面電極を用い、これら面電極をシートベルト201に接着あるいは縫い付ける構成であるが、面電極の代わりに、例えば炭素繊維のような導電性の部材をシートベルト201に織り込む構成としてもよい。これにより、電極71,72およびケーブル71a,72aを一体的に(例えば1本の糸として)形成することができ、製造コストを低減できるとともに、図7,図8の構成で発生することが懸念される、電極71,72とケーブル71a,72aとの接合部の強度あるいは耐久力不足の問題を解消することができる。また、電極71,72のいずれか一方は面電極を用いてシートベルト201に接着あるいは縫い付け、他方は導電性の部材をシートベルト201に織り込むようにしてもよい。
また、電極71,72の、シートベルト201の引き出し/巻き取り方向の長さは、乗員10に確実に接触するのであれば特に制約はなく、例えば、電極71,72をシートベルト201の幅方向の異なる端部に取り付けた場合(図5参照)、電極71,72の、シートベルト201の引き出し/巻き取り方向の長さLを、シートベルト201の長さと同じにしてもよい。
図10に、センサシステム28の構成を示す。なお、本構成は、特許文献2のFig.3と同一の構成であるため、概略の説明のみにとどめる。センサシステム28は、センサ30,40、差動増幅器39、信号処理回路60、グランド検知回路70等を含んで構成される。なお、センサ30,40が本発明の生体電気信号検出部に相当する。また、信号処理回路60が本発明の信号処理部に相当する。また、グランド検知回路70が本発明のノイズ除去部に相当する。なお、他の図面においても、図10と同一の構成要素については、図10と同じ符号を用いている。
センサ30,40において、電極31,41で検出された生体電気信号は、それぞれ増幅器33,43において例えば数倍程度に増幅され、さらに差動増幅器39において例えば数倍程度に増幅され、センサ信号(55)を信号処理回路60に出力する。
なお、本構成は、例えば心電信号,筋電位を検出するのに適している。心電信号を検出する場合、電極31,41は、それぞれ乗員10の背中の略左側,略右側にあたるように座席200に配置される。また、筋電位を検出する場合、電極31,41は、それぞれ、例えば乗員10の腕,背中,足等の、筋電位を検出したい同一筋繊維上に並ぶように座席200に配置する。また、配置する電極の数も、2個に限定するものではない。
グランド検知回路70は、電極71が検知した第1グランド信号をマイナス電源として電極72が検知した第2グランド信号(G2)を増幅器85において増幅することで、第1グランド信号に重畳するノイズを除去し、ノイズ除去後の第1グランド信号を、基準電位信号(75)として信号処理回路60に出力する。
信号処理回路60は、これら基準電位信号(75)とセンサ信号(生体電気信号:55)とに基づいて信号処理を行い、乗員10の生体信号情報を取得する。
図11に、グランド検知回路70の作用の概略を示す。センサ30,40の回路は共通グランドG1に接地され、グランド検知回路70はバッテリグランドを表す第2グランドG2に接地される。生体信号を計測するためには、測定基準点が必要となる。車両の場合の測定基準点は、最終的に車体(図10,図11のGND)を使用することになる。当然のことながら、乗員10および車体は、地面とは完全に接地されていないので、GNDは変動しやすく、ノイズの影響も受けやすい(図11の(a)の部分参照)。
そこで、乗員の電位を表す第1グランドとバッテリグランドを表す第2グランドとの差を利用し、乗員に近い部位と車体とのグランド電位差の範囲(図11の電位V1に相当)にあるノイズを除去し、第1グランドを基準電位信号として、ノイズの影響を低減した状態で(図11の(b)の部分参照)、センサ信号の処理を行い、生体信号情報を取得することが可能となる。この機能により、外部からノイズが侵入した場合でも両方のGNDに印加されることにより、ノイズ成分を排除した生体信号を測定できる。
図12に、従来技術の構成によりノイズ除去を行わない検出された心電信号を示す。また、図13に、本発明の構成により検出された心電信号を示す。図13のように、本発明の構成を適用することで、ノイズが除去され、実際の波形に近い安定した心電信号を取得することができる。
図14に、脈波センサ300の構成例を示す。脈波センサ300は、図11のセンサ30,40,差動増幅器39に置き換わるもの、あるいは図11の構成に追加されるものである。脈波センサ300は、発光素子301(本発明の発光部)、受光素子302(本発明の受光部)、電流/電圧変換回路303、DCオフセット除去回路304、増幅回路305、ローパスフィルタ306を含んで構成される。なお、発光素子301,受光素子は、例えば乗員10の背中の略左側あたるように座席200に配置されたり、操舵ハンドル250(図1参照)の握り部(例えば、いわゆる「10時10分」の位置)近傍に配置される。
発光素子301から乗員10に向かって光が照射されると、光の一部が乗員10の血管10aにあたって、血管10aを流れる血液中のヘモグロビンに吸収され、残りの光が血管10aで反射して散乱し、その一部が受光素子302に入射する。血液の脈動により血管10aを流れる血液中のヘモグロビンの量が波動的に変化するので、ヘモグロビンに吸収される光も波動的に変化する。その結果、血管10aで反射して受光素子302に入射する受光量が変化する。
受光素子302において、受光量の変化は電流の変化として検出されるので、これを電流/電圧変換回路303において電圧に変換し、変換時に生ずるオフセット分をDCオフセット除去回路304にて除去し、増幅回路305で所定の電圧レベルに増幅する。そして、ローパスフィルタ306において、CRローパスフィルタ306aで増幅回路305からの信号のノイズを除去する。また、ローパスフィルタ306は差動増幅器306bを含み、差動増幅器306bは、信号処理回路60に入力可能な電圧になるようにゲインが調整されている。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 車両用生体センシング装置
10 乗員
28 センサシステム
30,40 センサ(生体電気信号検出部)
39 差動増幅器
60 信号処理回路(信号処理部)
70 グランド検知回路(ノイズ除去部)
71 電極(第1グランド信号検出部)
72 電極(第2グランド信号検出部)
201 シートベルト
221 ショルダベルト部
222 ラップベルト部
300 脈波センサ
301 発光素子(発光部)
302 受光素子(受光部)

Claims (6)

  1. 車両の座席に着座した乗員の生体電気信号を検出する生体電気信号検出部と、
    前記乗員の電位を表す第1グランド信号を検出する第1グランド信号検出部と、
    前記車両のグランド電位を表す第2グランド信号を検出する第2グランド信号検出部と、
    前記第1グランド信号と前記第2グランド信号とを用いて、該第1グランド信号に重畳するノイズを除去するノイズ除去部と、
    ノイズ除去後の第1グランド信号を基準電位信号として、前記生体電気信号に対する信号処理を行い、前記乗員の生体情報を取得する信号処理部と、
    を備え、
    前記第1グランド信号検出部と前記第2グランド信号検出部とが、前記座席に備えられたシートベルトに取り付けられることを特徴とする車両用生体センシング装置。
  2. 前記ノイズ除去部は、前記第1グランド信号と前記第2グランド信号との電位差に基づいて該第1グランド信号に重畳するノイズを除去する請求項1に記載の車両用生体センシング装置。
  3. 前記第1グランド信号検出部および前記第2グランド信号検出部は、それぞれ前記シートベルトに取り付けられた面電極として構成される請求項1または請求項2に記載の車両用生体センシング装置。
  4. 前記第1グランド信号検出部および前記第2グランド信号検出部は、それぞれ前記シートベルトの少なくとも一部に織り込まれた導電性の部材として構成される請求項1または請求項2に記載の車両用生体センシング装置。
  5. 前記生体電気信号検出部は、車両の座席に取り付けられて、前記座席に着座した乗員の各部から発せられる電位信号を検出する複数の電極を備え、
    前記各電極が検出した電位信号の差信号を増幅することにより、前記乗員の生体電気信号を検出する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用生体センシング装置。
  6. 前記生体電気信号検出部は、前記座席に着座した乗員に対して光を照射する発光部と、
    前記乗員に照射され、該乗員から反射した光または該乗員を透過した光を受光する受光部と、
    前記受光部における光の受光量に基づいて前記乗員の生体電気信号を検出する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用生体センシング装置。
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