JP2006183014A - 光硬化型インクの露光硬化方法、インクジェット記録方法、印刷物の製造方法、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

光硬化型インクの露光硬化方法、インクジェット記録方法、印刷物の製造方法、およびインクジェット記録装置 Download PDF

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正士 廣木
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充 石橋
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Abstract

【課題】 インク層の表面近傍及び内部の硬化を同等に進行させ、硬化不良なしに光硬化型インクを露光硬化する方法を提供する。
【解決手段】 記録媒体上に形成され、酸重合性の少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクからなるインク層の硬化方法である。第1のピーク照度をもつ光照射手段で前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して前記光酸発生剤から酸を発生させ、温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程(前記インク層は、第1の光照射により硬化が完了しない)、及び第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度より大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で光照射を行って、前記光酸発生剤からさらに酸を発生させ温度上昇による酸の拡散により前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程を具備する。
【選択図】なし

Description

本発明は、光照射により発生した酸により硬化する光硬化型インクの露光硬化方法、インクジェット記録方法、印刷物の製造方法、およびインクジェット記録装置に関する。
UVインクを用いたプリンタシステムにおいては、紫外線照射によってインク層は即座に非流動化されるので、比較的高い品質の印刷物を得ることができる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。しかしながら、一般的なUVインクは、印刷面が吸収媒体である場合、吸収紙面の内部では硬化しにくく、インクの刺激臭などという問題を伴なう。
インク層の硬化を促進するために、加熱手段を設けたインクジェット記録装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。ここで用いられるのは、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分と、酸の存在下で重合する溶媒とを含有する光硬化性インクジェットインクである。加熱により、触媒としての酸がインク層内部まで拡散して、インクの重合硬化が促進される。こうして、吸収紙面の内部に浸透したインクも硬化させることができるものの、加熱手段を別途設けなくてはならない。
また、着弾後のドット径の変化速度は、記録媒体の種類によって異なるので、記録媒体の種類によらず同じタイミングで光を照射すると、硬化後のドット径にばらつきが生じて画質が不均一になってしまう。複数の光源を配置し、記録媒体の種類に応じて点灯させる光源を変化させて光源の照射タイミングを異ならせて、硬化後のドット径を均一にするインクジェット記録装置も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平8−62841号公報 特開2001−272529号公報 特開2004−2668号公報 特開2004−188659号公報
光照射により発生した酸で硬化が開始される光硬化型インクは、光照射だけでは酸が充分に拡散せず、硬化不良となり記録媒体上に十分な画像を形成させることができない。一般には、光照射後に加熱して、硬化に必要な酸をインク層深部にまで充分に拡散させ、それによってインクを硬化して記録媒体上に画像を形成する。このため、インクジェット記録装置には、記録媒体および光硬化型インクを加熱するための加熱手段が必要となり、装置などが大型化してしまう。また、加熱手段を設けた記録装置は、容易に変更することができない。
光照射手段から放射される熱を、インク層の硬化に利用することも提案されている。しかしながら、光照射出力を過剰に高めると、インク層の表面近傍が先に硬化してインク層の内部が未硬化となる。その結果、硬化不良を引き起こすこともあった。また、露光硬化プロセス終了後、直ちに画像を記録した他の記録媒体を重ねると、重ねた記録媒体の裏面に、十分に硬化が完了していないインクの一部が逆転写するかのように裏移りする等の問題も生じていた。
一般的に、インクジェット記録装置により印刷された印刷物は、1.5以上の画像濃度(OD値)を有していれば、十分な濃度特性を有しているといえる。このためには、ある程度の量でインク中に顔料が配合されなければならない。光硬化型インクは光照射により硬化させることから、インク中の顔料濃度を高くすると光がインク層深部に到達できず、硬化性が低下する。同様に、インク層厚を大きくした場合も、硬化性の低下が引き起こされる。
そこで本発明は、インク層の表面近傍および内部の硬化を同等に進行させて、硬化不良を引き起こすことなく光硬化型インクを露光硬化する方法を提供することを目的とする。
また本発明は、光硬化型のインクジェットインクを吐出して、良好な画像を形成するインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
さらに本発明は、光硬化型インクを用いて、印刷直後にタックフリーであるとともに、十分な画像濃度を有する印刷物を製造する方法を提供することを目的とする。
またさらに本発明は、光硬化型インクからなるインク層の硬化を促進するための加熱手段を別途設けなくても、良好な画像を形成可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる光硬化型インクの露光硬化方法は、記録媒体上に形成され、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクからなるインク層の硬化方法であって、
前記インク層に第1のピーク照度をもつ光照射手段で、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して、前記インク層中の前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程、(ただし、前記インク層は、この第1の光照射によって硬化が完了しない)および
第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で前記光照射を行なって、前記インク層中の前記光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程
を具備することを特徴とする。
本発明の一態様にかかるインクジェット記録方法は、記録媒体上に形成され、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクをインクジェット記録ヘッドから吐出して、インク層を形成する工程、
前記インク層に第1のピーク照度をもつ光照射手段で、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して、前記インク層中の前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程、(ただし、前記インク層は、この第1の光照射によって硬化が完了しない)および
第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で前記光照射を行なって、前記インク層中の前記光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程
を具備することを特徴とする。
本発明の一態様にかかる印刷物の製造方法は、記録媒体上に、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクをインクジェット記録ヘッドから吐出して、インク層を形成する工程、
前記インク層に第1のピーク照度をもつ光照射手段で、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して、前記インク層中の前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程、(ただし、前記インク層は、この第1の光照射によって硬化が完了しない)
第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で前記光照射を行なって、前記インク層中の前記光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程、および
前記インク層の硬化を完了して印刷物を得る工程
を具備すること特徴とする。
本発明の一態様にかかるインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッド、
記録媒体と前記インクジェット記録ヘッドとを相対的に移動させる手段、
前記インク層の硬化を完了させることなく前記インク層中前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長するために、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を前記インク層に第1のピーク照度で照射する第1の光照射手段;
前記第1の照射後の前記インク層の硬化を促進するために、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度で光照射を行なう第2の光照射手段、および
前記第1の光照射手段の前記第1のピーク照度が、前記第2の光照射手段の前記第2のピーク照度よりも小さくなるように制御する光照射制御手段
を具備することを特徴とする。
本発明によれば、インク層の表面近傍および内部の硬化を同等に進行させて、硬化不良を引き起こすことなく光硬化型インクを露光硬化する方法が提供される。また本発明によれば、光硬化型のインクジェットインクを吐出して、良好な画像を形成するインクジェット記録方法が提供される。さらに本発明によれば、光硬化型インクを用いて、印刷直後にタックフリーであるとともに、十分な画像濃度を有する印刷物を製造する方法が提供される。またさらに本発明によれば、光硬化型インクからなるインク層の硬化を促進するための加熱手段を別途設けなくても、良好な画像を形成可能なインクジェット記録装置が提供される。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態にかかる方法においては、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクが用いられる。こうしたインクの像形成能力は化学増幅機構に依存し、まず、光照射によって光酸発生剤から酸が発生し、この酸が加熱によって拡散して架橋反応の触媒として機能する。酸が拡散することにより、例えば色材などの影響で光が届かず酸が発生しない部分にも酸が行き渡って、広範囲で硬化が促進される。
本発明の実施形態にかかる方法に用いられるインクにおいて、酸の存在下で重合する溶媒は、常温常圧で50mPa・s以下の粘度、摂氏150℃以上の沸点を有する脂環式骨格および/または脂肪族骨格を含むエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物およびオキセタン化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を、50重量部以上含有することが好ましい。粘度が50mPa・s以下であることによって、インクジェットヘッドから吐出し、インクジェット記録に好適に用いることができる。また、沸点が150℃以上であることによって、揮発性を抑えることができ、インクジェット吐出に関わる安定性が高められる。用いる溶媒の沸点は、180℃以上であることがより好ましい。酸の存在下で重合する溶媒の総量中、50重量部以上含有されていれば、こうした特性を十分に発揮することができる。脂環式骨格および/または脂肪族骨格の一部には、酸素原子が導入されていても構わない。
特に、下記一般式(1)で表わされる脂肪族エポキシ化合物と、オキセタン環含有化合物とを含有することが特に好ましい。
Figure 2006183014
(上記一般式(1)中、R1はグリシジルエーテル基である。)
光酸発生剤としては、例えば、オニウム塩、ジアゾニウム塩、キノンジアジド化合物、有機ハロゲン化物、芳香族スルフォネート化合物、バイスルフォン化合物、スルフォニル化合物、スルフォネート化合物、スルフォニウム化合物、スルファミド化合物、ヨードニウム化合物、スルフォニルジアゾメタン化合物、およびそれらの混合物などを使用することができる。
特に、オニウム塩を使用することが望ましい。使用可能なオニウム塩としては、例えば、フルオロホウ酸アニオン、ヘキサフルオロアンチモン酸アニオン、ヘキサフルオロヒ素酸アニオン、トリフルオロメタンスルホネートアニオン、パラトルエンスルホネートアニオン、およびパラニトロトルエンスルホネートアニオンを対イオンとするジアゾニウム塩、ホスホニウム塩、およびスルホニウム塩を挙げることができる。
光硬化型インク中の光酸発生剤の含有量は、酸の存在下で重合する溶媒100重量部に対して1重量部以上12重量部以下が望ましい。この範囲を超えると顔料などの分散性に影響を与えたり、インクジェット用インクの寿命に関わる粘度の安定性にも影響を及ぼすこととなる。また、さらに分散性や粘度の安定性を向上させるために、増感剤などを添加した場合には、1重量部以上10重量部以下が好ましい。
また、光硬化型インク中の色成分としては、顔料を用いることができ、例えば、光吸収性の顔料を挙げることができる。そのような顔料としては、例えば、カーボンブラック、カーボンリファインド、およびカーボンナノチューブのような炭素系顔料、鉄黒、コバルトブルー、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化クロム、および酸化鉄のような金属酸化物顔料、硫化亜鉛のような硫化物顔料、フタロシアニン系顔料、金属の硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、およびリン酸塩のような塩からなる顔料、並びにアルミ粉末、ブロンズ粉末、および亜鉛粉末のような金属粉末からなる顔料が挙げられる。
色成分の含有量は、溶媒100重量部に対して1重量部乃至25重量部であることが好ましく、3重量部乃至6重量部であることがより好ましい。色成分の含有量が1重量部未満である場合には十分な色濃度を確保することが困難となり、25重量部を超えるとインク吐出性が低下するおそれがある。溶媒100重量部に対して少なくとも3重量部の割合で顔料が含まれていれば、1.5以上という比較的高い画像濃度(OD値)を得ることができる。上記の顔料(および染料)は吸光性、彩度、色感などを高めるために、単独で使用してもよく或いは混合して使用してもよい。
また、インクにおける粉体成分の含有量は1重量部乃至50重量部であることが望ましい。粉体成分の含有量が1重量部未満である場合には、感度上昇等の効果が不十分となり、50重量部を超えると解像性や感度が低下することがある。
用いられる顔料等の色成分や粉体の平均粒径は、インクジェット吐出可能で、機能発現可能な限り小さいことが望ましい。こうした顔料等の色成分や粉体の平均粒径は、通常、記録用インクを吐出するノズルの開口径の1/3以下であり、好ましくは1/10程度である。なお、このサイズは典型的には10μm以下であり、好ましくは5μm以下である。印刷用インクジェットインクとして好適な粒子径は0.3μm以下の大きさであり、通常は0.05〜0.2μmの間の平均粒子径を有する。
所定の成分を均一に混合し、PTFE製フィルターなどを用いてこれを濾過することによって、本発明の実施形態にかかる方法に用いられる光硬化型インクが得られる。
インクジェットヘッドを用いてインクを安定して吐出させるために、常温で所定範囲の流動性を有することが望まれる。例えば、25℃における粘度が50mPa・s、より好ましくは30mPa・s以下に調整する。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態にかかわるインクジェット記録装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の概略的に示す図である。インクジェット記録装置1は、記録媒体2を搬送する搬送手段3を備えている。搬送手段3の移動方向に沿って上流側から下流側に向かって、インクジェット式の記録ヘッド4、および光照射手段5が順次配置されている。光照射手段5は、順次配置された第1の光照射手段5a、および第2の光照射手段5bを含む。
記録媒体2は、印刷可能な媒体であれば特に限定されるものではない。記録媒体2としては、例えば、紙、木、OHPシート、樹脂フィルム、不織布、多孔質膜、プラスチック板、回路基板、金属基板および金属板などを使用することができる。
搬送手段3は、例えば、記録媒体2が、記録ヘッド4、および光照射手段5の正面を順次通過するように記録媒体2を搬送する。ここでは、搬送手段3は、記録媒体2を、図中、右側から左側へ向けて搬送する。搬送手段3は、例えば、記録媒体2を移動させるベルトおよび/またはローラと、それを駆動する駆動機構とによって構成することができる。また、搬送手段3には、記録媒体2の移動を補助するガイド部材などをさらに設けてもよい。また、搬送手段3は、枚葉の記録媒体2を搬送させるようなリニアベースの上をスライド移動するステージ構造のものでもよい。
記録ヘッド4は、画像信号に対応して記録媒体2上に光硬化型インクを吐出しインク膜を形成する。
光照射手段5は、記録媒体2上のインク層に光を照射して、インク層中に酸を発生させ、さらに酸の作用によってインク層の硬化を促進する。光照射手段5としては、例えば、低、中、高圧水銀ランプのような水銀ランプ、メタハライドランプ、無電極メタハライドランプ、タングステンランプ、キセノンランプ、アーク灯、エキシマランプ、エキシマレーザー、半導体レーザー、YAGレーザー、レーザーと非線形光学結晶とを組み合わせたレーザーシステム、高周波誘起紫外線発生装置、電子線照射装置、X線照射装置などを使用することができる。なかでも、システムを簡便化できるため、高周波誘起紫外線発生装置、高・低圧水銀ランプや半導体レーザーなどを使用することが望ましい。紫外線を用いる場合の波長は、100nm〜600nm程度が好ましい。より好ましくは、光硬化型インクの中に添加されている光酸発生剤の感度波長に合う必要があるが、250nm付近または365nm付近にピークがあるようなものなどがよい。また、光照射手段5に、集光用ミラーや走引光学系を設けることもできる。
なお、光照射手段5で出力される光の波長は、紫外線に限るものではなく、光硬化型インクの中に添加される光酸発生剤の感度波長により適宜選択される。
本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置1においては、光照射手段5には、第1のピーク照度を有する第1の光照射手段5aと、第2のピーク照度を有する第2の光照射手段5bとが含まれる。第1のピーク照度は、第2のピーク照度よりも小さいことが必要である。
このような2つの光照射手段により光照射が行なわれると、記録媒体2の表面温度は、例えば図4に示すように変化する。図4は、本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置1における記録媒体2の表面温度の時間変化の一例である。
第1および第2の光照射手段5aおよび5bからは、光照射と同時に熱も放射される。その熱も、光照射の場合と同様に図4に示したようにピークをもった形で、記録媒体2上のインク層に与えられる。熱の第1のピークと熱の第2ピークとが近接していると、インク層の温度が初期温度にまで下がらない状態で第2の光照射が行なわれることとなる。その結果、発生した酸の拡散効果が大きくなり、光硬化反応を促進することができるので好ましい。
こうしたインクジェット記録装置1を用いて、例えば以下のような方法により、記録媒体2にベタ画像形成を行なうことができる。
まず、搬送手段3により記録媒体2を、図中、右側から左側へ向けて搬送する。記録媒体2の搬送速度は、印字密度や駆動周波数により制限されるが、使用目的等に応じて、適宜選択され、例えば、数10m/min程度の範囲内で制御される。
記録媒体2が記録ヘッド4の正面まで搬送されると、記録ヘッド4は画像信号に対応して上述の光硬化型インクを吐出する。これによって、記録媒体2上にインク層が形成される。
記録媒体2上に形成されたインク層には、次のように光照射が行なわれる。照射される光は、上述したように、光硬化型インクの中に添加されている光酸発生剤の感度波長に合う必要がある。例えば、250nm付近または365nm付近にピークを有する紫外線を用いることができる。
インク層が形成された記録媒体2は、第1の光照射手段5aの正面へと搬送される。記録媒体2が第1の光照射手段5aの正面を通過する際、第1の光照射手段5aはインク層に向けて第1のピーク照度で光を照射する。この第1の光照射によって、インク層中に酸が発生して拡散するが、インク層(特にインク層表面近傍)硬化が完全に引き起こされてはならない。このためには、第1の光照射手段5aの第1のピーク照度は、200mW/cm2以上2000mW/cm2以下程度であることが好ましい。200mW/cm2未満の場合には、インク層中に十分に酸を発生させて拡散させることが困難となる。一方、2000mW/cm2を越えると、インク層(特にインク層表面近傍)のみの硬化が生じるおそれがある。
第1の光照射によりインク層中に酸が拡散した記録媒体2は、次いで、第2の光照射手段5bの正面に搬送される。記録媒体2が第2の光照射手段5bの正面を通過する際、第2の光照射手段5bは、インク層に向けて第2のピーク照度で光を照射する。この第2の光照射によって、インク層の硬化が促進される。このためには、第2の光照射手段5bの第2のピーク照度は、第1の光照射のピーク照度より大きい必要がある。例えば、第2の光照射手段5bの第2のピーク照度は、1000mW/cm2以上3000mW/cm2以下程度とすることができる。1000mW/cm2未満の場合には、インク層の硬化を十分に促進することが困難となる。一方、3000mW/cm2を越えると、記録媒体2が変形したり、インク中の成分がダメージを受けるおそれがある。
また、それぞれに照射する紫外線の積算光量の総計は、150mJ/cm2以上400mJ/cm2以下程度であることが好ましい。積算光量の総計が150mJ/cm2未満の場合には、インク中の酸の発生および拡散が不十分となり、インクの硬化を十分に促進することが困難となる。一方、400mJ/cm2を越えると、インク中の成分がダメージを受けるといった不都合が生じるおそれがある。
光照射にともなって放射される熱に関しては、第1の熱による記録媒体2のピーク温度が約30℃〜約50℃程度が好ましく、第2の熱による記録媒体2のピーク温度は約40℃〜約60℃程度が好ましい。
記録媒体2表面に形成されたインク層は、その体積が記録媒体2に比べて極僅かであるため、インク層の温度は、記録媒体2の表面温度とほぼ同じになる。
第2の光照射手段5bを通過後には、記録媒体2の表面温度は、初期温度より少なくとも10℃上昇していることが好ましい。初期温度とは、第1の光照射前の記録媒体2の表面温度である。第2の光照射によって記録媒体2の表面温度が10℃以上上昇すれば、第1の光照射手段5aで照射された光によって発生したインク中の酸を、第2の光照射手段5bによって酸の発生と同時に拡散させることを保証できる。
なお、記録媒体2の搬送速度により異なるが、第1の照射手段5aと第2の照射手段5bとの相対距離が大きすぎる場合には、第2の照射後の記録媒体2の表面ピーク温度が所望の温度まで上がらなくなってしまう。これは、第1の照射手段5aで与えられる熱による記録媒体2表面ピーク温度と第2の照射手段5bで与えられる熱による記録媒体2表面ピーク温度は、光照射(ここでは例えば紫外線)の照度とは異なり、累積するためである。
そのため、第1の照射後に記録媒体2の表面温度が低下して、初期温度に一旦戻ることがないように、第1の照射手段5aと第2の照射手段5bとは、できるだけ近接していることが好ましい。
光硬化型インクにおいては、光照射によって光酸発生剤から酸が発生し、この酸が加熱により拡散して、架橋反応もしくは分解反応の触媒として機能する。酸が拡散することにより、顔料などの影響で光が届かず酸が発生しない部分にも酸が行き届いて、反応が多少遅いが広範囲にわたり酸の存在下で重合する溶媒の硬化を促すことができる。
しかしながら、基本的には反応が遅いため、露光硬化直後に他の記録媒体を重ねた際には、その記録媒体裏面への裏移りなどが生じるという問題があった。本発明の実施形態にかかる方法においては、上述したように、まず、第1の光照射手段5aからの光照射によって、インク層中の光酸発生剤から、ある程度の硬化に必要な酸が光酸発生剤から発生しながら拡散する。次に、より大きなピーク照度の第2の光照射手段5bからの光照射によって、さらに光酸発生剤から酸を発生させると同時に熱により酸を拡散させる。その結果、記録媒体2表面のインク層の硬化を効率よく促進させることができるので、こうした問題を解決することができる。
図1に示した本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置1は、以下に説明するように制御することができる。図2は、本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置の制御系を表わすフローチャートである。
本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置1は、搬送手段3、インクジェット記録ヘッド4、第1の光照射手段5a、および第2の光照射手段5bを主要な構成要件として備え、これらの各部は、基本的にはマイクロプロセッサの制御によって駆動制御される。したがって、インクジェット記録装置1は、マイクロプロセッサであるCPU、CPUにバス接続されてマイクロコンピュータを構築するROMおよびRAM(いずれも図示せず)を備えており、ROMまたはRAMに格納された動作プログラムにしたがって、各部が駆動制御される。このような駆動制御の下で、搬送手段3、インクジェット記録ヘッド4、第1の光照射手段5a、および第1の光照射手段5bは、それぞれ次のように動作する。
まず、印字データは、記録装置コントローラ201に転送され、この記録装置コントローラ201によって印字データ転送回路202に印字データが送られ、ヘッド駆動回路203に印字のための駆動信号が送られる。ヘッド駆動回路203は、インクジェット記録ヘッド4を駆動し、インクジェット記録ヘッド4は、印字データ転送回路202に転送されてきた印字データに応じて、ノズル(図示せず)から光硬化型インクをインク滴として吐出する。
この際、記録装置コントローラ201は、搬送手段制御部204および光照射手段制御部205にも駆動信号を送信する。これによって、駆動ローラが駆動されて、搬送手段3が転動して記録媒体2が搬送される。このとき、第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bにおいては、バルブが付勢されて点灯する。それぞれの光照射手段5には、集光用ミラーを設け、インク層近傍で照射光を集光させる。このような記録媒体2の搬送による副走査方向への移動と、図示しないノズルが主走査方向にライン上に配列されたインクジェット記録ヘッド4からの選択的なインクの吐出との組み合わせによって、印字データに応じた画像が記録媒体2上に形成される。形成された画像、つまりインク層は、第1および第2の光照射手段5aおよび5bの位置まで搬送されると、バルブからの照射光によって光照射され、記録媒体2に定着する。
ここで、本発明の実施形態では、光照射手段制御部205によって、第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bの照射出力が制御され、インクジェット記録装置1における印字プロセスおよび露光硬化条件の最適化が図られる。
図1に示したインクジェット記録装置1においては、第2の光照射手段5bを通過して、インクジェット記録が終了する。場合によっては、図3に示すように、記録媒体2をストッカー7に搬送してもよい。ストッカー7には加熱装置を設けることができ、この場合には、インク層の硬化はさらに促進される。このように記録媒体2を重ねて一括してバッチ加熱することによって、インク層をより速く硬化可能なインクジェット記録装置が得られる。
また、本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置1は、フラットベットタイプのインクジェット記録装置であってもよい。その一例の概略図を、図7に示す。図示するインクジェット記録装置においては、記録媒体2が固定され、インクジェット記録ヘッド4や光照射手段5などが移動して画像が形成される。
このインクジェット記録装置1は、インクジェット記録ヘッド4、第1の光照射手段5a、および第2の光照射手段5bをインクジェット記録ユニットとして具備している。録媒体固定ステージ(図示せず)に固定された記録媒体2上を、記録ヘッド4がシリアル的に往復移動することによって、記録が行なわれる。
インクジェット記録ユニットは、両サイドのガイド8および9によって、ひとつに固定されると同時に、平行に配設されたフロントレール10およびリヤレール11上を、白矢印と黒矢印方向とに往復に搬送されるように構成される。搬送方法は、ステッピングモーター等に取り付けられ張設されたワイヤーで引っ張る形で行なうことができる。あるいは、リニアスライダーのように自己移動するものであってもよい。
フロントレール10およびリヤレール11は平行に固定され、さらに記録媒体2よりも外側に平行に配設されたレフトレール12およびライトレール13上を、矢印方向に搬送するように構成される。
このような構成においてインクジェット記録を行なう場合、インクジェット記録ユニットは、図示するように、白矢印方向に搬送されながら記録媒体2上に画像を形成していく。片道での画像形成完了後、インクジェット記録ユニットは、黒矢印方向に一旦戻されながら、平行に配設されたレフトレール12およびライトレール13上を、黒矢印方向に記録媒体2上の未記録の部分にまで移動される。次に、同様にして白矢印方向に搬送されながら、記録媒体2上に画像を形成していく。この動作を繰り返しながら、大きな記録媒体2上に画像を形成する。
これらの各部は、基本的にはマイクロプロセッサの制御によって駆動制御される。したがって、インクジェット記録装置1は、マイクロプロセッサであるCPU、CPUにバス接続されてマイクロコンピュータを構築するROMおよびRAM(いずれも図示せず)を備えている。各部の駆動は、ROMまたはRAMに格納された動作プログラムにしたがって制御される。このような駆動制御の下で、インクジェット記録ヘッド4、第1の光照射手段5a、および第1の光照射手段5b、さらにはインクジェット記録ユニットの搬送は、それぞれ次のように動作する。
図2のフローチャートを参照しつつ、図7のインクジェット記録装置の動作を説明する。まず、印字データは、記録装置コントローラ201に転送され、この記録装置コントローラ201によって印字データ転送回路202に印字データが送られ、ヘッド駆動回路203に印字のための駆動信号が送られる。ヘッド駆動回路203は、インクジェット記録ヘッド4を駆動し、インクジェット記録ヘッド4は、印字データ転送回路202に転送されてきた印字データに応じて、ノズル(図示せず)から光硬化型インクをインク滴として吐出する。
この際、記録装置コントローラ201は、搬送手段制御部204および光照射手段制御部205にも駆動信号を送信する。ここでは、搬送手段制御部204は、インクジェット記録ユニットの搬送駆動を制御する。
これによって、モーターまたはリニアスライダーなどが駆動されて、搬送手段3が転動してインクジェット記録ユニットはモーターまたはリニアスライダーなどと連動し搬送駆動される。ここでは、搬送手段3は、インクジェット記録ユニットのユニット主走査方向ならびにユニット副走査方向への搬送駆動を行なう。
ユニット主走査方向とは、図中白矢印方向および黒矢印方向を指し、ユニット副走査方向とは、図中矢印方向を指す。このとき、第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bにおいては、バルブが付勢されて点灯する。それぞれの光照射手段5には、集光用ミラーを設け、インク層近傍で照射光を集光させる。
このようなインクジェット記録ユニットの白矢印および黒矢印方向への搬送駆動と、ユニット副走査方向である矢印方向への搬送駆動が、インクジェット記録ヘッド4の印字と同期し連動して行なわれる。
ノズル(図示せず)がヘッド主走査方向にライン上に配列されたインクジェット記録ヘッド4からの選択的なインクの吐出との組み合わせによって、印字データに応じた画像が記録媒体2上に形成される。記録媒体2上に形成された画像、つまりインク層は、インクジェット記録ヘッド4とともにインクジェット記録ユニットに配設され、インクジェット記録ヘッド4と同時に搬送移動される第1および第2の光照射手段5aおよび5bのバルブによって光照射され、記録媒体2表面上に定着する。
本発明の実施形態においては、光照射手段制御部205によって、第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bの照射出力が制御され、インクジェット記録装置1における印字プロセスおよび露光硬化条件の最適化が図られる。
本発明の実施形態にかかる方法においては、ピーク照度の小さな第1の光照射手段によりインク層に光酸発生剤に吸収される波長を含む第1の光照射を行なった後、ピーク照度の大きな第2の光照射手段により第2の光照射を行なう。第1の光照射によって、インク層内に光酸発生剤から酸が発生すると同時に温度上昇によりインク粘度が低下して、この酸はインク層内に均一に拡散する。この第1の光照射によって硬化は完了しない。酸がインク層内に存在した状態で、ピーク照度の大きな第2の光照射を行なうので、インク層中の光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、インク層は表層のみならず内部まで均等に硬化することができる。
こうして、本発明の実施形態にかかる方法により、印刷直後の記録媒体を重ねても、裏移りの生じないタックフリーの印刷物が得られる。
以下に、具体例を示して本発明の実施形態を詳細に説明する。
光硬化型インクを調製して、その硬化特性を調べた。インクの調製にあたっては、下記化学式で表わされる脂肪族エポキシドEp1とオキセタン環含有化合物Ox1とを1:1(重量比率)で混合して、酸重合性組成物(エポキシ組成物)aを得た。なお、化合物Ep1は、SR−NPG(ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、阪本薬品社製)であり、化合物Ox1は、DOX(略称)=OXT−221(ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル、東亜合成社製)である。
Figure 2006183014
色成分としてのカーボンブラック色素は、予めアクリル樹脂と混練しておいた。前述のエポキシ組成物aに対してカーボンブラック色素の含有量が4重量%となるように、エポキシ組成物と混練物とを混合した。得られた混合物に200ppmのノニオン系界面活性剤(住友3M社製)を添加し、ペイントシェーカで一昼夜分散処理を施して、黒色組成物a(B)を得た。
黒色組成物a(B)と光酸発生剤PAG3とを混合して、感光性インク1を調製した。光酸発生剤として用いたPAG3は、下記化学式で表わされる化合物PAG1およびPAG2の等量混合物を、50重量%の濃度で炭酸プロピレンに溶解してなる溶液である。PAG3は、50重量%の濃度のスルフォニウム塩を含有する炭酸プロピレン溶液であり、ESACURE1064(ランベルティ社製)として市販されている。このPAG3は、エポキシ組成物aに対し7.5重量%の量で添加した。
Figure 2006183014
感光性インク1には、増感剤として以下に示す化合物S1をさらに添加し、5μmのPTFEフィルターで濾過して光硬化型インク2を得た。ここで用いた化合物S1は、ANTHRACURE UVS−1331(川崎化成工業(株)製)であり、溶液状の光酸発生剤(PAG3)に対して、35重量%の割合で添加した。
Figure 2006183014
図1に示したインクジェット記録装置1を用いて、光硬化型インク2を印刷し、その硬化特性を調べた。インクジェット記録装置1の各部材は、次のように準備した。搬送手段3としては、耐熱性が高く、熱容量の低い金属製のエンドレスベルトを用い、駆動ローラと従動ローラとによりテンションをかけた状態で配設した。記録媒体2としては、富士ゼロックスOHPシート V516(厚さ100μmPET)を用いた。
記録ヘッド4としては、東芝テック(株)製のCB1インクジェット記録ヘッドを用い、光照射手段5としては、フュージョンUVシステムズ・ジャパン(株)製のUV照射システムLH−6(Dバルブ:ピーク波長350nm〜390nm、標準ミラー)を2灯用いた。第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bの照度および積算光量を可変して、光照射を行なった。ここでは、第1の光照射手段5aと第2の光照射手段5bとの距離は、約500mm程度として配設したが、その距離は適宜変更することができる。
記録ヘッド4から、光硬化型インク2を記録媒体2上に吐出してインク層を形成し、これを硬化させて膜厚5〜6μmのインク硬化膜を作製した。
印刷条件(インク硬化膜作成条件)は、以下のとおりとした。
記録ヘッド4の解像度:300dpi、吐出体積:42pl/1ノズルあたり
印刷速度(記録媒体搬送手段であるベルトの搬送速度):25m/min
光照射(紫外線)照度:150mW/cm2〜3000mW/cm2
光照射(紫外線)積算光量:100mJ/cm2〜500mJ/cm2
光照射手段5の照射出力(紫外線照度・積算光量)は、トプコン社製の紫外線強度計(工業用UVチェッカーUVR−T1、受光部:UD−T36、ピーク感度波長:約350nm)を用いて測定した値である。また、照射出力は、前述のUV照射システムの出力調整ツマミ(ボリューム)により25〜100%の範囲で調整した。第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bのピーク照度をそれぞれ制御し、種々のピーク照度を組み合わせて光照射を行なって、インク硬化膜を作製した。
搬送される記録媒体2の温度は、媒体表面に貼付した熱電対により間接的に測定して、第1の光照射後および第2の光照射後の記録媒体の温度を得た。
作製されたインク硬化膜を(株)クレシア製キムワイプ(紙ワイパー)で数回擦って、タックフリー性を調べた。タックフリー性とは、画像が形成された記録媒体2同士を重ねたときに、重ねた記録媒体2の裏面に光硬化型インクが転写する程度のことを意味する。タックフリーとは、印刷した記録媒体2同士を重ねたときに、重ねた記録媒体2の裏面に記録媒体2上の光硬化型インクが転写されないことをさす。
タックフリー性の判断基準は、以下のとおりである。
○:タックフリー… キムワイプで5回擦っても取れない。
△:ややタックフリー… キムワイプで5回擦ると付着する。
×:タックフリーではない … キムワイプで1回擦ると付着する(硬化不良)。
つまり、タックフリーであれば記録媒体2上のインク層がほぼ硬化していると判断できる。
第1および第2の光照射手段のピーク照度(mW/cm2)を変更して得られたタックフリー性の結果を、光照射積算光量(mJ/cm2)とともに下記表1にまとめる。表1中、各欄の上段はタックフリー性の結果であり、下段は光照射積算光量(mJ/cm2)である。
Figure 2006183014
この露光硬化条件、すなわち光照射条件では、第2の光照射の出力つまり照度を第1の光照射より大きくした際に、タックフリー性が良好となる。言い換えると、印刷直後にタックフリーとなる。そこで、本発明の実施形態においては、第2の光照射手段のピーク照度を、第1の光照射手段のピーク照度よりも大きく規定した。
表1の結果からわかるように、第1の光照射手段5aの光照射照度は、約200mW/cm2〜約2000mW/cm2の範囲内が好ましく、第2の光照射手段5bの光照射照度は、約1000mW/cm2〜約3000mW/cm2の範囲内が好ましい。さらに、第1の光照射手段5aと第2の光照射手段5bとの積算光量は、約150mJ/cm2〜約400mJ/cm2の範囲内が好ましいことがわかった。
なお、第1の光照射手段5aの照度を大きくして、インク層の表面に最初に照度の高い光照射を与えてしまうと、インク層の表層が先に硬化してしまう。その後に光を再度照射したところで、光がインク層中深部に届かず酸の発生が不十分となる。また、酸が十分に存在しても、表層が硬化したことにより拡散できなくなって、インク層深部の硬化不足につながる。したがって、第1の光照射手段5aのピーク照度は、第2の光照射手段5bのピーク照度よりも小さいことが必要である。
下記表2には、光照射時の記録媒体2表面温度ピーク値を示す。第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bの光照射は、表1の場合と同様に組み合わせを種々変更して行ない、記録媒体2表面に貼付した熱電対により間接的に測定し、下記表2にまとめる。
Figure 2006183014
上記表2中、上段の数値は、第1の光照射手段5aを通過した際の記録媒体2表面温度ピーク値(℃)であり、下段の数値は、さらに第2の光照射手段5bを通過した際の記録媒体2表面温度ピーク値(℃)である。第1の光照射手段5aに到達する前の記録媒体2の初期温度は30℃である。
印刷直後にタックフリーとなる条件で光照射を行なうと、第2の光照射後には、基本的には、記録媒体の表面温度は初期温度から10℃以上上昇していることが、前述の表1との比較からわかる。
光照射手段5からは、光照射と同時に熱も放射される。すなわち、第2の光照射手段5bの光照射を、記録媒体2の表面温度が第1の光照射手段5aの前の初期温度(本実施例では、例えば30℃)よりも少なくとも高いときに行なうことによって、図4に示すような記録媒体2上の温度特性をインク層に与えられる。その結果、インク層中の光酸発生剤からの酸の発生や拡散が効率よく行なわれ、インクの硬化が促進される。
光照射手段から放射される熱に関しては、第1のピークと第2ピークとができるだけ近接していることが好ましい。この場合には、インク層の温度が下がらない状態で第2の光照射が行なわれることとなる。その結果、発生した酸の拡散効果が大きいので光硬化反応を促進することができる。
ここで、図4を参照して、本発明の実施形態にかかるインクジェット記録装置1における記録媒体2表面温度の時間変化の一例について説明する。搬送手段3の移動速度は、25m/minとし、開始位置(時間:零)から300mmの位置に第1の光照射手段5aを配置した。さらに、500mmの間隔をあけて、第2の光照射手段5bを配置した。第1の光照射手段5aのピーク照度は1500mW/cm2程度とし、第2の光照射手段5bのピーク照度は1810mW/cm2程度とした。積算光量は、307mJ/cm2程度である。記録媒体2の表面温度は、第1の光照射手段5aおよび第2の光照射手段5bを通過する際、図4に示すように変化する。
従来のインクジェット記録装置における記録媒体の表面温度特性を、図6に示す。具体的には、図5に示したようなインクジェット記録装置における記録媒体の表面温度である。いずれの場合も、記録媒体2表面に貼付した熱電対により間接的に測定した温度である。図5に示したインクジェット記録装置は、第2の光照射手段5bを配置しない以外は、図1に示した記録装置と同様の構成である。
図4と図6との比較から、光照射手段を2灯備えることによって、光硬化型インクに与える光照射エネルギー(照射積算光量)を増加させるとともに、熱エネルギーも段階的に増加させることにもつながることがわかる。
さらに、記録媒体2上に印刷された印字画像の硬度を測定した。印字画像の硬度の測定は、日本工業規格JIS K5600−5−4(MITSU−BISHI製鉛筆2B〜2Hを用いた。)に準拠して行なった。さらに、各印字画像を一定条件下で放置した後も、同様に硬度を測定した。放置条件としては、十分条件で、常温で24時間放置、または50℃で30分放置、または100℃で1分放置などが挙げられる。ただし、最適硬化させるための放置条件は、これらに限定されるものではなく、光硬化型インクの組成材料や光照射手段の種類・露光硬化条件すなわち光照射条件などによって、最適放置条件は多少変化することがある。
各条件により作製された印刷物の鉛筆硬度を、下記表3にまとめる。表3中、各欄の上段は、印刷直後のタックフリーな状態での鉛筆硬度であり、下段は、一定条件で放置した後の硬度である。“F”以上の硬度を有していれば、印刷物として十分な硬度であるといえる。
Figure 2006183014
前述の表1中に“○”で示されたように印刷直後にタックフリーの場合でも、鉛筆硬度は“B”あるいは“HB”程度である。この程度の硬度では、印刷物としてまだ十分満足できるものになっていない。こうした印刷物を、所定の条件下で放置することにより光硬化型インクの硬化がさらに進行して、インク層の最終鉛筆硬度は“F”となる。
このように、タックフリーとなった印刷物は重ねても裏移りせず、例えば25℃の環境下で少なくとも24時間程度放置することにより最終硬度“F”に到達する。また、図3に示したようなインクジェット記録装置を用いて、印刷後の記録媒体をストッカー7内に収容してもよい。ストッカー7内でバッチ加熱処理することによって、さらに短時間で、最終硬度“F”に到達した印刷物を製造することができる。
本発明の実施形態にかかる方法を用いることによって、12μm以下、好ましくは7μm以下の膜厚のインク層において、発生した酸を効率よく拡散させることができる。その結果、インク膜深部まで硬化させることができ、画像濃度(OD値)が1.5以上という比較的高い濃度の印刷物が得られる。
上述したように、本発明の実施形態にかかる方法によれば、インク層の表面近傍および内部の硬化を同等に進行させて、硬化不良を引き起こすことなく光硬化型インクを露光硬化することができ、光硬化型のインクジェットインクを吐出して、良好な画像を形成することができる。さらに、光硬化型インクを用いて、印刷直後にタックフリーであるとともに、十分な画像濃度を有する印刷物を製造することが可能である。またさらに、光硬化型インクからなるインク層の硬化を促進するための加熱手段を別途設けなくても、良好な画像を形成可能なインクジェット記録装置が得られる。
本発明の一実施形態にかかるインクジェット記録装置の概略図。 本発明の他の実施形態にかかるインクジェット記録装置の概略図。 本発明の他の実施形態にかかるインクジェット記録装置の概略図。 記録媒体表面温度の時間変化の一例を表わすグラフ図。 従来のインクジェット記録装置の概略図。 従来のインクジェット記録装置における記録媒体表面温度の時間変化を表わすグラフ図。 本発明の他の実施形態にかかるフラットベットタイプのインクジェット記録装置の概略図。
符号の説明
1…インクジェット記録装置; 2…記録媒体,3…搬送手段; 4…記録ヘッド
5…光照射手段; 5a…第1の光照射手段; 5b…第2の光照射手段
6…加熱手段; 7…ストッカー; 8…ガイド; 9…ガイド
10…フロントレール; 11…リヤレール; 12…レフトレール
13…ライトレール; 201…記録装置コントローラ
202…印字データ転送回路; 203…ヘッド駆動回路; 204…搬送手段制御部
205…光照射手段制御部。

Claims (14)

  1. 記録媒体上に形成され、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクからなるインク層の硬化方法であって、
    前記インク層に第1のピーク照度をもつ光照射手段で、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して、前記インク層中の前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程、(ただし、前記インク層は、この第1の光照射によって硬化が完了しない)および
    第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で前記光照射を行なって、前記インク層中の前記光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程
    を具備することを特徴とする光硬化型インクの露光硬化方法。
  2. 前記第2の光照射工程の光照射タイミングは、前記記録媒体の表面温度が前記第1の光照射工程の前の初期温度よりも少なくとも高いときに行なうことを特徴とする請求項1に記載の光硬化型インクの露光硬化方法。
  3. 前記光硬化型インクにおける前記色成分は顔料であり、前記光硬化型インクにおける前記顔料の量は、前記酸の存在下で重合する溶媒100重量部に対して3〜6重量部であることを特徴とする請求項1または2に記載の光硬化型インクの露光硬化方法。
  4. 前記光硬化型インク中の前記酸の存在下で重合する溶媒は、常温常圧で50mPa・s以下の粘度、摂氏150℃以上の沸点を有する脂環式骨格および/または脂肪族骨格を有する酸重合性化合物を50重量部以上含有し、前記光酸発生剤の含有量は、前記酸の存在下で重合する溶媒100重量部に対して1重量部以上12重量部以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光硬化型インクの露光硬化方法。
  5. 前記光硬化型インク中の前記酸の存在下で重合する溶媒は、脂環式骨格および/または脂肪族骨格を含むエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物およびオキセタン化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光硬化型インクの露光硬化方法。
  6. 前記光硬化型インク中の前記酸の存在下で重合する溶媒は、下記一般式(1)で表わされる脂肪族エポキシ化合物と、オキセタン環含有化合物とを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光硬化型インクの露光硬化方法。
    Figure 2006183014
    (上記一般式(1)中、R1はグリシジルエーテル基である。)
  7. 記録媒体上に形成され、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクをインクジェット記録ヘッドから吐出して、インク層を形成する工程、
    前記インク層に第1のピーク照度をもつ光照射手段で、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して、前記インク層中の前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程、(ただし、前記インク層は、この第1の光照射によって硬化が完了しない)および
    第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で前記光照射を行なって、前記インク層中の前記光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程
    を具備することを特徴とするインクジェット記録方法。
  8. 前記第2の光照射工程の光照射タイミングは、前記記録媒体の表面温度が前記第1の光照射工程の前の初期温度よりも少なくとも高いときに行なうことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録方法。
  9. 前記光硬化型インクにおける前記色成分は顔料であり、前記光硬化型インクにおける前記顔料の量は、前記酸の存在下で重合する溶媒100重量部に対して3〜6重量部であることを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録方法。
  10. 前記光硬化型インク中の前記酸の存在下で重合する溶媒は、常温常圧で50mPa・s以下の粘度、摂氏150℃以上の沸点を有する脂環式骨格および/または脂肪族骨格を有する酸重合性化合物を50重量部以上含有し、前記光酸発生剤の含有量は、前記酸の存在下で重合する溶媒100重量部に対して1重量部以上12重量部以下であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  11. 前記光硬化型インク中の前記酸の存在下で重合する溶媒は、脂環式骨格および/または脂肪族骨格を含むエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物およびオキセタン化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  12. 前記光硬化型インク中の前記酸の存在下で重合する溶媒は、下記一般式(1)で表わされる脂肪族エポキシ化合物と、オキセタン環含有化合物とを含むことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
    Figure 2006183014
    (上記一般式(1)中、R1はグリシジルエーテル基である。)
  13. 記録媒体上に、酸の存在下で重合する少なくとも1種の溶媒と、光照射により酸を発生する光酸発生剤と、色成分とを含有する光硬化型インクをインクジェット記録ヘッドから吐出して、インク層を形成する工程、
    前記インク層に第1のピーク照度をもつ光照射手段で、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を照射して、前記インク層中の前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長する第1の光照射工程、(ただし、前記インク層は、この第1の光照射によって硬化が完了しない)
    第1の光照射後のインク層に、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度をもつ光照射手段で前記光照射を行なって、前記インク層中の前記光酸発生剤からさらに酸を発生させると同時に温度上昇による酸の拡散により、前記インク層の硬化を促進する第2の光照射工程、および
    前記インク層の硬化を完了して印刷物を得る工程
    を具備すること特徴とする印刷物の製造方法。
  14. インクジェット記録ヘッド、
    記録媒体と前記インクジェット記録ヘッドとを相対的に移動させる手段、
    前記インク層の硬化を完了させることなく前記インク層中前記光酸発生剤から酸を発生させ、同時に温度上昇によるインク粘度の低下により、この酸が前記インク層内部に拡散するのを助長するために、前記光酸発生剤に吸収される波長を含む光を前記インク層に第1のピーク照度で照射する第1の光照射手段;
    前記第1の照射後の前記インク層の硬化を促進するために、前記第1のピーク照度よりも大きな第2のピーク照度で光照射を行なう第2の光照射手段、および
    前記第1の光照射手段の前記第1のピーク照度が、前記第2の光照射手段の前記第2のピーク照度よりも小さくなるように制御する光照射制御手段
    を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2013215940A (ja) * 2012-04-06 2013-10-24 Seiko Epson Corp インクジェット描画方法および記録物

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