JP2013226800A - インクジェットプリンタのギャップ情報取得方法、インクジェットプリンタ、及び、液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷した着弾ズレ検出パターンを読み取ることによって、山部分と谷部分とが交互に並ぶ波形状にされた記録用紙の複数の山頂部分及び谷底部分の着弾位置ズレ量を取得するS102。着弾位置ズレ量が異常であると判定された山頂部分又は谷底部分がある場合(S103、S104:YES)、そのような山頂部分の数及び谷底部分の数がともに所定数未満のときには(S105:NO)、これらの山頂部分及び谷底部分における着弾位置ズレ量を、それぞれ、異常でないと判定された他の山頂部分における着弾位置ズレ量の平均値、及び、異常でないと判定された他の谷底部分における着弾位置ズレ量の平均値に置き換えることで補正するS107。
【選択図】図6
Description
タのギャップ情報取得方法、インクジェットプリンタ、及び、ノズルから液体を吐出する
液体吐出装置に関する。
特許文献1には、キャリッジを往復走査させつつ、キャリッジに搭載された記録ヘッドか
らインクを吐出させることによって記録シート(被記録媒体)に印刷を行うインクジェッ
トプリンタが記載されている。特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、記録シ
ートを、搬送ローラや波打ち保持拍車で、凸部と凹部とが走査方向に交互に形成されたプ
ラテンの表面に押し付けることにより、記録シートに、記録ヘッドのインク吐出面側に突
出した山部分と、インク吐出面と反対側に窪んだ谷部分とが走査方向に沿って交互に並ぶ
所定の波形状を生じさせている。
な波形状を生じさせているため、記録ヘッドのインク吐出面と記録シートとのギャップが
、記録シートの部分毎に異なる。そのため、記録シートに波形状を生じさせないとした場
合と同じ吐出タイミングで記録ヘッドからインクを吐出して記録シートに印刷を行うと、
記録シートに着弾するインクに着弾位置ズレが生じ、画質の低下につながる。また、この
とき、インクの着弾位置ズレ量は記録シートの部分毎に異なってくる。
着弾位置にインクを着弾させるために、インクジェットヘッドのインク吐出面と、被記録
媒体の各山部分及び谷部分とのギャップに応じて、インクジェットヘッドからのインクの
吐出タイミングを調整することが考えられる。そして、そのためには、インク吐出面と、
被記録媒体の各山部分及び谷部分とのギャップの情報を取得する必要がある。
湿度が高い環境で被記録媒体に波形状を生じさせたりすると、所定の波形状を生じさせる
ことができない場合がある。この場合には、所定の波形状が被記録媒体に生じたときに対
して、複数の山部分と複数の谷部分の形状が変わってしまう。そして、波形状が変わった
被記録媒体を用いてギャップ情報を取得すると、所定の波形状となった被記録媒体を用い
てギャップ情報を取得した場合とは異なる、異常なギャップ情報をそのまま取得してしま
うことになる。
各山部分及び谷部分とのギャップの情報を取得する際に、異常なギャップの情報を把握す
ることが可能なインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法、インクジェットプリン
タ、及び、液体吐出装置を提供することである。
るノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェッ
トヘッドを被記録媒体に対して前記インク吐出面と平行な走査方向に往復移動させるヘッ
ド走査手段と、前記被記録媒体に、前記走査方向に沿って、前記インク吐出面側に突出し
た山部分と前記インク吐出面と反対側に窪んだ谷部分とが交互に並んだ、所定の波形状を
生じさせる波形状生成機構と、を備えたインクジェットプリンタの、前記被記録媒体と前
記インク吐出面とのギャップに関連するギャップ情報を取得する方法であって、前記被記
録媒体の複数の前記山部分及び複数の前記谷部分のそれぞれについて、前記被記録媒体と
前記インク吐出面とのギャップに関連するギャップ情報を取得するギャップ情報取得ステ
ップと、前記ギャップ情報取得ステップで得られた、前記複数の山部分及び前記複数の谷
部分のそれぞれについての前記ギャップ情報を用いて、前記複数の山部分及び前記複数の
谷部分の中で、異常な前記ギャップ情報が取得されているものがあるか否かを判定する判
定ステップと、を有することを特徴とする。
インク吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを被記録媒体
に対して前記インク吐出面と平行な走査方向に往復移動させるヘッド走査手段と、前記被
記録媒体に、前記走査方向に沿って、前記インク吐出面側に突出した山部分と前記インク
吐出面と反対側に窪んだ谷部分とが交互に並んだ、所定の波形状を生じさせる波形状生成
機構と、前記被記録媒体の複数の前記山部分及び複数の前記谷部分のそれぞれについて、
前記被記録媒体と前記インク吐出面との間のギャップに関連するギャップ情報を取得する
ギャップ情報取得手段と、前記ギャップ情報取得手段によって得られた、前記複数の山部
分及び前記複数の谷部分のそれぞれについての前記ギャップ情報を用いて、前記複数の山
部分及び前記複数の谷部分の中で、異常な前記ギャップ情報が取得されているものがある
か否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
る液体吐出ヘッドと、被記録媒体に、所定方向に沿って、前記吐出面側に突出した山部分
と前記吐出面と反対側に窪んだ谷部分とが交互に並んだ、所定の波形状を生じさせる波形
状生成機構と、前記被記録媒体の複数の前記山部分及び複数の前記谷部分のそれぞれにつ
いて、前記被記録媒体と前記吐出面との間のギャップに関連するギャップ情報を取得する
ギャップ情報取得手段と、前記ギャップ情報取得手段によって得られた、前記複数の山部
分及び前記複数の谷部分のそれぞれについての前記ギャップ情報を用いて、前記複数の山
部分及び前記複数の谷部分の中で、異常な前記ギャップ情報が取得されているものがある
か否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
報を取得した後、これらのギャップ情報を用いて、ギャップ情報が異常である山部分ある
いは谷部分が存在しないかを判定する。これにより、異常なギャップ情報を把握すること
ができる。
るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記判定ステップで、異常
なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分又は前記谷部分について、前記
異常なギャップ情報を補正する補正ステップを有することを特徴とする。
出タイミングの決定が行える。また、全ての山部分及び谷部分のギャップ情報を得るのに
、再度、取得操作をやり直す必要がない。
るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記補正ステップにおいて
、前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、その異常なギャップ情報を、異常と判定されていない他の山部分の前記ギャッ
プ情報を基に算出したギャップ情報で置き換え、異常なギャップ情報が取得されていると
判定された前記谷部分については、その異常なギャップ情報を、異常と判定されていない
他の谷部分の前記ギャップ情報を基に算出したギャップ情報で置き換えることを特徴とす
る。
ップ情報を基に算出したギャップ情報で置き換えることで、より精度のよい吐出タイミン
グの決定が行える。また、全ての山部分及び谷部分のギャップ情報を得るのに、再度、取
得操作をやり直す必要がない。
るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記補正ステップにおいて
、前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、異常と判定されていない他の山部分の前記ギャップ情報の平均値に置き換え、
異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記谷部分については、異常と判定さ
れていない他の谷部分の前記ギャップ情報の平均値に置き換えることを特徴とする。
常と判定されていない他の山部分のギャップ情報の平均値、及び、異常と判定されていな
い他の谷部分のギャップ情報の平均値に置き換えることで、より精度のよい吐出タイミン
グの決定が行える。また、全ての山部分及び谷部分のギャップ情報を得るのに、再度、取
得操作をやり直す必要がない。
るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記補正ステップにおいて
、前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、異常と判定されていない他の山部分の前記ギャップ情報のうち、当該山部分に
最も近接した山部分の前記ギャップ情報に置き換え、異常なギャップ情報が取得されてい
ると判定された前記谷部分については、異常と判定されていない他の谷部分の前記ギャッ
プ情報うち、当該谷部分に最も近接した谷部分の前記ギャップ情報に置き換えることを特
徴とする。
他の山部分のギャップ情報のうち、当該山部分に最も近接した山部分のギャップ情報に置
き換え、異常と判定された谷部分のギャップ情報を、異常と判定されていない他の谷部分
のギャップ情報のうち、当該谷部分に最も近接した山部分のギャップ情報に置き換えるこ
とで、より精度のよい吐出タイミングの決定が行える。また、全ての山部分及び谷部分の
ギャップ情報を得るのに、再度、取得操作をやり直す必要がない。
るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記補正ステップにおいて
、前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、当該山部分を挟む2つの前記山部分のギャップ情報が異常と判定されなかった
場合には、これら2つの前記山部分のギャップ情報の平均値に置き換え、異常なギャップ
情報が取得されていると判定された前記谷部分については、当該谷部分を挟む2つの前記
谷部分のギャップ情報が異常と判定されなかった場合には、これら2つの前記谷部分のギ
ャップ情報の平均値に置き換えることを特徴とする。
山部分におけるギャップ情報が、異常と判定されなかった場合に、これら2つの山部分に
おけるギャップ情報の平均値で置き換え、異常と判定された谷部分のギャップ情報を、当
該谷部分を挟む2つの谷部分におけるギャップ情報が、異常と判定されなかった場合に、
これら2つの谷部分におけるギャップ情報の平均値で置き換えることで、より精度のよい
吐出タイミングの決定が行える。また、全ての山部分及び谷部分のギャップ情報を得るの
に、再度、取得操作をやり直す必要がない。
るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、各前記補正ステップにおい
て、前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分
については、予め設定された山部分用の第1設定値に置き換え、異常なギャップ情報が取
得されていると判定された前記谷部分については、予め設定された谷部分用の第2設定値
に置き換えることを特徴とする。
置き換えることで、より精度のよい吐出タイミングの決定が行える。また、全ての山部分
及び谷部分のギャップ情報を得るのに、再度、取得操作をやり直す必要がない。
れかの発明に係るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記インク
ジェットヘッドが前記走査方向に移動しつつ前記ノズルからインクを吐出させる際の、前
記ノズルの吐出タイミングを、前記補正ステップで補正された後の、前記複数の山部分及
び前記複数の谷部分の前記ギャップ情報を用いて決定する、吐出タイミング決定ステップ
をさらに有することを特徴とする。
グの決定を正しく行うことができる。
ずれかの発明に係るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記判定
ステップにおいて、前記複数の山部分の前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある山部分
についてのギャップ情報の、当該平均値からの偏差が所定の第1閾値以上の場合には、そ
の山部分のギャップ情報が異常であると判定し、前記複数の谷部分の前記ギャップ情報の
平均値を算出し、ある谷部分についてのギャップ情報の、当該平均値からの偏差が所定の
第2閾値以上の場合には、その谷部分のギャップ情報が異常であると判定することを特徴
とする。
部分のギャップ情報の平均値からの偏差が、それぞれ、第1、第2閾値以上であるか否か
によって、その山部分及び谷部分が異常であるか否かを容易に判定することができる。
いずれかの発明に係るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記判
定ステップにおいて、前記複数の山部分の前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある山部
分についてのギャップ情報の、当該平均値からの偏差が所定の第1閾値以上の場合には、
その山部分のギャップ情報が異常であると判定し、異常でないと判定された前記山部分の
前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある谷部分のギャップ情報の、当該平均値からの偏
差が、所定の第2閾値よりも小さい、又は、前記第2閾値よりも大きい所定の第3閾値よ
りも大きい場合には、その谷部分のギャップ情報が異常であると判定することを特徴とす
る。
平均値からの偏差が、第1閾値以上であるか否かによって、その山部分が異常であるか否
かを容易に判定することができる。また、ある谷部分におけるギャップ情報の、異常でな
いと判定された複数の山部分のギャップ情報の平均値からの偏差が、第2閾値以上第3閾
値以下の範囲に収まっているか否かによって、その谷部分が異常であるか否かを容易に判
定することができる。
何れかの発明に係るインクジェットプリンタのキャップ情報取得方法において、前記判定
ステップにおいて、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分のうち少なくとも一方が、前
記ギャップ情報が異常であると判定された数が所定数以上である場合に、前記被記録媒体
に前記波形状が正しく形成されていないことを報知する報知ステップを有することを特徴
とする。
被記録媒体を変えたり、波形状生成機構等のプリンタの各部をチェックしたりすることを
喚起することができる。
の発明に係るインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法において、前記ギャップ情
報取得ステップは、前記インクジェットプリンタにより、前記被記録媒体の前記複数の山
部分及び前記複数の谷部分に、前記インクジェットヘッドの前記走査方向への移動時に吐
出されたインクの、前記走査方向における着弾位置ズレ量を検出するための着弾ズレ検出
パターンをそれぞれ印刷させる、パターン印刷ステップと、読み取り手段により、前記被
記録媒体に印刷された複数の前記着弾ズレ検出パターンを読み取って、前記複数の山部分
及び前記複数の谷部分のそれぞれについて、前記ギャップに関連する情報である、前記着
弾位置ズレ量を取得する着弾位置ズレ量取得ステップと、を有することを特徴とする。
み取ることにより、ギャップに関連する情報としての着弾位置ズレ量を取得することがで
きる。
得した後、これらのギャップ情報を用いて、ギャップ情報が異常である山部分あるいは谷
部分が存在しないかを判定する。これにより、異常なギャップ情報を把握することができ
る。
像の読み取りなども行うことが可能な、いわゆる複合機である。インクジェットプリンタ
1は、印刷部2(図2参照)、給紙部3、排紙部4、読取部5、操作部6、表示部7など
を備えている。また、インクジェットプリンタ1の動作は、制御装置50(図5参照)に
よって制御されている。
印刷を行う。なお、印刷部2の詳細な構成については、後程説明する。給紙部3は、印刷
部2により印刷が行われる記録用紙Pを供給するための部分である。排紙部4は、印刷部
2により印刷が行われた記録用紙Pが排出される部分である。読取部5は、スキャナなど
であって、後述する着弾ズレ検出パターンなどの画像の読み取りを行う部分である。操作
部6は、ボタンなどを備えており、ユーザは、操作部6のボタンなどを操作することによ
って、インクジェットプリンタ1に対して必要な操作を行う。表示部7は液晶ディスプレ
イなどであって、インクジェットプリンタ1の使用時に必要な情報を表示する。
11(ヘッド走査手段)、インクジェットヘッド12、用紙搬送ローラ13、プラテン1
4、複数のコルゲートプレート15、複数のリブ16、排紙ローラ17、複数のコルゲー
ト拍車18、19、メディアセンサ20などを備えている。ただし、図2では、図面を見
やすくするために、キャリッジ11を二点鎖線で図示し、キャリッジ11の下方に位置す
る部分を実線で図示している。
ンクジェットヘッド12は、キャリッジ11に搭載されており、その下面であるインク吐
出面12aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。
んで、走査方向と直交する紙送り方向に搬送する。プラテン14は、インク吐出面12a
と対向するように配置されており、用紙搬送ローラ13により搬送される記録用紙Pは、
プラテン14の上面に沿って搬送される。
向するように配置されており、走査方向にほぼ等間隔に配列されている。用紙搬送ローラ
13に搬送される記録用紙Pは、プラテン14とコルゲートプレート15との間を通過し
、複数のコルゲートプレート15は、その下面である押さえ面15aにより記録用紙Pを
上から押さえる。
の間の部分に配置されており、走査方向にほぼ等間隔に配列されている。リブ16は、そ
れぞれ、プラテン14の上面からコルゲートプレート15の押さえ面15aよりも上方ま
で突出しているとともに、プラテン14の紙送り方向に関する上流側の端部から紙送り方
向下流側に向かって延びている。これにより、プラテン14上の記録用紙Pは、複数のリ
ブ16によって下方から支持されている。
16と同じ位置にある部分を挟んで、記録用紙Pを排紙部4に向けて紙送り方向に搬送す
る。なお一対のローラである排紙ローラ17のうち上側の排紙ローラは、記録用紙Pに着
弾したインクが付着しにくいように拍車となっている。
てコルゲートプレート15とほぼ同じ位置に配置されている。複数のコルゲート拍車19
は、複数のコルゲート拍車18の紙送り方向下流側の、走査方向に関してコルゲートプレ
ート15とほぼ同じ位置に配置されている。また、複数のコルゲート拍車18、19は、
上下方向に関して、排紙ローラ17が記録用紙Pを挟む位置よりも下方に位置しており、
この位置で、記録用紙Pを上方から押さえている。なお、コルゲート拍車18、19は外
周面が平坦なローラではなく拍車であるので、記録用紙Pに着弾したインクが付着しにく
い。
ルゲート拍車18、19により上から押さえられるとともに、複数のリブ16により下方
から支持されることによって曲げられ、図3に示すように、上側(インク吐出面12a側
)に突出した山部分Pmと、下側(インク吐出面12aと反対側)に窪んだ谷部分Pvと
が交互に並ぶ波形状となっている。また、山部分Pmは、走査方向に関して、リブ16の
中央部とほぼ同じ位置にある部分が、上側に最も大きく突出した山頂部分Ptとなってい
る。また、谷部分Pvは、走査方向に関して、コルゲートプレート15及びコルゲート拍
車18、19とほぼ同じ位置にある部分が、最も下側に窪んだ谷底部分Pbとなっている
。なお、本実施の形態では、このように、記録用紙Pを波形状にするコルゲートプレート
15、リブ16及びコルゲート拍車18、19を合わせたものが、本発明に係る波形状生
成機構に相当する。
Pの有無を検出する。具体的には、例えば、メディアセンサ20は、発光素子と受光素子
とを備えており、発光素子からプラテン14の上面に向けて光を照射する。プラテン14
の上面の色は黒となっており、プラテン14上に記録用紙Pがないときには、発光素子か
ら照射された光は、プラテン14の上面では反射せず、受光素子において光は受光されな
い。これに対して、プラテン14上に記録用紙Pがある場合には、発光素子から照射され
た光は、記録用紙Pで反射して受光素子で受光される。このことを利用して、メディアセ
ンサ20は受光素子において光が受光されるか否かによって、記録用紙Pの有無を検出す
る。
て記録用紙Pを紙送り方向に搬送させつつ、キャリッジ11とともに走査方向に往復移動
するインクジェットヘッド12からインクを吐出させることにより、記録用紙Pに印刷を
行う。
る。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory
)、RAM(Random Access Memory)、制御回路等からなり、これらが、図5に示すよう
に、記録制御部51、読取制御部52、着弾位置ズレ量取得部53、判定部54、着弾位
置ズレ量補正部55、吐出タイミング決定部56、カウンタ57、報知部58などとして
機能する。
1、インクジェットヘッド12、用紙搬送ローラ13、排紙ローラ17などの動作を制御
する。読取制御部52は、後述する着弾ズレ検出パターンなど、画像の読み取りを行う際
の読取部5の動作を制御する。
ら、記録用紙Pの複数の山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおけるインクの着弾位置ズレ量
(ギャップ情報)を取得する。判定部54は、取得した複数の山頂部分Pt及び谷底部分
Pbの着弾位置ズレ量が異常でないか否かを判定する。
うち、判定部54において異常であると判定された着弾位置ズレ量を補正する。吐出タイ
ミング決定部56は、着弾位置ズレ量に基づいて、ノズル10からのインクの吐出タイミ
ングを決定する。
Ptの数、及び、谷底部分Pbの数を、それぞれカウントする。報知部58は、カウンタ
57によりカウントされた山頂部分Ptの数及び谷底部分Pbの数のいずれかが所定数以
上(例えば、半数以上)である場合に、記録用紙Pに正常に波形状が形成されていない旨
を、表示部7に表示させるなどして報知する。
決定する手順について説明する。ノズル10からのインクの吐出タイミングを決定するた
めには、まず、記録用紙Pに、図7に示すような、複数の着弾ズレ検出パターンQからな
るパッチTを印刷する(ステップS101、以下、単にS101などとする)(パターン
印刷ステップ)。
ズル10からインクを吐出させることにより、それぞれが紙送り方向に平行に延び、走査
方向に配列された複数の直線L1を印刷させる。その後、キャリッジ11を走査方向の左
側に移動させつつ、ノズル10からインクを吐出させることにより、それぞれが紙送り方
向に対して傾いており、複数の直線L1とそれぞれ重なる複数の直線L2を印刷させる。
これにより、図7に示すように、互いに交差する直線L1と直線L2の組が、走査方向に
沿って配列された複数の着弾ズレ検出パターンQからなるパッチTが印刷される。なお、
このときには、例えば、記録用紙Pが波形状となっておらず平坦であるとした場合の設計
上の吐出タイミングでノズル10からインクを吐出させる。あるいは、これよりも前に、
後述する手順で着弾位置ズレ量の調整や、吐出タイミングの決定が行われている場合には
、決定後の吐出タイミングでインクを吐出させてもよい。
、複数の山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量(ギャップ情報)を取得
する(S102、着弾位置ズレ量取得ステップ)。より詳細に説明すると、例えば、図7
に示すような着弾ズレ検出パターンQを印刷した場合、直線L1、L2は、キャリッジ1
1を走査方向の右側に移動させるときと左側に移動させるときの着弾位置にズレがあると
、走査方向に互いにずれて印刷される。そのため、直線L1と直線L2とは、走査方向に
関する着弾位置ズレ量に応じて、直線L1、L2の中央部から紙送り方向にずれた位置に
おいて重なる。また、読取部5において着弾ズレ検出パターンQを読み取った場合、直線
L1と直線L2とが重なる部分が他の部分よりも検出される輝度が高くなる。したがって
、着弾ズレ検出パターンQを読み取り、最も輝度が高くなる部分の位置を取得することに
より、直線L1と直線L2とが重なっている位置を検出することができる。
部分Pt及び各谷底部分Pbにそれぞれ対応する部分Ta、Tbを形成する着弾ズレ検出
パターンQを読み取り、読み取った着弾ズレ検出パターンQにおいて、それぞれ最も輝度
が高くなる部分の位置を取得することで、複数の山頂部分Pt及び谷底部分Pbの着弾位
置ズレ量を取得する。なお、本実施の形態では、上述のS101とS102とを合わせた
ものが、本発明に係るギャップ情報取得ステップに相当する。
Qのみを読み取るため、S101では、これらの着弾ズレ検出パターンQのうち、少なく
とも部分Ta、Tbを形成する着弾ズレ検出パターンQを印刷すればよい。
量が異常でないか否かを判定する(S103、判定ステップ)。より詳細に説明すると、
山頂部分Ptについては、複数の山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量の平均値を算出し
、当該平均値に対する各山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量の偏差を算出する。そして
、算出した偏差の値が所定の第1の閾値未満であれば、その山頂部分Ptにおける着弾位
置ズレ量は異常でないと判定し、第1の閾値以上であれば、その山頂部分Ptの着弾位置
ズレ量は異常であると判定する。
番号を付して説明すると、全ての部分Ta(「2」、「4」、「6」、「8」、「10」
、「12」、「14」、「16」の部分Ta)の着弾ズレ検出パターンQから取得された
着弾ズレ量の、これらの着弾ズレ量の平均値に対する偏差を算出し、それぞれ、第1閾値
以上であるか否かを判定する。
の部分Taの着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾ズレ量の上記平均値に対する偏
差が第1閾値以上となる。また、それ以外の部分Ta(「2」、「4」、「8」、「10
」、「12」、「14」、「16」の部分Ta)の着弾ズレ検出パターンQから取得され
た着弾ズレ量の、上記平均値に対する偏差は第1閾値未満となる。
値を算出し、当該平均値に対する各谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量の偏差を算出す
る。そして、算出した偏差の値が所定の第2の閾値未満であれば、その谷底部分Pbの着
弾位置ズレ量は異常でないと判定し、第2の閾値以上であれば、その谷底部分Pbの着弾
ずれ量は異常であると判定する。
「9」、「11」、「13」、「15」、「17」の部分Tb)の着弾ズレ検出パターン
Qから取得された着弾ズレ量の、これらの着弾ズレ量の平均値に対する偏差を算出し、そ
れぞれ、第2閾値以上であるか否かを判定する。
3」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾ズレ量の上記平均値に対す
る偏差が第2閾値以上となる。また、それ以外の部分Tb(「1」、「3」、「5」、「
7」、「9」、「11」、「15」、「17」の部分Tb)の着弾ズレ検出パターンQか
ら取得された着弾ズレ量の、上記平均値に対する偏差は第2閾値未満となる。
つもない場合には(S104:NO)、後述のS108に進む。一方、着弾位置ズレ量が
異常であると判定された山頂部分Pt及び谷底部分Pbが1つでもある場合には(S10
4:YES)、着弾位置ズレ量が異常であると判定された山頂部分Ptの数、及び、谷底
部分Pbの数が、それぞれ、所定数以上であるか否かを判定する(S105)。
ズレ量が異常であると判定された谷底部分Pbの数のいずれかが、所定数以上(例えば半
数以上)の場合には(S105:YES)、記録用紙Pに正常に波形状が形成されなかっ
た旨を表示部7に表示させるなどして報知する(S106、報知ステップ)ことにより、
ユーザに、記録用紙Pを変えて着弾ズレ検出パターンQの印刷をやり直したり、コルゲー
トプレート15、コルゲート拍車18、19など、インクジェットプリンタ1の各部をチ
ェックしたりすることを喚起して、動作を終了する。
部分Pbの数のいずれもが、所定数未満(例えば半数未満)である場合には(S105:
NO)、異常であると判定された着弾位置ズレ量を補正する(S107、補正ステップ)
。具体的には、異常であると判定された山頂部分Ptの着弾位置ズレ量を、異常でないと
判定された他の山頂部分Ptの着弾位置ズレ量の平均値に置き換え、異常であると判定さ
れた谷底部分Pbの着弾位置ズレ量を、異常でないと判定された他の谷底部分Pbの着弾
位置ズレ量の平均値に置き換える。
成されなかった場合には、「6」の部分Taの着弾ズレ検出パターンQから取得された着
弾ズレ量を、他の部分Ta(「2」、「4」、「8」、「10」、「12」、「14」、
「16」の部分Ta)の着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾位置ズレ量の平均値
に置き換える。同様に、例えば、「13」の部分Tbに谷底部分Pbが正常に形成されな
かった場合には、「13」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾位置
ズレ量を、他の部分Tb(「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」、「15
」、「17」の部分Tb)の着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾位置ズレ量の平
均値に置き換える。そして、着弾位置ズレ量の補正が完了した後にS108に進む。
吐出タイミングを決定する(吐出タイミング決定ステップ)。より詳細に説明すると、S
102において取得された着弾位置ズレ量に異常なものがない場合には、取得された着弾
位置ズレ量に基づいてインクの吐出タイミングを決定する。一方、S102において取得
された着弾位置ズレ量に異常なものが含まれ、S107において着弾位置ズレ量の補正が
行われた場合には、補正後の着弾位置ズレ量に基づいてインクの吐出タイミングを決定す
る。
のみを取得しているが、本実施の形態では、上述のとおり、コルゲートプレート15、リ
ブ16、コルゲート拍車18、19により、記録用紙Pを山頂部分Ptと谷底部分Pbと
が交互に並ぶ波形状にしているため、山頂部分Pt及び谷底部分Pbの位着弾位置ズレ量
を取得することができれば、山部分Pmの山頂部分Pt以外の部分、及び、谷部分Pvの
谷底部分Pb以外の部分における着弾位置ズレ量は推定可能である。したがって、山部分
Pmの山頂部分Pt以外の部分、及び、谷部分Pvの谷底部分Pb以外の部分に着弾させ
るインクの吐出タイミングについては、推定される着弾位置ズレ量に応じて決定する。
谷部分Pvの谷底部分Pb以外の部分に対応する部分を読み取って着弾位置ズレ量を取得
し、取得した着弾位置ズレ量に基づいて、ノズル10からのインクの吐出タイミングを決
定することも可能である。ただし、この場合には、着弾位置ズレ量取得部53が取得する
着弾位置ズレ量の数が膨大になる。その結果、制御装置50のRAMを容量の大きなもの
になってしまう。
vとが走査方向に交互に並ぶ波形状とした場合、インク吐出面12aと記録用紙Pとのギ
ャップが記録用紙Pの部分毎に異なる。一方、インク吐出面12aと記録用紙Pとのギャ
ップが変わると、キャリッジ11を走査方向の右側に移動させつつインクを吐出させたと
きと、キャリッジ11を左側に移動させつつインクを吐出させたときとの着弾位置ズレ量
も変わってくる。そのため、記録用紙Pをこのように波形状とした場合に、適切な位置に
インクを着弾させるためには、ノズル10からのインクの吐出タイミングを、記録用紙P
の部分毎に上記ギャップに応じて決定する必要がある。
印刷し、印刷された着弾ズレ検出パターンQを読み取ることで、山頂部分Pt及び谷底部
分Pbにおける着弾位置ズレ量を取得している。そして、取得した着弾位置ズレ量に応じ
て、印刷を行う際のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定している。これによ
り、波形状となった記録用紙Pに対して適切な位置にインクを着弾させることができる。
がりが生じていると、記録用紙Pに波形状が正常に形成されず、印刷された着弾ズレ検出
パターンQが波形状に対応したものでない虞がある。そのため、このような場合に、着弾
ズレ検出パターンQを読み取って、複数の山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位
置ズレ量を取得すると、着弾位置ズレ量を正確に取得することができない虞がある。
れた場合であっても、読取部5における着弾ズレ検出パターンQの読み取りミスにより、
山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量を正確に取得することができない
虞がある。
着弾位置ズレ量が異常でないか否かを判定し、着弾位置ズレ量が異常であると判定された
山頂部分Pt及び谷底部分Pbについては、着弾位置ズレ量を補正している。
印刷された場合や、読取部5において着弾ズレ検出パターンQの読み取りミスが生じた場
合などでも、正確な着弾ズレ量に基づいて、ノズル10からのインクの吐出タイミングを
決定することができる。
ため、複数の山頂部分Ptの着弾位置ズレ量の平均値を算出し、取得された各山頂部分P
tにおける着弾位置ズレ量の、上記平均値に対する偏差が、第1閾値以上であるか否かに
よって、各山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量が異常でないか否かを容易に判定するこ
とができる。さらに、異常であると判定された山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量を、
異常なものでないと判定された他の山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量の平均値に置き
換えることにより、異常なものであると判定された山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量
を精度よく補正することができる。
。そのため、複数の谷底部分Pbの着弾位置ズレ量の平均値を算出し、取得された各谷底
部分Pbにおける着弾位置ズレ量の、上記平均値に対する偏差が、第2閾値以上であるか
否かによって、各谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常でないか否かを容易に判定
することができる。さらに、異常であると判定された谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ
量を、異常なものでないと判定された他の谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量の平均値
に置き換えることにより、異常であると判定された谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量
を精度よく補正することができる。
算出した着弾位置ズレ量に置き換えて補正することにより、異常である着弾位置ズレ量を
取得するために、再度、着弾ズレ検出パターンQの印刷をやり直す必要がない。
数の山頂部分Ptの着弾位置ズレ量の平均値や、上記複数の山頂部分Ptの着弾位置ズレ
量の平均値は、実際の着弾位置ズレ量から大きく離れたものとなってしまう。そのため、
山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常であるか否かを正確に判定
することができない虞がある。そして、着弾位置ズレ量が異常であるか否かが誤って判定
された場合には、インクの吐出タイミングも適切に決定することができない。
底部分Pbの数が所定数以上である場合には、吐出タイミングの決定を行わず、記録用紙
Pに波形状が正常に形成されていない旨を報知することにより、ユーザに、記録用紙Pを
変えて着弾ズレ検出パターンQの印刷をやり直したり、コルゲートプレート15、コルゲ
ート拍車18、19など、インクジェットプリンタ1の各部をチェックしたりすることを
喚起することができる。
形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
ける着弾位置ズレ量を、異常でないと判定された他の山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ
量の平均値に置き換え、異常であると判定された谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量を
、異常でないと判定された他の谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量の平均値に置き換え
たが、これには限られない。
常でないと判定された他の山頂部分Pt及び谷底部分Pbの着弾位置ズレ量を基に算出し
た、上記平均値とは別の着弾位置ズレ量に置き換えてもよい。
弾位置ズレ量が異常でないと判定された山頂部分Ptのうち、当該山頂部分に最も近接し
た山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量に置き換えてもよい。また、異常であると判定さ
れた谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量を、着弾位置ズレ量が異常でないと判定された
谷底部分Pbのうち、当該谷底部分に最も近接した谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量
に置き換えてもよい。
た着弾位置ズレ量を、「4」又は「8」の部分Taの着弾ズレ検出パターンQから取得さ
れた着弾位置ズレ量に置き換え、「13」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンから取得さ
れた着弾位置ズレ量を、「11」又は「15」」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンから
取得された着弾位置ズレ量に置き換えてもよい。
当該山頂部分Ptを挟む2つの山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量が異常でないと判定
されている場合には、これら2つの山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量の平均値に置き
換えてもよい。また、異常であると判定された谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量につ
いては、当該谷底部分Pbを挟む2つの谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常でな
いと判定されている場合には、これら2つの谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量の平均
値に置き換えてもよい。
た着弾位置ズレ量を、「4」と「8」の部分Taの着弾ズレ検出パターンQから取得され
た着弾位置ズレ量の平均値に置き換え、「13」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンQか
ら取得された着弾位置ズレ量着弾位置ズレ量を、「11」と「15」の部分Tbの着弾ズ
レ検出パターンQから取得された着弾位置ズレ量の平均値に置き換えてもよい。
置ズレ量に基を算出した着弾位置ズレ量に置き換えることにも限られない。上述の実施の
形態では、上記のとおり、コルゲートプレート15、リブ16、コルゲート拍車18、1
9により、記録用紙Pを山頂部分Ptと谷底部分Pbとが交互に並ぶ波形状にしているた
め、山頂部分Pt及び谷底部分Pbがどの程度の高さにあるのかについては推定すること
ができる。
分Pt用の着弾位置ズレ量の設定値(第1設定値)と、谷底部分Pb用の着弾位置ズレ量
の設定値(第2設定値)とを予め算出しておき、S107において、異常であると判定さ
れた山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量を、それぞれ、第1設定値及
び第2設定値に置き換えてもよい。
の数又は谷底部分Pbの数が所定数以上であるときに、記録用紙Pに波形状が正常に形成
されていない旨の報知を行った上で、動作を終了していたがこれには限られない。
に関わらず、上述の実施の形態の場合と同様にして、ノズル10からのインクの吐出タイ
ミングを決定してもよい。
常であると判定されたときに、記録用紙Pに波形状が正常に形成されていない旨の報知を
行った上で、動作を終了してもよい。なお、この場合には、着弾位置ズレ量の補正が行わ
れることがない。
算出し、この平均値に対する各山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量の偏差が第1閾値以
上であるか否かによって、各山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量が異常なものでないか
否かを判定し、複数の谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量の平均値を算出し、この平均
値に対する各谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量の偏差が第2閾値以上であるか否かに
よって、各谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常なものでないか否かを判定したが
これには限られない。
番目のリブ16の左右両側、最も右側リブ16の左側に、それぞれ、リブ16よりも高さ
の低い補助リブ71が形成されている。各補助リブ71の高さは等しい。そして、走査方
向に関して外側のコルゲートプレート15に近接して配置されている補助リブ71ほど、
対応するリブ16との走査方向における間隔が大きくなっている(図9でX1>X2>X
3>X4となっている)。
向両側から引き寄せて押し下げることになるが、このとき、記録用紙Pの走査方向の両端
から通り、走査方向の中央部分ほど記録用紙Pを押し下げにくい。そのため、このままだ
と、記録用紙Pの走査方向の中央部分が正常に波形状とならない虞がある。
る間隔を大きくすることで、記録用紙Pを走査方向の中央部から遠い部分ほどを押し下げ
にくくしている。これにより、記録用紙Pの押し下げやすさが均一になり、記録用紙Pを
確実に波形状にすることができる。
否かを、上述の実施の形態と同様にして判定した後、異常でないと判定された複数の山頂
底部分Ptにおける着弾位置ズレ量の平均値を算出し、この平均値に対する各谷底部分P
bにおける着弾位置ズレ量の偏差が、所定の第2閾値以上所定の第3閾値(第2閾値より
も大きい閾値)である場合に、当該谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常なもので
ないと判定し、上記偏差が、第2閾値よりも小さい、又は、第3閾値よりも大きい場合に
、当該谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常なものであると判定する。
成されていないため、それ以外の部分Ta(「2」、「4」、「8」、「10」、「12
」、「14」、「16」の部分Ta)の着弾ズレ量検出パターンQから取得された着弾位
置ズレ量の平均値を算出し、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」、「1
3」、「15」、「17」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾ズレ
量の、上記平均値に対する偏差が、第2閾値以上第3閾値以下であるか否かを判定する。
3」の部分Tbの着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾ズレ量の上記平均値に対す
る偏差が第2閾値よりも小さくなる又は第3閾値よりも大きくなる。また、それ以外の部
分Tb(「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」、「15」、「17」の部
分Tb)の着弾ズレ検出パターンQから取得された着弾ズレ量の、上記平均値に対する偏
差は第2閾値以上第3閾値以下となる。
に近い位置で記録用紙Pを下方から支持するため、走査方向における外側の部分ほど、下
側に撓みにくい。そのため、録用紙Pを波形状にしたときに、山部分Pmは、走査方向の
位置によらず比較的高さが安定するのに対して、谷部分Pvは、記録用紙Pの両端部にお
いて形成されにくく、山部分Pmと比べると、高さが安定しない。
分Ptにおける着弾位置ズレ量の平均値に対する偏差が第2閾値以上第3閾値以下である
か否かによって、谷族部分Pbにおける着弾位置ズレ量が異常であるか否かの判定を正確
に行うことができる。
ジェットプリンタ1を湿度の高い環境で使用したときに、波形状にした記録用紙Pに形成
される山部分、谷部分の高さが不均一になるため、上述したように、取得された着弾位置
ズレ量が異常であるか否かを判定し、異常である場合に着弾位置ズレ量を補正することは
特に有効である。
ついては推定することができるため、例えば、推定される山頂部分Pt及び谷底部分Pb
の高さから、山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおけるインクの着弾位置ズレ量の推定値を
算出し、S102において取得された着弾位置ズレ量の、この推定値に対する偏差が所定
以上であるか否かによって山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置ズレ量が正常
であるか否かを判定するなどしてもよい。
リンタ1の読取部5で読み取ることで、山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置
ズレ量を取得し、必要な場合に、インクジェットプリンタ1の着弾位置ズレ量補正部55
において着弾位置ズレ量の補正を行ったが、これには限られない。
この場合、メディアセンサ20の発光素子から照射された光が着弾ズレ検出パターンQの
直線L1、L2に当たったときには、光が反射されず、受光素子において光は受光されな
い。一方、メディアセンサ20の発光素子から照射された光が記録用紙Pの直線L1、L
2が印刷されていない部分に当たったときには、光が反射されて、受光素子において光が
受光される。したがって、メディアセンサ20によっても、受光素子により光が受光され
るか否かによって直線L1、L2の有無を読み取ることができ、これにより、直線L1、
L2の交点位置から、着弾ズレ量を取得することができる。
リンタ1とは別の装置において、インクジェットプリンタ1で印刷した着弾ズレ検出パタ
ーンQを読み取って着弾位置ズレ量を取得するとともに、必要な場合に着弾位置ズレ量の
補正を行ってもよい。
れた着弾位置ズレ量をインクジェットプリンタ1のRAMなどに書き込むなどすればよい
。また、この場合には、インクジェットプリンタ1は、読取部5を備えた複合機である必
要はなく、印刷のみを行うことが可能なものであってもよい。
取部5などで読み取らせることにより、着弾位置ズレ量を取得したが、これには限られな
い。例えば、パッチTをインクの吐出タイミングを一定量ずつずらしつつ複数印刷し、各
山頂部分Pt及び各谷底部分Pbについて、印刷された着弾ズレ量検出パターンQの直線
L1と直線L2との交点が最も中央に近いもの(着弾位置ズレが最も少ないもの)を、そ
れぞれユーザに選択させることによって、着弾位置ズレ量を取得してもよい。
ル10からインクを吐出させることによって直線L1を印刷させ、キャリッジ11を走査
方向の左側に移動させつつ、ノズル10からインクを吐出させることによって直線L2を
印刷させ、これにより、直線L1と直線L2とが重なる、着弾ズレ検出パターンQを印刷
させたが、これには限られない。
を走査方向の右側及び左側のいずれか一方に移動させつつ、ノズル10からインクを吐出
させて、複数の直線L2を印刷させることにより、予め印刷された直線と、印刷した直線
L2とが重なる着弾ズレ検出パターンを印刷してもよい。この場合でも、着弾ズレ検出パ
ターンを読み取ることにより、山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける、ある基準位置に
対する着弾位置ズレ量を取得することができる。
とにも限られず、着弾位置ズレ量に応じて印刷結果の変わる他の着弾ズレ検出パターンで
あってもよい。
出パターンQを読み取ることによって、インク吐出面12aと記録用紙Pの各部分とのギ
ャップに関連するギャップ情報として、山頂部分Pt及び谷底部分Pbにおける着弾位置
ズレ量を取得したが、これには限られない。すなわち、着弾位置ズレ量以外のインク吐出
面12aと記録用紙Pの各部分とのギャップに関連する別の情報を取得してもよい。さら
には、インク吐出面12aと山頂部分Pt及び谷底部分Pbとのギャップを直接測定する
などして、ギャップそのものの情報を取得してもよい。
に基づいて、ノズル10からのインクの吐出タイミングを決定したが、これには限られな
い。山部分Pmの山頂部分Pt以外の部分、及び、谷部分Pvの谷底部分Pb以外の部分
における着弾位置ズレ量に基づいて、ノズル10からのインクの吐出タイミングを決定し
てもよい。
ングを適切にすることについて説明したが、これには限られない。例えば、リブ16は、
コルゲートプレート15よりも小さいので、記録用紙Pの搬送時にリブ16とコルゲート
プレート15に力が加わると、リブ16の先端が欠ける場合がある。このとき、リブ16
の高さが低くなるため、波形状にされた記録用紙Pの山部分Pmが所定の形状に形成され
ない場合がある。そして、山部分Pmが所定の形状に形成されないと、欠けたリブ16に
対応する山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量が異常なものとなる。この場合でも、上述
の通り、どの山頂部分Ptにおける着弾位置ズレ量が異常であるかを把握することができ
るため、取得された着弾位置ズレ量が異常な山頂部分Ptに対応するリブ16が欠けてい
ることを認識することができる。
方向の左右に移動したが、これには限られない。例えば、インクジェットヘッドが紙送り
方向と直交する直交方向において用紙と同程度の長さを有するラインヘッドを備えたイン
クジェットプリンタにも本発明を適用できる。ラインヘッドのインクジェットプリンタで
は、記録用紙Pが、コルゲートプレート及びコルゲート拍車によって、記録用紙Pの山部
分と谷部分が上記直交方向に並ぶように変形させられる。その為、例えば、記録用紙Pの
山部分に印刷をする場合、当該記録媒体Pの印刷部分が、山部分及び谷部分が生じていな
い平面状の記録媒体に印刷する際にインクジェットヘッドからインクが吐出される時の記
録用紙Pの紙送り方向における吐出位置を通過した後に、インクジェットヘッドがインク
を吐出するようにすればよい。即ち、記録用紙Pの山部分に印刷をする場合には、インク
ジェットヘッドがインクを吐出する吐出タイミングを、平面状の記録媒体にインクを吐出
する吐出タイミングに比べて遅くする。
び谷部分が生じていない平面上の記録媒体に印刷する際にインクジェットヘッドからイン
クが吐出される時の記録用紙Pの紙送り方向における吐出位置に到達する前に、インクジ
ェットヘッドがインクを吐出するようにすればよい。即ち、記録媒体Pの谷部分に印刷を
する場合には、インクジェットヘッドがインクを吐出する吐出タイミングを、平面状の記
録媒体にインクを吐出する吐出タイミングに比べて早くする。
を吐出するタイミングを基準にして説明したが、谷部分を基準にした着弾位置ズレ量に基
づいて吐出タイミングを設定してもよいし、山部分を基準にした着弾位置ズレ量に基づい
て吐出タイミングを設定してもよい。
られない。例えば、配線基板の基材に導電材の液体を吐出して配線パターンを形成する産
業用のプリンタや、布にインクを吐出して印刷するプリンタ等にも本発明を適用すること
ができる。
11 キャリッジ
12 インクジェットヘッド
12a インク吐出面
15 コルゲートプレート
16 リブ
18、19 コルゲート拍車
53 着弾位置ズレ量取得部
54 判定部
55 着弾位置ズレ量補正部
56 吐出タイミング決定部
58 報知部
Claims (14)
- インクを吐出するノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドを被記録媒体に対して前記インク吐出面と平行な走査方向に往
復移動させるヘッド走査手段と、前記被記録媒体に、前記走査方向に沿って、前記インク
吐出面側に突出した山部分と前記インク吐出面と反対側に窪んだ谷部分とが交互に並んだ
、所定の波形状を生じさせる波形状生成機構と、を備えたインクジェットプリンタの、前
記被記録媒体と前記インク吐出面とのギャップに関連するギャップ情報を取得する方法で
あって、
前記被記録媒体の複数の前記山部分及び複数の前記谷部分のそれぞれについて、前記被
記録媒体と前記インク吐出面とのギャップに関連するギャップ情報を取得するギャップ情
報取得ステップと、
前記ギャップ情報取得ステップで得られた、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分の
それぞれについての前記ギャップ情報を用いて、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分
の中で、異常な前記ギャップ情報が取得されているものがあるか否かを判定する判定ステ
ップと、
を有することを特徴とするインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法。 - 前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分又
は前記谷部分について、前記異常なギャップ情報を補正する補正ステップを有することを
特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのギャップ情報取得方法。 - 前記補正ステップにおいて、
前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、その異常なギャップ情報を、異常と判定されていない他の山部分の前記ギャッ
プ情報を基に算出したギャップ情報で置き換え、
異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記谷部分については、その異常な
ギャップ情報を、異常と判定されていない他の谷部分の前記ギャップ情報を基に算出した
ギャップ情報で置き換えることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタの
ギャップ情報取得方法。 - 前記補正ステップにおいて、
前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、異常と判定されていない他の山部分の前記ギャップ情報の平均値に置き換え、
異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記谷部分については、異常と判定
されていない他の谷部分の前記ギャップ情報の平均値に置き換えることを特徴とする請求
項3に記載のインクジェットプリンタのギャップ取得方法。 - 前記補正ステップにおいて、
前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、異常と判定されていない他の山部分の前記ギャップ情報のうち、当該山部分に
最も近接した山部分の前記ギャップ情報に置き換え、
異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記谷部分については、異常と判定
されていない他の谷部分の前記ギャップ情報のうち、当該谷部分に最も近接した谷部分の
前記ギャップ情報に置き換えることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリン
タのギャップ取得方法。 - 前記補正ステップにおいて、
前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、当該山部分を挟む2つの前記山部分のギャップ情報が異常と判定されなかった
場合には、これら2つの前記山部分のギャップ情報の平均値に置き換え、
異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記谷部分については、当該谷部分
を挟む2つの前記谷部分のギャップ情報が異常と判定されなかった場合には、これら2つ
の前記谷部分のギャップ情報の平均値に置き換えることを特徴とする請求項3に記載のイ
ンクジェットプリンタのギャップ取得方法。 - 前記補正ステップにおいて、
前記判定ステップで、異常なギャップ情報が取得されていると判定された前記山部分に
ついては、予め設定された山部分用の第1設定値に置き換え、異常なギャップ情報が取得
されていると判定された前記谷部分については、予め設定された谷部分用の第2設定値に
置き換えることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのギャップ情報取
得方法。 - 前記インクジェットヘッドが前記走査方向に移動しつつ前記ノズルからインクを吐出さ
せる際の、前記ノズルの吐出タイミングを、前記補正ステップで補正された後の、前記複
数の山部分及び前記複数の谷部分の前記ギャップ情報を用いて決定する、吐出タイミング
決定ステップをさらに有することを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載のインクジェ
ットプリンタのギャップ情報取得方法。 - 前記判定ステップにおいて、
前記複数の山部分の前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある山部分についてのギャッ
プ情報の、当該平均値からの偏差が所定の第1閾値以上の場合には、その山部分のギャッ
プ情報が異常であると判定し、
前記複数の谷部分の前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある谷部分についてのギャッ
プ情報の、当該平均値からの偏差が所定の第2閾値以上の場合には、その谷部分のギャッ
プ情報が異常であると判定することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジ
ェットプリンタのギャップ情報取得方法。 - 前記判定ステップにおいて、
前記複数の山部分の前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある山部分についてのギャッ
プ情報の、当該平均値からの偏差が所定の第1閾値以上の場合には、その山部分のギャッ
プ情報が異常であると判定し、
異常でないと判定された前記山部分の前記ギャップ情報の平均値を算出し、ある谷部分
のギャップ情報の、当該平均値からの偏差が、所定の第2閾値よりも小さい、又は、前記
第2閾値よりも大きい所定の第3閾値よりも大きい場合には、その谷部分のギャップ情報
が異常であると判定することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジェット
プリンタのギャップ情報取得方法。 - 前記判定ステップにおいて、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分のうち少なくとも
一方が、前記ギャップ情報が異常であると判定された数が所定数以上である場合に、前記
被記録媒体に前記波形状が正しく形成されていないことを報知する報知ステップを有する
ことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のインクジェットプリンタのギャップ情
報取得方法。 - 前記ギャップ情報取得ステップは、
前記インクジェットプリンタにより、前記被記録媒体の前記複数の山部分及び前記複数
の谷部分に、前記インクジェットヘッドの前記走査方向への移動時に吐出されたインクの
、前記走査方向における着弾位置ズレ量を検出するための着弾ズレ検出パターンをそれぞ
れ印刷させる、パターン印刷ステップと、
読み取り手段により、前記被記録媒体に印刷された複数の前記着弾ズレ検出パターンを
読み取って、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分のそれぞれについて、前記ギャップ
に関連する情報である、前記着弾位置ズレ量を取得する着弾位置ズレ量取得ステップと、
を有することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のインクジェットプリンタの
ギャップ情報取得方法。 - インクを吐出するノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドを被記録媒体に対して前記インク吐出面と平行な走査方向に
往復移動させるヘッド走査手段と、
前記被記録媒体に、前記走査方向に沿って、前記インク吐出面側に突出した山部分と前
記インク吐出面と反対側に窪んだ谷部分とが交互に並んだ、所定の波形状を生じさせる波
形状生成機構と、
前記被記録媒体の複数の前記山部分及び複数の前記谷部分のそれぞれについて、前記被
記録媒体と前記インク吐出面との間のギャップに関連するギャップ情報を取得するギャッ
プ情報取得手段と、
前記ギャップ情報取得手段によって得られた、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分
のそれぞれについての前記ギャップ情報を用いて、前記複数の山部分及び前記複数の谷部
分の中で、異常な前記ギャップ情報が取得されているものがあるか否かを判定する判定手
段と、
を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 液体を吐出するノズルが形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
被記録媒体に、所定方向に沿って、前記吐出面側に突出した山部分と前記吐出面と反対
側に窪んだ谷部分とが交互に並んだ、所定の波形状を生じさせる波形状生成機構と、
前記被記録媒体の複数の前記山部分及び複数の前記谷部分のそれぞれについて、前記被
記録媒体と前記吐出面との間のギャップに関連するギャップ情報を取得するギャップ情報
取得手段と、
前記ギャップ情報取得手段によって得られた、前記複数の山部分及び前記複数の谷部分
のそれぞれについての前記ギャップ情報を用いて、前記複数の山部分及び前記複数の谷部
分の中で、異常な前記ギャップ情報が取得されているものがあるか否かを判定する判定手
段と、
を有することを特徴とする液体吐出装置。
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