JP6627384B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録用紙に印刷を行うプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタでは、プラテンの上面と対向して配置された複数のコルゲートプレートが、走査方向に等間隔に配列されている。また、プラテンの上面の、走査方向におけるコルゲートプレートの間の部分には、複数のリブが配置されている。特許文献1に記載のプリンタでは、複数のコルゲートプレートで記録用紙を上方から押さえ、複数のリブで記録用紙を下方から支持することによって、記録用紙に走査方向に沿った波形状を生じさせている。
また、特許文献1に記載のプリンタでは、記録用紙の波形状に対応した吐出タイミングを決めるために、専用のパッチを印刷し、印刷したパッチをスキャナで読み取らせる。そして、パッチの読み取り結果に基づいて、波形状となった記録用紙の、上側に突出した複数の山部分のそれぞれにおいて上側に最も大きく突出した山頂部分、及び、下側に窪んだ複数の谷部分のそれぞれにおいて最も下側に窪んだ谷底部分における交点ズレ量を記憶させている。そして、記憶された交点ズレ量を用いて、ノズルからのインクの吐出タイミングを決定する。
特開2013-212586号公報
ここで、特許文献1では、予め記憶されている交点ズレ量は、全てのコルゲートプレート及び全てのリブと接触している記録用紙に印刷されたパッチの読み取り結果に基づいて記憶されたものである。一方で、特許文献1に記載のプリンタでは、例えば、パッチを印刷した記録用紙よりも走査方向の長さが短く、一部のコルゲートプレート又は一部のリブと接触しない記録用紙に印刷を行うこともある。この場合、記録用紙の波形状が、パッチを印刷した記録用紙と異なることがある。この場合、予め記憶された交点ズレ量をそのまま用いてノズルからのインクの吐出タイミングを決定すると、ノズルからのインクの吐出タイミングを適切に決定することができない虞がある。
本発明の目的は、波形状を生じさせたシートに適切なタイミングで液体を吐出することが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明に係る液体吐出装置は、複数のノズルと、前記複数のノズルが配置された液体吐出面とを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを搭載し、前記液体吐出面と平行な走査方向に移動するためのキャリッジと、シートを、前記液体吐出面と平行で且つ前記走査方向と交差する搬送方向に搬送するためのシート搬送装置と、前記走査方向に間隔をあけて配置され、前記液体吐出面と対向して配置されるシートに、前記液体吐出面と直交する方向から接触するための複数の接触部と、前記走査方向に間隔をあけて並ぶ複数の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第1ギャップ情報を記憶するギャップ情報記憶部と、前記液体吐出ヘッド及び前記キャリッジの動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記走査方向におけるシートの端の位置を取得する端位置取得処理と、前記走査方向において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置しているか否かを判定する判定処理と、前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合に、シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部よりも外側の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第2ギャップ情報を生成するギャップ生成処理と、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記インクジェットヘッドに、前記吐出タイミング決定処理で決定した吐出タイミングで前記複数のノズルからインクを吐出させる液体吐出処理と、を実行し、前記吐出タイミング決定処理において、前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定されなかった場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報に基づいて、前記複数のノズルからのインクの吐出タイミングを決定し、前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報と、前記第2ギャップ情報とに基づいて、前記複数のノズルからのインクの吐出タイミングを決定する。
走査方向におけるシートの長さが短い場合や、シートが走査方向にずれた状態で搬送された場合に、走査方向において、シートの端が、最も外側の接触部よりも中央側に位置することがある。本発明では、シートが複数の接触部と接触するが、上記のような場合、シートが、複数の接触部のうち、一部の接触部と接触しないことがある。この場合、走査方向において、シートの端周辺部分における液体吐出面とのギャップが、第1ギャップ情報が示すギャップから大きくずれてしまうことがある。本発明では、走査方向において、シートの端が最も外側の接触部よりも中央側に位置する場合に、シートと接触する接触部のうち最も外側の接触部よりも外側の位置における、シートと液体吐出面とのギャップに関連する第2ギャップ情報を生成する。そして、シートの端よりも中央側の位置における第1ギャップ情報と、生成した第2ギャップ情報とに基づいて、ノズルからの液体の吐出タイミングを決定する。これにより、走査方向において、シートの端が、最も外側の接触部よりも中央側に位置する場合に、ギャップ情報記憶部に記憶された第1ギャップ情報にのみ基づいて、ノズルからの液体の吐出タイミングを決定する場合よりも適切なタイミングで、ノズルから液体を吐出させることができる。
本発明の実施の形態に係る複合機の概略構成図である。 図1の印刷部の平面図である。 (a)が図2を矢印IIIAの方向から見た図であり、(b)が図2を矢印IIIBの方向から見た図である。 (a)が図2のIVA−IVA線断面図であり、(b)が図2のIVB−IVB線断面図である。 複合機の電気的構成を示すブロック図である。 印刷部で印刷を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、EEPROMに記憶された、各コルゲートプレート及びリブが配置された位置におけるディレイ時間との関係を示すテーブルを説明するための図であり、(b)は、EEPROMに記憶された、記録用紙のサイズと記録用紙の端の位置との関係を示すテーブルを説明するための図である。 図2のVIII−VIII線断面で見たときの、走査方向における各位置での記録用紙の高さを示す図であり、(a)は、記録用紙がA4又はA3サイズの場合、(b)は、記録用紙がExectiveサイズの場合をそれぞれ示している。 図2のVIII−VIII線断面で見たときの、走査方向における各位置での記録用紙の高さを示す図であり、(a)は、記録用紙がB5サイズの場合、(b)は、記録用紙がLetterサイズの場合をそれぞれ示している。 第2ディレイ時間を決定する処理の流れを示すフローチャートである。 一変形例における、走査方向における各位置での記録用紙の高さを示す図であり、(a)は、記録用紙の端が最も外側のリブ上に位置している場合、(b)は、記録用紙の端が隣接する2つのリブの間に位置している場合をそれぞれ示している。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(複合機の全体構成)
本実施の形態に係るインクジェットプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、記録用紙P(本発明の「シート」)に対する印刷のほか、画像の読み取りなども行うことが可能な、いわゆる複合機である。インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、印刷部2(図2参照)、給送部3、排出部4、読取部5、操作部6、表示部7などを備えている。また、インクジェットプリンタ1の動作は、制御装置50(図5参照)によって制御されている。
印刷部2は、インクジェットプリンタ1の内部に設けられており、記録用紙Pに対する印刷を行う。なお、印刷部2については、後程詳細に説明する。給送部3は、印刷部2に記録用紙Pを給送するための部分である。排出部4は、印刷部2により印刷が行われた記録用紙Pが排出される部分である。読取部5は、スキャナなどであって、原稿の読み取りを行う。操作部6は、ボタン等を備えており、ユーザは、操作部6のボタンを操作することによって、インクジェットプリンタ1に対して必要な操作を行う。表示部7は液晶ディスプレイなどであって、インクジェットプリンタ1の使用時に必要な情報を表示する。
(印刷部)
次に、印刷部2について説明する。印刷部2は、図2〜図4に示すように、キャリッジ11、インクジェットヘッド12(本発明の「液体吐出ヘッド」)、搬送ローラ13、プラテン15、複数のコルゲートプレート14、複数の排出ローラ16、複数のコルゲート拍車17、エンコーダ18、メディアセンサ19などを備えている。ただし、図2では、コルゲートプレート14や後述のリブ20等を見やすくするために、キャリッジ11を二点鎖線で図示し、実際にはキャリッジ11に隠れて見えない、キャリッジ11よりも下側に配置された部材を実線で図示している。また、図2では、キャリッジ11を支持するガイドレールなどの図示を省略している。
キャリッジ11は、図示しないガイドレールに走査方向に沿って移動自在に支持されている。キャリッジ11は、図示しないベルトを介してキャリッジモータ56(図5参照)と接続され、キャリッジモータ56に駆動されることで走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1、図2などに示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
インクジェットヘッド12は、キャリッジ11に搭載されており、キャリッジ11とともに走査方向に往復移動する。また、インクジェットヘッド12は、その下面であるインク吐出面12aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成している。また、インクジェットヘッド12には、このようなノズル列9が走査方向に4列に並んでいる。そして、複数のノズル10からは、右側のノズル列9を形成するものから、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを吐出する。
搬送ローラ13は、インクジェットヘッド12よりも搬送方向における上流側に配置されている。搬送ローラ13は、上側ローラ13aと下側ローラ13bとを有し、これらのローラで、給送部3から給送された記録用紙Pを上下方向から挟持して搬送方向に搬送する。上側ローラ13aは、搬送モータ57(図5参照)によって駆動される。下側ローラ13bは、上側ローラ13aの回転に連動して回転する。
複数のコルゲートプレート14は、搬送ローラ13と重なる位置から、搬送ローラ13よりも搬送方向の下流側の位置まで延びており、走査方向に等間隔Uで配列されている。各コルゲートプレート14は、搬送方向の下流側の端部に押さえ部14aを有し、押さえ部14a(本発明の「押さえ部材」)により記録用紙Pを上から押さえる。
プラテン15は、搬送ローラ13の搬送方向における下流側に、インク吐出面12aと対向して配置されている。プラテン15は、印刷時のキャリッジ11の移動範囲の全長にわたって走査方向に延びている。プラテン15の上面には、複数のリブ20(本発明の「支持部材」)が形成されている。複数のリブ20は、それぞれが搬送方向に延び、隣接するコルゲートプレート14の間に位置するように、走査方向に等間隔Uで配列されている。
なお、本実施の形態では、複数のリブ20と複数のコルゲートプレート14とを合わせたものが、本発明の複数の接触部に相当する。そして、これら複数の接触部は、走査方向に等間隔U/2で配列されている。
複数の排出ローラ16は、インクジェットヘッド12よりも搬送方向の下流側に配置されている。また、複数の排出ローラ16は、走査方向の位置が、複数のリブ20とほぼ同じとなっている。各排出ローラ16は、上側ローラ16aと下側ローラ16bとを有し、これらのローラで、記録用紙Pを上下方向から挟持して搬送方向に搬送する。また排出ローラ16は、記録用紙Pを排出部4に向けて搬送方向に搬送する。下側ローラ16bは搬送モータ57(図5参照)によって駆動される。上側ローラ16aは拍車であり、下側ローラ16bの回転に連動して回転する。ここで、上側ローラ16aは、印刷後の記録用紙Pの印刷面と接触するが、上側ローラ16aは、外周面が平坦なローラではなく拍車であるため、記録用紙P上のインクが付着しにくい。なお、本実施の形態では、搬送ローラ13と排出ローラ16とを合わせたものが、本発明の「シート搬送装置」に相当する。
複数のコルゲート拍車17は、搬送方向における排出ローラ16よりも下流側に配置されている。また、複数のコルゲート拍車17は、走査方向の位置が、複数のコルゲートプレート14の押さえ部14aとほぼ同じとなっている。また、複数のコルゲート拍車17は、複数の排出ローラ16の上側ローラ16aよりも下側に配置されている。これにより、複数のコルゲート拍車17は、複数の排出ローラ16が記録用紙Pを挟持する位置よりも下方において、記録用紙Pを上方から押さえている。ただし、コルゲート拍車17の下端は、コルゲートプレート14の押さえ部14aよりも上方に位置している。これにより、コルゲート拍車17は、コルゲートプレート14よりも記録用紙Pを押さえる力が弱く、記録用紙Pに着弾したインクがコルゲート拍車17に付着しにくくなる。また、コルゲート拍車17は外周面が平坦なローラではなく拍車であるので、記録用紙P上のインクが付着しにくい。
そして、記録用紙Pは、プラテン15上で複数のリブ20よって下方から支持され、複コルゲートプレート14の押さえ部14a及び複数のコルゲート拍車17によって上から押さえられることによって曲げられ、図3、図4に示すように、上側に突出した山部分Pmと、下側に窪んだ谷部分Pvとが交互に並ぶ、走査方向に沿った波形状となる。また、山部分Pmは、走査方向に関して、リブ20とほぼ同じ位置にある部分が、上側に最も大きく突出した山頂部分Ptとなっている。また、谷部分Pvは、走査方向に関して、押さえ部14aとほぼ同じ位置にある部分が、最も下側に窪んだ谷底部分Pbとなっている。
エンコーダ18は、キャリッジ11に搭載され、走査方向におけるキャリッジ11(インクジェットヘッド12)の位置を示す信号を制御装置50に出力する。メディアセンサ19は、キャリッジ11に搭載され、インクジェットヘッド3よりも搬送方向の上流側に配置されている。メディアセンサ19は、キャリッジ11に搭載されている。メディアセンサ19は発光素子19aと受光素子19b(図5参照)とを有し、発光素子19aからプラテン15に向けて光を照射し、受光素子19bでその反射光を受信する。ここで、プラテン15の表面は黒色であり、プラテン15上に記録用紙Pにない状態では、発光素子19aから照射された光はプラテン15で反射されず、受光素子19bは反射光を受信しない。一方、記録用紙Pの色は白色であるため、プラテン15上に記録用紙Pが配置されている状態では、発光素子19aから照射された光は記録用紙Pで反射され、受光素子19bは反射光を受信する。そして、メディアセンサ19は、受光素子19bが光を受信したときに、プラテン15上に記録用紙Pが存在することを示す信号を出力する。これにより、メディアセンサ19からの信号に基づいて、搬送されてきた記録用紙Pの先端を検出することができる。
(制御装置)
次に、インクジェットプリンタ1の動作を制御するための制御装置50について説明する。制御装置50は、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)54、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)55等を備えている。
制御装置50は、キャリッジモータ56、インクジェットヘッド12、搬送モータ57、読取部5、表示部7、エンコーダ18、メディアセンサ19等の動作を制御する。また、制御装置50には、操作部6における操作に対応した信号や、エンコーダ18、メディアセンサ19等からの信号が入力される。
ここで、図5では、CPU51を1つだけ図示しているが、制御装置50は、CPU51を1つだけ備え、この1つのCPU51が一括して処理を行うものであってもよいし、CPU51を複数備え、これら複数のCPU51が分担して処理を行うものであってもよい。また、図5では、ASIC55を1つだけ図示しているが、制御装置50は、ASIC55を1つだけ備え、この1つのASIC55が一括して処理を行うものであってもよいし、ASIC55を複数備え、これら複数のASIC55が分担して処理を行うものであってもよい。
(印刷時の処理)
次に、印刷部2により記録用紙Pに印刷を行うときに制御装置50が行う処理について説明する。制御装置50は、印刷部2により記録用紙Pに印刷を行うときに、図6のフローに沿って処理を行う。
印刷部2により記録用紙Pに印刷を行うときには、制御装置50は、図6に示すように、まず、走査方向において複数の押さえ部14a及び複数のリブ20が配置された位置F1〜F17における第1ディレイ時間D1〜D17(本発明の「第1ギャップ情報」)をEEPROM54から読み出す(S101)。なお、本実施の形態では、位置F1〜F17における第1ディレイ時間D1〜D17を記憶するEEPROM54が本発明の「第1ギャップ情報記憶部」に相当する。
ここで、第1ディレイ時間D1〜D17について説明する。本実施の形態では、上述したように、記録用紙Pが走査方向に沿った波形状となっている。そのため、走査方向の位置によって、記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGが異なる。したがって、ギャップGが一定であるとして複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定すると、記録用紙Pにおけるインクの着弾間隔にばらつきが生じ、画質の低下につながる。
そこで、本実施の形態では、後述するように、ノズル10から適切なタイミングでインクを吐出させるために、図7(a)に示すように、走査方向における、複数のリブ20及びコルゲートプレート14が配置された位置F1〜F17での、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングのディレイ時間D1〜D17を、EEPROM54に予め記憶させている。ここで、ディレイ時間D1〜D17は、位置F1〜F17において、基準となる吐出タイミングからどれだけ遅らせた吐出タイミングで、複数のノズル10からインクを吐出させるかを示している。基準となる吐出タイミングは、走査方向の位置によらずギャップGが一定であるとした場合に、記録用紙Pに走査方向に一定の間隔でインクを着弾させるときのノズル10からのインクの吐出タイミングである。記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップが大きいほど、インクが吐出されてからインクが記録用紙Pに着弾するまでの時間が長くなる。そのため、ディレイ時間D1〜D17は、記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGが小さい位置ほど大きくなる。
また、本実施の形態では、最も外側の2つの押さえ部14a同士の間隔が、印刷時に波形状としたときのA4サイズの記録用紙Pの走査方向の長さとほぼ同じとなっている。そして、ディレイ時間D1〜D17は、予め、印刷部2において、A4サイズの記録用紙Pを、その両端PL、PRが、最も外側の2つの押さえ部14aと同じ位置に位置するように搬送しつつ、この記録用紙Pに、所定のテストパターンを印刷し、印刷したテストパターンを読取部5で読み取ったときの読み取り結果に基づいて決定され、EEPROM54に記憶されている。なお、このテストパターンを印刷するときの、走査方向におけるA4サイズの記録用紙Pの位置が、本発明の「基準位置」に相当する。
次に、走査方向における記録用紙Pの左端PL及び右端PRの位置を取得する(S102、本発明の「端位置取得処理」)。ここで、印刷時には、インクジェットプリンタ1に接続された図示しないPCなどから、印刷する画像のデータとともに、記録用紙Pのサイズの情報が入力される。また、本実施の形態では、予め、EEPROM54に、図7(b)に示すような、印刷時の走査方向における記録用紙Pの左端PL及び右端PRの位置を、記録用紙Pのサイズと関連付けたテーブルを記憶している。なお、本実施の形態では、このテーブルを記憶するEEPROM54が本発明の「テーブル記憶部」に相当する。そして、S102では、EEPEROM54に記憶されたテーブルと、入力された記録用紙Pのサイズとから、走査方向における記録用紙Pの左端PL及び右端PRの位置を取得する。
次に、走査方向において、S102で取得した記録用紙Pの端PL、PRの位置が最も外側の押さえ部14aの位置よりも中央側であるか否かを判定する(S103、本発明の「判定処理」)。すなわち、記録用紙Pの左端PLの位置が、最も左側の押さえ部14aの位置F1よりも中央側(右側)に位置しているか否か、及び、記録用紙Pの右端PRの位置が、最も右側の押さえ部14aの位置F17よりも中央側(左側)に位置しているか否かを判定する。
本実施の形態では、例えば、記録用紙PがA4及びA3サイズのいずれかである場合に、図8(a)、(b)に示すように、記録用紙Pの左端PLの位置EL1が、最も左側の押さえ部14aの位置F1と同じであり、記録用紙Pの右端PRの位置ER1が、最も右側の押さえ部14aの位置F17と同じである。すなわち、A4又はA3サイズの記録用紙Pは、波形状にされた状態での走査方向の長さL1が、上記間隔U/2の16倍の長さである。なお、本実施の形態では、A4又はA3サイズの記録用紙Pが、本発明の第1シートに相当する。
また、記録用紙Pが、Exective、B5及びLetterサイズのいずれかである場合に、図9(a)、(b)に示すように、記録用紙Pの左端PLの位置EL2、EL3、EL4が、最も左側の押さえ部14aの位置F1よりも中央側(右側)であり、記録用紙Pの右端PRの位置ER2、ER3、ER4が、最も右側の押さえ部14aの位置F17よりも中央側(左側)である。すなわち、Exective、B5及びLetterサイズの記録用紙Pは、波形状にされた状態での走査方向の長さL2、L3、L4が、上記間隔U/2の16倍の長さよりも短い。
そして、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、最も外側の押さえ部14aの位置よりも中央側でないと判定された場合には(S103:NO)、S101で読み出した第1ギャップ情報を用いて、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定する(S104)。より詳細には、複数の押さえ部14a及び複数のリブ20が配置された位置F1〜F17のうち、互いに隣接する2つの位置(位置F1とF2、位置F2とF3、・・)における第1ギャップ情報に基づいて、これらの間の各位置におけるディレイ時間を示す関数を算出する。この関数は、例えば、走査方向の位置についての3次関数等である。そして、この関数によって算出される走査方向の各位置におけるディレイ時間に基づいて、走査方向の各位置での吐出タイミングを決定する。
また、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、最も外側のリブ20よりも中央側に位置しているが(S103:YES)、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、いずれかの押さえ部14a又はリブ20の位置と同じである場合にも(S105:YES)、上述したのと同様、S101で読み出した第1ディレイ時間を用いて、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定する(S104)。例えば、本実施の形態では、図8(b)に示すように、記録用紙PがExectiveサイズである場合に、記録用紙Pの左端PLの位置EL2が、左から2番目の押さえ部14aの位置F3と同じとなり、記録用紙Pの右端PRの位置ER2が、右から2番目の押さえ部14aの位置F15と同じとなる。すなわち、Exectiveサイズの記録用紙Pは、波形状にされた状態での走査方向の長さL2が、上記間隔U/2の12倍の長さとなっている。
これに対して、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、最も外側の押さえ部14aの位置よりも中央側であり(S103:YES)、且つ、いずれの押さえ部14a及びリブ20の位置F1〜F17とも異なる場合には(S105:NO)、続いて、第2ディレイ時間(本発明の「第2ギャップ情報」)を生成する(S105)。
第2ディレイ時間を生成するためには、図10に示すように、まず、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、あるリブ20が配置された位置Fn(n=2、4、・・、16)と、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aが配置された位置Fm(左端の場合はm=n−1、右端の場合はm=n+1)との間に位置しているか否かを判定する(S201)。
そして、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、あるリブ20が配置された位置Fnと、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aが配置された位置Fmとの間に位置している場合には(S201:YES)、位置Fnにおける第1ディレイ時間Dnに、所定の係数K(K>1、例えば=1.1)を乗ずることによって得られるディレイ時間K・Dnを、位置Fmにおける第2ディレイ時間としてRAM53に記憶させる(S202)。ここで、係数Kは、EEPROM54に予め記憶されている。なお、本実施の形態では、係数Kが本発明の「生成用データ」に相当し、係数Kを記憶するEEPROM54が本発明の「生成用データ記憶部」に相当する。
例えば、本実施の形態では、記録用紙PがB5サイズの場合に、図9(a)に示すように、波形状にされた状態での記録用紙Pの走査方向の長さL3が、上記間隔Uの自然数倍とは異なっている。そして、記録用紙Pの左端PLの位置EL3が、左から2番目のリブ20の位置F4と、その左側に隣接する押さえ部14aの位置F3との間に位置し、記録用紙Pの右端PRの位置ER3が、右から2番目のリブ20の位置F14と、その右側に隣接する押さえ部14aの位置F15との間に位置する。この場合、S202では、位置F4における第1ディレイ時間D4に係数Kを乗じることによって得られるディレイ時間K・D4を、位置F3における第2ディレイ時間としてRAM53に記憶させる。同様に、位置F14における第1ディレイ時間D14に係数Kを乗じることによって得られるディレイ時間K・D14を、位置F15における第2ディレイ時間としてRAM53に記憶させる。
一方、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、ある押さえ部14aの位置Fn(n=3、5、・・、15)と、この押さえ部14aの外側に隣接するリブ20の位置Fm(左端の場合はm=n−1、右端の場合はm=n+1)との間に位置している場合には(S201:NO)、位置Fnにおける第1ディレイ時間Dnを、位置Fmにおける第2ディレイ時間(本発明の「第2ギャップ情報」)としてRAM53に記憶させる(S204)。
例えば、本実施の形態では、記録用紙PがLetterサイズの場合に、図9(b)に示すように、波形状にされた状態での記録用紙Pの走査方向の長さL4が、上記間隔Uの自然数倍とは異なっている。そして、記録用紙Pの左端PLの位置EL3が、左から2番目の押さえ部14aの位置F3と、その左側に隣接するリブ20の位置F2との間であり、記録用紙Pの右端PRの位置ER3が、右から2番目の押さえ部14aの位置F15と、その右側に隣接するリブ20の位置F16との間である。この場合、S202では、位置F3における第1ディレイ時間D3を、位置F2での第2ディレイ時間としてRAM53に記憶させる。同様に、位置F15における第1ディレイ時間D15を、位置F16における第2ディレイ時間(本発明の「第2ギャップ情報」)としてRAM53に記憶させる。
なお、本実施の形態では、波形状にされた状態での記録用紙Pの走査方向の長さが、上記間隔Uの自然数倍と異なる、B5、Letterサイズの記録用紙Pが、本発明の「第2シート」に相当する。
図6に戻って、S106で第2ディレイ時間を生成した後、続いて、S101で読み出した第1ディレイ時間のうち、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置よりも中央側の位置における第1ディレイ時間と、S106で生成した第2ディレイ時間とに基づいて、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定する(S107)。この場合も、複数の押さえ部14a及び複数のリブ20が配置された位置F1〜F17のうち、互いに隣接する2つの位置における第1ディレイ時間及び第2ディレイ時間に基づいて、これらの間の各位置におけるディレイ時間を示す関数を算出する。そして、この関数から算出される走査方向の各位置におけるディレイ時間に基づいて、走査方向の各位置での吐出タイミングを決定する。
そして、S104又はS107で吐出タイミングを決定した後、キャリッジ11を走査方向に移動させつつ、決定した吐出タイミングで複数のノズル10からインクを吐出させることにより、記録用紙Pに印刷を行わせる印刷処理を行う。
本実施の形態では、複数のリブ20と複数の押さえ部14aとにより、記録用紙Pを走査方向に沿った波形状としている。また、本実施の形態では、記録用紙Pにおけるインクの着弾間隔を等間隔とするために、記録用紙PがA4サイズであるなど、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、最も外側の押さえ部14aの位置F1、F17と同じ場合の、位置F1〜F17における第1ディレイ時間D1〜D17を、予めEEPROM54に記憶させている。
しかしながら、本実施の形態では、記録用紙Pのサイズによって、印刷時の、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置が異なる。そして、記録用紙PがB5、Letterサイズであるなど、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRが、リブ20と押さえ部14aとの間に位置している場合には、記録用紙Pの走査方向における端周辺部分における波形状は、記録用紙Pが記録用紙Pの端PL、PRの位置が、最も外側の押さえ部14aの位置F1、F17と同じ場合と異なる。
そこで、本実施の形態では、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置が位置F1〜F17のいずれかと同じ場合には、EEPROM54に記憶された第1ディレイ時間に基づいて、走査方向における各位置での複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定する。
一方、記録用紙Pの端PL、PRがリブ20と押さえ部14aとの間に位置している場合には、位置F1〜F17のうち、走査方向において記録用紙Pの端PL、PRよりも外側の位置Fmにおける第2ディレイ時間を生成する。そして、生成した第2ディレイ時間と、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRよりも中央側の位置についての第1ディレイ時間とに基づいて、走査方向の各位置での複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定する。
そして、このようにして走査方向の各位置での複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定することにより、記録用紙Pのサイズによらず、適切にインクの吐出タイミングを決定することができる。
ここで、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRが、あるリブ20が配置された位置Fn(n=2、4、・・、16)と、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aが配置された位置Fmとの間に位置している場合には、位置Fmよりも外側の位置での記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGは、主に、位置Fnにおける記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップによって決まる。そのため、位置Fmにおけるギャップは、位置Fnにおけるギャップから比較的正確に推定することができる。
また、位置Fmにおける第1ディレイ時間Dmは、記録用紙Pが位置Fmにおいて谷底部分Pbとなる場合のディレイ時間であるのに対して、記録用紙Pの端PL、PRの位置がリブ20の位置Fnと、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aの位置Fmとの間の場合には、記録用紙Pは、位置Fnよりも外側の位置において、位置Fnよりもインク吐出面12aとのギャップが小さくなる。
これらのことから、本実施の形態では、記録用紙Pの端PL、PRの位置がリブ20の位置Fnと、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aの位置Fmとの間の場合に、位置Fnにおける第1ディレイ時間Dnに、係数Kを乗じることによって得られるディレイ時間K・Dnを、位置Fmにおける第2ディレイ時間として生成する。これにより、位置Fmにおける第2ディレイ時間は、位置Fmにおける第1ディレイ時間Dmよりも長くなる(ギャップGが小さいことを示すものとなる)。そして、このようにして生成した第2ディレイ時間と、記録用紙Pの端PL、PRよりも中央側の位置における第1ディレイ時間とに基づいて、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定すれば、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、あるリブ20の位置Fnと、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aの位置Fmとの間の場合に、吐出タイミングを適切に決定することができる。
また、この場合には、第2ディレイ時間を生成するために、位置F1〜F17における第1ディレイ時間D1〜D17の他に、係数KをEEPROM54に記憶させておけばよく、記録用紙Pのサイズ毎に第1ディレイ時間を記憶させる場合よりもEEPROM54に必要なデータ容量を小さくすることができる。
また、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRが、ある押さえ部14aが配置された位置Fn(n=3、5、7、・・、15)と、この押さえ部14aの外側に隣接するリブ20配置された位置Fmとの間に位置している場合には、位置Fmよりも外側の位置での記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGは、主に、位置Fnにおける記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップによって決まる。そのため、位置Fmにおけるギャップは、位置Fnにおけるギャップから比較的正確に推定することができる。
また、位置Fmにおける第1ディレイ時間Dmは、記録用紙Pが位置Fmにおいて山頂部分Ptとなる場合のディレイ時間であるのに対して、記録用紙Pの端PL、PRの位置がある押さえ部14aの位置Fnと、この押さえ部14aの外側に隣接するリブ20の位置Fmとの間の場合には、記録用紙Pは、位置Fnよりも外側の位置において、インク吐出面12aとのギャップが位置Fnとほぼ同じとなる。
これらのことから、本実施の形態では、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、ある押さえ部14aの位置Fnと、この押さえ部14aの外側に隣接するリブ20の位置Fmとの間の場合に、位置Fnにおける第1ディレイ時間Dnを、位置Fmにおける第2ディレイ時間として生成する。これにより、位置Fmにおける第2ディレイ時間は、位置Fmにおける第1ディレイ時間Dmよりも短くなる(ギャップGが大きいことを示すものとなる)。そして、そして、このようにして生成した第2ディレイ時間と、記録用紙Pの端PL、PRよりも中央側の位置における第1ディレイ時間とに基づいて、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定すれば、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、ある押さえ部14aの位置Fnと、この押さえ部14aの外側に隣接するリブ20の位置Fmとの間の場合に、吐出タイミングを適切に決定することができる。
また、本実施の形態では、記録用紙Pが、プリンタ1において使用可能(ローラ13、16によって搬送可能)な記録用紙Pのうち、走査方向の長さが最大となるA4サイズの記録用紙Pである場合の、第1ディレイ時間をEEPROM54に記憶させている。したがって、記録用紙Pのサイズによらず、必要な場合に第2ディレイ時間を生成することができる。
また、本実施の形態では、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を、記録用紙Pのサイズと関連付けたテーブルをEEPROM54に記憶されている。これにより、印刷時に入力された記録用紙Pのサイズと、上記テーブルとから、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を取得することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、EEPROM54に、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を記録用紙Pのサイズと関連付けたテーブルを記憶させておき、このテーブルと、印刷時に入力された記録用紙Pのサイズとから、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を取得したが、これには限られない。例えば、記録用紙Pがメディアセンサ19と対向している状態で、メディアセンサ19を走査方向に移動させることにより、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を取得してもよい。上述の実施の形態のように、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を記録用紙Pのサイズと関連付けたテーブルを記憶させている場合には、特殊なサイズの記録用紙P等、テーブルに記憶されたサイズ以外の記録用紙Pの端PL、PRの位置を取得することができない。これに対して、メディアセンサ19の検出結果に基づいて記録用紙Pの端PL、PRの位置を取得する場合には、記録用紙Pのサイズによらず、記録用紙Pの端PL、PRの位置の位置を取得することができる。なお、この例では、メディアセンサ19が、本発明の「センサ」に相当する。
また、上述の実施の形態では、第1ディレイ時間は、プリンタ1において使用可能な記録用紙Pのうち、走査方向の長さが最大のA4又はA3の記録用紙Pについてのディレイ時間であったが、これには限られない。第1ディレイ時間は、プリンタ1において使用可能な記録用紙Pのうち、走査方向の長さが最大の記録用紙Pよりも短い記録用紙Pについてのディレイ時間であってもよい。この場合でも、この記録用紙Pよりも走査方向の長さが短い記録用紙Pに印刷を行う場合には、上述の実施の形態と同様にして第2ディレイ時間を生成することができる。
また、上述の実施の形態では、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、あるリブ20の位置Fnとこのリブ20の外側に隣接する押さえ部14aの位置Fmとの間の場合に、位置Fnにおける第1ディレイ時間Dnに係数Kを乗じたディレイ時間K・Dnを、位置Fmにおける第2ディレイ時間として生成したが、これには限られない。例えば、位置Fnを含む2以上の押さえ部14aが配置された位置における第1ディレイ時間の平均値に、係数Kを乗じたディレイ時間を、位置Fmにおける第2ディレイ時間として生成するなどしてもよい。
また、上述の実施の形態では、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、ある押さえ部14aの位置Fnとこの押さえ部14aの外側に隣接するリブ20の位置Fmとの間の場合に、位置Fnにおける第1ディレイ時間Dnを、位置Fmにおける第2ディレイ時間として生成したが、これには限られない。例えば、位置Fnを含む2以上のリブ20が配置された位置における第1ディレイ時間の平均値を、位置Fmにおける第2ディレイ時間として生成するなどしてもよい。
また、上述の実施の形態では、第1ディレイ時間から第2ディレイ時間を生成するための生成用データが、第1ディレイ時間に乗ずる係数Kであったが、これには限られない。生成用データは、第1ディレイ時間から第2ディレイ時間を算出するための関数であるなど、別のデータであってもよい。この場合でも、生成用データのデータ容量が、位置F1〜F17における第1ディレイ時間のデータ容量よりも小さければ、記録用紙Pのサイズ毎に、位置F1〜F17における第1ディレイ時間をEEPROM54に記憶させる場合よりも、EEPROM54の容量を小さくすることができる。
また、生成用データのデータ容量は、位置F1〜F17における第1ディレイ時間のデータ容量よりも大きくてもよい。
また、上述の実施の形態では、生成用データを用いて第1ディレイ時間を補正することによって、第2ディレイ時間を生成したが、これには限られない。例えば、記録用紙Pの端PL、PRが、あるリブ20と、このリブ20の外側に隣接する押さえ部14aとの間に位置する場合、及び、記録用紙Pの端PL、PRが、ある押さえ部14aと、この押さえ部14aの外側に隣接するリブ20との間に位置する場合について、それぞれ、EEPROM54に第2ディレイ時間を記憶しておき、記録用紙Pのサイズに応じて、これらの第2ディレイ時間を用いて吐出タイミングを決定するようにするなどしてもよい。
また、上述の実施の形態では、リブ20又は押さえ部14aが配置された位置における第2ディレイ時間を生成したが、これには限られない。走査方向における記録用紙Pの端PL、PRよりも外側の、リブ20及び押さえ部14aが配置されているのとは異なる位置における第2ディレイ時間を生成してもよい。この位置は、例えば、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRよりも外側にリブ20及び押さえ部14aが存在せず、且つ、記録用紙Pが実際の端PL、PRの位置よりも外側まで延びているとした場合に、記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップが極大又は極小となるような位置とする。
また、上述の実施の形態では、EEPROM54に、走査方向において、複数の押さえ部14a及び複数のリブ20が配置された位置における第1ディレイ時間が記憶されていたが、これには限られない。少なくとも一部の第1ディレイ時間は、走査方向において、押さえ部14a及びリブ20のいずれもが配置されている位置とは異なる位置における第1ディレイ時間であってもよい。すなわち、EEPROM54に記憶されている第1ディレイ時間は、上述の実施の形態とは異なる、走査方向に間隔をあけて配置された複数の位置における、第1ディレイ時間であってもよい。
また、EEPROM54に記憶されているのは、上記複数の位置における第1ディレイ時間であることにも限られない。例えば、EEPROM54に、上記複数の位置における、記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGそのものの情報が記憶されているなど、EEPROM54に、上記複数の位置における、記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGに関連する別の第1ギャップ情報が記憶されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、プリンタ1が、サイズ異なる複数種類の記録用紙Pに印刷可能なものであったが、これには限られない。例えば、プリンタ1が、常に同じサイズの記録用紙Pに印刷を行うものである場合にも、本発明を適用することも可能である。記録用紙Pのサイズが常に同じであるとしても、記録用紙Pが、走査方向にずれた状態で搬送されることがある。この場合には、走査方向における記録用紙Pの片側の端PL又はPRが、リブ20と押さえ部14aとの間に位置することがある。したがって、このような場合にも、上述の実施の形態と同様にして第2ディレイ時間を生成し、第2ディレイ時間と、走査方向において記録用紙Pの端PL又はPRよりも中央側の位置における第1ディレイ時間とに基づいて、吐出タイミングを決定すれば、吐出タイミングを適切に決定することができる。なお、この場合には、例えば、メディアセンサ19の検出結果に基づいて、走査方向における記録用紙Pの端PL、PRの位置を取得する必要がある。
また、プリンタ1がサイズの異なる複数種類の記録用紙Pに印刷可能なものである場合にも、上述したのと同様に、記録用紙Pが、走査方向にずれた状態で搬送された場合に、第2ディレイ時間を生成し、第2ディレイ時間と、走査方向において記録用紙Pの端PL、PRよりも中央側の位置における第1ディレイ時間とに基づいて、吐出タイミングを決定してもよい。この場合には、記録用紙PがA4、A3、Exectiveサイズであるなど、走査方向における記録用紙Pの長さが、押さえ部14aとリブ20との間隔U/2の自然数倍である場合にも、第2ディレイ時間を生成し、第2ディレイ時間と、走査方向において記録用紙Pの端PL、PRよりも中央側の位置における第1ディレイ時間とに基づいて、吐出タイミングを決定することがある。
また、上述の実施の形態では、複数のリブ20と複数の押さえ部14aにより、記録用紙Pを走査方向に沿った波形状としたが、これには限られない。一変形例では、図11(a)、(b)に示すように、プラテン101上に、走査方向に沿って等間隔に並んだ複数のリブ102(本発明の「接触部」)が配置されている。そして、記録用紙Pが複数のリブ102によって下方から支持される。また、EEPROM54には、図11(a)に示すように、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置EL5、ER5が、最も外側のリブ102の位置と同じであり、記録用紙Pがほぼ走査方向と平行となる場合の、複数のリブ102が配置された複数の位置における第1ディレイ時間が記憶されている。そして、走査方向において、記録用紙Pの端PL、PRの位置が、最も外側のリブ102の位置と同じである場合には、第1ディレイ時間に基づいて吐出タイミングを決定する。
一方、走査方向において、記録用紙Pの長さが図11(a)の場合よりも短い場合には、図11(b)に示すように、記録用紙Pの端PL、PRの位置EL6、ER6が、隣接するリブ102の間(図では、位置EL6が位置F2と位置F3との間、位置ER6が位置F15とF16との間)に位置することがある。そして、この場合には、記録用紙Pは、走査方向における端周辺の部分で下側に撓み、端周辺の部分での記録用紙Pとインク吐出面12aとのギャップGが、図11(a)の場合よりも大きくなってしまう。そこで、この場合には、例えば、記録用紙Pの端PL、PRよりも外側のリブ102が配置された位置における第2ディレイ時間を生成し、第2ディレイ時間と、記録用紙Pの端PL、PRよりも中央側の第1ディレイ時間とに基づいて、複数のノズル10からのインクの吐出タイミングを決定する。
また、上述の実施の形態では、全てのノズル10について一律に吐出タイミングを決定したが、これには限られない。複数のノズル10を複数のノズル群に分け、ノズル群毎に吐出タイミングを決定してもよい。例えば、ブラックインクを吐出する最も右側のノズル列9と、カラーインクを吐出する左側3列のノズル列9とで、別々に吐出タイミングを決定してもよい。あるいは、ノズル列9毎に、別々に吐出タイミングを決定してもよい。また、搬送方向におけるノズル列9の長さが長い場合には、搬送方向における上流側のノズル10と記録用紙Pとのギャップと、下流側のノズル10と記録用紙Pとのギャップとに差が生じる。そこで、例えば、ノズル列9を構成する複数のノズル10のうち、搬送方向における上流側の約半分のノズル10と、下流側の残りの約半分ノズル10とで、別々に吐出タイミングを決定してもよい。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。ノズルからインク以外の液体を吐出する、インクジェットプリンタ以外の液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
10 ノズル
11 キャリッジ
12 インクジェットヘッド
13 搬送ローラ
15a 押さえ部
19 メディアセンサ
20 リブ
50 制御装置
53 RAM
54 EEPROM
102 リブ

Claims (10)

  1. 複数のノズルと、前記複数のノズルが配置された液体吐出面とを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを搭載し、前記液体吐出面と平行な走査方向に移動するためのキャリッジと、
    シートを、前記液体吐出面と平行で且つ前記走査方向と交差する搬送方向に搬送するためのシート搬送装置であって、当該シート搬送装置が搬送可能なシートのうち、前記走査方向の長さが最も長いシートである第1シート、及び、前記走査方向の長さが前記第1シートよりも短い第2シートを搬送可能なシート搬送装置と、
    前記走査方向に間隔をあけて配置され、前記液体吐出面と対向して配置されるシートに、前記液体吐出面と直交する方向から接触するための複数の接触部と、
    前記シート搬送装置に搬送される前記第1シートが、前記走査方向において所定の基準位置に位置している場合の、前記走査方向に間隔をあけて並ぶ複数の位置における前記第1シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第1ギャップ情報を記憶するギャップ情報記憶部と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記キャリッジの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記走査方向におけるシートの端の位置を取得する端位置取得処理と、
    前記走査方向において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置しているか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合に、シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部よりも外側の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第2ギャップ情報を生成するギャップ情報生成処理と、
    前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、
    前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出タイミング決定処理で決定した吐出タイミングで前記複数のノズルから液体を吐出させる液体吐出処理と、を実行し、
    前記吐出タイミング決定処理において、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定されなかった場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報に基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定し、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報と、前記第2ギャップ情報とに基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記複数の接触部が、前記走査方向に等間隔に配置され、前記走査方向における前記第2シートの長さが、前記複数の接触部の間隔の自然数倍の長さと異なっていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 複数のノズルと、前記複数のノズルが配置された液体吐出面とを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを搭載し、前記液体吐出面と平行な走査方向に移動するためのキャリッジと、
    シートを、前記液体吐出面と平行で且つ前記走査方向と交差する搬送方向に搬送するためのシート搬送装置と、
    前記走査方向に間隔をあけて配置され、前記液体吐出面と対向して配置されるシートに、前記液体吐出面と直交する方向から接触するための複数の接触部と、
    前記走査方向に間隔をあけて並ぶ複数の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第1ギャップ情報を記憶するギャップ情報記憶部と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記キャリッジの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記複数の接触部は、
    前記走査方向に間隔をあけて並び、前記液体吐出ヘッド側からシートを押さえる複数の押さえ部材と、
    前記走査方向に前記複数の押さえ部材と交互に配置され、前記液体吐出ヘッドと反対側からシートを支持する複数の支持部材と、を有し、
    前記ギャップ情報記憶部は、前記走査方向において、前記複数の押さえ部材が配置される位置、及び、前記複数の支持部材が配置される位置における前記第1ギャップ情報を記憶し、
    前記制御装置は、
    前記走査方向におけるシートの端の位置を取得する端位置取得処理と、
    前記走査方向において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置しているか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合に、シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部よりも外側の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第2ギャップ情報を生成し、且つ、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、いずれかの支持部材と、この支持部材の前記走査方向のすぐ外側に配置された前記押さえ部材との間にある場合には、この押さえ部材が配置される位置における第2ギャップ情報を、この押さえ部材が配置される位置における第1ギャップ情報よりも、ギャップが小さいことを示すギャップ情報として生成するギャップ情報生成処理と、
    前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、
    前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出タイミング決定処理で決定した吐出タイミングで前記複数のノズルから液体を吐出させる液体吐出処理と、を実行し、
    前記吐出タイミング決定処理において、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定されなかった場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報に基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定し、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報と、前記第2ギャップ情報とに基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定することを特徴とする液体吐出装置。
  4. 複数のノズルと、前記複数のノズルが配置された液体吐出面とを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを搭載し、前記液体吐出面と平行な走査方向に移動するためのキャリッジと、
    シートを、前記液体吐出面と平行で且つ前記走査方向と交差する搬送方向に搬送するためのシート搬送装置と、
    前記走査方向に間隔をあけて配置され、前記液体吐出面と対向して配置されるシートに、前記液体吐出面と直交する方向から接触するための複数の接触部と、
    前記走査方向に間隔をあけて並ぶ複数の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第1ギャップ情報を記憶するギャップ情報記憶部と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記キャリッジの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記複数の接触部は、
    前記走査方向に間隔をあけて並び、前記液体吐出ヘッド側からシートを押さえる複数の押さえ部材と、
    前記走査方向に前記複数の押さえ部材と交互に配置され、前記液体吐出ヘッドと反対側からシートを支持する複数の支持部材と、を有し、
    前記ギャップ情報記憶部は、前記走査方向において、前記複数の押さえ部材が配置される位置、及び、前記複数の支持部材が配置される位置における前記第1ギャップ情報を記憶し、
    前記制御装置は、
    前記走査方向におけるシートの端の位置を取得する端位置取得処理と、
    前記走査方向において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置しているか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合に、シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部よりも外側の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第2ギャップ情報を生成し、且つ、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、いずれかの押さえ部材と、この押さえ部材の前記走査方向のすぐ外側に配置された前記支持部材との間にある場合には、この支持部材が配置される位置における第2ギャップ情報を、この支持部材が配置される位置における第1ギャップ情報よりも、ギャップが大きいことを示すギャップ情報として生成するギャップ情報生成処理と、
    前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、
    前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出タイミング決定処理で決定した吐出タイミングで前記複数のノズルから液体を吐出させる液体吐出処理と、を実行し、
    前記吐出タイミング決定処理において、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定されなかった場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報に基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定し、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報と、前記第2ギャップ情報とに基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記ギャップ情報生成処理において、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報に基づいて、前記第2ギャップ情報を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報に基づいて、前記第2ギャップ情報を生成するための生成用データを記憶する生成用データ記憶部をさらに備え、
    前記生成用データ記憶部に記憶される前記生成用データのデータ容量が、前記ギャップ情報記憶部に記憶される前記第1ギャップ情報のデータ容量よりも小さく、
    前記制御装置は、
    前記ギャップ情報生成処理において、
    前記第1ギャップ情報と前記生成用データとに基づいて、前記第2ギャップ情報を生成することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記複数の接触部は、
    前記走査方向に間隔をあけて並び、前記液体吐出ヘッド側からシートを押さえる複数の押さえ部材と、
    前記走査方向に前記複数の押さえ部材と交互に配置され、前記液体吐出ヘッドと反対側からシートを支持する複数の支持部材と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  8. 前記走査方向におけるシートの端の位置を、シートのサイズと関連付けたテーブルを記憶するテーブル記憶部をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記端位置取得処理よりも前に、シートのサイズの情報が入力されるように構成され、
    前記端位置取得処理において、入力されたシートのサイズと、前記テーブル記憶部に記憶されたテーブルとに基づいて、シートの端の位置を取得することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記走査方向におけるシートの端の位置を検出するセンサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記端位置取得処理において、前記センサの検出結果に基づいてシートの端の位置を取得することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 複数のノズルと、前記複数のノズルが配置された液体吐出面とを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを搭載し、前記液体吐出面と平行な走査方向に移動するためのキャリッジと、
    シートを、前記液体吐出面と平行で且つ前記走査方向と交差する搬送方向に搬送するためのシート搬送装置と、
    前記走査方向に間隔をあけて配置され、前記液体吐出面と対向して配置されるシートに、前記液体吐出面と直交する方向から接触するための複数の接触部と、
    前記走査方向に間隔をあけて並ぶ複数の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第1ギャップ情報を記憶するギャップ情報記憶部と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記キャリッジの動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記走査方向におけるシートの端の位置を取得する端位置取得処理と、
    前記走査方向において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置しているか否かを判定する判定処理と、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合に、前記第1ギャップ情報のうちの、シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部に対応する位置の前記第1ギャップ情報に基づいて、シートの端よりも外側の位置における、シートと前記液体吐出面とのギャップに関連する第2ギャップ情報を生成するギャップ情報生成処理と、
    前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、
    前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出タイミング決定処理で決定した吐出タイミングで前記複数のノズルから液体を吐出させる液体吐出処理と、を実行し、
    前記吐出タイミング決定処理において、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定されなかった場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報に基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定し、
    前記判定処理において、前記端位置取得処理で取得したシートの端が、前記複数の接触部のうち最も外側の接触部よりも中央側に位置していると判定された場合には、前記ギャップ情報記憶部に記憶された前記第1ギャップ情報のうち、シートの端よりも中央側の位置における前記第1ギャップ情報と、前記第2ギャップ情報とに基づいて、前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを決定し、且つ、
    シートにおける、当該シートの端と、当該シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部に対応する位置との間の各位置に着弾させる前記複数のノズルからの液体の吐出タイミングを、前記第1ギャップ情報のうちの、シートと接触する前記接触部のうち最も外側の前記接触部に対応する位置の前記第1ギャップ情報と、前記第2ギャップ情報とに基づいて決定することを特徴とする液体吐出装置。
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