JP2002160357A - 印刷装置及び方法 - Google Patents

印刷装置及び方法

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JP2002160357A
JP2002160357A JP2001277017A JP2001277017A JP2002160357A JP 2002160357 A JP2002160357 A JP 2002160357A JP 2001277017 A JP2001277017 A JP 2001277017A JP 2001277017 A JP2001277017 A JP 2001277017A JP 2002160357 A JP2002160357 A JP 2002160357A
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ejection frequency
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JP2001277017A
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Tadashi Hanabusa
端 花房
Akitoshi Yamada
顕季 山田
Akihiko Hamamoto
昭彦 濱本
Masashi Kamada
雅史 鎌田
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Takao Aichi
孝郎 愛知
L Chan Peter
エル.チャン ピーター
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】記録媒体に誘発された凹凸パターンに基づいて
インク小滴の間隙が不均一となるが、記録ヘッドのイン
ク吐出周波数を調節して、補償する。 【解決手段】記録ヘッドの調節された周波数に基づいて
インク吐出を制御することにより、印刷時の記録媒体の
凹凸を補償するべく、インク吐出周波数の制御を行う。
ここで、異なるカラーインクに対応する複数の記録ヘッ
ドを使用し、同じ制御信号で、または個々に制御するこ
とができる。制御は、印刷方向に基づき双方向印刷でも
変更することができる。インク吐出周波数の調節は、周
期的波状部を有する所定の凹凸パターンを記録媒体に提
供し、各周期的波状部を所定の数の領域に分割して、各
領域内で吐出されるインク小滴の数を設定し、各領域の
ゲートアレイ間隔を決定し、印刷操作に対応する少なく
とも1つのパラメータを提供し、各領域内で吐出される
各インク小滴について、インク吐出トリガの差を決定す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は印刷作業中の記録媒体凹凸の補
償に関する。特に、本発明は、記録媒体の凹凸を補償す
る、インク小滴の吐出タイミングの制御に関する。
【0002】
【関連技術の説明】記録媒体(用紙)の凹凸(unevenne
ss)は、インクジェット印刷作業で知られた現象であ
る。記録媒体の凹凸(「しわ(cockling)」と呼ぶこと
もある)は、液体インクによる紙の過剰な濡れを原因と
する。しわは、用紙に、走査中の記録ヘッドとの干渉な
どの、印刷中の問題を引き起こす未知の波形形状を生じ
させる。つまり、用紙の波形形状における高い部位は、
記録ヘッドが用紙を走査するにつれ、これと干渉する
か、これに擦れる。このような干渉や擦れは、記録ヘッ
ド上にあるインクノズルの詰まりやインク汚れなどの問
題を生じさせることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しわによる干渉の問題
を最低限に抑えるため、記録ヘッドが用紙を走査する間
に、その前方で用紙に圧力を印加することが提案されて
いる。これを実行する1つの方法は、記録ヘッドの前で
プリンタキャリッジに小さめのローラを設け、このロー
ラが用紙を走査することで、ローラが記録ヘッドの前方
で凹凸のある用紙を平坦にすることである。しかし、ロ
ーラは、用紙のしわの量をわずかに減少させるだけであ
り、ローラが用紙を平坦にした後、用紙はその凹凸な状
態に復帰する傾向がある。したがって、ローラは記録ヘ
ッドとの干渉の可能性を多少低下させるが、用紙のしわ
に伴う他の問題はなお存在する。
【0004】用紙のしわに伴う別の問題は、インク小滴
が用紙に付着する場合において、その間隔が不均一とな
ることによって生じる画像のざらつきである。インク小
滴の間隔は、キャリッジ速度、インク吐出速度および記
録ヘッドと用紙間の距離など、幾つかの要因によって決
定される。図13Aおよび図13Bで見られるように、
インク小滴は、走査方向に沿って一定周波数(f)で記
録ヘッドによって吐出される。用紙が平坦か、少なくと
も図13Aで見られるように、平坦に非常に近い場合、
インク小滴はほぼ同じ間隔(d)で用紙と接触する。し
かし、用紙にしわが発生し、用紙が図13Bで見られる
ような波形形状をとると、インク小滴は一定間隔で用紙
に接触しなくなり、異なった間隔で用紙に接触する。つ
まり、インク小滴は一定周波数fで記録ヘッドから吐出
されるが、用紙の波形形状のため、インク小滴の一部
が、吐出されたパターンより狭いパターン(d1)で用
紙に接触したり、インク小滴の一部が、吐出されたパタ
ーンより広いパターン(d2)で用紙に接触したりす
る。したがって、波形形状は、記録ヘッドと用紙間の距
離変化をもたらし、インク小滴の記録用紙への接触周波
数に影響を与える。その結果、インク小滴が一定周波数
で吐出されても、用紙と接触するインク小滴間の間隔
は、吐出された周波数と同じではなく、画像のざらつき
が発生してしまう。
【0005】この問題は、双方向印刷モードでさらに悪
化する。双方向印刷では、1行のインク小滴が記録ヘッ
ドの順方向走査で印刷され、用紙が1行前進し、次に別
の行のインク小滴が記録ヘッドの逆走査中に印刷され
る。したがって、双方向走査では、インク小滴が記録媒
体に接触する周波数は、行ごとに変化し、これによって
画像のざらつきが一方向走査の場合よりも悪化する。
【0006】
【発明の要約】本発明は、記録媒体に所定の凹凸パター
ンを誘発し、誘発されたパターンに基づいてインク小滴
の吐出周波数を調節することにより、上記課題に対応す
る。その結果、既知の凹凸パターンが記録媒体に誘発さ
れ、インク吐出周波数を調節して、既知の凹凸パターン
を補償することができる。したがって、インク小滴は、
走査方向に沿ってより均等な間隔で記録媒体に接触する
ことになり、この手法を用いない場合に生じる画像密度
のざらつきが軽減する。
【0007】したがって、1つの態様では、本発明は、
記録媒体に所定の凹凸パターンを誘発し、誘発された凹
凸パターンに基づいて記録ヘッドのインク吐出周波数を
調節して、調節された周波数に基づき、インク吐出を制
御することができる。
【0008】本発明は、マルチ記録ヘッドおよび双方向
印刷で実現することができる。各記録ヘッドは、同じ制
御信号で制御するか、記録ヘッドが吐出するインクの色
に基づき、さらに記録ヘッドが順方向に走査するか、逆
方向に走査するかに基づき個々に制御することができ
る。
【0009】特に各記録ヘッドが、しわ形成用リブの間
隔に対応する間隔で配置されている場合、各記録ヘッド
は同じ制御信号で制御することができる。しわ形成用リ
ブ間の距離に対応する間隔で、記録ヘッドを相互に配置
すると、カラーおよびモノクロ印刷データの両方を同じ
制御信号でそれに応じて補償することができる。しか
し、記録ヘッドが、しわ形成用リブ間の距離に対応する
距離だけ相互に離して配置しない場合には、カラーおよ
びモノクロのデータを印刷する場合にはカラー記録ヘッ
ドを制御するようにし、モノクロデータのみ印刷する場
合にはモノクロ記録ヘッドを制御するようにする。ま
た、双方向補償を設け、それによって混合したカラーの
画像、さらに双方向印刷画像の密度の不均一さを低減さ
せることができる。
【0010】本発明は、さらに、選択された印刷モード
に基づき、インク吐出周波数の調節に使用するパラメー
タを自動的に設定する。周波数の調節に使用するパラメ
ータは、例えば単一パス印刷モードを選択するか複数パ
ス印刷モードを印刷するか、選択した用紙のタイプ(つ
まり普通紙、高分解能用紙など)、およびインク密度
(つまり暗さおよび明るさ)に基づき設定することがで
きる。
【0011】別の態様では、本発明は、周期的な波状部
を有する所定の凹凸パターンを記録媒体に対して与え、
各周期的波状部を所定数の領域に分割して、各領域内で
吐出されるインク小滴の数を設定し、各領域のゲートア
レイ間隔を決定し、印刷作業に対応する少なくとも1つ
のパラメータを設け、各領域で吐出される各インク小滴
について、インク吐出トリガの差を決定することによ
り、インクジェットプリンタのインク吐出周波数を調節
することができる。
【0012】本発明は、さらに、誘発された凹凸パター
ンに基づいて調節されるインク吐出周波数を決定し、こ
の調節された周波数に基づいて、記録媒体にわたって記
録ヘッドの走査の各位置でインク小滴吐出の周波数を調
節する。その結果、インク吐出周波数は、記録ヘッド走
査位置ごとにCPUで調節し、既知の凹凸パターンを補
償することができる。したがって、インク小滴は、走査
方向に沿ってより均一な間隔で記録媒体に接触するよう
になり、他の場合に発生するような画像密度のざらつき
が軽減する。
【0013】別の態様では、本発明は、所定の凹凸パタ
ーンを記録媒体に誘発し、記録媒体での記録ヘッドの走
査において、複数の記録ヘッド走査位置のそれぞれで調
節されたインク吐出周波数を決定することにより、イン
ク吐出周波数を制御して記録媒体の凹凸を補償すること
ができる。ここで、調節されたインク吐出周波数は、誘
発された凹凸パターンに基づいて少なくとも部分的に決
定され、この決定された、調整された吐出周波数に基づ
いて、記録ヘッドの走査位置ごとにベースのインク吐出
周波数を調節し、この調節されたインク吐出周波数に基
づいて、記録ヘッドによるインク吐出を制御する。
【0014】所定の調節インク吐出周波数は、ルックア
ップテーブルの形態の格納媒体に格納することができ、
調節したインク吐出周波数はルックアップテーブルから
獲得される。また、複数の記録媒体タイプおよび印刷モ
ードに対応する複数のルックアップテーブルを格納媒体
に格納し、各記録ヘッド走査位置の調節されたインク吐
出周波数は、記録媒体のタイプおよび使用者が選択した
印刷モードに基づき、個々のルックアップテーブルから
獲得される。インク吐出周波数の制御は、印刷装置のC
PUによって実行することが好ましい。
【0015】本発明は、さらに、記録ヘッドが記録媒体
を走査するに際して、記録ヘッドと記録媒体との距離を
検出し、調節したインク吐出周波数の決定に検出距離を
使用することができる。
【0016】この簡単な概要は、本発明の性質を迅速に
理解できるように提供されている。本発明のさらに完全
な理解は、好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明
を、添付図面との関連で参照することにより獲得するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本明細書で説明する本発
明に関連して使用するコンピュータ装置の外観を示す図
である。コンピュータ装置1はホストプロセッサ2を含
む。ホストプロセッサ2は、パーソナルコンピュータ
(以下「PC」)を備え、これはMicrosoft(登録商
標)Windows95など、ウィンドウ環境を有するIBM
PCと互換性があるコンピュータであることが好まし
い。コンピュータ装置1には、カラーモニタなどを備え
たディスプレイ4、テキストデータおよびユーザコマン
ドを入力するキーボード5、およびポインティングデバ
イス6を設ける。ポインティングデバイス6は、ディス
プレイ4に表示されたオブジェクトを指し、操作するマ
ウスを備えることが好ましい。
【0018】コンピュータ装置1は、固定コンピュータ
ディスク8およびフロッピー(登録商標)ディスクイン
タフェース9などのコンピュータで読取り可能なメモリ
媒体を含む。フロッピーディスクインタフェース9は、
コンピュータ装置1がフロッピーディスクに記憶された
データ、アプリケーションプログラムなどの情報にアク
セスすることができる手段を提供する。同様のCD−R
OMインタフェース(図示せず)をコンピュータ装置1
に設け、それを通してコンピュータ装置1がCD−RO
Mに記憶された情報にアクセスすることができる。
【0019】ディスク8は、特にアプリケーションプロ
グラムを記憶し、ホストプロセッサ2はこれでファイル
を生成し、これらのファイルを操作してディスク8に記
憶し、ディスプレイ4を介してこれらのファイルをオペ
レータに提示し、プリンタ10を介してこれらのファイ
ルのデータの印刷を行う。ディスク8は、オペレーティ
ングシステムも記憶し、これは上述したように、Window
s95などのウィンドウオペレーティングシステムである
ことが好ましい。デバイスドライバもディスク8に記憶
される。デバイスドライバの少なくとも1つは、ソフト
ウェアとプリンタ10のファームウェアとのインタフェ
ースを提供するプリンタドライバを備える。ホストプロ
セッサ2とプリンタ10とのデータ交換について、以下
でさらに詳細に説明する。
【0020】図2および図3はそれぞれ、プリンタ10
の斜視前面図および背面図を示す。図2および図3で示
すように、プリンタ10はハウジング11、アクセスド
ア12、自動フィーダ14、排出トレイ21、電源2
7、電源コードコネクタ29、パラレルポートコネクタ
30およびユニバーサルシリアルバス(USB)コネク
タ33を含む。
【0021】ハウジング11は、画像を記録媒体に印刷
する印刷作業を制御するプリンタエンジンなど、プリン
タ10の内部機構を収容する。ハウジング11にはアク
セスドア12が含まれる。アクセスドア12は、使用者
がプリンタ10の内部機構にアクセスし、特に使用者が
必要に応じてインクタンクを交換することができるよ
う、プリンタ10に設置されたインクタンクにアクセス
できるよう手動で開閉することができる。アクセスドア
12は、インジケータライト23、電源オン/オフボタ
ン26およびレジュームボタン24も含む。インジケー
タライト23は、たとえばLEDであり、プリンタの状
態、つまり電源オン、印刷作業実行中(点滅)、または
故障を示すため点灯する。また、電源オン/オフボタン
26を使用してプリンタの電源をオン/オフにし、レジ
ュームボタン24を使用してプリンタの作業をリセット
することができる。
【0022】図2および図3で示すように、自動フィー
ダ14もプリンタ10のハウジング11に含まれる。自
動フィーダ14は、プリンタ10の媒体供給部分を規定
する。つまり、自動フィーダ14は、プリンタ10が画
像を印刷する記録媒体を保存する。この点で、プリンタ
10は、様々なタイプの記録媒体に画像を印刷すること
ができる。そのタイプとして、普通紙、高解像度紙、透
明シート、光沢紙、光沢フィルム、バックプリントフィ
ルム、織物シート、Tシャツ転写材、バブルジェット
(登録商標)用紙、グリーティングカード、パンフレッ
ト用紙、バナー用紙、厚紙などが挙げられるが、これに
制限されるものではない。
【0023】印刷中、自動フィーダ14内に重ねられた
個々のシートは、自動フィーダ14からプリンタ10へ
供給される。
【0024】自動フィーダ14は、自動給紙アジャスタ
16を含む。自動給紙アジャスタ16は、自動フィーダ
14内で様々な媒体のサイズに対応するため、横方向に
移動可能である。これらのサイズは、レターサイズ、リ
ーガル、A4、B5および封筒サイズを含むが、これに
制限されるものではない。注文サイズの記録媒体もプリ
ンタ10で使用することができる。また、自動フィーダ
14は、支持部31を含み、これは自動フィーダ14内
に保持された記録媒体を支持するため拡張可能である。
非使用時には、支持部31は、図2で示すように自動フ
ィーダ14のスロット内に、収容される。
【0025】上述したように、媒体はプリンタ10へ供
給され、プリンタ10を通して排出ポート20から排出
トレイ21へと排出される。排出トレイ21は、図2で
示すようにハウジング11から外側に延在し、プリンタ
10から排出されると、記録媒体の受け部を提供する。
非使用時には、排出トレイ21はプリンタ10内に収容
することができる。
【0026】電源コードコネクタ29を使用して、プリ
ンタ10は外部AC電源に接続される。そして、電源2
7を使用して、外部電源からのAC電力を変換し、変換
した電力をプリンタ10に供給する。パラレルポート3
0は、プリンタ10をホストプロセッサ2に接続する。
パラレルポート30は、IEEE−1284双方向ポー
トを備え、これを介してプリンタ10とホストプロセッ
サ2との間でデータおよびコマンドが転送される。ある
いは、データおよびコマンドは、USBポート33を通
してプリンタ10に転送することができる。
【0027】図4および図5は、それぞれプリンタ10
の後方および前方破断斜視図を示す。図4で示すよう
に、プリンタ10は自動シート供給アセンブリ(AS
F)を含み、これは自動シートフィーダ14、自動フィ
ーダ14から媒体を供給するためASFシャフト38に
取り付けたASFローラ32a、32bおよび32cを
備える。ASFシャフト38は、ドライブトレーンアセ
ンブリ42によって駆動される。ドライブトレーンアセ
ンブリ42は、ASFモータ41に接続され、これに駆
動される一連の歯車で構成される。ドライブトレーンア
センブリ42については、以下で図6Aおよび図6Bに
関連してさらに詳細に説明する。ASFモータ41は、
ステップ式の、インクリメント(パルス)状に回転する
ステッパモータであることが好ましい。ステッパモータ
を使用することにより、回路基板35に組み込んだ制御
部は、ASFが起動する毎にモータが回転するステップ
数をカウントすることができる。したがって、任意の瞬
間におけるASFローラの位置を、制御部で決定するこ
とができる。また、ASFシャフト38は、ASF初期
化センサタブ37aを含む。ASFシャフトがホームポ
ジション(初期化位置)に位置すると、タブ37aがA
SF初期化センサ37b間に配置される。センサ37b
は光ビームセンサであり、一方が送信器、他方が受信器
である。したがってタブ37aがセンサ37b間に位置
すると、タブ37aが光ビームを遮断して連続性を破壊
し、それによってASFがホームポジションであること
を示す。
【0028】図4には、ページエッジ(PE)検出器レ
バー58aおよびPEセンサ58bも図示されている。
PEセンサ58bはASF初期化センサ37bと同様で
ある。つまり、これは光ビームセンサである。PEレバ
ー58aは旋回自在に装着され、プリンタ10を通して
供給される記録媒体のシートによって作動される。プリ
ンタ10へ記録媒体が供給されていないときには、レバ
ー58aがホームポジションにあり、センサ58b間の
光ビームが遮断される。記録媒体がASFローラによっ
てプリンタへ供給され始めると、記録媒体の前エッジが
PEレバー58aと係合して、レバーを旋回させ、セン
サ58b間で光ビームを遮断することができる。レバー
58aは、記録媒体がプリンタ10へ供給されている
間、記録媒体の後エッジがPEレバー58aに到達する
まで、この位置にある。そして、記録紙の後エッジがP
Eレバー58aに到達すると、レバー58aが記録媒体
から離れる。よって、レバー58aがホームポジション
に復帰して光ビームを遮断する。PEセンサをこの方法
で使用して、記録媒体のページがプリンタを通して供給
されている時を検知し、センサがこのようなフィードバ
ックを回路基板35の制御部に提供する。
【0029】ASFギアトレーンアセンブリ42は、図
6Aおよび図6Bに示すように構成される。図6Aで示
すように、ギアトレーンアセンブリ42は、歯車42
a、42bおよび42cを備える。歯車42bは、AS
Fシャフト38の端部に取り付けられ、ASFモータ4
1と係合すると、シャフトを回転する。歯車42aは歯
車42bと係合し、自動フィーダ14のASFトレイ戻
り止アーム42eと係合するカム42dを含む。図6A
で示すように、ASFシャフト38がホームポジション
に位置すると、カム42dは戻り止アーム42eに押し
付けられる。自動フィーダ14は、旋回自在に装着され
て、ばね48でバイアスが付与されたプレート50を含
む。これによりカム42dが戻り止アーム42eと係合
して、自動フィーダが押下される。カム42dが戻り止
アーム42eから離れると(図6B参照)、プレート5
0が解放される。戻り止アーム42eを押下すると、自
動フィーダ14内に積み重ねられた記録媒体がASFロ
ーラ32a、32bおよび32cから離れることがで
き、戻り止アーム42eを解放すると、記録媒体はロー
ラに近づく。こうしてASFモータと係合すると、ロー
ラが記録媒体と係合することができる。
【0030】図4に戻ると、プリンタ10は、印刷作業
中にプリンタ10を通して記録媒体を供給するために使
用するラインフィードモータ34を含む。ラインフィー
ドモータ34は、ラインフィードギアトレーン40を介
してラインフィードシャフト36を駆動し、これはライ
ンフィードピンチローラ36aを含む。ラインフィード
ギアトレーン40のギア比(減速比)は、ラインフィー
ドモータ34のパルス毎に記録媒体を設定量だけ前進さ
せるよう設定される。比率は、ラインフィードモータ3
4の1パルスで、記録媒体のラインフィード量が、記録
媒体の1画素解像度の前進量と等しくなるよう設定する
ことができる。つまり、プリンタ10のプリントアウト
の1画素解像度が600dpi(ドット/インチ)であ
る場合、減速比は、ラインフィードモータ34の1パル
スで、記録媒体が600dpi前進するよう設定するこ
とができる。あるいは、比率は、モータのパルス毎に、
1:1の比率ではなく1画素解像度の一部に等しいライ
ンフィード量になるよう設定することができる。ライン
フィードモータ34は、200ステップの2相パルスモ
ータを備えることが好ましく、回路基板35から受信す
る信号コマンドに応答して制御される。言うまでもな
く、ラインフィードモータ34は200ステップ2相パ
ルスモータに制限されず、エンコーダを含むDCモータ
など、任意のタイプのラインフィードモータを使用する
ことができる。
【0031】図5で示すように、プリンタ10は、デュ
アル記録ヘッドを使用して画像を印刷するシングルカー
トリッジプリンタであり、一方は黒いインクを印刷する
ノズルを有し、他方はシアン、マゼンタおよびイエロー
のインクを印刷するノズルを有する。特に、カートリッ
ジ45は、好ましくは、それぞれが異なる色のインクを
含むインクタンク43a、43b、43cおよび43d
を収容するカートリッジ28を保持する。カートリッジ
28およびインクタンク43aから43dに関するさら
に詳細な説明は、図7に関連して以下に提供する。キャ
リッジ45は、回路基板35から受信した信号コマンド
に応答して、キャリッジモータ39によって駆動され
る。特に、キャリッジモータ39はベルト25の動作を
制御し、これはキャリッジ案内シャフト51に沿ってカ
ートリッジ45の水平方向の並進を提供する。これに関
して、キャリッジモータ39は、ベルト25の双方向動
作、したがってキャリッジ45の双方向動作を提供す
る。この機能により、プリンタ10は双方向印刷、つま
り左から右へ、および右から左への両方で画像をプリン
トすることを実施できる。
【0032】プリンタ10は、好ましくは、記録媒体に
しわを誘発するしわ形成用リブ59を含むことが好まし
い。このリブ59は、プリンタが記録ヘッドノズルの吐
出周波数を調節することによって補償することができる
所望のしわパターンを記録媒体に誘発する。リブ59
は、所望のしわ形状に応じて設定された距離の間隔をあ
けて配置される。リブ59間の距離は、キャリッジモー
タ39のモータパルスに基づいてもよい。つまり、リブ
59は、記録ヘッドがその位置に到達するのに要するキ
ャリッジモータ39のモータパルス数に従って配置する
ことができる。例えば、リブ59は、132パルスに対
応する間隔(インクリメント量)で配置することができ
る。
【0033】プリンタ10は、予備射出受け部44a、
44bおよび44c、ワイパブレード46、および記録
ヘッドキャップ47aおよび47bも含むことが好まし
い。受け部44aおよび44bは、キャリッジ45のホ
ームポジションに配置され、受け部44cは印刷可能区
域の外側でホームポジションの反対側に配置される。印
刷作業の所望の時に、記録ヘッドの吐出前作業を実行
し、記録ヘッドから少量のインクを受け部44a、44
bおよび44cに吐出することができる。ワイパブレー
ド46は、プリンタに対して前方および後方へ移動させ
ることができる。キャリッジ45がホームポジションに
移動すると、ワイパブレード46が起動し、カートリッ
ジ28の各記録ヘッドを横断するよう前後に移動して、
記録ヘッドから余分なインクを拭き取る。記録ヘッドキ
ャップ47aおよび47bは、キャリッジ45がホーム
ポジションにあると、相対的に上下運動で起動し、記録
ヘッドと係合し、あるいは離れる。キャップ47aおよ
び47bは、ASFモータ41によってギアトレーン
(図示せず)を介して起動する。キャップ47aおよび
47bは、管(図示せず)を介してロータリポンプ52
に接続される。ポンプ52はギアトレーン(図示せず)
を介してラインフィードシャフト36に接続され、ライ
ンフィードモータ34を逆方向に動作させることによっ
て起動する。キャップ47aおよび47bが起動して記
録ヘッドと係合すると、管およびキャップ47aおよび
47bを通してポンプ52によって加えられた吸引力
が、記録ヘッドノズルから管を通してインクを吸引し、
廃棄インク容器(図示せず)に入れるよう、気密シール
を形成する。キャップ47aおよび47bには、記録ヘ
ッドのノズルを埃、汚れおよび屑から保護する作用もあ
る。
【0034】図7は、カートリッジ28に設置されたイ
ンクタンクのうち1つの断面図である。インクカートリ
ッジ28はカートリッジハウジング55、記録ヘッド5
6aおよび56b、およびインクタンク43a、43
b、43cおよび43dを含む。カートリッジ本体28
はインクタンク43aから43dを収容し、インクを各
インクタンクから記録ヘッド56aまたは56bのいず
れかに供給するインク流路を含む。インクタンク43a
から43dはカートリッジ28から取外し可能であり、
プリンタ10が画像の印刷に使用するインクを保存す
る。特に、インクタンク43aから43dはカートリッ
ジ28に挿入され、保持タブ53a〜53dのそれぞれ
を操作することにより、取り外すことができる。インク
タンク43aから43dは、カラー(例えばシアン、マ
ゼンタおよびイエロー)インクおよび/または黒インク
を蓄えることができる。インクタンク43aから43d
の構造は、米国特許第5,509,140号に記載され
たものと同様でよいか、記録ヘッド56aおよび56b
にインクを供給するためカートリッジ28に設置するこ
とができる任意の他のタイプのインクタンクでよい。
【0035】図8は、記録ヘッド56aおよび56bそ
れぞれのノズル構成を示す。図8では、記録ヘッド56
aは黒インク印刷用であり、記録ヘッド56bはカラー
インク印刷用である。記録ヘッド56aは、600dp
iのピッチ間隔のノズル304個を含むことが好まし
い。記録ヘッド56bは、シアンインク印刷用に600
dpiピッチのノズル80個、マゼンタインク印刷用に
600dpiピッチのノズル80個、およびイエローイ
ンク印刷用に600dpiピッチのノズル80個を含む
ことが好ましい。記録ヘッド56bのノズルの各セット
間には、600dpiのピッチで配置された16個のノ
ズルに対応する空の空間を設ける。各記録ヘッド56a
および56bは、回路基板35の制御部から受信したコ
マンドに基づいてインクを吐出する。
【0036】図9は、ホストプロセッサ2およびプリン
タ10の内部構造を示すブロック図である。図9では、
ホストプロセッサ2はコンピュータバス71とインタフ
ェースされたプログラマブルマイクロプロセッサなどの
中央処理ユニット70を含む。また、コンピュータバス
71には、ディスプレイ4とのインタフェースであるデ
ィスプレイインタフェース72、双方向通信線76とプ
リンタ10とのインタフェースであるプリンタインタフ
ェース74、フロッピーディスク77とのインタフェー
スであるフロッピーディスクインタフェース9、キーボ
ード5とインタフェースであるキーボードインタフェー
ス79、およびポインティングデバイス6のインタフェ
ースであるポインティングデバイスインタフェース80
が接続されている。ディスク8は、オペレーティングシ
ステム81を格納するオペレーティングシステムセクシ
ョン、アプリケーション82を格納するアプリケーショ
ンセクション、およびプリンタドライバ84を保存する
プリンタドライバセクションを含む。
【0037】ランダムアクセスメインメモリ(以下「R
AM」)86はコンピュータバス71とインタフェース
をとり、CPU70にメモリ記憶装置へのアクセスを提
供する。特に、ディスク8のアプリケーションセクショ
ン82に保存されたアプリケーションプログラムに関連
するような、保存されたアプリケーションプログラムの
命令シーケンスを実行する場合、CPU70は、ディス
ク8(またはネットワークまたはフロッピーディスクイ
ンタフェース9を介してアクセスする媒体など、他の記
憶媒体)からのこれらのアプリケーション命令シーケン
スをRAM86にロードし、RAM86からこれらの保
存したプログラム命令シーケンスを実行する。RAM8
6は、プリンタドライバ84が使用する印刷データバッ
ファを提供する。ウィンドウオペレーティングシステム
で使用可能な標準のディスクスワッピング技術により、
前述した印刷データバッファを含むメモリのセグメント
をディスク8との間でスワッピングできることも認識さ
れたい。ホストプロセッサ2のリードオンリーメモリ
(以下「ROM」)87は、起動命令シーケンスまたは
キーボード5操作用の基本入力/出力オペレーティング
システム(BIOS)シーケンスなど、不変の命令シー
ケンスを保存する。
【0038】図9で示し、前述したように、ディスク8
は、ウィンドウイングオペレーティングシステム、およ
びグラフィクスアプリケーションプログラム、描画アプ
リケーションプログラム、デスクトップパブリッシング
アプリケーションプログラムなどの様々なアプリケーシ
ョンプログラムのプログラム命令シーケンスを格納す
る。また、ディスク8は、指定されたアプリケーション
プログラムの制御下でディスプレイ4で表示したり、プ
リンタ10で印刷するようなカラーイメージファイルも
保存する。ディスク8は、他ドライバセクション89
に、多値のRGBカラー原色値をディスプレイインタフ
ェース72に提供する手法を制御するカラーモニタドラ
イバも格納する。プリンタドライバ84は、モノクロ印
刷とカラー印刷の両方についてプリンタ10を制御し、
プリンタ10の構成に従ってプリントアウトする印刷デ
ータを供給する。印刷データはプリンタ10に転送さ
れ、制御信号が、プリンタドライバ84の制御下でライ
ン76に接続されたプリンタインタフェース74を介し
て、ホストプロセッサ2とプリンタ10との間で交換さ
れる。プリンタインタフェース74およびライン76
は、例えばIEEE1284パラレルポートおよびケー
ブル、またはユニバーサルシリアルバスポートおよびケ
ーブルでよい。なお、ホストプロセッサ2に接続された
ネットワーク装置、ファクシミリ装置などの様々な装置
に適切な信号を提供するため、ディスク8には他のデバ
イスドライバも格納される。
【0039】通常、ディスク8に保存されるアプリケー
ションプログラムおよびドライバは、最初に使用者が、
これらのプログラムおよびドライバが最初に保存されて
いるコンピュータで読取り可能な他の媒体からディスク
8へとインストールする必要がある。例えば、使用者が
フロッピーディスクまたはCD−ROMなどのプリンタ
ドライバのコピーが格納されているコンピュータで読取
り可能な媒体を購入することが普通である。使用者は、
次に、プリンタドライバをディスク8にコピーする周知
の技術でプリンタドライバをディスク8にインストール
する。また、使用者は、ファイルサーバから、またはコ
ンピュータ化された掲示板から、モデムインタフェース
(図示せず)またはネットワーク(図示せず)を介して
プリンタドライバをダウンロードすることも可能であ
る。
【0040】再び図9を参照すると、プリンタ10は、
基本的に2つのセクション、つまり制御部100および
プリンタエンジン101を含む回路基板35を含む。制
御部100は、プログラマブルタイマおよび割込み制御
部を含む8ビットまたは16ビットのマイクロプロセッ
サなどのCPU91、ROM92、制御論理部94およ
びバス97に接続されたI/Oポートユニット96を含
む。制御論理部94にはRAM99も接続される。制御
論理部94は、ラインフィードモータ34、RAM99
の印刷イメージバッファの格納部、ヒートパルス生成部
およびヘッドデータの制御部を含む。また、制御論理部
94は、プリンタエンジン101の記録ヘッド56aお
よび56bにあるノズル、キャリッジモータ39、AS
Fモータ41、ラインフィードモータ34の制御信号お
よび、記録ヘッド56a、56b用の印刷データを提供
する。EEPROM102がI/Oポートユニット96
に接続されて、プリンタ情報の不揮発性メモリを提供
し、プリンタ、ドライバ、記録ヘッド、カートリッジ内
のインクの状態などを識別するパラメータを格納し、こ
れはホストプロセッサ2のプリンタドライバ84に送信
されて、ホストプロセッサ2にプリンタ10の作業パラ
メータを通知する。
【0041】I/Oポートユニット96は、プリンタエ
ンジン101に結合され、ここで1対の記録ヘッド56
aおよび56bが、RAM99のプリントバッファから
の印刷データを使用して印刷しながら、記録媒体を走査
することにより、記録媒体への記録を実行する。また、
制御論理部94は、制御信号を交換し、印刷データおよ
び印刷データアドレスを受信するため、通信線76を介
してホストプロセッサ2のプリンタインタフェース74
に接続される。ROM92は、フォントデータ、プリン
タ10の制御に使用するプログラム命令シーケンス、お
よびプリンタ作業用の他の不変データを格納する。RA
M99は、プリンタドライバ84によって定義されたプ
リントバッファ内に、記録ヘッド56aおよb56b用
の印刷データ、およびプリンタ作業用の他の情報を保存
する。
【0042】103によって示されるセンサは、プリン
タ状態を検出し、印刷に影響を及ぼす温度および他の量
を測定するため、プリンタエンジン101内に配置され
る。光センサ(例えば自動アラインメントセンサ)は、
自動アラインメントのために印刷密度およびドット位置
を測定する。また、センサ103はプリンタエンジン1
01内に配置され、アクセスドア12の開閉状態、記録
媒体の存在など、他の状態を検出する。また、サーミス
タを含むダイオードセンサが記録ヘッド56aおよび5
6bに位置して記録ヘッドの温度を測定し、これはI/
Oポートユニット96に転送される。
【0043】また、I/Oポートユニット96は、電源
ボタン26およびレジュームボタン24などのスイッチ
104から入力を受信し、制御信号をLED105や光
指示灯23に送ったり、ラインフィードモータドライバ
34a、ASFモータドライバ41aおよびキャリッジ
モータドライバ39aを介してそれぞれラインフィード
モータ34、ASFモータ41およびキャリッジモータ
39に制御信号を送出する。
【0044】図9はプリンタ10の個々の構成要素を別
個で相互に異なるものとして図示しているが、構成要素
の幾つかを組み合わせることが好ましい。例えば、論理
制御部94は、ASIC上でI/Oポート96と組み合
わせて、プリンタ10の機能の相互接続を単純にするこ
とができる。
【0045】図10は、ホストプロセッサ2とプリンタ
10との相互作用を示す高レベル機能ブロック図を示
す。図10で示すように、ディスク8のアプリケーショ
ンセクション82に保存された画像処理アプリケーショ
ンプログラム82aから印刷命令が発行されると、オペ
レーティングシステム81は、プリンタドライバ84に
グラフィックスデバイスインタフェースのコールを発行
する。プリンタドライバ84は、印刷命令に対応する印
刷データを生成することにより、これに応答し、印刷デ
ータ記憶部107に印刷データを保存する。印刷データ
記憶部107は、RAM86またはディスク8に常駐す
る。或いは、まず最初にRAM86に保存し、オペレー
ティングシステム81のディスクスワッピング作業を通
して、ディスク8との間でスワッピングしてもよい。そ
の後、プリンタドライバ84は印刷データ記憶部107
から印刷データを獲得し、プリンタインタフェース74
を通して双方向通信線76に出力し、プリンタ制御部1
10を通してプリントバッファ109に印刷データを転
送する。プリントバッファ109はRAM99に常駐
し、プリンタ制御部110は、図9の制御論理部94お
よびCPU91を通してインプリメントされたファーム
ウェアに常駐する。プリンタ制御部110は、ホストプ
ロセッサ2から受信したコマンドに応答してプリントバ
ッファ109内の印刷データを処理し、ROM92(図
9参照)に保存された命令の制御下で印刷タスクを実行
して、画像を記録媒体に記録するために適切な記録ヘッ
ド用信号および他の制御信号をプリンタエンジン101
に提供する。
【0046】プリントバッファ109は、記録ヘッド5
6aおよび56bの一方が印刷する印刷データを記憶す
るための第1セクション、および記録ヘッド56aおよ
び56bの他方が印刷する印刷データを記憶するための
第2セクションを有する。各プリントバッファセクショ
ンは、関連する記録ヘッドの印刷位置の数に対応する記
憶位置を有する。これらの記憶位置は、印刷のために選
択された解像度に応じて、プリンタドライバ84によっ
て規定される。各プリントバッファセクションは、記録
ヘッド56aおよび56bを印刷速度まで上昇させる
間、印刷データを転送するための追加格納位置も含む。
印刷データは、ホストプロセッサ2の印刷データ記憶部
107から、プリンタドライバ84がアドレスするプリ
ントバッファ109の記憶位置へと転送される。その結
果、次の走査のための印刷データを、現走査のための加
速中或いは印刷中に、プリントバッファ108の空の記
憶位置に挿入することができる。
【0047】上述したように、I/Oポートユニット9
6は、制御論理部94に含めてもよい。図11は、制御
論理部94とI/Oポートユニット96を組み合わせた
構成のブロック図を示す。図11では、内部バス112
は、プリンタCPU91との通信のため、プリンタバス
97に接続される。バス112は、ホストコンピュータ
インタフェース113(点線で図示)に結合され、これ
は双方向通信を実行するため、双方向線76に接続され
る。図11で示すように双方向線76はIEEE−12
84線またはUSB線でよい。双方向通信線76は、ホ
ストプロセッサ2のプリンタインタフェース74に結合
される。ホストコンピュータインタフェース113はI
EEE−1284とUSBインタフェースの両方を含
み、両方ともプリンタバッファ109(図9および図1
0参照)を含むRAM99を制御するため、バス112
およびDRAMバスアービタ/制御部115に接続され
る。データデコンプレッサ116は、バス112、DR
AMバスアービタ/制御部115およびホストコンピュ
ータインタフェース113のIEEE−1284および
USBインタフェースと接続し、処理時に印刷データを
圧縮解除する。また、バス112には、図9のラインフ
ィードモータドライバ34aに接続されたラインフィー
ドモータ制御部117、記録ヘッド56aおよび56b
のそれぞれにシリアル制御信号およびヘッドデータ信号
を提供するイメージバッファ制御部118、記録ヘッド
56aおよび56bのそれぞれにブロック制御信号およ
びアナログヒートパルスを提供するヒートタイミング発
生器119、図9のキャリッジモータドライバ39aに
接続されたキャリッジモータ制御部120、および図9
のASFモータドライバ41aに接続されたASFモー
タ制御部125が結合される。また、EEPROM制御
部121a、自動アラインメントセンサ制御部121b
およびブザー制御部121cは、EEPROM102、
自動アラインメントセンサ(図9のセンサ103内に提
示)、およびブザー106を制御するため、バス112
に接続される。さらに、自動トリガ制御部122がバス
112に接続され、記録ヘッド56aおよび56bのノ
ズルの吐出を制御するため、イメージバッファ制御部1
18およびヒートタイミング発生器119に信号を提供
する。
【0048】制御論理部94は、ホストプロセッサ2か
らCPU91で使用するためのコマンドを受信し、ま
た、ホストコンピュータインタフェース113および双
方向通信線76を通してプリンタ状態および他の応答信
号をホストプロセッサ2に送信するよう作動する。印刷
データおよびホストプロセッサ2から受信した印刷デー
タのプリントバッファメモリアドレスは、DRAMバス
アービタ/制御部115を介してRAM99のプリント
バッファ109に送信され、プリントバッファ109か
らのアドレスされた印刷データは、記録ヘッド56aお
よび56bで印刷するため、制御部115を通してプリ
ンタエンジン101に転送される。この点で、ヒートタ
イミング発生器119は、印刷データの印刷に必要なア
ナログヒートパルスを生成する。
【0049】図12は、プリンタ10のメモリアーキテ
クチャを示す。図11で示すように、EEPROM10
2、RAM99、ROM92、および制御論理部94の
一時記憶装置121が、単一のアドレス指定構成を有す
るメモリ構造を形成する。図12を参照すると、非揮発
性メモリセクション123として図示されているEEP
ROM102は、ホストプロセッサ2が使用し、プリン
タおよび記録ヘッド、記録ヘッド状態、記録ヘッドのア
ラインメント、および他の記録ヘッド特性を識別する1
組のパラメータを記憶する。EEPROM102は、ク
リーニング時間、自動アラインメントセンサのデータな
ど、プリンタ10が使用する他のパラメータの組も記憶
する。ROM92はメモリセクション124として図示
され、プリンタタスクのプログラムシーケンスおよびノ
ズルヒートパルスの生成を制御するのに使用する記録ヘ
ッド作業温度テーブルなど、不変であるプリンタ作業の
情報を記憶する。ランダムアクセスメモリセクション1
21は、制御論理部94の一時作業情報を記憶し、RA
M99に対応するメモリセクション126は、プリンタ
タスクおよびプリントバッファ109の可変作業データ
の記憶装置を含む。
【0050】次に、図14から図25を参照して、用紙
の凹凸の補償についてさらに詳細に説明する。簡単に
は、用紙の凹凸の補償は、既知のパラメータを有する凹
凸(しわ)のパターンを記録媒体に誘発し、この既知の
パラメータを使用して、記録ヘッド56aおよび56b
の吐出周波数およびタイミングを制御するため、図11
の自動トリガ制御部122の吐出周波数および自動トリ
ガ遅延を計算する。以下、既知のしわパターンの誘発に
ついて最初に検討し、次に吐出周波数および自動トリガ
遅延の計算について検討する。
【0051】図5を参照して上記で指摘したように、プ
リンタ10はしわ形成用リブ59を含み、このしわ形成
用リブ59を使用して凹凸パターンを記録媒体に誘発す
る。図14は、しわ形成用リブ59の、可能な1つの間
隔の平(上)面図を示す。図14で見られるように、し
わ形成用リブ59は、第1リブがホームポジション(ゼ
ロ)から59パルスのところに位置し、残りのリブが相
互から132パルス分の間隔をあけた位置(それぞれ5
9、191、323、455、587、719、851
および983パルス)に配置されうる。ここで、パルス
は、キャリッジ制御モータ39のパルスを指す。つま
り、キャリッジ45は、モータおよびベルト25に取り
付けた駆動歯車を介してキャリッジモータ39によって
駆動される。駆動歯車は、キャリッジモータ39の各パ
ルスによってキャリッジ45が600dpi画素5個分
水平に並進するようなサイズになっている。したがっ
て、キャリッジモータ39がキャリッジ45をホームポ
ジション(ゼロ)から59パルス離れて位置する第1リ
ブまで並進させるには59パルスかかる。言うまでもな
く、各しわ形成用リブ59間の132パルスの間隔が、
本発明を実施するのに使用できる唯一の間隔ではなく、
他の任意の間隔を使用して、本発明と同じ結果を獲得す
ることができる。しかし、本発明の発明者は、上述した
132のパルスを、以下で述べる他の特徴と組み合わせ
ると、画像のざらつきが低下した良好な印刷結果が提供
されることを発見した。
【0052】プリンタへ記録媒体を供給していくにつれ
て、記録媒体はしわ形成用リブ59に載る。しわ形成用
リブ59は、図15で見られるように、記録媒体にわず
かな正弦波形パターン(凹凸パターン)を誘発する。し
わ形成用リブ59の間隔が分かっている(ここでは図1
4で見られるように132パルス)ので、正弦波形パタ
ーン(しわパターン)の周期もわかる。この周期は、し
わ形成用リブ59の間隔に対応し、したがって、正弦波
パターンの周期も132パルスである。言うまでもな
く、上述したように、本発明を実施するために132パ
ルスの正弦波周期が必須ではなく、異なる周期を提供す
るために周期サイズを調節することができる。したがっ
て、132の周期は本発明の実施に使用できる周期サイ
ズの一例にすぎない。
【0053】図16は、図15で示した波形パターンの
一部の拡大図であり、正弦波形の1周期を示す。図16
に示す拡大部分、および図16および図18に関する以
下の検討は、概ね記録媒体が普通紙である場合に当ては
まることに留意されたい。つまり、図16に示す波形形
状は、普通紙へ印刷した結果の典型的波形を示す。印刷
を高級紙で実施する場合については、図23を参照して
以下で検討する。図15および図16は、以下で説明す
るように、自動トリガ遅延を計算するルーチンで設定さ
れる波形パターンに関連するパラメータの決定に使用す
る。図16では、波形形状は、不連続の交点によって接
続される直線セグメントで示すよう単純化されている。
直線セグメントおよび不連続な交点は、記録媒体の波形
形状の推定値にすぎず、以下で説明するように単純化し
た計算を提供する。言うまでもなく、実際には記録媒体
は突然の交点ではなく、より湾曲した形状をとる。した
がって、さらに高品質の画像を提供するために、より正
確な計算が望ましい場合は、直線セグメントを追加する
か、直線セグメントを湾曲セグメントと置換してよい。
しかし、単純化のため、本明細書の好ましい実施形態の
説明では、図16に示す単純化した波形形状を使用す
る。
【0054】図16で見られるように、以下で説明する
計算を実施する際、波形形状の1周期を4ブロック(そ
れぞれ0、1、2および3)に分割する。ブロック0お
よび2は、それぞれ波形形状の低部位および高部位に対
応する。しわ形成用リブの間隔と同様、周期を分割する
ブロック数は、所望に応じて正確さの向上のために変更
することができる。しかし、本発明の発明者は、各周期
を4ブロックに分割するよう決定した。本例に拠れば、
ブロック1および3は、順方向走査ではそれぞれ波形形
状の上昇および下降部分に、逆方向走査ではそれぞれ下
降および上昇部分に対応する。
【0055】図16で容易に分かるように、キャリッジ
45を波形形状の1周期だけ横断させるには、キャリッ
ジモータ39の132パルスが必要である。同様に、キ
ャリッジ45がブロック0から3それぞれを横断するた
め、キャリッジモータ39が132パルスの一部を実行
する必要がある。普通紙に記録する場合、波形形状の上
昇および下降部分はそれぞれ、高部位の領域および低部
位の領域よりわずかに大きいことが判明している。した
がって、ブロック0および2はそれぞれ、132パルス
周期のうち30パルスが割り当てられ、ブロック1およ
び3はそれぞれ、132パルス周期のうち36パルスが
割り当てられる。また、好ましい設計に応じて、ブロッ
クごとに他の任意のパルス数を設定することができる
が、本発明の発明者は、各ブロックに前述のパルス割当
てを選択した。
【0056】上述したように、キャリッジモータ39の
各パルスは、600dpi画素5個分進むよう設定され
ている。つまり、キャリッジモータ39のパルスごと
に、600dpi画素が5個印刷される。したがって、
ブロック0および2に30パルス割り当てられているの
で、ブロック0および2では600dpi画素が150
個(30パルス×5画素)印刷される。同様に、ブロッ
ク1および3には36パルス割り当てられているので、
ブロック1および3では600dpi画素が180個が
印刷される。
【0057】しわ形成用リブの設計(つまりしわ形成用
リブ59の間隔)、記録媒体の波形形状の周期および各
ブロックの画素数に関する以上の検討は、吐出周波数お
よび自動トリガ遅延の計算のために設定するパラメータ
に辿り着くようになっている。以上の検討では、波形形
状の各周期を4つのブロック(ブロック0、1、2およ
び3)に分割し、各ブロックが、それぞれ150、18
0、150および180画素を受信するように割り当て
た。以下で検討するように、各ブロックの画素数を自動
トリガカウント(ATTRGCNT)と呼び、吐出周波数および
自動トリガ遅延を計算するルーチンで設定する。
【0058】自動トリガ遅延および吐出周波数の計算ル
ーチンについて検討する前に、計算に使用するパラメー
タおよび式について、図17および図18を参照して検
討する。
【0059】図17は、吐出周波数および自動トリガ遅
延を計算するための図18の式で使用するパラメータを
示す図である。図17では、参照番号200は、順方向
への記録ヘッド走査を表し、200’は逆方向への同じ
記録ヘッドの走査を表す。参照番号202および205
は、それぞれ図16のブロック2および0で示した部分
のような、用紙の波形形状の上面および下面を表す。記
録ヘッド200は、弾道201に沿ってインク小滴を吐
出し、記録ヘッド200’は、弾道201’に沿ってイ
ンク小滴を吐出する。表面205は、計算を実施するた
めの基準表面である。つまり、用紙が波形形状を有さ
ず、完全に平坦な場合は、用紙の表面全体が下面205
に沿って配置される。したがって、記録ヘッド200お
よび200’がそれぞれ弾道201および201’に沿
ってインク小滴を吐出すると、インク小滴はそれぞれ点
BおよびDで用紙と接触する。しかし、用紙は平坦では
なく、波形形状を有する。したがって、記録ヘッド20
0が、標的接触点が点Bの状態でインク小滴を吐出し、
波形形状の頂部が弾道路201内にある場合、インク小
滴は点Bで用紙と接触せず、点204で用紙と接触す
る。
【0060】図17で見られるように、点204(A)
は、点Bに対して量(A−B)だけ水平距離オフセット
する。このようにインク小滴の接触点がオフセットする
と、画像のざらつきが生じる。したがって、画像のざら
つきを軽減するため、インク小滴が相対的に一様な間隔
で用紙と接触するよう、記録ヘッドによる吐出のタイミ
ングを調節する。図17および図18で見られるよう
に、記録ヘッド200の順方向走査のオフセット量はΔ
FWDである。また、記録ヘッド200’の吐出タイミ
ングをオフセット量ΔREV=(C−D)だけ調節する
ため、逆方向走査で同様の計算を実行する。
【0061】図18は、図16に示す各ブロックで吐出
周波数および自動トリガ遅延を調節するための計算を要
約した表である。図18で見られるように、ブロック0
は下面(基準面)であるので、順方向走査でも逆方向走
査でも吐出タイミング(自動トリガ遅延(ATTRGDela
y))の調節は必要ない。また、ブロック0は、上述し
たようにターゲット面であるので、これには吐出周波数
(インターバル(GA_ATTRGPER))を調節する必要がな
い。図18では、ブロック0のインターバル(GA_ATTRG
PER)は1334として与えられる。この値1334は
ゲートアレイ状態と関連するものであり、41.666
7nsec/ユニットのゲートアレイおよび55,000
nsec(55μsecまたは18KHz)のノズル吐出周波
数から、55,000nsec÷41.6667nsec=1
334として導かれる。したがって、単純化のため、イ
ンターバル(GA_ATTRGPER)は1334状態と呼ぶ。同
様に、9KHzの吐出周波数は2668状態に対応す
る。
【0062】再び図18を参照すると、上面(ブロック
2)では、タイミング(自動トリガタイミング(ATTRGD
elay))はそれぞれオフセット量ΔFWDおよびΔRE
Vについて調節される。つまり、下面(ブロック0)が
ターゲット面であると仮定すると、ブロック2における
吐出のタイミングは、上述したようにオフセット(ΔF
WDおよびΔREV)について調節される。吐出周波数
の調節に関しては、上面が図16のブロック2で示すよ
うに平坦であり、したがってインターバル(GA_ATTRGPE
R)を調節する必要がなく、インク小滴が下面、つまり
1334状態と同じ周波数で吐出されることになる。
【0063】上昇および下降領域(ブロック1および
3)では、より複雑な計算を実行する。ブロック1およ
び3では、ブロック0および2と同じ接触間隔を獲得す
るため、吐出周波数に多少の調節が必要である。つま
り、図13を参照して上述したように、上昇領域では、
インク小滴が上領域および下領域と同じ周波数で吐出さ
れると、より狭い接触パターン(d1)となる。同様
に、下降領域では、より広い接触パターン(d2)とな
る。したがって、これらの領域では吐出周波数を調節し
て、より狭い、および広い接触パターンを補償する。
【0064】図18では、順方向走査について、ブロッ
ク1および3でインターバル(GA_ATTRGPER)を下式の
ように調節する。すなわち、 ブロック1(上昇)の場合は、GA_ATTRGPER=(133
4+α)、および ブロック3(下降)の場合は、GA_ATTRGPER=(133
4−α) ここで、α=1334*(A−B)/180である。逆
走査では、ブロック1および3でインターバル(GA_ATT
RGPER)を下式のように調節する。 ブロック1(下降)の場合は、GA_ATTRGPER=(133
4−β)、および ブロック3(上昇)の場合は、GA_ATTRGPER=(133
4+β) ここで、β=1334*(C−D)/180である。な
お、(A−B)、(C−D)は絶対値として取り扱って
いる。変数A、B、CおよびDは全て、図17に示す変
数を指す。上式を使用して、ブロック1および3の吐出
周波数を調節し、用紙の凹凸を補償する。
【0065】ブロック1および3で吐出周波数(インタ
ーバル(GA_ATTRGPER))を計算したら、ブロック1お
よび3のトリガ遅延(ATTRGDelay)も計算する。図18
で見られるように、各ブロックのATTRGDelayは下式のよ
うに計算する。 ブロック1の順方向走査では、(X2−X1−150)×
(A−B)÷180 ブロック1の逆方向走査では、(X2−X1−150)×
(C−D)÷180 ブロック3の順方向走査では、(X1+660−X3)×
(A−B)÷180 ブロック3の逆方向走査では、(X1+660−X3)×
(C−D)÷180
【0066】ブロック1および3の自動トリガ遅延(AT
TRGDelay)を計算する上式のそれぞれで、X1は、図1
6で示すようなブロック0の開始点を指す。また、X2
およびX3は、図16で示すように、ブロック1および
3内の、それぞれ印刷データが開始する(したがってゲ
ートアレイ開始位置を調節する)点を指す。
【0067】図19は、上述した図18の式を使用し
て、ブロック0から3それぞれの吐出周波数および自動
トリガ遅延を計算するルーチンのプロセスステップのフ
ローチャートである。図19で見られるように、ステッ
プS1901でルーチンが開始する。ステップS190
2では、ATTRGCNT(自動トリガカウント)値がブロック
0、1、2および3のそれぞれについて設定される。各
ブロックのATTRGCNT値は、図16を参照して上述したよ
うに、各ブロックに割り当てた画素数に対応する。図1
6では、ブロック0および2にそれぞれ600dpi画
素150個が割り当てられ、ブロック1および3にはそ
れぞれ、600dpi画素180個が割り当てられてい
る。したがって、ブロック0から3それぞれに設定され
たATTRGCNT値は、それぞれ150、180、150およ
び180となる。前述したように、これらの値は、しわ
形成用リブ59の間隔、各間隔に割り当てたブロック
数、およびパルス毎に印刷される画素数について選択さ
れた設計に基づく。したがって、ATTRGCNT値が必ずしも
150、180、150および180に設定される必要
はなく、これらの値は、選択された設計に基づいて変更
することができ、本発明は、所望の結果を獲得するた
め、それに応じて実現することができる。
【0068】ステップS1903では、ブロック毎に周
波数(インターバル、GA_ATTRGPER)を計算する。次に
ステップS1904で、走査方向(x)に沿ったキャリ
ッジ45の位置((CRPosition(x))、印刷速度(つま
り1334状態または2668状態)、および印刷方向
(順方向または逆方向)が獲得される。次に、ステップ
S1905で、自動トリガ遅延(ATTRGDelay)を計算
し、ステップS1906で自動トリガのオフセット(AT
TRGOFS)を計算する。最後に、自動アラインメントプロ
セスを実行し、自動アラインメントのために自動トリガ
遅延の量が決定されている場合は、自動アラインメント
自動トリガ遅延量を、ステップS1905で計算した自
動トリガ遅延(ATTRGDelay)値に追加する。
【0069】以上のプロセスは、図11に示した画像バ
ッファ制御部118およびヒートタイミング発生器11
9と関連して、自動トリガ制御部122で実行される。
図20に、図11の自動トリガ制御部122、画像バッ
ファ制御部118、およびヒートパルスタイミング発生
器119のより詳細なアーキテクチャを示す。
【0070】図20で見られるように、自動トリガ制御
部122は、ブロック0の周期レジスタ300およびカ
ウントレジスタ301を含む。周期レジスタ300はブ
ロック0の周期データを、カウントレジスタ301はブ
ロック0のカウントデータを、それぞれ自動トリガブロ
ック選択器302に提供する。図16のブロック0、
1、2および3のような各ブロックの周期レジスタおよ
びカウントレジスタを、自動トリガ制御部122に設け
る。これらはブロックNの周期レジスタおよびブロック
Nのカウントレジスタとして設けられ、ここでNは最後
のブロックの番号を表す。自動トリガブロック選択器3
02は、自動トリガ開始ブロックレジスタ303からの
選択信号データ、および自動トリガブロック方向レジス
タ304からの方向信号データも受信する。レジスタ3
00、301、303および304はそれぞれ、内部バ
ス112と連絡して、対応する情報を獲得する。
【0071】自動トリガブロック選択器302は自動ト
リガ発生器305と連絡し、発生器305に周期データ
およびカウントデータを供給する。また、自動トリガ発
生器305は、自動トリガ開始カウントオフセットレジ
スタ306からオフセットデータを、自動トリガ開始遅
延レジスタ307から遅延データを、そして合計自動ト
リガカウントレジスタ308から合計カウントデータを
受信する。自動トリガ発生器305はATTRG(自動トリ
ガ信号)、ヒートトリガ信号およびDMAトリガ信号を
出力する。図20、さらに図11で示すように、ヒート
トリガ信号およびDMAトリガ信号は、画像バッファ制
御部118およびヒートタイミング発生器119に提供
される。
【0072】画像バッファ制御部118は画像バッファ
イネーブル発生器309を含み、これは自動トリガ発生
器305からのDMAトリガ信号、さらに画像バッファ
イネーブルオフセットレジスタ310からのオフセット
データ、および画像バッファイネーブル幅レジスタ31
1からの幅データを受信する。画像バッファイネーブル
発生器はIBTRGENB(画像バッファトリガイネーブル)信
号を出力する。
【0073】ヒートタイミング発生器119は、自動ト
リガ発生器305からのヒートトリガ信号と、ヒートパ
ルスイネーブルオフセットレジスタ314からのオフセ
ットデータと、ヒートパルスイネーブル幅レジスタ31
5からの幅データとを受信するヒートパルスイネーブル
発生器313を含む。ヒートパルスイネーブル発生器3
13はHTTRGENB(ヒートトリガイネーブル)信号を出力
する。
【0074】図21は、1周期におけるゲートアレイの
種々の時間スケジュールを示す図である。図21の各信
号は、図19を参照して上述したプロセスのステップに
対応し、プロセスのステップ中にゲートアレイ内で生成
される各信号の時間スケジュールを示す。時間スケジュ
ールおよびプロセスステップは、ゲートアレイで実行さ
れるものに制限されず、代わりにソフトウェアが実行し
てもよいことに留意されたい。
【0075】次に、本発明の別の実施形態について、図
22を参照して説明する。図22は、図16と同様に、
図15の一部を拡大した詳細図である。図22と図16
との違いの一つは、ブロック0から3それぞれがシフト
されており、したがってブロック0は用紙の下面205
ではなく上面202に対応している。つまり、この実施
形態では、基準表面は、図16を参照して上述したよう
な下面205ではなく、用紙の波形形状の上面202で
ある。したがって、ブロック0が基準表面、つまり上面
202に対応するよう、ブロックがシフトしている。
【0076】図16を参照して上述したように、しわ形
成用リブの設計(つまりしわ形成用リブ59の間隔)、
記録媒体の波形形状の周期、および各ブロックの画素数
は、吐出周波数および自動トリガ遅延を計算するために
設定するパラメータに辿り着くようになっている。前述
した実施形態では、波形形状の各周期が4つのブロック
(ブロック0、1、2および3)に分割され、各ブロッ
クがそれぞれ150、180、150および180個の
画素を受けもっていた。この実施形態では、波形形状お
よび周期は前述した実施形態と同じであり、基準表面が
下面205から上面202に変更されている。つまり、
各ブロックが2ブロック右にシフトされているだけであ
る。したがって、この実施形態の各ブロックには、前述
の実施形態で対応するブロックに割り当てたものと同じ
パルス数と画素数が割り当てられている。つまり、前述
の実施形態では、ブロック2は波形形状の上面であり、
30パルス(150画素)が割り当てられていた。これ
に対して、この実施形態では、ブロック0が波形形状の
上面であり、同様に30パルス(150画素)を受信す
る。同様に、この実施形態のブロック1は、前述した実
施形態のブロック3に対応して、36パルス(180画
素)受信し、この実施形態のブロック2は、前述した実
施形態のブロック0に対応して、30パルス(150画
素)受信し、この実施形態のブロック3は、前述した実
施形態のブロック1に対応して、36パルス(180画
素)受信する。したがって、ブロック0から3それぞれ
の自動トリガカウント(ATTRGCNT)値は、この実施形態
ではそれぞれ150、180、150および180に設
定される。
【0077】基準表面が下面から上面に変更したので、
図18に示した式に多少の調節が必要である。この実施
形態のために調節した式を、図25に示す。図24は、
吐出周波数および自動トリガ遅延を計算するための、図
25の式で使用するパラメータの図を示す。図24で
は、参照番号200は、順方向への記録ヘッドの走査を
表し、200’は逆方向への同じ記録ヘッドの走査を表
す。参照番号202および205は、それぞれ図22の
ブロック0および2で示した部分のように、それぞれ用
紙の波形形状の上面および下面を表す。記録ヘッド20
0は、弾道201に沿ってインク小滴を吐出し、記録ヘ
ッド200’は、弾道201’に沿ってインク小滴を吐
出する。前述の実施形態とは異なり、表面202が計算
を実行するための基準表面である。したがって、記録ヘ
ッド200および200’がそれぞれ弾道201および
201’に沿ってインク小滴を吐出すると、インク小滴
はそれぞれ点BおよびDで用紙と接触する。しかし、記
録ヘッド200が、ターゲットの接触点が点Bの状態で
インク小滴を吐出し、波形形状の底部が弾道路201内
にある場合、インク小滴は点Bでは用紙と接触せず、点
203で用紙と接触する。
【0078】図24で見られるように、点203は、点
Bに対して量(A−B)だけ水平距離オフセットする。
したがって、図24および図25では、記録ヘッド20
0の順方向走査でのオフセット量はΔFWDである。ま
た、記録ヘッド200’の吐出周波数をオフセット量Δ
REV=(C−D)だけ調節するため、逆方向走査でも
同様の計算を実行する。
【0079】図25は、図22に示す各ブロックで吐出
周波数および自動トリガ遅延を調節するための計算を要
約した表である。図25に示す各式は、図18を参照し
て上述した式と同様であるが、基準表面(ブロック0)
を下面から上面に変更したことを反映するため、変更さ
れている。
【0080】図25に示す式は、図18の式および図1
9のプロセスステップに関して上述したものと同じ方法
で、図19のプロセスステップで使用される。また、プ
ロセスステップは、図20を参照して上述したのと同じ
方法で自動トリガ制御部で実行される。
【0081】本発明のさらに別の実施形態では、記録媒
体のタイプに基づいて調節を実行することができる。前
述の2つの実施形態は、普通紙への印刷に基づき、自動
トリガ遅延および吐出周波数の調節について記載した。
次に、高級紙への印刷に関する場合を説明する。
【0082】この実施形態では、しわ形成用リブ59が
前述した2つの実施形態と同じ間隔、つまり132個の
キャリッジモータパルスの間隔で配置される。したがっ
て、図14に関する説明は、この実施形態にも同様に当
てはまる。このように、高級紙の波形形状の周期も、普
通紙と同じ、つまり132パルスである。この場合も、
用紙の周期は、しわ形成用リブの間隔によって決定さ
れ、本明細書では132モータパルス間隔が記載されて
いるが、さらに高い画像品質を達成するため、他の間隔
を使用してもよい。
【0083】前述した2つの実施形態と同様、周期は4
つのブロック、つまりブロック0から3それぞれに分割
される。しかし、この実施形態の各ブロックに割り当て
られるパルス数は、前の2つの実施形態とは異なる。こ
れは、高級紙が概ね普通紙より硬いという事実に起因す
るものである。このように、しわ形成用リブは普通紙に
関して上述したものと同じであるが、波形形状の高さは
普通紙より高級紙の方が小さい。つまり、図22(普通
紙)のh1は図23(高級紙)のh2より大きい。その結
果、波形形状の上部分と下部分は、普通紙より高級紙の
方が大きくなる傾向があり、それに比例して高級紙の方
が上昇部分と下降部分が小さくなる傾向がある。したが
って、図23で見られるように、ブロック0および2
(それぞれ上ブロックおよび下ブロック)にはそれぞれ
40モータパルス(200画素)が割り当てられ、ブロ
ック1および3(それぞれ順方向走査の下降および上
昇)にはそれぞれ26パルス(130画素)が割り当て
られる。次に、これらの値を、図19のプロセスステッ
プのATTRGCNT値に使用する。
【0084】再び図24を参照すると、参照番号205
は普通紙の下面であり、参照番号205’は高級紙の下
面である。表面205は、上面202から距離h1の距
離に位置し、表面205’は上面202から距離h2
距離に位置する。図24で見られるように、オフセット
距離ΔFWDおよびΔREVは、下面205’の方が記
録ヘッドに近いので、小さくなる(ΔFWD’およびΔ
REV’として図示)。したがって、図25の式にある
値は、小さくなったオフセット距離に合わせて調節さ
れ、±(0.5)画素から±(0.2)画素へと変更さ
れる。
【0085】したがって、高級紙の場合、図25の式に
ある値の一部を調節して、用紙の下面が記録ヘッドに近
づいたことを補償する。また、異なるブロックサイズに
合わせて調節することもできる。しかし、図19のプロ
セスステップおよび図20に関する説明は、前述した2
つの実施形態と同様、この実施形態にも当てはまる。
【0086】前の2つの実施形態では、用紙の波形形状
が所定の数の領域に分割される接触周波数の不一致と吐
出周波数の制御は、ASICによって図30で示すよう
に実行する。各領域(中間領域)内で、インク吐出周波
数は領域全体と同じ値に設定される。しかし、領域(中
間領域)間のインク吐出周波数は、領域によって変化す
る。前の2つの実施形態による方法は、用紙のしわの補
償には良好に働くことが判明したが、第3の実施形態と
して、補償を提供するため異なる方法を説明する。
【0087】図26は、制御論理部94とI/Oポート
ユニット96とを組み合わせた構成のブロック図を示
し、上述したように、I/Oポートユニット96を制御
論理部94に含めることができる。図26では、プリン
タCPU91と通信するため、内部バス112をプリン
タバス97’と接続する。バス97’はデータ信号、ア
ドレスおよび制御信号、マイクロDMAトリガおよびヒ
ートトリガ信号をCPU91から受信し、信号をバス1
12に沿って様々な他のコンポーネントに転送する。バ
ス112はホストコンピュータインタフェース113
(点線で図示)に結合され、これは双方向通信を実行す
るため、双方向線76と接続する。また、図26で示す
ように、双方向線76は、IEEE−1284線または
USB線でよい。双方向通信線76は、ホストプロセッ
サ2のプリンタインタフェース74にも結合される。ホ
ストコンピュータインタフェース113はIEEE−1
284とUSBインタフェースの両方を含み、両方とも
プリントバッファ109(図9および図10参照)を含
むRAM99を制御するため、バス112およびDRA
Mバスアービタ/制御部115と接続する。データデコ
ンプレッサ116は、バス112、DRAMバスアービ
タ/制御部115およびホストコンピュータインタフェ
ース113のIEEE−1284およびUSBインタフ
ェースのそれぞれに接続し、処理時に印刷データを圧縮
解除する。
【0088】また、バス112には、図9のラインフィ
ードモータドライバ34aに接続されるラインフィード
モータ制御部117と、記録ヘッド56aおよび56b
それぞれにシリアル制御信号およびヘッドデータ信号を
提供するプリントバッファ制御部118と、バス97’
を介してCPU91からバス112上で受信したマイク
ロDMAトリガおよびヒートトリガコマンドに基づき、
記録ヘッド56aおよび56bのそれぞれにブロック制
御信号およびアナログヒートパルスを提供するヒートパ
ルス発生器119’と、図9のキャリッジモータドライ
バ39aに接続するキャリッジモータ制御部120と、
図9のASFモータドライバ41aに接続するASFモ
ータ制御部125とが接続される。また、EEPROM
制御部121a、自動アラインメントセンサ制御部12
1bおよびブザー制御部121は、EEPROM10
2、自動アラインメントセンサ(図9のセンサ103と
して表されている)およびブザー106を制御するた
め、バス112と接続する。ヒートパルス発生器11
9’は、印刷データを印刷するために必要なアナログヒ
ートパルスを生成する。
【0089】さらに別の実施例として、特に各記録ヘッ
ドが、しわ形成用リブ59の間隔(132PULSE相
当)に対応する間隔W(図8)で配置されている場合、各
記録ヘッドは同じ制御信号で制御することができる。し
わ形成用リブ間の距離に対応する間隔で、記録ヘッドを
相互に配置すると、カラーおよびモノクロ印刷データの
両方を同じ制御信号でそれに応じて補償することができ
る。
【0090】また、記録ヘッドが、しわ形成用リブ間の
距離に対応する距離だけ相互に離して配置しない場合に
は、カラーおよびモノクロのデータを印刷する場合には
カラー記録ヘッドのみを制御するようにして、制御を複
雑にせずに混合したカラーの画像の密度の不均一さを低
減させることができる。更に、モノクロデータのみ印刷
する場合にはモノクロ記録ヘッドを制御するようにし
て、双方向補償を設け、それによって双方向印刷画像の
密度の不均一さを低減させることができる。
【0091】次に、図27から図34を参照して、用紙
の凹凸の補償についてさらに詳細に説明する。簡潔に
は、用紙の凹凸の補償は、インク小滴が平坦な記録媒体
に付着する位置を決定すること、凹凸(しわ)のパター
ンを既知のパラメータで記録媒体に誘発して、既知のパ
ラメータに基づき、インク小滴を吐出する吐出周波数の
差を決定すること、記録ヘッドの水平走査位置に基づい
た吐出周波数の差を有するルックアップテーブルを定式
化すること、記録ヘッドの吐出周波数を調節することを
含む。既知のしわパターンの誘発について最初に検討
し、次に記録ヘッド走査位置に基づくルックアップテー
ブルの定式化と吐出周波数の調節について検討する。
【0092】既知の正弦波形形状を記録媒体に誘発する
ことにより、吐出周波数の差を決定するパラメータを決
定することができる。しかし、以下でさらに詳細に説明
するように、誘発される正弦波形状の周期とともに、正
弦波形のサイズ(高さ)も、吐出周波数の差を決定する
場合に考慮に入れる要素であることに留意されたい。こ
の点で、正弦波形の高さは、使用する記録媒体のタイプ
(つまり普通紙、カード用紙、透明シート、ティッシュ
ペーパーなど)に依存する。つまり、記録媒体によって
剛性が異なり、剛性が高いほど正弦波形の高さが小さく
なるので、そのような場合、用紙の凹凸の補償には、よ
り小さい吐出周波数の差を使用する。吐出周波数の差を
決定するプロセスについて、次に検討する。
【0093】吐出周波数の差(デルタ)を決定する最初
のステップとして、平坦な記録媒体のベース吐出周波数
(ベースヒートタイミング)を決定する。つまり、既知
の凹凸パターンを補償する吐出周波数の差を決定する前
に、平坦な記録媒体のベース吐出周波数を最初に決定す
る。ベースヒートタイミングを決定する1つの方法につ
いて、図27および図28を参照して説明する。言うま
でもなく、本発明は、図27および図28を参照して説
明するような方法を使用することに制限されず、様々な
代替方法を使用できることが当業者には容易に理解され
る。
【0094】図27は、平坦な記録媒体のベース吐出周
波数(ベースヒートタイミング)を決定する幾何学的形
状の例を示す。図で見られるように、記録ヘッド56a
または56bなどの記録ヘッド1156は、所定の走査
周波数(例えば12.5KHz)で記録媒体1157の
双方向(順方向および逆方向)走査を実行する。インク
小滴1200は、記録ヘッドによって所定の速度(例え
ば15000mm/秒)、および所定の角度(例えば2
60°)で吐出され、その結果、インク小滴は弾道12
01に沿って移動し、吐出点から水平距離Xで記録媒体
に接触する。弾道1201は、記録ヘッド1156の順
方向走査の弾道を示し、記録ヘッドは所定速度の100
%で移動していることに留意されたい。このように、距
離Xは、記録ヘッド速度が所定量の100%である公称
距離を表す。しかし、記録ヘッドが100%を超える速
度で移動する場合、インク小滴接触位置(およびその結
果としての距離X)が変化することを、容易に認識する
ことができる。この場合、弾道路1202は、記録ヘッ
ド156の速度が100%より大きく、インク小滴12
00が記録媒体にオフセット距離(デルタ)X’で接触
するインク小滴1200の弾道路を示す。以下で説明す
るように、ベースヒートタイミングの決定時には、記録
ヘッド速度変動について、このようなオフセットは必然
的に考慮に入れられる。
【0095】図27では、記録媒体1157が記録ヘッ
ドから距離CPに位置し、ベース吐出周波数(ベースヒ
ートタイミング)を決定するために、平坦であると仮定
されることも分かる。つまり、ベースヒートタイミング
を決定するため、最初に、記録媒体が平坦であり、イン
ク小滴が(図29Aで図示するような)一様な間隔で記
録媒体に接触し、言うまでもなく一定の記録ヘッド速度
になると仮定する。
【0096】以上の要素(つまり記録ヘッド速度、イン
ク小滴吐出角度および速度、CP距離など)を使用する
と、記録ヘッドの各水平走査位置でベースヒートタイミ
ングを決定することができる。言うまでもなく、以上の
要素(つまり記録ヘッド走査周波数、小滴吐出角度およ
び速度、およびCP距離)は全て、特定のプリンタの設
計に依存し、したがって各プリンタの設計にほぼ無制限
の数の異なる値を使用できることが、当業者には認識さ
れる。また、印刷解像度などの追加の要素を、特定のプ
リンタ設計それぞれのベースヒートタイミングを決定す
る際に含めることができることが理解できる。しかし、
簡潔のために、本検討では、記録ヘッド走査周波数が1
2.5KHz、インク小滴吐出角度が260°、インク
小滴吐出速度が1500mm/秒、CP距離が1.2m
m、印刷解像度が720dpiであるとした印刷の設計
に制限して説明を行う。
【0097】図28は、ベースヒートタイミングを決定
するための値のテーブルの例を示す。図28に示す値
は、記録ヘッド周波数(headf)が12.5KHz、イ
ンク小滴吐出速度(Vdrop)が15000mm/秒、イ
ンク小滴吐出角度(滴角度またはθ)が260°、印刷
解像度(DPI)が720dpiであるケースで決定し
たものである。図28に示す値は、キャリッジ速度(Cc
rxchge)およびCP距離(CP dist.)(記録ヘッドから
記録媒体表面までの距離)の変動のベース値を含む。以
上の要素および値、および図27に示す幾何学的形状を
使用して、ベースヒートタイミングの決定に使用する他
の変数の値を獲得することができる。例えば、小滴速度
(Vdrop)が15000mm/秒であると分かれば、そ
のXおよびY成分(VdropxおよびVdropy)を獲得するこ
とができる。言うまでもなく、VdropのXおよびY成分
は、下式を含め、ベクトル成分を決定する既知のアルゴ
リズムを使用して獲得することができる。 Y=V0sinθt−1/2gt2
【0098】X方向でのキャリッジの速度(Vcrx)な
ど、他の成分値も同様の方法で獲得することができる。
しかし、上述したように、Vdrop、θ、headfおよびd
piの値は一定のままである一方、キャリッジ速度は、
キャリッジが記録媒体の表面を水平に走査するにつれ、
少なくとも部分的には、キャリッジドライブモータの制
御に本質的な不正確さのため、わずかに変動することが
ある。例えば、図28で見られるように、Vcrxchgeの列
1303は、キャリッジ速度の100%から106%の
変動を示す。このように、水平(X)方向におけるキャ
リッジの速度も、列1304で見られるように、これに
応じて変動する。また、列1310は、CP距離の1.
0mmから1.4mmの変動を示し、その結果、列13
08で見られるようにX距離が変動する。以下で検討す
るように、これらのキャリッジ速度およびCP距離の変
動は、ベースヒートタイミングの決定時に考慮に入れ
る。
【0099】VdropxおよびVcrxの値(キャリッジ速度
変化による変動を含む)が獲得されると、これら2つの
値を加算することにより、X方向の合計速度(Vxtota
l)を獲得することができる(その結果の値を図28の
列1307に示す)。最後に、各CP距離でキャリッジ
速度が100%(つまりCP距離1.0mmに対する1
00%、CP距離1.2mmに対する100%、および
CP距離1.4mmに対する100%)である場合、X
のベース値を獲得することができる。キャリッジ速度が
100%でCP距離が1.2mmの場合の、本例のXに
ついての1つの値を図28のセル1320に示す。各キ
ャリッジ速度(つまり100%、102%、104%、
106%)およびCP距離(つまり1.0mm、1.2
mmおよび1.4mm)でのXの値を、同様の方法で獲
得することができる。したがって、各CP距離でキャリ
ッジ速度の変化を補償するために必要なデルタ(つまり
ベースヒートタイミングの差)は、図28の値X’で与
えられているが、各キャリッジ速度で獲得したXDist
を、キャリッジ速度が100%であるベースX Distと比
較することによって、単純に決定される。その結果生じ
た各キャリッジ速度およびCP距離のX’の値を、列1
309に示す。これらの値は、ベースヒートタイミング
の初期デルタとして使用し、キャリッジ速度変動の補償
に使用する。
【0100】このようにベースヒートタイミング値が獲
得され、好ましくは、図28の例で示すベースヒートタ
イミングテーブルなどのテーブルフォーマットで保存す
る。以下で説明するように、ベースヒートタイミングテ
ーブルの値は、別のテーブル(調節した吐出周波数テー
ブル)から獲得した値と組み合わせて使用し、各記録ヘ
ッド走査位置における記録ヘッドのヒートタイミング
(または吐出周波数)を決定する。図28では、テーブ
ルの各行は異なるキャリッジ速度およびCP距離を表す
ことに留意されたい。例えば、行1325は、キャリッ
ジ速度100%およびCP距離1.2mmの値を表し、
行1326は、キャリッジ速度102%およびCP距離
1.2mmの値を表し、行1327は、キャリッジ速度
104%およびCP距離1.2mmの値を表すなどであ
る。したがって、ヒートタイミングデルタの決定に使用
するベースヒートタイミング値は、キャリッジ速度およ
びCP距離に依存する。
【0101】図28は、1つの特定のプリンタ設計を示
しており、上述したように、各プリンタは様々な動作モ
ードを含むことができる。したがって、異なる動作モー
ドのそれぞれについて、同じプリンタ設計で多数のテー
ブルを使用できることを理解することができる。例え
ば、図28の列に沿って示されるベースヒートタイミン
グテーブルは、動作モードが720dpiではなく36
0dpiの印刷解像度である場合や、印刷解像度が14
40dpiに変化した場合などについて定式化すること
ができる。また、記録ヘッド走査周波数は、プリンタが
レターモードかドラフトモードで作動しているかに基づ
いて変更することができ、したがって各モードで異なる
テーブルを定式化することができる。したがって、特定
の各プリンタに幾つかの異なるテーブルを設けることが
でき、それぞれが特定の動作モードに合わせて定式化さ
れ、したがって本発明は、図28に示すテーブルでの仕
様に制限されないことを理解することができる。
【0102】プリンタ設計により提供されるだけの数の
操作状態に合わせてベースヒートタイミング値を獲得し
たら、吐出周波数を調節するためのルックアップテーブ
ルを定式化する。概して、調節した吐出周波数ルックア
ップテーブルは、ベースヒートタイミングテーブルと組
み合わせて使用して、インク小滴が吐出される記録ヘッ
ドの各水平走査位置の吐出周波数を設定する。この場合
も、様々な動作モードに対して多数のテーブルを定式化
することができる。
【0103】吐出周波数ルックアップテーブルは、誘発
された既知のしわパターンを考慮して生成することが好
ましい。つまり、上述したように、しわ形成用リブを選
択した記録ヘッド走査位置に設けた状態で、既知の波形
形状を記録媒体に誘発する。記録媒体に誘発された波形
形状は、インク小滴と記録媒体との接触のオフセット
(デルタ)を決定するために、操作方向に沿って測定
(あるいは代替的に数学的に推定)することができる。
例えば、図29Bに示すように、記録媒体の表面は波形
形状をとり、これは図の直線セグメントによって数学的
に大幅に単純化される。記録ヘッド走査位置(0、1、
2、3など)ごとに、インク小滴が一定のベース吐出周
波数で吐出されると(言うまでもなく記録ヘッドの速度
に変動がないと仮定する)、インク小滴が記録媒体に接
触する位置を決定することができる。記録媒体の幾つか
の区域(例えば1350、1351および1352)
を、比較的平坦であると推定することができる。したが
って、これらの区域のインク小滴間隔は、ベース吐出周
波数(X)とほぼ等しいと決定することができる。しか
し、記録媒体の他の区域(例えば1353、1354お
よび1355)は、ある程度の傾斜を有すると推定する
ことができる。したがって、これらの区域では、インク
小滴はベース吐出周波数より大きい(Δ1)または小さ
い(Δ2)ある距離で記録媒体に接触すると推定するこ
とができる。したがって、任意の記録ヘッド走査位置
で、キャリッジ速度およびインク小滴吐出周波数が一定
であるとすると、インク小滴間のベース吐出周波数距離
(X)からの差(Δ)を決定するべく、インク小滴が記
録媒体と接触する位置を決定することができる。接触距
離の差(Δ)が分かれば、ベース吐出周波数の変化(+
Δまたは−Δ)、さらに記録媒体の任意の領域で変化が
派生する回数(ヒート時間カウント)を決定し、記録媒
体の波形形状を補償することができる。
【0104】次に、各記録ヘッド走査位置のベース吐出
周波数の差(列のヒート時間デルタ)を、ルックアップ
テーブルに挿入する。このように、列のヒートタイミン
グデルタおよびカウント(そのデルタを適用する連続回
数)について獲得した値は、プリンタのCPUがX方向
に沿って各記録ヘッド操作位置の吐出周波数を検索する
ために使用するテーブルで維持される。
【0105】本発明は、プリンタの製造中にルックアッ
プテーブルを定式化する上記の方法を使用することが好
ましいが、走査作業中にルックアップテーブルを生成す
る代替方法も使用することができる。この方法につい
て、以下でさらに詳細に説明する。
【0106】上述したように、記録媒体のタイプが異な
ると、記録媒体の波形形状も異なる。一般に、カード用
紙は普通紙より剛性が高い。その結果、カード用紙の波
形形状の高さは、普通紙の波形形状より小さい。このよ
うに、カード用紙の記録媒体の傾斜区域は、普通紙の傾
斜区域ほど急ではない。傾斜が小さいと、差(Δ)が小
さくなり、それによって吐出周波数の差が小さくなる。
したがって、異なる記録媒体タイプに対応する異なるル
ックアップテーブルを定式化し、プリンタに含めること
ができる。
【0107】図31A〜Cは、吐出周波数を調節するた
めに本発明で使用する変数を含むルックアップテーブル
の例を示す。図示のように、ルックアップテーブルは、
各キャリッジ位置の値(図示の例では0から53)を含
むことが好ましい。しかし、代替実施形態として、テー
ブルは、図32に示すように冗長性を削除するため単純
化することができる。テーブルで見られるように、複数
のキャリッジ位置値(0から53)はそれぞれ、(図2
9Bの説明に関して上記で決定したような)対応するカ
ラムヒート時間デルタ値、および(テーブルでは図示さ
れていないが、図28の説明に関して上記で決定したよ
うな)対応するベースカラムヒート時間値を有する。カ
ラムヒート時間デルタをベースカラムヒート時間に追加
して、インク小滴が一定間隔で用紙に接触することを保
証する吐出周波数を獲得し、これによって用紙のしわを
補償する。カラムヒート時間カウント値は、カラムヒー
ト時間デルタを列ベースヒート時間に適用した連続的な
インク小滴の数である。図31A〜Cで見られるよう
に、カラムヒート時間デルタとカラムヒート時間カウン
ト値とは両方とも、特定の走査中のキャリッジ位置に応
じて変化する。図31A〜C(あるいは代替的に図3
2)に図示したルックアップテーブルを使用して、印刷
走査中の各記録ヘッド走査位置における吐出周波数を調
節し、用紙の凹凸を補償することができる。
【0108】図33は、本発明により印刷走査中に吐出
周波数を調節するプロセスステップのフローチャートで
ある。プロセスは、ステップS1801より開始し、ス
テップS1802で、ベースカラムヒート時間値が設定
される。上述したように、ベースカラムヒート時間は、
走査方向に沿って吐出されるインク小滴の間隔(1/
f)である。この場合も、この値はキャリッジ速度およ
び印刷モードなど、幾つかの要素に基づく。
【0109】ステップS1803では、印刷キャリッジ
が印刷速度まで上昇し、記録媒体の走査が開始する。ス
テップS1804では、走査方向でのキャリッジ位置が
決定され、対応するカラムヒート時間デルタ値が、図3
1A〜C(あるいは代替的に図32)のルックアップテ
ーブルから獲得される。カラムヒートカウント値は、上
述したように、これも走査中のキャリッジ位置に基づく
が、ステップS1805でルックアップテーブルから獲
得される。次にステップS1806で、カラムヒート時
間デルタを、対応するカラムヒート時間カウント数のベ
ースカラムヒート時間に適用する。ステップS1807
では、現在の印刷走査が完了したか決定し、完了してい
ない場合、処理はステップS1804に戻り、これによ
ってルックアップテーブルにリストされた次のキャリッ
ジ位置でステップS1804、S1805およびS18
06が繰り返される。現在の印刷走査が完了している場
合は、ルーチンが終了する。
【0110】以上のプロセスは、図26に示すプリント
バッファ制御部118’およびヒートパルス発生器11
9’と組み合わせてCPU91で実行する。上記で検討
したように、プリントバッファ制御部118’は、記録
ヘッド56aおよび56bそれぞれについてシリアル制
御信号および記録ヘッドデータ信号を出力し、ヒートパ
ルス発生器119’は、記録ヘッド56aおよび56b
それぞれについてブロック制御信号およびアナログヒー
トパルスを提供する。
【0111】図26に示すように、CPU91はCPU
のマイクロDMAを介し、バス112を介してヒートパ
ルス発生器119’にヒートトリガ信号を提供する。こ
の信号は、CPUの91のタイマーを使用する同期性で
周期的なタイマーベースの事象である。CPU91は、
様々な間隔(100μsec+/-Δ)でヒートパルス発生器
発生器119’に書き込み、これによってヒートパルス
発生器119’はヒートサイクルを開始しながら、同時
に次のデータセットをロードする。なお、先行技術のシ
ステムには、CPUベースのタイマー割込みを使用し
て、ヒートトリガ信号を生成するものがある。しかし、
これらのシステムは割込みを処理し(つまり状態レジス
タ、復帰アドレスを重ね、新しいプログラムカウンタを
設定し)、割込みから復帰し、ヒートトリガ制御部に関
連するROMからプログラムを読み取る(つまり取り出
し、復号して実行する)のに処理時間を消費する。これ
に対して、本発明はCPUのマイクロDMAを使用する
ので、前述した割込み処理なくヒートトリガを生成し、
これによって先行技術のシステムに伴うCPUのオーバ
ーヘッドを解消することができる。
【0112】図34は、1周期での様々な信号の時間ス
ケジュールである。図34の信号は、概ね図33に関し
て上述したプロセスステップに対応する。
【0113】本発明の別の実施形態では、吐出周波数調
節ルーチンは、キャリッジ45が記録媒体を走査するに
つれ、記録ヘッドと記録媒体間で検出された変化に基づ
く。上述したように、本発明は、誘発された記録媒体の
しわパターンを測定することにより、プリンタの製造中
にルックアップテーブルを生成する方法を使用すること
が好ましい。しかし、ルックアップテーブルは、キャリ
ッジが記録媒体を走査するにつれて記録ヘッドと記録媒
体間の距離を測定するセンサをプリンタキャリッジ上で
使用することにより、「実行中に」生成することができ
る。このようなセンサは、記録媒体の表面に沿って移動
し、距離を測定する任意の知られている機械的タイプの
センサか、距離を測定する電子信号(例えばレーダ)ま
たは発光(例えばレーザ)センサでよい。
【0114】代替実施形態では、キャリッジが記録媒体
を走査するにつれ、センサは所定の記録ヘッド走査位置
でCP距離を測定する。次に、調節したインク吐出周波
数を計算する、上述したものと同様のアルゴリズムに、
測定値をインプリメントする。これで、記録ヘッドの吐
出周波数を設定するためにCPUが使用するルックアッ
プテーブルに、計算値を挿入することができる。言うま
でもなく、計算値をルックアップテーブルに保存する必
要はなく、これは代わりにメモリに保存し、そこから読
み出すことができる。
【0115】本明細書において、「記録」(「印刷(プ
リント)」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パタ
ーン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表す
ものとする。また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0116】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録」(「印刷(プリント)」の
定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付
与されることによって、画像、模様、パターン等の形成
または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記
録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶
化)に供され得る液体を表すものとする。
【0117】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0118】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0119】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0120】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0121】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0122】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0123】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0124】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0125】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0126】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0127】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0128】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0129】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0130】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0131】本発明を、特定の例を示す実施形態につい
て説明してきた。しかしながら、本発明は上述した実施
形態に制限されず、本発明の精神および範囲から逸脱す
ることなく、当業者には様々な変更および改造ができる
ことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタと関連して使用するコンピュ
ータ装置の斜視図を示す図である。
【図2】図1に示すプリンタの前斜視図である。
【図3】図1に示すプリンタの後斜視図である。
【図4】図1に示すプリンタの後方破断斜視図である。
【図5】図1に示すプリンタの前方破断斜視図である。
【図6A】図1に示すプリンタの自動シートフィーダの
ギアトレーン構成を示す図である。
【図6B】図1に示すプリンタの自動シートフィーダの
ギアトレーン構成を示す図である。
【図7】図1のプリンタの印刷カートリッジおよびイン
クタンクの断面図である。
【図8】図7の印刷カートリッジの記録ヘッドおよびノ
ズルの構成の平面図である。
【図9】本発明のプリンタとインタフェースをとるホス
トプロセッサのハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【図10】図8に示すホストプロセッサおよびプリンタ
の機能的ブロック図を示す図である。
【図11】図9に示すゲートアレイの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図12】本発明のプリンタのメモリアーキテクチャを
示す図である。
【図13A】先行技術のインク小滴間隔を示す図であ
る。
【図13B】先行技術のインク小滴間隔を示す図であ
る。
【図14】本発明によるしわ形成用リブ間隔の平面図で
ある。
【図15】本発明によるしわ形成用リブ間隔の正面図で
ある。
【図16】図15の一部の拡大図である。
【図17】図18の構成に使用する変数を示す図であ
る。
【図18】本発明により吐出周波数および自動トリガ遅
延を計算する式の表を示す図である。
【図19】本発明により用紙のしわの吐出周波数を調節
するプロセスステップのフローチャートである。
【図20】図11の自動トリガ制御装置、画像バッファ
制御装置およびヒートタイミング発生器のより詳細なア
ーキテクチャを示す図である。
【図21】1周期における本発明のゲートアレイの様々
な信号の時間線を示す図である。
【図22】普通紙を使用する本発明の第2の実施形態に
ついて、図15の一部の拡大詳細図である。
【図23】高級紙を使用する本発明の第2の実施形態に
ついて、図15の一部の拡大詳細図である。
【図24】図25の計算に使用する変数を示す図であ
る。
【図25】本発明の第2の実施形態により吐出周波数お
よび自動トリガ遅延を計算する式の表を示す図である。
【図26】本発明の第3の実施形態について、ゲートア
レイの内部構成を示すブロック図である。
【図27】キャリッジの速度変動によるベースヒートタ
イミングのデルタおよびベースヒートタイミングを決定
する幾何学的形状の例を示す図である。
【図28】ベースヒートタイミングについて獲得される
値の表の一例を示す図である。
【図29A】平坦な記録媒体に一定周波数で吐出するイ
ンク小滴の間隔の一例を示す図である。
【図29B】誘発された既知の不均一パターンを有する
記録媒体に一定周波数で吐出するインク小滴の間隔の一
例を示す図である。
【図30】本発明の発明者が考察する代替方法における
インク小滴間隔の一例を示す図である。
【図31A】調節されたインク吐出周波数のルックアッ
プテーブルの一例を示す図である。
【図31B】調節されたインク吐出周波数のルックアッ
プテーブルの一例を示す図である。
【図31C】調節されたインク吐出周波数のルックアッ
プテーブルの一例を示す図である。
【図32】図31Aから図31Cで示すテーブルの単純
化したタイプを示す図である。
【図33】本発明により用紙のしわを補償するため吐出
周波数を調節するプロセスステップの流れ図である。
【図34】本発明による1周期での様々な信号の時間線
を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 顕季 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ, レッドヒル アベニュー 3191 キヤノン ビジネス マシーンズ, インコーポレイテッド 内 (72)発明者 濱本 昭彦 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ, レッドヒル アベニュー 3191 キヤノン ビジネス マシーンズ, インコーポレイテッド 内 (72)発明者 鎌田 雅史 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ, レッドヒル アベニュー 3191 キヤノン ビジネス マシーンズ, インコーポレイテッド 内 (72)発明者 平林 弘光 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ, レッドヒル アベニュー 3191 キヤノン ビジネス マシーンズ, インコーポレイテッド 内 (72)発明者 愛知 孝郎 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ, レッドヒル アベニュー 3191 キヤノン ビジネス マシーンズ, インコーポレイテッド 内 (72)発明者 ピーター エル.チャン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92626, コスタ メサ, レッドヒル アベニュー 3191 キヤノン ビジネス マシーンズ, インコーポレイテッド 内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA09 EB07 EB37 EC07 EC37 EC42 EC77 EC80 FA11 FB02 FB03 FB04 FB10 HA29 2C061 AP01 AQ05 AR01 AS02 HJ01 HK05 HK07 HK10 HM00 HN20 2C062 NA04

Claims (96)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドが記録媒体を走査し、インク
    を記録ヘッドから記録媒体上に吐出する印刷装置の印刷
    方法であって、 所定の凹凸パターンを記録媒体に誘発するステップと、 誘発された凹凸パターンに基づき、記録ヘッドのインク
    吐出周波数を調節するステップと、 調節された周波数に基づき、記録ヘッドによるインク吐
    出を制御するステップとを備えることを特徴とする印刷
    方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドの走査における最初のイ
    ンク吐出が、前記調節された周波数に基づくことを特徴
    とする請求項1に記載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、前記インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個
    々に調節されることを特徴とする請求項1に記載の印刷
    方法。
  4. 【請求項4】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、前
    記インク吐出周波数が、順方向への印刷走査および逆方
    向への印刷走査に合わせて個々に調節されることを特徴
    とする請求項1に記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記インク吐出周波数が、キャリッジ速
    度に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求項
    1に記載の印刷方法。
  6. 【請求項6】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、それぞれが誘発された前記凹凸パターンに対応し
    て、走査方向に沿って相互に配置されることを特徴とす
    る請求項1に記載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 前記印刷装置が、それぞれが同じ制御信
    号で制御された複数の記録ヘッドを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の印刷方法。
  8. 【請求項8】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、少なくともその1つが第1色を有する印刷データに
    対応して、少なくとも他の1つが第2色を有する印刷デ
    ータに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷方法。
  9. 【請求項9】 インク吐出周波数の調節が、自動アライ
    ンメント手順を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    印刷方法。
  10. 【請求項10】 インク吐出周波数の調節に使用するパ
    ラメータが自動的に設定され、前記印刷装置の選択され
    た印刷モードに基づき、既存のパラメータを書き換える
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷方法。
  11. 【請求項11】 インクジェット印刷装置であって、 記録媒体を走査し、該記録媒体にインクを吐出する記録
    ヘッドと、 少なくとも前記記録ヘッドが記録媒体を走査する領域
    で、所定の凹凸パターンを該記録媒体に誘発する機構
    と、 インクの吐出を実行するトリガ機構と、 誘発された所定の凹凸パターンに基づいて、調節された
    インク吐出周波数を決定する装置と、 トリガ機構を制御して、前記調節されたインク吐出周波
    数でインク吐出を実行する制御部とを備えるインクジェ
    ット印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドの走査における最初の
    インク吐出が前記調節された周波数に基づくことを特徴
    とする請求項11に記載のインクジェット印刷装置。
  13. 【請求項13】 複数の記録ヘッドを備え、前記調節さ
    れたインク吐出周波数が、各記録ヘッドに合わせて個々
    に決定されることを特徴とする請求項11に記載のイン
    クジェット印刷装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドが双方向印刷を実行
    し、調節されたインク吐出周波数が、順方向走査および
    逆方向走査に合わせて個々に決定されることを特徴とす
    る請求項11に記載のインクジェット印刷装置。
  15. 【請求項15】 前記調節されたインク吐出周波数が、
    キャリッジ速度に合わせて個々に決定されることを特徴
    とする請求項11に記載のインクジェット印刷装置。
  16. 【請求項16】 複数の記録ヘッドを備え、それぞれの
    記録ヘッドは、装置内において、誘発された凹凸パター
    ンの周期に対応する距離だけ相互に離されて走査方向に
    配置されることを特徴とする請求項11に記載のインク
    ジェット印刷装置。
  17. 【請求項17】 それぞれが同じ信号で制御される複数
    の記録ヘッドを備えることを特徴とする請求項11に記
    載のインクジェット印刷装置。
  18. 【請求項18】 複数の記録ヘッドを備え、少なくとも
    1つが第1色を有する印刷データに対応し、少なくとも
    他の1つが第2色を有する印刷データに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、前記調節されたインク吐出周波数が、該第2
    色を有する印刷データに対応する記録ヘッドに対して制
    御され、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、前記調節されたインク吐出周波数が、該第1色の印
    刷データに対応する記録ヘッドに対して制御されること
    を特徴とする請求項11に記載のインクジェット印刷装
    置。
  19. 【請求項19】 さらに自動アラインメント装置を備
    え、調節されたインク吐出周波数が、自動アラインメン
    ト手順の一部として決定されることを特徴とする請求項
    11に記載のインクジェット印刷装置。
  20. 【請求項20】 選択された印刷モードに基づいて、前
    記調節されたインク吐出周波数の決定に使用するパラメ
    ータが自動的に設定され、既存のパラメータを書き換え
    ることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット
    印刷装置。
  21. 【請求項21】 インクジェットプリンタのインク吐出
    周波数を調節する方法であって、 周期的波状部を有する所定の凹凸パターンを記録媒体に
    与えるステップと、 各周期的波状部を所定数の領域に分割するステップと、 各領域内で吐出されるインク小滴の数を設定するステッ
    プと、 各領域でゲートアレイ間隔を決定するステップと、 印刷操作に対応する少なくとも1つのパラメータを設け
    るステップと、 各領域内で吐出される各インク小滴について、インク吐
    出トリガの差を決定するステップと、 決定されたインク吐出トリガの差に基づきインク吐出周
    波数を調節するステップとを含む方法。
  22. 【請求項22】 インクジェットプリンタのインク吐出
    周波数を調節する装置であって、 実行可能なプロセスステップを記憶するメモリを備え、
    該実行可能なプロセスステップが、(a)周期的波状部
    を有する所定の凹凸パターンを記録媒体に与えるステッ
    プと、(b)各周期的波状部を所定数の領域に分割する
    ステップと、(c)各領域内で吐出されるインク小滴の
    数を設定するステップと、(d)各領域でゲートアレイ
    間隔を決定するステップと、(e)印刷操作に対応する
    少なくとも1つのパラメータを設けるステップと、
    (f)各領域内で吐出される各インク小滴について、イ
    ンク吐出トリガの差を決定するステップと、(g)決定
    されたインク吐出トリガの差に基づきインク吐出周波数
    を調節するステップとを含み、さらに、前記実行可能な
    プロセスステップを実行するプロセッサを備えることを
    特徴とする装置。
  23. 【請求項23】 記録ヘッドが記録媒体を走査しながら
    該記録媒体にインクを吐出しするインクジェットプリン
    タにおいて、インク吐出周波数を調節するための、コン
    ピュータで実行可能なプロセスステップであり、 周期的波状部を有する所定の凹凸パターンを記録媒体に
    与えるステップと、 各周期的波状部を所定数の領域に分割するステップと、 各領域内で吐出されるインク小滴の数を設定するステッ
    プと、 各領域でゲートアレイ間隔を決定するステップと、 印刷操作に対応する少なくとも1つのパラメータを設け
    るステップと、 各領域内で吐出される各インク小滴について、インク吐
    出トリガの差を決定するステップと、 決定されたインク吐出トリガの差に基づきインク吐出周
    波数を調節するステップとを備えることを特徴とするプ
    ロセスステップ。
  24. 【請求項24】 記録ヘッドが記録媒体を走査し、記録
    ヘッドから記録媒体上にインクを吐出する印刷装置の印
    刷操作を制御するための、コンピュータで実行可能なプ
    ロセスステップであって、 所定の凹凸パターンを記録媒体に誘発するステップと、 誘発された凹凸パターンに基づき記録ヘッドのインク吐
    出周波数を調節するステップと、 調節された周波数に基づき記録ヘッドによるインク吐出
    を制御するステップとを含むことを特徴とするコンピュ
    ータで実行可能なプロセスステップ。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドの走査における最初の
    インク吐出が調節された周波数に基づくことを特徴とす
    る請求項24に記載のコンピュータで実行可能なプロセ
    スステップ。
  26. 【請求項26】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個々に
    調節されることを特徴とする請求項24に記載のコンピ
    ュータで実行可能なプロセスステップ。
  27. 【請求項27】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、
    インク吐出周波数が、順方向印刷走査および逆方向印刷
    走査に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求
    項24に記載のコンピュータで実行可能なプロセスステ
    ップ。
  28. 【請求項28】 前記インク吐出周波数がキャリッジ速
    度に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求項
    24に記載のコンピュータで実行可能なプロセスステッ
    プ。
  29. 【請求項29】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、それぞれが、誘発された凹凸パターンに対応して、
    走査方向に沿って相互に配置されることを特徴とする請
    求項24に記載のコンピュータで実行可能なプロセスス
    テップ。
  30. 【請求項30】 前記印刷装置が、それぞれが同じ制御
    信号で制御される複数の記録ヘッドを備えることを特徴
    とする請求項24に記載のコンピュータで実行可能なプ
    ロセスステップ。
  31. 【請求項31】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、少なくともその1つが、第1色を有する印刷データ
    に対応して、少なくとも他の1つが第2色を有する印刷
    データに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項24に記載のコンピュータで実行可
    能なプロセスステップ。
  32. 【請求項32】 前記インク吐出周波数の調節が自動ア
    ラインメント手順を含むことを特徴とする請求項24に
    記載のコンピュータで実行可能なプロセスステップ。
  33. 【請求項33】 前記印刷装置において選択された印刷
    モードに基づいて、前記インク吐出周波数の調節に使用
    するパラメータが自動的に設定され、既存のパラメータ
    を書き換えることを特徴とする請求項24に記載のコン
    ピュータで実行可能なプロセスステップ。
  34. 【請求項34】 記録ヘッドが記録媒体を走査し、該記
    録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出する印刷装置の
    印刷動作を制御する実行可能なプロセスステップを記憶
    する、コンピュータ読取り可能な媒体であって、該実行
    可能なプロセスステップが、 所定の凹凸パターンを記録媒体に誘発するステップと、 誘発された凹凸パターンに基づき、記録ヘッドのインク
    吐出周波数を調節するステップと、 調節された周波数に基づき、記録ヘッドによるインク吐
    出を制御するステップとを含む、コンピュータで読取り
    可能な媒体。
  35. 【請求項35】 前記記録ヘッドの走査における最初の
    インク吐出が、調節された周波数に基づくことを特徴と
    する請求項34に記載のコンピュータで読取り可能な媒
    体。
  36. 【請求項36】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、前記インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個
    々に調節されることを特徴とする請求項34に記載のコ
    ンピュータで読取り可能な媒体。
  37. 【請求項37】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、
    前記インク吐出周波数が前方印刷走査および逆方向印刷
    走査に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求
    項34に記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  38. 【請求項38】 前記インク吐出周波数がキャリッジ速
    度に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求項
    34に記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  39. 【請求項39】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、それぞれが、誘発された凹凸パターンに対応して走
    査方向に沿って相互に配置されることを特徴とする請求
    項34に記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  40. 【請求項40】 前記印刷装置が、それぞれ同じ制御信
    号で制御される複数の記録ヘッドを備えることを特徴と
    する請求項34に記載のコンピュータで読取り可能な媒
    体。
  41. 【請求項41】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、少なくともその1つが、第1色を有する印刷データ
    に対応して、少なくとも他の1つが第2色を有する印刷
    データに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項34に記載のコンピュータで読取り
    可能な媒体。
  42. 【請求項42】 前記インク吐出周波数の調節が自動ア
    ラインメント手順を含むことを特徴とする請求項34に
    記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  43. 【請求項43】 前記インク吐出周波数の調節に使用す
    るパラメータが自動的に設定され、印刷装置の選択され
    た印刷モードに基づき既存のパラメータを書き換えるこ
    とを特徴とする請求項34に記載のコンピュータで読取
    り可能な媒体。
  44. 【請求項44】 記録ヘッドが記録媒体を走査しながら
    インクを記録媒体上に吐出するインクジェットプリンタ
    のインク吐出周波数を調節するための、実行可能なプロ
    セスステップを記憶するコンピュータで読取り可能な媒
    体であって、前記実行可能なプロセスステップが、 周期的波状部を有する所定の記録凹凸パターンを設ける
    ステップと、 各周期的波状部を所定数の領域に分割するステップと、 各領域内で吐出されるインク小滴の数を設定するステッ
    プと、 各領域でゲートアレイ間隔を決定するステップと、 印刷操作に対応する少なくとも1つのパラメータを設け
    るステップと、 各領域内で吐出される各インク小滴について、インク吐
    出トリガの差を決定するステップと、決定されたインク
    吐出トリガの差に基づきインク吐出周波数を調節するス
    テップとを備えることを特徴とするコンピュータで読取
    り可能な媒体。
  45. 【請求項45】 記録ヘッドが記録媒体を走査し、該記
    録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出する印刷装置の
    印刷方法であって、 所定の凹凸パターンを記録媒体に誘発するステップと、 記録ヘッドが記録媒体を走査するため、複数の記録ヘッ
    ド走査位置それぞれで調節されたインク吐出周波数を決
    定するステップとを含み、調節されたインク吐出周波数
    は、少なくとも一部は誘発された凹凸パターンに基づい
    て決定され、さらに、 決定され、調節された吐出周波数に基づいて、記録ヘッ
    ドの各走査位置でベースインク吐出周波数を調節するス
    テップと、 調節されたインク吐出周波数に基づき、記録ヘッドによ
    るインク吐出を制御するステップとを備えることを特徴
    とする印刷方法。
  46. 【請求項46】 さらに、決定され、調節されたインク
    吐出周波数を記録媒体に記憶するステップを含み、 前記調節するステップは、前記記録媒体から記憶した調
    節インク吐出周波数を獲得することを含むことを特徴と
    する請求項45に記載の印刷方法。
  47. 【請求項47】 前記調節されたインク吐出周波数がル
    ックアップテーブルに保存され、 前記調節するステップは、ルックアップテーブルから調
    節されたインク吐出周波数を獲得することを特徴とする
    請求項46に記載の印刷方法。
  48. 【請求項48】 前記調節されたインク吐出周波数が、
    複数の記録媒体タイプおよび印刷装置の印刷モードに合
    わせて決定され、 該調節されたインク吐出周波数が、複数の記録媒体タイ
    プおよび印刷モードそれぞれに対応する個々のルックア
    ップテーブルに保存されることを特徴とする請求項46
    に記載の印刷方法。
  49. 【請求項49】 前記調節するステップが、記録媒体の
    タイプおよび使用者が選択した印刷モードに対応するル
    ックアップテーブルから調節したインク吐出周波数を獲
    得することを含むことを特徴とする請求項48に記載の
    印刷方法。
  50. 【請求項50】 前記制御するステップが、印刷装置の
    CPUで実行されることを特徴とする請求項45に記載
    の印刷方法。
  51. 【請求項51】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個々に
    調節されることを特徴とする請求項45に記載の印刷方
    法。
  52. 【請求項52】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、
    インク吐出周波数が、順方向印刷走査および逆方向印刷
    走査に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求
    項45に記載の印刷方法。
  53. 【請求項53】 決定され、調節されたインク吐出周波
    数が、少なくとも部分的には前記印刷装置のキャリッジ
    のキャリッジ速度に基づくことを特徴とする請求項45
    に記載の印刷方法。
  54. 【請求項54】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、それぞれが、誘発された凹凸パターンに対応する距
    離で、走査方向に沿って相互に配置されることを特徴と
    する請求項45に記載の印刷方法。
  55. 【請求項55】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、少なくともその1つが、第1色を有する印刷データ
    に対応して、少なくとも他の1つが第2色を有する印刷
    データに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項45に記載の印刷方法。
  56. 【請求項56】 インクジェット印刷装置であって、 記録媒体を走査し、記録媒体上にインクを吐出する記録
    ヘッドと、 少なくとも記録ヘッドが記録媒体を走査する領域で、所
    定の凹凸パターンを該記録媒体に誘発する機構と、 インクの吐出を実行するトリガ機構と、 記録ヘッドが前記記録媒体を走査し、決定された、調節
    されたインク吐出周波数に基づいて、前記記録ヘッドの
    各走査位置でベースインク吐出周波数を調節するため、
    複数の記録ヘッド走査位置それぞれで、調節されたイン
    ク吐出周波数を決定する装置と、 トリガ機構を制御して、調節されたインク吐出周波数で
    インク吐出を実行する制御部とを備えることを特徴とす
    るインクジェット印刷装置。
  57. 【請求項57】 さらに、決定された、調節されたイン
    ク吐出周波数を記憶する記憶媒体を備え、前記調節装置
    が、記憶された、調節されたインク吐出周波数を該記憶
    媒体から獲得することによって、インク吐出周波数を調
    節することを特徴とする請求項56に記載のインクジェ
    ット印刷装置。
  58. 【請求項58】 前記調節されたインク吐出周波数が記
    憶媒体のルックアップテーブルに保存され、前記調節装
    置がルックアップテーブルから調節されたインク吐出周
    波数を獲得することを特徴とする請求項57に記載のイ
    ンクジェット印刷装置。
  59. 【請求項59】 前記調節されたインク吐出周波数が、
    複数の記録媒体のタイプおよび装置の印刷モードに合わ
    せて決定され、その調節されたインク吐出周波数が、記
    憶媒体に、複数の記録媒体のタイプおよび印刷モードそ
    れぞれに対応する個々のルックアップテーブルで保存さ
    れることを特徴とする請求項57に記載のインクジェッ
    ト印刷装置。
  60. 【請求項60】 前記調節装置が、記録媒体のタイプお
    よび使用者が選択した印刷モードに対応するルックアッ
    プテーブルから、調節されたインク吐出周波数を獲得す
    ることを特徴とする請求項59に記載のインクジェット
    印刷装置。
  61. 【請求項61】 前記制御部がCPUを備えることを特
    徴とする請求項56に記載のインクジェット印刷装置。
  62. 【請求項62】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個々に
    調節されることを特徴とする請求項56に記載のインク
    ジェット印刷装置。
  63. 【請求項63】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、
    インク吐出周波数が順方向印刷走査および逆方向印刷走
    査について個々に調節されることを特徴とする請求項5
    6に記載のインクジェット印刷装置。
  64. 【請求項64】 さらに、記録ヘッドを装着したキャリ
    ッジを備え、調節されたインク吐出周波数が少なくとも
    部分的にキャリッジ速度に基づいて決定されることを特
    徴とする請求項56に記載のインクジェット印刷装置。
  65. 【請求項65】 さらに複数の記録ヘッドを備え、各記
    録ヘッドが、誘発された凹凸パターンに対応して走査距
    離に沿った距離で相互に配置されることを特徴とする請
    求項56に記載のインクジェット印刷装置。
  66. 【請求項66】 さらに複数の記録ヘッドを備え、少な
    くともその1つが第1色を有する印刷データに対応し、
    少なくとも他の1つが第2色を有する印刷データに対応
    し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項56に記載のインクジェット印刷装
    置。
  67. 【請求項67】 記録ヘッドが記録媒体を走査し、記録
    ヘッドから記録媒体上にインクを吐出する印刷装置であ
    って、所定の凹凸パターンが記録媒体に誘発される印刷
    装置において、コンピュータで実行可能な印刷方法のプ
    ロセスステップであって、 前記記録ヘッドが記録媒体を走査するため、複数の記録
    ヘッド走査位置のそれぞれで調節されたインク吐出周波
    数を決定するステップと、ここで、調節されたインク吐
    出周波数は、少なくとも一部は前記誘発された凹凸パタ
    ーンに基づいて決定され、 決定され、調節された吐出周波数に基づいて、前記記録
    ヘッドの各走査位置でベースインク吐出周波数を調節す
    るステップと、 延期調節されたインク吐出周波数に基づき、記録ヘッド
    によるインク吐出を制御するステップとを備えることを
    特徴とするコンピュータで実行可能なプロセスステッ
    プ。
  68. 【請求項68】 さらに、決定された、調節されたイン
    ク吐出周波数を記録媒体に保存するステップを含み、 前記調節するステップが、保存した、調節されたインク
    吐出周波数を記録媒体から獲得することを含むことを特
    徴とする請求項67に記載のコンピュータで実行可能な
    プロセスステップ。
  69. 【請求項69】 調節されたインク吐出周波数がルック
    アップテーブルに保存され、 前記調節するステップが、前記ルックアップテーブルか
    ら調節されたインク吐出周波数を獲得することを特徴と
    する請求項68に記載のコンピュータで実行可能なプロ
    セスステップ。
  70. 【請求項70】 調節されたインク吐出周波数が、複数
    の記録媒体タイプおよび印刷装置の印刷モードに合わせ
    て決定され、調節されたインク吐出周波数が、複数の記
    録媒体および印刷モードそれぞれに対応する個々のルッ
    クアップテーブルに保存されることを特徴とする請求項
    68に記載のコンピュータで実行可能なプロセスステッ
    プ。
  71. 【請求項71】 前記調節するステップが、記録媒体の
    タイプおよび使用者が選択した印刷モードに対応するル
    ックアップテーブルから調節されたインク吐出周波数を
    獲得することを含むことを特徴とする請求項70に記載
    のコンピュータで実行可能なプロセスステップ。
  72. 【請求項72】 前記制御するステップが、前記印刷装
    置のCPUによって実行されることを特徴とする請求項
    67に記載のコンピュータで実行可能なプロセスステッ
    プ。
  73. 【請求項73】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個々に
    調節されることを特徴とする請求項67に記載のコンピ
    ュータで実行可能なプロセスステップ。
  74. 【請求項74】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、
    インク吐出周波数が順方向印刷走査および逆方向印刷走
    査に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求項
    67に記載のコンピュータで実行可能なプロセスステッ
    プ。
  75. 【請求項75】 決定された、調節されたインク吐出周
    波数が、少なくとも部分的には印刷装置のキャリッジの
    キャリッジ速度に基づくことを特徴とする請求項67に
    記載のコンピュータで実行可能なプロセスステップ。
  76. 【請求項76】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、それぞれが、誘発された凹凸パターンに対応した距
    離をあけて、走査方向に沿って相互に配置されることを
    特徴とする請求項67に記載のコンピュータで実行可能
    なプロセスステップ。
  77. 【請求項77】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、少なくともその1つが第1色を有する印刷データに
    対応して、少なくとも他の1つが第2色を有する印刷デ
    ータに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項67に記載のコンピュータで実行可
    能なプロセスステップ。
  78. 【請求項78】 記録ヘッドが記録媒体を走査し、該記
    録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出し、所定の凹凸
    パターンを記録媒体に誘発する印刷装置における印刷方
    法のための、コンピュータで実行可能なプロセスステッ
    プを保存するコンピュータで読取り可能な媒体であっ
    て、該実行可能なプロセスステップが、 前記記録ヘッドが記録媒体を走査するため、複数の記録
    ヘッド走査位置それぞれで調節されたインク吐出周波数
    を決定するステップと、ここで調節されたインク吐出周
    波数は、少なくとも一部は誘発された凹凸パターンに基
    づいて決定され、 決定された、調節された吐出周波数に基づいて、記録ヘ
    ッドの各走査位置でベースインク吐出周波数を調節する
    ステップと、 調節されたインク吐出周波数に基づいて、前記記録ヘッ
    ドによるインク吐出を制御するステップとを備えること
    を特徴とするコンピュータで読取り可能な媒体。
  79. 【請求項79】 さらに、決定された、調節されたイン
    ク吐出周波数を記録媒体に保存するステップを含み、 前記調節するステップが、保存された調節インク吐出周
    波数を記録媒体から獲得することを含むことを特徴とす
    る請求項78に記載のコンピュータで読取り可能な媒
    体。
  80. 【請求項80】 前記調節されたインク吐出周波数がル
    ックアップテーブルに保存され、 前記調節するステップが前記ルックアップテーブルから
    調節されたインク吐出周波数を獲得することを特徴とす
    る請求項79に記載のコンピュータで読取り可能な媒
    体。
  81. 【請求項81】 前記調節されたインク吐出周波数が複
    数の記録媒体タイプおよび印刷装置の印刷モードに合わ
    せて決定され、これら調節されたインク吐出周波数が、
    複数の記録媒体タイプおよび印刷モードそれぞれに対応
    する個々のルックアップテーブルに保存されることを特
    徴とする請求項79に記載のコンピュータで読取り可能
    な媒体。
  82. 【請求項82】 前記調節するステップが、調節された
    インク吐出周波数を、記録媒体タイプおよび使用者が選
    択した印刷モードに対応するルックアップテーブルから
    獲得することを含むことを特徴とする請求項81に記載
    のコンピュータで読取り可能な媒体。
  83. 【請求項83】 制御するステップが前記印刷装置のC
    PUによって実行されることを特徴とする請求項78に
    記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  84. 【請求項84】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、インク吐出周波数が各記録ヘッドに合わせて個々に
    調節されることを特徴とする請求項78に記載のコンピ
    ュータで読取り可能な媒体。
  85. 【請求項85】 前記印刷装置が双方向印刷を実行し、
    インク吐出周波数が順方向印刷走査および逆方向印刷走
    査に合わせて個々に調節されることを特徴とする請求項
    78に記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  86. 【請求項86】 前記決定された、調節されたインク吐
    出周波数が、少なくとも部分的には前記印刷装置のキャ
    リッジのキャリッジ速度に基づくことを特徴とする請求
    項78に記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  87. 【請求項87】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、それぞれが、前記誘発された凹凸パターンに対応し
    た距離をあけて、走査方向に沿って相互に配置されるこ
    とを特徴とする請求項78に記載のコンピュータで読取
    り可能な媒体。
  88. 【請求項88】 前記印刷装置が複数の記録ヘッドを備
    え、少なくともその1つが第1色を有する印刷データに
    対応して、少なくとも他の1つが第2色を有する印刷デ
    ータに対応し、 前記第1および第2色の両方のデータを同じ走査で印刷
    する場合、該第2色を有する印刷データに対応する少な
    くとも1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御さ
    れ、 前記第1色の印刷データのみが同じ走査で印刷される場
    合、該第1色を有する印刷データに対応する少なくとも
    1つの記録ヘッドのインク吐出周波数が制御されること
    を特徴とする請求項78に記載のコンピュータで読取り
    可能な媒体。
  89. 【請求項89】 さらに、前記記録ヘッドが記録媒体を
    走査する間に、該記録ヘッドと該記録媒体間の距離を検
    出することを含むことを特徴とする請求項45に記載の
    印刷方法。
  90. 【請求項90】 前記検出された距離を、前記決定する
    ステップで使用することを特徴とする請求項89に記載
    の印刷方法。
  91. 【請求項91】 さらに、前記記録ヘッドと記録媒体間
    の距離を検出する検出器を備えることを特徴とする請求
    項56に記載のインクジェット印刷装置。
  92. 【請求項92】 前記検出された距離を、調節されたイ
    ンク吐出周波数の決定に使用することを特徴とする請求
    項91に記載のインクジェット印刷装置。
  93. 【請求項93】 さらに、記録ヘッドが記録媒体を走査
    する間に、前記記録ヘッドと記録媒体間の距離を検出す
    るステップを含むことを特徴とする請求項67に記載の
    コンピュータで実行可能なプロセスステップ。
  94. 【請求項94】 前記検出された距離を前記決定のステ
    ップで使用することを特徴とする請求項93に記載のコ
    ンピュータで実行可能なプロセスステップ。
  95. 【請求項95】 さらに、前記記録ヘッドが記録媒体を
    走査する間に、前記記録ヘッドと該記録媒体間の距離を
    検出するステップを含むことを特徴とする請求項78に
    記載のコンピュータで読取り可能な媒体。
  96. 【請求項96】 前記検出された距離を前記決定のステ
    ップに使用することを特徴とする請求項95に記載のコ
    ンピュータで読取り可能な媒体。
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