JP2008255969A - ファン装置の騒音低減構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファン装置の送風能力を低下させることなく、ファン装置の筐体内部で発生する騒音を低減することができるファン装置の騒音低減構造を提供することである。
【解決手段】ファン装置の騒音低減構造においては、駆動モータ600によりファン200が回転し、気流が発生される。当該気流は、ベルマウス状からなるシュラウド400により気流の導入および整流が行われる。また、シュラウド400の外周面と交差する面に形成された面に吸音構造体310,320,330が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、気流を発生させるファンを備えたファン装置において、当該ファン装置の筐体内部において生じる騒音を低減することができるファン装置の騒音低減構造に関する。
従来、ファン装置においては、気流を発生させるために駆動装置が設けられており、さらに送風能力を向上させるためにベルマウス状からなるシュラウドが形成されている。このファン装置においては、筐体内部において気流による騒音および駆動装置からの騒音が発生する。そのファン装置を用いた例として、車両エンジンの冷却装置、コンピュータの冷却装置、浴室の換気装置、エアコン室外機等がある。
特許文献1には、圧縮機ユニットの騒音源を形成する圧縮機駆動用モータの外扇部分に発生した騒音の抑制と該振動を吸収制振する機能を持たせたファンカバーによる圧縮機ユニットの騒音低減手段と、制振材の取り付け面への介在及び振動部材への制振部材の貼着による付加的騒音低減手段とによりエンクロージャが無くても所要の騒音低減を可能とした、圧縮機ユニットの騒音低減装置について開示されている。
特許文献1記載の圧縮機ユニットの騒音低減装置において、圧縮機ユニットの非防爆型モータの騒音低減手段はファンカバーよりなり、ファンカバーは、開口カバーと、内側の振動部分に設けた軟質ゴムを介して内張りした吸音材と、該開口部前面を覆う織金網構造部材と制振材とより構成されている。
また、特許文献2には、衝撃音および気流音を共に効果的に消音して、騒音を確実に低減できるファン装置の騒音低減機構について開示されている。
特許文献2記載のファン装置の騒音低減機構においては、ファンの先端部側に対向するファンシュラウドの内周面全域に、従来のパンチングメタルを用いることなく、多孔質の吸音材を対向空間に露出した状態で貼付したものである。従って、ファンとファンシュラウドとの間の強い旋回流に起因する気流音を吸音材で吸音できるうえ、衝撃音も生じ難くできる。以上により、衝撃音および気流音を共に効果的に消音でき、騒音を確実に低減できる。
さらに、特許文献3には、気流ガイド面に塵埃が付着しにくく、運転時間の経過によっても圧力変動吸収効果が消失しない圧力変動吸収構造をもった送風機のベルマウスについて開示されている。
特許文献3記載のベルマウスにおいては、送風用の羽根車の外周囲に対応して設けられ、同羽根車の吸込側の空気を吹出側にガイドする送風機のベルマウスであって、内部が中空の筒体構造に形成するとともに、気流ガイド面を構成する内周壁部分に多数の小孔を設け、該小孔を介して内部中空空間を外部送風通路に連通させた。該構成では、内周壁部分を合成樹脂又は金属により形成することによって気流ガイド面を滑らかに形成することができ、塵埃を付着しにくくすることができるようになるとともに、上記小孔内に侵入した塵埃が上記小孔部分に停まることなく、内部空間内に吸込まれるようになり、塵埃の堆積を防止することができる。
特開2003−343495号公報 特開2001−003750号公報 特開2001−107899号公報
しかしながら、特許文献1記載の圧縮機ユニットの騒音低減装置においては、多孔質吸音材を吸気開口部に設置するため、気流に対する抵抗が増加することにより流量が低下し、ファン装置の送風能力が低減する。
また、特許文献2記載のファン装置の騒音低減機構においては、表面に凹凸のある多孔質吸音材を気流に面した部位に設置するので、気流に対する抵抗が増加することにより流量が低下し、ファン装置の送風能力が低減する。さらに、多孔質吸音材による吸音効果は一般に高周波周域に限られ、また孔や共鳴管と消音室による吸音効果は、狭い周波数帯域に限定されるので、広範囲の周波数帯域に対して騒音低減効果が得られない。さらに、水分、砂塵等に対する多孔質吸音材の保護のため、科学的撥水処理、表面の被膜をする必要があるので、高コストになる。
さらに、特許文献3記載のベルマウスにおいては、ベルマウスのガイド面に多数の小孔を形成するため、気流に対する抵抗が増加することにより流量が低下し、ファン装置の送風能力が低減するおそれが高い。
本発明の目的は、ファン装置の送風能力を低下させることなく、ファン装置の筐体内部から外部へ放出される騒音を低減することができるファン装置の騒音低減構造を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
(1)
本発明に係るファン装置の騒音低減構造は、気流を発生させるためのファンと、ファンを収納するための筐体と、筐体の一部に設けられたシュラウドと、を含むファン装置の騒音低減構造であって、筐体の内部で、かつシュラウドの外周側に配設された吸音構造体と、を含むものである。
本発明に係るファン装置の騒音低減構造においては、ファンが回転し、気流が発生される。当該気流は、シュラウドにより気流の導入および整流が行われる。また、シュラウドの外周側に吸音構造体を配設させる。
この場合、ファン装置の筐体内部の音に対して吸音構造体により騒音低減を図ることができる。また、シュラウドのファンに面した位置に吸音構造体を設けないため、気流を乱すことがなく、ファン装置の送風能力を低下させずに、ファン装置の筐体内部から外部へ放出される騒音を低減することができる。
(2)
吸音構造体は、筐体と一体に形成されてもよい。
この場合、吸音構造体は、筐体と一体成形されるので、組み立て工数削減による製造コスト低減を図ることができる。
(3)
吸音構造体は、単独の部材として形成されてもよい。
この場合、吸音構造体を単独部材として形成させるので、筐体と一体成形が困難な部位にも吸音構造体を設けることができる。
(4)
吸音構造体は、1枚の多孔板および空気層または層状配置された複数の多孔板および複数の空気層により形成されてもよい。
この場合、吸音構造体は、1枚の多孔板または複数の多孔板が層状に構成されるので、多孔板の各孔内での空気の振動により発生する粘性減衰によって筐体内の空気の振動に減衰が付与され、騒音を低減することができる。また、板部材からなるので、本発明に係る吸音構造体の耐環境性を高く維持することができ、長期にわたって吸音構造体の性能,構造が変化しない。そのため、長期間使用しても、騒音の低減性能が劣化しない。また、従来の吸音材料と比較して飛散がないので周囲の環境または機器への悪影響を防止できる。また、多孔板にエンボス加工等により凹凸形状を形成した場合には、多孔板の剛性が向上し、固体音の発生を防止することができる。
(5)
多孔板は、筐体の内部に向けて配設されてもよい。
この場合、吸音構造体は、多孔板が、筐体の内部に向けて配設されるので、筐体内部の騒音を効率よく低減することができるとともに、シュラウドのファンに面した位置に吸音構造体を設けないため、気流を乱すことがなく、ファン装置の送風能力を低下させずに、ファン装置の筐体内部から外部へ放出される騒音を低減することができる。
(6)
シュラウドは、筐体を構成する前面パネルに対して垂直に形成されたファン軸に対して所定の間隙を開けて形成された円筒状の壁からなり、多孔板がファン軸に対し略垂直に配設されてもよい。
この場合、吸音構造体は、筐体の一部を構成する前面パネルに取り付けられる。これらの吸音構造体の取り付けられる位置は、シュラウドの外周で筐体の空き領域である。また、これらの吸音構造体は、多孔の形成された面が、ファン軸に対して垂直に設けられる。それにより多孔の形成された面が、筐体の内部に向けて形成される。したがって、筐体内部の騒音を効率よく低減することができるとともに、シュラウド内周面に吸音構造が形成されないため、気流の流れを阻害せず、ファン装置の送風能力を低減させることを防止することができる。
(7)
複数の多孔板は、それぞれ開口率が異なり、最表層から内側の層になるに連れて多孔板の開口率が小さくなってもよい。
この場合、複数の多孔板は、それぞれ開口率が異なり、最表層から内側の層になるに連れて多孔板の開口率が小さくなるので、ファン装置の内部の騒音を段階的に、かつ有効に低減させることができる。
(8)
1または複数の空気層には、1枚以上の仕切り板がさらに配設され、対象とされる筐体内部の騒音の波長の1/2以下の間隔で1枚以上の仕切り板により1または複数の空気層が多孔板面内方向に分割されたものである。
この場合、1または複数の空気層には、筐体内部の騒音の波長の1/2以下に設定される仕切り板が形成されるので、多孔板背後の空気室において共鳴が発生し、筐体内部の騒音が増大するのを防止することができる。その結果、吸音構造体は、有効に騒音を低減することができる。
以下、本発明に係る一実施の形態について説明する。なお、一実施の形態においては、ファン装置の騒音低減構造をエアコン室外機に適用した場合について説明する。なお、本発明は、エアコン室外機に限定されるものではなく、他の車両エンジンの冷却装置、コンピュータの冷却装置、浴室の換気装置、その他任意のファン装置について適用することができる。
図1は、ファン装置の騒音低減構造を適用したエアコン室外機の外観を示す模式図であり、図2は図1のエアコン室外機の前面パネルの裏面を示す模式的平面図であり、図3は図2のエアコン室外機の前面パネルの裏面を示す模式的斜視図であり、図4はエアコン室外機の断面を示す模式的断面図である。
図1から図4に示すファン装置の騒音低減構造を適用したエアコン室外機100は、ファン200、騒音低減構造310,320,330、ベルマウス状のシュラウド400、前面パネル500および駆動モータ600を含む。
図1に示すように、エアコン室外機100は、直方体からなり、ファン200の軸が水平軸に沿って配置され、ファン200が回転することにより外空気を後方から前方へ流すことが可能なように、前面パネル500にベルマウス状のシュラウド400が形成されている。
また、図2および図3に示すように、騒音低減構造310,320,330は、ベルマウス状のシュラウド400の外周面に沿って、前面パネル500の裏面に配設される。この騒音低減構造310,320,330は、前面パネル500に形成されたシュラウド400の長さとほぼ同じ高さで形成されている。また、騒音低減構造310,320,330においては、各構造の多孔が、前面パネル500とは逆方向に開口するように形成される。
この場合、図4に示すように、エアコン室外機100の内部構造においては、ファン200およびベルマウス状のシュラウド400により発生される気流に影響を与える部分に騒音低減構造310,320,330が形成されていない。また、ファン200の軸は駆動モータ600に接続され、駆動モータ600の働きによりファン200が回転できるように構成されている。
図5は、図2および図3に示すエアコン室外機100のA−A線断面の一例を示す模式的断面図である。
図5に示すように、エアコン室外機100のファン200の軸CLに対して、均等にシュラウド400が設けられており、前面パネル500の裏面に騒音低減構造310,330がそれぞれ配置されている。以下、騒音低減構造310,320,330の一例について説明する。
次に、図6は騒音低減構造310,320,330の構造の一例を示す模式的断面図である。
図6に示すように、騒音低減構造310,320,330は、多孔板301,302、側面板304および平板305から形成される。なお、これらの一部が、前面パネル500により形成されてもよい。すなわち、騒音低減構造310,320,330が前面パネル500と一体に成形されてもよい。これらの多孔板301(表面層)および多孔板302は、互いに間隔L1だけ離間して配設されており、間隔L1に相当する空気層が形成されている。また、多孔板302および平板305は、互いに間隔L2だけ離間して配設されており、間隔L2に相当する空気層が形成されている。
この多孔板301および多孔板302には、貫通する多数の孔が形成されている。この多孔板301および多孔板302の各孔は、小穴、円形孔、異形孔、スリット形状の孔、ルーバーフィン形状を有する孔、十字孔、その他任意の孔形状の少なくとも1種の孔形状からなることが好ましい。
以下、本実施の形態においては、多孔が円形孔であることとして説明する。本実施の形態において多孔板301は、板厚が0.15mmであり、開口率が0.3%であり、孔径が0.5mmである。
本実施の形態において多孔板302は、板厚が0.29mmであり、開口率が0.1%であり、孔径が0.5mmである。
また、多孔板301および多孔板302は、リサイクル面および強度等の観点から、アルミニウム板部材または鋼板部材、プラスチック部材からなることが好ましい。さらに多孔板301および多孔板302の各孔形状は、パンチング加工により形成されてもよく、またはエンボス加工により形成されてもよい。
本実施の形態においては、多孔板301および多孔板302の間隔L1は20mmであり、多孔板302と平板305との間隔L2は、45mmに設定する。
次に、図7は、図6に示した騒音低減構造310,320,330の構造の他の例を示す模式的断面図である。
図7に示すように、騒音低減構造310,320,330は、多孔板301,302,303、側面板304、平板305および仕切り板308からなる。なお、これらの一部が、前面パネル500により形成されてもよい。すなわち、騒音低減構造310,320,330が前面パネル500と一体に成形されてもよい。これらの多孔板301および多孔板302は、互いに間隔L1だけ離間して配設されており、間隔L1に相当する空気層が形成されている。また、多孔板302および多孔板303は、互いにL2だけ離間して配設されており、間隔L2に相当する空気層が形成されている。さらに、多孔板303および平板305は、互いに間隔L3だけ離間して配設されており、間隔L3に相当する空気層が形成されている。また、仕切り板308は、各空気層にそれぞれ配設されており、仕切り板308の間隔L5は、エアコン室外機100における騒音の主要な周波数の1/2波長以下の値となるように形成される。これにより多孔板301,302,303背後の空気室において共鳴が発生し、筐体内部の騒音が増大するのを防止することができる。
以上のように、エアコン室外機100の内部の音に対して騒音低減構造310,320,330により騒音低減を図ることができる。また、シュラウド400の気流に面した部位に騒音低減構造310,320,330を設けないため、気流を乱すことがなく、ファン200の送風能力を低下させずに、騒音低減を図ることができる。また、騒音低減構造310,320,330が、前面パネル500と一体成形された場合には、組み立て工数削減によるコスト低減を図ることができ、騒音低減構造310,320,330が、単独の部材として形成された場合には、前面パネル500と一体成形が困難な部位にも吸音低減構造310,320,330を設けることができる。
さらに、騒音低減構造310,320,330は、1または複数の多孔板301,302,303から構成されるので、多孔板301,302,303内での空気の振動により発生する粘性減衰によって、エアコン室外機100内の空気の振動に減衰が付与され、騒音を低減することができる。また、板部材からなるので、本発明に係る吸音構造体の耐環境性を高く維持することができ、長期にわたって吸音構造体の性能,構造が変化しない。そのため、長期間使用しても、騒音の低減性能が劣化しない。
この場合、騒音低減構造310,320,330は、多孔板301,302,303が、気流の流れる方向(モータ軸方向)と直交でかつ前面パネル500の内部に向けて形成されるので、前面パネル500内部の騒音を効率よく低減することができる。
また、複数の多孔板301,302,303は、互いに開口率が異なり、最表層から内側の層になるに連れて多孔板301,302,303の開口率が小さくなる、すなわち、多孔板301の開口率が最も大きく多孔板303の開口率が最も小さくなるように形成されるので、ファン200の内部の騒音を段階的に、かつ有効に低減させることができる。
この場合、騒音低減構造310,320,330には、前面パネル500内部の騒音の波長の1/2以下に設定される仕切り板308が形成されるので、多孔板301,302,303背後の空気室においてエアコン室外機100内部の騒音が増大するのを防止することができる。その結果、騒音低減構造310,320,330は、有効に騒音を低減することができる。
次に、図8は、図5に示したエアコン室外機100のA−A線断面の他の例を示す模式的断面図である。
図8に示すように、エアコン室外機100のファン200の軸CLに対して、均等にシュラウド400が設けられており、前面パネル500の裏面に騒音低減構造310a,330aがそれぞれ配置されている。図8の騒音低減構造310a,330aは、多孔板301a,302aからなり、多孔板301aは、ファン軸CLに略平行に設けられ、多孔板302aは、多孔板301aとのなす角が鋭角(0度以上90度以下)となるように配設される。
これにより、騒音低減構造310a,320a,330aは、有効に騒音を低減することができる。
続いて、図9は、図5に示したエアコン室外機100のA−A線断面の他の例を示す模式的断面図である。
図9に示すように、エアコン室外機100のファン200の軸CLに対して、均等にシュラウド400が設けられており、前面パネル500の裏面に騒音低減構造310b,330bがそれぞれ配置されている。図9の騒音低減構造310b,330bは、多孔板301b,302bからなり、多孔板301bは、シュラウド400の端部から滑らかに連なるように配設され、多孔板302bは、前面パネル500と平行で、かつ軸CLと直交するように配設される。
これにより、騒音低減構造310b,320b,330bは、有効に騒音を低減することができる。
(実施例1)
実施例1においては、図6の騒音低減構造310,320,330の構造の一例について吸音率のシミュレーションを行なった。
図10は、実施例1の吸音率をシミュレーションした結果を示す図である。図10の縦軸は吸音率を示し、横軸は周波数を示す。
図6の騒音低減構造310,320,330の構造においては、周波数250Hz近傍と周波数1000Hz近傍との騒音を低減することができるように設計した。その効果をシミュレーションで確認した。その結果、図10に示すように、周波数250Hz近傍および周波数1000Hz近傍において高い吸音率を示す結果となった。また、周波数250Hz以上1500Hz以下の範囲において吸音率0.3以上を示すことから、広い周波数帯域において騒音低減を図ることができることがわかった。
(実施例2)
続いて、実施例1の騒音低減構造310,320,330を図1のエアコン室外機100に製作した。そして、騒音測定は、JIS規格C9612に基づいてエアコン室外機100を半無響室内に設置して、室外機正面から距離1mの点において測定を行なった。
(比較例1)
また、比較例1として騒音低減構造310,320,330を用いないエアコン室外機100で騒音測定を行なった。なお、騒音測定は、実施例2と同じく、JIS規格C9612に基づいて測定を行なった。
図11は、実施例2および比較例1における音圧レベルを示す図である。縦軸は音圧レベル(dBA)を示し、横軸は、1/3Oct.Band中心周波数(Hz)を示す。図11の実線Aは実施例2における結果を示し、点線Bは比較例1における結果を示す。
図11に示すように、1/3Oct.Band中心周波数(Hz)が160Hzから250Hzまでの間において、点線Bの比較例1における音圧レベルに対し、実線Aの実施例2における音圧レベルが大きく低減していることが分かる。また、1000Hzから1600Hzまでの間においても音圧レベルが低減していることが分かる。それにより、比較例1に対して実施例2においては、騒音レベル(全周波数帯域の和)を1dB低減できることが分かった。
次に、ファン装置の送風能力に影響がでないか否かを確認するため、エアコン室外機100における駆動モータ600の消費電力について測定を行なった。
図12は、エアコン室外機100における駆動モータ600の消費電力の一例を示す図である。図12の縦軸は消費電力(W)を示し、横軸は時刻(sec)を示す。また、実線Aは実施例2の状態を示し、点線Bは比較例1の状態を示す。
図12に示すように、実線Aの実施例2の状態と、点線Bの比較例1の状態とを比較して、有意な差は生じなかった。
以上のことから、駆動モータ600において消費電力の差がないため、ファン200の送風能力も変化していないことが推定された。その結果、エアコン室外機100において送風能力を低下させることがないことが分かった。
上記一実施の形態においては、ファン200がファンに相当し、前面パネル500が筐体の一部に相当し、シュラウド400がベルマウス状の内面から形成されたシュラウドに相当し、騒音低減構造310,320,330が吸音構造体に相当し、多孔板301,302,303が1または複数の多孔板に相当し、仕切り板308が1または複数の仕切り板に相当する。
本発明は、上記の好ましい一実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
ファン装置の騒音低減構造を適用したエアコン室外機の外観を示す模式図 図1のエアコン室外機の前面パネルの裏面を示す模式的平面図 図2のエアコン室外機の前面パネルの裏面を示す模式的斜視図 エアコン室外機の断面を示す模式的断面図 エアコン室外機のA−A線断面の一例を示す模式的断面図 騒音低減構造の構造の一例を示す模式的断面図 図6に示した騒音低減構造の構造の他の例を示す模式的断面図 エアコン室外機のA−A線断面の他の例を示す模式的断面図 エアコン室外機のA−A線断面の他の例を示す模式的断面図 実施例1の吸音率をシミュレーションした結果を示す図 実施例2および比較例1における音圧レベルの変化を示す図 エアコン室外機における駆動モータの消費電力の一例を示す図
符号の説明
100 エアコン室外機
200 ファン
301,302,303 多孔板
305 平板
308 仕切り板
310,320,330 騒音低減構造
400 ベルマウス状のシュラウド
500 前面パネル
600 駆動モータ

Claims (8)

  1. 気流を発生させるためのファンと、
    前記ファンを収納するための筐体と、
    前記筐体の一部に設けられたシュラウドと、を含むファン装置の騒音低減構造であって、
    前記筐体の内部で、かつ前記シュラウドの外周側に配設された吸音構造体と、を含むことを特徴とするファン装置の騒音低減構造。
  2. 前記吸音構造体は、前記筐体と一体に形成されたことを特徴とする請求項1記載のファン装置の騒音低減構造。
  3. 前記吸音構造体は、単独の部材として形成されたことを特徴とする請求項1記載のファン装置の騒音低減構造。
  4. 前記吸音構造体は、1枚の多孔板および空気層または層状配置された複数の多孔板および複数の空気層により形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のファン装置の騒音低減構造。
  5. 前記多孔板は、前記筐体の内部に向けて配設されたことを特徴とする請求項4に記載のファン装置の騒音低減構造。
  6. 前記シュラウドは、
    前記筐体を構成する前面パネルに対して垂直に形成されたファン軸に対して所定の間隙を開けて形成された円筒状の壁からなり、
    前記多孔板が前記ファン軸に対し略垂直に配設されたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のファン装置の騒音低減構造。
  7. 前記複数の多孔板は、
    それぞれ開口率が異なり、最表層から内側の層になるに連れて多孔板の前記開口率が小さくなることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のファン装置の騒音低減構造。
  8. 前記1または複数の空気層には、1枚以上の仕切り板がさらに配設され、対象とされる前記筐体内部の騒音の波長の1/2以下の間隔で1枚以上の仕切り板により前記1または複数の空気層が多孔板面内方向に分割されたことを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のファン装置の騒音低減構造。
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