JP2013224186A - ピッキング設備、集約棚、及びピッキング方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物品収納部30に物品11を収納した際に、物品11を特定する情報と物品11を収納した物品収納部30の情報とを対にして記憶しておき、物品11を取り出す際に、記憶した情報から目的の物品11が収納された物品収納部30を特定し、特定した物品収納部30を物品収納部表示器20によって表示する。空いている任意の物品収納部30に物品11を収納できるので、収納箇所で迷うことなく、また有効に物品収納部30を活用できる。
【選択図】図1
Description
このようなピッキング作業の基本的な形態においては、例えば、ベルトコンベヤなどの集品容器搬送手段がこの搬送手段の移動方向に沿って複数の作業ゾーンに区画されており、各作業ゾーンにはそのゾーン専属の作業者が配置されている。
この作業者は、各集品容器に割り付けられた仕分け先の物品要求情報(どの仕分け先が、どの品種の物品を、どれだけの数量要求しているか等の情報)を示すピッキング指示に基づいて、物品が保管されている保管棚から必要な品種の物品を必要な数量だけピッキングしてきて、ベルトコンベヤにより搬送されてくる集品容器のうち、ピッキングしてきた物品を要求している仕分け先向けの集品容器へ収納する作業を行う。
しかし、このような基本的なピッキング作業では、作業者が保管棚からのピッキング作業と集品容器への投入作業を兼任するため、作業者の負担が大きく、作業効率も悪い。そして、作業者の負担が大きいことにより、作業者による人為的ミス、具体的にはピッキングミスや投入ミスが発生したり、集品容器や物品を間違えたり、物品を収納しないうちに集品容器が搬送されたりするといったトラブルが発生することがある。
そこで、作業者の負担を軽減することでこうしたトラブルを解消し、かつ作業効率を向上すべく、これまでに各種のピッキング設備が提案され用いられてきている。
そして、仮置台の区分には集品箱の識別番号がそれぞれ指定され、指定されている識別番号の集品箱用の商品が、予め準備されたオーダーリストに従ってピッカーにより仮置台の区分に収容され、その識別番号の集品箱用の商品の収容が終了すると、投入者によりこの区分から物品が取り出されて、識別番号に対応する集品箱へ投入され、投入が終了すると、この区分には次の集品箱の識別番号が指定される。
また各区分は、識別番号毎の全ての商品を投入するために必要な最大のスペースを確保する必要があるため、商品を投入する余裕があるにも係らずスペースを使用できないという問題、すなわち仮置台のスペースを有効に活用できないという問題があった。
上記構成によれば、投入担当の作業者が、どの集品容器にどの物品収納部の物品を投入すればよいかを把握しやすくなる。
また、集約棚の物品収納部への物品を収納する際に、物品は、空いている物品収納部へ任意に収納でき、収納箇所で迷うことなく、また空いている物品収納部を有効に活用できる。
また、ストレージラインAは、集品される物品11のうち、要求される頻度が高いもの(高頻度品)や頻度が中程度のものが複数まとめて収納される収納箱12が保管される高頻度品ストレージラインA1と、要求される頻度が比較的低く種類の多いもの(低頻度品)が保管される低頻度品ストレージラインA2とに分かれており、作業ゾーンZも、高頻度品ストレージラインA1に沿って区画された複数の高頻度品ゾーンZ1と、高頻度品ゾーンZ1の下流に位置し低頻度品ストレージラインA2に沿って区画された低頻度品ゾーンZ2とに分かれている。
搬送ラインBは、図1〜図3に示すように、集品容器10を搬送するコンベヤ18で構成されている。このコンベヤ18は、集品容器10を1つずつ蓄積及び移動することができてかつ集品容器10が互いに衝突しないように集積することが可能なアキュムレーションコンベヤとして設計することが好ましい。
また、各作業ゾーンZにはそれぞれ、コンベヤ18に沿って、表示解除手段(詳しくは後述)としてのテープスイッチ23が設けられている。
この集約ピッキング作業端末HTは、詳しくは図示しないが、集約ピッキング担当の作業者Hに対して、保管場所アドレス(ピッキングすべき物品11が保管された保管棚17内の位置情報)と物品11を特定する物品情報(バーコード情報、名称など)と必要数量とを表示する表示部と、バーコードリーダを備え、その内部には、物品11を特定する物品情報等の送受信を行う無線装置が設けられている。
これら物品収納部30毎に設けられた物品収納確認ボタン19は、図7に示すように、入庫コントローラ73(図1〜3には図示せず)に接続されており、入庫コントローラ73は、物品収納確認ボタン19が操作されると、物品収納確認ボタン19が操作された物品収納部30のアドレスを含む入庫確認データを出力する。
これら物品収納部30毎に設けられた物品収納部表示器20は、図7に示すように、出庫コントローラ74(図1〜3には図示せず)に接続されており、出庫コントローラ74は、物品収納部30のアドレスを含む表示データ(後述する)に基づいて、アドレスに対応する物品収納部30に設けられた物品収納部表示器20のデジタル表示部20aの表示、及びランプ付きボタン20bのランプの表示(色指定を含む)を制御し、ランプ付きボタン20bが操作されると、ランプ付きボタン20b(物品収納部表示器20)が操作された物品収納部30のアドレスを含む出庫確認データを出力する。
また、図4(a)に示すように、各物品収納部30に収納される物品11のそれぞれには、物品11を特定する物品情報(品種、寸法、数量など)としてのバーコード情報を示すバーコードが印刷(記録)されたバーコードラベル11aが取り付けられている。
ここで、投入表示器26は、図6(c)に示すように、様々な情報を表示可能な(ここでは3桁の7セグメントLEDによって3桁の数字を表示可能としている)デジタル表示部26aと、所定の色(例えば赤)で発光可能な第1ランプ26bと、第1ランプ26bとは異なる色(例えば緑)で発光可能な第2ランプ26cとを有する投入表示ユニットとして構成されている。
そして、この投入表示器26には、各集品容器10に割り付けられたユーザー(仕分け先の一例)のオーダーナンバーを記憶する手段としての集品容器RFID10a(近距離の無線通信で読み取り・書き込み可能なICタグ)と、無線装置(図示せず)と、無線装置に接続され前記投入表示ユニットの表示を制御する表示コントローラ(図示せず)が内蔵されている。この集品容器RFID10aに、作業ゾーンZよりも上流のエリア、例えば袋掛けエリアにおいて、無線装置を介してオーダーナンバー(ユーザーのオーダー毎に割り振られた番号)が書き込まれることで、集品容器10にオーダーナンバー、すなわち物品要求情報が割り付けられ、このオーダーナンバーが表示コントローラによりデジタル表示部26aに表示される。
先述のゾーンRFIDリーダ42は、この集品容器10の投入表示器26に内蔵された集品容器RFID10aから、集品容器10に割り付けられたオーダーナンバーを読み取る。
取出制御部61は、図7に示すように、第1メモリ67と、第3メモリ69と、第1無線装置71に接続され、次の機能を有している。
<取り出しデータ作成機能>:第1メモリ67に記憶されたユーザー順に、各ピッキングデータの物品11のバーコード情報について第3メモリ69を検索して、前記物品11が保管された保管部のアドレスを求め、この保管部のアドレスと物品11のバーコード情報及び数量からなる取り出しデータを作成する機能。
<取り出しデータ送信機能>:第1無線装置71を介して、作成した取り出しデータを集約ピッキング作業端末HTへ送信する機能。
入庫管理部62は、図7に示すように、第1無線装置71と、入庫コントローラ73と、第2メモリ68に接続され、次の機能を有している。
<収納情報記憶機能>:集約ピッキング作業端末HTから第1無線装置71を介して物品11のバーコード情報(物品バーコード)を受信し、続いて物品収納確認ボタン19が操作されて入庫コントローラ73から物品収納部30のアドレスを含む入庫確認データが入力されると、第2メモリ68に、入力された物品収納部30のアドレスと受信した物品11のバーコード情報(物品バーコード)とを対にした収納情報を記憶させる機能。
表示制御部63は、図7に示すように、自ゾーンRFIDリーダ42と、上流ゾーンRFIDリーダ41と、第2無線装置72と、出庫コントローラ74と、第1メモリ67と、第2メモリ68とに接続されている。
そして、表示制御部63は、次の機能を有している。
<上流ゾーン内集品容器10特定機能>:低頻度品ゾーンZ2より一つ上流の高頻度品ゾーンZ1(上流ゾーン)の上流ゾーンRFIDリーダ41により読み取られた「上流ゾーンにおける集品容器10のオーダーナンバー」を順に記憶しておき、低頻度品ゾーンZ2(自ゾーン)の自ゾーンRFIDリーダ42により読み取られた「自ゾーンにおける集品容器10のオーダーナンバー」を、記憶した「上流ゾーンにおける集品容器10のオーダーナンバー」から消去していくことにより、現在上流ゾーンに移動してきている集品容器10(に取り付けられた投入表示器26)を順に特定する機能。
<自ゾーン内集品容器10特定機能>:自ゾーンRFIDリーダ42により読み取られた「自ゾーンにおける集品容器10のオーダーナンバー」を順に記憶することにより、現在低頻度品ゾーンZ2に移動してきている集品容器10(投入表示器26)を順に特定する機能。
<自ゾーン内集品容器10向け物品収納部30特定機能>:低頻度品ゾーンZ2(自ゾーン)に移動してきている集品容器10(投入表示器26)に割り付けられているオーダーナンバーについて第1メモリ67を検索して、そのオーダーナンバーに応じた物品11のバーコード情報を求め、続いて求めたバーコード情報について第2メモリ68の収納情報を検索して、低頻度品ゾーンZ2に移動してきている集品容器10に投入すべき物品11が収納されている集約棚16の物品収納部30のアドレスを求める(特定する)機能。
<自ゾーン向け物品収納部データ形成・出力機能>:低頻度品ゾーンZ2内の集品容器10に関して投入すべき物品11が収納されている物品収納部30のアドレスが求まった場合に、その物品収納部30のアドレスと、集品容器10に割り付けられているオーダーナンバーの情報と、ランプの色を赤色に指定する情報とを含む物品収納部データを形成し、この物品収納部データを出庫コントローラ74へ出力する機能。なお、この出力により、物品収納部データに含まれるアドレスに対応する物品収納部30に設けられた物品収納部表示器20のデジタル表示部20aにはオーダーナンバーが表示され、ランプ付きボタン20bのランプが赤色に点灯される。
<自ゾーン向け表示器データ形成・出力機能>:低頻度品ゾーンZ2内の集品容器10に関して投入すべき物品11が収納されている物品収納部30のアドレスが求まった場合に、集品容器10に割り付けられているオーダーナンバーの情報と、第1ランプ26bを赤色で点灯(物品収納部表示器20と同じ色で点灯)させる指定情報を含む表示器データを形成し、第2無線装置72を介して送信(出力)する機能。なお、この出力により、オーダーナンバーが割り付けられた集品容器10(の投入表示器26)の第1ランプ26bが赤色に点灯される。
<上流ゾーン内集品容器10向け物品収納部30特定機能>:低頻度品ゾーンZ2内の集品容器10に関して投入すべき物品11が収納されている物品収納部30のアドレスが求まらなかった場合に、低頻度品ゾーンZ2より一つ上流の高頻度品ゾーンZ1(上流ゾーン)に移動してきている集品容器10(投入表示器26)のオーダーナンバーについて、第1メモリ67を検索して、そのオーダーナンバーに応じた物品11のバーコード情報を求め、続いて求めたバーコード情報について第2メモリ68の収納情報を検索して、集約棚16の物品収納部30のアドレスを求める(特定する)機能。
<上流ゾーン向け物品収納部データ形成・出力機能>:上流ゾーン内の集品容器10に関して投入すべき物品11が収納されている物品収納部30のアドレスが求まった場合、その物品収納部30のアドレスと、集品容器10に割り付けられているオーダーナンバーと、ランプの色を緑色に指定する情報とを含む物品収納部データを形成し、出庫コントローラ74へ出力する機能。なお、この出力により、物品収納部データに含まれるアドレスに対応する物品収納部30に設けられた物品収納部表示器20のデジタル表示部20aにはオーダーナンバーが表示され、ランプ付きボタン20bのランプが緑色に点灯される。
<上流ゾーン向け表示器データ形成・出力機能>:上流ゾーン内の集品容器10に関して投入すべき物品11が収納されている物品収納部30のアドレスが求まった場合、集品容器10に割り付けられたオーダーナンバーの情報と、第2ランプ26cを緑色で点灯(物品収納部表示器20と同じ色で点灯)させる指定情報を含む表示器データを形成し、第2無線装置72を介して送信(出力)する機能。なお、この出力により、オーダーナンバーが割り付けられた集品容器10(の投入表示器26)の第2ランプ26cが緑色に点灯される。
なお、表示制御部63は、低頻度品ゾーンZ2内の集品容器10に関しても上流ゾーン内の集品容器10に関してもその集品容器10に投入すべき物品11が収納されている物品収納部30のアドレスが求まらなかった場合は、何も出力しない。
出庫管理部64は、第2無線装置72と、出庫コントローラ74と、テープスイッチ23と、第1メモリ67と、第2メモリ68に接続され、次の機能を有している。
<物品収納部表示器20の表示解除機能>:物品収納部表示器20の表示解除手段としてのランプ付きボタン20bが操作されて、出庫コントローラ74から物品収納部30のアドレスを含む出庫確認データが入力されると、第2メモリ68に記憶されている収納情報のうち、入力のあった物品収納部30のアドレスに対応付けられている物品11のバーコード情報を消去(クリア)し、このアドレスに対応する物品収納部表示器20のランプ付きボタン20bのランプ消灯指令を含む物品収納部データを形成して出庫コントローラ74へ出力する機能。なお、バーコード情報が消去された物品収納部30のアドレスは、“空き”となる。また、ランプ消灯指令を含む物品収納部データの出力により、物品収納部表示器20の表示は消灯(解除)される。
<投入表示器26の表示解除機能>:投入表示器26の表示解除手段としてのテープスイッチ23より操作信号が入力されると、投入表示器26へ送信していた表示器データを、第1ランプ26bまたは第2ランプ26cを消灯するデータへ変更する機能。このデータ変更により、第1ランプ26b,第2ランプ26cの点灯(表示)は消灯(解除)される。続いて、この表示器データのオーダーナンバーにより第1メモリ67に記憶していたピッキングデータを消去する。
次に、各作業者の作業やピッキング設備の動作について説明する。ただし、高頻度品ゾーンZ1については、従来通りのピッキング作業が行われるため、以下においては、主に低頻度品ゾーンZ2について説明する。
低頻度品ゾーンZ2に配置された集約ピッキング担当の作業者Hが携行している集約ピッキング作業端末HTヘ、取出制御部61より第1無線装置71を介して先述の取り出しデータが送信され、この取り出しデータは集約ピッキング作業端末HTに記憶されるとともに、取り出しデータの順に、集約ピッキング作業端末HTの表示部に、取り出す物品11が保管された保管棚17(保管部)のアドレスと、物品11のバーコード情報と必要数量が表示される。
集約ピッキング担当の作業者Hは、アドレスが表示された保管部へ移動し、表示部に表示された必要数量の物品11を取り出し、物品11のバーコード情報を集約ピッキング作業端末HTで読み取り、カゴ車等に一時的に収容する。読み取ったバーコード情報が、集約ピッキング作業端末HTに記憶された取り出しデータのバーコード情報と一致すると、次の取り出しデータが表示部に表示され、作業者Hは、次の物品11のピッキングを実行する。
1つの取り出しデータが終了して区切りのよいとき(例えばカゴ車が満杯となったとき)に、取り出した物品11を集約棚16へと搬送する。
集約ピッキング担当の作業者Hは、集約棚16へ到着すると、空いている物品収納部30を任意に(自由に)選択し、選択した物品収納部30へ、物品11のバーコード情報を集約ピッキング作業端末HTで読み取って収納し、収納した物品収納部30の物品収納確認ボタン19を操作する。すると、入庫管理部62によって、第2メモリ68に、物品11を収納した物品収納部30のアドレスと対応付けられて物品11のバーコード情報が記憶される。すなわち、物品収納部30のアドレスと物品11のバーコードが対となった収納情報が第2メモリ68へ記憶される(図8に示す収納情報記録工程S1)。
なお、図4(a),図4(b)に示すように、物品収納部30の1つ分の寸法を越える寸法の、大きい物品11Lを収納する場合には、大きい物品11Lを複数の物品収納部30(ここでは2つ、特大の物品11Xに対しては3つ)にわたって収納する。このとき、集約ピッキング担当の作業者Hは、大きい物品11Lのバーコードを読み取り、収納した複数の物品収納部30の物品収納確認ボタン19を押下する。この場合、第2メモリ68には、大きい物品11Lのバーコード情報と複数の物品収納部30のアドレスとが対になって記憶される。
搬送ラインBによって、集品容器10が低頻度品ゾーンZ2より一つ上流の高頻度品ゾーンZ1(上流ゾーン)へ搬送されてくると、この高頻度品ゾーンZ1の上流端に設けられた上流ゾーンRFIDリーダ41により、集品容器10の投入表示器26に内蔵された集品容器RFID10aから、搬送されてきた集品容器10に割り付けられているオーダーナンバーが読み取られる。さらに搬送ラインBによって集品容器10が低頻度品ゾーンZ2へ搬送されてくると、低頻度品ゾーンZ2の上流端に設けられたゾーンRFIDリーダ42により、集品容器10の投入表示器26に内蔵された集品容器RFID10aから、搬送されてきた集品容器10に割り付けられているオーダーナンバーが読み取られる。
これら集品容器10のオーダーナンバーの読み取りにより、表示制御部63において、上流ゾーンを移動している集品容器10と、低頻度品ゾーンZ2を移動している集品容器10が特定される。
表示制御部63において、低頻度品ゾーンZ2を移動している集品容器10向けのピッキングデータ(低頻度品ゾーンZ2において集品容器10へ投入すべき物品11のデータ)がある場合、先述の表示器データが形成されて第2無線装置72を介して送信され、物品11を投入すべき集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第1ランプ26bが赤色で点灯される。またピッキングデータと収納情報から物品収納部30のアドレスが求められて先述の物品収納部データ(物品収納部30のアドレス,集品容器10に割り付けられているオーダーナンバーの情報,ランプの色を赤色に指定する情報を含むデータ)が形成され(図8に示す収納部特定工程S2)、物品収納部データが出庫コントローラ74へ出力される。
すると、物品収納部データに含まれるアドレスに対応する物品収納部30に設けられた物品収納部表示器20のデジタル表示部20aにオーダーナンバーが表示され、ランプ付きボタン20bのランプが赤色に点灯される(図8に示す物品収納部表示工程S3)。
なお、投入すべき物品11の寸法が大きく、複数の物品収納部30にわたって収納されている場合には、投入すべき物品11を収納するために使用されている複数の物品収納部30の物品収納部表示器20のそれぞれに同じ表示を行う。
投入担当の作業者Hは、第1ランプ26bが赤色で点灯している投入表示器26に表示されているオーダーナンバーと、ランプ付きボタン20bのランプが赤色に点灯している物品収納部表示器20に表示されているオーダーナンバーの一致を確認し、この物品収納部30から物品11を取り出してランプ付きボタン20bを操作し、物品11を集品容器10へ投入する。ランプ付きボタン20bが操作されると、出庫管理部64により、物品収納部表示器20の表示は消灯され、物品収納部表示器20に対応する物品収納部30のアドレスと対になっているバーコード情報が消去(クリア)される。そして、集品容器10に投入すべき全ての物品11の投入が終了すると、テープスイッチ23を操作する。すると、出庫管理部64により、投入表示器26の第1ランプ26bは消灯(表示解除)され、オーダーナンバーに対となったピッキングデータが消去される(図8に示す表示解除工程S4)。
低頻度品ゾーンZ2(自ゾーン)へ搬送されてきた集品容器10への仕分け作業が無い場合に、低頻度品ゾーンZ2より一つ上流の高頻度品ゾーンZ1(上流ゾーン)に移動してきている集品容器10(投入表示器26)向けのピッキングデータがあると、表示制御部63によって先述の表示器データ(物品収納部30のアドレス,集品容器10に割り付けられているオーダーナンバー,ランプの色を緑色に指定する情報を含むデータ)が形成され、物品11を投入すべき集品容器10が取り付けられた投入表示器26のデジタル表示部26aにオーダーナンバーが表示され、第2ランプ26cが緑色に点灯される。
また表示制御部63により先述の物品収納部データが形成され、物品収納部30に設けられた物品収納部表示器20のデジタル表示部20aにオーダーナンバーが表示され、ランプ付きボタン20bのランプが緑色に点灯される。
投入担当の作業者Hは、第1ランプ26bが緑色で点灯している投入表示器26に表示されているオーダーナンバーと、ランプ付きボタン20bのランプが緑色に点灯している物品収納部表示器20に表示されているオーダーナンバーの一致を確認し、この物品収納部30から物品11を取り出してランプ付きボタン20bを操作し、物品11を、上流ゾーンを移動中の集品容器10へ投入する。ランプ付きボタン20bが操作されると、出庫管理部64により、物品収納部表示器20の表示は消灯され、物品収納部表示器20に対応する物品収納部30のアドレスと対になっているバーコード情報が消去(クリア)される。そして、集品容器10に投入すべき全ての物品11の投入が終了すると、テープスイッチ23を操作する。すると、出庫管理部64により、投入表示器26の第2ランプ26cは消灯され、オーダーナンバーに対となったピッキングデータが消去される。
また本実施の形態によれば、1つの物品収納部30に収まらない大型の物品(大きい物品11L、特大の物品11X)であっても、複数の物品収納部30にわたって収納することができる。したがって、物品収納部30の寸法を、収納される物品11の最大の寸法に合わせておく必要がなく、集約棚16のスペースが有効に活用される。
また本実施の形態によれば、集品容器10の投入表示器26に、投入するべき物品11が収納されている物品収納部表示器20と同じオーダーナンバーを表示し、同じ色でランプを点灯させるので、集品容器10への投入担当の作業者Hが、どの集品容器10にどの物品収納部30内の物品11を投入すればよいかを把握しやすくなり、物品11を投入する集品容器10を間違えるといった仕分けミスのおそれが低減される。
また投入作業の実行時に物品収納部表示器20のランプ付きボタン20bとテープスイッチ23が操作されることで、物品収納部表示器20の表示が解除され、対応する物品収納部30の収納情報がクリアされるので、低頻度品ゾーンコントローラ60は物品11が取り出されて空いた物品収納部30を直ちに把握できる。
また、テープスイッチ23がコンベヤ18に沿って設けられているので、物品11投入対象の集品容器10がコンベヤ18上のどの位置にあっても、投入担当の作業者Hは、物品11の投入後にテープスイッチ23を速やかに操作することができる。
また本実施の形態では、搬送手段をコンベヤ18としているが、物品を搬送できる手段であればよく、例えばフリーローラや台車でもよい。
また本実施の形態では、物品11にバーコードラベル11aを取り付けているが、これは物品11を特定する情報を表示/読み取り可能なものであればよく、QRコード(登録商標)やRFID(ICタグ)でもよい。
また本実施の形態では、集品容器10の投入表示器26や物品収納部表示器20にデジタル表示部を取り付けているが、これは投入担当の作業者Hに情報を認識させることのできる手段であればよく、例えば電子的に情報が書き換えられる電子ペーパーでもよい。
また本実施の形態では、集品容器RFID10aを投入表示器26に内蔵しているが、これは、集品容器10のそれぞれに対応して設けられていればよく、投入表示器26の内部ではなく外部に離して設けてもよい。
また本実施の形態では、集約棚16の保管棚17側の面には物品収納確認ボタン19のみを設けているが、集約ピッキング担当の作業者Hが、どの物品収納部30が空いているかを認識し易いように、物品収納確認ボタン19の近くまたは物品収納確認ボタン19自体にランプを取り付けておき、空いている物品収納部30に対応するランプを点灯または点滅させ、物品収納確認ボタン19が押されることでこのランプを消灯するようにしてもよい。
また本実施の形態では、物品収納確認手段として、集約棚16に物品収納確認ボタン19を設けているが、これの代わりに、各物品収納部30に対応してフォトリフレクタなどの光電センサーを設けておき、集約ピッキング担当の作業者Hは、物品11を収納する際に、物品収納確認ボタン19を押下する代わりに、この光電センサーを(光を遮るなどして)操作する(ONする)ようにしてもよい。この場合、光電センサーがONされた際に、物品を特定する情報と位置情報とが対応付けられる。
また本実施の形態では、集約ピッキング担当の作業者Hが集約ピッキング作業端末HTでバーコードを読み取り、物品収納確認ボタン19を押すことにより、物品11を特定する情報と収納した物品収納部30とを対応させているが、物品収納部30にバーコードリーダを取り付けておき、物品11を収納する際に、物品収納部30のバーコードリーダに物品11のバーコードを読み取らせることで物品を特定する情報と位置情報とを対応させるようにしてもよい。この場合、保管棚17から物品11をピッキングしてくる作業者と、物品11を物品収納部30へ入庫する作業者を分けることができ、作業効率を改善できる。
また本実施の形態では、投入担当の作業者Hによって、搬送されてきた集品容器10への投入作業が終了した際、投入表示器26の第1ランプ26bまたは第2ランプ26cを消灯しているが、これに加えて、デジタル表示部26aに、オーダーナンバーに代えて作業終了を示す情報(例えば“End”)を表示するようしてもよい。また、ランプを消灯する代わりに、点滅させて作業終了を表すようにしてもよい。
また本実施の形態では、物品収納部表示器20の表示を解除するランプ付きボタン20bと、投入表示器26の表示を解除するためのテープスイッチ23とを別々に設けているが、これらを統一してもよい。例えば、集品容器10へ(複数の)物品11の投入が完了したときにテープスイッチ23を操作することで、物品11が収納されていた物品収納部30に対応する(複数の)物品収納部表示器20の表示が一度に解除されるようにしてもよい。また、物品収納部30に重量検知器を設けておくなどして、物品11が物品収納部30から取り出されたことが自動的に判別できるように構成した場合には、表示解除手段としてのランプ付きボタン20bやテープスイッチ23を設けなくともよい。
また本実施の形態では、物品収納部表示手段として、集約棚16に物品収納部表示器20を取り付けているが、これは投入担当の作業者Hが物品11を取り出すべき物品収納部30を見分けられるように設けられていればよく、例えば複数の物品収納部表示器20を枠体に取り付けた表示器枠を集約棚16とは別体として用意しておき、この表示器枠の各物品収納部表示器20と集約棚16の各物品収納部30の位置情報とが、集約棚16に物品11を収納するときに対応付けられ、表示器枠に集約棚16をセットすることで表示器枠の物品収納部表示器20が各物品収納部30に対応した物品収納部表示手段として動作するようにしてもよい。この場合には、集約棚16は先述のような移動可能なものであることが好ましい。
11 物品
16 集約棚
17 保管棚
19 物品収納確認ボタン
20 物品収納部表示器
30 物品収納部
60 低頻度品ゾーンコントローラ
Claims (6)
- 仕分け先が割り付けられた複数の区域に対してそれぞれ、各仕分け先の物品要求情報に応じて物品を仕分けるピッキング設備であって、
一方の面から仕分け対象の物品を収納し他方の面から収納された物品を取り出し可能な棚部を有し、前記棚部に、物品をそれぞれ収納可能な複数の物品収納部が設けられている集約棚と、
前記各物品収納部それぞれに対応して前記棚部の一方の面側に設けられ、物品が物品収納部へ収納された際に操作される物品収納確認手段と、
前記各物品収納部それぞれに対応して前記棚部の他方の面側に設けられ、物品を取り出す物品収納部を表示する物品収納部表示手段と、
前記物品収納確認手段が操作された際に、物品収納部へ収納された物品を特定する物品情報と物品が収納された物品収納部の情報とを対にした収納情報を記憶する収納情報記憶手段を有し、各区域に対して物品を前記集約棚より取り出して仕分ける際に、当該区域に割り付けられている仕分け先の物品要求情報に応じた物品情報について、前記収納情報記憶手段の収納情報を検索して前記物品要求情報に応じた物品を収納した物品収納部を特定し、特定した物品収納部に対応する物品収納部表示手段に表示を行わせるコントローラ
を備えたことを特徴とするピッキング設備。 - 各物品収納部は、収納される最も小さい物品の寸法に対応して設けられており、
集約棚は、物品収納部1つ分の寸法を越える寸法の物品を、複数の物品収納部にわたって収納可能であること
を特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。 - 仕分け先の物品要求情報が割り付けられた複数の区域は、物品が投入される複数の集品容器によって区画されており、前記集品容器は、搬送手段によって搬送され、
前記複数の集品容器のそれぞれに、物品を投入すべき集品容器を表示する投入対象表示手段が設けられ、
前記コントローラは、前記投入対象表示手段に、前記物品収納部表示手段の表示に対応した表示を行わせること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のピッキング設備。 - 操作されることにより、前記物品収納部表示手段及び投入対象表示手段の表示を解除し、収納情報記憶手段に記憶された収納情報のうち当該表示に対応する情報をクリアする表示解除手段を備え、
前記表示解除手段は、前記搬送手段に沿って設けられており、前記集品容器に物品が投入された際に操作されること
を特徴とする請求項3に記載のピッキング設備。 - 仕分け先が割り付けられた複数の区域に対してそれぞれ、各仕分け先の物品要求情報に応じて物品を仕分けるピッキング設備において、仕分け対象の物品が収納される集約棚であって、
一方の面から仕分け対象の物品を収納し他方の面から収納された物品が取り出し可能な棚部を備え、前記棚部が、物品をそれぞれ収納可能な複数の物品収納部を有し、
前記棚部の一方の面に、前記物品収納部のそれぞれに対応して、物品が物品収納部へ収納された際に操作される物品収納確認手段を備え、
前記棚部の他方の面に、前記物品収納部のそれぞれに対応して、前記区域に対して物品を仕分ける際に当該区域に割り付けられている仕分け先の物品要求情報に応じた物品が収納されている物品収納部を表示する物品収納部表示手段を備えていること
を特徴とする集約棚。 - 仕分け先が割り付けられた複数の区域に対してそれぞれ、各仕分け先の物品要求情報に応じて物品を、仕分け対象の物品が収納される複数の物品収納部を備えた集約棚からピッキングして仕分けるピッキング方法であって、
前記集約棚の各物品収納部に物品が収納された際に、収納される物品を特定する物品情報と物品が収納された物品収納部の情報を対とした収納情報を記憶する収納情報記憶工程と、
各区域に対して物品を仕分ける際に、当該区域に割り付けられている仕分け先の物品要求情報の物品情報に応じた物品が収納されている物品収納部を、前記収納情報記録工程で記憶した情報から特定する収納部特定工程と、
前記収納部特定工程で特定した物品収納部の位置を表示する物品収納部表示工程と
を有すること
を特徴とするピッキング方法。
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