JPH0321546A - シートベルト及びシートベルト装置 - Google Patents

シートベルト及びシートベルト装置

Info

Publication number
JPH0321546A
JPH0321546A JP8580789A JP8580789A JPH0321546A JP H0321546 A JPH0321546 A JP H0321546A JP 8580789 A JP8580789 A JP 8580789A JP 8580789 A JP8580789 A JP 8580789A JP H0321546 A JPH0321546 A JP H0321546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat belt
memory material
shape
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8580789A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsune Momose
百瀬 皓常
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UINGU HAISERA KK
Original Assignee
UINGU HAISERA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UINGU HAISERA KK filed Critical UINGU HAISERA KK
Priority to JP8580789A priority Critical patent/JPH0321546A/ja
Publication of JPH0321546A publication Critical patent/JPH0321546A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は自動車等に於いてシートに着座した乗員を保護
するためのシートベルトとシートベルト装置に関するも
のである。
〈従来の技術〉 従来より、自動車等の乗用機にあっては、該乗用機に予
期しない衝撃等が作用したときの保護のため、シートに
着座した乗員がシートヘルトを着用し得るように構成さ
れている. 前記乗用機に用いられるシートベルトとして、例えば特
開昭62−112572号公報に示されるように、乗員
に作用する衝撃を吸収するために、通度゛な伸長性を有
するポリエステル繊維を用いて織成したものが提案され
ている. また特に自動車等に於けるシートベルト装置として、特
開昭61−139541号公報に示されるように、緊急
ロック可能なリトラクタを有する三点式シートヘルト装
置が提案されている。
く発明が解決しようとする課題〉 近年に至り、特に自動車等の車両の乗員に対しシートベ
ルトの着用が義務づけられているが、必ずしも全ての人
が確実に着用しているとは言えないのが現状である。特
に、上記技術の如き従来のシートベルト装置にあっては
、車両のシートに着座した乗員がシートベルトを着用す
るに際し、乗員が自らシートベルトの引き出し、及び該
シートベルトに装着されたタングプレートとバソクルと
の保合等の操作を行わなくてはならないため、この操作
が繁雑である。
またシートに着座した乗員にシートベルトを自動的に装
着させるための装置が開発されているが、乗員の体格,
姿勢或いはシートの前後位置等種々の不確定な条件が多
く、未だに完全なものは提供されていないのが実情であ
る。
本発明の目的は、自動車等のシートに着座した乗員にシ
ートベルトを自動的に装着することが出来るシートベル
トとシートベルト装置を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための本発明のシートヘルトは、天
然繊維,合成繊維等の繊維を織威してなるベルトの一端
側から所定長さにわたって所定温度以上に加熱したとき
に予め記憶させた形状に復帰することが出来る複数の形
状記憶材を複合させて横威されるものである。
またシートベルト装置は、乗員が着座するためのシート
と、前記シートの一方の側に固定して設けられたバック
ルと、前記シートに着座した乗員を拘束するための請求
項(1)記戦のシートヘルトと、前記シートの他方側に
設けられシートベルトに於ける形状記憶材を複合した部
分を収納するための収納手段と、前記シートの他方側に
設けられシートベルトに於ける形状記憶材を複合しない
部分を収納するためのリトラクタと、前記シートベルト
に装着されたタングプレートと、前記シートヘルトに複
合された形状記憶材を加熱するための加熱手段とを有し
て構成されるものである。
く作用〉 上記シートベルトは、天然繊維,合成繊維等の繊維を織
成して構成したベルト(以下単に『ベルト』という)の
一端側から所定長さにわたって、予め所定の形状を記憶
させた複数の形状記憶材(以下r記憶材jという)、例
えば形状記憶合金或いは形状記憶樹脂を複合させて構或
したので、通常の温度状態では外力に応して変形させる
ことが出来、珪つ咳記憶材を加熱手段によって加熱する
ことによって、該記憶材を予め記憶させた形状に復帰さ
せ、この記憶材の変形に伴ってベルトを変形させること
が出来る。
従って、ヘルトに複合された複数の記憶材に、夫々シー
トに着座した乗員にベルトを装着し得る形状、或いはベ
ルトを巻き取る際の形状等を記憶させることによって、
記憶材を選択的に加熱することで乗員に対するベルトの
装着及び乱脱を自動的に1テうことか出来る。
また上記シートヘル1〜装置は、乗員が着座するための
シートの一方側にバックルを固定して設けると共に、他
方側に記憶材を複合していない部分のベルトを収納する
ためのリトラクタと、記憶材を複合した部分のベルトを
収納するための収納手段を設け、リトラクタには前記の
如く構成したシートベルトの記憶材を複合していない側
の端部を接続すると共に、収納手段には記憶材を複合し
た側の端部を接続し、且つ該シートヘルトにバノクルと
係合するタングプレートを装着し、更にシートベルトに
複合された記憶材を加熱するための加熱手段とを設けて
構成したので、シートに乗員が着座して加熱手段を操作
して記憶材を加熱すると、記憶材が予め記憶した形状に
復帰する。このとき、記憶材の変形に伴ってベルトが変
形するため、シートベルトをシートに着座した乗員に装
着することが出来る。
またシートベルト着用後加熱手段による記憶材の加熱を
遮断しても、タングプレートとバソクルLの係合状態を
解除しない限りシートヘルトの着用状態を維持すること
が出来る。
く実施例〉 以下上記手段を適用したシートヘルトとシートヘルト装
置の一実施例を図を用いて説明する。
第1図はシートヘルトの説明図、第2図(A)〜(1’
)は記憶材に記憶させた形状の説明図、第3図(A) 
, (B)は記憶材を加熱したときのシートヘルトの説
明図である。
図に於いて、シートヘルトlは該ヘルト1の端部la、
即ちヘルト2の一端側から所定長さに複数の記憶材3 
(3a〜3f)が複合されて構成され、端部1b側には
記憶材は複合されていない。
そしてシートヘル}lの端部1aは後述する収納装置1
0に接続され、且つ端部1bは後述するリトラクタ9に
接続されている。尚、4a〜4fは前記各記憶材3a〜
3fに通電するためのコードであり、該コード43〜4
fも記憶材3と同様にベルト2に複合されている。
前記ベルト2としては、従来より用いられている麻や綿
等の天然繊維又はポリエステル繊維等の合成繊維を織成
したもの、或いは天然繊維と合戒繊維とを用いて織成し
たものを用いることが出来また前記記憶材3としては、
ニソケルーチタン(Ni−Ti) 合金又ハニンケルー
チタンーコバルj・(Ni −Ti−Co)合金或いは
銅一亜鉛一アルミニウム(Cu−Zn−AI)合金等の
形状記憶合金、更に、トランスl・4ポリイソプレン、
スチレン・ブクジェン共重合体、ポリウレタン等の形状
記憶樹脂等を用いることが出来る。
ベルト2と記憶材3とを複合させるには、例えば予め所
定の形状を記憶させた記憶材3をヘルト2の縦糸と共に
織成することで、第1図に示すシトベルト1を構戊する
ことが出来る。
また例えば薄板状に威形した記憶材3をヘルト2の表面
に貼着したり、或いは極<薄<織成した2枚のベルトの
間に挟んで貼着してもシートベルトlを構戒することが
出来る。
上記の如く構成したシートヘルト1に於いて、記憶材3
には予め所定の形状を記憶させたものを用いている。こ
の形状はシートベルトlを機能させる目的に応した形状
を記憶させることが可能である。即ち、記tQ材3に後
述するシ一ト5に着座した乗員の形状を記憶させた場合
には、シートヘルト1を自動的に乗員に装着し得るシー
トベルトの自動装着装置としての機能を持たせることが
出来、且つ記憶材3に収納装置lOに収納した状態の形
状を記憶させた場合には、装着状態を解除されたシート
ヘルト1を自動的に収納し得るソートベルトの自動収納
装置としての機能を持たせることが出来る。
本実施例では、各記憶材3a〜3fに後述するような形
状を記憶させることによって、シ一ト5に着座した乗員
にシートヘルト1を自動的に装着させると共に、該ベル
トlの着用を解除したときに自動的に収納装置10に収
納し得るように構成されている。
第2図(八)〜(F)はヘルト2に複合した記憶材3a
〜3rの夫々に記teさ廿た形状の説明図である。
図に於いて、記憶材3aはベルト2の端部1aから複合
されており、該記憶材3aには同図(A)に示すように
直線状の形状が記憶されている。また記憶材3bは前記
記憶材3aと同様にヘルト2の端部1aから複合されて
おり、該記憶材3bには同図(B)に示すように渦巻状
の形状が記憶されている。従って、通常の温度状態で任
意の形状に変形されたシートベルト1は、記憶材3bを
選択的に加熱することによって、端部1aを中心として
渦巻状に巻き付けられる。また前記の如くして渦巻状に
巻き付けられたシートベルトlは、記憶材3bに対する
加熱を停止すると共に記憶材3aを加熱することによっ
て、直線状に引き伸ばされる。
記憶材3cは前記記憶材3a,3bから所定距離離隔し
た位置に於いてベルト2に複合され、同図(C)に示す
ように、湾曲状の形状が記憶されている。この記億形状
はシ一ト5に着座した乗員にシートベルト1を装着し得
る形状を有している。
記憶材3dは前記記憶材3a,3bと連続すると共に、
一部が記憶材3cと重複してヘルト2に複合されており
、同図(D)に示すように屈11hシた形状が記憶され
ている.また記位材3eも同様に屈曲した形状が記憶さ
れており、一部が記憶材3Cと重複してベルト2に複合
されている。これ等の記憶材3d,3aは、記憶材3c
と協働してシートに着座した乗員にシートベルト1を装
着し得るよう構成されている。
記憶材3fは前記記憶材30〜3eと略等しい長さを持
って平行してベルト2に複合されている。
そしてこの記憶材3rには、略直線状の形状が記憶され
ており、該記憶形状は不使用状態に於けるシートベルト
lがセンタービラーから垂下されている形状となってい
る。記憶材3fは、特に超弾性効果を持って構成された
ものが好ましい.第3図(A) , (B)は前記記憶
材3a,3c 〜3eを加熱したときのシートベルト1
の変形状態を示す説明図であり、同図(A)は平面図、
同図(B)は正面図である。
一般にシートに着座した乗員に自動的にシートベルトを
装着させることは困難である.それは乗員の体格,体形
等及びシートの前後位置の調整等の不確定な要素が多く
、一義的に位置を決定し得ないからである.然し、想定
し得る最悪の条件を設定し、且つ該条件よりも更に安全
率を見込んだ状態を想定すれば必ずしも不可能ではない
従って、前記各記憶材3a,3c〜3eには前記条件に
よって設定した形状が記憶されている.即ち、図に示さ
れるように、乗員にシートベルト1を装着する際には、
該ベルト1は乗員よりもフロント側に充分な余裕を持っ
た形状に変形し得るように構成されている. 次に記憶材3に前述した如き形状を記憶させる場合につ
いて説明する.本実施例では、記憶材3としてNi一↑
i−Co合金(例えば大同特殊鋼株式会社製κIOII
ALLOY−S)による形状記憶合金を用いているが、
他の材料を用いても同様にして所定の形状を記憶させる
ことが出来る. 前記記憶材3による形状の記憶は以下のプロセスによっ
て行われる.即ち、記憶材3を記憶すべき形状に拘束し
て母相(オーステナイト相)にまで加熱し(約300℃
〜600℃)、次に前記状態の記憶材3を急冷してM相
(マルテンサイト相)に変態させることで所定の形状を
記憶させることが出来る. 所定形状を記憶した記憶材3は常温状態では所望の形状
に変形することが可能であり、且つ常温状態に於いて所
望の形状に変形された記憶材3を母相への変態開始温度
以上に加熱すると記憶した形状に復帰させることが出来
る。
前記Ni −Ti−Coからなる形状記憶合金にあって
は、形状回復温度、即ち母相への変態開始温度は合金の
化学的戒分と加工率、及び形状記憶処理温度等を選択す
ることで、−30℃〜+100℃の範囲に於ける任意の
温度を選定することが出来る。
また前記合金の機械的性質はM相に於いて、横弾性係数
 1000〜1400kgf/ad引張強度  140
〜160kgf/ad伸   び      〜50% 母相に於いて、 横弾性係数 2600〜2900kgf/一引張強度 
 130〜140kgf/++ua伸   び    
  〜20% であり且つ母相からの冷却時に於けるM相への変態開始
温度が30℃以下の性質を有するものである。
従って、前記記憶材3のM相一母相変態開始温度を約7
0℃として選定した場合には、常温状態に於いてはM相
m織を有する。即ち、記憶材3を外力に応じた所望の形
状に変形することが出来る。
そして記憶材3を通電或いは発熱体の発熱により70℃
以上に加熱すると、該記憶材3の組織は母相に変態して
記憶した形状に復帰することが出来る。
前記M相一母相変態開始温度約70℃は通常の使用状態
に於ける自動車等の乗用機に充分適用し得る温度である
. 線状或いは薄板状に威形した上記性質を有する各記憶材
3a〜3rを夫々第2図(八)〜(F)に示す形状に拘
束して母相領域まで加熱し、次いで急冷すると記憶材3
a〜3fのm織がM相に変態すると共に、前記各形状を
記憶する。
前記の如くして形状を記憶させた各記憶材3a〜3fを
ベルト2に織り込み、或いはベルト2に貼着することに
よって構成されたシートヘル}1は、各記憶材3a〜3
fに選択的に通電することによって加熱することで記t
a材3が記憶した形状に復帰し、該復帰に伴ってベルト
2を変形させることが出来る。即ち、記te材3a,3
c〜3eを加熱した場合には、シ一トベル}1が第3図
に示すように、該ベルト1をシートに着座した乗員に装
着し得る形状に変化させることが出来、且つ記憶材3b
,3fを加熱した場合には、シートベルト1を収納装置
9に収納することが出来る。
本実施例に於いて、記憶材3に対し約5.5vの直流電
圧を印加して通電している.また前記電圧を変化させる
ことで記憶材3の形状復帰速度を制御することが可能で
ある. 次に上記シートベルト1を用いたシ一トベル斗装置につ
いて説明する。
第4図は上記の如く構或したシートベルト1を用いた自
動車用の三点式シートベルト装置の説明図である. 図に於いて、シ一ト5の一方側(図に於ける左側)には
、車体フレーム6に固着されたステ−7にバックル8が
取り付けられている。前記バックル8は常に一定の位置
を維持し得るように構成されている。このため、ステ−
7は剛体によって形威されることが好ましい。またバッ
クル8の開口部8aは後述するタングプレート13と円
滑に係合し得るように、従来のバックルと比較して大き
な寸法で形威されている。
シ一ト5の他方側(図に於ける右側〉の車体フレーム6
には、リトラクタ9と収納装置10とが設けられている
前記リトラクタ9は、主としてシートベルト1の記憶材
3が複合されていない部分(以下『非複合部』という)
ldを収納し得るように構成されている.リトラクタ9
の内部には図示しない回転軸が設けられ、該回転軸にシ
ートベルl−1の端部1bが固着されている.そして前
記回転軸が常に一方向に付勢されることで、シートベル
ト1を回転軸に巻き付けるようにして収納している.ま
たリトラクタ9は車体に衝撃力が作用した際に、シート
ベルトlの繰り出しを防止するための緊急ロック機構を
有して構成されている.前記リトラクタ9としては、公
知のリトラクタを用いることが可能である。
前記収納装置lOはシートベルト1の収納手段となるも
のであり、主としてシ一トベルl−1の記憶材3が複合
された部分(以下『複合部jという)Icを収納し得る
ように構或されている.前記収納装置lOは、単にシー
トベルトlの複合部1cを収納することが出来る寸法で
構成したケース10aのみで構成しても良いが、ケース
10aに軸10bを回転可能に支承して構成することが
好ましい。この場合、前記軸10bにシートベルト1の
Oiff部1aを固着することによって、該ベルト1の
複合部ICを収納装置IOに収納することが出来る.即
ち、軸10bにシートベルト1の端部1aが固着されて
おり且つ該ベルトlが収納装置10から弓き出された状
態に於いて、記憶材3bを加熱すると、記憶材3bは記
憶された渦巻状の形状に復帰する.このとき、シートベ
ルト1の端部1aが軸10bに固着されることから該ベ
ルト1は軸10bに巻き付き、シートベルト1の複合部
ICが軸lObに巻き取られることで収納装置10内に
収納される。
またシートベルトlが軸10bに巻き取られた状態に於
いて、記憶材3aを加熱すると、記憶材3aは記憶され
た直線状の形状に復帰する。このとき、シートベルトl
の端部1aが軸10bに固着されていることから該ベル
ト1は軸10bを中心として直線状に伸びようとし、収
納装ffloに形成した開口10cから外部へ繰り出さ
れる。
前述の如くして、シートベルト1の複合部1cを収納装
置10に収納し、或いは収納装置lOから繰り出すこと
が出来る。
車体フレーム6の上部には支点1lに取り付けられた吊
輪l2が設けられている。シートベルト1は前記吊輪l
2を介して車体フレーム6の上部から垂下されている。
またシートベルト1にはバックル8と係合するタングプ
レートl3が装着されている。
前記車体フレーム6の所定位置には記憶材3に通電する
ためのスイッチ14が設けられている。
上記の如く構成したシートヘルト装置に於いて、シ一ト
5に着座した乗員にシートヘルト1を装着する場合につ
いて第5図乃至第7図を用いて説明する。
先ず、第4図の状態で乗員がシ一ト5に着座し、スイノ
チl4を操作してシートヘルト1の複合部1Cに複合し
た記憶材3a,3c〜3eに通電し、該記憶材3a,3
c〜3eを加熱する。
前記記憶材3a,3c〜3eが母相への変態開始温度以
上に加熱されると、第5図に示すように記憶形状への復
帰を開始する。即ち、記憶材3dの変形に伴ってシート
ベルト1が屈曲し、記憶材3aの変形に伴って収納装置
9に収納されているシートベルトlが該装置9から繰り
出される。次いで第6図に示すように、記憶材3d,3
eの変形に伴ってシートベルトlが変形し、これにより
タングプレート13が一定位置にあるバックル8と係合
することで、シ一ト5に着座した乗員にシートベルト1
を装着する. 記憶材3a,3c〜3eが加熱されて記憶形状に復帰し
たとき、これ等の記憶材3a,3c〜3eによって変形
されたシートベルト1は、前述した如くシ一ト5に着座
した乗員の位置が最悪の状態にあることを想定した形状
を有している。従って、シートベルト1は乗員のフロン
ト側にブリソジ状に張り渡されている。このとき、収納
装置10に収納されたシートベルト1の複合部1cの略
全部が繰り出されることによって前記形状を形威してお
り、同時にリトラクタ9に収納された非複合部1dも複
合部1cの変形に伴って引き出される。
上記の如くしてタングプレート13がバソクル8と係合
し、乗員に対しシートヘルト1を装着した後、記憶材3
a,3c〜3eに対する通電を遮断すると、シートベル
トlは第6図に示すような変形した形状を保持する。そ
して記憶材3bに通電して加熱すると、該記憶材3bが
渦巻状の形状に復帰することで、繰り出されているシー
トヘルト1の記憶材3bが複合されている部分を収納装
置lOに収納する。このとき記憶材3aに対する通電が
解除されているため、温度が低下し該記憶材3aはM相
に変態しており、記憶材3bの記憶形状の復帰に伴って
変形することが出来る。
前記状態にあっては第7図に示すように、シ一トベル}
1の記憶材3bを複合した部分が収納装置10に収納さ
れており、該ヘルト1にはリトラクタ9による引張力が
作用している。また通電を解除された記憶材30〜3e
はM相に変態するため外力に応して自由に変形させるこ
とが出来る。このため、シートヘルトlに於ける記憶材
30〜3eがシートベルト1に作用するリトラクタ9の
引張力に応して変形することから、該ヘルトlをシ一ト
5に着座した乗員に苦痛を与えることなく装着すること
が出来る。
乗員がシートヘルト1を着用した後、記憶材3a,3c
〜3eに対する通電は遮断され、且つ記憶材3bに対す
る通電は維持されている。
このため、収納装110に収納されているシ一トベルl
−1は、記憶材3bの作用により軸10bに強固に巻き
付けられており、車体に衝撃力が作用しても、収納装置
10から繰り出される虞がない。従って、車体に予期し
ない衝撃力が作用したときには、シートベルト1をリト
ラクタ9によって緊急ロソクすることが出来る。またM
相Mi織にある記憶材3は伸び率が大きいため、衝撃力
を吸収する際のシートベルト1の伸長に伴って変形する
ことが出来る。
次に装着状態にあるシートヘルト1の着用を解除する場
合について、第8図を用いて説明する。
スイッチ14を操作して超弾性効果を有する記憶材3f
に通電して加熱し、手動によりタングプレーH3とバッ
クル8との保合を解除すると、記憶材3tが記憶した形
状に復帰し、これに伴いシートベルト1を変形させる.
このとき、シートベルト1にはリトラクタ9による引張
力が作用しており、従って該ベルト1の非複合部1dが
リトラクタ9に収納されると共に、記憶材3rの複合部
分が収納装置10から吊輸12までの形状に変形する。
これにより、シートベルト1をリトラクク9と収納装置
10に収納することが出来る。
またシートヘルトlの着用を解除する際に、記憶材3b
に対する通電を解除し、且つ記憶材3a,3c〜3eに
対しij1電することによって、一度第6図に示す状態
に復帰させ、タングブレ−1・工3とハンクル8との保
合を解除した後、記憶材3fに対し通電すると共に記憶
材3hに通電し、且つ記憶材3a,3c〜3eに対する
通電を解除するよう6こしても良い。
また記憶材3を加熱するに際し、周囲の繊維に熱影響を
与える虞のある場合、記憶材3にポリアミド (メタ系
〉,ポリイミド,ポリアミドイミド5フッ素樹脂等のコ
ーティング処理を施すことが好ましい。
また記憶材3に通電するためのスイッチ14は、車体フ
レーム6或いはドアに個別に設けることが可能であるが
、例えばイグニソションキーと連動させることも可能で
あり、またアラームスイッチと連動させることも可能で
ある. 前述の実施例に於いて、記憶材3に通電することによっ
て該記憶材3を加熱するように構成したが、夫々の記憶
材3に例えばPCTサーミスタ等の発熱体、或いはスペ
チア素子等の加熱,冷却素子を取り付け、これ等の発熱
体を加熱手段として用いることも可能である。
また前述の実施例に於いて、記憶材3を加熱するために
スイノチ14を用いたが、これはスイソチ14を操作す
ることによって動作をスタートするシーケンス回路を構
成して各記憶材3a〜3fに対し選択的に通電し得るよ
うに構或することが好ましい。
〈発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明のシートヘルトは、
天然繊維,合或繊維等の織維を織威して構成したベルト
の一端側から所定長さにわたって、予め所定の形状を記
憶させた複数の形状記憶材を複合させて構成したので、
通常の温度状態では外力に応して変形させることが出来
、且つ該記憶材を加熱して予め記憶された形状に復帰さ
せ、この記憶材の変形に伴ってベルトを変形させること
が出来る。
またシートベルト装置は、乗員が着座するためのシート
の一方側にバソクルを固定して設けると共に、他方側に
リトラクタと収納手段を設け、シートヘルトにバソクル
と係合するクングプレートを装着し、更にシートベルト
に複合された記憶材を加熱するための加熱手段とを設け
て構成したので、シートに乗員が着座して加熱手段を操
作して記憶材を選択的に加熱すると、加熱された記憶材
が予め記憶した形状に復帰し、これに伴ってシートベル
トが変形するため、該ベルトをシートに着座した乗員に
自動的に装着させ、或いは着用を解除することが出来る
またシートベルトに於ける記憶材の複合部分は主として
収納手段に収納されるため、該ヘルトの着用時に車体に
予期しない衝撃力が作用しても、この衝撃をリトラクタ
によってロンクされたシートヘルトによって吸収するこ
とが出来る等の特徴を有するものである.
【図面の簡単な説明】
第1図はシートヘルトの説明図、第2図(A)〜(F)
は記憶材に記憶させた形状の説明図、第3図は記憶材を
加熱したときのシートヘルトの説明図であり、同図(八
)は平面説明図、同図(B)は正面説明図、第4図は自
動車用の三点式シートヘルト装置の説明図、第5図〜第
7図はシートベルトを着用する際の説明図、第8図はシ
ートヘルトの着用を解除する際の説明図である。 lはシートヘルト、la,lbは端部、lcは複合部、
1dは非複合部、2はヘルト、3a〜3『は記憶材、4
a〜4fはコード、5はシート、6は車体フレーム、7
はステー、8はハソクル、9はリトラクタ、10は収納
装置、13はタングプレート、14はスイソチである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)天然繊維、合成繊維等の繊維を織成してなるベル
    トの一端側から所定長さにわたって所定温度以上に加熱
    したときに予め記憶させた形状に復帰することが出来る
    複数の形状記憶材を複合させて構成したことを特徴とし
    たシートベルト。
  2. (2)乗員が着座するためのシートと、前記シートの一
    方の側に固定して設けられたバックルと、前記シートに
    着座した乗員を拘束するための請求項(1)記載のシー
    トベルトと、前記シートの他方側に設けられシートベル
    トに於ける形状記憶材を複合した部分を収納するための
    収納手段と、前記収納手段と同一側に設けられ緊急ロッ
    ク機構を有すると共にシートベルトに於ける形状記憶材
    を複合しない部分を収納するためのリトラクタと、前記
    シートベルトに装着されたタングプレートと、前記シー
    トベルトに複合された形状記憶材を選択的に加熱するた
    めの加熱手段とを有して構成したことを特徴としたシー
    トベルト装置。
JP8580789A 1989-04-06 1989-04-06 シートベルト及びシートベルト装置 Pending JPH0321546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8580789A JPH0321546A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 シートベルト及びシートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8580789A JPH0321546A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 シートベルト及びシートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0321546A true JPH0321546A (ja) 1991-01-30

Family

ID=13869146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8580789A Pending JPH0321546A (ja) 1989-04-06 1989-04-06 シートベルト及びシートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0321546A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8201850B2 (en) * 2008-04-26 2012-06-19 GM Global Technology Operations LLC Adjustable belt tensioning utilizing active material actuation
US10156202B2 (en) 2016-03-04 2018-12-18 Achates Power, Inc. Barrier ring and assembly for a cylinder of an opposed-piston engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8201850B2 (en) * 2008-04-26 2012-06-19 GM Global Technology Operations LLC Adjustable belt tensioning utilizing active material actuation
US10156202B2 (en) 2016-03-04 2018-12-18 Achates Power, Inc. Barrier ring and assembly for a cylinder of an opposed-piston engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6969122B2 (en) Seat belt extender
US5294183A (en) Shock absorber for vehicle seat belt
US6827044B2 (en) Animal restraint system for vehicles
US6810535B1 (en) Helmet restraint system
US5658012A (en) Seat belt webbing energy management device
US20060279115A1 (en) Vehicular head and neck safety system and method
US6116696A (en) Interlocking detachable seat belt system
US6406059B1 (en) Inflatable safety belt for motor vehicles
DE102018101317A1 (de) Kragenförmiger airbag
US20070018442A1 (en) Vehicle driver and passenger restraining device
CN110194121A (zh) 座椅安全带总成
CN110194120A (zh) 座椅安全带总成
US3321246A (en) Safety harnesses
CN110194119A (zh) 座椅安全带总成
EP2003026A2 (en) Stretchable webbing, inflatable belt, and inflatable belt apparatus
EP2003027A2 (en) Stretchable webbing, inflatable belt, and inflatable belt apparatus
EP1064175A1 (en) Vehicle occupant restraint harness
JPH0321546A (ja) シートベルト及びシートベルト装置
US3162485A (en) Safety harness
JPH0379448A (ja) シートベルト装置
JPH02231247A (ja) シートベルト及びシートベルト装置
JPS6094849A (ja) 自動車用の安全ベルト
JP2007137177A (ja) シートベルト装置
EP1342631B1 (en) Animal restraint system for vehicles
JP2020006918A (ja) バックル装置及びそれを備えたシートベルト装置