JPH0379448A - シートベルト装置 - Google Patents
シートベルト装置Info
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- JPH0379448A JPH0379448A JP1216031A JP21603189A JPH0379448A JP H0379448 A JPH0379448 A JP H0379448A JP 1216031 A JP1216031 A JP 1216031A JP 21603189 A JP21603189 A JP 21603189A JP H0379448 A JPH0379448 A JP H0379448A
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Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は自動車等に於けるシートに着座した乗員を保護
するためのシートベルト装置に関するものである。
するためのシートベルト装置に関するものである。
〈従来の技術〉
自動車等の乗用機にあっては、該乗用機に予期しない衝
撃等が作用したときの保護のため、シートに着座した乗
員がシートベルトを着用し得るように構成されている。
撃等が作用したときの保護のため、シートに着座した乗
員がシートベルトを着用し得るように構成されている。
前記自動車等に於けるシートベルト装置として、特開昭
61−139541号公報に示されるように、緊急ロッ
ク可能なりトラクタを有する三点式シートベルト装置が
提案されている。
61−139541号公報に示されるように、緊急ロッ
ク可能なりトラクタを有する三点式シートベルト装置が
提案されている。
〈発明が解決しようとする課題〉
近年に至り、自動車等の車両の乗員に対しシートベルト
の着用が義務づけられている。然し、上記技術の如き従
来のシートベルト装置にあっては、車両のシートに着座
した乗員がシートベルトを着用するに際し、乗員が自ら
シートベルトの引き出し、及び該シートベルトに装着さ
れたタングプレートとバックルとの係合等の操作を行わ
なくてはならないため、この操作が煩雑である。
の着用が義務づけられている。然し、上記技術の如き従
来のシートベルト装置にあっては、車両のシートに着座
した乗員がシートベルトを着用するに際し、乗員が自ら
シートベルトの引き出し、及び該シートベルトに装着さ
れたタングプレートとバックルとの係合等の操作を行わ
なくてはならないため、この操作が煩雑である。
またシートに着座した乗員にシートベルトを自動的に装
着させるための装置が開発されているが、乗員の体格、
姿勢或いはシートの前後位置等種々の不確定な条件が多
く、未だに完全なものは提供されていないのが実情であ
る。
着させるための装置が開発されているが、乗員の体格、
姿勢或いはシートの前後位置等種々の不確定な条件が多
く、未だに完全なものは提供されていないのが実情であ
る。
本発明の目的は、自動車等のシートに着座した乗員にシ
ートベルトを自動的に装着することが出来るシートベル
ト装置を提供することにある。
ートベルトを自動的に装着することが出来るシートベル
ト装置を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉
上記課題を解決するための本発明のシートベルト装置は
、略全長にわたって形状記憶材を複合すると共に係止部
材を有するベルトと前記ベルトを収納するための収納手
段とをシートの一方の側に設け、固定端部から所定長さ
にわたって形状記憶材を複合すると共に前記係止部材と
係合する係合部材を有するシートベルトと前記シートベ
ルトの他端と接続した緊急ロック機構を有するリトラク
タとをシートの他方側に設け、且つ前記ベルト及びシー
トベルトに複合した形状記憶材を加熱するための加熱手
段を有して構成したものである。
、略全長にわたって形状記憶材を複合すると共に係止部
材を有するベルトと前記ベルトを収納するための収納手
段とをシートの一方の側に設け、固定端部から所定長さ
にわたって形状記憶材を複合すると共に前記係止部材と
係合する係合部材を有するシートベルトと前記シートベ
ルトの他端と接続した緊急ロック機構を有するリトラク
タとをシートの他方側に設け、且つ前記ベルト及びシー
トベルトに複合した形状記憶材を加熱するための加熱手
段を有して構成したものである。
く作用〉
上記シートベルト装置は、乗員が着座するためのシート
の一方側に、略全長にわたって形状記憶合金或いは形状
記憶樹脂等の形状記憶材(以下、「記憶材」という)を
複合すると共に係止部材を有するベルトと該ベルトを収
納する収納手段とを設け、他方側に、固定端部から所定
長さにわたって記憶材を複合すると共に係合部材を有す
るシートベルトと該シートベルトの他端と接続したりト
ラクタを設け、且つベルト及びシートベルトに複合され
た記tf!材を加熱するための加熱手段とを設けて構成
したので、乗員がシートに着座して加熱手段によって記
憶材を加熱すると、記憶材が予め記憶した形状を回復し
、記tq材の形状回復に伴ってベルト及びシートベルト
が変形するため、シートに着座した乗員に自動的にシー
トベルトを装着することが出来る。
の一方側に、略全長にわたって形状記憶合金或いは形状
記憶樹脂等の形状記憶材(以下、「記憶材」という)を
複合すると共に係止部材を有するベルトと該ベルトを収
納する収納手段とを設け、他方側に、固定端部から所定
長さにわたって記憶材を複合すると共に係合部材を有す
るシートベルトと該シートベルトの他端と接続したりト
ラクタを設け、且つベルト及びシートベルトに複合され
た記tf!材を加熱するための加熱手段とを設けて構成
したので、乗員がシートに着座して加熱手段によって記
憶材を加熱すると、記憶材が予め記憶した形状を回復し
、記tq材の形状回復に伴ってベルト及びシートベルト
が変形するため、シートに着座した乗員に自動的にシー
トベルトを装着することが出来る。
一般にシートに着座した乗員に自動的にシートベルトを
装着させることは困難である。それは乗員の体格1体形
等及びシートの前後位置の調整等の不確定な要素が多(
、一義的に位置を決定し得ないからである。然し、想定
し得る最悪の条件を設定し、且つ該条件よりも更に安全
率を見込んだ状態を想定することによって、シートに着
座した乗員に自動的にシートベルトを装着することが可
能となる。
装着させることは困難である。それは乗員の体格1体形
等及びシートの前後位置の調整等の不確定な要素が多(
、一義的に位置を決定し得ないからである。然し、想定
し得る最悪の条件を設定し、且つ該条件よりも更に安全
率を見込んだ状態を想定することによって、シートに着
座した乗員に自動的にシートベルトを装着することが可
能となる。
即ち、ベルト及びシートベルトに複合した記憶材に前記
条件に基づいて想定した形状を記憶させ、乗員にシート
ベルトを装着する際には、ベルト及びシートベルトをフ
ロント側に充分な余裕を持った形状に変形させることで
、シートの位置1乗員の体格1体型等に影響されること
無く、シートベルトを乗員に装着することが出来る。
条件に基づいて想定した形状を記憶させ、乗員にシート
ベルトを装着する際には、ベルト及びシートベルトをフ
ロント側に充分な余裕を持った形状に変形させることで
、シートの位置1乗員の体格1体型等に影響されること
無く、シートベルトを乗員に装着することが出来る。
〈実施例〉
以下上記手段を適用したシートベルト装置の一実施例に
ついて図を用いて説明する。
ついて図を用いて説明する。
第1図はシートベルトの装置の説明図、第2図はベルト
の説明図、第3図はシートベルトの説明図、第4図(^
)〜(C)は記憶材に記憶させた形状の説明図、第5図
乃至第9図は記憶材を加熱したときのシートベルトの説
明図である。
の説明図、第3図はシートベルトの説明図、第4図(^
)〜(C)は記憶材に記憶させた形状の説明図、第5図
乃至第9図は記憶材を加熱したときのシートベルトの説
明図である。
先ず、第1図によってシートベルト装置の概略構成につ
いて説明する。
いて説明する。
シート1の一方側(図に於ける左側)には、係止部材と
なるバックル2を有すると共に、略全長にわたって記憶
材3a、3bを複合したベルト4が、車体フレーム5に
固着された収納部材となる収納装置6に出没可能に収納
されている。
なるバックル2を有すると共に、略全長にわたって記憶
材3a、3bを複合したベルト4が、車体フレーム5に
固着された収納部材となる収納装置6に出没可能に収納
されている。
シートlの他方側(図に於ける右側)には、端部7aが
車体フレーム5に固着されると共に他端7bがリトラク
タ8と接続され、且つ端部7a側に記憶材9a〜9Cを
複合したシートベルト7が設けられている。前記シート
ベルト7には係合部材となるタングプレート10が取り
付けられている。
車体フレーム5に固着されると共に他端7bがリトラク
タ8と接続され、且つ端部7a側に記憶材9a〜9Cを
複合したシートベルト7が設けられている。前記シート
ベルト7には係合部材となるタングプレート10が取り
付けられている。
車体フレーム5の上部には支点11に取り付けられた吊
輪12が設けられており、シートベルト7は吊輪12を
介して車体フレーム5の上部から垂下されている。
輪12が設けられており、シートベルト7は吊輪12を
介して車体フレーム5の上部から垂下されている。
前記車体フレーム5の所定位置には、ベルト4に複合し
た記憶材3a、3b及びシートベルト7に複合した記憶
材9a、9bに通電するためのスイッチ13が設けられ
ている。
た記憶材3a、3b及びシートベルト7に複合した記憶
材9a、9bに通電するためのスイッチ13が設けられ
ている。
次に前記の如く構成したシートベルト装置を構成する各
部について詳説する。
部について詳説する。
バックル2はシートベルト7に設けたタングプレー目0
と係合することで、シート1に着座した乗員をシートベ
ルト7によって拘束すると共に、タングプレートlOと
の係合を解除することで、乗員に対するシートベルト7
の拘束を解除するものである。
と係合することで、シート1に着座した乗員をシートベ
ルト7によって拘束すると共に、タングプレートlOと
の係合を解除することで、乗員に対するシートベルト7
の拘束を解除するものである。
バックル2はベルト4に複合した記憶材3aの形状回復
に伴い収納装置6から一定位置まで突出し、また記憶材
3bの形状回復に伴い収納装置6に格納されるように構
成されている。前記バックル2の開口部2aはタングプ
レート10と円滑に係合し得るように、従来のバックル
と比較して大きな寸法で形成されている。
に伴い収納装置6から一定位置まで突出し、また記憶材
3bの形状回復に伴い収納装置6に格納されるように構
成されている。前記バックル2の開口部2aはタングプ
レート10と円滑に係合し得るように、従来のバックル
と比較して大きな寸法で形成されている。
ベルト4としては、天然繊維或いは合成繊維を織成して
形成したベルトやスチールベルト等のベルトを用いるこ
とが可能である0本実施例に於いて、ベルト4はポリエ
ステル繊維を織成して形成したベルトに第2図に示すよ
うに、二つの記憶材3a、3bを複合して構成されてい
る。そしてベルト4の端部4aにバックル2を取り付け
ると共に端部4bが後述する収納装置6の軸6aに固着
されている。
形成したベルトやスチールベルト等のベルトを用いるこ
とが可能である0本実施例に於いて、ベルト4はポリエ
ステル繊維を織成して形成したベルトに第2図に示すよ
うに、二つの記憶材3a、3bを複合して構成されてい
る。そしてベルト4の端部4aにバックル2を取り付け
ると共に端部4bが後述する収納装置6の軸6aに固着
されている。
前記記憶材3 (3a、3b)としては、形状記j17
機能を有する形状記憶合金或いは形状記憶樹脂の全てを
用いることが可能である。
機能を有する形状記憶合金或いは形状記憶樹脂の全てを
用いることが可能である。
前記形状記憶合金としては、ニッケルーチタン(Ni−
Ti)糸形状記憶合金、ニッケルーチタンコバルト(N
i−Ti−Co)糸形状記憶合金、銅−亜鉛−アルミニ
ウム(Cu−Zn−AI)系形状記憶合金等の形状記憶
合金が知られており、また形状記憶樹脂としては、トラ
ンスト4ポリイソプレン、スチレン・ブタジェン共重合
体、ポリウレタン等の形状記憶樹脂等が知られている。
Ti)糸形状記憶合金、ニッケルーチタンコバルト(N
i−Ti−Co)糸形状記憶合金、銅−亜鉛−アルミニ
ウム(Cu−Zn−AI)系形状記憶合金等の形状記憶
合金が知られており、また形状記憶樹脂としては、トラ
ンスト4ポリイソプレン、スチレン・ブタジェン共重合
体、ポリウレタン等の形状記憶樹脂等が知られている。
本実施例では、記憶材3としてNi −Ti系形状記憶
合金を用いている。そしてベルト4に複合された記憶材
3a、3bを個々に通電することで発熱させて、これ等
の記憶材3a、3bの記憶形状を回復させるように構成
している。尚、第2図に於いて14a−14cは記憶材
3a、3bに対し通電するための導体である。
合金を用いている。そしてベルト4に複合された記憶材
3a、3bを個々に通電することで発熱させて、これ等
の記憶材3a、3bの記憶形状を回復させるように構成
している。尚、第2図に於いて14a−14cは記憶材
3a、3bに対し通電するための導体である。
ベルト4と記憶材3とを複合させるには、例えば予め所
定の形状を記憶させた記憶材3をベルト4の縦糸と共に
織成することで、第2図に示すベルト4を構成すること
が可能である。また例えば薄板状に成形した記憶材3を
ベルト4の表面に貼着したり、或いは極<薄<織成した
2枚のベルトの間に挟んで貼着してもベルト4を構成す
ることが可能である。
定の形状を記憶させた記憶材3をベルト4の縦糸と共に
織成することで、第2図に示すベルト4を構成すること
が可能である。また例えば薄板状に成形した記憶材3を
ベルト4の表面に貼着したり、或いは極<薄<織成した
2枚のベルトの間に挟んで貼着してもベルト4を構成す
ることが可能である。
前記ベルト4に於いて、記憶材3には予め所定の形状を
記憶させたものを用いている。即ち、記憶材3aには略
直線状の形状を記憶させ、該記憶材3aの形状回復によ
って収納装置6に収納されたベルト4を該装置6から繰
り出すことで、バックル2を一定位置まで突出させるよ
うに構成している。また記憶材3bには、収納装置6に
収納した状態の形状、即ち、第4図(A)に示す渦巻状
の形状を記憶させ、該記憶材3bの形状回復によってベ
ルト4を収納装置6に収納し、タングプレート10を係
止したバックル2を一定の位置まで退避させるように構
成している。
記憶させたものを用いている。即ち、記憶材3aには略
直線状の形状を記憶させ、該記憶材3aの形状回復によ
って収納装置6に収納されたベルト4を該装置6から繰
り出すことで、バックル2を一定位置まで突出させるよ
うに構成している。また記憶材3bには、収納装置6に
収納した状態の形状、即ち、第4図(A)に示す渦巻状
の形状を記憶させ、該記憶材3bの形状回復によってベ
ルト4を収納装置6に収納し、タングプレート10を係
止したバックル2を一定の位置まで退避させるように構
成している。
収納装置6はベルト4の収納手段となるものであり、ベ
ルト4を繰り出し或いは収納し得るように構成されてい
る。収納装置6は、単にベルト4を収納することが出来
る寸法で構成したケース6bのみで構成しても良いが、
ケース6bに軸6aを回転可能に支承し、該軸6aにベ
ルト4の端部4bを固着して構成することが好ましい。
ルト4を繰り出し或いは収納し得るように構成されてい
る。収納装置6は、単にベルト4を収納することが出来
る寸法で構成したケース6bのみで構成しても良いが、
ケース6bに軸6aを回転可能に支承し、該軸6aにベ
ルト4の端部4bを固着して構成することが好ましい。
即ち、軸6aにベルト4の端部4bを固着し、ベルト4
が収納装置6から繰り出された状態に於いて記憶材3b
を加熱すると、記憶材3bは記憶された渦巻状の形状を
回復する。このとき、ベルト4が軸6aを回転させると
共に、該軸6aに巻き付くことで収納装置6内に収納さ
れる。またベルト4が軸6aに巻き取られた状態に於い
て、記憶材3aを加熱すると、記憶材3aは記憶された
直線状の形状を回復する。このとき、ベルト4は軸6a
を中心として直線状に伸びようとし、該軸6aを回転さ
せて収納装置6に形成した開口6cから外部へ繰り出さ
れる。
が収納装置6から繰り出された状態に於いて記憶材3b
を加熱すると、記憶材3bは記憶された渦巻状の形状を
回復する。このとき、ベルト4が軸6aを回転させると
共に、該軸6aに巻き付くことで収納装置6内に収納さ
れる。またベルト4が軸6aに巻き取られた状態に於い
て、記憶材3aを加熱すると、記憶材3aは記憶された
直線状の形状を回復する。このとき、ベルト4は軸6a
を中心として直線状に伸びようとし、該軸6aを回転さ
せて収納装置6に形成した開口6cから外部へ繰り出さ
れる。
前述の如くして、ベルト4を収納装置6に収納し、或い
は収納装置6から繰り出すことが可能となり、ベルト4
の繰り出しに伴って、該ベルト4に取り付けたバックル
2を所定の位置まで突出させることが可能となる。
は収納装置6から繰り出すことが可能となり、ベルト4
の繰り出しに伴って、該ベルト4に取り付けたバックル
2を所定の位置まで突出させることが可能となる。
シートベルト7は第3図に示すように、該ベルト7の端
部7a側から所定長さに複数の記憶材9(98〜9c)
が複合されており、端部7b側には記憶材は複合されて
いない。そしてソートベルト7の端部7aは固定部材1
5を介して車体フレーム5に固着されており、端部7b
は後述するりl・ラクタ8に接続されている。尚、16
a〜16cは記憶材9a、9bに通電するための導体で
あり、該導体16a−16cも記憶材9と同様にシート
ベルト7に複合されている。
部7a側から所定長さに複数の記憶材9(98〜9c)
が複合されており、端部7b側には記憶材は複合されて
いない。そしてソートベルト7の端部7aは固定部材1
5を介して車体フレーム5に固着されており、端部7b
は後述するりl・ラクタ8に接続されている。尚、16
a〜16cは記憶材9a、9bに通電するための導体で
あり、該導体16a−16cも記憶材9と同様にシート
ベルト7に複合されている。
シートベルト7としては、従来より用いられている麻や
綿等の天然繊維又はポリエステル繊維等の合成繊維を織
成したもの、或いは天然繊維と合成繊維とを用いて織成
したものを用いることが出来る。本実施例ではシートベ
ルト7として、ベルト4と同様にポリエステル繊維を織
成して形成したものを用いている。
綿等の天然繊維又はポリエステル繊維等の合成繊維を織
成したもの、或いは天然繊維と合成繊維とを用いて織成
したものを用いることが出来る。本実施例ではシートベ
ルト7として、ベルト4と同様にポリエステル繊維を織
成して形成したものを用いている。
記憶材9としては、形状記憶機能を有する全ての形状記
憶合金或いは形状記憶樹脂を用いることが可能である。
憶合金或いは形状記憶樹脂を用いることが可能である。
本実施例では、記憶材9a、9bとして前述の記憶材3
と同様にNi −Ti系形状記tQ合金を用いており、
記憶材9cとしてNi −Ti −C。
と同様にNi −Ti系形状記tQ合金を用いており、
記憶材9cとしてNi −Ti −C。
系形状記憶合金を用いている。そして予め所定の形状を
記憶させた記憶材9を縦糸と共に織成することで、シー
トベルト7と記憶材9とを複合させ、第3図に示すシー
トベルト7を構成している。
記憶させた記憶材9を縦糸と共に織成することで、シー
トベルト7と記憶材9とを複合させ、第3図に示すシー
トベルト7を構成している。
シートベルト7に複合させた記憶材9a、9bに第4図
(B) 、 (C)に示す形状を記憶させると共に、記
憶材9cに直線状の形状を記憶材させることによって、
シート1に着座した乗員にシートベルト7を自動的に装
着させると共に、該ベルト7の着用を解除したときにシ
ートベルト7を自動的にリトラクタ8に収納し得るよう
に構成されている。
(B) 、 (C)に示す形状を記憶させると共に、記
憶材9cに直線状の形状を記憶材させることによって、
シート1に着座した乗員にシートベルト7を自動的に装
着させると共に、該ベルト7の着用を解除したときにシ
ートベルト7を自動的にリトラクタ8に収納し得るよう
に構成されている。
記憶材9aはシートベルト7の端部7aがら複合されて
おり、該記憶材9aには第4図(B)に示すように、端
部7a側が略直線状であり且つ他端側に湾曲状を有する
形状が記憶されている。
おり、該記憶材9aには第4図(B)に示すように、端
部7a側が略直線状であり且つ他端側に湾曲状を有する
形状が記憶されている。
記憶材9bはシートベルト7の端部7aから複合され、
記憶材9aの略半分の長さを持っている。
記憶材9aの略半分の長さを持っている。
そして記憶材9bには同図<C> に示すような湾曲状
の形状が記憶されている。
の形状が記憶されている。
前記記憶材9a、9bの記憶形状は、該記憶材9a、9
bが記憶形状を回復したときにシートベルト7をシート
1のフロント側に充分な余裕を持って変形させ、乗員の
体型2体格、シート1の位置等に関わり無く、シートl
に着座した乗員にシートベルト7を装着し得る形状とな
っている。
bが記憶形状を回復したときにシートベルト7をシート
1のフロント側に充分な余裕を持って変形させ、乗員の
体型2体格、シート1の位置等に関わり無く、シートl
に着座した乗員にシートベルト7を装着し得る形状とな
っている。
記憶材9Cは記憶材9aと路間−の長さを存し且つシー
トベルト7の端部7aから複合されている。記憶材9c
には略直線状の形状が記憶されており、特に該記憶材9
cはNi −Ti −Co系形状記19合金の超弾性現
象を利用することによって、記憶材9a、9bの形状回
復に伴うソートベルト7の変形に応じてしなやかに変形
し、且つ記憶材9a。
トベルト7の端部7aから複合されている。記憶材9c
には略直線状の形状が記憶されており、特に該記憶材9
cはNi −Ti −Co系形状記19合金の超弾性現
象を利用することによって、記憶材9a、9bの形状回
復に伴うソートベルト7の変形に応じてしなやかに変形
し、且つ記憶材9a。
9bが温度降下してシートベルト7にリトラクタ8によ
る引張力が作用したときには、該引張力に応じてシート
ベルト7を吊り輪12がら垂下した状態に変形し得るよ
うに構成されている。
る引張力が作用したときには、該引張力に応じてシート
ベルト7を吊り輪12がら垂下した状態に変形し得るよ
うに構成されている。
リトラクタ8は、シートベルト7の記憶材9が複合され
ていない部分を収納し得るように構成されている。リト
ラクタ8の内部には図示しない回転軸が設けられ、該回
転軸にシートベルト7の端部7bが固着されている。そ
して前記回転軸を常に一方向に付勢することで、シート
ベルト7を回転軸に巻き付けるようにして収納している
。
ていない部分を収納し得るように構成されている。リト
ラクタ8の内部には図示しない回転軸が設けられ、該回
転軸にシートベルト7の端部7bが固着されている。そ
して前記回転軸を常に一方向に付勢することで、シート
ベルト7を回転軸に巻き付けるようにして収納している
。
またリトラクタ8は車体に衝撃力が作用した際に、該衝
撃に伴うシートベルト7の繰り出しを防止するための緊
急ロック機構を有して構成されている。前記リトラクタ
6としては、公知のりトラクタを用いることが可能であ
る。
撃に伴うシートベルト7の繰り出しを防止するための緊
急ロック機構を有して構成されている。前記リトラクタ
6としては、公知のりトラクタを用いることが可能であ
る。
シートベルト7に取り付けた係合部材となるタングプレ
ー目0は、ベルト4に取り付けたバックル2と係合して
シートlに着座した乗員にシートベルト7を装着するも
のである。
ー目0は、ベルト4に取り付けたバックル2と係合して
シートlに着座した乗員にシートベルト7を装着するも
のである。
次に記tα材3.9に第4図(A)〜(C)に示す形状
を記憶させる場合について説明する。
を記憶させる場合について説明する。
前記記憶材3.9に対する形状の記憶は以下のプロセス
によって行われる。即ち、記憶材3.9を記憶すべき形
状に拘束して約300℃〜600℃にまで加熱し、記憶
材3.9の組織をオーステナイト相(A相)とする。次
に前記状態の記憶材39を冷却してマルテンサイト相(
M相)に変態させることで、前記拘束形状を記憶させる
ことが可能である。
によって行われる。即ち、記憶材3.9を記憶すべき形
状に拘束して約300℃〜600℃にまで加熱し、記憶
材3.9の組織をオーステナイト相(A相)とする。次
に前記状態の記憶材39を冷却してマルテンサイト相(
M相)に変態させることで、前記拘束形状を記憶させる
ことが可能である。
記憶材3.9のM相状態に於ける剛性は、A相状態に於
ける剛性と比較して小さい値となる。このため所定の形
状を記憶した記憶材3.9をM相状態に於いて所望の形
状に変形することが可能である。またM相状態に於いて
所望の形状に変形させた記憶材3,9を形状回復温度で
ある人相への変態開始温度以上に加熱すると記憶した形
状を回復させることが出来、且つ剛性を高めることが出
来る。
ける剛性と比較して小さい値となる。このため所定の形
状を記憶した記憶材3.9をM相状態に於いて所望の形
状に変形することが可能である。またM相状態に於いて
所望の形状に変形させた記憶材3,9を形状回復温度で
ある人相への変態開始温度以上に加熱すると記憶した形
状を回復させることが出来、且つ剛性を高めることが出
来る。
前記旧−Ti系形状記憶合金に於ける形状回復温度は、
合金の化学的成分、加工率、形状記憶処理温度等を選択
することで、30℃〜100℃の範囲に於ける任意の温
度を選定することが可能である。
合金の化学的成分、加工率、形状記憶処理温度等を選択
することで、30℃〜100℃の範囲に於ける任意の温
度を選定することが可能である。
またNi −Ti−Co系形状記憶合金に於ける形状回
復温度は、同様にして一30℃〜30℃の範囲に於ける
任意の温度を選定することが可能である。
復温度は、同様にして一30℃〜30℃の範囲に於ける
任意の温度を選定することが可能である。
本実施例では、記憶材3a、3b、9a、9bの形状回
復温度を約70℃として選定している。この場合、記憶
材3a、3b、9a、9bは常温状態に於いてはM相組
織を有する。即ち、記憶材3a、3b、9a、9bに外
力を付与することで、該記憶材3a、3b、9a、9b
を外力に応した形状に変形させることが可能である。そ
して記憶材3a、3b、9a、9bを通電或いは発熱体
の発熱により70℃以上に加熱すると、該記憶材3a3
b、9a、9bの組織がA相に変態して記憶した形状を
回復する。
復温度を約70℃として選定している。この場合、記憶
材3a、3b、9a、9bは常温状態に於いてはM相組
織を有する。即ち、記憶材3a、3b、9a、9bに外
力を付与することで、該記憶材3a、3b、9a、9b
を外力に応した形状に変形させることが可能である。そ
して記憶材3a、3b、9a、9bを通電或いは発熱体
の発熱により70℃以上に加熱すると、該記憶材3a3
b、9a、9bの組織がA相に変態して記憶した形状を
回復する。
記憶材3a、3b、9a、9bに対する形状回復温度約
70℃は通常の使用状態に於ける自動車等の乗用機に充
分通用し得る温度である。
70℃は通常の使用状態に於ける自動車等の乗用機に充
分通用し得る温度である。
また記憶材9Cの形状回復温度を約−5℃に選定してい
る。従って、常温状態に於ける記憶材9Cの組織は、常
にA相となり記憶形状を回復した状態となっている。
る。従って、常温状態に於ける記憶材9Cの組織は、常
にA相となり記憶形状を回復した状態となっている。
ここで、シートベルト7に複合した記憶材9a〜9Cの
A相状態に於ける剛性について説明すると、記憶材9a
の剛性は常温域に於いて常にA相状態にある記憶材9C
の剛性よりも高い値で設定されている。また記憶材9b
の剛性は記憶材9aの剛性よりも高い値で設定されてい
る。
A相状態に於ける剛性について説明すると、記憶材9a
の剛性は常温域に於いて常にA相状態にある記憶材9C
の剛性よりも高い値で設定されている。また記憶材9b
の剛性は記憶材9aの剛性よりも高い値で設定されてい
る。
上記の如く構成したシートベルト装置に於いて、シート
lに着座した乗員にシートベルト7を装着する場合につ
いて、第1図及び第5図乃至第8図を用いて説明する。
lに着座した乗員にシートベルト7を装着する場合につ
いて、第1図及び第5図乃至第8図を用いて説明する。
先ず、第1図の状態で乗員がシートlに着座し、スイッ
チ13を操作してベルト4に複合した記憶材3a及びシ
ートベルト7に複合した記憶材9aに通電し、該記憶材
3a、9aを発熱させる。
チ13を操作してベルト4に複合した記憶材3a及びシ
ートベルト7に複合した記憶材9aに通電し、該記憶材
3a、9aを発熱させる。
前記記憶材3a、9aが形状回復温度以上に昇温すると
、第5図に示すように記憶材3a、9aが記憶形状を回
復する。即ち、記憶材3aの形状回復に伴ってベルト4
が直線状に変形して収納装置6から繰り出され、該ベル
ト4に取り付けたバックル2を一定位置まで突出させる
。同時に記憶材9aの変形に伴ってシートベルト7が湾
曲する。
、第5図に示すように記憶材3a、9aが記憶形状を回
復する。即ち、記憶材3aの形状回復に伴ってベルト4
が直線状に変形して収納装置6から繰り出され、該ベル
ト4に取り付けたバックル2を一定位置まで突出させる
。同時に記憶材9aの変形に伴ってシートベルト7が湾
曲する。
次いで記憶材9bに通電して該記憶材9bの記憶形状を
回復させると、第6図に示すように記憶材9bの変形に
伴ってシートベルト7が車体フレーム5に固定された端
部7aを基点として湾曲する。この変形によりタングブ
レー目0が一定位置まで突出したバックル2と係合する
ことで、シート1に着座した乗員にシートベルト7を装
着する。
回復させると、第6図に示すように記憶材9bの変形に
伴ってシートベルト7が車体フレーム5に固定された端
部7aを基点として湾曲する。この変形によりタングブ
レー目0が一定位置まで突出したバックル2と係合する
ことで、シート1に着座した乗員にシートベルト7を装
着する。
第7図は第6図の平面説明図である。同図に示すように
、記憶材3a、9a、9bの形状回復に伴うベルト4及
びシートベルト7の変形形状は、シート1に着座した乗
員の位置が最悪の状態にあることを想定した形状を有し
ている。従って、シートベルト7は乗員のフロント側に
ブリッジ状に張り渡されている。このとき、収納装置6
に収納されたベルト4の略全部が繰り出されると共に、
シートベルト7が車体5に固定された端部7aを基点と
して変形することで前記形状を形成しており、同時にリ
トラクタ8に収納されたシートベルト7もシートベルト
7に複合した記憶材9a、9bの変形に伴って引き出さ
れる。
、記憶材3a、9a、9bの形状回復に伴うベルト4及
びシートベルト7の変形形状は、シート1に着座した乗
員の位置が最悪の状態にあることを想定した形状を有し
ている。従って、シートベルト7は乗員のフロント側に
ブリッジ状に張り渡されている。このとき、収納装置6
に収納されたベルト4の略全部が繰り出されると共に、
シートベルト7が車体5に固定された端部7aを基点と
して変形することで前記形状を形成しており、同時にリ
トラクタ8に収納されたシートベルト7もシートベルト
7に複合した記憶材9a、9bの変形に伴って引き出さ
れる。
上記の如くしてタングプレーNOがバックル2と係合し
、乗員に対しシートベルト7を装着した後、記憶材3a
、9a、9bに対する通電を遮断すると、記憶材3a、
9a、9bの温度が降下し、組織がA相からM相に変態
する。そして記jQ材3bに通電すると、該記jfJ材
3bの温度が上昇して記憶形状を回復する。このときベ
ルト4は記憶材3bの形状回復に伴い収納装置6に収納
され、バックル2は収納装置6の開口6cの位置に退避
し、シートベルト7はベルト4の変形に応じて変形する
。
、乗員に対しシートベルト7を装着した後、記憶材3a
、9a、9bに対する通電を遮断すると、記憶材3a、
9a、9bの温度が降下し、組織がA相からM相に変態
する。そして記jQ材3bに通電すると、該記jfJ材
3bの温度が上昇して記憶形状を回復する。このときベ
ルト4は記憶材3bの形状回復に伴い収納装置6に収納
され、バックル2は収納装置6の開口6cの位置に退避
し、シートベルト7はベルト4の変形に応じて変形する
。
前記状態に於けるシートベルト7にはりトラクタ8によ
る引張力が作用している。このため、シートベルト7を
シート1に着座した乗員に苦痛を与えることなく装着す
ることが可能となる。
る引張力が作用している。このため、シートベルト7を
シート1に着座した乗員に苦痛を与えることなく装着す
ることが可能となる。
乗員がシートベルト7を着用した時、記憶材3a、9a
、9bに対する通電は遮断され、且つ記憶材3bに対す
る通電は維持されている。このため、収納装置6に収納
されているベルト4は、記憶材3bの作用により軸6a
に強固に巻き付けられており、車体に衝撃力が作用して
も、収納装置6から繰り出される虞がない、従って、車
体に予期しない衝撃力が作用したときには、シートベル
ト7をリトラクタ8によって緊急ロックすることが出来
る。またM相組織にある記憶材3.9は伸び率が大きい
ため、衝撃力を吸収する際のシートベルト7の伸長に伴
って変形することが出来る。
、9bに対する通電は遮断され、且つ記憶材3bに対す
る通電は維持されている。このため、収納装置6に収納
されているベルト4は、記憶材3bの作用により軸6a
に強固に巻き付けられており、車体に衝撃力が作用して
も、収納装置6から繰り出される虞がない、従って、車
体に予期しない衝撃力が作用したときには、シートベル
ト7をリトラクタ8によって緊急ロックすることが出来
る。またM相組織にある記憶材3.9は伸び率が大きい
ため、衝撃力を吸収する際のシートベルト7の伸長に伴
って変形することが出来る。
次に装着状態にあるシートベルト7の着用を解除する場
合について、第9図を用いて説明する。
合について、第9図を用いて説明する。
タングプレート10とバックル2との係合を解除すると
、シートベルト7にはりトラクタ8による引張力が作用
しており、且つ記憶材9cが超弾性現象を有することか
ら、該記憶材9cが記憶した形状を回復し、これに伴い
シートベルト7を変形させる。このとき、シートベルト
7はリトラクタ8に収納されると共に吊輪12から垂下
された形状に変形する。
、シートベルト7にはりトラクタ8による引張力が作用
しており、且つ記憶材9cが超弾性現象を有することか
ら、該記憶材9cが記憶した形状を回復し、これに伴い
シートベルト7を変形させる。このとき、シートベルト
7はリトラクタ8に収納されると共に吊輪12から垂下
された形状に変形する。
またシートベルト7の着用を解除する際に、記憶材3b
に対する通電を解除すると共に記憶材3a、9a、9b
に対し通電することによって、シートベルト7を一度第
6図に示す状態に復帰させ、タングプレートlOとバッ
クル2との係合を解除した後、記ta材3bに通電する
と共に記憶+43a9a、9bに対する通電を解除する
ようにしても良い。
に対する通電を解除すると共に記憶材3a、9a、9b
に対し通電することによって、シートベルト7を一度第
6図に示す状態に復帰させ、タングプレートlOとバッ
クル2との係合を解除した後、記ta材3bに通電する
と共に記憶+43a9a、9bに対する通電を解除する
ようにしても良い。
また記憶材3,9を加熱するに際し、周囲の繊維に熱影
響を与える虞のある場合、記憶材3.9にポリアミド(
メタ系)、ポリイミド、ポリアミドイミド、フン素樹脂
等のコーティング処理を施すことが好ましい。
響を与える虞のある場合、記憶材3.9にポリアミド(
メタ系)、ポリイミド、ポリアミドイミド、フン素樹脂
等のコーティング処理を施すことが好ましい。
また記憶材3.9に通電するためのスイッチ13は、車
体フレーム5或いはドアに個別に設けることが可能であ
るが、例えばイグニッションキーと連動させることも可
能であり、またアラームスイッチと連動させることも可
能である。
体フレーム5或いはドアに個別に設けることが可能であ
るが、例えばイグニッションキーと連動させることも可
能であり、またアラームスイッチと連動させることも可
能である。
前述の実施例に於いて、記憶材3.9に通電することに
よって該記憶材3.9を発熱するように構成したが、夫
々の記憶材3.9に添わせて例えばPCTサーミスタ等
の発熱体、或いはスペチア素子等の加熱、冷却素子を配
設し、これ等の発熱体を加熱手段として用いることも可
能である。
よって該記憶材3.9を発熱するように構成したが、夫
々の記憶材3.9に添わせて例えばPCTサーミスタ等
の発熱体、或いはスペチア素子等の加熱、冷却素子を配
設し、これ等の発熱体を加熱手段として用いることも可
能である。
また前述の実施例に於いて、記憶材3.9を加熱するた
めにスイッチ13を用いたが、これはスイッチ13を操
作することによって動作をスタートするシーケンス回路
を構成して各記憶材3a、3b9a、9bに対し選択的
に通電し得るように構成することが好ましい。
めにスイッチ13を用いたが、これはスイッチ13を操
作することによって動作をスタートするシーケンス回路
を構成して各記憶材3a、3b9a、9bに対し選択的
に通電し得るように構成することが好ましい。
〈発明の効果〉
以上詳細に説明したように、本発明のシートベルト装置
は、乗員が着座するためのシートの一方側に、略全長に
わたって記憶材を複合すると共に係止部材を有するベル
トと該ベルトを収納する収納手段とを設け、他方側に、
固定端部から所定長さにわたって記憶材を複合すると共
に係合部材を有するシートベルトと該シートベルトの他
端と接続したりトラクタを設け、且つベルト及びソート
ベルトに複合された記憶材を加熱するための加熱手段と
を設けて構成したので、乗員がシートに着座して加熱手
段によって記(g材を加熱すると、記憶材が予め記憶し
た形状を回復し、記tα材の形状回復に伴ってベルト及
びシートベルトが変形するため、シートに着座した乗員
に自動的にシートベルトを装着し、或いは装着を解除す
ることが出来る。
は、乗員が着座するためのシートの一方側に、略全長に
わたって記憶材を複合すると共に係止部材を有するベル
トと該ベルトを収納する収納手段とを設け、他方側に、
固定端部から所定長さにわたって記憶材を複合すると共
に係合部材を有するシートベルトと該シートベルトの他
端と接続したりトラクタを設け、且つベルト及びソート
ベルトに複合された記憶材を加熱するための加熱手段と
を設けて構成したので、乗員がシートに着座して加熱手
段によって記(g材を加熱すると、記憶材が予め記憶し
た形状を回復し、記tα材の形状回復に伴ってベルト及
びシートベルトが変形するため、シートに着座した乗員
に自動的にシートベルトを装着し、或いは装着を解除す
ることが出来る。
またシートベルトの着用時に車体に予期しない衝撃力が
作用しても、この衝撃をリトラクタによってロックされ
たシートベルトによって吸収することが出来る等の特徴
を有するものである。
作用しても、この衝撃をリトラクタによってロックされ
たシートベルトによって吸収することが出来る等の特徴
を有するものである。
第1図はシートベルトの装置の説明図、第2図はベルト
の説明図、第3図はシートベルトの説明図、第4図(A
)〜(C)は記憶材に記tiさせた形状の説明図、第5
図乃至第9図は記憶材を加熱したときのシートベルトの
説明図である。 ■はシート、2はバックル、3.3a、3b。 9.9a〜9Cは記憶材、4はベルト、6は収納装置、
6aは軸、6bはケース、7はシートベルト、7a、7
bは端部、8はリトラクタ、10はタングプレート、1
3はスイッチ、14a〜14c、16a〜16Cは導体
である。
の説明図、第3図はシートベルトの説明図、第4図(A
)〜(C)は記憶材に記tiさせた形状の説明図、第5
図乃至第9図は記憶材を加熱したときのシートベルトの
説明図である。 ■はシート、2はバックル、3.3a、3b。 9.9a〜9Cは記憶材、4はベルト、6は収納装置、
6aは軸、6bはケース、7はシートベルト、7a、7
bは端部、8はリトラクタ、10はタングプレート、1
3はスイッチ、14a〜14c、16a〜16Cは導体
である。
Claims (1)
- 略全長にわたって形状記憶材を複合すると共に係止部
材を有するベルトと前記ベルトを収納するための収納手
段とをシートの一方の側に設け、固定端部から所定長さ
にわたって形状記憶材を複合すると共に前記係止部材と
係合する係合部材を有するシートベルトと前記シートベ
ルトの他端と接続した緊急ロック機構を有するリトラク
タとをシートの他方側に設け、且つ前記ベルト及びシー
トベルトに複合した形状記憶材を加熱するための加熱手
段を有することを特徴としたシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1216031A JPH0379448A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | シートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1216031A JPH0379448A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | シートベルト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0379448A true JPH0379448A (ja) | 1991-04-04 |
Family
ID=16682211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1216031A Pending JPH0379448A (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | シートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0379448A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7258188B2 (en) * | 2004-04-22 | 2007-08-21 | General Motors Corporation | Variable seat belt |
US8201850B2 (en) * | 2008-04-26 | 2012-06-19 | GM Global Technology Operations LLC | Adjustable belt tensioning utilizing active material actuation |
JP2013226881A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Autoliv Development Ab | センサベルト装置 |
-
1989
- 1989-08-24 JP JP1216031A patent/JPH0379448A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7258188B2 (en) * | 2004-04-22 | 2007-08-21 | General Motors Corporation | Variable seat belt |
US8201850B2 (en) * | 2008-04-26 | 2012-06-19 | GM Global Technology Operations LLC | Adjustable belt tensioning utilizing active material actuation |
JP2013226881A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Autoliv Development Ab | センサベルト装置 |
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