JP5057150B2 - 静電容量式乗員検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両シートにおける乗員の有無を判別する静電容量式乗員検知装置に関する。
従来、静電容量式乗員検知装置は、静電容量式のセンサ部と乗員検知ECU(電子制御ユニット)とを備えている。このうち、センサ部は、電極に発生させた微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力するものである(例えば、特許文献1乃至3参照)。
すなわち、車両シートが空席の場合、センサ部の一対の電極間には、ちょうど空気が介挿されることになる。また、車両シートにCRS(チャイルド・レストレイント・システム=チャイルドシートなどの年少者拘束装置)が搭載されている場合、センサ部の一対の電極間には、CRSが介挿されることになる。また、車両シートに乗員が着座している場合、静電容量式センサの一対の電極間には、乗員の人体が介挿されることになる。
ここで、空気の比誘電率は、約1である。また、材質にも依るがCRSの比誘電率は、約2〜5である。また、人体の比誘電率は、約50である。このように、空気、CRS、人体の比誘電率は、それぞれ異なる。したがって、介挿物の種類により、静電容量式センサの一対の電極間の静電容量も異なる。
この静電容量の差異に基づき、乗員検知ECUは、乗員判別を行っている。すなわち、乗員検知ECUは、車両シートが空席か、CRSが装着されているか、大人が着座しているか、を判別している。エアバッグECUは、乗員検知ECUの判別結果に基づき、袋体の展開許可/禁止を決定する。具体的には、車両シートが空席の場合及びCRSが装着されている場合は、袋体を展開禁止状態とする。一方、車両シートに大人が着座している場合は、袋体を展開許可状態とする。
特表2003−530576号公報 特開2000−249773号公報 特開2006−27591号公報
しかしながら、空席時とCRS搭載時とでは静電容量の差が小さいため、従来の静電容量式センサを用いた乗員検知システムでは、両者の判別が困難であるという問題がある。すなわち、エアバッグの展開制御においては、乗員着座(袋体展開許可)と空席又はCRS搭載(袋体展開禁止)とを判別可能であればよいが、シートベルト非装着の警告に関しては、空席(警告不要)とCRS搭載(警告必要)とを判別する必要がある。このため、従来、空席とCRS搭載とを判別するためには静電容量式センサとは別に歪式センサ等の荷重センサを設ける必要があり、構成が複雑化してコストも増大するという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で空席とCRSとを確実に判別可能な静電容量式乗員検知センサを提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.車両シートにおける乗員の有無を判別する静電容量式の乗員検知装置であって、
前記車両シートの座面に配設された第1電極と、
前記車両シートにおける前記第1電極よりも反表面側に配設された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配設された絶縁性弾性体と、
前記第1電極に負荷電流を供給する電源部と、
前記第2電極が前記第1電極と同電位とされた第1モードと前記第2電極が車両ボディに接地された第2モードとを切り換えるスイッチ部と、
前記第1モードの場合に前記第1電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づいて前記シートの乗員を判別する乗員判別手段と、
前記第2モードの場合に前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に基づいて前記シートにおける荷重を判別する荷重判別手段と
を備えたことを特徴とする静電容量式乗員検知装置。
手段1によれば、スイッチ部によって第2電極が第1電極と同電位とされた第1モードに設定されると、第2電極によって車両シートの構造物による電界が打ち消された状態で、乗員判別手段が、第1電極と車両ボディとの間の静電容量に基づいて車両シートの乗員を判別する。すなわち、第1モードでは、第1電極と車両ボディとの間に介挿される物質(空気、CRS、人体)の比誘電率の違いに起因して静電容量が変化するので、その静電容量に基づいて、乗員判別手段が、例えば、車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを判別することができる。そして、その判別結果に基づいて、例えば、エアバッグ等の乗員保護装置の起動を制御することができる。
一方、スイッチ部によって第2電極が車両ボディに接地された第2モードに設定されると、荷重判別手段が、第1電極と第2電極との間の静電容量に基づいて車両シートにおける荷重を判別する。すなわち、第2モードでは、車両シート上の搭載物の荷重に応じて絶縁性弾性体の厚さが変化し、これに起因して絶縁性弾性体を挟む第1電極と第2電極との間の静電容量が変化するので、その静電容量に基づいて、荷重判別手段が、例えば、車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを判別することができる。そして、その判別結果に基づいて、例えば、ベルトバックル・スイッチの出力信号に基づいてシートベルト非装着を検出した場合にシートベルト締め忘れの警告を行うように構成することができる。
2.前記乗員判別手段は、前記第1モードの場合に前記第1電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づく値を第1閾値と比較することにより前記車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを判別し、
前記荷重判別手段は、前記第2モードの場合に前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に基づく値を第2閾値と比較することにより前記車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを判別することを特徴とする手段1に記載の静電容量式乗員検知装置。
手段2によれば、乗員判別手段は、第1モードの場合に第1電極と車両ボディとの間の静電容量に基づく値を第1閾値と比較することにより、車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを簡単な処理で判別することができる。また、荷重判別手段は、第2モードの場合に第1電極と第2電極との間の静電容量に基づく値を第2閾値と比較することにより、車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを簡単な処理で判別することができる。
3.前記車両シートにおいて前記第1電極に隣接して配置された第3電極を更に備え、
前記スイッチ部は、前記第2電極を前記第1電極と同電位とし且つ前記第3電極を前記第1電極に電気的に導通させた前記第1モードと、前記第2電極を車両ボディに接地し且つ前記第3電極を前記第1電極に電気的に導通させた前記第2モードと、前記第2電極を前記第1電極と同電位とし且つ前記第3電極を前記第1電極と絶縁させた第3モードとを切り換え可能であり、
前記乗員判別手段は、前記第1モードの場合に前記第1電極及び前記第3電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づいて前記車両シートの乗員を判別し、
前記荷重判別手段は、前記第2モードの場合に、前記第1電極及び前記第3電極と前記第2電極との間の静電容量に基づいて前記車両シートにおける荷重を判別するものであって、
前記第3モードの場合に前記第1電極と前記第3電極との間の静電容量に基づいて前記車両シートが被水したか否かを判別する被水判別手段を更に備えたことを特徴とする手段1に記載の静電容量式乗員検知装置。
手段3によれば、乗員判別手段は、第1モードの場合に第1電極及び第3電極と車両ボディとの間の静電容量に基づいて車両シートの乗員を判別する。また、荷重判別手段は、第2モードの場合に第1電極及び第3電極と第2電極との間の静電容量に基づいて車両シートにおける荷重を判別する。一方、被水判別手段は、第3モードの場合に第1電極と第3電極との間の静電容量に基づいて車両シートが被水したか否かを判別する。
ここで、第3モードでは、第1電極と第3電極との間に電界が形成される。また、第1電極及び第3電極は共に車両シートに埋設されている。つまり、第1電極および第3電極は、車両シート表面ではなく、車両シート内部に配置されている。このため、車両シート表面に接触する乗員の人体は、第1電極と第3電極との間の電界に影響を与えにくい。よって、被水時(水分を含有する液体が車両シート内部に浸入した時)に限り、第1電極と第3電極との間の電界に影響が現れる。このように、第1電極と第3電極との間の電界に着目することで、車両シートが被水したか否かを確実に判別することができる。そして、車両シートの被水を被水判別手段によって検出し、例えば、被水時には第1モードにおける乗員判別や第2モードにおける荷重判別の結果を採用しないように構成することにより、誤った乗員判別や荷重判別の結果に基づいてエアバッグ制御等が行われることを防止することができる。
4.前記乗員判別手段は、前記第1モードの場合に前記第1電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づく値を第1閾値と比較することにより前記車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを判別し、
前記荷重判別手段は、前記第2モードの場合に前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に基づく値を第2閾値と比較することにより前記車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを判別し、
前記被水判別手段は、前記第3モードの場合に前記第1電極と前記第3電極との間の静電容量に基づく値を第3閾値と比較することにより前記車両シートが被水したか否かを判別することを特徴とする手段3に記載の静電容量式乗員検知装置。
手段4によれば、乗員判別手段は、第1モードの場合に第1電極と車両ボディとの間の静電容量に基づく値を第1閾値と比較することにより車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを簡単な処理で判別することができる。また、荷重判別手段は、第2モードの場合に第1電極と第2電極との間の静電容量に基づく値を第2閾値と比較することにより車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを簡単な処理で判別することができる。また、被水判別手段は、第3モードの場合に第1電極と第3電極との間の静電容量に基づく値を第3閾値と比較することにより、車両シートが被水したか否かを簡単に判別することができる。
5.前記絶縁性弾性体は、ウレタンフォームからなることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の静電容量式乗員検知装置。
手段5によれば、絶縁性弾性体がウレタンフォームからなるので、車両シートにかかる荷重に応じて歪むことで第1電極と第2電極との間の静電容量を変化させ、荷重が除去されると確実に元の形状に復帰して第1電極と第2電極との間の静電容量を元の状態に戻すことができる。
以下、本発明の静電容量式乗員検知装置を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態の静電容量式乗員検知装置1の全体構成図である。図2は、乗員検知ECU20のブロック図である。
静電容量式乗員検知装置1は、図1に示すように、車両シート(助手席)9の座面部に埋設されるセンサ部10と、乗員検知ECU(電子制御ユニット)20とから構成される。
ここで、センサ部10が搭載される車両シート9は、車両ボディ7に固定された金属製のシートパン6と、シートパン6の座面部及び背面部にそれぞれ取り付けられた発砲樹脂等からなるクッション材91と、クッション材91の表面を覆う表皮材90とから構成される。シートパン6は、車両シート9の骨格を形成している。そして、センサ部10は、車両シート9の座面部の表皮材90とクッション材91との間に介装される。
次に、センサ部10の構成について説明する。図3は、センサ部10を模式的に示す上面図である。図4は、図3におけるセンサ部10のA−A線断面図である。センサ部10は、図1乃至4に示すように、メイン電極11と、サブ電極12と、ガード電極13と、絶縁性弾性シート14と、ワイヤ15と、接続部16とを備えたシート形態のユニット部材である。尚、メイン電極11が本発明の第1電極を、サブ電極12が第3電極を、ガード電極13が第2電極を、絶縁性弾性シート14が絶縁性弾性体をそれぞれ構成するものである。
絶縁性弾性シート14は、上面にメイン電極11及びサブ電極12が設けられ、下面にガード電極13が設けられる絶縁性の弾性体からなる基材である。絶縁性弾性シート14は、荷重によって歪みやすく、荷重を取り除くと直ちに元の形状に復帰する特性を有する材料からなり、例えば、ウレタンフォーム(より具体的には、軟質ポリウレタンフォーム)を好適に用いることができる。また、絶縁性弾性シート14は、車両シート9の座面よりも小さい矩形状の平面形状を呈し、例えば3mm程度の厚さに設定されている。
メイン電極11は、乗員判別用の電極であって、絶縁性弾性シート14の上面の略中央に配置され、図示しない両面テープによって貼り付けられている。また、メイン電極11は、外周側に延びる複数のひだを有する櫛歯状を呈している。
サブ電極12は、被水判別用の電極であって、メイン電極11と同様に絶縁性弾性シート11の上面の略中央に配置され、図示しない両面テープによって貼り付けられている。サブ電極12は、内周側に延びる複数のひだを有する櫛歯状を呈している。サブ電極12は、メイン電極11の外周側に離隔して配置され、サブ電極12のひだとメイン電極11のひだとは、互いに干渉しないように交互に配置されている。このため、サブ電極12のひだと、メイン電極11のひだとの間には、ジグザグ状の隙間が形成されている。
ガード電極13は、車両シート9の構造物による電気的影響を排除するための電極であって、絶縁性弾性シート14の下面にメイン電極11と対向するように配置され、図示しない両面テープによって貼り付けられている。従って、メイン電極11とガード電極13とは、絶縁性弾性シート14を介して絶縁されている。ガード電極13は、メイン電極11と同一の平面視形状、すなわち、外周側に延びる複数のひだを有する櫛歯状を呈している。
接続部16は、車両シート9の裏側に配置されている。メイン電極11、サブ電極12、及びガード電極13は、車両シート9のクッション材91に穿設された連通孔(図略)を介して、ワイヤ15によってそれぞれ接続部16のメイン電極用端子161、サブ電極用端子162、ガード電極用端子163に結線されている。また、接続部16には、乗員検知ECU20が接続されている。
次に、乗員検知ECU20の構成について説明する。乗員検知ECU20は、図1、2に示すように、検出用I/F回路部30と、マイコン40とから構成される。
検出用I/F回路部30は、スイッチ部31と、電源部36と、電流検出部37と、電圧増幅/電流検出部38と、ガード電極用バッファー部39とを備えている。
スイッチ部31は、4個のスイッチ、すなわち、第1スイッチ32と、第2スイッチ33と、第3スイッチ34と、第4スイッチ35とから構成される。
第1スイッチ32は、メイン電極用端子161に接続された第1端子321と、ガード電極用バッファー部39の入力側に接続された第2端子322と、車両接地された第3端子323とを備えている。そして、第1スイッチ32がスイッチ位置aの時、第1端子321が第2端子322と接続され、スイッチ位置bの時、第1端子321が第3端子323と接続される。
第2スイッチ33は、電圧増幅/電流検出部38の入力側に接続された第1端子331と、第3スイッチ34の第2端子342に接続された第2端子332と、電流検出部37の出力側に接続された第3端子333とを備えている。そして、第2スイッチ33がスイッチ位置aの時、第1端子331が第2端子332と接続され、スイッチ位置bの時、第1端子331が第3端子333と接続される。
第3スイッチ34は、サブ電極用端子162に接続された第1端子341と、第2スイッチ33の第2端子332に接続された第2端子342と、ガード電極用バッファー部39の入力側に接続された第3端子343とを備えている。そして、第3スイッチ34がスイッチ位置aの時、第1端子341が第2端子342と接続され、スイッチ位置bの時、第1端子341が第3端子343と接続される。
第4スイッチ35は、ガード電極13に接続された第1端子351と、ガード電極用バッファー部39の出力側に接続された第2端子352と、車両接地された第3端子353とを備えている。そして、第4スイッチ35がスイッチ位置aの時、第1端子351が第2端子352と接続され、スイッチ位置bの時、第1端子351が第3端子353と接続される。
電源部36は、電圧V1の高周波交流電圧(例えば100kHz程度)を発生する発振回路を含み、メイン電極用端子161及びワイヤ15を介してメイン電極11に交流電圧を供給する。
電流検出部37は、メイン電極11に流れる電流を検出するための回路であって、抵抗R1と、差動増幅用オペアンプOP1とから構成される。抵抗R1は、電源部36とメイン電極用端子161との間に接続されている。差動増幅用オペアンプOP1は、2つの入力端子が抵抗R1の両端に接続され、出力端子が第2スイッチ33の第3端子333に接続されている。
電圧増幅/電流検出部38は、乗員判別モードでは電流検出部37の出力信号を増幅する電圧増幅回路として作用し、被水判別モードではサブ電極12に流れる電流を検出する電流検出回路として作用する。電圧増幅/電流検出部38は、オペアンプOP2を有し、一方の入力端子が第2スイッチ33の第1端子331に接続され且つ抵抗R2を介してフィードバック接続され、他方の入力端子が車両接地されている。また、オペアンプOP2の出力端子はマイコン40内蔵のA/D変換器に接続されている。
ガード電極用バッファー部39は、ガード電極13をメイン電極11と同電位とするための電圧増幅回路である。ガード電極用バッファー部39は、オペアンプOP3を有し、一方の入力端子が第1スイッチ32の第2端子322に接続され、他方の入力端子がフィードバック接続されている。また、オペアンプOP3の出力端子は、第4スイッチ35の第2端子352に接続されている。
マイコン40は、A/D変換器、CPU、ROM及びRAM等を内蔵する公知のマイクロコンピュータである。電圧増幅/電流検出部38から出力されるアナログ信号は、A/D変換器によってデジタル値に変換される。CPUは、A/D変換器を介して取得したデジタル値に基づいて後述する乗員判別、被水判別又は荷重判別の各処理を実行する。また、CPUは、乗員判別、被水判別又は荷重判別の結果を、図示しない通信I/Fを介してエアバッグECU50に伝送する。
エアバッグECU50は、エアバッグ60の袋体の展開許可/禁止を決定する。ダイアグW/G(警報)ランプ61は、静電容量式乗員検知装置1が正常に作動しない状態であることを乗員に知らせるための警報ランプであって、運転席前方のメータクラスタ(図略)に配置される。ダイアグW/G(警報)ランプ61は、乗員検知ECU20から出力される信号に基づいてエアバッグECU50を介して点灯される。ベルトバックル・スイッチ62は、図示しないシートベルトのバックルの装着/非装着を示す信号を出力するスイッチである。シートベルトW/G(警報)ランプ63は、乗員にシートベルトの装着を促すための警報ランプであって、運転席前方のメータクラスタ(図略)に配置される。シートベルトW/Gランプ63は、車両シート9が大人着座又はCRS装着状態であり且つシートベルト非装着である場合にエアバッグECU50を介して点灯される。
次に、静電容量式乗員検知装置1において乗員検知等を行う際の各部の作用について図面を参照しつつ説明する。図5は、静電容量式乗員検知装置1における検知処理の流れを示すフローチャートである。尚、図5のフローチャートに示す検知処理は、マイコン40のROM43に格納された検知処理プログラムをCPU42が読み出して実行することにより行われる。図6は、スイッチ部31の切替パターンを示す表である。図7は、乗員判別モードにおける静電容量の発生を示す模式図である。図8は、被水判別モードにおける静電容量の発生を示す模式図である。図9は、荷重判別モードにおける静電容量の発生を示す模式図である。図10は、各シート状態における乗員判別モードでのインピーダンス値Ima及び乗員判別用閾値Thaの一例を示すグラフである。図11は、各シート状態における被水判別モードでのインピーダンス値Imb及び被水判別用閾値Thbの一例を示すグラフである。図12は、各シート状態における荷重判別モードでのインピーダンス値Imc及び荷重判別用閾値Thcの一例を示すグラフである。尚、乗員判別モードが本発明の第1モードに、被水判別モードが第3モードに、荷重判別モードが第2モードにそれぞれ相当する。また、乗員判別用閾値Thaが本発明の第1閾値に、被水判別用閾値Thbが第3閾値に、荷重判別用閾値Thcが第2閾値にそれぞれ相当する。
図5のフローチャートに示すように、検知処理が開始されると、まず、初期設定が行われる(ステップ1。以下、ステップ1をS1と略記する。他のステップも同様。)。次に、検知処理で使用される各種の閾値が設定される(S2)。具体的には、乗員判別用閾値Tha、被水判別用閾値Thb及び荷重判別用閾値Thcが設定される。乗員判別用閾値Thaは、乗員判別モードにおいて検出用I/F回路部30からA/D変換器を介して取り込まれたインピーダンス値Imaに基づいて車両シート9に人が着座しているか否かを判別するための閾値である。被水判別用閾値Thbは、被水判別モードにおいて検出用I/F回路部30からA/D変換器を介して取り込まれたインピーダンス値Imbに基づいて車両シート9が被水しているか否かを判別するための閾値である。荷重判別用閾値Thcは、荷重判別モードにおいて検出用I/F回路部30からA/D変換器を介して取り込まれたインピーダンス値Imcに基づいて車両シート9がCRS装着状態か空席かを判別するための閾値である。
続いて、スイッチの切り替え設定が行われる(S3)。具体的には、スイッチ部31の第1スイッチ32〜第4スイッチ35のスイッチ位置を、図6のスイッチ切替パターン表に示すように、乗員判別モード、被水判別モード及び荷重判別モードの各判別モードに対応した3つのパターンで50ms毎に順次切り替えるように設定される。
ここで、乗員判別モードでは、第1スイッチ32がスイッチ位置aに、第2スイッチ33及び第3スイッチ34がスイッチ位置bに、第4スイッチ35がスイッチ位置aにそれぞれ設定される。よって、メイン電極11及びサブ電極12には、共に電源部36から高周波交流電圧が印加される。また、ガード電極13は、メイン電極11及びサブ電極12と同電位となる。この時、図7に示すように、メイン電極11及びサブ電極12とシートパン6との間に静電容量が発生する。従って、ガード電極13によって車両シート9の構造物による電界が打ち消された状態で、メイン電極11及びサブ電極12とシートパン6を介して車両ボディ7との間に流れる電流が電流検出部37によって検出される。電流検出部37の出力信号は、電圧増幅/電流検出部38によって増幅され、A/D変換器を介してマイコン40によってインピーダンス値Imaとして取り込まれる。
被水判別モードでは、第1スイッチ32、第2スイッチ33、第3スイッチ34及び第4スイッチ35がスイッチ位置aにそれぞれ設定される。よって、メイン電極11には電源部36から高周波交流電圧が印加される。サブ電極12は、メイン電極11から切断されている。また、ガード電極13は、メイン電極11と同電位となる。この時、図8に示すように、メイン電極11とサブ電極12との間に静電容量が発生する。従って、ガード電極13によって車両シート9の構造物による電界が打ち消された状態で、メイン電極11とサブ電極12との間に流れる電流は、電圧増幅/電流検出部38によって増幅されてマイコン40へ出力され、インピーダンス値Imbとして取り込まれる。
荷重判別モードでは、第1スイッチ32がスイッチ位置aに、第2スイッチ33、第3スイッチ34及び第4スイッチ35がスイッチ位置bにそれぞれ設定される。よって、メイン電極11及びサブ電極12には、共に電源部36から高周波低電圧が印加される。一方、ガード電極13は車両接地される。この時、図9に示すように、メイン電極11及びサブ電極12とガード電極13との間に静電容量が発生する。従って、電流検出部37によって、メイン電極11及びサブ電極12とガード電極13との間に流れる電流が検出される。電流検出部37の出力信号は、電圧増幅/電流検出部38によって増幅されてマイコン40へ出力される。
次に、各判別モードにおけるインピーダンス値が取り込まれる(S4)、すなわち、乗員判別モードのインピーダンス値Ima、被水判別モードのインピーダンス値Imb、荷重判別モードのインピーダンス値Imcがそれぞれ読み込まれる。
次に、乗員判別モードのインピーダンス値Imaを乗員判別用閾値Thaと比較する(S5)。ここで、空席、CRS装着、ペットボトル載置、AF05(大人着座)の各状態における乗員判別モードでのインピーダンス値Imaの一例について図10を参照しつつ説明する。図10に示されるように、AF05ではインピーダンス値Imaが75[1/MΩ]であるのに対し、空席、CRS装着及びペットボトル載置状態では15〜20[1/MΩ]である。従って、乗員判別モードでのインピーダンス値Imaを、例えば35[1/MΩ]に設定された乗員判別用閾値Thaと比較することによって、エアバッグ60の袋体の展開が必要なシート状態である大人着座状態と、袋体の展開が不要なシート状態である空席、CRS装着又はペットボトル載置状態とを判別することができる。尚、空席とCRS装着状態とは、乗員判別モードでのインピーダンス値Imaの差が例えば3[1/MΩ]程度と小さいので、乗員判別モードでこれらを判別することは困難である。
乗員判別モードのインピーダンス値Imaが乗員判別用閾値Thaよりも大きい場合(S5:Yes)、被水判別モードのインピーダンス値Imbを被水判別用閾値Thbと比較する(S6)。ここで、空席、CRS装着、大人着座(AF05)の各状態における被水判別モードでのインピーダンス値Imbの一例について図11を参照しつつ説明する。図11に示されるように、乾燥状態では、上記3つの状態におけるインピーダンス値Imbが25〜35[1/MΩ]であるのに対し、200ccの被水状態では、上記3つの状態におけるインピーダンス値Imbが100〜140[1/MΩ]である。従って、被水判別モードでのインピーダンス値Imbを、例えば60[1/MΩ]に設定された被水判別用閾値Thbと比較することによって、車両シート9における被水の有無を判別することができる。
被水判別モードのインピーダンス値Imbが被水判別用閾値Thbよりも大きい場合(S6:Yes)、車両シート9が被水しているため、S5における乗員判別結果は信頼性が低く採用することができない。従って、この場合、正確な乗員判別が不可能な状態であることを示すダイアグW/G点灯信号を送出し(S7)、本ルーチンの処理を終了する。これにより、エアバッグECU50は、ダイアグW/Gランプ61を点灯させるので、乗員に対して、現在、乗員判別が不可能な状態であることを警告することができる。
一方、S6で被水判別モードのインピーダンス値Imbが被水判別用閾値Thb以下の場合(S6:No)、車両シート9が被水していないため正確な乗員判別が可能な状態であり且つS5で乗員判別モードのインピーダンス値Imaが乗員判別用閾値Thaよりも大きいと判定されているので、車両シート9における乗員が人(すなわち大人着座状態)であることを示す信号を送出し(S8)、S4に戻る。
S5で乗員判別モードのインピーダンス値Imaが乗員判別用閾値Tha以下の場合(S5:No)、荷重判別モードのインピーダンス値Imcを荷重判別用閾値Thcと比較する(S9)。ここで、空席、CRS装着、ペットボトル載置、大人着座(AF05)の各状態における荷重判別モードでのインピーダンス値Imcの一例について図12を参照しつつ説明する。図12に示されるように、AF05ではインピーダンス値Imcが170[1/MΩ]である。CRS装着状態では115[1/MΩ]、ペットボトル載置状態では100[1/MΩ]、空席状態では97[1/MΩ]である。すなわち、CRS装着状態と空席状態とでは、インピーダンス値Imcに18[1/MΩ]の差があり、被水判別モードでのインピーダンス値Imcを、例えば108[1/MΩ]に設定された被水判別用閾値Thcと比較することによって、シートベルトの警告が必要なCRS装着状態と、シートベルトの警告が不要な空席状態とを判別することができる。
荷重判別モードのインピーダンス値Imcが荷重判別用閾値Thcよりも大きい場合(S9:Yes)、被水判別モードのインピーダンス値Imbを被水判別用閾値Thbと比較する(S10)。
被水判別モードのインピーダンス値Imbが被水判別用閾値Thbよりも大きい場合(S10:Yes)、車両シート9が被水しているため、S9における荷重判別結果は信頼性が低く採用することができない。従って、この場合、正確な荷重判別が不可能な状態であることを示すダイアグW/G点灯信号を送出し(S7)、本ルーチンの処理を終了する。これにより、エアバッグECU50は、ダイアグW/Gランプ61を点灯させるので、乗員に対して、現在、荷重判別が不可能な状態であることを警告することができる。
一方、S9で被水判別モードのインピーダンス値Imbが被水判別用閾値Thb以下の場合(S9:No)、車両シート9が被水していないため正確な荷重判別が可能な状態であり且つS9で荷重判別モードのインピーダンス値Imcが荷重判別用閾値Thcよりも大きいと判定されているので、CRS装着を示す信号を送出する(S11)。この場合、エアバッグECU50は、ベルトバックル・スイッチ62からの出力に基づいてシートベルト非装着を検出すると、CRS装着且つシートベルト非装着であると判別し、シートベルトW/Gランプ63を点灯させる。これにより、乗員に対してシートベルトの締め忘れを警告することができる。
一方、荷重判別モードのインピーダンス値Imcが荷重判別用閾値Thc以下の場合(S9:Yes)、空席状態を示す信号を送出し(S12)、S4へ戻る。そして、S4以降のステップが繰り返し実行される。
尚、マイコン40のCPUによって実行されるS5の処理が、本発明の乗員判別手段として、S9の処理が荷重判別手段として、S6及びS10の処理が被水判別手段としてそれぞれ機能する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、スイッチ部31によってガード電極13がメイン電極11と同電位とされた乗員判別モードに設定されると、ガード電極13によって車両シート9の構造物による電界が打ち消された状態で、マイコン40のCPUが、メイン電極11及びサブ電極12と車両ボディ7との間の静電容量に基づいて車両シート9の乗員を判別する。すなわち、乗員判別モードでは、メイン電極11及びサブ電極12と車両ボディ7との間に介挿される物質(空気、CRS、人体)の比誘電率の違いに起因して静電容量が変化するので、その静電容量に基づいて、例えば、車両シート9が大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを判別することができる。そして、その判別結果に基づいて、エアバッグECU50がエアバッグ60の起動(袋体の展開/非展開)を制御することができる。
一方、スイッチ部31によってガード電極13が車両ボディ7に接地された荷重判別モードに設定されると、マイコン40のCPUが、メイン電極11及びサブ電極12とガード電極13との間の静電容量に基づいて車両シート9における荷重を判別する。すなわち、荷重判別モードでは、車両シート9上の搭載物の荷重に応じて絶縁性弾性シート14の厚さが変化し、これに起因して絶縁性弾性シート14を挟むメイン電極11及びサブ電極12とガード電極13との間の静電容量が変化するので、その静電容量に基づいて、例えば、車両シート9が空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを判別することができる。そして、その判別結果に基づいて、エアバッグECU50が、例えば、ベルトバックル・スイッチ63の出力信号に基づいてシートベルト非装着を検出した場合に、シートベルトW/Gランプ63を点灯させることにより、シートベルト締め忘れを警告することができる。
また、本実施形態では、スイッチ部31が、ガード電極13をメイン電極11と同電位とし且つサブ電極12をメイン電極11と絶縁させた被水判別モードに切り換え可能であり、被水判別モードにおいてメイン電極11とサブ電極12との間の静電容量に基づいて車両シート9が被水したか否かを判別する。
ここで、被水判別モードでは、メイン電極11とサブ電極12との間に電界が形成される。また、メイン電極11及びサブ電極12共に車両シート9に埋設されている。つまり、メイン電極11及びサブ電極12は、車両シート9表面ではなく、車両シート9内部に配置されている。このため、車両シート9表面に接触する乗員の人体は、メイン電極11とサブ電極12との間の電界に影響を与えにくい。よって、被水時(水分を含有する液体が車両シート9内部に浸入した時)に限り、メイン電極11とサブ電極12との間の電界に影響が現れる。このように、メイン電極11とサブ電極12との間の電界に着目することで、車両シート9が被水したか否かを確実に判別することができる。そして、車両シート9の被水が検出された場合、乗員判別モードにおける乗員判別や荷重判別モードにおける荷重判別の結果を採用することなくダイアグW/Gランプ61を点灯させるように構成されているので、誤った乗員判別や荷重判別の結果に基づいてエアバッグ制御等が行われることを防止することができる。
特に、本実施形態では、マイコン40のCPUは、乗員判別モードの場合にメイン電極11及びサブ電極12と車両ボディ7との間の静電容量によるインピーダンスImaを乗員判別用閾値Thaと比較することにより、車両シート9が大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを簡単な処理で判別することができる(S5)。また、荷重判別モードの場合にメイン電極11とガード電極13との間の静電容量によるインピーダンスImcを荷重判別用閾値Thcと比較することにより、車両シート9が空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを簡単な処理で判別することができる(S9)。また、被水判別モードの場合にメイン電極11とサブ電極12との間の静電容量によるインピーダンスImbを被水判別用閾値Thbと比較することにより、車両シート9が被水したか否かを簡単に判別することができる(S6,S10)。
また、絶縁性弾性シート14がウレタンフォームからなるので、車両シート9にかかる荷重に応じて歪むことでメイン電極11とガード電極13との間の静電容量を変化させ、荷重が除去されると確実に元の形状に復帰してメイン電極11とガード電極13との間の静電容量を元の状態に戻すことができる。
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であることは云うまでもない。
例えば、上記実施形態では、メイン電極11とは別にサブ電極12を設け、メイン電極11とサブ電極12との間の電界に着目して車両シート9が被水したか否かを判別するように構成したが、別の手段により被水判別を行うように構成してもよい。
本発明は、静電容量式乗員検知センサにおいて簡単な構成で空席とCRSとを確実に判別することが必要な場合に利用可能である。
本発明を適用した一実施形態の静電容量式乗員検知装置の全体構成図である。 乗員検知ECUのブロック図である。 センサ部を模式的に示す上面図である。 図3におけるセンサ部のA−A線断面図である。 静電容量式乗員検知装置における検知処理の流れを示すフローチャートである。 スイッチ部の切替パターンを示す表である。 乗員判別モードにおける静電容量の発生を示す模式図である。 被水判別モードにおける静電容量の発生を示す模式図である。 荷重判別モードにおける静電容量の発生を示す模式図である。 各シート状態における乗員判別モードでのインピーダンス値Ima及び乗員判別用閾値Thaの一例を示すグラフである。 各シート状態における被水判別モードでのインピーダンス値Imb及び被水判別用閾値Thbの一例を示すグラフである。 各シート状態における荷重判別モードでのインピーダンス値Imc及び荷重判別用閾値Thcの一例を示すグラフである。
符号の説明
1 静電容量式乗員検知装置
9 車両シート
10 センサ部
11 メイン電極(第1電極)
12 サブ電極(第3電極)
13 ガード電極(第2電極)
14 絶縁性弾性シート(絶縁性弾性体)
20 乗員検知ECU
31 スイッチ部
36 電源部
40 マイコン

Claims (5)

  1. 車両シートにおける乗員の有無を判別する静電容量式の乗員検知装置であって、
    前記車両シートの座面に配設された第1電極と、
    前記車両シートにおける前記第1電極よりも反表面側に配設された第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配設された絶縁性弾性体と、
    前記第1電極に負荷電流を供給する電源部と、
    前記第2電極が前記第1電極と同電位とされた第1モードと前記第2電極が車両ボディに接地された第2モードとを切り換えるスイッチ部と、
    前記第1モードの場合に前記第1電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づいて前記シートの乗員を判別する乗員判別手段と、
    前記第2モードの場合に前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に基づいて前記シートにおける荷重を判別する荷重判別手段と
    を備えたことを特徴とする静電容量式乗員検知装置。
  2. 前記乗員判別手段は、前記第1モードの場合に前記第1電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づく値を第1閾値と比較することにより前記車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを判別し、
    前記荷重判別手段は、前記第2モードの場合に前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に基づく値を第2閾値と比較することにより前記車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを判別することを特徴とする請求項1に記載の静電容量式乗員検知装置。
  3. 前記車両シートにおいて前記第1電極に隣接して配置された第3電極を更に備え、
    前記スイッチ部は、前記第2電極を前記第1電極と同電位とし且つ前記第3電極を前記第1電極に電気的に導通させた前記第1モードと、前記第2電極を車両ボディに接地し且つ前記第3電極を前記第1電極に電気的に導通させた前記第2モードと、前記第2電極を前記第1電極と同電位とし且つ前記第3電極を前記第1電極と絶縁させた第3モードとを切り換え可能であり、
    前記乗員判別手段は、前記第1モードの場合に前記第1電極及び前記第3電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づいて前記車両シートの乗員を判別し、
    前記荷重判別手段は、前記第2モードの場合に、前記第1電極及び前記第3電極と前記第2電極との間の静電容量に基づいて前記車両シートにおける荷重を判別するものであって、
    前記第3モードの場合に前記第1電極と前記第3電極との間の静電容量に基づいて前記車両シートが被水したか否かを判別する被水判別手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の静電容量式乗員検知装置。
  4. 前記乗員判別手段は、前記第1モードの場合に前記第1電極と前記車両ボディとの間の静電容量に基づく値を第1閾値と比較することにより前記車両シートが大人着座状態であるか空席又はCRS装着状態であるかを判別し、
    前記荷重判別手段は、前記第2モードの場合に前記第1電極と前記第2電極との間の静電容量に基づく値を第2閾値と比較することにより前記車両シートが空席状態であるかCRS装着又は大人着座状態であるかを判別し、
    前記被水判別手段は、前記第3モードの場合に前記第1電極と前記第3電極との間の静電容量に基づく値を第3閾値と比較することにより前記車両シートが被水したか否かを判別することを特徴とする請求項3に記載の静電容量式乗員検知装置。
  5. 前記絶縁性弾性体は、ウレタンフォームからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の静電容量式乗員検知装置。
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