JPH08307688A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH08307688A
JPH08307688A JP7128957A JP12895795A JPH08307688A JP H08307688 A JPH08307688 A JP H08307688A JP 7128957 A JP7128957 A JP 7128957A JP 12895795 A JP12895795 A JP 12895795A JP H08307688 A JPH08307688 A JP H08307688A
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JP7128957A
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Shinya Matsuda
伸也 松田
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Minolta Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/401Compensating positionally unequal response of the pick-up or reproducing head

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿を光学走査により読み取る画像読み取り
装置において、原稿の高さデータと下地輝度のデータに
含まれるノイズレベルより、一方のノイズレベルが許容
範囲を越える場合に他方のデータを用いて補間すること
により、付箋紙などの付属物が貼られ、又は、一部に写
真原稿などが存在していた場合においても、データを適
正に補正し得るようにした。 【構成】 検出された原稿の高さ又は下地輝度のいずれ
か一方のノイズレベルが許容範囲を越える場合に,その
部分のデータを他方のデータを用いて補間する。このデ
ータ補間により補正された原稿の高さ情報又は下地輝度
に応じて画像の歪み又は濃度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブック原稿などを光学
的走査により撮影する画像読み取り装置において、原稿
の高さに応じて画像の歪みを補正するとともに、原稿の
下地輝度に応じて再現する画像の濃度を自動的に補正す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像読み取り装置に
おいて、原稿が載置される原稿台上の上端縁部に設けた
45°に傾斜したミラーを用いて原稿の側面を撮影する
ことにより、原稿の高さ分布を測定し、それに基づいて
画像の歪みを補正することが知られている。また、従来
より、輝度ヒストグラムを用いて原稿の下地濃度分布を
検出し、これに基づいて、画像処理により画像を再現す
る時に用いられる係数(γ変換係数等)を制御し、画像
濃度の最適化を行うことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような画像の歪みを補正する装置においては、原稿の
側面にスタンプが押されていたり、付箋紙などの付属物
が貼られていた場合には、高さ分布を正しく測定でき
ず、歪み補正が正しく行われないという問題点があっ
た。また、上述したような画像濃度の最適化を行う装置
においては、撮影するページの一部に写真原稿などが存
在していた場合には、下地濃度分布が正しく測定でき
ず、そのため、画像濃度の制御が正しく行えないという
問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、検出された原稿の高さデータと原稿
の下地輝度データに含まれるノイズレベルを調べて、一
方のノイズレベルが許容範囲を越える場合に、その部分
のデータを他方のデータを用いて補間することにより、
付箋紙などの付属物が貼られ、又は、一部に写真原稿等
が存在していた場合であっても、適正にデータの補正を
行うことが可能な画像読み取り装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、原稿台上に載置された原稿を光学
的走査により読み取る画像読み取り装置において、原稿
を読み取る撮像手段と、原稿の高さ情報を検出する高さ
検出手段と、原稿の下地輝度を検出する輝度検出手段
と、高さ検出手段により検出された高さ情報のデータに
含まれるノイズレベルを検出する高さノイズ検出手段
と、輝度検出手段により検出された下地輝度のデータに
含まれるノイズレベルを検出する輝度ノイズ検出手段
と、高さ又は輝度ノイズ検出手段の一方により検出され
たノイズレベルが許容範囲を越える場合に、その部分の
データを他方のデータを用いて補間するデータ補正手段
とを備え、このデータ補正手段により補正された原稿の
高さ情報又は下地輝度に応じて画像の歪み又は濃度を補
正するものである。
【0006】
【作用】上記構成を有する請求項1の画像読み取り装置
においては、撮像手段は原稿台上に載置された原稿を光
学的走査により読み取り、高さ検出手段は原稿の高さを
検出し、輝度検出手段は記憶した画像デ−タより原稿の
下地輝度を検出する。高さノイズ検出手段は、高さ検出
手段により検出された高さ情報のデータに含まれるノイ
ズレベルを検出し、輝度ノイズ検出手段は、輝度検出手
段により検出された下地輝度のデータに含まれるノイズ
レベルを検出し、これらが許容範囲を越える場合には、
そのデータを他方のデータを用いて補間することにより
補正を行う。これにより、画像の歪み補正や濃度補正を
正確に行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本実施例による画像読み取り装置
の外観図である。画像読み取り装置1は、書籍やファイ
ルなどの原稿が上向きに置かれる原稿台2と、原稿台2
上に載置された原稿を上方から光学走査により読み取る
撮像カメラ部3とを備えている。原稿台2と撮像カメラ
部3との間は所定の間隔をもたせ、この間隔により作業
空間を形成している。また、画像読み取り装置1には、
原稿台2の奥側上方に配置され、原稿を照明する照明部
4と、画像読み取り条件等の設定を行う操作部5と、原
稿台2の奥方で撮影範囲内の端部に副走査方向に配置さ
れ、原稿の端部形状を写す測距ミラー6と、不図示の制
御部が設けられている。この測距ミラ−6に写った原稿
の端部形状を撮像カメラ部3で読み取ることにより、原
稿面の高さを測定することができるようになっている。
【0008】図2及び図3は、画像読み取り装置1を前
方及び側方から見た概略構成図である。撮像カメラ部3
は、原稿の像を撮像素子に結像するための撮影レンズ7
と、原稿の像が結像される焦点面において副走査方向
(図2の矢印で示す方向)にスキャンするCCDライン
センサ8(撮像素子)とからなる。原稿台2上に置かれ
る原稿10は、例えば一端で綴じられ左右に開くと各ペ
ージが空間的に曲がった柱面状になる書籍やファイルな
どである。原稿10を原稿台2上の所定位置に載置する
ことで、測距ミラー6によって原稿10の鏡像が原稿に
連続して形成される。
【0009】図4は、画像読み取り装置1において原稿
の高さを検出する方法を示す図である。原稿10を原稿
台2上の所定位置に載置することで、測距ミラ−6によ
って原稿側面の鏡像15が原稿台2の像の延長線上に形
成される。この原稿側面像より、原稿の高さ分布を直接
求めることができる。なお、撮像素子の読み取り範囲を
一点鎖線16で示し、CCDラインセンサ8の画素を1
〜nで示している。
【0010】図5は、本実施例の画像読み取り装置1に
よって読み取った画像データの様子を示す図である。同
図において、aは原稿表面の像、bは原稿台像、cは測
距ミラ−に写った背景部の像、dは測距ミラ−に写った
原稿側面の像を示す。原稿表面の像aと原稿側面の像d
は、原稿の高さ変化により、上下に湾曲したように読み
取られる。原稿表面と原稿側面は照明部4により照明さ
れているので、全体に白く読み取られる。それに対し
て、原稿地肌より濃く着色されている原稿台2及び測距
ミラ−6に写る背景部は反射光量が少なくなり、黒く読
み取られる。
【0011】図6は、CCDラインセンサ8に読み取ら
れた主走査方向1ライン分の出力例を示す図である。同
図において、横軸にはラインセンサの画素数(左:奥
側、右:手前側)、縦軸にはセンサ面照度を取ってい
る。は測距ミラ−6に写った背景部、は測距ミラ−
6上に写った原稿側面部、は原稿表面部、は原稿台
部である。L1は照度しきい値、n1はしきい値L1を
通過する画素の最小値、n2は高さ0mmに対応する画
素(固定値)、n3はn2以上でしきい値L1を通過す
る画素の最大値である。(n2−n1)が、原稿の高さ
に相当する画素数である。CCDラインセンサ8が左右
方向(副走査方向)に移動すると、n1の値が変化し、
原稿左右方向に、原稿の高さに相当する画素数の変化を
得ることができる。この画素数を撮影解像度で割ること
により、原稿の高さデータ(mm)を求めることができ
る。
【0012】図7は、CCDラインセンサ8により読み
取られた原稿のある1ラインの画像データより作成した
輝度ヒストグラムを表す図である。文字中心の原稿にお
いては、原稿の輝度分布は文字部と下地部とを中心とし
た正規分布状をなす。従って、この分布を基に、文字及
び下地の輝度レベルを検出することができる。ここで
は、輝度の高い側でピ−クの度数(頻度)を求め、その
度数の、例えば、半分の度数を持ちピーク輝度より低い
ものを検出し、この輝度値LB を、そのラインの原稿下
地輝度とする。文字部の輝度Lc は分布の内、最も低い
ものを輝度値としている。また、輝度から濃度への変換
は、一般的な次の変換式を用いればよい。
【数1】D=log1/R 但し、D:輝度値,
R:濃度値
【0013】図8は、上記の輝度ヒストグラムから得ら
れた原稿1ページ分の下地輝度分布を表す図である。原
稿の中央部は高さが低くなっているため、照明部4や撮
像カメラ部3からの距離が遠くなり、また、原稿表面の
傾斜もあるため、下地輝度が低い値となる。また、原稿
の左右端部は、上記中央部の理由に加えて、退色などに
よる輝度の低下が大きいため、同様に下地輝度が低い値
となる。
【0014】次に、本実施例の画像読み取り装置1によ
る原稿高さデータのノイズレベルの検出について説明す
る。原稿高さの検出は、原稿側面を“白”、背景を
“黒”と判断してデータを得ているため、その境界に紛
らわしい輝度部分が存在すると、検出データに異常を起
こす可能性がある。
【0015】図9は、検出された原稿の左右方向(X)
に対する原稿高さ(H)のデータの分布を示す図であ
り、検出データの一部に異常が生じている例を示してい
る。例えば、本の上部に付箋紙などが張られていると、
その部分が測距ミラ−6に写り“白”と判断され、図示
のように、高さデータに凸の不連続部が発生する。反対
に、本の側面にスタンプなどが押されていると、その部
分が“黒”と判断され、高さデータに凹の不連続部が発
生する。付箋紙やスタンプなどでは比較的幅の狭い凹凸
部が生じるので、隣り合うデータの差分を取り、その差
分が一定値以上であれば異常が発生していると判断する
ことができる。
【0016】本出願人が考察したところ、書籍など原稿
面の高さ変化は、綴じ部分など特殊なものを除いて、多
くの場合、角度にして約60°以下であることが判明し
た。従って、隣り合うデータの差分ΔHがデータ間隔Δ
Xの2倍以上であれば、この部分に異常が発生している
と推定できる。さらに、原稿面の高さ変化が、綴じ部や
左右端部では大きいが、ページの中央部では小さいこと
を利用して、ページの位置に応じて判別のしきい値を変
化させれば、検出精度を高めることが可能である。
【0017】次に、本実施例の画像読み取り装置1によ
る輝度ノイズレベルの検出について説明する。原稿輝度
の検出は、ヒストグラムを作成し、その形状の特徴から
データを求めているため、その形状が不安定であると、
検出データに異常を起こす可能性がある。図10は、検
出された原稿の左右方向(X)に対する下地輝度データ
(L)の分布を示す。例えば、原稿の一部に大きな写真
部や黒部が存在すると、その部分で“白黒”の度数バラ
ンスが変化し、図示のように、下地輝度データに不連続
部が発生する。この場合においても、高さデータの場合
と同様に、隣り合うデータの差分を取り、その差分値が
一定以上であれば異常が発生していると判断することが
できる。
【0018】一般的な原稿では、用紙の下地輝度がペー
ジの途中で変化することは考えにくいため、ページ内の
輝度変化は、高さ変化による反射光量の変化によるもの
と考えられる。反射光量の変化は、高さの変化より緩や
かであり、隣り合うデータの差分ΔLがデータ間隔ΔX
以上であれば、この部分に異常が発生していると推定で
きる。さらに、高さデータの場合と同様に、下地輝度の
変化が綴じ部や左右端部では大きいが、ページの中央部
では小さいことを利用して、ページの位置に応じて判別
のしきい値を変化させれば、検出精度を高めることが可
能である。
【0019】次に、本実施例の画像読み取り装置1によ
るデータの補間方法について説明する。図11は、原稿
の高さ(H)と検出された下地輝度(L)の関係を示す
図である。原稿の下地輝度は、その用紙の濃度と原稿の
高さによって決まる。新聞や変退色した原稿では、用紙
が黄ばんでいるため、輝度データが低く検出される。ま
た、ジアゾ式複写機でコピーされたものや、電話帳など
着色されている原稿においても、同様に輝度データが低
く検出される。また、原稿の高さが高いところでは、そ
の表面が照明部4や撮像カメラ部3に近くなり、反射す
る光の量が増加するため、輝度データが高く検出され、
反対に、原稿の高さが低いところでは、輝度データが低
く検出される。従って、検出される原稿の下地輝度デ−
タと、原稿の高さデ−タとは、図11に示すように、一
次の相関関係となり、これを式で示すと、下記の数式1
のようになる。
【数2】L=A×H+B 但し、L:下地輝度 H:原稿の高さ A,B:定数
【0020】このような関係にあるため、2点の高さデ
ータ及び輝度データを求めることにより、定数A及び定
数Bの値が定まり、両者の関係を表すことができる。そ
こで、上述したノイズレベルの検出動作において、異常
と判定された部分の近傍にある正常な部分のデータを2
点求め、これらのデータより原稿の高さと下地輝度との
相関関係を演算することにより、一方で異常と判定され
た部分のデータを、他方の正常な部分のデータを用いて
補間することができる。
【0021】図12は、上記のデータ補間の方法を説明
する図である。図において、高さデータのHn とHn+1
、及びHm とHm+1 の間において異常が検出された場
合、位置Xn+1 とXm との間が異常区間であり、その両
隣のXn とXm+1 のデータが正常である。そこで、この
正常な区間の輝度デ−タを調べ、輝度デ−タに異常が無
い場合には、対応する輝度データであるLn とLm+1 を
用いて補間を行う。上述したように、高さと輝度デ−タ
には相関があるため、以下の2式を用いて、定数A、B
を求めることができる。
【数3】Ln =A×Hn +B Lm+1 =A×Hm+1 +B
【0022】A、Bが求まると、異常区間(Xn+1 から
Xm )の高さデータを、上記数式1を用いて求めること
ができる。同様に、輝度データが異常な場合にも、高さ
データが正常であれば、同様にして補間を行うことが可
能である。なお、対応する輝度データ又は高さデータに
も異常が含まれている場合には、補間を行うことが不可
能であるので、撮影動作を一時中断し、操作パネルに警
告を表示する。
【0023】以下に、画像読み取り装置1による画像処
理方法について説明する。図13は画像の歪み状態を示
す図である。立体原稿を上方から撮影すると、上下/左
右に画像の歪みが発生する。これは人間が遠近感を感じ
るのと同様に、原稿が撮像センサに近ずくと(原稿が高
いと)、物体が大きく、逆に、遠ざかると(原稿が低い
と)、物体が小さく撮影されるからである。さらに、原
稿の綴じ部などペ−ジが傾斜しているところでは、この
傾きにより原稿の画像が左右方向に縮んで撮影される。
そこで、本実施例では、主走査/副走査の2方向の撮影
倍率を任意に変化できる画像処理回路25(後述の図1
7)を用い、上述のように補間した原稿の高さを用い
て、これらの倍率を連続的に制御することにより、画像
の歪みを補正する。
【0024】図14は、画像の再現濃度補正を行う方法
を説明する図であり、同図の縦軸下向きは原稿濃度、横
軸は変換後濃度、縦軸上向きは出力濃度であり、第2象
現は、読み取った画像データを基に、最適な画像再現範
囲(ダイナミックレンジ)を決定するためのγ変換関数
による変換テーブルを示している。ここでは検出した下
地濃度と文字濃度の間を線形に再現するように変換式を
決定している。この変換を行うことにより、撮影した原
稿の文字濃度を最高濃度に、下地濃度を最低濃度とする
ように再現範囲を設定することができる。第1象現は、
望ましい画像を出力し得るよう設計したγ変換テーブル
(非線形な変換特性)となっており、薄い文字の再現性
を向上するため、低い濃度域で出力濃度の傾きを立て、
写真の再現性を向上するため、中間濃度域で出力濃度の
傾きを緩やかとしている。
【0025】図15及び図16は、同一原稿内において
画像の再現濃度を自動補正するためにγ変換係数をダイ
ナミックに制御する方法を示す図である。画像読み取り
装置1は、予備スキャン動作により原稿の副走査方向で
の下地及び文字部の輝度分布を検出する。図15は、予
備スキャン動作が終了した時点で得られた原稿の副走査
方向での原稿高さ、文字及び下地部の輝度レベルの分布
を示す。原稿の高さ変化と輝度変化との間には、一定の
相関がある。図16は上記の輝度分布を基に最適な画像
再現範囲(ダイナミックレンジ)を決定するためのγ変
換係数の変換図である。この例では、第2象現における
ダイナミックレンジは副走査方向の濃度分布に応じて連
続的に変化させており、これにより、撮影ダイナミック
レンジを常に一定に制御し、原稿内の全ての部分におい
て均一な画像を再現することが可能となる。
【0026】図17は、本実施例の画像読み取り装置1
のブロック回路構成図である。CCDラインセンサ8に
よる原稿の読み取り出力は、A/D変換器9によりデジ
タル変換されて、一時メモリ10及び比較器19に入力
される。CPU11は、本装置全体の制御を司り、高さ
ノイズ検出、輝度ノイズ検出、及びデータ補正の処理機
能を有しており、一時メモリ10に記憶されたデ−タを
輝度検出部12に送り、この輝度検出部12により輝度
ヒストグラムを作成し、これより原稿の下地輝度及び文
字部のしきい値を算出する。計数部13は、輝度ヒスト
グラムより輝度値が文字部しきい値(文字部の輝度Lc
より所定量だけ大きい値)を下回る画素数をカウント
し、これより文字度数分布を求めるものである。位置検
出部14はCCDラインセンサ8が現在位置している原
稿左右位置の情報を検出するものである。メモリ15
は、算出又は検出された原稿の高さデータや輝度データ
等を記憶する。ランプ制御部16は照明部3(図1)の
ランプの点灯を制御し、センサ制御部17はCCDライ
ンセンサ8の副走査方向移動の制御を行うものである。
【0027】CPU11は、画像処理回路18の動作を
制御すると共に、比較器19に対して照度のしきい値を
あらかじめ設定しており、CCDラインセンサ8から比
較器19のしきい値をまたぐデータが入力されると、カ
ウンタ20がセットされる。CPU11はこのカウンタ
20のカウント値の最小値と最大値とから、原稿の高さ
の分布を求める。CPU11は、上記のようにして求め
た原稿の高さ分布と輝度分布の双方より異常と判定でき
る部分を抽出し、この異常部分のデータを他方の正常な
データを用いて補間する。画像処理回路18は、画像の
歪みを補正する変倍回路や画像の濃度を変化させるγ変
換回路など種々のデジタル変換回路から構成されてお
り、所定の画像処理を行い、処理後の画像データを出力
する。
【0028】図18は、画像読み取り装置1の読み取り
動作のフローチャートである。読み取り動作のスタ−ト
指示が入力されると、CPU11はランプ制御部16を
介して照明部3のランプを点灯し、原稿10を照明する
(#1)。次いで、予備スキャンを開始し、原稿の状態
検出動作を行う(#2)。この動作では、CCDライン
センサ8を一端より移動させながら、測距ミラ−6に写
った原稿側面の撮影を行い、所定の画素数をカウントし
原稿の高さを求め、この値をメモリ15に記憶させる
(#3)。同時に、原稿表面の撮影を行い、原稿の輝度
分布を検出し、この値をメモリ15に記憶させる(#
4)。CCDラインセンサ8が終端に到達するまで、一
定間隔でこの動作を繰り返すことにより、原稿左右方向
の各情報の分布を得ることができる。
【0029】CPU11は、原稿の状態検出動作が終了
すると、上記の要領により記憶した原稿の高さ分布と輝
度情報を相互に補間し合うことが可能か否かを調べ(#
5)、可能であれば、正しいデータに変換し、再度、メ
モリ15に記憶させる(#6)。以上の動作が終了する
と、今度は、CCDラインセンサ8を予備スキャンとは
反対の方向に走査して、原稿を撮影する本スキャンを行
う(#7)。本スキャンでは、原稿を撮影しながら補正
した原稿の高さ分布と下地輝度分布を基に画像処理回路
18を制御することにより、画像の歪みや濃度を補正す
る(#8)。最後にランプを消灯し(#9)、画像読み
取り動作を終了する。また、#5でのデータの補正が可
能か否かの判定において、例えば、原稿の写真部分に付
箋紙が張られていたような場合には、原稿の同じ位置で
高さデータと輝度データの双方に異常が発生し、データ
の補正を行うことが不可能であるので、読み取り動作を
一旦停止し、撮影が不可能であることを使用者に通知す
る(#10)。
【0030】図19は、原稿の高さと輝度の相互のノイ
ズレベル検出の方法を示す図である。一般に原稿の高さ
分布と輝度分布には相関があるので、この特性を用い
て、ノイズレベルを検出することが可能である。それに
は、図19の(a)に示すような、原稿の左右位置に対
する高さと輝度のデータから、その平均値を用いて図1
9の(b)に示すように、両データの正規化を行い、さ
らに、図19の(c)に示すように、正規化した両デー
タの差分を求め、その分布を作成する。この差の大きい
ところは、高さ又は輝度のいずれかのデータが不良であ
る箇所となる。この結果と、上述した単独でのノイズ検
出結果とを総合的に判断することにより、ノイズ検出の
精度を高めることができる。この方法は、原稿の綴じ部
等によって正常なデータの変化が大きいために、単独で
の検出しきい値を高めに設定せざるを得ない箇所等で発
生するノイズを除去する場合に、特に効果を発揮する。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブック原
稿などを撮影する画像読み取り装置において、検出され
た原稿の高さデータと輝度データの各ノイズレベルを検
出し、一方のノイズレベルが許容範囲を越える場合に、
それを異常と判断して、その部分のデータを他方のデー
タを用いて相互に補間し合うようにしているので、正し
いデータに補正することが可能となり、歪みや濃度ムラ
のない高品質な画像を再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像読み取り装置の外
観図である。
【図2】画像読み取り装置を前方から見た概略構成図で
ある。
【図3】画像読み取り装置を側方から見た概略構成図で
ある。
【図4】画像読み取り装置において原稿の高さを検出す
る方法を示す図である。
【図5】画像読み取り装置によって読み取った画像デー
タの様子を示す図である。
【図6】CCDラインセンサに読み取られた主走査方向
1ライン分の出力例を示す図である。
【図7】CCDラインセンサにより読み取られた原稿の
ある1ラインの画像データより作成した輝度ヒストグラ
ムを表す図である。
【図8】輝度ヒストグラムから得られた原稿1ページ分
の下地輝度分布を表す図である。
【図9】検出された原稿の左右方向に対する原稿高さデ
ータの分布を示す図である。
【図10】検出された原稿の左右方向に対する下地輝度
データの分布を示す図である。
【図11】原稿の高さと検出された下地輝度の関係を示
す図である。
【図12】データ補間の方法を説明する図である。
【図13】画像の歪み状態を示す図である。
【図14】画像の再現濃度を補正する方法を説明する図
である。
【図15】原稿の副走査方向での原稿の高さ、文字及び
下地輝度の分布を示す図である。
【図16】画像の再現濃度を補正する方法を説明する図
である。
【図17】画像読み取り装置のブロック回路構成図であ
る。
【図18】画像読み取り装置の読み取り動作のフローチ
ャートである。
【図19】原稿の高さと輝度の相互のノイズレベル検出
の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置 2 原稿台 3 撮像カメラ部 6 測距ミラ− 8 CCDラインセンサ(撮像素子) 11 CPU 12 輝度検出部 18 画像処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上に載置された原稿を光学的走査
    により読み取る画像読み取り装置において、 原稿を読み取る撮像手段と、 原稿の高さ情報を検出する高さ検出手段と、 原稿の下地輝度を検出する輝度検出手段と、 前記高さ検出手段により検出された高さ情報のデータに
    含まれるノイズレベルを検出する高さノイズ検出手段
    と、 前記輝度検出手段により検出された下地輝度のデータに
    含まれるノイズレベルを検出する輝度ノイズ検出手段
    と、 前記高さ又は輝度ノイズ検出手段の一方により検出され
    たノイズレベルが許容範囲を越える場合に、その部分の
    データを他方のデータを用いて補間するデータ補正手段
    とを備え、 前記データ補正手段により補正された原稿の高さ情報又
    は下地輝度に応じて画像の歪み又は濃度を補正すること
    を特徴とする画像読み取り装置。
JP7128957A 1995-04-28 1995-04-28 画像読み取り装置 Withdrawn JPH08307688A (ja)

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