JP2013215940A - インクジェット描画方法および記録物 - Google Patents

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武俊 籠瀬
Masaya Shibatani
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英和 森山
Toshiyuki Kobayashi
敏之 小林
Hironori Nakane
博紀 中根
Naoyuki Toyoda
直之 豊田
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Abstract

【課題】光沢感、耐擦性に優れたパターンを形成することが可能なインクジェット描画方法を提供すること、光沢感、耐擦性に優れたパターンを備えた記録物を提供すること。
【解決手段】本発明のインクジェット描画方法は、金属粒子と、重合性化合物とを含む紫外線硬化型インクジェット用組成物を用いてパターンを形成するインクジェット描画方法であって、前記紫外線硬化型インクジェット用組成物を、インクジェット方式により記録媒体に付与する組成物付与工程と、波長350nm以上450nm以下の紫外線を照射することにより、前記重合性化合物を重合させる重合工程と、を有し、前記紫外線の照射強度が、500mW/cm以上であり、前記紫外線の照射エネルギーが、200mJ/cm以上2000mJ/cm以下であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット描画方法および記録物に関するものである。
従来から、光沢感のある外観を呈する装飾品の製造方法として、金属めっきや、金属箔を用いた箔押し印刷、金属箔を用いた熱転写等が用いられてきた。
しかし、これらの方法では、微細なパターンを形成することや、曲面部への適用が困難であるといった問題があった。
他方、顔料または染料を含む組成物による記録媒体への記録方法として、インクジェット法による記録方法が用いられている。インクジェット法では、微細なパターンの形成や、曲面部への記録にも好適に適用できるという点で優れている。また、近年、インクジェット法において、耐擦性、耐水性、耐溶剤性等を特に優れたものとするため等に、紫外線を照射すると硬化する組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、紫外線硬化型インクジェット用インクでは、顔料や染料の代わりに、金属粉末を適用しようとした場合、当該金属が本来有している光沢感(高い輝度、明度)等の特性を十分に発揮させることができないという問題点があった。また、金属粉末が入ることによって、パターン中に紫外線が十分に照射されず、耐擦性が低下するといった問題があった。
また、金属顔料を含有する光硬化型インク組成物が知られている(例えば、特許文献2)しかしながら、インクを硬化するために照射する紫外線の照射強度や照射エネルギーによっては、記録物の光沢感や耐擦性が得られなかった。
特開2009−57548号公報 特開2009−91550号公報
本発明の目的は、光沢感、耐擦性に優れたパターンを形成することが可能なインクジェット描画方法を提供すること、光沢感、耐擦性に優れたパターンを備えた記録物を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のインクジェット描画方法は、金属粒子と、重合性化合物とを含む紫外線硬化型インクジェット用組成物を用いてパターンを形成するインクジェット描画方法であって、
前記紫外線硬化型インクジェット用組成物を、インクジェット方式により記録媒体に付与する組成物付与工程と、
波長350nm以上450nm以下の紫外線を照射することにより、前記重合性化合物を重合させる重合工程と、を有し、
前記紫外線の照射強度が500mW/cm以上であり、前記紫外線の照射エネルギーが、200mJ/cm以上2000mJ/cm以下であることを特徴とする。
これにより、光沢感、耐擦性に優れたパターンを形成することが可能なインクジェット描画方法を提供することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記紫外線の照射強度が1000mW/cm以上であることが好ましい。
これにより、光沢感、耐擦性に特に優れたパターンを形成することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記紫外線の照射は、前記紫外線硬化型インクジェット用組成物を記録媒体に付与した直後から、50ms以上500ms以下後に開始されることが好ましい。
これにより、パターン表面に金属粒子をより効果的に配列させることができ、光沢感に特に優れるとともに、耐擦性にも優れたパターンを形成することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記金属粒子は、鱗片状であることが好ましい。
これにより、光沢感、耐擦性に特に優れたパターンを形成することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記金属粒子は、アルミニウムを含むことが好ましい。
これにより、光沢感、耐擦性に特に優れたパターンを形成することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記金属粒子の平均厚さは、10nm以上100nm以下であることが好ましい。
これにより、光沢感、耐擦性に優れたパターンをより容易に形成することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記金属粒子の50%平均粒子径は、0.5μm以上3μm以下であることが好ましい。
これにより、光沢感、耐擦性に優れたパターンをより容易に形成することができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記紫外線硬化型インクジェット用組成物は、前記重合性化合物として、2官能以上の(メタ)アクリレートを紫外線硬化型インクジェット用組成物の15〜70質量%含むことが好ましい。
これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性を優れたものとしつつ、インクジェット法による吐出後の紫外線硬化型インクジェット用組成物の反応性を特に優れたものとし、記録物の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、形成されるパターンの耐擦性等を特に優れたものとすることができる。また、金属粒子をより好適に配置させることができ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記紫外線硬化型インクジェット用組成物は、前記重合性化合物として、フェノキシエチルアクリレート、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、および、4−ヒドロキシブチルアクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含むものであることが好ましい。
これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性を優れたものとしつつ、インクジェット法による吐出後の紫外線硬化型インクジェット用組成物の反応性を特に優れたものとし、記録物の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、形成されるパターンの耐擦性等を特に優れたものとすることができる。また、金属粒子をより好適に配置させることができ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
本発明のインクジェット描画方法では、前記紫外線硬化型インクジェット用組成物は、前記重合性化合物として、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートおよび/またはアミノアクリレートを含むものであることが好ましい。
これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性をより優れたものとしつつ、形成されるパターンの耐擦性等をさらに優れたものとすることができる。また、金属粒子をより好適に配置させることができ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
本発明の記録物は、本発明の方法を用いて描画されたパターンを備えたことを特徴とする。
これにより、光沢感、耐擦性に優れたパターンを備えた記録物を提供することができる。
記録物の製造に用いる液滴吐出装置を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
《インクジェット描画方法》
まず、本発明のインクジェット描画方法について説明する。
図1は、記録物の製造に用いる液滴吐出装置を示す斜視図である。
本発明のインクジェット描画方法は、金属粒子と、重合性化合物とを含む紫外線硬化型インクジェット用組成物を、インクジェット方式により記録媒体に付与する組成物付与工程(1a)と、波長350nm以上450nm以下の紫外線を照射することにより、前記重合性化合物を重合させる重合工程(1b)とを有する。
ところで、従来から、光沢感のある外観を呈する装飾品の製造方法として、金属めっきや、金属箔を用いた箔押し印刷、金属箔を用いた熱転写等が用いられてきた。
しかし、これらの方法では、微細なパターンを形成することや、曲面部への適用が困難であるといった問題があった。
他方、顔料または染料を含む組成物による記録媒体への記録方法として、インクジェット法による記録方法が用いられている。インクジェット法では、微細なパターンの形成や、曲面部への記録にも好適に適用できるという点で優れている。また、近年、インクジェット法において、耐擦性、耐水性、耐溶剤性等を特に優れたものとするため等に、紫外線を照射すると硬化する組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)が用いられている。
しかしながら、紫外線硬化型インクジェット用インクでは、顔料や染料の代わりに、金属粉末を適用しようとした場合、当該金属が本来有している光沢感(高い輝度、明度)等の特性を十分に発揮させることができないという問題点があった。また、金属粉末が入ることによって、パターン中に紫外線が十分に照射されず、耐擦性が低下するといった問題があった。
そこで、本発明者らは、上記問題に鑑み、鋭意検討した結果、上記重合工程における紫外線の照射強度を500mW/cm以上、かつ、紫外線の照射エネルギーを200mJ/cm以上2000mJ/cm以下とすることにより、上記問題を解決することができることを見出した。すなわち、本発明は、重合工程における紫外線の照射強度を500mW/cm以上とし、かつ、紫外線の照射エネルギーを200mJ/cm以上2000mJ/cm以下とすることに特徴を有し、当該特徴により、光沢感、耐擦性に優れたパターンを形成することができる。
以下、各工程について詳細に説明する。
<組成物付与工程>
まず、金属粒子と、重合性化合物とを含む紫外線硬化型インクジェット用組成物2を、インクジェット方式により記録媒体11に付与する(1a)。
インクジェット法の方式(液滴吐出方式)としては、例えば、ピエゾ方式や、インクを加熱して発生した泡(バブル)によりインクを吐出させる方式等を用いることができるが、紫外線硬化型インクジェット用組成物2の変質のし難さ等の観点から、ピエゾ方式が好ましい。
以下の説明では、紫外線硬化型インクジェット用組成物の吐出は、図1に示すような液滴吐出装置を用いて行うものとして説明する。
図1に示すように、本工程で用いる液滴吐出装置100は、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を保持するタンク101と、チューブ110と、チューブ110を介してタンク101から紫外線硬化型インクジェット用組成物2が供給される吐出走査部102とを備える。吐出走査部102は、複数の液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)をキャリッジに搭載してなる液滴吐出手段103と、液滴吐出手段103の位置を制御する第1位置制御装置104(移動手段)と、記録媒体(基材)11を保持するステージ106と、ステージ106の位置を制御する第2位置制御装置108(移動手段)と、制御手段112とを備えている。タンク101と、液滴吐出手段103における複数の液滴吐出ヘッドとは、チューブ110で連結されており、タンク101から複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれに紫外線硬化型インクジェット用組成物2が圧縮空気によって供給される。
第1位置制御装置104は、制御手段112からの信号に応じて、液滴吐出手段103をX軸方向、およびX軸方向に直交するZ軸方向に沿って移動させる。さらに、第1位置制御装置104は、Z軸に平行な軸の回りで液滴吐出手段103を回転させる機能も有する。本実施形態では、Z軸方向は、鉛直方向(つまり重力加速度の方向)に平行な方向である。第2位置制御装置108は、制御手段112からの信号に応じて、X軸方向およびZ軸方向の双方に直交するY軸方向に沿ってステージ106を移動させる。さらに、第2位置制御装置108は、Z軸に平行な軸の回りでステージ106を回転させる機能も有する。
ステージ106は、X軸方向とY軸方向との双方に平行な平面を有する。また、ステージ106は、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を付与すべき記録媒体11をその平面上に固定、または保持できるように構成されている。
上述のように、液滴吐出手段103は、第1位置制御装置104によってX軸方向に移動させられる。一方、ステージ106は、第2位置制御装置108によってY軸方向に移動させられる。つまり、第1位置制御装置104および第2位置制御装置108によって、ステージ106に対する液滴吐出ヘッドの相対位置が変わる(ステージ106に保持された記録媒体11と、液滴吐出手段103とが相対的に移動する)。
制御手段112は、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を吐出すべき相対位置を表す吐出データを外部情報処理装置から受け取るように構成されている。
上記のような液滴吐出装置100を用いて、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を記録媒体11に付与する。上記のような装置を用いることにより、記録媒体11の所望の部位に、効率よくかつ選択的に紫外線硬化型インクジェット用組成物2を付与することができる。なお、図示の構成では、液滴吐出装置100は、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を保持するタンク101、チューブ110等を1色分しか有していないが、これらの部材を、複数種の紫外線硬化型インクジェット用組成物2の分だけ有するものであってもよい。また、記録物の製造においては、複数種の紫外線硬化型インクジェット用組成物2に対応する複数の液滴吐出装置100を用いてもよい。
なお、本発明では、液滴吐出ヘッドは、駆動素子として、ピエゾ素子を用いるものであっても、静電アクチュエータを用いるものであってもよい。また、液滴吐出ヘッドは、駆動素子として電気熱変換素子を用い、この電気熱変換素子による材料の熱膨張を利用して紫外線硬化型インクジェット用組成物を吐出する構成であってもよい。
紫外線硬化型インクジェット用組成物については、後に詳述する。
<重合工程>
次に、紫外線を照射することにより、記録媒体11に付与された紫外線硬化型インクジェット用組成物2を構成する重合性化合物を硬化させ印刷部(パターン)を得る(1b)。これにより、記録物が得られる。
上述したように、本工程では、記録媒体11に付与された紫外線硬化型インクジェット用組成物2に対して、波長350nm以上450nm以下の紫外線を、照射強度が500mW/cm以上、かつ、照射エネルギーが200mJ/cm以上2000mJ/cm以下となるように照射する。
このような構成とすることにより、金属粒子をパターン表面に効率よく配列させつつ、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を効果的に硬化させることができる。その結果、光沢感、耐擦性に優れたパターンを形成することができる。
このように本発明では、紫外線の照射強度が500mW/cm以上であるが、1000mW/cm以上であるのが好ましく、上限は2000mW/cm以下であるのがより好ましい。これにより、記録物の外観や光沢度の光沢感をより顕著なものとすることができる。また、本発明では、紫外線の照射エネルギーが200mJ/cm以上2000mJ/cm以下であるが、200mJ/cm以上1000mJ/cm以下であるのがより好ましく、200mJ/cm以上600mJ/cm以下であるのがさらに好ましい。これにより、本発明の効果、特に耐擦性をより顕著なものとすることができる。
また、紫外線の照射は、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を記録媒体11に付与した直後から、50ms以上500ms以下後に開始されるのが好ましく、200ms以上500ms以下後に開始されるのがより好ましい。これにより、パターン表面に金属粒子をより効果的に配列させることができ、光沢感に特に優れるとともに、耐擦性にも優れたパターンを形成することができる。
紫外線源としては、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ、紫外線発光ダイオード(UV−LED)、紫外線レーザダイオード(UV−LD)等を用いることができる。中でも、小型、高寿命、高効率、低コストの観点から、紫外線発光ダイオード(UV−LED)および紫外線レーザダイオード(UV−LD)が好ましい。
なお、本工程は、磁力を作用させつつ行ってもよい。これにより、前記配列工程で配列させた粉末の配列状態を乱すことなく、紫外線硬化型インクジェット用組成物2を硬化させることができ、より確実に記録物の光沢感を特に優れたものとすることができる。
《紫外線硬化型インクジェット用組成物》
以下、本発明で用いる紫外線硬化型インクジェット用組成物について詳細に説明する。
<金属粒子>
上述したように、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、金属粒子(金属粉末)を含んでいる。本明細書において、金属粒子とは、少なくとも表面が金属材料で構成されている粒子をいう。
金属粒子を構成する金属材料としては、特に限定されないが、アルミニウムを用いるのが好ましい。これにより、最終的に得られる記録物において、粉末をより好適に配置させることができる。また、アルミニウムは、一般に、それ自体が、特に優れた金属光沢を有するものである。したがって、金属粒子がアルミニウムで構成されたものであると、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
金属粒子は、球状、円形状、楕円形状、針状、鱗片状等、いかなる形状のものであってもよいが、鱗片状であるのが好ましい。これにより、記録媒体上において、紫外線硬化型インクジェット用組成物を構成する金属粒子をより好適に配列させることができ、形成されるパターンの光沢感をより優れたものとすることができる。
本発明において、鱗片状とは、平板状、湾曲板状等のように、所定の角度から観察した際(平面視した際)の面積が、当該観察方向と直交する角度から観察した際の面積よりも大きい形状のことをいい、特に、投影面積が最大となる方向から観察した際(平面視した際)の面積S[μm]と、当該観察方向と直交する方向のうち観察した際の面積が最大となる方向から観察した際の面積S[μm]に対する比率(S/S)が、好ましくは2以上であり、より好ましくは5以上であり、さらに好ましくは8以上である。この値としては、例えば、任意の10個の粒子について観察を行い、これらの粒子についての算出される値の平均値を採用することができる。
なお、鱗片状の金属粒子は、いかなる方法で製造されたものであってもよいが、気相成膜法により金属で構成された膜を形成し、その後、当該膜を粉砕することにより得られたものであるのが好ましい。これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物を用いて形成されるパターンにおいて、金属が本来有している光沢感等をより効果的に表現させることができる。また、各金属粒子間での特性のばらつきを抑制することができる。
このような方法を用いて金属粒子を製造する場合、例えば、基材上に、金属で構成された膜の形成(成膜)を行うことにより、金属粒子を好適に製造することができる。前記基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム等を用いることができる。また、基材は、成膜面に離型剤層を有するものであってもよい。
また、前記粉砕は、液体中において、前記膜に超音波振動を付与することにより行われるものであるのが好ましい。これにより、上述したような粒径の第1の粒子を容易かつ確実に得ることができるとともに、各粒子間での大きさ、形状、特性のばらつきの発生を抑制することができる。
また、上記のような方法で、粉砕を行う場合、前記液体としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トルエン、キシレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、シクロヘキシルベンゼン等の炭化水素系化合物、またエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサン等のエーテル系化合物、さらにプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノン、アセトニトリル等の極性化合物を好適に用いることができる。このような液体を用いることにより、金属粒子の不本意な酸化等を防止しつつ、金属粒子の生産性を特に優れたものとし、また、各金属粒子間での大きさ、形状、特性のばらつきを特に小さいものとすることができる。
金属粒子の平均厚さは、10nm以上100nm以下であるのが好ましく、15nm以上50nm以下であるのがより好ましい。これにより、液滴吐出装置の液滴吐出ヘッドの不本意な目詰まりをより効果的に防止し、吐出安定性を特に優れたものとすることができる。また、形成されるパターンの光沢感、高級感をより優れたものとすることができるとともに、耐擦性も特に優れたものとすることができる。
また、金属粒子の50%平均粒子径は、0.5μm以上3μm以下であるのが好ましく、0.8μm以上1.8μm以下であるのがより好ましい。これにより、液滴吐出装置の液滴吐出ヘッドの不本意な目詰まりをより効果的に防止し、吐出安定性を特に優れたものとすることができる。また、形成されるパターンの光沢感、高級感をより優れたものとすることができるとともに、耐擦性も特に優れたものとすることができる。
<重合性化合物>
紫外線硬化型インクジェット用組成物は、紫外線の照射により重合し、硬化する成分である重合性化合物を含むものである。このような成分を含むことにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物を用いて製造される記録物の耐擦性、耐水性、耐溶剤性等を優れたものとすることができる。また、重合性化合物が硬化することにより上述したように配列(配向)した金属粒子を固定することができるため、記録物の光沢感を安定的に優れたものとすることができる。
重合性化合物は、液状をなすものであり、紫外線硬化型インクジェット用組成物において、粉末を分散する分散媒として機能するものであるのが好ましい。これにより、別途、記録物の製造過程において除去(蒸発)される分散媒を用いる必要がなく、記録物の製造においても、分散媒を除去する工程を設ける必要がないため、記録物の生産性を特に優れたものとすることができる。また、分散媒として一般に有機溶媒として用いられているものを使用する必要がないため、揮発性有機化合物(VOC)の問題の発生を防止することができる。また、重合性化合物を含むことにより、様々な記録媒体(基材)に対する、紫外線硬化型インクジェット用組成物を用いて形成される印刷部の密着性を優れたものとすることができる。すなわち、重合性化合物を含むことにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、メディア対応性に優れたものとなる。
重合性化合物としては、紫外線の照射により重合する成分であればよく、例えば、各種モノマー、各種オリゴマー(ダイマー、トリマー等を含む)等を用いることができるが、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物として、少なくともモノマー成分を含むものであるのが好ましい。モノマーは、オリゴマー成分等に比べて、一般に、低粘度の成分であるため、紫外線硬化型インクジェット用組成物の吐出安定性を特に優れたものとする上で有利である。
重合性化合物としてのモノマーとしては、例えば、イソボニルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタアクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、PO変性ノニルフェノールアクリレート、EO変性ノニルフェノールアクリレート、EO変性2エチルヘキシルアクリレート、EO変性ノニルフェノールアクリレート、フェニルグリシジルエーテルアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、EO変性フェノールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、EO変性フェノールアクリレート、EO変性クレゾールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、ジプロピレングリコールアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、1.9−ノナンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ビスフェノールA EO変性ジアクリレート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコール200ジアクリレート、ポリエチレングリコール300ジアクリレート、ネオペンチルグリコールヒドロキシピパレートジアクリレート、2−エチル−2−ブチル−プロパンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコール400ジアクリレート、ポリエチレングリコール600ジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ビスフェノールA EO変性ジアクリレート、ビスフェノールA EO変性ジアクリレート、ビスフェノールA EO変性ジアクリレート、PO変性ビスフェノールAジアクリレート、EO変性水添ビスフェノールAジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、グリセリンPO付加トリアクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル等が挙げられる。中でも、4−ヒドロキシブチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチルが好ましい。
特に、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物として、2官能以上の(メタ)アクリレートをインク組成物の15〜70質量%含むものであるのが好ましく、20〜70質量%含むことがより好ましく、20〜50質量%含むことがさらに好ましい。これにより、記録物の光沢感を一層優れたものとできる。2官能以上の(メタ)アクリレートとしては、(メタ)アクリレート基を分子中に2個以上有するモノマーがあげられ、上記の種々のモノマーのうち(メタ)アクリレート基を分子中に2個以上有するモノマーが使用でき、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジメチロールトリシクロデカンのいずれかを骨格に有する2官能(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールを骨格に有する3あるいは4官能(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールを骨格に有する5あるいは6官能(メタ)アクリレートが、光沢感、硬化性、耐擦性の点で、好ましく使用できる。
特に、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物として、フェノキシエチルアクリレートを含むものであるのが好ましい。これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性を優れたものとしつつ、インクジェット法による吐出後の紫外線硬化型インクジェット用組成物の反応性を特に優れたものとし、記録物の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、形成されるパターンの耐擦性等を特に優れたものとすることができる。また、金属粒子をより好適に配置させることができ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
また、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物として、フェノキシエチルアクリレート、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、および、4−ヒドロキシブチルアクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含むものであるのが好ましい。これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性を優れたものとしつつ、インクジェット法による吐出後の紫外線硬化型インクジェット用組成物の反応性を特に優れたものとし、記録物の生産性を特に優れたものとすることができるとともに、形成されるパターンの耐擦性等を特に優れたものとすることができる。また、金属粒子をより好適に配置させることができ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
また、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物として、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートおよび/またはアミノアクリレートを含むのが好ましい。これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性をより優れたものとしつつ、形成されるパターンの耐擦性等をさらに優れたものとすることができる。また、金属粒子をより好適に配置させることができ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
また、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物として、モノマー以外に、オリゴマーを含むものとしてもよい。特に多官能のオリゴマーを含むものであるのが好ましい。これにより、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性を優れたものとしつつ、形成されるパターンの耐擦性等を特に優れたものとすることができる。なお、本発明では、重合性化合物の中でも、分子の骨格中に繰り返し構造を有し、分子量が600以上のものをオリゴマーと呼ぶ。オリゴマーとしては、繰り返し構造がウレタンであるウレタンオリゴマー、繰り返し構造がエポキシであるエポキシオリゴマー等が好ましく用いられる。
<その他の成分>
本実施の形態に係る紫外線硬化型インクジェット用組成物は、上述した以外の成分(その他の成分)を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、光重合開始剤、スリップ剤(レベリング剤)、分散剤、重合促進剤、重合禁止剤、浸透促進剤、湿潤剤(保湿剤)、着色剤、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、増粘剤、増感剤(増感色素)等が挙げられる。
光重合開始剤は、紫外線照射によってラジカルやカチオン等の活性種を発生し、上記重合性化合物の重合反応を開始させるものであれば特に制限されない。光重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤や光カチオン重合開始剤を使用することができるが、光ラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。光重合開始剤を用いる場合、当該光重合開始剤は、紫外線領域に吸収ピークを有していることが好ましい。
光ラジカル重合開始剤としては、例えば、芳香族ケトン類、アシルホスフィンオキサイド化合物、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物(チオキサントン化合物、チオフェニル基含有化合物等)、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、アルキルアミン化合物等が挙げられる。
これらの中でも、重合性化合物への溶解性および硬化性の観点から、アシルホスフィンオキサイド化合物およびチオキサントン化合物から選択される少なくとも1種が好ましく、アシルホスフィンオキサイド化合物およびチオキサントン化合物を併用することがより好ましい。
光ラジカル重合開始剤の具体例としては、アセトフェノン、アセトフェノンベンジルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、べンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、2,4−ジエチルチオキサントン、およびビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド等が挙げられ、これらのうちから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線硬化型インクジェット用組成物中における光重合開始剤の含有量は、0.5wt%以上10wt%以下であるのが好ましい。光重合開始剤の含有量が前記範囲であると、紫外線硬化速度が十分大きく、且つ、光重合開始剤の溶け残りや光重合開始剤に由来する着色がほとんどない。
紫外線硬化型インクジェット用組成物がスリップ剤を含むものであると、レベリング作用により記録物の表面が平滑になり、耐擦性が向上する。
スリップ剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル変性シリコーンやポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤を用いることができ、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンまたはポリエステル変性ポリジメチルシロキサンを用いることが好ましい。
紫外線硬化型インクジェット用組成物が分散剤を含むものであると、金属粒子の分散性を優れたものとすることができ、紫外線硬化型インクジェット用組成物の保存安定性、吐出安定性を特に優れたものとすることができる。分散剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリオキシアルキレンポリアルキレンポリアミン、ビニル系ポリマーおよびコポリマー、アクリル系ポリマーおよびコポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、アミノ系ポリマー、含珪素ポリマー、含硫黄ポリマー、含フッ素ポリマー、エポキシ樹脂等が挙げられる。
また、紫外線硬化型インクジェット用組成物は、記録物の製造工程において除去される(蒸発する)有機溶剤を含まないものであるのが好ましい。これにより、揮発性有機化合物(VOC)の問題の発生を効果的に防止することができる。
本発明で用いる紫外線硬化型インクジェット用組成物の室温(20℃)での粘度は、20mPa・s以下であるのが好ましく、3mPa・s以上15mPa・s以下であるのがより好ましい。これにより、インクジェット法による液滴吐出を好適に行うことができる。
《記録物》
次に、本発明の記録物について説明する。
本発明の記録物は、上述したような方法を用いて形成されたパターンを備えたものである。このような記録物は、光沢感、意匠性に優れたパターン(パターン)を有するものである。
また、上述したように、本発明に係る紫外線硬化型インクジェット用組成物は、重合性化合物を含むものであり、記録媒体に対する密着性に優れるものである。このように、本発明に係る紫外線硬化型インクジェット用組成物は記録媒体に対する密着性に優れるものであるため、記録媒体は、いかなるものであってもよく、吸収性または非吸収性のいずれを用いてもよく、例えば、紙(普通紙、インクジェット用専用紙等)、プラスチック材料、金属、セラミックス、木材、貝殻等を用いることができる。
本発明の記録物は、いかなる用途のものであってもよく、例えば、装飾品やそれ以外に適用されるものであってもよい。本発明の記録物の具体例としては、コンソールリッド、スイッチベース、センタークラスタ、インテリアパネル、エンブレム、センターコンソール、メーター銘板等の車両用内装品、各種電子機器の操作部(キースイッチ類)、装飾性を発揮する装飾部、指標、ロゴ等の表示物等が挙げられる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
[1]インクジェット用組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)の製造
(調製例1)
まず、表面が平滑なポリエチレンテレフタレート製のフィルム(表面粗さRaが0.02μm以下)を用意した。次に、このフィルムの一方の面の全体にシリコーンオイルを塗布した。次に、シリコーンオイルを塗布した面側に、蒸着法により、Alで構成された膜を順次形成した。次に、Al膜が形成されたポリエチレンテレフタレート製のフィルム(基材)を、ジエチレングリコールジエチルエーテルで構成された液体中に入れ、超音波振動を付与した。これにより、Alで構成された鱗片状の金属粒子が得られた。金属粒子の50%平均粒径は0.5μmであった。また、金属粒子の平均厚さは、10nmであった。
その後、得られた金属粒子を、フェノキシエチルアクリレート、アクリル酸2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、ジプロピレングリコールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、光重合開始剤としてのIrgacure819(チバ・ジャパン社製)、光重合開始剤としてのSpeedcure TPO(ACETO社製)、光重合開始剤としてのSpeedcure DETX(Lambson社製)、レベリング剤としてのUV−3500(ビックケミー社製)、および、重合禁止剤としてのp−メトキシフェノールと混合することにより、インクジェット用組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)を得た。
(調製例2〜6)
インクジェット用組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)の調製に用いる原料の種類・比率、および、金属粒子の製造条件を変更することにより、表1に示すような組成となるようにした以外は、前記調製例1と同様にしてインクジェット用組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)を製造した。調製例6は、金属粒子として、球状の物を使用した。
前記各調製例について、インクジェット用組成物の組成を、表1にまとめて示した。なお、表中、フェノキシエチルアクリレートを「PEA」、アクリル酸2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルを「VEEA」、ジプロピレングリコールジアクリレートを「DPGDA」、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを「DPEHA」、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートを「DMCDDA」、Irgacure 819(チバ・ジャパン社製)を「ic819」、Speedcure TPO(ACETO社製)を「scTPO」、Speedcure DETX(Lambson社製)を「scDETX」、UV−3500(ビックケミー社製)を「UV3500」、p−メトキシフェノールを「pMP」で示した。また、各インクジェット用組成物中に含まれるそれぞれ任意の10個の金属粒子について観察を行い、投影面積が最大となる方向から観察した際(平面視した際)の面積S[μm]と、当該観察方向と直交する方向のうち観察した際の面積が最大となる方向から観察した際の面積S[μm]に対する比率(S/S)を求め、これらの平均値を、表1にあわせて示した。また、振動式粘度計を用いて、JIS Z8809に準拠して測定された前記各調製例のインクジェット用組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)の20℃における粘度は、いずれも、3mPa・s以上15mPa・s以下の範囲内の値であった。
Figure 2013215940
[2]記録物の製造
(実施例1)
製造直後の調製例1のインクジェット用組成物(紫外線硬化型インクジェット用組成物)を用いて、それぞれ、以下のようにして、記録物としてのインテリアパネルを製造した。
まず、製造直後のインクジェット用組成物をインクジェット装置に投入した。
その後、ポリカーボネート(旭硝子社製、カーボグラス ポリッシュ 2mm厚)を用いて成形した曲面部を有する記録媒体上に、所定のパターンで、インクジェット用組成物を吐出した(組成物付与工程)。
記録媒体への付与直後から300ms後に、395nmの波長に極大値を有するスペクトルの紫外線を、照射強度500mW/cmで4秒間照射し、記録媒体上のインクジェット用組成物を硬化させ、パターンを形成し、記録物を得た。紫外線の照射エネルギーは、2000mJ/cmであった。
上記のような方法を用いて、10個の記録物を製造した。光源は、UV−LED(Phoseon社製、Firefly)を使用した。照射強度は、紫外線強度計UM−10、受光部UM−400(いずれもコニカミノルタセンシング社製)を用いて、光源から記録媒体の距離でピーク強度を測定した。照射エネルギーは、照射強度と照射継続時間の積で算出した。
(実施例2〜11、比較例1〜5)
紫外線の照射条件、調製例を、表2に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様にして記録物を製造した。
Figure 2013215940
[3]記録物の評価
上記のようにして得られた各実施例および各比較例の記録物について、以下のような評価を行った。
[3.1]記録物の外観評価
前記各実施例および比較例で製造した各記録物を目視により観察し、以下の7段階の基準に従い、評価した。
A:優れた光沢感を有しパターンに蛍光灯を反射させた際、蛍光灯の形が見える。
B:優れた光沢感を有しパターンに蛍光灯を反射させた際、蛍光灯の形が見えない。
C:上記A、Bと比べて光沢感が弱い。
D:光沢感がきわめて劣る。
[3.2]光沢度
前記各実施例および比較例で製造した各記録物のパターン形成部について、光沢度計(MINOLTA MULTI GLOSS 268)を用い、煽り角度60°での光沢度を測定し、以下の基準に従い評価した。
A:光沢度が300以上。
B:光沢度が200以上300未満。
C:光沢度が100以上200未満。
D:光沢度が100未満。
[3.3]耐擦性
前記各実施例および比較例に係る記録物について、記録物の製造から72時間経過した時点で、サウザーランドラブテスターを用い、JIS K5701に準じて耐擦性試験を行い、上記[3.2]で述べたのと同様の方法により、耐擦性試験後の記録物についても光沢度(煽り角度60°)を測定し、耐擦性試験前後での光沢度の低下率を求め、以下の基準に従い評価した。
A:光沢度の低下率が10%未満。
B:光沢度の低下率が10%以上20%未満。
C:光沢度の低下率が20%以上30%未満。
D:光沢度の低下率が30%以上。
これらの結果を表3に示す。
Figure 2013215940
表3から明らかなように、本発明の記録物は、優れた光沢感、外観を有しており、印刷部の耐擦性にも優れていた。これに対して、比較例では、満足な結果が得られなかった。詳細を考察すると、まず、比較例1では、パターンの表面に微小なシワが見られ、シワのせいで光沢感が劣ったと推測する。硬化シワは照射する紫外線の照射強度が小さいほうが発生しやすい傾向が見られた。また、照射エネルギーが大きすぎる比較例5では、パターンの表面に白化がみられ、紫外線の照射エネルギーが大きすぎて紫外線硬化型インク組成物の硬化物の表面が劣化し、光沢感が劣ったと推測する。また、紫外線の照射エネルギーが小さすぎる比較例2では、インクの硬化が不十分なため耐擦性が劣ったと推測する。また、金属粒子として球状の物を使用した実施例10は金属粒子として鱗片状のものを用いた実施例と比べて光沢感が若干劣ったが耐擦性は良好であった。また、2官能アクリレートの含有量が15質量%である調製例を用いた実施例11は、2官能アクリレートの含有量が10.6質量%である調製例を用いた実施例1と比べて光沢感がより優れていた。2官能以上の(メタ)アクリレートを含むインク組成物は、単官能(メタ)アクリレートを含むインク組成物よりも、インク硬化性が優れる傾向がある。確認した所、硬化性の劣る紫外線硬化型インク組成物の場合、紫外線を照射した際、インクの表面が先に硬化し、その後インク内部が硬化するのに伴い、先に硬化したインク表面に硬化シワが発生する傾向があった。これに対し、2官能以上の(メタ)アクリレートを所定量以上含むインク組成物は、硬化シワの発生が少なく、光沢感に優れていたと推測する。ただし原因は上記の推測に限られるものではない。
11…記録媒体(基材) 2…紫外線硬化型インクジェット用組成物 100…液滴吐出装置 101…タンク 102…吐出走査部 103…液滴吐出手段 104…第1位置制御装置(移動手段) 106…ステージ 108…第2位置制御装置(移動手段) 110…チューブ 112…制御手段

Claims (11)

  1. 金属粒子と、重合性化合物とを含む紫外線硬化型インクジェット用組成物を用いてパターンを形成するインクジェット描画方法であって、
    前記紫外線硬化型インクジェット用組成物を、インクジェット方式により記録媒体に付与する組成物付与工程と、
    波長350nm以上450nm以下の紫外線を照射することにより、前記重合性化合物を重合させる重合工程と、を有し、
    前記紫外線の照射強度が500mW/cm以上であり、前記紫外線の照射エネルギーが、200mJ/cm以上2000mJ/cm以下であることを特徴とするインクジェット描画方法。
  2. 前記紫外線の照射強度が1000mW/cm以上である請求項1に記載のインクジェット描画方法。
  3. 前記紫外線の照射は、前記紫外線硬化型インクジェット用組成物を記録媒体に付与した直後から、50ms以上500ms以下後に開始される請求項1または2に記載のインクジェット描画方法。
  4. 前記金属粒子は、鱗片状である請求項1ないし3のいずれか一項に記載のインクジェット描画方法。
  5. 前記金属粒子は、アルミニウムを含む請求項1ないし4のいずれか一項に記載のインクジェット描画方法。
  6. 前記金属粒子の平均厚さは、10nm以上100nm以下である請求項1ないし5のいずれか一項に記載のインクジェット描画方法。
  7. 前記金属粒子の50%平均粒子径は、0.5μm以上3μm以下である請求項1ないし6のいずれか一項に記載のインクジェット描画方法。
  8. 前記紫外線硬化型インクジェット用組成物は、前記重合性化合物として、2官能以上の(メタ)アクリレートを紫外線硬化型インクジェット用組成物の15〜70質量%含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のインクジェット描画方法。
  9. 前記紫外線硬化型インクジェット用組成物は、前記重合性化合物として、フェノキシエチルアクリレート、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、および、4−ヒドロキシブチルアクリレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含むものである請求項8に記載のインクジェット描画方法。
  10. 前記紫外線硬化型インクジェット用組成物は、前記重合性化合物として、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレートおよび/またはアミノアクリレートを含むものである請求項1ないし9のいずれか一項に記載のインクジェット描画方法。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法を用いて描画されたパターンを備えたことを特徴とする記録物。
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