JP2013216456A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子式の地震感知器を備えた場合において、停電中に地震が発生しても適切に対応する。
【解決手段】エレベータの制御装置5は、電子式のPS波感知器101が地震を検出していない状態で停電から復旧した際に、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったか否かを判断する駆動判断部20aと、停電中にPS波感知器101が駆動状態になかったと判断された場合に診断運転指令を出力する運転指令出力部24と、診断運転指令により診断運転を実行して異常の有無を確認し、異常なしの場合に通常運転を再開し、異常ありの場合に運転休止とする運転制御手段25とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、電子式の地震感知器を備えたエレベータの制御装置に関する。
一般に、建屋に組込まれたエレベータにおいては、エレベータの乗りかごが上下移動する昇降路内の床面(ピット部)に地震動のP波(Primary Wave)を検出するP波感知器が設けられている。また、昇降路の上側に機械室がある場合には機械室内、機械室がない場合には昇降路内の床面(ピット部)に地震動のS波(Secondary Wave)を検出するS波感知器が設けられている。そして、これらの地震感知器で地震による加速度を検出している。
従来、S波感知器は、加速度発生時に鋼球が落下するなどの構成を有する機械式の感知器が採用されていた。なお、P波感知器については、微振動でかつ縦振動を感知するために電子式の感知器が用いられる。
近年、コスト削減のため、1台でP波の地震動とS波の地震動の両方を検出可能なPS波感知器が普及している。このPS波感知器は、地震動を加速度センサで検出する“電子式”となる。すなわち、電子式のPS波感知器は、3軸を検出可能な加速度センサを備えており、この加速度センサによってP波の地震動(縦揺れ)とS波の地震動(横揺れ)を電子的に検出する。
特開2011−79645号公報 特開2010−95353号公報
通常、地震感知器によって地震が検出されると、乗りかごが最寄階に停止する。その際、地震が小さな揺れであれば、保守員を待たずに、診断運転により異常の有無を調べ、異常が検出されなかった場合に通常運転に復旧する。これを自動復旧機能と呼ぶ。
ところが、上述した電子式の地震感知器は、停電が発生すると機能が停止してしまい、その間に地震が発生しても検出できない。このため、停電によりエレベータが止まっている状態で地震が発生すると、停電から復旧した際に、すぐに通常運転が実行されることになる。その際、例えば地震によりロープが昇降路内の機器に引っかかっているような状況であれば、乗客の閉じ込め事故などを引き起こす可能性がある。
なお、電子式の地震感知器にバッテリを備えておけば、停電中であっても、バッテリの電力を利用して地震を検出することができる。しかしながら、バッテリで駆動可能な時間は限られているため、長時間の停電には対応することができない。また、長時間の停電を見越した大容量のバッテリを備えておくことも考えられるが、機器のサイズが大きくなり、また、コストアップするなどの問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、電子式の地震感知器を備えた場合において、停電中に地震が発生しても適切に対応することのできるエレベータの制御装置を提供することにある。
本実施形態に係るエレベータの制御装置は、地震動のP波とS波を検出可能な電子式の地震感知器と、停電時に上記地震感知器に電力を供給するためのバッテリとを備えたエレベータの制御装置において、上記地震感知器が地震を検出していない状態で停電から復旧した際に、停電中に上記バッテリの電力で上記地震感知器が駆動状態にあったか否かを判断する駆動判断手段と、この駆動判断手段により停電中に上記地震感知器が駆動状態になかったと判断された場合に診断運転指令を出力する運転指令出力手段と、この運転指令出力手段から出力された診断運転指令により診断運転を実行して異常の有無を確認し、異常なしの場合に通常運転を再開し、異常ありの場合に運転休止とする運転制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの制御装置内の機能構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの停電復旧時の処理動作を示すフローチャートである。 図4は同実施形態におけるPS波感知器の駆動判断処理を示すフローチャートである。 図5は第2の実施形態におけるエレベータの制御装置内の機能構成を示すブロック図である。 図6は同実施形態におけるPS波感知器の駆動判断処理を示すフローチャートである。 図7は第3の実施形態におけるエレベータの制御装置内の機能構成を示すブロック図である。 図8は同実施形態におけるPS波感知器の駆動判断処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。なお、図1の例では、1:2ローピング形式のエレベータの構成が示されているが、特にこのローピング形式のエレベータに限定されるものではない。
本実施形態におけるエレベータは、巻上機1、乗りかご2、メインロープ3、吊り合い重り4、制御装置5、テールコード6、コンペンロープ7、コンペンシーブ8、昇降路9、ピット10、乗り場11などからなる。
乗りかご2は、メインロープ3にて1:2ローピング形式で吊り合い重り4と共に吊り下げられている。この乗りかご2は、巻上機1の駆動によって昇降路9内を昇降動作し、各階の乗り場11で停止することで、エレベータの利用者を乗降させる。
昇降路9の上部には巻上機1と制御装置5が設置されている。また、昇降路9の下部にはピット10を有し、そこにコンペンシーブ8や図示せぬバッファ(緩衝器)などが設置されている。
コンペンシーブ8にはコンペンロープ7が巻き掛けられている。このコンペンロープ7は、乗りかご2と吊り合い重り4の下部に接続され、乗りかご2が昇降路9内を移動することによって生じるメインロープ3の重量の移動を相殺する。
制御装置5は、CPU、ROM、RAM等を搭載したコンピュータからなる。この制御装置5は、巻上機1の駆動制御など、エレベータの運転制御に関わる一連の処理を実行する。
このような構成のエレベータにおいて、昇降路9のピット10にPS波感知器101が設置され、感知器電源装置102に接続されている。
PS波感知器101は、地震動のP波(初期微動、縦揺れ)とS波(本振動、横揺れ)を検出可能な電子式の地震感知器である。このPS波感知器101は、感知器電源装置102からの電力供給により駆動され、3軸を検出可能な加速度センサにより地震動のP波とS波を検出し、その検出した信号を制御装置5へ出力する。
感知器電源装置102は、PS波感知器101に対する電力供給を行うための装置であり、制御装置5内に設置されている。図2に示すように、この感知器電源装置102には、主電源21の電力を降圧してPS波感知器101の駆動電力を生成するための変圧器104が備えられている。また、この感知器電源装置102には、停電時にPS波感知器101へ電力を供給するためのバッテリ103が備えられている。
図2は第1の実施形態におけるエレベータの制御装置5内の機能構成を示すブロック図である。
制御装置5には、上述した感知器電源装置102の他に、主電源21、バッテリ充電制御部22、駆動信号確認部23、運転指令出力部24、運転制御部25、リセット部26が備えられている。
主電源21は、所謂「商用電源」である。この主電源21から運転制御部25、バッテリ充電制御部22、変圧器104などを含むエレベータ全体に電力が供給されている。なお、電源系統の故障を含め、この主電源21から電力が正常に供給されない状態にあることを「停電」と呼ぶものとする。
主電源21から電力が供給されている場合には、運転制御部25により通常運転が実行される。「通常運転」とは、利用者を目的階に運ぶための運転のことであり、図示せぬ乗り場呼びボタンやかご呼びボタンの操作により呼びが登録された際に、巻上機1の駆動により乗りかご2を所定の速度で目的階へ移動させる。
感知器電源装置102の変圧器104に主電源21の電力が供給されると、その電力はPS波感知器101の規格電圧に合わせて変圧された後、電源制御器105を介してPS波感知器101に送られる。
また、バッテリ充電制御部22に主電源21の電力が供給されると、バッテリ103に電力が蓄積される。バッテリ103に充電された電力は、停電が発生したときに電源制御器105を介してPS波感知器101に送られる。
電源制御器105は、変圧器104から出力される電力(以下、通常電源と称す)と、バッテリ103から出力される電力(以下、バッテリ電源と称す)の切り替えを行う。
具体的には、主電源21から電力が供給されている間は、電源制御器105は、バッテリ電源の供給を遮断して、通常電源をPS波感知器101へ供給する。また、主電源21から電力が供給されていない場合つまり停電が発生している間は、電源制御器105は、通常電源を遮断して、バッテリ電源をPS波感知器101へ供給する。
PS波感知器101は、地震の発生を検出し、その地震の大きさに応じた地震検出信号を出力する。この地震検出信号は、地震の初期微動であるP波の検出信号と、本振動であるS波の検出信号がある。
さらに、S波検出信号は、S波低Gal信号とS波高Gal信号に分けられる。S波高Galの方がS波低Galより振動が大きい。PS波感知器101からS波低Gal信号が出力された場合は、エレベータの運転が休止された後、診断運転に切り替えられ、異常の有無が判断される。異常がなければ、通常運転に自動復帰する。PS波感知器101からS波高Gal信号が出力された場合には、エレベータの運転は休止状態のままであり、運転の復旧には保守員の点検を要する。
なお、P波検出信号については、エレベータの運転は休止されないのが一般的であるため、以下ではS波検出信号(S波低Gal信号とS波高Gal信号)に着目して説明する。
PS波感知器101からS波低Gal信号またはS波高Gal信号が出力されると、その状態は手動操作あるいは運転制御部25からのリセット信号によりリセット部26を通じてPS波感知器101をリセットしない限り保持されている。通常、PS波感知器101のリセットは、S波低Gal検出信号であれば、診断運転により機器の異常がないことが検出された場合に実施され、S波高Gal検出信号であれば、保守員により異常がないことが確認された場合に実施される。
「診断運転」とは、エレベータの乗りかご2を低速で各階を昇降動作させて、その間に巻上機1に対するトルク指令の変動量等から昇降路内機器と乗りかご2の接触やメインロープ3やコンペンロープ8等の長尺物の引っ掛かりなどを調べる運転のことである。なお、この診断運転については様々な方法があり、本発明ではその方法について特に限定されるものではない。
なお、PS波感知器101では、地震を検出すると、そのときの検出状態(S波低Gal信号またはS波高Gal信号)をリセットされるまでの間ラッチしている。これは、停電時にバッテリ103の電力で駆動されている場合も同様である。
PS波感知器101から出力された地震検出信号は、運転指令出力部24に入力される。運転指令出力部24は、地震検出信号に応じた管制運転指令を運転制御部25に出力する。この管制運転指令には、診断運転指令と運転休止指令が含まれる。
すなわち、PS波感知器101から地震検出信号としてS波低Gal信号が出力された場合には、乗りかご2を最寄階で停止させた後に自動復旧させるために、運転指令出力部24から診断運転指令が出力される。一方、PS波感知器101から地震検出信号としてS波高Gal信号が出力された場合には、乗りかご2を最寄階で停止させた後に運転休止状態を継続するために、運転指令出力部24から運転休止指令が出力される。
上述したように、停電が発生すると、バッテリ電源にてPS波感知器101が駆動される。しかし、バッテリ103の容量には限りがあるため、停電が長時間続くと、バッテリ103に蓄えられた電力がなくなり、PS波感知器101を駆動できなくなる。
ここで、停電中にPS波感知器101が駆動されていない間に地震が発生すると、停電から復旧したとき(つまり主電源21からの電力供給が再開されたとき)、直ぐに通常運転が実行される。このとき、地震によって機器に何らかの異常が生じていると、乗客の閉じ込め事故などが発生してしまう可能性がある。
このような問題を解消するため、制御装置5に駆動判断部20aが設けられている。この駆動判断部20aは、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったか否かを判断するものである。
第1の実施形態において、この駆動判断部20aは駆動信号確認部23を有しており、停電から復旧した際に、電源制御器105にてPS波感知器101への電源供給をバッテリ電源から通常電源へ切り替える前に、PS波感知器101から出力される駆動信号に基づいてPS波感知器101の駆動状態を判断する。
上記駆動信号は、PS波感知器101の駆動状態にあることを示す信号であり、駆動中は常時出力されているものである。そこで、停電から復旧した際に、直ぐに通常電源に切り替えずにバッテリ電源のままにしておく。この状態で駆動信号確認部23によりPS波感知器101の駆動信号を確認できれば、駆動判断部20aは、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったものと判断できる。つまり、停電中にバッテリ枯れせずに、ずっとPS波感知器101が駆動状態にあったものと判断できる。一方、駆動信号確認部23によりPS波感知器101の駆動信号を確認できなければ、駆動判断部20aは、停電中にバッテリ103の電力がなくなり、PS波感知器101が駆動状態になかったものと判断できる。
以下に、第1の実施形態の処理動作について詳しく説明する。
図3は第1の実施形態におけるエレベータの停電復旧時の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、コンピュータである制御装置5によって実行される。
主電源21から電力が供給されている場合には(ステップS11)、運転制御部25により通常運転が実行され、呼び(乗場呼び/かご呼び)に応答してエレベータの乗りかご2が各階床間を所定の速度で走行する(ステップS12)。このとき、主電源21の電力によりバッテリ103は充電状態にある。
ここで、停電が発生して主電源21の電力供給が遮断されると(ステップS11のYes)、電源制御器105において通常電源からバッテリ電源に切り替えられ、バッテリ103の電力がPS波感知器101に供給されると共に、バッテリ103の充電動作が中止される(ステップS13)。そして、主電源21から電力が供給されるまでの間(ステップS14のNo)、運転制御部25によってエレベータの運転が休止される(ステップS17)。
続いて、停電の復旧により、主電源21から通常通りに電力が供給されたとする(ステップS14のYes)。上述したように、感知器電源装置102では、地震を検出すると、そのときの検出状態をラッチしている。したがって、停電から復旧したときに、感知器電源装置102から地震検出信号が出力されていれば、そのときの地震検出信号に応じた管制運転を実行すればよい。
この場合、感知器電源装置102から地震検出信号としてS波高Gal検出信号が出力されていれば(ステップS15のYes)、保守員の点検が必要になるため、運転指令出力部24から管制運転指令として運転休止指令が運転制御部25に出力される。これにより、直ちにエレベータの運転が休止されることになる(ステップS17)。なお、停電復旧に伴い、感知器電源装置102では、バッテリ電源から通常電源に切り替えて、バッテリ充電制御部22では、主電源21の電力でバッテリ103の充電を再開する(ステップS16)。
また、地震検出信号としてS波低Gal検出信号が出力されていれば(ステップS18のYes)、運転指令出力部24から管制運転指令として診断運転指令が運転制御部25に出力される。これにより、エレベータの診断運転が実行されることになる(ステップS20)。なお、停電復旧に伴い、感知器電源装置102では、バッテリ電源から通常電源に切り替えて、バッテリ充電制御部22では、主電源21の電力でバッテリ103の充電を再開する(ステップS19)。
診断運転の結果、何らかの異常が検出された場合には(ステップS21のNo)、運転制御部25によりエレベータの運転が休止される(ステップS17)。異常が検出されなかった場合には(ステップS21のYes)、リセット部26によりPS波感知器101がリセットされ、エレベータの通常運転が再開されることになる(ステップS25)。
停電復旧時に地震検出信号が検出されなかった場合(ステップS15のNo→ステップS18のNo)、駆動判断部20aにより停電中にPS波感知器101が駆動状態にあったか否かが判断される(ステップS22)。
ここで、第1の実施形態では、この駆動判断の方法として、駆動信号確認部23が用いられる。すなわち、図4のフローチャートに示すように、停電から復旧した際に、電源制御器105にてPS波感知器101への電源供給をバッテリ電源から通常電源へ切り替える前に、一時的にバッテリ電源のままにしておく(ステップA11)。この状態で、駆動信号確認部23にてPS波感知器101の駆動信号の有無を確認する(ステップA12)。
PS波感知器101の駆動信号は、駆動状態にあるときには常時出力されている。したがって、停電が復旧したときに、PS波感知器の電源をバッテリ電源から通常電源へ切り替える前に、バッテリ電源のままで駆動信号を確認できれば(ステップA12のYes)、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったものと判断される(ステップA13)。
一方、駆動信号を確認できなかった場合には(ステップA12のNo)、停電中にバッテリ103の電力がなくなり、PS波感知器101が駆動状態になかったものと判断される(ステップA14)。
図3に戻って、停電中にPS波感知器101が駆動状態にあったと判断された場合には(ステップS23のYes)、上記ステップS15、S18の地震検出信号なしの判断結果を受けて、運転制御部25により通常運転が再開される(ステップS25)。なお、停電復旧に伴い、感知器電源装置102では、バッテリ電源から通常電源に切り替え、バッテリ充電制御部22では、主電源21の電力でバッテリ103の充電を再開する(ステップS24)。
一方、停電中にPS波感知器101が駆動状態になかったと判断された場合には(ステップS23のNo)、上記ステップS15、S18で地震検出信号なしと判断された場合であっても、PS波感知器101が機能していなかったので、停電中に地震が発生していた可能性がある。この場合には、運転指令出力部24から管制運転指令として診断運転指令が出力され、運転制御部25によりエレベータの診断運転が実行される(ステップS20)。
この診断運転の結果、何らかの異常が検出された場合には(ステップS21のNo)、運転制御部25によりエレベータの運転が休止される(ステップS17)。異常が検出されなかった場合には(ステップS21のYes)、リセット部26によりPS波感知器101がリセットされ、エレベータの通常運転が再開されることになる(ステップS25)。
このように第1の実施形態によれば、エレベータに電子式のPS波感知器101が用いられている場合において、PS波感知器101の駆動信号を用いて停電中にPS波感知器101が駆動状態にあったか否かを判断することができる。また、PS波感知器101が駆動状態になかった場合には診断運転により異常の有無を確認することで、停電中の地震を検出できない状態で不用意に通常運転に切り替えてしまう危険性を回避できるものである。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、現在の日時を示すカレンダ情報を利用して、停電中のPS波感知器101の駆動状態を判断するものである。
図5は第2の実施形態におけるエレベータの制御装置5内の機能構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態における図2の構成と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
第2の実施形態では、制御装置5に駆動判断部20bが設けられている。この駆動判断部20bは、現在の日時を示すカレンダ情報を出力するカレンダ情報管理部27を用いて、停電中のPS波感知器101の駆動状態を判断する。
すなわち、駆動判断部20bは、カレンダ情報管理部27から出力されるカレンダ情報に基づいて停電の発生から復旧までの時間t1を算出する。この時間t1がバッテリ103の電力でPS波感知器101を駆動可能な時間t2より短い場合に、駆動判断部20bは、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったと判断する。一方、時間t1が時間t2より長い場合には、駆動判断部20bは、停電中にバッテリ103の電力がなくなり、PS波感知器101が駆動状態になかったと判断する。
次に、第2の実施形態の処理動作について説明する。
図3で説明したように、停電から復旧した際に、PS波感知器101の信号出力状態をチェックし、S波高Gal信号もS波低Gal信号も出力されていない場合に、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったか否かを判断する(ステップS22)。
ここで、第2の実施形態では、図6のフローチャートに示すような駆動判断処理が実行される。
すなわち、駆動判断部20bにおいて、まず、カレンダ情報管理部27から出力されるカレンダ情報から停電が発生した日時と停電から復旧した日時が求められ、これらの日時に基づいて停電から復旧までの時間t1が算出される(ステップB11)。また、予め与えられているバッテリ103の容量とPS波感知器101の消費電力との関係からPS波感知器101を駆動可能な時間t2が算出される(ステップB12)。
そして、時間t1と時間t2を比較した結果、t1<t2であった場合には(ステップB13のYes)、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったと判断される(ステップB14)。一方、t1≧t2であった場合には(ステップB13のNo)、停電中にバッテリ103の電力がなくなり、PS波感知器101が駆動状態になかったと判断される(ステップB15)。
その他の処理については上記第1の実施形態と同様であるため、その詳しい説明は省略するものとする。
このように第2の実施形態によれば、停電の継続時間(t1)とバッテリ電力によるPS波感知器101の駆動可能時間(t2)とを比較することでも、停電中におけるPS波感知器101の駆動状態を判断できる。したがって、PS波感知器101が駆動状態になかった場合には診断運転により異常の有無を確認することで、停電中の地震を検出できない状態で不用意に通常運転に切り替えてしまう危険性を回避できる。
また、第2の実施形態では、上記第1の実施形態の方法と比べると、PS波感知器101の仕様により駆動信号を入力できない場合であっても、停電中におけるPS波感知器101の駆動状態を判断できるといった利点がある。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、停電復旧時のバッテリ電圧から停電中のPS波感知器101の駆動状態を判断するものである。
図7は第3の実施形態におけるエレベータの制御装置5内の機能構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態における図2の構成と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
第3の実施形態では、制御装置5に駆動判断部20cが設けられている。この駆動判断部20cは、停電から復旧した際に、バッテリ103の充電を遮断した状態でバッテリ電圧Vbatを確認するバッテリ電圧確認部28を備える。
すなわち、駆動判断部20cは、このバッテリ電圧確認部28によって確認された停電復旧時のバッテリ電圧Vbatと予め設定されたPS波感知器101を駆動可能な最低電圧Vtとを比較する。その結果、バッテリ電圧Vbatが最低電圧Vtよりも高い場合には、駆動判断部20cは、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったと判断する。一方、バッテリ電圧Vbatが最低電圧Vtよりも低い場合には、駆動判断部20cは、停電中にバッテリ103の電力がなくなり、PS波感知器101が駆動状態になかったと判断する。
次に、第3の実施形態の処理動作について説明する。
図3で説明したように、停電から復旧した際に、PS波感知器101の信号出力状態をチェックし、S波高Gal信号もS波低Gal信号も出力されていない場合に、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったか否かを判断する(ステッS22)。
ここで、第3の実施形態では、図8のフローチャートに示すような駆動判断処理が実行される。
すなわち、駆動判断部20cにおいて、まず、バッテリ103の充電を遮断した状態で、バッテリ電圧確認部28を通じて停電復旧時のバッテリ電圧Vbatが求められる(ステップC11)。
そして、バッテリ電圧Vbatと最低電圧Vtとを比較した結果、Vbat>Vtの場合には(ステップC12のYes)、停電中にバッテリ103の電力でPS波感知器101が駆動状態にあったものと判断される(ステップC13)。一方、Vbat≦Vtの場合には(ステップC12のNo)、停電中にバッテリ103の電力がなくなり、PS波感知器101が駆動状態になかったものと判断される(ステップC14)。
その他の処理については上記第1の実施形態と同様であるため、その詳しい説明は省略するものとする。
このように第3の実施形態によれば、停電復旧時のバッテリ電圧(Vbat)とPS波感知器101を駆動可能な最低電圧(Vt)とを比較することでも、停電中におけるPS波感知器101の駆動状態を判断できる。したがって、PS波感知器101が駆動状態になかった場合には診断運転により異常の有無を確認することで、停電中の地震を検出できない状態で不用意に通常運転に切り替えてしまう危険性を回避できる。
また、第3の実施形態では、上記第1の実施形態の方法と比べると、PS波感知器101の仕様により駆動信号を入力できない場合であっても、停電中におけるPS波感知器101の駆動状態を判断できるといった利点がある。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、電子式の地震感知器を備えた場合において、停電中に地震が発生しても適切に対応することのできるエレベータの制御装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…巻上機、2…乗りかご、3…メインロープ、4…吊り合い重り、5…制御装置、6…テールコード、7…コンペンロープ、8…コンペンシーブ、9…昇降路、10…ピット、11…乗り場、20a〜20c…駆動判断部、21…主電源、22…バッテリ充電制御部、23…駆動信号確認部、24…運転指令出力部、25…運転制御部、26…リセット部、27…カレンダ情報管理部、28…バッテリ電圧確認部、101…PS波感知器、102…感知器電源装置、103…バッテリ、104…変圧器、105…電源制御器。

Claims (5)

  1. 地震動のP波とS波を検出可能な電子式の地震感知器と、停電時に上記地震感知器に電力を供給するためのバッテリとを備えたエレベータの制御装置において、
    上記地震感知器が地震を検出していない状態で停電から復旧した際に、停電中に上記バッテリの電力で上記地震感知器が駆動状態にあったか否かを判断する駆動判断手段と、
    この駆動判断手段により停電中に上記地震感知器が駆動状態になかったと判断された場合に診断運転指令を出力する運転指令出力手段と、
    この運転指令出力手段から出力された診断運転指令により診断運転を実行して異常の有無を確認し、異常なしの場合に通常運転を再開し、異常ありの場合に運転休止とする運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 停電から復旧した際に、上記地震感知器への電源供給を上記バッテリの電源から通常電源に切り替える前に、上記地震感知器から出力される駆動信号の有無を確認する駆動信号確認手段を備え、
    上記駆動判断手段は、
    上記駆動信号確認手段によって上記地震感知器の駆動信号が確認された場合に停電中に上記バッテリの電力で上記地震感知器が駆動状態にあったと判断し、上記駆動信号確認手段によって上記地震感知器の駆動信号が確認されなかった場合に停電中に上記バッテリの電力がなくなり、上記地震感知器が駆動状態になかったと判断することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 現在の日時を示すカレンダ情報を出力するカレンダ情報管理手段を備え、
    上記駆動判断手段は、
    上記カレンダ情報管理手段から出力されるカレンダ情報に基づいて停電の発生から復旧までの第1の時間を算出し、上記第1の時間が上記バッテリの電力で上記地震感知器を駆動可能な第2の時間より短い場合に停電中に上記バッテリの電力で上記地震感知器が駆動状態にあったと判断し、上記第1の時間が上記第2の時間より長い場合に停電中に上記バッテリの電力がなくなり、上記地震感知器が駆動状態になかったと判断することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  4. 停電から復旧した際に、上記バッテリの充電を遮断した状態で上記バッテリの電圧を確認するバッテリ電圧確認手段を備え、
    上記駆動判断手段は、
    上記バッテリ電圧確認手段によって確認された停電復旧時の上記バッテリの電圧と上記地震感知器を駆動可能な最低電圧とを比較し、上記バッテリの電圧が上記最低電圧よりも高い場合には停電中に上記バッテリの電力で上記地震感知器が駆動状態にあったと判断し、上記バッテリの電圧が上記最低電圧よりも低い場合には停電中に上記バッテリの電力がなくなり、上記地震感知器が駆動状態になかったと判断することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  5. 上記地震感知器は、
    地震を検出した場合にその検出状態をラッチする機能を備えており、
    上記運転制御手段は、
    上記駆動判断手段により停電中に上記地震感知器が駆動状態にあったと判断された場合には、上記地震感知器にラッチされた地震検出信号に基づいて運転を制御することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
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