JP2013213634A - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和機の室内機100は、送風機3を包囲するように熱交換器4が配置され、側板21の全範囲および天板2eの熱交換器4よりも側板21に近い範囲に設置された周囲断熱材5と、天板2eの熱交換器4に相当する範囲に設置された中間断熱材6と、天板2eの熱交換器4よりも内側の範囲に設置され、中央にファンモータ3mを設置するための円形の開口部7mが形成されている中央断熱材7とを有し、中間断熱材6が、周囲断熱材5および中央断熱材7とは別体に形成されている。
【選択図】図1
Description
吸込口の上方には室内空気に含まれる塵埃を捕捉するフィルタが配置され、フィルタの上方には、送風機に至る室内空気の流れ(略上方向)を案内するベルマウスが設けられている。
そして、送風機から略水平方向に向かって吹き出された室内空気は、送風機を包囲するように配置された熱交換器を通過して調和空気となる。さらに、熱交換器を通過した調和空気は筐体の内面に案内されて下方向の流れとなって吹出口から室内に吹き出される。
また、熱交換器は取り付け用の取付部材を介して、固定ボルトによって天板に固定されている。このとき、熱交換器と天板との間に隙間があると、風量の漏れ,熱の損失,風切音の発生が懸念されるため、これらを解消する目的で熱交換器と天板との間には断熱材が挟み込まれ(密着され)、両者の間に隙間がなくなっている。すなわち、固定ボルト等は断熱材内に埋もれた状態になっている。
そのため、空気調和機の室内機には、快適な空気調和の吹き出しと共に、低振動・低騒音の運転が求められることから、熱交換器の取付部材と固定ボルトとの間に、断熱性および防振性を有する部材を介在させることによって、熱交換器の振動が天板に伝播しないようにし、異常音の発生を防止する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記断熱材は、前記天板の前記熱交換器よりも側板に近い範囲と前記側板とに設置された周囲断熱材と、前記天板と前記熱交換器との間に設置された中間断熱材と、前記天板の前記熱交換器よりも中央寄りの範囲に設置された中央断熱材と、によって構成され、
前記中央断熱材が、前記周囲断熱材および前記中央断熱材とは別体に形成されていることを特徴とする。
図1および図2は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を説明するものであって、図1は側面視の断面図、図2の(a)は一部の記載を省略して示す底面図、図2の(b)は一部(熱交換器)を示す底面図である。なお、図1および図2は模式的に描かれたものであるため、各部材の形状や大きさ等は図示された形態に限定されるものではない。
図1、図2の(a)および(b)において、空気調和機の室内機(以下「室内機」と称す)100は、室内機100を形成する矩形状の筐体である筐体2が、部屋(空調空間に同じ)の天井に形成された天井凹部(埋め込み部に同じ)1に設置され、下部に設けられた略四角形状の化粧パネル10が室内から見える状態で設置されている。
化粧パネル10の中央付近には、略四角形の吸込口11が配置され、吸込口11の周囲には、化粧パネル10の各辺(四辺)にそれぞれ沿った吹出口12a、12b、12c、12d(一部を図示しない)が配置されて、吹出口12a、12b、12c、12dには調和空気の吹き出し方向を制御するベーン13a、13b、13c、13d(一部を図示しない)が備えられている。
なお、吸込口11の上方にはフィルタ14が配置され、その上方に、室内空気を送風機3に案内するベルマウス15が設置されている。
熱交換器4は送風機3を略包囲するものであって角部の一個所が開口した略矩形状(変形C字状)を呈している。すなわち、筐体2の側板2a、2b、2c、2dに略平行に配置された熱交換器部分4a、4b、4c、4dと、角部に位置し、熱交換器部分4a、4b、4c、4dを連通する熱交換器部分4ab、4bc、4cdとを有している。そして、熱交換器部分4aの一方の端部に冷媒を流入および流出させるための冷媒配管(図示しない)が接続される管継手41が設けられ、熱交換器部分4dの一方の端部に、当該端部に向かって流れた冷媒の流れ方向を反転させるためのU字管42が設けられている。
すなわち、熱交換器4を略水平方向に通過した調和空気は、略下方に方向を変え、それぞれ吹出口12a、12b、12c、12dから室内に吹き出される。
熱交換器4は、熱交換器部分4a、4dの一方の端部がそれぞれ取付け治具43a、43bを介して天板2eにネジ止めされ、また、熱交換器部分4cが取付け治具43cを介して天板2eにネジ止めされている。なお、熱交換器4の天板2eへの固定方法は限定するものではないが、それぞれの取付部材(あるいは、取付部位)と固定ボルトとの間に、防振性を有する部材(例えば、発泡ゴム系の材料)を介在させることによって、天板2eへの振動の伝播を抑えることが望ましい。
そして、筐体2の内面には周囲断熱材5(図2の(a)において砂地にて示す)、中間断熱材6(図2の(a)において斜線にて示す)、および中央断熱材7が設置されている。
周囲断熱材5は、側板21の略全範囲と、天板2eの熱交換器4よりも側板21に近い範囲と、に設置されている。なお、周囲断熱材5は、上端部に内フランジが形成された筒(断面四角形の筒体)に相当する形状が一体形成されたもの(一体物)であっても、各面毎に別個に形成されたものが組み合わさったものであってもよい。
中間断熱材6は、天板2eの熱交換器4に相当する範囲に設置された角部の一個所が開口した略矩形状(変形C字状)の板状部材である。
中央断熱材7は、天板2eの熱交換器4よりも内側の範囲に設置され、中央にファンモータ3mを設置するための円形の開口部7mが形成されている。なお、中央断熱材7は一体形成されたもの(一体物)であっても、複数の部材が組み合わさったものであってもよい。なお、周囲断熱材5は中央断熱材7との境界は図示された位置に限定されるものではない。
室内機100は、中間断熱材6は熱交換器4と天板2eとによって挟まれた中間断熱材6が、周囲断熱材5および中央断熱材7とは別体(別ピース、すなわち、合計3ピース)であるから、熱交換器4の振動が広く周囲断熱材5および中央断熱材7(異常音の主な音源である)に伝播することが抑えられている。よって、冷媒の脈動によって熱交換器4が振動する場合であっても、室内機100からの異常音の発生を低減することができる。
なお、中間断熱材6を形成する材料は限定するものではなく、例えば、発泡ゴム樹脂のような防振性能を有す材料によって形成することによって、前記振動の伝播をさらに抑制することが可能になり、室内機100からの異常音の発生をさらに低減することができる。
図3は本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機を説明する一部の記載を省略して示す底面図である。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
したがって、室内機200は室内機100と同じ作用効果が得られると共に、周囲断熱材5、中間断熱材6、および中央断熱材7が何れも単純形状であるから、製造が容易である。
図4および図5は本発明の実施の形態3に係る空気調和機の室内機を説明するものでああって、図4は側面視の断面図、図5は一部の記載を省略して示す底面図である。なお、実施の形態2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
すなわち、室内機300は、2ピースの断熱材を有しているから、室内機100と同様の作用効果が得られると共に、部品点数の減少によって構造的に簡略化することができ、しかも、組立構造の簡略化を実現し、生産性の向上を図ることができる。
Claims (6)
- 天板と側板とを具備する筐体と、前記天板の略中央に設置された送風機と、前記送風機を略包囲するように前記天板に設置された熱交換器と、前記筐体の内面に設置された断熱材と、を有し、
前記断熱材は、前記天板の前記熱交換器よりも側板に近い範囲と前記側板とに設置された周囲断熱材と、前記天板と前記熱交換器との間に設置された中間断熱材と、前記天板の前記熱交換器よりも中央寄りの範囲に設置された中央断熱材と、によって構成され、
前記中央断熱材が、前記周囲断熱材および前記中央断熱材とは別体に形成されていることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 天板と側板とを具備する筐体と、前記天板の略中央に設置された送風機と、前記送風機を略包囲するように前記天板に設置された熱交換器と、前記筐体の内面に設置された断熱材と、を有し、
前記断熱材は、前記天板の前記熱交換器よりも側板に近い範囲と前記側板とに設置された周囲断熱材と、前記天板と前記熱交換器との間に設置された中間断熱材と、前記天板の前記熱交換器よりも中央寄りの範囲に設置された中央断熱材と、によって構成され、
前記周囲断熱材と前記中間断熱材とが一体的に形成され、前記断熱材が2ピース構造であることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 天板と側板とを具備する筐体と、前記天板の略中央に設置された送風機と、前記送風機を略包囲するように前記天板に設置された熱交換器と、前記筐体の内面に設置された断熱材と、を有し、
前記断熱材は、前記天板の前記熱交換器よりも側板に近い範囲と前記側板とに設置された周囲断熱材と、前記天板と前記熱交換器との間に設置された中間断熱材と、前記天板の前記熱交換器よりも中央寄りの範囲に設置された中央断熱材と、によって構成され、
前記中間断熱材と前記中央断熱材とが一体的に形成され、前記断熱材が2ピース構造であることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記中間断熱材が防振材によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の空気調和機の室内機。
- 前記中間断熱材に、抗菌・防かび剤が含まれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の空気調和機の室内機。
- 前記防振材が発泡ゴム系樹脂であることを特徴とする請求項4記載の空気調和機の室内機。
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