JP2013221382A - 外壁パネル支持金物、立ち上がり基礎構造及び外壁パネル支持金物の設置方法 - Google Patents

外壁パネル支持金物、立ち上がり基礎構造及び外壁パネル支持金物の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外壁パネルが取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる外壁パネル支持金物を提供すること。
【解決手段】床面に設けられ、外壁パネル50を支持する外壁パネル支持金物1は、上方から載置された外壁パネル50を固定する定規アングル2と、調整器具5により所定の高さと位置において水平に配置された定規アングル2の下方に配置されて、定規アングル2に固定される定規アングル支持部材3と、床面から延びて、定規アングル支持部材3を下方から支持し、定規アングル支持部材3と床面との距離を調整するレベル調整部材4と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、外壁パネル支持金物、立ち上がり基礎構造及び外壁パネル支持金物の設置方法に関し、詳しくは、床面に設けられ、外壁パネルを支持する外壁パネル支持金物、立ち上がり基礎構造及び外壁パネル支持金物の設置方法に関する。
軽量気泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルとも言う)、押し出し成型版等のプレキャストパネルを用いて、床面から立ち上がる外壁を構成する場合、最下部のパネル足元は、雨水の浸入防止、パネル表面の損傷に対する保護等を必要とする。このため、外壁に用いられるプレキャストパネル(以下、外壁パネルとも言う)は、床面に所定の高さの立ち上がり基礎を設け、この立ち上がり基礎の上面に取り付けられる事が一般的である。
例えば、鉄筋コンクリート造のマンションで廊下側やバルコニー側の外壁に使用される外壁パネルの立ち上がり基礎は、コンクリートの床面の上に鉄筋を配筋し、型枠を設け、立ち上がり基礎用のコンクリートを打設することで形成される。
ところが、コンクリートの打設には、コンクリートを圧送するポンプ車を配置し、このポンプ車から打設場所までホースを引く。そして、コンクリートを運搬するミキサー車からポンプ車にコンクリートを供給し、このコンクリートを打設場所まで圧送する。このため、コンクリートの打設は、多大な手間とコストがかかる。
そこで、パネル外壁材が取り付けられる基礎部材の底面に弾性体を結合してから基盤上に配置し、基盤面に埋設されたアンカーボルトに螺合するナットを、基礎部材の上面側から締め付けることによって、弾性体を圧縮し、基礎部材の基盤面からの高さ(以下、レベルとも言う)を調節する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、床スラブにアンカーボルトを固定し、アンカーボルト下部にアンカーボルトに螺合するレベル金物を所定の高さに位置調整して取付け、ブロック端部の目地部もしくはブロック中間孔部からアンカーボルトを貫通させて、レベル金物でブロック下面を支持させて、ブロックを設置する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特許文献1及び2に技術によれば、外壁パネルを支持する立ち上がり基礎をコンクリートを打設することなく形成でき、レベルを調整する部材により外壁パネルを取り付ける部分のレベルを調整することができる。
特許第4454607号公報 特許第4225861号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、基盤面に埋設されたアンカーボルトに螺合するナットによってパネル外壁材が取り付けられる基礎部材の上面のレベルを調整する技術である。また、特許文献2に記載された技術は、床スラブに固定されたアンカーボルトに螺合するレベル金物によって、例えば、外壁パネルが取り付けられるブロック上面のレベルを調整する技術である。
ところで、アンカーボルトは、床のコンクリートの打設前に予め鉄筋等に結束し、その後、床のコンクリートを打設することで、床に固定されるため、床面に対して、垂直でなく斜めになってしまう場合がある。このような場合、特許文献1及び2に記載された技術は、アンカーボルトに螺合されたレベルを調整する部材も斜めになってしまい、外壁パネルが取り付けられる部分を水平にするのが困難な場合があった。また、アンカーボルトをあと施工アンカーで取り付けた場合も、あと施工アンカーの施工精度や垂直精度の大きく依存し、そのアンカーボルトが長くなれば長くなるほどアンカーの傾きが先端での傾きに影響を与えてしまう。
即ち、特許文献1及び2に記載された技術は、アンカーボルトを床に固定するという前工程の状況によっては、外壁パネルが取り付けられる部分を水平にできない場合があった。
ここで、外壁パネルが取り付けられる部分が水平でないと、外壁パネルを垂直に取り付けられないため、複数の外壁パネル間でのレベルが不揃いになったり、建築物の他の部材(例えば、サッシ)との間でのレベルが不揃いになったりすることで、外壁パネルを取り付けた後、外観上の問題が生ずる。
本発明は、外壁パネルが取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる外壁パネル支持金物、立ち上がり基礎構造及び外壁パネル支持金物の設置方法を提供することを目的とする。
(1) 床面に設けられ、外壁パネルを支持する外壁パネル支持金物であって、前記外壁パネルが上方から載置され固定される定規アングルと、調整器具により所定の高さと位置において水平に配置された前記定規アングルの下方に配置されて、前記定規アングルに固定される定規アングル支持部材と、前記床面から延びて、前記定規アングル支持部材を下方から支持し、前記定規アングル支持部材と前記床面との距離を調整可能なレベル調整部材と、を備える外壁パネル支持金物。
(1)の発明によれば、定規アングルは、上方から載置された外壁パネルを固定する。定規アングル支持部材は、調整器具により所定の高さと位置において水平に配置された定規アングルの下方に配置されて、定規アングルに固定される。レベル調整部材は、床面から延びて、定規アングル支持部材を下方から支持し、定規アングル支持部材と床面との距離を調整する。
これにより、予め所定の高さと位置において水平に配置された、外壁パネルが取り付けられる部分である定規アングルの下方に、定規アングル支持部材を配置し、レベル調整部材により、定規アングル支持部材と定規アングルとを当接させて固定できる。
したがって、外壁パネルが取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる。
(2) 前記定規アングル支持部材は、前記定規アングルに固定される上面部材と、前記レベル調整部材に固定される下面部材と、前記上面部材の側縁と前記下面部材の側縁とを連結する連結部材と、を有し、前記レベル調整部材は、上端に前記定規アングル支持部材の前記下面部材に接する支持面が形成された支持板を有し、前記下面部材には、前記支持板の前記支持面と接する位置にスリットが形成され、前記定規アングル支持部材の前記下面部材と前記レベル調整部材の前記支持板とは、前記スリットにおいて溶接される(1)に記載の外壁パネル支持金物。
(2)の発明によれば、定規アングル支持部材の下面部材とレベル調整部材の支持板とは、下面部材に形成されたスリットにおいて溶接される。
これにより、作業者は、定規アングル支持部材の下面部材の上方からスリットに溶接棒を挿入し、定規アングル支持部材とレベル調整部材とを溶接し固定できる。
よって、例えば、定規アングル支持部材の下方から、定規アングル支持部材とレベル調整部材との接合部をのぞき込みながら、これらを溶接する場合に比べて、外壁パネル支持金物を設置する作業が容易になる。
(3) (2)に記載の外壁パネル支持金物と、前記上面部材と前記下面部材との距離と略同一の厚さで形成され、前記上面部材と前記下面部材との間に配置され、前記定規アングル支持部材に固定される間詰め部材と、を備える立ち上がり基礎構造。
(3)の発明によれば、間詰め部材は、定規アングル支持部材の上面部材と下面部材との間に配置され固定される。
これにより、作業者は、所定の大きさに形成された間詰め部材を定規アングル支持部材の上面部材と下面部材との間に配置し固定するだけで、立ち上がり基礎構造を形成できる。なお、外壁パネルが取り付けられる定規アングルは既に所定の高さと位置において水平に固定されているので、作業者は間詰め部材のレベルを調整しながら配置し固定する必要はない。
そして、作業者は、例えば、間詰め材との隙間及び下面部材と床面との隙間に、防水モルタル、グラウト材、ガスケット、ブチルテープ又は止水プレート等を充填するだけで、立ち上がり基礎構造の防水性を確保できる。
よって、外壁パネルが取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる立ち上がり基礎構造を容易に形成できる。
(4) 床面に設けられ、外壁パネルを支持する外壁パネル支持金物の設置方法であって、前記床面に設置されるベースと、前記外壁パネルが上方から載置される定規アングルを下方から支持する調整支持板と、前記ベースと前記調整支持板とを連結し、前記ベースと前記調整支持板との距離を調整可能な連結部材と、を有し、前記調整支持板において、前記定規アングルの幅と略同一の距離を互いに空けて形成された2つの突起が形成された複数の調整器具を、所定の基準線に沿って所定の間隔で配置する調整器具配置工程と、前記調整器具の連結部材により、複数の前記調整器具の前記調整支持板を水平にして高さを揃えるレベル調整工程と、高さが揃えられた前記支持板の2つの前記突起の間に、前記定規アングルを配置する定規アングル配置工程と、前記定規アングルに固定される定規アングル支持部材を、前記床面から延びて、前記定規アングル支持部材を下方から支持し、前記定規アングル支持部材と前記床面との距離を調整可能なレベル調整部材により、前記定規アングルの下面に当接するように設置する定規アングル支持部材設置工程と、前記定規アングルと前記定規アングル支持部材とを互いに溶接する定規アングル溶接工程と、を含む外壁パネル支持金物の設置方法。
(4)の発明によれば、作業者は、複数の調整器具を、所定の基準線に沿って所定の間隔で配置し、複数の調整器具の調整支持板を水平にして高さを揃え、調整支持板の2つの突起の間に、定規アングルを配置する。これにより、外壁パネルが上方から載置される定規アングルは、所定の高さと位置において水平に配置される。そして、作業者は、定規アングルの下方に、定規アングル支持部材を配置し、レベル調整部材により、定規アングル支持部材と定規アングルとを当接させて溶接する。
これにより、外壁パネルが取り付けられる部分である定規アングルを、前工程の状況にかかわらず、所定の高さと位置において水平に配置した状態で固定することができる。
本発明によれば、外壁パネルが取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる外壁パネル支持金物、立ち上がり基礎構造及び外壁パネル支持金物の設置方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る外壁パネル支持金物の概要を説明する図である。 前記実施形態に係る外壁パネル支持金物の詳細を説明する図である。 前記実施形態に係る調整器具の詳細を説明する図である。 前記実施形態に係る立ち上がり基礎構造に外壁パネルが取り付けられた状態を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る外壁パネル支持金物1の概要を説明する図である。
本発明の実施形態に係る外壁パネル支持金物1は、構造物の床面に設けられ、当該構造物の外壁を形成する外壁パネル50を支持する。本実施形態において、外壁パネル50は、ALCパネルで構成されるが、ALCパネルに限らず、押し出し成型版等のプレキャストパネルで構成してもよい。
外壁パネル支持金物1は、外壁パネル50が上方から載置され固定される定規アングル2と、基準線Cに沿って配列された調整器具5により所定の高さと位置において水平に配置された定規アングル2の下方に配置されて、定規アングル2に固定される定規アングル支持部材3と、床面から延びて、定規アングル支持部材3を下方から支持し、定規アングル支持部材3と床面との距離を調整可能なレベル調整部材4と、を備える。
ここで、本実施形態において「基準線C」は、外壁パネル50の壁芯線と平行して延び、当該壁芯線から、外壁パネル50の壁芯線からの厚み及び定規アングル2の厚み分離れた位置において、床面に付されている。以下の説明では、基準線Cが延びる方向を「壁芯方向」と言う。
図2は、前記実施形態に係る外壁パネル支持金物1の詳細を説明する図である。
定規アングル2は、断面形状がL字形状に形成され、壁芯方向に延びている。定規アングル2は、外壁パネル50の下面と当接する底部21と、底部21の側縁から立設し外壁パネル50の側面の最下部と当接する側部22と、を備える。具体的には、定規アングル2は、通常L−50×50×6、L−65×65×6の鋼材で構成されている。
定規アングル支持部材3は、断面形状がコの字形状に形成され、定規アングル2の底部21に溶接されて固定される上面部材31と、レベル調整部材4に溶接されて固定される下面部材32と、上面部材31の側縁と下面部材32の側縁とを連結する連結部材33と、を備える。具体的には、定規アングル支持部材3は、厚さ6mmの鋼材で構成されている。定規アングル支持部材3は、上面部材31と下面部材32との間に後述する間詰め部材が挿入される。
上面部材31は、平面視矩形状の板材で形成され、壁芯方向と直交する方向の幅が定規アングル2の底部21の同方向の幅より大きく形成されている。
上面部材31には、連結部材33に接続された側縁と対向する側縁の両端部近傍にそれぞれ、後述する間詰め部材を固定するビスが挿入される貫通孔31aが形成されている。
下面部材32は、平面視矩形状の板材で形成され、上面部材31と同一形状で形成されている。
下面部材32は、略中心において、定規アングル2が延びる方向に長辺を有する直方体形状の空間を形成する孔であるスリット32aを有する。定規アングル支持部材3とレベル調整部材4とは、スリット32a及び下面部材32の側縁において溶接され固定される。
レベル調整部材4は、床面に打ち込まれるアンカー41と、アンカー41に接続するレベルボルト42と、を備える。
アンカー41は、略円筒状体に形成され、内壁に螺子山が形成されている。アンカー41は、コンクリートで形成された構造物の床の鉄筋被り厚さより短い長さで形成され、当該床に設けられた穴に、打ち込まれることで当該床に固定される。
レベルボルト42は、定規アングル支持部材3の下面部材32に接する支持面が形成された支持板421と、支持板421の支持面の反対面の略中央から延出し、アンカー41の内部に螺合する螺子山が形成された軸部422と、を備える。
これにより、作業者は、床に打ち込まれたアンカー41とレベルボルト42の軸部422とを螺合させ、レベルボルト42を回転させることで、支持板421のレベルを調整し、支持板421の支持面を定規アングル支持部材3の下面部材32に当接させることができる。
また、アンカー41は、外壁パネル50の壁芯上であって、支持板421の支持面を定規アングル支持部材3の下面部材32に当接させたときに、支持板421と定規アングル支持部材3の下面部材32に形成されたスリット32aとが重なり、かつ、支持板421の壁芯方向と直交する方向の側縁近傍の一部が下面部材32より突出する位置に、打ち込まれる。
これにより、作業者は、支持板421の支持面を定規アングル支持部材3の下面部材32に当接させ、下面部材32のスリット32a及び下面部材32の壁芯方向と直交する方向の側縁において、支持板421と溶接し固定できる。
図3は、前記実施形態に係る調整器具5の詳細を説明する図である。
調整器具5は、床面に設置されるベース51と、外壁パネル50が上方から載置される定規アングル2を下方から支持する調整支持部材52、ベース51と調整支持部材52とを連結し、ベース51と調整支持部材52との距離を調整可能な連結部材53と、を備える。
ベース51は、床面に載置されるベース板511と、ベース板511の略中央から上方に延出し、先端側に螺子山が形成されたベース軸512と、を備える。
調整支持部材52は、定規アングル2の底部21に上面が当接される調整支持板521と、調整支持板521の下面の略中央から下方に延出し、先端側に螺子山が形成された調整支持部材軸522と、を備える。調整支持板521には、定規アングル2の底部21の幅と略同一の距離を互いに空けて形成され、上面側に突出する2つの突起521aが形成されている。
また、調整支持板521は、上面に磁石を備えてもよい。
これにより、定規アングル2を調整支持板521に載置することで、定規アングル2が調整支持板521に磁石の磁力により仮固定できるので、調整器具5の位置や高さを微調整する際に、調整支持板521に載置した定規アングル2がブレたり落下したりするのを防止できる。
連結部材53は、円筒状体に形成され、内壁に螺子山が形成されている。連結部材53は、一端側からベース51のベース軸512が挿入され螺合され、他端側から調整支持部材52の調整支持部材軸522が挿入され螺合される。これにより、作業者は、ベース51を床面に固定し、調整支持部材52に定規アングル2を載置した状態で、連結部材53を回転させることで、調整支持部材52を上下に移動することができる。
図4は、前記実施形態に係る立ち上がり基礎構造100に外壁パネル50が取り付けられた状態を示す図である。
立ち上がり基礎構造100は、外壁パネル支持金物1と、定規アングル支持部材3の上面部材31と下面部材32との距離と略同一の厚さで形成され、上面部材31と下面部材32との間に配置され、定規アングル支持部材3に固定される間詰め部材60と、を備える。
間詰め部材60は、上面部材31と下面部材32との距離と略同一の厚さ(例えば、50mm)で形成されたALCパネルが、外壁パネル50の厚さ(例えば、100mm)と略同一寸法の幅、外壁パネル50の幅と略同一寸法の長さで、切断されて形成される。なお、間詰め部材60は、ALCパネルに限らず、押し出し成型版等のプレキャストパネルを用いることができる。
ここで、ALCパネルは、鉄筋コンクリート造のマンションにおいても、例えば、バルコニーに面する外壁材として用いられる。しかしながら、従来、ALCパネルを設置する立ち上がり基礎構造は鉄筋コンクリートで形成されていたため、外壁はALC工事であり、立ち上がり基礎構造は鉄筋工事や型枠工事に区分されていた。
本実施形態によれば、間詰め部材60をALCパネルで構成したので、外壁も立ち上がり基礎構造も共にALC工事に区分されるので、工程調整が容易となる。また、ALCパネルは、加工性に優れ、施工現場で所定の寸法に切断できるため、コンクリート部材と比べ非常に施工性がよい。更に、外壁と立ち上がり基礎構造とが共にALCパネルであるので、壁全体の断熱性能を揃えることができので、断熱性能の相違から生ずる結露を防止できる。一方、構造物の構造体である躯体を残し、外壁の位置を変更する場合においては、立ち上がり基礎構造の間詰め部材60をALCパネルで構成することで、立ち上がり基礎構造を容易に取り外すことができる。このため、立ち上がり基礎構造を鉄筋コンクリート等で躯体と一体化する工法と比較して柔軟な対応が可能となる。
間詰め部材60は、上面部材31と下面部材32との間に挿入され、上面部材31に形成された貫通孔31aに挿入されたビス61により、定規アングル支持部材3に固定される。
また、ある間詰め部材60と他の間詰め部材60とのつなぎ目となるジョイント部は、上面部材31と下面部材32との間に配置され、上面部材31に形成された2つの貫通孔31aのうち一方に挿入されたビス61によりある間詰め部材60が固定され、他方に挿入されたビス61により他の間詰め部材60が固定される。
また、間詰め部材60は、例えば、定規アングル支持部材3の連結部材33の略中心に形成した貫通孔に挿入されたビスにより、定規アングル支持部材3に固定してもよい。
次に、立ち上がり基礎構造100の施工手順について説明する。
まず、図1乃至図3を参照して、外壁パネル支持金物1の設置手順について説明する。
作業者は、複数の調整器具5を、基準線Cに沿って所定の間隔で配置し、複数の調整器具5の調整支持板521を水平にして高さを揃え、調整支持板521の2つの突起521aの間に、定規アングル2を配置する。これにより、外壁パネル支持金物1が床面に設置され、外壁パネル50が上方から載置される定規アングル2が、所定の高さと位置において水平に配置される。
次に、作業者は、外壁パネル50の壁芯上に所定間隔(例えば、600mm間隔)で、レベル調整部材4を床面に設置する。そして、作業者は、定規アングル2の下方に、定規アングル支持部材3を配置し、レベル調整部材4により、定規アングル支持部材3の上面部材31と定規アングル2の底部21とを当接させ、これらを互いに溶接する。また、作業者は、レベル調整部材4の支持板421と定規アングル支持部材3の下面部材32とを互いに溶接する。これにより、外壁パネル支持金物1が設置される。
次に、図4に示すように、作業者は、間詰め部材60を、上面部材31と下面部材32との間に挿入し、ビス61により定規アングル支持部材3に固定する。これにより、立ち上がり基礎構造100が設置される。
立ち上がり基礎構造100を設置した後に、作業者は、床面と定規アングル支持部材3との間にグラウトを充填し、間詰め部材60の上面に断熱材(例えば、セラミックファイバーブランケット)(図示無し)を配置する。そして、作業者は、定規アングル2に外壁パネル50を載置し、外壁パネル50を定規アングル2に固定部材(例えば、リブクリップとボルト)81で固定する。次に、作業者は、立ち上がり基礎構造100の外側に防水シート82を敷設し、外壁パネル50と間詰め部材60との間にシール部材81を注入する。
次に、本実施形態に係る外壁パネル支持金物1及び立ち上がり基礎構造100の作用効果について説明する。
外壁パネル支持金物1によれば、定規アングル2は、上方から載置された外壁パネル50を固定する。定規アングル支持部材3は、調整器具5により所定の高さと位置において水平に配置された定規アングル2の下方に配置されて、定規アングル2に固定される。レベル調整部材4は、床面から延びて、定規アングル支持部材3を下方から支持し、定規アングル支持部材3と床面との距離を調整する。
これにより、予め所定の高さと位置において水平に配置された、外壁パネル50が取り付けられる部分である定規アングル2の下方に、定規アングル支持部材3を配置し、レベル調整部材4により、定規アングル支持部材3と定規アングル2とを当接させて固定できる。
したがって、外壁パネル50が取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる。
また、外壁パネル支持金物1によれば、定規アングル支持部材3の下面部材32とレベル調整部材4の支持板421とは、下面部材32に形成されたスリット32aにおいて溶接される。
これにより、作業者は、定規アングル支持部材3の下面部材32の上方からスリット32aに溶接棒を挿入し、定規アングル支持部材3とレベル調整部材4とを溶接し固定できる。
よって、例えば、定規アングル支持部材3の下方から、定規アングル支持部材3とレベル調整部材4との接合部をのぞき込みながら、これらを溶接する場合に比べて、外壁パネル支持金物1を設置する作業が容易になる。
立ち上がり基礎構造100によれば、間詰め部材60は、定規アングル支持部材3の上面部材31と下面部材32との間に配置され固定される。
これにより、作業者は、所定の大きさに形成された間詰め部材60を定規アングル支持部材3の上面部材31と下面部材32との間に配置し固定するだけで、立ち上がり基礎構造100を形成できる。なお、外壁パネル50が取り付けられる定規アングル2は既に所定の高さと位置において水平に固定されているので、作業者は、間詰め部材60のレベルを調整しながら配置し固定する必要はない。
そして、作業者は、例えば、間詰め材60との隙間及び下面部材32と床面との隙間に、防水モルタル、グラウト材、ガスケット、ブチルテープ又は止水プレート等を充填するだけで、立ち上がり基礎構造の防水性を確保できる。
よって、外壁パネル50が取り付けられる部分を、前工程の状況にかかわらず水平にすることができる立ち上がり基礎構造100を容易に形成できる。
本発明は、例えば建築物の外壁材として使用される軽量気泡コンクリートの支持金物又は立ち上がり基礎構造に利用することができる。
1 外壁パネル支持金物
2 定規アングル
3 定規アングル支持部材
4 レベル調整部材
5 調整器具
50 外壁パネル

Claims (4)

  1. 床面に設けられ、外壁パネルを支持する外壁パネル支持金物であって、
    前記外壁パネルが上方から載置され固定される定規アングルと、
    調整器具により所定の高さと位置において水平に配置された前記定規アングルの下方に配置されて、前記定規アングルに固定される定規アングル支持部材と、
    前記床面から延びて、前記定規アングル支持部材を下方から支持し、前記定規アングル支持部材と前記床面との距離を調整可能なレベル調整部材と、を備える外壁パネル支持金物。
  2. 前記定規アングル支持部材は、前記定規アングルに固定される上面部材と、前記レベル調整部材に固定される下面部材と、前記上面部材の側縁と前記下面部材の側縁とを連結する連結部材と、を有し、
    前記レベル調整部材は、上端に前記定規アングル支持部材の前記下面部材に接する支持面が形成された支持板を有し、
    前記下面部材には、前記支持板の前記支持面と接する位置にスリットが形成され、
    前記定規アングル支持部材の前記下面部材と前記レベル調整部材の前記支持板とは、前記スリットにおいて溶接される請求項1に記載の外壁パネル支持金物。
  3. 請求項2に記載の外壁パネル支持金物と、
    前記上面部材と前記下面部材との距離と略同一の厚さで形成され、前記上面部材と前記下面部材との間に配置され、前記定規アングル支持部材に固定される間詰め部材と、を備える立ち上がり基礎構造。
  4. 床面に設けられ、外壁パネルを支持する外壁パネル支持金物の設置方法であって、
    前記床面に設置されるベースと、前記外壁パネルが上方から載置される定規アングルを下方から支持する調整支持板と、前記ベースと前記調整支持板とを連結し、前記ベースと前記調整支持板との距離を調整可能な連結部材と、を有し、前記調整支持板において、前記定規アングルの幅と略同一の距離を互いに空けて形成された2つの突起が形成された複数の調整器具を、所定の基準線に沿って所定の間隔で配置する調整器具配置工程と、
    前記調整器具の連結部材により、複数の前記調整器具の前記調整支持板を水平にして高さを揃えるレベル調整工程と、
    高さが揃えられた前記支持板の2つの前記突起の間に、前記定規アングルを配置する定規アングル配置工程と、
    前記定規アングルに固定される定規アングル支持部材を、前記床面から延びて、前記定規アングル支持部材を下方から支持し、前記定規アングル支持部材と前記床面との距離を調整可能なレベル調整部材により、前記定規アングルの下面に当接するように設置する定規アングル支持部材設置工程と、
    前記定規アングルと前記定規アングル支持部材とを互いに溶接する定規アングル溶接工程と、を含む外壁パネル支持金物の設置方法。
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