JP6109659B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリングホイールに電極対が設けられた車両を制御する車両制御装置に関する。
車両を運転する乗員の心拍数などの生体情報を取得し、乗員の体調あるいは運転状態を判定する技術が知られている。
特許文献1には、ステアリングホイールに導電性を有する2つ電極を設け、乗員がステアリングホイールの電極に触れることで、車両の走行中での乗員の生体情報を検出し、この生体情報に基づいて、乗員の体調を判定する技術が記載されている。
ところで、車両を制御する技術として、乗員の意図しない発進を防止するものが知られている(例えば、特許文献2、3)。
特許文献2では、車両のモータが走行可能状態であることを、インジケータや音響手段で乗員に通知し、これにより意図しない発進を防止するとしている。特許文献3では、車両のアクセルペダルが踏み込まれた状態で、車両のモータが始動された場合には、モータの駆動制御を行わず、意図しない発進を防止するとしている。
特開2011−156215号公報 特開2012−60700号公報 特開2009−60756号公報
本発明者は、ステアリングホイールに電極対が設けられた車両に関して、原動機の駆動制御などを行うことを検討した。
特許文献2に記載の技術では、乗員がインジケータを見落とす可能性や、音響手段による音声を聞き取れない可能性もあり、意図しない発進を確実に防止することはできない。車両は、通常、モータまたはエンジンなどの原動機を乗員が始動し、アクセルペダルを踏み込めば発進する状態となる。しかし、乗員は、原動機を始動した状態で、運転以外の操作を行うこともある。これは例えばカーナビゲーションの設定や、後部座席の荷物を取るために後方に振り返るなどが挙げられる。
このように、原動機を始動した後の運転以外の操作中に不用意にアクセルペダルを踏み込んでしまうと、車両は、乗員が意図せず発進してしまう。すなわち、特許文献3に記載の技術によっても、このような状況で生じる意図しない発進を防止することはできない。
また、車両の制御としては、意図しない発進を防止するだけでなく、原動機を始動する際の利便性を高める制御も考えられる。このような車両の制御は、特許文献2、3に記載された技術を、特許文献1に記載されたステアリングホイールに電極対が設けられた車両で乗員の体調を判定する技術に適用しただけでは、実現できない。
本発明は、このような課題に鑑み、乗員のステアリングホイールの保持状態に基づいて車両を制御できる車両制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両制御装置の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに設けられ、電極対を構成する第1電極および第2電極と、第1電極に第1電気信号を印加する信号発生部と、第1電気信号が、電極対および電極対に接触した乗員を通過して得られる第2電気信号を検出し、第2電気信号の検出値が、ステアリングホイールを乗員が両手で把持したときに得られる所定の閾値以上の値か否かを判定する保持判定部と、第2電気信号の検出値が、所定の閾値未満の値であれば車両の発進を許可せず、閾値以上の値であるときに限り、車両の発進を許可する発進判定部とを備えることを特徴とする。
上記構成では、乗員がステアリングホイールを把持し、一方の手が第1電極に接触し、他方の手が第2電極に接触した場合、第1電極および第2電極で構成された電極対の間に乗員が介在することになる。このとき、第1電極に印加された第1電気信号は、乗員を通じて第2電気信号として受信される。第2電気信号の検出値(例えば電圧値)は、乗員が電極対の間に介在するか否かによって変化する。
例えば、乗員がステアリングホイールを両手で把持している状況では、乗員は電極対の間で誘電体として介在し、第2電気信号の検出値は、所定の閾値以上となる。一方、乗員がステアリングホイールを両手で把持していない(片手でのみ把持している、あるいは両手とも把持していない)状況では、乗員が電極対の間に介在せず、第2電気信号の検出値は閾値未満となる。つまり、第2電気信号の検出値によって、乗員のステアリングホイールの保持状態を検出できる。
ここで、乗員は、ステアリングホイールを両手で把持していないときは、運転以外の操作を行っている可能性が高く、両手で把持しているときは運転状態にあると想定される。そこで、上記構成では、車両の発進を、第2電気信号の検出値が閾値未満のときは許可せず、閾値以上のときのみ許可している。つまり、乗員が運転可能な状態、すなわちステアリングホイールを両手で把持したときのみ車両の発進を許可するので、乗員が意図しない発進を抑制できる。
上記の車両制御装置は、車両のアクセルペダルが踏み込まれたことを検知してアクセル情報を出力するアクセル情報出力部と、アクセル情報が入力されたときに車両を発進させる駆動制御部とをさらに備え、駆動制御部は、発進判定部により車両の発進が許可されていないときにアクセル情報が入力された場合、アクセル情報を無効とするとよい。
これにより、乗員が意図せずアクセルペダルを踏み込んだ場合であっても、車両の発進が許可されていないときには、アクセル情報は無効になる。このため、乗員が意図しない車両の発進をより確実に抑制できる。
上記の車両制御装置は、駆動制御部によりアクセル情報が無効にされた場合に所定の警告を行う警告部をさらに備えるとよい。これにより、警告部は、車両のスピーカなど用いた警告出力を行い、乗員に対して、アクセル情報が無効にされた旨と、ステアリングホイールを両手で把持することを促す警告を行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両制御装置の他の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに設けられ、電極対を構成する第1電極および第2電極と、第1電極に第1電気信号を印加する信号発生部と、第1電気信号が、電極対および電極対に接触した乗員を通過して得られる第2電気信号を検出し、第2電気信号の検出値が、ステアリングホイールを乗員が両手で把持したときに得られる所定の閾値以上の値か否かを判定する保持判定部と、車両の原動機の始動を許可するか否かを判定する始動判定部と、車両のブレーキペダルが踏み込まれたことを検知してブレーキ情報を始動判定部に出力するブレーキ情報出力部とを備え、始動判定部は、第2電気信号の検出値が所定の閾値以上の値であり、かつ、ブレーキ情報が入力された場合に限り、原動機の始動を許可することを特徴とする。
上述したように、保持判定部は、第2電気信号の検出値によって、乗員のステアリングホイールの保持状態を検出できる。始動判定部は、ブレーキペダルが踏み込まれ、さらにステアリングホイールを両手で把持したときのみ、原動機の始動を許可する。なお通常、エンジンまたはモータなどの原動機を始動するためには、キーを回すあるいはボタンを押下する必要があった。
上記構成によれば、乗員がブレーキペダルを踏み込みステアリングを両手で保持するだけで、原動機を始動できるため、利便性が向上する。
上記の車両制御装置は、車両のアクセサリの電源となるアクセサリ電源部と、アクセサリ電源部を制御する電源制御部とをさらに備え、始動判定部は、第2電気信号の検出値が所定の閾値以上の値であり、かつ、ブレーキ情報が入力されていない場合、電源制御部を介してアクセサリ電源部を有効としてよい。
これにより、乗員がブレーキペダルを踏み込んでいない場合であっても、ステアリングを両手で保持するだけで、アクセサリ電源部を有効にできるため、利便性が向上する。
第1電気信号は、連続する正弦波であり、その周波数は100kHz以下であるとよい。第1電気信号の周波数が100kHzより高い場合、電極対の間に乗員が介在しない状況、すなわちステアリングホイールを両手で把持していない状況であっても、電極対の間を電気信号が伝播してしまう可能性がある。このため、第2電気信号のパラメータが、乗員のステアリングホイールの保持状態に応じて変化し難くなり、ステアリングホイールの保持状態の検出が困難となる。そこで、第1電気信号の周波数を100kHz以下とすることで、保持判定部は、ステアリングホイールの保持状態をより確実に検出できる。
上記のステアリングホイールは、車幅方向左側に設けられる複数の左手用電極と、車幅方向右側に設けられる複数の右手用電極とを含み、車両制御装置は、複数の左手用電極および右手用電極から、それぞれ任意の1つの左手用電極および右手用電極を所定時間毎に選択し、交代で第1電極および第2電極とする選択部をさらに備えるとよい。
これにより、選択部により選択された左手用電極および右手用電極から電極対が構成される。保持判定部は、この電極対に乗員の両手が接触したことを判定できる。このため、上記構成によれば、乗員のステアリングホイールの把持の仕方に多少癖があっても、車両の発進や、原動機の始動が可能となる。
本発明によれば、乗員のステアリングホイールの保持状態に基づいて車両を制御できる車両制御装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における車両制御装置を概略的に例示した図である。 図1の車両制御装置の機能ブロック図である。 図2の車両制御装置の一部を詳細に例示した図である。 図3の電極対を通過して受信された電気信号の波形を例示した図である。 図2の車両制御装置の動作を例示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における車両制御装置の機能ブロック図である。 図6の車両制御装置の動作を例示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における車両制御装置の一部を概略的に例示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態における車両制御装置を概略的に例示した図である。車両制御装置100は、乗員のステアリングホイールの保持状態に基づいて車両を制御する装置である。乗員102は、図示のように、車両用シート104のシートクッション106に着座していて、シートベルト110が装着された状態でウェビング112によって拘束されている。
ウェビング112の根元側は、モータリトラクタ114に収納されている。モータリトラクタ114は、モータ116を備えた電動式のリトラクタである。モータリトラクタ1114が作動してウェビング112に張力を加えることで、ウェビング112の乗員102への密着度を高めることが可能になっている。
また、乗員102は、ステアリングホイール118を両手で把持している。ステアリングホイール118は、矢印Lに示す車幅方向左側に設けられる左手用電極(第1電極120a)と、車幅方向右側に設けられる右手用電極(第2電極120b)とを有する。ここでは、これらの第1電極120aと第2電極120bとで電極対120が構成されている。なお、図示のように乗員102の左手が第1電極120aに接触し、右手が第2電極120bに接触すると、電極対120の間に乗員102が誘電体として介在することになる。
第1電極120aおよび第2電極120bは、ステアリングホイール118のグリップ部122に設けられていて、乗員102と接触しやすい位置にある。第1電極120aおよび第2電極120bは、例えば金属性の接点を所定位置に配置することで形成される。ただし、これに限られず、グリップ部122の表面を導電性繊維で覆ったり、導電性塗料を塗布したりすることで、第1電極120aおよび第2電極120bを形成してもよい。
図2は、図1の車両制御装置100の機能ブロック図である。図3は、図2の車両制御装置100の一部を詳細に例示した図である。図3(a)は、車両制御装置100の一部を回路として例示している。図3(b)は、図3(b)の一部をステアリングホイール118および電気信号の波形とともに例示している。
車両制御装置100は、図2に例示するように、第1電極120aおよび第2電極120bに接続された信号部124および保持判定部126と、保持判定部126に接続された記憶部128とを備える。信号部124は、信号発生部130と信号受信部132とを含んでいる。
信号発生部130は、図2に例示するように、第1電極120aおよび保持判定部126に接続されている。信号発生部130は、図3(a)に例示するように交流信号源であり、連続した正弦波で示される第1電気信号130a(図3(b)参照)を電極対120の第1電極120aおよび保持判定部126に印加する。
信号受信部132は、図2に例示するように、第2電極120bに接続されていて、電極対120および電極対120に接触した乗員102を通過した第2電気信号132aを受信する。また、第2電極120bは、保持判定部126にも接続されている。このため、第2電気信号132aは、信号受信部132および保持判定部126に入力される。
保持判定部126は、第2電気信号132aを検出して、第2電気信号132aの検出値に基づいて乗員102のステアリングホイール118の保持状態を判定する。以下、具体的に説明する。
図3(b)に例示する第2電気信号132aは、図2に例示した乗員102がステアリングホイール118を両手で把持した状態(以下、第1状態)での波形を示している。なお以下では、乗員102がステアリングホイール118を両手で把持していない状態を第2状態という。第2状態とは、乗員102がステアリングホイール118を左手あるいは右手のみで把持している状態や両手とも把持していない状態を含む。
第2電気信号132aの信号レベル(電圧値)などの検出値は、乗員102が電極対120の間に介在するか否か、すなわち第1状態または第2状態のいずれかであるかによって変化する。ここで、図4を参照して第2電気信号132aの信号レベルの変化について説明する。
図4は、図3の電極対120を通過して受信された電気信号の波形を例示した図である。図4(a)は、第1状態での第2電気信号132aの波形を例示している。図4(b)は、第2状態での第2電気信号136bの波形を例示している。図中の横軸は時間(ms)であり、縦軸は信号レベル(V)としている。さらに、ここでの第2電気信号132a、132bの波形は、例えば、信号発生部130が電極対120の第1電極120aに周波数1kHz、電圧5Vppの第1電気信号130aを印加した場合に得られたものとする。
第1状態での第2電気信号132aは、電極対120の間に介在した誘電体としての乗員102を通過した信号であり、図4(a)に例示するように、信号レベルの絶対値は1Vを超えている。一方、第2状態での第2電気信号136bは、電極対120の間に誘電体が介在しないとき得られた信号であり、図4(b)に例示するように、信号レベルの絶対値は1V未満となり、第1状態での第2電気信号132aと比べて信号レベルが低い。
そこで、本実施形態では、上記記憶部128に、図4(a)に鎖線で例示する信号レベルが1V程度であって第1状態のときに得られる閾値Sを格納し、保持判定部126が閾値Sを参照することで、第2電気信号132a、132bの信号レベルが第1状態あるいは第2状態のいずれに対応しているかを判定している。
ここで電極対120の第1電極120aに印加する第1電気信号130aの周波数は、100kHz以下の範囲としている。第1電気信号130aの周波数が100kHzより高い場合には、第2状態であっても、第1電極120aおよび第2電極120bの間に生じる静電容量により電気信号が伝播してしまう。このため、第2電気信号132aの信号レベルが、第1状態と第2状態とで変化し難くなり、ステアリングホイール118の保持状態の検出が困難となる。なお第1電気信号130aとしては、図3(b)に例示した連続する正弦波に限らず、断続的なパルス波を用いてもよい。
また、車両制御装置100は、図2に例示するように、発進判定部134と、駆動制御部136と、アクセル情報出力部138とを備える。さらに、車両制御装置100は、駆動制御部136に接続され駆動制御されるモータまたはエンジンなどの車両の原動機140と、原動機140を始動する電源スイッチ142と、警告部144とを備える。
保持判定部126は、図2に例示するように、乗員102のステアリングホイール118の保持状態を示す信号126aを発進判定部134に出力する。発進判定部134は、保持判定部126からの信号126aに基づいて、車両の発進を許可するか否かを判定する。
保持判定部126は、図3(a)に例示するように、第1電気信号130aが入力される第1アナログ回路146aと、第2電気信号132a、132bのいずれかが入力される第2アナログ回路146bと、保持判定回路148とを含んで構成されている。第1アナログ回路146aおよび第2アナログ回路146bは、一般的な増幅回路として構成され、信号発生部130および信号受信部132と同様にリファレンス電圧として接地電圧を用いている。
保持判定回路148は、第2アナログ回路146bからの出力が第1状態に対応した第2電気信号132aに相当していると、発進判定部134に車両の発進を許可させる旨を示す信号126aを出力する。一方、保持判定回路148は、第2アナログ回路146bからの出力が第2状態に対応した第2電気信号132bに相当していると、発進判定部134に車両の発進を許可しない旨を示す信号126aを出力する。
つまり、発進判定部134は、信号126aを参照して、第2電気信号132aの検出値が、所定の閾値S未満の値であれば車両の発進を許可せず、閾値以上の値であるときに限り、車両の発進を許可することになる。言い換えると、発進判定部134は、乗員102が運転可能な状態、すなわちステアリングホイール118を両手で把持したときのみ車両の発進を許可する。
駆動制御部136は、電源スイッチ142により始動された原動機140を駆動制御して、車両を発進させる、あるいは発進を抑制するものである。アクセル情報出力部138は、車両の不図示のアクセルペダルが踏み込まれたことを検知してアクセル情報を駆動制御部136に出力する。
駆動制御部136は、アクセル情報が入力されたときに車両を発進させる制御を行う。ただし、駆動制御部136は、発進判定部134により車両の発進が許可されていないときにアクセル情報が入力された場合には、アクセル情報を無効として、車両の発進を抑制する。
警告部144は、車両に設置されたスピーカやカーナビなどであって、駆動制御部136からアクセル情報が無効にされた旨の指示を受けて、音声やナビゲーション画面の表示により警報出力を行う。これにより、警告部144は、乗員102に対して、アクセル情報が無効にされた旨と、ステアリングホイール118を両手で把持することを促す警告を行うことができる。なお警報出力は、音声や画面表示に限らず、シートベルト110やステアリングホイール118を振動させるようにしてもよい。
図5は、図2の車両制御装置100の動作を例示したフローチャートである。まず、電源スイッチ142により原動機140が始動されると(ステップS100)、駆動制御部136は、車両の発進を抑制する制御を行う(ステップS102)。ステップS102では、保持判定部126により乗員102のステアリングホイール118の保持状態が未だ判定されていないため、駆動制御部136が車両の発進を抑制する。一例として、駆動制御部136は、上記したように、アクセル情報出力部138からのアクセル情報が入力され、アクセルペダルが踏み込まれている状態であっても、車両の発進を抑制する。
ここで、乗員102は、ステアリングホイール118を両手で把持していないときは、運転以外の操作を行っている可能性が高く、両手で把持しているときは運転状態にあると想定される。そこで、保持判定部126は、第2電気信号132a、136bの信号レベルと閾値S(図4(a)参照)とを比較することで、乗員102のステアリングホイール118の保持状態を判定する(ステップS104)。
つぎに、保持判定部126は、乗員102がステアリングホイール118を両手で保持していない第2状態であれば(ステップS106、No)、再びステップS102の処理に戻る。このとき、発進判定部134は、駆動制御部136に対して車両の発進を抑制させる指示を出力する。
一方、保持判定部126は、乗員102がステアリングホイール118を両手で保持している第1状態であれば(ステップS106、Yes)、ステップS108に移行する。ステップS108では、発進判定部134は、駆動制御部136に対して車両の発進を許可させる。
このように本実施形態では、乗員102のステアリングホイール118の保持状態が第1状態または第2状態のいずれかであるかを検出し、第1状態のときのみ車両の発進を許可し、第2状態のときにはたとえアクセルペダルが踏み込まれていても、車両の発進を許可しない。したがって、車両制御装置100によれば、乗員102が運転可能な状態、すなわちステアリングホイール118を両手で把持したときのみ車両の発進を許可するので、乗員102が意図しない発進を抑制できる。
図6は、本発明の第2の実施形態における車両制御装置100Aの機能ブロック図である。車両制御装置100Aは、乗員102のステアリングホイール118の保持状態に基づいて、原動機140を始動するか否かを判定する点で、上記車両制御装置100と異なる。
車両制御装置100Aは、始動判定部150を備える。始動判定部150は、保持判定部126からの信号126aと、ブレーキ情報出力部152からのブレーキ情報とに基づいて、例えば原動機140の始動を許可するか否かを判定する。ブレーキ情報出力部152は、車両の図示しないブレーキペダルが踏み込まれたことを検知してブレーキ情報を始動判定部150に出力する。
また、車両制御装置100Aは、駆動制御部136Aに接続されたアクセサリ電源部154および無線通信部156と、無線式キー158とを備える。アクセサリ電源部154は、車両のアクセサリの電源となり、駆動制御部136Aによって有効となるように制御される。なおこのとき、駆動制御部136Aは、電源制御部としても機能することになる。無線式キー158は、無線通信部156と通信を行うことで、駆動制御部136Aによって認識される。
図7は、図6の車両制御装置100Aの動作を例示したフローチャートである。まず、駆動制御部136Aは、無線通信部156を介して無線式キー158を認識する(ステップS200)。続いて、始動判定部150は、ステップS202で2つの判定を行う。すなわち、始動判定部150は、ブレーキ情報に基づいてブレーキペダルが踏み込まれたON状態か、踏み込まれていないOFF状態かを判定する。さらに、始動判定部150は、信号126aからステアリング118が両手で保持された両手ON状態(第1状態)か、両手で保持されていない両手OFF状態(第2状態)かを判定する。
始動判定部150は、ステップS202の判定により、ブレーキペダルが踏み込まれ、さらにステアリングホイール118が両手で把持されたときのみ、原動機140の始動を許可する。これにより、駆動制御部136Aは、始動判定部150の指示に従い、原動機140を始動する制御を行う(ステップS204)。
また、始動判定部150は、ステップS202の判定により、ブレーキペダルが踏み込まれていず、ステアリングホイール118が両手で把持されたとき、アクセサリ電源部154を有効とする指示を駆動制御部136Aに出力する。これにより、駆動制御部136Aは、アクセサリ電源部154を有効とする制御を行う(ステップS206)。一方、始動判定部150は、ステアリングホイール118が両手で把持されていないときには、ブレーキ情報にかかわらず、再びステップS202の処理を繰り返す。
ここで、エンジンまたはモータなどの原動機140を始動するためには、一般には、キーを回すあるいはボタンを押下する必要があった。これに対して、車両制御装置100Aによれば、乗員102がブレーキペダルを踏み込みステアリング118を両手で保持するだけで、原動機140を始動できるため、利便性が向上する。
また、車両制御装置100Aでは、乗員102がブレーキペダルを踏み込んでいない場合であっても、ステアリング118を両手で保持するだけで、アクセサリ電源部154を有効にできるため、利便性が向上する。
図8は、本発明の第3の実施形態における車両制御装置100Bの一部を概略的に例示した図である。車両制御装置100Bは、上記の第1電極120aに代えて複数の左手用電極160a、162a、164aを設けた点、上記の第2電極120bに代えて複数の右手用電極160b、162b、164bを設けた点で、上記車両制御装置100、100Aと主に異なる。
左手用電極160a、162a、164aは、図中矢印Lで示されるステアリングホイール118のグリップ部122の車幅方向左側に設けられている。右手用電極160b、162b、164bは、ステアリングホイール118のグリップ部122の車幅方向右側に設けられている。
さらに、車両制御装置100Bは、選択部166を備えている。選択部166は、配線168a、170a、172aにより左手用電極160a、162a、164aに接続され、図示のように、信号発生部130に接続されている。また、選択部166は、配線168b、170b、172bにより右手用電極160b、162b、164bに接続され、図示のように、信号受信部132に接続されている。
選択部166は、複数の左手用電極160a、162a、164aおよび右手用電極160b、162b、164bから、任意の1つの左手用電極160a、162a、164aおよび任意の1つの右手用電極160b、162b、164bを所定時間毎に選択する。
つまり、選択部166は、所定時間毎に配線168a、170a、172aを切替えて、信号発生部130に接続される左手用電極160a、162a、164aを所定時間毎に切替えている。同様に、選択部166は、所定時間毎に配線168b、170b、172bを切替えて、信号受信部132に接続される右手用電極160b、162b、164bを所定時間毎に切替えている。
したがって、車両制御装置100Bでは、選択部166により選択された任意の1つの左手用電極160a、162a、164aを交代で第1電極120aとし、さらに、任意の1つの右手用電極160b、162b、164bを交代で第2電極120bとして、上記のような電極対が構成される。
上記の保持判定部126は、この電極対を用いて乗員102のステアリングホイール118の保持状態を検出する。このような車両制御装置100Bによれば、乗員102のステアリングホイール118の保持の仕方に多少の癖があっても、車両の発進や原動機140の始動など、車両の制御が可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ステアリングホイールに電極対が設けられた車両を制御する車両制御装置に利用することができる。
100、100A、100B…車両制御装置、102…乗員、104…車両用シート、106…シートクッション、110…シートベルト、112…ウェビング、114…モータリトラクタ、116…モータ、118…ステアリングホイール、120…電極対、120a…第1電極、120b…第2電極、122…グリップ部、124…信号部、126…保持判定部、128…記憶部、130…信号発生部、130a…第1電気信号、132…信号受信部、132a…第2電気信号、134…発進判定部、136、136A…駆動制御部、138…アクセル情報出力部、140…原動機、142…電源スイッチ、144…警告部、146a…第1アナログ回路、146b…第2アナログ回路、148…保持判定回路、150…始動判定部、152…ブレーキ情報出力部、154…アクセサリ電源部、156…無線式キー、158…無線通信部、160a、162a、164a…左手用電極、160b、162b、164b…右手用電極、166…選択部

Claims (7)

  1. 車両のステアリングホイールに設けられ、電極対を構成する第1電極および第2電極と、
    前記第1電極に第1電気信号を印加する信号発生部と、
    前記第1電気信号が、前記電極対および該電極対に接触した乗員を通過して得られる第2電気信号を検出し、該第2電気信号の検出値が、前記ステアリングホイールを乗員が両手で把持したときに得られる所定の閾値以上の値か否かを判定する保持判定部と、
    前記第2電気信号の検出値が、所定の閾値未満の値であれば車両の発進を許可せず、閾値以上の値であるときに限り、車両の発進を許可する発進判定部とを備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 当該車両制御装置は、
    車両のアクセルペダルが踏み込まれたことを検知してアクセル情報を出力するアクセル情報出力部と、
    前記アクセル情報が入力されたときに車両を発進させる駆動制御部とをさらに備え、
    前記駆動制御部は、前記発進判定部により車両の発進が許可されていないときに前記アクセル情報が入力された場合、該アクセル情報を無効とすることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 当該車両制御装置は、前記駆動制御部により前記アクセル情報が無効にされた場合に所定の警告を行う警告部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 車両のステアリングホイールに設けられ、電極対を構成する第1電極および第2電極と、
    前記第1電極に第1電気信号を印加する信号発生部と、
    前記第1電気信号が、前記電極対および該電極対に接触した乗員を通過して得られる第2電気信号を検出し、該第2電気信号の検出値が、前記ステアリングホイールを乗員が両手で把持したときに得られる所定の閾値以上の値か否かを判定する保持判定部と、
    車両の原動機の始動を許可するか否かを判定する始動判定部と、
    車両のブレーキペダルが踏み込まれたことを検知してブレーキ情報を前記始動判定部に出力するブレーキ情報出力部とを備え、
    前記始動判定部は、前記第2電気信号の検出値が所定の閾値以上の値であり、かつ、前記ブレーキ情報が入力された場合に限り、前記原動機の始動を許可することを特徴とする車両制御装置。
  5. 当該車両制御装置は、車両のアクセサリの電源となるアクセサリ電源部と、該アクセサリ電源部を制御する電源制御部とをさらに備え、
    前記始動判定部は、前記第2電気信号の検出値が所定の閾値以上の値であり、かつ、前記ブレーキ情報が入力されていない場合、前記電源制御部を介して前記アクセサリ電源部を有効とする請求項4に記載の車両制御装置。
  6. 前記第1電気信号は、連続する正弦波であり、その周波数は100kHz以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に車両制御装置。
  7. 前記ステアリングホイールは、
    車幅方向左側に設けられる複数の左手用電極と、
    車幅方向右側に設けられる複数の右手用電極とを含み、
    当該車両制御装置は、前記複数の左手用電極および右手用電極から、それぞれ任意の1つの左手用電極および右手用電極を所定時間毎に選択し、交代で前記第1電極および第2電極とする選択部をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車両制御装置。
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