JP2017172845A - 風路筐体及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、風路が狭くなることによるファン回転数の上昇によって騒音レベルが拡大してしまう傾向となる。また、複数の段形状にファンの風が衝突することによる新たな衝突音、空力的抑制の音発生が起こってしまう。つまり、特許文献1に記載されているような技術においては、流体に伴う音放射を効果的に減衰することはできなかった。
図1は、本発明の実施の形態1に係る風路筐体1Aを備えた空気調和装置100Aの概略構成例を示す概略側面図である。以下、図1に基づいて、風路筐体1Aを備えた空気調和装置100Aについて説明する。なお、図1には、風の流れを破線矢印Aで表し、音の流れを破線矢印Bで表している。
ファン6は、下方を吸入口としてモータ7の軸に取り付けられ、空気調和装置100Aが設置される室内等の空間である空調対象空間から空気を取り込み、その空気を熱交換器9を経由させてから空調対象空間に吹き出すものである。
風路50は、吸入口4aと排気口4bとを連通するように風路筐体1Aの内部に形成されており、空調対象空間から吸入口4aを介して取り込んだ空気を、ファン6、熱交換器9の内側、熱交換器9の外側、排気口4bの順に巡回させるものである。
また、前面パネル4の排気口4bには、気流の吹き出し方向を調整する上下風向ベーンが備えられている。
さらに、前面パネル4は、下面が設置される天井面と略面一となるように配置される。
一般的に、風路筐体を構成している壁部(図1の側面部2及び上面部3に相当)の内部には発泡断熱材が設けられている。この発泡断熱材が、構造体である風路筐体の共振音、風路筐体そのものの筐体振動音の発生原因となっている。そこで、実施の形態1では、風路筐体1Aの壁部26Aを吸音材30Aで構成するようにしている。つまり、風路筐体1Aは、発泡断熱材が設けられていない。ただし、図1に示すように、風路筐体1Aの外周に、風路筐体1Aの壁部26Aを覆うようなカバー20を設けることを除外するものではない。
内面部27Aは、風路筐体1Aの内面を構成し、風路50に露出するようになっている。
壁部26Aによって、風路筐体1Aの内部に風路50が形成される。
なお、壁部26Aのうち上面を構成する部分を上面部3、壁部26Aのうち側面を構成する部分を側面部2と称する。
図1で示した空気調和装置100Aのように風路筐体1Aの外枠を構成するカバー20を設けた場合、カバー20が振動することが想定される。そこで、図2に示すように、カバー20と吸音材30Aの外面部25Aとの間に制振層31Aを設置するとよい。制振層31Aを設置することにより、カバー20が起因の振動を抑制することができる。
図3は、本発明の実施の形態2に係る風路筐体1Bを備えた空気調和装置100Bの概略構成例を示す概略側面図である。図4は、風路筐体1Bを説明するための説明図である。図5は、風路筐体1Bの一部を構成している吸音材30Bを拡大して模式的に示す模式図である。図3〜図5に基づいて、風路筐体1Bを備えた空気調和装置100Bについて説明する。なお、図3及び図4には、風の流れを破線矢印Aで表し、音の流れを破線矢印Bで表している。また、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
内面部27Bは、風路筐体1Bの内面を構成し、風路50に露出するようになっており、金属又は樹脂などで構成されている。
中間部28は、外面部25Bと内面部27Bとの間に位置するものであり、発泡断熱材10が設けられる部分である。
壁部26Bによって、風路筐体1Bの内部に風路50が形成される。
なお、壁部26Bのうち上面を構成する部分を上面部3、壁部26Bのうち側面を構成する部分を側面部2と称する。
吸音材30Bを設けることによって、壁部26Bの内面部27Bの少なくとも一部が構成されることになる。ここでは、吸音材30Bによって内面部27Bの少なくとも一部を構成する場合を例に説明するが、吸音材30Bを発泡断熱材10の内部に設置して発泡断熱材10によって内面部27Bを構成してもよい。
吸音層32は、風路50で発生する流体音及び振動音を低減するためのものであり、制振層31Bよりも風路50側に設けられる。この吸音層32が内面部27Bの全部又は一部を構成することになる。
なお、吸音層32によって、内面部27Bの全部を構成してもよいし、内面部27Bの一部を構成してもよい。
吸音材30Bの制振層31Bは、発泡断熱材10により発生する風路筐体1Bの振動を低減する。
吸音材30Bの吸音層32は、発泡断熱材10により発生する風路筐体1Bの共振音、風路筐体1Bそのものの筐体振動音、流体が風路50を流れる際に風路50内に伝播する騒音に伴う音響エネルギ成分を低減する。
つまり、吸音材30Bは、制振層31Bと吸音層32との複合構造体となっている。
また、吸音層32は、制振層31Bに例えば接着剤又は両面テープなどを用いて接合するとよい。
さらに、制振層31Bと吸音層32とを重ねた状態で110度前後の熱を掛けると溶解する粘着剤を両者の間に入れて、熱処理後に両者を固着した吸音材30Bを形成してもよい。
そのため、風路筐体1Bによれば、実施の形態1に係る風路筐体1Aが奏する効果と同様の効果を奏することになるとともに、制振層31Bによって発泡断熱材10が起因で発生する振動も低減できる。
Claims (15)
- 空気が流れる風路を形成する壁部を有した風路筐体であって、
前記壁部は、
パルプ系繊維を主成分とし、断熱性を備える吸音材で構成されている
風路筐体。 - 前記吸音材は、
前記パルプ系繊維を圧縮させて形成されており、
厚みにより断熱性が調整されている
請求項1に記載の風路筐体。 - 前記吸音材は、
圧縮率の異なる2層構造となっている
請求項1又は2に記載の風路筐体。 - 前記2層構造のうち圧縮率の高い方で前記風路の表面を構成する
請求項3に記載の風路筐体。 - 前記2層構造のうち圧縮率の高い方の厚みを1〜2mmとし、
前記2層構造のうち圧縮率の低い方の厚みを5〜30mmとしている
請求項3又は4に記載の風路筐体。 - 前記壁部の外周に制振層を設けた
請求項1〜5のいずれか一項に記載の風路筐体。 - 空気が流れる風路を形成する壁部を有した風路筐体であって、
前記壁部には、
断熱材と、
制振層及び吸音層を有している吸音材と、が設置されており、
前記吸音層は、
パルプ系繊維を主成分として構成されている
風路筐体。 - 前記吸音層は、前記制振層よりも前記風路側に設けられ、
請求項7に記載の風路筐体。 - 前記吸音層は、
前記風路の表面の少なくとも一部を構成する
請求項8に記載の風路筐体。 - 前記吸音層は、
圧縮率の異なる2層構造となっている
請求項7〜9のいずれか一項に記載の風路筐体。 - 前記2層構造のうち圧縮率の高い方で前記風路の表面を構成する
請求項10に記載の風路筐体。 - 前記2層構造のうち圧縮率の高い方の厚みを1〜2mmとし、
前記2層構造のうち圧縮率の低い方の厚みを5〜30mmとしている
請求項10又は11に記載の風路筐体。 - 前記制振層は、
高分子系材料で構成される
請求項7〜12のいずれか一項に記載の風路筐体。 - 前記制振層の厚みを1mm〜3mmとしている
請求項7〜13のいずれか一項に記載の風路筐体。 - 請求項1〜14のいずれか一項に記載の風路筐体と、
前記風路筐体の前記風路に空気を供給するファンと、
前記ファンから供給される空気と熱媒体とを熱交換させる熱交換器と、を備えた
空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016057892A JP2017172845A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 風路筐体及び空気調和装置 |
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2016
- 2016-03-23 JP JP2016057892A patent/JP2017172845A/ja active Pending
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